JP2001190690A - 経皮治療用具 - Google Patents

経皮治療用具

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JP2001190690A
JP2001190690A JP2000111375A JP2000111375A JP2001190690A JP 2001190690 A JP2001190690 A JP 2001190690A JP 2000111375 A JP2000111375 A JP 2000111375A JP 2000111375 A JP2000111375 A JP 2000111375A JP 2001190690 A JP2001190690 A JP 2001190690A
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semiconductor layer
semiconductor
transdermal therapeutic
sheet
layer
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Toshiyoshi Ebihara
利好 海老原
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KENTOSU KK
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KENTOSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経皮治療用具としてベースとなる布等のシー
トの面の全面又は一部に半導体層を付着させ、これを患
部に当てて治療する。患部が膝や肘のような屈伸を伴う
箇所である場合、半導体層は屈伸に伴ってひび割れて亀
裂を生じたり、シートから剥離脱落する欠点を解消し、
併せて半導体層を付着させる手段を改善した、半導体膜
を用いた経皮治療用具を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 シート3の表面に半導体層1を設け、該
半導体層は、伸縮性のある素材を基材とし、これに粉末
状の半導体を混入させたものを、伸縮性のある接着剤層
2で接着するか、或いは接着材層2の上に半導体層1を
印刷によって形成することによって、伸縮に耐える経皮
治療用具となる。また、人体に接する面に半導体部を突
出させたサポーターとして指圧効果を付加することもで
きる。半導体層を付着させる手段として、熱転写あるい
は水転写を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は経皮治療用具に関
し、特に半導体材料よりなる根治効果を発揮する経皮治
療用具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、経皮吸収治療は打ち身、捻挫、こ
りなどに対してパック剤が使用され、これには経皮吸収
薬剤としてメントール、カンフル、ハッカ油、チモール
などが用いられ、また、痛み止めとしてインドメタシ
ン、フェルビナクなどが経皮吸収薬剤として使用される
ほか、心臓発作を抑えるため、虚血性心疾患治療剤硝酸
薬である経皮吸収薬剤のニトログリセリン製剤や硝酸イ
ソソルビト製剤をシートに貼付したものや、経皮吸収ク
リーム等の形で市販されている。
【0003】しかし、これらの方法は一時的に痛みを抑
えたり、心臓発作を一時的に回避するだけであって、根
本的な治療とはなっていない場合が多く、その解決策と
して半導体膜を用いる方法があり、この方法によれば根
本的な治療効果を期待することができ、狭心症や不整脈
の患者が治癒したり、腰痛が完全に治った例が多いが、
対症療法的な一時的に痛みを抑える効果の発揮は一定し
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】根本的な治療効果を期
待するための半導体膜を用いる治療用具としてベースと
なる布等のシートの面に半導体層を付着させ、これを患
部に当てて治療するが、患部が膝や肘のような屈伸を伴
う箇所である場合、半導体層は屈伸に伴ってひび割れて
亀裂を生じたり、シートから剥離脱落することがある。
本発明はこのような欠点を解消した、半導体の層を用い
た経皮治療用具を提供することを目的としている。
【0005】また、対症療法的な一時的に痛みを抑える
効果を得るため、経皮吸収薬剤を半導体膜を用いる治療
法に組み合わせ、手術や経口的薬剤による方法を採らず
に、経皮貼付けにより治癒させる治療用具を提供するこ
とを目的としている。
【0006】また、布等のシートの面に半導体層を付着
させ、これを患部に当てて治療する場合、半導体層を設
けたパッド状のシートを直接肌に貼付したり、衣料の間
に挟み込んだりして使用すると、脱落や使用中のずれの
ために効果が損なわれることがある。また、半導体層を
インク状として布等に印刷し利用する場合、設備が大き
なものとなり、あまり多量に生産することのない場合に
は適さないものとなる。本発明はこのような欠点を解消
し、比較的簡単な設備で布や衣料、あるいはサポーター
などの面や、さらにセラミック、金属、ガラス等の面に
も半導体層を設けることができる実用的な経皮治療用具
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本方法は西洋医学的手法
と東洋医学的思想とを組み合わせたもので、経皮的に根
本的治療を目指すものであり、従って本発明は経皮接触
による殆どの治療方式に半導体治療効果を付加した形で
適用できる。また、単なる温熱シップに対しても半導体
の効果を加えれば複合効果は非常に大きなものとなる。
【0008】そして上記の課題は本発明によれば、シー
トの面に半導体層を設け、該半導体層は、伸縮性のある
素材を基材とし、これに粉末状の半導体を混入させたも
のとすることで解決される。
【0009】そして前項において、半導体層は、P型半
導体、または、N型半導体とし、あるいは、P型半導体
層とN型半導体層とを積層したものとし、さらには、半
導体層はP型半導体とN型半導体とを混合したものとす
ることで解決される。
【0010】また、前項までの解決手段において、シー
トの面に設ける半導体層は、伸縮性を有する接着剤によ
り貼付するか、或いは伸縮性を有する接着剤の面に印刷
によって形成することによって解決される。
【0011】また、前項までの解決手段において、シー
トは人体の特定の部位を覆うように形成し、該シートの
面に部分的に半導体層を貼付又は印刷し、その貼付又は
印刷する位置は、人体のツボに相当する位置であること
とすることで解決される。
【0012】また、前項までの解決手段において、シー
トは伸縮性を有するか、又は伸縮性を持たない、布、合
成樹脂、ゴムとすることで解決される。
【0013】また、シート面に対して半導体層を貼付又
は印刷するのを、シートの表面、あるいは裏面とするこ
とで解決される。
【0014】また、シートは伸縮性を有する布、合成樹
脂、ゴムであり、素材にN型、あるいはP型、または両
者を混合した半導体粉末を混入させたのち、所要の形状
に形成したものであることによっても解決することがで
きる。
【0015】さらに、上記の課題は、半導体層を経皮治
療部材として備える経皮治療用具であって、該半導体層
を被転写部材の表面に対して熱転写によって接着形成す
ることのできる転写インク層を備えることにより解決さ
れる。
【0016】また、上記の課題は、片面に治療作用力を
反射する反射層を備えた半導体層を経皮治療部材として
備える経皮治療用具であって、該半導体層を被転写部材
の表面に対して熱転写によって接着形成することのでき
る転写インク層を備えることにより解決される。
【0017】また、前項、前前項において、転写インク
層は熱プレスによる熱転写インク層であることによって
解決される。
【0018】さらに、前項、前前項、前前前項におい
て、治療作用面として半導体層を直接患部に接するよう
な順とするか、あるいは、治療作用面として半導体層が
被転写部材を介して患部に接するような順で積層したこ
とで解決される。
【0019】また、上記の課題は、半導体層を経皮治療
部材として備える経皮治療用具であって、該半導体層を
被転写部材の表面に対して水転写によって接着すること
で解決される。
【0020】また、上記の課題は、片面に治療作用力を
反射する反射層を備えた半導体層を経皮治療部材として
備える経皮治療用具であって、該半導体層を被転写部材
の表面に対して水転写によって接着することにより解決
される。
【0021】また、上記の課題は、前項、前前項におい
て、半導体層は水等による湿潤によって接着機能を発揮
するか、あるいは、反射層は水等による湿潤によって接
着機能を発揮することで解決される。
【0022】さらに、前項までの水転写を用いた解決手
段において、治療作用面として半導体層を直接患部に接
するような順で積層するか、あるいは、治療作用面とし
て半導体層が被転写部材を介して患部に接するような順
で積層することで解決することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】例えば、心不全は心臓の収縮性低
下によって生ずる。心臓の収縮性が低下し、代償機能が
働かないと抹消組織に必要なだけの血液を送れなくなる
が、特に運動時には骨格筋は多くの血液を必要とする。
【0024】従って運動時多くの血液を供給するために
心臓の心拍数が増加するが、これを動悸として感じ、ガ
ス交換を良くするため肺は頻呼吸となり、これを息切れ
として感じる。心不全のときは正常の時より少ない運動
量で動悸、息切れを生ずるようになる。
【0025】本発明者は半導体膜又は半導体膜をコーテ
ィングしたセラミックスが筋肉運動を活性化することを
見出したが、これを心臓及び肺の経絡(ツボ)に当たる
ダンチュウー、シンユ、歩廊、乳根、食トク、巨闕、玉
堂等に貼布すると、心筋を活性化して心不全を防止する
ことを知見した。
【0026】通常心臓疾患の場合、ニトログリセリンを
常備して急な発病の際服用するが最近では硝酸イソソル
ビドやニトログリセリン等の硝酸薬を経皮的に吸収さ
せ、心不全を未然に防止する方法も採られている。しか
し、硝酸イソソルビドやニトログリセリンは、冠血管拡
張作用によって血液の流れを良くし、心不全、心筋梗塞
を防止するものであって、心不全、心筋梗塞を治癒する
ものではない。
【0027】本発明は半導体膜の筋肉活性化作用を利用
し、例えば、心筋の活性化を行って心不全、心筋梗塞、
狭心症などの症状を改善し治療する用具を提供するもの
であって、安全のため、硝酸イソソルビドやニトログリ
セリン等の硝酸薬の経皮的な吸収により急の発病を抑え
る薬剤を複合させるものであり、一つの治療行為(治療
用具の貼付)で同時に二つの目的効果を達成するもので
ある。この場合、半導体膜による治療と、硝酸イソソル
ビドやニトログリセリン等の硝酸薬の経皮的な吸収によ
る治療とを別途に実施してもよいが、二度手間となるば
かりでなく、各治療効果が同時に継続させることができ
ず、断続的なものとなる。
【0028】心臓病としては、心不全、心筋梗塞、狭心
症などがあり、その前駆症状として不整脈がある。本発
明は不整脈にも効果があり、不整脈の時に完全に治すこ
とが心臓病予防の基本である。心臓は公知のように右心
室、右心房、左心室、左心房の4室に分かれており、基
本的に4つの機能が連動して行なわれている。それは
(1)ポンプ作用を行う心筋、(2)心筋に酸素、エネ
ルギーを供給する冠動脈、(3)血液の逆流を防止する
4個の弁膜、(4)心筋収縮の電気的刺激を伝える刺激
伝導系で、どれか一つの機能が低下しても致命的となる
場合が多い。
【0029】心臓病の諸症状を総括すると、狭心症とは
一過性虚血状態に陥った時の疼痛発作を主徴とする症候
群であり、心不全とは心臓の収縮低下によって生ずる鬱
血や浮腫により心肺機能が低下し、患者としては苦痛に
耐えられなくなり死に至る。心筋梗塞とは心筋がなんら
かの原因で閉塞状態となり、心臓機能が停止に至る症候
群である。これらの心臓病で共通しているのは、心筋へ
の血流が滞ったり、閉塞状態となって心臓の動きが鈍く
なったり、停止する状況である。
【0030】半導体膜、特に半導体膜付きセラミックス
やN型半導体とP型半導体の複合膜は筋肉を活性化し、
血流を増加して鬱血を解消する効果がある。但し、これ
らの治療を行う際、微弱ながら半導体の刺激があるの
で、用心のため硝酸イソソルビドやニトログリセリンに
よる経皮吸収を併用し、安全に治療するのが本発明の一
つの目的である。ニトログリセリンは軟膏状で皮膚面に
塗布するが、粘着シートに混合して経皮的に徐徐に吸収
させて発症を抑える方法が採られている。
【0031】半導体の治療効果は、東方医学第13巻第
3号P17〜25(1997)に記載されているよう
に、血流を一時的に増加して乳酸等の痛み物質を流し去
り、自律神経機能を高め、筋肉の緊張を和らげる作用が
ある。一般に経皮治療が行われる筋肉の腫れ、捻挫、打
ち身、こりなど皮膚内部の筋肉組織の損傷は鬱血による
ことが多く、半導体膜の貼付によって血流が増加し腫れ
が引く作用がある。このような半導体膜の貼付による効
果と、経皮吸収性治療薬剤による効果とが複合して患部
の根本的な治療が実現する。
【0032】本発明は、伸縮性のある、又は、伸縮性の
ないシート面に、伸縮性を持たせた半導体膜を、伸縮性
のある接着剤によって、または印刷によって接合させた
形で実施することができる。
【0033】また、本発明は、半導体膜を、経皮治療用
具のベースとなる布や衣料、あるいはサポーターなどの
生地部材の面に対して転写によって接着形成することの
できる転写インク層を備えるようにし、転写によって半
導体層を付着させる。
【0034】転写は、熱転写インク層を設けて熱プレス
によるものとするか、あるいは半導体層を水や温水等で
湿潤させ、これを生地部材の面に付着させることにより
行うようにする。
【0035】また、半導体層の片面に治療作用力を反射
する反射層を設けるようにする。こうすることで作用力
の効率的な利用が可能となる。
【0036】熱転写インク層と半導体層との相対的な積
層順序は、治療作用面が半導体層を直接患部に接するよ
うにしてもよいし、また、治療作用面は半導体層が経皮
治療用具のベースとなる被転写部材を介して患部に接す
るように行われるようにすることもできる。
【0037】生地としては、絹、綿、化繊、皮革、合成
樹脂シート等のシートあるいはフィルム状の部材、さら
に治療が行いやすいようにサポーター等であっても支障
はない。サポーター等の場合、その内側面に転写するこ
とも可能であり、様々な効果が期待できる。又、セラミ
ック、金属、ガラスなどの面にも応用が可能である。
【0038】また、半導体層はN型半導体で構成して
も、P型半導体で構成しても、あるいは、P型半導体層
とN型半導体層とを積層したものであってもよく、さら
にはP型半導体とN型半導体とを混合したものとしても
よい。
【0039】
【実施例】図1は本発明の経皮治療用具の一実施例であ
る。同図において、1は半導体層であり、例えば、イン
ク、塗料、接着剤等としての素材、例えば、キシレン、
チクロレキサノン、メチルエチルケトン、トルエンなど
に半導体のメッシュ30前後〜10000前後のパウダ
ーを混入させたものである。半導体としては、N型、ま
たはP型、あるいはN型とP型とを混合させたものを用
いる。こうすることにより半導体層は伸縮性を有するも
のとなる。
【0040】2は接着剤層である。接着剤としては、例
えば、キシレン、チクロレキサノン、メチルエチルケト
ン、トルエンなどを素材としたものを用いることで伸縮
性を有する接着剤層が得られる。
【0041】3はシートである。繊維製の布や、ゴム、
合成樹脂など、伸縮性のあるものが用いられる。用途に
よっては伸縮性はなくてもよい。このようなシート3に
接着剤層2によって半導体層1を接着する。半導体層
1、接着剤層2は伸縮性を有するので人体の屈伸部位に
シート3を装着してもひび割れして亀裂が入ったり、脱
落したりするようなことがない。
【0042】図2は本発明の経皮治療用具の別の実施例
である。同図において、1aは半導体層であり、例え
ば、インク、塗料、接着剤等としての素材、例えば、キ
シレン、チクロレキサノン、メチルエチルケトン、トル
エンなどに半導体のメッシュ30前後〜10000前後
のパウダーを混入させたものである。半導体としては、
N型、またはP型を用いる。1bは半導体層であり、前
記半導体層1aと同様の組成とするが、半導体として
は、P型、またはN型とし、前記の半導体層1aとは逆
の型のものを用いて積層状とする。
【0043】2は接着剤層、3はシートであり、前記実
施例同様のものである。
【0044】シート3に接着剤層2によって半導体層1
a、同1bを積層したものを接着する。半導体層1a、
1b、そして接着剤層2は伸縮性を有するので人体の屈
伸部位にシート3を装着してもひび割れして亀裂が入っ
たり、脱落したりするようなことがない。
【0045】図3、図4は、人体の患部に装着するサポ
ーターに本発明を適用した例である。10はシートとし
てのサポーターであり、伸縮性を有する素材で形成され
ている。11は半導体層であって、前記の各実施例に記
載した構成とするが、目的に応じて円盤状の大きさ等に
カットして用いる。12は接着剤層であって、これも前
記実施例同様の構成とする。サポーター10の人体に接
する内面側10aの面に接着剤層12によって半導体層
11を接着する。接着位置は人体のいわゆるツボに相当
する位置とするのが望ましい。半導体層11、接着剤層
12は伸縮性を有するので人体の屈伸部位、例えば肘や
膝などにサポーター10を装着しても半導体層11がひ
び割れして亀裂が入ったり、ひび割れた部分が脱落した
りするようなことがない。
【0046】図5は、シーツ状の面積の大きなシートに
本発明を適用した例である。20はシートであって、比
較的大きな面積からなる平坦なシーツ状の布やゴム、あ
るいは樹脂からなる。21は前記同様の構成の複数の半
導体層であって、シート20の面に前記同様の構成の接
着剤層(図示せず)で接着する。半導体層21は、例え
ば、このシート20の上に人が仰臥した場合、その人体
のツボ位置に当たるように分散配置されている。このよ
うなシート20を人体に巻き付けたり種々の用途に用い
ることができ、人体のいかなる部位、例えば、腹掛け、
腹巻き、胴巻き、鉢巻きなどとして用いても半導体層2
1と接着剤層は伸縮性を有するので、半導体層がひび割
れして亀裂が入ったり、脱落したりするようなことがな
い。
【0047】なお、前記実施例においては、半導体層は
円盤状の形にカットしたものを用いたが、これは円形、
多角形、ハート形、星型、帯状、あるいはその他の図案
として全体に配置するようにしてもよい。
【0048】また、前記各実施例におけるシートは伸縮
性があるものを用いたが、用途によっては伸縮性がなく
ても支障はなく、伸縮性を有する半導体層と、伸縮性を
有する接着剤層によって所期の効果を充分得られるもの
である。
【0049】図6は、例えば丸首シャツ等の下着に本発
明を適用した例である。30は丸首シャツであり、ま
た、31は前記同様の構成の複数の半導体層であり、丸
首シャツ30の面に前記同様の構成の接着剤層(図示せ
ず)で接着する。半導体層31は、この丸首シャツ30
を人が着用した場合、その人体のツボ位置に当たるよう
に分散配置されている。このような丸首シャツ30を着
用して運動等を行っても半導体層31と接着剤層は伸縮
性を有するので、半導体層がひび割れして亀裂が入った
り、脱落したりするようなことがない。
【0050】図7は、上着等の衣料に本発明を適用した
例である。40は上着の一例としてのYシャツであり、
また、41は前記同様の構成の複数の半導体層であり、
Yシャツ40の面に前記同様の構成の接着剤層(図示せ
ず)で接着する。半導体層41は、このYシャツ40を
人が着用した場合、その人体のツボ位置に当たるように
分散配置されている。このようなYシャツ40を着用し
て運動等を行っても半導体層41と接着剤層は伸縮性を
有するので、半導体層がひび割れして亀裂が入ったり、
脱落したりするようなことがない。
【0051】図8は、寝具類に本発明を適用した例であ
る。50は寝具の一例としてのマットレスであり、ま
た、51は前記同様の構成の複数の半導体層であり、マ
ットレス50の面に前記同様の構成の接着剤層(図示せ
ず)で接着する。半導体層51は、このマットレス50
に人が仰臥した場合、その人体のツボ位置に当たるよう
に分散配置されている。このようなマットレス50上を
人が転動しても半導体層51と接着剤層は伸縮性を有す
るので、半導体層がひび割れして亀裂が入ったり、脱落
したりするようなことがない。
【0052】図9は、おしめや同カバーなどに本発明を
適用した例である。60はおしめであり、また、61は
前記同様の構成の複数の半導体層であり、おしめ60の
面に前記同様の構成の接着剤層(図示せず)で接着す
る。半導体層61は、おしめを人が着用した場合、その
人体のツボ位置に当たるように分散配置されている。こ
のようなおしめ60上を人が着用して運動しても半導体
層61と接着剤層は伸縮性を有するので、半導体層がひ
び割れして亀裂が入ったり、脱落したりするようなこと
がない。
【0053】さらに、図示は省略するが、各種の手袋、
各種の足袋、各種の靴下、各種の帽子、襟巻き、スカー
フ、あるいは座布団、同カバー、クッション、同カバ
ー、前掛け等にも本発明は適用することができる。
【0054】半導体層は別に形成して接着するようにし
たが、シートを形成する樹脂に半導体パウダーを混入し
たり、布を形成する繊維に半導体パウダーを含浸させて
から布を織ったり、さらに布に直接半導体パウダーを含
浸させて得られえた布やシートを用いて経皮治療用具と
しても、半導体による治療効果を得ることができる。
【0055】以上の実施例では、半導体層はいずれも接
着剤層によって貼付するようにしたが、半導体層は、オ
フセット印刷やスクリーン印刷などの印刷手段を用いて
接着剤層の面上に印刷するようにしてもよい。
【0056】また、前記の実施例では半導体層はいずれ
も、シートや衣料の表面に設けるようにしたが、シート
や衣料の裏面に設けてもよい。
【0057】なお、以上の実施例においてはすべて半導
体層による治療を中心として記述したが、半導体層と経
皮吸収性薬剤含有粘着剤とを組み合わせることによって
前記した総合的な効果が得られるものであることは言う
までもない。
【0058】また、以上の実施例において使用中の状態
にある半導体層に対し、例えば、ドライアー、ホカロン
(商品名)等を用いて加温したり、若しくは、例えば、
UV発生器、UV発生蛍光管等を用いてUV波を加えた
り、あるいは例えば、小型ファン、ドライアー等を用い
て風を当てたりすることによって半導体層が活性化し、
より優れた効果を得ることができる。
【0059】また、上述の半導体層は人体の表面に対
し、直接対向させてもよく、あるいは衣料等を隔てて間
接的でもよく、いずれの場合においても効果が得られる
ものである。
【0060】図10から図13に、半導体層を人体の表
面に対し直接対向させる一例を示す。これらは本発明を
サポーターに適用するものであって、手首、肘、その他
の上肢、足首、膝、その他の下肢、あるいは胴部に用い
るサポーター(パッドを含む)に用い、半導体部分を突
出するようにしておくことによって指圧療法としての効
果も得られるものである。
【0061】図10はサポーターに組み込む半導体シー
トの平面図であって、70はベースとなる伸縮シート、
71は半導体部であり、図10(A)は伸縮シート70
の面に1個の半導体部71を配置したもの、図10
(B)は伸縮シート70の面に2個の半導体部71を配
置したもの、図10(C)は伸縮シート70の面に3個
の半導体部71を配置したもの、図10(D)は伸縮シ
ート70の面に4個の半導体部71を配置したものであ
り、半導体部71の数、形状、伸縮シート70の形状は
用途により変更可能で任意のものである。
【0062】図11は図10(A)の断面図であり、伸
縮シート70の一面には接着剤層72を介して半導体部
71が取り付けられている。半導体部71は、中心にセ
ラミック粒73を配置、その周囲を半導体層で囲繞する
ように、指圧に適した突起状の形状に形成する。伸縮シ
ート70の他面には公知の面ファスナー(例えば商品名
マジックテープ)74の対をなす中の一方のものが取り
付けられている。半導体部71の中心に配置されるセラ
ミック粒73の厚みは、指圧効果の変化を期待するため
に数種類用意する。
【0063】図12は図10(C)の断面図であり、伸
縮シート70は長手の形状に形成、その一面にはセラミ
ック粒73が指圧に適した突起状の形状に形成されて接
着剤層72を介して取り付けられ、その表面及びその周
囲に半導体部75が印刷によって形成されている。伸縮
シート70の他面には公知の面ファスナーの一方のもの
が取り付けられる。半導体部75の下側に配置されるセ
ラミック粒73の厚みは、指圧効果の変化を期待するた
めに数種類用意する。
【0064】図13はサポーターとしての全体の説明図
であり、(A)は斜視図で、80はベルトであり、伸縮
性のシートまたは非伸縮性のシートで帯状に、目的の人
体の部分に巻く付け得るように形成する。一方の面には
ほぼ全面に面ファスナーの一方の側の84aを取り付
け、また、他方の面の端部に面ファスナーの他方の側8
4bを取り付ける。面ファスナー84aを設けた面に
は、図10乃至図12によって記述した半導体シートを
取り付ける。図13(A)の例では、図10(C)の半
導体部71が3個のものと、図10(D)の半導体部7
1が4個のものとが、面ファスナーによって取り付けら
れている。
【0065】図13(B)はこのようなベルト状のサポ
ーターを巻回した状態を示していて、ベルト80に設け
た面ファスナー84aと同84bとを圧着して閉じたル
ープ状とすることができ、人体の所望の部分を締めつ
け、内側に突出した半導体部71が人体表面に直接対向
し圧接し、サポーターとして、手首、肘、その他の上
肢、足首、膝、その他の下肢、あるいは胴部に用い、指
圧療法としての効果も得られ、しかも使用者が任意に半
導体の位置を設定することができる。
【0066】半導体層は以上の本発明の第1のものの実
施例では接着あるいは印刷によってシート面に形成する
ようにしたが、次に第2の発明としてこれを転写によっ
て行うようにした実施例を記述する。
【0067】図14(A)は本発明の経皮治療用具の第
2の発明の第1の実施例の構造を説明する断面図、図1
4(B)は同じく転写工程を説明する断面図、図14
(C)は同じく転写終了状態の断面図である。図14
(A)において、100は粘着テープやラベルなどに用
いる公知の剥離紙、また、200は経皮治療部材として
の半導体層であり、例えば、インク、塗料、接着剤等と
しての素材、例えば、キシレン、チクロレキサノン、メ
チルエチルケトン、トルエンなどに半導体のメッシュ3
0前後〜10000前後のパウダーを混入させたもので
ある。半導体としては、N型、またはP型、あるいはN
型とP型とを混合させたものを用いる。こうすることに
より半導体層は伸縮性を有するものとなる。半導体層2
00は、円形あるいは多角形状、または各種のキャラク
ターのパターンなど、所望の形状に剥離紙100の面に
印刷される。
【0068】300は熱転写インク層である。熱転写イ
ンク層300は、公知のものであって例えば、キシレ
ン、チクロレキサノンなどを含み、熱を加えつつ加圧す
ることで布生地等の転写対象面に接着する性質を備え
る。熱転写インク層300は半導体層200の70、パ
ターンに合わせて対象面に印刷される。
【0069】図14(B)は前記のような構成の経皮治
療用具の転写工程を説明する断面図であって、400は
被転写部材であり、絹、綿、化繊、皮革、合成樹脂シー
ト等のシートあるいはフィルム状の部材である。被転写
部材400の対象面に熱転写インク層300側を当てて
剥離紙100側から110°〜150°Cの温度を加え
つつ矢印B方向に約10〜20秒加圧することによって
熱転写が行われる。その後、約60°Cで10分乃至2
0分乾燥させ、安定な接着状態が得られる。
【0070】図14(C)は熱転写インク層300が被
転写部材400に転写された転写工程終了後の状態の断
面図であり、剥離紙100を除去し、使用可能な状態と
なっている。このような経皮治療用具を、半導体層20
0側を患部に当て、被転写部材400を用いて患部に固
定する等して治療を行う。半導体層200の作用力はそ
の両面方向、図14(C)における二つの矢印A方向に
作用し、作用力の多角的な利用が可能となる。
【0071】図15は第2の発明の第2の実施例を説明
するものであり、図15(A)は構造を説明する断面
図、図15(B)は同じく転写工程を説明する断面図、
図15(C)は転写終了状態の断面図である。図15
(A)において、100は粘着テープやラベルなどに用
いる公知の剥離紙、また、200は経皮治療部材として
の半導体層であり、例えば、インク、塗料、接着剤等と
しての素材、例えば、キシレン、チクロレキサノン、メ
チルエチルケトン、トルエンなどに半導体のメッシュ3
0前後〜10000前後のパウダーを混入させたもので
ある。半導体としては、N型、またはP型、あるいはN
型とP型とを混合させたものを用いる。こうすることに
より半導体層は伸縮性を有するものとなる。
【0072】500は反射層である。アルミニューム、
アルミナ、銀、金 などの金属粉のひとつまたは複数と
可撓性の接着剤とを混合させた膜で印刷により形成さ
れ、半導体層200の面に印刷して形成する。
【0073】300は熱転写インク層である。熱転写イ
ンク層300は、公知のものであって例えば、キシレ
ン、チクロレキサノンなどを含み、熱を加えつつ加圧す
ることで布生地等の転写対象面に接着する性質を備え
る。半導体層200、反射層500、熱転写インク層3
00は、円形あるいは多角形状、または各種のキャラク
ターのパターンなど、所望の形状で順次に印刷される。
【0074】図15(B)は前記のような構成の経皮治
療用具の転写工程を説明する断面図であって、400は
被転写部材であり、絹、綿、化繊、皮革、合成樹脂シー
ト等のシートあるいはフィルム状の部材である。被転写
部材400の対象面に熱転写インク層300側を当てて
剥離紙100側から110゜〜150°Cの温度を加え
つつ矢印B方向に約10〜20秒加圧することによって
熱転写が行われる。その後、約60°Cで10分乃至2
0分乾燥させ、安定な接着状態を得る。
【0075】図15(C)は転写工程終了後の状態の断
面図であり、剥離紙100を除去し、使用可能な状態と
なっている。このような経皮治療用具を、半導体層20
0側を患部に当てるとともに、被転写部材400を用い
て患部に固定する等して治療を行う。反射層500の介
在によって半導体層200の作用力は概ね図15(C)
における矢印A方向にのみ作用し、作用力の効果的な利
用が可能となる。
【0076】図16は第2の発明の第3の実施例を説明
するものであり、図16(A)は断面図、図16(B)
は転写準備工程を説明する断面図、図16(C)は転写
終了状態の断面図である。図16(A)において、10
0は粘着テープやラベルなどに用いる公知の剥離紙、5
00は反射層で、アルミニューム、アルミナ、銀、金な
どの金属粉のひとつまたは複数と可撓性の接着剤とを混
合した膜で印刷により形成される。200は経皮治療部
材としての半導体層であり、前記までの実施例同様のも
のである。300は熱転写インク層である。熱転写イン
ク層300は、公知のものであって例えば、キシレン、
チクロレキサノンなどを含み、熱を加えつつ加圧するこ
とで布生地等の転写対象面に接着する性質を備える。以
上の各層は記述の順序で所望の形状、パターンに合わせ
て順次印刷されて形成される。
【0077】図16(B)は前記のような構成の経皮治
療用具の転写工程を説明する断面図であって、400は
被転写部材であり、絹、綿、化繊、皮革、合成樹脂シー
ト等のシートあるいはフィルム状の部材である。被転写
部材400の対象面に熱転写インク層300側を当てて
剥離紙100側から110゜〜150゜Cの温度を加え
つつ矢印B方向に約10〜20秒加圧することによって
熱転写が行われる。その後、約60°Cで10分乃至2
0分乾燥させ、安定な接着状態を得る。
【0078】図16(C)は転写工程終了後の状態の断
面図であり、剥離紙100を除去し、使用可能な状態と
なっている。このような経皮治療用具を、被転写部材4
00側を患部に当てるとともに、この被転写部材400
を用いて患部に固定する等して治療を行う。反射層50
0の存在によって半導体層200の作用力は概ね図15
(C)における矢印A方向にのみ作用するので、作用力
の効果的な利用が可能となる。
【0079】図17は第2の発明の第4の実施例を説明
するものであり、図17(A)は断面図、図17(B)
は転写準備工程を説明する断面図、図17(C)は転写
終了状態の断面図である。図17(A)において、10
0は粘着テープやラベルなどに用いる公知の剥離紙、2
00は経皮治療部材としての半導体層であり、前記まで
の実施例同様のものである。
【0080】半導体層200は前記したような成分を有
するので、水や温湯などに浸漬することによって湿潤状
態とし、これを対象面に当てて軽い加圧を行うことで接
着、転写が行われる。半導体層200は所望の形状、パ
ターンに合わせて剥離紙100の対象面に印刷される。
【0081】図17(B)は前記のような構成の経皮治
療用具の転写準備工程を説明する断面図であって、60
0は容器、700は容器600に満たした水である。こ
のように、経皮治療用具を水700に所定時間、浸す
か、潜らすことによって半導体層200が湿潤状態とな
るとともに剥離紙100が剥離する。
【0082】図17(C)は半導体層200が被転写部
材400に転写された転写工程終了後の状態の断面図で
あり、剥離紙100が除去され、使用可能な状態となっ
ている。400は被転写部材であり、絹、綿、化繊、皮
革、合成樹脂シート等のシートあるいはフィルム状の部
材である。被転写部材400の対象面に半導体層200
側を当てて、60℃〜100℃の環境に15〜30分お
くことによって水転写による接着が行われる。
【0083】このような経皮治療用具を、半導体層20
0側を患部に当て、被転写部材400を用いて患部に固
定する等して治療を行う。
【0084】半導体層200の作用力は、図17(C)
における二つの矢印A方向に作用し、作用力の多角的な
利用が可能となる。
【0085】図18は第2の発明の第5の実施例を説明
するものであり、図18(A)は断面図、図18(B)
は転写準備工程を説明する断面図、図18(C)は転写
終了状態の断面図である。図18(A)において、10
0は粘着テープやラベルなどに用いる公知の剥離紙、2
00は経皮治療部材としての半導体層、500は反射層
であり、前記までの実施例同様のものである。
【0086】反射層500は前記したような成分を有す
るので、水や温湯などに浸漬することによって湿潤状態
とし、これを対象面に当てて軽い加圧を行うことで接
着、転写が行われる。半導体層200、反射層500は
所望の形状、パターンに合わせて剥離紙100の対象面
に印刷される。
【0087】図18(B)は前記のような構成の経皮治
療用具の転写準備工程を説明する断面図であって、60
0は容器、700は容器600に満たした水である。こ
のように、経皮治療用具を水700に所定時間、浸す
か、潜らすことによって反射層500が湿潤状態となる
とともに剥離紙100が剥離する。
【0088】図18(C)は反射層500が被転写部材
400に転写された転写工程終了後の状態の断面図であ
り、剥離紙100が除去され、使用可能な状態となって
いる。400は被転写部材であり、絹、綿、化繊、皮
革、合成樹脂シート等のシートあるいはフィルム状の部
材である。被転写部材400の対象面に反射層500側
を当てて、60℃〜100℃の環境に15〜30分おく
ことによって水転写による接着が行われる。
【0089】このような経皮治療用具を、半導体層20
0側を患部に当て、被転写部材400を用いて患部に固
定する等して治療を行う。
【0090】半導体層200の作用力は、図18(C)
における矢印A方向に作用し、作用力の効率的な利用が
可能となる。
【0091】図19は第2の発明の第6の実施例を説明
するものであり、図19(A)は断面図、図19(B)
は転写準備工程を説明する断面図、図19(C)は転写
終了状態の断面図である。図19(A)において、10
0は粘着テープやラベルなどに用いる公知の剥離紙、2
00は経皮治療部材としての半導体層、500は反射層
であり、前記までの実施例同様のものである。
【0092】半導体層200は前記したような成分を有
するので、水や温湯などに浸漬することによって湿潤状
態とし、これを対象面に当てて軽い加圧を行うことで接
着、転写が行われる。半導体層200、反射層500は
所望の形状、パターンに合わせて剥離紙100の対象面
に印刷される。
【0093】図19(B)は前記のような構成の経皮治
療用具の転写準備工程を説明する断面図であって、60
0は容器、700は容器600に満たした水である。こ
のように、経皮治療用具を水700に所定時間、浸す
か、潜らすことによって反射層500が湿潤状態となる
とともに剥離紙100が剥離する。
【0094】図19(C)は半導体層200が被転写部
材400に転写された転写工程終了後の状態の断面図で
あり、剥離紙100が除去され、使用可能な状態となっ
ている。400は被転写部材であり、絹、綿、化繊、皮
革、合成樹脂シート等のシートあるいはフィルム状の部
材である。被転写部材400の対象面に半導体層200
側を当てて、60℃〜100℃の環境に15〜30分お
くことによって水転写による接着が行われる。
【0095】このような経皮治療用具を、半導体層20
0側を患部に当て、被転写部材400を用いて患部に固
定する等して治療を行う。
【0096】半導体層200の作用力は、反射層500
の存在によって図19(C)における矢印A方向に作用
し、作用力の効率的な利用が可能となる。
【0097】なお、以上の第2の発明の実施例におい
て、被転写部材は、絹、綿、化繊、皮革、合成樹脂シー
ト等のシートあるいはフィルム状の部材と記述したが、
生地、紙、皮革、セラミック、金属、ガラスその他でも
よい。
【0098】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体層
とこれをシートに接着する接着剤層とに伸縮性を持たせ
るようにしたので、シートを人体のいかなる部位に用い
ても人体の屈伸等による半導体層の亀裂や脱落を生じる
ことがない。
【0099】また、経皮吸収性薬剤と併用することによ
ってその即効効果と、半導体治療による長期的根治効果
とが得られる。
【0100】また、サポーターとして構成し、半導体部
を突出するようにすれば、指圧療法の効果も併せて得ら
れるものとなる。
【0101】又、本発明の第2のものによれば、経皮治
療用具の半導体層を、用具のベースとなる生地等の面に
転写によって形成するようにしたので、大きな設備等を
用いることなく任意の生地の箇所に半導体層を設けるこ
とができるようになり、用途を大幅に拡大することがで
きる。
【0102】また、転写は熱あるいは水転写としたの
で、容易かつ確実な接着状態を得ることができるものと
なる。
【0103】また、反射層を設け、半導体層と反射層と
の積層順を考慮することで作用力を所望の方向とするこ
とができ、効果的な作用力の利用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートと半導体層との構造を示す断面図であ
る。
【図2】シートと半導体層との構造を示す断面図であ
る。
【図3】サポーターに本発明を適用した説明図である。
【図4】図3の部分的な断面図である。
【図5】シーツ状のものに本発明を適用した説明図であ
る。
【図6】下着に本発明を適用した説明図である。
【図7】Yシャツに本発明を適用した説明図である。
【図8】寝具に本発明を適用した説明図である。
【図9】おしめに本発明を適用した説明図である。
【図10】(A)、(B)、(C)、(D)は、サポー
ターとした本発明に用いる部品の平面図である。
【図11】図10(A)の断面図である。
【図12】図10(C)の断面図である。
【図13】(A)はサポーターとしての本発明の一実施
例の斜視図、(B)は同断面図である。
【図14】(A)、(B)、(C)は第2の発明の第1
の実施例の断面図である。
【図15】(A)、(B)、(C)は第2の発明の第2
の実施例の断面図である。
【図16】(A)、(B)、(C)は第2の発明の第3
の実施例の断面図である。
【図17】(A)、(B)、(C)は第2の発明の第4
の実施例の断面図である。
【図18】(A)、(B)、(C)は第2の発明の第5
の実施例の断面図である。
【図19】(A)、(B)、(C)は第2の発明の第6
の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、11、21、200 半導体層 2 接着剤層 3、20 シート 10 サポーター 30 丸首シャツ 40 Yシャツ 50 寝具 60 おしめ 31、41、51、61 半導体層 70 伸縮シート 80 ベルト 84a、84b 面ファスナー 100 剥離紙 300 熱転写インク層 400 被転写部材 500 反射層

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの面に半導体層を設け、該半導体
    層は、伸縮性のある素材を基材とし、これに粉末状の半
    導体を混入させたものであることを特徴とする経皮治療
    用具。
  2. 【請求項2】 半導体層はP型半導体からなることを特
    徴とする請求項1に記載の経皮治療用具。
  3. 【請求項3】 半導体層はN型半導体からなることを特
    徴とする請求項1に記載の経皮治療用具。
  4. 【請求項4】 半導体層はP型半導体層とN型半導体層
    とを積層したものであることを特徴とする請求項1に記
    載の経皮治療用具。
  5. 【請求項5】 半導体層はP型半導体とN型半導体とを
    混合したものからなることを特徴とする請求項1に記載
    の経皮治療用具。
  6. 【請求項6】 シートの面に設ける半導体層は、伸縮性
    を有する接着剤により貼付することを特徴とする請求項
    1から5に記載の経皮治療用具。
  7. 【請求項7】 シートの面に設ける半導体層は、伸縮性
    を有する接着剤層の面上に印刷により形成することを特
    徴とする請求項1から5に記載の経皮治療用具。
  8. 【請求項8】 シートは人体の特定の部位を覆うように
    形成し、該シートの面に部分的に半導体層を貼付又は印
    刷し、その貼付又は印刷する位置は、人体のツボに相当
    する位置であることを特徴とする請求項1から7に記載
    の経皮治療用具。
  9. 【請求項9】 シートは伸縮性を有するか、又は伸縮性
    を持たない、布、合成樹脂、ゴムであることを特徴とす
    る請求項1から8に記載の経皮治療用具。
  10. 【請求項10】 半導体層は、シートの表面側、あるい
    は裏面側のいずれかの面に設けることを特徴とする請求
    項1から9に記載の経皮治療用具。
  11. 【請求項11】 シートは伸縮性を有する布、合成樹
    脂、ゴムであり、素材にN型、あるいはP型、または両
    者を混合した半導体粉末を混入させたのち、所要の形状
    に形成したものであることを特徴とする経皮治療用具。
  12. 【請求項12】 半導体層を経皮治療部材層として備え
    る経皮治療用具であって、 該半導体層を経皮治療用具のベースとなる被転写部材の
    表面に対して熱転写によって接着形成することのできる
    転写インク層を備えることを特徴とする経皮治療用具。
  13. 【請求項13】 片面に治療作用力を反射する反射層を
    備えた半導体層を経皮治療部材として備える経皮治療用
    具であって、 該半導体層を経皮治療用具のベースとなる被転写部材の
    表面に対して熱転写によって接着形成することのできる
    熱転写インク層を備えることを特徴とする経皮治療用
    具。
  14. 【請求項14】 転写インク層は熱プレスによる熱転写
    インク層であることを特徴とする請求項12、13に記
    載の経皮治療用具。
  15. 【請求項15】 治療作用面として半導体層を直接患部
    に接するような順で積層したことを特徴とする請求項1
    2、13、14に記載の経皮治療用具。
  16. 【請求項16】 治療作用面として半導体層が経皮治療
    用具のベースとなる被転写部材を介して患部に接するよ
    うな順で積層したことを特徴とする請求項12、13、
    14に記載の経皮治療用具。
  17. 【請求項17】 半導体層を経皮治療部材として備える
    経皮治療用具であって、 該半導体層を経皮治療用具のベースとなる被転写部材の
    表面に対して水転写によって接着することを特徴とする
    経皮治療用具。
  18. 【請求項18】 片面に治療作用力を反射する反射層を
    備えた半導体層を経皮治療部材として備える経皮治療用
    具であって、 該半導体層を経皮治療用具のベースとなる被転写部材の
    表面に対して水転写によって接着することを特徴とする
    経皮治療用具。
  19. 【請求項19】 半導体層は水等による湿潤によって接
    着機能を発揮することを特徴とする請求項17、18に
    記載の経皮治療用具。
  20. 【請求項20】 反射層は水等による湿潤によって接着
    機能を発揮することを特徴とする請求項17、18に記
    載の経皮治療用具。
  21. 【請求項21】 治療作用面として半導体層を直接患部
    に接するような順で積層したことを特徴とする請求項1
    7、18、19、20に記載の経皮治療用具。
  22. 【請求項22】 治療作用面として半導体層が経皮治療
    用具のベースとなる被転写部材を介して患部に接するよ
    うな順で積層したことを特徴とする請求項17、18、
    19、20に記載の経皮治療用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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