JP2001204774A - 介護施設のコミュニケーション支援システム - Google Patents
介護施設のコミュニケーション支援システムInfo
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- Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】介護施設の被介護者とヘルパーとのコミュニケ
ーションの不足を補うシステムを提供する。 【解決手段】介護施設の被介護者側とヘルパー側にそれ
ぞれ自己を撮影するカメラ、相手方を映し出すモニタ
ー、自己の音声を入力するマイク、相手方の音声を出力
するスピーカを設置し、それらの間を通信回線で接続す
ることにより、互いに相手方の状況を確認可能としたシ
ステムにおいて、被介護者側のモニターまたはスピーカ
に、ヘルパーの代理人として映像または音声を出力せし
めるエージェントを備える。このエージェントは、被介
護者との間で情報を入出力するためのユーザインタフェ
ース部と、被介護者の介護に関するヘルパーの知識を登
録された知識ベースと、被介護者の介護に関する知識を
ヘルパーから獲得して知識ベースに登録するための知識
獲得部と、知識ベースに登録された被介護者の介護に関
するヘルパーの知識に基づいてユーザインタフェース部
を介して被介護者との対話を実現する処理部とから構成
される。
ーションの不足を補うシステムを提供する。 【解決手段】介護施設の被介護者側とヘルパー側にそれ
ぞれ自己を撮影するカメラ、相手方を映し出すモニタ
ー、自己の音声を入力するマイク、相手方の音声を出力
するスピーカを設置し、それらの間を通信回線で接続す
ることにより、互いに相手方の状況を確認可能としたシ
ステムにおいて、被介護者側のモニターまたはスピーカ
に、ヘルパーの代理人として映像または音声を出力せし
めるエージェントを備える。このエージェントは、被介
護者との間で情報を入出力するためのユーザインタフェ
ース部と、被介護者の介護に関するヘルパーの知識を登
録された知識ベースと、被介護者の介護に関する知識を
ヘルパーから獲得して知識ベースに登録するための知識
獲得部と、知識ベースに登録された被介護者の介護に関
するヘルパーの知識に基づいてユーザインタフェース部
を介して被介護者との対話を実現する処理部とから構成
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢者施設あるい
は病院における、被介護者とヘルパー間のコミュニケー
ション支援システムに関するものである。
は病院における、被介護者とヘルパー間のコミュニケー
ション支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシステムとしては、被介
護者が介護部屋に設置されているインタフォンでヘルプ
コールをすると、ヘルプステーションにいるヘルパーが
応答し、対話するものであって、音声がベースになって
いた。
護者が介護部屋に設置されているインタフォンでヘルプ
コールをすると、ヘルプステーションにいるヘルパーが
応答し、対話するものであって、音声がベースになって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】音声ベースのコミュニ
ケーション支援システムでは、被介護者とヘルパーが互
いの顔や状況を確認できず、上手くコミュニケートでき
ないといった問題があった。また、ヘルパー一人当たり
の被介護者が複数おり、一人を見ている間にもう一人か
らの要請があった場合に上手く対話できないといった問
題があった。
ケーション支援システムでは、被介護者とヘルパーが互
いの顔や状況を確認できず、上手くコミュニケートでき
ないといった問題があった。また、ヘルパー一人当たり
の被介護者が複数おり、一人を見ている間にもう一人か
らの要請があった場合に上手く対話できないといった問
題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するためになされたものであって、音声のみでな
く映像も被介護者とヘルパー間で相互通信することによ
り、互いに顔や状況を確認しながらコミュニケートでき
るようにしたものである。特に、ヘルパーがある一人の
被介護者の面倒をみている間に他の被介護者から要請が
ある場合でも、ヘルパーの分身としてのエージェント
(ソフトウェア)をその被介護者のモニターに登場させ
ることで簡単な対話を代行させるようにしたものであ
る。
を解決するためになされたものであって、音声のみでな
く映像も被介護者とヘルパー間で相互通信することによ
り、互いに顔や状況を確認しながらコミュニケートでき
るようにしたものである。特に、ヘルパーがある一人の
被介護者の面倒をみている間に他の被介護者から要請が
ある場合でも、ヘルパーの分身としてのエージェント
(ソフトウェア)をその被介護者のモニターに登場させ
ることで簡単な対話を代行させるようにしたものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、実施例をもとに発明を説明
する。本システムは、図1に示すように、被介護者側の
ベッドサイドにモニター1、カメラ2、スピーカ3、マ
イク4を設置し、一方、ヘルプステーションのヘルパー
側にもカメラ5、モニター6、マイク7、スピーカ(モ
ニターに組込み)ならびに制御用コンピュータ8を設置
し、その間を映像、音声ならびに制御信号を通信し合う
よう構成するものである。マイク、スピーカは最近小型
化しており、モニター組込み型を用いればすっきりとし
た構成になる。被介護者側に設置されているカメラ2
は、向きの制御可能な台に搭載されており、その向きは
ヘルパー側のコントローラ9と制御用コンピュータ8に
よって制御される。図1ではコントローラ9の例として
ジョイスティックを用いており、カメラの向きとして
は、パン、チルト方向の制御ができるものである。被介
護者側カメラ2にズーム機能の付いたものを採用すれ
ば、コントローラ9から遠隔ズーム制御も可能になり、
より詳細に状況の確認ができる。なお、コントローラ9
としては、ジョイスティック以外にヘルパー側モニター
6にカメラ2のパン・チルト方向、ズーム(拡大・縮
小)を制御するボタンを表示し、これをマウスなどの入
力デバイスで指示することでも制御は可能になる。
する。本システムは、図1に示すように、被介護者側の
ベッドサイドにモニター1、カメラ2、スピーカ3、マ
イク4を設置し、一方、ヘルプステーションのヘルパー
側にもカメラ5、モニター6、マイク7、スピーカ(モ
ニターに組込み)ならびに制御用コンピュータ8を設置
し、その間を映像、音声ならびに制御信号を通信し合う
よう構成するものである。マイク、スピーカは最近小型
化しており、モニター組込み型を用いればすっきりとし
た構成になる。被介護者側に設置されているカメラ2
は、向きの制御可能な台に搭載されており、その向きは
ヘルパー側のコントローラ9と制御用コンピュータ8に
よって制御される。図1ではコントローラ9の例として
ジョイスティックを用いており、カメラの向きとして
は、パン、チルト方向の制御ができるものである。被介
護者側カメラ2にズーム機能の付いたものを採用すれ
ば、コントローラ9から遠隔ズーム制御も可能になり、
より詳細に状況の確認ができる。なお、コントローラ9
としては、ジョイスティック以外にヘルパー側モニター
6にカメラ2のパン・チルト方向、ズーム(拡大・縮
小)を制御するボタンを表示し、これをマウスなどの入
力デバイスで指示することでも制御は可能になる。
【0006】通信は、無線も考えられるが、高齢者施設
や病院においてはペースメーカなどを利用している被介
護者もいるので、有線システムが妥当である。有線で通
信する場合、さまざまな手段がある。映像と音響系は、
アナログ、デジタルのいずれを用いてもよい。アナログ
の場合、通常のビデオケーブルで通信できる。デジタル
の場合、MPEGあるいはM−JPEGなどで圧縮をか
けて通信することになる。被介護者側のカメラ2の制御
には、専用の制御ライン(例えばRS232C)で、ヘ
ルパー側のコントローラ9から制御可能である。ただ
し、RS232Cではケーブルの長さに限界があるの
で、被介護者側にも制御用コンピュータを配置し、ヘル
パー側の制御コンピュータとTCP/IPなどで接続し
て通信し合えば延長できる。
や病院においてはペースメーカなどを利用している被介
護者もいるので、有線システムが妥当である。有線で通
信する場合、さまざまな手段がある。映像と音響系は、
アナログ、デジタルのいずれを用いてもよい。アナログ
の場合、通常のビデオケーブルで通信できる。デジタル
の場合、MPEGあるいはM−JPEGなどで圧縮をか
けて通信することになる。被介護者側のカメラ2の制御
には、専用の制御ライン(例えばRS232C)で、ヘ
ルパー側のコントローラ9から制御可能である。ただ
し、RS232Cではケーブルの長さに限界があるの
で、被介護者側にも制御用コンピュータを配置し、ヘル
パー側の制御コンピュータとTCP/IPなどで接続し
て通信し合えば延長できる。
【0007】図2は、エージェントの構成を示したもの
である。被介護者は、ユーザインタフェース部11を介
してエージェント10とインタラクションする。ユーザ
インタフェース部11で取り込まれた被介護者の要求は
処理部12に渡され、ヘルパーの知識ベース13を参照
してエージェントとしての振る舞いを決定する。結果は
ユーザインタフェース部11を介して被介護者に提示さ
れることになる。一方ヘルパーは、自らの持つ知識やル
ールを知識獲得部14を介してエージェント内部の知識
ベース13に登録し、エージェントに教えることにな
る。
である。被介護者は、ユーザインタフェース部11を介
してエージェント10とインタラクションする。ユーザ
インタフェース部11で取り込まれた被介護者の要求は
処理部12に渡され、ヘルパーの知識ベース13を参照
してエージェントとしての振る舞いを決定する。結果は
ユーザインタフェース部11を介して被介護者に提示さ
れることになる。一方ヘルパーは、自らの持つ知識やル
ールを知識獲得部14を介してエージェント内部の知識
ベース13に登録し、エージェントに教えることにな
る。
【0008】請求項2に述べたように、エージェントは
自発的に被介護者にチェック項目を問い合わせることに
なる。例えば、ヘルパーがエージェントに当該被介護者
の食事の時間、薬を飲む時間、体温を計る時間など、介
護に関わるある程度定型的なチェック項目があれば、そ
れをエージェントの知識ベースに登録する。これによ
り、エージェントは該当する時間になれば被介護者のモ
ニター画面に登場し、「食事はとりましたか?」、「薬
を飲みましたか?」、「体温を測りましたか?」など問
い合わせることになる。図3に示すように、知識ベース
内に、問い合わせ時刻とその内容のリストを格納してお
けば、時間管理により、処理部が当該時刻になったこと
を検知したとき、ユーザインタフェース部を介して被介
護者に問い合わせることになる。
自発的に被介護者にチェック項目を問い合わせることに
なる。例えば、ヘルパーがエージェントに当該被介護者
の食事の時間、薬を飲む時間、体温を計る時間など、介
護に関わるある程度定型的なチェック項目があれば、そ
れをエージェントの知識ベースに登録する。これによ
り、エージェントは該当する時間になれば被介護者のモ
ニター画面に登場し、「食事はとりましたか?」、「薬
を飲みましたか?」、「体温を測りましたか?」など問
い合わせることになる。図3に示すように、知識ベース
内に、問い合わせ時刻とその内容のリストを格納してお
けば、時間管理により、処理部が当該時刻になったこと
を検知したとき、ユーザインタフェース部を介して被介
護者に問い合わせることになる。
【0009】請求項3に述べたように、エージェントは
被介護者からの質問に対して、ある程度限られた定型的
なものであれば応対することができる。すなわち、被介
護者はユーザインタフェース部を介して定型的な質問を
入力する。例えば、被介護者が昼食の時間などを問い合
わせる局面を例に以下述べるものとする。
被介護者からの質問に対して、ある程度限られた定型的
なものであれば応対することができる。すなわち、被介
護者はユーザインタフェース部を介して定型的な質問を
入力する。例えば、被介護者が昼食の時間などを問い合
わせる局面を例に以下述べるものとする。
【0010】請求項4に述べたようなタッチパネル、ス
イッチあるいはキーボードといった入力インタフェース
の場合、図4のような実現例を考えることができる。い
ま、モニター画面上にヘルパーエージェントとしてのキ
ャラクターが表示されているものとする。「質問があれ
ば私を触れて下さい」との表示のもと、キャラクターを
手で触ると、画面に「質問を入力して下さい」と返され
る。そこで被介護者はキーボードにより「昼食の時間は
何時ですか?」と入力し、「決定」スイッチを押す。エ
ージェントは、知識ベース内に格納されている「昼食時
間は12時から」を参照することにより、「12時から
です」とモニターに表示されることになる。
イッチあるいはキーボードといった入力インタフェース
の場合、図4のような実現例を考えることができる。い
ま、モニター画面上にヘルパーエージェントとしてのキ
ャラクターが表示されているものとする。「質問があれ
ば私を触れて下さい」との表示のもと、キャラクターを
手で触ると、画面に「質問を入力して下さい」と返され
る。そこで被介護者はキーボードにより「昼食の時間は
何時ですか?」と入力し、「決定」スイッチを押す。エ
ージェントは、知識ベース内に格納されている「昼食時
間は12時から」を参照することにより、「12時から
です」とモニターに表示されることになる。
【0011】請求項5に述べた、ユーザインタフェース
部として音声認識、理解、合成手段を用いる場合は以下
のようになる。音声は、上に述べたように被介護者にキ
ーボード入力を強いることもないので、よりヒューマン
フレンドリーなインタフェースを実現することができ
る。すなわち、被介護者は、目前のモニターに登場して
いるエージェントキャラクターに向かって「昼食時間は
何時ですか?」と音声で問い合わせると、エージェント
キャラクターが「12時からです」と音声で応えること
になる。
部として音声認識、理解、合成手段を用いる場合は以下
のようになる。音声は、上に述べたように被介護者にキ
ーボード入力を強いることもないので、よりヒューマン
フレンドリーなインタフェースを実現することができ
る。すなわち、被介護者は、目前のモニターに登場して
いるエージェントキャラクターに向かって「昼食時間は
何時ですか?」と音声で問い合わせると、エージェント
キャラクターが「12時からです」と音声で応えること
になる。
【0012】音声対話は、以下のような処理を経て実現
される。図5は、音声認識・理解・合成の効率化を考
え、被介護者側にも制御コンピュータを設置し、その内
部に音声認識・理解・合成手段の入ったエージェントを
組み込んだ場合である。エージェント10のユーザイン
タフェース部11は、音声認識サブシステム11a、音
声理解サブシステム11b、音声合成サブシステム11
cと表情合成サブシステム11eから構成される。被介
護者の発した音声は、まず音声認識サブシステム11a
にて文節の並びとして認識される。文節の並びは音声理
解サブシステム11bに入力され、構文分析処理が施さ
れた後、「昼食時間の問い合わせ」、といった意味に解
釈される。この段階で処理部12に渡され、知識ベース
13内に昼食時間の記載された項目がないか問い合わせ
がなされる。「昼食時間は12時から」の項目がある場
合、その旨が処理部12に返され、音声合成サブシステ
ム11cに戻される。ここで「12時から」といった文
節に相当する音声データ11dが呼び出され、スピーカ
から発声されることになる。
される。図5は、音声認識・理解・合成の効率化を考
え、被介護者側にも制御コンピュータを設置し、その内
部に音声認識・理解・合成手段の入ったエージェントを
組み込んだ場合である。エージェント10のユーザイン
タフェース部11は、音声認識サブシステム11a、音
声理解サブシステム11b、音声合成サブシステム11
cと表情合成サブシステム11eから構成される。被介
護者の発した音声は、まず音声認識サブシステム11a
にて文節の並びとして認識される。文節の並びは音声理
解サブシステム11bに入力され、構文分析処理が施さ
れた後、「昼食時間の問い合わせ」、といった意味に解
釈される。この段階で処理部12に渡され、知識ベース
13内に昼食時間の記載された項目がないか問い合わせ
がなされる。「昼食時間は12時から」の項目がある場
合、その旨が処理部12に返され、音声合成サブシステ
ム11cに戻される。ここで「12時から」といった文
節に相当する音声データ11dが呼び出され、スピーカ
から発声されることになる。
【0013】以下、請求項6に記した、ヘルパーがヘル
プステーションに不在の場合のエージェントの対応につ
いて述べる。被介護者がヘルプコールボタンを押すと、
ヘルプステーションにてヘルパーが呼び出され、担当ヘ
ルパーが現れる。この場合は通常の対話がなされる。担
当ヘルパーが不在の場合、モニターには当該ヘルパーの
エージェントが登場し、エージェントとの対話になる。
例えば、エージェントは「申し訳ございません。ただい
ま席を外しております。お急ぎですか?」などと応え
る。被介護者が「いつ頃帰ってくる予定でしょう?」と
問い合わせると、「予定では午後2時となっています」
とエージェントが応える。被介護者が「わかった。もし
帰ってきたら連絡を下さい」と言うと、「了解しまし
た。伝えます」などと応えることになる。このような対
話は、請求項4に記したタッチパネルとキーボード入力
あるいは請求項5に記した音声認識・理解・合成手段に
より実現される。
プステーションに不在の場合のエージェントの対応につ
いて述べる。被介護者がヘルプコールボタンを押すと、
ヘルプステーションにてヘルパーが呼び出され、担当ヘ
ルパーが現れる。この場合は通常の対話がなされる。担
当ヘルパーが不在の場合、モニターには当該ヘルパーの
エージェントが登場し、エージェントとの対話になる。
例えば、エージェントは「申し訳ございません。ただい
ま席を外しております。お急ぎですか?」などと応え
る。被介護者が「いつ頃帰ってくる予定でしょう?」と
問い合わせると、「予定では午後2時となっています」
とエージェントが応える。被介護者が「わかった。もし
帰ってきたら連絡を下さい」と言うと、「了解しまし
た。伝えます」などと応えることになる。このような対
話は、請求項4に記したタッチパネルとキーボード入力
あるいは請求項5に記した音声認識・理解・合成手段に
より実現される。
【0014】ここで、音声認識・理解・合成手段の場合
について補足する。音声認識サブシステム11aにて文
節の単位が認識され、音声理解サブシステム11bに渡
されて構文分析処理が施された後に、「ヘルパーがいつ
席に戻るのか」、といった意味に解釈され、「ヘルパー
の席への帰着時刻」を処理部12に問い合わせることに
なる。ヘルパーが席を外す前に知識獲得部14を介して
知識ベース13に「帰着時刻は2時」を登録しておけ
ば、処理部12はこの情報を参照し、「午後2時」を音
声合成サブシステム11cに返す。音声合成サブシステ
ム11cは、「予定では」、「午後2時」、「となって
います」の文節の音声データ11dを合成し、スピーカ
から発声することになる。
について補足する。音声認識サブシステム11aにて文
節の単位が認識され、音声理解サブシステム11bに渡
されて構文分析処理が施された後に、「ヘルパーがいつ
席に戻るのか」、といった意味に解釈され、「ヘルパー
の席への帰着時刻」を処理部12に問い合わせることに
なる。ヘルパーが席を外す前に知識獲得部14を介して
知識ベース13に「帰着時刻は2時」を登録しておけ
ば、処理部12はこの情報を参照し、「午後2時」を音
声合成サブシステム11cに返す。音声合成サブシステ
ム11cは、「予定では」、「午後2時」、「となって
います」の文節の音声データ11dを合成し、スピーカ
から発声することになる。
【0015】また、請求項7に記した表情合成システム
11eは、音声認識・理解・合成システムと連動してお
り、図6に示すように、認識、理解が成功するときはニ
コニコした表情を示すが、認識、理解が不成功の場合は
首をかしげてわからないといった表情を示すことにな
る。
11eは、音声認識・理解・合成システムと連動してお
り、図6に示すように、認識、理解が成功するときはニ
コニコした表情を示すが、認識、理解が不成功の場合は
首をかしげてわからないといった表情を示すことにな
る。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、介護施設の被
介護者側とヘルパー側の間で互いに相手方の状況を映像
と音声で確認可能としたシステムにおいて、被介護者側
のモニターまたはスピーカに、ヘルパーの代理人として
映像または音声を出力せしめるエージェントを備えるも
のであるから、介護施設の被介護者とヘルパーとのコミ
ュニケーションの不足を補うことができるという効果が
ある。また、前記エージェントは、被介護者の介護に関
する知識をヘルパーから獲得して知識ベースに登録し、
この知識ベースに登録された被介護者の介護に関するヘ
ルパーの知識に基づいてユーザインタフェース部を介し
て被介護者との対話を実現するようにしたから、それぞ
れの介護施設ごとに、また、それぞれのヘルパーごと
に、さらにまた、それぞれの被介護者ごとに最適のエー
ジェントを用いることができ、きめの細かい介護サービ
スを実現できるという効果がある。
介護者側とヘルパー側の間で互いに相手方の状況を映像
と音声で確認可能としたシステムにおいて、被介護者側
のモニターまたはスピーカに、ヘルパーの代理人として
映像または音声を出力せしめるエージェントを備えるも
のであるから、介護施設の被介護者とヘルパーとのコミ
ュニケーションの不足を補うことができるという効果が
ある。また、前記エージェントは、被介護者の介護に関
する知識をヘルパーから獲得して知識ベースに登録し、
この知識ベースに登録された被介護者の介護に関するヘ
ルパーの知識に基づいてユーザインタフェース部を介し
て被介護者との対話を実現するようにしたから、それぞ
れの介護施設ごとに、また、それぞれのヘルパーごと
に、さらにまた、それぞれの被介護者ごとに最適のエー
ジェントを用いることができ、きめの細かい介護サービ
スを実現できるという効果がある。
【0017】請求項2の発明によれば、知識ベースに、
ヘルパーの知識として、介護に関わるチェック事項を登
録され、この介護に関わるチェック事項を確認するため
に自発的に被介護者に問い合わせる機能を有するので、
食事の時間、薬の服用の時間、検温の時間などのタイム
スケジュール管理からヘルパーを解放することができ、
ヘルパーの時間と労力をより有効に活用することができ
る。
ヘルパーの知識として、介護に関わるチェック事項を登
録され、この介護に関わるチェック事項を確認するため
に自発的に被介護者に問い合わせる機能を有するので、
食事の時間、薬の服用の時間、検温の時間などのタイム
スケジュール管理からヘルパーを解放することができ、
ヘルパーの時間と労力をより有効に活用することができ
る。
【0018】請求項3の発明によれば、知識ベースに、
ヘルパーの知識として、被介護者からの簡単な問い合わ
せに答えるルールを登録され、このルールに基づいて被
介護者からの簡単な問い合わせに答える機能を有するの
で、食事の時間の問い合わせ等、お決まりの質疑応答か
らヘルパーを解放することができ、ヘルパーの時間と労
力をより有効に活用することができる。
ヘルパーの知識として、被介護者からの簡単な問い合わ
せに答えるルールを登録され、このルールに基づいて被
介護者からの簡単な問い合わせに答える機能を有するの
で、食事の時間の問い合わせ等、お決まりの質疑応答か
らヘルパーを解放することができ、ヘルパーの時間と労
力をより有効に活用することができる。
【0019】請求項4の発明によれば、ユーザインタフ
ェース部として、被介護者による文字入力を実現する手
段と、被介護者側のモニターに映し出されるエージェン
トの表情を表すキャラクター表現と、被介護者側のモニ
ターに装着されるタッチパネルスイッチを用いることに
より、被介護者の意思を確実に伝達することができる効
果がある。
ェース部として、被介護者による文字入力を実現する手
段と、被介護者側のモニターに映し出されるエージェン
トの表情を表すキャラクター表現と、被介護者側のモニ
ターに装着されるタッチパネルスイッチを用いることに
より、被介護者の意思を確実に伝達することができる効
果がある。
【0020】請求項5の発明によれば、ユーザインタフ
ェース部として、被介護者側のマイクから入力された被
介護者の音声を認識する手段と、被介護者側のスピーカ
から出力されるエージェントの音声を合成する手段を用
いることにより、キーボード操作等に不慣れな高齢者や
重度の障害者であっても容易にコミュニケーションをと
ることができる効果がある。
ェース部として、被介護者側のマイクから入力された被
介護者の音声を認識する手段と、被介護者側のスピーカ
から出力されるエージェントの音声を合成する手段を用
いることにより、キーボード操作等に不慣れな高齢者や
重度の障害者であっても容易にコミュニケーションをと
ることができる効果がある。
【0021】請求項6の発明によれば、ヘルパーが不在
の場合にエージェントが被介護者に応対するようにした
ので、被介護者がヘルパーの不在に不満・不信感を持つ
ことを防止でき、また、ヘルパーが居るときにはヘルパ
ーが即座に応答することで、よりきめの細かい介護サー
ビスを提供できる。
の場合にエージェントが被介護者に応対するようにした
ので、被介護者がヘルパーの不在に不満・不信感を持つ
ことを防止でき、また、ヘルパーが居るときにはヘルパ
ーが即座に応答することで、よりきめの細かい介護サー
ビスを提供できる。
【0022】請求項7の発明によれば、被介護者の音声
認識の成功・不成功に応じて被介護者側のモニターに映
し出されるエージェントの表情を変える機能を有するの
で、被介護者は自分の意思がエージェントに伝達された
か否かを即座に明確に知ることができる効果がある。
認識の成功・不成功に応じて被介護者側のモニターに映
し出されるエージェントの表情を変える機能を有するの
で、被介護者は自分の意思がエージェントに伝達された
か否かを即座に明確に知ることができる効果がある。
【図1】本発明の介護施設のコミュニケーション支援シ
ステムの全体構成図である。
ステムの全体構成図である。
【図2】本発明のシステムに用いるエージェントの概略
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明のシステムにおける被介護者に対するチ
ェック項目リストの一例を示す説明図である。
ェック項目リストの一例を示す説明図である。
【図4】本発明のシステムにおけるタッチパネルスイッ
チを用いたヘルパーエージェントとの対話例を示す説明
図である。
チを用いたヘルパーエージェントとの対話例を示す説明
図である。
【図5】本発明のシステムに用いる音声対話手段を組み
込んだエージェントの概略構成図である。
込んだエージェントの概略構成図である。
【図6】本発明のシステムに用いる表情合成サブシステ
ムによるエージェントの表情の提示例を示す説明図であ
る。
ムによるエージェントの表情の提示例を示す説明図であ
る。
1 モニター(被介護者側) 2 カメラ(被介護者側) 3 スピーカ(被介護者側) 4 マイク(被介護者側) 5 カメラ(ヘルパー側) 6 モニター(ヘルパー側) 7 マイク(ヘルパー側) 8 制御用コンピュータ 9 コントローラ 10 エージェント 11 ユーザインタフェース部 12 処理部 13 知識ベース 14 知識獲得部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/232 B 5/232 7/14 7/14 G06F 15/21 Z Fターム(参考) 4C341 LL10 5B049 BB41 CC03 CC21 CC32 DD01 DD03 EE07 EE11 FF03 FF06 GG04 GG07 5C022 AA08 AB62 AB65 AC01 AC27 AC31 AC33 AC42 AC51 AC69 AC74 5C064 AA01 AC01 AC04 AC06 AC07 AC12 AC13 AC16 AC18 AD06 AD08 AD14 5E501 AA25 AB13 AC15 AC16 BA03 BA14 CB05 CB14 CB15 DA01 EA05 EB01 EB05 FA14 FA15 FA32 FA42 FA45
Claims (7)
- 【請求項1】 介護施設の被介護者側とヘルパー側に
それぞれ自己を撮影するカメラ、相手方を映し出すモニ
ター、自己の音声を入力するマイク、相手方の音声を出
力するスピーカを設置し、それらの間を通信回線で接続
することにより、互いに相手方の状況を確認可能とした
システムにおいて、被介護者側のモニターまたはスピー
カに、ヘルパーの代理人として映像または音声を出力せ
しめるエージェントを備え、該エージェントは、被介護
者との間で情報を入出力するためのユーザインタフェー
ス部と、被介護者の介護に関するヘルパーの知識を登録
された知識ベースと、被介護者の介護に関する知識をヘ
ルパーから獲得して前記知識ベースに登録するための知
識獲得部と、前記知識ベースに登録された被介護者の介
護に関するヘルパーの知識に基づいて前記ユーザインタ
フェース部を介して被介護者との対話を実現する処理部
とから構成されることを特徴とする介護施設のコミュニ
ケーション支援システム。 - 【請求項2】 前記知識ベースには、ヘルパーの知識
として、介護に関わるチェック事項を登録され、前記処
理部は前記介護に関わるチェック事項を確認するために
自発的に被介護者に問い合わせる機能を有することを特
徴とする介護施設のコミュニケーション支援システム。 - 【請求項3】 前記知識ベースには、ヘルパーの知識
として、被介護者からの簡単な問い合わせに答えるルー
ルを登録され、前記処理部は前記ルールに基づいて被介
護者からの簡単な問い合わせに答える機能を有すること
を特徴とする請求項1あるいは2に記載の介護施設のコ
ミュニケーション支援システム。 - 【請求項4】 前記ユーザインタフェース部として、
被介護者による文字入力を実現する手段と、被介護者側
のモニターに映し出されるエージェントの表情を表すキ
ャラクター表現と、被介護者側のモニターに装着される
タッチパネルスイッチを用いることを特徴とする請求項
1、2あるいは3に記載の介護施設のコミュニケーショ
ン支援システム。 - 【請求項5】 前記ユーザインタフェース部として、
被介護者側のマイクから入力された被介護者の音声を認
識する手段と、被介護者側のスピーカから出力されるエ
ージェントの音声を合成する手段を用いることを特徴す
る請求項1、2、3あるいは4に記載の介護施設のコミ
ュニケーション支援システム。 - 【請求項6】 前記エージェントは、ヘルパーが不在
の場合に被介護者に応対することを特徴とする請求項
1、2、3、4あるいは5に記載の介護施設のコミュニ
ケーション支援システム。 - 【請求項7】 前記処理部は、被介護者の音声認識の
成功・不成功に応じて被介護者側のモニターに映し出さ
れるエージェントの表情を変える機能を有することを特
徴とする請求項5記載の介護施設のコミュニケーション
支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017134A JP2001204774A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 介護施設のコミュニケーション支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017134A JP2001204774A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 介護施設のコミュニケーション支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001204774A true JP2001204774A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18544166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000017134A Pending JP2001204774A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 介護施設のコミュニケーション支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001204774A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100825947B1 (ko) * | 2008-01-10 | 2008-04-28 | (주)유신씨앤씨 | 화상상담 및 진료용 디스플레이장치 |
JP2015184597A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | 国立大学法人埼玉大学 | コミュニケーション支援ロボットシステム |
CN108113680A (zh) * | 2017-12-20 | 2018-06-05 | 武汉智普天创科技有限公司 | 遥测眼动追踪系统 |
WO2021144930A1 (ja) * | 2020-01-16 | 2021-07-22 | エヌ・デーソフトウェア株式会社 | データ入力支援装置 |
JP7538514B2 (ja) | 2020-03-10 | 2024-08-22 | エイアイビューライフ株式会社 | 情報処理システム |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000017134A patent/JP2001204774A/ja active Pending
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