JP2001199999A - O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体 - Google Patents

O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体

Info

Publication number
JP2001199999A
JP2001199999A JP2000006854A JP2000006854A JP2001199999A JP 2001199999 A JP2001199999 A JP 2001199999A JP 2000006854 A JP2000006854 A JP 2000006854A JP 2000006854 A JP2000006854 A JP 2000006854A JP 2001199999 A JP2001199999 A JP 2001199999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
derivative
galactosamine
oxygen atom
acetyl
side chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000006854A
Other languages
English (en)
Inventor
Mizuka Yamazaki
瑞加 山崎
Kazuyoshi Toma
一孔 戸澗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2000006854A priority Critical patent/JP2001199999A/ja
Publication of JP2001199999A publication Critical patent/JP2001199999A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 セリン残基およびスレオニン残基からな
る群より選ばれる1つの残基の側鎖水酸基の酸素原子に
N−アセチル−D−ガラクトサミンが結合しているカル
シトニンまたはエルカトニン誘導体を提供する。 【効果】 本発明のカルシトニンまたはエルカトニン誘
導体は、血中カルシウム濃度低下作用を有し、医薬の分
野に応用されることが期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なカルシトニ
ン誘導体に関するものである。詳しくは、セリン残基お
よびスレオニン残基からなる群より選ばれる1つの残基
の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガラクト
サミンが結合しているカルシトニンまたはエルカトニン
誘導体に関するもので、さらに詳しくは、セリン残基お
よびスレオニン残基からなる群より選ばれる1つの残基
の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガラクト
サミンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘導体に
関するものである。本発明は、医薬の分野に応用され
る。
【0002】
【従来の技術】カルシトニンは、32残基のアミノ酸か
らなるペプチドホルモンで、哺乳動物のカルシウム調節
ホルモンとして機能し、骨吸収を抑制することから、ヒ
ト、ブタ、サケ、ウナギのカルシトニンもしくはその誘
導体が骨粗鬆症等の治療薬として使用されている。カル
シトニン類は、そのアミノ酸配列から、主にヒトやブタ
に由来するタイプと、サケやウナギに由来するタイプに
大別することができ、骨吸収抑制能に対応する血中カル
シウム濃度低下作用等の活性では、サケ等に由来するタ
イプのカルシトニン類の活性が高いことが知られてい
る。
【0003】蛋白質の一般的な修飾法として、糖鎖を結
合する手法が考えられる。糖蛋白質や糖脂質のような複
合糖質の糖鎖は、細胞の基質認識、細胞間の認識等に関
わっており、また生体内物質の吸収分解や安定性等に寄
与している。従って、元々糖鎖を持たないカルシトニン
についても、糖鎖を付加することにより、血中での安定
性、吸収代謝の改善や生理活性の向上が期待される。カ
ルシトニン類については既に、糖鎖を付加することによ
り、安定化や吸収代謝の改善あるいは投与経路の変更等
の効果が期待できるとして、稲津ら[特開平10−14
7596(1998)]はウナギ由来カルシトニンの1
位から10位までの部分ペプチドの3位アスパラギン残
基の側鎖アミド基の窒素原子にN−アセチルグルコサミ
ンがグリコシル化している誘導体、稲津ら[特開平10
−147598(1998)]はウナギ由来カルシトニ
ンの3位アスパラギン残基の側鎖アミド基の窒素原子に
N−アセチルグルコサミンがグリコシル化している誘導
体、また、羽田ら[特開平10−147599(199
8)]はウナギ由来カルシトニンの3位アスパラギン残
基の側鎖アミド基の窒素原子に複合型糖鎖、高マンノー
ス型糖鎖あるいは混成型糖鎖が結合している誘導体につ
いて報告している。
【0004】しかしながら、依然として、糖鎖の構造、
結合位置がペプチドの活性に与える影響に関しては、不
明な部分が多く、カルシトニンについても、どのような
部位にどのような糖鎖を付加すれば、医薬としてより高
い血中安定性、薬理作用を持つようになるかについては
明らかではない。また、カルシトニンについては、上記
の様に、これまでN結合型糖鎖付加誘導体のみが検討さ
れてきた。従って、新たな糖鎖による修飾を用いて、
生理活性を有する誘導体が得られれば、カルシトニン誘
導体医薬品の開発の重要な手段と成り得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血中
カルシウム濃度低下作用を有する新規なカルシトニン誘
導体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2位また
は5位または13位のセリン残基、または、6位または
21位または25位または31位のスレオニン残基の側
鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガラクトサミ
ンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘導体の合成
をそれぞれ行い、それらの血中カルシウム濃度低下作用
を測定したところ、いずれの誘導体にも、目的とする生
理活性を有することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち、本発明は、(1)セリン残基お
よびスレオニン残基からなる群より選ばれる1つの残基
の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガラクト
サミンが結合しているカルシトニンまたはエルカトニン
誘導体、(2)配列表配列番号1で表される、2位セリ
ン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガ
ラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘
導体、(3)配列表配列番号2で表される、5位セリン
残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガラ
クトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘導
体、(4)配列表配列番号3で表される、6位スレオニ
ン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガ
ラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘
導体、(5)配列表配列番号4で表される、13位セリ
ン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガ
ラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘
導体、(6)配列表配列番号5で表される、21位スレ
オニン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D
−ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニ
ン誘導体、(7)配列表配列番号6で表される、25位
スレオニン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル
−D−ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシ
トニン誘導体、(8)配列表配列番号7で表される、3
1位スレオニン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセ
チル−D−ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カ
ルシトニン誘導体に関する。
【0008】以下、ウナギ由来カルシトニン誘導体の場
合を例として合成法を記載するが、他の種に由来するカ
ルシトニンあるいはエルカトニンにおいても、同様に合
成される。1ヶ所のセリン残基の側鎖水酸基の酸素原子
にN−アセチル−D−ガラクトサミンが結合しているウ
ナギ由来カルシトニン誘導体の合成はいかなる方法によ
ってもよいが、例えば、豊島ら[Teshima, T. et al.,
25-28, in "Peptide Chemistry 1996", Kitada, C. (e
d.), Protein Research Foundation, Osaka (1997)]の
開発した方法に従い、N−アセチル−D−ガラクトサミ
ンが側鎖水酸基の酸素原子に結合しているセリンを適当
に保護して、固相法Bocストラテジーを用いて合成す
ることが可能である。
【0009】1ヶ所のスレオニン残基の側鎖水酸基の酸
素原子にN−アセチル−D−ガラクトサミンが結合して
いるウナギ由来カルシトニン誘導体の合成はいかなる方
法によってもよいが、例えば、豊島ら[Teshima, T. et
al., 157-160, in "PeptideScience 1998", Kondo, M.
(ed.), Protein Research Foundation, Osaka (199
9)]の開発した方法に従い、N−アセチル−D−ガラク
トサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合しているスレオ
ニンを適当に保護して、固相法Bocストラテジーを用
いて合成することが可能である。その精製、分析に関し
ては、通常のペプチドの精製、分析に用いられる手法を
利用することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
尚、以下の実施例では、ウナギ由来カルシトニンをC
T、配列表配列番号1の誘導体をGAN2−CT 、配
列表配列番号2の誘導体をGAN5−CT、配列表配列
番号3の誘導体をGAN6−CT 、配列表配列番号4
の誘導体をGAN13−CT 、配列表配列番号5の誘
導体をGAN21−CT 、配列表配列番号6の誘導体
をGAN25−CT 、配列表配列番号7の誘導体をG
AN31−CT と、略記する。
【0011】
【実施例1】GAN2−CTの合成 Applied Biosystems社製ペプチド自動合成機(Foster C
ity, CA, USA)を用い、既設ソフトに従ってBoc法に
より保護ペプチド樹脂の合成を行った。樹脂はC端アミ
ド化用のMBHA樹脂担体(0.1mmol)を出発原
料として使用した。Boc-Ser(OBzl3-GalNAc)誘導体の導
入以外のペプチド鎖延長は通常のBoc-アミノ酸誘導体を
使用して行ったが、Boc-Ser(OBzl3-GalNAc)誘導体の導
入は合成機から樹脂を取り出し手動により導入を行っ
た。Boc-Ser(OBzl3-GalNAc) 誘導体と縮合試薬類、WS
CI、HOBtはそれぞれ1.5当量を使用した。Boc-
Ser(OBzl3-GalNAc)誘導体導入後、再びペプチド樹脂を
合成機に組み込み、以後シークエンスに従って最終保護
ペプチドの構築を行った。
【0012】得られた保護ペプチド樹脂からのペプチド
の切り出しと全ての保護基の脱離は無水フッ化水素処理
(HF:p−クレゾール、8:2 V/V、30当量C
ys、−2から−5℃、60分)によって行った。反応
後、HFを留去し、0.1%トリフルオロ酢酸水にてペ
プチドを抽出し、チオール基遊離の粗ペプチドを凍結乾
燥粉末体として得た。続いてジスルフィド形成反応は、
得られた粗ペプチド還元体を50%酢酸水に溶解し、氷
冷下に0.1Mヨウ素/メタノール(1当量)を加え2
分間反応させ、直ちにアスコルビン酸にて反応を停止
し、分取精製に供した。
【0013】分取精製は島津製作所製HPLC LC8
A(カラム:YMC製ODS 30× 240mm)を使
用し、アセトニトリル−水系(0.1%TFA含有)で
27−40%のグラジエント(80分)で行った。得ら
れた環状体の高純度画分を集め、アセトニトリル留去
後、凍結乾燥にてGAN2−CTを得た。収量は21m
g(5.8%の収率)であった。分析用HPLC[OD
S(カラム:YMC製ODS−AM、φ4.6×150
mm)、展開溶媒0.1%トリフルオロ酢酸/20%〜
70%(25分)アセトニトリル水溶液、流速1.0m
l/分、温度50℃]で220nmの吸収により分析す
ると、生成物のGAN2−CTは、保持時間13.5分
のピークとして検出された。
【0014】MALDI−TOFMS分析で、m/z=
3619.2([M+H]+ )に主ピークが認められ、
GAN2−CT(分子式C15425452442、平均
分子量3618.1)であることが確認できた。 アミノ酸分析値:Asp 2.00(2),Thr
3.67(4),Ser2.63(3),Glu 3.
12(3),Gly 2.97(3),Ala1.04
(1),Val 2.03(2),Leu 5.16
(5),Tyr1.05(1),His 1.02
(1),Lys 2.07(2),NH35.16
(4),Arg 1.02(1),Pro 1.99
(2),Cys1.85(2).
【0015】
【実施例2】GAN5−CTの合成 GAN5−CTは、実施例1のGAN2−CTと同様の
手法で合成した。収量は17mg(4.7%の収率)で
あった。実施例1と同様の分析条件下、生成物のGAN
5−CTは、HPLCの保持時間12.3分のピークと
して検出された。MALDI−TOFMS分析で、m/
z=3619.5([M+H]+ )に主ピークが認めら
れ、GAN5−CT(分子式C15425452442
平均分子量3618.1)であることが確認できた。 アミノ酸分析値:Asp 2.00(2),Thr
3.71(4),Ser2.61(3),Glu 3.
09(3),Gly 2.96(3),Ala0.99
(1),Val 1.97(2),Leu 5.12
(5),Tyr1.04(1),His 1.00
(1),Lys 1.99(2),NH34.99
(4),Arg 0.98(1),Pro 1.93
(2),Cys1.83(2).
【0016】
【実施例3】GAN6−CTの合成 GAN6−CTは、 Boc-Thr(OBzl3-GalNAc)を糖結合ア
ミノ酸として用い、実施例1のGAN2−CTと同様の
手法で合成した。収量は13mg(3.6%の収率)で
あった。実施例1と同様の分析条件下、生成物のGAN
6−CTは、HPLCの保持時間12.1分のピークと
して検出された。MALDI−TOFMS分析で、m/
z=3619.9([M+H]+ )に主ピークが認めら
れ、GAN6−CT(分子式C15425452442
平均分子量3618.1)であることが確認できた。 アミノ酸分析値:Asp 2.00(2),Thr
3.74(4),Ser2.63(3),Glu 3.
12(3),Gly 2.98(3),Ala1.01
(1),Val 1.98(2),Leu 5.17
(5),Tyr1.08(1),His 0.99
(1),Lys 1.99(2),NH35.03
(4),Arg 1.00(1),Pro 2.01
(2),Cys1.85(2).
【0017】
【実施例4】GAN13−CTの合成 GAN13−CTは、実施例1のGAN2−CTと同様
の手法で合成した。収量は15mg(4.1%の収率)
であった。実施例1と同様の分析条件下、生成物のGA
N13−CTは、HPLCの保持時間13.7分のピー
クとして検出された。MALDI−TOFMS分析で、
m/z=3619.0([M+H]+ )に主ピークが認
められ、GAN13−CT(分子式C1542545244
2、平均分子量3618.1)であることが確認でき
た。 アミノ酸分析値:Asp 2.00(2),Thr
3.76(4),Ser2.65(3),Glu 3.
13(3),Gly 3.01(3),Ala1.02
(1),Val 1.97(2),Leu 5.10
(5),Tyr1.16(1),His 1.00
(1),Lys 2.01(2),NH34.93
(4),Arg 1.00(1),Pro 1.99
(2),Cys1.91(2).
【0018】
【実施例5】GAN21−CTの合成 GAN21−CTは、実施例3のGAN6−CTと同様
の手法で合成した。収量は18mg(5.0%の収率)
であった。実施例1と同様の分析条件下、生成物のGA
N21−CTは、HPLCの保持時間13.6分のピー
クとして検出された。MALDI−TOFMS分析で、
m/z=3620.1([M+H]+ )に主ピークが認
められ、GAN21−CT(分子式C1542545244
2、平均分子量3618.1)であることが確認でき
た。 アミノ酸分析値:Asp 2.00(2),Thr
3.69(4),Ser2.63(3),Glu 3.
12(3),Gly 2.92(3),Ala1.02
(1),Val 1.96(2),Leu 5.13
(5),Tyr1.00(1),His 1.01
(1),Lys 2.07(2),NH35.33
(4),Arg 0.99(1),Pro 2.01
(2),Cys1.80(2).
【0019】
【実施例6】GAN25−CTの合成 GAN25−CTは、実施例3のGAN6−CTと同様
の手法で合成した。収量は22mg( 6.1%の収
率)であった。実施例1と同様の分析条件下、生成物の
GAN25−CTは、HPLCの保持時間13.8分の
ピークとして検出された。MALDI−TOFMS分析
で、m/z=3618.5([M+H]+ )に主ピーク
が認められ、GAN25−CT(分子式C15425452
442、平均分子量3618.1)であることが確認
できた。 アミノ酸分析値:Asp 1.98(2),Thr
3.75(4),Ser2.62(3),Glu 3.
12(3),Gly 2.92(3),Ala1.00
(1),Val 1.92(2),Leu 5.07
(5),Tyr1.04(1),His 1.00
(1),Lys 2.00(2),NH35.12
(4),Arg 0.96(1),Pro 1.98
(2),Cys1.71(2).
【0020】
【実施例7】GAN31−CTの合成 GAN31−CTは、実施例3のGAN6−CTと同様
の手法で合成した。収量は15mg(4.1%の収率)
であった。実施例1と同様の分析条件下、生成物のGA
N31−CTは、HPLCの保持時間14.0分のピー
クとして検出された。MALDI−TOFMS分析で、
m/z=3619.2([M+H]+ )に主ピークが認
められ、GAN31−CT(分子式C1542545244
2、平均分子量3618.1)であることが確認でき
た。 アミノ酸分析値:Asp 2.00(2),Thr
3.72(4),Ser2.63(3),Glu 3.
11(3),Gly 2.85(3),Ala1.01
(1),Val 1.97(2),Leu 5.17
(5),Tyr1.10(1),His 1.01
(1),Lys 2.00(2),NH35.02
(4),Arg 1.00(1),Pro 1.97
(2),Cys1.87(2).
【0021】
【実施例8】血中カルシウム濃度低下活性測定 [特開平7−228600号(1995)]の試験例に
記載の方法に従って、以下のように被験物質として実施
例1〜7で製造した物質およびCTの、活性を測定し
た。体重90〜110gの健康な S.D.系雄性ラッ
トを用いた。ラットを4群に分け各群10匹とし、次に
示すようにエルカトニン標準品(旭化成工業(株)社
製)及び被験物質を静脈内に0.2ml投与した。 第1群 標準品高用量(3.6pmol/ml) 第2群 標準品低用量(1.8pmol/ml) 第3群 被験物質高用量(3.6pmol/ml) 第4群 被験物質低用量(1.8pmol/ml) 投与1時間後に、各試験動物より、採血し、血清を分離
した。原子吸光度法により血清カルシウム濃度を測定し
た。各群の血清カルシウム濃度を用いて、平行線検定法
により標準品に対する被験物質の相対力価を求めた。そ
の力価を、CTの力価で割って活性比を求め、下記表
(表1)にまとめた。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明は、血中カルシウム濃度低下作用
を有する新規なカルシトニン誘導体を提供する。本発明
は、医薬の分野に応用されることが期待される。
【0024】
【配列表】
<110> Asahi Chemical Industry Co.,Ltd. <120> O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体 <130> X11-1240 <160> 7 <210> 1 <211> 32 <212> PRT <213> Anguilla japonica <220> <221> DISULFID <222> 1, 7 <220> <221> CARBOHYD <222> 2 <223> N−アセチル−D−ガラクトサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合してい る。 <220> <221> AMIDATION <222> 32 <400> 1 Cys Ser Asn Leu Ser Thr Cys Val Leu Gly Lys Leu Ser Gln Glu Leu 1 5 10 15 His Lys Leu Gln Thr Tyr Pro Arg Thr Asp Val Gly Ala Gly Thr Pro 20 25 30 <210> 2 <211> 32 <212> PRT <213> Anguilla japonica <220> <221> DISULFID <222> 1, 7 <220> <221> CARBOHYD <222> 5 <223> N−アセチル−D−ガラクトサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合してい る。 <220> <221> AMIDATION <222> 32 <400> 2 Cys Ser Asn Leu Ser Thr Cys Val Leu Gly Lys Leu Ser Gln Glu Leu 1 5 10 15 His Lys Leu Gln Thr Tyr Pro Arg Thr Asp Val Gly Ala Gly Thr Pro 20 25 30 <210> 3 <211> 32 <212> PRT <213> Anguilla japonica <220> <221> DISULFID <222> 1, 7 <220> <221> CARBOHYD <222> 6 <223> N−アセチル−D−ガラクトサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合してい る。 <220> <221> AMIDATION <222> 32 <400> 3 Cys Ser Asn Leu Ser Thr Cys Val Leu Gly Lys Leu Ser Gln Glu Leu 1 5 10 15 His Lys Leu Gln Thr Tyr Pro Arg Thr Asp Val Gly Ala Gly Thr Pro 20 25 30 <210> 4 <211> 32 <212> PRT <213> Anguilla japonica <220> <221> DISULFID <222> 1, 7 <220> <221> CARBOHYD <222> 13 <223> N−アセチル−D−ガラクトサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合してい る。 <220> <221> AMIDATION <222> 32 <400> 4 Cys Ser Asn Leu Ser Thr Cys Val Leu Gly Lys Leu Ser Gln Glu Leu 1 5 10 15 His Lys Leu Gln Thr Tyr Pro Arg Thr Asp Val Gly Ala Gly Thr Pro 20 25 30 <210> 5 <211> 32 <212> PRT <213> Anguilla japonica <220> <221> DISULFID <222> 1, 7 <220> <221> CARBOHYD <222> 21 <223> N−アセチル−D−ガラクトサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合してい る。 <220> <221> AMIDATION <222> 32 <400> 5 Cys Ser Asn Leu Ser Thr Cys Val Leu Gly Lys Leu Ser Gln Glu Leu 1 5 10 15 His Lys Leu Gln Thr Tyr Pro Arg Thr Asp Val Gly Ala Gly Thr Pro 20 25 30 <210> 6 <211> 32 <212> PRT <213> Anguilla japonica <220> <221> DISULFID <222> 1, 7 <220> <221> CARBOHYD <222> 25 <223> N−アセチル−D−ガラクトサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合してい る。 <220> <221> AMIDATION <222> 32 <400> 6 Cys Ser Asn Leu Ser Thr Cys Val Leu Gly Lys Leu Ser Gln Glu Leu 1 5 10 15 His Lys Leu Gln Thr Tyr Pro Arg Thr Asp Val Gly Ala Gly Thr Pro 20 25 30 <210> 7 <211> 32 <212> PRT <213> Anguilla japonica <220> <221> DISULFID <222> 1, 7 <220> <221> CARBOHYD <222> 31 <223> N−アセチル−D−ガラクトサミンが側鎖水酸基の酸素原子に結合してい る。 <220> <221> AMIDATION <222> 32 <400> 7 Cys Ser Asn Leu Ser Thr Cys Val Leu Gly Lys Leu Ser Gln Glu Leu 1 5 10 15 His Lys Leu Gln Thr Tyr Pro Arg Thr Asp Val Gly Ala Gly Thr Pro 20 25 30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セリン残基およびスレオニン残基からな
    る群より選ばれる1つの残基の側鎖水酸基の酸素原子に
    N−アセチル−D−ガラクトサミンが結合しているカル
    シトニンまたはエルカトニン誘導体。
  2. 【請求項2】 配列表配列番号1で表される、2位セリ
    ン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガ
    ラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘
    導体。
  3. 【請求項3】 配列表配列番号2で表される、5位セリ
    ン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−ガ
    ラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニン誘
    導体。
  4. 【請求項4】 配列表配列番号3で表される、6位スレ
    オニン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D
    −ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニ
    ン誘導体。
  5. 【請求項5】 配列表配列番号4で表される、13位セ
    リン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−D−
    ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシトニン
    誘導体。
  6. 【請求項6】 配列表配列番号5で表される、21位ス
    レオニン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−
    D−ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシト
    ニン誘導体。
  7. 【請求項7】 配列表配列番号6で表される、25位ス
    レオニン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−
    D−ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシト
    ニン誘導体。
  8. 【請求項8】 配列表配列番号7で表される、31位ス
    レオニン残基の側鎖水酸基の酸素原子にN−アセチル−
    D−ガラクトサミンが結合しているウナギ由来カルシト
    ニン誘導体。
JP2000006854A 2000-01-14 2000-01-14 O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体 Withdrawn JP2001199999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000006854A JP2001199999A (ja) 2000-01-14 2000-01-14 O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000006854A JP2001199999A (ja) 2000-01-14 2000-01-14 O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001199999A true JP2001199999A (ja) 2001-07-24

Family

ID=18535320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000006854A Withdrawn JP2001199999A (ja) 2000-01-14 2000-01-14 O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001199999A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2124974B1 (en) Glucagon analogs exhibiting enhanced solubility in physiological ph buffers
EP1270585B1 (en) Peptide derivative
US4968669A (en) Parathyroid hormone antagonists
Chorev et al. Modifications of position 12 in a parathyroid hormone and parathyroid hormone-related protein: toward the design of highly potent antagonists
EP0672682A1 (en) hPTH(1-36) peptides, their preparation and pharmaceutical compositions
CA3220871A1 (en) Hepcidin mimetics for treatment of hereditary hemochromatosis
JPS63313800A (ja) 副甲状腺ホルモン拮抗剤
EP1116727B1 (en) Peptide derivative
CA2757874C (en) Short-chain peptides as parathyroid hormone (pth) receptor agonist
EP0341962B1 (en) Humoral hypercalcemic factor antagonists
EP0315687B1 (en) (n-alpha-acyl, 8-glycine, des-19-leucine)-calcitonin
EP0341963A3 (en) Parathyroid hormone antagonists
US5114843A (en) Humoral hypercalcemic factor antagonists
JP2001199999A (ja) O結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体
Krstenansky et al. Design, synthesis and antithrombin activity for conformationally restricted analogs of peptide anticoagulants based on the C-terminal region of the leech peptide, hirudin
EP0298474B1 (en) Novel calcitonin derivative and salt thereof
Zieleniak et al. Deltorphin analogs restricted via a urea bridge: structure and opioid activity
CAULFIELD et al. Avian (chicken) parathyroid hormone: synthesis and comparative biological evaluation of the 1-34 fragment
JP5529014B2 (ja) 部位特異的なペグ化をされた直鎖状のサケカルシトニン類似体
JP2000290295A (ja) N−アセチルグルコサミニルカルシトニン
Rajeswaran et al. Exploration of the DTrp-NMeLys motif in the search for potent somatostatin antagonists
JP2001302695A (ja) Gln結合型糖鎖付加カルシトニン誘導体
Sidorova et al. Synthesis and properties of a new conformational antigen which models an extracellular region of β1-adrenoreceptor
US6617423B1 (en) Superpotent calcitonin analogs having greatly increased hypocalcemic action in vivo
EP0370165B1 (en) Novel calcitonin derivative and salt thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070403