JP2001204451A - 電子レンジ用焙煎装置 - Google Patents

電子レンジ用焙煎装置

Info

Publication number
JP2001204451A
JP2001204451A JP2000020483A JP2000020483A JP2001204451A JP 2001204451 A JP2001204451 A JP 2001204451A JP 2000020483 A JP2000020483 A JP 2000020483A JP 2000020483 A JP2000020483 A JP 2000020483A JP 2001204451 A JP2001204451 A JP 2001204451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roasting
microwave
microwave oven
rotating
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000020483A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Imoto
武 井本
Yasuhiro Toyokura
康博 豊藏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ORIZA BRAIN KK
Shikoku Research Institute Inc
Original Assignee
ORIZA BRAIN KK
Shikoku Research Institute Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ORIZA BRAIN KK, Shikoku Research Institute Inc filed Critical ORIZA BRAIN KK
Priority to JP2000020483A priority Critical patent/JP2001204451A/ja
Publication of JP2001204451A publication Critical patent/JP2001204451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】焙煎原料の表層部と中心部との焙煎を均一に行
い、糊化度が高く、栄養価の高い焙煎を行うことができ
る電子レンジ用焙煎装置の提供。 【解決手段】焙煎原料を収納した円筒体20を鉛直軸を
中心に水平面に沿って回転させる嵌合部8と、円筒体2
0を水平方向に沿った回転中心線の周りに回転させるマ
イクロ波誘導体15、15とを有することを特徴とする
電子レンジ用焙煎装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀物、魚介類、ハ
ム・ソーセージ類、海藻、野菜、果実、その他の食品に
ついて適正な加熱・蒸し・焙煎を行う電子レンジ用焙煎
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭で、例えば、豆や小麦等の焙煎を行
う場合には、焙煎容器内に焙煎原料を入れて赤外線ヒー
タをにより焙煎容器を加熱する赤外線加熱方式と、焙煎
容器内に焙煎原料を入れて電子レンジで加熱するマイク
ロ波加熱方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外線
加熱方式では、焙煎容器を外部から加熱するので、焙煎
原料の芯から表面にかけて温度勾配が生じ、内部の水分
の移動・蒸散を起こすために多くの時間を要し、エネル
ギーのロスが大きいという問題がある。
【0004】例えば、玄米を含水率0パーセントまで焙
煎する場合の試験結果では、加熱時間が10分少々かか
り、熱効率も7%であった。
【0005】焙煎ムラを解消させるために焙煎容器を回
転させることが行われるが、焙煎原料においては表層部
の温度が高く、そのため早く加熱され、その後、熱が中
心部に向かって伝わり、中心部は遅れて焙煎される。こ
の結果、表層部と中心部とでは焙煎の進行度が異なるた
め、均一な焙煎を行うことが難しいという問題が生じ
る。
【0006】即ち、焙煎済みの焙煎粉を直接或いは水や
ミルク等に溶いて食用とするとき、焙煎粉は充分に糊化
されてα化されていることが必要である。デンプンのα
化は、適正な水分と温度により起こるが、容器外部から
加熱する場合では、焙煎原料の中心部に熱が伝わりにく
いために、糊化度が不充分になることがある。
【0007】他方、焙煎原料の中心部の糊化を充分に行
うように加熱すると、焙煎原料の表層部或いは表層部近
傍が過度に加熱されて、栄養成分が損壊されやすくなる
問題がある。
【0008】また、電子レンジなどのマイクロ波照射に
よる加熱方式によって、蓋のない開放された皿上に焙煎
原料をおいて加熱する場合、焙煎原料中の水分が飛ばさ
れて乾燥してしまうことが多く、水分を伴った状態での
蒸し焼き焙煎は難しい。そこで、土鍋などのように蓋の
ある容器の中に食品及び水分を入れて電子レンジで加熱
することが行われるが、土鍋によるマイクロ波のエネル
ギーが減衰して加熱時間が長引くと共に、土鍋の中の焙
煎原料が攪拌されないので、土鍋中の焙煎原料の中心部
が焦げる一方、土鍋中に盛られた焙煎原料の表層部は未
加熱で元のままであるなどの焙煎の不均一が生じる。
【0009】本発明は、このような問題に着目してなさ
れたものであり、盛られた焙煎原料の焙煎が表層部と中
心部とにおいて均一となり、しかも糊化度が高く、栄養
価の高い焙煎を行うことが可能な電子レンジ用焙煎装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の電子レンジ用焙煎装置は、焙煎
原料を収納した中空体容器を鉛直軸を中心に水平面に沿
って回転させる手段と、前記中空体容器を水平方向に沿
った回転中心線の周りに回転させる手段とを有すること
を特徴とする。
【0011】本発明の請求項2の電子レンジ用焙煎装置
は、請求項1の電子レンジ用焙煎装置において、前記水
平面に沿って前記中空体容器を回転させる手段は、電子
レンジの底面に沿って水平に延びる軸芯を有すると共に
この軸芯を中心に回転可能とされ、前記中空体を支持す
る一対の平行な軸と、この一対の平行な軸を前記軸芯を
中心に回転可能に支持すると共に前記底面に設けられた
ターンテーブルの回転軸を中心に回転する支持体とを有
することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3の電子レンジ用焙煎装置
は、請求項1の電子レンジ用焙煎装置において、前記水
平面に沿って前記中空体容器を回転させる手段は、電子
レンジの底面に沿って水平に延びる軸芯を有すると共に
この軸芯を中心に回転可能とされ、周面を金属面として
前記中空体を支持する一対の平行なマイクロ波誘導体
と、この一対の平行なマイクロ波誘導体を前記軸芯を中
心に回転可能に支持すると共に前記底面に設けられたタ
ーンテーブルの回転軸を中心に回転する支持体とを有す
ることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4の電子レンジ用焙煎装置
は、請求項1又は請求項3のいずれかの電子レンジ用焙
煎装置において、前記マイクロ波誘導体の前記鉛直軸を
中心とする回転領域は電子レンジのマイクロ波の1/2
波長以上に設定されていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項5の電子レンジ用焙煎装置
は、請求項1〜請求項4のいずれかの電子レンジ用焙煎
装置において、前記中空体容器を回転させる手段は、前
記鉛直軸を中心として回転するときの円形軌跡の直径軸
に並行に延びていると共に、前記回転軸から離れた端部
に前記底面上を回転してその回転力を前記中空体容器を
回転させる手段に伝達する車輪をそれぞれ有することを
特徴とする。
【0015】本発明の請求項6の電子レンジ用焙煎装置
は、請求項1〜請求項4のいずれかの電子レンジ用焙煎
装置において、前記中空体容器を回転させる手段は、前
記鉛直軸を中心として回転するときの円形軌跡の直径軸
に並行に延びていると共に、前記回転軸から離れた第1
の片側端部に第1の車輪をそれぞれ有し、前記第1の片
側端部の反対側に位置する第2の片側端部の前記直径軸
上に第2の車輪を有することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項7の電子レンジ用焙煎装置
は、請求項6の電子レンジ用焙煎装置において、前記第
2の片側端部の第2の車輪と前記中空体容器を回転させ
る手段とは、前記第1の車輪の回転方向に合わせて前記
中空体容器を回転させるための逆転機構を有することを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る電子レンジ用焙煎装置を図面を参照にしつつ説明す
る。
【0018】図5は第1の実施の形態にかかる電子レン
ジ用焙煎装置の主要部概略を示したものであり、電子レ
ンジ1の加熱室2の底部3に図示しないターンテーブル
を嵌合させる回転軸4が設けられている。回転軸4は底
部3に開口された孔の奥に配備されている。電子レンジ
1の前面片側壁部5には調理時間や調理モードを設定す
る操作ボタン6A及び電源スイッチ6B並びに状態を表
示する表示部6Cが設けられており、電子レンジ1のド
ア6Dを閉めて電源スイッチ6B及び操作ボタン6Aの
いずれかを押すと、マイクロ波が照射されるようになっ
ている。なお、電子レンジ1の回転軸4は加熱室2の底
部3から突出していても良い。
【0019】ターンテーブルを鉛直軸を中心に水平面に
沿って回転させる回転軸4は、例えば半月状の切欠を有
する断面形状を有しており、この回転軸4に第1の実施
の形態にかかる電子レンジ用焙煎装置7が嵌合する。な
お、回転軸4の切欠を有する断面形状は、半月状には限
らず、矩形のものもあり得る。
【0020】また、最近では回転軸4は嵌合部のない丸
軸形状もあるので、弾力性のある材質で外側に嵌合部を
有する筒状のキャップを回転軸4にかぶせて嵌合部を形
成しても良い。
【0021】図1は電子レンジ用焙煎装置7を示してい
る。電子レンジ用焙煎装置7は、嵌合部8が固定軸10
の中央部に形成されている。嵌合部8の下部には、図4
に示すように、回転軸4に嵌合する嵌合軸9が形成され
ている。嵌合部9の下端面には半月状の周り止めが形成
された凹部9Aが形成され、凹部9Aに回転軸4が嵌合
する。固定軸10の両端部は支持板11A、11Bにそ
れぞれ固定されている。図4に示すように、嵌合部9の
上面部9Bは、図5の円筒体20が回転時に接触しない
ように円形に湾曲して凹んでいる。
【0022】左右一対の支持板11A、11Bの両端部
にはそれぞれ固定軸12、12が固定されている。それ
ぞれの固定軸12、12の両端部周囲には、ラジアル軸
受け13A、13Bが取り付けられており、軸受け13
A、13Bの外側の回転部に車輪14及びマイクロ波誘
導体(軸)15、15がそれぞれ固定されている。
【0023】車輪14はマイクロ波誘導体15に固定さ
れており、車輪14が回転することによりマイクロ波誘
導体15が回転する。マイクロ波誘導体15の周面には
滑り難いように粗面処理を施したり、細かな凹凸やトレ
ッドパターンが設けられていても良い。
【0024】固定軸10の図1の右側端部にはラジアル
軸受け16を介して車輪17が固定されている。固定軸
10の車輪17側の端部は半月状の切欠を備えており、
この切欠に軸受け16の抜け止めを防止する矩形板18
が当接して固定軸10の周り止めを行っている。なお、
同様に固定軸10の支持板11A側の端部にも半月状の
切欠を有する端部に当接する矩形板18’が取り付けら
れている。
【0025】さらに、固定軸12、12の両端部も半月
状の切欠を備えており、固定軸12,12の両端部の半
月状切欠部分に回り止めのための矩形板19が当接して
いる。矩形板18、18’、19は、それぞれ、固定軸
10、12並びにマイクロ波誘導体15、車輪14等の
取付後に支持板11A、11Bに溶接或いは溶着、接着
等により固定される。
【0026】車輪17は、車輪14、14と共にマイク
ロ波誘導体15、15を支えており、車輪14、14、
17が回転軸4の回転に伴って電子レンジ1の底部3の
周囲を回転する。これによって、マイクロ波誘導体1
5、15が一方向に回転し、図5に示すように、一対の
マイクロ波誘導体15、15の上に搭載される中空体と
しての円筒体20が円筒体20の軸芯を中心として回転
する。一対のマイクロ波誘導体15、15は請求項にお
ける中空体を支持する一対の平行な軸を構成する。
【0027】マイクロ波誘導体15は電子レンジ内で回
転可能であり、そのマイクロ波誘導体15上に形成され
る金属面の長さL1(図6参照)は電子レンジ1のマイ
クロ波(通常2450MHz、波長12.2cm)を集
めやすいように、マイクロ波の波長λ/2以上の軸長
(特にL1が3λ/2のときに、中空体容器に入れられ
た焙煎原料をより均一に焙煎することが可能になるので
好ましい。)を有している。このマイクロ波誘導体15
は、表面が金属であればマイクロ波を集める機能を有す
るので、薄い金属板若しくは金属テープをパイプ状の管
に巻き付けたり、金属粉をパイプ状の管に蒸着する形態
であっても良い。この場合、管は誘導加熱が行われにく
い樹脂製の軸を使用しても良い。
【0028】また、並行に配置される一対のマイクロ波
誘導体15、15の軸芯間隔L2(図6参照)は、λ/
4〜λの距離とすると、焙煎原料を焙煎した時の含水率
がより早く低下し、均一な加熱が行われる。これらの結
果は次の機能による。
【0029】即ち、一対のマイクロ波誘導体15、15
が並行に配置されることによって、これらの平行なマイ
クロ波誘導体15、15が互にアンテナとして機能し、
マイクロ波が集められ、そのマイクロ波誘導体15、1
5が相互に電界強度を高める。
【0030】その結果、特にマイクロ波誘導体15、1
5で構成される矩形の範囲及びその直上部でも電界強度
が高まり、また、矩形の中央部ではほぼ電界強度が一定
値をとることから、マイクロ波誘導体15,15の間で
しかもマイクロ波誘導体15、15の中央部に搭載され
た円筒体20内の焙煎原料に対してマイクロ波が効率的
に照射され、焙煎時間が短縮し、更に、均一な焙煎が可
能になる。
【0031】図14は、上述の生玄米の2分後のマイク
ロ波加熱分布であり、回転中心から離れた位置にある生
玄米の含水率である。
【0032】これによると、一対の平行軸に金属テープ
を巻いたケースでは、その金属テープの長さがマイクロ
波の1波長及び3/2波長ではいずれも金属テープがな
いケースに比較して焙煎度が進み、しかも含水率が均一
に低下した。
【0033】また、本図では記載していないが、金属テ
ープの長さが2波長でも焙煎は進むが、若干(含水率
の)均一性が劣った。これらから条件によることもある
が、なかでも3/2波長のケースが焙煎の均一性及び焙
煎速度の点から良好であることが判明する。
【0034】本装置の実験結果を次に述べる。加熱室2
内の回転軸に焙煎装置を装着し、その上に含水率14%
の生玄米を湯飲みを用いた焙煎容器に入れ、その開口部
をラップフィルムで密閉する。他方、一対の樹脂製丸パ
イプ軸のそれぞれにマイクロ波の2波長相当の長さを有
するようにアルミ箔を巻き付けて一対の平行なマイクロ
波誘導体を構成し、このマイクロ波誘導体の上に、その
焙煎容器の中央部が水平回転の中心となるように、焙煎
容器を搭載した状態で、本装置の回転軸を回転させ、生
玄米を攪拌させながらマイクロ波を2分間照射した。
【0035】図15は上述の生玄米の2分後のマイクロ
波加熱状況であり、一対のマイクロ波誘導体の軸心距離
を変化させたときの生玄米の含水率の変化を示す。
【0036】上述のような焙煎を行うために、電子レン
ジ1に焙煎原料の種類及び重量並びに所望の焙煎程度に
対応した焙煎モードを設定した操作ボタン6A並びに焙
煎制御プログラムを組み込めば、所望の焙煎状態が適正
に行われることとなる。
【0037】この焙煎制御プログラムでは、例えば、焙
煎原料を選択する機能と、焙煎の程度を指定する機能
と、原料の重量を指定する機能と、単位重量当たりの各
原料並びに焙煎程度に応じた必要加熱量をデータとして
備え、焙煎にあたって指定された原料の重量と単位重量
との比により、必要なマイクロ波照射量を算出する機能
を備えることにより、ボタン操作に応じた焙煎を行うこ
とが可能となる。
【0038】中空体容器としての円筒体20は磁器製の
ものであり、図11に示すように、内部に六角柱状の収
納壁面21を有する。円筒体20の蓋部22には収納壁
面21に嵌合する嵌合部23が形成されている。円筒体
20の収納壁面21が六角柱状に形成されているので、
焙煎原料を収納した円筒体20がその軸芯を中心として
回転すると、収納壁面21に支えられる焙煎原料の1回
転当たりの崩落頻度が高くなり、内部の焙煎原料の攪拌
が効率よく行われる。
【0039】従って、マイクロ波を照射して焙煎を行う
と、焙煎原料の攪拌が充分に行われることとなるため
に、均一な焙煎が行われる。なお、図12に示すよう
に、中空体容器は、円筒の片方が開口した磁器製の容器
24をラップフィルム25等で閉鎖しても良い。この場
合、磁器製の容器24の蓋で覆うよりもマイクロ波が多
く照射されるので、より早く焙煎される。容器24はラ
ップフィルムによって閉鎖した場合に、上下端部間の直
径の差が生じないように段差26を有している。なお、
中空体容器は繭型の断面形状を有するものも考えられ
る。中空体容器の材質は耐熱性があり、しかも、マイク
ロ波を内部に透過させることが可能な半透過性の性質を
もつ磁器や陶器或いはガラスなどの材料が用いられる。
【0040】また、このように水分の少ない原料の乾燥
や焙煎を行うと、電子レンジのマイクロ波発信器である
マグネトロンを傷める恐れが生じるときには、必要によ
っては、加熱室2内の隅に水を入れたコップを置くな
ど、マイクロ波加熱されやすい負荷を入れる対策を施
す。
【0041】図6、図7は、本発明の第2の実施の形態
を示したものである。この電子レンジ用焙煎装置30
は、支持板11B側におけるマイクロ波誘導体31、3
1近傍の構成が第1の実施の形態の電子レンジ用焙煎装
置7と異なる。
【0042】即ち、焙煎装置30のマイクロ波誘導体3
1、31の支持板11B側の端部にはギア32、32が
それぞれ取り付けられており、このギア32、32の間
にはギア33が配置されている。マイクロ波誘導体3
1、31は、第1の実施の形態の焙煎装置7と同様に固
定軸12に軸受け13A、13Bを介して支持され、回
転自在とされている。支持板11Bにはギア33の軸3
4が軸受けによって回転自在に保持されており、軸34
には車輪35が取り付けられている。
【0043】車輪14、14の回転量と車輪35の回転
量とは嵌合部8の回転中心からの半径が異なる分偏差が
生じるが、ギア32、32とギア33とは、この偏差を
解消するように設定されている。なお、嵌合部8は固定
軸36と固定板37とによって支持板11A、11Bに
支持されている。
【0044】その他の構成は、第1の実施の形態の焙煎
装置7と同様であるので、その説明を援用する。
【0045】第2の実施の形態の焙煎装置30によれ
ば、車輪35の回転トルクがギア33、32、32を介
してマイクロ波誘導体31、31に伝達されるので、マ
イクロ波誘導体31、31の回転トルクが増大し、重量
の大きな円筒体18でも容易に回転させることが出来
る。
【0046】図8,図9は、本発明の第3の実施の形態
の焙煎装置40を示したものである。
【0047】この焙煎装置40は、電子レンジ1の底部
3から突出する回転軸41に嵌合する嵌合部42の上下
端部に平行な固定軸43、43が固定されており、固定
軸43、43の両端部に軸受け44、44が取り付けら
れている。軸受け44、44の外周部にはマイクロ波誘
導体45が回転自在に取り付けられ、マイクロ波誘導体
45の端部には車輪46がそれぞれ固定して取り付けら
れている。嵌合部42の中央部には回転軸41に相対回
転不能に嵌合する嵌合孔47が開口されている。
【0048】この焙煎装置40によれば、マイクロ波誘
導体45の軸長が半分となり、焙煎装置の小型化を図る
ことができる。
【0049】図10,図11は第4の実施の形態にかか
る焙煎装置50を示したものである。この焙煎装置50
のマイクロ波誘導体51A、51Bは、図6,図7の焙
煎装置30の1本の固定軸12に回転自在に取り付けら
れるマイクロ波誘導体31、31をそれぞれ2等分して
構成したものであり、この2等分されたマイクロ波誘導
体51A、51Bのそれぞれの両端部には軸受け52が
設けられ、軸受け52は矩形上に形成された固定軸53
(支持体)に取り付けられている。マイクロ波誘導体5
1A、51Bの中間部には、嵌合部54が取り付けられ
ており、嵌合部54は電子レンジ1の回転軸41に相対
回転不能に嵌合する。
【0050】また、マイクロ波誘導体51Bの図中右側
の端部には、図6,図7の焙煎装置30と同様にギア5
5、55が固定され、ギア55、55の間にギア56が
配備されている。ギア55とギア56との歯数は、マイ
クロ波誘導体51Aの車輪57と、固定軸53側の車輪
58との回転量の偏差が吸収されて、マイクロ波誘導体
51A、51Bとが同じ方向に同期回転するように設定
されている。
【0051】その他の構成は、図6,図7の焙煎装置3
0の構成と同様であるので、その説明を援用する。
【0052】上述の実施の形態にかかる電子レンジ用焙
煎装置によれば、既存の電子レンジにそのまま装着して
利用でき、電子レンジに新たな機構等を設ける必要がな
い。
【0053】また、その用途としては、大麦、小麦、鳩
麦などの麦類、玄米、精製米などの米類、豆・芋等の穀
類、ごま、木の実、野菜、果実、魚介類、海藻類、ハム
・ソーセージ、肉類、乳製品、コーヒー豆、茶葉等の生
或いは乾燥させた若しくは加工した食品やそれらの粉末
の焙煎・蒸し焙煎に好適である。
【0054】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項3の電子レ
ンジ用焙煎装置によれば、電子レンジのマイクロ波が照
射されるときに、焙煎原料を収納した中空体容器が加熱
室内の底面に沿って水平に回転すると、中空体容器がそ
の軸芯を中心に回転する。これによって、焙煎原料は攪
拌されながら、マイクロ波を照射されることとなり、内
部と表層部との焙煎が均一に行われるので、製品の品質
が均一になる。しかも焙煎時間が短時間になるので、内
部の水分が過度に乾燥されることが少なく、糊化に充分
に寄与することとなり、糊化度が高まると共に、糊化が
均一に行われると共に、焙煎原料に含まれる栄養成分が
破壊されず、高い糊化度と豊富な栄養成分をもつ品質の
高い焙煎食品を得ることが出来る。
【0055】本発明の請求項3の電子レンジ用焙煎装置
によれば、ターンテーブルの回転軸が回転するときに、
一対の平行なマイクロ波誘導体が水平面に沿って回転す
ると共に、マイクロ波誘導体がその軸芯を中心に回転す
るので、一対のマイクロ波誘導体上に搭載される中空体
容器が水平軸を中心に回転することとなり、中空体容器
内の焙煎原料が攪拌される。
【0056】マイクロ波誘導体は周面が金属面であるの
で、マイクロ波が誘導されやすくマイクロ波誘導体の上
に搭載された中空体容器の焙煎原料にマイクロ波が充分
に照射されると共に、マイクロ波誘導体が軸芯を中心に
回転するので、中空体容器が回転し、内部の焙煎原料が
攪拌される。従って、焙煎原料に均一にマイクロ波が照
射され、均一な焙煎が行われることとなる。
【0057】本発明の請求項4の電子レンジ用焙煎装置
によれば、請求項3の作用効果に加えて、マイクロ波誘
導体の回転領域の長さがマイクロ波の1/2波長以上に
設定されているので、アンテナの機能により相互にマイ
クロ波を誘導しあうこととなり、より短時間で焙煎が行
われると共に、焙煎したものの含水率が低下し、高品質
な焙煎食品を得ることができる。
【0058】本発明の請求項5〜請求項7の電子レンジ
用焙煎装置によれば、車輪の回転によりマイクロ波誘導
体を回転させ、マイクロ波誘導体の鉛直軸周りの回転を
電子レンジのターンテーブルの回転軸から得るので、既
存の電子レンジをそのまま利用して焙煎を行うことがで
きる。
【0059】本発明の請求項6、請求項7の電子レンジ
用焙煎装置によれば、第1の車輪と、第2の車輪とによ
って一対のマイクロ波誘導体を支持するので、ターンテ
ーブルの回転軸に負担がかかり難い。
【0060】特に、本発明の請求項7の電子レンジ用焙
煎装置によれば、第1の車輪と第2の車輪とを共にマイ
クロ波誘導体を軸芯中心に回転させるためのトルク源と
することが出来るので、更に、ターンテーブルの回転軸
の負担を少なくできる。
【0061】従って、本発明の請求項1乃至請求項7の
電子レンジ用焙煎装置によれば、焙煎原料の表層部と中
心部とにおいて焙煎が均一に行われ、糊化度が高く、栄
養価の高い焙煎を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電子レンジ
用焙煎装置の主要構成を示す平面図。
【図2】図1の電子レンジ用焙煎装置の左側面図。
【図3】図1の電子レンジ用焙煎装置の右側面図。
【図4】図1の電子レンジ用焙煎装置の嵌合部の断面
図。
【図5】図1の電子レンジ用焙煎装置の概略斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の電子レンジ用焙煎
装置の主要部構成を示す平面図。
【図7】図6の電子レンジ用焙煎装置の正面図。
【図8】本発明の第3実施の形態の電子レンジ用焙煎装
置の正面図。
【図9】本発明の第3実施の形態の電子レンジ用焙煎装
置の平面図。
【図10】本発明の第4実施の形態の電子レンジ用焙煎
装置の正面図。
【図11】本発明の第4実施の形態の電子レンジ用焙煎
装置の平面図。
【図12】本発明の実施の形態にかかる中空体容器の斜
視図
【図13】本発明の他の実施の形態にかかる中空体容器
の斜視図
【図14】図14は、マイクロ波誘導体15、15を用
いた場合のマイクロ波加熱分布であり、回転中心から離
れた位置にある生玄米の到達含水率を示すグラフであ
る。
【図15】図15は、マイクロ波誘導体を用いた場合の
マイクロ波加熱分布であり、回転中心から離れた位置に
ある生玄米の到達含水率を示すグラフである。
【符号の説明】
8 嵌合部(支持体) 10 固定軸(支持体) 11A、11B 支持板(支持体) 12 固定軸(支持体) 14 車輪(第1の車輪) 15 マイクロ波誘導体 18、34 車輪(第2の車輪) 20 円筒体(中空体容器) 32、33 ギア(逆転機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA10 BA02 BA27 BA63 BA80 CA67 CA68 CB02 CC52 CC58 DB15 FA20 FC20 GD04 4B061 AA01 BA01 BA10 BA11 CD06 CD12 CD15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焙煎原料を収納した中空体容器を鉛直軸を
    中心に水平面に沿って回転させる手段と、前記中空体容
    器を水平方向に沿った回転中心線の周りに回転させる手
    段とを有することを特徴とする電子レンジ用焙煎装置。
  2. 【請求項2】請求項1の電子レンジ用焙煎装置におい
    て、前記水平面に沿って前記中空体容器を回転させる手
    段は、電子レンジの底面に沿って水平に延びる軸芯を有
    すると共にこの軸芯を中心に回転可能とされ、前記中空
    体を支持する一対の平行な軸と、この一対の平行な軸を
    前記軸芯を中心に回転可能に支持すると共に前記底面に
    設けられたターンテーブルの回転軸を中心に回転する支
    持体とを有することを特徴とする電子レンジ用焙煎装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1の電子レンジ用焙煎装置におい
    て、前記水平面に沿って前記中空体容器を回転させる手
    段は、電子レンジの底面に沿って水平に延びる軸芯を有
    すると共にこの軸芯を中心に回転可能とされ、周面を金
    属面として前記中空体を支持する一対の平行なマイクロ
    波誘導体と、この一対の平行なマイクロ波誘導体を前記
    軸芯を中心に回転可能に支持すると共に前記底面に設け
    られたターンテーブルの回転軸を中心に回転する支持体
    とを有することを特徴とする電子レンジ用焙煎装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項3のいずれかの電子レ
    ンジ用焙煎装置において、前記マイクロ波誘導体の前記
    鉛直軸を中心とする回転領域は電子レンジのマイクロ波
    の1/2波長以上に設定されていることを特徴とする電
    子レンジ用焙煎装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかの電子レン
    ジ用焙煎装置において、前記中空体容器を回転させる手
    段は、前記鉛直軸を中心として回転するときの円形軌跡
    の直径軸に並行に延びていると共に、前記回転軸から離
    れた端部に前記底面上を回転してその回転力を前記中空
    体容器を回転させる手段に伝達する車輪をそれぞれ有す
    ることを特徴とする電子レンジ用焙煎装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項4のいずれかの電子レン
    ジ用焙煎装置において、前記中空体容器を回転させる手
    段は、前記鉛直軸を中心として回転するときの円形軌跡
    の直径軸に並行に延びていると共に、前記回転軸から離
    れた第1の片側端部に第1の車輪をそれぞれ有し、前記
    第1の片側端部の反対側に位置する第2の片側端部の前
    記直径軸上に第2の車輪を有することを特徴とする電子
    レンジ用焙煎装置。
  7. 【請求項7】請求項6の電子レンジ用焙煎装置におい
    て、前記第2の片側端部の第2の車輪と前記中空体容器
    を回転させる手段とは、前記第1の車輪の回転方向に合
    わせて前記中空体容器を回転させるための逆転機構を有
    することを特徴とする電子レンジ用焙煎装置。
JP2000020483A 2000-01-28 2000-01-28 電子レンジ用焙煎装置 Pending JP2001204451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000020483A JP2001204451A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 電子レンジ用焙煎装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000020483A JP2001204451A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 電子レンジ用焙煎装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001204451A true JP2001204451A (ja) 2001-07-31

Family

ID=18547038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000020483A Pending JP2001204451A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 電子レンジ用焙煎装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001204451A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105639A1 (en) * 2002-06-12 2003-12-24 Marton Rajnai Cooking method and apparatus
CN109043610A (zh) * 2018-05-30 2018-12-21 王勇 一种红枣用烘干装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105639A1 (en) * 2002-06-12 2003-12-24 Marton Rajnai Cooking method and apparatus
CN109043610A (zh) * 2018-05-30 2018-12-21 王勇 一种红枣用烘干装置
CN109043610B (zh) * 2018-05-30 2021-08-27 杨志平 一种红枣用烘干装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10412988B2 (en) Apparatus and system for roasting coffee beans
RU2442084C2 (ru) Усовершенствованное устройство и способ вакуумной микроволновой сушки пищевых продуктов
US20090126579A1 (en) Popcorn machines and other machines having multiple heat zone cooking surfaces for producing popcorn and other types of expanded foods
CN101903705A (zh) 炊具
US10959575B2 (en) Apparatus and method for roasting coffee beans
CN214128136U (zh) 炒食机的自动翻炒装置
JP3103600B2 (ja) 脱水エンドウ豆スープを調製する方法及び装置
FI83583B (fi) Foerfarande och anordning foer uppvaermning av mat.
US3604338A (en) Electric broiler for cooking food
JP2001204451A (ja) 電子レンジ用焙煎装置
EP2205103A1 (en) Method and apparatus for making food chips
CN201044711Y (zh) 转轮式保温设备
JP2012090616A (ja) 電子レンジを利用した焙煎、煎り工程並びに攪拌加熱に関する装置
US6550373B2 (en) Heating arrangement for automated apparatus and method for cooking
JP4820861B2 (ja) 米菓の製造方法及び即販用米菓製造装置
JP2021036774A (ja) 焙煎カカオ豆、および生カカオ豆の焙煎方法
JPH0779644B2 (ja) 電子レンジ用容器入り冷凍麹製品
JP2804123B2 (ja) 電子レンジ用米飯体の製造方法
KR101523557B1 (ko) 볶음 겸용 요리기
KR20100003400U (ko) 콘 피자 조리용 오븐
CN210538799U (zh) 一种油茶籽烘炒机
JPS62144606A (ja) 米飯の炊飯方法とその装置
JP2023017629A (ja) 加熱調理器
JP2000197446A (ja) 冷凍根野菜およびその製造方法
CN118303646A (en) Baking and frying equipment and process for peanut oil production