JP2001183405A

JP2001183405A - 電気機器の診断装置

Info

Publication number: JP2001183405A
Application number: JP36610699A
Authority: JP
Inventors: Koichi Nakano; 浩一中野
Original assignee: Hokuto Denshi Kogyo KK
Current assignee: Hokuto Denshi Kogyo KK
Priority date: 1999-12-24
Filing date: 1999-12-24
Publication date: 2001-07-06

Abstract

(57)【要約】【課題】家電製品などの電気機器を、家庭などにおいて
容易に診断することのできる診断装置を提供すること。【解決手段】電源コンセントに接続するさし込プラグ１
２と、出力コンセント１４と、出力コンセント１４に接
続される電気機器に加わる電圧、電気機器に流れる電
流、電気機器に供給される電力、および電気機器の漏洩
電流を検出する検出部２１〜２７と、検出部による検出
結果を表示する表示部１６とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、家電製品などの電
気機器の診断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般家庭で用いられている電化製品は、
テレビ、オーディオ機器、洗濯機、炊飯器、照明器具、
エアコン、通信機器、コンピュータなど、多数の種類に
のぼり、それらの家庭生活に対して果たす役割は極めて
大きい。

【０００３】このような家電製品が故障した場合には、
即座に日常生活に影響を与えることもあり、また、災害
に結びつくおそれもある。したがって、これら家電製品
を定期的に診断することが望ましく、そのためには家庭
において簡単に診断できることが必要である。

【０００４】従来において、家電製品を診断しようとし
た場合には、コンセントにテスターをあてて電源の電圧
を測定し、また家電製品に流れる電流をその内部で単線
になっている部分をクランプ型の電流計などで測定する
しか方法がなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来におい
ては、家電製品を診断しようとしても、電圧および電流
を別個に測定し、また家電製品のカバーを外すなどの煩
わしい作業を行う必要があるため、一般の家庭では容易
に行うことができなかった。

【０００６】しかも、電圧および電流だけでは家電製品
の動作状態を十分に知ることができないので、結局、家
電製品の診断を行うことはほとんど不可能であった。本
発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、家電製品
などの電気機器を、家庭などにおいて容易に診断するこ
とのできる診断装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係る装
置は、電源コンセントに接続するさし込プラグと、出力
コンセントと、前記出力コンセントに接続される電気機
器に加わる電圧、前記電気機器に流れる電流、前記電気
機器に供給される電力、および前記電気機器の漏洩電流
を検出する検出部と、前記検出部による検出結果を表示
する表示部と、を有してなる。

【０００８】請求項２の発明に係る装置は、電源を入力
するための入力端子と、電源を出力するための出力端子
と、前記入力端子に加わる電源の電圧を検出する電圧検
出部と、前記入力端子と前記出力端子との間に流れる電
流を検出する電流検出部と、前記電圧と前記電流とから
電力を検出する電力検出部と、前記出力端子からの漏洩
電流を検出する漏洩電流検出部と、前記電圧、前記電
流、前記電力、および前記漏洩電流を表示する表示部
と、を有してなる。

【０００９】請求項３の発明に係る装置は、前記電圧検
出部の出力、前記電流検出部の出力、前記電力検出部の
出力、および前記漏洩電流検出部の出力を、選択的に切
り替えて前記表示部に入力するための切り替えスイッチ
が設けられてなる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係る診断装置１の
外観の例を示す斜視図、図２は診断装置１の回路構成の
例を示すブロック図である。

【００１１】図１において、診断装置１は、本体ケーシ
ング１１、さし込プラグ１２、ケーブル１３、コンセン
ト１４、切り替えスイッチ１５、および表示部１６を有
する。

【００１２】さし込プラグ１２を、例えばＡＣ１００ボ
ルトの電源コンセントにさし込み、診断対象となる家電
製品のさし込プラグをコンセント１４にさし込み、切り
替えスイッチ１５を押して、電圧Ｖ、電流Ｉ、電力Ｐ、
漏洩電流Ｌのいずれかを選択すると、表示部１６にその
値がデジタルで表示される。

【００１３】図２において、診断装置１の内部には、電
流トランス２１、電流／電圧変換器２２、電流トランス
２３、電流／電圧変換器２４、分圧器２５、乗算器２
６、整流器２７、および電源部２８が設けられている。

【００１４】電流トランス２１は、ケーブル１３の延長
線である２本の電線のうち、１本の電線の電流を検出す
るように設けられている。これによって、さし込プラグ
１２とコンセント１４との間に流れる電流を検出する。
検出される電流の大きさは、例えば電線に流れる電流の
千分の１程度である。

【００１５】電流／電圧変換器２２は、電流トランス２
１により検出された電流を電圧に変換する。電流／電圧
変換器２２として、適当な値の抵抗器を用いることがで
きる。抵抗器に電流が流れることにより、電流に応じた
電圧が生じるので、これを出力する。

【００１６】電流トランス２３は、上に述べた２本の電
線に流れる合計電流を検出するように設けられている。
２本の電線には互いに逆方向の電流が流れるので、結
局、電流トランス２３によってその差の電流が検出され
る。正常な場合には、２本の電線に流れる電流は等しい
ので、差は零となる。しかし、コンセント１４に接続さ
れた機器に漏洩電流があると、それが差の電流として検
出される。

【００１７】電流／電圧変換器２４は、電流／電圧変換
器２２と同様に、電流トランス２３により検出された差
の電流を電圧に変換する。分圧器２５は、２本の電線間
に加わる電源電圧を適当な率に分圧し、乗算器２６によ
る演算に適した値に変換する。

【００１８】乗算器２６は、電流／電圧変換器２２から
出力される電圧（電流値に対応する）と、分圧器２５か
ら出力される電圧（電圧値に対応する）とを乗算し、消
費電力値を算出する。ここでは、電圧値と電流値とを交
流のままで演算するので、皮相電力を排除し、実効電力
を算出することができる。

【００１９】切り替えスイッチ１５によって、分圧器２
５の出力（電圧）、電流／電圧変換器２２の出力（電
流）、乗算器２６の出力（電力）、または電流／電圧変
換器２４の出力（漏洩電流）を切り替え、整流器２７に
出力する。

【００２０】整流器２７は、入力された電圧および電流
を直流化する。その直流電圧の値が表示部１６で表示さ
れる。表示部１６は、切り替えスイッチ１５の切り替え
位置に応じて、電源の電圧（つまり家電製品に印加され
る電圧）、家電製品に流れる電流、家電製品の消費する
電力、家電製品の漏洩電流を、適当な表示単位の下での
数値を示すように、校正がなされている。表示単位とし
て、例えば、Ｖ（ボルト）、Ａ（アンペア）、Ｗ（ワッ
ト）、ｍＡ（ミリアンペア）が用いられる。

【００２１】電源部２８は、各部の動作に必要な電力を
供給するためのものであり、さし込プラグ１２をさし込
んだときに供給されるＡＣ電源から低圧の直流電圧を生
成する。診断装置１で消費する電力は、例えば数十ミリ
ワット程度と極めて僅かであるので、測定値には有為な
誤差を与えない。このように、診断装置１では、電池な
どの特別の電源を持つ必要がないので、メンテナンスが
容易である。

【００２２】診断装置１は、上に述べたように、さし込
プラグ１２を電源コンセントにさし込み、診断対象の家
電製品のさし込プラグをコンセント１４にさし込む。２
又コンセントまたは３つ又コンセントなども利用し、複
数の家電製品を接続してもよい。

【００２３】切り替えスイッチ１５を押して、電圧Ｖ、
電流Ｉ、電力Ｐ、漏洩電流Ｌのいずれかを選択すること
により、表示部１６にその値が表示される。それらの値
を読み取って総合的に判断することにより、家電製品の
動作状態が分かり、また故障した場合にはその原因の見
当を付けることも可能である。また、故障の予測をする
ことも可能となる。

【００２４】通常、家庭においてはいわゆる「蛸足配
線」が往々にして行われるが、診断装置１で電流を測定
することにより、「安全な蛸足配線」を確認することが
できる。

【００２５】また、洗濯機、炊飯器、食器洗浄機など、
水を使用する電気機器においては、感電の危険がつきま
とうのであるが、診断装置１で漏洩電流を測定すること
により、それらを安全に使用することが可能となる。さ
らに、本診断装置１を用いて、いろいろな電気機器の消
費電力を認識することによって節電意識が高まり、環境
保護にも寄与することとなる。

【００２６】上の実施形態において、ケーブル１３を本
体ケーシング１１と一体的に設けたが、ケーブル１３を
本体ケーシング１１から取り外せる構造としてもよい。
コンセント１４を複数口設けてもよい。表示部１６とし
て、デジタル表示に代えて、またはそれとともに、アナ
ログ表示を行うメータを用いてもよい。また、測定値が
所定のしきい値を越える場合に、警告を発するためのラ
ンプまたはブザーなどを設けてもよい。切り替えスイッ
チ１５に代えて、電子的に動作するスイッチを用いても
よい。切り替えスイッチ１５を用いることなく、全ての
値が表示部１６に同時に表示されるように構成してもよ
い。

【００２７】上の実施形態において、接続する電気機器
が正常なときに測定した値を標準値として記憶し、記憶
された標準値とその時々に測定される測定値とを比較
し、それらの差がしきい値を越えている場合に異常であ
るとして警告を発するようにしてもよい。その場合に、
しきい値内であれば正常動作である旨を表示し、異常で
ある場合にその旨を表示するようにしてもよい。また、
正常と異常との中間の状態であることを表示するように
してもよい。そのようなしきい値をユーザによって可変
設定可能としてもよい。

【００２８】上の実施形態において、電気機器の抵抗値
または絶縁抵抗値を測定するように構成することも可能
である。また、さし込プラグ１２およびコンセント１４
の種類および形状は種々のものとすることができる。コ
ンセント１４に接続される電気機器に対するオンオフス
イッチ、および診断装置１の動作をオンオフするための
スイッチなどを設けることも可能である。その他、診断
装置１の全体または各部の構成、接続方法、個数、表示
方法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが
できる。

【００２９】

【発明の効果】本発明によると、家電製品などの電気機
器を、家庭などにおいて容易に診断することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る診断装置の外観の例を示す斜視図
である。

【図２】診断装置の回路構成の例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１診断装置１２さし込プラグ（入力端子）１４コンセント（出力コンセント、出力端子）１５切り替えスイッチ１６表示部２１電流トランス（電流検出部、検出部）２２電流／電圧変換器（電流検出部、検出部）２３電流トランス（漏洩電流検出部、検出部）２４電流／電圧変換器（漏洩電流検出部、検出部）２５分圧器（電圧検出部、検出部）２６乗算器（電力検出部、検出部）

フロントページの続きＦターム(参考） 2G014 AA16 AA25 AB14 AB19 AB20 AB30 AB43 AC15 2G035 AA12 AA21 AA22 AB08 AC03 AC08 AC15 AD11 AD19 AD22 AD23 AD42 AD44 AD54 AD58 2G036 AA21 AA24 AA27 BA13 BA16 BA18 BA38 BA45 CA06 CA08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電源コンセントに接続するさし込プラグ
と、出力コンセントと、前記出力コンセントに接続される電気機器に加わる電
圧、前記電気機器に流れる電流、前記電気機器に供給さ
れる電力、および前記電気機器の漏洩電流を検出する検
出部と、前記検出部による検出結果を表示する表示部と、を有してなることを特徴とする電気機器の診断装置。
【請求項２】電源を入力するための入力端子と、電源を出力するための出力端子と、前記入力端子に加わる電源の電圧を検出する電圧検出部
と、前記入力端子と前記出力端子との間に流れる電流を検出
する電流検出部と、前記電圧と前記電流とから電力を検出する電力検出部
と、前記出力端子からの漏洩電流を検出する漏洩電流検出部
と、前記電圧、前記電流、前記電力、および前記漏洩電流を
表示する表示部と、を有してなることを特徴とする電気機器の診断装置。
【請求項３】前記電圧検出部の出力、前記電流検出部の
出力、前記電力検出部の出力、および前記漏洩電流検出
部の出力を、選択的に切り替えて前記表示部に入力する
ための切り替えスイッチが設けられてなる、請求項１または請求項２記載の電気機器の診断装置。