JP2001183262A - 試料採取用ニードル - Google Patents

試料採取用ニードル

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JP2001183262A
JP2001183262A JP36773299A JP36773299A JP2001183262A JP 2001183262 A JP2001183262 A JP 2001183262A JP 36773299 A JP36773299 A JP 36773299A JP 36773299 A JP36773299 A JP 36773299A JP 2001183262 A JP2001183262 A JP 2001183262A
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JP
Japan
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needle
bubbling
sample
sampling
pipe
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JP36773299A
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English (en)
Inventor
Akioki Nakamori
明興 中森
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料のバブリングと試料採取を1本のニードル
で行える試料採取用ニードルを提供する。 【解決手段】先端を円錐状にしたバブリング用ニードル
12内に採取用ニードル11を貫通させて、一定の間隔
をあけて固着し、採取用ニードル11で試料液を採取
し、採取用ニードル11とバブリング用ニードル12の
間にバブリング用ガス15を通してバブリング用ニード
ル12の先端のすき間よりバブリング用ガス15を放出
するよう構成する。これにより、1本のニードルを操作
するだけで、試料液のバブリング用ガスの注入、バブリ
ング、試料採取を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体試料を採取す
るための試料採取用ニードル、特に液体試料中にガスを
バブリングさせながら採取する試料採取用ニードルに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、燃焼酸化方式元素分析計により
試料中の全有機炭素(TOC)を測定する場合、図8に
示すように前処理として酸を加えた試料容器7内の試料
液6中にバブリング用ガス(この場合高純度空気)を放
出してバブリングし、試料中の無機炭素(IC)をCO
にして揮散させた後、試料採取用ニードル4で試料液
6を採取している。従来、このような分析装置では、バ
ブリングを行うために別にバブリング用ニードル5を用
いてバブリング用ガス8を供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の試料採取用ニー
ドルは試料採取のみに用いられるため、バブリングを必
要とする前処理では、バブリング用ガスを供給したり、
試料液中から放出されたバブリング用ガスを排出するた
めに別のニードルを必要とし、複数のニードルを1本の
アームに取り付け、このアームを駆動して前処理が行わ
れていた。この場合、2本のニードルの取り付け間隔に
より、使用できる試料容器の口径が限定されるという問
題がある。
【0004】また、弾性ゴム体からなるセプタム付の試
料容器から試料を採水する場合は、2本のニードルをセ
プタムに突き刺すためにより大きな力を必要とし、その
結果各ニードルは大きな力に耐えるための強度を必要と
するため形状が大きくなり、また、その力が平均して加
わるように2本のニードルの平行度を出す必要があり、
構造が複雑になるという問題がある。本発明は、このよ
うな課題を解決することができる試料採取用ニードルを
提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の試料採取用ニー
ドルは上記の目的を達成するため、内側パイプの外面と
外側パイプの内面間に一定の間隔を設けて両パイプを固
着して2重パイプ構造とし、前記内側パイプを試料採取
系に接続する機構と、内側パイプと外側パイプとの間を
バブリング用ガス供給系に接続する機構を備え、試料を
バブリングしながら採取できるようにしたことを特徴と
するものである。さらに本発明の試料採取用ニードル
は、外側パイプの外面上に軸方向の長溝を設け、この長
溝を介して試料容器内に溜ったバブリング用ガスを外部
に排出できる点に特徴を有し、さらには、一定の間隔を
設けて最外側にパイプを固着して3重パイプ構造とし、
この最外側パイプにより試料容器内に溜ったバブリング
用ガスを外部に排出できるようにしたものである。本発
明の試料採取用ニードルは上記のように構成されてお
り、1本のニードルとして試料採取とガスのバブリング
及び排出を同時に行うことができ、また、セプタム付の
試料容器内の圧力を大気圧に維持しながら試料採取を行
うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面にしたが
って本発明の試料採取用ニードルを説明する。図1は本
発明の実施例による試料採取用ニードルの縦断面を示す
構成図であり、図2はその先端側から見た図である。こ
れらの図には本発明の基本的な構成が示されていて、す
なわち、本試料採取用ニードル1は、金属製パイプの先
端を円錐状に成型した採取用ニードル11と、パイプの
先端を円錐状に成型し、該採取用ニードル11を内部に
貫通させたバブリング用ニードル12が同心上に組み合
わされた2重構造となっているもので、この点に基本的
な特徴がある。そしてさらにこの2重構造の内、採取用
ニードル11は分析装置の入力部(図示しない)に接続
する系としての試料採取用チューブ13に接続されてい
る。
【0007】他方採取用ニードル11とバブリング用ニ
ードル12との間は、バブリング用ガス15を供給する
系としてのガス供給用チューブ14が接続されている。
16はこれら試料採取用チューブ13やガス供給用チュ
ーブ14を効果的に結合させるためのティーユニオンで
ある。なおこのティーユニオン16には、該ティーユニ
オン16と採取用ニードル11間をシールするチューブ
アダプタ16aと、同じくティーユニオン16とガス供
給用チューブ14間をシールするチューブアダプタ16
bと、同じくティーユニオン16とバブリング用ニード
ル12間をシールするチューブアダプタ16cが設けら
れている。
【0008】前記採取用ニードル11及びバブリング用
ニードル12の先端部分は、セプタム付の試料容器にも
挿入しやすいように円錐体状に成型されている。そし
て、該バブリング用ニードル12の円錐体部の口径は、
図2に示すように採取用ニードル11の外径より大きく
してすき間12bを設けており、このすき間12bを通
してバブリング用ガス15が放出される。また、バブリ
ング用ニードル12の外面の数カ所に凹み12cを作
り、これによりバブリング用ニードル12を採取用ニー
ドル11に固着している。
【0009】また、前記採取用ニードル11及びバブリ
ング用ニードル12として、図3の一部断面図のような
構成にしたものを用いることもできる。すなわち、採取
用ニードル18としてパイプの先端に金属製円錐体の先
端部材20を挿入固着すると共に、先端近傍の円周上に
1個または複数個の小孔21を、バブリング用ニードル
19として先端近傍の円周上に1個または複数個の小孔
22をそれぞれ設け、バブリング用ニードル19を採取
用ニードル18にロウ付けしたものである。なお、先端
部材20は多孔質ガラスなど通気性のある部材で置き換
えることも可能である。
【0010】この試料採取用ニードル1を試料液中に挿
入し、加圧したバブリング用ガス15をガス供給用チュ
ーブ14に流入させると、バブリング用ニードル12の
先端部からバブリング用ガス15が放出され試料液中で
バブリングする。このバブリングにより、試料液中の目
的とする不要成分が除去され、分析装置の入力部に分析
可能試料溶液を吸入して取り込むことができる。
【0011】上記試料がセプタム付容器内に収容されて
いる場合は、試料中にバブリング用ガス15をバブリン
グさせると、試料容器内の圧力が高くなり、分析装置の
入力部が試料容器内の圧力に対して負圧となる。図4
は、このようなセプタム付の試料容器にも使用できる試
料採取用ニードルの実施例の構成図を示したものであ
る。本発明の試料採取用ニードル2は、図1に示した試
料採取用ニードル1のバブリング用ニードル12の外面
に軸方向の長溝12aを設けたものである。
【0012】この試料採取用ニードル2を図5に示すよ
うにセプタム付の試料容器9内に挿入し、バブリング用
ガス15を試料液中にバブリングさせると、バブリング
用ニードル12の先端から試料液中にバブリング用ガス
15が供給され、試料容器9内の圧力が上昇するが、こ
の圧力が外部気圧より高くなると、ガスは矢印AからB
に向かって前記長溝12aの凹みを通って外部に放出さ
れるので、分析装置の入力部が試料容器内の圧力に対し
て負圧になるのを防止することができる。一定時間ガス
をバブリングすることにより、試料溶液中の不要成分が
除去され、分析装置の入力部に分析可能試料溶液を吸入
して取り込み、測定部で分析することができる。
【0013】また、図6はセプタム付の試料容器にも使
用できる試料採取用ニードルの他の実施例の構成図を示
したものである。この試料採取用ニードル3は、図1及
び図2に示した試料採取用ニードル1の外側にさらに金
属製パイプの先端を円錐状に成型したガス排出用ニード
ル17を一定の間隔をあけて固着したものである。
【0014】この試料採取用ニードル3を図7に示すよ
うに、セプタム付の試料容器9内に挿入し、バブリング
用ガス15を試料液中にバブリングさせると、バブリン
グ用ニードル12の先端から試料液中にバブリング用ガ
スが放出され、試料容器9中に溜ったバブリング用ガス
15はガス排出用ニードル17の先端(矢印A)から流
入し、バブリング用ニードル12とガス排出用ニードル
17の間を通って、ガス排出用ニードル17の後端(矢
印B)から外部へ放出され、図4の実施例の場合と同様
に、分析装置の入力部が試料容器内の圧力に対して負圧
となるのを防止することができる。
【0015】上記のように、本発明の試料採取用ニード
ルは、試料採取用ニードル11、バブリング機能をもつ
バブリング用ニードル12及び試料液中から放出された
バブリング用ガスを外部に排出する機能をもつガス排出
用ニードル17を重ねて通し多重パイプ化することによ
り、1本のニードルとしてこれらの機能を満たせるよう
にしたことを特徴とするもので、パイプの先端形状や固
着方法は、実施例にのみ限定されるものではない。例え
ばニードル同士の固着方法としてスポット溶接を用いる
ことも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の試料採取用ニードルは試料採取
用ニードルとバブリング用ニードルを2重構造にして1
本にまとめられているので、口径に限定されず様々な試
料容器を使用することができ、セプタム付の試料容器で
あっても突き刺す力は、1本のニードルと同程度の力で
済む。また、試料を採取するオートサンプラにて、この
ニードルを使用する場合、ニードルを上下させる駆動力
を小さくでき、試料容器とニードルの位置精度も高くす
る必要が無く、安価なオートサンプラを実現することが
できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による試料採取用ニードル
の構成図である。
【図2】本発明の試料採取用ニードルの先端図である。
【図3】試料採取用ニードルの先端部の他の実施例であ
る。
【図4】本発明の第2実施例による試料採取用ニードル
の構成図である。
【図5】本発明の試料採取用ニードルのセプタム付試料
容器内での動作説明図である。
【図6】本発明の第3実施例による試料採取用ニードル
の構成図である。
【図7】本発明の試料採取用ニードルのセプタム付試料
容器内での動作説明図である。
【図8】従来の前処理の概略構成図である。
【符号の説明】
1、2、3、4・・・試料採取用ニードル 5、12、19・・・バブリング用ニードル 6・・・試料液 7、9・・・試料容器 8、15・・・バブリング用ガス 11、18・・・採取用ニードル 12a・・・長溝 12b・・・すき間 12c・・・凹み 13・・・試料採取用チューブ 14・・・ガス供給用チューブ 16・・・ティーユニオオン 16a、16b、16c・・・チューブアダプタ 17・・・ガス排出用ニードル 20・・・先端部材 21、22・・・小孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側パイプの外面と外側パイプの内面間に
    一定の間隔を設けて両パイプを固着して2重パイプ構造
    とし、前記内側パイプを試料採取系に接続する機構と、
    内側パイプと外側パイプとの間をバブリング用ガス供給
    系に接続する機構を備え、試料をバブリングしながら採
    取できるようにしたことを特徴とする試料採取用ニード
    ル。
  2. 【請求項2】外側パイプの外面上に軸方向の長溝を設
    け、この長溝を介して試料容器内に溜ったバブリング用
    ガスを外部に排出できるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の試料採取用ニードル。
  3. 【請求項3】一定の間隔を設けて最外側にパイプを固着
    して3重パイプ構造とし、この最外側パイプにより試料
    容器内に溜ったバブリング用ガスを外部に排出できるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の試料採取用ニ
    ードル。
JP36773299A 1999-12-24 1999-12-24 試料採取用ニードル Pending JP2001183262A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025804A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Aloka Co Ltd ノズルユニット
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CN107478857A (zh) * 2016-06-08 2017-12-15 中国石油化工股份有限公司 一种用于分析气体样品碳氢同位素的取样装置

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