JP2001192517A - 樹脂組成物および電子部品容器 - Google Patents

樹脂組成物および電子部品容器

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JP2001192517A
JP2001192517A JP2000003324A JP2000003324A JP2001192517A JP 2001192517 A JP2001192517 A JP 2001192517A JP 2000003324 A JP2000003324 A JP 2000003324A JP 2000003324 A JP2000003324 A JP 2000003324A JP 2001192517 A JP2001192517 A JP 2001192517A
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Japan
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polyphenylene ether
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JP2000003324A
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Tetsuo Fujimura
徹夫 藤村
Yukio Ishikawa
幸夫 石川
Takashi Tomizawa
孝 富澤
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度変化での寸法変化が小さく寸法安定性に優
れ、導電性を有する樹脂組成物及びそれからなる電子部
品容器を提供する。 【解決手段】芳香族ビニル化合物系重合体(A)及び/
又はポリフェニレンエーテル系重合体(B)の合計10
0重量部に対し、非導電性無機系充填材(C)、繊維系
導電性充填材(D)及び非繊維系導電性充填材(E)を
特定の範囲で含有させてなる樹脂組成物及びそれからな
る電子部品容器は温度変化での寸法変化が小さく寸法安
定性に優れ、且つまた導電性を有するのでICチップ等
の電子部品を静電気破壊から護ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度に対する寸法安
定性と導電性に優れる樹脂組成物及びそれからなる電子
部品容器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品と基板との接合時作業は基板上
の所定の位置に電子部品を設置した後基板全体を加熱し
ハンダ付けされる、リフローと呼ばれる工程がとられて
いる。このとき電子部品、特にICチップの封止樹脂中
に水分を含んでいると、このハンダリフロー工程に於い
て、含有水分の膨張により封止樹脂に亀裂を生じ、IC
が破壊されてしまう。従ってICチップの基板への取り
付けの前工程として封止樹脂中に含まれる水分を除去す
る必要があり、百数十度の温度で数時間から数十時間放
置される、エージングと呼ばれる工程が行われている。
【0003】この際にICチップ等の電子部品は合成樹
脂製容器であるICチップ用トレイに載せられている。
ICチップはトレイ中のポケットと呼ばれるIC寸法よ
り僅かに大きい寸法を有する窪みに置載されている。そ
のためエージング工程時の高温下において、トレイの温
度に対する安定性が充分でないと、膨張、或いは変形し
たりしてICチップが取り出せなくなったり、ICチッ
プが開孔より落下し、またはICチップが損傷してしま
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、温度
変化での寸法変化が小さく寸法安定性に優れ、且つまた
導電性を有する樹脂組成物及び電子部品容器を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は芳香族
ビニル化合物系重合体(A)及び/又はポリフェニレン
エーテル系重合体(B)の合計100重量部に対し、非
導電性無機系充填材(C)、繊維系導電性充填材(D)
及び非繊維系導電性充填材(E)を下式の範囲で含有す
る樹脂組成物である。 (C)=0〜100重量部 (D)=0〜50重量部 (E)=0〜50重量部 (C)+(D)=5〜150重量部 (D)+(E)=5〜50重量部 本発明の樹脂組成物は好ましくは熱線膨張係数が6×1
-5/℃以下であり、体積抵抗値が1010Ω・cm以下
のものである。該樹脂組成物は電子部品容器として好適
に用いる事ができる。また、該電子部品容器は120℃
以上で24時間以上という過酷な条件のエージング工程
にも耐える事ができるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明に用いられる芳香族ビニル化合物系重合体とは、ス
チレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニルモノマー
の重合体をその成分として含有する重合体であり、例え
ばスチレンを重合して得られるGPポリスチレン樹脂
(ポリスチレンホモポリマー)、共役ジエンと共重合し
たハイインパクトポリスチレン(以下「HIPS」とい
う)、スチレン−ブタジエンブロックポリマー、ポリ
(α−メチルスチレン)、ポリジビニルベンゼン、アク
リロニトリル−スチレン共重合樹脂、スチレン−アクリ
ロニトリル−共役ジエン共重合樹脂、スチレン−メチル
メタクリレート共重合樹脂、及びこれらのブレンド樹脂
等、あるいはこれらの樹脂中の不飽和結合の一部、或い
は全部を水素により置換された誘導体樹脂を好適に、単
独であるいは2種以上で用いることができる。
【0007】本発明に使用するポリフェニレンエーテル
系重合体は、下記の一般式で表される単位構造を有す
る。
【0008】
【化1】
【0009】式中、R1、R2、R3、R4は水素、及びハ
ロゲン、炭化水素、置換炭化水素、シアノ基、アミノ
基、ニトロ基、スルホン基等で水素が置換された誘導体
樹脂である。
【0010】芳香族ビニル化合物系重合体とポリフェニ
レンエーテル系重合体は単独で、あるいは任意の割合で
併用して用いることができる。両成分の割合を変えるこ
とにより樹脂組成物あるいは電子部品容器が使用される
温度環境に耐えられる耐熱性に調整することが可能であ
る。エージング工程に使用する場合は、高温に耐えるた
めポリフェニレンエーテル系重合体を多くするとよく、
芳香族ビニル化合物系重合体:ポリフェニレンエーテル
系重合体=40:60〜90:10重量部の範囲が好ま
しい。この範囲であれば、120℃以上の温度でのエー
ジング工程に充分耐えることができる。なお、本願では
少量であればこれら樹脂以外に公知の樹脂を更に添加す
ることもできる。
【0011】非導電性無機系充填材とは実質的に導電性
のない或いは電気抵抗の高い無機系充填材であり、例え
ばタルク、マイカ、シリカや、アルミナ、チタン酸カリ
ウムウィスカー、酸化カルシウム等の金属酸化物、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ガ
ラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ等を好適に用
いることができる。これらの非導電性無機系充填材は単
独或いは2種以上の混合物であっても良い。芳香族ビニ
ル化合物系重合体とポリフェニレンエーテル系重合体の
合計を100重量部としたときに、0〜100重量部、
好ましくは0〜60重量部添加する。これを添加するこ
とにより熱線膨張係数を低下させて温度変化に対する寸
法安定性を向上させることができる。これらの充填材に
おいて好ましくはガラス繊維等、繊維状の無機系充填材
であり、これらは少量の添加で効果を発現し易い。
【0012】繊維系導電性充填材としては例えばカーボ
ン繊維あるいは、スチール繊維、アルミニウム繊維、真
鍮繊維、銅繊維及びステンレス繊維等の金属繊維、更に
ニッケル等の金属で被覆したカーボン繊維、ガラス繊維
等の複合系導電材を好適に使用することができる。中で
もアスペクト比が5以上のものが好ましい。繊維系導電
性充填材は非繊維系導電性充填材と共に電子部品材料に
導電性を付与する。中でもカーボン繊維は比較的少量の
添加で導電性を発現し易く経済的にも安価であり、また
得られた成形品の重量を軽くすることが出来る。これら
の繊維系導電性充填材は単独で用いても良く、2種以上
のブレンド物であっても良い。芳香族ビニル化合物系重
合体とポリフェニレンエーテル系重合体の合計を100
重量部としたときに、0〜50重量部添加する。
【0013】非繊維系導電性充填材は、電子部品容器に
導電性を付与するものであり、ケッチェンブラック、オ
イルファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチ
レンブラック等のカーボンブラック、黒鉛、金属被覆ガ
ラスビーズ等がこれに該当する。
【0014】非繊維系導電性充填材は芳香族ビニル化合
物系重合体とポリフェニレンエーテル系重合体の合計を
100重量部として、0〜50重量部添加されるが、好
ましくは0〜30重量部である。添加することにより導
電性を付与することができるが、50重量部を越える場
合、コスト的に高価となるばかりでなく、溶融粘度が高
くなる傾向にあり成形性が悪くなる為好ましくない。
【0015】非導電性無機系充填材と繊維系導電性充填
材の配合量の合計は、芳香族ビニル化合物系重合体とポ
リフェニレンエーテル系重合体の合計を100重量部と
したときに、5〜150重量部であり、好ましくは5〜
100重量部である。量がすくないと熱線膨張係数が6
×10-5/℃以下とできず、温度変化時の寸法安定性が
得られ難くなる。一方多いと相対的に樹脂の量が少なく
なり、所定の形状に成形し難くなったり、成形品の強度
が低下し、成形品の重量が重くなるので好ましくない。
【0016】繊維系導電性充填材と非繊維系導電性充填
材の合計は、芳香族ビニル化合物系重合体とポリフェニ
レンエーテル系重合体の合計を100重量部としたとき
に、5〜50重量部とすることが好ましい。少ないと目
的とする電子部品容器の導電性、体積抵抗値で1010Ω
・cmを越えてしまい、一方多いとコスト的に高価とな
り、成形品の重量が重くなるため好ましくない。
【0017】添加する充填材としては、繊維系導電性充
填材が導電性と熱膨張係数の低下という両特性を同時に
付与できるため最も適しており、中でもカーボン繊維は
軽量であり、より少量の添加で有効である。
【0018】本発明の樹脂組成物には、本発明の目的を
損なわない範囲で補強材、発泡剤、滑剤、酸化防止剤、
紫外線防止剤、カップリング剤、難燃剤、三酸化アンチ
モン等の難燃助剤、耐熱安定剤、着色剤を配合すること
も可能である。
【0019】本発明の樹脂組成物を作製する方法として
は特に限定しないが、公知の方法、例えばタンブラー或
いは、マゼラー等により混合した原料の、単軸押出機や
二軸押出機による溶融混練押出、ブラベンダーによる溶
融混練等で実施出来る。電子部品容器は樹脂組成物か
ら、射出成形等の公知の成形方法によりうることができ
る。あるいは、タンブラー或いは、マゼラー等により混
合した原料を用いて直接に成形することもできる。
【0020】本発明の電子部品容器とは、電子部品を収
納する容器であり、例えばICチップ用トレイ、ベアチ
ップ用トレイ、液晶基板用容器等がある。電子部品容器
は前述のとおり一般的な油圧式、トグル式等の射出成形
機にて、加熱溶融後、成形して得ることができる。
【0021】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。
【0022】(実施例1)芳香族ビニル化合物系重合体
(A)として、HIPS(電気化学工業製 デンカスチ
ロールHI−E6)40重量部、ポリフェニレンエーテ
ル系重合体(B)(三菱エンジニアリングプラスチック
ス製)60重量部の合計100重量部に対し、繊維系導
電性充填材(D)としてカーボン繊維(東邦レーヨン製
HTA−C6−SR)8重量部を添加後、二軸押出機
により溶融混練して樹脂組成物を作成した。
【0023】この樹脂組成物を使用し、東芝機械社 I
S−220E射出成形機を用い図1に示す様な電子部品
容器であるJEDEC型ICトレイを得た。更に図2に
示した該トレイの(a)部に、FBGA35□のICチ
ップを載せ、140℃、24時間の熱履歴を行った結
果、ICの落下、破損は発生していなかった。測定結果
を表1に示した。
【0024】この樹脂組成物を使用し、東芝機械社 I
S−100E射出成形機を用い図3に示すインチ棒を成
形し、このインチ棒からの削り出しにより、図4に示す
熱線膨張率測定用の試験片を採取し、セイコー電子工業
社の示差膨張測定機を用い測定を行った。測定結果を表
1に示す。
【0025】更に図3に示すインチ棒を、図5に示す様
な巾5mm、長さ50mmの大きさに切り出し、この切
り出し片の長手両端部に藤倉化成社の銀ペーストを塗布
後、アドバンテスト社ハイオームテスターR8340を
用い印加電圧10Vにて両端部間の抵抗値を測定した。
測定結果を表1に示すが静電防止のための十分な体積抵
抗値を有していた。
【0026】(実施例2)芳香族ビニル化合物系重合体
(A)として、HIPS(電気化学工業製 デンカスチ
ロールHI−E6)40重量部、ポリフェニレンエーテ
ル系重合体(B)(三菱エンジニアリングプラスチック
ス製)60重量部の合計100重量部に対し、非導電性
無機系充填材(C)としてガラスフレーク(日本板硝子
製 REFG−302)40重量部、更に繊維系導電性
充填材(D)としてカーボン繊維(東邦レーヨン製 H
TA−C6−SR)7重量部を添加後、二軸押出機によ
り溶融混練し、樹脂組成物を作成した。評価結果を表1
に示すが、140℃、24時間の熱履歴の結果、ICの
落下、破損はみられなかった。
【0027】(実施例3)芳香族ビニル化合物系重合体
(A)として、HIPS(電気化学工業製 デンカスチ
ロールHI−E6)40重量部、ポリフェニレンエーテ
ル系重合体(B)(三菱エンジニアリングプラスチック
ス製)60重量部の合計100重量部に対し、非導電性
無機系充填材(C)としてガラス繊維(日東紡製 CS
H 3 PA−870)40重量部、更に非繊維系導電
性充填材(E)としてカーボンブラック(電気化学工業
製 アセチレンブラック粒状)20重量部を添加後、二
軸押出機により溶融混練し樹脂組成物を作成した。評価
結果を表1に示すが、140℃、24時間の熱履歴の結
果、ICの落下、破損は観られなかった。
【0028】(実施例4)芳香族ビニル化合物系重合体
(A)として、HIPS(電気化学工業製 デンカスチ
ロールHI−E6)60重量部、ポリフェニレンエーテ
ル系重合体(B)(三菱エンジニアリングプラスチック
ス製)40重量部の合計100重量部に対し、非導電性
無機系充填材(C)としてシリカ微粒子(電気化学工業
製 デンカ溶融シリカF−105)80重量部、更に非
繊維系導電性充填材(E)としてカーボンブラック(東
海カーボン製 シーストFM)25重量部を添加後、二
軸押出機により溶融混練し樹脂組成物を作成した。評価
結果を表1に示すが、125℃、24時間の熱履歴の結
果、ICの落下、破損は観られなかった。
【0029】(実施例5)芳香族ビニル化合物系重合体
(A)として、HIPS(電気化学工業製 デンカスチ
ロールHI−E6)20重量部、ポリフェニレンエーテ
ル系重合体(B)(三菱エンジニアリングプラスチック
ス製)80重量部の合計100重量部に対し、繊維系導
電性充填材(D)としてステンレス繊維(東京製鐵製
タフミックファイバー)40重量部、及びカーボン繊維
(東邦レーヨン製 HTA−C6−SR)5重量部を添
加後、二軸押出機により溶融混練し樹脂組成物を作成し
た。評価結果を表1に示すが、160℃、24時間の熱
履歴の結果、ICの落下、破損は観られなかった。
【0030】(比較例1)実施例1、実施例3の比較と
して、芳香族ビニル化合物系重合体(A)としてHIP
S樹脂40重量部、ポリフェニレンエーテル系重合体
(B)60重量部の合計100重量部に対し、カーボン
ブラック(E)(電気化学工業製 アセチレンブラック
粒状)20重量部を添加後、二軸押出機により溶融混練
し樹脂組成物を作成した。評価結果を表2に示すが、1
40℃、24時間の熱履歴時において容器が拡張し、I
Cチップのトレイからの落下を生じた。
【0031】(比較例2)実施例2の比較として、芳香
族ビニル化合物系重合体(A)としてHIPS樹脂40
重量部、ポリフェニレンエーテル系重合体(B)60重
量部の合計100重量部に対し、非導電性無機系充填材
(C)としてガラスフレーク160重量部、更に繊維系
導電性充填材(D)としてカーボン繊維7重量部を添加
後、二軸押出機により溶融混練し、樹脂組成物を作成し
た。評価結果を表2に示すが、充填材の量が多過ぎた
為、成形品への原料の充填が不十分であり、また成形品
の強度も弱いものであった。
【0032】(比較例3)実施例4の比較として、芳香
族ビニル化合物系重合体(A)としてHIPS樹脂60
重量部、ポリフェニレンエーテル系重合体(B)40重
量部の合計100重量部に対し、非導電性無機系充填材
(C)としてシリカ微粒子80重量部、更に非繊維系導
電性充填材(E)としてカーボンブラック55重量部を
添加後、二軸押出機により溶融混練し樹脂組成物を作成
した。評価結果を表2に示すが、非繊維系導電性充填材
であるカーボンブラックの添加量が過大であり樹脂組成
物が高粘度となった為、トレイの形状に成形することが
出来なかった。
【0033】(比較例4)実施例4の比較として、芳香
族ビニル化合物系重合体(A)としてHIPS樹脂60
重量部、ポリフェニレンエーテル系重合体(B)40重
量部、非導電性無機系充填材(C)としてシリカ微粒子
4重量部、更に非繊維系導電性充填材(E)としてカー
ボンブラック25重量部を添加後、二軸押出機により溶
融混練し樹脂組成物を作製した。評価結果を表2に示す
が、125℃、24時間の熱履歴時において容器の拡張
によるICチップのトレイからの落下を生じた。
【0034】(比較例5)実施例2の比較として、芳香
族ビニル化合物系重合体(A)としてHIPS(電気化
学工業製 デンカスチロールHI−E6)40重量部、
ポリフェニレンエーテル系重合体(B)(三菱エンジニ
アリングプラスチックス製)60重量部の合計100重
量部に対し、非導電性無機系充填材(C)としてガラス
フレーク(日本板硝子製 REFG−302)40重量
部、更に繊維系導電性充填材(D)としてカーボン繊維
(東邦レーヨン製 HTA−C6−SR)4重量部を添
加後、二軸押出機により溶融混練し、樹脂組成物を作成
した。評価結果を表2に示すが、140℃、24時間の
熱履歴においてトレイからのIC落下は生じなかった
が、繊維系導電性充填材(D)の添加量が少なく、電子
部品容器の導電性が得られなかった。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】芳香族ビニル化合物系重合体(A)及び
/又はポリフェニレンエーテル系重合体(B)の合計1
00重量部に対し、非導電性無機系充填材(C)、繊維
系導電性充填材(D)及び非繊維系導電性充填材(E)
を詳細な説明の欄に記載したように特定の範囲で含有さ
せてなる樹脂組成物及びそれからなる電子部品容器は温
度変化での寸法変化が小さく寸法安定性に優れ、且つま
た導電性を有するのでICチップ等の電子部品を静電気
破壊から護ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子部品容器であるJEDEC型ICトレイ
【図2】図1の(a)部拡大図
【図3】インチ棒
【図4】熱線膨張率測定用の試験片
【図5】体積抵抗値測定用の試験片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/00 H01L 23/00 Z Fターム(参考) 4J002 BC01W BC03W BC06W BC07W BC09W BN15W BP01W CH07X DA017 DA027 DA037 DA097 DC007 DE086 DE146 DE186 DE236 DJ006 DJ016 DJ046 DJ056 DL006 DL007 FA016 FA017 FA046 FA047 FA077 FA087 FD016 GQ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ビニル化合物系重合体(A)及び/
    又はポリフェニレンエーテル系重合体(B)の合計10
    0重量部に対し、非導電性無機系充填材(C)、繊維系
    導電性充填材(D)及び非繊維系導電性充填材(E)を
    下式の範囲で含有してなる樹脂組成物。 (C)=0〜100重量部 (D)=0〜50重量部 (E)=0〜50重量部 (C)+(D)=5〜150重量部 (D)+(E)=5〜50重量部
  2. 【請求項2】熱線膨張係数が、6×10-5/℃以下であ
    る請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】体積抵抗値が、1010Ω・cm以下である
    請求項1または請求項2に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれか一項に記
    載の樹脂組成物からなる電子部品容器。
  5. 【請求項5】芳香族ビニル化合物系重合体(A):ポリ
    フェニレンエーテル系重合体=40:60〜90:10
    重量部で、芳香族ビニル化合物系重合体(A)とポリフ
    ェニレンエーテル系重合体(B)の合計100重量部に
    対し、非導電性無機系充填材(C)、繊維系導電性充填
    材(D)及び非繊維系導電性充填材(E)を下式の範囲
    で含有してなり、熱線膨張係数が、6×10-5/℃以
    下、体積抵抗値が、1010Ω・cm以下である樹脂組成
    物からなる、120℃以上で24時間以上のエージング
    用電子部品容器。 (C)=0〜100重量部 (D)=0〜50重量部 (E)=0〜50重量部 (C)+(D)=5〜150重量部 (D)+(E)=5〜50重量部
  6. 【請求項6】電子部品容器がICチップ用トレイである
    請求項4または請求項5のいずれか一項に記載の電子部
    品容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014097360A1 (ja) * 2012-12-20 2014-06-26 東京インキ株式会社 半導体集積回路装置包装トレイ用樹脂組成物および半導体集積回路装置包装トレイ

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WO2014097360A1 (ja) * 2012-12-20 2014-06-26 東京インキ株式会社 半導体集積回路装置包装トレイ用樹脂組成物および半導体集積回路装置包装トレイ

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