JP2001179165A - 養生具及びそれを使用した塗装作業補助用具 - Google Patents

養生具及びそれを使用した塗装作業補助用具

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JP2001179165A
JP2001179165A JP37253599A JP37253599A JP2001179165A JP 2001179165 A JP2001179165 A JP 2001179165A JP 37253599 A JP37253599 A JP 37253599A JP 37253599 A JP37253599 A JP 37253599A JP 2001179165 A JP2001179165 A JP 2001179165A
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Hiroo Nakano
廣雄 中野
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SENKOO KAIHATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な塗装を行う際に大がかりな被覆を行う
必要がなく、塗装作業中の塗料の飛散及び落滴による被
塗装物周囲の汚れを防止することができるとともに刷毛
等を作業中に載置することのできる低原価で量産性に適
した養生具の提供、及び通常使用する場合と同様に塗料
容器内の塗料を容易に刷毛等に含浸又は付着させること
ができるとともに、受け止めた塗料を再利用することの
できる養生具を使用した塗装作業補助用具を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 本発明の養生具は、中央部に開口部が形
成された養生板と、開口部の裏面に突出して形成された
塗料容器の差し込み口と、を備え、養生板が開口部に向
かって下向きに傾斜して形成されている構成を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装作業中等にお
ける被塗装物周囲への塗料の飛散や落滴等を防止するこ
とのできる養生具及びそれを使用した塗装作業補助用具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗装作業を行う際には塗料の
飛散や落滴等を防止するために周りを養生シート等で被
覆していた。しかしながら、簡単な塗装を行う際に大が
かりな被覆を行う必要はなく、そのため、被覆を簡素化
することのできる養生具を使用した塗装作業補助用具が
多数研究開発されている。従来の養生具を使用した塗装
作業補助用具としては、特開平3−80000号公報
(以下、イ号公報と呼ぶ)に「塗料付着防止受け皿」が
開示されている。
【0003】以下に従来の養生具を使用した塗装作業補
助用具である塗料付着防止受け皿について、図面を参照
しながら説明する。図5は従来の塗料付着防止受け皿の
斜視図であり、図6は従来の塗料付着防止受け皿の使用
状態を示す正面図である。図中、11は従来の塗料付着
防止受け皿、12は円周部の対称な2ヶ所に後述する取
手15aを固定する山型の固定溝12aが形成されると
ともに底部に開口部を有した受け皿、13は受け皿12
の底部の周囲に形成された鍔部、14は鍔部13の下部
に形成され後述する塗料缶15の開口部又は開口部の溝
に嵌まり込む嵌合部、15は上部に取手15aが形成さ
れた塗料缶である。以上のように構成された従来の塗料
付着防止受け皿について、以下その動作を説明する。塗
料付着防止受け皿11の嵌合部14を塗料缶15に嵌め
込んで使用すると、刷毛やローラーから落下した塗料を
受け皿12が受け止め、該塗料は受け皿12の開口部よ
り塗料缶15へ戻る。また、受け皿12で受け止めきれ
なかった塗料や受け皿12の縁より流れ落ちた塗料は、
鍔部13によりそれ以上下部へ流れ落ちないように食い
止められ、塗料缶の開口部及び開口部の溝に付着して硬
化するのを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の養生具を使用した塗装作業補助用具では、以下のよ
うな課題を有していた。 (1)イ号公報に開示の塗料付着防止受け皿は、塗料缶
の断面積とほぼ同一の範囲しか被覆することができず、
受け皿の面積よりも広い範囲に飛散又は落滴する塗料を
受け止めることができないという課題を有していた。 (2)また、塗料缶の大きさによっては受け皿がきちん
と嵌まらない場合があり、使用する塗料缶の大きさに応
じて受け皿を何種類か用意しておく必要があるという課
題を有していた。 (3)受け皿に形成された固定溝によって塗料缶の取っ
手を受け皿の真上に固定するので、取っ手を邪魔になら
ない位置へ回動させることは困難であり、缶内部の塗料
が使用しづらいとともに取っ手が塗料で汚れやすいとい
う課題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な塗装を行う際に大がかりな被覆を行う必要が
なく、塗装作業中の塗料の飛散及び落滴による被塗装物
周囲の汚れを防止することができるとともに刷毛等を作
業中に載置することのできる低原価で量産性に適した養
生具の提供、及び通常使用する場合と同様に塗料容器内
の塗料を容易に刷毛等に含浸又は付着させることができ
るとともに、受け止めた塗料を再利用することのできる
養生具を使用した塗装作業補助用具を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明の養生具は、中央部に開口部が形成され
た養生板と、開口部の裏面に突出して形成された塗料容
器の差し込み口と、を備え、養生板が開口部に向かって
下向きに傾斜して形成されている構成を有している。こ
の構成により、簡単な塗装を行う際に大がかりな被覆を
行う必要がなく、塗装作業中の塗料の飛散及び落滴によ
る被塗装物周囲の汚れを防止することができるとともに
刷毛等を作業中に載置することのできる低原価で量産性
に適した養生具を提供することができる。また、上記従
来の課題を解決するために本発明の養生具を使用した塗
装作業補助用具は、請求項1乃至3の内いずれか1に記
載の養生具と、上面開口部に養生板の差し込み口が脱着
自在に配設された塗料容器と、を備えた構成を有してい
る。この構成により、通常使用する場合と同様に塗料容
器内の塗料を容易に刷毛等に含浸又は付着させることが
できるとともに、受け止めた塗料を再利用することので
きる養生具を使用した塗装作業補助用具を提供すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の養生具
は、中央部に開口部が形成された養生板と、開口部の裏
面に突出して形成された塗料容器の差し込み口と、を備
え、養生板が開口部に向かって下向きに傾斜して形成さ
れている構成を有している。この構成により、以下のよ
うな作用を有する。 (1)養生板が塗装作業中に飛散又は落滴する塗料を受
け止めるので、塗料による被塗装物の周囲の汚れを防止
することができる。 (2)養生板が開口部に向かって下向きに傾斜している
ので、養生板によって受け止められた塗料が塗料容器に
流れ込み、無駄なく再利用することができる。 (3)開口部の裏面に塗料容器の差し込み口が形成され
ているので、市販の塗料缶等の塗料容器の上面開口部と
脱着自在に嵌合するとともに養生板の奥行き方向の傾斜
角度を任意に変更することができる。 (4)塗装作業には1〜3本の刷毛やローラーを用いる
ことが多いが、養生板を有しているので、待機中の刷毛
やローラーを養生板に置くことができ、柄を汚さず快適
に作業ができ作業性を高める。
【0008】ここで、養生板としては、ポリエチレン,
ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリカーボネート等の
プラスチック、アルミニウム,ステンレス,ブリキ等の
金属板、木板が用いられる。また、使い捨て用として段
ボール紙,ボール紙等の紙材等を用いてもよい。養生板
の横方向の長さとしては、35〜50cmとされる。長
さが35cmよりも短くなるにつれ、塗料を受け止めら
れる範囲が狭くなる傾向がみられ、50cmよりも長く
なるにつれ、養生板の形状が大きくなり使用しづらくな
る傾向がみられるため、いずれも好ましくない。
【0009】養生板に形成された差し込み口は、塗料容
器の上面開口部と嵌合する大きさに形成される。差し込
み口の長さとしては、塗料容器の深さの1/10〜1/
2とされる。長さが塗料容器の深さの1/10よりも短
くなるにつれ、養生具が塗料容器より脱落しやすくなる
傾向がみられ、1/2よりも長くなるにつれ、養生具に
刷毛やローラー等を載置した際に塗料容器がひっくり返
る傾向がみられるため、いずれも好ましくない。また、
養生具の脱落防止用として差し込み口の外周にゴム等の
滑り止めを設けてもよい。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の養生具であって、養生板の少なくとも対向す
る一側部に縁部が立設されている構成を有している。こ
の構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下の
ような作用を有する。 (1)受け止めた塗料が縁部から流れ落ちるのを防げる
ので、塗料による被塗装物周辺の汚れをより強力に防止
することができる。 (2)養生板の周囲に高さが数mm乃至1.5cm程度
の縁部を有しているので、刷毛やローラー等の柄を縁部
に置くことができ、柄が汚れるのを防止することができ
る。
【0011】ここで、縁部としては、養生具の使用形態
や用途に応じて、養生板の長手方向の対向する一側部や
奥行き方向の対向する一側部に形成される他、養生板の
周囲を取り囲むように形成してもよい。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の養生具であって、養生板が軟質シート
からなる構成を有している。この構成により、請求項1
又は2で得られる作用に加え、以下のような作用を有す
る。 (1)養生板が軟質シートからなるので、養生板の端部
を壁や塀等の被塗物に押しつけて使用すると養生板が折
り曲げられて被塗物に密着できるので、被塗物から流れ
落ちた塗料を受け止めることができる。 (2)養生板を折り曲げて変形させることができるの
で、市販の塗料缶のように開口部周辺に取っ手等の突起
物が形成された容器にも養生板を変形させて装着させる
ことができる。
【0013】ここで、軟質シートとしては、厚さ0.5
〜1.5mm程度の薄手の軟質プラスチック製のものが
用いられる。これらを軟質シートとして用いることによ
り、養生板の長手方向の傾斜角度を折り曲げるだけで容
易に調整することができるとともに、養生具全体の重量
を軽減することが可能になる。
【0014】本発明の請求項4に記載の塗装作業補助用
具は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載の養生具
と、上面開口部に養生板の差し込み口が脱着自在に配設
された塗料容器と、を備えた構成を有している。この構
成により、以下のような作用を有する。 (1)差し込み口が養生板の中央裏面に形成され塗料容
器の上面開口部に嵌合されているので、塗装作業を中断
する際に養生板の上に刷毛やローラー等の塗装用具を置
いても養生板が傾いたり容器からはずれることがない。 (2)塗料容器の上面開口部に塗料が付着しないので、
養生具をはずして塗料容器の蓋を閉める際に塗料を除去
する必要がなくなるとともに、付着した塗料が固化して
蓋が開かなくなるのを防止することができる。 (3)容器と養生板のみの簡単な構成なので、低原価で
大量生産可能である。
【0015】ここで、塗料容器としては、プラスチッ
ク,金属等の容器が用いられる。また、塗料容器に刷毛
等の塗装用具をしごくための突出部を設けてもよい。突
出部を設けることで、余分に付着した塗料を適度な量に
調整することができるとともに、塗装作業終了後に塗装
用具を洗浄する際に使用するシンナー等をしごき落とす
ことが可能になる。さらに、しごき落とした塗料が塗料
容器本体に戻りやすくするために突出部の下部に傾斜を
つけてもよい。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載の塗装作業補助用具であって、塗料容器の側壁
に取っ手が形成された構成を有している。この構成によ
り、請求項4で得られる作用に加え、以下のような作用
を有する。 (1)片手で取っ手を握るだけで塗装作業補助用具を持
ち上げることができるので、作業場所を移動する際にも
容易に塗装作業補助用具を移動させることができる。 (2)塗料容器に塗料を移す場合にも、取っ手を握って
容器を傾けることで塗料の移しかえが行いやすくなる。
【0017】ここで、塗料容器としては、塗料容器の横
側部に取っ手が形成されたマグカップ形状のもの、塗料
容器の上部を架け渡すように取っ手が形成されたバケツ
形状のもの、市販の塗料缶等が用いられる。また、移動
する際の危険防止策として取っ手に滑り止めを設けても
よい。バケツ形状の容器を使用する場合、養生板の奥行
きの幅は容器の直径とほぼ同一かわずかに狭く形成され
ることが好ましい。これにより、養生板を取っ手の間に
挿通させて使用することが可能になる。
【0018】以下、本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態1における塗装作
業補助用具の斜視図であり、図2は本実施の形態1にお
ける養生具の正面断面図である。図中、1は本実施の形
態における塗装作業補助用具、2は塗装作業補助用具の
養生具、3は周囲に塗料の流出防止の縁部3aが立設さ
れた養生具2の養生板、4は養生板3の中央に形成され
た開口部、5は開口部4の裏面に突出して形成された差
し込み口、6は円筒形の本体部6aの横側部の上下で一
体に形成された取っ手6bを備えるとともに上部開口部
に養生具2の差し込み口5が嵌合自在な塗料容器であ
る。なお、本実施の形態において、養生板3は横40c
m,縦27cmに形成された段ボール紙製のものを用い
ている。また、縁部3aは養生板3の外周部を折曲させ
て形成されている。塗料容器6は市販のポリプロピレン
製のマグカップ形状のものを用いている。
【0019】以上のように構成された本実施の形態にお
ける養生具及びそれを使用した塗装作業補助用具につい
て、以下その動作を説明する。市販の塗料を塗料容器6
に移し、塗料容器6の口に養生具2の差し込み口5を嵌
合させる。このとき、塗料容器6に対する養生板3の奥
行き方向の傾斜角度を使用者が扱いやすい角度になるよ
う調整して嵌合させる。被塗装物に塗装を開始すると、
刷毛やローラー等の塗装用具から塗料が飛散したり落滴
することがある。ここで、塗装作業補助用具1の上部に
は養生具2が設けられている。飛散又は落滴した塗料は
養生板3によって受け止められ、養生板3によって覆わ
れた部分へ落下することはない。受け止められた塗料は
養生板3の傾斜により開口部4に向かって流れだし、開
口部4より塗料容器6へ流れ込む。塗装作業を一時中断
する場合には、刷毛等の塗装用具を養生板3に置くこと
ができる。このとき、養生板3の左右どちらか一方に重
さがかかっても、差し込み口5と塗料容器6が嵌合して
いるので、養生板3が傾いたり塗料容器6からはずれる
ことがない。
【0020】以上のように、本実施の形態における養生
具及びそれを使用した塗装作業補助用具は構成されてい
るので、以下のような作用を有する。 (1)養生板の周囲を壁や塀等の被塗物に押しつける
と、養生板が塗装作業中に飛散又は落滴する塗料を受け
止めるので、被塗装物周辺が塗料で汚れず、日曜大工等
の簡単な塗装作業の場合に被塗装物周辺に大がかりな被
覆を行う必要がない。 (2)養生板が開口部に向かって傾斜しているので、受
け止めた塗料が開口部より塗料容器へと流れ込み、塗料
の再利用を図ることができる。 (3)養生板の上に刷毛やローラー等の塗装用具を置い
ても、養生板が傾いたり塗料容器からはずれることがな
く安全に使用することができる。 (4)また、縁部に刷毛やローラー等の塗装用具を載置
することができるので、塗装作業の中断中にこれらの柄
を汚すことなく保持することができる。 (5)養生板として段ボール紙製のものを用いているの
で、使い捨て用として使用することができ、塗装作業終
了後に可燃性のゴミとして焼却処分することができる。
【0021】(実施の形態2)本実施の形態における養
生具及びそれを使用した塗装作業補助用具は、実施の形
態1の養生具及びそれを使用した塗装作業補助用具の塗
料容器の形状を別形態としたものである。図3は本実施
の形態2における塗装作業補助用具の斜視図である。な
お、図1,2で説明したものと同様のものは、同一の符
号を付して説明を省略する。図中、6は開口部が円形か
つ底面が蹄形状の本体部6a,本体部6aの底面の直線
部分から横側部にかけて設けられた取っ手6b,本体部
6aの取っ手6aが形成された側の上部に突出して形成
された突出部6c,突出部6cの下部に形成された傾斜
部6dからなる塗料容器である。
【0022】以上のように、本実施の形態における養生
具及びそれを使用した塗装作業補助用具は構成されてい
るので、実施の形態1で得られる作用の他以下のような
作用を有する。 (1)開口部付近に突出部が形成されているとともに突
出部の下部が傾斜しているので、刷毛等の塗装用具に余
分に付着した塗料を開口部でしごいた場合、一旦突出部
にたまった後に傾斜によって流れ落ち、塗料が滴る際の
飛散や跳ね返りを防止することができる。 (2)取っ手と本体部の間が広いので、取っ手を握りや
すく塗装作業補助用具の移動や余った塗料の差戻しや廃
棄等を行いやすくなるとともに、塗料容器の安定化及び
形状のコンパクト化を図ることができる。
【0023】(実施の形態3)本実施の形態における塗
装作業補助用具は、実施の形態1の養生具の材質及びそ
れを使用した塗装作業補助用具の塗料容器を別形態とし
たものである。図4は本実施の形態3における塗装作業
補助用具の斜視図である。なお、図1〜3で説明したも
のと同様のものは、同一の符号を付して説明を省略す
る。図中、3は奥行きの幅が塗料容器6の直径とほぼ同
一に形成され開口部4に向かって下向きに傾斜した養生
板、6は上部に回動自在に配設され上面開口部を架け渡
すように形成された取っ手6bが設けられた塗料容器で
ある。なお、本実施の形態において、養生板3として長
手方向の対向する一側部に折曲して形成された縁部3a
を備えたポリプロピレン製の軟質シートを、塗料容器6
として市販のアルミニウム製のバケツ型塗料缶を用いて
いる。
【0024】以上のように構成された本実施の形態にお
ける養生具及びそれを使用した塗装作業補助用具につい
て、以下その動作を説明する。市販の塗料缶である塗料
容器6の蓋をはずし、取っ手6bと本体部6aの上部の
間に養生板3を軽く折り曲げて挿通した後、差し込み口
5を塗料容器6の上面開口部に奥行き方向の傾斜角度を
使用者が使いやすいように調整して嵌合させる。また、
養生板3を折り曲げて長手方向の傾斜角度を調整する。
塗装作業補助用具1を移動させない場合には、取っ手6
bを回動させて横に倒し、養生板3の端部を折り曲げて
取っ手6bを養生板3の下へ潜らせるようにして倒し込
む。
【0025】以上のように、本実施の形態における養生
具及びそれを使用した塗装作業補助用具は構成されてい
るので、実施の形態1で得られる作用の他以下のような
作用を有する。 (1)取っ手が塗料容器の上部を架け渡すように形成さ
れているので、塗装作業補助用具を移動させる際には腕
を伸ばした状態で片手又は両手で取っ手を握り、簡単に
移動させることができる。 (2)塗料容器として市販の塗料缶を使用することがで
きるので、塗装作業の度に塗料を移しかえる必要がな
く、移しかえ作業にかかる手間を省くことができる。 (3)取っ手の長さが養生板よりも長い場合、取っ手を
養生板の下へ潜らせておくことができ、塗装作業中に取
っ手が邪魔にならずに済む。 (4)養生板が軟質シートからなるので、養生板の長手
方向の傾斜角度を使用者が任意に折り曲げて調整するこ
とができる。 (5)また、養生板を折り曲げることができるので、塗
料容器の取っ手の間に容器に養生板を挿通させることが
できるとともに、塗装作業補助用具を使用しない際には
邪魔にならないよう取っ手を養生板の下へ倒し込むこと
ができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の養生具によれ
ば、以下のような有利な効果が得られる。請求項1に記
載の発明によれば、 (1)養生板が塗装作業中に飛散又は落滴する塗料を受
け止めるので、塗料による被塗装物の周囲の汚れを防止
することのできる被覆効果の高い養生具を提供すること
ができる。 (2)養生板が開口部に向かって下向きに傾斜している
ので、養生板によって受け止められた塗料が容器に流れ
込み、無駄なく再利用することのできる省コスト性に優
れた養生具を提供することができる。 (3)開口部の裏面に塗料容器の差し込み口が形成され
ているので、市販の塗料缶等の塗料容器の上面開口部と
脱着自在に嵌合するとともに養生板の奥行き方向の傾斜
角度を任意に変更することのできる塗装作業性の高い養
生具を提供することができる。 (4)塗装作業には1〜3本の刷毛やローラーを用いる
ことが多いが、養生板を有しているので、待機中の刷毛
やローラーを養生板に置くことができ、柄を汚さず快適
に作業ができ作業性を高めることのできる養生具を提供
することができる。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、 (1)受け止めた塗料が縁部から流れ落ちるのを防げる
ので、塗料による被塗装物周辺の汚れをより強力に防止
することのできる被覆効果の高い養生具を提供すること
ができる。 (2)養生板の周囲に高さが数mm乃至1.5cm程度
の縁部を有しているので、刷毛やローラー等の柄を縁部
に置くことができ、柄が汚れるのを防止することのでき
る利便性の高い養生具を提供することができる。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、 (1)養生板が軟質シートからなるので、養生板の端部
を壁や塀等の被塗物に押しつけて使用すると養生板が折
り曲げられて被塗物に密着できるので、被塗物から流れ
落ちた塗料を受け止めることのできる塗料の受け止め効
果の高い養生具を提供することができる。 (2)養生板を折り曲げて変形させることができるの
で、市販の塗料缶のように開口部周辺に取っ手等の突起
物が形成された容器にも養生板を変形させて装着させる
ことのできる汎用性に優れた養生具を提供することがで
きる。
【0029】また、本発明の塗装作業補助用具によれ
ば、以下のような有利な効果が得られる。請求項4に記
載の発明によれば、 (1)差し込み口が養生板の中央裏面に形成されている
ので、塗装作業を中断する際に養生板の上に刷毛やロー
ラー等の塗装用具を置いても養生板が傾いたり容器から
はずれることがほとんどない安全性に優れた塗装作業補
助用具を提供することができる。 (2)塗料容器の上面開口部に塗料が付着しないので、
養生具をはずして塗料容器の蓋を閉める際に塗料を除去
する必要がなくなるとともに、付着した塗料が固化して
蓋が開かなくなるのを防止することのできる後片付けの
容易な塗装作業補助用具を提供することができる。 (3)容器と養生板のみの簡単な構成なので、安価で大
量生産可能である生産性に優れた塗装作業補助用具を提
供することができる。
【0030】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
の効果に加え、 (1)片手で取っ手を握るだけで塗装作業補助用具を持
ち上げることができるので、作業場所を移動する際にも
容易に塗装作業補助用具を移動させることのできる利便
性に優れた塗装作業補助用具を提供することができる。 (2)容器に塗料を移す場合にも、取っ手を握って容器
を傾けることで塗料の移し替えが行いやすくなる作業効
率の向上を図れる塗装作業補助用具を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における塗装作業補助用具の斜視
【図2】実施の形態1における養生具の正面断面図
【図3】実施の形態2における塗装作業補助用具の斜視
【図4】実施の形態3における塗装作業補助用具の斜視
【図5】従来の塗料付着防止受け皿の斜視図
【図6】従来の塗料付着防止受け皿の使用状態を示す正
面図
【符号の説明】
1 塗装作業補助用具 2 養生具 3 養生板 3a 縁 4 開口部 5 差し込み口 6 容器 6a 本体部 6b 取っ手 6c 突出部 6d 傾斜部 11 塗料付着防止受け皿 12 受け皿 12a 固定溝 13 鍔部 14 嵌合部 15 塗料缶 15a 取手

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に開口部が形成された養生板と、
    前記開口部の裏面に突出して形成された塗料容器の差し
    込み口と、を備え、前記養生板が前記開口部に向かって
    下向きに傾斜して形成されていることを特徴とする養生
    具。
  2. 【請求項2】 前記養生板の少なくとも対向する一側部
    に縁部が立設されていることを特徴とする請求項1に記
    載の養生具。
  3. 【請求項3】 前記養生板が軟質シートからなることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の養生具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の内いずれか1に記載の
    養生具と、上面開口部に前記養生具の前記差し込み口が
    脱着自在に配設された塗料容器と、を備えたことを特徴
    とする塗装作業補助用具。
  5. 【請求項5】 前記塗料容器の側壁に取っ手が形成され
    ていることを特徴とする請求項4に記載の塗装作業補助
    用具。
JP37253599A 1999-12-28 1999-12-28 養生具及びそれを使用した塗装作業補助用具 Pending JP2001179165A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012143396A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用格子ユニット、及び放射線画像撮影システム

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