JP2001179570A - 工作物供給方法およびその装置 - Google Patents

工作物供給方法およびその装置

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JP2001179570A JP37260399A JP37260399A JP2001179570A JP 2001179570 A JP2001179570 A JP 2001179570A JP 37260399 A JP37260399 A JP 37260399A JP 37260399 A JP37260399 A JP 37260399A JP 2001179570 A JP2001179570 A JP 2001179570A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも被固定部が軟質性の工作物でも、
クランプする時間を最短にして工作物の変形量を最小限
に抑えることにより、工作機械での加工時に所望のクラ
ンプ力を維持した状態で加工する。 【解決手段】 工作物供給装置65は、工作物2を固定
・固定解除可能な固定・固定解除手段を有するとともに
固定解除状態のとき工作物を載置可能な取付け装置1
a,1bと、段取り位置P1に設けられ、固定・固定解
除手段を固定・固定解除状態にするための段取り側装着
装置26と、MC5と装着装置26との間で取付け装置
を移動させるための移動装置14と、加工領域5f内に
取付け装置を受け入れ可能の状態と判別されたときに、
前記固定・固定解除手段を固定解除状態から固定状態に
する制御を行う制御装置とを有している。そして、固定
解除状態の取付け装置内に載置された工作物2aを、前
記受け入れ可能の状態と判別されたとき固定して加工領
域側に移動させて加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マシニングセンタ
(以下、MCと記載)など工作機械に工作物を供給する
方法およびその装置に関する。特に、本発明は、少なく
とも加工のために取付け治具等に固定される部位(被固
定部)が軟質性の材料になっている工作物を供給する方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】FMS(フレキシブル生産システム)な
ど加工システムにおいて、工作機械に工作物を搬送する
場合には、工作物をパレットにクランプした状態で移動
させることが多い。たとえば、パレット上またはパレッ
ト上の取付け治具に設けられたクランプ・アンクランプ
機構に工作物をクランプ・アンクランプすることがあ
る。この場合、段取り位置にあるパレットまたはパレッ
ト上の取付け治具に対して、加工済の工作物のアンクラ
ンプおよび取外し作業を行う。また、未加工の工作物の
載置およびクランプ作業を行う。そして、工作物がクラ
ンプされたパレットは、段取り位置から搬送され工作機
械に搬入されるのを、パレットプールラインなどで待っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】工作物が十分な剛性を
有し変形することがなければ、工作物はクランプされて
いる時間が長くてもクランプ状態が変化することはほと
んどない。ところが、工作物の被固定部が、軟質材料で
形成されて変形しやすい場合がある。このような軟質性
の工作物は、長時間クランプされ続けていると、クラン
プ力により次第に変形してしまう。工作物が変形する
と、加工時にはクランプ・アンクランプ機構のクランプ
力は所望のクランプ力より低下してしまう。その結果、
工作物が切削力(または、研削力)を受けることによ
り、工作物が動いたりして工作物の加工精度が低下する
恐れがある。工作物の変形が著しい場合には、加工時の
クランプ力が切削力(または、研削力)より低下して、
加工自体を行うことができない可能性もある。また、工
作物の変形によりクランプ力が低下するので、初期のク
ランプ力を増大させるとかえって初期の変形を増大させ
ることになってしまう。その結果、クランプ力の低下を
防止することができない。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、少なくとも被固定部が軟質性の工作
物でも、この工作物をクランプする時間を最短にして工
作物の変形量を最小限に抑えることにより、工作機械で
の加工時に所望のクランプ力を維持した状態で加工する
ことができる工作物供給方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる方法は、工作物を固定可能な固定・
固定解除手段を有する工作物取付け装置に対して前記工
作物を固定・固定解除する動作を行う固定・固定解除位
置と、工作機械が前記工作物取付け装置に固定された前
記工作物の加工を行う加工領域内の位置との間で、前記
工作物取付け装置を移動させて、前記工作機械に前記工
作物を供給する方法であって、前記固定・固定解除位置
に位置している前記工作物取付け装置の前記固定・固定
解除手段を固定解除状態にしておく第1の手順と、この
固定解除状態の前記工作物取付け装置に、前記工作機械
で次に加工を行う前記工作物を載置しておく第2の手順
と、前記工作機械が前記加工領域内に前記工作物取付け
装置を受け入れ可能の状態であるか否かを判別する第3
の手順と、受け入れ可能の状態と判別されたとき、前記
固定・固定解除位置に位置している前記工作物取付け装
置が前記工作物を固定する第4の手順と、前記工作物が
固定されている前記工作物取付け装置を前記加工領域内
の位置に移動させる第5の手順とを有している。前記方
法において、前記工作物取付け装置は、外部に対して閉
塞可能な内部流路に供給された圧力流体の圧力によって
前記工作物を固定可能な装置であり、前記工作物取付け
装置が前記工作物を固定する前記第4の手順は、前記内
部流路の流体を加圧して前記工作物を固定する手順であ
るのが好ましい。前記工作物を前記工作物取付け装置に
載置する前記第2の手順は、少なくとも一つの前記工作
物を載置可能な工作物載置装置から前記工作物を把持し
て搬送する工作物搬送装置によって行われる手順である
のが好ましい。前記第3の手順は、少なくとも前記加工
領域での前記工作物に対する加工が完了したときに出力
される信号の有無で判別する手順であるのが好ましい。
前記方法は、前記工作機械で前記工作物の加工を行なっ
た後に、前記加工領域での加工が終了した加工済の前記
工作物を固定している前記工作物取付け装置を前記加工
領域から搬出する第6の手順を有するのが好ましい。
【0006】前記方法を実施するための本発明の工作物
供給装置は、加工領域で工作物の加工を行うための工作
機械に前記工作物を供給するための装置であって、前記
工作物を固定・固定解除可能な固定・固定解除手段を有
するとともに、固定解除状態のとき前記工作物を載置可
能な工作物取付け装置と、前記工作機械の加工領域外の
固定・固定解除位置に設けられ、この固定・固定解除位
置に位置している前記工作物取付け装置の前記固定・固
定解除手段を固定・固定解除状態にするための固定・固
定解除装置と、前記工作機械と前記固定・固定解除装置
との間で前記工作物取付け装置を移動させるための移動
装置と、前記工作機械が加工を行う前記加工領域内に前
記工作物取付け装置を受け入れ可能の状態と判別された
ときに、前記工作物取付け装置の前記固定・固定解除手
段を、前記固定解除状態から前記固定状態にする制御を
行う制御装置とを有し、前記固定解除状態の前記工作物
取付け装置内に載置された前記工作物を、前記受け入れ
可能の状態と判別されたとき固定して前記工作機械の加
工領域側に移動させて加工を行う。前記工作物取付け装
置は、外部に対して閉塞可能な内部流路に供給された流
体が加圧されることによって前記工作物を固定可能な装
置であるのが好ましい。前記工作物取付け装置は、前記
内部流路にアキュムレータが接続されている装置である
のが好ましい。前記工作物供給装置は、少なくとも一つ
の前記工作物を載置可能な工作物載置装置から前記工作
物を把持して、前記固定・固定解除位置に位置している
前記工作物取付け装置内に搬送する工作物搬送装置を有
するのが好ましい。前記制御装置は、少なくとも前記加
工領域での前記工作物に対する加工が完了し、前記工作
物取付け装置を受け入れ可能の状態と判別したとき、前
記工作物取付け装置の前記固定・固定解除手段を前記固
定解除状態から前記固定状態にする制御を行う装置であ
るのが好ましい。前記工作物供給装置において、前記工
作物取付け装置は、少なくとも前記工作機械で次に加工
を行う前記工作物を固定している一方の前記工作物取付
け装置と、加工済の前記工作物を固定している他方の前
記工作物取付け装置とを有するものであり、前記移動装
置は、一方の前記工作物取付け装置と他方の前記工作物
取付け装置とを、前記固定・固定解除装置と前記工作機
械との間で交換するための装置であるのが好ましい。前
記方法およびその装置において、前記工作物は、少なく
とも前記工作物取付け装置に固定される部位が軟質材料
で形成されているものであり、軟質性の前記部位を固定
している時間を最短にすることによって、前記部位の変
形を最小にして前記工作機械での加工が行えるようにす
るのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を図1から図9を参照して説明する。図1および
図2は、それぞれ本発明にかかる工作物取付け装置の平
面図および正面図、図3は前記工作物取付け装置の一部
を示す断面図、図4はシャンク装着部を有する段取り側
装着装置の断面図、図5は加工システムの全体構成を示
す平面図、図6(A)は図5のVI線による側面図、図6
(B)は図6(A)のB−B線矢視図である。
【0008】まず最初に、加工システムの全体の構成に
ついて説明する。図1および図2には、少なくとも被固
定部が軟質材料で形成された工作物2を取付けるための
工作物取付け装置(以下、取付け装置と記載)1が示さ
れている。取付け装置1は、FMC(フレキシブル加工
セル)やFMS(フレキシブル生産システム)など加工
システム3(図5)において、各種の工作物2を着脱可
能に保持しながら搬送位置に搬送するのに使用される。
取付け装置1にはシャンク4が設けられている。シャン
ク4は、前記搬送位置にあるシャンク装着部に着脱可能
に装着される。ところで、工作物2には、工作物自体を
直接クランプできないものがある。このような工作物の
場合には、工作物自体の周囲をモールドし、このモール
ド部をクランプするような構成とする。このモールド部
は、軟質材料(たとえば、ビスマス・すずの合金)で構
成されることが多いので、クランプするとクランプ力に
より変形しやすい。本発明は、このような工作物2を加
工するのに適している。
【0009】図1,図5および図6(A),(B)に示
すように、加工システム3は、MC(マシニングセン
タ)5,段取り装置6,工作物貯蔵装置7および工作物
搬送装置8などを備えている。加工システム3の全体
は、システム制御装置25により制御されている。MC
5は、取付け装置1に保持されている工作物2を加工す
る。段取り装置6は、取付け装置1を着脱可能に保持す
るとともに、取付け装置1に工作物2をクランプ・アン
クランプ(固定・固定解除)する動作を行う。一つまた
は複数の工作物を載置可能な工作物載置装置としての工
作物貯蔵装置7は、未加工および加工済の工作物2をそ
れぞれ貯蔵する。工作物搬送装置8は、システム制御装
置25に接続された制御部8aに制御されて、工作物貯
蔵装置7と段取り装置6との間で工作物2を自動的に搬
送する。すなわち、システム制御装置25から制御部8
aに搬送指令が送出されたとき、制御部8aは工作物搬
送装置8に搬送動作させる。そして、搬送動作終了時
に、制御部8aはシステム制御装置25に搬送完了信号
を送出する。なお、工作機械としてMC5の場合を示し
ているが、取付け装置1に取付けられて供給された工作
物2を加工できるものであればよい。たとえば、グライ
ンディングセンタ,ターニングセンタ,研削盤など他の
種類の工作機械であってもよい。
【0010】段取り装置6は、取付け装置1が搬送され
る搬送位置の一つでありMC5の近傍にある段取り位置
P1に設けられている。段取り装置6は、ベース6a上
に取付けられた取付け台6bに、締結部材6c(図4)
により取付けられている。段取り装置6は段取り側装着
装置26を有している。この装着装置26は、MC5の
加工領域5f外の段取り位置P1に設けられている。装
着装置26は、段取り位置P1に位置している取付け装
置1の工作物クランプ・アンクランプ手段48(後述す
る)をクランプ・アンクランプ状態にするための固定・
固定解除装置である。段取り位置P1は、取付け装置1
に対して工作物2を固定・固定解除する動作を行う固定
・固定解除位置である。装着装置26の先端部に設けら
れたシャンク装着部9(図4,図6(A))には、取付
け装置1のシャンク4が着脱可能に装着されるようにな
っている。取付け装置1が段取り側装着装置26に装着
されたときに、圧力油や圧縮空気など圧力流体(本実施
形態では、圧力油L)を装着装置26から取付け装置1
の内部流路に供給する。そして、この圧力流体の流体圧
(油圧)により、工作物2をクランプ・アンクランプす
るようにしている。工作物搬送装置8は、工作物貯蔵装
置7から工作物2を把持して、段取り位置P1に位置し
ている取付け装置1内に工作物2を搬送する。工作物2
は、段取り位置P1で、工作物搬送装置8と、段取り装
置6に保持された取付け装置1との間で自動的に受け渡
しされる。取付け装置1は、圧力油Lの油圧を所定の圧
力に維持して工作物2をクランプしたまま、段取り装置
6から離脱可能になっている。
【0011】MC5のテーブル10は、テーブル割出し
装置10aによりB軸(垂直な軸)のまわりに割出し制
御される。テーブル10の上には、工作物2をA軸(水
平軸)のまわりに割出すための割出し装置11が固定さ
れている。工具Tは、工具マガジン5bより自動工具交
換装置(図示せず)によって主軸5aに自動的に装着さ
れる。MC5には、NC(数値制御)部15aとPLC
部(プログラマブル・ロジック・コントローラ)15b
とからなる制御装置15が設けられている。この制御装
置15は、システム制御装置25に接続されて、指令お
よび信号等の授受を行う。すなわち、システム制御装置
25から制御装置15にNCプログラムの実行指令等が
送出される。制御装置15は、NCプログラム終了時に
システム制御装置25に加工完了信号を送出する。ま
た、制御装置15とシステム制御装置25との間で、N
Cプログラム等のアップロードおよびダウンロード等も
行われる。MC5は、工具Tと、テーブル10上の工作
物2とを、主軸5aの軸線と平行な方向であるZ軸方向
を含む直交3軸(X,Y,Z軸)方向に相対移動させ、
工作物2をA軸,B軸方向に回転させる。これにより、
MC5は加工領域5fで工作物2の加工を行う。
【0012】割出し装置11の割出し軸(図示せず)に
は、他のシャンク装着部12を有する工作機械側装着装
置13が設けられている。この装着装置13は、取付け
装置1の搬送位置の一つである交換位置P2に配設され
ている。この交換位置P2は、取付け装置1に固定され
た工作物2の加工を行うMC5における加工領域5f内
の所定の位置である。なお、装着装置13は、交換位置
P2に固定されていてもよいが、この交換位置P2から移
動可能な場合でもよい。すなわち、テーブル10が、た
とえばZ軸方向に移動可能な場合であってもよい。装着
装置13には、クランプ・アンクランプ機構(図示せ
ず)が設けられている。このクランプ・アンクランプ機
構は、段取り装置6のシャンククランプ・アンクランプ
手段91(後述する)とほぼ同一の機構である。装着装
置13の前記クランプ・アンクランプ機構は、取付け装
置1のシャンク4がシャンク装着部12に着脱可能に装
着されたときに、プルスタッド43を係止してシャンク
4を自動的にクランプする。
【0013】加工システム3は、MC5と段取り側装着
装置26との間で取付け装置1を交換するための移動装
置14を有している。移動装置14は、段取り装置6が
位置する段取り位置P1と、割出し装置11が位置する
交換位置P2との間で、一方の取付け装置1と他方の取
付け装置1とを入れ換えるように移動させる。このと
き、一方の取付け装置1は未加工の工作物を固定し、他
方の取付け装置1は加工済の工作物を固定している。こ
うして、移動装置14で工作物2を自動的に移動、交換
させることにより、MC5に対して工作物2を供給また
は搬出する。MC5は複数台(たとえば、三台)設けら
れている。各MC5に対応して段取り位置P1と交換位
置P2とが設定されている。段取り装置6,工作機械側
装着装置13および移動装置14は、MC5ごとにそれ
ぞれ設けられている。
【0014】工作物貯蔵装置7には、三台のロータリ型
のワークフィーダ(以下、フィーダと記載)23が設け
られている。各フィーダ23は、連鎖状に連結された複
数のパレット23aを有している。パレット23aは水
平面内で移動可能になっている。パレット23a上には
セット用治具(図示せず)が取付けられている。このセ
ット用治具内に、工作物が所定の位置に位置決めされた
状態で載置される。各フィーダ23は、システム制御装
置25に接続されたフィーダ用制御部23bによって、
パレット23aの移動動作など各動作が制御されてい
る。作業者は、パレット23a上のセット用治具内から
加工済の工作物を取り出した後、未加工の工作物を載置
する。そして、作業者がフィーダ用制御部23bの段取
り完了ボタンを操作すると、段取りの完了したパレット
23aの番号等が、システム制御装置25に通知され
る。所望のパレット23a(たとえば、段取り完了のパ
レットまたは空のパレット)を工作物授受位置P3に割
出すことにより、パレット23aと工作物搬送装置8と
の間で、工作物が受け渡し可能になる。なお、それぞれ
のフィーダ23を、工作物2の大きさや種類毎に専用的
に使用すれば、システム制御装置25による加工システ
ム3の全体の制御が容易になるので好ましい。
【0015】移動装置14は、ストロークの大きい第1
のシリンダ装置16と、ストロークの小さい第2のシリ
ンダ装置17と、工作物交換アーム(以下、交換アーム
と記載)18とを備えている。第1のシリンダ装置16
は、段取り装置6の下方に位置して、ベース6aに取付
けられている。第2のシリンダ装置17は、第1のシリ
ンダ装置16により往復移動する移動台16b上に取付
けられている。第1のシリンダ装置16は、第1のピス
トンロッド(以下、第1のロッドと記載)16aを、そ
の縮小位置と伸長位置との間で動作させる。第1のシリ
ンダ装置16により、交換アーム18の本体18aと第
2のシリンダ装置17等は、段取り装置6側の所定位置
(このとき、第1のロッド16aは縮小)と、割出し装
置11側の所定位置(このとき、第1のロッド16aは
伸長)との間を、所定方向(水平な軸線D方向)に所定
のストロークで往復移動する。
【0016】交換アーム18の両端部には、把持部20
がそれぞれ形成されている。把持部20は、取付け装置
1のシャンク4の被把持部(フランジ部のV溝部)19
に着脱可能に係合する。交換アーム18は、アーム旋回
用駆動体18cに駆動されて、旋回軸21の軸線のまわ
りにほぼ180度で正逆方向に旋回動作する。また、交
換アーム18は、アーム進退用シリンダ18bに駆動さ
れて旋回軸21の軸線方向に進退動作する。第2のシリ
ンダ装置17は、第2のピストンロッド(以下、第2の
ロッドと記載)17aを、その縮小位置と伸長位置との
間で動作させる。交換アーム18は、第2のシリンダ装
置17により軸線D方向に往復移動して、段取り装置6
側の所定位置(このとき、第2のロッド17aは縮小)
と、割出し装置11側の所定位置(このとき、第2のロ
ッド17aは伸長)に進退移動する。
【0017】したがって、第1,第2のロッド16a,
17aがそれぞれ縮小位置に移動したとき、交換アーム
18の段取り装置6側の把持部20が、段取り装置6に
装着されたシャンク4の被把持部19と段取り位置P1
で係合する。一方、第1,第2のロッド16a,17a
がそれぞれ伸長位置に移動したとき、交換アーム18の
割出し装置11側の把持部20が、割出し装置11に装
着されたシャンク4の被把持部19と交換位置P2で係
合する。また、第1のロッド16aがその縮小位置に移
動し、第2のロッド17aがその伸長位置に移動したと
きは、交換アーム18は待機位置P4で待機する。待機
位置P4は、段取り位置P1と交換位置P2との間に設定
されている。待機位置P4は、交換アーム18が、旋回
動作を行なっても、段取り装置6,割出し装置11,お
よびスプラッシュガード5cの開閉扉5d等と干渉しな
い所定の位置である。開閉扉5dは、MC5による加工
時に加工領域5fで発生する切削屑および切削油剤など
が、スプラッシュガード5cの外部に飛散するのを防止
するために設けられている。この飛散防止のために、開
閉扉5dは、取付け装置1が通過できるようにスプラッ
シュガード5cに形成された開口部を覆っている。
【0018】第1,第2のシリンダ装置16,17の上
述の動作により、交換アーム18は、軸線D方向に往復
移動する。交換アーム18は、旋回動作と、旋回軸21
の軸線方向への進退動作も行う。交換アーム18の動作
により、取付け装置1は、段取り装置6の装着装置26
と、割出し装置11の装着装置13とに対して挿入,離
脱される。なお、移動装置14はこの構成に限定される
ことはなく、公知の自動工具交換装置で使用されている
各種の機構を応用することができる。たとえば、交換ア
ームが、段取り装置側と割出し装置側との間を揺動動作
で移動するものであってもよい。
【0019】工作物搬送装置8は横桁部材24を有して
いる。横桁部材24は、床面から立設した支柱27に支
持され、フィーダ23およびMC5に沿って延びてい
る。横桁部材24の上部と下部には、ガイドレール2
8,29がそれぞれ水平方向に向けて設けられている。
ガイドレール28,29には、スライド本体30,31
がそれぞれ移動可能に組み込まれている。ガイドレール
28とスライド本体30、およびガイドレール29とス
ライド本体31は、それぞれ直動ころがり案内を構成し
ている。走行部材32は、ガイドレール28,29,ス
ライド本体30,31に案内されて、矢印K1に示す走
行方向(水平方向)に移動する。走行部材32は、走行
用駆動モータ33に駆動されて回転するピニオン(図示
せず)と、このピニオンに噛み合い、水平方向に延在す
るラック34とによって移動制御される。なお、走行部
材32は、すべり案内および静圧案内など他の案内手段
に案内されて移動するものであってもよい。走行部材3
2には、一対の昇降部材35が昇降可能に設けられてい
る。走行部材32にはスライド本体39が取付けられて
いる。昇降部材35には、スライド本体39と移動可能
に係合しているガイドレール38が上下方向に設けられ
ている。ガイドレール38とスライド本体39は、直動
ころがり案内を構成するものである。走行部材32に設
けられた一対の昇降用駆動モータ36は、一対のピニオ
ン37aをそれぞれ回転させる。昇降部材35に設けら
れたラック37が、このピニオン37aに噛み合い、矢
印K2に示す昇降方向(上下方向)に延在している。昇
降部材35は、モータ36に駆動されて回転するピニオ
ン37aとラック37によって、ガイドレール38とス
ライド本体39に案内されて昇降動作する。なお、昇降
部材35は、すべり案内および静圧案内など他の案内手
段に案内されて移動するものであってもよい。また、前
記走行動作,昇降動作等は、ねじ機構など他の手段で行
なってもよい。走行用駆動モータ33,一対の昇降用駆
動モータ36およびハンド部22等の各動作は、工作物
搬送装置用制御部8aによって制御されている。
【0020】一対の昇降部材35の下部には、ハンド部
22がそれぞれ設けられている。各ハンド部22は、開
閉可能な一対のハンド爪22aをそれぞれ有している。
駆動体(図示せず)によって開閉動作するハンド爪22
a,22aが、工作物2を着脱可能に把持する。ハンド
部22は、矢印K1に示す走行方向および矢印K2に示す
昇降方向に移動する。工作物2は、各フィーダ23の工
作物授受位置P3,および各MC5用の各段取り位置P1
に、ハンド部22により搬送されるとともに受け渡しさ
れる。段取り位置P1で、ハンド部22は、装着装置2
6に装着された取付け装置1に対して、工作物2を収納
したり取り出したりする。工作物搬送装置8は、独立し
て昇降できる二つのハンド部22,22を走行方向に並
べた構成としている。したがって、段取り位置P1で、
加工済の工作物の搬出と未加工の工作物の供給とを連続
して行うことができるので好適である。
【0021】取付け装置1と、段取り側装着装置26
と、移動装置14と、移動装置14等を制御する制御装
置15と、工作物搬送装置8とにより、MC5に工作物
2を供給するための工作物供給装置65が構成されてい
る。なお、工作物搬送装置8を設けない場合であっても
よい。MC5が加工を行う加工領域5f内に取付け装置
1を受け入れ可能な状態になったときには、制御装置1
5が信号(たとえば、加工完了信号)をシステム制御装
置25に送出する。この信号は、加工領域5fでの工作
物2に対する加工が完了したときに出力される信号であ
る。また、システム制御装置25は、加工システム3の
スケジュール管理を行なっている。したがって、システ
ム制御装置25は、工作物2が加工システム3の加工開
始時の1個目の工作物であるとき、または、所望の種類
の工作物を連続して複数個加工する場合において工作物
2が1個目であるときを判断することができる。すなわ
ち、このような場合は、MC5の加工領域5f内の取付
け装置1は空の状態であり、段取り装置6側の取付け装
置1の準備が完了すればこの取付け装置1をMC5に受
け入れ可能な状態である。この場合、システム制御装置
25は、段取り装置6の取付け装置1をクランプ状態に
する指令を制御装置15に送出する。また、システム制
御装置25が、取付け装置1はMC5に受け入れ可能の
状態であると判断したときも、システム制御装置25
は、取付け装置1をクランプ状態にする指令を制御装置
15に送出する。制御装置15は、この取付け装置クラ
ンプ指令によって、段取り側装着装置26にクランプさ
れている取付け装置1の工作物クランプ・アンクランプ
手段48を、アンクランプ状態(固定解除状態)からク
ランプ状態(固定状態)にする制御を行う。この取付け
装置クランプ指令を受けて、工作物供給装置65は、制
御装置15の制御により、アンクランプ状態の取付け装
置1内に載置された工作物2をクランプする。そして、
工作物供給装置65は、工作物2をMC5の加工領域5
f側に移動させ、MC5で工作物2の加工を行う。
【0022】次に、取付け装置1について説明する。図
1から図4に示すように、取付け装置1は、本体部42
と、本体部42に固定されたシャンク4と、第1のカプ
ラ47と、工作物2を固定・固定解除可能な固定・固定
解除手段である工作物クランプ・アンクランプ手段48
とを備えている。取付け装置1は、アンクランプ状態の
とき工作物2を載置可能になっている。なお、取付け装
置1では、シャンク4の方向(図1の右方)を後方とし
て説明する。工作物クランプ・アンクランプ手段48
は、段取り側装着装置26側により所定の圧力に加圧さ
れた圧力油Lが供給されて、内部流路の作動油(流体)
が加圧されるようになっている。工作物クランプ・アン
クランプ手段48は、外部に対して閉塞可能な内部流路
に供給され所定の圧力に加圧された圧力油Lの圧力を維
持することにより、工作物2をクランプしている状態を
維持することができる。工作物2は、少なくとも取付け
装置1によりクランプされる部位(この場合には、モー
ルド部)が軟質材料で形成されている。したがって、取
付け装置1が、工作物クランプ・アンクランプ手段48
で、工作物2のモールド部を所定のクランプ力でクラン
プすると、工作物2の変形量は時間の経過により徐々に
大きくなっていく。
【0023】本体部42には、工作物2を着脱可能に収
納するための収納部40が設けられている。収納部40
には、工作物2の少なくとも一つの側面と当接する位置
決め部材52が設けられている。本実施形態では、6個
の位置決め部材52が設けられている。位置決め部材5
2は、U方向の基準面51aとW方向の基準面51bを
有している。基準面51a,51bは、収納部40に収
納された工作物2を水平方向(図1のU方向,W方向)
に位置決めするための基準となる。基準面51a,51
bにより、工作物2が水平方向に精度よく位置決め可能
になる。また、本体部42には、一つまたは複数(本実
施形態では、1個)の当接部材56が、ボルト56aに
より着脱可能に取付けられている。当接部材56は、工
作物クランプ・アンクランプ手段48がアンクランプ状
態でも、収納部40に収納された工作物2を落下しない
ように載置するためのものである。当接部材56は、水
平方向を向く当接面51cを有している。工作物2は、
その底面50の当接部50aが当接面51cに当接した
状態でクランプされるので、上下方向(U方向およびW
方向と直交する方向)に関して所定の精度内に位置決め
される。なお、当接部材56に代えて、収納部40の下
部全体に底板を設けて、アンクランプ状態で工作物を載
置できるようにしてもよい。
【0024】本体部42には、清掃用エアーを供給する
ための清掃エアー用カプラ(たとえば、ソケット側カプ
ラ)59が取付けられている。清掃エアー用カプラ59
に連通するエアー用流路60が、本体部42内に形成さ
れている。段取り装置6側には、清掃エアー用カプラ
(たとえば、プラグ側カプラ)61と、清掃エアーカプ
ラ用シリンダ62とが設けられている。シリンダ62
は、清掃エアー用カプラ61を、取付け装置1の清掃エ
アー用カプラ59に着脱可能に接続するためのものであ
る。したがって、清掃用エアーは、段取り装置6側の清
掃エアー用カプラ61,取付け装置1側の清掃エアー用
カプラ59,およびエアー用流路60を流れる。そし
て、清掃用エアーは、各基準面51a,51bおよび当
接面51cにそれぞれ形成されたノズルから噴出して、
基準面51a,51bおよび当接面51cと工作物2と
の接触部を清掃する。
【0025】本体部42の内部には、第1の流路41が
形成されている。シャンク4の後端部には、プルスタッ
ド43が設けられている。シャンク4の内部には、第1
の流路41に連通する第2の流路44が形成されてい
る。第1,第2の流路41,44により、圧力油Lを流
すための前記内部流路が構成されている。シャンク4
は、MC5の主軸5aに装着される工具Tのツールシャ
ンクとほぼ同じ外形形状を有している。シャンク4のフ
ランジ部には、被把持部19およびキー溝部19aが形
成されている。交換アーム18の把持部20(図6
(A))が被把持部19に着脱可能に係合することによ
り、取付け装置1を把持するようになっている。
【0026】工作物クランプ・アンクランプ手段48
は、本体部42に設けられている。工作物クランプ・ア
ンクランプ手段48は、揺動部材53とシリンダ装置5
4とを備えている。揺動部材53は、本体部42に揺動
可能に取付けられている。シリンダ装置54は、本体部
42に取付けられ、圧力油Lの圧力によって揺動部材5
3を揺動させる。シリンダ装置54の内部には、圧縮ば
ね54aが内蔵されている。シリンダ装置54のロッド
55は、圧縮ばね54aにより常時突出方向(たとえ
ば、図1の上方)に付勢されている。ロッド55は、圧
力油Lの供給によって圧縮ばね54aの付勢力に抗して
後退移動(ロッド55が縮小する方向に移動)動作す
る。揺動部材53は、支持軸57を介して本体部42に
係合し、支持軸57のまわりに矢印Jに示すように揺動
する。揺動部材53とシリンダ装置54は、工作物2の
形状や種類等に応じて、一組または複数組(本実施形態
では、平行な二組)設けられている。
【0027】工作物クランプ・アンクランプ手段48が
収納部40に工作物2をクランプしないときには、シリ
ンダ装置54への圧力油Lの供給を停止し、かつ内部流
路41,44内の作動油の圧力を大気圧にする。そうす
ると、ロッド55は圧縮ばね54aのばね力により突出
する。揺動部材53は、外方に開いたアンクランプ状態
(二点鎖線で図示した状態)になる。一方、工作物2を
収納部40内に収納しクランプするときには、第1のカ
プラ47,第2の流路44,第1の流路41を介して、
所定の圧力の圧力油Lをシリンダ装置54に供給する。
内部流路44,41内の作動油の圧力が加圧されること
により、ロッド55が圧縮ばね54aのばね力に抗して
縮小方向に押し込まれる。これにより、ロッド55に係
合している揺動部材53が、支持軸57を支点として、
矢印Jに示すように収納部40側に揺動する。その結
果、揺動部材53の押圧面58が、工作物2の外面を基
準面51a,51b側に所定のクランプ力で押圧する。
工作物2は、基準面51a,51bおよび当接面51c
に当接して位置決めされた状態で、取付け装置1にクラ
ンプされる。このようにして、工作物クランプ・アンク
ランプ手段48は、工作物2を押圧し、位置決め部材5
2および当接部材56と共働して、収納部40内で工作
物2をクランプする。
【0028】取付け装置1に内蔵された第1のカプラ4
7と、段取り側装着装置26に内蔵された第2のカプラ
70とにより、逆止め弁付き急速継手である流路開閉手
段71が構成されている。流路開閉手段71は、取付け
装置1が段取り側装着装置26に装着されたときに、装
着装置26内の第3の流路45と、取付け装置1内の第
2の流路44とを連通可能にする機能を有している。ま
た、流路開閉手段71は、取付け装置1が段取り側装着
装置26から離脱したときには、第3の流路45と第2
の流路44との連通状態を遮断するとともに、第3の流
路45と第2の流路44をそれぞれ逆止め弁によって外
部に対して閉塞させる機能を有している。これにより、
取付け装置1が段取り装置6から離脱して移動している
あいだ中、取付け装置1の収納部40に収納された工作
物2は、工作物クランプ・アンクランプ手段48により
クランプされ続ける。
【0029】段取り側装着装置26に形成された第3の
流路45は、圧力油Lを供給するための圧力油供給手段
72に接続されている。圧力油供給手段72の油路73
には、切換え弁74が設けられている。工作物2をクラ
ンプするときには、圧力油供給手段72の圧力油供給源
75から切換え弁74を介して圧力油Lを供給する。圧
力油Lが、油路73から第3の流路45,第2のカプラ
70,第1のカプラ47,第2の流路44,第1の流路
41を介してシリンダ装置54に供給されると、工作物
2はクランプされる。一方、工作物2をアンクランプ状
態にする場合には、切換え弁74を切換えて圧力油Lの
供給を停止し、油路73内の圧力を大気圧まで低下させ
る。すると、上述と同様の経路を介して、シリンダ装置
54内の圧力が大気圧になる。したがって、工作物クラ
ンプ・アンクランプ手段48は、シリンダ装置54の圧
縮ばね54aによってアンクランプ状態になる。これに
より、工作物2は取付け装置1内でアンクランプ状態に
なる。
【0030】第1のカプラ47は、シャンク4およびプ
ルスタッド43のいずれか一方または両方の内部(本実
施形態では、シャンク4とプルスタッド43の内部中
心)に設けられている。第1のカプラ47の後端部76
は、プルスタッド43の後端部77側に位置している。
シャンク4が搬送位置(たとえば、段取り位置P1)に
あるシャンク装着部9に装着されて、第1,第2のカプ
ラ47,70が接続されると、第3の流路45と第2の
流路44とは連通可能になる。第1,第2のカプラ4
7,70の接続が解除されると、第2の流路44と第3
の流路45は、それぞれ外部に対して逆止め弁によって
閉塞する。
【0031】第1のカプラ47には、アキュムレータ4
9が設けられている。アキュムレータ49は、第2の流
路44を外部に対して閉塞させたときに、工作物2が少
し変形を生じても、第1,第2の流路41,44内の圧
力油Lの圧力が低下せずに所定の圧力を維持して、工作
物クランプ・アンクランプ手段48が工作物2を所定の
クランプ力で確実にクランプし続けるようにする機能を
有している。アキュムレータ49は、第1のカプラ47
の前部78に設けられている。第1のカプラ47とアキ
ュムレータ49との間には、第1のカプラ47の内部流
路および第2の流路44に連通する圧力溜め用油室80
が形成されている。油室80の前部には、アキュムレー
タ49の移動部材83が、中心軸線E方向に移動自在に
設けられている。移動部材83の後端面84は、油室8
0に接している。移動部材83の前部には、移動部材8
3を後方側に付勢する、大径圧縮ばね85と小径圧縮ば
ね86とが設けられている。大径圧縮ばね85および小
径圧縮ばね86の前端は、シャンク4に接している。油
室80内の油圧が、工作物クランプ・アンクランプ手段
48をクランプ状態に維持するのに必要な所定の圧力の
ときには、移動部材83は、前記油圧により圧縮ばね8
5,86のばね力に抗して前進している。
【0032】工作物2がクランプされているとき、取付
け装置1の油室80内の圧力が工作物2の変形等により
低下しようとすると、移動部材83に対する前後方向の
圧力バランスが変化する。そして、圧縮ばね85,86
のばね力により、移動部材83が後方側に移動し、油室
80の体積を縮小させてその内部圧力を上昇させる。そ
の結果、もし仮に工作物2の変形が多少大きくても、ア
キュムレータ49により、油室80,第1,第2の流路
41,44内の油圧は常にほぼ所定の圧力に維持され
る。よって、工作物クランプ・アンクランプ手段48
は、シリンダ装置54とアキュムレータ49により、所
定のクランプ力を維持して工作物2をクランプし続け
る。
【0033】次に、段取り装置6の装着装置26につい
て説明する。図4に示すように、装着装置26のシャン
ク装着部9には、取付け装置1のシャンク4が着脱可能
に装着される。なお、装着装置26では、シャンク装着
部9の方向(図4の左方)を前方として説明する。装着
装置26の本体部90の内部には、シャンククランプ・
アンクランプ手段91が設けられている。シャンククラ
ンプ・アンクランプ手段91は、シャンク装着部9に装
着されたシャンク4を自動的にクランプまたはアンクラ
ンプする。シャンク装着部9は、このシャンククランプ
・アンクランプ手段91と第2のカプラ70とを備えて
いる。シャンククランプ・アンクランプ手段91は、移
動体93を有している。移動体93には、内周溝93a
とピストン93bが設けられている。移動体93は、本
体部90に設けられたシャンククランプ・アンクランプ
用シリンダ装置92により、本体部90内を矢印Gに示
すように中心軸線F方向に自在に進退移動する。複数の
ボール状の係合体94が、移動体93に係合し半径方向
に移動可能に設けられている。この係合体94により、
シャンク4のプルスタッド43の被係合部(掴み部)9
5を掴むようになっている。シャンククランプ・アンク
ランプ用シリンダ装置92には、圧力油供給手段72か
ら圧力油Lが供給される。圧力油Lは、圧力油供給源7
5から切換え弁96で切換えられて油路97または98
を介して供給される。圧力油Lの切換えにより、移動体
93は、シャンククランプ・アンクランプ用シリンダ装
置92に駆動されて前後方向に進退移動する。移動体9
3のこの進退動作は、本体部90に取付けられたアンク
ランプ用センサS1およびクランプ用センサS2により検
出される。
【0034】係合体94が被係合部95と係合した状態
(掴んだ状態)で、シャンククランプ・アンクランプ用
シリンダ装置92を駆動して、移動体93を後方に移動
させると、プルスタッド43が後方に引っ張られる。こ
れにより、シャンク4がシャンク装着部9にクランプさ
れる。これとは逆に、移動体93が前進移動すると、内
周溝93aが係合体94の外方の位置に一致する。交換
アーム18によりシャンク4が前進させられると、係合
体94が内周溝93a側に移動する。すると、係合体9
4と被係合部95との係合状態が解除される。その結
果、シャンク4は、シャンク装着部9に対してアンクラ
ンプ状態となる。シャンククランプ・アンクランプ手段
91には、ボール式引っ張り機構を用いている。なお、
この手段91には、プルスタッド43をコレットにより
引っ張るコレット式引っ張り機構など他の公知の機構を
用いてもよい。
【0035】本体部90の内方中心部には、ほぼ円筒形
の進退移動部材100が中心軸線F方向に進退移動可能
に嵌合している。進退移動部材100はピストン100
aを有している。進退移動部材100の前端部には、第
2のカプラ70が中心軸線F方向に向けてねじ込み固定
されている。進退移動部材100の内部中心位置には、
第3の流路45が軸線F方向に延びて形成されている。
第3の流路45は、後方の油路73に連通し、前方の第
2のカプラ70の内部流路にも連通している。本体部9
0内には、カプラ用シリンダ装置101が設けられてい
る。カプラ用シリンダ装置101には、圧力油供給手段
72から圧力油Lが供給される。第2のカプラ70は、
カプラ用シリンダ装置101により、進退移動部材10
0を介して矢印Hに示すように中心軸線F方向に進退移
動する。圧力油供給源75から供給された圧力油Lは、
切換え弁102で切換えられて、油路103または10
4を介してカプラ用シリンダ装置101に供給される。
これにより、進退移動部材100および第2のカプラ7
0は、カプラ用シリンダ装置101に駆動されて前後方
向に往復移動する。この移動動作は、カプラ用センサS
3,S4により検出される。切換え弁74,96,102
およびセンサS1〜S4は、PLC部15bに接続され制
御されている。
【0036】こうして、前後方向に移動可能な第2のカ
プラ70は、シャンク4がシャンク装着部9に装着され
た状態のときに、第1のカプラ47に対して接続,分離
可能になっている。第1のカプラ47と第2のカプラ7
0は、それぞれ自動開閉弁である逆止め弁を内蔵してい
る構造であり、分離時には流路内の圧力油Lが外部に流
出しない構造になっている。したがって、第1のカプラ
47と第2のカプラ70とが接続されているときは、第
1のカプラ47内の流路と第2のカプラ70内の流路と
が連通する。また、第1のカプラ47と第2のカプラ7
0とが分離されているときには、第1のカプラ47内の
流路と第2のカプラ70内の流路がそれぞれ遮断され
て、流路内の圧力油Lは外部に流出しない。このよう
に、第1,第2のカプラ47,70は、いわゆる両路開
閉型のカプラである。
【0037】本体部90には、清掃用エアー供給部材1
05,106が設けられている。清掃用エアー供給部材
105,106は、シャンク4を着脱するときに、シャ
ンク4のテーパ部4a,端面部4bにそれぞれ清掃用エ
アーを供給する。清掃用エアーは、本体部90に一つま
たは複数形成された噴出口90a,および本体部90の
端部に一つまたは複数形成された噴出口90bより噴出
される。シャンク4がシャンク装着部9に装着されてク
ランプされた状態のときに、カプラ用シリンダ装置10
1を駆動して、進退移動部材100とともに第2のカプ
ラ70を前進させる。すると、第2のカプラ70と第1
のカプラ47とが接続されて、第2のカプラ70内の流
路と第1のカプラ47内の流路とが連通状態になる。こ
れにより、第3の流路45,第2のカプラ70,第1の
カプラ47,油室80,第2,第1の流路44,41を
介して、圧力油Lをシリンダ装置54に供給することが
できる。
【0038】次に、本実施形態の動作を図7から図9を
参照しながら説明する。図7および図8は、加工システ
ム3の工作物供給装置65における工作物2の供給方法
を示すフローチャートで、図8は図7に示す手順に続く
手順を示している。図9はこの方法の手順を示す説明図
である。図5および図6に示すように、本発明の工作物
供給装置65を有する加工システム3では、MC5で次
に加工を行う工作物(たとえば、未加工工作物2a)
を、取付け装置1で段取り装置6からMC5に供給して
いる。本実施形態における工作物供給方法は、第1〜第
6の手順を有している。第1の手順では、段取り位置P
1に位置している取付け装置1の工作物クランプ・アン
クランプ手段48(図1)をアンクランプ状態にしてお
く。第2の手順では、このアンクランプ状態の取付け装
置1に、MC5で次に加工を行う工作物を載置してお
く。第3の手順では、MC5が加工領域5f内に取付け
装置1を受け入れ可能な状態であるか否かを判別する。
この第3の手順は、少なくとも加工領域5fでの工作物
2に対する加工が完了したときに出力される信号の有無
で判別する手順であるのが好ましい。第4の手順では、
受け入れ可能の状態と判別されたとき、段取り位置P1
に位置している取付け装置1が工作物2をクランプす
る。第5の手順では、工作物2がクランプされている取
付け装置1を加工領域5f内の交換位置P2に移動させ
る。MC5で工作物2の加工を行なった後の第6の手順
では、加工領域5fでの加工が終了した加工済の工作物
2bをクランプしている他の取付け装置1を加工領域5
fから搬出する。
【0039】たとえば、本実施形態では、NC部15a
が加工完了信号を出力して、この加工完了信号によりM
C5が加工完了状態になったことが確認されるまでは、
段取り装置6側にある取付け装置1は、未加工工作物2
aをアンクランプ状態で収納している。加工完了信号
は、NC部15aで実行されるNCプログラムの所定の
補助機能コードの指令が実行されたとき等に出力される
信号である。この補助機能コードとしては、たとえばプ
ログラムエンド指令(M30)などを使用することがで
きる。なお、加工完了信号を出力するための補助機能コ
ードを別に設け、NCプログラム内にこの補助機能コー
ドを挿入しておいてもよい。このような補助機能コード
は、加工完了以前に、所定時間内に加工が完了する旨の
加工完了予告信号(クランプ可能信号)を出力するもの
であってもよい。この場合は、システム制御装置25
は、加工完了予告信号が出力されたのを受けて、制御装
置15に工作物クランプ指令を送出する。また、システ
ム制御装置25は、加工完了信号が出力されたのを受け
て、制御装置15に工作物供給(移動)指令を送出すれ
ばよい。加工完了信号が出力されると、段取り装置6に
装着されている取付け装置1の工作物クランプ・アンク
ランプ手段48(図1)を駆動して、未加工工作物2a
をクランプする。その後、未加工工作物2aをクランプ
している一方の取付け装置1と、MC5での加工が完了
した加工済工作物2bをクランプしている他方の取付け
装置1とを、移動装置14で交換動作させる。こうし
て、未加工工作物2aと加工済工作物2bを交換する。
このようにして、未加工工作物2aを取付け装置1でM
C5に供給している。
【0040】図5から図9に示すように、加工システム
3の運転が開始されるときには、交換アーム18は待機
位置P4で待機している。第1の取付け装置1aは段取
り側装着装置26に、第2の取付け装置1bは割出し装
置11に、それぞれ装着されており、両方の収納部40
には工作物2は収納されていない状態である。第1の取
付け装置1aの工作物クランプ・アンクランプ手段48
は、アンクランプ状態になっている。第2の取付け装置
1bはクランプ状態になっている(ステップ201)。
加工システム3のシステム制御装置25は、所望の工作
物2が載置されているパレット23aを工作物授受位置
P3に位置させる指令を、フィーダ用制御部23bに送
出する。フィーダ用制御部23bは、この指令に従って
フィーダ23を制御し、パレット23aの移動が終了し
たら、パレット移動完了信号をシステム制御装置25に
送出する。システム制御装置25から工作物搬送装置8
の制御部8aに、工作物搬送の指令が送出される。する
と、工作物搬送装置8は、工作物搬送装置8の走行動
作,昇降動作,ハンド部22の把持動作を行う。これら
の動作により、所望のフィーダ23のパレット23aか
ら、MC5で次に加工を行う工作物(未加工工作物2
a)を一方のハンド部22で把持して搬送する。そし
て、工作物搬送装置8は、一方のハンド部22を、段取
り位置P1にある第1の取付け装置1aの収納部40の
上方に位置させたのち下降させて、収納部40内に未加
工工作物2aを収納する。この未加工工作物2aは、そ
の底面50の当接部50aが当接部材56に当接し、ア
ンクランプ状態で収納部40内に載置される(ステップ
202)。搬送が終了した旨の信号が、制御部8aから
システム制御装置25に送出される。
【0041】システム制御装置25は、所望のMC5で
所望の種類の工作物を連続して複数個加工するときの1
個目(または、加工システム3の運転開始時における1
個目)の工作物であるか否かを判別する。連続した複数
個の加工時における1個目(または、加工システム3の
運転開始時における1個目)の工作物の場合には、段取
り位置P1にある第1の取付け装置1aの収納部40に
のみ未加工工作物2aが載置されている。すなわち、交
換位置P2にある第2の取付け装置1bの収納部40は
空であり、加工を行うことはない。したがって、1個目
の工作物であることが判別されると、ステップ205に
移行する(ステップ203)。図9(A)に示すよう
に、1個目の工作物ではないと判別された場合には、そ
のMC5の制御装置15が加工完了信号Iをシステム制
御装置25に出力したか否かを判別する(ステップ20
4)。システム制御装置25は、段取り位置P1にある
第1の取付け装置1aの収納部40内に工作物が載置さ
れている状態で、第2の取付け装置1bにクランプされ
ている工作物への加工が終了し加工完了信号Iが出力さ
れていることを確認すると、ステップ205に移行す
る。ステップ205では、システム制御装置25は、未
加工工作物2aを第1の取付け装置1aにクランプし、
第1の取付け装置1aをMC5側に供給する指令を制御
装置15に送出する。制御装置15は、第1の取付け装
置1aの工作物クランプ・アンクランプ手段48を駆動
して、未加工工作物2aをクランプする。未加工工作物
2aをクランプするためには、段取り側装着装置26の
カプラ用シリンダ装置101を前進側に駆動して、第1
のカプラ47と第2のカプラ70とを接続する。する
と、圧力油供給手段72から工作物クランプ・アンクラ
ンプ手段48のシリンダ装置54までの流路が連通す
る。次いで、切換え弁74を切換えて、圧力油供給手段
72からシリンダ装置54までの流路内の圧力を所定の
圧力に上昇させる。この所定圧力は、未加工工作物2a
をクランプすることができる圧力である。これにより、
シリンダ装置54が揺動部材53をクランプ側に揺動さ
せ、未加工工作物2aをクランプする。
【0042】次に、第2のシリンダ装置17を駆動し
て、第2のロッド17aをその縮小位置に移動させる。
すると、図9(B)に示すように、交換アーム18が待
機位置P4から段取り位置P1側に移動する。そして、段
取り側装着装置26のシャンク装着部9の中心に、交換
アーム18の段取り装置6側の一方の把持部20の中心
を一致させる。すると、交換アーム18の一方の把持部
20が、段取り装置6に装着されている第1の取付け装
置1aのシャンク4の被把持部19に係合する。次い
で、カプラ用シリンダ装置101を後退側に駆動して、
第1のカプラ47と第2のカプラ70とを分離する。こ
のことにより、それぞれのカプラ47,70のそれぞれ
の内部流路が遮断されて、第1の流路41および第2の
流路44が閉塞し、第3の流路45も閉塞する。すなわ
ち、第1のカプラ47と第2のカプラ70との接続を解
除して、それまで連通していた流路を遮断する。これに
より、第1の取付け装置1aは、未加工工作物2aのク
ランプ状態を維持する(ステップ206)。
【0043】シャンククランプ・アンクランプシリンダ
装置92を駆動して、移動体93を前方に移動させる
と、係合体94が内周溝93a側に移動可能になる。こ
うして、段取り装置6のシャンク装着部9は、第1の取
付け装置1aのシャンク4をアンクランプ状態にする。
交換アーム18を、旋回軸21の軸線方向に所定量前進
移動させて、第1の取付け装置1aのシャンク4および
プルスタッド43を、シャンク装着部9より抜き出す。
交換アーム18の前進動作時には、清掃用エアーを噴出
口90a,90bより噴出させるために、清掃用エアー
供給部材105,106に清掃用エアーを供給する。交
換アーム18の一方の把持部20は、前進移動すると公
知の係合爪固定手段(図示せず)によって係合爪20a
が固定される。これにより、シャンク4の被把持部19
は、一方の把持部20に確実に把持される。シャンク装
着部9より噴出していた清掃用エアーを停止する。この
ようにして、第1の取付け装置1aは、段取り装置6か
ら抜き出される(ステップ207)。
【0044】次いで、第2のシリンダ装置17を駆動し
て、第2のロッド17aを伸長位置に移動させる。する
と、図9(C)に示すように、第1の取付け装置1aを
把持している交換アーム18は、待機位置P4に移動す
る(ステップ208)。その後、交換アーム18を、旋
回軸21の軸線方向に後退移動させる(ステップ20
9)。次に、図9(D)に示すように、交換アーム18
は、MC5側の交換位置P2に移動する。そのために、
予めMC5のスプラッシュガード5cの開閉扉5dを開
方向に移動させておく。テーブル10および割出し装置
11は、NCプログラム終了時にはMC5側の交換位置
P2に位置決めされているようにプログラムされてい
る。また、1個目の工作物以外のときには、割出し装置
11のシャンク装着部12に装着されている第2の取付
け装置1bには、今回加工の完了した加工済工作物2b
がクランプされている。第1のシリンダ装置16を駆動
して、第1のロッド16aをその伸長位置に移動させ
て、交換アーム18を割出し装置11側に移動させる。
そして、割出し装置11のシャンク装着部12の中心
に、交換アーム18の割出し装置11側の他方の把持部
20の中心を一致させる。
【0045】すると、交換アーム18の割出し装置11
側の空の把持部20が、割出し装置11に装着されてい
る第2の取付け装置1bのシャンク4の被把持部19に
係合する(ステップ210)。割出し装置11のシャン
ククランプ・アンクランプ手段(図示せず)を駆動して
アンクランプ状態にする。これにより、割出し装置11
のシャンク装着部12は、第2の取付け装置1bのシャ
ンク4をアンクランプ状態にする。第2の取付け装置1
bのシャンク4および端面を清掃するために、割出し装
置11のシャンク装着部12より清掃用エアーを噴出さ
せる。交換アーム18を、旋回軸21の軸線方向に前進
移動させる。これにより、第2の取付け装置1bのシャ
ンク4およびプルスタッド43を、シャンク装着部12
より抜き出す。交換アーム18の他方の把持部20は、
前進移動すると公知の係合爪固定手段(図示せず)によ
って係合爪20aが固定される。これにより、シャンク
4の被把持部19が他方の把持部20に確実に把持され
る(ステップ211)。
【0046】次に、図9(E)に示すように、第1のシ
リンダ装置16を駆動して、第1のロッド16aをその
縮小位置に移動させる。これにより、交換アーム18は
待機位置P4に移動する(ステップ212)。交換アー
ム18を待機位置P4に移動させる理由は、交換アーム
18が旋回動作するときに、スプラッシュガード5c等
と干渉しないようにするためである。したがって、旋回
動作時に干渉がない場合には、ステップ212,214
における交換アーム18の移動動作は必ずしも必要では
ない。待機位置P4で、交換アーム18を180度旋回
動作させる。すると、一方の把持部20と他方の把持部
20の位置が入れ替わる。すなわち、未加工工作物2a
をクランプしている第1の取付け装置1aと、加工済工
作物2bをクランプしている第2の取付け装置1bを反
転させる。すると、第1,第2の取付け装置1a,1b
の各位置が入れ替わる(ステップ213)。
【0047】次に、図9(F)に示すように、第1のシ
リンダ装置16を駆動して、第1のロッド16aをその
伸長位置に移動させる。交換アーム18はMC5側に移
動する。交換アーム18の割出し装置11側の一方の把
持部20の中心を、割出し装置11のシャンク装着部1
2の中心に一致させる(ステップ214)。次いで、交
換アーム18を、旋回軸21の軸線方向に後退移動させ
る。すると、未加工工作物2aをクランプしている第1
の取付け装置1aのシャンク4が、割出し装置11のシ
ャンク装着部12に装着される。割出し装置11のクラ
ンプ・アンクランプ機構をクランプ状態にすると、第1
の取付け装置1aは割出し装置11にクランプされる。
割出し装置11のシャンク装着部12より噴出している
清掃用エアーを停止させる(ステップ215)。次に、
図9(G)に示すように、第1のシリンダ装置16を駆
動して、第1のロッド16aを縮小位置に移動させる。
交換アーム18は待機位置P4に移動する。これによ
り、交換アーム18の割出し装置11側の一方の把持部
20は、第1の取付け装置1aのシャンク4の被把持部
19から離脱する。MC5は開閉扉5dを全閉状態にす
る(ステップ216)。
【0048】次に、交換アーム18を、旋回軸21の軸
線方向に前進移動させる(ステップ217)。図9
(H)に示すように、第2のシリンダ装置17を駆動し
て、第2のロッド17aをその縮小位置に移動させるこ
とにより、交換アーム18を段取り位置P1側に移動さ
せる。そして、交換アーム18の段取り装置6側の把持
部20の中心を、段取り装置6のシャンク装着部9の中
心に一致させる。このとき、シャンク装着部9より、清
掃用エアーをシャンク4に向けて噴出する(ステップ2
18)。次に、交換アーム18を旋回軸21の軸線方向
に後退移動させる。これにより、加工済工作物2bをク
ランプした第2の取付け装置1bのシャンク4を、シャ
ンク装着部9に装着する(ステップ219)。次いで、
段取り装置6のシャンククランプ・アンクランプシリン
ダ装置92を駆動して、第2の取付け装置1bのシャン
ク4をクランプする。その後、清掃用エアーの噴出を停
止する。また、段取り側装着装置26のカプラ用シリン
ダ装置101を駆動して、第2のカプラ70を前進させ
る。これにより、第2の取付け装置1bの第1のカプラ
47と、段取り側装着装置26の第2のカプラ70とが
接続されて、流路が連通する(ステップ220)。
【0049】次に、図9(I)に示すように、第2のシ
リンダ装置17を駆動して、第2のロッド17aをその
伸長位置に移動させる。交換アーム18は待機位置P4
に移動する。これにより、他方の把持部20は、第2の
取付け装置1bの被把持部19から離脱する(ステップ
221)。その後、切換え弁74を切換えて、流路内の
圧力を大気圧に下げる。すると、シリンダ装置54の圧
縮ばね54aのばね力により、揺動部材53がアンクラ
ンプ側に揺動する。これにより、加工済工作物2bは、
第2の取付け装置1bの収納部40内にアンクランプ状
態で載置され、取り出し可能になる(ステップ22
2)。制御装置15は、工作物2の交換が終了した旨の
信号をシステム制御装置25に送出する。システム制御
装置25は、制御装置15に加工指令を送出する。する
と、MC5は、NCプログラムに従って、主軸5aに装
着された工具Tで、工作機械側装着装置13に保持され
た第1の取付け装置1aにクランプされている未加工工
作物2aの加工を開始する。そのためには、主軸5aを
回転させるとともに、未加工工作物2aと工具Tとを、
直交3軸方向(X,Y,Z軸方向)に相対移動させる。
また、割出し装置11とテーブル10を、A軸,B軸の
まわりに回転させる割出し制御などを行なって加工を行
う。さらに、自動工具交換装置によって、工具マガジン
5bと主軸5aとの間で工具Tの交換を行う。
【0050】次いで、システム制御装置25は、MC5
での所望の種類の工作物に対する加工が、所望の数量終
了したか否かを判別する(ステップ223)。終了して
いない場合には、システム制御装置25は工作物搬送装
置8に搬送指令を送出する。工作物搬送装置8は、次に
加工を行う工作物をフィーダ23のパレット23aから
一方のハンド部22で受け取ったのち、所望の段取り装
置6の上方側に走行する。工作物搬送装置8は、この段
取り装置6の上方で停止する。そして、工作物を把持し
ていない他方のハンド部22で、第2の取付け装置1b
の収納部40内にアンクランプ状態で載置されている前
回の加工済工作物2bを受け取る。その後、この加工済
工作物2bを把持する他方のハンド部22を上昇させ
る。次に、未加工工作物2aを把持している一方のハン
ド部22を、第2の取付け装置1bの収納部40の上方
に位置させたのち下降させて、収納部40内に未加工工
作物2aを収納する。こうして、未加工工作物2aは、
第2の取付け装置1bの収納部40内にアンクランプ状
態で載置されたまま、ステップ205でクランプされる
まで待つことになる。一方、工作物搬送装置8は、他方
のハンド部22で把持した加工済工作物2bを所望のフ
ィーダ23に搬送し、このフィーダ23のパレット23
a上に返却する(ステップ224)。
【0051】ステップ224の手順が終了すると、ステ
ップ204に移行して、制御装置15が加工完了信号I
を出力するのを待つ。今回の手順では、前回の第1,第
2の取付け装置が、それぞれ今回の第2,第1の取付け
装置に相当することになる。そして、加工が終了するま
でステップ204からステップ224までの手順を繰り
返し、未加工工作物をMC5に順次供給して加工する。
ステップ223で、システム制御装置25は、所望の数
量の工作物の加工が終了したことを確認する。終了した
ことが確認されると、システム制御装置25は、工作物
の返却のための搬送指令を工作物搬送装置8に送出す
る。工作物搬送装置8は、段取り位置P1で、取付け装
置1内のアンクランプ状態の加工済工作物2bを把持し
て、フィーダ23のパレット23aに返却する(ステッ
プ225)。
【0052】上述のように、本発明の工作物供給方法お
よびその装置65によれば、モールド部が軟質材料で形
成された工作物2でも、工作物2のモールド部をクラン
プしている時間を最短にして、モールド部の変形量を最
小限に抑えることができる。これにより、MC5での加
工時に、工作物2に対する所望のクランプ力が維持され
るので、MC5は工作物2を確実にかつ高精度で加工す
ることができる。また、取付け装置1にアキュムレータ
49を内蔵しているので、工作物2が多少変形しても、
クランプ力が低下することを防止することができる。取
付け装置1に自動的に工作物2をクランプ・アンクラン
プして搬送し、MC5に対して工作物の交換ができる。
したがって、加工システム3の全体をシステム制御装置
25により制御すれば、長時間の自動化,無人化運転が
可能になる。また、未加工工作物は、MC5での加工が
完了するのをMC5の近傍の段取り位置P1で待ってい
る。したがって、MC5までの移動距離が短くなり、工
作物交換時間を最短にできることになり、MC5の稼働
率が向上する。圧力油供給源75から供給される圧力油
Lの圧力を調整することにより、工作物クランプ・アン
クランプ手段48のクランプ力を任意に変更することが
できる。したがって、軟質性のモールド部を有する工作
物でも、このモールド部を最適なクランプ力でクランプ
することが可能である。取付け装置1にシャンク4を設
けて、このシャンク4をシャンク装着部9,12に装着
できるようにしている。したがって、工具を取り扱うの
とほぼ同様な構成(たとえば、交換アーム18および旋
回軸21等を有する移動装置14の構成)で、工作物2
を容易に取り扱うことができる。本発明では、工作物交
換のための時間が短縮されるので、作業者一人で複数の
工作機械への工作物の供給等を担当することができる。
【0053】なお、加工システム3は、工作機械,段取
り装置,工作機械側装着装置および移動装置をそれぞれ
一台ずつ備えているものであってもよい。そして、取付
け装置1への工作物の着脱を作業者が手動で行なっても
よい。この場合、加工完了信号の有無の判別をMCの制
御装置内で行なって、加工完了信号の状態を確認できれ
ばよい。また、所定の種類の工作物の加工数の管理は、
NCプログラムにカスタムマクロ命令等で作成した加工
数管理用プログラムをプログラムしておくことで、制御
装置内で行うことができる。すなわち、目標数の設定お
よび加工数の加算処理等を、制御装置で行えるようにし
ておけばよい。さらに、段取り装置で未加工工作物を工
作物取付け装置内に載置した後、段取り装置に設けられ
た段取り完了ボタンスイッチを押圧することにより、制
御装置に載置(段取り)が完了したことの信号を送出す
る。このようにしておくことにより、制御装置は、MC
内で加工が完了したこと、および、段取り装置側の工作
物取付け装置内に未加工工作物が収納載置されているこ
と等を確認できる。そして、確認後、段取り装置側の工
作物取付け装置のクランプ・アンクランプ手段で未加工
工作物をクランプした後、工作物取付け装置をMC内に
移動させるプログラムを実行することにより、工作物を
MCに供給する制御を行うことができる。
【0054】また、工作物取付け装置は、パレット上に
工作物取付け用の部材を設けた装置であってもよい。こ
の場合の工作物取付け装置は、公知のパレット交換装置
により移動動作(交換動作)を行えばよい。さらに、パ
レットプールラインを構成しておいてもよい。この場
合、パレット交換指令(たとえば、M60)を実行する
直前に工作物取付け装置をクランプする指令をプログラ
ムしておいてもよい。さらに、パレット交換指令を実行
することで工作物取付け装置をクランプし、その後、パ
レットを交換する動作を行なってもよい。本実施形態で
は、工作物クランプ・アンクランプ手段48は、シリン
ダ装置54で工作物2をクランプし、圧縮ばね54aで
工作物2をアンクランプ状態にしている。この変形例と
して、工作物を固定している時間が短ければ、工作物の
変形に対応して固定力を発揮することができるばねで工
作物2を固定し、シリンダ装置または機械式固定解除手
段等で工作物2を固定解除状態にしてもよい。なお、工
作物取付け装置が有する固定・固定解除手段は、特公昭
58−58179号公報に記載の構成であってもよい。
この技術では、工作物を固定および固定解除するための
固定用シリンダと固定解除用シリンダを治具本体(本実
施形態の工作物取付け装置に相当)に設けている。そし
て、外部ステーションに設けた操作用シリンダで、固定
用シリンダと固定解除用シリンダをそれぞれ固定動作お
よび固定解除動作させるようにしている。すなわち、外
部操作用シリンダで固定用シリンダを操作することによ
り、クランプシリンダ内等の流体の圧力を加圧して工作
物を固定するものであってもよい。
【0055】直交3軸の座標や極座標等で、工作物貯蔵
装置より移動するいわゆる工業用ロボットを、工作物搬
送装置としてもよい。この場合、段取り装置に装着され
ている取付け装置1に対して、前記工業用ロボットで工
作物を受け渡しすることになる。公知の工具マガジンと
同じような機構の工作物マガジンで、一つまたは複数の
工作物を貯蔵してもよい。この場合、この工作物マガジ
ンの一部または近傍に、取付け装置1の工作物クランプ
・アンクランプ手段48を動作させるためのクランプ・
アンクランプ装置(固定・固定解除装置)を設けてお
く。工作物マガジンと取付け装置1との間の工作物の受
け渡しは、作業者が手動で行なってもよい。工作物マガ
ジンに対して一回段取りをしておけば、長時間の連続運
転が可能になる。本実施形態では、MC5が取付け装置
1を受け入れ可能な状態になったことを、システム制御
装置25で判別しているが、MC5の制御装置15でこ
の判別を行なってもよい。この場合、工作物2が取付け
装置1内に搬送されている旨の信号、および1個目の工
作物である旨の信号等が、システム制御装置25から制
御装置15に送出される必要がある。また、移動装置1
4等の制御を工作機械の制御装置15で行なっている
が、この制御装置15とは別の制御装置で行なってもよ
い。その場合、加工システムがシステム制御装置を有し
ていれば、このシステム制御装置と移動装置14等の制
御装置との間で指令および信号等の授受を行う。加工シ
ステムがシステム制御装置を有していない場合には、工
作機械の制御装置と移動装置14等の制御装置との間で
指令および信号等の授受を行う。なお、各図中同一符号
は同一または相当部分を示す。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、少
なくとも被固定部が軟質性の工作物でも、この工作物を
クランプする時間を最短にして工作物の変形量を最小限
に抑えることにより、工作機械での加工時に所望のクラ
ンプ力を維持した状態で加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図9は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1は工作物取付け装置の平面図である。
【図2】前記工作物取付け装置の一部を断面で示す正面
図である。
【図3】前記工作物取付け装置の一部を示す断面図であ
る。
【図4】シャンク装着部を有する段取り側装着装置の断
面図である。
【図5】加工システムの全体構成を示す平面図である。
【図6】図6(A)は図5のVI線による側面図、図6
(B)は図6(A)のB−B線矢視図である。
【図7】工作物の供給方法を示すフローチャートであ
る。
【図8】工作物の供給方法を示すフローチャートであ
る。
【図9】前記方法の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 工作物取付け装置 1a 第1の工作物取付け装置 1b 第2の工作物取付け装置 2 工作物 2a 未加工工作物(工作物) 2b 加工済工作物(工作物) 3 加工システム 5 マシニングセンタ(工作機械) 5f 加工領域 7 工作物貯蔵装置(工作物載置装置) 8 工作物搬送装置 14 移動装置 15 制御装置 26 段取り側装着装置(固定・固定解除装置) 41 第1の流路(内部流路) 44 第2の流路(内部流路) 48 工作物クランプ・アンクランプ手段(固定・固
定解除手段) 49 アキュムレータ 65 工作物供給装置 I 加工完了信号(信号) L 圧力油(圧力流体) P1 段取り位置(固定・固定解除位置) P2 交換位置(加工領域内の位置)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物を固定可能な固定・固定解除手段
    を有する工作物取付け装置に対して前記工作物を固定・
    固定解除する動作を行う固定・固定解除位置と、工作機
    械が前記工作物取付け装置に固定された前記工作物の加
    工を行う加工領域内の位置との間で、前記工作物取付け
    装置を移動させて、前記工作機械に前記工作物を供給す
    る方法であって、 前記固定・固定解除位置に位置している前記工作物取付
    け装置の前記固定・固定解除手段を固定解除状態にして
    おく第1の手順と、 この固定解除状態の前記工作物取付け装置に、前記工作
    機械で次に加工を行う前記工作物を載置しておく第2の
    手順と、 前記工作機械が前記加工領域内に前記工作物取付け装置
    を受け入れ可能の状態であるか否かを判別する第3の手
    順と、 受け入れ可能の状態と判別されたとき、前記固定・固定
    解除位置に位置している前記工作物取付け装置が前記工
    作物を固定する第4の手順と、 前記工作物が固定されている前記工作物取付け装置を前
    記加工領域内の位置に移動させる第5の手順とを有して
    いることを特徴とする工作物供給方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の工作物供給方法であっ
    て、 前記工作物取付け装置は、外部に対して閉塞可能な内部
    流路に供給された圧力流体の圧力によって前記工作物を
    固定可能な装置であり、 前記工作物取付け装置が前記工作物を固定する前記第4
    の手順は、前記内部流路の流体を加圧して前記工作物を
    固定する手順であることを特徴とする工作物供給方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の工作物供給方
    法であって、 前記工作物を前記工作物取付け装置に載置する前記第2
    の手順は、少なくとも一つの前記工作物を載置可能な工
    作物載置装置から前記工作物を把持して搬送する工作物
    搬送装置によって行われる手順であることを特徴とする
    工作物供給方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の工作物供
    給方法であって、 前記第3の手順は、少なくとも前記加工領域での前記工
    作物に対する加工が完了したときに出力される信号の有
    無で判別する手順であることを特徴とする工作物供給方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかの項に記載の
    工作物供給方法であって、 この方法は、前記工作機械で前記工作物の加工を行なっ
    た後に、前記加工領域での加工が終了した加工済の前記
    工作物を固定している前記工作物取付け装置を前記加工
    領域から搬出する第6の手順を有することを特徴とする
    工作物供給方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかの項に記載の
    工作物供給方法であって、 前記工作物は、少なくとも前記工作物取付け装置に固定
    される部位が軟質材料で形成されているものであり、 軟質性の前記部位を固定している時間を最短にすること
    によって、前記部位の変形を最小にして前記工作機械で
    の加工が行えるようにしたことを特徴とする工作物供給
    方法。
  7. 【請求項7】 加工領域で工作物の加工を行うための工
    作機械に前記工作物を供給するための装置であって、 前記工作物を固定・固定解除可能な固定・固定解除手段
    を有するとともに、固定解除状態のとき前記工作物を載
    置可能な工作物取付け装置と、 前記工作機械の加工領域外の固定・固定解除位置に設け
    られ、この固定・固定解除位置に位置している前記工作
    物取付け装置の前記固定・固定解除手段を固定・固定解
    除状態にするための固定・固定解除装置と、 前記工作機械と前記固定・固定解除装置との間で前記工
    作物取付け装置を移動させるための移動装置と、 前記工作機械が加工を行う前記加工領域内に前記工作物
    取付け装置を受け入れ可能の状態と判別されたときに、
    前記工作物取付け装置の前記固定・固定解除手段を、前
    記固定解除状態から前記固定状態にする制御を行う制御
    装置とを有し、 前記固定解除状態の前記工作物取付け装置内に載置され
    た前記工作物を、前記受け入れ可能の状態と判別された
    とき固定して前記工作機械の加工領域側に移動させて加
    工を行うことを特徴とする工作物供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の工作物供給装置であっ
    て、 前記工作物取付け装置は、外部に対して閉塞可能な内部
    流路に供給された流体が加圧されることによって前記工
    作物を固定可能な装置であることを特徴とする工作物供
    給装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の工作物供給装置であっ
    て、 前記工作物取付け装置は、前記内部流路にアキュムレー
    タが接続されている装置であることを特徴とする工作物
    供給装置。
  10. 【請求項10】 請求項7,8または9に記載の工作物
    供給装置であって、 この工作物供給装置は、 少なくとも一つの前記工作物を載置可能な工作物載置装
    置から前記工作物を把持して、前記固定・固定解除位置
    に位置している前記工作物取付け装置内に搬送する工作
    物搬送装置を有することを特徴とする工作物供給装置。
  11. 【請求項11】 請求項7から10のいずれかの項に記
    載の工作物供給装置であって、 前記制御装置は、 少なくとも前記加工領域での前記工作物に対する加工が
    完了し、前記工作物取付け装置を受け入れ可能の状態と
    判別したとき、前記工作物取付け装置の前記固定・固定
    解除手段を前記固定解除状態から前記固定状態にする制
    御を行う装置であることを特徴とする工作物供給装置。
  12. 【請求項12】 請求項7から11のいずれかの項に記
    載の工作物供給装置であって、 前記工作物取付け装置は、少なくとも前記工作機械で次
    に加工を行う前記工作物を固定している一方の前記工作
    物取付け装置と、加工済の前記工作物を固定している他
    方の前記工作物取付け装置とを有する装置であり、 前記移動装置は、一方の前記工作物取付け装置と他方の
    前記工作物取付け装置とを、前記固定・固定解除装置と
    前記工作機械との間で交換するための装置であることを
    特徴とする工作物供給装置。
  13. 【請求項13】 請求項7から12のいずれかの項に記
    載の工作物供給装置であって、 前記工作物は、少なくとも前記工作物取付け装置に固定
    される部位が軟質材料で形成されているものであり、 軟質性の前記部位を固定している時間を最短にすること
    によって、前記部位の変形を最小にして前記工作機械で
    の加工が行えるようにしたことを特徴とする工作物供給
    装置。
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