JP2001207074A - アルケニルアミン化合物及びそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

アルケニルアミン化合物及びそれを用いた電子写真感光体

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JP2001207074A
JP2001207074A JP2000016373A JP2000016373A JP2001207074A JP 2001207074 A JP2001207074 A JP 2001207074A JP 2000016373 A JP2000016373 A JP 2000016373A JP 2000016373 A JP2000016373 A JP 2000016373A JP 2001207074 A JP2001207074 A JP 2001207074A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度で高耐久性を有する電子写真感光体及び
センサー材料、EL素子、静電記録素子用素材の提供。 【解決手段】導電性支持体上に有機光導電性化合物とし
て、下記一般式(1)等で示されるアルケニルアミン化
合物を1種または2種以上含有させる。 【化22】 (1)において、R1及びR2は水素原子、置換基を有し
ていてもよいアルキル基等を示し、R3は水素原子、低
級アルキル基等を示し、Arは置換されていても良いア
リール基等を示し、Xは置換基を有していてもよいアル
ケニル基またはシクロアルケニル基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なアルケニルア
ミン化合物及びそれを用いた電子写真感光体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の利用は複写機の分
野に限らず、印刷版材、スライドフィルム、マイクロフ
ィルムなどの、従来では写真技術が使われていた分野へ
広がり、またレーザーやLED、CRTを光源とする高
速プリンターへの応用も検討されている。また最近では
光導電性材料の電子写真感光体以外の用途、例えば静電
記録素子、センサー材料、EL素子などへの応用も検討
され始めた。従って光導電性材料及びそれを用いた電子
写真感光体に対する要求も高度で幅広いものになりつつ
ある。これまで電子写真方式の感光体としては無機系の
光導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化亜
鉛、シリコンなどが知られており、広く研究され、かつ
実用化されている。これらの無機物質は多くの長所を持
っているのと同時に、種々の欠点をも有している。例え
ばセレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶
化しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜
鉛は耐湿性、耐久性に難がある。シリコンについては帯
電性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更に、
セレンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
【0003】これに対し、有機系の光導電性物質は成膜
性がよく、可撓性も優れていて、軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
【0004】ところで、電子写真技術に於て使用される
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、(1) 暗所におけるコロナ放電に対し
て帯電性が高いこと、(2) 得られた帯電電荷の暗所での
漏洩(暗減衰)が少ないこと、(3) 光の照射によって帯
電電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4) 光照
射後の残留電荷が少ないことなどである。
【0005】今日まで有機系光導電性物質としてポリビ
ニルカルバゾールを始めとする光導電性ポリマーに関し
て多くの研究がなされてきたが、これらは必ずしも皮膜
性、可撓性、接着性が十分でなく、また上述の感光体と
しての基本的な性質を十分に具備しているとはいい難
い。
【0006】一方、有機系の低分子光導電性化合物につ
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着性、可撓性など機械的強度に優れ
た感光体を得ることができるものの、高感度の特性を保
持するのに適した化合物を見出すことが難しいという欠
点があった。
【0007】このような点を改良するために電荷発生機
能と電荷輸送機能とを異なる物質に分担させた、より高
感度の特性を有する有機感光体が開発されている。機能
分離型と称されているこのような感光体の特徴はそれぞ
れの機能に適した材料を広い範囲から選択できることで
あり、任意の性能を有する感光体を容易に作製し得るこ
とから多くの研究が進められてきた。
【0008】このうち、電荷発生機能を担当する物質と
しては、フタロシアニン顔料、スクエアリウム色素、ア
ゾ顔料、ペリレン顔料などの多種の物質が検討され、中
でもアゾ顔料は多様な分子構造が可能であり、また、高
い電荷発生効率が期待できることから広く研究され、実
用化も進んでいる。しかしながら、このアゾ顔料におい
ては、分子構造と電荷発生効率の関係はいまだに明らか
になっていない。膨大な合成研究を積み重ねて、最適の
構造を探索しているのが実情であり、現在までの所、先
に掲げた感光体として求められている基本的な性質や高
い耐久性などの要求を十分に満足するものは、未だ得ら
れていない。
【0009】一方、電荷輸送機能を担当する物質には正
孔輸送物質と電子輸送物質がある。正孔輸送物質として
はヒドラゾン化合物やスチルベン化合物など、電子輸送
物質としては2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン、ジフェノキノン誘導体など多種の物質が検討され、
実用化も進んでいるが、こちらも膨大な合成研究を積み
重ねて最適の構造を探索しているのが実情である。事
実、これまでに多くの改良がなされてきたが、先に掲げ
た感光体として求められている基本的な性質や高い耐久
性などの要求を十分に満足するものは、未だ得られてい
ない。
【0010】以上述べたように電子写真感光体の作製に
は種々の改良が成されてきたが、先に掲げた感光体とし
て要求される基本的な性質や高い耐久性などの要求を十
分に満足するものは未だ得られていないのが現状であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真感光体の材料として用いた場合、帯電電位が高く高
感度で、繰返し使用しても諸特性が変化せず、安定した
性能を発揮できる他、センサー材料、EL素子、静電記
録素子などにも使用可能な、新規の有機光導電性化合物
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく有機光導電性化合物の研究を行なった結果、
特定の構造を有するアルケニルアミン化合物が有機光導
電性化合物として極めて有効であることを見出し、本発
明に至った。上記で特定の構造を有するアルケニルアミ
ン化合物とは、下記一般式(1)で示されるアルケニル
アミン化合物が挙げられるが、この中でも、本発明にお
いて好ましくは下記一般式(2)で示されるアルケニル
アミン化合物が挙げられ、さらに、より好ましくは下記
一般式(3)で示されるアルケニルアミン化合物が挙げ
られる。
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】本発明の一般式(1)、(2)、或いは
(3)において、R1及びR2は水素原子、置換基を有し
ていてもよいアルキル基またはアルケニル基を示し、R
3は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ま
たはハロゲン原子を示し、Arは置換されていても良い
アリール基、複素縮合環基、アラルキル基、またはアル
キル基を示し、Aは置換基を有していてもよいアルケニ
ル基またはシクロアルケニル基を示す。
【0017】ここで、R1及びR2の具体例としては、水
素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、2−メトキ
シエチル基などのアルキル基、または、ビニル基、プロ
ペニル基、アリル基、メタリル基、クロチル基、2−ブ
テニル基、3−メトキシクロチル基などのアルケニル基
を挙げることができる。
【0018】また、R3の具体例としては、水素原子、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基などの低級アルキル基、メトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基などの
低級アルコキシ基、またはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子などのハロゲン原子を挙げることができる。
【0019】また、Arの具体例としては、フェニル
基、4−メチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、
4−クロロフェニル基、3−ジエチルアミノフェニル
基、1−ナフチル基、1−ピレニル基などのアリール
基、2−フリル基、3−チエニル基、2−ピリジル基、
2−インドリル基、4−カルバゾリル基などの複素縮合
環基、ベンジル基、4−メチルベンジル基、3−メトキ
シベンジル基、2−(4−クロロフェニル)エチル基な
どのアラルキル基、あるいは、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ヘ
キシル基などのアルキル基を挙げることができる。
【0020】また、Xの具体例としては、ビニル基、プ
ロペニル基、アリル基、メタリル基、クロチル基、2−
ブテニル基、3−メトキシクロチル基などのアルケニル
基、または、1−シクロヘキセニル基、4−メチル−2
−シクロヘキセニル基、1−シクロペンテニル基などの
シクロアルケニル基を挙げることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)、(2)、
または(3)で示されるアルケニルアミン化合物の具体
例としては、以下に示すE−01〜20の化合物を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】本発明におけるアルケニルアミン化合物
は、下記の合成経路により容易に合成される。
【0027】すなわち、下記一般式(4)で示される4
−N,N−ジ置換アミノベンズアルデヒドと、(4)に
対し1.0モル当量の、下記一般式(5)で表されるホ
スホネート化合物を、N,N−ジメチルホルムアミドや
N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、ジオ
キサンやジオキソラン等の環状エーテル系溶媒、あるい
はエタノールやプロパノール等のアルコール系溶媒等を
用い、(4)に対し1.0モル当量〜1.5モル当量の
カリウムt−ブトキシドやナトリウムメトキシド等の塩
基を加え、反応の進みやすさに応じて、氷冷下、室温
下、あるいは50〜100℃加温下、0.5〜8時間程
度反応させることにより、容易に合成出来る。
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】上記一般式(4)における、R1、R2、A
r、及びXは、一般式(1)で示されるアルケニルアミ
ン化合物と同じであり、また、上記一般式(5)のR3
は、一般式(1)で示されるアルケニルアミン化合物と
同じであり、R4は、メチル基、エチル基等の低級アル
キル基を表している。
【0031】上記反応の合成原料となる一般式(4)の
4−N,N−ジ置換アミノベンズアルデヒドは、N−置
換アニリンをアルキル化することにより得られる、対応
するN,N−ジ置換アニリンのパラ位を、ヴィルスマイ
ヤー反応等を用いてフォルミル化することにより、容易
に得られる。
【0032】また、一方の合成原料である一般式(5)
のホスホネート化合物については、ベンゼン環に置換基
を有するジエチルベンジルホスホネートとp−トリルア
ルデヒドとのウィッティッヒ反応で得られる、置換−4
−メチルスチルベンを、N−ブロモコハク酸イミドによ
りブロム化して置換−4−ブロモメチルスチルベンと
し、更にこれを、下記一般式(6)の亜リン酸トリアル
キルとともに加熱して反応させ、蒸留精製または再結晶
する事により容易に得られる。
【0033】
【化13】
【0034】上記一般式(6)におけるR4は、一般式
(5)のR4と同じである。
【0035】本発明の、一般式(1)、(2)、または
(3)で示されるアルケニルアミン化合物を含有する感
光層を含む電子写真感光体の形態は、いずれのものでも
用いることができる。例えば、導電性支持体上に電荷発
生物質、電荷輸送物質、及びフィルム形成性結着剤樹脂
からなる感光層を設けたものがある。また、導電性支持
体上に、電荷発生物質と結着剤樹脂からなる電荷発生層
と、電荷輸送物質と結着剤樹脂からなる電荷輸送層を設
けた積層型の感光体も知られている。電荷発生層と電荷
輸送層はどちらが上層となっても構わない。また、必要
に応じて導電性支持体と感光層の間に下引き層を、感光
体表面にオーバーコート層を、積層型感光体の場合は電
荷発生層と電荷輸送層との間に中間層を設けることもで
きる。本発明の化合物を用いて感光体を作製する支持体
としては、金属製ドラム、金属板、導電性加工を施した
紙やプラスチックフィルムのシート状、ドラム状あるい
はベルト状の支持体などが使用される。
【0036】本発明の電子写真感光体は、一般式
(1)、(2)、または(3)で示されるアルケニルア
ミン化合物、及び電荷発生物質をそれぞれ1種類あるい
は2種類以上含有することにより得られる。電荷発生物
質には無機系電荷発生物質と有機系電荷発生物質があ
り、前者の例としては例えばセレン、セレン−テルル合
金、セレン−ヒ素合金、硫化カドミウム、酸化亜鉛、ア
モルファスシリコンなどが挙げられる。有機系電荷発生
物質の例としては、例えばメチルバイオレット、ブリリ
アントグリーン、クリスタルバイオレットなどのトリフ
ェニルメタン系染料、メチレンブルーなどのチアジン染
料、キニザリンなどのキノン染料、シアニン染料、アク
リジン染料、ピリリウム色素、チアピリリウム色素、ス
クエアリウム色素、ペリノン系顔料、アントラキノン系
顔料、ペリレン系顔料、金属含有あるいは無金属のフタ
ロシアニン系顔料などが挙げられ、また、アゾ顔料も用
いられる。
【0037】アゾ顔料としては、例えば特開昭47−3
7543号公報、特開昭53−95033号公報、特開
昭53−132347号公報、特開昭53−13344
5号公報、特開昭54−12742号公報、特開昭54
−20736号公報、特開昭54−20737号公報、
特開昭54−21728号公報、特開昭54−2283
4号公報、特開昭55−69148号公報、特開昭55
−69654号公報、特開昭55−79449号公報、
特開昭55−117151号公報、特開昭56−462
37号公報、特開昭56−116039号公報、特開昭
56−116040号公報、特開昭56−119134
号公報、特開昭56−143437号公報、特開昭57
−63537号公報、特開昭57−63538号公報、
特開昭57−63541号公報、特開昭57−6354
2号公報、特開昭57−63549号公報、特開昭57
−66438号公報、特開昭57−74746号公報、
特開昭57−78542号公報、特開昭57−7854
3号公報、特開昭57−90056号公報、特開昭57
−90057号公報、特開昭57−90632号公報、
特開昭57−116345号公報、特開昭57−202
349号公報、特開昭58−4151号公報、特開昭5
8−90644号公報、特開昭58−144358号公
報、特開昭58−177955号公報、特開昭59−3
1962号公報、特開昭59−33253号公報、特開
昭59−71059号公報、特開昭59−72448号
公報、特開昭59−78356号公報、特開昭59−1
36351号公報、特開昭59−201060号公報、
特開昭60−15642号公報、特開昭60−1403
51号公報、特開昭60−179746号公報、特開昭
61−11754号公報、特開昭61−90164号公
報、特開昭61−90165号公報、特開昭61−90
166号公報、特開昭61−112154号公報、特開
昭61−269165号公報、特開昭61−28124
5号公報、特開昭61−51063号公報、特開昭62
−267363号公報、特開昭63−68844号公
報、特開昭63−89866号公報、特開昭63−13
9355号公報、特開昭63−142063号公報、特
開昭63−183450号公報、特開昭63−2827
43号公報、特開昭64−21455号公報、特開昭6
4−78259号公報、特開平1−200267号公
報、特開平1−202757号公報、特開平1−319
754号公報、特開平2−72372号公報、特開平2
−254467号公報、特開平3−95561号公報、
特開平3−278063号公報、特開平4−96068
号公報、特開平4−96069号公報、特開平4−14
7265号公報、特開平5−142841号公報、特開
平5−303226号公報、特開平6−324504号
公報、特開平7−168379号公報などに記載の化合
物が挙げられる。
【0038】また、これらのアゾ顔料に用いられるカプ
ラー成分の構造は多岐に渡る。例えば特開昭54−17
735号公報、特開昭54−79632号公報、特開昭
57−176055号公報、特開昭59−197043
号公報、特開昭60−130746号公報、特開昭60
−153050号公報、特開昭60−103048号公
報、特開昭60−189759号公報、特開昭63−1
31146号公報、特開昭63−155052号公報、
特開平2−110569号公報、特開平4−14944
8号公報、特開平6−27705号公報、特開平6−3
48047号公報などに記載の化合物が挙げられる。
【0039】上記アゾ顔料の具体例としては、以下の表
1〜45に示す化合物を挙げることができるが、これら
に限定されるものではない。また、これらの化合物と他
の電荷発生物質を併用することも可能である。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】
【表12】
【0052】
【表13】
【0053】
【表14】
【0054】
【表15】
【0055】
【表16】
【0056】
【表17】
【0057】
【表18】
【0058】
【表19】
【0059】
【表20】
【0060】
【表21】
【0061】
【表22】
【0062】
【表23】
【0063】
【表24】
【0064】
【表25】
【0065】
【表26】
【0066】
【表27】
【0067】
【表28】
【0068】
【表29】
【0069】
【表30】
【0070】
【表31】
【0071】
【表32】
【0072】
【表33】
【0073】
【表34】
【0074】
【表35】
【0075】
【表36】
【0076】
【表37】
【0077】
【表38】
【0078】
【表39】
【0079】
【表40】
【0080】
【表41】
【0081】
【表42】
【0082】
【表43】
【0083】
【表44】
【0084】
【表45】
【0085】本発明において使用するフタロシアニン系
顔料としては、それ自体公知のフタロシアニン及びその
誘導体のいずれでも使用でき、具体的には、無金属フタ
ロシアニン類、チタニルオキシフタロシアニン類、銅フ
タロシアニン類、アルミニウムフタロシアニン類、ジフ
ェノキシゲルマニウムフタロシアニン類、ゲルマニウム
フタロシアニン類、ガリウムフタロシアニン類、クロロ
ガリウムフタロシアニン類、ブロモガリウムフタロシア
ニン類、クロロインジウムフタロシアニン類、ブロモイ
ンジウムフタロシアニン類、ヨードインジウムフタロシ
アニン類、マグネシウムフタロシアニン類、クロロアル
ミニウムフタロシアニン類、ブロモアルミニウムフタロ
シアニン類、スズフタロシアニン類、ジクロロスズフタ
ロシアニン類、バナジルオキシフタロシアニン類、亜鉛
フタロシアニン類、コバルトフタロシアニン類、ニッケ
ルフタロシアニン類、ヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン類、ジヒドロキシガリウムフタロシアニン類、バリウ
ムフタロシアニン類、ベリリウムフタロシアニン類、カ
ドミウムフタロシアニン類、クロロコバルトフタロシア
ニン類、ジクロロチタニルフタロシアニン類、鉄フタロ
シアニン類、シリコンフタロシアニン類、鉛フタロシア
ニン類、白金フタロシアニン類、無金属ナフタロシアニ
ン類、アルミニウムナフタロシアニン類、チタニルオキ
シナフタロシアニン類、ルテニウムフタロシアニン、パ
ラジウムフタロシアニンなどが挙げられる。特にその中
でも無金属フタロシアニン、チタニルオキシフタロシア
ニン、銅フタロシアニン、クロロアルミニウムフタロシ
アニン、クロロインジウムフタロシアニン、バナジルオ
キシフタロシアニン、ジフェノキシゲルマニウムフタロ
シアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシ
ガリウムフタロシアニンが本発明では好ましく用いられ
る。
【0086】また、フタロシアニン系顔料は結晶多型の
化合物として知られ、各種結晶型のフタロシアニン系顔
料が見出されている。これらの結晶型や製造方法に関す
る記述として、無金属フタロシアニンは、特公昭49−
4338号公報、特開昭58−182639号公報、特
開昭60−19151号公報、特開昭62−47054
号公報、特開昭62−143058号公報、特開昭63
−286857号公報、特開平1−138563号公
報、特開平1−230581号公報、特開平2−233
769号公報、更にはJ.Phys.Chem.72
3230(1968)に記載されているものを挙げるこ
とができる。
【0087】チタニルオキシフタロシアニンは、特開昭
61−217050号公報、特開昭62−67094号
公報、特開昭62−229253号公報、特開昭63−
364号公報、特開昭63−365号公報、特開昭63
−366号公報、特開昭63−37163号公報、特開
昭63−80263号公報、特開昭63−116158
号公報、特開昭63−198067号公報、特開昭63
−218768号公報、特開昭64−17066号公
報、特開平1−123868号公報、特開平1−138
562号公報、特開平1−153757号公報、特開平
1−172459号公報、特開平1−172462号公
報、特開平1−189200号公報、特開平1−204
969号公報、特開平1−207755号公報、特開平
1−299874号公報、特開平2−8256号公報、
特開平2−99969号公報、特開平2−131243
号公報、特開平2−165156号公報、特開平2−1
65157号公報、特開平2−215866号公報、特
開平2−267563号公報、特開平2−297560
号公報、特開平3−35064号公報、特開平3−54
264号公報、特開平3−84068号公報、特開平3
−94264号公報、特開平3−100658号公報、
特開平3−100659号公報、特開平3−12335
9号公報、特開平3−199268号公報、特開平3−
200790号公報、特開平3−269064号公報、
特開平4−145166号公報、特開平4−14516
7号公報、特開平4−153273号公報、特開平4−
159373号公報、特開平4−179964号公報、
特開平5−202309号公報、特開平5−27959
2号公報、特開平5−289380号公報、特開平6−
336554号公報、特開平7−82503号公報、特
開平7−82505号公報、更には特開平8−1106
49号公報に記載されているものを挙げることができ
る。
【0088】また、銅フタロシアニンは、特公昭52−
1667号公報、特開昭51−108847号公報、特
開昭55−60958号公報に記載されているものや、
更にはγ型、π型、χ型、ρ型などが知られておりこれ
らを挙げることができる。クロロアルミニウムフタロシ
アニンは、特開昭58−158649号公報、特開昭6
2−133462号公報、特開昭62−163060号
公報、特開昭63−43155号公報、更には特開昭6
4−70762号公報に、クロロインジウムフタロシア
ニンは特開昭59−44054号公報、特開昭60−5
9355号公報、特開昭61−45249号公報、更に
は特開平7−13375号公報に、バナジルオキシフタ
ロシアニンは、特開昭63−18361号公報、特開平
1−204968号公報、特開平1−268763号公
報、特開平3−269063号公報、更には特開平7−
247442号公報に、ジフェノキシゲルマニウムフタ
ロシアニンは、特開平4−360150号公報に、クロ
ロガリウムフタロシアニンは、特開平5−194523
号公報、更には特開平7−102183号公報に、ヒド
ロキシガリウムフタロシアニンは、特開平5−2630
07号公報、更には特開平7−53892号公報に記載
されているものを挙げることができる。
【0089】本発明の一般式(1)、(2)、または
(3)で示されるアルケニルアミン化合物を含む感光層
を形成するために用いるフィルム形成性結着剤樹脂とし
ては利用分野に応じて種々のものが挙げられる。例えば
複写用感光体の用途ではポリスチレン樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、酢ビ・クロトン酸共重合体樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリレート樹
脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、
フェノキシ樹脂あるいはポリ塩化ビニル樹脂などが挙げ
られる。これらの中でも、ポリスチレン樹脂、ポリビニ
ルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリアリレート樹脂などは感光体としての電位
特性に優れている。また、これらの樹脂は、単独あるい
は共重合体のいずれでもよく、またこれらの1種または
2種以上を混合して用いることができる。これら結着剤
樹脂の光導電性化合物に対して加える量は、20〜10
00重量%が好ましく、50〜500重量%がより好ま
しい。
【0090】積層型感光体の場合、電荷発生層に含有さ
れるこれらの樹脂は、電荷発生物質に対して10〜50
0重量%が好ましく、50〜150重量%がより好まし
い。樹脂の比率が高くなりすぎると電荷発生効率が低下
し、また樹脂の比率が低くなりすぎると成膜性に問題が
生じる。また、電荷輸送層に含有されるこれらの樹脂
は、電荷輸送物質に対して20〜1000重量%が好ま
しく、50〜500重量%がより好ましい。樹脂の比率
が高すぎると感度が低下し、また、樹脂の比率が低くな
りすぎると繰り返し特性の悪化や塗膜の欠損を招くおそ
れがある。
【0091】これらの樹脂の中には、引っ張り、曲げ、
圧縮などの機械的強度に弱いものがある。この性質を改
良するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BPなど)、リン酸エステル(例えばTCP、TOPな
ど)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素などが挙げられる。これらの
物質は、必要以上に添加すると電子写真特性に悪影響を
及ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20重量%以
下が好ましい。
【0092】その他、感光体中への添加物として酸化防
止剤やカール防止剤など、塗工性の改良のためレベリン
グ剤などを必要に応じて添加することができる。
【0093】一般式(1)、(2)、または(3)で示
される化合物は、更に他の電荷輸送物質と組み合わせて
用いることができる。電荷輸送物質には正孔輸送物質と
電子輸送物質がある。前者の例としては、例えば特公昭
34−5466号公報などに示されているオキサジアゾ
ール類、特公昭45−555号公報などに示されている
トリフェニルメタン類、特公昭52−4188号公報な
どに示されているピラゾリン類、特公昭55−4238
0号公報などに示されているヒドラゾン類、特開昭56
−123544号公報などに示されているオキサジアゾ
ール類などを挙げることができる。一方、電子輸送物質
としては、例えばクロラニル、テトラシアノエチレン、
テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9
−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサン
トン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、1,
3,7−トリニトロジベンゾチオフェン、1,3,7−
トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシドな
どがある。これらの電荷輸送物質は単独または2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0094】また、一般式(1)、(2)、または
(3)で示される化合物と電荷移動錯体を形成し、更に
増感効果を増大させる増感剤として、ある種の電子吸引
性化合物を添加することもできる。この電子吸引性化合
物としては例えば、2,3−ジクロロ−1,4−ナフト
キノン、1−ニトロアントラキノン、1−クロロ−5−
ニトロアントラキノン、2−クロロアントラキノン、フ
ェナントレンキノンなどのキノン類、4−ニトロベンズ
アルデヒドなどのアルデヒド類、9−ベンゾイルアント
ラセン、インダンジオン、3,5−ジニトロベンゾフェ
ノン、3,3′,5,5′−テトラニトロベンゾフェノ
ンなどのケトン類、無水フタル酸、4−クロロナフタル
酸無水物などの酸無水物、テレフタラルマロノニトリ
ル、9−アントリルメチリデンマロノニトリル、4−ニ
トロベンザルマロノニトリル、4−(p−ニトロベンゾ
イルオキシ)ベンザルマロノニトリルなどのシアノ化合
物、3−ベンザルフタリド、3−(α−シアノ−p−ニ
トロベンザル)フタリド、3−(α−シアノ−p−ニト
ロベンザル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
などのフタリド類などを挙げることができる。
【0095】本発明のアルケニルアミン化合物は、感光
体の形態に応じて上記の種々の添加物質と共に適当な溶
剤中に溶解または分散し、その塗布液を先に述べた導電
性支持体上に塗布し、乾燥して感光体を製造することが
できる。
【0096】塗布溶剤としてはクロロホルム、ジクロロ
エタン、ジクロロメタン、トリクロロエタン、トリクロ
ロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどの
ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレング
リコールジメチルエーテルなどのエーテル系溶剤、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソ
プロピルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶
剤、酢酸エチル、ギ酸メチル、メチルセロソルブアセテ
ートなどのエステル系溶剤、N,N−ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、ジメチ
ルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶剤及びn−ブ
タノール、2−プロパノールなどのアルコール系溶剤な
どを挙げることができる。これらの溶剤は単独または2
種以上の混合溶剤として使用することができる。
【0097】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0098】
【化14】
【0099】
【化15】
【0100】合成例1 例示化合物(E−03)の合成 1a)4−N,N−ジ置換アミノベンズアルデヒド(上
記(7))の合成 N,N−ジメチルホルムアミド180mlを氷冷下撹拌
している中にオキシ塩化リン65mlをゆっくり滴下
し、ヴィルスマイヤー試薬を調製する。上記のヴィルス
マイヤー試薬を氷冷下撹拌している中に、上記(8)の
N,N−ジ置換アニリン〔ジフェニルアミンをメタリル
クロリドでN−アルキル化することにより合成〕50g
をN,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶かした溶
液を滴下し、氷冷下1時間、次いで室温下で1時間攪拌
する。反応液を氷水1lとトルエン300mlの混合液
にあけて析出結晶を抽出、有機層を分離し、1規定水酸
化ナトリウム溶液で洗浄ののち、水洗し、更に飽和食塩
水で洗浄の後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を留去
し、(7)50.47gを得た。収率は89.7%であ
った。
【0101】1b)ホスホネート化合物(下記(9))
の合成 4−ブロモメチルスチルベン〔合成法はJournal
of Chemical Society 1948
年,227ページに記載有り〕39.41g、及び亜リ
ン酸トリエチル73gを撹拌しながら140℃に加熱
し、6時間反応させたのち、減圧下で過剰の亜リン酸ト
リエチルを除去して、得られた結晶をジエチルエーテル
120mlとヘキサン300mlの混合溶媒で再結晶
し、(9)18.55gを得た。収率は38.9%であ
った。
【0102】
【化16】
【0103】1c)例示化合物(E−03)の合成 (7)2.76g及び(9)3.33gを溶かしたN,
N−ジメチルホルムアミド50ml溶液に、氷冷下撹拌
しながら、カリウムt−ブトキシド1.88gをゆっく
りと加えた。室温で一晩撹拌を続けた後、反応液を氷水
250mlに注ぎ込んで反応を停止し、室温下しばらく
撹拌した後、生成している黄色結晶を濾取し、水洗、次
いでメタノール洗浄した後、乾燥して粗結晶3.78g
を得る。これを、酢酸エチル300mlで再結晶し(活
性炭0.6g使用)、目的とする化合物(E−03)
2.17gを得た。収率は50.8%、融点は202.
5〜203.5℃であった。
【0104】このものは、1H−NMR(δ,ppm,
CDCl3)において、7.55〜7.48(m,6
H)、7.41〜7.26(m,8H)、7.16〜
7.10(m,4H)、7.05〜6.90(m,4
H)、5.00(s,1H)、4.91(t,1H)、
4.28(s,2H)、1.77(s,3H)のピーク
を示している事から、その構造が確認された。
【0105】実施例1 アゾ顔料(K−1)1重量部及びポリエステル樹脂(東
洋紡製バイロン200)1重量部をテトラヒドロフラン
100重量部と混合し、ペイントコンディショナー装置
でガラスビーズと共に2時間分散した。こうして得た分
散液を、アプリケーターにてアルミ蒸着ポリエステル上
に塗布して乾燥し、膜厚約0.2μmの電荷発生層を形
成した。次に本発明の例示化合物(E−03)を、ポリ
アリレート樹脂(ユニチカ製U−ポリマー)と1:1の
重量比で混合し、ジクロロエタンを溶媒として10重量
%の溶液を作り、上記の電荷発生層の上にアプリケータ
ーで塗布して膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。
【0106】この様にして作製した積層型感光体につい
て、静電記録試験装置(川口電機製EPA−8200)
を用いて電子写真特性の評価を行なった。 測定条件:印加電圧−6kV、スタティックNo. 3(タ
ーンテーブルの回転スピードモード:10m/min
)。その結果、帯電電位(V0)が−740V、半減露
光量(E1/2)が1.3ルックス・秒と高感度の値を示
した。
【0107】更に同装置を用いて、帯電−除電(除電
光:白色光で400ルックス×1秒照射)を1サイクル
とする繰返し使用に対する特性評価を行った。5000
回での繰返しによる帯電電位の変化を求めたところ、1
回目の帯電電位(V0)−740Vに対し、5000回
目の帯電電位(V0)は−730Vであり、繰返しによ
る電位の低下がほとんどなく安定した特性を示した。ま
た、1回目の半減露光量(E1/2)1.3ルックス・秒
に対して5000回目の半減露光量(E1/2)は1.3
ルックス・秒と変化がなく優れた特性を示した。
【0108】実施例2〜11 実施例1のアゾ顔料(K−1)及び例示化合物(E−0
3)の代わりに、それぞれ表46に示すアゾ顔料、及び
本発明の化合物を用いた他は、実施例1と同様にして感
光体を作製してその特性を評価した。結果を表46に示
す。
【0109】
【表46】
【0110】実施例12 アゾ顔料(J−1)1重量部とテトラヒドロフラン40
重量部を、ペイントコンディショナー装置でガラスビー
ズと共に8時間分散処理した。こうして得た分散液に、
例示化合物(E−03)を2.5重量部、ポリカーボネ
ート樹脂(三菱瓦斯化学製PCZ−200)10重量
部、テトラヒドロフラン60重量部を加え、更にペイン
トコンディショナー装置で30分間分散処理を行った
後、アプリケーターにてアルミ蒸着ポリエステル上に塗
布し、膜厚約15μmの感光層を形成した。この感光体
の電子写真特性を、実施例1と同様にして評価した。た
だし、印加電圧のみ+5kVに変更した。その結果、1
回目の帯電電位(V0)+470V、半減露光量(E1/
2)1.5ルックス・秒、5000回繰り返し後の帯電
電位(V0)+460V、半減露光量(E1/2)1.5ル
ックス・秒と、高感度でしかも変化の少ない、優れた特
性を示した。
【0111】実施例13〜22 実施例12のアゾ顔料(J−1)及び例示化合物(E−
03)の代わりに、それぞれ表47に示すアゾ顔料及び
本発明の化合物を用いた他は、実施例12と同様にして
感光体を作製してその特性を評価した。結果を表47に
示す。
【0112】
【表47】
【0113】実施例23〜27 実施例1のアゾ顔料(K−1)の代わりにCuKα1.
541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)が、9.5°、9.7°、11.7°、1
5.0°、23.5°、24.1°、27.3°に主要
なピークを示すX線回折スペクトルを有するチタニルオ
キシフタロシアニン(Y型チタニルオキシフタロシアニ
ン)を、例示化合物(E−03)の代わりにそれぞれ表
48に示す本発明の化合物を用いた他は、実施例1と同
様にして感光体を作製してその特性を評価した。結果を
表48に示す。
【0114】
【表48】
【0115】実施例28〜32 実施例12のアゾ顔料(J−1)の代わりにY型チタニ
ルオキシフタロシアニンを、例示化合物(E−03)の
代わりにそれぞれ表49に示す本発明の化合物を用いた
他は、実施例12と同様にして感光体を作製してその特
性を評価した。結果を表49に示す。
【0116】
【表49】
【0117】比較例1 電荷輸送物質として例示化合物(E−03)の代わりに
下記に示す比較化合物(R−1)を用いた他は、実施例
1と同様の操作で感光体を作製し特性を評価した結果、
1回目の帯電電位(V0)−670Vに対し、5000
回目の帯電電位(V0)は−520Vであり、初期の帯
電電位が悪い上に、繰返しによる大幅な電位の低下がみ
られた。また、1回目の半減露光量(E1/2)3.9ル
ックス・秒に対して5000回目の半減露光量(E1/
2)は5.9ルックス・秒と感度の低下もみられた。
【0118】
【化17】
【0119】比較例2 同様にして、電荷輸送物質として例示化合物(E−0
3)の代わりに下記に示す比較化合物(R−2〜5)を
用いた他は、実施例1と同様の操作で感光体を作製し特
性を評価した。結果は表50に示したように、全てのも
ので感度の低下や、繰り返しによる帯電電位の低下がみ
られた。
【0120】
【化18】
【0121】
【化19】
【0122】
【化20】
【0123】
【化21】
【0124】
【表50】
【0125】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のアル
ケニルアミン化合物を用いれば高感度で高耐久性を有す
る、優れた電子写真感光体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 211/58 C07C 211/58 217/08 217/08 217/92 217/92 C07D 213/74 C07D 213/74 G03G 5/06 313 G03G 5/06 313

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるアルケニル
    アミン化合物。 【化1】 (一般式(1)において、R1及びR2は水素原子、置換
    基を有していてもよいアルキル基またはアルケニル基を
    示し、R3は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基、またはハロゲン原子を示し、Arは置換されてい
    ても良いアリール基、複素縮合環基、アラルキル基、ま
    たはアルキル基を示し、Xは置換基を有していてもよい
    アルケニル基またはシクロアルケニル基を示す。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に上記一般式(1)で示
    されるアルケニルアミン化合物の少なくとも1種を含む
    感光層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質と
    を含有し、この電荷輸送物質が上記一般式(1)で示さ
    れるアルケニルアミン化合物の少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 下記一般式(2)で示される請求項1記
    載のアルケニルアミン化合物。 【化2】 (一般式(2)において、R1、R2、X、及び、Arは
    請求項1と同じである。)
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に上記一般式(2)で示
    されるアルケニルアミン化合物の少なくとも1種を含む
    感光層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質と
    を含有し、この電荷輸送物質が上記一般式(2)で示さ
    れるアルケニルアミン化合物の少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 下記一般式(3)で示される請求項4記
    載のアルケニルアミン化合物。 【化3】 (一般式(3)において、Xは請求項1と同じであ
    る。)
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に上記一般式(3)で示
    されるアルケニルアミン化合物の少なくとも1種を含む
    感光層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質と
    を含有し、この電荷輸送物質が上記一般式(3)で示さ
    れるアルケニルアミン化合物の少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の電子写真感光体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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