JP2001187059A - 手術用クリップ打込装置 - Google Patents

手術用クリップ打込装置

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JP2001187059A
JP2001187059A JP37516299A JP37516299A JP2001187059A JP 2001187059 A JP2001187059 A JP 2001187059A JP 37516299 A JP37516299 A JP 37516299A JP 37516299 A JP37516299 A JP 37516299A JP 2001187059 A JP2001187059 A JP 2001187059A
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arm device
arm
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locked
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JP37516299A
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Tatsuhiro Chikada
達弘 近田
Toshimasa Matsuoka
利昌 松岡
Tomohiro Oki
智博 大木
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Aisin Kiko Co Ltd
Original Assignee
Aisin Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手術用クリップを生体等の手術対象物の患部付
近に良好に打ち込むことができる手術用クリップ打込装
置を提供する。 【解決手段】手術用クリップ打込装置は、クリップ5を
格納するクリップ格納部16と、長尺体11の先端側に
開閉可能に装備されクリップ5を保持可能なアーム装置
4と、クリップ供給方向(H3方向)に移動することに
よりクリップ格納部16のクリップ5をアーム装置4に
供給するクリップ供給部7と、アーム装置4のクリップ
5を手術対象物の患部付近に打ち込み、且つ、クリップ
供給部7をクリップ供給方向に移動させてクリップ格納
部16のクリップ5をアーム装置4に供給する操作部3
とをもつ。アーム装置4のクリップ5を手術対象物の患
部付近に打ち込むように操作部3が作動されたときにク
リップ供給部7のクリップ供給方向(H3方向)への作
動を抑制するクリップ供給部・作動抑制手段80が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手術用クリップ(以
下、単にクリップともいう)を生体等の手術対象物の患
部付近に打ち込む手術用クリップ打込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手術対象物である生体の患部に対する内
視鏡下手術を例にとって、従来技術について説明する。
近年、内視鏡を用いた手術が行われている。例えば、胃
壁の患部を摘出する手術では、文献(早期胃癌に対する
新しい治療法、lesion lifting法による腹腔鏡下胃局所
切除術、胃と腸28:1461−1468,1993
年)に示されているような手術が行われている。この手
術は、中空部をもつ筒形状のトロッカーを生体の腹部に
皮膚を貫通して腹部の外部から胃袋の内部に差し込むと
共に、中央付近に糸を連結した一本の棒(Tバーとも呼
ばれる)をトロッカーの中空部を通して腹部の外部から
胃袋の内部に配置させる。次に、トロッカーの中空部を
通した糸を生体の腹部の外部より引っ張り、棒が糸に対
して略90°に位置するように棒を胃壁に引っ掛かけ
る。これにより胃壁の患部付近の壁が持ち上げられる。
即ち、この手術では、Tバー1つを使用するためにトロ
ッカー1本を必要とするのである。また、糸を引っ張る
ために棒と糸との係合部や糸自体の強度を必要とするの
である。なお腹部の内部にはガスが供給されて、胃袋と
皮膚との間に手術用空間が形成されている。
【0003】上記のように胃壁の患部付近の壁を持ちあ
げた状態で、内視鏡で患部付近を観察しながら、メス等
の切除具により胃壁の患部を切除して摘出するものであ
る。切除後には患部の縫合が適宜行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記Tバ
ーとも呼ばれる棒を利用する手術は、必ずしも容易では
なく、改善が望まれていた。そこで、患部の摘出手術を
容易にするために、摘出手術される患部付近に打ち込ま
れる手術用クリップ(本出願時に未公知)が近年開発さ
れている。
【0005】本発明は上記した手術用クリップを生体等
の手術対象物の患部付近に良好に打ち込むことができる
手術用クリップ打込装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る手術用クリ
ップ打込装置は、手術対象物の患部付近に打ち込まれる
手術用のクリップを格納可能なクリップ格納部をもつ長
尺体を有する基部と、基部の長尺体の先端側に開閉可能
に装備されクリップを保持可能なアーム装置と、基部に
クリップ供給方向に移動可能に設けられ、クリップ供給
方向に移動することにより、クリップ格納部に格納され
ているクリップをアーム装置に供給するクリップ供給部
と、基部に設けられ、作動に伴いアーム装置を開閉させ
ると共に、アーム装置に保持されているクリップをアー
ム装置の閉じに伴い手術対象物の患部付近に打ち込み、
且つ、作動に伴いクリップ供給部をクリップ供給方向に
移動させてクリップ格納部のクリップをアーム装置に供
給する操作部とをもつ手術用クリップ打込装置であっ
て、アーム装置に保持されている手術用クリップを手術
対象物の患部付近に打ち込むように操作部が作動された
ときにクリップ供給部のクリップ供給方向への作動を抑
えると共に、クリップ供給部のクリップをアーム装置に
供給するように操作部が作動されたときにクリップ供給
部のクリップ供給方向への移動を許容するクリップ供給
部・作動抑制手段が、基部に設けられていることを特徴
とするものである。
【0007】本発明に係る手術用クリップ打込装置によ
れば、手術用クリップが保持されているアーム装置を操
作部の作動により閉じれば、アーム装置に保持されてい
る手術用クリップが手術対象物の患部付近に打ち込まれ
る。
【0008】このようにアーム装置に保持されている手
術用クリップを手術対象物の患部付近に打ち込むように
操作部が作動されたときに、クリップ供給部・作動抑制
手段は、クリップ供給部のクリップ供給方向への移動を
抑える。従って、アーム装置のクリップを患部付近に打
ち込む際に、クリップ格納部からアーム装置に新たに供
給されるクリップが、アーム装置のクリップに衝突する
ことは、阻止される。そのためアーム装置に保持されて
いるクリップの打ち込みが良好に実行される。
【0009】手術の際には、手術対象物の患部付近に打
ち込まれたクリップを必要に応じて適宜持ち上げること
により、手術対象物の患部付近をクリップと共に持ち上
げる。このように患部付近を持ち上げれば、患部付近を
メス等の切除具で切除する作業が良好となる。切除後の
患部部分は必要に応じて縫合される。
【0010】上記したように手術対象物の患部付近に打
ち込んだクリップを持ち上げる代表的な形態としては、
クリップに通した糸を引っ張ることにより、手術対象物
の患部付近を持ち上げる形態がある。また、手術対象物
の患部付近に打ち込んだクリップ自体を、本発明に係る
手術用クリップ打込装置のアーム装置のアームで把持し
て持ち上げる形態としても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る手術用クリップ打込
装置としては、必要に応じて、次の実施形態a〜lを採
用することができる。但し本発明に係る手術用クリップ
打込装置は、これらの実施形態に限定されるものではな
い。
【0012】a:操作部はシングルタイプの操作レバー
である。このシングルタイプの操作レバーは、アーム装
置を閉じる機能と、クリップ供給部をクリップ供給方向
に移動させることによりクリップ格納部のクリップをア
ーム装置に供給する機能とを併有する。よって操作レバ
ーの数を節約できる。操作レバーは回動式でも、直動式
でも良い。
【0013】b:クリップ供給部・作動抑制手段は、ク
リップ格納部からクリップ供給部が離れる方向に付勢す
ることにより、クリップ供給部のクリップ供給方向への
移動を抑えるバネである。バネとしては例えばコイル状
のバネ、ねじりコイルバネ、板状のバネ、皿状のバネな
どの各種バネを採用できる。
【0014】c:クリップ格納部は、複数のクリップを
長尺体の長さ方向に沿って直列に格納する。これにより
複数のクリップを患部付近に短い時間で連続的に打ち込
むことが可能となり、手術の短時間化に貢献できる。ク
リップを直列に保持する数は適宜選択でき、2個〜10
個、3個〜5個等を採用できるが、これらに限定される
ものではない。予備的なクリップもクリップ格納部に格
納しておくことが好ましい。
【0015】d:アーム装置に直接または間接的に連結
されている可動体が基部に設けられている。可動体は、
一方向への移動に伴いアーム装置を閉じてアーム装置の
クリップを手術対象物の患部付近に打ち込み、他方向へ
の移動に伴いアーム装置を開く。
【0016】e:前記dにおいて、可動体は、可動体の
移動方向に沿ってのびる長溝と長溝に連通する係止孔と
をもつ案内溝を備えている。基部は、案内溝の係止孔に
係脱可能に係止すると共に操作部の作動に伴い可動体の
移動方向に沿って移動可能な係止突起をもつ。操作部の
作動に伴って可動体の移動方向に移動する係止突起が係
止孔に係止した状態でアーム装置に向けて前進すること
により、可動体を一方向に移動させてアーム装置を閉じ
る。これによりアーム装置のクリップが手術対象物の患
部付近に打ち込まれる。操作部の更なる作動に伴って可
動体の移動方向に更に移動する係止突起が係止孔から離
脱して案内溝の長溝に沿ってアーム装置に向けて前進す
ることにより、クリップ供給部をクリップ供給方向に移
動させる。これによりクリップ格納部のクリップがアー
ム装置に供給される。
【0017】f:前記dにおいて、クリップは係止爪部
と係止爪部が係止される被係止部とをもつ。基部はスト
ッパ部をもつ。ストッパ部は、可動体に係止してアーム
閉じ方向への可動体の前進量を規制する係止位置と、可
動体に係止しない非係止位置とに切り替え可能である。
ストッパ部が係止位置に切り替えられているときには、
可動体のアーム装置への前進量を規制することによりア
ーム装置の閉じ量を規制し、アーム装置に保持されてい
るクリップの係止爪部が非係止部に係止しないようにア
ーム装置の閉じ量を拘束する。これによりアーム装置に
保持されているクリップの係止爪部が、手術者の意志に
反して、そのクリップの非係止部に係止されることを防
止できる。ストッパ部が非係止位置に切り替えられてい
るときには、可動体のアーム装置への前進量を増加させ
ることによりアーム装置の閉じ量を増加させ、アーム装
置に保持されているクリップの係止爪部を被係止部に係
止させる。これによりクリップが手術対象物の患部付近
に打ち込まれる。
【0018】g:クリップ供給部は、クリップ供給方向
に移動可能に設けられクリップ供給方向に移動すること
によりクリップ格納部のクリップを押圧してクリップを
アーム装置に供給するためのラチェットと、操作部の作
動に伴いラチェットを押圧してクリップ供給方向に前進
させる押圧体とをもつ。ラチェット及び押圧体は、基部
の長尺体に沿って配置することができる。長尺体が中空
部をもつパイプ形状の場合には、コンパクト化等のた
め、その中空部にラチェット及び押圧体の少なくとも一
方を配設できる。
【0019】h:前記gにおいて、ラチェットの係止歯
に係止し、ラチェットがクリップ格納部から離れる方向
へ後退することを抑えるラチェットストッパが設けられ
ている。ラチェットストッパは、前記押圧体、長尺体及
び基部の少なくとも一部に設けることができる。
【0020】ラチェットの係止作用によりラチェットの
後退を防止してクリップ格納部の格納室の容積を小さく
維持し、クリップ格納部への新しいクリップの再格納が
制限される。よって本発明に係る手術用クリップ打込装
置の再使用が制限され、手術用クリップ打込装置のディ
スポーザル化(使い捨て)を図り得、感染症の防止等を
図り得、衛生面で有利となる。即ち、クリップ格納部の
格納室の容積の復元を防止する復元防止手段が基部に設
けられている。
【0021】i:本発明に係る手術用クリップ打込装置
は内視鏡下手術に用いることができる。手術対象物に差
し込んだ中空パイプ形状のトロッカーの中空部にアーム
装置は挿通される。
【0022】j:アーム装置は、閉じたときには、基部
の長尺体とほぼ一直線状になる。この場合には、本発明
に係る手術用クリップ打込装置の閉じた状態のアーム装
置を中空パイプ形状のトロッカー内に差し込み易くな
る。
【0023】k:アーム装置を構成するアームは、被係
止部にクリップの係止爪部を係止させるために、アーム
の厚み方向に貫通する爪挿通孔をもつ。
【0024】l:アーム装置を構成するアームは、被係
止部に係止したクリップの係止爪部をアームから外すた
めの切欠開口をもつ。切欠開口はアームの先端に設ける
ことができる。
【0025】本発明は前述したように上記した各実施形
態a〜lに限定されるものではない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について図
面を参照しつつ説明する。
【0027】(実施例の主構成)説明の便宜上、手術用
クリップについて説明する。図1に示すように、手術用
クリップ5は断面で実質的にUの字形状をなす金属製
(例えばステンレス鋼)であり、互いに対向すると共に
基端部52x、54x同士が結合された第1板部52
と、第1板部52に対面する第2板部54とをもつ。手
術対象物の患部付近に打込む前の通常の形態では、第1
板部52と第2板部54とがほぼ平行にされている。第
1板部52の幅広の先端52yには、係止爪部51が第
2板部54に向けて突出して形成されている。第2板部
54の幅広の先端54yには被係止部53が形成されて
いる。被係止部53は、第2板部54を厚み方向に貫通
する平面四角形状の孔53aをもつ。係止爪部51は、
手術対象物の患部W付近の壁W1をこれの厚み方向に貫
通するものである。即ち、係止爪部51は、第1板部5
2から第2板部54に向けて突出する腕部55と、腕部
55の突出端に設けられ手術対象物の患部W付近の壁W
1をこれの厚み方向に貫通する頭部57とをもつ。頭部
57は、先方に向かうにつれて幅が小さくなるように傾
斜した傾斜面57a〜57cと、被係止部53に係止可
能な係止面57eとをもつ。傾斜面57a〜57cによ
り、患部W付近の壁W1に対する頭部57の差し込み
性、被係止部53の孔53aに対する頭部57の挿入性
が確保される。
【0028】クリップ5の係止爪部51の頭部57は、
被係止部53の孔53aを貫通すれば、頭部57の係止
面57eが被係止部53に係止する。このように係止し
た状態では、係止爪部51は被係止部53から容易に離
脱することができない。よって患部Wに対するクリップ
5の係止力が確保される。
【0029】次に、主として図2〜図5を参照して本実
施例に係る手術用クリップ打込装置について説明を加え
る。手術用クリップ打込装置は、手術対象物である生体
の患部W(例えば胃)を手術するためのものであり、ガ
ン形状をなすガストロクリッパとも呼ばれるものであ
る。手術用クリップ打込装置は、手術用クリップ打込装
置の本体部分を構成する基部1と、基部1の先端側に装
備された開閉可能なアーム装置4と、アーム装置4の開
閉操作とクリップ5を生体の患部付近に打ち込む打込操
作とを行う操作部3とをもつ。
【0030】まず基部1について説明する。図1に示す
ように、基部1は、ガン形状をなすボティ10と、ボテ
ィ10の先端10cに固定され中空部をもつ直状の筒パ
イプで形成された長尺体である主パイプ11とをもつ。
ボティ10の先端10cには、これらに対して主パイプ
11の周方向に沿って空転可能に設けられた空転グリッ
プ18が装備されている。
【0031】図1に示すように主パイプ11内の先端側
には、クリップ格納部として機能する横断面四角形状を
もつ筒形状の格納パイプ16が保持されている。格納パ
イプは16は複数(実施例では2個)のクリップ5を主
パイプ11の長さ方向に沿って直列に格納する。
【0032】次に操作部3について説明を加える。図1
に示すように、操作部3は、基部1に設けられ本実施例
に係る手術用クリップ打込装置を手術者が手動で操作す
るための手動操作部として機能する操作レバー22と、
操作レバー22に連動する中間レバーとしてのアームリ
ンクレバー23と、アームリンクレバー23により矢印
H3方向に押圧され係止突起25を一体に備えたスライ
ド部材25と、スライド部材25により矢印H3方向に
前進される可動体としての長尺な中空パイプ形状をなす
可動ロッド27とをもつ。矢印H3方向は、アーム閉じ
方向及びクリップ供給方向を意味する。また逆方向であ
る矢印H2方向は、アーム開き方向及びクリップ非供給
方向を意味する。
【0033】可動ロッド27は主パイプ11内に配設さ
れている。操作レバー22は、ボディ10に軸22aで
矢印A1、A2方向に回動可能に枢支されている。操作
レバー22は、これのグリップ面22bに手術者が指を
掛けて、ボディ10の握り部10eの方向へつまり矢印
A1方向へ握り得るようになっている。操作レバー22
はシングルタイプのレバーであり、アーム装置4の開閉
機能とクリップ5の打ち込み機能との双方を実行するも
のである。アームリンクレバー23は、ボディ10に軸
23aで矢印B1方向及び矢印B2方向に回動可能に枢
支されている。操作レバー22の他端22cは、アーム
リンクレバー23の一端23bの溝23eにピン23x
により連結されている。アームリンクレバー23の他端
23cは、係止突起26をもつスライド部材25の当接
面25cを押圧して矢印H3方向に前進させる。手術者
により握られることにより操作レバー22が反時計回り
つまり矢印A1方向に軸22aを中心として回動する
と、アームリンクレバー23は軸23aを中心として反
時計回りつまり矢印B1方向に回動し、スライド部材2
5ひいては係止突起26を矢印H3方向に前進させる。
【0034】可動ロッド27の後端部には被ストッパ部
28が径外方向に向けて一体的に突設されている。図3
に示すように、可動ロッド27の後部には案内溝29が
形成されている。案内溝29は、可動ロッド27の移動
方向に沿ってのびると共にスライド部材25の係止突起
26が移動可能な長溝29aと、長溝29aの後端側に
連通すると共にスライド部材25の係止突起26が係脱
可能に係止される係止孔29cとをもつ。初期状態で
は、図3に示すように、後述する副バネ85により矢印
H2方向にスライド部材25が付勢されているため、ス
ライド部材25の係止突起26が係止孔29cに係止さ
れている。操作レバー22の矢印A1方向への作動に伴
ってアームリンクレバー23を介してスライド部材25
の係止突起26が副バネ85に抗しつつ、矢印H3方向
に前進すると、係止突起26が係止孔29cに係止した
状態でアーム装置4、格納パイプ19に向けて矢印H3
方向に前進する。これにより可動ロッド27が矢印H3
方向(アーム装置4の閉じ方向)に前進し、後述するよ
うにアーム装置4が閉じられる。操作レバー22の矢印
A1方向への作動に伴ってアームリンクレバー23を介
して係止突起26が更に矢印H3方向に移動すると、係
止突起26が係止孔29cから離脱し、案内溝29の長
溝29aに沿ってアーム装置4に向けて矢印H3方向に
前進することができる。これにより後述するように押圧
ロッド75及びラチェット71をクリップ供給方向に移
動させる。
【0035】図4に示すように、クリップ供給部7は、
格納パイプ16に格納されているクリップ5をアーム装
置4に供給するためのものである。クリップ供給部7
は、格納パイプ16内に格納されているクリップ5の後
端を押圧してクリップ5を矢印H3方向に前進させてア
ーム装置4に供給するためのラチェット71と、アーム
リンクレバー23の作動に伴いラチェット71を矢印H
3方向(クリップ供給方向)に押圧してクリップ供給方
向に前進させる押圧体としての押圧ロッド75とをも
つ。ラチェット71、押圧ロッド75はクリップ供給方
向に移動可能である。
【0036】押圧ロッド75は長尺な中空パイプ形状を
なしており、主パイプ11内及び可動ロッド27内に同
軸的に設けられており、先端部に径内方向に突出すると
共にラチェット71に係止可能な且つ弾性変形可能な爪
形状のラチェットストッパ77をもつ。図4に示すよう
に、ラチェット71は押圧ロッド75内に押圧ロッド7
5に沿って設けられており、先端部にピストン部71c
を一体的にもつ。ピストン部71cは格納パイプ16内
を移動可能である。ラチェット71は、ラチェット71
の長さ方向に沿って直列に形成された複数個の係止歯7
3をもつ。図4に示すように係止歯73はほぼ直角三角
形状をなしており、軸直角方向に沿った係止面73a
と、斜めに傾斜した傾斜面73cとをもつ。ラチェット
ストッパ77が係止歯73の係止面73aに当たると、
ラチェット71はラチェットストッパ77により拘束さ
れて矢印H2方向に後退することができない。しかしラ
チェット71が矢印H3方向に前進するとき、ラチェッ
ト71の傾斜面73cは、ラチェットストッパ77を矢
印F1方向に弾性変形させつつ、ラチェットストッパ7
7に対して軸長方向に相対移動できるため、ラチェット
71はラチェットストッパ77に拘束されず、ラチェッ
ト71は矢印H3方向に前進可能となる。
【0037】本実施例においては、図4に示すように、
クリップ供給部・作動抑制手段として機能する主付勢手
段である主バネ80が、ボディ10の先端側の部位10
pと押圧ロッド75の径大な後端部75pとの間に介装
されている。よって主バネ80の先端80aはボティ1
0の部位10p側に着座しており、主バネ80の後端8
0cは押圧ロッド75の後端部75pに着座している。
一方、押圧ロッド75の後端部10pとスライド部材2
5との間には、副付勢手段として機能する副バネ85が
介装されている。主バネ80及び副バネ85は互いに同
軸的な圧縮コイルバネであり、矢印H3,H2方向にお
いて弾性収縮可能とされており、主パイプ11の長さ方
向に沿ってつまり前進方向(矢印H3方向)に沿って直
列的配置とされている。すなわち副バネ85は主バネ8
0とスライド部材25との間に介在している。
【0038】主バネ80の付勢力は、副バネ85の付勢
力よりも大きく設定されている。つまり、主バネ80の
バネ定数は副バネ85のバネ定数よりも大きく設定され
ており、主バネ80は副バネ85よりも硬く設定されて
いる。主バネ80の軸長寸法は副バネ85の軸長寸法よ
りも大きく設定されている。これにより押圧ロッド75
の矢印H3方向への前進量、クリップ5の押出量を確保
できる。
【0039】主バネ80の付勢力により、押圧ロッド7
5の後端部75pは矢印H2方向(クリップ供給方向と
は逆方向)に常時付勢されており、つまり、押圧ロッド
75がアーム装置4及び格納パイプ16から離れる方向
に付勢されている。副バネ85の付勢力によりスライド
部材25は矢印H2方向に常時付勢されており、つま
り、スライド部材25がアーム装置4及び格納パイプ1
6から離れる方向に付勢されている。この結果、スライ
ド部材25の当接面25cはアームリンクレバー23に
常時当接することにされている。
【0040】図4に示すように、ボディ10には、可動
ロッド27の被ストッパ部28が当接可能な固定式のス
トッパ部10rが形成されている。またボティ10に
は、可動式のストッパ部19が軸19mにより矢印U1
方向,矢印U2方向に回動可能に保持されている。可動
式のストッパ部19は矢印H3,H2方向においてスト
ッパ部10rの後方に位置している。可動式のストッパ
部19が軸19mを中心として矢印U1方向に回動され
ると、矢印H3方向に前進する可動ロッド27の被スト
ッパ部28がストッパ部19に係止する。即ち、可動ロ
ッド27の矢印H3方向への前進量を規制する係止位置
にストッパ部19は切り替わる。一方、可動式のストッ
パ部19が逆方向である矢印U2方向に回動されると、
可動ロッド27の被ストッパ部28に係止しない非係止
位置にストッパ部19が切り替わる。後述するように可
動式のストッパ部19が矢印U1方向に回動されて係止
位置に切り替えられているときには、可動ロッド27の
アーム装置4への前進量(矢印H3方向への前進量)が
規制される。これによりアーム装置4の閉じ量が規制さ
れ、アーム装置4の閉じ量が拘束され、アーム装置4に
保持されているクリップ5の係止爪部51が非係止部5
3に係止しないようにされる。
【0041】可動式のストッパ部19が非係止位置に切
り替えられているときには、可動ロッド27の被ストッ
パ部28がストッパ部10rに当接するものの、ストッ
パ部19に当接しないため、そのぶん、可動ロッド27
のアーム装置4への前進量(矢印H3方向への前進量)
が増加する。このため、アーム装置4の閉じ量が増加
し、アーム装置4に保持されているクリップ5の係止爪
部51を非係止部53に係止させることができる。
【0042】次に図5(A)〜(E)を参照してアーム
装置4について説明を加える。アーム装置4は、主パイ
プ11の先端側に設けられた軸41dにより矢印K2、
K1方向に開閉可能に枢支されている第1アーム41
と、主パイプ11の先端側に回動不能に固着された第2
アーム42とから構成されている。図5(A)に示すよ
うに、第2アーム42は主パイプ11の長さ方向に沿っ
ており、主パイプ11の延長線状に配置されている。図
5(A)に示されるように、第1アーム41は、これの
先端から後端にかけて長さ方向に沿って設けられた第1
クリップ保持部41cをもつ。図5(A)に示すように
第2アーム42は長さ方向に沿って設けられた溝状の第
2クリップ保持部42cと、クリップ5の係止爪部51
が挿通されるように第2アーム42の厚み方向に貫通す
る爪挿通孔44とをもつ。第1クリップ保持部41cは
溝状をなしており、クリップ5の第1板部52の幅方向
の端側が嵌まる。第2クリップ保持部42cは溝状をな
しており、クリップ5の第2板部54の幅方向の端側が
嵌まる。図5(A)〜図5(E)に示すように、爪挿通
孔44は第2アーム42の先端に開口する切欠開口44
tをもつ。クリップ5の係止爪部51が被係止部53の
孔53aに貫通して両者が互いに係止されたとき、切欠
開口44tを介して、クリップ5の孔53aに係止した
係止爪部51を矢印X1方向(図5(C)参照)に相対
移動して第2アーム42の先端から外すことができる。
【0043】次に、アーム装置4を開閉させるアーム開
閉機構について説明を加える。図5(B)に示すよう
に、可動ロッド27の先端部27cにはU溝29が形成
されている。U溝29は第1アーム41の基端41i側
に保持されている回動軸41mに嵌合している。図5
(B)において、可動ロッド27が矢印H2方向に後退
すると、回動軸41mが軸41dを中心として仮想線N
に沿って回動し、第1アーム41は軸41dを中心とし
て矢印K2方向に回動して開く。可動ロッド27が矢印
H3方向に前進すると、回動軸41mが軸41dを中心
として仮想線Nに沿って回動し、第1アーム41は軸4
1dを中心として矢印K1方向に回動して閉じる。
【0044】(使用形態及び効果)本実施例に係る手術
用クリップ打込装置の使用形態について説明を加える。
先ず、図2に示すように、格納パイプ16内に複数のク
リップ5が格納されていると共にアーム装置4にクリッ
プ5が保持されている状態で、操作レバー22を操作し
て手術用クリップ打込装置の先端側のアーム装置4を閉
じる。この場合には、ストッパ部19を矢印U1方向に
回動させて係止位置に予め切り替えておく。このように
ストッパ部19を予め係止位置に切り替えた状態で、手
術者が操作レバー22を握って矢印A1方向に回動させ
れば、アームリンクレバー23、スライド部材25を介
して可動ロッド27が被ストッパ部28と共に矢印H3
方向に前進するが、可動ロッド27と一体の被ストッパ
部28がストッパ部19に当接するため、可動ロッド2
7はそれ以上前進できず、可動ロッド27の矢印H3方
向へ前進する前進量は、少な目に規制される。この結
果、可動ロッド27の先端部27cのU溝29が矢印H
3方向に前進する前進量は、少な目に規制される。これ
により第1アーム41の閉じ量は少な目に規制され、図
2(B)に示すように第1アーム41は矢印K1方向に
閉じて第2アーム42とほぼ平行になるものの、それ以
上は第1アーム41は軸41dを中心として矢印K1方
向に回動できない。このため第1アーム41に保持され
ているクリップ5の第1板部52の係止爪部51は、図
5(D)に示すように、第2アーム42に保持されてい
る第2板部54の被係止部53とは、空間MAぶん離間
している。すなわち、第1アーム41に保持されている
第1板部52の係止爪部51は、第2アーム42に保持
されている第2板部54の被係止部53には係止するこ
とはできない。
【0045】上記したようにクリップ5を保持した状態
の第1アーム41と第2アーム42とがほぼ平行になり
主パイプ11の延長線上にほぼ一直線上に配置された状
態で、中空パイプ形状のトロッカー100の中空部にア
ーム装置4を挿入し、アーム装置4を生体の内部に位置
させる。生体の患部付近と皮膚との間にはガスが供給さ
れているため、生体の内部にはアーム装置4が収容され
る空間が形成されている。
【0046】そして、他のトロッカーの中空部に挿入さ
れたホルダーなどにより、手術者は患部付近の目標位置
を把持して隆起させる。
【0047】次に、ストッパ部19を矢印U2方向に回
動させて非係止位置に退避させておく。このようにスト
ッパ部19を非係止位置に退避させると共に、第1アー
ム41と第2アーム42とで生体の患部付近の目標位置
を挟む。手術者が操作レバー22を握って矢印A1方向
に回動させれば、アームリンクレバー23、スライド部
材25を介して、可動ロッド27が矢印H3方向に前進
する。このとき可動ロッド27と一体の被ストッパ部2
8はボディ10のストッパ部10rに当接してそれ以上
の前進が規制される。しかし可動ロッド27と一体の被
ストッパ部28はストッパ部19に当接しないため、可
動ロッド27の矢印H3方向へ前進量はそのぶん増加す
る。この結果、可動ロッド27の先端のU溝29が矢印
H3方向に前進する前進量は、増加する。これにより図
2(C)に示すように第1アーム41の閉じ量は大きめ
とされ、第1アーム41の先端は矢印K1方向に更に閉
じる。
【0048】換言すれば、手術者が操作レバー22を握
って矢印A方向に回動させれば、スライド部材25が矢
印H3方向に前進し、可動ロッド27が矢印H3方向に
前進し、第1アーム41が矢印K1方向に大きく閉じる
ため、第1アーム41と第2アーム42とで生体の患部
W付近が挟持されるようになる。また図2(C)に示す
ように、第1アーム41が第2アーム42と平行となる
位置よりも更に過剰に閉じる。このためクリップ5のう
ち第1アーム41に保持されている第1板部54の係止
爪部51が、生体の患部W付近の壁W1を貫通する。更
に図2(C)に示すように、患部W付近の壁を貫通した
係止爪部51が、第2アーム42に保持されている第2
板部54の被係止部53の孔53aを貫通する。これに
よりクリップ5のうち患部W付近の壁W1を貫通した係
止爪部51が被係止部53の係止孔29cに係止され
る。よって1個目のクリップ5が患部W付近に打ち込ま
れる。
【0049】上記したようにクリップ5を打ち込む際に
は、前述したように主バネ80のバネ定数は副バネ85
のバネ定数よりも大きく設定されているため、つまり、
主バネ80は副バネ85よりも硬く設定されているた
め、主バネ80の大きな付勢力が抵抗となり、押圧ロッ
ド75は矢印H3方向に前進できない。すなわち、可動
ロッド27が矢印H3方向に前進するものの、押圧ロッ
ド75は矢印H3方向(クリップ供給方向)に前進でき
ないため、格納パイプ16に格納されているクリップ5
は矢印H3方向に押し出されない。
【0050】クリップ5の打ち込み後に、本実施例に係
る手術用クリップ打込装置を手術者が適宜引抜き操作す
ることにより、患部W付近に打ち込んだ状態のクリップ
5からアーム装置4を引き抜く。この場合には、アーム
装置4に形成されている溝状の第1クリップ保持部41
c、溝状の第2クリップ保持部42cに沿ってクリップ
5が相対的にスライドすることにより行われる。第2ア
ーム42に形成されている切欠開口44tを利用して、
係止爪部51を第2アーム42から離脱させることが好
ましい。
【0051】なお、上記したように1個目のクリップ5
の患部W付近への打ち込みが完了したら、操作レバー2
2の握りを解除すれば、副バネ85によりスライド部材
25は矢印H2方向に後退し、元の位置に復帰させるこ
とができる。この場合には操作レバー22も矢印A2方
向に回動して元の初期位置に復帰することができる。
【0052】上記したように1個目のクリップ5の打ち
込みが完了したときには、アーム装置4にはクリップ5
は保持されていない。そこで、格納パイプ16に格納さ
れている先頭のクリップ5をアーム装置4に供給する必
要がある。このため、格納パイプ16の先頭に格納され
ているクリップ5をアーム装置4に供給するクリップ供
給操作を行う。この場合には、図6に示すように、手術
者はストッパ部19を矢印U1方向に回動させて係止位
置に切り替える。このようにストッパ部19を係止位置
に切り替えた状態で、操作レバー22を握って矢印A1
方向に回動させれば、可動ロッド27が矢印H3方向に
前進するが、このとき可動ロッド27と一体の被ストッ
パ部28がストッパ部19に当接するため、可動ロッド
27が矢印H3方向へ前進する前進量は、少なめに規制
される。この結果、可動ロッド27の先端のU溝29が
矢印H3方向に前進する前進量は、少なめに規制され
る。これにより第1アーム41の閉じ量は少な目に規制
される。すなわち図6に示すように、第1アーム41は
第2アーム42とほぼ平行になるものの、それ以上は第
1アーム41は軸41dを中心として矢印K1方向に回
動することができない。
【0053】上記したように第1アーム41と第2アー
ム42とがほぼ平行になった状態で、手術者が操作レバ
ー22を握って矢印A1方向に沿って最終回動位置まで
回動させれば、図6に示すように、可動ロッド27の被
ストッパ部28はストッパ部19に当接して可動ロッド
27が停止するものの、スライド部材25が矢印H3方
向に更に前進するため、スライド部材25の係止突起2
6が可動ロッド27の案内溝29の係止孔29cから離
脱し、副バネ85を弾性収縮させつつ、長溝29aに沿
って矢印H3方向に更に前進する。このとき副バネ85
にはリターン用の弾性付勢力が蓄積される。
【0054】上記したようにスライド部材25の係止突
起26が案内溝29の長溝29aに沿って矢印H3方向
に更に前進する結果、図3,図4から理解できるよう
に、副バネ85を介してスライド部材25が押圧ロッド
75の後端部75pを矢印H3方向に押圧し、主バネ8
0を弾性収縮させつつ押圧ロッド75を矢印H3方向
(クリップ供給方向)に前進させる。このとき主バネ8
0にはリターン用の弾性付勢力が蓄積される。主バネ8
0は副バネ85よりも硬いため、操作レバー22を矢印
A1方向に強く握ることが好ましい。従って操作レバー
22の操作感の相違により、手術者はクリップ5の供給
感を把握できる。
【0055】上記した結果、押圧ロッド75と一体に設
けられているラチェットストッパ77が矢印H3方向に
前進するため、ラチェットストッパ77に係止するラチ
ェット71も矢印H3方向に前進する。故に、格納パイ
プ16内に格納されている最後端のクリップ5の後端部
がラチェット71のピストン部71cにより押圧され、
クリップ5全体が矢印H3方向に沿ってアーム装置4に
向けて前進する。これにより格納パイプ16内に格納さ
れている先頭のクリップ5の第1板部52の幅方向の端
側は、第1アーム41の溝状の第1クリップ案内部41
cに沿ってスライドして保持される。同様に、先頭のク
リップ5の第2板部54の幅方向の端側は、第2アーム
42の溝状の第2クリップ案内部42cに沿ってスライ
ドして保持される。このとき前記したように第1アーム
41及び第2アーム42は互いにほぼ平行になっている
ため、アーム装置4へクリップ5を移行させることは、
良好に実行される。従ってストッパ部19は、格納パイ
プ16内のクリップ5をアーム装置4に円滑に供給する
ために、第1アーム41及び第2アーム42を互いに平
行とする平行設定手段としても機能することができる。
【0056】上記したように格納パイプ16内に格納さ
れているクリップ5をアーム装置4に移行させて保持し
たら、前述同様に、ストッパ部19を矢印U2方向に回
動させて非係止位置に切り替えておく。このようにスト
ッパ部19を予め非係止位置に切り替えた状態で、手術
者がアーム装置4を適宜開いて、第1アーム41と第2
アーム42との間に生体の患部W付近の目標位置を配置
させる。その状態で、操作レバー22を握って矢印A1
方向に回動させれば、可動ロッド27が矢印H3方向に
前進するため、第1アーム41が矢印K1方向に大きく
閉じるため、2個目のクリップ5を生体の患部W付近に
打ち込むことができる。
【0057】以下、必要があれば、前述同様に、3個目
のクリップ5をアーム装置4に保持し、3個目のクリッ
プ5を生体の患部W付近に打ち込む。
【0058】上記のようにしてクリップ5が患部W付近
に打ち込まれた後には、特に図示しないものの、クリッ
プ5の係止爪部51、被係止部53に対して逆側に形成
されている基端部52x,54xの側を図略のクリップ
ホルダー(挟んで保持するもの)等で、クリップ5を患
部W付近と共に持ち上げる。このように生体の患部W付
近を持ちあげた状態で、手術者はメス等の切除器具で患
部W付近の所定の位置を切除する。順次、他のクリップ
5を図略の前記クリップホルダーで持ち上げ、患部W付
近の所定位置を手術者は切除していく。これにより生体
の患部Wが摘出される。なお、患部Wに打ち込んだクリ
ップ5を持ち上げるにあたって、本実施例に係る手術用
クリップ打込装置のアーム装置4によっても可能であ
る。この場合には、別器具であるクリップホルダーを用
意する必要がなくなるので、コストの低減や作業性の向
上を図り得る。
【0059】なお、手術が終了したら、操作レバー22
を矢印A1方向に適宜握ってアーム装置4を閉じ、第1
アーム41及び第2アーム42を適宜ほぼ平行とし、ト
ロッカー100の中空部を通してアーム装置4を生体の
内部から引き抜くことができる。
【0060】以上説明したように本実施例では、生体の
患部W付近にクリップを打ち込むことができる。
【0061】また本実施例では、シングルタイプの1個
の操作レバー22を矢印A1方向に回動操作して可動ロ
ッド27を矢印H3方向に前進させたとしても、硬い主
バネ80により矢印H2方向に付勢されている押圧ロッ
ド75は矢印H3方向に前進することができず、従っ
て、格納パイプ16内のクリップ5は格納パイプ16内
に格納されたままであり、アーム装置4側には移行しな
い。即ち、アーム装置4上のクリップ5と、格納パイプ
16内のクリップ5とは衝突しない。従ってシングルタ
イプの1個の操作レバー22を矢印A1方向に回動操作
すれば、アーム装置4の開閉操作と、クリップ5の打込
操作との双方を実行することができる。故に操作の単純
化、装置の小型化に有利となる。
【0062】また本実施例では、格納パイプ16は複数
個のクリップ5を直列に収容しているため、本実施例に
係る手術用クリップ打込装置をトロッカーから引き出す
ことなく、本実施例に係る手術用クリップ打込装置をト
ロッカーの中空部に挿入したまま、複数のクリップ5を
連続的に打ち込むことができ、手術の短時間化に有利で
ある。
【0063】なお、一般的に、手術具は、感染症の防止
等のため衛生面からもディスポーザブル(使い捨て)な
ものが要求されている。この点において本実施例に係る
手術用クリップ打込装置においては、図4に示すように
ラチェット71がラチェットストッパ77と噛合うこと
により、クリップ供給方向(矢印H1方向)へのみ、ラ
チェット71が移動できるようになっている。換言すれ
ば、ラチェットストッパ77による係止作用により、ラ
チェット71はクリップ5を押し出すことができるもの
の、逆方向(矢印H2方向)へは後退できない。このた
め、クリップ5の打ち込み終了後では、格納パイプ16
の格納室の軸長方向における寸法は小さくなったままで
あり、新しいクリップ5を格納パイプ16内に再度詰め
ることができない。従って本実施例に係る手術用クリッ
プ打込装置は再使用不可能であり、ディスポーザブル
(使い捨て)となっており、衛生面で有利である。
【0064】また、患部W付近のうちクリップ5を打ち
込む位置によっては、手術用クリップ打込装置の角度を
変化させなければならない必要がある。この場合には、
空転グリップ18による回転性を利用して主パイプ31
をこれの中心軸線の周りで回転させれば、手術用クリッ
プ打込装置を主パイプ31の中心軸線の周りで旋回させ
ることができ、手術中において手術用クリップ打込装置
の角度調整を図ることができ、手術の容易化を図り得
る。
【0065】図3,図4に示すように、可動ロッド2
7、押圧ロッド75、主バネ80、副バネ85は同軸的
に配置されている。しかもクリップ5を前進させるラチ
ェット71が押圧ロッド75内に配置されている。この
ため、伝達機構における半径方向の小型化を図り得る。
従って生体の腹部に差したパイプ形状のトロッカーの中
空部に本実施例に係る手術用クリップ打込装置を挿入す
るのに有利となる。
【0066】本実施例に係るクリップ5によれば、クリ
ップ5の第1板部52の先端に設けられた係止爪部51
が生体の患部W付近を貫通し、更に、その係止爪部51
が被係止部53に係止する。このように係止爪部51が
生体の患部W付近を貫通して被係止部53に係止するた
め、クリップ5が生体の患部W付近から離脱することが
抑えられる。このため、クリップ5に通した糸を強く引
っ張って患部W付近を持ち上げたり、あるいは、クリッ
プ5自体をクリップホルダで強く引っ張って患部W付近
を持ち上げたりしたとしても、クリップ5が生体の患部
W付近から離脱することが効果的に抑えられる。従って
患部W付近の摘出手術を良好になし得る。
【0067】本実施例に係る手術用クリップ打込装置に
よれば、図5(C)(D)に示すように、アーム装置4
の第2アーム42はクリップ5の被係止部53付近を支
えている。故に、係止の際には、クリップ5の被係止部
53に異常に力が作用することが抑制され、ひいては、
被係止部53に異常な曲げが発生することが抑えられ
る。従って係止を良好になし得る。
【0068】上記のようにアーム装置4の第2アーム4
2がクリップ5の被係止部53の付近を支えていると、
クリップ5の係止爪部51が第2アーム42に衝突して
係止爪部51に異常な力が作用し、係止爪部51に異常
な曲げが発生するおそれがある。この点本実施例では、
第2アーム42に形成されている爪挿通孔44は、クリ
ップ5の被係止部53が対面すると共に、クリップ5の
係止爪部51が挿通可能である。従って、アーム装置4
の閉じ操作に伴い、クリップ5の係止爪部51を第2ア
ーム42の爪挿通孔44に挿通させれば、係止爪部51
に異常な力を作用させることなく、係止爪部51を被係
止部53の孔53aに係止させることができる。この結
果、クリップ5の係止爪部51と被係止部53の孔53
aとの係止は、良好に実行される。
【0069】上記したように係止型の手術用クリップ5
においては、不用意な外力が作用すると、クリップ5の
係止爪部51が生体の患部W付近に差し込まれる前の段
階で、クリップ5の第1板部52の先端の係止爪部51
が、手術者の意思に反して、クリップ5の第2板部54
の先端の被係止部53に係止してしまう不具合がある。
この点本実施例に係る手術用クリップ打込装置によれ
ば、前述したように、ストッパ部19が可動ロッド27
の被ストッパ部28に当たって可動ロッド27の前進量
を小さめに規制する。よって第1アーム41の閉じ量が
小さめに規制される。このため、アーム装置4を閉じ操
作したとき、第1アーム41の第1クリップ保持部41
cに保持されている第1板部52の係止爪部51と、第
2アーム42の第2クリップ保持部42cに保持されて
いる第2板部54の被係止部53との間に、空間MA
(図5(D)参照)が形成される。即ち、空間MAによ
り係止爪部51と被係止部53との係止が抑えられる。
この結果、クリップ5を保持するアーム装置4の第1ア
ーム41と第2アーム42との間に生体の患部W付近を
位置させる前の段階で、手術者の意思に反してクリップ
5の係止爪部51が相手側である被係止部53に係止さ
れてしまうことは、回避される。
【0070】更に、ストッパ部19を矢印U2方向に回
動させれば、ストッパ部19によるストッパ作用は解除
可能である。このため、解除した状態で、アーム装置4
の閉じ操作を行えば、第1アーム41の第1クリップ保
持部41cに保持されている第1板部52の係止爪部5
1と、第2アーム42の第2クリップ保持部42cに保
持されている第2板部54の被係止部53とを接近さ
せ、係止爪部51と被係止部53との係止を良好に行う
ことができる。
【0071】(他の実施例)上記した実施例において
は、ストッパ部19を係止位置と非係止位置と切り替え
るにあたり、ストッパ部19が軸により矢印U1方向,
矢印U2方向に回動可能に保持される方式が採用されて
いるが、これに限らず、ストッパ部19を直動式とする
こともできる。
【0072】上記した実施例においては、主バネ80は
コイル形状のバネとされているが、これに限らず、ねじ
りコイルバネなどの他の種のバネとしても良い。副バネ
85はコイル形状のバネとされているが、これに限ら
ず、ねじりコイルバネなどの他の種のバネとしても良
い。
【0073】上記した実施例においては、格納パイプ1
6内にクリップ5は主パイプ11の長さ方向に沿って直
列に配置されているが、これに限らず、図示はしないも
のの並列に配置することにしても良く、あるいは、直列
と並列とを併有する形態でクリップ5を格納パイプ16
内に配置することにしても良い。
【0074】上記した実施例1においては、クリップ5
を押し出すにあたり回動式の操作レバー22を回動操作
することにしているが、操作レバー22を直動操作する
方式としても良い。
【0075】上記した実施例は生体の胃壁の手術に適用
しているが、これに限らず、他の臓器の手術に適用する
こともできる。
【0076】そのほか本発明は上記し且つ図面に示した
実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲で、必要に応じて適宜変更して実施できるもので
ある。
【0077】
【発明の効果】本発明に係る手術用クリップ打込装置に
よれば、アーム装置に保持されている手術用クリップを
手術対象物の患部付近に打ち込むように操作部が作動さ
れたときに、クリップ供給部・作動抑制手段は、クリッ
プ供給部のクリップ供給方向への作動を抑える。従って
クリップ打ち込みの際に、クリップ格納部のクリップが
アーム装置に供給されることは、阻止される。よってア
ーム装置のクリップに、クリップ格納部からアーム装置
に新たに供給されるクリップが衝突することは阻止され
る。そのため手術対象物の患部付近に対するクリップの
打ち込みが良好に実行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係り、手術用クリップの構成図であ
る。
【図2】実施例1に係り、アーム装置が開いた状態にお
ける手術用クリップ打込装置の基部付近の側面内部構成
図である。
【図3】実施例1に係り、手術用クリップ打込装置の基
部付近を示し、側面内部構成図である。
【図4】実施例1に係り、手術用クリップ打込装置の基
部付近を示し、側面内部構成図である。
【図5】実施例1に係り、手術用クリップ打込装置のア
ーム装置付近を拡大して示す構成図である。
【図6】実施例1に係り、1個のクリップの打ち込みが
終了した後において、ほぼ平行とした第1アーム及び第
2アームに、格納パイプに格納されている2個めのクリ
ップを供給する直前の状態を示す構成図である。
【図7】実施例1に係り、1個のクリップの打ち込みが
終了した後において、ほぼ平行とした第1アーム及び第
2アームに、格納パイプに格納されている2個めのクリ
ップを供給した直後の状態を示す構成図である。
【符号の説明】
図中、1は基部、11は主パイプ(長尺体)、16は格
納パイプ(クリップ格納部)、19はストッパ部、3は
操作部、22は操作レバー、25はスライド部材、26
は係止突起、27は可動ロッド(可動体)、29は案内
溝、29aは長溝、29cは係止孔、4はアーム装置、
41は第1アーム、42は第2アーム、5はクリップ、
51は係止爪部、52は第1板部、53は被係止部、5
3aは孔、54は第2板部、7はクリップ供給部、71
はラチェット、75は押圧ロッド(押圧体)、80は主
バネ(クリップ供給部・作動抑制手段)、85は副バ
ネ、H3はクリップ供給方向をそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大木 智博 愛知県幡豆郡吉良町大字友国字池上70番地 6 アイシン機工株式会社内 Fターム(参考) 4C060 DD31 DD50 EE30 GG21 GG40 MM24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手術対象物の患部付近に打ち込まれる手術
    用のクリップを格納可能なクリップ格納部をもつ長尺体
    を有する基部と、 基部の長尺体の先端側に開閉可能に装備されクリップを
    保持可能なアーム装置と、 基部にクリップ供給方向に移動可能に設けられ、クリッ
    プ供給方向に移動することにより、クリップ格納部に格
    納されているクリップをアーム装置に供給するクリップ
    供給部と、 基部に設けられ、作動に伴いアーム装置を開閉させると
    共に、アーム装置に保持されているクリップをアーム装
    置の閉じに伴い手術対象物の患部付近に打ち込み、且
    つ、作動に伴いクリップ供給部をクリップ供給方向に移
    動させてクリップ格納部のクリップをアーム装置に供給
    する操作部とをもつ手術用クリップ打込装置であって、 アーム装置に保持されている手術用クリップを手術対象
    物の患部付近に打ち込むように操作部が作動されたとき
    にクリップ供給部のクリップ供給方向への作動を抑える
    と共に、クリップ供給部のクリップをアーム装置に供給
    するように操作部が作動されたときにクリップ供給部の
    クリップ供給方向への移動を許容するクリップ供給部・
    作動抑制手段が、 基部に設けられていることを特徴とする手術用クリップ
    打込装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、操作部はシングルタイ
    プの操作レバーであることを特徴とする手術用クリップ
    打込装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、クリッ
    プ供給部・作動抑制手段は、クリップ格納部からクリッ
    プ供給部が離れる方向に付勢することにより、クリップ
    供給部のクリップ供給方向への移動を抑えるバネである
    ことを特徴とする手術用クリップ打込装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3の少なくともいずれか
    一項において、クリップ格納部は、複数のクリップを基
    部の長尺体の長さ方向に沿って直列に格納することを特
    徴とする手術用クリップ打込装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4の少なくともいずれか
    一項において、アーム装置に直接または間接的に連結さ
    れ、一方向への移動に伴いアーム装置を閉じてアーム装
    置のクリップを手術対象物の患部付近に打ち込み、他方
    向への移動に伴いアーム装置を開く可動体が基部に設け
    られていることを特徴とする手術用クリップ打込装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、可動体は、可動体の移
    動方向に沿ってのびる長溝と長溝に連通する係止孔とを
    もつ案内溝を備えており、 基部は、案内溝の係止孔に係脱可能に係止すると共に操
    作部の作動に伴い可動体の移動方向に沿って移動可能な
    係止突起をもち、 操作部の作動に伴って可動体の移動方向に沿って移動す
    る係止突起が係止孔に係止した状態でアーム装置に向け
    て前進することにより、可動体を一方向に移動させてア
    ーム装置を閉じ、 操作部の更なる作動に伴って可動体の移動方向に沿って
    更に移動する係止突起が係止孔から離脱して案内溝の長
    溝に沿ってアーム装置に向けて前進することにより、ク
    リップ供給部をクリップ供給方向に移動させることを特
    徴とする手術用クリップ打込装置。
  7. 【請求項7】請求項5において、クリップは係止爪部と
    係止爪部が係止される被係止部とを互いに対向するよう
    にもち、 基部はストッパ部をもち、ストッパ部は、可動体に係止
    しアーム閉じ方向への可動体の前進量を規制する係止位
    置と、可動体に係止しない非係止位置とに切り替え可能
    であり、 ストッパ部が係止位置に切り替えられているときには、
    可動体のアーム装置への前進量を規制することによりア
    ーム装置の閉じ量を規制し、アーム装置に保持されてい
    るクリップの係止爪部が非係止部に係止しないようにア
    ーム装置の閉じ量を拘束し、 ストッパ部が非係止位置に切り替えられているときに
    は、可動体のアーム装置への前進量を増加させることに
    よりアーム装置の閉じ量を増加させ、アーム装置に保持
    されているクリップの係止爪部を非係止部に係止させる
    ことを特徴とする手術用クリップ打込装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7の少なくともいずれか
    一項において、クリップ供給部は、クリップ供給方向に
    移動可能に設けられ、クリップ供給方向に移動すること
    によりクリップ格納部のクリップを押圧してアーム装置
    に供給するためのラチェットと、操作部の作動に伴いラ
    チェットを押圧してクリップ供給方向に前進させる押圧
    体とをもつことを特徴とする手術用クリップ打込装置。
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WO2017203628A1 (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 オリンパス株式会社 把持処置具
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