JP2001197999A - 吊下式容器 - Google Patents

吊下式容器

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JP2001197999A
JP2001197999A JP2000363002A JP2000363002A JP2001197999A JP 2001197999 A JP2001197999 A JP 2001197999A JP 2000363002 A JP2000363002 A JP 2000363002A JP 2000363002 A JP2000363002 A JP 2000363002A JP 2001197999 A JP2001197999 A JP 2001197999A
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hanger
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horizontal
hanging
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JP2000363002A
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English (en)
Inventor
Hisashi Takegawa
恒 武川
Toshio Takahashi
敏夫 高橋
Tetsuhiro Yamamoto
哲浩 山本
Hiroshi Yama
矢間  博
Tadaaki Iwamoto
忠昭 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Publication date
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洋服箪笥等の水平ハンガーロッドに引っかけ
た状態で水平ハンガーロッドがロッド挿入出入口を抜け
出す方向に力を受けたときに水平ハンガーロッドから不
用意に外れないようにするハンガーを備えた吊下式容器
を提供する。 【解決手段】 この吊下式容器のハンガー30は、水平
ハンガーロッドの直径よりも小さいハンガーロッド挿入
出入口28と、ハンガーロッドの直径よりも大きい略円
形の内周面31により形成されたハンガーロッド受入れ
空間とを有する。このロッド受入れ空間の一部は、ロッ
ド挿入出入口の両端をなす自由端32a,34aを有す
る弾性アーム32,34で形成される。水平ハンガーロ
ッドをハンガーロッド挿入出入口を通して内周面31方
向に押圧すると、自由端がハンガーロッドにより押圧さ
れて弾性アームが開き、水平ハンガーロッドはハンガー
ロッド受入れ空間内に受け入れられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋服箪笥やクロー
ゼット等の中で用いる、防虫剤や除湿剤や芳香剤等を収
納するための吊下式容器に関し、特に、洋服箪笥やクロ
ーゼット等の内側に設けられた水平ハンガーロッドに引
っ掛けて用いる吊下式容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、洋服箪笥やクローゼット等の
内側に設けられた水平ハンガーロッドに、3カ月、6カ
月、12カ月間等の一定期間、取り外すことなく、吊り
下げたままの状態で用いる吊下式防虫剤容器が提供され
ている。この吊下式防虫剤容器は、水平ハンガーロッド
に引っ掛けるためのハンガーを容器本体の上部に備えて
いる。このハンガーは、一般に、下端が容器本体に接続
され上端が自由端として形成されたフック形状を有して
おり、水平ハンガーロッドを、ハンガーロッド挿入出入
口としての、ハンガーの上記上端と容器本体との間、又
は、該上端と上記下端側との間、からハンガーロッド受
入れ空間を形成する内周面内に挿入することにより、該
ハンガーを水平ハンガーロッドに引っ掛けることができ
るようになっている。
【0003】このタイプの吊下式防虫剤容器は、上記の
如く、水平ハンガーロッドに吊り下げたままの状態で継
続使用されるものであり、度々、水平ハンガーロッドに
対して掛けたり外したりすることは予定されていない。
【0004】ところで、上記ハンガーロッド挿入出入口
である、上記ハンガーの上端と容器本体との間隔、又
は、該上端と上記下端側との間隔は、水平ハンガーロッ
ドの直径よりも大きく構成されている。従って、衣類等
の出し入れ時に該衣類等が吊下式防虫剤容器に触れたり
引っ掛かったりした場合に、ハンガーが、水平ハンガー
ロッドがハンガーロッド挿入出入口を抜ける方向に力を
受けたときには、このハンガーは水平ハンガーロッドか
ら簡単に外れてしまい、吊下式防虫剤容器は落下してし
まう。
【0005】そこで、このように衣類等の出し入れ時に
該衣類等が触れたり引っ掛かったりしても、水平ハンガ
ーロッドから簡単に外れ落ちないようにした防虫剤容器
が所望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の解決
すべき主たる技術的課題は、ハンガーが、水平ハンガー
ロッドがハンガーロッド挿入出入口を抜け出す方向に力
を受けたときに、このハンガーが水平ハンガーロッドか
ら簡単に外れないようにした吊下式容器を提供すること
である。
【0007】また、他の一つの技術的課題は、ハンガー
を水平ハンガーロッドに簡単に装着できる吊下式容器を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記主たる
技術的課題を解決するために、本発明によれば、以下の
吊下式容器が提供される。
【0009】すなわち、本発明の吊下式容器において
は、そのハンガーが、フック状であって、ハンガーロッ
ド直径より小さいハンガーロッド挿入出入口と、ハンガ
ーロッド受入れ空間を形成しかつハンガーロッド直径よ
り大きい円形内周面とを備える。このハンガーロッド挿
入出入口の少なくとも一端は、ハンガーロッド受入れ空
間の一部を構成する弾性アームの自由端で構成される。
つまり、上記ハンガーロッド挿入出入口の他端も、ハン
ガーロッド受入れ空間の一部を構成する今一つの弾性ア
ームの自由端で構成することができる。
【0010】この吊下式容器の本体内には、たとえば、
揮発性防虫剤や芳香剤を含浸させたシートや、除湿剤等
が収納される。
【0011】防虫剤や芳香剤を収容する容器として使用
する場合には、その形成材料として、たとえば、ポリエ
チレンテレフタレートが好適に使用される。ポリエチレ
ンテレフタレートは、上記シートから揮発したガスを吸
着せず、また、該ガスと化学反応を起こさないため、材
質劣化が防止される。
【0012】この吊下式容器は、箪笥やクローゼット等
の水平ハンガーロッドに、次のようにして装着される。
【0013】すなわち、このハンガーのハンガーロッド
挿入出入口に水平ハンガーロッドの外周面を当接させ、
この状態から、水平ハンガーロッドをハンガーロッド受
入れ空間の方向に押圧する。このとき、ハンガーロッド
直径よりも小さいハンガーロッド挿入出入口の一端をな
す弾性アームの自由端が水平ハンガーロッドの外周面に
より押圧されて弾性変形し、ハンガーロッド挿入出入口
の間隔は大きくなる。この結果、水平ハンガーロッドは
このハンガーロッド挿入出入口を通過してハンガーロッ
ド直径よりも大きい直径を有するハンガーロッド受入れ
空間内に案内される。そして、水平ハンガーロッドがハ
ンガーロッド受入れ空間内に案内されるとき、弾性変形
していた弾性アームは、水平ハンガーロッドによる付勢
圧から解放されて、自らの弾性により元の形状に復帰す
る。
【0014】上記構成において、上記ハンガーロッド受
入れ空間をなす内周面は、大略円形に形成されているの
で、該内周面と、水平ハンガーロッドの外周面との相互
摩擦係数は小さい。なお、この内周面には、ハンガーロ
ッドに対して左右にスライド可能なように、ハンガーロ
ッド表面との接触面積を小さくして摩擦抵抗を低減する
凹凸部を設けることが好ましい。
【0015】上記構成によれば、弾性アームの自由端が
水平ハンガーロッドを乗り越えたとき、弾性アームは自
らの弾性により元の形状に復帰し、水平ハンガーロッド
は、弾性アームによりハンガーロッド受入れ空間をなす
円形内周面内にロックされた状態となる。この状態にお
いて、衣類等の出し入れ時に該衣類等が防虫剤容器に触
れたり引っ掛かったりした場合などに、ハンガーが、水
平ハンガーロッドがハンガーロッド挿入出入口を抜け出
す方向に力を受けたとき、上記の如くハンガーロッド受
入れ空間をなす内周面と水平ハンガーロッドの外周面と
の相互摩擦係数は小さいので、該外力により、容器全体
が水平ハンガーロッドを軸として容易に回転(回動)せ
しめられる。すなわち、当該内周面と水平ハンガーロッ
ドの外周面との間に無理な力が作用し該両面の相対回転
が阻まれることによってハンガーロッド挿入出入口の間
隔を大きくする方向に弾性アームが変形することが防止
されるため、水平ハンガーロッドのハンガーロッド受入
れ空間からの抜けは、効果的に防止される。つまり、ハ
ンガーは、水平ハンガーロッドから簡単に外れることは
ない。
【0016】上記構成において、上記弾性アームの上記
自由端と、その対向端は、上記水平ハンガーロッドの挿
入時にロッドを案内する互いに外広がりで外方へ突出す
る案内傾斜面を夫々備えることが好ましい。
【0017】この構成によれば、水平ハンガーロッドの
ハンガーロッド挿入出入口に対する案内領域は、該ハン
ガーロッド挿入出入口に対して、案内傾斜面をもって外
広がりに形成されている領域分、大きくなっている。つ
まり、水平ハンガーロッドの軸直角方向にハンガーを移
動させてハンガーロッド挿入出入口つまり、上記自由端
と対向端との間に水平ハンガーロッドを案内・位置決め
する操作は、上記水平ハンガーロッドの延在方向と、上
記ハンガーの水平ハンガーロッドに対する移動方向とに
直角である方向におけるハンガーの水平ハンガーロッド
に対する位置決めの自由度が大きいため、神経を使うこ
となく、簡単に行うことができる。
【0018】上記構成において、上記1対の案内傾斜面
で形成した上記ハンガーロッド挿入出入口は、水平面に
対してやや上方に向いていることが好ましい。
【0019】この構成により、容器本体を水平方向斜め
上方に移動させながら水平ハンガーロッドに容易に装着
することができる。なお、上記弾性アームには、その弾
性変形を容易ならしめる蛇行屈曲部を設けることが好ま
しい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を添付
図面に従って詳細に説明する。なお、以下の説明では、
防虫剤容器を例にとって本発明の実施形態を説明する
が、本発明の容器が、防虫剤のみならず、除湿剤や芳香
剤を収納して使用できることは言うまでもない。
【0021】図1は、本発明の一実施形態に係る防虫剤
容器の内側の展開状態を示した全体図である。図におい
て、参照符号10,30は、夫々、この防虫剤容器の容
器本体及該容器本体10に接続されたハンガーである。
図に示すように、容器本体10は、1対の本体構成部1
0A,10Bを有しており、該容器本体10は、本体構
成部10A,10Bを折り曲げ自在の1対のヒンジ12
により互いに接続したものからなる。この1対の本体構
成部10A,10Bは、以下に説明するように、その間
に不図示の矩形状防虫剤シートを保持・収納した状態で
互いに閉じられるようになっている。この防虫剤容器
は、箪笥やクローゼット等の水平ハンガーロッド40
(図3〜5参照)にハンガー30を引っかけて、容器全
体を吊り下げ状態で用いるようになっている。
【0022】具体的に、一方の本体構成部10Aには、
内側に、上記防虫剤シートを位置決めするための位置決
め用リブ16がコーナ部4箇所に設けられており、ま
た、両方の本体構成部10A,10Bの内側には、該両
構成部10A,10Bが互いに閉じられたときに相互に
対応する箇所に、防虫剤シート押さえ用リブ18が形成
されている。
【0023】この構成により、防虫剤シートのコーナ部
4箇所を本体構成部10Aの位置決め用リブ16の内側
に位置決めした状態で両方の本体構成部10A,10B
をヒンジ12を介して互いに閉じることにより、防虫剤
シートは、該本体構成部10A,10B内側の防虫剤シ
ート押さえ用リブ18により挟まれた状態で容器本体1
0内に保持されるようになっている。なお、図におい
て、参照符号14は揮散孔であり、上記の如く容器本体
10内に保持された防虫剤シートから揮発した防虫剤
が、該揮散孔14を通して外部に揮散せしめられるよう
になっている。
【0024】また、両方の本体構成部10A,10Bの
内側には、図に示す如く相互に対応する所定部位に、周
知の位置決め用雄雌突出係合部20及びスナップ係合部
22が設けられており、両方の本体構成部10A,10
Bを互いに閉じたときに、位置決め用雄雌突出係合部2
0と、スナップ係合部22が、夫々、互いに係合して該
両本体構成部10A,10Bが互いに位置決めされた状
態で閉じられるようになっている。
【0025】上記1対の本体構成部10A,10Bが互
いに閉じられてなる容器本体の側面を図2に示してい
る。図に示すように、本体構成部10A,10Bの外側
面には、当該側面に対して略直角に張り出した揮散確保
用張出リブ24を設けている。このリブ24により、当
該防虫剤容器の各側面と、該防虫剤容器と共にクローゼ
ット内に収納される衣類等との所定のスペースが確保さ
れ、揮散孔14が、当該衣類等により塞がれることが防
止されるようになっている。言い替えると、揮散確保用
張出リブ24は、揮散孔14を通して防虫剤が外部に揮
散するための揮散流路を確保するものである。なお、図
1,2に示す如く、一方の本体構成部10Aの側面に
は、切り欠き26が設けられており、防虫剤シート交換
時等に容器を開きたい場合には、爪やコイン等をこの切
り欠き26の間に挿入して本体構成部10A,10Bを
互いに容易に開くことができるようになっている。
【0026】上記1対の本体構成部10A,10B、ヒ
ンジ12、及び、以下に説明するハンガー30は、防虫
剤と化学的に反応せず、しかも、成型後に所定の弾性を
有するポリエチレンテレフタレートから一体的に形成さ
れている。
【0027】さて、この防虫剤容器のハンガー30は、
図1に示す如く、フック形状を有しており、次のように
構成されている。
【0028】すなわち、このハンガー30は、該ハンガ
ー30を装着するクローゼットや箪笥等の水平ハンガー
ロッド(バー)のロッドの直径よりも小さい間隔“α”
を有するハンガーロッド挿入出入口28と、該出入口2
8に連続しハンガーロッド受入れ空間を形成する内周面
31とを有している。この内周面は、図に示すように、
大略円形に形成されており、該内周面は、ロッドの直径
よりも大きい間隔“β”を有している。
【0029】図に示すように、このハンガーロッド挿入
出入口28は、上記ロッド受入れ空間の一部をなす1対
の弾性アーム32,34の自由端32a,34aから形
成されており、さらに、このハンガー30は、該1対の
弾性アーム32,34の自由端32a,34aに接続し
且つ該自由端32a,34aから上記大略円周面30の
大略直径方向外側に延在するハンガーロッド案内面32
b,34bを有するハンガーロッド案内部32c,34
cを有している。図に示すように、ハンガーロッド案内
部32c,34cは外方に向かってハの字状に突出して
いる。当該1対のハンガーロッド案内面32b,34b
は、該ハンガーロッド案内面32b,34bに対して水
平ハンガーロッドを挿入したときに、互いに協働して水
平ハンガーロッドをハンガーロッド挿入出入口28の方
向、つまり、上記1対の自由端32a,34aの方向、
に案内するべく、互いに外広がりの傾斜面として形成さ
れている。なお、図1に示すように、このハンガー30
には、その外周に、面直角方向に若干突出する補強用リ
ブ36が形成されている。
【0030】さて、上記構成のハンガー30は、箪笥等
の水平ハンガーロッドに以下のようにして引っ掛けるこ
とができる。これを図3,4,5を用いて説明する。
【0031】先ず、このハンガー30を、図3の矢印で
示す如く、水平ハンガーロッド40に対して該ロッド4
0の大略軸直角方向に接近させて、ハンガー30の1対
のハンガーロッド案内面32b,34bの両方の案内面
32b,34bに水平ハンガーロッド40の外周面を当
接させる。ここで、この1対のハンガーロッド案内面の
両方の案内面32b,34bに水平ハンガーロッド40
を当接させるには、該ハンガーロッド案内面32b,3
4bの何れか一方の案内面32b(34b)を先ず水平
ハンガーロッド40の外周面に当接させるだけでよい。
該ハンガーロッド案内面32b,34bは、上記の如く
互いに外広がりに形成されているので、該ハンガーロッ
ド案内面32b,34bの何れか一方の案内面32b
(34b)を水平ハンガーロッド40の外周面に当接さ
せた状態で、さらに水平ハンガーロッド40を上記ハン
ガーロッド挿入出入口28の方向、つまり、上記1対の
自由端32a,34aの方向に、押し込むだけで、水平
ハンガーロッド40の外周面は、上記1対のハンガーロ
ッド案内面の両方の案内面32b,34bに、自動的に
当接せしめられる。
【0032】次いで、図4の矢印で示す如く、上記1対
の各ハンガーロッド案内面32b,34bの水平ハンガ
ーロッド40に対する当接状態から、ハンガー30の本
体30aを水平ハンガーロッド40に対してさらに押し
込むことにより、弾性アーム32,34の1対の各自由
端32a,34aは水平ハンガーロッド40の外周面に
押圧されて、1対の各弾性アーム32,34は、互いに
外方向、及び/又は、水平ハンガーロッド40の軸方向
に弾性的に撓む。
【0033】そして、さらに、図5に示す如く、ハンガ
ー30の本体30aを水平ハンガーロッド40に対して
さらに押し込むことにより、水平ハンガーロッド40の
外周面は、上記1対の弾性アーム32,34の各自由端
32a,34aを乗り越えてハンガーロッド受入れ空間
を形成する内周面30の内側に受け入れられる。そし
て、このとき、1対の弾性アーム32,34は元の形状
に復帰し、ハンガー30の水平ハンガーロッドに対する
装着作業は完了する。
【0034】これらの1対の各弾性アーム32,34
は、上記の如く、その外周に沿って、補強用リブ36が
夫々形成されている。従って、該各弾性アーム32,3
4が、図4に示すように、互いに外方向、及び/又は、
上記水平ハンガーロッド40の軸方向、に押圧され変形
せしめられた状態において、該各弾性アーム32,34
が互いに内方向、及び/又は水平ハンガーロッド40の
軸方向、に夫々復帰しようとする弾性復帰力は大きい。
従って、この防虫剤容器が箪笥等内の上記水平ハンガー
ロッド40に吊り下げられた後、図5の矢印で示す如
く、衣類等の出し入れに際して該衣類等がこの防虫剤容
器に触れたり引っ掛かったりしてこのハンガーが水平ハ
ンガーロッド40がハンガーロッド挿入出入口28を抜
け出す方向の力を受けたときには、この弾性アーム3
2,34が有する大きい弾性(弾力)によって、該弾性
アーム32,34は、水平ハンガーロッド40によって
互いに外方向、及び/又は上記軸方向、に夫々容易に変
形せしめられることはない。つまり、ハンガー30のハ
ンガーロッド受入れ空間からの水平ハンガーロッド40
の抜けは、効果的に防止される。
【0035】また、1対の弾性アーム32,34の各ハ
ンガーロッド案内面32b,34bで形成されたハンガ
ーロッド挿入出入口28は、水平面に対してつまり容器
本体の上記一辺11に対して、やや上方に向くように形
成されている。この構成により、容器本体を水平方向斜
め上方に移動させながら水平ハンガーロッドに対して簡
単に装着することができる。
【0036】上記実施形態では、1対の弾性アーム3
2,34のうち、容器本体構成部10A側に設けられて
いる弾性アーム34とハンガーロッド案内部34cとの
間には、容器本体構成部10Aとの間にスペース38
(図1及び2参照)を有しているが、その変形形態に係
るものとして、ハンガー30と容器本体とを、このスペ
ース38をなくすように構成することが可能である。こ
のように構成しても、他方の弾性アーム32により、そ
の弾性が確保されるので、上記実施形態と同一の効果が
実現される。
【0037】また、上記実施形態では、ハンガー30の
本体30aと容器本体構成部10Aとは、容器本体構成
部10Aの一辺11(図1参照)沿いに互いに所定長さ
接続(固定)されているが、その変形形態に係るものと
して、ハンガー本体30aと、容器本体10の本体構成
部10Aとを、細長の接続部を介して、互いに一体的に
形成してもよいことはいうまでもない。
【0038】次に、図6〜8を参照して、防虫剤容器の
他の実施形態を3つ説明する。これらの実施形態は、図
1〜5に示した実施形態に対してハンガー部の構造のみ
が異なるので、ハンガー部のみを図示して説明する。図
6の実施形態においては、ハンガーロッド受入れ空間の
内周面131に、そのほぼ全周にわたって、左右対称の小
さな波状の凹凸部が連続的に形成されている。内周面13
1は、このような凹凸を有するが故にハンガーロッド表
面との接触面積が小さく、したがって、摩擦抵抗が低減
されている。したがって、ハンガーがハンガーロッドの
長さ方向に容易にスライドできる。
【0039】通常、クローゼット等から洋服を取り出す
際には幾つかの洋服の中から適当なものが選ばれるが、
このようにハンガーのスライドを容易にしておけば、各
洋服を左右にずらして適当なものを選ぶのに好都合であ
る。また、ハンガーに洋服が接触した場合に、ハンガー
が容易に逃げることができるので、取り出される洋服に
引きずられてハンガーも引っぱり出されるという不都合
も起こりにくくなる。
【0040】図7の実施形態も、図6のものと同様の観
点から、ハンガーロッド受入れ空間の内周面231を凹凸
状としたものである。内周面231に設けた凹凸部は、図
6の場合に比べて粗く形成されており、また左右非対称
となっている。さらにこの実施形態においては、アーム
232の外周面にも凹凸を設けている。このように、アー
ム232の内外面に凹凸部を設けた場合にも、ハンガーの
スライドが容易になるという効果が達成される。また、
アーム232の全体が独特の形状を為しており、これによ
り意匠的効果を高めるというねらいもある。
【0041】なお、図1〜6に示した各実施形態におい
ては2つのアーム部の間にハンガーロッド受入れ空間が
形成されていたが、図7の実施形態においてはアーム部
は1つだけである。つまり、防虫剤容器本体の上端縁21
1が、図1および図6に示した実施形態における下方側
のアーム部34、134の機能を果たしている。
【0042】図8に示した実施形態は、ハンガーのハン
ガーロッドへの取付けが容易になるように工夫したもの
である。既に説明したように、本発明の防虫剤容器をハ
ンガーロッドに取り付ける際には、ハンガーの弾性アー
ムがハンガーロッドに押圧されることによって弾性変形
する。一方、ハンガーの材質としては、前述のようにシ
ートからの揮発ガスを吸着しない等の利点からポリエチ
レンテレフタレートを採用することが好ましい。しか
し、ポリエチレンテレフタレート製のアーム部は、可撓
性を有するもののポリプロピレンやポリエチレンに比べ
るとやはり硬い。そこで、弾性アーム部332に蛇行した
屈曲部337を設けることによって、弾性アームの可撓性
を高めている。これにより、ハンガーのハンガーロッド
への取り付けが一層容易になる。
【0043】弾性アーム部332は主として蛇行屈曲部337
において変形することとなるので、ハンガーロッド挿入
時にのみ挿入出入口を拡大するという効果を有効に達成
するためには、蛇行屈曲部337はアーム332の基端部付近
に設けることが好ましい。蛇行屈曲部をアーム中央部付
近に設けた場合でもある程度の効果は得られるが、あま
り先端部付近に設けることは好ましくない。なお、図示
の例においては、蛇行屈曲部337は、2つの湾曲部335、
336から構成されているが、湾曲部の数は1つであって
も3つ以上であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る防虫剤容器の展開
状態を内側から示す全体図である。
【図2】 図1の展開状態から閉じられた状態を示す防
虫剤容器の要部側面図である。
【図3】 図1の防虫剤容器のハンガーをクローゼット
等の水平ハンガーロッドに引掛ける状態を示す説明図で
ある。
【図4】 図1の防虫剤容器のハンガーをクローゼット
等の水平ハンガーロッドに引掛ける状態を示す説明図で
ある。
【図5】 図1の防虫剤容器のハンガーをクローゼット
等の水平ハンガーロッドに引掛ける状態を示す説明図で
ある。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る防虫剤容器の
ハンガー部を示す説明図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係る防虫剤容器の
ハンガー部を示す説明図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態に係る防虫剤容器の
ハンガー部を示す説明図である。
【符号の説明】
10 容器本体 10A 本体構成部 10B 本体構成部 11 一辺 12 ヒンジ 14 揮散孔 16 位置決め用リブ 18 防虫剤シート押さえ用リブ 20 突出係合部 22 スナップ係合部 24 揮散確保用張出リブ 26 切り欠き 28 ハンガーロッド挿入出入口 30 ハンガー 30a ハンガー本体 31 内周面 32 弾性アーム 32a 自由端 32b ハンガーロッド案内面 32c ハンガーロッド案内部 34 弾性アーム 34a 自由端 34b ハンガーロッド案内面 34c ハンガーロッド案内部 36 補強用リブ 40 水平ハンガーロッド 131 凹凸状内周面 132、134 弾性アーム部 211 容器上端縁 231 凹凸状内周面 232 弾性アーム部 331 容器上端縁 332 弾性アーム部 335、336 湾曲部 337 蛇行屈曲部
フロントページの続き (72)発明者 山本 哲浩 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 矢間 博 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 岩本 忠昭 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローゼット等の水平ハンガーロッド
    (40)に引っ掛けるためのハンガーを容器本体の上部
    に備えた吊下式容器において、 ハンガー(30)は、フック状であって、ハンガーロッ
    ド直径より小さいハンガーロッド挿入出入口(28)
    と、ハンガーロッド受入れ空間を形成しかつハンガーロ
    ッド直径より大きい円形内周面(31)とを備え、 ハンガーロッド挿入出入口(28)の一端は、ハンガー
    ロッド受入れ空間の一部を構成しハンガーロッドの径方
    向および軸方向に弾性的に撓む弾性アーム(32,13
    2,232,332)の自由端(32a)で構成されて
    いることを特徴とする、吊下式容器。
  2. 【請求項2】 クローゼット等の水平ハンガーロッド
    (40)に引っ掛けるためのハンガーを容器本体の上部
    に備えた吊下式容器において、 ハンガー(30)は、フック状であって、ハンガーロッ
    ド直径より小さいハンガーロッド挿入出入口(28)
    と、ハンガーロッド受入れ空間を形成しかつハンガーロ
    ッド直径より大きい円形内周面(31)とを備え、 ハンガーロッド挿入出入口(28)の一端は、ハンガー
    ロッド受入れ空間の一部を構成する弾性アーム(32,
    132,232,332)の自由端(32a)で構成
    し、 同ハンガーロッド挿入出入口(28)の他端も、ハンガ
    ーロッド受入れ空間の一部を構成する今一つの弾性アー
    ム(34,134)の自由端(34a)で構成し、 上記弾性アーム(32,34)の上記自由端(32a,
    34a)と、その対向端(34a,32a)は、上記水
    平ハンガーロッド(40)の挿入時に水平ハンガーロッ
    ド(40)を案内する互いに外広がりで外方へ突出する
    案内傾斜面(32b,34b)を夫々備えたことを特徴
    とする、吊下式容器。
  3. 【請求項3】 上記1対の案内傾斜面(32b,34
    b)で形成した上記ハンガーロッド挿入出入口(28)
    は、水平面に対してやや上方に向いていることを特徴と
    する、請求項1または2に記載の吊下式容器。
  4. 【請求項4】 上記円形内周面には、ハンガーロッド表
    面との接触面積を小さくして摩擦抵抗を低減する凹凸部
    (131,231)が設けられていることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1つに記載の吊下式容器。
  5. 【請求項5】 上記ハンガーの外周には、面直角方向に
    若干突出する補強用リブ(36)が形成されていること
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の吊
    下式容器。
  6. 【請求項6】 上記容器本体の側面には、当該側面に設
    けた孔部(14)を通して内容物が揮散するための揮散
    流路を確保するための揮散確保用張出リブ(24)が設
    けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれ
    か1つに記載の吊下式容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003267466A (ja) * 2002-03-11 2003-09-25 Toppan Printing Co Ltd 防虫剤容器等の吊り下げ用フック部構造
JP2012158334A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Yoshino Kogyosho Co Ltd 吊り下げ式揮散剤用容器
JP2014040997A (ja) * 2012-08-10 2014-03-06 Kaz Europe Sa 改良型芳香パッド及びそれを収容する機構

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JP2019132578A (ja) * 2012-08-10 2019-08-08 カズ ヨーロッパ エス・アー・エール・エル 空気処理装置

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