JP2001193979A - 室内空気再循環装置 - Google Patents

室内空気再循環装置

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JP2001193979A
JP2001193979A JP2000004588A JP2000004588A JP2001193979A JP 2001193979 A JP2001193979 A JP 2001193979A JP 2000004588 A JP2000004588 A JP 2000004588A JP 2000004588 A JP2000004588 A JP 2000004588A JP 2001193979 A JP2001193979 A JP 2001193979A
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opening
fan
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wind direction
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JP2000004588A
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Masuo Hikosaka
満州男 彦坂
Toshiharu Shirai
敏治 白井
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GO SEKKEI KENKYUSHO KK
NIKKEI CO Ltd
Original Assignee
GO SEKKEI KENKYUSHO KK
NIKKEI CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の複数の領域から選択的に室内空気を誘
引可能な比較的小径又は小形の流路切換式ダンパ及び低
騒音型の循環ファンを提供する。 【解決手段】 流路切換式ダンパ(30)は、第1流路(5)
と連通可能な第1開口部(41)を備えた平板形態の風向板
(31)と、第2流路(40)と連通可能な第2開口部(42)を備
えた円筒形風向カバー(32)と、風向カバー内に相対回転
可能に収容された風向羽根(33)とを備える。風向羽根
は、循環ファン(50)に常時連通可能な内部領域を備え
る。風向羽根の天板(33a) 及び外周壁(33b) には、第3
開口部(43)及び第4開口部(44)が形成される。循環ファ
ン(30)は、消音チャンバ(25)、第1消音装置(55)及び第
2消音装置(56)を備え、第1及び第2消音装置は、消音
コーン(65;67) と、複数のバッフル板(57;58) とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内空気再循環装
置に関するものであり、より詳細には、室内の高所及び
中間領域の室内空気を選択的に誘引可能なダンパ機構及
びファンを備えた室内空気の再循環装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建築物の空調設備として、対流式冷暖房
装置及び輻射式冷暖房装置が知られている。対流式冷暖
房装置は、比較的低温又は高温の調温空気を室内に強制
循環し、調温空気の室内対流により室内環境を冷房又は
暖房し、他方、輻射式冷暖房装置は、室内に面する床
面、壁面又は天井面の表面温度を冷却又は加熱し、熱輻
射又は冷熱輻射作用によって室内環境を冷房又は暖房す
る。室内温度分布の改善、室内空気の強制対流による不
快感の防止、更には、居住者の快適性又は体感温度の重
視等の観点より、輻射式の冷暖房装置が近年殊に注目さ
れており、空調設備として輻射式又は放射式の冷暖房装
置を採用した建築物の事例が徐々に増加しつつある。
【0003】この形式の冷暖房装置として、例えば、温
水循環方式及び温風循環方式の床暖房装置が知られてい
る。温水式床暖房装置は、床埋設配管に温水を強制循環
するのに対し、温風式床暖房装置は、温風を床下ピット
又は坑道に送風し、床面を加熱する。この種の温風式床
暖房装置は、低層住宅等の床下に温風を循環するオンド
ルとして一般に知られている。
【0004】また、このような温風式床暖房装置の床下
ピットに冷風を更に通風し、床面を冷却することにより
室内雰囲気を冷房する床放射式空調システムが、近年、
注目されている。この形式の床放射式空調システムにお
いては、冬季暖房運転時に比較的高温の暖気が床下ピッ
トを循環して床面を加熱し、夏期冷房運転時に比較的低
温の冷気が床下ピットを循環して床面を冷却する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の床放射式空調
システムでは、床面の加熱又は冷却による輻射暖房効果
によって室内雰囲気を暖房又は冷房することから、比較
的大きな上下温度差が室内に形成される。殊に、冬季暖
房時には、床面近傍の高温空気は、室内領域を上昇し、
天井帯域に滞留し易い。天井帯域における高温空気の滞
留現象を解消し、室内温度分布を平準化するには、天井
帯域の空気を床下ピット等に再循環する室内空気再循環
設備を設けることが望ましい。
【0006】しかしながら、天井帯域の空気温度が低下
したとき、或いは、冷房運転時等には、天井帯域より
も、むしろ室内の中間高さ領域から室内空気を誘引する
ことが望ましい空調条件が成立する。このような場合、
室内の高所及び中間高さ領域から選択的に室内空気を誘
引する流路切換装置が必要とされるが、揺動式フラップ
を備えた従来の流路切換式ダンパにあっては、ダンパ装
置自体の直径又は外形寸法が比較的大きく、しかも、ダ
クトの分岐又は接続のために広範な設備スペースを確保
しなければならないことから、このような形式の流路切
換装置を施工可能な設備スペースは、建築物の内部に十
分に確保し難い。このため、このような流路切換装置と
して使用可能な比較的小径又は小形の流路切換装置の開
発が望まれる。
【0007】また、室内空気を誘引する再循環ファン
は、室内空気の吸引口に比較的高い負圧を形成し、しか
も、比較的高速の空気流を誘引し且つ圧送するので、室
内空気の吸引口における吸込み音は、一般に、比較的高
い騒音レベルの室内騒音を生じさせる。このため、室内
空気の吸込み音を低減し得る比較的コンパクトな構成の
循環ファンを開発すべき必要がある。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、室内の複数の領域
から選択的に室内空気を誘引可能な流路切換装置を構成
する比較的小径又は小形の流路切換式ダンパを提供する
ことにある。
【0009】本発明は又、室内領域から室内空気を誘引
する循環ファンにおいて、室内空気の吸込み音を低減す
ることができる循環ファンを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
第1の目的を達成すべく、室内の複数の領域から選択的
に室内空気を誘引する流路切換装置を構成する流路切換
式ダンパにおいて、室内空気を誘引可能な第1流路(5)
と連通可能な第1開口部(41)を備えた平板形態の風向板
(31)と、室内空気を誘引可能な第2流路(40)と連通可能
な第2開口部(42)を備えた円筒形風向カバー(32)と、前
記風向カバー内に相対回転可能に収容され且つ循環ファ
ン(50)に常時連通可能な内部領域を備えた風向羽根(33)
と、前記風向羽根を回転させる回転駆動装置(34)とを備
え、前記風向羽根は、前記風向板に近接して回転する天
板(33a) と、前記風向カバーの内周面に近接する外周壁
(33b) とを備え、前記天板には、前記風向板の開口部と
整合可能な第3開口部(43)が形成され、前記外周壁に
は、前記風向カバーの開口部と整合可能な第4開口部(4
4)が形成され、前記回転駆動装置は、前記第1開口部及
び前記第3開口部を整合し且つ前記第2開口部及び第4
開口部を整合させない第1位置と、前記第2開口部及び
前記第4開口部を整合し且つ前記第1開口部及び第3開
口部を整合させない第2位置とに前記風向羽根を回転さ
せることを特徴とする流路切換式ダンパ(30)を提供す
る。
【0011】本発明の上記構成によれば、回転ドラム式
の流路切換式ダンパにより流路切換装置を構成すること
ができる。回転駆動装置(34)は、風向羽根(33)を回転
し、風向羽根は、第1位置又は第2位置に選択的に回転
変位する。第1位置において、風向羽根の内部領域は、
第1及び前記第3開口部を介して第1流路(5) に連通
し、循環ファン(50)の誘引圧力は、第1流路に作用す
る。他方、第2位置において、風向羽根の内部領域は、
第2及び第4開口部を介して第2流路(40)に連通し、循
環ファンの誘引圧力は、第2流路に作用する。かかるダ
ンパ構造によれば、風向羽根の回転によって室内空気の
誘引経路を選択的に切換えることができるので、流路切
換式ダンパをコンパクトに設計することができる。
【0012】本発明は又、上記構成の流路切換式ダンパ
(30)と、前記風向羽根の内部領域を介して室内空気を誘
引する循環ファン(50)とを有し、該循環ファンのファン
本体(52)の回転中心軸線は、前記風向羽根の回転中心軸
線と実質的に一致し、前記ファン本体の誘引圧力は、前
記第1及び第3開口部を介して前記第1流路に作用する
とともに、前記第2及び第4開口部を介して前記第2流
路に作用することを特徴とする室内空気の再循環装置を
提供する。
【0013】かかる構成によれば、上述の流路切換式ダ
ンパ(30)と循環ファン(50)とを一体的に組み付けた構成
の再循環装置が提供される。再循環装置は、比較的コン
パクトに設計し得るので、例えば、室の中間高さ領域に
容易に配置することができ、建築設備の施工上、実務的
に有利である。
【0014】本発明は更に、上記第2の目的を達成すべ
く、室内領域から室内空気を誘引する循環ファンであっ
て、室内空気の誘引流路を構成する流入口(51)と、該流
入口を介して室内空気を誘引するファン本体(52)と、該
ファン本体が付勢した室内空気を室内空気給送路(6) に
送出する吐出口(62)と、前記ファン本体を収容するケー
シング(26)とを備えた循環ファンにおいて、前記流入口
に隣接して配置された消音チャンバ(25)と、該消音チャ
ンバ内に配置された第1消音装置(55)と、前記吐出口に
隣接して配置された第2消音装置(56)とを備え、前記第
1及び第2消音装置は夫々、循環ファンの軸芯位置にお
いて軸線方向に延びる消音コーン(65;67) と、該消音コ
ーンの外面から径方向外方に放射状に延びる複数のバッ
フル板(57;58) とを有し、前記消音コーンは、有孔板の
筒状外皮と、該外皮内に充填された吸音材とから構成さ
れ、前記バッフル板は、前記ファン本体に誘引される空
気の旋回流又は前記ファン本体が吐出した空気の旋回流
を整流化するように、前記循環ファンの軸線方向に延在
し且つ空気流路を分割することを特徴とする循環ファン
(50)を提供する。
【0015】このような構成の循環ファン(50)によれ
ば、旋回流としてファン(50)のケーシング(26)内に流入
する空気流は、第1消音装置(55)のバッフル板(57)に衝
突し、循環ファンの軸線方向に流動するように整流化さ
れる。また、旋回流としてファン本体(52)から流出した
空気流は、第2消音装置(56)のバッフル板(58)に衝突
し、循環ファンの軸線方向に流動するように整流化され
る。このため、旋回流又は渦流の形成によるファン騒音
は抑制され、循環ファンの吸込み音の騒音レベルは低下
する。しかも、上記構成の循環ファンによれば、吸音効
果を発揮する消音コーン(65;67) が、バッフル板に沿っ
て延在するので、ファン騒音は更に低減する。
【0016】他の観点より、本発明は、上記構成の流路
切換式ダンパ(30)を室の中間高さに配置し、前記第1流
路を室内高所に開口し、前記第2流路を室の中間高さ領
域において室内に開口したことを特徴とする室内空気の
再循環システムを提供する。
【0017】本発明は又、上記構成の流路切換式ダンパ
(30)を室の中間高さに配置し、上記構成の循環ファン(5
0)を室の低所レベルに配置し、前記流路切換式ダンパと
前記循環ファンとを再循環空気流路(6) によって接続し
たことを特徴とする室内空気の再循環システムを提供す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態によれ
ば、上記流路切換式ダンパ(30)の中心軸線は、垂直に配
向され、風向板(31)の下面は、風向羽根(33)の天板(33
a) に摺接し、風向カバー(32)の内周面は、風向羽根の
外周壁(33b) に摺接する。好ましくは、上記第1開口部
(41)及び第3開口部(43)は夫々、約45度の開き角を有
し且つ周方向に等間隔に整列配置された4つの扇形開口
部からなり、上記第2開口部(42)及び第4開口部(44)は
夫々、約45度の角度範囲に亘って周方向に延び且つ周
方向に等間隔に配置された4つの方形開口部からなる。
第1開口部(41)及び第2開口部(42)は、同一の角度位置
に位置決めされ、第3開口部(43)及び第4開口部(44)
は、周方向に約45度ずれた位置に位置決めされる。
【0019】本発明の或る好適な実施形態によれば、流
路切換式ダンパ(30)及び循環ファン(50)は、同芯且つ直
列に連結され、風向羽根の内部領域は、環状隔壁(60)の
中心開口部(51)を介して循環ファンのサクション部分と
常時連通する。好ましくは、循環ファンは、ターボ型の
ファン本体(52)及び円筒形ファンケーシング(22) を備
え、ファンケーシングは、風向カバーの外径と実質的に
同一の外径を有する。更に好ましくは、流路切換式ダン
パは、ファンケーシングを収容可能なダンパケーシング
(20)を有し、上記第2流路(40)は、ダンパケーシング内
面とファンケーシング外面との間に形成される。好適に
は、ダンパケーシング及びファンケーシングは、吸音材
を充填した有孔板等の吸音パネルにより成形され、循環
ファンの吸込み音は、吸音パネルの吸音効果により低下
する。
【0020】本発明の他の好適な実施形態によれば、風
向カバーは、環状底壁(39)を更に有し、環状底壁(39)に
は、第2開口部(42)と実質的に同一の角度位置に配置さ
れた第5開口部(42a) が形成される。同様に、風向羽根
は、上記環状底壁(39)と摺接可能な環状底壁(33c) を更
に有し、環状底壁(33c) には、第3開口部(43)と実質的
に同一の角度位置に配置された第6開口部(44a) が形成
される。風向カバーの環状底壁(39)は、円筒状消音カバ
ー(14)の空気流路に連続する中心開口(45)を有し、消音
カバー(14)は、風向羽根の内部領域を循環ファン(50)に
連通せしめる。
【0021】好ましくは、風向板、風向カバー、風向羽
根及び消音カバーは、ダンパケーシング(23)内に収容さ
れ、上記第2流路(40)は、ダンパケーシング内面と消音
カバー外面との間に形成される。好適には、ダンパケー
シング及び消音カバーは、吸音パネルにより成形され
る。更に好ましくは、ダンパケーシングは、室内空気誘
引口(40a) を備えた底壁(16)によって閉塞し、開口部(4
0a) は、第2及び第5開口部(42;42a)に対して周方向に
ずれた位置に配置される。このような構成によれば、室
内空気誘引口(40a) からダンパケーシング(23)内に流入
した室内空気は、周方向にずれた位置に位置する第5及
び第2開口部(42;42a)を介して風向羽根の内部領域に流
入し、更に、消音カバー(14)の内部流路を介して循環フ
ァン(50)に誘引される。従って、循環ファンの騒音は、
比較的複雑且つ長い騒音伝達経路を経て、しかも、騒音
伝達経路に配置された吸音材の吸音効果により騒音レベ
ルを低下させた後、室内空気誘引口(40a) に到達する。
かくして、室内空気誘引口(40a) の吸込み音の騒音レベ
ルは、大幅に低下する。
【0022】本発明の好ましい実施形態によれば、循環
ファン(50)の第1及び第2消音装置(55;56) は夫々、循
環ファン(25)の軸芯上に配置された消音コーン(65;67)
と、消音コーンから半径方向外方に延びる4枚のバッフ
ル板(57;58) とを備える。バッフル板は、90度の角度
間隔を隔てて放射状に配置され、バッフル板の外端縁部
は、消音チャンバ(25)又はアウトレットリング(62)の内
周面に接続される。ファン本体(52)の吸引流路及び吐出
流路は、バッフル板により比較的狭小断面の流路に分割
され、流路を通過する空気流は、バッフル板により整流
化されるとともに、消音コーンの外面に接し、消音コー
ンの吸音作用を受ける。
【0023】本発明の更に好適な実施形態によれば、上
記構成の流路切換式ダンパ(30)及び循環ファン(50)は、
床放射式空調システムの室内空気再循環系を構成する。
再循環系は、室内上部域の集熱チャンバ(3) に開口した
暖気誘引ダクト(5) を上記第1流路として備え、比較的
高温の室内空気を集熱チャンバから吸引する。暖気誘引
ダクトの空気流は、ダンパ機構(30)の第1及び第3開口
部(41;43) を介して再循環ダクト(6) に給送される。再
循環系は更に、室内の中間高さ領域から室内空気を誘引
する開口部(4) を備え、開口部(4) から誘引した空気
は、ダンパ機構(30)の第2及び第4開口部(42;44) を介
して再循環ダクト(6) に給送される。ダンパ機構(30)
は、回転駆動装置(34)による風向羽根(33)の回転位置に
相応して、暖気誘引ダクト(5) 及び開口部(4) の一方か
ら選択的に室内空気を再循環系内に誘引し、再循環ダク
ト(6) に圧送する。再循環ダクト(6) は、除湿・再熱ユ
ニット(7) に接続され、除湿・再熱ユニット(7) は、再
循環空気を再熱又は除湿した後、これを床放射式空調シ
ステムの床下調温空気流路(9) に導入する。
【0024】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好適な
実施例について詳細に説明する。図1は、床放射式空調
システムの全体構成を概略的に示す建築物の部分縦断面
図であり、空調システムは、本発明の第1実施例に係る
ダンパ付き送風機を備える。
【0025】図1に例示された3層構造の建築物は、各
階の室R1、R2、R3と、3層階に亘る天井高を有す
る吹抜け室Mとを備える。1階部分の床構造体は、二重
床構造体として施工され、調温空気流路9が、コンクリ
ート床スラブ等の床版Bと、床版Bの上方に位置する浮
床式の床面構成部材Fとの間に形成される。調温空気流
路9には、床面構成部材Fを支持する多数の支柱(図示
せず)が配置されるとともに、断熱材が敷設され、調温
空気流路9は、調温空気(暖気又は冷気)を循環可能な
空調用床下ピット又はオンドル坑道を構成する。
【0026】床放射式空調システムは、空調機8及び除
湿・再熱ユニット7を備える。空調機8は、還気口81
を介して機内に誘引した室内空気を加熱又は冷却する伝
熱コイル(図示せず)と、所望の温度域に加熱又は冷却
した調温空気を調温空気流路9に強制循環する給気押込
み形式の送風機(図示せず)を内蔵する。伝熱コイル
は、建築物の熱媒体配管を介してボイラー、チラー又は
ヒートポンプユニット等の空調熱源に接続され、温水、
冷却水又は冷媒ガス等の熱媒体流体が伝熱コイルを循環
する。空調機8の調温空気送風口82が、空調機8の下
面に配置され、送風口82は、調温空気を調温空気流路
9内に吐出する。
【0027】除湿・再熱ユニット7は、床面構成部材F
上に配置されたタワー型のケーシング70と、調温空気
流路9に開口する再循環空気吐出口75とを備える。ケ
ーシング70内には、吹抜け室Mの再循環空気を除湿又
は再熱する冷温水コイル71が配設されるとともに、再
循環空気の凝縮水を系外に排水する排水手段73が設け
られる。
【0028】再循環ダクト6が、ケーシング70の頂部
に接続される。ダクト6は、支持具76によって壁体W
1に固定され、壁体W1に沿って上方に延び、室内空気
再循環設備1に連結される。
【0029】再循環設備1は、吹抜け室Mの上部域に配
置され、室内雰囲気の空気を吹抜け室Mの最上部又は中
間部から誘引し、再循環空気流として除湿・再熱ユニッ
ト7に給送するように機能する。再循環設備1のハウジ
ング又はシャフト壁2は、下面及び上面が開口した方形
断面の筒体として形成され、ダンパ付き送風機10及び
暖気誘引ダクト5が、ハウジング2内に収納される。再
循環ダクト6の上端部が、フレキシブルダクト77を介
して送風機10の吐出口に接続され、暖気誘引ダクト5
の下端部が、送風機10の暖気誘引口に接続される。暖
気誘引ダクト5は、再循環ダクト6と同様、支持具76
によって壁体W1に支持され、壁体W1に沿って上方に
延び、集熱チャンバ3に開口する。なお、ダクト5、6
は、例えば、直径200mm程度の金属製又は樹脂製円形
ダクトからなる。
【0030】集熱チャンバ3は、壁体W1に沿って吹抜
け室Mの最上部に延在する。天窓を構成する透明又は半
透明のガラスGが、集熱チャンバ3に隣接して配設され
る。ガラスGは、2階部分の屋根T2及び3階部分の屋
根T3の高低差に相応して傾斜しており、太陽光Sが、
吹抜け室Mの上部域に入射する。
【0031】床放射式空調システムは、冬季運転又は暖
房運転時に温風を調温空気流路9に送風し、吹抜け室M
の床面を加熱する。床暖房効果による吹抜け室Mの暖房
に伴って室内に上下温度差が形成され、比較的高温の空
気が自然対流現象により室内領域を上昇し、実線矢印H
Aで示す如く、集熱チャンバ3内に流入する。ダンパ付
き送風機10は、集熱チャンバ3内の空気を暖気誘引ダ
クト5の上端開口5aから吸引し、これを再循環ダクト
6に圧送し、室内空気の再循環流として除湿・再熱ユニ
ット7に導入する。除湿・再熱ユニット7は、再循環空
気を所望の温度域に再熱した後、再循環空気吐出口75
から調温空気流路9に吐出する。
【0032】床放射式空調システムは又、集熱チャンバ
3の空気温度を検出する温度センサ(図示せず)を備え
る。集熱チャンバ3の空気温度が所定温度以下に低下し
たとき、ダンパ付き送風機10は、集熱チャンバ3内か
らの空気誘引を停止し、吹抜け室Mの中間高さ領域の空
気を下面開口4から吸引する。
【0033】他方、床放射式空調システムは、夏期運転
又は冷房運転時に冷風を調温空気流路9に送風し、吹抜
け室Mの床面を冷却する。床冷房効果による吹抜け室M
の輻射冷房作用により、室内雰囲気は冷房される。ダン
パ付き送風機10は、破線矢印CAで示す如く、吹抜け
室Mの中間高さ領域の空気をハウジング2の下面開口4
から誘引し、これを再循環ダクト6に圧送し、室内空気
の再循環流として除湿・再熱ユニット7に導入する。除
湿・再熱ユニット7は、再循環空気を所望の温度域に冷
却し且つ除湿した後、これを再循環空気吐出口75から
調温空気流路9に吐出する。
【0034】なお、床放射式空調システムは、床面温度
センサ及び室温センサ(図示せず)等の温度検出値に基
づき、集熱チャンバ3からの空気誘引量および下面開口
4からの空気誘引量を可変制御し、各空気誘引量の流量
比及び全流量を空調システムの運転条件に相応して適当
に調節することができる。
【0035】図2は、図1に示すダンパ付き送風機10
の内部構造を示す縦断面図であり、図3は、送風機10
のI−I線断面図及びII-II 線断面図である。また、図
4は、送風機10のダンパ構造を示す分解斜視図であ
る。
【0036】送風機10は、円筒形外周壁11及び円板
形頂壁12からなるケーシング20と、ケーシング20
内に配置されたドラム型ダンパ機構30及びターボ型フ
ァン50とから構成される。暖気誘引ダクト5の下端部
が頂壁12のインレットポート21(暖気誘引口)に接
続され、コーン型の流路拡開部材13の基端部に開口す
る。外周壁11、頂壁12及び流路拡開部材13は、グ
ラスウール等の吸音材を充填した所謂サンドイッチ鋼板
からなり、外壁板11及び流路拡開部材13の内側面に
は、パンチングメタル等の有孔板が使用される。
【0037】ダンパ機構30は、送風機10の中心軸線
上に同芯状に配置された流路切換手段、即ち、風向板3
1、風向カバー32、風向羽根33及びダンパー駆動モ
ータ34を備える。風向板31の外周縁部分は、流路拡
開部材13の下端縁に固定される。風向カバー32の上
縁部分は、風向板31の下面に固定され、風向羽根33
及びモータ34は、風向カバー32の内部領域に配置さ
れる。モータ34は、駆動軸35を備えた電動モータか
らなり、支持ボルト36によって風向板31の中心領域
に懸吊状態に支持される。支軸37が、風向板31の中
心部に固定され、回転軸38が、支軸37の下側に相対
回転可能に支承される。回転軸38は、風向羽根33の
中心部に固定されるとともに、モータ34の駆動軸35
に一体的に連結される。
【0038】ダンパ機構30の外径と実質的に同一の外
径を有する円筒形ファンケーシング22が、ダンパ機構
30の下側に配置される。ケーシング22は、ボルト等
の係止具によって風向カバー32の円環状底板39に固
定される。環状流路40が、外周壁11とケーシング2
2との間に形成され、流路40の下面開口40aが、ハ
ウジング2の下面開口4(図1)に向かって開口する。
下面開口4、40aは、吹抜け室Mの中間高さ領域から
室内空気を誘引可能な室内空気吸引口を構成する。
【0039】図4に示す如く、ダンパ機構30の各構成
要素31、32、33は、駆動軸35を中心に相対回転
する開口部41、42、43、44を有する。即ち、風
向板31は、90度の角度間隔を隔てて放射状に配置さ
れた4つの扇形開口部41を備え、風向カバー32は、
開口部41と相応する角度位置に配置された4つの長方
形開口部42を備える。また、風向羽根33は、開口部
41と整合可能な扇形開口部43を上部円形壁33aに
備えるとともに、開口部42と整合可能な長方形開口部
44を外周壁33bに備える。
【0040】扇形開口部41、43の2辺(斜辺)は、
送風機10の中心軸線において収斂し、扇形の中心角度
は、約45度に設定される。また、長方形開口部43、
44は、約45度の角度範囲に亘って周方向に開口す
る。なお、風向板31は、ボルト締結孔46及び中心孔
47を中心領域に備え、風向羽根33は、湾曲スロット
49及び中心孔48を上部円形壁33aの中心領域に備
える。ダンパー駆動モータ34の支持ボルト36は、ス
ロット49を貫通し、ボルト締結孔46に係止され、支
軸37及び回転軸38(図2)は、中心孔47、48に
夫々係合する。
【0041】図4において、風向羽根33は、開口部4
1、43が互いに整合し且つ開口部42、44が整合し
ない第1位置に位置する。風向羽根33は、モータ34
の作動により矢印方向に回転し、開口部41、43が整
合せず且つ開口部42、44が整合する第2位置(図示
せず)に変位する。
【0042】図2に示す如く、ターボ型ファン50は、
円筒形ファンケーシング22と、円環状底板39の中央
開口縁45から下方に延びるインレットリング51と、
ケーシング22内に回転可能に配置されたターボファン
本体52と、ファン本体52の中心部に配置されたファ
ンモータ53とから構成される。ケーシング22は、円
環状隔壁60、円筒形外周壁61及びアウトレットリン
グ62を一体的に組付けた構成を有し、各壁体60、6
1及びリング62は、パンチングメタル等の有孔板の間
にグラスウール等の吸音材を充填した複合吸音パネルか
らなる。下方に延出するアウトレットリング62の吐出
口69は、フレキシブルダクト77(図1)に接続され
る。
【0043】次に、上記再循環設備1の作動について説
明する。再循環設備1は、床放射式空調システムの暖房
運転時にダンパ機構30を基本的に第1位置に保持す
る。第1位置において、ダンパ機構30の上部流入領域
18は、扇形開口部41、43を介してファン50の吸
引口(インレンットリング)51と連通する。他方、ダ
ンパ機構30の長方形開口部42、44は、互いに重合
しないように完全に相対変位しており、従って、下面開
口40aと吸引口51との連通は、完全に遮断される。
かくして、ファン50は、集熱チャンバ3に流入した空
気のみを暖気誘引ダクト5の上端開口5aから吸引し、
これを再循環ダクト6に圧送する。
【0044】室内暖房負荷の変動、或いは、外界気象条
件の変化又は外乱等によって集熱チャンバ3の空気温度
が所定温度以下に低下したとき、再循環設備1の制御系
は、ダンパ駆動モータ34を作動し、図3及び図4に示
す矢印方向に回転軸38を45度回転させる。風向羽根
33は、ダンパ機構30の中心軸線を中心に45度回転
し、この結果、扇形開口部41、43は、周方向に完全
にずれた位置に相対変位する。他方、長方形開口部4
2、44は、互いに整合し、環状流路40は、風向羽根
33の内部領域と相互連通する。このようなダンパ機構
30の第2位置では、ファン50の誘引圧力は、暖気誘
引ダクト5に作用せず、室内空気吸引口4、40aに作
用する。かくして、再循環設備1は、吹抜け室Mの中間
高さ領域の室内空気を下面開口4から誘引し、これを再
循環ダクト6に圧送する。
【0045】再循環設備1の制御系は更に、集熱チャン
バ3の空気温度や、室内温度分布等に基づいてダンパ駆
動モータ34の回転角度を可変制御し、ダンパ機構30
を第1位置及び第2位置の中間位置に位置決めする。こ
のような中間位置では、暖気誘引ダクト5から誘引する
集熱チャンバ3内の室内空気と、下面開口4から誘引す
る中間高さ領域の室内空気との双方が、ファン50に誘
引され、混合気として再循環ダクト6に給送される。暖
気誘引ダクト5及び下面開口4から誘引する各室内空気
の流量比又は混合比は、扇形開口部41、43の連通面
積および長方形開口部42、44の連通面積に相応す
る。従って、モータ34の回転角度の制御により、暖気
誘引ダクト5及び下面開口4の各誘引空気の流量及び混
合比を可変制御することができる。
【0046】これに対し、床放射式空調システムの冷房
運転時には、再循環設備1は、ダンパ機構30を基本的
に第2位置に保持する。第2位置のダンパ機構30で
は、再循環設備1は、上述の如く、吹抜け室Mの中間高
さ領域の室内空気を下面開口4から誘引し、これを再循
環ダクト6に圧送する。再循環設備1は更に、冷房負荷
又は換気条件、或いは、室内温度分布等に基づいてダン
パ駆動モータ34の回転角度を可変制御し、上述の如
く、室内空気を暖気誘引ダクト5及び下面開口4の双方
から誘引する。
【0047】図5は、床放射式空調システムを示す建築
物の部分縦断面図であり、床放射式空調システムは、本
発明の第2実施例に係るダンパ機構及び室内空気循環フ
ァンを備える。図5以下の各図において、上記第1実施
例の各構成要素と実質的に同一又は均等な構成要素につ
いては、同一の参照符号が付されている。
【0048】図5に示す床放射式空調システムは、上記
第1実施例と実質的に同一の全体構成及び室内空気再循
環機能を有する。即ち、空調機8は、機内に誘引した室
内空気を加熱又は冷却した後、調温空気流路9に強制送
風し、除湿・再熱ユニット7は、室内空気再循環設備1
を介して取入れた吹抜け室Mの再循環空気を除湿又は再
熱した後、調温空気流路9内に導入する。しかしなが
ら、本実施例の空調システムは、ドラム型ダンパ機構3
0とターボ型ファン50とを分離した点において、上記
第1実施例と相違する。即ち、本実施例の再循環装置1
は、ハウジング2内に収容されたドラム型ダンパ機構3
0と、除湿・再熱ユニット7の上部に隣接配置されたタ
ーボ型ファン50とを備え、ダンパ機構30及びファン
50は、再循環ダクト6を介して相互連結される。
【0049】図6は、ダンパ機構30及びファン50の
構成を示す再循環設備1の部分断面図であり、図7は、
ダンパ機構30の平面図、底面図、側面図及び縦断面図
である。
【0050】ダンパ機構30は、室内雰囲気の空気を吹
抜け室Mの最上部又は中間部から誘引し、これを再循環
空気流として再循環ダクト6に圧送する。ダンパ機構3
0は、側壁11、頂壁12及び底壁16からなる方形ケ
ーシング23を備える。ケーシング23内には、風向板
31、風向カバー32、風向羽根33及びダンパー駆動
モータ34からなる流路切換手段が同芯状に配置され
る。円形インレットポート15が、頂壁12の中央部に
配置され、円筒状消音カバー14が、ダンパ構成要素3
1、32、33、34の下側に同芯状に配置される。円
形アウトレットポート17が、消音カバー14の下端部
に配置される。アウトレットポート17は、フレキシブ
ルダクト77を介して再循環ダクト6に接続される。
【0051】側壁11、頂壁12、底壁16及び消音カ
バー14は、樹脂被覆鋼板及び有孔鋼板(パンチングメ
タル)の間にグラスウール等の吸音材を充填してなるサ
ンドイッチ鋼板により成形される。有孔鋼板は、側壁1
1、頂壁12及び底壁16の内側面に配置されるととも
に、消音カバー14の外周面に配置される。
【0052】図8は、風向板31、風向カバー32及び
風向羽根33の平面図又は横断面図であり、図9は、ダ
ンパ機構30の内部構造を示す分解斜視図である。風向
板31は、外周縁部を側壁11に固定した正方形の板体
からなり、4つの扇形開口部41が、90度の角度間隔
を隔てて対角線方向に放射状に整列配置される。風向カ
バー32は、風向板31の下面に固定された円筒体から
なる。風向カバー32の外周壁には、開口部41と相応
する位置に配置された4つの長方形開口部42が形成さ
れ、風向カバー32の円環状底壁39には、開口部41
と対向する4つの扇形開口部42aが形成される。風向
羽根33は、風向カバー32内に回転可能に収容される
円筒体からなり、風向羽根33の円形天板33aには、
開口部41と整合可能な4つの扇形開口部43が、90
度の角度間隔を隔てて放射状に整列配置される。4つの
長方形開口部44が、風向羽根33の外周壁33bに形
成され、4つの扇形開口部44aが、風向羽根33の円
環状底壁33cに形成される。開口部44、44aは、
開口部41、43、42、42aに対して周方向に完全
にずれた位置に配置されており、従って、開口部43が
開口部41と整合するとき、開口部44、44aは、開
口部42、42aと整合せず、逆に、開口部43が開口
部41と整合しないとき、開口部44、44aは、開口
部42、42aと整合する。更に、4つの室内空気吸引
口40aが、90度の角度間隔を隔てて底壁16に放射
状に整列配置される。扇形に形成された各吸引口40a
は、底壁16の中心線方向に配向される。なお、底壁3
3c及び底壁39の各円形開口部44b、45及びアウ
トレットポート17は、ダンパ機構30の中心軸線上に
同芯状に配置され、常時、相互連通している。
【0053】ダンパー駆動モータ34の電動機本体は、
風向板31に一体的に固定され、モータ34の駆動軸3
5は、風向羽根33に連結される。図8及び図9に示す
ダンパ機構30の第1位置では、開口部41、43は、
互いに整合し、開口部44、44aは、開口部42、4
2aと整合していない。風向羽根33は、モータ34の
作動により、風向板31に対して矢印方向に回転し、こ
の結果、開口部43が開口部41と整合せず且つ開口部
44、44aが開口部42、42aと整合する第2位置
に変位する。
【0054】ダンパ機構30は、床放射式空調システム
の暖房運転時に基本的に第1位置に保持される。ダンパ
機構30の第1位置(図8及び図9)において、再循環
ダクト6は暖気誘引ダクト5と連通し、ターボ型ファン
50の吸引圧力は、暖気誘引ダクト5の上端開口5aに
作用する。集熱チャンバ3内に滞留した暖気は、図6に
実線矢印で示す如く暖気誘引ダクト5から上部流入領域
18に流入し、扇形開口部41、扇形開口部43、円形
開口部44b、45、アウトレットポート17及びフレ
キシブルダクト77を介して、再循環ダクト6に流通す
る。
【0055】他方、ダンパ機構30は、床放射式空調シ
ステムの冷房運転時に基本的に第2位置に保持される。
ダンパ機構30の第2位置において、再循環ダクト6は
環状流路40と連通し、ターボ型ファン50の吸引圧力
は、ハウジング2の下面開口4に作用する。吹抜け室M
の中間高さ領域の室内空気は、下面開口4から室内空気
吸引口40aに誘引され、図6に破線矢印で示す如く環
状流路40に流入した後、風向カバー32の開口部4
2、42a及び風向羽根33の開口部44、44aを介
して、風向羽根33の内部領域に流入し、更に、円形開
口部44b、45、アウトレットポート17及びフレキ
シブルダクト77を介して、再循環ダクト6に流通す
る。
【0056】また、ダンパ機構3は、第1位置及び第2
位置の中間位置において、再循環ダクト6を環状流路4
0及び暖気誘引ダクト5の双方と連通させ、ターボ型フ
ァン50の吸引圧力を上端開口5a及び下面開口4の双
方に作用せしめる。この結果、集熱チャンバ3内の暖気
と、吹抜け室Mの中間高さ領域の室内空気との双方が、
再循環ダクト6を介してファン50に誘引される。
【0057】図10、図11及び図12は、ターボ型フ
ァン50の側面図、底面図及び縦断面図であり、図13
は、図12のIII-III 線における断面図である。
【0058】ターボ型ファン50は、上記第1実施例と
同様、円筒形ファンケーシング26、インレットリング
51、ターボファン本体52及びファンモータ53を備
え、ケーンシグ26は、円環状隔壁60、円筒形外周壁
61及びアウトレットリング62を一体的に組付けた構
成を有する。壁体60、61及びリング62は、樹脂被
覆鋼板及び有孔板の間に吸音材を充填した複合板からな
り、有孔板は、ケーシング51の内側面に配置される。
アウトレットリング62は、除湿・再熱ユニット7のケ
ーシング70に接続され、吐出口69は、実質的に直に
除湿・再熱ユニット7の内部領域に開口する。
【0059】第1及び第2消音装置55、56が、ファ
ン本体52の吸引側及び吐出側に夫々配置される。第1
消音装置55は、円筒状外周壁63及び円形頂壁64か
らなる消音チャンバ25内に配置され、第2消音装置5
6は、ケーシング26内に配置される。
【0060】第1消音装置55は、円筒形消音コーン6
5及び頂部閉塞部材66により構成され、消音コーン6
5の外皮は、パンチングメタル等の有孔板を円筒状に成
形した中空成形体からなり、グラスウール等の吸音材
が、成形体内部に充填される。閉塞部材66が、消音コ
ーン65の上端開口部に取付けられる。閉塞部材66
は、消音コーン65と同等の直径を有する金属成形品か
らなり、消音コーン65の上端開口部を密閉する。消音
コーン65は、下方に向かって収斂する縮径下端部65
aを備え、外皮を構成する有孔板は、下端部65a及び
その先端面65bの全域に亘って延在する。
【0061】消音コーン65は、消音チャンバ50bの
中心に配置され、4体のバッフル板57が、消音コーン
65から径方向外方に放射状に延びる。各バッフル板5
7の外端縁57aは、直角に折曲げられ、ビス等の係止
具(図示せず)によって外周壁63に係止される。
【0062】第2消音装置56は、上記消音コーン65
と実質的に同一の構造を有する円筒形消音コーン67を
備えるとともに、上記閉塞板66と同様な底部閉塞部材
68を備える。即ち、消音コーン65は、円筒状の中空
成形体からなる有孔板の外皮と、成形体内部に充填され
た吸音材とから構成され、上端面67aは、有孔板によ
って被覆され、消音コーン67の下端開口部は、金属製
閉塞部材66によって密封される。消音コーン67は、
ケーシング26の中心に配置され、4体のバッフル板5
8が、消音コーン67から径方向外方に放射状に延び、
直角に折曲げた各バッフル板57の先端縁57aが、係
止具(図示せず)によってアウトレットリング62に係
止される。
【0063】再循環ダクト6からファン50に導入され
る空気流は、初期的には、旋回流又は渦流として消音チ
ャンバ25内に流入する。流路中心部を流動する空気流
は、流路の中心部に位置する閉塞部材66によって外周
域に変向される。旋回流として消音チャンバ25の外周
域を周方向に流動する空気流は、バッフル板57に衝突
し、消音コーン65の軸線方向に変向する。このように
して消音コーン65の軸線方向に整流化した空気流は、
消音コーン65の有孔外皮及び外周壁63の有孔内壁面
の間の領域を流動し、インレットリング51を介してタ
ーボファン本体52に吸引される。
【0064】ファンモータ53の作動により回転駆動す
るファン本体52は、空気流を径方向外方に吐出し、空
気流は、初期的に旋回流又は渦流としてケーシング26
内に流出する。旋回流は、バッフル板58に衝突し、消
音コーン67の軸線方向に変向する。かくして消音コー
ン65の軸線方向に整流化した空気流は、消音コーン6
7の有孔外皮及びアウトレットリング62の有孔内壁面
の間の領域を流動し、除湿・再熱ユニット7の内部領域
に流入する。
【0065】以上、本発明の好適な実施例について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で
種々の変形又は変更が可能である。
【0066】例えば、上記第1実施例においては、ダン
パ機構及びターボ型ファンは、床放射式空調システムの
室内空気再循環系に配設されているが、本発明のダンパ
機構及びターボ型ファンは、室内空気再循環を要する他
の形式の空調システム、例えば、太陽熱蓄熱型の空調シ
ステム等において適当に使用し得るものである。
【0067】また、上記ダンパ機構及びターボ型ファン
の作動及び切換制御形態は、必ずしも上記制御態様に限
定されるものではなく、室内温度センサ及び床面温度セ
ンサ等の各種空調条件検出手段の検出値に基づいて適当
に再循環モードを設定し又は設定変更したり、或いは、
空調制御ゾーン毎に制御形態を適当に設定するように構
成しても良い。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の上記構成に
よれば、室内の複数の領域から選択的に室内空気を誘引
可能な流路切換装置を構成する比較的小径又は小形の流
路切換式ダンパを提供することができる。
【0069】また、本発明によれば、室内領域から室内
空気を誘引する循環ファンにおいて、室内空気の吸込み
音を低減することができる。更に、本発明によれば、こ
のような流路切換式ダンパ及び循環ファンを備えた室内
空気の再循環装置、床放射式空調システムの室内空気再
循環装置、更には、室内空気の再循環システムを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るダンパ付き送風機を
備えた床放射式空調システムの全体構成を概略的に示す
建築物の部分縦断面図である。
【図2】図1に示すダンパ付き送風機の内部構造を示す
縦断面図である。
【図3】ダンパ付き送風機のI−I線断面図及びII-II
線断面図である。
【図4】ダンパ付き送風機のダンパ構造を示す分解斜視
図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るダンパ機構及び室内
空気循環ファンを備えた床放射式空調システムを全体構
成を概略的に示す示す建築物の部分縦断面図である。
【図6】図5に示すダンパ機構及びファンの構成を示す
再循環設備の部分断面図である。
【図7】図6に示すダンパ機構の平面図、底面図、側面
図及び縦断面図である。
【図8】図7に示す風向板、風向カバー及び風向羽根の
平面図又は横断面図である。
【図9】図6及び図7に示すダンパ機構の内部構造を示
す分解斜視図である。
【図10】図6に示すターボ型ファンの側面図である。
【図11】図10に示すターボ型ファンの底面図であ
る。
【図12】図10に示すターボ型ファンの縦断面図であ
る。
【図13】図12のIII-III 線におけるターボ型ファン
の断面図である。
【符号の説明】
1 室内空気再循環設備 2 ハウジング 3 集熱チャンバ 4 下面開口 5 暖気誘引ダクト 6 再循環ダクト 7 除湿・再熱ユニット 8 空調機 9 調温空気流路 10 ダンパ付き送風機 20;22;23;26 ケーシング 25 消音チャンバ 30 ダンパ機構 31 風向板 32 風向カバー 33 風向羽根 34 ダンパー駆動モータ 35 駆動軸 40 環状流路 40a 開口部(室内空気吸引口) 41;42;43;44 開口部 50 ターボ型ファン 51 インレットリング 52 ターボファン本体 53 ファンモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 敏治 千葉県野田市目吹617 ニッケイ株式会社 野田工場内 Fターム(参考) 3L058 BD02 BG01 BG02 3L080 AA04 AA08 AC03 AD02 BA09 BA10 BA11 BB04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の複数の領域から選択的に室内空気
    を誘引する流路切換装置を構成する流路切換式ダンパに
    おいて、 室内空気を誘引可能な第1流路(5) と連通可能な第1開
    口部(41)を備えた平板形態の風向板(31)と、 室内空気を誘引可能な第2流路(40)と連通可能な第2開
    口部(42)を備えた円筒形風向カバー(32)と、 前記風向カバー内に相対回転可能に収容され且つ循環フ
    ァン(50)に常時連通可能な内部領域を備えた風向羽根(3
    3)と、 前記風向羽根を回転させる回転駆動装置(34)とを備え、 前記風向羽根は、前記風向板に近接して回転する天板(3
    3a) と、前記風向カバーの内周面に近接する外周壁(33
    b) とを備え、前記天板には、前記風向板の開口部と整
    合可能な第3開口部(43)が形成され、前記外周壁には、
    前記風向カバーの開口部と整合可能な第4開口部(44)が
    形成され、 前記回転駆動装置は、前記第1開口部及び前記第3開口
    部を整合し且つ前記第2開口部及び第4開口部を整合さ
    せない第1位置と、前記第2開口部及び前記第4開口部
    を整合し且つ前記第1開口部及び第3開口部を整合させ
    ない第2位置とに前記風向羽根を回転させることを特徴
    とする流路切換式ダンパ。
  2. 【請求項2】 前記流路切換式ダンパ(30)の中心軸線
    は、垂直に配向され、前記風向板(31)の下面は、風向羽
    根(33)の天板(33a) に摺接し、前記風向カバー(32)の内
    周面は、風向羽根の外周壁(33b) に摺接することを特徴
    とする請求項1に記載の流路切換式ダンパ。
  3. 【請求項3】 前記第1開口部(41)及び第3開口部(43)
    は夫々、約45度の開き角を有し且つ周方向に等間隔に
    整列配置された4つの扇形開口部からなり、前記第2開
    口部(42)及び第4開口部(44)は夫々、約45度の角度範
    囲に亘って周方向に延び且つ周方向に等間隔に配置され
    た4つの方形開口部からなり、前記第1開口部(41)及び
    第2開口部(42)は、同一の角度位置に位置決めされ、前
    記第3開口部(43)及び第4開口部(44)は、周方向に約4
    5度ずれた位置に位置決めされることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の流路切換式ダンパ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載さ
    れた流路切換式ダンパ(30)と、前記風向羽根の内部領域
    を介して室内空気を誘引する循環ファン(50)とを有し、
    該循環ファンのファン本体(52)の回転中心軸線は、前記
    風向羽根の回転軸線と実質的に一致し、前記ファン本体
    の誘引圧力は、前記第1及び第3開口部を介して前記第
    1流路に作用するとともに、前記第2及び第4開口部を
    介して前記第2流路に作用することを特徴とする室内空
    気の再循環装置。
  5. 【請求項5】 室内領域から室内空気を誘引する循環フ
    ァンであって、室内空気の誘引流路を構成する流入口(5
    1)と、該流入口を介して室内空気を誘引するファン本体
    (52)と、該ファン本体が付勢した室内空気を室内空気給
    送路(6) に送出する吐出口(62)と、前記ファン本体を収
    容するケーシング(26)とを備えた循環ファンにおいて、 前記流入口に隣接して配置された消音チャンバ(25)と、
    該消音チャンバ内に配置された第1消音装置(55)と、前
    記吐出口に隣接して配置された第2消音装置(56)とを備
    え、 前記第1及び第2消音装置は夫々、循環ファンの軸芯位
    置において軸線方向に延びる消音コーン(65;67) と、該
    消音コーンの外面から径方向外方に放射状に延びる複数
    のバッフル板(57;58) とを有し、 前記消音コーンは、有孔板の筒状外皮と、該外皮内に充
    填された吸音材とから構成され、前記バッフル板は、前
    記ファン本体に誘引される空気の旋回流又は前記ファン
    本体が吐出した空気の旋回流を整流化するように、前記
    循環ファンの軸線方向に延在し且つ空気流路を分割する
    ことを特徴とする循環ファン。
  6. 【請求項6】 前記バッフル板の外端縁部は、前記消音
    チャンバ(25)及び前記吐出口(62)の壁体に夫々接続され
    ることを特徴とする請求項5に記載の循環ファン。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    上記構成の流路切換式ダンパ(30)を室の中間高さに配置
    し、前記第1流路を室内高所に開口し、前記第2流路を
    室の中間高さ領域において室内に開口したことを特徴と
    する室内空気の再循環システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    流路切換式ダンパ(30)を室の中間高さに配置し、上記構
    成の循環ファン(50)を室の低所レベルに配置し、前記流
    路切換式ダンパと前記循環ファンとを再循環空気流路
    (6) によって接続したことを特徴とする室内空気の再循
    環システム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    流路切換式ダンパ(30)を備えたことを特徴とする床放射
    式空調システムの室内空気再循環装置。
  10. 【請求項10】 請求項5又は6に記載の循環ファン(5
    0)を更に有することを特徴とする請求項9に記載の室内
    空気再循環装置。
  11. 【請求項11】 室内上部域の集熱チャンバ(3) に開口
    した暖気誘引ダクト(5) を前記第1流路として備えると
    ともに、室内の中間高さ領域から室内空気を誘引可能な
    開口部(4) を備え、 前記風向羽根(33)の回転位置に相応して、前記暖気誘引
    ダクト(5) 及び開口部(4) から選択的に室内空気を再循
    環系内に誘引するようにしたことを特徴とする請求項9
    乃至11のいずれか1項に記載の室内空気再循環装置。
  12. 【請求項12】 前記再循環ダクト(6) を除湿・再熱ユ
    ニット(7) に接続し、該除湿・再熱ユニット(7) によっ
    て再循環空気を再熱又は除湿した後、床下調温空気流路
    (9) に導入するようにしたことを特徴とする請求項11
    に記載の室内空気再循環装置。
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