JP2001187117A - おしゃぶり - Google Patents

おしゃぶり

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JP2001187117A
JP2001187117A JP37392899A JP37392899A JP2001187117A JP 2001187117 A JP2001187117 A JP 2001187117A JP 37392899 A JP37392899 A JP 37392899A JP 37392899 A JP37392899 A JP 37392899A JP 2001187117 A JP2001187117 A JP 2001187117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形容易かつ歯茎および歯列に悪影響を与え
ないおしゃぶりを構成することを課題とする。 【解決手段】 おしゃぶり1の乳頭部2を中空に構成
し、該乳頭部2に開口部3を設け、低モジュラスのシリ
コーンゴムにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おしゃぶりの形状
および材質に関する。
【0002】
【従来の技術】生後3、4ヵ月くらいの乳幼児に主とし
て持たせる育児玩具としておしゃぶりが知られている。
乳幼児は、口に入れてしゃぶるくせがあり、おしゃぶり
は感覚器官を育てるため、しゃぶって遊ぶように作られ
ている。乳児の吸乳行為は、本来は栄養衝動に根ざして
いるが、この本能としての食欲に依存しながらも、これ
に伴う口唇・口腔器官の快感が二次的にも独立してく
る。すなわち乳児は空腹でないときでもおしゃぶりで栄
養をとる際の動作を反復して、深い満足を味わう。従っ
て乳幼児はおしゃぶりにより、精神的に安定な状態を得
ることができる。
【0003】さらに、近年、おしゃぶりによる鼻呼吸の
促進効果が注目されている。人間も他の動物と同じよう
に、赤ちゃんの時は無意識に鼻呼吸をしている。おっぱ
いを吸い続けている間は、口が使えないこともあり、鼻
呼吸の習慣を忘れない。ところが、日本においては、歯
列に影響を与えるなどの理由から、1才前後でおしゃぶ
りの使用をやめさせることが常識となっている。さらに
この頃、離乳の時期を迎え、おっぱいやおしゃぶりから
離れた口は、空気を吸うようになる。口呼吸をすること
で扁桃腺が乾燥した状態になってしまい、白血球の中に
ウィルスが入り込み、白血球の抗菌力を低下させてしま
う。これに対して、鼻呼吸は、空気中のほこりを除去す
る除塵効果、加湿による酸素吸収率の向上などの効果が
知られている。おしゃぶりは、乳幼児にとって鼻呼吸を
練習するための道具としての効果が考慮されるようにな
った。また、おしゃぶりの使用が、乳児突然死症候群
(SIDS)の発症を抑制することなども発表されてお
り、おしゃぶりの重要性が再考されている。
【0004】おしゃぶりは弾力性があって熱に強く、煮
沸でべとつかないものがよい。また、透明で洗いやす
く、煮沸や水冷でこわれにくものがよい。乳児は舌で、
乳首をしごく様にして遊ぶ。このため、おしゃぶりの伸
び特性が乳児の舌とほほの筋肉の発達に影響を与える。
従来、おしゃぶりを構成する材質としては、天然ゴムま
たはシリコーンゴム等の合成ゴムが使用されている。そ
して、天然ゴムまたはシリコーンゴム等の合成ゴムを用
いた成形方法としては、圧縮成形またはトランスファ成
形等により行われている。幼児が吸い上げる場合により
快適かつ柔らかく感ずるおしゃぶりを構成すべく、特開
平9−56787号の技術が示されている。また、歯列
不正を予防するためのおしゃぶりとして、特表平10−
511579号に示される技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】天然ゴムを使用したお
しゃぶりは、原料が天然ゴムであるため、着色してい
る。このため、おしゃぶりを洗浄する際に、汚れを見つ
けにくい。またゴムの変性等が発生するため、耐久性が
低い。特有の臭いがあるため、乳幼児に敬遠される場合
がある。シリコーンゴムを使用したおしゃぶりは、使用
されるシリコーンゴム自体の弾性率が高く、成形された
おしゃぶりが全体としてかたくなる。このため、乳幼児
がおしゃぶりを歯茎で噛んだり、引っ張ったりして、遊
びしゃぶりをしにくい。すなわち、おしゃぶりが人体に
近い伸びの特性を有しないため、乳幼児が違和感をおぼ
える場合がある。しかしながら、柔らかい素材により従
来のおしゃぶりを構成するのは、耐久性や安全性の面に
おいて問題があった。
【0006】特開平9−56787号に示される技術に
おいては、おしゃぶりを動きやすくするために、肉薄部
分を形成するものであり、該肉薄部分の屈曲量および屈
曲頻度が高く、耐久性が低くなりやすい。特表平10−
511579号に示される技術においては、内部構造が
複雑であり、煮沸消毒や、電子レンジを用いた滅菌を行
いにくいものである。また、この技術は主に白人の歯槽
稜線を対象としたものであり、白人よりも歯槽稜線が幅
広の円弧状に形成される日本人にとっては、効果を発揮
しにくいものである。
【0007】上記のごとく、従来のおしゃぶりは、乳幼
児の精神的に安定な状態を実現する道具、もしくは鼻呼
吸を促進する道具としては用いられていない。このた
め、おしゃぶりを使用する乳幼児の対象年齢が低く、歯
や歯茎に対する影響を考慮したものが少ない。そこで、
歯や歯茎に対する影響を考慮するとともに、精神安定効
果、鼻呼吸の促進を想定した安全かつ耐久性を有するお
しゃぶりを製作する必要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決すべく、次のような手段を提示するものである。請
求項1に記載のごとく、おしゃぶりの乳頭部を中空に構
成し、該乳頭部に開口部を設ける。
【0009】請求項2に記載のごとく、おしゃぶりの乳
頭部を中空に構成し、該乳頭部に開口部を設けるととも
に、乳頭部内側にらせん状の溝を構成する。
【0010】請求項3に記載のごとく、おしゃぶりを低
モジュラスのシリコーンゴムにより構成する。
【0011】請求項4に記載のごとく、おしゃぶりの乳
頭部に開口部を設けるとともに、該おしゃぶりを低モジ
ュラスのシリコーンゴムにより構成する。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について、
図を用いて説明する。図1はおしゃぶりの全体構成を示
す斜視図、図2は同じく平面図、図3はおしゃぶりのA
−A線断面図、図4は使用状態におけるおしゃぶりの側
面断面図、図5はおしゃぶりに破損が生じた場合の空気
の流れを示す模式図、図6はおしゃぶりの洗浄における
変形状態の一例を示す側面断面図、図7はおしゃぶりの
洗浄状態を示す模式図、図8はおしゃぶりの第2実施例
を示す断面図、図9はおしゃぶりの伸び率を示す図、図
10はおしゃぶりの第3実施例を示す断面図、図11は
おしゃぶりの第4実施例を示す図、図12はおしゃぶり
の第5実施例を示す図、図13はおしゃぶりの第6実施
例を示す図である。
【0013】おしゃぶりの構成について、図1乃至図3
を用いて説明する。おしゃぶり1は、乳頭部2、ディス
ク7、握り8により構成されている。おしゃぶり1の乳
頭部2、ディスク7、握り8はシリコーンゴムにより一
体的に成形されている。ディスク7の中央には乳頭部2
の下部が接続されており、ディスク7の下面には握り8
が接続されている。乳頭部2は吸い上げ端4およびネッ
ク5により構成されている。そして、吸い上げ端4はネ
ック5よりも径が大きく構成されている。
【0014】ディスク7には上下面に連通した孔6・6
が設けられるとともに、該ディスク7の外周部には切欠
き部9が設けられている。孔6・6はディスク7が乳幼
児の口に貼りつくのを防止するものであり、切欠き部9
はディスク7が乳幼児の鼻に接触するのを防止するもの
である。
【0015】図3に示すごとく、乳頭部2は中空構造に
なっており、吸い上げ部4の上部に開口部3が設けられ
ている。吸い上げ端4およびネック5は筒状に構成され
ており、ディスク7の上面に接続した構成になってい
る。吸い上げ端4の下部にはネック5が接続されてお
り、該ネック5の下部にはディスク7が接続されてい
る。吸い上げ端4およびネック5は、それぞれ均一な厚
みにより構成されている。吸い上げ端4の厚みは、ネッ
ク5より厚く構成されている。乳頭部2が中空構造であ
り、ネック5の外径が吸い上げ端4の外径より小さいの
で、乳頭部2がディスク7に対して傾動しやすく、乳幼
児が舌などにより乳頭部2で遊びやすくなる。また、乳
頭部2の吸い上げ端4の上部に開口部3が構成されるた
め、乳頭部2の内側を成形する金型を開口部3より挿入
する構成をとることができ、コンプレッションもしくは
インジェクションによるおしゃぶり1の成形が容易にな
る。
【0016】おしゃぶり1の乳頭部2は空洞になってお
り、開口部3が設けられているため、該乳頭部2内に空
気がたまらず、つぶれやすい構造となっている。この構
造のため、おしゃぶり1を押さえると、乳頭部2内部の
空気が容易に押し出され、乳幼児が歯、歯茎もしくは舌
によりおしゃぶり1を押しつぶした際にも歯、歯茎およ
び歯槽稜線にかかる力が弱くなる。すなわち、乳幼児
が、おしゃぶり1をしゃぶっている場合にも歯、歯茎お
よび歯槽稜線に与える影響が少なくなるのである。
【0017】開口部3は、おしゃぶり1の乳頭部2内よ
り容易に空気が排出されるように、直径が2mm〜10mm
の円形とすることができる。また、乳頭部2において開
口部を複数個設けることも可能である。この場合には、
ネック5に小径の空気の十分出入りする孔を設け、開口
部3が閉じられた状態においても、乳頭部2内に空気が
流入可能に構成できるものである。さらに、開口部3を
吸い上げ端4の側面に、1つもしくは複数個設けること
も可能である。
【0018】次に、図4および図5を用いて、おしゃぶ
り1の安全性について説明する。乳幼児がおしゃぶり1
をしゃぶる場合に、おしゃぶり1のネック5は、歯茎も
しくは歯により噛まれる。同一のおしゃぶりについて、
長期にわたりネック5が噛まれ続けた場合には、ネック
5が損傷する場合がある。従来のおしゃぶりにおいて
は、先端に開口部がないため、乳幼児の吸引力により、
おしゃぶりの乳頭部外側の圧力が低く、内側の圧力が高
くなるため、おしゃぶりがちぎれ、飲み込まれる場合も
考えられる。しかし、おしゃぶり1においては、図5に
示すごとく、乳頭部2に開口部3が設けられているた
め、ネック5に生じた亀裂10より空気が流入しても、
吸い上げ部4内にたまることなく、開口部3より排出さ
れる。このため、おしゃぶり1は、長期にわたりネック
5が噛まれ続け、亀裂10が生じた場合においても、乳
幼児に飲み込まれることが無い。
【0019】上記おしゃぶり1の構成をとることによ
り、高い安全性を得ることができる。これにより、おし
ゃぶり1を低モジュラスなシリコーンゴムにより構成
し、乳幼児の歯、歯茎および歯槽稜線に与える影響をよ
り減少することができる。低モジュラスなシリコーンゴ
ムは、従来のおしゃぶりの構成を取った場合には、その
変形しやすさから、吸引による変形破断を考慮する必要
が生じる。しかし、開口部3より乳頭部2内の空気が容
易に逃げる構成をとるため、低モジュラスなシリコーン
ゴムを用いて安全性の高いおしゃぶり1を構成すること
ができるものである。
【0020】次に、おしゃぶり1の洗浄性および消毒時
の利便性について、図6および図7を用いて説明する。
おしゃぶり1は、乳頭部2の上部に開口部3が設けられ
ており、シリコーンゴム等の弾性素材により構成されて
いる。このため、スポンジ12等を使用して、乳頭部2
の内側を洗浄することが可能である。さらに、前述のご
とくおしゃぶり1を低モジュラスなシリコーンゴムによ
り構成することで、より変形しやすくなり、容易に開口
部3を広げ乳頭部2の内側を洗浄することができる。
【0021】図7(a)はおしゃぶりの煮沸消毒過程を
示す図であり、図7(b)はおしゃぶりの乾燥過程を示
す図である。図7(a)に示すごとく、おしゃぶり1の
煮沸消毒を行う場合においても、熱湯におしゃぶり1を
漬けた際に乳頭部2の空気が開口部3より排出され、乳
頭部2の内部にまで熱湯を十分い導くことができる。ま
た、おしゃぶり1の乳頭部2には、はじめ空気が入って
おり、ディスク7を介して乳頭部2の反対側には握り8
が設けられている。このため、おしゃぶり1は液体中に
おいて、容易に乳頭部2に設けられた開口部3を上に向
ける。これにより、おしゃぶり1の乳頭部2内に熱湯が
流入しやすく、消毒が容易となる。さらに、おしゃぶり
1を乾燥する際にも、握り8をフック13等に引っ掛け
て乾燥することにより、乳頭部2内の水が開口部3よ
り、下方に落下する。これにより、おしゃぶり1内に水
が残存しにくく、おしゃぶり1を清潔に保つことができ
るものである。
【0022】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。第2実施例においては、おしゃぶりの乳頭部2に溝
を設けておしゃぶりの伸縮性を向上させるものである。
乳頭部2の延出方向に平行な溝を設けることにより、乳
頭部2の左右方向の伸びを向上でき、乳頭部2の延出方
向に垂直な溝を設けることにより、乳頭部2の前後方向
の伸びを向上できる。また、次に述べるごとく、乳頭部
2にらせん状の溝を設けることも可能である。図8にお
いて、おしゃぶり14の外形は、前述のおしゃぶり1と
同様に構成されているが、乳頭部2の内側にらせん状
(もしくはツル巻き状)の溝15が構成されている。
【0023】らせん状の溝15は乳頭部3の吸い上げ部
4およびネック5にかけて設けられている。これによ
り、おしゃぶり14の乳頭部2の伸びが良くなり、歯、
舌および歯茎への負担が軽減される。乳頭部2に、らせ
ん状の溝を設けることにより、該乳頭部2にはツル巻き
状の肉厚部と肉薄部が構成されることになる。肉薄部が
構成されることにより、乳頭部2の開口部3の伸びが向
上するとともに、肉厚部のツル巻き構造により、乳頭部
2がちぎれにくくなっている。さらに、おしゃぶり14
の素材として、低モジュラスなシリコーンゴムを使用す
ることにより、人体の乳首の感触に近いおしゃぶりを構
成することができる。
【0024】次に本発明のおしゃぶりに使用されるシリ
コーンゴムの特性について、図9を用いて説明する。図
9においては、従来のおしゃぶりに使用されるシリコー
ンゴム、低モジュラスなシリコーンゴム、天然ゴムをそ
れぞれ哺乳びんに装着される乳首の形状に構成し、引っ
張る力に対する伸びを測定した。この結果は乳首形状の
ゴムを用いた測定結果であるが、おしゃぶりの形状に構
成した各ゴムに対して測定を行っても、同様の結果が得
られると考えられる。また、本発明の実施例に挙げるお
しゃぶりの開口部3は、上端に設けられていることか
ら、乳頭部2の延出方向の伸びには影響を与えないと考
えられる。
【0025】図9(a)において、Fは先端方向に引っ
張る力であり、Lは乳首の伸びである。直線m1、m
2、m3およびm4は、それぞれのゴムの引っ張る力F
に対する伸びLを示すものである。m1は従来のシリコ
ーンゴムを用いた乳首の特性を示すものであり、m2お
よびm3本発明に用いる低モジュラスなシリコーンゴム
を用いた乳首の特性を示すものである。m2は形状にお
いて、従来の乳首を同一の形状であり、螺旋状の溝が成
形されていない。m3には内側面に螺旋状の溝が成形さ
れている。m4は天然ゴムを用いた乳首の特性を示すも
のである。
【0026】図9(a)に示すごとく、本発明のおしゃ
ぶりに用いるシリコーンゴムは従来おしゃぶりに用いら
れていたものよりも伸びやすい性質を持つものである。
シリコーンゴムとしては、このシリコーンゴムを使用し
たおしゃぶりの伸び率が200g/mm乃至120g/
mmとなるものを使用することができる。ここで、おし
ゃぶりの伸び率は、乳幼児が口に含む部分である、おし
ゃぶり乳頭部の伸び率を示すものである。測定方法とし
ては、おしゃぶり乳頭部の上端および下端をそれぞれ挟
持し、伸ばす方向に力を加えた際の変位量を測定するも
のである。低モジュラス(modulus )のシリコーンゴム
を使用することにより、おしゃぶりの伸び特性を人体の
乳首に近づけることができる。また、おしゃぶりに螺旋
状の溝を成形することにより、おしゃぶりの伸びを良好
なものにできる。これにより、従来のおしゃぶりにおい
て問題となっている天然ゴム臭や、伸びにくさを解消
し、無臭であり人体の柔らかさに近いおしゃぶりを構成
できる。すなわち、乳児にとってより違和感の無いおし
ゃぶりを成形することができる。
【0027】さらに、溝の幅を変えることにより、おし
ゃぶりの伸び特性を容易に調節できる。図9(b)にお
いて、m5およびm6は低モジュラスのシリコーンゴム
を使用した乳首の特性を示す直線である。m5は、幅の
狭いらせん溝が形成された乳首を示すものであり、m6
は、幅の広いらせん溝が形成された乳首を示すものであ
る。すなわち、らせん溝の幅を調節することにより、お
しゃぶりの伸び特性を調節できる。上記シリコーンを用
いて本発明のおしゃぶりを成形することにより、人体の
乳首に近い伸びのおしゃぶりを得ることができる。螺旋
状の溝を形成することにより、伸び特性を調節するとと
もに、低モジュラスのシリコーンゴムを用いることによ
り、容易に人体の乳首の特性に近いおしゃぶりを成形で
きる。これにより、おしゃぶりを使用する乳幼児の精神
安定効果を期待することができるものである。
【0028】次に、おしゃぶりの第3実施例について説
明する。図10に示すおしゃぶり16は、前述のおしゃ
ぶり1と同様に、開口部3を有する吸い上げ部4とネッ
ク5よりなる乳頭部2および、ディスク7、握り8によ
り構成されている。おしゃぶり16のネック5は、前述
のおしゃぶり1のネックよりも細く構成されている。お
しゃぶり16のネック5は中空の逆円錐状に構成されて
おり、上部に吸い上げ部4が接続した構成になってい
る。ネック5はディスク7に接続する下部がもっとも径
が小さくなっている。このため、おしゃぶり16の乳頭
部2はディスク7に対して傾動しやすくなる。乳幼児が
おしゃぶり16をしゃぶり、舌により乳頭部2を動して
遊びやすく、乳頭部2が歯、歯茎に当たっていても歯や
歯茎にかかる力を小さくできる。また、ネック5を細く
構成したおしゃぶり16の製造方法としては、乳頭部2
に開口部3が設けられていることにより、一般的な射出
成形や、コンプレッション成形により行うことができ
る。
【0029】次に、おしゃぶりの第4実施例について説
明する。図11(a)は第4実施例のおしゃぶりを示す
斜視図、図11(b)は同じく平面図である。図11
(a)および図11(b)に示すごとく、おしゃぶり1
7において、平たい形状の吸い上げ部4と該吸い上げ部
4に接続したネック5とにより乳頭部2が構成されると
ともに、該乳頭部2の下部はディスク7に接続されてい
る。乳頭部2は中空構造になっており、上部に開口部3
が設けられている。そして、乳頭部2の下端はディスク
7により閉じられた構造となっている。吸い上げ部4は
平面視楕円形の円筒状に構成されており、上部において
若干閉じた形状に構成されている。
【0030】次に、おしゃぶりの第5実施例について説
明する。図12(a)は第5実施例のおしゃぶりを示す
斜視図、図12(b)は同じく平面図である。図12
(a)および図12(b)に示すごとく、おしゃぶり1
8においては、平面視台形形状の吸い上げ部4と該吸い
上げ部4に接続したネック5とにより乳頭部2とが構成
されるとともに、該乳頭部2の下部はディスク7に接続
された構成となっている。乳頭部2は中空構造になって
おり、上部に開口部3が設けられている。そして、乳頭
部2の下端はディスク7により閉じられた構造となって
いる。
【0031】次に、おしゃぶりの第6実施例について説
明する。図13に示すごとく、おしゃぶり19は乳頭部
23、ホルダー20、握り21、キャップ22により構
成されている。おしゃぶり19の乳頭部23の形状は、
前述したおしゃぶり1の乳頭部2と同一形状に構成され
ているが、乳頭部23の下部には巻き返し部5bが構成
されている。おしゃぶり19の巻き返し部5bは、ネッ
ク5の外径より大きく構成され、ホルダー20の中央部
に設けた孔に挿嵌されている。該ホルダー20の孔の径
はネック5の外径と同等の大きさに構成されており、ホ
ルダー20の握り21接続側にはキャップ22が装着さ
れる。キャップ22の中央部には突起が構成されてお
り、該突起が乳頭部23の内側に挿入される。これによ
り、乳頭部23の下部が閉じられる構成となる。シリコ
ーンゴムにより成形された乳頭部2はホルダー20の中
央部に挿嵌され、該ホルダー20とキャップ22により
挟持されている。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載のごとく、おしゃぶりの
乳頭部を中空に構成し、該乳頭部に開口部を設けるの
で、おしゃぶり乳頭部の変形を容易に行え、歯列および
歯茎に悪影響を与えることがない。おしゃぶりの洗浄性
を向上する。
【0033】請求項2に記載のごとく、おしゃぶりの乳
頭部を中空に構成するとともに、該乳頭部に開口部を設
けるとともに、乳頭部内側にらせん状の溝を構成するの
で、おしゃぶりの伸び率が向上し、乳頭部の変形が容易
になるとともに、歯列および歯茎に悪影響を与えること
がない。おしゃぶりの洗浄性を向上する。
【0034】請求項3に記載のごとく、おしゃぶりを低
モジュラスのシリコーンゴムにより構成するので、おし
ゃぶりの伸び率が向上し、おしゃぶりの変形率を人体の
乳頭の変形率とすることができる。そして、乳頭部の変
形が容易になるとともに、歯列および歯茎に悪影響を与
えることがない。
【0035】請求項4に記載のごとく、おしゃぶりの乳
頭部に開口部を設けるとともに、該おしゃぶりを低モジ
ュラスのシリコーンゴムにより構成するので、おしゃぶ
りの伸び率が向上し、おしゃぶりの変形率を人体の乳頭
の変形率とすることができる。そして、乳頭部の変形が
容易になるとともに、歯列および歯茎に悪影響を与える
ことがない。おしゃぶりの洗浄性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】おしゃぶりの全体構成を示す斜視図。
【図2】同じく平面図。
【図3】おしゃぶりのA−A線断面図。
【図4】使用状態におけるおしゃぶりの側面断面図。
【図5】おしゃぶりに破損が生じた場合の空気の流れを
示す模式図。
【図6】おしゃぶりの洗浄における変形状態の一例を示
す側面断面図。
【図7】おしゃぶりの洗浄状態を示す模式図。
【図8】おしゃぶりの第2実施例を示す断面図。
【図9】おしゃぶりの伸び率を示す図。
【図10】おしゃぶりの第3実施例を示す断面図。
【図11】おしゃぶりの第4実施例を示す図。
【図12】おしゃぶりの第5実施例を示す図。
【図13】おしゃぶりの第6実施例を示す図。
【符号の説明】
1 おしゃぶり 2 乳頭部 3 開口部 4 吸い上げ端 5 ネック 7 ディスク 8 握り
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月7日(2000.1.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】開口部3は、おしゃぶり1の乳頭部2内よ
り容易に空気が排出されるように、直径が2mm〜10mm
の円形とすることができる。また、乳頭部2において開
口部を複数個設けることも可能である。さらに、開口部
3を吸い上げ端4の側面に、1つもしくは複数個設ける
ことも可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おしゃぶりの乳頭部を中空に構成し、該
    乳頭部に開口部を設けたことを特徴とするおしゃぶり。
  2. 【請求項2】 おしゃぶりの乳頭部を中空に構成し、該
    乳頭部に開口部を設けるとともに、乳頭部内側にらせん
    状の溝を構成したことを特徴とするおしゃぶり。
  3. 【請求項3】 低モジュラスのシリコーンゴムにより構
    成することを特徴とするおしゃぶり。
  4. 【請求項4】 乳頭部に開口部を設けるとともに、低モ
    ジュラスのシリコーンゴムにより構成することを特徴と
    するおしゃぶり。
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