JP2001190609A - 多連型液状廃棄物処理装置 - Google Patents

多連型液状廃棄物処理装置

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JP2001190609A JP2000004385A JP2000004385A JP2001190609A JP 2001190609 A JP2001190609 A JP 2001190609A JP 2000004385 A JP2000004385 A JP 2000004385A JP 2000004385 A JP2000004385 A JP 2000004385A JP 2001190609 A JP2001190609 A JP 2001190609A
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canister
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suction
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数個連結されるキャニスターボ
トルの種類を共通化することが出来、液状廃棄物の収集
処理能力を増大しても内容量の視認が容易であり、吸引
した液状廃棄物をより早く凝固させることが出来る多連
型液状廃棄物処理装置を提供することを可能にすること
を目的としている。 【解決手段】 ライナーL1の吸引口7にペイシェント
ホース14を接続し、ライナーL1の排出口8とライナー
L2の吸引口7、ライナーL2の排出口8とライナーL
3の吸引口7、ライナーL3の排出口8とライナーL4
の吸引口7とを夫々接続管15により接続し、最終段のラ
イナーL4の排出口8に接続された接続管15を蓋3の閉
塞栓16に接続し、各ライナーLの排気口9から吸引圧を
付与する。各ライナーL内には吸水性材料6を保持した
フロート5が収容され、フロート5が液状廃棄物21に浮
いて天端位置に到達するとストップバルブ9aが排気口
9からの吸引圧を停止するように構成したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば医療現場に
おいて廃棄する必要のある血液やその他の体液や分泌
物、或いは膿汁または患部の洗浄に使用した生理食塩水
等の液状廃棄物を吸引して凝固処理し、廃棄するための
液状廃棄物処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療現場において、特に外科手術を行う
際に生じる廃棄する必要のある血液やその他の体液や分
泌物、或いは膿汁または患部の洗浄に使用した生理食塩
水等の液状廃棄物は、吸引機で容器や収集袋に集められ
て廃棄焼却処分される。
【0003】しかし、かかる液状廃棄物には有害な細菌
等が含まれている場合があり、容器や収集袋が破損した
り、液状廃棄物を収集袋の容量以上に過剰に吸引してし
まった場合、液状廃棄物が外部に漏れ、医療従事者、入
院患者等に二次感染する虞がある。
【0004】これを防止するため収集袋内に吸水性材料
を配置し、液状廃棄物を凝固させる装置が存在するが、
収集袋内に液状廃棄物を凝固させる吸水性材料を配置す
る方法として、非透水性のシートと吸水性シートを貼り
合わせ、吸水性シートが内面側になるように収集袋を形
成するものや、収集袋内に液状廃棄物を吸引した後に用
意しておいた吸水性材料を投下するもの、また収集袋底
部に吸水性材料を固着させておくもの等がある。
【0005】また、液状廃棄物の収集処理能力を増大す
るために収集袋を2連にしたものや同一円周上に車座に
4連或いは6連にしたものが提案されており、多数の収
集袋が直列連結された場合には最終段の収集袋にシャッ
トオフバルブ等を設けて液状廃棄物の吸引を自動的に止
めるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、液状廃棄物の収集処理能力を増大する
ために収集袋を同一円周上に多数連結した場合には、一
方向から全ての収集袋を見通すことが出来ないため処理
装置の使用者はあとどれくらいの収容許容量があるかを
容易に確認することが出来なかった。
【0007】また、多数の収集袋が直列連結された場合
には最終段の収集袋にシャットオフバルブを設ける必要
があるため最終段の収集袋を他の収集袋とは特殊な収集
袋にしなければならず、収集袋の種類が増大して製造コ
スト及び製品管理コストが増大するという問題がある。
【0008】また、非透水性のシートと吸水性のシート
を貼り合わせて構成した処理装置は、多重構造をなして
いるため内部が不可視となり、また折り畳みにくく、収
納および運搬に不便があった。
【0009】また収集袋内に液状廃棄物を吸引した後に
投下する吸水性材料を用意した処理装置においては、当
然吸水性材料を投下するまで凝固が起こらないため、作
業途中で転倒させた場合に不安が残り、また一度凝固さ
せた後に追加して吸引を行うことが出来なかった。
【0010】また、収集袋底部に吸水性材料を固着させ
た処理装置においては、液状廃棄物の吸引が進行するに
つれて凝固速度が低下するという問題があった。
【0011】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、複数個連結されるキャニスタ
ーボトルの種類を共通化することが出来、液状廃棄物の
収集処理能力を増大しても内容量の視認が容易であり、
吸引した液状廃棄物をより早く凝固させることが出来る
多連型液状廃棄物処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置は、液状廃棄
物を吸引する吸引口と、液状廃棄物を排出する排出口
と、前記吸引口から吸引した液状廃棄物を収容するキャ
ニスターボトルを複数個連結した多連型液状廃棄物処理
装置であって、夫々の前記キャニスターボトルは内部を
負圧にする排気口を有し、一方のキャニスターボトルの
排出口と他方のキャニスターボトルの吸引口とが接続さ
れて直列に連結され、最終段のキャニスターボトルの排
出口が閉塞されたことを特徴とする。
【0013】本発明は、上述の如く構成したので、一方
のキャニスターボトルの排出口と他方のキャニスターボ
トルの吸引口とが接続されて直列に連結されると共に、
最終段のキャニスターボトルの排出口が閉塞され、夫々
のキャニスターボトルの排気口から排気して内部を負圧
にすることで直列に連結された複数のキャニスターボト
ルに順次、液状廃棄物を吸引して収容することが出来
る。
【0014】また、最終段のキャニスターボトルも他の
キャニスターボトルと共通化出来るので、キャニスター
ボトルの種類を低減することが出来、製造コスト及び製
品管理コストを低減することが出来る。
【0015】また、前記複数のキャニスターボトルを直
列に連結された順番で一直線上に配置した場合には、一
方向から全てのキャニスターボトルを見通すことが出
来、液状廃棄物はキャニスターボトルの配列順に収容さ
れるので、該処理装置の使用者はあとどれくらいの収容
許容量があるかを容易に確認することが出来る。
【0016】また、前記キャニスターボトルが、外容器
と、該外容器内に収容され、内側に凝固剤を有する内袋
とから構成された場合には、液状廃棄物を内袋内で凝固
させて、内袋ごと廃棄処理することが出来、衛生的な処
理装置とすることが出来る。
【0017】また、前記キャニスターボトルの内袋が、
その内側に比重が1より小さく、且つ前記凝固剤を保持
したフロートを有する場合には、フロートが常に気液界
面に浮上した位置に維持されるためフロートの位置を確
認することで液面の位置を外から確認することが出来、
使用者は確実にキャニスターボトルの使用状態と、残存
許容容量を確認することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る多連型液状
廃棄物処理装置の一実施形態を具体的に説明する。図1
は本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置の構成を示す
外観正面図、図2は本発明に係る多連型液状廃棄物処理
装置の構成を示す外観平面図、図3は本発明に係る多連
型液状廃棄物処理装置の構成を示す外観側面図である。
【0019】また、図4は本発明に係る多連型液状廃棄
物処理装置の吸引通路を説明する横断面説明図、図5は
本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置の吸引通路を説
明する縦断面説明図である。
【0020】また、図6は共通化されたキャニスターボ
トルが最終段となる際に排出口を閉塞する構成と、更に
下流側にキャニスターボトルを連結する構成とに適宜選
択的に変更する様子を示す斜視説明図、図7は内袋の天
端部に設けられた蓋に形成された吸引口と閉塞栓とに接
続管或いはペイシェントホースを接続した際の弁部材の
作用を示す説明図である。
【0021】また、図8(a)はキャニスターボトルの
内袋と該内袋内に収容された凝固剤を保持したフロート
の構成を示す外観正面図、図8(b)はキャニスターボ
トルの内袋の構成を示す外観平面図、図9(a)は図8
(b)のA−B断面図であって、キャニスターボトルの
内袋と該内袋内に収容された凝固剤を保持したフロート
の構成を示す図、図9(b)は図8(b)のC−D断面
図、図10はフロートの構成を示す斜視説明図、図11はフ
ロートの分解斜視図、図12は本発明に係る多連型液状廃
棄物処理装置において液状廃棄物を吸引して収容する様
子を示す図である。
【0022】以下に説明する実施形態は医療用の液状廃
棄物の処理装置であって、手術、治療中に発生する廃棄
すべき血液やその他の体液や分泌物、或いは膿汁または
患部の洗浄に使用した生理食塩水等の液状廃棄物21をキ
ャニスターボトルEの内袋となるライナーL内に吸引
し、これをライナーLごと焼却処分する液状廃棄物の処
理装置の一例である。
【0023】図1〜図5に示すように、多連型液状廃棄
物処理装置1は液状廃棄物21を収容する内袋となるライ
ナーLと、該ライナーLを着脱可能に収納する外容器と
なるボトルMとからなるキャニスターボトルEが少なく
とも2個以上直列に連結され、一直線上に配置されてス
タンド2により支持されている。
【0024】図4及び図5に示すボトルMはスタンド2
に対して着脱可能に支持されており、該スタンド2の脚
部にはキャスター2aが取り付けられている。これによ
り2個以上の複数のキャニスターボトルEがスタンド2
により一直線上に配置して支持された状態で安定して移
動可能になっている。
【0025】ボトルMは、円筒形の透明なプラスチック
容器であって、その背面側にスタンド2に着脱可能に係
合し得る係合部が設けられており、表面には容量を示す
目盛りがきってある。
【0026】ライナーLは低密度ポリエチレン製で可撓
性の円筒形の透明な袋の開口部に円形のプラスチック製
の蓋3を熱溶着して一体化したものである。従って、ボ
トルMの内部にライナーLを収容したキャニスターボト
ルEはライナーL内に吸引されて収容された液状廃棄物
21を外から容易に視認出来、ボトルMの表面に設けられ
た目盛りにより液状廃棄物21の量及び残存許容容量を確
認することが出来る。
【0027】また、ライナーL内の底部4上には、比重
が1よりも小さく、凝固剤となる吸水性ポリマー等の吸
水性材料6を保持したフロート5が浮上可能に載置され
ている。
【0028】蓋3にはライナーLの内部に連通する液状
廃棄物21の吸引口7と排出口8が設けられており、吸引
口7からライナーL内へ液状廃棄物21を吸い込み、排出
口8から隣設されたライナーLの吸引口7へ液状廃棄物
21を排出する。
【0029】また、蓋3の中央部にはライナーLの内部
に連通して該ライナーL内から空気を排出して内部を負
圧にするための排気口9が設けられている。また、蓋3
の外周部には把手10aが設けられたリング状のホルダ10
が嵌合して係止されている。
【0030】ホルダ10は、ボトルMの開口周縁に嵌め込
んで固定するプラスチックからなる環状体に把手10aを
一体的に成形したものである。
【0031】ライナーLをボトルM内に挿入する際に
は、図2、図3及び図5に示すスタンド2に対して回動
軸12aを中心に回動可能に設けられたキャニスターヘッ
ド12を上方向に回動して開放し、スタンド2に一直線上
に配列して固定された4個のボトルM1,M2,M3,M4
に夫々ライナーL1,L2,L3,L4を挿入する。
【0032】図4及び図5に示すように、ライナーLを
ボトルM内に挿入した際、該ライナーLの天端部に設け
られた蓋3の外周部に嵌合されたホルダ10の円筒部がボ
トルMの開口部に嵌入されると共に該ボトルMの開口周
縁に設けられたパッキン11にホルダ10の鍔部が当接す
る。
【0033】そして、キャニスターヘッド12を回動軸12
aを中心に下方向に回動させて閉じることで、図5に示
すようにキャニスターヘッド12に設けられた吸引通路13
がライナーLの蓋3に設けられた排気口9に連結されて
連通し、これと同時に蓋3及びホルダ10が一体的にスタ
ンド2に固定されたボトルMに押圧されてパッキン11を
介してライナーLとボトルMとの間の空間が気密的に密
封された状態でライナーLの蓋3がホルダ10を介してボ
トルMに固定される。
【0034】第1のキャニスターボトルE1から、第
2、第3、第4のキャニスターボトルE2,E3,E4
順番で一直線上に配置された第1のライナーL1の蓋3
に設けられた吸引口7にはペイシェントホース14が連結
され、該ペイシェントホース14はその先端を手術、治療
中に発生する廃棄すべき血液やその他の体液や分泌物、
或いは膿汁または患部の洗浄に使用した生理食塩水等の
液状廃棄物21を吸引すべき患者の患部等に当てて該液状
廃棄物21を吸引する。
【0035】また、第1のライナーL1の蓋3に設けら
れた排出口8には接続管15を介して第2のライナーL2
の蓋3に設けられた吸引口7が連結され、第2のライナ
ーL2の蓋3に設けられた排出口8には接続管15を介し
て第3のライナーL3の蓋3に設けられた吸引口7が連
結され、第3のライナーL3の蓋3に設けられた排出口
8には接続管15を介して第4のライナーL4の蓋3に設
けられた吸引口7が連結される。
【0036】また、最終段のキャニスターボトルE4
ライナーL4の蓋3に設けられた排出口8には接続管15
を介して該第4のライナーL4の蓋3に設けられた閉塞
栓16に連結されており、これにより最終段のキャニスタ
ーボトルE4のライナーL4の蓋3に設けられた排出口
8が閉塞されている。
【0037】図6に示すように、接続管15の一端部は各
ライナーLの蓋3に設けられた排出口8に対して回動自
在且つ気密的に連結されており、排出口8を中心に接続
管15を回動させて下流側(図6の左側)に隣接されるラ
イナーLの蓋3に形成された吸引口7或いは同蓋3の閉
塞栓16に接続管15の他端部を選択的に連結出来るように
なっている。
【0038】従って、図6において、最終段のライナー
Lnの更に下流側にライナーLn+1を接続して該ライ
ナーLn+1を新たな最終段のライナーLとする場合に
は、図7のライナーLnの蓋3に設けられた排出口8に
回転自在に取り付けられた実線で示す接続管15の開放端
部を閉塞栓16から引き抜き、図6の破線で示すようにラ
イナーLn+1の蓋3に設けられた吸引口7に差し込ん
で接続すると共に、該ライナーLn+1の蓋3に設けら
れた排出口8に回転自在に取り付けられた接続管15の開
放端部を同蓋3の閉塞栓16に差し込んで閉塞する。
【0039】接続管15の開放端部には弁部材15aが設け
てあり、図8(a)に示すように、接続管15の開放端部
を吸引口7に接続した場合には、該吸引口7の開口部周
辺に設けられた突起部7aが弁部材15aに設けられたゴ
ム弁15a1を押し上げて開放すると共に該吸引口7の開口
部内壁面に弁部材15aの外周部に設けられたOリング15
bが圧接されて気密性が保持された状態で接続管15と吸
引口7とが連通する。
【0040】また、図8(b)に示すように、接続管15
の開放端部を閉塞栓16に接続した場合には、ゴム弁15a1
は閉じたままで該閉塞栓16の開口部内壁面に弁部材15a
の外周部に設けられたOリング15bが圧接されて気密性
が保持された状態で接続管15が閉塞される。
【0041】同様にペイシェントホース14の処理装置1
側に接続される端部にも同様な弁部材14aが設けてあ
り、ペイシェントホース14の端部を吸引口7に接続した
状態で該吸引口7の開口部周辺に設けられた突起部7a
が弁部材14aに設けられたゴム弁14a1を押し上げて開放
すると共に該吸引口7の開口部内壁面に弁部材14aの外
周部に設けられたOリング14bが圧接されて気密性が保
持された状態でペイシェントホース14と吸引口7とが連
通する。
【0042】図2及び図5に示すように、スタンド2に
は吸引圧力(真空圧)を調整するための調整ハンドル17
aを有するコントローラ17が設けられており、医療ガス
配管設備の吸引配管設備の吸引配管の末端取り出し口
(アウトレットバルブ)或いはエアポンプに接続された
一次側吸引ホース18に接続されたコントローラ17の調整
吸引圧力により吸引通路13、排気口9の吸引通路20を介
してライナーLの内部が負圧にされる。
【0043】一方、図5に示すように、吸引通路13に
は、吸引通路19が連通されており、該吸引通路19はボト
ルMとライナーLとの隙間空間に連結されている。そし
て、ライナーLの内部の吸引圧力と、ボトルMとライナ
ーLとの隙間空間の吸引圧力とが等しい吸引圧力で負圧
にされるためボトルM内においてライナーLの内外の気
圧が等しくなり、可撓性のシートによって構成されたラ
イナーLが伸縮することなく図5に示す状態で維持さ
れ、安定した吸引を行うことが出来る。
【0044】排気口9のライナーL内の端部内側にはス
トップバルブ9aが設けられており、該ストップバルブ
9aは図12のキャニスターボトルE2,E3,E4に示す
ようにフロート5が天端部まで浮上しない間は、該スト
ップバルブ9aの自重により下方位置に維持されてお
り、これによりライナーL内部から吸引通路13に連通す
る吸引通路20が確保されている。
【0045】一方、図12のキャニスターボトルE1に示
すように、液状廃棄物21がライナーL内部に吸引されて
該液状廃棄物21により浮上したフロート5が上昇してラ
イナーLの天端部まで到達した際に、該フロート5の天
端面5b1がストップバルブ9aに当接して該ストップバ
ルブ9aの自重に抗して該ストップバルブ9aを上昇さ
せ、ライナーL内部から吸引通路13に連通する吸引通路
20を閉塞する。
【0046】ストップバルブ9aが上昇して一旦、吸引
通路20が閉塞されると、該ストップバルブ9aは排気の
吸引力をもって、その上部に設けられた筒体9bに密着
し、吸引通路20を閉塞した状態で保持される。
【0047】ライナーLの底部4上には図10及び図11に
示すフロート5が載置されている。フロート5はその比
重が1より小さくなるよう構成され、図12に示すように
ライナーL内に液状廃棄物21が流入した際には常に該液
状廃棄物21の水準まで浮上して気液界面に位置する。
【0048】フロート5は環状体5aの内面縁部に凝固
剤となる吸水性ポリマー等の吸水性材料6を充填して保
持するカップ部5bがふせた形状で支持されており、本
実施形態の環状体5a及びカップ部5bは比重が1より
小さいポリプロピレンによって形成されている。
【0049】図4〜図10に示すように、フロート5の環
状体5aの外径はライナーLの内径よりも小さく形成さ
れており、該フロート5をライナーLの内部に収容した
状態ではカップ部5bの下方が開放されている。
【0050】フロート5のカップ部5bに吸水性材料6
を充填する際には、図11に示すように、フロート5を逆
さまにした状態でカップ部5bに吸水性材料6を充填し
た後、カップ部5bの周縁部に和紙等の透水性シート22
を覆った状態で固定リング23を嵌合させ、該カップ部5
bの周縁部に形成された段部5b2に固定リング23の爪部2
3aを係止する。
【0051】そして、吸引口7からライナーL内に吸引
された液状廃棄物21は該ライナーLとフロート5の環状
体5aとの隙間、或いは環状体5aとカップ部5bとの
隙間を通って下側へ回り込み、カップ部5bの周縁部に
展張された透水性シート22に浸透して吸水性材料6に接
触し、該吸水性材料6が膨張して該透水性シート22が破
れ、吸水性材料6がライナーL内に収容された液状廃棄
物21に溶け込んで該液状廃棄物21をゲル状に凝固させ
る。
【0052】次に上記液状廃棄物処理装置1の使用手順
および動作について詳細に説明する。ライナーLはホル
ダ10が取り付けられた状態でビニールの包装容器に密封
する等して保存、輸送される。この時、ホルダ10に設け
られた把手10aは蓋3の両側へ倒すことが出来、ライナ
ーL自体が可撓性を有するため比較的コンパクトに保
存、輸送することが出来る。
【0053】また、使用に際しては、スタンド2に一直
線上に配置されたボトルMの数だけライナーLを用意
し、先ず、調整ハンドル17aを図2の反時計回り方向に
廻してコントローラ17をOFFの状態にし、一次側吸引
ホース18のアダプタ18aを図示しない医療ガス配管設備
の末端取出口或いはエアポンプに接続する。
【0054】次に、スタンド2のキャニスターヘッド12
を開放して該ライナーLを全てのボトルMの内部に挿入
し、各ライナーLの天端部に設けられた蓋3に形成され
た排出口8に回転自在に取り付けられて付属された接続
管15を図4の左側に隣接するライナーLの天端部に設け
られた蓋3に形成された吸引口7に差し込んで接続す
る。
【0055】そして、第1のキャニスターボトルE1
ライナーL1の天端部に設けられた蓋3に形成された吸
引口7にペイシェントホース14の弁部材14aが設けられ
た側の一端を差し込んで接続すると共に、最終段となる
第4のキャニスターボトルE4のライナーL4の天端部に
設けられた蓋3に形成された排出口8に接続された接続
管15を該ライナーL4の蓋3に形成された閉塞栓16に差
し込んで閉塞する。
【0056】次にキャニスターヘッド12を閉じてスタン
ド2にロックする。図4に示すように、吸引を開始する
前はフロート5は該フロート5自身の自重によりライナ
ーLの底部4上に位置している。
【0057】次にコントローラ17の調整ハンドル17aを
図2の時計回り方向に廻してONの状態にし、所定の吸
引圧力に調整する。この時、一次側吸引ホース18の負圧
は各キャニスターヘッド12に形成された吸引通路13、各
ライナーLの天端部に設けられた蓋3に形成された排気
口9の吸引通路20を介してライナーL内を負圧にすると
共に、各ボトルMと各ライナーLとの隙間に連通する吸
引通路19を介して該ボトルMとライナーLとの間の隙間
を負圧にする。
【0058】この時、ペイシェントホース14の先端を閉
じてライナーL内に吸引圧力があることを確認すると共
にライナーLがボトルMに沿って膨らむことを確認す
る。
【0059】ペイシェントホース14の先端を患者の患部
等に当てて、液状廃棄物21の吸引を開始すると、図12に
示すように、液状廃棄物21はペイシェントホース14から
第1のキャニスターボトルE1のライナーL1の蓋3に形
成された吸引口7を介して該ライナーL1内に導かれ
る。
【0060】ライナーL1内に吸引された液状廃棄物21
はライナーL1とフロート5の環状体5aとの間の隙
間、或いはフロート5の環状体5aとカップ部5bとの
隙間を通って該フロート5の下側に達する。
【0061】すると、フロート5は比重が1より小さい
ことにより液状廃棄物21の水準に位置し、気液界面に浮
かびながら、フロート5のカップ部5bの下面外周縁に
展張された透水性シート22を液状廃棄物21が浸透して吸
水性材料6に接触し、該吸水性材料6が膨張して透水性
シート22が破れ、吸水性材料6が液状廃棄物21内に拡散
し、該液状廃棄物21をゲル状に凝固する。
【0062】また、液状廃棄物21の吸引が進行した場合
にもフロート5は常に気液界面に存在し、後から吸引さ
れた液状廃棄物21に効果的に吸水性材料6を拡散させ、
該液状廃棄物21をゲル状に凝固させることが出来る。
【0063】また、フロート5が常に気液界面にあるこ
とから、吸引された液状廃棄物21の量を容易に視認する
ことが出来、レベルゲージとしての機能も果たすことが
出来る。このためフロート5の環状体5aやカップ部5
b等を液状廃棄物21の色と識別がし易い色や蛍光色等の
目立つ色の材料で成形すればより好適である。
【0064】図12に示すように、液状廃棄物21の吸引作
業が進行すると、フロート5がライナーLの天端部まで
上昇して、フロート5のカップ部5bの天端面5b1がス
トップバルブ9aの自重に抗して該ストップバルブ9a
を押し上げ、図12の第1のキャニスターボトルE1に示
すように、吸引通路20が閉塞されて排気口9からの吸引
圧が停止する。
【0065】ライナーL1内の吸引圧が停止すると、図1
2の左側に隣接する次のライナーL2の吸引圧がスタンド
2の吸引通路13、ライナーL2の排気口9の吸引通路2
0、ライナーL2、該ライナーL2の吸引口7、接続管15
及びライナーL1の排出口8を介してライナーL1内に作
用し、該ライナーL1内でフロート5よりも上方に吸引
された未だゲル化していない液状廃棄物21がライナーL
1の排出口8、接続管15、ライナーL2の吸引口7を介し
て該ライナーL2内に吸引される。
【0066】ライナーL2内に収容される液状廃棄物21
の水準(水位)が上昇すると前述のライナーL1と同様
にフロート5が液状廃棄物21の水準位置に浮上し、該フ
ロート5がライナーL2の天端部に到達すると、該フロ
ート5の天端面5b1によりストップバルブ9aが押し上
げられて吸引通路20が閉塞されてライナーL2内の吸引
圧が停止する。
【0067】同様にライナーL2に隣設されたライナー
3の吸引圧によりライナーL2内でフロート5よりも上
方に吸引された液状廃棄物21はライナーL2の排出口
8、接続管15、ライナーL3の吸引口7を介して該ライ
ナーL3内に吸引される。
【0068】更に同様にライナーL3内に収容される液
状廃棄物21の水準(水位)が上昇すると前述のライナー
1,L2と同様にフロート5が液状廃棄物21の水準位置
に浮上し、該フロート5がライナーL3の天端部に到達
すると、該フロート5の天端面5b1によりストップバル
ブ9aが押し上げられて吸引通路20が閉塞され、ライナ
ーL3内の吸引圧が停止する。
【0069】同様にライナーL3に隣設されたライナー
4の吸引圧によりライナーL3内でフロート5よりも上
方に吸引された液状廃棄物21はライナーL3の排出口
8、接続管15、ライナーL4の吸引口7を介して該ライ
ナーL4内に吸引される。
【0070】同様にライナーL4内に収容される液状廃
棄物21の水準(水位)が上昇すると前述のライナー
1,L2,L3と同様にフロート5が液状廃棄物21の水
準位置に浮上し、該フロート5がライナーL4の天端部
に到達すると、該フロート5の天端面5b1によりストッ
プバルブ9aが押し上げられて吸引通路20が閉塞され、
ライナーL4内の吸引圧が停止する。
【0071】このように、全ライナーLが液状廃棄物21
で満杯になる前にフロート5により作動するストップバ
ルブ9aにより自動的に液状廃棄物21の吸引が停止し、
各ライナーLに過剰に吸引してエアポンプ等を故障させ
る虞がない。
【0072】使用後、ライナーLをボトルMから取り外
す際には、スタンド2のキャニスターヘッド12を開放し
て各ライナーLの蓋3に設けられた排出口8に一端が回
転自在に取り付けられた接続管15の他端部を同蓋3に設
けられた吸引口7に差し込んで接続すると共に、図5、
図6、図8(b)及び図9(a)に示すように予め蓋3
に装備されたキャップ24を各ライナーLの蓋3に設けら
れた排気口9に被せてライナーLを密閉した上で、ホル
ダ10の把手10aを用いてライナーLを引き上げることで
ボトルMから簡単に脱離することが出来、ライナーLご
と焼却等により廃棄することが出来る。
【0073】ライナーL内の液状廃棄物21は吸水性材料
6によりゲル化して凝固しており、ライナーLの底部4
の働きにより該ライナーLを単体で立てて取り扱うこと
が出来る。
【0074】また、ペイシェントホース14或いは接続管
15の弁部材14a,15aのゴム弁14a1,15a1の作用により
ペイシェントホース14或いは接続管15を吸引口7から引
き抜いた際にペイシェントホース14或いは接続管15内に
残留した液状廃棄物21が垂れ落ちる虞がない。
【0075】尚、本実施形態では4つのキャニスターボ
トルE1,E2,E3,E4を一直線上に配置して各ライナ
ーLの蓋3に設けられた排出口8と、隣接するライナー
Lの蓋3に設けられた吸引口7とを連結した一例を示し
たが、キャニスターボトルEを2個以上のn個(n≧
2)連結して一直線上に配置し、第1のキャニスターボ
トルE1のライナーL1の蓋3に設けられた排出口8と、
第2のキャニスターボトルE2のライナーL2の蓋3に設
けられた吸引口7とを連結し、第2のキャニスターボト
ルE2のライナーL2の蓋3に設けられた排出口8と、第
3のキャニスターボトルE3のライナーL3の蓋3に設け
られた吸引口7とを連結し、…第n-1のキャニスターボ
トルEn-1のライナーLn-1の蓋3に設けられた排出口8
と、第nのキャニスターボトルEnのライナーLnの蓋3
に設けられた吸引口7とを連結して構成すれば良い。
【0076】上記構成によれば、一方のキャニスターボ
トルEのライナーLの蓋3に設けられた排出口8と他方
のキャニスターボトルEのライナーLの蓋3に設けられ
た吸引口7とが接続管15を介して接続されて直列に連結
されると共に、最終段のキャニスターボトルE4の排出
口8が閉塞され、夫々のキャニスターボトルEの排気口
9から排気して内部を負圧にすることで直列に連結され
た複数のキャニスターボトルEのライナーLに順次、液
状廃棄物21を吸引して収容することが出来る。
【0077】また、最終段のキャニスターボトルE4
ライナーL4も他のキャニスターボトルE1,E2,E3
ライナーL1,L2,L3と共通化出来るので、キャニス
ターボトルE及びライナーLの種類を低減することが出
来、製造コスト及び製品管理コストを低減することが出
来る。
【0078】また、複数のキャニスターボトルEを直列
に連結された順番で一直線上に配置したことで、一方向
から全てのキャニスターボトルEを見通すことが出来、
液状廃棄物21はキャニスターボトルEの配列順に収容さ
れるので、該処理装置1の使用者はあとどれくらいの収
容許容量があるかを容易に確認することが出来る。
【0079】また、キャニスターボトルEが、外容器と
なるボトルM、該ボトルM内に収容され、内側に凝固剤
となる吸水性材料6を有する内袋となるライナーLから
構成されたことで、液状廃棄物21をライナーL内で凝固
させて、ライナーLごと廃棄処理することが出来、衛生
的な処理装置とすることが出来る。
【0080】また、キャニスターボトルEのライナーL
が、その内側に比重が1より小さく、且つ吸水性材料6
を保持したフロート5を有することで、該フロート5が
常に気液界面に浮上した位置に維持されるためフロート
5の位置を確認することで液状廃棄物21の液面の位置を
外から確認することが出来、使用者は確実にキャニスタ
ーボトルEの使用状態と、残存許容容量を確認すること
が出来る。
【0081】尚、前記実施形態では、フロート5の環状
体5a、カップ部5b及び固定リング23は比重が1より
小さいポリプロピレンによって形成したが、フロート5
の比重が1より小さくなりさえすればその材質を限定し
ない。
【0082】また、フロート5の形状をカップをふせた
形としたが、本発明はこれに限定するものではなく、天
端面5b1と同様な上面を有する円筒や多角形の筒、また
リング状の浮きの中央部分にアームによって吸水性材料
6を保持するもの等、すなわち下方が開放されたもので
あれば良い。また、吸水性材料6を保持する保持容器と
なるカップ部5b内部に空気がたまらないよう空気抜き
の穴や切れ込み等を有するのも好ましい。
【0083】また、カップ部5b内に吸水性材料6を保
持する保持手段として該カップ部5bの開口部を覆う和
紙等の透水性シート22を用いたが、吸水性材料6の保持
手段は他にも、例えば水によって溶解する充填材によっ
て吸水性材料6を固着したり、水によって分解する不織
紙または不織布によって保持したりする等様々な保持手
段が考えられる。
【0084】尚、前記実施形態では可撓性を有するライ
ナーLの内部にフロート5が収容される一例について説
明したが、該フロート5を可撓性を有さない容器内に収
容して同様に適用することも可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、複数個連結されるキャニスターボトルの種類
を共通化することが出来、液状廃棄物の収集処理能力を
増大しても内容量の視認が容易であり、吸引した液状廃
棄物をより早く凝固させることが出来る。
【0086】即ち、一方のキャニスターボトルの排出口
と他方のキャニスターボトルの吸引口とが接続されて直
列に連結されると共に、最終段のキャニスターボトルの
排出口が閉塞され、夫々のキャニスターボトルの排気口
から排気して内部を負圧にすることで直列に連結された
複数のキャニスターボトルに順次、液状廃棄物を吸引し
て収容することが出来る。
【0087】また、最終段のキャニスターボトルも他の
キャニスターボトルと共通化出来るので、キャニスター
ボトルの種類を低減することが出来、製造コスト及び製
品管理コストを低減することが出来る。
【0088】また、複数のキャニスターボトルを直列に
連結された順番で一直線上に配置した場合には、一方向
から全てのキャニスターボトルを見通すことが出来、液
状廃棄物はキャニスターボトルの配列順に収容されるの
で、該処理装置の使用者はあとどれくらいの収容許容量
があるかを容易に確認することが出来る。
【0089】また、キャニスターボトルが、外容器と、
該外容器内に収容され、内側に凝固剤を有する内袋とか
ら構成された場合には、液状廃棄物を内袋内で凝固させ
て、内袋ごと廃棄処理することが出来、衛生的な処理装
置とすることが出来る。
【0090】また、キャニスターボトルの内袋が、その
内側に比重が1より小さく、凝固剤を保持したフロート
を有する場合には、フロートが常に気液界面に浮上した
位置に維持されるためフロートの位置を確認することで
液面の位置を外から確認することが出来、使用者は確実
にキャニスターボトルの使用状態と、残存許容容量を確
認することが出来る。
【0091】また、液状廃棄物を吸引した際に、比重が
1より小さいフロートは常に液状廃棄物の気液界面に位
置することになり、常に新たに吸引された液状廃棄物に
対して吸水性材料を拡散させることが出来、液状廃棄物
の凝固を早く効果的に行うことが出来る。
【0092】また、一度吸引を休止した後に再度吸引を
行った際にも、迅速に凝固を進行させることが出来、当
該フロートが気液界面に常にあることにより、内容量を
示すレベルゲージとしての機能も持たせることが出来
る。また、構造が簡単なため製造コストが安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置の構成
を示す外観正面図である。
【図2】本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置の構成
を示す外観平面図である。
【図3】本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置の構成
を示す外観側面図である。
【図4】本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置の吸引
通路を説明する横断面説明図である。
【図5】本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置の吸引
通路を説明する縦断面説明図である。
【図6】共通化されたキャニスターボトルが最終段とな
る際に排出口を閉塞する構成と、更に下流側にキャニス
ターボトルを連結する構成とに適宜選択的に変更する様
子を示す斜視説明図である。
【図7】内袋の天端部に設けられた蓋に形成された吸引
口と閉塞栓とに接続管或いはペイシェントホースを接続
した際の弁部材の作用を示す説明図である。
【図8】(a)はキャニスターボトルの内袋と該内袋内
に収容された凝固剤を保持したフロートの構成を示す外
観正面図、(b)はキャニスターボトルの内袋の構成を
示す外観平面図である。
【図9】(a)は図8(b)のA−B断面図であって、
キャニスターボトルの内袋と該内袋内に収容された凝固
剤を保持したフロートの構成を示す図、(b)は図8
(b)のC−D断面図である。
【図10】フロートの構成を示す斜視説明図である。
【図11】フロートの分解斜視図である。
【図12】本発明に係る多連型液状廃棄物処理装置におい
て液状廃棄物を吸引して収容する様子を示す図である。
【符号の説明】
E,E1,E2,E3,E4…キャニスターボトル、L,L
1,L2,L3,L4…ライナー、M,M1,M2,M3,M4
…ボトル、1…処理装置、2…スタンド、2a…キャス
ター、3…蓋、4…底部、5…フロート、5a…環状
体、5b…カップ部、5b1…天端面、5b2…段部、6…吸
水性材料、7…吸引口、7a…突起部、8…排出口、9
…排気口、9a…ストップバルブ、9b…筒体、10…ホ
ルダ、10a…把手、11…パッキン、12…キャニスターヘ
ッド、12a…回動軸、13…吸引通路、14…ペイシェント
ホース、14a…弁部材、14a1…ゴム弁、14b…Oリン
グ、15…接続管、15a…弁部材、15a1…ゴム弁、15b…
Oリング、16…閉塞栓、17…コントローラ、17a…調整
ハンドル、18…一次側吸引ホース、18a…アダプタ、1
9,20…吸引通路、21…液状廃棄物、22…透水性シー
ト、23…固定リング、23a…爪部、24…キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 和夫 東京都江戸川区松島1丁目24番8号 株式 会社小池メディカル内 (72)発明者 高野 英一 東京都江戸川区松島1丁目24番8号 株式 会社小池メディカル内 Fターム(参考) 4C058 AA27 BB07 CC04 EE26 JJ02 4C077 BB10 DD12 DD19 EE04 KK25 4C341 LL12 LL22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状廃棄物を吸引する吸引口と、液状廃
    棄物を排出する排出口と、前記吸引口から吸引した液状
    廃棄物を収容するキャニスターボトルを複数個連結した
    多連型液状廃棄物処理装置であって、 夫々の前記キャニスターボトルは内部を負圧にする排気
    口を有し、一方のキャニスターボトルの排出口と他方の
    キャニスターボトルの吸引口とが接続されて直列に連結
    され、最終段のキャニスターボトルの排出口が閉塞され
    たことを特徴とする多連型液状廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のキャニスターボトルは直列に
    連結された順番で一直線上に配置したことを特徴とする
    請求項1に記載の多連型液状廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記キャニスターボトルは、外容器と、
    該外容器内に収容され、内側に凝固剤を有する内袋とか
    ら構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の多連型液状廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記キャニスターボトルの内袋は、その
    内側に、比重が1より小さく、且つ前記凝固剤を保持し
    たフロートを有することを特徴とする請求項3に記載の
    多連型液状廃棄物処理装置。
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