JP2001195240A - データ操作方法及びクライアント・サーバーシステム並びにデータ操作用プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

データ操作方法及びクライアント・サーバーシステム並びにデータ操作用プログラムを記憶した記憶媒体

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JP2001195240A
JP2001195240A JP2000007381A JP2000007381A JP2001195240A JP 2001195240 A JP2001195240 A JP 2001195240A JP 2000007381 A JP2000007381 A JP 2000007381A JP 2000007381 A JP2000007381 A JP 2000007381A JP 2001195240 A JP2001195240 A JP 2001195240A
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Kensuke Yokoyama
賢介 横山
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作対象となるデータ種別が多い場合であっ
てもそのデータを処理するクライアントプログラムの管
理を容易且つ簡易に行うこと。 【解決手段】 サーバが管理するデータを選択するデー
タ選択工程S1と、このデータ選択工程S1で選択され
たデータが所属する所属クラス及びその親クラスをクラ
イアント動作定義情報に基づいて判定するクラス判定工
程S2,S6と、このクラス判定工程S2,S6にて判
定された所属クラス及びその親クラスに設定された実行
可能処理の一覧をメニューとして生成するメニュー生成
工程S3と、このメニュー生成工程S3にて生成される
メニューを表示するメニュー表示工程S4と、このメニ
ュー表示工程S4にて表示されたメニューに応じて選択
された実行可能処理を選択されたデータに対して実行す
る処理実行工程S5とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ操作方法及
びクライアント・サーバーシステムに係り、特に、サー
バーが管理するデータをクライアントにて操作するデー
タ操作方法及びクライアント・サーバーシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、在庫管理や決済処理や設計上
のデータの共有などに代表される種々の業務は、汎用機
での処理からクライアント・サーバーシステムに移行し
ている。クライアント・サーバーシステムでは、クライ
アントもプログラム実行可能な環境を有し、分散処理に
より種々の業務処理を実現している。サーバーは、クラ
イアントに対して、データの提供やプリンタなどの周辺
機器への接続やネットワーク上のリソースの割り当てな
ど種々のサービスを行っている。そして、クライアント
・サーバーシステムでは、クライアントに提供するサー
ビスを、複数種類のサーバーで個別に提供することがで
きる。すなわち、クライアントは必要なサービスの内容
に応じてサーバーを使い分けることができる。
【0003】また、単一又は複数のサーバーによって提
供されるサービスについても、ネットワークに関する規
格の整備やハードウエアの高性能化に伴い、大規模且つ
複雑になってきている。すなわち、データの転送処理を
提供するftpサーバーや、WWWサーバーのみなら
ず、クライアントがサーバーから逐次プログラムデータ
をダウンロードして実行することで、または、クライア
ントから引数と共にサーバのプログラムを実行すること
ができる。このような環境を用いて、各クライアントか
らサーバーで管理されるファイルにデータを記録し、ま
た閲覧したり、各クライアントからの入力に応じて全体
的なスケジュールを調整するための処理などを行ってい
る。
【0004】特開平11―194929号公報には、業
務処理を行うためにクライアントで実行されるクライア
ントプログラムをサーバー側で管理する技術が開示され
ている。この従来例では、クライアントプログラムをサ
ーバーからクライアントに送信し、このクライアントプ
ログラムをクライアントが実行することで、クライアン
ト・サーバー間の連携処理を行う。例えば、クライアン
トによって選択されたデータの種別に基づいて実行可能
な処理が定まり、このデータ種別に応じたプログラムの
うちクライアントのユーザによって指定されたプログラ
ムをクライアントに転送し、クライアントにて実行して
いる。
【0005】そして、この従来例の課題として、サーバ
側からクライアント端末へのプログラム転送の際にどの
端末へどのプログラムを転送するかの管理が煩雑である
旨が開示されている。すなわち、クライアント・サーバ
ー間で扱うデータ種別が増加すると必要なプログラムの
量も増加し、また、プログラムの改訂がなされると、管
理すべきプログラム数が大量であることから、その管理
が煩雑となってしまう。このような課題に対して、特開
平11―194929号公報では、サーバ側で端末毎の
クライアントプログラムを管理表を用いて管理する手法
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、異なる種類のデータが、一部同じ動作をする
場合であっても、個々のデータ種別毎にそれぞれ動作を
定義したり、動作変更時の定義の修正をデータ種別毎に
行う必要がある、という不都合があった。また、上記従
来例では、異なるデータを一度に処理する場合に、種別
が違うデータが選ばれたときのクライアントの動作を、
選ばれた組み合わせ毎に記述する必要がある、という不
都合があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、操作対象となるデータ種別が多い場合で
あってもそのデータを処理するクライアントプログラム
の管理を容易且つ簡易に行うことのできるデータ操作方
法及びクライアント・サーバーシステムを提供すること
を、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明によるデ
ータ操作方法では、クライアントによって操作される複
数種類のデータを当該種類別のクラスに基づいて管理す
ると共に当該クラスの継承関係と各クラス毎に設定され
た各データに対する実行可能処理とが定義されたクライ
アント動作定義情報を有するサーバと、このサーバによ
って提供されるサービスに基づいてデータを操作するク
ライアントとを備えたクライアント・サーバシステムを
使用する。そして、クライアントがサーバにログインし
た後にサーバからクライアント動作定義情報を取得する
クライアント動作定義情報取得工程と、サーバが管理す
るデータを選択するデータ選択工程と、このデータ選択
工程で選択されたデータが所属する所属クラス及びその
親クラスをクライアント動作定義情報に基づいて判定す
るクラス判定工程と、このクラス判定工程にて判定され
た所属クラス及びその親クラスに設定された実行可能処
理の一覧をメニューとして生成するメニュー生成工程と
を備えている。しかも、このメニュー生成工程にて生成
されるメニューを表示するメニュー表示工程と、このメ
ニュー表示工程にて表示されたメニューに応じて選択さ
れた実行可能処理をデータ選択工程にて選択されたデー
タに対して実行する処理実行工程とを備えた、という構
成を採っている。これにより前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0009】ここで、「クライアント」というときに
は、ネットワークを介してサーバーと接続されるコンピ
ュータ端末であって、当該コンピュータ端末で実行され
るプログラムによる各種機能を有する端末を意味する。
サーバーは、ネットワークでのファイルの管理やクライ
アントを用いてネットワークにログインするユーザの管
理など各種のサービスをクライアント及びそのユーザに
提供するコンピュータ端末をいう。すなわち、「クライ
アント」又は「サーバー」というときには、コンピュー
タの主要なハードウエア資源を含んでいる。
【0010】クライアントを用いて業務を行う場合、ま
ず、サーバーへログインする。すると、クライアント
は、サーバからクライアント動作定義情報を取得する。
また、サーバーへログインすると、サーバーによって管
理するデータに対して所定のアクセス権に応じてアクセ
ス可能となる。クライアントにてデータを選択すると、
クラス判定工程は、選択されたデータの所属クラスを判
定する。データの種別と所属クラスの関係は、クライア
ント動作定義情報に記述されている。またデータの種別
の判定は、例えば、ファイル名の拡張子や、ファイル属
性を管理するデータを参照するなどして行う。クラス判
定工程は、所属クラスが判定されると、続いて所属クラ
スの親クラスを判定する。ここで、「親クラス」という
ときには、一つ上の階層のクラスのみならず、ルートク
ラスまでの全ての親クラスを含めるようにしても良い。
すなわち、子クラスは親クラスの定義を全て継承してい
るから、その子クラスを親クラスとするクラスは、ルー
トクラスまでの全ての親クラスの定義を含む。クラス判
定工程によって親クラス及び所属クラスが判定される
と、メニュー生成工程では、この所属クラス及び親クラ
スに定義された実行可能処理の一覧をクライアント動作
定義情報から抽出してメニューを生成する。このメニュ
ー生成工程が、所属クラスからも実行可能処理を抽出す
るため、親クラスに定義した実行可能処理を重ねて子ク
ラスにて定義する必要がない。メニューが生成される
と、メニュー表示工程にてメニューを表示する。このメ
ニューに応じてクライアントを使用するユーザによって
メニューの項目が選択されると、選択されたデータに対
して当該メニュー項目に対応する実行可能処理を実行す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本実施形態では、オブジェクト指
向による各クラスの属性の継承の概念をプログラムの管
理に応用する。オブジェクト指向では、データとそのデ
ータに対する操作を1つのオブジェクトとして扱い、こ
のオブジェクトをいずれかのクラスに属させ、オブジェ
クトの属性を親クラスから子クラスへと継承している。
一方、本実施形態では、オブジェクト指向を適用する対
象が、データそのものではなく、このデータに対する操
作内容である。すなわち、本実施形態では、データ種別
毎の実行可能処理を階層化し、重複した定義を不要とす
る。実行可能処理を重複して定義する必要をなくすため
には、データの種別に応じて階層化すると良い。文書デ
ータと図面データを扱い、図面データにはイメージデー
タとベクトルデータとがある場合、例えば、ファイル名
の変換やデータベースへの登録処理は全てのデータに共
通するものとする。このときには、文書データと図面デ
ータとが共通して属するデータクラスに当該登録処理等
を定義する。
【0012】図面データの子クラスであるイメージデー
タについて登録処理を行う場合であっても、図面データ
の親クラスに当該登録処理が定義されているため、イメ
ージデータが選択された場合には当該登録処理がメニュ
ーに表示される。この文書データと図面データとを有す
るデータクラスは、実際のインスタンスを有しない抽象
クラスである。このようにデータ種別に応じたクラス分
けと、抽象クラスとを活用することで、実行可能処理の
定義を一度のみとすることができる。実行可能処理の定
義を一度のみとすると、実行可能処理を実現するプログ
ラムを更新した場合に、それに応じて管理用データ(ク
ライアント動作管理情報)の1カ所のみを更新すれば良
い。
【0013】また、各クライアントプログラムで扱われ
るデータ自体は、必ずしもオブジェクト指向の概念に基
づいて扱われる必要はない。重要なのは、クライアント
・サーバシステムで扱う全てのデータ種別が階層化さ
れ、いずれかのクラスと関連していることである。デー
タの種別と関連したクラス階層を前提に、各データ種別
に対して共通する処理であればその処理内容を親クラス
に、各データの種別に応じた特有な処理は子クラスへ定
義する。そして、子クラスは親クラスで定義された処理
を継承する。また、子クラスで処理のオーバーロードを
行い、多様性を実現しても良い。
【0014】このため、一般的なオブジェクト指向と異
なり、本実施形態では、クラスに属するものが「データ
に対する処理及びその実行手順」であり、データの内容
そのものを各クラスで隠蔽する必要はない。従って、一
般的なオブジェクト指向の用語を、本実施形態に特有な
意味内容で使用することがある。このため、まず、本実
施形態で用いる用語を定義する。この定義は、特許請求
の範囲に記載した用語の厳格な定義ではない。従って、
特許請求の範囲の記載はその記載のみで解釈されるべき
である。以下の定義は、特許請求の範囲に記載された用
語の意義を解釈するための参酌資料にすぎない。
【0015】クライアント・サーバシステム: 本実施
形態では、サーバーの管理下にあるデータに対して、ク
ライアントから種々の処理を行い、当該データを各クラ
イアントで共有するシステムをいう。各データの管理
や、各データに対する処理を実行させるサービスについ
ては、ミドルウエアを用いるようにしても良い。以下の
実施例では設計データの共有を行う例を開示するが、こ
れに限らず、在庫管理や、受発注業務や、グループウエ
アなど、多数のクライアントがデータを共有するシステ
ムであれば本発明を好適に適用可能である。
【0016】処理(クライアントの動作定義): クラ
イアントのユーザによって選択されるデータに対して実
行可能な処理内容で、新規作成、編集、削除、印刷など
から、回路図面に対するシュミレータの起動や、在庫管
理表に対する一定期間の積算命令や消し込み処理など、
データに対してそのデータの種別に応じて実行可能な処
理である。このような処理は、クライアント・サーバシ
ステムの構築時から、その後の運用に応じて追加され、
変更される。
【0017】クラス: データの種別と関係して定めら
れる。各クラスではそのクラスが関係するデータが明示
される。例えば、図面という種別のデータに関連するク
ラスとして図面クラスが定義された場合、図面クラスに
て定義された処理内容は図面データに対して用いられ
る。また、対応する種別のデータを直接持たず、その子
クラスにて具体的に定義される抽象クラスであっても良
い。すなわち、図面データには機構系図面と電気系図面
とがあり、他の種類の図面データは存在しない場合、両
者に共通する処理内容を図面クラスにて定義し、機構系
図面に特有な処理内容を機構系図面クラスで定義するよ
うにしても良い。この場合、図面クラスは抽象クラスで
ある。
【0018】親クラス(Super Class, Base Class):
現在着目しているクラスの一つ上位のクラスで、現在
着目しているクラスは親クラスで定義された処理を継承
する。また、現在着目しているクラスの2つ以上上位の
クラスを親クラスとしてもよい。 子クラス(Sub Class, Derived Class): 現在着目し
ているクラスの一つ下位のクラスで、現在着目している
クラスで定義された実行可能処理は子クラスに継承され
る。 ルートクラス: 全てのクラスの親クラスであるクラス
である。 クラス階層: クラスの継承関係をいい、例えば、設計
データクラスを親クラスとして、図面クラスと仕様書ク
ラスを子クラスに、さらに設計データクラスと図面クラ
スとを親クラスとして、機構系図面クラスと電気系図面
クラスとを子クラスとするような、クラス間の依存関係
をいう。クラス階層は、多重継承を行わない単一継承で
ある場合には、木(tree)状の構造となる。子クラスか
ら親クラスの方向で一般化(generalization)が行わ
れ、親クラスから子クラスの方向に特化(specializati
on)が行われる。例えば、印刷という処理は、データの
種別にかかわらず共通して実行される処理であるため、
親クラスで定義されることが好ましい。一方、回路図面
データに対して抵抗素子を配置する処理などは、回路図
面に特有の処理であるから、回路図面クラスにて定義さ
れる。また、印刷という処理について、各クラスにて個
別に処理内容を与えるオーバーロードを行うようにして
も良い。オーバーロードを行うと、例えばメニューか
ら’print()’というメッセージを受信した場合、各デ
ータ種別毎(又は、データ型)に適した実行可能処理を
起動することができ、または、引数の数に応じて異なる
実行可能処理を起動させることができる。すると、グラ
フィカルユーザインタフェースからの命令が簡易とな
り、新しい処理の追加を行う際にグラフィカルユーザイ
ンタフェース側を変更する必要が生じない局面の増加が
期待できる。
【0019】クライアント動作定義情報: クライアン
トが扱うことのできるデータの種類と、そのデータの間
の継承関係(親クラス;現クラス)と、クラス定義に基
づいて定まるデータに対して実行できる処理と、その処
理の実行方法が定義される。ある実施例えは、処理の実
行方法は受信するメッセージ名と、このメッセージ名に
応じて起動すべき実行可能処理であるプログラムへのポ
インタとする。このようにクライアント動作定義情報に
プログラムそのものを定義しないこととすると、このク
ライアント動作定義情報のサーバーから各クライアント
への転送の負荷が小さくなり、また、実行方法について
の定義の実装が異なると、プログラムの格納位置を変更
することが容易であり、例えば、24時間連続駆動のシ
ステムにおいてプログラムのバージョンアップを行うこ
と等が容易となる。
【0020】以下、図面を参照して本発明の一実施形態
を説明する。本実施形態によるクライアント・サーバシ
ステムは、クライアント30によって操作される複数種
類のデータを当該種類別のクラスに基づいて管理すると
共に当該クラスの継承関係と各クラス毎に設定された各
データに対する実行可能処理とが定義されたクライアン
ト動作定義情報をクライアントと共有するサーバ2と、
このサーバ2によって提供されるサービスに基づいてデ
ータを操作するクライアント30とを備えている。
【0021】図1は本実施形態によるデータ操作方法の
処理例を示すフローチャートである。図1に示す例で
は、まず、クライアント30はサーバー2にログインし
たとき、又はそれ以前からクライアント動作定義情報を
獲得する。クライアント動作定義情報には、データ種別
毎に定義されたクラス名と、各クラス毎に定義された実
行可能処理の一覧と、各実行可能処理毎に定義された実
行方法と、各クラスの継承関係とが設定されている。こ
のクライアント動作定義情報に基づいて、クライアント
はサーバーが管理するデータに対して操作を行う。ま
ず、クライアント30のユーザは、クライアント30の
ユーザインタフェース及びマウス等の入力機器を使用し
て、サーバが管理するデータを選択する(ステップS
1,データ選択工程)。続いて、このデータ選択工程S
1で選択されたデータが所属する所属クラス及びその親
クラスをクライアント動作定義情報に基づいて判定する
(ステップS2,クラス判定工程)。
【0022】選択されたデータの所属クラス及び所属ク
ラスからルートクラスまでの親クラスが判明すると、ク
ライアント30は、その所属クラス及びその親クラスに
設定された実行可能処理の一覧をメニューとして生成す
る(ステップS3,メニュー生成工程)。クライアント
30は続いて、このメニュー生成工程S3にて生成され
るメニューをクライアント30のディスプレイ等の表示
部へ表示する(ステップS4,メニュー表示工程)。こ
のメニューの全てのメニュー項目は、所属クラス及び親
クラスに定義された実行可能処理であるため、データ種
別に応じて実行可能な処理の一覧となる。続いて、この
メニュー表示工程4にて表示されたメニューに応じてオ
ペレータによって選択される実行可能処理を、データ選
択工程S1にて選択されたデータに対して実行する(ス
テップS5,処理実行工程)。この実行は、例えばクラ
イアント動作定義情報に記載された実行方法に従って行
う。
【0023】また、図1に示す例では、ステップS1に
て複数種類のデータが同時に選択された場合に、当該選
択中の各データが属するクラスに共通する親クラスを探
索する共通クラス探索工程S6を備えている。この場
合、メニュー生成工程S3は、共通クラス探索工程S6
にて探索されたクラス及びその親クラスに定義された実
行可能処理の一覧をメニューとして生成する共通メニュ
ー生成工程を備える。このように共通クラスの判定とそ
の共通クラスに定義された実行可能処理の一覧をメニュ
ーとして生成することで、各データ種別の組み合わせ毎
に実行可能処理を定義するという煩雑な事前設定が不要
となる。
【0024】図2は、図1に示したデータ操作方法の実
施に好適な本発明によるクライアント・サーバーシステ
ムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、
クライアント・サーバーシステムは、クライアント30
によって操作されるデータを管理するサーバ2と、この
サーバ2によって提供されるサービスに基づいてデータ
を操作するクライアント30A,30B,30C,30
Dとを備えている。しかも、サーバは、各データが属す
るクラスと当該クラスの継承関係と各クラス毎に設定さ
れた各データに対する実行可能処理とが定義されたクラ
イアント動作定義情報を備えている。
【0025】図2に示す例では、サーバーは、そのハー
ドウエア資源として、CPU及びRAM等からなるサー
バー用演算装置4と、このサーバー用演算装置4の補助
記憶装置となり、ネットワーク20に接続されるクライ
アントで共有されるデータを格納するサーバー用記憶装
置6と、サーバー用演算装置4等をネットワークと接続
するサーバー用ネットワークインタフェース8と、サー
バ2を使用するオペレータに対してサーバの動作状態を
表示するディスプレイ14とを備えている。また、サー
バー用演算装置4は、サーバーが各種サービスを提供す
るためのプログラムを実行する。このプログラムは、D
ATやCD―ROM等の記憶媒体12に格納されてサー
バー2に搬送される。サーバー2は、サーバー用ディス
クドライブ10を備え、サーバー用プログラムを格納し
た記憶媒体12に記録されたデータを読み出して、サー
バー用記憶装置6へ格納する。所定のオペレーティング
システムの管理の元でこのサーバー用プログラムを実行
することで、各種サービスを各クライアントに提供す
る。
【0026】クライアント30は、ネットワーク20を
介してサーバーと物理的に接続されている。本実施形態
では、ネットワーク20を介した通信のプロトコルや、
クライアントの台数と無関係に所期の課題を解決でき
る。クライアントのハードウエア資源の構成を符号30
Cで示す。クライアント30Cは、クライアント用ネッ
トワークインタフェース32と、クライアント用演算装
置36と、このクライアント用演算装置36の補助記憶
装置となるクライアント用記憶装置38と、クライアン
ト用プログラムが格納された記憶媒体42を駆動するク
ライアント用ディスクドライブ40と、メニュー等を表
示するディスプレイ44とを備えている。
【0027】クライアント用演算装置36は、本実施形
態に特有なデータ操作用プログラムを実行することで、
図2の符号30Dで示す機能ブロックを実現する。すな
わち、クライアントは、クライアントのオペレータによ
って選択されたデータの所属クラス及びその親クラスを
判定する所属クラス判定部50と、この所属クラス判定
部50によって判定された所属クラス及び親クラスに定
義された実行可能処理の一覧を抽出すると共に当該一覧
からメニューを生成するメニュー表示制御部52と、こ
のメニュー表示制御部52によって生成され表示制御さ
れたメニューに従ってオペレータによってデータに対す
る処理が選択された場合には当該処理の実行を制御する
実行制御部54とを備えている。
【0028】データを種別毎にクラス分けし、各クラス
毎に実行可能処理を定義し、そして各クラスを継承させ
ることで、同一の実行可能処理が複数のデータ種別に共
通する場合には、それらのデータ種別に共通するクラス
を定義して一度実行可能処理を定義するのみで、同一の
実行可能処理について複数回定義する必要がない。する
と、実行可能処理の内容や構成に変化が生じたときであ
っても、1カ所のみを更新すれば良く、実行可能処理及
びそれを実現するプログラムの管理が容易となる。
【0029】図2の符号30Dで示す構成を実現するに
は、符号42に示す記憶媒体にデータ操作用のプログラ
ムを格納しておき、このデータ操作用プログラムを一旦
クライアント用記憶装置38に導入し、これを順次実行
すると良い。また、データ操作用プログラムをサーバー
2からダウンロードするようにしても良い。
【0030】このデータ操作用プログラムはクライアン
ト30を動作させる指令として、サーバにログインした
後にサーバからクライアント動作定義情報を取得させる
クライアント動作定義情報取得指令と、サーバが管理す
るデータを選択させるデータ選択指令と、このデータ選
択指令に応じて選択されたデータが所属する所属クラス
及びその親クラスをクライアント動作定義情報に基づい
て判定するクラス判定指令と、この所属クラス判定指令
に応じて判定される所属クラス及びその親クラスに設定
された実行可能処理の一覧をメニューとして生成させる
メニュー生成指令と、このメニュー生成指令に応じて生
成されるメニューを表示するメニュー表示指令と、この
メニュー表示指令にて表示されたメニューに応じて選択
された実行可能処理をデータ選択指令にて選択されたデ
ータに対して実行する処理実行指令とを備える。
【0031】ここで、「動作させる指令」というときに
は、各指令のみで演算装置(コンピュータ)を動作させ
る指令と、演算装置に予め格納されているオペレーティ
ングシステム等の他のプログラムに依存して当該コンピ
ュータを動作させる指令とのいずれかまたは双方を含
む。例えば、メニュー生成指令は、クライアントのオペ
レーティングシステムのユーザインタフェースに関する
プログラムにメニュー項目名等を引き渡す指令とするこ
とができる。この場合、メニュー生成指令自体には、メ
ニューのグラフィカルユーザインタフェースを構築する
プログラムや、ディスプレイ44中でのメニューの表示
領域を決定するプログラムを含まない。これは、動作さ
せようとするコンピュータのオペレーティングシステム
等との関係で定る。
【0032】また、本実施形態では、複数種別のデータ
が同時に選択された場合にも、クラスの継承を利用して
プログラムの管理を容易とする手法を採用している。す
なわち、図2に示す所属クラス判定部50は、操作の対
象として複数種類のデータが選択されたときには各デー
タに共通する親クラスを探索する共通クラス判定機能5
6を備えると良い。この場合、メニュー表示制御部52
は、共通クラス判定機能によって判定された共通クラス
に定義された実行可能処理の一覧を表示させる共通メニ
ュー表示制御機能58を備える。
【0033】この複数種別のデータが同時に選択された
ときに共通メニューを生成させる為のプログラムでは、
上記所属クラス判定指令が、データ選択指令に応じて複
数種類のデータが選択された場合には当該選択中の各デ
ータが属するクラスに共通する親クラスを探索させる共
通クラス探索指令を備える。そして、メニュー生成指令
が、共通クラス探索指令に応じて探索されるクラス及び
その親クラスに定義された実行可能処理の一覧をメニュ
ーとして生成させる共通メニュー生成指令を備える。
【0034】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図3は本実施例の構成例を示すブロック図であ
る。本実施例では、サーバー120は、クライアントに
よって操作されるデータを格納するノードを管理する。
そして、クライアント動作定義情報(クライアント動作
定義データ)122は、サーバー120に格納されてい
る。このクライアント動作定義情報122は、本実施例
では、ノードに格納される各データが属するクラスと、
当該クラスの継承関係と、各クラス毎に設定された各デ
ータに対するデータ種別実行可能処理と、ノードが選択
されていない場合の管理用実行可能処理とが定義されて
いる。
【0035】そして、図3に示す例では、クライアント
・サーバーシステムは、クライアント100と、サーバ
システム120を含む。クライアント100は、ユーザ
インタフェース111と、クライアント動作管理手段1
12と、API113を備える。ユーザインタフェース
111は、図示しないキーボードやマウス等の入力機器
を操作するユーザからの入力を受け付け、また、サーバ
での処理の結果をユーザに対して出力するためにディス
プレイへの表示を制御する。
【0036】クライアント動作管理手段は112は、ユ
ーザからの入力を、サーバにあるクライアント動作管理
データ122で指定された動作に応じてマッピングす
る。このクライアント動作管理手段112は、図2の符
号30Dで示した機能ブロックを実現する。すなわち、
クライアント動作管理手段112は、本実施例では、操
作の対象としてノードが選択されたときには当該ノード
格納されたデータの所属クラスをクライアント動作定義
情報に基づいて判定する所属クラス判定部50と、この
所属クラス判定部50で判定された所属クラス及びその
親クラスに定義されている実行可能処理の一覧をメニュ
ーとして表示制御するメニュー表示制御部52と、この
メニュー表制御部52によって表示制御されたメニュー
から選択される実行可能処理をクライアント動作定義情
報に従って実行させる実行制御部54とを備えている。
しかも、メニュー表示制御部は、ノードが選択されてい
ない場合には管理用実行可能処理の一覧をメニューとし
て表示制御する機能を備えている。
【0037】本実施例では、管理用実行可能処理とし
て、アクセス権やパスワードの変更等のユーザ管理や、
電子メールの送受信などノード内のデータと直接関係し
ない処理などが含まれる。従って、本実施例によるクラ
イアント・サーバーシステムでは、ノードが選択された
場合にはそのノード内のデータ種別に応じたメニューが
表示され、一方、ノードが選択されていない場合にはそ
の他一般的な実行可能処理の一覧がメニューとして表示
される。また、ノードにデータが格納されているか否か
にかかわらず、管理用メニューを常に表示するようにし
ても良い。
【0038】メニューに表示された実行可能処理が選択
されると、クライアント動作管理データに従って選択さ
れた処理を実現するためのプログラムを起動する。この
とき、API113は、ユーザインタフェース111か
らの入力をサーバコアプログラム121に送信し、処理
結果を受信する。
【0039】サーバシステム120は、本実施例では、
通常のデータ種別に応じた実行可能処理と、管理用実行
可能処理とをそれぞれ実現するためのプログラムとし
て、サーバプログラム121と、クライアント動作管理
データ122と、クライアント側補助プログラム(ダイ
アログ)123と、サーバ側補助プログラム124を備
える。これらのプログラム群は、プログラム記憶部7に
格納されている。このため、クライアント動作定義情報
は、各クラス毎に実行可能処理の定義としてプログラム
記憶部7に格納されたプログラムへのポインタを備えて
いる。従って、実行制御部54は、メニューから選択さ
れる実行可能処理をポインタを参照してプログラム記憶
部7から読み出して実行する機能を備えている。すなわ
ち、クライアント動作定義情報122にはプログラムデ
ータが格納されているアドレス等のポインタ情報のみが
設定され、実行可能処理の起動は、このポインタ情報に
基づいて行われる。このため、本実施例では、実行可能
処理を実現するためのプログラムの格納位置はクライア
ント側・サーバー側、他のサーバー側等ポインタにて指
定できるものであれば、何れの場所に格納されていても
良い。例えば、WWWサーバーを有する例ではプログラ
ムへのポインタとしてURLを用いることもできる。
【0040】サーバプログラム121は、クライアント
プログラム110からの要求に応じて、クライアント動
作管理データ122にアクセスしてその内容をクライア
ントプログラム110に送信したり、クライアントプロ
グラム110がGUIとして用いるダイアログ123を
転送したり、サーバ側補助プログラム124を実行し
て、その結果をクライアントプログラム110に送信す
る。
【0041】また、実行制御部54は、クライアント動
作定義情報122に親クラスで定義された実行可能処理
に与えられた名称と同一名称の処理について子クラスに
て他の実行可能処理が定義されている場合には当該他の
実行可能処理を実行させるオーバーロード実行機能60
を備えている。このオーバーロード実行機能60を備え
ることにより、クラス継承をより効率的且つ柔軟に運用
することができる。
【0042】図4は、クラス階層の一例を簡略化して示
す説明図である。このクライアント動作管理情報122
には、クライアント上で扱うことのできるデータ間の継
承関係と、各データに対して実行できる処理と、その処
理の実行方法が定義されている。各データに対して実行
できる処理は、親クラスから子クラスへと継承されるの
で、親クラスのデータに対する処理は、子クラスで重ね
て定義しなくても、利用することができる。
【0043】各データに対する処理の実行方法として
は、サーバに用意されたクライアント側補助プログラム
G(クライアント上に表示するダイアログ)の転送と実
行、サーバに用意されたサーバ側補助プログラムSの実
行、クライアントプログラムに予め組み込まれたビルト
イン動作Bの実行、親クラスのデータに対して定義され
ている処理の実行禁止Pのいずれかを指定することがで
きる。実行禁止Pは、オーバーロードを行う場合、親ク
ラスと同一名の実行可能処理を子クラスにおいてポイン
タの行き先を“なし”にすることによっても実現でき
る。
【0044】図4に示す例では、ルートクラスは設計デ
ータ130である。この設計データクラスでは、「新規
作成」、「削除」、「履歴」という名称の実行可能処理
が定義されており、それぞれのプログラムの格納先はG
1,S1,B1である。この設計データクラスの子クラ
スとして、図面クラス132が定義されている。この図
面クラスでは、設計データクラスでは定義しなかった
「出図」という実行可能処理が定義されている。この
「出図」は、仕様書クラス134に属するデータに対し
ては使用せず、一方、図面クラスの子クラスで使用する
プログラムであるため、この図面クラスで定義してい
る。
【0045】図面クラスの子クラスとして、機構系図面
クラス136が定義されている。この機構系図面クラス
136は抽象クラスで、実際のデータは作業中クラス1
40と発行済みクラス142のいずれかに属する。作業
中クラス140では、新たな実行可能処理はなんら定義
されていない。しかし、本実施例では実行可能処理を継
承するため、まず、設計データ130で定義された「削
除」と「履歴」とを継承している。そして、図面クラス
132にお「出図」を継承している。さらにメソッドオ
ーバーロードによって、直近の親クラスである機構系図
面で定義された「新規作成」を継承している。すなわ
ち、図面クラスに属するデータの新規作成であればアド
レスG3に格納されたプログラムが実行され、機構系図
面に属するデータの「新規作成」であればアドレスG5
に格納されたプログラムが実行される。また、図4に示
す例では、発行済クラス142に属するデータに対して
は削除できないものとしている。このため、「削除」の
実行を禁止している。
【0046】また、機構系図面で使用せずに、ある種の
図面で「部品読出」という処理を用いる場合、これを概
念的に整理して、例えば電気系図面クラス138を定義
する。この電気系図面には、レイアウト図クラス144
と回路図クラス146が属し、この「部品読出」は両方
のクラスに継承されている。このようにデータ種別に応
じてクラス分けを行い、実行可能処理を継承させること
で、実行可能処理の定義数を最小限とすることができ、
すると、クライアント・サーバーシステムの構築時や、
プログラムの更新時などの管理が容易となる。
【0047】図5は、クライアント動作管理情報122
をテキストファイルとして作成する場合の一例を示す説
明図である。図5に示す例は簡略化して説明するための
一例であって、クラス継承を表現する手法は種々の態様
を取り得る。図5に示す例では、classで始まり、end c
lassで1つのクラスを定義する。ルートクラスに対して
はrootと記載し、子クラスである場合にはextendsを用
いて親クラスを定義する。そして、実行可能処理名と、
その実行可能処理を実現するためのプログラムデータが
格納されたアドレスをポインタとして定義する。この図
5に示すクライアント動作管理情報122を解釈するこ
とで、図4に示すクラス階層が定義される。
【0048】図6は、本実施例における、クライアント
での処理のフロチャートである。クライアントは、起動
後、サーバーにログインする(ステップS10)。そし
て、サーバに最初に接続した時に、クライアントの動作
を定義するための、クライアント動作管理データを獲得
する(ステップS11)。このクライアント動作管理デ
ータには、クライアントが扱うことのできるデータの種
類と、そのデータの間の継承関係と、それぞれのデータ
に対して実行することができる処理と、その処理の実行
方法が記述されている。クライアントはこのデータを解
釈し、自分自身の動作を決定する。
【0049】クライアントで、処理対象データが選択さ
れると(ステップS12)、選択されたデータに応じた
メニューを生成し、表示する(ステップS13)。この
とき、単一のデータ種別に属するデータが1つ又は複数
選択された時には、そのデータ種別が属するクラスと、
この所属クラスの親クラスに定義された実行可能処理を
抽出する。一方、複数種別のデータが同時に選択された
場合、選択されたすべてのデータの共通の親クラスで定
義されている実行可能処理(メソッド)のみが実行でき
る。
【0050】続いて、ユーザはメニューを参照して利用
できる処理のいずれかを選択し、処理を実行を命ずる
(ステップS14)。もし、選択されたのが終了メニュ
ーであった場合には(ステップS15)、クライアント
を終了する。終了メニューでなかった場合には、予めク
ライアントに組み込まれた動作を実行するかどうか確認
する(ステップS16)。ビルトイン動作の実行が指定
されている場合には、これを実行し(ステップS1
9)、実行結果をクライアント上に表示する(ステップ
S20)。
【0051】ビルトイン動作でない場合には(ステップ
S16)、ダイアログの転送と実行が指定されているか
どうか確認する(ステップS17)。ダイアログを起動
する場合には、サーバからダイアログをダウンロードし
(ステップS18)、GUIからダイアログに入力され
た値に応じた処理を実行する(ステップS19)。実行
結果はクライアント上に表示する(ステップS20)。
【0052】ダイアログの起動が指定されていない場合
には(ステップS17)、サーバ側に用意されたプログ
ラムを実行し(ステップS21)、実行結果をクライア
ントに表示する(ステップS20)。
【0053】この各処理の実行に際し、親クラスのデー
タで定義されている処理は、子クラスに継承されるた
め、明示的に定義されていなくても、子クラスで実行す
ることができる。
【0054】本発明の他の実施例として、その基本的構
成は上記の通りであるが、クライアントプログラムの動
作管理データ、クライアント側補助プログラム(ダイア
ログ)を、クライアント側でキャッシュできるようにす
る。このようにすると、クライアントの起動スピードを
向上させるという効果が得られる。
【0055】上述したように本実施形態によると、以下
に記載するような効果を奏する。第1の効果は、クライ
アント動作管理データに、オブジェクト指向の継承の考
え方が適用されているので、異なる種類のデータであっ
ても、継承関係がある場合には、親クラスで定義されて
いる動作が使用できることである。このことにより、サ
ーバのクライアント動作管理データにおいて、同じ動作
を個々のデータ種別毎に何度も定義したり、動作変更時
の定義の修正を管理したりする工数を低減することがで
きる。扱うデータの種類が増えるほど、この効果は大き
くなる。
【0056】第2の効果は、異なるデータを一度に処理
する場合に、共通する親クラスで定義されている処理を
実行できるようにしたことにより、種別が違うデータが
選ばれたときのクライアントの動作を、選ばれた組み合
わせ毎に記述する必要がなくなったことである。また、
共通クラスでの実行可能処理を用いるため、サーバー側
に格納されたプログラムファイルのダウンロード容量を
最小限のものとすることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、クラス判定工程にて、データ選択
工程で選択されたデータが所属する所属クラス及びその
親クラスをクライアント動作定義情報に基づいて判定
し、メニュー生成工程が、このクラス判定工程にて判定
された所属クラス及びその親クラスに設定された実行可
能処理の一覧をメニューとして生成するため、親クラス
に定義された実行可能処理を子クラスにて継承すること
となり、すると、同一の実行可能処理をデータ種別毎に
多数回設定する必要がなくなり、これにより、プログラ
ム更新時の管理を簡略化することができ、かつ大規模な
システムにおいても各プログラムのレビジョン管理等が
容易となる、という従来にない優れたデータ操作方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すフローチャー
トである。
【図2】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図3に示した構成で使用するクラス階層を説明
するための説明図である。
【図5】図4に示すクラス階層に対応したクライアント
動作管理情報の一例を示す説明図である。
【図6】図3に示す構成でのデータ操作処理例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
2 サーバー 20 ネットワーク 30(30A,30B,30C,30D,30E) ク
ライアント 50 所属クラス判定部 52 メニュー表示制御部 54 実行制御部 56 共通クラス判定機能 58 共通メニュー表示制御機能 60 オーバーロード実行機能

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントによって操作される複数種
    類のデータを当該種類別のクラスに基づいて管理すると
    共に当該クラスの継承関係と各クラス毎に設定された前
    記各データに対する実行可能処理とが定義されたクライ
    アント動作定義情報を前記クライアントと共有するサー
    バと、このサーバによって提供されるサービスに基づい
    て前記データを操作するクライアントとを備えたクライ
    アント・サーバシステムを使用して前記データを前記ク
    ライアントにて操作するデータ操作方法であって、 前記サーバが管理するデータを選択するデータ選択工程
    と、このデータ選択工程で選択されたデータが所属する
    所属クラス及びその親クラスを前記クライアント動作定
    義情報に基づいて判定するクラス判定工程と、このクラ
    ス判定工程にて判定された所属クラス及びその親クラス
    に設定された実行可能処理の一覧をメニューとして生成
    するメニュー生成工程とを備えると共に、 このメニュー生成工程にて生成されるメニューを表示す
    るメニュー表示工程と、このメニュー表示工程にて表示
    されたメニューに応じて選択された実行可能処理を前記
    データ選択工程にて選択されたデータに対して実行する
    処理実行工程とを備えたことを特徴とするデータ操作方
    法。
  2. 【請求項2】 前記クラス判定工程が、前記データ選択
    工程にて複数種類のデータが選択された場合には当該選
    択中の各データが属するクラスに共通する親クラスを探
    索する共通クラス探索工程を備え、 前記メニュー生成工程が、前記共通クラス探索工程にて
    探索されたクラス及びその親クラスに定義された実行可
    能処理の一覧をメニューとして生成する共通メニュー生
    成工程を備えたことを特徴とする請求項1記載のデータ
    操作方法。
  3. 【請求項3】 クライアントによって操作されるデータ
    を管理するサーバと、このサーバによって提供されるサ
    ービスに基づいて前記データを操作するクライアントと
    を備えたクライアント・サーバーシステムにおいて、 前記サーバは、前記各データが属するクラスと当該クラ
    スの継承関係と前記各クラス毎に設定された前記各デー
    タに対する実行可能処理とが定義されたクライアント動
    作定義情報を備え、 前記クライアントは、前記操作の対象として選択された
    データの所属クラスを前記クライアント動作定義情報に
    基づいて判定する所属クラス判定部と、この所属クラス
    判定部で判定された所属クラス及びその親クラスに定義
    されている実行可能処理の一覧をメニューとして表示制
    御するメニュー表示制御部と、このメニュー表制御部に
    よって表示制御されたメニューから選択される実行可能
    処理を前記クライアント動作定義情報に従って実行させ
    る実行制御部とを備えたことを特徴とするクライアント
    ・サーバーシステム。
  4. 【請求項4】 前記所属クラス判定部は、前記操作の対
    象として複数種類のデータが選択されたときには各デー
    タに共通する親クラスを探索する共通クラス判定機能を
    備え、 前記メニュー表示制御部は、前記共通クラス判定機能に
    よって判定された共通クラスに定義された実行可能処理
    の一覧を表示させる共通メニュー表示制御機能を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載のクライアント・サーバ
    ーシステム。
  5. 【請求項5】 クライアントによって操作されるデータ
    を格納するノードを管理するサーバと、このサーバによ
    って提供されるサービスに基づいて前記データを操作す
    るクライアントとを備えたクライアント・サーバーシス
    テムにおいて、 前記サーバは、前記ノードに格納される各データが属す
    るクラスと、当該クラスの継承関係と、前記各クラス毎
    に設定された前記各データに対するデータ種別実行可能
    処理と、前記ノードが選択されていない場合の管理用実
    行可能処理とが定義されたクライアント動作定義情報を
    備え、 前記クライアントは、前記操作の対象としてノードが選
    択されたときには当該ノード格納されたデータの所属ク
    ラスを前記クライアント動作定義情報に基づいて判定す
    る所属クラス判定部と、この所属クラス判定部で判定さ
    れた所属クラス及びその親クラスに定義されている実行
    可能処理の一覧をメニューとして表示制御するメニュー
    表示制御部と、このメニュー表制御部によって表示制御
    されたメニューから選択される実行可能処理を前記クラ
    イアント動作定義情報に従って実行させる実行制御部と
    を備え、 前記メニュー表示制御部は、前記ノードが選択されてい
    ない場合には前記管理用実行可能処理の一覧をメニュー
    として表示制御する機能を備えたことを特徴とするクラ
    イアント・サーバーシステム。
  6. 【請求項6】 前記サーバーは、前記データ種別実行可
    能処理と前記管理用実行可能処理をそれぞれ前記クライ
    アントで実行させるプログラム群を記憶したプログラム
    記憶部を備え、 前記クライアント動作定義情報は、前記各クラス毎に前
    記実行可能処理の定義としてプログラム記憶部に格納さ
    れたプログラムへのポインタを有し、 前記実行制御部は、前記メニューから選択される実行可
    能処理を前記ポインタを参照して前記プログラム記憶部
    から読み出して実行する機能を備えたことを特徴とする
    請求項5記載のクライアント・サーバーシステム。
  7. 【請求項7】 前記実行制御部は、前記クライアント動
    作定義情報に前記親クラスで定義された実行可能処理に
    与えられた名称と同一名称の処理について子クラスにて
    他の実行可能処理が定義されている場合には当該他の実
    行可能処理を実行させるオーバーロード実行機能を備え
    たことを特徴とする請求項5記載のクライアント・サー
    バーシステム。
  8. 【請求項8】 クライアントによって操作される複数種
    類のデータを当該種類別のクラスに基づいて管理すると
    共に当該クラスの継承関係と各クラス毎に設定された前
    記各データに対する実行可能処理とが定義されたクライ
    アント動作定義情報を有するサーバと、このサーバによ
    って提供されるサービスに基づいて前記データを操作す
    るクライアントとを備えたクライアント・サーバシステ
    ムを使用して前記データを前記クライアントにて操作す
    るためのデータ操作用プログラムを記憶した記憶媒体で
    あって、 該プログラムは前記クライアントを動作させる指令とし
    て、前記サーバにログインした後に前記サーバから前記
    クライアント動作定義情報を取得させるクライアント動
    作定義情報取得指令と、前記サーバが管理するデータを
    選択させるデータ選択指令と、このデータ選択指令に応
    じて選択されたデータが所属する所属クラス及びその親
    クラスを前記クライアント動作定義情報に基づいて判定
    するクラス判定指令と、この所属クラス判定指令に応じ
    て判定される所属クラス及びその親クラスに設定された
    実行可能処理の一覧をメニューとして生成させるメニュ
    ー生成指令とを備えると共に、 前記プログラムは、このメニュー生成指令に応じて生成
    されるメニューを表示するメニュー表示指令と、このメ
    ニュー表示指令にて表示されたメニューに応じて選択さ
    れた実行可能処理を前記データ選択指令にて選択された
    データに対して実行する処理実行指令とを備えたことを
    特徴とするデータ操作用プログラムを記憶した記憶媒
    体。
  9. 【請求項9】 前記所属クラス判定指令が、前記データ
    選択指令に応じて複数種類のデータが選択された場合に
    は当該選択中の各データが属するクラスに共通する親ク
    ラスを探索させる共通クラス探索指令を備え、 前記メニュー生成指令が、前記共通クラス探索指令に応
    じて探索されるクラス及びその親クラスに定義された実
    行可能処理の一覧をメニューとして生成させる共通メニ
    ュー生成指令を備えたことを特徴とする請求項8記載の
    データ操作用プログラムを記憶した記憶媒体。
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