JP2001180002A - インキジェットプリンタ用インキカートリッジ - Google Patents
インキジェットプリンタ用インキカートリッジInfo
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Abstract
からのインキ洩れ及びインキの蒸発を抑制するインキジ
ェットカートリッジを得る。 【解決手段】装着時に空気流通部を被覆する自在に脱着
が可能な気密被覆体7を配置する。
Description
定の値を超えた際に内外圧力差を所定の値に矯正すべく
内外気を連通し得る空気流通部を設けたインキジェット
プリンタ用インキカートリッジに関する。
れている、インキタンクは、繊維集束体などのインキ吸
蔵体にインキを含浸させた、所謂吸蔵体方式と称される
ものや、インキを含浸させずに自由状態で貯蔵する所謂
生インキ方式と称されるものが一般によく知られている
が、生インキ方式と呼ばれるものは、みずみずしいイン
キ吐出と、インキを大容量収容可能であるなど種々の利
点がある。インキを吐出すると、インキ消費に伴ってイ
ンキタンク内のインキ体積が減少して減圧になるので、
通気孔を形成したり内圧変化に対応して一時的に開放す
る弁を配置するなど、容器内への空気取り込み手段が必
要となる。
を形成したものでは、この孔よりのインキ洩れが懸念さ
れると共に、非使用時においても外気と連通するためイ
ンキが蒸発して減少してしまう問題がある。また、非使
用時に閉鎖する弁を配置したものでは、温度上昇などに
よって内圧が上昇したときに感応して弁が開いてしま
い、同様にインキの蒸発を抑制できないものであった。
圧力差が所定の値を超えた際に内外圧力差を所定の値に
矯正すべく内外気を連通し得る空気流通部を設けたイン
キジェットプリンタ用インキカートリッジにおいて、前
記空気流通部を外部から閉塞し得る着脱可能な気密被覆
体を配置したことを特徴とするインキジェットプリンタ
用インキカートリッジを要旨とする。
図1に示したものは、所謂インキジェットプリンタ用イ
ンキカートリッジの一例であり、容器内部に自由状態の
インキ1を収容している。インキタンクの貯蔵部である
箱型の本体2の底部2aに内外に突出する筒部3を形成
し、その内孔3aに繊維収束体からなるインキ中継芯4
を配置して、プリンタヘッドへのインキ導出口としてい
る。筒部3の容器内に突出した部分には、スリット3b
を形成し、容器内のインキを全て使い切ることができる
ようにしている。また、本体2はポリプロピレン樹脂の
射出成形品であり、その上側開口部には、ポリプロピレ
ン樹脂の射出成形品である蓋体5が超音波溶着にて液密
に固定されている。尚、参照符号12はプリンタヘッド
へのインキ導出口を液密に閉塞し得る着脱可能なキャッ
プ体であり、プリンタにセットされる際には取り外され
る。
り、この蓋体5には、円筒形状の突出筒部5aが設けら
れ、この突出筒部5aの内側は空気流通部となる孔部6
となっている。この突出筒部5aは、前記孔部6を気
密、液密に閉塞するキャップ7に対する取り付け部とな
っている。また、孔部6内には、ポリウレタン製の連通
多孔質体を熱かけ圧縮成型した多孔質弁体8が配置さ
れ、この多孔質弁体8の固定リング9がはめ込まれてい
る。多孔質弁体8は、本体2の孔部6の内側開口部に位
置する顎部2bと固定リング9とにて液密に挟持されて
いる。印字の際、内容インキが消費されて容器内が減圧
になると多孔質弁体8のセル骨格による微細な弁が一時
的に開放され内部に空気を取り込むものである。
るポリプロピレン樹脂の射出成形品であり、内壁に前記
突出筒部5aの外壁に対する周状当接部7aと周状に点
在された複数の内方突起7bとを有している。周状当接
部7aは前記孔部6を気密に閉塞するための気密当接部
となるものであるが、気密当接したまま突出筒部5aの
外壁を摺動すると有底筒体であるキャップ7の内部空気
を容器内に押し入れることになるので、突出筒部5aの
極力開口部近傍で気密当接するようになしてある。ま
た、内方突起7bは、キャップ7を突出筒部5aに着脱
可能に固定するためのものであるが、突出筒部の外壁に
形成した周状の凹部に嵌り固定するものである。よっ
て、キャップ7において、内方突起7bよりも周状当接
部7aの方が底側に位置している。このように、周状当
接部7aがカートリッジ本体に対して、気密に接触する
ことによって、確実にインキタンク内と大気との間を遮
断し気密を取ることができるので、インキ及びインキの
蒸気の移動を阻止し、インキ洩れ及びインキの蒸発を防
止できる。
る図2に相当する図として示してある。上述の一例と同
様に、キャップ7は有底筒体形状になっていて、内壁に
は、蓋体5に対する固定部として開口部側に内方突起7
bが形成されている。上述の一例と異なるところは、気
密の形成の仕方であり、即ち、キャップ7の底にエチレ
ンポロピレンジエンゴム製のシート10を設置し、この
シート10と本体2の突出筒部5aの開後端とが周状に
当接することで気密を形成している。このようにするこ
とで上述のような気密状態の摺動がなく、容器内にキャ
ップ7内の空気を押し込む危険が極小とできるものであ
る。シート10は、ショアー硬度Aで30のエラストマ
ー部材であり、当接に際して若干弾性変形するものであ
る。このように柔軟性に優れたエラストマー部材にて気
密形成することで、成形品の寸法バラツキの許容範囲も
広がり確実に気密が取れるようにすることができる。
尚、本例では、エラストマー部材としてショアー硬度A
で30のエチレンプロピレンジエンターポリマーを用い
たが、ショアー硬度Aは適宜設定されるし、例えば、ア
クリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ハ
イパロン、フッ素ゴム等の様々なエラストマー部材が適
宜使用できる。
における固定構造の変形例を示すものである。即ち、キ
ャップ7と突出筒部5aとが互いの螺子部5b、7cに
よる螺合によるものとしたことである。このように螺合
によって蓋体5に接合させることによって、キャップ7
の着脱時に嵌合や圧入の時のような衝撃を極力付与しな
いでなすことができ、特に図示のもののような生インキ
式カートリッジの場合においては、瞬間的で急な嵌合や
圧入による、インキの飛び散りや、振動による空気流通
部の異常や破損の可能性もなくなる。また、螺合である
ので、カートリッジ本体との接触面積が、嵌合や圧入と
比べて大きくなるので、保管時に外れてしまうというこ
とも極力抑制し得るものである。尚、キャップ7の外壁
にスリット上の凹凸(図示せず)を形成したり、ゴム状
材質にてキャップ7を回転させる際の滑り止めとするこ
ともできる。
る図2に相当する図として示してある。上述の一例と同
様なインキジェットカートリッジであるが、蓋体5にキ
ャップ部7’を一体に有する尾栓11を液密に接合して
ある。尾栓11は、参照符号5a’で示した上述の例に
おける蓋体5の突出筒部5aに相当する部分を有してお
り、同様に多孔質弁体8、固定リング9を配置してい
る。キャップ部7’は、開いた状態で尾栓11と一体に
成形され、尾栓本体との連結帯11a部分を折り曲げて
突出筒部5a’に着脱自在に液密に嵌合固定される。
面、写真などを長時間印字して、気密被覆体を取り外す
時間が長くなっても、印字終了後保管をするときまでに
気密被覆体を紛失することがなく、確実にキャップをカ
ートリッジ本体に取り付けることができる。さらに、幼
児などが誤ってキャップを口に含んだりすることも防止
できる。尚、キャップ7’と尾栓11とは、必ずしも一
体で成形されている必要はなく、別部品の連結帯をキャ
ップ7’と尾栓11に嵌合や圧入固定によって連結させ
たり、溶着によって接合し連結させてもよい。
覆体によって、インキ洩れ及びインキの蒸発を抑制する
ことができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 内外の圧力差が所定の値を超えた際に内
外圧力差を所定の値に矯正すべく内外気を連通し得る空
気流通部を設けたインキジェットプリンタ用インキカー
トリッジにおいて、前記空気流通部を外部から閉塞し得
る着脱可能な気密被覆体を配置したことを特徴とするイ
ンキジェットプリンタ用インキカートリッジ。 - 【請求項2】 前記気密被覆体が、ポリプロピレン樹脂
成形品によって形成されていることを特徴とした請求項
1記載のインキジェットプリンタ用インキカートリッ
ジ。 - 【請求項3】 前記気密被覆体が、有底筒体形状を有
し、カートリッジ本体に対する着脱可能な嵌合固定部を
有すると共に、内壁において、カートリッジ本体に対す
る周状の気密当接部を有し、前記嵌合固定部がカートリ
ッジ本体に嵌合して前記気密当接部がカートリッジ本体
に対して気密に接触するようになしたことを特徴とする
請求項1または2に記載のインキジェットプリンタ用イ
ンキカートリッジ。 - 【請求項4】 前記気密当接部が気密被覆体内に設置さ
れたシート状エラストマー部材であることを特徴とする
請求項3記載のインキジェットプリンタ用インキカート
リッジ。 - 【請求項5】 前記カートリッジ本体に、前記気密被覆
体の取付部として前記空気流通部を取り囲む突出筒部を
形成し、この突出筒部と前記気密被覆体の内壁とにそれ
ぞれ螺子部を形成したことを特徴とする請求項3または
4に記載のインキジェットプリンタ用インキカートリッ
ジ。 - 【請求項6】 前記気密被覆体とカートリッジ本体とが
連結されていることを特徴とする請求項1ないし5のい
ずれかに記載のインキジェットプリンタ用インキカート
リッジ。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36889099A JP2001180002A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | インキジェットプリンタ用インキカートリッジ |
CA002323258A CA2323258A1 (en) | 1999-10-29 | 2000-10-17 | A valve body and a liquid storage container for a liquid discharge device utilizing the valve body |
AU66607/00A AU6660700A (en) | 1999-10-29 | 2000-10-19 | A valve body and a liquid storage container for a liquid discharge device utilizing the valve body |
EP00122336A EP1095792A3 (en) | 1999-10-29 | 2000-10-23 | A valve body and a liquid storage container for a liquid discharge device utilizing the valve body |
KR1020000063699A KR20010040212A (ko) | 1999-10-29 | 2000-10-28 | 밸브체 및 이를 사용한 액체 토출기용 액체 저장 용기 |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001180002A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008143171A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-06-26 | Jit Kk | インク貯蔵容器 |
KR20120006662U (ko) * | 2011-03-18 | 2012-09-26 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 캡, 액체 수용 용기 및 액체 분사 시스템 |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP36889099A patent/JP2001180002A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008143171A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-06-26 | Jit Kk | インク貯蔵容器 |
KR20120006662U (ko) * | 2011-03-18 | 2012-09-26 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 캡, 액체 수용 용기 및 액체 분사 시스템 |
JP2012196777A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Seiko Epson Corp | キャップ、液体収容容器、および、液体噴射システム |
KR200482251Y1 (ko) * | 2011-03-18 | 2017-01-03 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 캡, 액체 수용 용기 및 액체 분사 시스템 |
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