JP2001203878A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JP2001203878A
JP2001203878A JP2000012520A JP2000012520A JP2001203878A JP 2001203878 A JP2001203878 A JP 2001203878A JP 2000012520 A JP2000012520 A JP 2000012520A JP 2000012520 A JP2000012520 A JP 2000012520A JP 2001203878 A JP2001203878 A JP 2001203878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 認証情報を埋め込んだ後に量子化処理をして
も、埋め込まれた認証情報が失われることがないように
する。 【解決手段】 埋込前処理部32は、埋め込みデータの
埋め込み処理により加わる誤差によって量子化処理後の
値が変化しないように画像データの値を変換する。ハッ
シュ値計算部300は、画像データと鍵情報からハッシ
ュ値を計算し、ハッシュ値埋込部302は、画像データ
にハッシュ値を埋め込む。出力フォーマット変換部30
4は、ハッシュ値が埋め込まれた画像データを量子化処
理などし、JPEGデータを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、著作権情報などの
認証情報(埋め込みデータ)を埋め込んだ画像データ等
を、圧縮のために量子化しても、埋め込まれた認証デー
タが失われないようにした画像処理装置およびその方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、国際公開WO97/49235
号公報(文献1)は、ピクセル・ブロック・コーディン
グ(Pixel Block Coding;PBC)により、画像データ
等のコンテンツデータに著作権情報など(以下、一般的
に認証情報あるいは埋め込みデータ等とも記す)を、視
覚的に感知できないように埋め込む方式(以下、このよ
うにコンテンツデータに感知できないように認証方法を
埋め込む方式を「エレクトロニックウォーターマーキン
グ方式」とも記す)を開示する。
【0003】また、国際公開WO98/116928号
公報(文献2)は、文献1等に開示されたエレクトロニ
ックウォーターマーキング方式を応用して、画像データ
の改変を禁止し、著作物を有効に保護する方法を開示す
る。また、特開平10−164549号公報(文献3)
は、文献1等に開示されたエレクトロニックウォーター
マーキング方式を改良し、画像データに認証情報を一体
不可分に埋め込むことにより、画像データの改変を検出
する方法を開示する。
【0004】また、これらの文献の他、特開平09−1
51747号公報、特開平10−83310号公報、特
開平10−106149号公報、特開平10−1619
33号公報、特開平10−164349号公報、特開平
10−285562号公報、特開平10−334272
号公報、特開平10−240626号公報、特開平10
−240129号公報(文献4〜12)等も、エレクト
ロニックウォーターマーキング方式に関する発明を開示
する。
【0005】しかしながら、これらの文献に開示された
方式は、認証情報を埋め込んだ後の画像データの圧縮符
号化を充分に考慮していなかった。つまり、これらの方
式により埋め込まれた認証情報が量子化値より少ない場
合には、埋め込まれた画像データが量子化の結果、消失
してしまう可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、圧縮符号
化に適した画像処理装置およびその方法を提供すること
を目的とする。特定的には、本発明は、認証情報を埋め
込んだ後に量子化処理をしても、埋め込まれた認証情報
が失われることがない画像処理装置およびその方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる画像処理装置は、所定の処理により
加わる誤差によって量子化処理後の値が変化しないよう
に画像データの値を変換する変換手段と、画像データに
対して前記所定の処理を行う処理手段と、前記所定の処
理がなされた画像データを量子化処理する量子化手段と
を有する。
【0008】好適には、前記処理手段は、前記画像デー
タを分割し、分割した画像データそれぞれに埋め込みデ
ータを埋め込む埋込処理を行い、前記分割された画像デ
ータそれぞれに埋め込まれた埋め込みデータを検出する
検出手段をさらに有する。
【0009】好適には、前記変換手段は、画像データに
含まれる画素それぞれの形式を変換する形式変換手段
と、前記量子化処理に用いられる量子化値に基づいて、
前記形式が変換された画素データの値を調節処理する調
節手段とを有し、前記形式が変換された画素データそれ
それが、前記所定の処理により加わる誤差の値により量
子化処理後の値が変化しないようになるまで、前記形式
変換処理と、前記調節処理とを繰り返す。
【0010】好適には、前記処理手段は、前記画像デー
タに対して埋込データを埋め込む埋込処理を前記所定の
処理として行う。
【0011】好適には、前記処理手段は、所定の鍵情報
と前記画像データとに基づいてハッシュ値を計算するハ
ッシュ値計算手段と、計算の結果として得られた前記ハ
ッシュ値を、前記画像データに埋め込む埋込処理手段と
を有する。
【0012】好適には、前記画像データに埋め込まれた
埋込データを検出する検出手段をさらに有する。
【0013】好適には、前記量子化された画像データを
逆量子化する逆量子化手段と、前記逆量子化された画像
データに埋め込まれたハッシュ値を抽出する抽出手段
と、前記画像データと、前記ハッシュ値の計算に用いら
れた鍵情報とに基づいて、ハッシュ値を計算する計算手
段と、前記抽出されたハッシュ値と前記計算されたハッ
シュ値とに基づいて、前記量子化された画像データに改
ざんが加えられたか否かを検出する改ざん検出手段とを
有する。
【0014】また、本発明にかかる画像処理方法は、所
定の処理により加わる誤差によって量子化処理後の値が
変化しないように画像データの値を変換し、画像データ
に対して前記所定の処理を行い、前記所定の処理がなさ
れた画像データを量子化処理する。
【0015】また、本発明にかかる記録媒体は、所定の
処理により加わる誤差によって量子化処理後の値が変化
しないように画像データの値を変換する変換ステップ
と、画像データに対して前記所定の処理を行う処理ステ
ップと、前記所定の処理がなされた画像データを量子化
処理する量子化ステップとをコンピュータに実行させる
プログラムを記録する。
【0016】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態を説明する。
【0017】[改変判定装置1]図1は、本発明にかか
る画像処理方法を実現する画像処理装置1の構成を示す
図である。図1に示すように、画像処理装置1は、CR
T表示装置あるいは液晶表示装置等の表示装置100、
キーボードおよびマウス等を含む入力装置102、ディ
ジタルカメラインターフェースIF(カメラIF)10
4、メモリカードインターフェース(メモリカードI
F)106、MO装置およびCD装置等の記憶装置10
8、および、メモリ112およびマイクロプロセッサ
(CPU)114等を含むコンピュータ本体(PC本
体)110から構成され、必要に応じて、さらに通信装
置116が付加される。つまり、画像処理装置1は、一
般的なコンピュータに、カメラIF104およびメモリ
カードIF106を付加した構成を採る。
【0018】画像処理装置1は、これらの構成部分によ
り、ディジタルカメラ140が撮影した画像データ(J
PEG、BMPあるいはYUVなど形式を問わない)
を、カメラIF104を介して受け入れる。あるいは、
画像処理装置1は、ディジタルカメラ140がメモリカ
ード142に記録した画像データを、メモリカードIF
106を介して受け入れる。
【0019】さらに、画像処理装置1は、光磁気ディス
ク(MO)あるいはコンパクトディスク(CD)等の記
録媒体120に記録されて記憶装置108に供給される
埋込・検出プログラム2(図2等を参照して後述する)
を、メモリ112にロードして実行し、受け入れた画像
データに対して、量子化処理しても失われることがない
ように電子透かし(埋め込みデータ)の埋め込み処理を
行う。
【0020】また、画像処理装置1は、埋込・検出プロ
グラム2を実行し、画像データに埋め込まれた電子透か
しを検出し、画像データに対して改ざんが加えられたか
否か等を判定する。
【0021】[埋込・検出プログラム2]まず、埋込・
検出プログラム2の構成および動作を説明する。図2
は、図1に示した画像処理装置1が実行し、本発明にか
かる画像処理方法を実現する埋込・検出プログラム2の
構成を示す図である。図2に示すように、埋込・検出プ
ログラム2は、OS80、埋込・抽出部3、鍵情報デー
タベース(DB)22および画像データベース(DB)
24から構成される。埋込・抽出部3は、埋込パラメー
タDB20、制御部26、埋込部30および抽出部40
から構成される。
【0022】[OS80]OS80は、例えば、OS/
2(IBM社)あるいはウィンドウズ(マイクロソフト
社)等のオペレーティングシステムソフトウェアであっ
て、埋込・検出プログラム2の各構成部分の実行制御を
行う。
【0023】[制御部26]埋込・抽出部3の制御部2
6は、例えば、表示装置100に操作用のGUI画像
(図示せず)を表示し、表示されたGUI画像に対する
ユーザの操作を受け入れ、必要に応じて、受け入れた操
作を示す操作データを、埋込・検出プログラム2の各構
成部分に供給する。また、制御部26は、受け入れたユ
ーザの操作に応じて、埋込・検出プログラム2の各構成
部分の動作を制御する。
【0024】[画像DB24]画像DB24は、埋込部
30が電子透かしを埋め込んだ圧縮画像データ(JPE
Gデータ)を記憶装置108に挿入された記録媒体12
0、あるいは、メモリカードIF106に挿入されたメ
モリカード142に記憶・管理し、記憶・管理した画像
データを読み出して抽出部40に対して出力する。
【0025】[鍵情報DB22]鍵情報DB22は、画
像DB22が管理するJPEGデータと、埋込部30
が、このJPEGデータへ電子透かしを埋め込む際に、
乱数を発生させるために用いる鍵(例えば64ビットの
数値)とを対応付けた鍵情報を記憶装置108等に記憶
・管理し、記憶・管理した鍵情報を読み出して埋込部3
0および抽出部40に対して出力する。
【0026】[埋込パラメータDB20]埋込パラメー
タDB20は、電子透かしの埋め込みに用いるパラメー
タを記憶・管理し、埋込部30に対して出力する。
【0027】[埋込部30]図3は、図2に示した埋込
部30の構成を示す図である。図4は、注目DCT係数
を示す図である。図3に示すように、埋込部30は、埋
込前処理部32、ハッシュ(Hash)値計算部30
0、ハッシュ値埋込部302および出力フォーマット変
換部304から構成される。埋込部30は、これらの構
成部分により、まず、各種(JPEG、RGB(ビット
マップ(BMP))および輝度・色差(YUV)等)の
形式の画像データから、予め定められたハッシュ関数と
キーとを用いて、注目するDCT(図4)係数のハッシ
ュ値を計算する。
【0028】さらに、埋込部30は、計算の結果として
得たハッシュ値を、画像データ自体に対して電子透かし
の手法を用いて埋め込む、あるいは、画像データのヘッ
ダ部分に埋め込む等の方法により、画像データに付加す
る。なお、埋込部30を画像データのY,U,V各成分
から得られたDCT係数に対して、電子透かしの手法を
用いてハッシュ値を埋め込むように構成することも、
Y,Cr,Cb各成分から得られたDCT係数に対して
ハッシュ値を埋め込むように構成することも可能である
が、説明の明確化のために、以下、埋込部30が、計算
して得たハッシュ値を、画像データのY,U,V各成分
から得られたDCT係数に対して埋め込む場合を具体例
とする。
【0029】[埋込前処理32]図5は、図3に示した
埋込前処理部32の構成を示す図である。また、図5に
示すように、埋込パラメータDB20(図2)の埋込前
処理32は、フォーマット認識部320、逆量子化部
(Q-1)322、量子化値計算部324、JPEG’/
BMP変換部326、YUV/BMP変換部328、B
MP/JPEG’変換部330およびDCT係数調整部
332から構成される。
【0030】埋込部30は、これらの構成部分により、
DCT変換してハッシュ値を埋め込んで電子透かしを埋
め込み、さらに、圧縮符号化してJPEG形式の圧縮画
像データ(JPEGデータ)とした場合であっても、埋
め込んだハッシュ値が失われない状態(安定状態)にな
るように、画像データ(BMPデータ)に対して埋込前
処理を行う。
【0031】[フォーマット認識部320]埋込前処理
32において、フォーマット認識部320は、入力され
た各種形式の画像データ(JPEGデータ,BMPデー
タ,YUV形式の画像データ(YUVデータ)等)のデ
ータフォーマットを識別し、入力された画像データがい
ずれの形式であるかを判断し、JPEGデータが入力さ
れた場合には、入力されたJPEGデータを復号部32
2に対して出力し、BMPデータが入力された場合に
は、入力されたBMPデータをBMP/JPEG’変換
部330に対して出力し、YUVデータが入力された場
合には、入力されたYUVデータをYUV/BMP変換
部328に対して出力する。
【0032】さらに、フォーマット認識部320は、B
MPデータにおいてハッシュ値を埋め込む領域を、例え
ば16×16画素構成のMCU単位で指定する領域指定
データAを受け、領域指定データAが示すMCUそれぞ
れに含まれるDCT係数が安定状態であるか否かを示す
MCUテーブルT(T[X][Y]、例えば、BMPデ
ータが720×480画素構成である場合にはX=4
5,Y=30)を作成する。
【0033】なお、領域指定データAにより指定される
領域は、JPEG’/BMP変換部326およびYUV
/BMP変換部328による変換処理の対象とはならな
い。画質に与える影響を最小にすることができるという
意味で、領域指定データAを、画面の端の領域を指定す
るように作成すると、そうでない場合に比べてより好適
である。フォーマット認識部320は、作成したMCU
テーブルTを、JPEGデータ、BMPデータおよびY
UVデータそれぞれに付して、復号部322、BMP/
JPEG’変換部330およびYUV/BMP変換部3
28にそれぞれに対して出力する。
【0034】上述のように、MCUテーブルTは、例え
ば45×30のマトリクス形式で表され、MCUテーブ
ルTの各要素T[X][Y]それぞれは、例えば、対応
するMCUのDCT係数データが安定状態である場合に
は値1、安定でない場合には値0を採る。フォーマット
認識部320は、下式1に示すように、MCUテーブル
Tの初期値として、領域指定データAが示すMCUに対
応するMCUテーブルTの要素T[X][Y]の値を1
とし、これら以外のMCUテーブルの要素T[X]
[Y]の値を0とする。
【0035】
【数1】 T[X][Y]=1 :(X,Y)∈Aの場合 =0 :(X,Y)∈A以外の場合 (1)
【0036】[復号部322]JPEGデータは、DC
T係数に対して量子化処理およびハフマン(Huffman)
符号化処理を施すことにより生成される。復号部322
は、まず、フォーマット認識部320から入力されたJ
PEGデータをハフマン復号する。また、復号部322
は、復号したJPEGデータのY,U,V各成分からそ
れらの量子化値q[k]を計算し、埋込量子化値計算部
324に対して出力する。また、復号部322は、計算
の結果として得た量子化値q[k]それぞれを用いて、
ハフマン復号したJPEGデータのY,U,V各成分を
逆量子化して、Y,U,V各成分のDCT係数JPE
G’を生成し、MCUテーブルTと対応づけてJPE
G’/BMP変換部326に対して出力する。
【0037】[YUV/BMP変換部328]YUV/
BMP変換部328は、YUVデータを、下式2に示す
ようにBMPデータ(RGB)に変換し、MCUテーブ
ルTと対応付けてBMP/JPEG’変換部330に対
して出力する。なお、YUV/BMP変換部328によ
りYUVデータをBMPデータに変換する理由は、YU
VデータのY,U,V各成分が、オーバーフローあるい
はアンダーフローを起こしていなくても(0≦Y<25
6,−128≦U,V<128)、BMPデータに変換
した場合に、BMPデータのR,G,B各成分にオーバ
ーフローあるいはアンダーフローが生じる場合があるの
で、このような場合においても、最終的に得られるDC
T係数を安定状態とすることができるようにするためで
ある。
【0038】
【数2】 R = (int)(Y + V*1.4020) G = (int)(Y - U*0.3441 - V*0.7139) B = (int)(Y + U*1.7718 - V*0.0012) (2) 但し、 R = R>255 ? 255 : R<0 ? 0 : R G = G>255 ? 255 : G<0 ? 0 : G B = G>255 ? 255 : B<0 ? 0 : B ここで、A = B ? C : Dは、C codeのものと同じで、 A= C (if B is TRUE) A= D (if B is NOT TRUE) である。
【0039】[JPEG’/BMP変換部326]JP
EG’/BMP変換部326は、復号部322およびD
CT係数調整部332から入力されるDCT係数JPE
G’の内、領域指定データAが示す領域以外のMCUの
Y,U,V成分それぞれのDCT係数を逆DCT(ID
CT)処理する。JPEG’/BMP変換部326は、
さらに、IDCT処理の結果として選られたY,U,V
成分を、YUV/BMP変換部328と同様に上記式2
に従ってBMPデータに変換し、MCUテーブルTと対
応づけてBMP/JPEG’変換部330に対して出力
する。
【0040】[BMP/JPEG’変換部330]BM
P/JPEG’変換部330は、JPEG’/BMP変
換部326、フォーマット認識部320またはYUV/
BMP変換部328から入力されるBMPデータの内、
同じくこれらから入力されるMCUテーブルTの値0の
要素T[X][Y](T[X][Y]=0)に対応する
MCUに含まれるBMPデータのR,G,B成分それぞ
れを、下式3に示すように、Y,U,V各成分に変換
し、さらに、変換の結果として選られたY,U,V各成
分を、8×8構成のDCTブロックごとにDCT処理し
てDCT係数JPEG’を生成する。つまり、BMP/
JPEG’変換部330は、入力されるBMPデータの
内、まだ安定状態になっていないBMPデータをDCT
係数JPEG’に変換する。BMP/JPEG’変換部
330は、変換処理の結果として得られたDCT係数J
PEG’を、MCUテーブルTと対応づけてDCT係数
調整部332に対して出力する。
【0041】
【数3】 Y = R*0.2990 + G*0.5870 +B*0.1140 U = -R*0.1684 - G*0.3316 +B*0.5000 V = R*0.5000 - G*0.4187 -B*0.0813 (3)
【0042】[埋込量子化値計算部324]埋込量子化
値計算部324は、領域指定データAにより示されるD
CT係数(注目DCT係数)dct_Coeffiの埋
込量子化値q_emb[k]を算出する。さらに埋込量
子化値計算部324の処理を詳細に説明する。埋込量子
化値計算部324は、注目DCT係数dct_coef
fiおよびデコーダ最大計算誤差δを、埋込パラメータ
DB20(図2)から受ける。
【0043】[注目DCT係数dct_coeffi]
ここでは、注目DCT係数dct_coeffiを詳細
に説明する。注目DCT係数dct_coeffiは、
電子透かしの埋め込みに用いる8×8画素構成のDCT
ブロックに含まれる1つ以上のDCT係数であり、Y,
U,V成分のいずれのDCT係数であってもよいが、以
下、説明の明確化のために、注目DCT係数dct_c
oeffiとしてY成分のDCT係数の内の直流成分d
ct_coeffi(0,0)を用い、ハッシュ値の埋
め込みのために、同じくY成分のDCT係数の内の
(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)を利
用する場合を具体例とする。
【0044】[デコーダ最大計算誤差δ]ここでは、デ
コーダ最大計算誤差δを詳細に説明する。また、ハッシ
ュ値を埋め込んだJPEGデータを伸長復号処理するデ
コーダが違う場合には、システム間でIDCT処理の結
果に誤差が生じる可能性がある。デコーダ最大計算誤差
δは、埋め込み量子化値:システム(decoder)の違いから
生じるIDCT処理の誤差の2倍の値に設定される。な
お、IDCT処理の誤差は、ほとんどの場合、2以下で
ある。従って、デコーダ最大計算誤差δの設定値は4以
上あれば充分である。以下、デコーダ最大計算誤差δの
値を、充分に大きい12に設定する場合を具体例として
説明する。
【0045】埋込量子化値計算部324は、埋込前処理
32に入力された画像データがJPEGデータである場
合には、復号部322から入力された量子化値q[k]
を、JPEGデータでない場合には、例えば、入力装置
102を介してユーザが入力する量子化値q[k]を用
いて以下の処理を行う。なお、埋込量子化値計算部32
4は、例えば、埋込前処理32に入力された画像データ
がJPEGデータでなく、しかも、入力装置102から
量子化値q[k]の入力がない場合には、量子化値q
[k]の全ての要素の値をデコーダ最大計算誤差δに設
定する(q[k]=δ)。
【0046】次に、埋込量子化値計算部324は、領域
指定データAが示す注目DCT係数dct_coeff
iそれそれに対応する埋込量子化値q_emb[k]
(k({dct_coeffi}))を、下式4に示す
ように計算する。なお、埋込量子化値q_emb[k]
は、ハッシュ値を埋め込んだDCT係数を量子化処理す
るために用いられる量子化値であって、量子化値q
[k]の整数倍の値を採る。
【0047】
【数4】 q_emb[k] = (int((δ-1)/q[k]+1)*q[k] (4)
【0048】なお、量子化値q[k]がデコーダ最大計
算誤差δよりも大きい場合(q[k]≧δ)、埋込量子
化値q_emb[k]と量子化値q[k]とは一致する
(q_emb[k]=q[k])。また、埋込前処理3
2にJPEGデータが入力される場合、量子化値q
[k]の変更は不要である。
【0049】[DCT係数調整部332]DCT係数調
整部332は、JPEG’/BMP変換部326、BM
P/JPEG’変換部330およびDCT係数調整部3
32により構成されるループ処理を制御し、このループ
処理を所定の回数(例えば5回)繰り返して、BMP/
JPEG’変換部330から入力された注目DCT係数
dct_coeffiが、埋込量子化値q_emb
[k]の整数倍に近い値をとるように、つまり、注目D
CT係数dct_coeffiが安定状態になるように
それらの値を調整する。
【0050】以下、さらにDCT係数調整部332の処
理を詳細に説明する。DCT係数調整部332は、埋込
パラメータDB20(図2)から安定化閾値Δを受け
る。安定化閾値Δは、注目DCT係数dct_coef
fiが、埋込量子化値q_emb[k]の整数倍に近い
値になっているか否かを判断するために用いられる閾値
であって、例えばデコーダ最大計算誤差δよりも小さい
値、例えば1程度の値に設定される(δ>Δ=1.
0)。
【0051】DCT係数調整部332は、次に、領域指
定データAにより示されるMCUのDCTブロックそれ
ぞれに含まれる各DCT係数が、下式5を満たしている
か否かを判断する。DCT係数調整部332は、判断対
象のDCTブロックに含まれるDCT係数のすべてが下
式5を満たしている場合には、このDCTブロックに対
応するMCUテーブルTの要素T[X][Y]の値を安
定状態を示す1とし(T[X][Y]=1)、これ以外
の場合には0とする(T[X][Y]=0)。
【0052】
【数5】 |c[k] - coeff_emb[k]*q_emb[k]| < Δ/2 (5)
【0053】DCT係数調整部332は、全てのMCU
の全てのDCTブロックに含まれるDCT係数が式5を
満し、安定状態になっている場合には、注目DCT係数
dct_coeffiおよびその他のDCT係数を画像
DB24(図2)に対して出力し、安定状態になってい
ない場合には、安定状態になっていないDCT係数が安
定状態になるように調節する。なお、DCT係数調整部
332は、coeffi_emb[k]を、領域指定デ
ータAが示す注目DCT係数dct_coeffiとし
て、それ以外のDCT係数は、量子化処理した値(co
effi[k]=c[k]/q[k])を、画像DB2
4(図2)に対して出力する。
【0054】[DCT係数の安定化]ここでは、DCT
係数調整部332がDCT係数を安定状態にする処理
(安定化処理)を詳細に説明する。DCT係数調整部3
32は、値が0のMCUテーブルTの要素T[X]
[Y]に対応するMCUのDCT係数を、下式6に示す
ように変換する。
【0055】
【数6】 c[k] = coeff_emb[k] *q_emb[k] : if k∈{dct_coeffi} c[k] = (int)(c[k]>0 ? c[k]/q[k]+α : c[k]<0 ? c[k]/q[k]-α : 0)*q[k] otherwise 但し、 coeff_emb[k] = (int)(c[k]>0 ? c[k]/q_emb[k]+α : c[k]<0 ? c[k]/q_emb[k]- α : 0) (6)
【0056】式6において、αは0〜0.5の間の値を
採る数値であって(0≦α≦0.5)、αの値を大きく
すると、安定化処理が再生画像に与える変化を小さくす
ることができる。しかしながら、変換後のcoeff[k]の値
の絶対値は常に大きくなり、安定状態にした後のDCT
係数を変換して得られるBMPデータのR,G,B成分
の値に近づくので、BMPデータのR,G,B成分の値
にオーバーフロー・アンダーフローが生じやすい。一
方、αを小さくすると、変換後のcoeff[k]の値の絶対値
は常に小さくなり、安定状態にした後のDCT係数を変
換して得られるBMPデータのR,G,B成分それぞれ
の値は128に近づくので、BMPデータのR,G,B
成分の値にオーバーフロー・アンダーフローが生じにく
い。
【0057】このようなαの性質を考慮し、安定化処理
が再生画像に与える影響を極力少なくし、かつ、安定化
したDCT係数を変換して得られるBMPデータにオー
バーフロー・アンダーフローが生じないようにするため
に、DCT係数調整部332は、JPEG’/BMP変
換部326、BMP/JPEG’変換部330およびD
CT係数調整部332によるループ処理を1回行うごと
に、αの値を減らしてゆくようにする。
【0058】例えば、JPEG’/BMP変換部32
6、BMP/JPEG’変換部330およびDCT係数
調整部332によるループ処理の回数をloopcou
ntとすると、DCT係数調整部332は、下式7に示
すように、ループ処理の回数に応じてαの値を少なくす
る。
【0059】
【数7】 α = 0.5loopcount/10 (loopcount<5) 0 (loopcount>=5) (7)
【0060】DCT係数調整部332は、上述した調整
を、値が0のMCUテーブルTの要素T[X][Y]に
対応するMCUに含まれるDCTブロック全てのDCT
係数に対して行い、JPEG’/BMP変換部326に
対して出力する。
【0061】なお、ごくまれに、JPEG’/BMP変
換部326における処理でオーバーフロー・アンダーフ
ローが生じていて、ループ処理を5回繰り返した後で
も、式5の条件を満たすことがないDCT係数が存在す
ることがある。このような場合に対応するために、DC
T係数調整部332は、ループ処理を5回繰り返した後
は、さらに、DCT係数の値が式5の条件を満たすよう
になるまでループ処理を1回ずつ追加して行い、ループ
処理を1回追加するたびに、coeff_emb[k]の絶対値を1
(但し、何らかの制約がある場合、その制約を満たす1
以上の最小数)づつ減らす。このように、ループ処理を
追加し、ループ処理1回ごとにcoeff_emb[k]の絶対値を
1(但し、何らかの制約がある場合、その制約を満たす
1以上の最小数)づつ減らすことにより、DCT係数調
整部332は、画像の変化を極力少なくしつつ、ループ
処理を有限回数に抑える。
【0062】以上説明した埋込前処理32の処理によ
り、図6(A)に示すように分布していた注目DCT係
数dct_coeffiの値は、図6(B)に示すよう
に、埋込量子化値q_emb[k]の整数倍に近い値を
採るようになり、埋込量子化値q_emb[k]の整数
倍を中心とする広がりσ(σ<δ)の範囲内に分布する
ようになる。
【0063】[ハッシュ値計算部300]再び図3を参
照する。以上説明した埋込前処理32(図3,4)の処
理により、{dec_coeffi}の全てのDCT係
数が埋め込みの量子化値q_emb[k]の整数倍の近
傍に来て安定化している。即ち、上述した式5を満たし
ている。問題は、埋込前処理32の出力から得られるJ
PEGデータを、JPEG’/BMP変換部326(図
5)以外BMPエンコーダにより処理して式5に示した
性質が保てるか否かである。例えば、埋込前処理32
(図3,4)の出力データをinput.bmp、え4
4以外のエンコーダで作られるBMPデータをinpu
t2.bmpとすると、これらの違いは、JPEGデー
タをiDCTし、さらにYUVデータに変換し、これを
BMPデータに変換する処理における計算の誤差であ
り、この誤差のために、2つのinput.bmpとi
nput2.bmpとが、下式8に示すように、量子化
値を跨いでしまう可能性が高い。即ち、input.b
mpから導かれたDCT係数c2[k]が、下式8を満
たす可能性は小さい。
【0064】
【数8】 err[k] = |c2[k] - coeff_emb[k]*q_emb[k]|>=q_emb[k]/2 (>=δ/2) (8)
【0065】例えば、あるBMPエンコーダでiDCT
処理結果(iDCTデータ)あるいはYUVデータをB
MPデータに変換する処理を小数点第1位まで用いて計
算する際に、iDCTデータの計算誤差が最悪0.05
あり、iDCT処理で、係数1つにつき64回の加算ま
たは減算を行うとすると、計算誤差は最悪3.35(=
0.05×63+3)となるが、上述したように、最大
誤差δを12より大きい値にとれば、上述した式8を満
たすことはない。
【0066】逆に、iDCT等の計算で少数第1位以上
の誤差があるようなシステムは、誤差が大きすぎで、単
なる変換だけで画像が大きく変化してしまい、使用に耐
えないシステムと言える。多数のシステムを調べると、
最悪で err[k]=3.0程度である。よって、全ての{dc
t_coeffi}に対して全てのq_emb[k]に
よる量子化値coeff_emb[k]は、JPEGデ
ータをBMPデータに変換する処理に耐えられることに
なる。そのため、coeff_emb[k]のハッシュ
値を取り、その結果をJPEGデータのヘッダ部分に書
き込むか、画像自体に電子透かしで埋めておけば良い。
【0067】埋め込みに使われる領域Aを除き、鍵DBか
らえられる、埋め込み者、検出者で共通の鍵Kを使い、
ハッシュ値DCT_hashを、下式9に示すように計
算する。
【0068】
【数9】 DCT_hash = hash(K, coeff_emb[k]) (9)
【0069】なお、式9におけるhash( )として
は、MD5などがある。また、鍵Kとしては、64ビッ
ト鍵、DCT_hashは64ビット長が妥当な長さで
ある。
【0070】[ハッシュ値埋込部302]ハッシュ値埋
込部302は、ハッシュ値計算部300で選られたDC
T_hashを画像に埋め込む。画像に埋め込むアルゴ
リズムは何を用いてもよいが、画像を痛めない方法とし
てはLSB法がよい。LSB法とは、電子透かしをデジ
タルコンテンツに埋め込む方式の1つで、コンテンツの
特徴量のLSB(least significant bit、最下位bit)をあ
る規則に従って変化させることによって、情報を埋め込
む。LSBを変化させる理由は、埋め込み後のデジタルコ
ンテンツ(画像、音)の変化が殆ど無い為である。
【0071】以下、具体例を挙げて説明する。埋込パラ
メータDB20(図2)から得られる埋め込みに利用す
るDCT係数{dct_coeffi}の要素がn個あ
り、hash_embが64ビットで、1つのサブブロ
ック(8×8画素)にmビットを埋め込む事を考える(n
>=m)。つまり、埋め込みに64/m個のサブブロックが
必要となる。
【0072】ここで、埋め込みによる画質の痛みを極力
防ぐ為に、Aの候補を予め幾つか決めておいて(例:画
面の上、下、右、左端の4個所)、そのどこかに埋め
て、検出時に全て試すという方法もある。さて、ここ
で、{dct_coeffi}のLSBに埋めたいbi
tを埋めていくわけである。
【0073】
【数10】 emb_coeff[k] = 2p + emb_bit[k] (10) pはある整数、emb_bit[k]は係数kに埋めたいbit,0 or 1
【0074】上式10を満たすようにemb_coef
f[k]を変更後、Aの領域のみのDCT係数をJPE
G’/BMP変換部326(図5)に入力し、A内の全
ての{dct_coeffi}のDCT係数が、上式1
0を満たしつつ安定になるようにすれば良い。この場
合、常に、emb_coeff[k]の値の絶対値が大きくならない
方向に変更していれば、つまりαを小さく取れば、収束
は速く、式6が達成できる。式6が達成出来れば、Aは
安定の為、BMPデータに変換した後も、埋めたビット
が変化しない。
【0075】[出力フォーマット変換部304]出力フ
ォーマット変換部304は、ハッシュ値埋込部302の
出力結果に対して量子化処理などを行い、入力装置10
2(図1)を介して設定されるユーザ所望の出力フォー
マットに変換する。出力フォーマットがJPEGの際、
{dct_coeffi}に属するDCT係数も、q_
emb[k]ではなく、q[k]で量子化する。q
[k]で量子化された値coeff[k]は、emb_
codff[k],q[k],q_emb[k]より、
coeff[k] = emb_coeff[k]*q_emb[k]/q[k]によって計算
される。
【0076】[検出部40]以下、検出部40(図2)
を説明する。埋め込み装置で埋め込まれた画像データを
入力し、鍵Kより注目するDCT成分のハッシュ値を計
算し、領域Aに埋め込まれているハッシュ値と比較し、
画像自体が改ざんされたかどうかを検出する。
【0077】[検出前処理部42]図7は、図2に示し
た検出部40の構成を示す図である。図8は、図7に示
した検出前処理部42の構成を示す図である。検出部4
0において、検出前処理部42は、入力画像より埋め込
み量子化値q_えmb[k]を逆算する。
【0078】[フォーマット認識部420]フォーマッ
ト認識部420は、入力画像のフォーマットを認識し、
JPEGなら復号部422に対して出力し、BMP,Y
UVならBMP,YUV/JPEG’変換部424に対
して出力する。
【0079】[復号部422]復号部422は、入力画
像を復号し、Aを除く画像全体の注目するDCT成分の
係数を逆量子化して、JPEG’画像とする。
【0080】[BMP,YUV/JPEG’変換部42
4]BMP,YUV/JPEG’変換部424は、入力
されたBMP,YUVデータをDCT処理し、JPE
G’データに変換する。
【0081】[量子化値逆算部426]
【0082】図9および図10は、図8に示した量子化
値逆算部426における埋め込み量子化値逆算処理を示
す第1および第2のフローチャートである。量子化値逆
算部426は、復号部422およびBMP,YUV/J
PEG’変換部424の出力の注目するDCT成分k∈
{dct_coeffi}の画像全体での絶対値の最大
係数をmax[k]として、各々の仮定した量子化値i
の回りにどのくらいDCT係数が集まっているかのヒス
トグラムからに示すように計算する。図9に示すよう
に、フォーマット認識部420への入力フォーマットが
JPEGの場合、i=q[k]*n(n=1,
2,....)に対してのみ調べれば良い。
【0083】図9に示した処理により求められたヒスト
グラム[i]の最大値を与えるiを、max_iとお
き、図10に示した処理にしたがって、q_emb
[k]を決定する。図10では、図9でq_えmb
[k]が、max_iの倍数であることからq_emb
[k]を求めている。
【0084】ここで、T_threは1より少し小さい
値で、T_thre=0.8辺りが妥当である。ここ
で、T_threの値の精度等より図9および図10に
示した処理によりうまくq_emb[k]が求められな
い例外的な画像に関して、埋め込み処理の過程におい
て、図9および図10に示した処理により、正しくq_
emb[k]が満たされるようなヒストグラムになるよ
うにすればよい。例えば、q_emb[k]*2nの周
りに多く係数が集まってしまうような場合、画像全体の
うち、痛みが少なそうなところで、q_emb[k]*
2n+1に埋め込むようにすれば良い。
【0085】[ハッシュ値抽出部400]再び図7を参
照する。ハッシュ値抽出400は、埋め込み領域Aにお
いて、埋込パラメータDB20からの埋め込みDCT成
分{dct_coeffi}の係数c[k]と、検出前
処理部42によって計算された、埋め込み量子化値q_
emb[k]より、以下の方法でLSBをしらべ、それ
らを並べて埋め込まれたハッシュ値embed_has
hを計算する。
【0086】
【数11】 LSB = (int)((c[k]+β)/q_emb[k]) mod 2 但し、β = c[k]>=0 ? q_emb[k]/2 : -q_emb[k]/2 (11)
【0087】[ハッシュ値計算部402]ハッシュ値計
算部402は、A以外の領域に対して、{dct_co
effi}の係数C[k]q_emb[k]より、上記
式6においてでα=0.5として、coeff_emb
[k]を求め、上記式9によりDCT_hashを計算
する。
【0088】[改ざん検出部404]改ざん検出部40
4は、ハッシュ値抽出400およびハッシュ値計算部4
02から得られるDCT_hash,embed_ha
shが、DCT_hash==embed_hashな
ら改ざんなし、それ以外の場合(DCT_hash≠e
mbed_hash)には改ざん有りとして、表示装置
100(図1)等に表示する。
【0089】[全体動作]図11は、埋込・検出プログ
ラム2(図2)による埋め込み処理を示すフローチャー
トである。図12は、埋込・検出プログラム2(図2)
による検出処理を示すフローチャートである。なお、図
11および図12の各処理中の括弧内の番号は、その処
理を行う埋込・検出プログラム2の構成部分(図3,
5,7,8)に付された符号を示す。埋込・検出プログ
ラム2の各構成部分は、図11に示すように埋め込み処
理を行い、図12に示すように検出処理を行う。
【0090】[変形例]以下、本発明に係る埋め込み装
置の変形例を説明する。図13は、埋込・検出プログラ
ム2(図2)において埋込部30の代わりに用いられる
埋込部50の構成を示す図である。図14は、図13に
示した埋込前処理部52の構成を示す図である。図15
は、図13に示した改ざんマーク埋込部54の構成を示
す図である。
【0091】なお、埋込部50の構成部分の内、出力フ
ォーマット変換部502は、埋込部30(図3)の出力
フォーマット変換部304に同じであり、埋込前処理部
52の構成部分の内、フォーマット認識部520、復号
部522、BMP,YUV/JPEG’変換部524、
量子化値変換部526および量子化値計算部526は、
それぞれ埋込前処理32(図5)のフォーマット認識部
320、復号部322、JPEG’/BMP変換部32
6、YUV/BMP変換部328および埋込量子化値計
算部324に同じである。また、埋込部50においては
領域Aは存在しない。
【0092】[埋め込み前処理部52]埋込前処理部5
2は、入力画像より、DCT係数を抽出する。
【0093】[改ざんマーク埋め込み部54]改ざんマ
ーク埋込部54は、改ざんマークあるいはデータを埋め
込む部分で、埋め込みアルゴリズムは何でも良く、画像
を痛めない方法としてはLSB法がある。
【0094】[画像分割部540]画像を8×8画素のブ
ロック(イントラブロック)単位に分割し、入力注目DC
T成分l,係数c[k]と画像位置(x,y)を出力する。
【0095】[乱数発生部542]乱数発生部542は、
鍵Kより乱数Rを発生させる。Rは、埋め込みに必要な
bit数だけのbitが必要で、720x480画素の場合、90x60xn
= 5400n bit以上である必要がある。Rの作成方法は色
々あるが、LFSRを使う場合、b=(int)(1+log25400n)bit
のLFSRを使って、Kをkey,R0を鍵DBより得られる初期値
(鍵の1部と考えても良い)、LFSRbをb bitのLFSR計算
部として、下式12により求められる。
【数12】 R=LFSRb(K,R0) (12)
【0096】[合成部544]合成部544は、データ
を埋め込む場合に、埋め込みデータとRより埋め込みbi
t列R'を合成して作成する。なお、合成部544が、改
ざんマークを埋め込む場合、R'=Rとなる。データを埋め
込む場合は、下式13により示されるR’が埋め込みbi
tになる。ここで、^はxorを意味する。但し、dataは540
0n bitの埋め込みdataで、埋め込みたいdataがm bit
で、m<5400n bitの場合、埋め込みdataをm周期で繰り返
し、5400n/m回繰り返して埋める、等の方法もある。
【0097】
【数13】 R' = R ^ data (13)
【0098】[LSB操作部546]LSB操作部54
6は、R’とq_emb[k],c[k],k,(x,
y)より,{dct_coeffi}に属するDCT係
数のLSBを操作する。先ず、埋め込みビットemb_
bit[k]は、下式14を埋め、あとは、上記式10
を満たすように、{dct_coeffi}に属する全
てのDCT係数をT[x][y]=0を満たす全てのMC
Uに対して行う。
【0099】
【数14】 emb_bit[k] = (R'>>(xn+90yn+l))&1 (14)
【0100】[DCT成分分割部528]DCT成分分
割部528は、復号部522およびBMP,YUV/J
PEG’変換部524から入力されるDCT係数(量子
化されていない)を注目DCT({dct_coeff
i})とそうでないものに分ける。
【0101】[量子化値計算部526]量子化値計算部
526は、上述したように埋込量子化値計算部324と
同じである。但し、T[45][60]を、初期状態
(T[x][y]=0、forall x, y)で出
力する。
【0102】図16は、図15に示した埋込後処理部5
6の構成を示す図である。なお、埋込後処理部56の構
成部分の内、DCT係数調整564は、埋込前処理32
のDCT係数調整部332(図5)と同じである。
【0103】[JPEG’/BMP変換部560]JP
EG’/BMP変換部560は、入力されたJPEG’
画像をiDCT変換して、オーバーフロー/アンダーフ
ロー処理をして、BMPフォーマットの画像に変換す
る。
【0104】[BMP/JPEG’変換部562]BM
P/JPEG’変換部600は、入力BMP画像をDC
T変換し、JPEG’フォーマットの画像に変換する。
【0105】図17は、埋込・検出プログラム2(図
2)において、検出部40の代わりに用いられる検出部
60の構成を示す図である。検出部60は、図13〜1
6に示した検出部40により埋め込まれた画像データ
が、データ埋め込みでなく、改ざんマークを埋め込みで
ある場合、その画像の改ざんの有無を検出し、改ざん場
所を8×8画素のブロック単位で特定する。{dct_
coeffi}の要素がn個ある場合、各々の8×6画
素構成のブロック(イントラブロック)の改ざん検出率
は1-2-nであり、本発明例の様にn=4の場合、その確率は
93.75%である。
【0106】[検出前処理部600]検出前処理部60
0は、図7に示した検出前処理部42と同じである。但
し、埋込領域Aはない。
【0107】[埋め込みデータ抽出部602]埋込デー
タ抽出部602は、{dct_coeffi}の要素の
DCT係数のLSBを抽出し、埋め込みデータを抽出す
る。イントラロケーション(x,y) (0<=x<60,0<=y<9
0), {dct_coeffi}の要素数nのLSBを式
11により計算し、それを(xn+90yn+l)bit目に持つ5400
nbitの抽出データembed_dataを計算する。
【0108】[埋め込みデータ計算部604]埋込デー
タ計算部604は、図15に示した乱数発生部542お
よび合成部544と同じ方法で、埋め込みbit列R’を
計算する。
【0109】[改ざん検出・場所特定部606]改ざん
検出場所特定部606は、embed_data,R’
から入力画像に改ざんがあったかどうか、あった場合、
何処が改ざんされたかを特定する。つまり、改ざん検出
場所特定部606は、embed_data==R’の
場合、改ざんなしと判定し、これ以外の場合(embe
d_data<>R’)には、ビット単位で値が合わな
い部分を全て探す。その際、例えば、p bit目(0 origi
n)が合わない場合、改ざんのあったintra location (x,
y)は、以下の式によって特定出来る。
【0110】
【数15】 x = (int)(p/n) mod 90 y = (int)(p/n/90) (15)
【0111】[出力フォーマット変換部608]出力フ
ォーマット変換部608は、画像DB24より入力した
画像を、改ざん場所がわかるように変化させて出力す
る。
【0112】[全体動作]図18および図19は、検出
部40および検出部60の処理を示すフローチャートで
あり、図中の括弧内の番号は、各処理を行う構成部分の
符号を示す。検出部40および検出部60は、図18に
示すように埋め込み処理を行い、図19に示すように検
出処理を行う。
【0113】
【発明の効果】上述したように、本発明にかかる画像処
理装置およびその方法は、圧縮符号化に適している。特
定的には、本発明にかかる画像処理装置およびその方法
によれば、認証情報を埋め込んだ後に量子化処理をして
も、埋め込まれた認証情報が失われることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像処理方法を実現する画像処
理装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示した画像処理装置が実行し、本発明に
かかる画像処理方法を実現する埋込・検出プログラムの
構成を示す図である。
【図3】図2に示した埋込部の構成を示す図である。
【図4】注目DCT係数を示す図である。
【図5】図3に示した埋込前処理部の構成を示す図であ
る。
【図6】(A)は、図3に示した埋込前処理による安定
化処理の前の注目DCT係数dct_coeffiの値
の頻度をq[k]=3,q_emb[k]の場合につい
て例示し、(B)は埋込前処理による安定化処理の後の
注目DCT係数dct_coeffiの値の頻度を同様
に例示するヒストグラムである。
【図7】図2に示した検出部の構成を示す図である。
【図8】図7に示した検出前処理部の構成を示す図であ
る。
【図9】図8に示した量子化値逆算部における処理を示
す第1のフローチャートである。
【図10】図8に示した量子化値逆算部における処理を
示す第2のフローチャートである。
【図11】埋込・検出プログラム(図2)による埋め込
み処理を示すフローチャートである。
【図12】埋込・検出プログラム(図2)による検出処
理を示すフローチャートである。
【図13】埋込・検出プログラム(図2)において埋込
部の代わりに用いられる埋込部の構成を示す図である。
【図14】図13に示した埋込前処理部の構成を示す図
である。
【図15】図13に示した改ざんマーク埋込部の構成を
示す図である。
【図16】図15に示した埋込後処理部の構成を示す図
である。
【図17】埋込・検出プログラム(図2)において用い
られる第2の検出部の構成を示す図である。
【図18】検出部および検出部(図13〜17)の処理
を示す第1のフローチャートである。
【図19】検出部および検出部(図13〜17)の処理
を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・画像処理装置 100・・・表示装置 102・・・入力装置 104・・・カメラIF 106・・・メモリカードIF 108・・・記憶装置 110・・・PC本体 112・・・メモリ 114・・・CPU 116・・・通信装置 120・・・記録媒体 140・・・ディジタルカメラ 142・・・メモリカード 2・・・埋込・検出プログラム 20・・・埋込パラメータDB 22・・・鍵情報DB 24・・・画像DB 26・・・制御部 30・・・埋込部 32・・・埋込前処理 320・・・フォーマット認識部 322・・・復号部 324・・・埋込量子化値計算部 326・・・JPEG’/BMP変換部 328・・・YUV/BMP変換部 330・・・BMP/JPEG’変換部 332・・・DCT係数調整部 300・・・ハッシュ値計算部 302・・・ハッシュ値埋込部 304・・・出力フォーマット変換部 40・・・検出部 42・・・検出前処理部 420・・・フォーマット認識部 422・・・復号部 424・・・BMP,YUV/JPEG’変換部 426・・・量子化値逆算部 400・・・ハッシュ値抽出 402・・・ハッシュ値計算部 404・・・改ざん検出部 50・・・埋込部 52・・・埋込前処理部 520・・・フォーマット認識部 522・・・復号部 524・・・BMP,YUV/JPEG’変換部 526・・・量子化値計算部 528・・・DCT成分分割部 54・・・改ざんマーク埋込部 540・・・画像分割部 542・・・乱数発生部 544・・・合成部 546・・・LSB操作部 56・・・埋込後処理部 560・・・JPEG’/BMP変換部 562・・・BMP/JPEG’変換部 564・・・DCT係数調整部 502・・・出力フォーマット変換部 60・・・検出部 600・・・検出前処理部 602・・・埋込データ抽出部 604・・・埋込データ計算部 606・・・改ざん検出場所特定部 608・・・出力フォーマット変換部 80・・・OS
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/30 H04N 7/133 Z 5C078 (72)発明者 上條 浩一 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 (72)発明者 森本 典繁 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 (72)発明者 利根川 聡子 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CB19 CE08 CG05 CG09 CH01 CH11 5C053 FA08 FA13 FA27 GB06 GB07 GB21 GB22 GB26 GB33 GB36 GB40 JA21 JA30 KA05 LA06 5C059 KK35 KK43 LA02 MA00 MA23 MD02 PP01 PP14 RC35 SS15 SS20 5C076 AA14 AA36 AA40 BA06 BA09 5C077 LL14 MP08 NP01 PP21 PP23 PQ12 PQ22 RR21 RR30 5C078 AA09 BA57 CA14 CA47 DA01 DA02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の処理により加わる誤差によって量子
    化処理後の値が変化しないように画像データの値を変換
    する変換手段(32)と、 画像データに対して前記所定の処理を行う処理手段(3
    00,302)と、 前記所定の処理がなされた画像データを量子化処理する
    量子化手段(304)とを有する画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記処理手段は、前記画像データを分割
    し、分割した画像データそれぞれに埋め込みデータを埋
    め込む埋込処理を行い(50)、 前記分割された画像データそれぞれに埋め込まれた埋め
    込みデータを検出する検出手段(60)をさらに有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記変換手段は、 画像データに含まれる画素それぞれの形式を変換する形
    式変換手段(326,330)と、 前記量子化処理に用いられる量子化値に基づいて、前記
    形式が変換された画素データの値を調節処理する調節手
    段(332)とを有し、 前記形式が変換された画素データそれそれが、前記所定
    の処理により加わる誤差の値により量子化処理後の値が
    変化しないようになるまで、前記形式変換処理と、前記
    調節処理とを繰り返す請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理手段は、前記画像データに対して
    埋込データを埋め込む埋込処理を前記所定の処理として
    行う請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記処理手段は、所定の鍵情報と前記画像
    データとに基づいてハッシュ値を計算するハッシュ値計
    算手段(300)と、 計算の結果として得られた前記ハッシュ値を、前記画像
    データに埋め込む埋込処理手段(302)とを有する請
    求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記画像データに埋め込まれた埋込データ
    を検出する検出手段(30)をさらに有する請求項4ま
    たは5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記量子化された画像データを逆量子化す
    る逆量子化手段(422)と、 前記逆量子化された画像データに埋め込まれたハッシュ
    値を抽出する抽出手段(400)と、 前記画像データと、前記ハッシュ値の計算に用いられた
    鍵情報とに基づいて、ハッシュ値を計算する計算手段
    (402)と、 前記抽出されたハッシュ値と前記計算されたハッシュ値
    とに基づいて、前記量子化された画像データに改ざんが
    加えられたか否かを検出する改ざん検出手段(404)
    とを有する請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】所定の処理により加わる誤差によって量子
    化処理後の値が変化しないように画像データの値を変換
    し、 画像データに対して前記所定の処理を行い、 前記所定の処理がなされた画像データを量子化処理する
    画像処理方法。
  9. 【請求項9】所定の処理により加わる誤差によって量子
    化処理後の値が変化しないように画像データの値を変換
    する変換ステップと、 画像データに対して前記所定の処理を行う処理ステップ
    と、 前記所定の処理がなされた画像データを量子化処理する
    量子化ステップとをコンピュータに実行させるプログラ
    ムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】前記処理ステップは、前記画像データを
    分割し、分割した画像データそれぞれに埋め込みデータ
    を埋め込む埋込処理を行い、 前記分割された画像データそれぞれに埋め込まれた埋め
    込みデータを検出する検出ステップをさらに有する請求
    項9に記載の記録媒体。
  11. 【請求項11】前記変換ステップは、 画像データに含まれる画素それぞれの形式を変換する形
    式変換ステップと、 前記量子化処理に用いられる量子化値に基づいて、前記
    形式が変換された画素データの値を調節処理する調節ス
    テップとを有し、 前記形式が変換された画素データそれそれが、前記所定
    の処理により加わる誤差の値により量子化処理後の値が
    変化しないようになるまで、前記形式変換処理と、前記
    調節処理とを繰り返す請求項9に記載の記録媒体。
  12. 【請求項12】前記処理ステップは、前記画像データに
    対して埋込データを埋め込む埋込処理を前記所定の処理
    として行う請求項9に記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】前記処理ステップは、 所定の鍵情報と前記画像データとに基づいてハッシュ値
    を計算するハッシュ値計算ステップと、 計算の結果として得られた前記ハッシュ値を、前記画像
    データに埋め込む埋込処理ステップとを有する請求項1
    2に記載の記録媒体。
  14. 【請求項14】前記画像データに埋め込まれた埋込デー
    タを検出する検出ステップをさらに有する請求項12ま
    たは13に記載の記録媒体。
  15. 【請求項15】前記量子化された画像データを逆量子化
    する逆量子化ステップと、 前記逆量子化された画像データに埋め込まれたハッシュ
    値を抽出する抽出ステップと、 前記画像データと、前記ハッシュ値の計算に用いられた
    鍵情報とに基づいて、ハッシュ値を計算する計算ステッ
    プと、 前記抽出されたハッシュ値と前記計算されたハッシュ値
    とに基づいて、前記量子化された画像データに改ざんが
    加えられたか否かを検出する改ざん検出ステップとを有
    する請求項13に記載の記録媒体。
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