JP2001194152A - 圧電振動ジャイロ - Google Patents

圧電振動ジャイロ

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JP2001194152A
JP2001194152A JP2000001602A JP2000001602A JP2001194152A JP 2001194152 A JP2001194152 A JP 2001194152A JP 2000001602 A JP2000001602 A JP 2000001602A JP 2000001602 A JP2000001602 A JP 2000001602A JP 2001194152 A JP2001194152 A JP 2001194152A
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piezoelectric
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JP2000001602A
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English (en)
Inventor
Yasunori Tsukahara
靖典 塚原
Koichi Itoigawa
貢一 糸魚川
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化を招かず、又、加工精度を上げること
なく、しかも、検出精度の低下を招くことなしに、より
大きな検出感度を得る。 【解決手段】 検出用平行平板部23の各検出側平板部
21,22には、検出用平行平板部23の振動時に、各
検出側平板部21,22の外側面に設けられた検出用圧
電膜29において交互に圧縮及び伸張変形する振動子1
1の検出軸方向に離間した2つの領域に対応する部分に
それぞれ厚さ方向での薄肉部21a,21b、22a,
22bが設けられている。各検出用電極30,31は、
それぞれが設けられた検出側平板部21,22の各薄肉
部21a,21b、22a,22bに対応する各検出用
圧電膜29上の領域にそれぞれ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動ジャイロ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電振動ジャイロには、音叉振動
子を使う音叉型、又、音片振動子を使う音片型がある。
しかし、このような圧電振動ジャイロは、検出感度ある
いは検出精度を確保しながら小型化することが困難であ
った。
【0003】このため、本出願人は、そのような課題を
解決する圧電振動ジャイロとして、図8に示すような、
平行平板型の圧電振動ジャイロ60を提案している。こ
の圧電振動ジャイロ60は、正四角柱の振動子61を備
えており、その長手方向にある検出軸方向での一方の端
部が固定端とされ、同じく他方の端部が自由端とされて
いる。振動子61の固定端側には、貫通孔62によって
形成された一対の励振側平板部63からなる励振用平行
平板部64が形成され、同じく自由端側には、貫通孔6
2に直交する貫通孔65によって形成された一対の検出
側平板部66からなる検出用平行平板部67が形成され
ている。そして、励振用平行平板部64を各励振側平板
部63の外側面にそれぞれ設けた励振用圧電膜68でそ
の直交方向に励振するとともに、検出軸回りに作用する
角速度Ωによって検出用平行平板部に生じる直交方向の
コリオリ力を検出用平行平板部67の各検出側平板部6
6の外側面に設けた検出用圧電膜69で検出する。
【0004】励振用平行平板部64は、X軸方向の振動
が効率良く行われるようにするために、各励振側平板部
63の全体がほぼ均一の厚さの薄肉板状に形成されてい
る。又、検出用平行平板部67は、Y軸方向の振動によ
って各検出側平板部66の検出用圧電膜69を効率良く
圧縮又は伸張変形させるために、各検出側平板部66の
全体がほぼ同じ厚さの薄肉板状に形成されている。
【0005】又、励振用平行平板部64の各励振側平板
部63には、励振用平行平板部64の上部領域に対応す
る各励振用圧電膜68上の領域と、同じく下部領域に対
応する各励振用圧電膜68上の領域に、それぞれ各励振
側平板部63間で対応するように励振用電極70が設け
られている。
【0006】検出用平行平板部67の各検出側平板部6
6には、検出用平行平板部67の上部領域に対応する各
検出用圧電膜69上の領域と、同じく下部領域に対応す
る各検出用圧電膜69上の領域に、それぞれ各検出側平
板部66間で対応するように検出用電極71が設けられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の圧電振動ジャイ
ロ60の検出感度をより高くするには、検出用平行平板
部67の各検出用圧電膜69をより大きく圧縮及び伸張
動作させる必要がある。このためには、検出用平行平板
部67の各検出側平板部66を検出軸方向により長くす
るか、又は、各検出側平板部66をより薄くすること
で、各検出用圧電膜69をより大きな変位量で圧縮及び
伸張動作させることが考えられる。
【0008】しかしながら、検出用平行平板部67の各
検出側平板部66を検出軸方向に長くすると、圧電振動
ジャイロ60が検出軸方向に大きくなる。又、各検出側
平板部66の厚さは、現時点で例えば200μm程度な
ので、より薄くしようとすると加工が難しい。
【0009】さらに、検出用平行平板部67の各検出側
平板部66を検出軸方向により長くしたり、あるいは、
各検出側平板部66を全体により薄くすると、検出用平
行平板部67の剛性が不十分となり、図9(a)に示す
ようにX軸方向に撓み振動したり、図9(b)に示すよ
うに検出軸回りに捻じれ振動するようになる。その結
果、検出精度が低下することが予測される。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、大型化を招かず、
又、加工精度を上げることなく、しかも、検出精度の低
下を招くことなしに、より高い検出感度を得ることがで
きる圧電振動ジャイロを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、互いに平行な状態で対向
する第1側面対と、互いに平行な状態で対向するととも
に前記第1側面対に直交する第2側面対とで外側面が形
成される四角柱状に形成された振動子と、前記振動子の
軸方向の一端側に、前記第1側面対間を直交方向に貫通
する第1貫通孔によって形成され、それぞれ前記各第2
側面を含む一対の励振側平板部からなる励振用平行平板
部と、前記振動子の軸方向の他端側に、前記第2側面対
間を直交方向に貫通する第2貫通孔によって形成され、
それぞれ前記各第1側面を含む一対の検出側平板部から
なる検出用平行平板部と、前記各励振側平板部の各第2
側面にそれぞれ形成された励振用圧電膜と、前記各検出
側平板部の各第1側面にそれぞれ形成された検出用圧電
膜と、前記各励振用圧電膜上にそれぞれ設けられた励振
用電極と、前記各検出用圧電膜上にそれぞれ設けられた
検出用電極とを備えた圧電振動ジャイロにおいて、前記
各検出側平板部には、前記検出用平行平板部のその厚さ
方向での振動時に、該各検出側平板部の前記第1側面に
設けられた前記検出用圧電膜において交互に圧縮及び伸
張変形する前記軸方向に離間した2つの各領域に対応す
る部分にのみそれぞれ前記厚さ方向での薄肉部が設けら
れ、前記各検出用電極は、それぞれが設けられた前記検
出側平板部の前記各薄肉部に対応する前記各検出用圧電
膜上の領域にそれぞれ設けられている圧電振動ジャイロ
である。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記各検出用電極は、それぞれが設け
られた前記検出側平板部の前記各薄肉部における最大応
力集中領域に対応する前記検出用圧電膜上の領域にのみ
設けられている。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記各励振用電極は、前
記励振側平板部に対応し前記振動子の軸方向に2等分割
された前記励振用圧電膜上の各領域において、同軸方向
に直交する幅一杯で、かつ、同軸方向の長さの5分の2
を超える大きさの長方形状に、互いに電気的に絶縁され
た状態で形成されている。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
励振用平行平板部の両励振側平板部間で厚さ方向に対向
する両励振用電極に対して、互いに逆極性となる交番電
圧を印加すると、励振用平行平板部がその厚さ方向に変
位する横波状に振動する。すると、検出用平行平板部
が、励振用平行平板部の厚さ方向に振動する。このと
き、振動子の軸回りの角速度が圧電振動ジャイロに加わ
ると、検出用平行平板部に対して角速度の大きさに比例
するコリオリ力が作用する。すると、検出用平行平板部
が、コリオリ力によってその厚さ方向に変位する横波状
に振動する。その結果、各検出用圧電膜が圧縮及び伸張
変形されてコリオリ力に比例する交番電圧が生じ、検出
用電極から出力される。
【0015】このとき、各検出用圧電膜において交互に
圧縮及び伸張変形する軸方向に離間した2つの領域に対
応する各検出側平板部の領域が厚さ方向に薄肉部とされ
ているので、各検出側平板部がコリオリ力によってその
厚さ方向に振動するときに各検出側平板部に発生する応
力が各薄肉部に集中する。このため、各薄肉部に対応す
る検出用圧電膜の領域がより大きく圧縮又は伸張変形す
るとともに、各薄肉部に対応しない検出用圧電膜の領域
はより小さく変形する。その結果、各薄肉部に対応する
検出用圧電膜の領域に発生する単位面積当たりの電圧が
より大きくなる。そして、各検出側平板部の各薄肉部に
対応する検出用圧電膜上の領域に設けられた各検出用電
極対間に大きな電圧が出力される。従って、検出用平行
平板部の両検出側平板を振動子の軸方向により長くした
り、両検出側平板部の厚さをより薄くすることなく検出
感度が高くなる。一方、両検出側平板を振動子の軸方向
により長くしたり、両検出側平板部の厚さをより薄くし
ないので、検出用平行平板部の剛性が不足せず、励振方
向に撓み振動したり軸回りに捻じれ振動しない。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、検出用平行平板部がコリ
オリ力によってその厚さ方向に振動すると、各検出側平
板部の各薄肉部に応力が集中する。すると、各薄肉部の
最大応力集中領域に対応する検出用圧電膜の領域に発生
する単位面積当たりの電圧が一層大きくなる。そして、
各薄肉部の最大応力集中領域に対応する検出用圧電膜上
の領域のみに設けられた各検出用電極間により一層大き
な電圧が出力される。従って、大型化することなく、
又、加工精度を上げることなく、しかも、検出精度の低
下を招くことなく検出感度が一層大きくなる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、各励振側平
板部において振動子の軸方向に離間した各励振用電極に
対して互いに逆極性となるとともに、両励振側平板部間
で厚さ方向に対応する両励振用電極間で互いに逆極性と
なるように、各励振用電極に対して交番電圧を印加する
と、励振用平行平板部がその厚さ方向に変位する横波状
に振動する。ここで、各励振用電極を、励振側平板部に
対応し振動子の軸方向に2等分割された励振用圧電膜上
の各領域において、同軸方向に直交する幅方向一杯に、
かつ、同軸方向の長さの5分の2を超える大きさの長方
形状に、互いに絶縁された状態で形成した場合、励振用
平行平板部の振動に基づく、検出用平行平板部の励振用
平行平板部の厚さ方向への振動振幅が、上記の条件で形
成されていない従来の励振用電極の場合よりも増大する
ことが実験によって確認された。従って、同じ大きさの
交番電圧に対する検出用平行平板部の振動振幅が大きく
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図7に従って説明する。尚、各図1〜7
は全て模式図であって、各部間の寸法関係は実際の寸法
関係と異なる。
【0019】図1に示すように、圧電振動ジャイロ10
は、正四角柱状の弾性金属からなる振動子11を備えて
いる。弾性金属としては、例えばSUS304、エリン
バ材等がある。振動子11は、互いに平行な状態で対向
する第1側面対12a,12bと、互いに平行な状態で
対向するとともに第1側面対12a,12bに直交する
第2側面対13a,13bとによって外側面が形成され
ている。
【0020】振動子11には、その延長方向である軸方
向の一端側、図1における下端側に、励振部14が形成
され、同じく軸方向の他端側、図1における上端側に、
検出部15が形成されている。
【0021】励振部14には、第1側面12a,12b
間を直交方向に貫通する第1貫通孔16によって形成さ
れ、第2側面対13a,13bを含む一対の励振側平板
部17,18からなる励振用平行平板部19が形成され
ている。各励振側平板部17,18は、数10〜数10
0μmの厚さに形成されている。
【0022】検出部15には、第2側面対13a,13
b間を直交方向に貫通する第2貫通孔20によって形成
され、第1側面対12a,12bを含む一対の検出側平
板部21,22からなる検出用平行平板部23が形成さ
れている。
【0023】検出側平板部21には、振動子11の軸方
向における上部領域及び下部領域にそれぞれ厚さ方向の
薄肉部21a,21bが形成され、同じく中央部に厚肉
部21cが形成されている。同様に、検出側平板部22
には、薄肉部22a,22b及び厚肉部22cが形成さ
れている。各薄肉部21a,21b、22a,22b
は、数10〜数100μmの厚さに形成されている。本
実施の形態では、各薄肉部21a,21b、22a,2
2bは、その内側面が、軸方向に直交する平面内で各検
出側平板部21,22の厚さ方向に直交する軸を中心軸
とする円筒の外周面上に形成されている。一方、各厚肉
部21c,22cは同一の厚さに形成されている。尚、
第1及び第2貫通孔16,20は、切削、エッチング、
放電加工等によって形成される。
【0024】励振用平行平板部19の各励振側平板部1
7,18には、各第2側面13a,13bによって形成
されるその外側面に接地用の電極膜24が形成されてい
る。電極膜24は、スパッタリング、真空蒸着等によっ
て形成されたチタン膜からなる。
【0025】又、各励振側平板部17,18の外側面に
は、電極膜24の上全面に、励振用圧電膜25が形成さ
れている。励振用圧電膜25は、例えば、水熱法によっ
て数10μmの厚さに形成されたジルコン・チタン酸鉛
(PZT)からなる。
【0026】励振側平板部17に設けられた励振用圧電
膜25上には、上下一対の励振用電極26,27が形成
されている。励振用電極26は、励振側平板部17の上
部領域に対応する励振用圧電膜25上の領域に設けら
れ、励振用電極27は、励振側平板部17の下部領域に
対応する励振用圧電膜25上の領域に設けられている。
【0027】又、励振側平板部18に設けられた励振用
圧電膜25上には、上下一対の励振用電極26,27が
形成されている。励振用電極26は、励振側平板部18
の下部領域に対応する励振用圧電膜25上の領域に設け
られ、励振用電極27は、励振側平板部18の上部領域
に対応する励振用圧電膜25上の領域に設けられてい
る。
【0028】詳述すると、各励振用電極26,27は、
励振側平板部17,18に対応し、振動子11の軸方向
に2等分割された励振用圧電膜25上の各領域におい
て、同軸方向に直交する幅W一杯に、かつ、同軸方向の
長さLの5分の2を超える大きさの長方形状に形成され
ている。又、各励振用電極26,27は、各励振側平板
部17,18において、互いに電気的に絶縁された状態
となるように軸方向に離間した位置に形成されている。
又、各励振用電極26,27は同じ面積に形成されてい
る。
【0029】そして、励振側平板部17側に形成された
励振用電極26と励振側平板部18側に形成された励振
用電極27とが、励振用平行平板部19の上部領域にお
いて励振用平行平板部19の厚さ方向に対向している。
又、励振側平板部17側に形成された励振用電極27と
励振側平板部18側に形成された励振用電極26とが、
励振用平行平板部19の下部領域において同厚さ方向に
対向している。尚、各励振用電極26,27は、例え
ば、スパッタリング、真空蒸着等によって、数μmの厚
さに形成されたアルミニウム膜からなる。
【0030】検出用平行平板部23の各検出側平板部2
1,22には、各第1側面12a,12bによって形成
されるその外側面に接地用の電極膜28が形成されてい
る。電極膜28は、電極膜24と同じである。各検出側
平板部21,22の外側面には、電極膜28の上全面
に、検出用圧電膜29が形成されている。検出用圧電膜
29は、励振用圧電膜25と同じ構成である。
【0031】検出側平板部21の外側面には、検出用圧
電膜29の上に、一対の検出用電極30,31が設けら
れている。検出用電極30は、検出側平板部21の上部
領域に設けられた薄肉部21aに対応する検出用圧電膜
29上の領域に設けられ、検出用電極31は、検出側平
板部21の下部領域に設けられた薄肉部21bに対応す
る検出用圧電膜29上の領域に設けられている。
【0032】又、検出側平板部22の外側面には、検出
用圧電膜29の上に、一対の検出用電極30,31が設
けられている。検出用電極30は、検出側平板部22の
下部領域に設けられた薄肉部22bに対応する検出用圧
電膜29上の領域に設けられ、検出用電極31は、検出
側平板部22の上部領域に設けられた薄肉部22aに対
応する検出用圧電膜29上の領域に設けられている。
【0033】即ち、検出側平板部21の検出用電極30
と検出側平板部22の検出用電極31とが、検出用平行
平板部23の上部領域においてその厚さ方向に対向し、
検出側平板部21の検出用電極31と検出側平板部22
の検出用電極30とが、検出用平行平板部23の下部領
域においてその厚さ方向に対向している。各検出用電極
30,31は、励振用電極26,27と同じ構成であ
る。
【0034】このように構成された圧電振動ジャイロ1
0は、振動子11の軸を検出軸として、この検出軸回り
に振動子11に作用する角速度Ωを検出する。角速度Ω
を検出するには、励振部14の両励振側平板部17,1
8間で厚さ方向に対向する各励振用電極26,27対間
で互いに逆極性となり、かつ、各励振側平板部17,1
8の上下の励振用電極26,27間で互いに逆極性とな
る交流電圧信号を各励振用電極26,27に印加する。
すると、励振用平行平板部19は、図1におけるX軸方
向に振動する。
【0035】詳述すると、各励振側平板部17,18の
上部領域に対応する励振用圧電膜25の各領域が交互に
収縮及び膨張変形するとともに、各励振側平板部17,
18の下部領域に対応する両励振用圧電膜25の各領域
が交互に収縮及び膨張変形する。同時に、各励振側平板
部17,18において、その上部領域に対応する励振用
圧電膜の領域と、下部領域に対応する励振用圧電膜の領
域とが、交互に収縮及び膨張変形する。例えば、図2に
示すように、励振側平板部17の上部領域に対応する励
振用圧電膜25の領域が収縮し、同じく下部領域に対応
する領域が膨張するとともに、励振側平板部18の上部
領域に対応する励振用圧電膜25の領域が膨張し、同じ
く下部領域に対応する領域が収縮する。このため、励振
用平行平板部19は、図2に示すように、X軸方向に変
位する横波状に振動する。
【0036】励振用平行平板部19がX軸方向に振動す
ると、検出用平行平板部23がX軸方向に振動するよう
に駆動される。検出用平行平板部23がX軸方向に振動
する状態で、検出軸回りの角速度Ωが圧電振動ジャイロ
10に加わると、検出用平行平板部23に角速度Ωの大
きさに応じたコリオリ力がその厚さ方向、即ち、Y軸方
向に加わる。すると、検出用平行平板部23のX軸方向
の振動に伴ってY軸方向に交番するコリオリ力によっ
て、検出用平行平板部23がY軸方向に振動する。
【0037】詳述すると、各検出側平板部21,22の
上部領域に対応する検出用圧電膜29の各領域が交互に
圧縮及び伸張変形するとともに、各検出側平板部21,
22の下部領域に対応する検出用圧電膜29の各領域が
交互に圧縮及び伸張変形するように、検出用平行平板部
23が振動する。同時に、各検出側平板部21,22に
おいて、その上部領域に対応する検出用圧電膜29の領
域と、その下部領域に対応する検出用圧電膜29の領域
とが交互に圧縮及び伸張変形するように検出用平行平板
部23が振動する。例えば、図3に示すように、検出側
平板部21の上部領域に対応する検出用圧電膜29の領
域が圧縮され、同じく下部領域に対応する領域が伸張さ
れるとともに、検出側平板部22の上部領域に対応する
検出用圧電膜29の領域が伸張され、同じく下部領域に
対応する領域が圧縮される。このため、検出用平行平板
部23は、Y軸方向に変位する横波状に振動する。する
と、各検出用電極30,31に、角速度Ωの大きさに応
じた大きさの交流電圧信号が各検出用電極30,31対
間で互いに逆極性で生じる。
【0038】本発明の特徴である各検出側平板部21,
22に設けられた各薄肉部21a,21b、22a,2
2bは、検出側平板部21,22のその厚さ方向、即ち
Y軸方向での振動時に、各検出側平板部21,22の第
1側面12a,12bに設けられた検出用圧電膜29に
おいて交互に圧縮及び伸張変形する検出軸方向に離間し
た2つの各領域に対応する部分に設けられている。
【0039】又、同じく本発明の特徴である各検出用電
極30,31は、それぞれが設けられた検出側平板部2
1,22の各薄肉部21a,21b、22a,22bに
おける最大応力集中領域に対応する検出用圧電膜29上
の領域にのみ設けられている。
【0040】以上のように構成された圧電振動ジャイロ
10は、以下のように構成される角速度検出装置40に
設けられて角速度Ωを検出する。図4に示すように、角
速度検出装置40は、発振回路41、反転増幅回路4
2、非反転増幅回路43、差動回路44,45及び加算
回路46で構成されている。尚、圧電振動ジャイロ10
は、各電極膜24,28が接地される。
【0041】発振回路41は、所定周波数の交流電圧信
号S1を生成し、反転増幅回路42及び非反転増幅回路
43に出力する。反転増幅回路42は、入力した交流電
圧信号S1を反転増幅し、この反転増幅信号S21を励
振部14の各励振用電極27に出力する。非反転増幅回
路43は、入力した交流電圧信号S1を非反転増幅し、
この増幅信号S22を励振部14の各励振用電極26に
出力する。
【0042】検出部15の上部領域に設けられた各検出
用電極30,31は、差動回路44の入力側にそれぞれ
接続されている。差動回路44は、各検出用電極30,
31から出力される交流電圧信号S31,S32を差分
し、この差分電圧信号S41を加算回路46に出力す
る。
【0043】又、検出部15の下部領域に設けられた各
検出用電極30,31及は、差動回路45の入力側にそ
れぞれ接続されている。差動回路45は、各検出用電極
30,31間から出力される交流電圧信号S33,S3
4を差分し、この差分電圧信号S42を加算回路46に
出力する。
【0044】加算回路46は、2つの差分電圧信号S4
1,S42を加算し、この加算電圧信号を検出電圧信号
S5として出力する。次に、以上のように構成された圧
電振動ジャイロの作用について説明する。
【0045】圧電振動ジャイロ10は、振動子11の励
振部14側の端部を固定し、振動子11の検出軸を検出
しようとする角速度Ωの中心軸に一致させた状態で使用
される。
【0046】励振部14の各励振用電極26に反転増幅
信号S21を印加するとともに各励振用電極27に非反
転増幅信号S22を印加すると、励振用平行平板部19
は、X軸方向に変位する横波状に振動する。すると、検
出用平行平板部23が駆動され、X軸方向に振動する。
【0047】圧電振動ジャイロ10に対して振動子11
の検出軸回りの角速度Ωが加わると、検出用平行平板部
23が角速度Ωの大きさに比例するコリオリ力によって
Y軸方向に変位する横波状に振動する。
【0048】検出用平行平板部23が振動すると、その
上部領域に対応する各検出用圧電膜29の領域が交互に
圧縮及び伸張変形し、同じく下部領域に対応する各検出
用圧電膜29の領域が交互に圧縮及び伸張変形する。す
ると、コリオリ力即ち角速度Ωの大きさに応じた大きさ
の逆極性の交流電圧信号S31,S32が、上部領域の
各検出用電極30,31から差動回路44に出力される
とともに、下部領域の各検出用電極30,31から差動
回路45に出力される。
【0049】すると、各差動回路44,45からは各交
流電圧信号S31,S32の2倍の大きさの差分電圧信
号S41,S42がそれぞれ加算回路46に出力され、
加算回路46からは各交流電圧信号の4倍の大きさの検
出電圧信号S5が、角速度Ωの大きさに比例した信号と
して出力される。
【0050】以上詳述した本実施の形態には、以下に記
載する各作用及び効果がある。 (1) 各検出側平板部21,22の検出用圧電膜29
において交互に圧縮及び伸張変形する軸方向に離間した
2つの領域に対応する各検出側平板部21,22の領域
を薄肉部とした。従って、検出用平行平板部23がコリ
オリ力によってその厚さ方向に振動するとき、各検出側
平板部21,22に生じる応力が各薄肉部21a,21
b、22a,22bに集中する。
【0051】図5は、各検出側平板部が同じ厚さで形成
されている従来の圧電振動ジャイロ60の検出用平行平
板部67がその厚さ方向に振動するときに、各検出側平
板部66に生じる応力の分布状態を有限要素法で計算し
た結果を示す。又、図6は、本実施の形態において同様
に各検出側平板部21,22に生じる応力の分布状態を
同様に計算した結果を示す。尚、計算は、検出用平行平
板部の上部領域のみについて行なったものであり、応力
の強さに応じて最も強い応力範囲であるF1から最も弱
い応力範囲であるF8まで段階的に図示したものであ
る。各図5,6で示すように、従来のように検出用平行
平板部67の各検出側平板部66の全体がほぼ同じ厚さ
で形成されている圧電振動ジャイロ60に比較して、本
実施の形態の圧電振動ジャイロ10では、各検出側平板
部21,22の上部領域において、所定の大きさ以上の
応力が生じる検出軸方向の範囲が狭くなる。又、最大応
力集中領域における応力の大きさが、従来よりも大きく
なる。
【0052】従って、本実施の形態の圧電振動ジャイロ
10では、各検出側平板部21,22の各薄肉部21
a,21b、22a,22bに対応する検出用圧電膜2
9の各領域がより大きく圧縮又は伸張変形するととも
に、各薄肉部21a,21b、22a,22bに対応し
ない検出用圧電膜29の領域がより小さく変形する。す
ると、各薄肉部21a,21b、22a,22bに対応
する検出用圧電膜29の領域に発生する単位面積当たり
の電圧がより大きくなる。そして、各検出側平板部2
1,22の各薄肉部21a,21b、22a,22bに
対応する検出用圧電膜29上の領域に設けられた各検出
用電極30,31対間にそれぞれより大きな電圧が出力
される。
【0053】このため、検出用平行平板部23の各薄肉
部21a,21b、22a,22bに対応する各検出用
圧電膜29の領域がより大きく圧縮及び伸張変形すると
ともに、各厚肉部に対応する各検出用圧電膜29の領域
がより小さく変形する。その結果、各薄肉部21a,2
1b、22a,22bに対応する各検出用圧電膜29の
各領域に生じる単位面積当たりの交番電圧がより大きく
なる。そして、各検出側平板部21,22の各薄肉部2
1a,21b、22a,22bに対応する各検出用圧電
膜29の各領域に設けられた検出用電極30,31によ
って、従来よりもより大きな出力電圧が出力される。
【0054】従って、検出用平行平板部23の両検出側
平板部21,22を検出軸方向により長くしたり、両検
出側平板部21,22の厚さをより薄くすることなく、
検出感度が高くなる。又、両検出側平板部21,22を
検出軸方向により長くしたり、両検出側平板部21,2
2の全体の厚さをより薄くしないので、検出用平行平板
部23の剛性が不足せず、励振方向に撓み振動したり、
検出軸回りに捻じれ振動しない。
【0055】その結果、大型化を招かず、又、加工精度
を上げることなく、しかも、検出精度の低下を招くこと
なくより高い検出感度を得ることができる。又、振動子
11の作成方法は従来の方法と同じであるため、製造工
数及び製造時間の増大を招かない。
【0056】(2) 検出用平行平板部23がコリオリ
力によってその厚さ方向に振動すると、各検出側平板部
21,22の各薄肉部21a,21b、22a,22b
に応力が集中する。すると、各薄肉部21a,21b、
22a,22bの最大応力集中領域に対応する各検出用
圧電膜29の領域に発生する単位面積当たりの電圧が一
層大きくなる。そして、各薄肉部21a,21b、22
a,22bの最大応力集中領域に対応する各検出用圧電
膜29上の領域のみに設けられた各検出用電極30,3
1対により一層大きな電圧が出力される。
【0057】従って、大型化することなく、又、加工精
度を上げることなく、しかも、検出精度の低下を招くこ
となく検出感度が一層大きくなる。その結果、より一層
高い検出感度を得ることができる。
【0058】(3) 各励振側平板部17,18におい
て検出軸方向に離間した各励振用電極26,27に対し
て互いに逆極性となるとともに、両励振側平板部17,
18間で厚さ方向に対応する両励振用電極26,27間
で互いに逆極性となるように、各励振用電極26,27
に対して交番電圧を印加すると、励振用平行平板部19
がその厚さ方向に変位する横波状に振動する。ここで、
各励振用電極26,27を、励振側平板部17,18に
対応し、振動子11の軸方向に2等分割された励振用圧
電膜25上の領域において、同軸方向に直交する幅W一
杯に、かつ、同軸方向の長さLの5分の2を超える大き
さの長方形状に、互いに離間した状態で形成した場合、
励振用平行平板部19の振動に基づく、検出用平行平板
部23のX軸方向の振動振幅が、上記の条件で形成され
ていない従来の圧電振動ジャイロの励振用電極の場合よ
りも増大することが実験によって確認された。即ち、各
励振用電極26,27を、幅W、長さ2/5・Lの長方
形に形成した場合の振動振幅を1としたときに、本実施
の形態のように、幅W、長さ3/5・Lの長方形に形成
した場合には、振動振幅は1.35となった。さらに、
各励振用電極26,27を、幅W、長さ4/5・Lの長
方形に形成した場合の振動振幅は1.55となった。従
って、各励振用電極26,27を、幅Wで、長さを2/
5・Lを超える大きさの長方形に形成することにより、
従来の励振用電極に比較して、同じ大きさの交番電圧に
対する検出用平行平板部23の振動振幅が大きくなるこ
とが推定される。その結果、さらにより高い検出感度を
得ることができる。
【0059】(4) 検出用平行平板部23の各検出側
平板部21,22は、各薄肉部21a,21b、22
a,22bのみが薄く形成され厚肉部21c,22cが
従来よりも厚く形成されるので、検出用平行平板部23
の外形寸法が同じである場合、検出用平行平板部23の
質量が、従来の圧電振動ジャイロ60の検出用平行平板
部67の質量よりも大きくなる。励振部14の共振周波
数をある値に設定した場合、検出用平行平板部23の質
量を大きくするにつれて共振周波数が下がり、各励振側
平板部17,18の検出軸方向の長さを短くするにつれ
て共振周波数が上がることが分かっている。従って、検
出用平行平板部23の質量が従来よりも大きくなった分
だけ、励振用平行平板部19の検出軸方向の長さが短く
なる。その結果、圧電振動ジャイロ10を検出軸方向に
小型化することができる。
【0060】(5) 検出用平行平板部23がその厚さ
方向に振動するとき、各検出側平板部21,22の薄肉
部21a,21b、22a,22bにおいて検出軸方向
の中央部がそれぞれ最大応力集中領域となるとともに、
中央部の周囲は、検出用平行平板部23の剛性を向上さ
せる。従って、検出用平行平板部の剛性がより一層向上
し、又、各薄肉部21a,21b、22a,22bの最
大応力集中領域における最大応力値が高くなる。その結
果、検出精度が低下しないようにしながら、より一層高
い検出感度を得ることができる。
【0061】以下、本発明を具体化した上記実施の形態
以外の実施の形態を別例として列挙する。 ○ 検出用平行平板部23の各検出側平板部21,22
に設ける薄肉部は、検出用圧電膜29において交互に圧
縮及び伸張変形する検出軸方向に離間した2つの各領域
に対応する部分に設けられればよく、その形状は上記実
施の形態に限らない。例えば、図7(a)に示すよう
に、断面が略四角形の第2貫通孔20によってほぼ全体
が同一の厚さに形成された薄肉部21a,21b、22
a,22bであってもよく、あるいは、図7(b)に示
すように、対角線が水平及び垂直に配置された断面四角
形の第2貫通孔20によって検出軸方向の1点だけが最
も薄くなるように形成された薄肉部21a,21b、2
2a,22bであってもよい。
【0062】○ 各励振用電極26,27は、振動子1
1の軸方向に直交する幅W方向一杯で、かつ、同軸方向
の長さLの5分の3以上の大きさの長方形状とした場合
には、同じ大きさの交番電圧に対する検出用平行平板部
23の振動振幅がより一層大きくなり、検出感度がさら
に向上する。さらに、各励振用電極26,27を、幅W
方向一杯で、かつ、同軸方向の長さLの5分の4以上の
大きさの長方形状とした場合には、検出用平行平板部2
3の振動振幅をさらに一層大きくして、検出感度をさら
に一層向上することができる。
【0063】○ 励振用圧電膜25は、2成分固溶体セ
ラミックスであるジルコン・チタン酸鉛に限らず、その
他例えば、3成分系圧電セラミックス、変性セラミック
ス、電歪セラミックスであってもよい。検出用圧電膜2
9も同じである。
【0064】○ 各励振用電極26,27は、アルミニ
ウムに限らず、その他例えば、金等の導電性金属でもよ
い。検出用電極30,31も同じである。 ○ 接地用電極膜24は、励振用圧電膜25を水熱法に
より形成せずに、バルクの圧電材を接着剤で接着する場
合には、チタンに限らず、その他の例えば、金等の導電
性金属であってもよい。この場合、励振用圧電膜25の
片面に電極膜24を例えばスパッタリング、真空蒸着等
によって形成し、これを各励振側平板部17,18の外
側面に貼り付ける。また、接地用電極膜28についても
同様である。
【0065】○ 上記実施の形態は、1つの振動子11
からなる音片型の圧電振動ジャイロとしたが、この圧電
振動ジャイロを連結板の両端にそれぞれ固定した音叉型
の圧電振動ジャイロとしてもよい。
【0066】以下、特許請求の範囲に記載した各発明の
外に前述した各実施の形態及び各別例から把握される技
術的思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発
明において、前記各薄肉部は、その内側面が、前記軸方
向に直交する平面内で前記検出用平行平板部の厚さ方向
に直交する軸を中心軸とする円筒の外周面上に形成され
ている。このような構成によれば、検出用平行平板部の
剛性をより一層高めることができ、又、各薄肉部の最大
応力集中領域における最大応力値を一層高くすることが
できるので、検出精度が低下しないようにしながら、よ
り一層高い検出感度を得ることができる。
【0067】(2) 請求項3に記載の発明において、
前記各励振用電極は、同軸方向に直交する幅方向一杯
で、かつ、同軸方向の長さの5分の3以上の大きさの長
方形状に形成されている。このような構成によれば、検
出用平行平板部の振動振幅がより一層大きくなり、検出
感度がより一層向上する。
【0068】(3) 上記(2)において、前記各励振
用電極は、同軸方向に直交する幅方向一杯で、かつ、同
軸方向の長さの5分の4以上の大きさの長方形状に形成
されている。このような構成によれば、検出用平行平板
部の振動振幅がさらに一層大きくなり、検出感度がさら
に一層向上する。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
3に記載の発明によれば、大型化を招かず、又、加工精
度を上げることなく、しかも、検出精度の低下を招くこ
となくより高い検出感度を得ることができる。
【0070】請求項2又は請求項3に記載の発明によれ
ば、より一層高い検出感度を得ることができる。請求項
3に記載の発明によれば、さらにより一層高い検出感度
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧電振動ジャイロの模式斜視図。
【図2】 励振用平行平板部の振動状態を示す模式図。
【図3】 検出用平行平板部の振動状態を示す模式図。
【図4】 角速度検出装置の電気構成図。
【図5】 従来の圧電振動ジャイロの応力分布を示す模
式図。
【図6】 本実施の形態の圧電振動ジャイロの応力分布
を示す模式図。
【図7】 (a),(b)は共に別例の検出用平行平板
部を備えた圧電振動ジャイロの模式斜視図。
【図8】 従来の圧電振動ジャイロの模式斜視図。
【図9】 (a),(b)は共に検出用平行平板部の振
動状態を示す模式斜視図。
【符号の説明】
10…圧電振動ジャイロ、11…振動子、12a,12
b…第1側面対、13a,13b…第2側面対、16…
第1貫通孔、17…励振側平板部、18…励振側平板
部、19…励振用平行平板部、20…第2貫通孔、21
…検出側平板部、21a,21b…薄肉部、22…検出
側平板部、22a,22b…薄肉部、23…検出用平行
平板部、25…励振用圧電膜、26,27…励振用電
極、29…検出用圧電膜、30,31…検出用電極、L
…長さ、W…幅。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な状態で対向する第1側面対
    と、互いに平行な状態で対向するとともに前記第1側面
    対に直交する第2側面対とで外側面が形成される四角柱
    状に形成された振動子と、 前記振動子の軸方向の一端側に、前記第1側面対間を直
    交方向に貫通する第1貫通孔によって形成され、それぞ
    れ前記各第2側面を含む一対の励振側平板部からなる励
    振用平行平板部と、 前記振動子の軸方向の他端側に、前記第2側面対間を直
    交方向に貫通する第2貫通孔によって形成され、それぞ
    れ前記各第1側面を含む一対の検出側平板部からなる検
    出用平行平板部と、 前記各励振側平板部の各第2側面にそれぞれ形成された
    励振用圧電膜と、 前記各検出側平板部の各第1側面にそれぞれ形成された
    検出用圧電膜と、 前記各励振用圧電膜上にそれぞれ設けられた励振用電極
    と、 前記各検出用圧電膜上にそれぞれ設けられた検出用電極
    とを備えた圧電振動ジャイロにおいて、 前記各検出側平板部には、前記検出用平行平板部のその
    厚さ方向での振動時に、該各検出側平板部の前記第1側
    面に設けられた前記検出用圧電膜において交互に圧縮及
    び伸張変形する前記軸方向に離間した2つの各領域に対
    応する部分にのみそれぞれ前記厚さ方向での薄肉部が設
    けられ、 前記各検出用電極は、それぞれが設けられた前記検出側
    平板部の前記各薄肉部に対応する前記各検出用圧電膜上
    の領域にそれぞれ設けられている圧電振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記各検出用電極は、それぞれが設けら
    れた前記検出側平板部の前記各薄肉部における最大応力
    集中領域に対応する前記検出用圧電膜上の領域にのみ設
    けられている請求項1に記載の圧電振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記各励振用電極は、前記励振側平板部
    に対応し前記振動子の軸方向に2等分割された前記励振
    用圧電膜上の各領域において、同軸方向に直交する幅一
    杯で、かつ、同軸方向の長さの5分の2を超える大きさ
    の長方形状に、互いに電気的に絶縁された状態で形成さ
    れている請求項1又は請求項2に記載の圧電振動ジャイ
    ロ。
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