JP2001197573A - 待機電力消費のない電気機器の遠隔制御装置 - Google Patents

待機電力消費のない電気機器の遠隔制御装置

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JP2001197573A
JP2001197573A JP2000004325A JP2000004325A JP2001197573A JP 2001197573 A JP2001197573 A JP 2001197573A JP 2000004325 A JP2000004325 A JP 2000004325A JP 2000004325 A JP2000004325 A JP 2000004325A JP 2001197573 A JP2001197573 A JP 2001197573A
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remote control
signal
switch
remote
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Kunihiko Onishi
邦彦 大西
Etsuro Tago
悦郎 田子
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Pana R & D Kk
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Pana R & D Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視範囲や見通し範囲に拘束されない電磁波
無線による遠隔制御装置の特徴を充分に発揮でき、しか
も遠隔制御のための初期起動時の回路の電力を必要とせ
ず、待機電力・ムダ電力がほとんどないかゼロである電
気機器の遠隔制御装置を提供することにある。 【解決手段】 リモートコントローラからの制御信号電
波を、動作初期には電磁波または無意味なアイドル信号
として受けるアンテナ11と、このアンテナ11で受け
た電波から電磁エネルギを取り出す検波器13と、この
検波器13の出力に基づいて充電されるコンデンサ14
と、このコンデンサ14の電圧が所定値になったとき動
作される第1スイッチ16と、この第1スイッチ16の
出力に基づいて制御されて電気機器の電源電圧を制御す
る制御装置とを備える待機電力消費のない電気機器の遠
隔制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波送信機能をも
つリモートコントローラにより制御される電気機器の遠
隔制御装置に関し、特に高周波の電波を送受信できる携
帯電話機のような情報端末によって制御される電気機器
の遠隔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭用電気機器を遠隔操作する
には、有線・赤外線・電磁波無線などの媒体を介してリ
モートコントローラからの制御信号を電気機器の制御装
置に入力させ、同制御装置により電気機器の電源投入等
の制御を行う。
【0003】有線によって電気機器の遠隔制御を行う方
式にあっては、電気機器と使用者との間が有線で接続さ
れているため、リモートコントローラの移動範囲が制限
され、赤外線変調方式では、電気機器を制御する制御装
置とリモートコントローラとの間に遮蔽物を置かない工
夫が必要であり、リモートコントローラと制御装置との
間の離隔距離も自ら制限される。
【0004】また、電磁波無線による電気機器の遠隔制
御装置としては、例えば携帯電話機などの高周波情報端
末を利用できるから、非常に離れた場所から複数の電気
機器を簡単に制御でき、スペクトラム拡散方式を用いれ
ば、PN符号化により混信を防止できる利点があるが、
電気機器の予熱によるムダ電力消費や制御装置を常時待
機状態におく待機電力の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9はリモートコント
ローラで無線制御する際の遠隔制御装置の1日(24時
間)当たりの制御装置及び電気機器の電力消費状態を示
し、図示を省略するリモートコントローラにより電気機
器が”N”回稼働される場合である。この図からは電気
機器の稼働の際、制御装置が制御する制御電力電気機器
の負荷電力が消費されるが、この制御時以外にも、制御
装置による待機並びに電気機器の予熱による電力が連続
的に消費されていることが理解される。そして、図10
はプリアンブルとデータとに区分されたリモートコント
ローラの制御信号の発信フォーマット(a)と制御装置
の受信時状態(b)との関係を示した微小時間(ミリ秒
単位)の拡大図であるが、制御装置側では、この制御時
間以外にも待機電力とムダ電力が消費されることが理解
される。
【0006】財団法人 家電製品協会では、制御時及び
稼働時以外の無効な電力消費は、待機電力とムダ電力に
分けて定義しており、”待機電力”は、機器が制御され
うる場面にいるときの電力で、”ムダ電力”は、制御さ
れる場面にない(例えば、家庭用電気機器では、深夜時
に消費される)電力と理解できる。
【0007】また、日本全体での待機電力とムダ電力の
総計は、株式会社 日本能率協議会総合研究所 平成11
年3月刊、「財団法人 家電製品協会へ、環境対応ユニ
バーサルリモートコントローラ開発のための生活実態調
査報告書」によると、年間126億kW/hで、全消費
電力の10%にも達すると試算されている。即ち、これ
を1kW/h当たりの電力料金を20円と仮定すれば、
126億(KW/h)×20(円)=2520億(円)
にも達する。この待機電力とムダ電力の総計は、予熱・
スタンバイ時などによる全く無駄な家庭用電気機器の電
力消費であるが、このことは、家庭用以外の機器につい
ても、拡張解釈ができる。
【0008】本発明の目的は、可視範囲や見通し範囲に
拘束されない電磁波無線による遠隔制御装置の特徴を充
分に発揮でき、しかも遠隔制御のための初期起動時の回
路の電力を必要とせず、待機電力・ムダ電力消費のない
電気機器の遠隔制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、リモートコントローラからの制御信号電
波を、動作初期には無変調電磁波または無意味なアイド
ル信号として受けるアンテナと、このアンテナで受けた
電波から電磁エネルギを取り出す検波器と、この検波器
の出力に基づいて充電されるコンデンサと、このコンデ
ンサの電圧が所定値になったとき動作される第1スイッ
チと、この第1スイッチの出力に基づいて制御されて電
気機器の電源電圧を制御する制御装置とを備える待機電
力消費のない電気機器の遠隔制御装置を提案するもので
ある。
【0010】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、 1)前記リモートコントローラからの制御信号電波は前
記アイドル信号に続く遠隔制御に必要な信号を含む構
成、 2)前記制御装置は、制御信号の内容を解読して制御す
べき電気機器を選択できる選択手段と、前記第1スイッ
チの動作により同選択手段へ制御信号を印加する第2ス
イッチとを有する構成、 3)前記選択手段は、前記第2スイッチを介して得られ
る制御信号に基づいて充電されるデコーダタイミングコ
ンデンサを備える構成、 4)前記デコーダタイミングコンデンサは、遅延タイマ
として働き、アイドル信号処理後に前記第2スイッチを
選択手段出力側に接続された受信確認信号に接続するコ
ンデンサと、前記選択手段を所定時間にアクテイブ状態
とするコンデンサとを備える構成、 5)前記デコーダは、制御信号を受けたときに前記アン
テナを介して前記リモートコントローラに受信確認信号
を送出する手段を備えた構成、 6)前記デコーダは、制御信号を受けたときに前記アン
テナとは別のアンテナを介して前記リモートコントロー
ラに受信確認信号を送出する機能を備えた構成、 7)前記リモートコントローラは、高周波の電波を送受
信できる情報端末である構成 が説明される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1から図8について本発
明の実施例の詳細を説明する。図1本発明で用いる遠隔
制御用リモートコントローラのブロック構成図を示し、
このリモートコントローラは携帯電話機や汎用パーソナ
ル・コンピュータなどの端末機器で構成されるが、同リ
モートコントローラは専用マイクロコンピュータで構成
されることもある。
【0012】符号”1”は、TX/RX アンテナ切り替えス
イッチで、通常は、RX側にあり、制御する子機からの
ACK信号を監視し、送信時には、送信の開始により、
TX側に設定し、送信の終わりで、RX側に復帰する。
即ち、リモートコントローラの送信部は局部発振器2、
送信部3、データ生成器4、タイマ5で構成され、受信
部6、デコーダ7は、制御される機器と同様の構成であ
り、遠隔制御装置からのACK情報に付与されている各
種情報処理回路8を構成する。
【0013】このリモートコントローラの制御信号の送
出コードは、詳細を後述するけれども、「アイドル区
間」−「プリアンブル区間」−「機器特定コード(例2
回送る)区間」−「通信精度を上げるためのACK情報
区間(誤り訂正機能などを含む)」からなる。つまり、
「アイドル区間」は、図2について後述する遠隔制御装
置の「第1制御部分」に必要な電磁エネルギであり、
「プリアンブル区間」以降は、簡単な機器では,単純な
ACK情報のみ、複雑な制御(例:音声・画像等)に
は、イーサーネット・フォーマット、ブルーツトゥース
・フォーマットなど、制御対象となる電気機器に応じ、
各種のコードを設定できる。勿論、同送出部にはタイマ
機能を付け加え、必要に応じて制御コードを送出しても
よい。
【0014】リモートコントローラの受信コードは、
「自分で送信したコードのACK情報」、「プリアンブ
ル」、1〜N個の「付加情報」から構成されるが、同受
信コードの受信により、付加情報の解析、データ表示、
データ積算などの処理がリモートコントローラで行われ
る。なお、前述したリモートコントローラの発信部に
は、制御信号を繰り返し送信するタイマを付加すること
もでき、このようなタイマを内蔵させることにより、、
例えば予熱を必要とするエアコンデショナなどの精密な
制御が可能になる。
【0015】図2は本発明による待機電力消費のない電
気機器の遠隔制御装置の基本構成を示しており、同図に
おいて、11は受信用アンテナ、12は、アンテナ11
より受信された電波を取り出すZ−マッチング回路、1
3は、Z−マッチング回路12の出力を検波して直流を
取り出す検波器、14は、この検波器13から出力され
た直流電圧が一端に供給されて、充電されるコンデンサ
であり、仮想バッテリとして機能する。なお、検波器1
3は、この実施の形態では、ダイオードであり、感度を
上げるためには、倍電圧整流としてもよい。
【0016】また、コンデンサ14の他端は接地されて
いるのが一般的であるけれども、このコンデンサ14に
要請される性質としては、低漏洩電流のものが必要であ
る。本発明の実施に当たっては、充分高い変調周波数帯
(数百MHZ 〜数GHZ 帯)を用いる場合は、セラミッ
クコンデンサの使用も可能である。
【0017】変調周波数の選定の場合、特別な免許を必
要としない2.4GHZ 帯を使用すれば、離れていると
ころから簡単な構成で電気機器の駆動・非駆動を行うこ
とができるばかりでなくこの周波数帯域の電波は、窓ガ
ラスを透過するので、窓ガラスにに密着設置させるアン
テナの使用で、階層の異なった場所からの遠隔制御が可
能になる。そして、2.4GHZ 帯の波長は約12cm
なので、小型のアンテナ、例えばマイクロストリップを
使用することができ、コストの安い簡単な構成のプリン
ト基板を使用できる。
【0018】さらに、符号16は3端子の第1スイッ
チ、17は電波を受信する受信部を備えたコード解読用
デコーダであり、コンデンサ14の一端の電圧が所定値
になると、このコンデンサ14の一端に接続された第1
スイッチ16のスイッチ片がNO側に駆動され、選択手
段(受信部・デコーダ)17及び制御装置20に機器用
電源Vddが供給される。
【0019】コンデンサ35,36は受信部・デコーダ
タイミングコンデンサであり、これらのコンデンサ3
5,36はタイマ機能をもち、図4(a)のタイミング
図で、コンデンサ35はT0 〜T1 区間、コンデンサ3
6はT0 〜Tm 区間の処理を受けもつが、高速の場合
は、これらのコンデンサ35、36はデジタルタイマで
構成される場合もある。
【0020】アンテナ切り替え用スイッチでもある第2
スイッチ31は、通常は、NC側で、受信電波を待機
し、検波回路13に導き、コンデンサ35で決まるT1
で、NO側となり、受信信号を選択手段(受信部・デコ
ーダ)17へ導く。そして、所定の信号処理が終わる
と、NC側に復帰し, 次の信号ために待機状態となる。
【0021】20は、リレーなどの制御装置であり、こ
の制御装置20はその出力側に接続されたTV、VT
R、家電製品などの電気機器の駆動(電源オン)または
非駆動(電源オフ)の切り替えを行う。また、電源電圧
Vc は、通常の場合、電源電圧Vddと同一電圧である
が、同電源電圧Vdd以外の電圧が要請される場合(例え
ば、100Vの家庭用商用電源の他に、200V交流電
源が使用される場合)には、電源電圧Vddとは別の電源
電圧とされる場合もある。
【0022】図3は、前述した本発明の遠隔制御装置の
具体的回路図(第1実施例)であり、同図において、図
2と同じもの或いは同じ機能を有するものは、同一符号
を付して示してある。
【0023】通常NC側にある第2スイッチ31は、ス
イッチ16がNO側に動作した後、遅延タイマとして働
くコンデンサ35(現実にはデジタル処理も可能)の動
作で、アイドル区間が終わるとNO側に切り換わり、Z
−マッチング回路12に現れる送受信用アンテナ11か
らの信号をデコーダ17の受信部に導き、到来制御信号
の受信と解読とを行う。また、コンデンサ36は選択手
段(受信部・デコーダ)17が制御処理を行った後、送
信回路40に信号を送るタイミング機能をもつ。
【0024】その原理は、無電源の鉱石検波器で電波の
“到来”を検出し、それによる蓄積電荷を利用して、電
源Vddを選択手段(受信部・デコーダ)17に印加し
て、遠隔制御装置の自動的な電源投入を行うことにあ
る。つまり、後述するアイドル信号終了前に、スイッチ
31をNO側に切り替え、アンテナからの信号を選択手
段(受信部・デコーダ)17の受信部に導き、通常の受
信と同選択手段(受信部・デコーダ)17のデコーダで
のデコードを行い、コードを解読し、解読結果で制御部
20を駆動し、制御対象の電気機器を制御する。
【0025】なお、第2スイッチ31は、一連の処理が
終わると、NC側に自動的に復帰して待機状態となるけ
れども、この処理を完了時には、第1スイッチ16もN
C側位置にに自動復旧し、機器用電源Vddが“断”の状
態になる。言い換えると、本発明の遠隔制御装置では、
前述した図9及び図10の制御区間 (1) 、(2) ・・・
(N) 以外の消費電力が”ゼロ”になるから、電力使用効
率のよい遠隔制御が行なわれる。
【0026】また、図3の符号”32”は保護回路であ
り、この保護回路は、外来衝撃波から後段の高周波回路
を保護するため、Z−マッチング回路12の入力側と接
地の間に介装される。
【0027】制御装置20は、リレー駆動回路41でそ
れぞれ駆動される複数のリレー20Aを含み、これらの
リレー20Aの開閉スイッチを介して制御機器電源Vc
が電気機器へ印加される。送信回路40は、タイマとし
て働くコンデンサ36で制御されて、TX信号のみを通
過させるスイッチとして機能するダイオード42を介し
てACK情報など付与情報を送受信アンテナ11からリ
モートコントローラに返送する。
【0028】次に、本発明で用いる無線制御信号の詳細
を説明すると、本発明の制御信号は、一般には利用され
ないアイドル区間の電磁波を、鉱石検波器で受信し、選
択手段(受信部・デコーダ)17に電源Vddを供給する
スイッチ16を動作させ、これにより選択手段17を構
成する受信部・デコーダをアクテイブ状態とし、プリア
ンブル区間で、通常のデータ通信を成立させ、選択手段
(受信部・デコーダ)17に所定の解読動作を行わせ
る。
【0029】次いで、デコーダでは、一般の通信・制御
用データ(例えば、イーサーネット・フォーマットな
ど)をデコードし、解析したデータの1部の機器固有の
IDをACK情報の1部として、リモートコントローラ
に返送すると共に、制御される電気機器の特定や、遠隔
制御装置で収集した付加情報の重畳をも行うことにな
る。 なお、この目的のデータフォーマットには、制御
に必要な経済性により、数ビットのACK情報から、高
度のイーサーネットやブルートゥ−ス・フォーマットな
どを利用できる。
【0030】したがって、制御信号のフォーマットにお
いては、“電波到来検出による蓄積電荷の閾値で、それ
に続く第2スイッチ31”までの始動部分を「第1制御
部分」とし、それに続く選択手段(受信部・デコーダ)
17を「第2制御部分」、さらに、最終的に電気機器を
制御する部分を「第3制御部分」と区分できる。
【0031】「第2制御部分」について検討すると、図
4(a)に示されたT0 からT1 の区間で「第1制御部
分」の動作が完了し、T1 で、「第2制御部分」の動作
に入ってからは、種々の方法で、デコードできるが、基
本的には、T1 からTm (T2 )間での符号信号を、N
ビットのFIFO(First In First Out)に入れ、符号
一致回路で符号の解読を行い、例えば、2回一致すれば
完了とする方法で、精度を上げるのが一般的である。
【0032】当然、「第2制御部分」での設定コードは
送信側と同一のものであるが、FIFO(First In Fir
st Out)のビット数も同様である。「第2制御部分」の
回路は個別半導体で回路構成することも可能であるが、
例えばHoltek社製のリモコン用ICなどの市販の各種リ
モコン用ICを使う方が経済的で小型にできる。このよ
うな市販のリモコン用ICの場合、後述するACK情報
を返送する機能は、汎用ICには見られないので、特別
にIC化する必要がある。
【0033】また、「第2制御部分」のためには、周知
のスペクトラム拡散通信方式を応用できるけれども、ス
ペクトラム拡散通信方式のコアーとして、SS方式のI
Cやモデュールを採用することで、高度な遠隔操作や音
声による制御も可能となる。1999年9月の日本での
電波法改正で、ISM(Industrial、Scientific& Med
ical)バンドの帯域(各国で多少の規制の違いがある
が、基本的には、全世界共通の無免許で運用が可能な電
波形式)が、既存の26MHzに加え、83.5MHz
にも広がり、チャンネル指定がなくなったので、符号伝
送に加え、音声は勿論、画像伝送も可能となった。
【0034】また、市場に登場している最近の無線LA
Nの広帯域化画像伝送技術を応用することもでき、本発
明では、無電力待機で、希望したときのみ、電気機器の
画像情報の伝達・取得が可能となる。
【0035】「第2制御部分」では、制御動作が完了し
た時に、デコードしたFIFOの内容を送信回路に送出
し、ACK信号として制御用リモートコントローラに送
り返し、動作の確認をする機能が要請されるが、ACK
情報に続くビットに、例えば電圧・電流・位相情報・機
器の状態(例えば、温度情報など)ような情報や継続情
報、積算電力情報を負荷することもできる。
【0036】さらに、「第3制御部分」を設計する際、
制御される電気機器の電源が”Vs”である場合、予熱
が使用前に必要なもののモード処理(例えば、エアコ
ン、便座、テレビのスタンバイ)を考えなければならな
いが、これは送信側即ちリモートコントローラ側で、タ
イマを使用してコード化すれば解決するけれども、この
設計の場合、待機電力とムダ電力の切り分け制御も可能
で、普及しつつある家庭用200V交流電源と通常の1
00V系の配慮も行う必要がある。
【0037】図5は、本発明の遠隔制御装置の第2実施
例の図3相当回路図であり、同図において、図3と同じ
もの或いは同じ機能を有するものは、同一符号を付して
示してあるから、これらの部分の重複した説明は省略す
る。
【0038】図5に示された本発明の第2実施例の特徴
は受信アンテナ11Aとは別の送信アンテナ43を設
け、送信回路40の出力をZ−マッチング回路44を介
して独立した送信アンテナ43に印加する点にある。つ
まり、第2実施例においては、受信アンテナ11Aとは
別の送信アンテナ43を用いるので、受信アンテナ11
AのZ−マッチング回路12とは異なった変調周波数の
Z−マッチング回路44を用いることで、迅速で精密な
制御が可能となる。
【0039】図6から図8は本発明による遠隔制御装置
とそのリモートコントローラ、家庭用電源コンセント、
制御対象となる電気機器(例えば、エアコンデショナ)
との関係をそれぞれ示している。
【0040】図6の機器編成の場合、リモートコントロ
ーラB1 で遠隔から制御される本発明の遠隔制御装置C
1 は家庭用電源コンセントD1 に取り付けられるアダプ
タ形式であり、同遠隔制御装置C1 に用意された接続コ
ンセントに制御対象となるエアコンデショナA1 の電源
プラグが同接続コンセントに接続される。したがって、
この機器編成によると、遠隔制御装置C1 を介して家庭
用電源コンセントD1 の電源電圧がエアコンデショナA
1 に必要に応じて印加され、同エアコンデショナA1 の
稼働状態が遠隔から制御される。
【0041】図7は複数の電気機器が同一室内に設置さ
れる場合に適した編成例であり、制御対象となるエアコ
ンデショナA21、AV機器A22、パーソナルコンピュー
タA23の電源プラグは本発明の遠隔制御装置C2 に用意
される複数の接続コンセントにそれぞれ接続され、同遠
隔制御装置C2 には家庭用電源コンセントD2 から商用
電源電圧が供給される。したがって、この機器編成例で
は、リモートコントローラB2 の操作により1台の遠隔
制御装置C2 を介して複数台の電気機器、即ちエアコン
デショナA21、AV機器A22、パーソナルコンピュータ
A23が並列的に制御されることになる。
【0042】図8は本発明の遠隔制御装置C3 を内蔵し
たエアコンデショナA3 の場合であり、同エアコンデシ
ョナA3 の電源プラグは直接に家庭用電源コンセントD
3 に接続される。図8の編成では、リモートコントロー
ラB3 の無線制御信号を受けるエアコンデショナA3 の
遠隔制御装置C3 でエアコンデショナA3 への電源電圧
の印加が制御される。
【0043】なお、前述した本発明の実施例の説明で
は、通常の電気回路からなるものとして説明したけれど
も、各回路ブロックごとにIC化するか、全体をモノシ
リックICとして集積回路化してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による待機電力消費のない電気機器の遠隔制御装置を用
いれば、電気機器に対して、末端が可視(見通せる)で
きる範囲に無くても電気機器を遠隔から制御できるばか
りでなく、本発明では、電気機器を遠隔制御するための
初期起動回路の電源を特別に必要とせずに実現できる。
つまり、本発明の遠隔制御装置の機器稼動電力は、従来
と同等であるが、利便性の高い高度な遠隔操作が待機電
力・ムダ電力なしに可能になる。
【0045】具体的にいえば、待機・ダ電力消費はゼロ
(或いは殆どゼロ)とする本発明の効果は、24時間単
位で、遠隔制御を考えた場合、日本国内だけでも、25
20億円/年の改善となり、地球環境改善の為の膨大な
エネルギーの消費改善に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔制御装置に用いるリモートコント
ローラのブロック図である。
【図2】本発明による遠隔制御装置の基本ブロック図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例による遠隔制御装置の電気
回路図である。
【図4】(a),(b),(c)は同遠隔制御装置の送
信信号、制御信号、消費電力の関係を示すタイムチャー
トである。
【図5】本発明の第2実施例による遠隔制御装置の図3
相当電気回路図である。
【図6】本発明による遠隔制御装置を用いた第1の機器
編成例のモデル図である。
【図7】本発明による遠隔制御装置を用いた第2機器編
成例の図6相当図である。
【図8】本発明による遠隔制御装置を用いた第3機器編
成例の図6相当概念図である。
【図9】従来の遠隔制御装置の1日の電力消費状態の説
明図である。
【図10】同遠隔制御装置の制御動作時の図9の要部拡
大図である。
【符号の説明】
11,11A アンテナ 12 Z−マッチング回路 13 検波器 14 コンデンサ 16 第1スイッチ 17 選択手段(受信部・デコー
ダ) 20 制御装置 31 第2スイッチ 32 保護回路 33 アンプ 35,36 コンデンサ 40 送信回路 41 リレー駆動回路 42 ダイオード 43 送信アンテナ 44 Z−マッチング回路
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月2日(2000.2.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 待機電力消費のない電気機器の遠隔制
御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波送信機能をも
つリモートコントローラにより制御される電気機器の遠
隔制御装置に関し、特に高周波の電波を送受信できる携
帯電話機のような情報端末によって制御される電気機器
の遠隔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭用電気機器を遠隔操作する
には、有線・赤外線・電磁波無線などの媒体を介してリ
モートコントローラからの制御信号を電気機器の制御装
置に入力させ、同制御装置により電気機器の電源投入等
の制御を行う。
【0003】有線によって電気機器の遠隔制御を行う方
式にあっては、電気機器と使用者との間が有線で接続さ
れているため、リモートコントローラの移動範囲が制限
され、赤外線変調方式では、電気機器を制御する制御装
置とリモートコントローラとの間に遮蔽物を置かない工
夫が必要であり、リモートコントローラと制御装置との
間の離隔距離も自ら制限される。
【0004】また、電磁波無線による電気機器の遠隔制
御装置としては、例えば携帯電話機などの高周波情報端
末を利用できるから、非常に離れた場所から複数の電気
機器を簡単に制御でき、スペクトラム拡散方式を用いれ
ば、PN符号化により混信を防止できる利点があるが、
電気機器の予熱による待機電力消費や常時待機状態にお
くムダ電力消費の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9はリモートコント
ローラで無線制御する際の遠隔制御装置の1日(24時
間)当たりの制御装置及び電気機器の電力消費状態を示
し、図示を省略するリモートコントローラにより電気機
器が”N”回稼働される場合である。この図からは電気
機器の稼働の際、制御装置が制御する制御電力及び電気
機器の稼働電力が消費されるが、この制御時以外にも、
電気機器の予熱による待機電力並びに常時待機におかれ
る電気機器により消費されるムダ電力が連続的に消費さ
れてことが理解される。そして、図10はプリアンブル
とデータとに区分されたリモートコントローラの制御信
号のデータフォーマット(a)と制御装置の受信時状態
(b)との関係を示した微小時間(ミリ秒単位)の拡大
図であるが、制御装置側では、この制御時間以外にも電
気機器に待機電力とムダ電力が消費されることが理解さ
れる。
【0006】財団法人 家電製品協会では、制御時及び
稼働時以外の無駄な電力消費は、待機電力とムダ電力に
分けて定義しており、”待機電力”は、機器が制御され
うる場面にいるときの電力で、”ムダ電力”は、制御さ
れる場面にない(例えば、家庭用電気機器では、深夜時
に消費される)電力と理解できる。
【0007】また、日本全体での待機電力とムダ電力の
総計は、株式会社 日本能率協議会総合研究所 平成11
年3月刊、「財団法人 家電製品協会宛、環境対応ユニ
バーサルリモートコントローラ開発のための生活実態調
査報告書」によると、年間126億kW/hで、全消費
電力の10%にも達すると試算されている。即ち、これ
を1kW/h当たりの電力料金を20円と仮定すれば、
126億(KW/h)×20(円)=2520億(円)
にも達する。この待機電力とムダ電力の総計は、予熱・
スタンバイ時などによる全く無駄な家庭用電気機器の電
力消費であるが、このことは、家庭用以外の機器につい
ても、拡張解釈ができる。
【0008】本発明の目的は、可視範囲や見通し範囲に
拘束されない電磁波無線による遠隔制御装置の特徴を充
分に発揮でき、しかも遠隔制御のための初期起動時の回
路の電力を必要とせず、待機電力・ムダ電力(以下、本
明細書ではこれらの電力を総称して待機電力と呼ぶ)が
ほとんど無いかゼロである電気機器の遠隔制御装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、リモートコントローラからの制御信号電
波を、動作初期には電磁波または無意味なアイドル信号
として受けるアンテナと、このアンテナで受けた電波か
ら電磁エネルギを取り出す検波器と、この検波器の出力
に基づいて充電されるコンデンサと、このコンデンサの
電圧が所定値になったとき動作される第1スイッチと、
この第1スイッチの出力に基づいて制御されて電気機器
の電源電圧を制御する制御装置とを備える待機電力消費
のない電気機器の遠隔制御装置を提案するものである。
【0010】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、 1)前記リモートコントローラからの制御信号電波は前
記アイドル信号に続く遠隔制御に必要な信号を含む構
成、 2)前記制御装置は、制御信号の内容を解読して制御す
べき電気機器を選択できる選択手段と、前記第1スイッ
チの動作により同選択手段へ制御信号を印加する第2ス
イッチとを有する構成、 3)前記選択手段は、前記第2スイッチを介して得られ
る制御信号に基づいて充電されるデコーダタイミングコ
ンデンサを備える構成、 4)前記デコーダタイミングコンデンサは、遅延タイマ
として働き、アイドル信号処理後に前記第2スイッチを
選択手段出力側に接続された受信確認信号に接続するコ
ンデンサと、前記選択手段を所定時間にアクテイブ状態
とするコンデンサとを備える構成、 5)前記選択手段は、制御信号を受けたときに前記アン
テナを介して前記リモートコントローラに受信確認信号
を送出する手段を備えた構成、 6)前記選択手段は、制御信号を受けたときに前記アン
テナとは別のアンテナを介して前記リモートコントロー
ラに受信確認信号を送出する機能を備えた構成、 7)前記リモートコントローラは、高周波の電波を送受
信できる情報端末である構成 が説明される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1から図8について本発
明の実施例の詳細を説明する。図1本発明で用いる遠隔
制御用リモートコントローラのブロック構成図を示し、
このリモートコントローラは携帯電話機や汎用パーソナ
ル・コンピュータなどの端末機器で構成されるが、同リ
モートコントローラは専用マイクロコンピュータで構成
されることもある。
【0012】符号”1”は、TX/RX アンテナ切り替えス
イッチで、通常は、RX側にあり、制御する子機からの
ACK信号を監視し、送信時には、送信の開始により、
TX側に設定し、送信の終わりで、RX側に復帰する。
即ち、リモートコントローラの送信部は局部発振器2、
送信部3、データ生成器4、タイマ5で構成され、受信
部は受信部6、デコーダ7で構成され、制御される機器
と同様の構成であり、遠隔制御装置からのACK情報に
付与されている各種情報処理回路8を構成する。
【0013】このリモートコントローラの制御信号の送
出コードは、「アイドル区間」−「プリアンブル区間」
−「機器特定コード(例2回送る)区間(即ちデータ区
間)」−「通信精度を上げるためのACK区間(誤り訂
正機能などを含む)」からなる。つまり、「アイドル区
間」は、図2について後述する遠隔制御装置の「 第1
制御部分 」に必要な電磁エネルギであり、「プリアン
ブル区間」以降は、簡単な機器では,単純なACK情報
のみ、複雑な制御(例:音声・画像等)には、イーサー
ネット・フォーマット、ブルーツトゥース・フォーマッ
トなど、制御対象となる電気機器に応じ、各種のコード
を設定できる。勿論、同送出部にはタイマ機能を付け加
え、必要に応じて制御コードを送出してもよい。
【0014】リモートコントローラの受信コードは、
「自分で送信したコードのACK情報」、「プリアンブ
ル」、1〜N個の「付加情報」から構成されるが、同受
信コードの受信により、付加情報の解析、データ表示、
データ積算などの処理がリモートコントローラで行われ
る。なお、前述したリモートコントローラの発信部に
は、制御信号を繰り返し送信するタイマを付加すること
もでき、このようなタイマを内蔵させることにより、、
例えば予熱を必要とするエアコンデショナなどの精密な
制御が可能になる。
【0015】図2は本発明による待機電力消費のない電
気機器の遠隔制御装置の基本構成を示しており、同図に
おいて、11は受信用アンテナ、12は、アンテナ11
より受信された電波を取り出すZ−マッチング回路、1
3は、Z−マッチング回路12の出力を検波して直流を
取り出す検波器、14は、この検波器13から出力され
た直流電圧が一端に供給されて、充電されるコンデンサ
であり、仮想バッテリとして機能する。なお、検波器1
3は、この実施の形態では、ダイオードであり、感度を
上げるためには、倍電圧整流としてもよい。
【0016】また、コンデンサ14の他端は接地されて
いるのが一般的であるけれども、このコンデンサ14に
要請される性質としては、低漏洩電流のものが必要であ
る。本発明の実施に当たっては、充分高い周波数帯(数
百MHZ 〜数GHZ 帯)を用いる場合は、セラミックコ
ンデンサの使用も可能である。
【0017】周波数の選定の場合、特別な免許を必要と
しない2.4GHZ 帯を使用すれば、離れているところ
から簡単な構成で電気機器の駆動・ 非駆動を行うこと
ができるばかりでなくこの周波数帯域の電波は、窓ガラ
スを透過するので、窓ガラスにに密着設置させるアンテ
ナの使用で、階層の異なった場所からの遠隔制御が可能
になる。そして、2.4GHZ 帯の波長は約12cmな
ので、小型のアンテナ、例えばマイクロストリップを使
用することができ、コストの安い簡単な構成のプリント
基板を使用できる。
【0018】さらに、符号16は3端子の第1スイッ
チ、17は電波を受信する受信部を備えたコード解読用
デコーダであり、コンデンサ14の一端の電圧が所定値
になると、このコンデンサ14の一端に接続された第1
スイッチ16のスイッチ片がNO側に駆動され、選択手
段(受信部・デコーダ)17及び制御装置20に機器用
電源Vddが供給される。
【0019】コンデンサ35,36は受信部・デコーダ
タイミングコンデンサであり、これらのコンデンサ3
5,36はタイマ機能をもち、図4(a)のタイミング
図で、コンデンサ35はT0 〜T1 区間、コンデンサ3
6はT0 〜Tm 区間の処理を受けもつが、高速の場合
は、これらのコンデンサ35、36はデジタルタイマで
構成される場合もある。
【0020】アンテナ切り替え用スイッチである第2ス
イッチ31は、通常は、NC側で、受信電波を待機し、
検波器13に導き、コンデンサ35で決まるT1 で、N
O側となり、受信信号を選択手段(受信部・デコーダ)
17へ導く。そして、所定の信号処理が終わると、NC
側に復帰し, 次の信号ために待機状態となる。
【0021】20は、リレーなどの制御装置であり、こ
の制御装置20はその出力側に接続されたTV、VT
R、家電製品などの電気機器の駆動(電源オン)または
非駆動(電源オフ)の切り替えを行う。また、電源電圧
Vc は、通常の場合、電源電圧Vddと同一電圧である
が、同電源電圧Vdd以外の電圧が要請される場合(例え
ば、100Vの家庭用商用電源の他に、200V交流電
源が使用される場合)には、電源電圧Vddとは別の電源
電圧とされる場合もある。
【0022】図3は、前述した本発明の遠隔制御装置の
具体的回路図(第1実施例)であり、同図において、図
2と同じもの或いは同じ機能を有するものは、同一符号
を付して示してある。
【0023】通常NC側にある第2スイッチ31は、ス
イッチ16がNO側に動作した後、遅延タイマとして働
くコンデンサ35(現実にはデジタル処理も可能)の動
作で、アイドル区間が終わるとNO側に切り換わり、Z
−マッチング回路12に現れる送受信用アンテナ11か
らの信号をデコーダ17の受信部に導き、到来制御信号
の受信と解読とを行う。また、コンデンサ36は選択手
段(受信部・デコーダ)17が制御処理を行った後、送
信回路40に信号を送るタイミング機能をもつ。
【0024】その原理は、無電源の鉱石検波器で電波の
“到来”を検出し、それによる蓄積電荷を利用して、電
源Vddを選択手段(受信部・デコーダ)17に印加し
て、遠隔制御装置の自動的な電源投入を行うことにあ
る。ここで利用する到来電波は変調・無変調を問わす電
磁波であればよい。つまり、後述するアイドル信号終了
前に、スイッチ31をNO側に切り替え、アンテナから
の信号を選択手段(受信部・デコーダ)17の受信部に
導き、通常の受信と同選択手段(受信部・デコーダ)1
7のデコーダでのデコードを行い、コードを解読し、解
読結果で制御部20を駆動し、制御対象の電気機器を制
御する。
【0025】なお、第2スイッチ31は、一連の処理が
終わると、NC側に自動的に復帰して待機状態となるけ
れども、この処理を完了時には、第1スイッチ16もN
C側位置にに自動復旧し、機器用電源Vddが“断”の状
態になる。言い換えると、本発明の遠隔制御装置では、
前述した図9及び図10の制御区間 (1) 、(2) ・・・
(N) 及び機器稼働以外の消費電力が”ゼロ”になるか
ら、電力使用効率のよい遠隔制御が行なわれる。
【0026】また、図3の符号”32”は保護回路であ
り、この保護回路は、外来衝撃波から後段の高周波回路
を保護するため、Z−マッチング回路12の入力側と接
地の間に介装される。検波器13の出力側は、コンパレ
ータ(電圧比較器)33を介してスイッチ16に接続さ
れ、この検波器13の出力によりスイッチ16を制御す
る。
【0027】制御装置20は、複数のリレー駆動回路4
1でそれぞれ駆動される複数のリレー20Aを含み、こ
れらのリレー20Aの開閉スイッチを介して制御機器電
源Vc が電気機器へ印加される。送信回路40は、タイ
マとして働くコンデンサ36で制御されて、TX信号の
みを通過させるスイッチとして機能するダイオード42
を介してACK情報など付与情報を送受信アンテナ11
からリモートコントローラに返送する。
【0028】次に、本発明で用いる無線制御信号の詳細
を説明すると、本発明の制御信号は、一般には利用され
ないアイドル区間の電磁波を、鉱石検波器で受信し、選
択手段(受信部・デコーダ)17に電源Vddを供給する
スイッチ16を動作させ、これにより選択手段17を構
成する受信部・デコーダをアクテイブ状態とし、プリア
ンブル区間以降で、通常のデータ通信を成立させ、選択
手段(受信部・デコーダ)17に所定の解読動作を行わ
せる。
【0029】次いで、デコーダでは、一般の通信・制御
用データ(例えば、イーサーネット・フォーマットな
ど)をデコードし、解析したデータの1部の機器固有の
IDをACK情報の1部として、リモートコントローラ
に返送すると共に、制御される電気機器の特定や、遠隔
制御装置で収集した付加情報の重畳をも行うことにな
る。 なお、この目的のデータフォーマットには、制御
に必要な経済性により、数ビットのACK情報から、高
度のイーサーネットやブルートゥ−ス・フォーマットな
どを利用できる。
【0030】したがって、制御信号のフォーマットにお
いては、図4に示すように“電波到来検出による蓄積電
荷の閾値で、それに続く第2スイッチ31”までの始動
部分を「 第1制御部分」 とし、それに続く選択手段
(受信部・デコーダ)17を「第2制御部分」、さら
に、最終的に電気機器を制御する部分を 「第3制御部
分」と区分できる。
【0031】「 第2制御部分」 について検討すると、
図4(a)に示されたT0 からT1の区間で「 第1制御
部分」 の動作が完了し、T1 で、「 第2制御部分」の
動作に入ってからは、種々の方法で、デコードできる
が、基本的には、T1 からTm (T2 )間での符号信号
を、NビットのFIFO(First In First Out)に入
れ、符号一致回路で符号の解読を行い、例えば、2回一
致すれば完了とする方法で、精度を上げるのが一般的で
ある。
【0032】当然、「第2制御部分」での設定コードは
送信側と同一のものであるが、FIFOのビット数も同
様である。「第2制御部分」の回路は個別半導体で回路
構成することも可能であるが、例えばHoltek社製のリモ
コン用ICなどの市販の各種リモコン用ICを使う方が
経済的で小型にできる。このような市販のリモコン用I
Cの場合、後述するACK情報を返送する機能は、汎用
ICには見られないので、特別にIC化する必要があ
る。
【0033】また、「第2制御部分」のためには、周知
のスペクトラム拡散通信方式を応用できるけれども、ス
ペクトラム拡散通信方式のコアーとして、SS方式のI
Cやモデュールを採用することで、高度な遠隔操作や音
声による制御も可能となる。1999年9月の日本での
電波法改正で、ISM(Industrial、Scientific& Med
ical)バンドの帯域(各国で多少の規制の違いがある
が、基本的には、全世界共通の無免許で運用が可能な電
波形式)が、既存の26MHzに加え、83.5MHz
にも広がり、チャンネル指定がなくなったので、符号伝
送に加え、音声は勿論、画像伝送も可能となった。
【0034】また、市場に登場している最近の無線LA
Nの広帯域化画像伝送技術を応用することもでき、本発
明では、無電力待機で、希望したときのみ、電気機器の
画像情報の伝達・取得が可能となる。
【0035】「第2制御部分」では、制御動作が完了し
た時に、デコードしたFIFOの内容を送信回路に送出
し、ACK信号として制御用リモートコントローラに送
り返し、動作の確認をする機能が要請されるが、ACK
情報に続くビットに、例えば電圧・電流・位相情報・機
器の状態(例えば、温度情報など)ような情報や継続情
報、積算電力情報を負荷することもできる。
【0036】さらに、「第3制御部分」を設計する際、
制御される電気機器の電源が”Vc”である場合、予熱
が使用前に必要なもののモード処理(例えば、エアコ
ン、便座、テレビのスタンバイ)を考えなければならな
いが、これは送信側即ちリモートコントローラ側で、タ
イマを使用してコード化すれば解決するけれども、この
設計の場合、待機電力とムダ電力の切り分け制御も可能
で、普及しつつある家庭用200V交流電源と通常の1
00V系の配慮も行う必要がある。
【0037】図5は、本発明の遠隔制御装置の第2実施
例の図3相当回路図であり、同図において、図3と同じ
もの或いは同じ機能を有するものは、同一符号を付して
示してあるから、これらの部分の重複した説明は省略す
る。
【0038】図5に示された本発明の第2実施例の特徴
は受信アンテナ11Aとは別の送信アンテナ43を設
け、送信回路40の出力をZ−マッチング回路44を介
して独立した送信アンテナ43に印加する点にある。つ
まり、第2実施例においては、受信アンテナ11Aとは
別の送信アンテナ43を用いるので、受信アンテナ11
AのZ−マッチング回路12とは異なった周波数のZ−
マッチング回路44を用いることで、迅速で精密な制御
が可能となる。
【0039】図6から図8は本発明による遠隔制御装置
とそのリモートコントローラ、家庭用電源コンセント、
制御対象となる電気機器(例えば、エアコンデショナ)
との関係をそれぞれ示している。
【0040】図6の機器編成の場合、リモートコントロ
ーラB1 で遠隔から制御される本発明の遠隔制御装置C
1 は家庭用電源コンセントD1 に取り付けられるアダプ
タ形式であり、同遠隔制御装置C1 に用意された接続コ
ンセントに制御対象となる,例えばエアコンデショナA
1 の電源プラグが同接続コンセントに接続される。した
がって、この機器編成によると、遠隔制御装置C1 を介
して家庭用電源コンセントD1 の電源電圧がエアコンデ
ショナA1 に必要に応じて印加され、同エアコンデショ
ナA1 の稼働状態が遠隔から制御される。
【0041】図7は複数の電気機器が同一室内に設置さ
れる場合に適した編成例であり、制御対象となる例えば
エアコンデショナA21、AV機器A22、パーソナルコン
ピュータA23の電源プラグは本発明の遠隔制御装置C2
に用意される複数の接続コンセントにそれぞれ接続さ
れ、同遠隔制御装置C2 には家庭用電源コンセントD2
から商用電源電圧が供給される。したがって、この機器
編成例では、リモートコントローラB2 の操作により1
台の遠隔制御装置C2 を介して複数台の電気機器、即ち
エアコンデショナA21、AV機器A22、パーソナルコン
ピュータA23が並列的に制御されることになる。
【0042】図8は本発明の遠隔制御装置C3 を内蔵し
た例えばエアコンデショナA3 の場合であり、同エアコ
ンデショナA3 の電源プラグは直接に家庭用電源コンセ
ントD3 に接続される。図8の編成では、リモートコン
トローラB3 の無線制御信号を受けるエアコンデショナ
A3 の遠隔制御装置C3 でエアコンデショナA3 への電
源電圧の印加が制御される。
【0043】なお、前述した本発明の実施例の説明で
は、通常の電気回路からなるものとして説明したけれど
も、各回路ブロックごとにIC化するか、全体をモノシ
リックICとして集積回路化してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による待機電力消費のない電気機器の遠隔制御装置を用
いれば、電気機器に対して、末端が可視(見通せる)で
きる範囲に無くても電気機器を遠隔から制御できるばか
りでなく、本発明では、電気機器を遠隔制御するための
初期起動回路の電源を特別に必要とせずに実現できる。
つまり、本発明の遠隔制御装置の機器稼動電力は、従来
と同等であるが、利便性の高い高度な遠隔操作が待機電
力・ムダ電力なしに可能になる。
【0045】具体的にいえば、待機・ムダ電力消費はゼ
ロ (或いは殆どゼロ)とする本発明の効果は、24時間
単位で、遠隔制御を考えた場合、日本国内だけでも、1
26おくKW/h、2520億円/年の改善となり、地
球環境改善の為の膨大なエネルギーの消費改善に役立
つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔制御装置に用いるリモートコント
ローラのブロック図である。
【図2】本発明による遠隔制御装置の基本ブロック図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例による遠隔制御装置の電気
回路図である。
【図4】本発明による同遠隔制御装置のデータフォーマ
ット(a)、制御部分(b)、消費電力(c)の関係を
示すタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例による遠隔制御装置の図3
相当電気回路図である。
【図6】本発明による遠隔制御装置を用いた第1の機器
編成例のモデル図である。
【図7】本発明による遠隔制御装置を用いた第2機器編
成例の図6相当図である。
【図8】本発明による遠隔制御装置を用いた第3機器編
成例の図6相当概念図である。
【図9】従来の遠隔制御装置の1日の電力消費状態の説
明図である。
【図10】同遠隔制御装置の制御動作時の図9の要部拡
大図である。
【符号の説明】 11,11A アンテナ 12 Z−マッチング回路 13 検波器 14 コンデンサ 16 第1スイッチ 17 選択手段(受信部・デコー
ダ) 20 制御装置 31 第2スイッチ 32 保護回路 33 コンパレータ 35,36 コンデンサ 40 送信回路 41 リレー駆動回路 42 ダイオード 43 送信アンテナ 44 Z−マッチング回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】
【図4】
【図5】
【図9】
【図10】
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月14日(2000.3.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、図3の符号”32”は保護回路であ
り、この保護回路は、外来衝撃波から後段の高周波回路
を保護するため、Z−マッチング回路12の入力側と接
地の間に介装される。検波器13の出力側は、コンパレ
ータ(電圧比較器)33を介してスイッチ16に接続さ
れ、この検波器13の出力によりスイッチ16を制御す
る。なお、コンパレータ33のVDD電源”断”時(スイ
ッチ16がNC側)にも本発明の基本回路である検波器
13とコンパレータ33を活電状態に保つために、ボタ
ン電池Eb などをダイオードD及び充電抵抗Rを通し、
スイッチ16のコモン端子と選択手段17間に接続する
ことにより電源保持状態を実現することができる。ま
た、コンパレータには、入力電磁波の増幅機能を合わせ
持つこともある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモートコントローラからの制御信号電
    波を、動作初期には無変調電磁波または無意味なアイド
    ル信号として受けるアンテナと、このアンテナで受けた
    電波から電磁エネルギを取り出す検波器と、この検波器
    の出力に基づいて充電されるコンデンサと、このコンデ
    ンサの電圧が所定値になったとき動作される第1スイッ
    チと、この第1スイッチの出力に基づいて制御されて電
    気機器の電源電圧を制御する制御装置とを備えることを
    特徴とする待機電力消費のない電気機器の遠隔制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記リモートコントローラからの制御信
    号電波は前記アイドル信号に続く遠隔制御に必要な信号
    を含むことを特徴とする請求項1記載の待機電力消費の
    ない電気機器の遠隔制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、制御信号の内容を解読
    して制御すべき電気機器を選択できる選択手段と、前記
    第1スイッチの動作により同選択手段へ制御信号を印加
    する第2スイッチとを有することを特徴とする請求項1
    記載の待機電力消費のない電気機器の遠隔制御装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、前記第2スイッチを介
    して得られる制御信号に基づいて充電されるデコーダタ
    イミングコンデンサを備えることを特徴とする請求項3
    記載の待機電力消費のない電気機器の遠隔制御装置。
  5. 【請求項5】 前記デコーダタイミングコンデンサは、
    遅延タイマとして働き、アイドル信号処理後に前記第2
    スイッチを選択手段出力側に接続された受信確認信号に
    接続するコンデンサと、前記選択手段を所定時間にアク
    テイブ状態とするコンデンサとを備えることを特徴とす
    る請求項4記載の待機電力消費のない電気機器の遠隔制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記デコーダは、制御信号を受けたとき
    に前記アンテナを介して前記リモートコントローラに受
    信確認信号を送出する手段を備えたことを特徴とする請
    求項3または4記載の待機電力消費のない電気機器の遠
    隔制御装置。
  7. 【請求項7】 前記デコーダは、制御信号を受けたとき
    に前記アンテナとは別のアンテナを介して前記リモート
    コントローラに受信確認信号を送出する機能を備えたこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の待機電力消費の
    ない電気機器の遠隔制御装置。
  8. 【請求項8】 前記リモートコントローラは、高周波の
    電波を送受信できる情報端末であることを特徴とする請
    求項1から請求項7の何れかに記載の待機電力消費のな
    い電気機器の遠隔制御装置。
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