JP2001186305A - スキャナサーバおよびスキャナサーバシステム - Google Patents

スキャナサーバおよびスキャナサーバシステム

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JP2001186305A
JP2001186305A JP36778399A JP36778399A JP2001186305A JP 2001186305 A JP2001186305 A JP 2001186305A JP 36778399 A JP36778399 A JP 36778399A JP 36778399 A JP36778399 A JP 36778399A JP 2001186305 A JP2001186305 A JP 2001186305A
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JP36778399A
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Toshio Kitazawa
利夫 北澤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔地からスキャナサーバの排他的な管理を
可能として、原稿の読み取りと内容の秘密保持が確実に
行われるようにする。 【解決手段】 ネットワーク10を介して原稿の読み取
りを指示する複数のパソコン1、1、…と、各パソコン
1からの指示にしたがい原稿を読み取って画像データを
生成する手段を有するスキャナサーバ20とからなるス
キャナサーバシステムにおいて、各パソコン1に、スキ
ャナサーバ20に原稿を読み取らせる利用申請に応じた
ジョブを生成するジョブ管理部5と、生成されたジョブ
をスキャナサーバ20に送信するネットワーク接続部3
とを設け、スキャナサーバ20に、各パソコン1から受
け取る利用申請のジョブに応じて原稿を読み取るとき
に、閉じた原稿カバーが開かないようにロックする電子
ロック部25を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークに
接続され、複数の使用者が共同して遠隔地から効率的に
使用することができるスキャナサーバおよびスキャナサ
ーバシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるパーソナルコンピュータ
(以下、単に「パソコン」という)は、処理能力の向上
が著しく、図形や写真などの画像を読み取ってデジタル
化したデータを容易に処理できるようになってきてい
る。これを受けてその画像を読み取ってデジタル化した
データを得るための装置であるスキャナが近年普及しつ
つある。ところが、スキャナは高価でありながら、パソ
コンほど頻繁に使用するものではなく、その割りに大き
な設置場所を必要とするなどの理由から、パソコンのよ
うに、一人一台ずつといえるまでには普及していない。
そこで、複数の使用者が一台のスキャナを共同で使用で
きるようにするため、パソコンとスキャナとをセットに
して(組み合わせて)、スキャナサーバとして運用する
ことが多くなってきている。
【0003】スキャナサーバを運用する場合、画像は、
スキャナサーバで読み取られてデジタル化したデータ
(以下「画像データ」という)とされ、ファイル化して
記憶される。そして、この画像データをパソコンで活用
するために、画像データをフロッピーディスクなどの記
憶媒体に記憶させたり、あるいはネットワーク上のファ
イルを介するなどしてパソコンで読み込ませるという方
法が一般に行われている。さらに進んだ方法として、ス
キャナサーバと共通のネットワークに接続されたクライ
アントから指示して直接スキャナサーバに読み取りを行
わせて画像データを得るという方法も可能となってきて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クライアント
から画像の読み取りを指示するにあたって、そのクライ
アントがスキャナサーバから離れた遠隔地に存在するこ
とによって、次のような問題が生じていた。
【0005】まず、画像を読み取らせるスキャナサーバ
の利用状況がわかりにくいという問題である。すなわ
ち、スキャナサーバが直接見ることができない場所に設
置されているか、あるいは見ようとすれば見える場合で
あっても、パソコンの画面をみていることが多いことか
ら、操作者は、スキャナサーバの利用状況の把握が困難
となり、今現在、自分はそのスキャナサーバを使えるの
か、あるいは他人がそのスキャナサーバを使用中なのか
どうかがわかりにくいということである。
【0006】このとき、スキャナサーバの利用状況を把
握するには、スキャナサーバの設置場所まで実際に足を
運ばねばならず、さらに、原稿カバーを開けてみて、原
稿が置いてあるか否かも確認しなければならない。確認
しても、その原稿が使用中のものか、誰の原稿なのかが
わからない場合も多い。
【0007】そして、原稿の読み取りがうまくいかなか
ったり、原稿の秘密を保持し難いという問題がある。す
なわち、自分がスキャナサーバの使用中であっても、第
三者にはそれがわかりにくいため、第三者が誤って原稿
カバーを開けてしまったがために読み取りの失敗や原稿
の位置ずれを起こしたりして読み取りがうまくいかなく
なることがある。また、第三者が誤って原稿を廃棄した
り、原稿の内容を盗み読みするおそれもある。原稿が秘
密保持の必要な内容であり、それを閲覧する権限をもた
ない者が盗み読みすれば、秘密保持という点で問題にな
る。
【0008】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたものであり、遠隔地からネットワークを介して
指示することにより、原稿の読み取りを行えるスキャナ
サーバおよびこれとクライアントからなるスキャナサー
バシステムにおいて、遠隔地からスキャナサーバの排他
的な管理を可能として、原稿の読み取りと内容の秘密保
持が確実に行われることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、ネットワークに接続されて、該ネット
ワークに接続された複数のクライアントからの指示にし
たがい原稿を読み取って画像データを生成する手段を有
するスキャナサーバに、次の手段を設けた点を特徴とす
るものである。すなわち、このスキャナサーバは、ネッ
トワークを介して、上記各クライアントから受け取る利
用申請のジョブに応じて原稿を読み取るときに、閉じた
原稿カバーが開かないようにロックするロック手段を設
けたものである。
【0010】このスキャナサーバは、クライアントから
出される利用申請のジョブに応じた原稿の読み取りが行
われる間、原稿カバーが開かないようにロックした状態
を継続することができる。
【0011】また、上記ロック手段は、ネットワークを
介して、上記各クライアントから受け取る利用申請のジ
ョブに応じて原稿を読み取るときに、閉じた原稿カバー
が開かないようにロックするとともに、そのロックから
一定時間経過後、該ロックを解除するロック手段であっ
てもよい。このようにすると、そのロック状態を一定時
間内に限定することができる。
【0012】さらに、各クライアントから上記ネットワ
ークを介して受け取る利用申請のジョブに応じたジョブ
を生成する手段と、生成したジョブに応じた原稿の読み
取りが可能か否かを判断して、可能でないときは該ジョ
ブを待ち行列に登録し、可能なときは該ジョブに対して
のみ固有の暗証番号を発行する手段とからなるジョブ生
成管理手段を設けてもよい。このようにすると、複数の
クライアントから受け取ったジョブを効率的に管理する
ことができる。
【0013】さらにこの発明は、ネットワークを介して
原稿の読み取りを指示する複数のクライアントと、該各
クライアントと共通するネットワークに接続され、各ク
ライアントからの指示にしたがい原稿を読み取って画像
データを生成する手段を有するスキャナサーバとからな
るスキャナサーバシステムにおいて、次の手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0014】すなわち、上記各クライアントは、上記ス
キャナサーバに原稿を読み取らせる利用申請に応じたジ
ョブを生成する手段と、生成されたジョブを上記ネット
ワークを介して上記スキャナサーバに送信する手段とを
設け、上記スキャナサーバは、上記各クライアントから
上記ネットワークを介して受け取る利用申請のジョブに
応じて原稿を読み取るときに、閉じた原稿カバーが開か
ないようにロックするロック手段を設けたものである。
【0015】このスキャナサーバシステムは、上記各ク
ライアントとスキャナサーバに次の手段を設けるとよ
い。すなわち、上記各クライアントは、上記スキャナサ
ーバが発行する自己に固有の暗証番号を上記ネットワー
クを介して受信するとともに、該暗証番号を操作者に通
知する手段を設け、上記スキャナサーバは、閉じた原稿
カバーが開かないようにロックしたときに、該ロックの
もととなる利用申請のジョブを送信したクライアントに
固有の暗証番号を発行する手段と、各クライアントから
受け取る申請番号が前記暗証番号に一致した場合のみ、
閉じた原稿カバーのロックを上記ロック手段に解除させ
る手段とを設けるとよい。
【0016】このスキャナサーバシステムの場合、クラ
イアントがスキャナサーバから利用申請に固有の暗証番
号の通知を受け、スキャナサーバがその暗証番号の入力
をもって画像の読み取りを実行する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1と図2は、いずれ
も、クライアントとして機能する複数のパソコンと、ネ
ットワークを介して接続されたこの発明によるスキャナ
サーバとからなるスキャナサーバシステムのシステム構
成図である。まず、図1に示したスキャナサーバシステ
ムについて説明し、図2に示したスキャナサーバシステ
ムについては、後述する。
【0018】図1に示したスキャナサーバシステムは、
複数(図面では、7台)のパソコン1、1、1……と、
イーサネットによるLANのネットワーク10に接続さ
れたスキャナサーバ20とからなっている。
【0019】各パソコン1は、図3の左側に示すよう
に、スキャナドライバ2、ネットワーク接続部3、画像
データ処理部4およびジョブ管理部5とを有し、クライア
ントとして機能する。
【0020】スキャナドライバ2は、スキャナサーバ2
0を起動させるとともに、スキャナサーバ20が読み取
った画像データをネットワーク接続部3から取り込む。
ネットワーク接続部3は、後述するスキャナサーバ20
のネットワーク接続部21とネットワーク10を介して
接続され、これとの間で所定の通信を行うためのネット
ワーク機能を有している。画像データ処理部4は、スキ
ャナドライバ2から画像データを読み込んで、イメージ
処理を行ったり、ファイルに記憶させて保存する。ジョ
ブ管理部5は、スキャナサーバ20に対する画像の読み
取り要求、すなわち、スキャナサーバ20の利用申請に
応じたジョブを生成し、これをスキャナサーバ20に実
行させるために必要な管理を実行する。
【0021】スキャナサーバ20は、図3の右側に示す
ように、ネットワーク接続部21と、スキャナ部22、
スキャナ制御部23およびジョブ生成管理手段24とを
有し、さらに、電子ロック部25とを有してなってい
る。
【0022】ネットワーク接続部21は、ネットワーク
10に接続されて、各パソコン1との間で所定の通信を
行うためのネットワーク機能を有する。スキャナ部22
は、画像の読み取りその他のスキャナ機能を有し、スキ
ャナ制御部23は、このスキャナ部22を制御する。ジ
ョブ生成管理手段24は、各パソコン1からの要求に応
じたジョブを生成して管理する。電子ロック部25は、
閉じた原稿カバーに電子的に鍵をかけたりはずしたりし
て、原稿カバーの鍵の開閉を実行する。
【0023】ジョブ生成管理手段24は、各パソコン1
からネットワーク接続部21を介して受け取った利用申
請のジョブに応じて原稿読み取りのジョブを生成するジ
ョブ生成部24aと、生成されたジョブを登録するとと
もに、ジョブの実行状況を管理するジョブ管理部24b
と、実行待ちのジョブを登録する待ち行列登録部24c
とからなっている。
【0024】電子ロック部25は、原稿読み取りのジョ
ブに応じて原稿を読み取るときに、閉じた原稿カバーが
開かないようにロックするロック手段であって、後述す
るロック部25bをジョブ生成管理手段24から入力さ
れる制御データに応じて制御するロック制御部25a
と、ロック制御部25aの制御にしたがい、スキャナ部
22の閉じた原稿カバーに電子的に鍵をかけて原稿カバ
ーが開かないようにロック(固定)するロック部25b
とからなっている。ロック部25bは、電子的にロック
する機構を有すればよく、例えば、電磁石を利用したロ
ック機構が考えられるが、この発明は、これに限定され
るものではないことはもとよりである。
【0025】また、この電子ロック部25は、スキャナ
サーバ20の画像読み取り動作に関与する部分(スキャ
ナ部22およびスキャナ制御部23)に左右されずに動
作させることができるから、鍵の動作に関与する物理的
な機構と、それを動作させるのに必要な配線を既存のス
キャナに組み込んでもよい。
【0026】なお、以上のパソコン1とスキャナサーバ
20において、スキャナ部22と電子ロック部25以外
の部分の機能は、図示しないマイクロプロセッサが実行
するプログラムによって、実現することもできる。
【0027】その場合、パソコン1のスキャナドライバ
2、ネットワーク接続部3および画像データ処理部4
と、スキャナサーバ20のネットワーク接続部21、ス
キャナ部22およびスキャナ制御部23とによって、従
来と同様に、遠隔から原稿を読み取らせることができ
る。また、パソコン1のジョブ管理部5およびネットワ
ーク接続部3と、スキャナサーバ20のネットワーク接
続部21、ジョブ生成管理手段24および電子ロック部
25によって、この発明の特徴とする閉じた原稿カバー
のロック機能と、ジョブ管理機能とを実現することがで
きる。ただし、その場合でも、スキャナドライバ2と、
ジョブ管理部5とは、同一のパソコン1の内部で連携し
て動作させる必要がある。この点については、後に、ス
キャナサーバシステムの動作内容の中で説明する。
【0028】次に、以上の構成を有するスキャナサーバ
システムの動作内容について、図4から図6までに示し
たフローチャートと、図7から図11までに示した操作
入力画面を表示した図面を用いて説明する。
【0029】パソコン1、1、1…のうち1台(以下そ
のパソコン1を「パソコン1a」とする)から、スキャ
ナサーバ20に対して原稿の読み取りを要求した場合の
動作について説明する。なお、図4から図6は、この場
合におけるスキャナサーバ20の動作を示したフローチ
ャートで、各図の「S」は、ステップを略記したもので
ある。
【0030】まず、操作者がパソコン1aを操作してス
キャナサーバ20の利用申請を実行する。この利用申請
は、図7に示したパソコン1aのディスプレイ画面上に
表示される利用申請画面において行われる。操作者が利
用申請画面において、図示しないマウスを用いて、「利
用申請」と表示されたボタン41をクリックすると、画
像データ処理部4からスキャナドライバ2に指示が渡さ
れて、これを受けてジョブ管理部5が利用申請のジョブ
を生成する。このジョブは、ネットワーク接続部3に取
り込まれる。すると、ネットワーク接続部3がネットワ
ーク10を経由してスキャナサーバ20のネットワーク
接続部21と接続し、利用申請のジョブをネットワーク
接続部21に送信する。
【0031】一方、スキャナサーバ20は、電源投入後
にステップ1aにおいて、各パソコン1からのジョブの
受信を待つ待機状態に入る。そして、ネットワーク接続
部21によって、パソコン1aからジョブを受信する
と、ステップ2に進み、ここでそのジョブが利用申請の
ジョブか否か判断し、利用申請の場合はステップ3に進
み、そうでない場合はステップ1に戻る。続くステップ
3で、スキャナサーバ20は、実行待ちのジョブが待ち
行列登録部24cに登録済みか、あるいは実行中のジョ
ブがあるか否かをジョブ管理部24bからの情報で判断
し、いずれもない場合はステップ4、いずれかがあった
場合はステップ5に進みそれぞれ分岐して処理する。
【0032】ステップ4では、実行待ちおよび実行中の
ジョブのいずれもがなくて、新たに申請された利用申請
のジョブが実行可能な場合に相当し、この場合は、その
利用申請をしたパソコン1aに利用可能であることを知
らせる情報を、ネットワーク接続部21により通知す
る。
【0033】ステップ5は、スキャナサーバ20が既に
パソコン1a以外のパソコン1からジョブを受け付けて
いた場合であるが、この場合は、新たな利用申請のジョ
ブを待ち行列登録部24cに新規登録するとともに、登
録した旨および登録済みのジョブ数をパソコン1aに通
知する。続くステップ6では、実行中のジョブがあるか
否かを判断し、ある場合は、ステップ7に進んで実行中
であることをパソコン1aに通知して処理を終了し、そ
うでない場合は、ステップ8に進んで、待ち行列登録部
24cに登録済みの先頭のジョブを申請したパソコン1
(以下このパソコンを「パソコン1b」とする)に対し
て利用可能であることを通知した上で、ステップ9に移
る。なお、パソコン1aがステップ5における通知を受
けると、図11に示すように、それらが画面上に表示さ
れる。
【0034】一方、パソコン1aは、スキャナサーバ2
0が利用可能であるとする情報を受信すると、図8に示
すような問い合わせ画面がその画面上に表示される。こ
の画面は、操作者にスキャナサーバ20をすぐに使用す
るか否かを確認するための画面であって、操作者は、こ
の画面から、スキャナサーバ20をすぐに利用するのか
否かを入力する。すなわち、操作者は、すぐに使用する
場合は画面上「はい」と表示されたボタン42をマウス
でクリックし、そうしない場合は「いいえ」と表示され
たボタン43をクリックするとともに、利用を開始する
までの待ち時間を入力する。すると、パソコン1aは、
この入力に応じた情報を返答情報として生成して、ネッ
トワーク接続部3を介してスキャナサーバ20に送信す
る。
【0035】このとき、スキャナサーバ20は、ステッ
プ9で返答情報の受信を待つ待機状態にあって、返答情
報を受信するとステップ10に進み、その内容によって
後続の処理を次のように分岐させる。すなわち、返答情
報が「はい」の場合は、続くステップ11、「いいえ」
の場合は、ステップ12の処理を実行する。
【0036】返答情報が「はい」の場合は、操作者がす
ぐにでもスキャナサーバ20を利用したい場合であるか
ら、他人の利用を排除して使えなくなるようにするた
め、原稿の読み取りに先立ち、スキャナサーバ20は、
ステップ11で電子ロック部25の制御部25aに指示
してロック部25bを動作させ、閉じた原稿カバーを他
の操作者が開くことがないようにロックさせる。また、
続くステップ13において、原稿カバーが開かないよう
にロックしたことを電子ロック部25からジョブ生成管
理手段24に通知させ、この通知に対応して、パソコン
1aに特有の暗証用の申請暗号(以下「暗証番号」とい
う)をジョブ生成管理手段24に発行させるとともに、
ネットワーク接続部21によってパソコン1aに通知さ
せる。
【0037】そして、ステップ12は、待ち時間の入力
を待つ待機状態にあって、待ち時間の入力をもって、後
続のステップ14に進む。ステップ14では、現在の時
刻がステップ12で入力された待ち時間を越えた時刻に
なっているか否かを判断し、なっていることをもってス
テップ9に戻る。
【0038】パソコン1aは、ステップ13でスキャナ
サーバ20が発行した暗証番号をネットワーク接続部3
によって受信すると、これを図9に示すようにして画面
上に表示して操作者に知らせる。こうして、パソコン1
aの操作者は、スキャナサーバ20を利用するための暗
証番号を知ることができる。この暗証番号は、後述する
ように、スキャナサーバ20を実際に利用して画像を読
み取るのに用いられ、スキャナサーバ20を利用する場
合に必要なパスワードとして機能する。
【0039】そして、スキャナサーバ20は、ステップ
15において、パソコン1aを含む各パソコン1からネ
ットワーク3を介して入力される申請番号の受信を待つ
待機状態にあり、その受信をもって後続のステップ16
に進む。そのステップ16では、受信した申請番号が暗
証番号に一致するか否かを判断し、一致する場合、つま
り、操作者がパソコン1aの画面上に表示された暗証番
号を入力した場合は、ステップ18に進み、一致しない
場合は、ステップ17で暗証番号の入力を促すメッセー
ジ(例えば、「暗証番号を入力してください。」)を発
行し、それをパソコン1に送信してステップ15に戻
る。
【0040】こうして、スキャナサーバ20は、パソコ
ン1aから暗証番号に一致する申請番号が入力されるま
で待つ待機状態を継続するから、その暗証番号が入力さ
れるまでの間、原稿カバーが開かないようにロックした
状態を継続する。したがって、スキャナサーバ20は、
パソコン1aの操作者以外の他人に利用させない排他的
な管理がなされることになる。
【0041】続くステップ18において、スキャナサー
バ20は、暗証番号に一致する申請番号の入力を受け
て、電子ロック部25のロック制御部25aに指示し
て、閉じた原稿カバーのロックを解除させる。
【0042】したがって、パソコン1aの操作者だけが
自由に原稿カバーを開くことができるから、パソコン1
aの設置場所から、スキャナサーバ20の設置場所まで
足を運び、原稿カバーを開いた上で読み取らせようとす
る原稿をセットすることによって、その読み取りを行わ
せることができる。
【0043】このとき、スキャナサーバ20は、続くス
テップ19において、原稿の読み取り指示の入力を受け
付ける待機状態にある。そこで、スキャナサーバ20か
ら読み取り操作に必要なキーの入力操作をするかあるい
はパソコン1から所定のコマンドを入力すると、ステッ
プ20に移って、スキャナサーバ20が電子ロック部2
5に指示して原稿の読み取り中に原稿カバーを開くこと
がないように原稿カバーを再びロックさせる。この状態
で、ステップ21に進んでスキャナ制御部23により、
スキャナ部22の読み取り動作が制御される。すると、
スキャナ部22がセットされている原稿の画像を読み取
り、画像データを生成する。この画像データは、続くス
テップ22において、ネットワーク接続部21によって
パソコン1aに送信される。
【0044】一方、パソコン1aは、スキャナサーバ2
0から送信される画像データをネットワーク接続部3に
より受信して、スキャナドライバ2を通じて取り込むと
ともに、画像データ処理部4に引き渡す。こうして、操
作者は、パソコン1aを適宜操作して、受信した画像デ
ータに対するイメージ処理や、ファイルに保存する処理
などを実行することができる。そして、操作者は、画像
データ処理部4の処理した内容を確認し、原稿の読み取
りが確実になされていることを確認したら、パソコン1
aからスキャナサーバ20に、次のようにして、画像の
読み取り終了を通知する。
【0045】すなわち、操作者は、パソコン1aを操作
して、図10に示すような終了申請画面を表示させ、こ
の画面上に「はい」と表示されたボタン44をクリック
する。すると、ジョブ管理部5が終了申請の情報を取り
込み、取り込んだ情報に対応して原稿の読み取り終了を
申請するためのジョブを生成し、スキャナサーバ20に
通知する。なお、この画面において、「いいえ」をクリ
ックした場合には、終了申請画面から、図7の利用申請
画面に画面表示を切り替えて、原稿の読み取りを再度実
行可能にするのがよい。
【0046】このとき、スキャナサーバ20は、ステッ
プ23において、終了申請のジョブの受信を待つ待機状
態にあり、その受信をもって後続のステップ24に進
む。また、終了申請のジョブの入力がない場合には、ス
テップ25に進んで、再度読み取りを行う再利用の受信
があるか否かを判断し、それがある場合には、ステップ
18に戻って原稿カバーのロックを解除し、ない場合に
は、ステップ26に進む。なお、このステップ25は、
操作者が原稿カバーを一旦ロックした後に、セットした
原稿を差し替える必要を生じた場合を想定して設けたも
のである。
【0047】ステップ26では、ステップ11において
原稿カバーをロックしてから経過した時間が所定の時間
を越えている(オーバーしている)か否かを判断する。
そして、越えていると判断された場合は、操作者が利用
申請をしたにもかかわらず、終了申請をし忘れたものと
して扱い、後続のステップ27でパソコン1aに表示さ
せるためのメッセージ情報を送信した上でステップ24
に進み、電子ロック部25に指示して、原稿カバーのロ
ックを解除する。こうして、スキャナサーバ20の利用
申請をしたものの、利用せずに占有することによって他
人の利用を妨げるだけの排他的な利用を無くし、スキャ
ナサーバ20の効率的な利用を促進するものである。
【0048】ステップ24を実行することにより、原稿
カバーのロックが解除されるから、操作者は、読み取り
が終わった原稿を無事に回収することができる。
【0049】以上のように、原稿の読み取りの開始から
終了までの間において、スキャナサーバ20の電子ロッ
ク部25によって原稿カバーを閉じておくことができる
から、読み取りの途中で他人に原稿カバーを開けられる
おそれがなく、また、他人に原稿の内容を盗み読みされ
たり、盗難に会うなどのおそれもなく、原稿の秘密性を
確実に保持することができる。
【0050】一方、図2に示したスキャナサーバシステ
ムは、図1に示したスキャナサーバシステムと比較し
て、スキャナサーバ20がスキャナサーバ30となって
いる点でのみ相違し、その他の点は、同じであるから、
説明を省略する。そして、そのスキャナサーバ30は、
スキャナサーバ20と比較して、ネットワーク接続部2
1及びジョブ生成管理手段24が、スキャナ部22、ス
キャナ制御部23、および電子ロック部25を備えたス
キャナ本体31と別体とされて、外部のパソコン32に
設けられることによってスキャナサーバ30を構成して
いるが、その他の点は同じである。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、スキャナサーバが、クライアントから出される利
用申請のジョブに応じた原稿の読み取りが行われる間、
原稿カバーが開かないようにロックした状態を継続する
から、スキャナサーバは、他人に利用させない排他的な
管理がなされる。また、そのロック状態も、一定時間内
に限定できるので、他人の利用を排除するだけの排他的
な利用を無くし、効率的に利用することができる。さら
に、複数のクライアントから利用申請のジョブが出され
ても、そのジョブの実行順序が管理されるので、各ジョ
ブが効率的に実行される。
【0052】そして、スキャナサーバから、利用申請を
したクライアントにその利用申請に固有の暗証番号が通
知され、その暗証番号の入力をもって、スキャナサーバ
が読み取りを実行することも可能であるから、クライア
ント側では、他を排して自己のみがスキャナサーバを占
有していることが確実に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるスキャナサーバシステムの全体
の構成を示したシステム構成図である。
【図2】図1に示したスキャナサーバシステムを構成す
るのスキャナサーバをパソコンとスキャナを組み合わせ
たものとしたシステム構成図である。
【図3】図1に示したスキャナサーバシステムを構成す
るパソコンと、スキャナの内部構成を示したブロック図
である。
【図4】図1に示したスキャナサーバシステムの動作を
説明するためのスキャナサーバの動作を示したフローチ
ャートである。
【図5】図4の後続の動作を示したフローチャートであ
る。
【図6】図5の後続の動作を示したフローチャートであ
る。
【図7】図1に示したスキャナサーバシステムの動作を
説明するためのパソコン上に表示される利用申請画面の
表示内容を示す図である。
【図8】同じく、問い合わせ画面の表示内容を示す図で
ある。
【図9】同じく、暗証番号の発行画面の表示内容を示す
図である。
【図10】同じく、終了申請画面の表示内容を示す図で
ある。
【図11】同じく、待ち行列登録画面の表示内容を示す
図である。
【符号の説明】
1:パソコン(クライアント) 2:スキャナドライバ 3、21:ネットワーク接続部 4:画像データ処理部 5:ジョブ管理部 10:ネットワーク 20:スキャナサーバ 21:ネットワーク接続部 22:スキャナ部 23:スキャナ制御部 24:ジョブ生成管理部 25:電子ロック部 30:スキャナサーバ 31:スキャナ本体 32:スキャナサーバのパソコ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続されて、該ネットワ
    ークに接続された複数のクライアントからの指示にした
    がい原稿を読み取って画像データを生成する手段を有す
    るスキャナサーバであって、 前記ネットワークを介して、前記各クライアントから受
    け取る利用申請のジョブに応じて原稿を読み取るとき
    に、閉じた原稿カバーが開かないようにロックするロッ
    ク手段を設けたことを特徴とするスキャナサーバ。
  2. 【請求項2】 ネットワークに接続されて、該ネットワ
    ークに接続された複数のクライアントからの指示にした
    がい原稿を読み取って画像データを生成する手段を有す
    るスキャナサーバであって、 前記ネットワークを介して、前記各クライアントから受
    け取る利用申請のジョブに応じて原稿を読み取るとき
    に、閉じた原稿カバーが開かないようにロックするとと
    もに、そのロックから一定時間経過後、該ロックを解除
    するロック手段を設けたことを特徴とするスキャナサー
    バ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスキャナサーバ
    において、 前記各クライアントから前記ネットワークを介して受け
    取る利用申請のジョブに応じたジョブを生成する手段
    と、生成したジョブに応じた原稿の読み取りが可能か否
    かを判断して、可能でないときは該ジョブを待ち行列に
    登録し、可能なときは該ジョブに対してのみ固有の暗証
    番号を発行する手段とからなるジョブ生成管理手段を設
    けたことを特徴とするスキャナサーバ。
  4. 【請求項4】 ネットワークを介して原稿の読み取りを
    指示する複数のクライアントと、該各クライアントと共
    通するネットワークに接続され、各クライアントからの
    指示にしたがい原稿を読み取って画像データを生成する
    手段を有するスキャナサーバとからなるスキャナサーバ
    システムであって、 前記各クライアントは、前記スキャナサーバに原稿を読
    み取らせる利用申請に応じたジョブを生成する手段と、
    生成されたジョブを前記ネットワークを介して前記スキ
    ャナサーバに送信する手段とを設け、 前記スキャナサーバは、前記各クライアントから前記ネ
    ットワークを介して受け取る利用申請のジョブに応じて
    原稿を読み取るときに、閉じた原稿カバーが開かないよ
    うにロックするロック手段を設けたことを特徴とするス
    キャナサーバシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスキャナサーバシステ
    ムにおいて、 前記各クライアントは、前記スキャナサーバが発行する
    自己に固有の暗証番号を前記ネットワークを介して受信
    するとともに、該暗証番号を操作者に通知する手段を設
    け、 前記スキャナサーバは、閉じた原稿カバーが開かないよ
    うにロックしたときに、該ロックのもととなる利用申請
    のジョブを送信したクライアントに固有の暗証番号を発
    行する手段と、各クライアントから受け取る申請番号が
    前記暗証番号に一致した場合のみ、閉じた原稿カバーの
    ロックを前記ロック手段に解除させる手段とを設けたこ
    とを特徴とするスキャナサーバシステム。
JP36778399A 1999-12-24 1999-12-24 スキャナサーバおよびスキャナサーバシステム Pending JP2001186305A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006080769A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Sharp Corp 画像読取装置
JP2014179012A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、プログラム

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