JP2001188034A - 濡れ性評価方法及び濡れ性評価装置 - Google Patents

濡れ性評価方法及び濡れ性評価装置

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JP2001188034A JP37477499A JP37477499A JP2001188034A JP 2001188034 A JP2001188034 A JP 2001188034A JP 37477499 A JP37477499 A JP 37477499A JP 37477499 A JP37477499 A JP 37477499A JP 2001188034 A JP2001188034 A JP 2001188034A
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Yoshiki Fukuda
圭基 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば下面電極部品等の実装部品等の電極の
半田濡れ性の評価を可能にする。 【解決手段】 部品電極11上にろう材13を適量供給
し、熱処理してろう材13が溶けて広がった面積でろう
材13の濡れ性を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品等の実装
部品を回路基板に実装する際の部品電極、あるいは、プ
リント配線基板などの回路基板の電極に対するろう材、
例えば半田材の濡れ性を評価するための濡れ性評価方法
及び濡れ性評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化の流れ
は益々著しくなってきている。特に、半導体部品に関し
ては、高機能集積化、信号処理の高速化、メモリ容量の
増大といった性能のトレンドに対して、部品容積を小さ
く抑えるための努力がなされている。従来のパッケージ
形状としては、例えばQFP(Quad Flat P
ackage)のように、部品電極をパッケージ側面か
らガルウィング状に引き出したものが多かった。しかし
近年は、BGA(Ball Grid Allay),
LGA(Land Grid Allay)あるいはL
CCの(Leadless Chip Carrie
r)のようにパッケージの下面に部品電極を配したもの
が多用されてきている。
【0003】このような半導体部品を使うことで、マザ
ー基板(いわゆるプリント配線基板)上に当該半導体部
品を半田付け等の手法により実装する際の、半導体部品
の占有面積を格段に小さくし得ることや、電気配線を短
くでき、回路の電気特性の向上にもつながる有益さを享
受できる
【0004】図13図は、LGA、LCCのような下面
電極部品をマザー基板へ実装する際の工程を示す。先
ず、図13Aに示すように、プリント配線基板、即ち絶
縁材1の表面に所定の導電配線パターン2が形成された
マザー基板3を用意する。次に、図13Bに示すよう
に、導電配線パターン2上にソルダーペースト4を印刷
にて被着形成し、次いで図13Cに示すように、ソルダ
ーペースト4の上に電子部品5側の電極6が載る形で電
子部品5を搭載する。然る後、図13Dに示すように、
リフロー装置のような加熱装置を用いてソルダーペース
ト6を一括して溶融、再凝固させて電気的、機械的に電
子部品5とマザー基板3とを接続し、いわわる電子部品
5の実装が完了する。この実装方法が一般的に用いられ
ている。
【0005】しかしながら、大気中での長期間の保管で
部品電極側に酸化被膜が出来ていたり、部品製造工程に
おいて異物が付着しているような場合には、電極の半田
濡れ性が低下し、上述のリフロー後に電気的、機械的な
接続が不完全となる。これは、製造現場での不良にとど
まらない。
【0006】接触したり、接触しなかったり、といっっ
た不完全接続が製造現場で検出できぬままに製品が市場
へ出荷された場合には、消費者の使用中に由々しき事態
をもたらすことになる。従って、部品電極表面の半田濡
れ性を調べることは非常に重要である。
【0007】従来、アキシャル(両端からにリード線が
直線的に導出されたもの)、ラジアル(リード線が垂直
方向に導出されたもの)等のリード部品、チップ抵抗等
の基板表面に実装される、いわゆる表面実装部品といっ
た、電極数の少ない部品に対する半田材の濡れ性に関し
ては、リード線あるいは電極を溶融半田浴に浸漬させ、
メニスカス法を用いてその濡れ挙動を捉える方法によ
り、評価することが行われてきた。例えば、本出願人に
よる特願平7−83804号の「ハンダ付け性試験装
置」が挙げられる。また、基板に半田付けしたエリアア
レイ型部品、特にBGA(Ball Grid Arr
ay)などの電子部品に関して、特開平4−35944
7号の「半導体装置のハンダ接合部検査装置」に見られ
るように、エックス線透過画像の濃淡を調べる方法や、
特開平9−89536号の「BGA接合部検査装置」に
見られるように、マザー基板に部品を実装した後で、赤
外領域波長の光を用いて半田付け状態を判断する方法が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の特開
平7−83804号に見られる方法では、部品電極への
半田供給量が一定でないこと、及び複数のサンプルを評
価している間に部品電極の溶け込みや継続加熱による酸
化物生成等により、半田浴の金属組成が変化し、正確な
評価を継続することが難しかった。また、対象となる半
田の組成を変更するには、半田浴の半田の入れ替えを行
う必要があり、手間を伴っていた。更に、部品下面また
は側面に多数の電極を有する部品、例えばBGA(Ba
ll Grid Array)、LGA(Land G
rid Array)、LCC(Leadless C
hip Carrier)、QFN(Quad Fla
t No Lead Package)等の部品につい
ては、部品全体を一度に半田浴に浸漬し、全体の濡れ性
の平均的な値を求めることは可能であったが、一部品上
の個々の電極の濡れ性を調べることは出来なかった。
【0009】後者の特開平4−359447号、特開平
9−89536号等に見られる方法、装置では、エック
ス線や赤外線の照射及び撮像装置が大型で高価な点、作
業者の健康維持面からエックス線装置や赤外線装置の安
全管理、保守を厳重に行う必要がある点、部品単体の電
極ではなくマザー基板に実装する必要がある点、そし
て、半導体パッケージに内蔵されるチップの部分では、
エックス線や赤外線の透過量が減じられる為、全ての半
田接合部について正確に半田付け状態を観察することが
難しい、等の問題点があった。
【0010】そして従来、特に、上述したLGAやLC
Cのような下面電極部品については、半田濡れ性を直接
調べる方法が無く、その評価方法が望まれていた。
【0011】また、プリント配線基板等の回路基板の電
極(部品接続部分)の半田濡れ性評価についても同様で
あった。
【0012】本発明は、上述の点に鑑み、実装部品、回
路基板等の電極に対するロウ材の濡れ性を評価すること
のできる濡れ性評価方法及び濡れ性評価装置を提供する
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極上に適量
のろう材を供給し、熱処理してろう材が溶けて広がった
面積でろう材の濡れ性を評価するようになす。
【0014】本発明では、適量のろう材が溶けて広がっ
た面積でろう材濡れ性を評価するので、電極のろう材濡
れ性を容易、正確に評価することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る濡れ性評価方法は、
電極上にろう材を適量供給し、熱処理して前記ろう材が
溶けて広がった面積で前記ろう材の濡れ性を評価するよ
うになす。ろう材としては、電極より小径のボール状の
ろう材、例えばボール状半田を用いるのが好ましい。
【0016】本発明は、上記濡れ性評価方法において、
対象物となる全ての電極に対して一括して同じ条件でろ
う材濡れ性を評価するようになす。本発明は、上記濡れ
性評価方法において、対象物内の任意の電極のみを選択
してろう材濡れ性を評価するするようになす。本発明
は、上記濡れ性評価方法において、組成の異なる複数種
のろう材を選択して該ろう材の濡れ性を評価するように
なす。
【0017】本発明に係る濡れ性評価装置は、 評価す
べき対象物を置くステージと、対象物の電極上にろう材
を供給するろう材供給手段と、電極上のろう材を溶かす
加熱手段と、溶けたろう材の面積を検出する検出手段を
有した構成とする。
【0018】ろう材供給手段としては、ボール状のろう
材の貯蔵部及び該貯蔵部からろう材を吸着する吸着手段
で構成することができる。ろう材供給手段としては、対
象物内の全ての電極に前記ろう材を供給できるような構
成とすることができる。ろう材供給手段としては、対象
物内の任意位置の電極にのみろう材を供給できるような
構成とすることができる。
【0019】ろう材としては、電極よりも小径のボール
状のろう材を用いるのが好ましい。
【0020】ろう材供給手段としては、ペースト状のろ
う材を供給する手段で構成することができる。
【0021】本発明の濡れ性評価方法及び濡れ性評価装
置は、実装部品の電極、プリント配線基板等の回路基板
の電極の濡れ性評価に用いることができる。
【0022】以下、図面を参照して本発明の濡れ性評価
方法及び濡れ性評価装置の実施の形態を説明する。
【0023】図1は、本発明に係る濡れ性評価方法の原
理を示す。ここでは、評価対象物を実装部品とした、い
わゆる部品評価方法に適用した場合である。図1Aにお
いて、10は一面上に所定の直径、例えば0.3mm〜
2.0mm径の電極(いわゆる部品電極)11を有した
評価されるべき実装部品である。この電極11の面上に
ろう材を載せる。この例では、電極11面上にフラック
ス12を塗布した後(図1A参照)、この電極11の面
積よりも小さい、本例では0.05mm径〜1.0mm
径のボール状のろう材、本例ではボール状半田材13を
載置する(図1C参照)。引き続いて、加熱手段によっ
てボール状半田材13を溶融、再凝固させる。
【0024】電極11に対して半田材13の濡れ性が良
い場合には、図1D及び図2Aに示すように、ボール状
半田材13は溶融した際に球形を崩して電極11上に平
坦に近い状態にきれいに広がる。即ち、電極11の全面
に近い面積にわたって広がる。一方、電極11に対して
半田材13の濡れ性が悪い場合には、図1E及び図2B
に示すように、半田材13の広がりが完全でない。
【0025】一定時間加熱、再凝固した後の電極11上
での半田材13の濡れ広がりを観察し、例えば電極11
の面積に対する半田材13の広がり面積の割合を求める
ことで、部品電極11の表面状態の良否を直接的に判断
し、評価することが可能となる。
【0026】次に、本発明に係る部品評価方法の一実施
の形態を説明する。本実施の形態においては、パッケー
ジの下面に電極を備えた半導体部品を含めた電子部品に
関して、濡れ性評価用のろう材としてボール状の半田
材、いわゆる半田ボールを用いる。この半田ボールを評
価対象となる電子部品の電極上に載置し、加熱手段によ
り半田ボールを溶融させ、電極上での半田材の広がり具
合を視覚的に調べる。複数の電極を備えているときは、
対象となる全ての電極又はその内の任意の電極のみに対
して同様の処理を行う。
【0027】半田材の広がり具合を調べることにより、
電極に対する半田濡れ性を簡易かつ高い信頼度で、直接
に評価することができる。同じ組成、同じ径の半田ボー
ルを用いることにより、各電極に対して同じ条件で半田
濡れ性を調べることができる。
【0028】また、組成の異なる複数種のろう材を選択
して、各ろう材について濡れ性を調べることにより、各
ろう材の電極に対する濡れ性を評価することができる。
ろう材として、ペースト状のろう材、例えばソルダーペ
ーストをもちいる場合にも、同じようにして濡れ性を評
価することができる。
【0029】次に、図3を用いて本発明の部品評価方法
に用いられる部品評価装置の一実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る部品評価装置21は、図3に示すよ
うに、評価対象となる実装部品、例えば半導体部品等の
電子部品を載置する部品載置部22と、電子部品の電極
上にフラックスを供給し、塗布するためのフラックス供
給部(例えばディスペンサー)30と、電子部品の電極
上にろう材、例えば前述した所定の組成、所定の径の半
田ボール23を供給するろう材供給手段24と、電極上
の半田ボール23を溶かす加熱手段25と、溶けた半田
材の広がり面積を検出する検出手段、例えばCCD固体
撮像素子等の撮像カメラ26とこの撮像カメラ26から
の画像をモニタする画像表示装置(図示せず)とからな
る検出手段27とを有して成る。
【0030】ろう材供給手段24は、同じ組成、同じ径
の半田ボール23を多数収容した半田ボール貯蔵部28
と半田ボール23を吸着して部品電極上に供給する半田
ボール吸着部29とから構成される。
【0031】部品載置部22及び半田貯蔵部28は、水
平方向(すなわち、水平面内でX軸、Y軸方向)に移動
可能な可動式ステージ31上に配置される。一方、撮像
カメラ26、フラックス供給部30、半田ボール吸着部
29及び加熱手段25は、例えばこの順番で水平方向に
配列されるように共通の固定された支持部材20に配設
される。これらの撮像カメラ26、フラックス供給部3
0、半田ボール吸着部29及び加熱手段25は、それぞ
れ可動式ステージ31に対して垂直方向(上下方向)に
移動可能に設けられる。
【0032】半田ボール吸着部29は、図4に示すよう
に、可動式ステージ30に対向する先端側に電子部品の
面積より広めの吸引空室32を有し、この吸引空室32
の開口部に吸引マスク33を取り付けて構成される。吸
引マスク33は、所要の位置に半田ボール23を吸引す
るたの吸引孔34を有して成る。図4Aは吸引空室32
の開口部に吸引マスク33を取り付けた状態を示し、図
4Bは吸引空室32の開口部から吸引マスク33を取り
外した状態を示す。
【0033】この半田ボール吸着部29では、これを半
田ボール吸着部29内に入れ吸引ホース36を通して真
空引きすることにより、図5に示すように、吸引マスク
33の吸引孔34に半田ボール23が吸着され、真空引
きを解除すると半田ボール23が離脱するようになされ
る。
【0034】次に、かかる部品評価装置21の動作を図
6〜図9を用いて説明する。図6Aは作業前の状態であ
る。各撮像カメラ26、フラックス供給部30、半田ボ
ール吸着部29及び加熱手段25は、部品載置部22及
び半田ボール貯蔵部28から離れた所定の高さに位置し
ている。
【0035】次に、図6Bに示すように、部品載置部2
2上に電極42の面を上向きにして実装部品である半導
体部品等の電子部品41を載置する。次に、図7Cに示
すように、可動式ステージ31を移動させて電子部品4
1を撮像カメラ26に対向する位置に持ち来す。撮像カ
メラ26が電極位置情報を確認し、制御部(図示せず)
が記憶する。
【0036】電極42の位置を記憶した後、図7Dに示
すように、可動式ステージ31が移動し、電子部品41
がフラックス供給部30に対向する位置に持ち来され
る。次いで、フラックス供給部30が降下し、そのノズ
ルからフラックス38が電極42上に塗布される。この
とき、電極42の配列ピッチに応じて可動式ステージ3
1がX軸方向、Y軸方向にクリックモーション的に移動
して電子部品41内の各電極42上にフラックス38が
塗布される。
【0037】次に、図8Eに示すように、可動式ステー
ジ31が移動し、半田ボール貯蔵部28が半田ボール吸
着部25に対向する位置に持ち来される。次いで、半田
ボール吸着部25が降下して半田ボール貯蔵部28内の
半田ボール23を適切な個数だけ吸着する。
【0038】続いて、図8Fに示すように、可動式ステ
ージ31が移動し、半田ボール23を吸着した半田ボー
ル吸着部25下に電子部品41が持ち来される。そし
て、吸着解除されて、半田ボール23がフラックス38
が塗布された電極42上に載置される。
【0039】次に、図9Gに示すように、可動式ステー
ジ31が移動し、半田ボール23を載せた電子部品41
が加熱手段25に対向する位置に持ち来される。加熱手
段25が降下して半田ボール23を所定の時間加熱し、
溶融させる。
【0040】次に、図9Hに示すように、可動式ステー
ジ31が移動し、電子部品41が撮像カメラ26に対向
する位置に持ち来される。ここで、溶融後の電極42上
の溶融半田23の状態を観察し、溶融半田の濡れ性を評
価する。
【0041】半田ボール吸着部29としては、その吸着
マスク33を選択することにより、電子部品41の全て
の電極42、あるいは所要に電極42に対応する個数の
半田ボール23を吸着できるように構成できる。図10
は、半田ボール23を載せる対象となる電極に応じて、
吸着孔34の数を種々変更した吸着マスク33の例を示
す。図10Aの吸着マスク33は、電子部品41内の全
ての電極42に半田ボール23を載せることができるよ
うに形成した場合である。図10Bの吸着マスク33
は、電子部品41内の外側の電極42のみに半田ボール
23を載せることができるように形成いし場合である。
図10Cの吸着マスク33は、電子部品41内の内側の
電極42のみに半田ボール23を載せることができるよ
うに形成した場合である。
【0042】図10に示すように、半田ボール吸着部2
9における吸着マスク33の吸着孔のパターンの変更す
ることにより、半田ボール23を載せる対象となる電極
42の全部または一部を自由に選択することができる。
また、どのような電極配置の電子部品にも対応すること
ができる。
【0043】上述の部品評価装置21の部品載置部22
としては、例えば図11Aに示すように、下面電極構造
の電子部品41用に、つまり下面電極部品41を載置で
きるザグリ形状44を有した構成とすることができる。
また、部品載置部22としては、図11Bに示すよう
に、側面電極構造の電子部品46が載置されるザグリ形
状45に変えて側面電極部品46用に構成することもで
きる。図11Bの部品載置部22を用いることにより、
側面電極部品46の電極42に対する半田濡れ性も評価
することができる。
【0044】勿論、部品載置部22を選択することによ
り、従来のメニスカス法を適用していたチップ抵抗など
の一般の表面実装部品、あるいはプリント配線基板等の
回路基板の電極に対する半田濡れ性の評価も行うことが
できる。
【0045】図12は、本発明の部品評価装置の他の実
施の形態の要部を示す。本実施の形態に係る部品評価装
置51は、前述の半田ボール23によるろう材供給手段
に変えて、ソルダーペーストを供給し、塗布するソルダ
ーペースト供給部52によるろう材供給手段24を配置
して構成される。図12では、フラックス供給部(例え
ばディスペンサー)30、半田ボール吸着部29及び半
田ボール貯蔵部28が省略され、代わりにソルダーペー
スト供給部(例えばディスペンサー)52が、フラック
ス供給部30の位置に上下可動に配置される。その他の
構成は、図3と同様なので重複説明を省略する。
【0046】この部品評価装置51では、撮像カメラ2
6により電極位置情報を認識し、制御部で記憶した後、
図12に示すように、ソルダーペースト供給部52から
電極面積よりも小径のソルダーペースト53が電極42
上に供給される。その後、前述の図9A,Bと同様に加
熱手段25でソルダーペースト53を加熱、溶融し、撮
像カメラ26を介してモニタで観察して濡れ性を評価す
る。
【0047】上述した本実施の形態によれば、下面電極
構造の電子部品41、側面電極構造の電子部品46、そ
の他の電極構造の部品(図示せず)等における電極の半
田濡れ性を、容易かつ正確にしかも直接的に評価するこ
とができる。電極に対する半田濡れ性の評価は、マザー
基板に実装部品する工程を伴わずにおこなうことができ
る。
【0048】半田ボール23を用いるときは、電極42
への供給半田量を容易かつ正確に定めることができるの
で、信頼性の高い濡れ評価が可能となる。半田ボール2
3を用いるときは、適切な半田合金組成を正確に維持で
きるので、複数の電子部品に対して繰り返し行っても、
適切な濡れ性評価を継続することができる。
【0049】様々な合金組成の半田ボールを用いること
で、電極に対する半田濡れ性を調べたい対象のはんだ合
金組成を容易に変更可能である。また、組成の異なる半
田ボールについて、各々の濡れ性を調べることにより、
最適な半田材を見つけることができる。
【0050】一個の下面電極部品41において、全ての
電極の個々の半田濡れ性を独立かつ一斉に評価すること
ができる。一個の下面電極部品41において、電極を選
択して独立に濡れ性を評価することができる。
【0051】側面電極部品や一般の表面実装部品の電
極、プリント配線基板等の回路基板の電極の半田濡れ性
を調べることも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る濡れ性評価方法によれば、
下面電極構造の実装部品、側面電極構造の実装部品、そ
の他の電極構造の実装部品、更には回路基板等における
電極のろう材濡れ性を、容易かつ正確にしかも直接的に
評価することができる。
【0053】例えば実装部品の場合、電極のろう材濡れ
性評価は、マザー基板に実装部品する工程を伴わずにお
こなうことができる。
【0054】電極より小径のボール状のろう材を用いる
ことにより、電極のろう材濡れ性評価を正確に行うこと
ができる。ボール状のろう材を用いるときは、電極への
供給ろう材量を容易かつ正確に定めることができるの
で、信頼性の高い濡れ評価が可能となる。ボール状のろ
う材を用いるときは、適切なろう材合金組成を正確に維
持できるので、複数の実装部品、回路基板等に対して繰
り返し行っても、適切な濡れ性評価を継続することがで
きる。
【0055】様々な合金組成のろう材を用いることで、
電極のろう材濡れ性を調べたい対象のろう材合金組成を
容易に変更することが可能である。
【0056】また、組成の異なる複数種のろう材を選択
してろう材濡れ性を評価するときは、最適なろう材を見
つけることができる。
【0057】対象物内の全ての電極の個々のろう材濡れ
性を独立かつ一斉に評価することができる。対象物内の
任意の電極を選択して独立に濡れ性を評価することがで
きる。
【0058】本発明に係る濡れ性評価装置によれば、上
述の評価方法を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る濡れ性評価方法の原理を説明する
工程図である。
【図2】A、B 本発明に係る濡れ性評価方法による濡
れ性の良否を示す状態図である。
【図3】本発明に係る濡れ性評価装置の一実施の形態を
示す構成図である。
【図4】A 本発明に係る半田ボール吸着部の例を示す
断面図である。 B 半田ボール吸着部の吸着マスクの例を示す平面図で
ある。 C 半田ボール吸着部と吸着マスクを分解した状態図で
ある。
【図5】半田ボール吸着部が半田ボールを吸着した状態
を示す要部の断面図である。
【図6】A〜B 本実施の形態に係る濡れ性評価装置の
動作説明図である(その1)。
【図7】C〜D 本実施の形態に係る濡れ性評価装置の
動作説明図である(その2)。
【図8】E〜F 本実施の形態に係る濡れ性評価装置の
動作説明図である(その3)。
【図9】E〜F 本実施の形態に係る濡れ性評価装置の
動作説明図である(その4)。
【図10】A〜C 吸着マスクの例を示す構成図であ
る。
【図11】A、B 部品載置部の例を示す構成図であ
る。
【図12】本発明に係る部品評価装置の他の実施の形態
を示す要部の構成図である。
【図13】A〜D マザー基板に電子部品を半田付けす
る工程図である。
【符号の説明】
10・・・実装部品、11・・・電極、12・・・フラ
ックス、13・・・ボール状半田材、21・・・部品評
価装置、22・・・部品載置部、23・・・半田ボー
ル、24・・・ろう材供給手段、25・・・加熱手段、
26・・・撮像カメラ、27・・・検出手段、28・・
・半田ボール貯蔵部、29・・・半田ボール吸着部、3
0・・・フラックス供給部、31・・・可動式ステー
ジ、33・・・吸着マスク、34・・・吸着孔、41、
46・・・電子部品、42・・・電極。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極上にろう材を適量供給し、熱処理し
    て前記ろう材が溶けて広がった面積でろう材濡れ性を評
    価することを特徴とする濡れ性評価方法。
  2. 【請求項2】 前記ろう材は、電極より小径のボール状
    のろう材を用いることを特徴とする請求項1に記載の濡
    れ性評価方法。
  3. 【請求項3】 対象となる全ての電極に対して一括して
    同じ条件でろう材濡れ性を評価することを特徴とする請
    求項1に記載の濡れ性評価方法。
  4. 【請求項4】 対象内の任意の電極のみを選択してろう
    材濡れ性を評価することを特徴とする請求項1に記載の
    濡れ性評価方法。
  5. 【請求項5】 組成の異なる複数種のろう材を選択して
    該ろう材の濡れ性を評価することを特徴とする請求項1
    に記載の濡れ性評価方法。
  6. 【請求項6】ろう材濡れ性を評価すべき電極を有する対
    象物を置くステージと、 前記対象物の電極上にろう材を供給するろう材供給手段
    と、 前記電極上のろう材を溶かす加熱手段と、 溶けたろう材の面積を検出する検出手段を有することを
    特徴とする濡れ性評価装置。
  7. 【請求項7】 前記ろう材供給手段は、ボール状のろう
    材の貯蔵部及び該貯蔵部からろう材を吸着する吸着手段
    で構成されてなることを特徴とする請求項6に記載の濡
    れ性評価装置。
  8. 【請求項8】 前記ろう材が電極よりも小径のボール状
    のろう材であることを特徴とする請求項6に記載の濡れ
    性評価装置。
  9. 【請求項9】 前記ろう材供給手段が、対象物内の全て
    の電極に前記ろう材を供給できるように構成されてなる
    ことを特徴とする請求項6に記載の濡れ性評価装置。
  10. 【請求項10】前記ろう材供給手段が、対象物内の任意
    位置の電極にのみ前記ろう材を供給できるように構成さ
    れてなることを特徴とする請求項6に記載の濡れ性評価
    装置。
  11. 【請求項11】 前記ろう材供給手段は、ペースト状の
    ろう材を供給する手段であることを特徴とする請求項6
    に記載の濡れ性評価装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013051650A1 (ja) * 2011-10-06 2015-03-30 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 はんだの搭載性評価方法
CN114986011A (zh) * 2022-04-27 2022-09-02 中国电子科技集团公司第三十八研究所 一种ltcc基板可焊性的快速无损检测装置和测试方法
CN118465222A (zh) * 2024-07-15 2024-08-09 中信重工机械股份有限公司 一种异种材料钎焊钎料流铺能力评价方法

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