JP2001179264A - プール水の残留塩素濃度の自動制御方法 - Google Patents

プール水の残留塩素濃度の自動制御方法

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JP2001179264A
JP2001179264A JP37349399A JP37349399A JP2001179264A JP 2001179264 A JP2001179264 A JP 2001179264A JP 37349399 A JP37349399 A JP 37349399A JP 37349399 A JP37349399 A JP 37349399A JP 2001179264 A JP2001179264 A JP 2001179264A
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pool water
chlorine concentration
residual chlorine
chlorine
solid
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JP37349399A
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Kazuo Nagashima
一夫 長島
Masayuki Yamazaki
雅之 山崎
Hitoshi Sasahara
均 笹原
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Nissan Chemical Corp
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Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素濃度検出器と連動した固形塩素剤供
給機を用いて、プール水中の残留塩素濃度を長期間、安
定して一定濃度に維持するプール水の残留塩素濃度の自
動制御方法を提供することにある。 【解決手段】 プール水の循環ろ過系に設けた塩素濃度
検出器と連動した固形塩素剤(例えばトリクロロイソシ
アヌル酸等)供給機を用いるプール水の残留塩素濃度の
自動制御方法において、塩素濃度検出器として、オルト
トリジン又はジエチル−p−フェニレンジアンモニウム
による比色法を用いることを特徴とするプール水の残留
塩素濃度の自動制御方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプール水の残留塩素
濃度の自動制御方法に関する。更に詳細に説明するとプ
ール水の循環ろ過系に設けた塩素濃度検出器と連動した
固形塩素剤供給機を用いるプール水の残留塩素濃度の自
動制御方法において、塩素濃度検出器として、オルトト
リジン又はジエチル−p−フェニレンジアンモニウムに
よる比色法を用いるプール水の残留塩素濃度の自動制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プール水の消毒方法として
は、直接プール水中に固形塩素剤を投入したり、或いは
固形塩素剤の顆粒等を入れた薬剤容器内にプール循環水
を流入させて、塩素系薬剤の一部を溶解させて、プール
水中に注入したり、或いは塩素濃度検出器と連動した固
形塩素剤供給機を用いて、プール水中の残留塩素濃度を
一定濃度に維持する方法が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の方法で
は、固形塩素剤として、高度晒粉、トリクロロイソシア
ヌル酸等を用いてプール水中の残留塩素濃度を一定にす
るには使用可能であるが、塩素濃度と連動していない供
給方法は、プールの残留塩素の濃度を一定間隔でプール
水を採取して塩素濃度をチェックしなければない。この
不便さを解決するために、本出願人は、特開平04−2
00791号公報及び特開平5−212387号公報に
記載の固形塩素剤の自動供給装置を提案し実用化した
が、自動化の検出器が、電極式(ポーラログラフ式、隔
膜式、ガルバー式)をもちいらてきたことにより、長く
使用していると遊離塩素の分析値が大きくばらつき、ま
た実際値(比色法のオルトトリジン法またはジエチル−
p−フェニレンジアンモニウム法)との差が生じる問題
が生じ、長期間にわたり安定にかつ正確にまたメンテナ
ンスが少なく自動制御ができる方法が望まれた。
【0004】本発明者等は種々研究の結果、センサーと
して比色式を用いることで上述の問題が解決できること
を見出し本発明を完成した。
【0005】本発明の目的は塩素濃度検出器と連動した
固形塩素剤供給機を用いて、プール水中の残留塩素濃度
を長期間、安定して管理濃度に維持するプール水の残留
塩素濃度の自動制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プール水の循
環ろ過系に設けた塩素濃度検出器と連動した固形塩素剤
供給機を用いるプール水の残留塩素濃度の自動制御方法
において、塩素濃度検出器として、オルトトリジン又は
ジエチル−p−フェニレンジアンモニウムによる比色法
を用いることを特徴とするプール水の残留塩素濃度の自
動制御方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる塩素濃度検出器と
連動した固形塩素剤供給器(残留塩素濃度自動管理装
置)は、塩素濃度検出器は異なるが特開平5−2123
87号公報に記載のような固形塩素剤供給器が用いられ
る。
【0008】即ち、本発明はプール水槽からの水を浄化
して該プール水槽へ戻す水の循環ライン系に遊離残留塩
素濃度及び必要により水素イオン濃度を測定する検出部
を持ち、且つ固形塩素剤更には固形のpH調整剤をそれ
ぞれを溶解するためのそれぞれの溶解槽を設け、且つ該
溶解槽の上部に、該固形塩素剤及び該固形のpH調整剤
をそれぞれの該溶解槽へ供給するためのホッパーを有し
たそれぞれの供給機を持ち、該供給機は該ホッパーの底
部に、該固形塩素剤または該固形のpH調整剤を定量す
るためのロータリー方式の一定容積の溝を持った丸棒あ
るいは水車羽根状物、該丸棒あるいは水車羽根状物を回
転させる動力伝達装置、該丸棒ないし水車羽根状物に下
から一定のクリアランスを持って密着し、湿気の上昇を
防ぎ、固形薬剤の無制限な落下を防ぐ保持板部分からな
る定量フィーダーをもち、且つ該供給機と該溶解槽との
間に、上部が垂直方向の筒であることもあってかつ上部
ないし下部が下方に狭まる錐形であり最下部に該溶解槽
への流し口を持つ薬剤受器を持ち、且つ該定量フィーダ
ー、ホッパー、薬剤受器の空気を流通させる為の排風ブ
ロワーの吸入口を、該ホッパーの下部に位置する該薬剤
受器の上部、薬剤ホッパーの蓋の部分及び溶解槽上部の
蓋の部分に持ち、更に該薬剤受器の傾斜壁部分に落下す
る該固形塩素剤または該固形のpH調整剤の落下点を囲
むようにして該循環水が落下するように環状に配置され
た循環水の多数の小孔から成る排出部を持つことを特徴
とする循環ライン系において、該検出部に連動する制御
装置からの指示により該定量フィーダーのための駆動装
置を稼働させて該固形塩素剤または該固形のpH調整剤
をそれぞれの該定量フィーダーの孔部から薬剤受器及び
/又は該溶解槽に落下させて循環水の該排出部から排出
する循環水により該溶解槽で溶解して溶解液とし、該溶
解液を循環ラインに送液するように成っている装置であ
る。
【0009】更に具体的に、図2及び図3でもって本発
明を説明する。図1は、プール水の循環ろ過系に設けた
塩素濃度検出器と連動した固形塩素剤供給機(残留塩素
濃度自動管理装置)の位置関係をしめす。
【0010】プール(4)より濾過器(13)にプール
水を通すためにポンプ(7)にて配管ライン(5)より
抜きだし、昇圧して吐出配管ライン(8)より濾過器
(13)にプール水を送る。その際に、ヘアーキャッチ
ャー(6)通過させ、また吐出配管ライン(8)よりプ
ール水の一部を分岐した配管ライン(9)より残留塩素
濃度自動管理装置に送られる。残留塩素濃度自動管理装
置で残留塩素濃度が調整されたプール水が配管ライン
(12)で、濾過器で洗浄されたプール水をプールに戻
す配管ライン(14)に送られ混合され、プール水に戻
される。
【0011】図2にて本発明で使用した残留塩素濃度自
動管理装置について説明する。配管ライン(9)よりプ
ール水が残留塩素濃度自動管理装置の溶解槽(15)に
取り込まれる。この配管ライン(9)から一部が分岐し
た配管ライン(18)よりプール水は比色式センサーよ
りなる分析計(19)に送られ、残りは溶解槽に戻され
る。ライン(19)から分析計に一定量分取されたプー
ル水は比色剤のオルトトリジン又はジエチル−p−フェ
ニレンジアンモニウムと混合され、残留塩素濃度を測定
された後、分析液排水として系外へ排出される。残留遊
離塩素の分析値から設定値以下の場合、信号がフィーダ
(21)に送られ、塩素剤が溶解槽(15)に供給され
る。溶解槽の水は送水ポンプ(24)で排出されプール
に戻される。この際に一部は溶解槽に戻り、溶解槽内の
溶液の撹拌に用いられ塩素剤を溶解させるのに用いられ
る。尚、図2には、pH調整用の装置は記載してない
が、特開平5−212387号公報に記載のように、本
装置にpH調整用の装置を設ける事もできる。以下、実
施例及び比較例をもって本発明を更に詳細に説明する。
【0012】
【実施例】実施例1、比較例1及び参考例1 屋外型プール(長さ25m×幅10m×深さ1m)にて
比色剤としてジエチル−p−フェニレンジアンモニウム
を用いた比色式センサーを用いた残留塩素濃度自動管理
装置により遊離塩素の自動コントロールを21日間実施
した。同時にこのプールの水の遊離塩素をオルトトリジ
ンにて人手により測定(参考例1)した。自動制御装置
の残留塩素濃度測定は約30秒〜5分間隔でおこなわせ
た。塩素剤の投入は残留塩素濃度の測定値が0.6mg
/l以下になったら投入するようにした。また、プール
水を同時に電極式(隔膜ポーラログラフ方式)の塩素濃
度を配管ライン(14)に設けて濃度測定(比較例1)
した期間は21日間をおこなった。これらの測定結果を
表1に示す。
【0013】表1に掲載した測定値は毎日12時測定し
た値である。また、図1はこれをグラフ化したものであ
る。電極式については、残留塩素濃度が0.4mg/l
以下になった時点で電極を洗浄する再調整を行った。
(再調整した時点を*印で示す。)
【0014】
【表1】 表1 ────────────────────────────────── 日数 参考例 実施例 比較例 日数 参考例 実施例 比較例 1 1 1 1 1 1 ────────────────────────────────── 1 0.6 0.6 0.6 12 0.6 0.5 0.7 2 0.6 0.6 0.6 13 0.5 0.6 0.6 3 0.5 0.6 0.5 14 0.6 0.6 0.5 4 0.7 0.6 0.4* 15 0.6 0.6 0.4* 5 0.6 0.5 0.8 16 0.5 0.6 0.8 6 0.5 0.5 0.7 17 0.6 0.6 0.7 7 0.6 0.6 0.6 18 0.6 0.5 0.6 8 0.6 0.6 0.5 19 0.7 0.6 0.6 9 0.6 0.7 0.4* 20 0.6 0.6 0.4 10 0.5 0.6 0.8 21 0.6 0.5 0.4* 11 0.6 0.6 0.7 ──────────────────────────────────
【0015】この結果から見ると、本発明方法は、従来
の電極式による残留塩素濃度より安定して自動制御がで
きている。
【0016】実施例2 屋内型温水プール(長さ25m×幅12m×深さ1m)
にて比色式センサーを用いた自動制御装置により残留塩
素濃度の自動コントロールを実施。プールの残留塩素濃
度をジエチル−p−フェニレンジアンモニウム(DPD)
にて人手により測定し(参考例2)、自動制御装置をD
PDにて測定し、コントロールをさせた。自動制御装置
の残留塩素濃度測定は約30秒〜5分間隔でおこなわせ
た。塩素剤の投入は残留塩素濃度の測定値が0.6pp
m以下になったら投入するようにした。DPDによる人
手による測定は9:00、12:00、16:00、
8:00に実施した。
【0017】
【表2】 測定時刻 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ──────────────────────────────────── 参考例2 0.7 0.6 0.8 実施例2 0.6 0.7 0.6 0.5 0.7 0.6 0.7 0.6 0.5 0.7 0.6 0.5 ──────────────────────────────────── 測定時刻 21 22 23 24 1 2 3 4 5 6 7 8 ──────────────────────────────────── 参考例2 0.6 実施例2 0.5 0.7 0.6 0.5 0.7 0.6 0.5 0.7 0.6 0.5 0.7 0.6 ────────────────────────────────────
【図面の簡単な説明】
【図1】 表1の測定値をグラフ化したもの
【図2】 プール水の循環ライン
【図3】 自動制御装置でのプール水の循環ライン
【符号の説明】
1 −◆−; 実施例1の測定データ 2 −△−;参考例1の測定データ 3 −□−; 比較例1の測定データ 4 プール 5 プールからのプール水の取り出し配管ライン 6 ヘアーキャチャー 7 濾過ポンプ 8 濾過ポンプ吐出側配管ライン 9 残留自動塩素管理装置への分岐配管ライン 10 分析部 11 残留塩素濃度自動管理装置 12 残留塩素濃度自動管理装置からプールへの配管ラ
イン 13 濾過器 14 プールへの戻り水の配管ライン 15 溶解漕 16 制御装置 17 液面計に連動したコントロールバルブ 18 分析計への配管ライン 19 分析計 20 駆動モーター 21 フィーダー 22 ホッパー 23 液面計 24 送出ポンプ 25 排水ピット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/76 C02F 1/76 A G01N 21/78 G01N 21/78 Z 31/00 31/00 Q 31/22 122 31/22 122 33/18 33/18 C Fターム(参考) 2G042 AA01 BB18 CA02 CB03 DA08 FA11 FB02 HA07 2G054 AA02 CA10 CE01 EA06 EB12 4D050 AA10 AB06 BB04 BC10 BD04 BD06 BD08 CA13 CA15 4H011 AA02 BB09 DA01 DD01 DE14 DF04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プール水の循環ろ過系に設けた塩素濃度
    検出器と連動した固形塩素剤供給機を用いるプール水の
    残留塩素濃度の自動制御方法において、塩素濃度検出器
    として、オルトトリジン又はジエチル−p−フェニレン
    ジアンモニウムによる比色法を用いることを特徴とする
    プール水の残留塩素濃度の自動制御方法。
  2. 【請求項2】 固形塩素剤がトリクロロイソシアヌル
    酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムである請求項1
    記載のプール水の残留塩素濃度の自動制御方法。
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