JP2001178289A - 水耕栽培施設のムービングベンチシステム - Google Patents
水耕栽培施設のムービングベンチシステムInfo
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- JP2001178289A JP2001178289A JP36391899A JP36391899A JP2001178289A JP 2001178289 A JP2001178289 A JP 2001178289A JP 36391899 A JP36391899 A JP 36391899A JP 36391899 A JP36391899 A JP 36391899A JP 2001178289 A JP2001178289 A JP 2001178289A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/20—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
- Y02P60/21—Dinitrogen oxide [N2O], e.g. using aquaponics, hydroponics or efficiency measures
Landscapes
- Hydroponics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水耕栽培施設のムービングベンチシステムに
おける諸難点を解消する。 【解決手段】 ベンチ枠の左・右に搭載の栽培トイ37
に勾配を付与するべくレベル差をもって搬送用の1対の
ローラーチェーン53,53を架装し、当該ローラーチ
ェーン53に並行してベンチ送り始端側の初期ピッチ部
分に回転バー54に該初期ピッチ間隔にてストッパー5
4a群を突設して回転で該ストッパー54aの立ち上が
りで栽培トイ37を停止し、待避動で栽培トイ37の進
行を許容するストップ装置を配し、最前位ストッパー5
4a前方には該栽培トイ37の接近で感知作動する進行
2番目のトイ37停止用の該ストップ装置制御用センサ
ー57と、さらに前方には第2段目のピッチ間隔位置に
て該2番目のトイの停止を解除するストップ装置制御用
センサー58とを配備すると共に、給水布帯の毛細管現
象で、移動体である栽培トイ37の進行方向に並行設の
給液肥トラフから供給するものとした。
おける諸難点を解消する。 【解決手段】 ベンチ枠の左・右に搭載の栽培トイ37
に勾配を付与するべくレベル差をもって搬送用の1対の
ローラーチェーン53,53を架装し、当該ローラーチ
ェーン53に並行してベンチ送り始端側の初期ピッチ部
分に回転バー54に該初期ピッチ間隔にてストッパー5
4a群を突設して回転で該ストッパー54aの立ち上が
りで栽培トイ37を停止し、待避動で栽培トイ37の進
行を許容するストップ装置を配し、最前位ストッパー5
4a前方には該栽培トイ37の接近で感知作動する進行
2番目のトイ37停止用の該ストップ装置制御用センサ
ー57と、さらに前方には第2段目のピッチ間隔位置に
て該2番目のトイの停止を解除するストップ装置制御用
センサー58とを配備すると共に、給水布帯の毛細管現
象で、移動体である栽培トイ37の進行方向に並行設の
給液肥トラフから供給するものとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水耕栽培施設のム
ービングベンチシステムに関する。
ービングベンチシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】水耕栽培施設のムービングベンチシステ
ムとは、温室内で野菜類を生産する施設として、独立し
た水耕栽培用の栽培槽(栽培トイ)をベンチ上に並べて
平面的に一方向へ移動させて栽培する方式で、ベンチの
一方端に搭載する栽培トイに定植した野菜を成長するに
つれ前方へ進ませ、定植した反対側で成長した野菜類を
収穫するシステムである。当該栽培トイには勾配をつ
け、養液(液肥)がトイ底を薄く一方から他方へ流れ
る、所謂NFT方式とされる。前記の移動装置には栽培
トイの条間隔を調整する所謂スペーシング装置が装備さ
れねばならぬが、これは温室内の栽培空間の効率化を計
るため植物(野菜)が小さい時は条間を狭く、植物が大
きくなるにつれて条間を広げて行く機構である。
ムとは、温室内で野菜類を生産する施設として、独立し
た水耕栽培用の栽培槽(栽培トイ)をベンチ上に並べて
平面的に一方向へ移動させて栽培する方式で、ベンチの
一方端に搭載する栽培トイに定植した野菜を成長するに
つれ前方へ進ませ、定植した反対側で成長した野菜類を
収穫するシステムである。当該栽培トイには勾配をつ
け、養液(液肥)がトイ底を薄く一方から他方へ流れ
る、所謂NFT方式とされる。前記の移動装置には栽培
トイの条間隔を調整する所謂スペーシング装置が装備さ
れねばならぬが、これは温室内の栽培空間の効率化を計
るため植物(野菜)が小さい時は条間を狭く、植物が大
きくなるにつれて条間を広げて行く機構である。
【0003】このシステムの特長としては、鉢の移動に
関わる作業が大幅に省力される、温室内のさまざな作業
を1カ所で集中的に行うことができる、温室の有効利用
率が格段に上がる、等があるといわれている。
関わる作業が大幅に省力される、温室内のさまざな作業
を1カ所で集中的に行うことができる、温室の有効利用
率が格段に上がる、等があるといわれている。
【0004】このシステムについては数多くの提案があ
る。例えば、特公昭63−60971号には図14に示
す如く、トラフ(栽培トイ)1、…のピッチを回転ねじ
棒2、…によって変更できるようにした装置が開示され
ている。当該回転ねじ棒2には始端側3から終端側4に
向けて各同数のねじピッチが連続的もしくは段階的(3
段階)に徐々に大きくなるように形成されている。図1
5に示す如く、上記トラフ1と回転ねじ棒2とは、トラ
フ1下面より突設の係合部材1aを回転ねじ棒2の螺旋
溝2aに噛み合わせて、ねじ棒2の回転によってトラフ
1を搬送するものとなっている。
る。例えば、特公昭63−60971号には図14に示
す如く、トラフ(栽培トイ)1、…のピッチを回転ねじ
棒2、…によって変更できるようにした装置が開示され
ている。当該回転ねじ棒2には始端側3から終端側4に
向けて各同数のねじピッチが連続的もしくは段階的(3
段階)に徐々に大きくなるように形成されている。図1
5に示す如く、上記トラフ1と回転ねじ棒2とは、トラ
フ1下面より突設の係合部材1aを回転ねじ棒2の螺旋
溝2aに噛み合わせて、ねじ棒2の回転によってトラフ
1を搬送するものとなっている。
【0005】なお、図16に示す如くトラフ1の中央部
はガイド用トラック5がトラフ1の支持を受け持ち、ト
ラフ1の底に付設の突部1bが該トラック5の溝路5a
に嵌合させてトラフ1の直進を確保している(勾配姿勢
のトイ1、…のずれ落ちを阻止する)。すなわち、トラ
フ1、…は回転ねじ棒2、…に支持されながら搬送され
ると共に途中で3段階のスペーシング作用を受けるもの
となっている。
はガイド用トラック5がトラフ1の支持を受け持ち、ト
ラフ1の底に付設の突部1bが該トラック5の溝路5a
に嵌合させてトラフ1の直進を確保している(勾配姿勢
のトイ1、…のずれ落ちを阻止する)。すなわち、トラ
フ1、…は回転ねじ棒2、…に支持されながら搬送され
ると共に途中で3段階のスペーシング作用を受けるもの
となっている。
【0006】図14に示される如く、移動する上記トラ
フ1、…に対してはその持ち上がり端側に液肥供給ノズ
ル6、…が対応して設置される。但し、ノズル6は固定
である。トラフ1の他方端側には排液トラフ7が固定設
されている。上記ノズル6は図17に詳示される。すな
わち、ポンプ8はトラフ1進行方向に長く伸びたマニホ
ルド9に液体肥料を供給っする。この供給はマニホルド
9入口孔に接続する供給管10を介して行われる。肥料
を構成する溶液の組成は成育する植物11の種類に応じ
て極めて広く変化させることができる。一般に、この溶
液は窒素、カリウム、燐及び若干の痕跡元素のような諸
元素によって強化される。
フ1、…に対してはその持ち上がり端側に液肥供給ノズ
ル6、…が対応して設置される。但し、ノズル6は固定
である。トラフ1の他方端側には排液トラフ7が固定設
されている。上記ノズル6は図17に詳示される。すな
わち、ポンプ8はトラフ1進行方向に長く伸びたマニホ
ルド9に液体肥料を供給っする。この供給はマニホルド
9入口孔に接続する供給管10を介して行われる。肥料
を構成する溶液の組成は成育する植物11の種類に応じ
て極めて広く変化させることができる。一般に、この溶
液は窒素、カリウム、燐及び若干の痕跡元素のような諸
元素によって強化される。
【0007】マニホルド9はベンチの全長にわたって伸
びている。多数の出口孔12がマニホルド9の頂部に設
けられており、該孔12は肥料を供給すべき各トラフ1
ごとに1つずつある。
びている。多数の出口孔12がマニホルド9の頂部に設
けられており、該孔12は肥料を供給すべき各トラフ1
ごとに1つずつある。
【0008】しかして、トラフ1の持ち上がり端に供給
された液肥(養液)13はトラフ1の底を薄く一方から
他方に流れ、生育促進、健全化が図られる。そして、該
排液トラフ7は各トラフ1から排出される液肥13を受
ける。
された液肥(養液)13はトラフ1の底を薄く一方から
他方に流れ、生育促進、健全化が図られる。そして、該
排液トラフ7は各トラフ1から排出される液肥13を受
ける。
【0009】特許第2836736号並びに特許第29
51267号には尺取り虫式に移動するタイプのものが
提案されている。すなわち、叙上の特公昭63−609
71号のものでは、「回転ねじ棒2に螺旋溝2aを施す
加工は容易でないが、それのみならず、10m以上の極
めて長いねじ棒の製作が余儀なくされる。しかも、ギヤ
ードモータなどの駆動装置や支持のための軸受等に多く
の部品を要すると共に、精度の高い据え付け工事が課せ
られる。また、栽培規模が大きくなって50mもの回転
ねじ棒が使用される場合などでは設備費が著しく嵩む。
また、回転ねじ棒2には捩じれが作用することになり、
長いほどトラブルの発生は避け難くなる難点がある」と
の観点から提案されたものであって、特許第28367
36号にあっては図18に示す如く、同一ピッチにある
トラフ14からなる一つのトラフ群を一体にして搬送す
る移送体15,15が、該トラフ14群ごとに対応して
配置され、変位用アクチュエータ(図示省略)により一
定の全ストローク長さで水平に往復して前後進するスペ
ーシングロッド16,16が、全ての上記移送体15,
15を支えるように配置され、該スペーシングロッド1
6,16の往復作動をもって該移送体15,15が尺取
り虫式トラフ14の搬送を行うとしたものである。図中
17はトラフ14中央部に配されるトラフ受け部であ
る。
51267号には尺取り虫式に移動するタイプのものが
提案されている。すなわち、叙上の特公昭63−609
71号のものでは、「回転ねじ棒2に螺旋溝2aを施す
加工は容易でないが、それのみならず、10m以上の極
めて長いねじ棒の製作が余儀なくされる。しかも、ギヤ
ードモータなどの駆動装置や支持のための軸受等に多く
の部品を要すると共に、精度の高い据え付け工事が課せ
られる。また、栽培規模が大きくなって50mもの回転
ねじ棒が使用される場合などでは設備費が著しく嵩む。
また、回転ねじ棒2には捩じれが作用することになり、
長いほどトラブルの発生は避け難くなる難点がある」と
の観点から提案されたものであって、特許第28367
36号にあっては図18に示す如く、同一ピッチにある
トラフ14からなる一つのトラフ群を一体にして搬送す
る移送体15,15が、該トラフ14群ごとに対応して
配置され、変位用アクチュエータ(図示省略)により一
定の全ストローク長さで水平に往復して前後進するスペ
ーシングロッド16,16が、全ての上記移送体15,
15を支えるように配置され、該スペーシングロッド1
6,16の往復作動をもって該移送体15,15が尺取
り虫式トラフ14の搬送を行うとしたものである。図中
17はトラフ14中央部に配されるトラフ受け部であ
る。
【0010】該トラフ14は、図19に詳示の如く、ガ
イド14aに係嵌のベルト状定植板18を有し、当該定
植板18には野菜の生育終期での非干渉間隔に設定の鉢
孔19、…が穿がなれている(間隔設定が狭いものであ
ると、生育終期には植物の葉又は枝等が重合乃至干渉し
て光合成及び通風が悪化して生育が遅れると共に病虫害
が発生する等の問題点があり、更に葉や枝が折損した
り、落葉又は落果等が発生する)。
イド14aに係嵌のベルト状定植板18を有し、当該定
植板18には野菜の生育終期での非干渉間隔に設定の鉢
孔19、…が穿がなれている(間隔設定が狭いものであ
ると、生育終期には植物の葉又は枝等が重合乃至干渉し
て光合成及び通風が悪化して生育が遅れると共に病虫害
が発生する等の問題点があり、更に葉や枝が折損した
り、落葉又は落果等が発生する)。
【0011】さらに図20に示す如く、トラフ14の底
面には付脚20による凹み21が形成され、該移送体1
5上面に付形の突起部22に係合して搬送移動時の一体
化と勾配姿勢のずれを阻止している。
面には付脚20による凹み21が形成され、該移送体1
5上面に付形の突起部22に係合して搬送移動時の一体
化と勾配姿勢のずれを阻止している。
【0012】図18において、トラフ14の持ち上がり
端側にはトラフ14に対応させて設置の液肥供給ノズル
23と集液トラフ24が配設されると共にトラフ14の
下がり端側のは排液トラフ25が配設される。いずれも
固設である。
端側にはトラフ14に対応させて設置の液肥供給ノズル
23と集液トラフ24が配設されると共にトラフ14の
下がり端側のは排液トラフ25が配設される。いずれも
固設である。
【0013】しかして、トラフ14の持ち上がり端に供
給された液肥(養液)26はトラフ14の底を薄く一方
から他方に流れ、生育促進、健全化が図られ、該排液ト
ラフ25は各トラフ14から排出される液肥26を受
け、該集液トラフ24は移動するトラフ14間で目標を
無くした該液肥供給ノズル23からの投入液肥26を受
止回収するものとなっている。
給された液肥(養液)26はトラフ14の底を薄く一方
から他方に流れ、生育促進、健全化が図られ、該排液ト
ラフ25は各トラフ14から排出される液肥26を受
け、該集液トラフ24は移動するトラフ14間で目標を
無くした該液肥供給ノズル23からの投入液肥26を受
止回収するものとなっている。
【0014】特許第2836736号にあっては、図2
1に示す如く、尺取り虫式に搭載のトラフ27、…を移
送させるところのベンチ(スペーシング機能も付備)2
8が示され、該トラフ27には専用のサドル27aが一
体設されている。液肥供給ノズル23、集液トラフ2
4、排液トラフ25は特許第2836736号と同構成
である。
1に示す如く、尺取り虫式に搭載のトラフ27、…を移
送させるところのベンチ(スペーシング機能も付備)2
8が示され、該トラフ27には専用のサドル27aが一
体設されている。液肥供給ノズル23、集液トラフ2
4、排液トラフ25は特許第2836736号と同構成
である。
【0015】既述特許第2836736号、特許第29
51267号のいずれもトラフピッチを4段階に変更さ
せる例を紹介している。そして、いずれも機構上、「水
平方向のみに力を与えるだけであるので駆動系の構造が
簡素化され、故障の発生も少ないものとなる。たとえ栽
培規模が大きくなっても、スペーシング機構の大型化や
複雑化を回避して、その長大化すなわち一つのトラフ群
に多数のトラフを含ませ、生産規模の拡大を図ることも
容易となる。」としている。
51267号のいずれもトラフピッチを4段階に変更さ
せる例を紹介している。そして、いずれも機構上、「水
平方向のみに力を与えるだけであるので駆動系の構造が
簡素化され、故障の発生も少ないものとなる。たとえ栽
培規模が大きくなっても、スペーシング機構の大型化や
複雑化を回避して、その長大化すなわち一つのトラフ群
に多数のトラフを含ませ、生産規模の拡大を図ることも
容易となる。」としている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】叙上の従来のムービン
グベンチシステムにあっては、いずれにあっても始端か
ら終端に至るまでトラフ(栽培トイ)の搬送とスペーシ
ング機能を受け持っているが、このため、加工上、構造
上で複雑化しコスト上の不利を有し、これはベンチ長若
しくはトラフ長が大きくなればなるほどに駆動能力、支
持能力の設計上の負担を増加させる難点を有する。
グベンチシステムにあっては、いずれにあっても始端か
ら終端に至るまでトラフ(栽培トイ)の搬送とスペーシ
ング機能を受け持っているが、このため、加工上、構造
上で複雑化しコスト上の不利を有し、これはベンチ長若
しくはトラフ長が大きくなればなるほどに駆動能力、支
持能力の設計上の負担を増加させる難点を有する。
【0017】また、大規模な温室ではなく小規模な温室
にあっては長さも短くクレーン等の機械力を導入するこ
となく人手で積み卸しする軽量なトラフでピッチ変更も
2段階で良しとする簡便なる場合等には不要な設備であ
り不適である。
にあっては長さも短くクレーン等の機械力を導入するこ
となく人手で積み卸しする軽量なトラフでピッチ変更も
2段階で良しとする簡便なる場合等には不要な設備であ
り不適である。
【0018】また、固定ノズルから液肥を投入するとこ
ろの液体肥料供給方式にあっては、水耕栽培施設の課題
である設備費、ランニングコスト、品質確保の点で満足
し得るものではない。何故ならば、長路配管での液肥圧
送では単一ポンプでは各ノズルへの均等圧での供給は期
し難く、ポンプ多設、バルブ介配とならざるを得ないこ
と、かつ、液肥の常時放流は微妙な水分ストレス制御が
不可能でしまった野菜の生産に不適で、これを可能とす
るためには高価な制御設備を要すること、集液トラフを
介しての液肥回収が不可欠で無駄なランニングを有する
こと、等の問題点があるからである。
ろの液体肥料供給方式にあっては、水耕栽培施設の課題
である設備費、ランニングコスト、品質確保の点で満足
し得るものではない。何故ならば、長路配管での液肥圧
送では単一ポンプでは各ノズルへの均等圧での供給は期
し難く、ポンプ多設、バルブ介配とならざるを得ないこ
と、かつ、液肥の常時放流は微妙な水分ストレス制御が
不可能でしまった野菜の生産に不適で、これを可能とす
るためには高価な制御設備を要すること、集液トラフを
介しての液肥回収が不可欠で無駄なランニングを有する
こと、等の問題点があるからである。
【0019】本発明は、叙上の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、最も合理的な搬送手段に
てトラフの搬送をなさしめると共に別機構をもって始端
側の必要部のみに最も簡素なスペーシング手段を配する
として、加工上、構造上、駆動能率、支持能率のすべて
の面で合理的で簡素な低コストの小規模温室に最適な搬
送、スペーシング装置を提供すると共に、各栽培トイへ
の液肥の供給が圧送ポンプを介することなくして完全に
均等圧になし得、かつ、水分ストレス制御がポンプを介
することなく簡単な液位レベル制御でなし得、液肥投入
側での無目標投入を解消して回収工程を無くしたところ
の簡素設備、低ランニングコスト、高品質確保の液体肥
料供給方式を提供する水耕栽培施設のムービングベンチ
システムを提案することにある。
で、その目的とするところは、最も合理的な搬送手段に
てトラフの搬送をなさしめると共に別機構をもって始端
側の必要部のみに最も簡素なスペーシング手段を配する
として、加工上、構造上、駆動能率、支持能率のすべて
の面で合理的で簡素な低コストの小規模温室に最適な搬
送、スペーシング装置を提供すると共に、各栽培トイへ
の液肥の供給が圧送ポンプを介することなくして完全に
均等圧になし得、かつ、水分ストレス制御がポンプを介
することなく簡単な液位レベル制御でなし得、液肥投入
側での無目標投入を解消して回収工程を無くしたところ
の簡素設備、低ランニングコスト、高品質確保の液体肥
料供給方式を提供する水耕栽培施設のムービングベンチ
システムを提案することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の水耕栽培施設のムービングベンチシステム
は、ベンチ枠の左・右に搭載の栽培トイに勾配を付与す
るべくレベル差をもって搬送用の1対のローラーチェー
ンを架装し、当該ローラーチェーンに並行してベンチ送
り始端側の初期ピッチ部分に回転バーに該初期ピッチ間
隔にてストッパー群を突設して回転で該ストッパーの立
ち上がりで栽培トイを停止し、待避動で栽培トイの進行
を許容するストップ装置を配し、最前位ストッパー前方
には該栽培トイの接近で感知作動する進行2番目のトイ
停止用の該ストップ装置制御用センサーと、さらに前方
には第2段目のピッチ間隔位置にて該2番目のトイの停
止を解除するストップ装置制御用センサーとを配備し、
栽培トイ持ち上がり側にこれと上端レベルを一致させる
態様に液位レベル制御可能な給液肥トラフを配し、該栽
培トイの持ち上がり端には該給液肥トラフへの架け乗せ
用プレートを持ち出しさせて設けたうえに、該栽培トイ
全長には給水布帯を敷設すると共に当該給水布帯の一端
を該架け乗せ用プレート上をはわせたうえ該給液肥トラ
フ内に垂れ下げて組み付けし、栽培トイ持ち上がり端へ
液肥供給と野菜の根への養分供給をその一端を該給液肥
トラフ内に滞留の液肥に差し入れの給水布帯を介してな
すとしたものである。
に、本発明の水耕栽培施設のムービングベンチシステム
は、ベンチ枠の左・右に搭載の栽培トイに勾配を付与す
るべくレベル差をもって搬送用の1対のローラーチェー
ンを架装し、当該ローラーチェーンに並行してベンチ送
り始端側の初期ピッチ部分に回転バーに該初期ピッチ間
隔にてストッパー群を突設して回転で該ストッパーの立
ち上がりで栽培トイを停止し、待避動で栽培トイの進行
を許容するストップ装置を配し、最前位ストッパー前方
には該栽培トイの接近で感知作動する進行2番目のトイ
停止用の該ストップ装置制御用センサーと、さらに前方
には第2段目のピッチ間隔位置にて該2番目のトイの停
止を解除するストップ装置制御用センサーとを配備し、
栽培トイ持ち上がり側にこれと上端レベルを一致させる
態様に液位レベル制御可能な給液肥トラフを配し、該栽
培トイの持ち上がり端には該給液肥トラフへの架け乗せ
用プレートを持ち出しさせて設けたうえに、該栽培トイ
全長には給水布帯を敷設すると共に当該給水布帯の一端
を該架け乗せ用プレート上をはわせたうえ該給液肥トラ
フ内に垂れ下げて組み付けし、栽培トイ持ち上がり端へ
液肥供給と野菜の根への養分供給をその一端を該給液肥
トラフ内に滞留の液肥に差し入れの給水布帯を介してな
すとしたものである。
【0021】
【作用】搬送装置として最も一般的なローラーチェーン
が栽培トイ群の支持、搬送を受け持つので、加工上、構
造上、駆動能率、支持能率の面で合理性、簡素性、低コ
ストの諸点で最も優れる。
が栽培トイ群の支持、搬送を受け持つので、加工上、構
造上、駆動能率、支持能率の面で合理性、簡素性、低コ
ストの諸点で最も優れる。
【0022】送り始端側所定のストロークにのみ配され
るストップ装置とストップ装置制御用センサーは、簡素
であると共に2段ピッチ制御の利点を存分に生かしたも
のとなる。ここに、簡素で合理的なムービングベンチが
提供される。
るストップ装置とストップ装置制御用センサーは、簡素
であると共に2段ピッチ制御の利点を存分に生かしたも
のとなる。ここに、簡素で合理的なムービングベンチが
提供される。
【0023】トイ停止解除用のセンサーを複数設したも
のにあっては、選択によって第2段目のピッチを自在に
変更が可能となるので、混植に対応し得るという画期性
を有する。
のにあっては、選択によって第2段目のピッチを自在に
変更が可能となるので、混植に対応し得るという画期性
を有する。
【0024】固定の給液肥トラフに対して栽培トイは給
水布帯を引きずって移動するが、当該給水布帯は栽培ト
イから給液肥トラフに対して持ち出しの架け乗せ用プレ
ート上に搭載されているので、よじれることなく毛細管
現象を利用して液状肥料を確実に供給する。
水布帯を引きずって移動するが、当該給水布帯は栽培ト
イから給液肥トラフに対して持ち出しの架け乗せ用プレ
ート上に搭載されているので、よじれることなく毛細管
現象を利用して液状肥料を確実に供給する。
【0025】かかる配管設備によることのない給液は、
液の乾燥のよる含有物の析出、液の化学反応によって発
生する沈澱物、循環する液中に混入する細根、水垢、培
地の残さ等により、液を供給するためのノズルが詰まる
場合がある配管設備に比してはるかにメンテ、設備費で
有利である。
液の乾燥のよる含有物の析出、液の化学反応によって発
生する沈澱物、循環する液中に混入する細根、水垢、培
地の残さ等により、液を供給するためのノズルが詰まる
場合がある配管設備に比してはるかにメンテ、設備費で
有利である。
【0026】また、栽培トイ条間への無効供給がなく、
したがって、これの回収設備、稼動が不要となり、更に
有利となる。
したがって、これの回収設備、稼動が不要となり、更に
有利となる。
【0027】水平な給液肥トラフにあっては、その液位
レベル制御は簡単であり、この制御にて与える液肥量を
少なくして野菜に水分ストレスを加えることも配管設備
の場合に比しはるかに正確、確実になし得る。
レベル制御は簡単であり、この制御にて与える液肥量を
少なくして野菜に水分ストレスを加えることも配管設備
の場合に比しはるかに正確、確実になし得る。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜13
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0029】図1に全長が示されるムービングベンチ2
9は、走行架台30両端に配した駆動側送行スプロケッ
ト31(2枚)と、従動側スプロケット32(2枚)に
ローラーチェーンを組み付け(スプロケット芯は距離3
5m620)、約40mm/secの速さでローラーチ
ェーンが送行する。
9は、走行架台30両端に配した駆動側送行スプロケッ
ト31(2枚)と、従動側スプロケット32(2枚)に
ローラーチェーンを組み付け(スプロケット芯は距離3
5m620)、約40mm/secの速さでローラーチ
ェーンが送行する。
【0030】図中33は駆動モーター(0.4kw)で
ある。当該ローラーチェーンは溝型のガイドレール34
の底に敷設のスライドプレート上を滑走するものであ
る。図2,3に示す如く、走行架台30の左右の脚3
5,36はローラーチェーンが受止する栽培トイ37に
2°の傾斜を与えるべく高さを違えており、異なるレベ
ルに上述のガイドレール34、スプロケット31,32
が夫々設置されている。
ある。当該ローラーチェーンは溝型のガイドレール34
の底に敷設のスライドプレート上を滑走するものであ
る。図2,3に示す如く、走行架台30の左右の脚3
5,36はローラーチェーンが受止する栽培トイ37に
2°の傾斜を与えるべく高さを違えており、異なるレベ
ルに上述のガイドレール34、スプロケット31,32
が夫々設置されている。
【0031】図示例にあっては、給液肥トラフ38が栽
培トイ37の持ち上がり側に上端レベルを合わせる態様
に配設され、トイ37の下がり端直下には必設の集液ト
ラフ39が配設されている。
培トイ37の持ち上がり側に上端レベルを合わせる態様
に配設され、トイ37の下がり端直下には必設の集液ト
ラフ39が配設されている。
【0032】該栽培トイ37の詳細は図4に示される。
【0033】すなわち、住宅等で使用の角雨ドイを利用
の2700mm長のもので、中位に受け材としてのねじ
棒40を着脱可能に架設してある。このねじ棒40の上
にb図に詳示の定植板41が架け乗せされる。定植板4
1には所定間隔で鉢孔42、…が穿孔されてある。図中
37aはトイ底に付設するを良しとする対ローラーチェ
ーン係止用ずれ止めプレートである。
の2700mm長のもので、中位に受け材としてのねじ
棒40を着脱可能に架設してある。このねじ棒40の上
にb図に詳示の定植板41が架け乗せされる。定植板4
1には所定間隔で鉢孔42、…が穿孔されてある。図中
37aはトイ底に付設するを良しとする対ローラーチェ
ーン係止用ずれ止めプレートである。
【0034】図5に示す如く、栽培トイ37の持ち上が
り端側には給液トラフ38への架け乗せ用プレート43
がその基端を枢止44,44させて持ち出される。当該
枢止44は変位吸収能を有し移動側の該プレート43の
固定側の給液肥トラフ38に対する当接確保上好ましい
ものである。図6に示す如く、栽培トイ37の溝底全長
に渡って敷設に給水布帯45(当然ながら防根カバーが
被覆される)の先端が該プレート43を乗り越えて給液
トラフ38の液肥46中に垂れ下げられている。この乗
り越え部にはカバー47を載せて給水布帯45先端のよ
れの阻止と液肥46を吸った布帯45に光が当たるとア
オミドロ(藻)が生えるのを阻止するを良しとする。
り端側には給液トラフ38への架け乗せ用プレート43
がその基端を枢止44,44させて持ち出される。当該
枢止44は変位吸収能を有し移動側の該プレート43の
固定側の給液肥トラフ38に対する当接確保上好ましい
ものである。図6に示す如く、栽培トイ37の溝底全長
に渡って敷設に給水布帯45(当然ながら防根カバーが
被覆される)の先端が該プレート43を乗り越えて給液
トラフ38の液肥46中に垂れ下げられている。この乗
り越え部にはカバー47を載せて給水布帯45先端のよ
れの阻止と液肥46を吸った布帯45に光が当たるとア
オミドロ(藻)が生えるのを阻止するを良しとする。
【0035】しかして、本発明にあっては図7に示す如
くムービングベンチにおける給液肥トラフ38の液肥4
6を給水布帯45の毛細管現象を利用して栽培チ37の
底全長に渡って均一に供給し野菜48を好条件のもとで
生育させることができる。給液肥トラフ38の液位レベ
ル制御は簡単である。すなわち、図8に示す如く、トラ
フ38の一端に高位レベルに設定のドレーン49と低位
レベルに設定のドレーン50とを併設し、当該ドレーン
50には電動弁51を設け、ドレーン50を該電動弁5
1直下に接続合体させるとする。しかして、タイマーに
てタンク52の回収液を含む液肥46をトラフ38に投
入し、電動弁51を閉じると液位は高位に保たれ、電動
弁51を開けると液位は低位に保たれる。高液位では給
水布帯45の乾きによる毛細管断絶のトラブルを避け
得、低液位では水分ストレスを野菜48にかけてしまっ
た野菜を生産することができる。
くムービングベンチにおける給液肥トラフ38の液肥4
6を給水布帯45の毛細管現象を利用して栽培チ37の
底全長に渡って均一に供給し野菜48を好条件のもとで
生育させることができる。給液肥トラフ38の液位レベ
ル制御は簡単である。すなわち、図8に示す如く、トラ
フ38の一端に高位レベルに設定のドレーン49と低位
レベルに設定のドレーン50とを併設し、当該ドレーン
50には電動弁51を設け、ドレーン50を該電動弁5
1直下に接続合体させるとする。しかして、タイマーに
てタンク52の回収液を含む液肥46をトラフ38に投
入し、電動弁51を閉じると液位は高位に保たれ、電動
弁51を開けると液位は低位に保たれる。高液位では給
水布帯45の乾きによる毛細管断絶のトラブルを避け
得、低液位では水分ストレスを野菜48にかけてしまっ
た野菜を生産することができる。
【0036】図9,10に上記のローラーチェーン53
に並行して始端側にのみ配されるストップ装置が示され
る。すなわち、図9において、ローラーチェーン53,
53の内側に並行態様にストッパー54a、…を直線上
に定間隔配設の回転バー54が配備される。図中55は
回動用モーター、56は伝動ベルトである。この第1段
目のピッチ間隔部は全ストロークの約4分の1程度のも
のである。
に並行して始端側にのみ配されるストップ装置が示され
る。すなわち、図9において、ローラーチェーン53,
53の内側に並行態様にストッパー54a、…を直線上
に定間隔配設の回転バー54が配備される。図中55は
回動用モーター、56は伝動ベルトである。この第1段
目のピッチ間隔部は全ストロークの約4分の1程度のも
のである。
【0037】図10aにおいて、当該最前位ストッパー
54aの前方に栽培トイ37の接近で作動する進行2番
目のトイ37を停止させる(モーター55を制御して)
ためのセンサー57が設けられる。当該センサー57は
b図に示される如くリミットスイッチ等で充分である。
54aの前方に栽培トイ37の接近で作動する進行2番
目のトイ37を停止させる(モーター55を制御して)
ためのセンサー57が設けられる。当該センサー57は
b図に示される如くリミットスイッチ等で充分である。
【0038】当該センサー57の前方には別のセンサー
58が配され、作動により前述のセンサー57での動き
を元に戻す。つまり、停止解除を行うもので、その感知
位置は第2段目のピッチ間隔位置に設定される。
58が配され、作動により前述のセンサー57での動き
を元に戻す。つまり、停止解除を行うもので、その感知
位置は第2段目のピッチ間隔位置に設定される。
【0039】叙上の制御態様はc図に示される。つま
り、右がトイ37停止時であり、左が停止解除時であ
る。
り、右がトイ37停止時であり、左が停止解除時であ
る。
【0040】a図において、59は該センサー58と別
位置に設けられるを良しとする同機能センサーである。
上述の搬送・スペーシング態様は図11に示される。
位置に設けられるを良しとする同機能センサーである。
上述の搬送・スペーシング態様は図11に示される。
【0041】始端の定植では種まきから20日目の7.
5cmのポリポットに植えられた野菜48が間隔A
(小)にてトイ37に収まっている。10日間ほどかけ
て第1段目のピッチ終了点に達し(全ストロークの1/
4程度)、前後のトイ37のものと葉が触れ合う大きさ
となったところで、既述のスペーシング機構によって間
隔B(大)に変更され、この間隔のままで終端の収穫点
まで搬送される。2段制御のため、ストロークの3/4
には何んらのスペーシング機構は不要である。図12は
センサー58単一の場合のスペーシング態様を示す。す
なわち、 (イ)ストッパー54a伏せのもと、トイ37群は間隔
Aにて進行。 (ロ)最前位トイ37のセンサー57作動で、ストッパ
ー54aを起立させる。 (ハ)ストッパー54aの起立によりローラーチェーン
53で搬送中の2番目以降のトイ37は停止させられ
る。 (ニ)唯一進行を許された最前位のトイ37がセンサー
58を作動させストッパー54aを伏せる。 (ホ)第2番目以降のトイ37は進行し、上記の動きを
繰り返す。この時、間隔はBに変じる。
5cmのポリポットに植えられた野菜48が間隔A
(小)にてトイ37に収まっている。10日間ほどかけ
て第1段目のピッチ終了点に達し(全ストロークの1/
4程度)、前後のトイ37のものと葉が触れ合う大きさ
となったところで、既述のスペーシング機構によって間
隔B(大)に変更され、この間隔のままで終端の収穫点
まで搬送される。2段制御のため、ストロークの3/4
には何んらのスペーシング機構は不要である。図12は
センサー58単一の場合のスペーシング態様を示す。す
なわち、 (イ)ストッパー54a伏せのもと、トイ37群は間隔
Aにて進行。 (ロ)最前位トイ37のセンサー57作動で、ストッパ
ー54aを起立させる。 (ハ)ストッパー54aの起立によりローラーチェーン
53で搬送中の2番目以降のトイ37は停止させられ
る。 (ニ)唯一進行を許された最前位のトイ37がセンサー
58を作動させストッパー54aを伏せる。 (ホ)第2番目以降のトイ37は進行し、上記の動きを
繰り返す。この時、間隔はBに変じる。
【0042】図13にサンサー58,59の複数設の場
合のスペーシング態様を示す。 (イ)ストッパー54a伏せのもと、トイ37群は間隔
Aにて進行。 (ロ)最前位トイ37のセンサー57作動で、ストッパ
ー54aを起立させる。 (ハ)ストッパー54aの起立によりローラーチェーン
53で搬送中の2番目以降のトイ37は停止させられ
る。 (ニ)唯一進行を許された最前位のトイ37が前方位の
センサー58を作動させストッパー54aを伏せる。こ
の場合、変更間隔はBとなる。もし、センサー59を選
択した場合には間隔B´となる。 (ホ)第2番目以降のトイ37は進行し、上記の動きを
繰り返す。 よって、あらかじめ予想される第2段目変更ピッチ数の
センサーの設置により、第2段目ピッチは変更自在とな
り、混植に対応し得、栽培途中からの栽培作目変更に対
応可能である(従来の全ストロークピッチ設定のものに
あっては不可能)。
合のスペーシング態様を示す。 (イ)ストッパー54a伏せのもと、トイ37群は間隔
Aにて進行。 (ロ)最前位トイ37のセンサー57作動で、ストッパ
ー54aを起立させる。 (ハ)ストッパー54aの起立によりローラーチェーン
53で搬送中の2番目以降のトイ37は停止させられ
る。 (ニ)唯一進行を許された最前位のトイ37が前方位の
センサー58を作動させストッパー54aを伏せる。こ
の場合、変更間隔はBとなる。もし、センサー59を選
択した場合には間隔B´となる。 (ホ)第2番目以降のトイ37は進行し、上記の動きを
繰り返す。 よって、あらかじめ予想される第2段目変更ピッチ数の
センサーの設置により、第2段目ピッチは変更自在とな
り、混植に対応し得、栽培途中からの栽培作目変更に対
応可能である(従来の全ストロークピッチ設定のものに
あっては不可能)。
【0043】
【発明の効果】以上の如く本発明は構成されるので、以
下の如き諸効果を奏する。
下の如き諸効果を奏する。
【0044】搬送・スペーシングにあっては、簡素構
造、低コスト、合理性のいずれにおいても優れ、小規模
温室に用いられて最適である。さらには、既有装置では
不可能な混植に対応し得るという画期的な好便性をも有
する。
造、低コスト、合理性のいずれにおいても優れ、小規模
温室に用いられて最適である。さらには、既有装置では
不可能な混植に対応し得るという画期的な好便性をも有
する。
【0045】また、給肥方式にあっては、従来の配管設
備による供給方式に比し、設備費、ランニングコスト、
品質確保上で比較にならぬほど優れるばかりでなく、配
管による場合では栽培トイの条間がばらばらになる混植
に対応するのは大変な負担となるが、一向に負担になる
ことがない利点をも有し、栽培の可能範囲を拡げ得る。
さらに具体的には、1日に5回程度給水樋に養液をため
る方式なのでNFT方式に比べ簡単、ポンプ容量は小さ
く、運転時間も少なく、設備、運転経費節減につなが
る。
備による供給方式に比し、設備費、ランニングコスト、
品質確保上で比較にならぬほど優れるばかりでなく、配
管による場合では栽培トイの条間がばらばらになる混植
に対応するのは大変な負担となるが、一向に負担になる
ことがない利点をも有し、栽培の可能範囲を拡げ得る。
さらに具体的には、1日に5回程度給水樋に養液をため
る方式なのでNFT方式に比べ簡単、ポンプ容量は小さ
く、運転時間も少なく、設備、運転経費節減につなが
る。
【図1】本発明装置適用のムービングベンチ全長図であ
る。
る。
【図2】図1中矢視A図である。
【図3】図1中矢視B図である。
【図4】aは採用栽培トイの縦断図、bは定植板の説明
図である。
図である。
【図5】本発明における栽培トイ先端部説明図である。
【図6】本発明の給水要部の説明図である。
【図7】本発明の給水要部紹介俯瞰図である。
【図8】本発明における給液肥トラフの液位制御装置の
説明図である。
説明図である。
【図9】本発明のスペーシング機構説明図である。
【図10】aは本発明のスペーシング機構の説明図、b
は要部説明図、cは要部作動説明図である。
は要部説明図、cは要部作動説明図である。
【図11】本発明のピッチ変更過程説明図である。
【図12】イ〜ホは本発明のスペーシング過程図であ
る。
る。
【図13】イ〜ホは本発明のスペーシング過程図であ
る。
る。
【図14】従来のムービングベンチシステムの全体図で
ある。
ある。
【図15】図14中の要部詳示図である。
【図16】図14中の要部詳示図である。
【図17】従来の配管設備の説明図である。
【図18】従来のムービングベンチシステムの説明図で
ある。
ある。
【図19】図18の部材説明図である。
【図20】図18の要部詳示図である。
【図21】従来のムービングベンチシステムの説明図で
ある。
ある。
1 トラフ 1a 係合部材 1b 突部 2 回転ねじ棒 2a 螺旋溝 3 始端側 4 終端側 5 ガイド用トラック 5a 溝路 6 液肥供給ノズル 7 排液トラフ 8 ポンプ 9 マニホルド 10 供給管 11 植物 12 出口孔 13 液肥(養液) 14 トラフ 14a ガイド 15 移送体 16 スペーシングロッド 17 トラフ受け部 18 ベルト状定植板 19 鉢孔 20 付脚 21 凹み 22 突起部 23 供給ノズル 24 集液トラフ 25 排液トラフ 26 液肥(養液) 27 トラフ 27a サドル 28 ベンチ 29 ムービングベンチ 30 走行架台 31 駆動側送行スプロケット 32 従動側スプロケット 33 駆動モーター 34 ガイドレール 35,36 脚 37 栽培トイ 37a ローラーチェーン係止用ずれ止めプレート 38 給液肥トラフ 39 集液トラフ 40 ねじ棒 41 定植板 42 鉢孔 43 架け乗せ用プレート 44 枢止 45 給水付帯 46 液肥 47 カバー 48 野菜 50 ドレーン 51 電動弁 52 タンク 53 ローラーチェーン 54 回転バー 54a 最前位ストッパー 55 モーター 56 伝動ベルト 57,58,59 ストップ装置制御用センサー
Claims (4)
- 【請求項1】ベンチ枠の左・右に搭載の栽培トイに勾配
を付与するべくレベル差をもって搬送用の1対のローラ
ーチェーンを架装し、当該ローラーチェーンに並行して
ベンチ送り始端側の初期ピッチ部分に回転バーに該初期
ピッチ間隔にてストッパー群を突設して回転で該ストッ
パーの立ち上がりで栽培トイを停止し、待避動で栽培ト
イの進行を許容するストップ装置を配し、最前位ストッ
パー前方には該栽培トイの接近で感知作動する進行2番
目のトイ停止用の該ストップ装置制御用センサーとさら
に前方には第2段目のピッチ間隔位置にて該2番目のト
イの停止を解除するストップ装置制御用センサーとを配
備し、栽培トイ持ち上がり側にこれと上端レベルを一致
させる態様に液位レベル制御可能な給液肥トラフを配
し、該栽培トイの持ち上がり端には該給液肥トラフへの
架け乗せ用プレートを持ち出しさせて設けたうえに該栽
培トイ全長には給水布帯を敷設すると共に当該給水布帯
の一端を該架け乗せ用プレート上をはわせたうえ該給液
肥トラフ内に垂れ下げて組み付けし、栽培トイ持ち上が
り端へ液肥供給と野菜の根への養分供給をその一端を該
給液肥トラフ内に滞留の液肥に差し入れの給水布帯を介
してなすとしたことを特徴とする水耕栽培施設のムービ
ングベンチシステム。 - 【請求項2】トイ停止解除制御用センサーを異なるピッ
チ間隔位置に複数設置するとした請求項1記載の水耕栽
培施設のムービングベンチシステム。 - 【請求項3】架け乗せ用プレート上の給水布帯に重し兼
藻発生阻止用のカバーを載せるとした請求項1又は2記
載の水耕栽培施設のムービングベンチシステム。 - 【請求項4】給液肥トラフに液肥供給保全用の高、水分
ストレス用の低2種の液位レベル制御機構を設けた請求
項1,2又は3記載の水耕栽培施設のムービングベンチ
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36391899A JP3257629B2 (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 水耕栽培施設のムービングベンチシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36391899A JP3257629B2 (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 水耕栽培施設のムービングベンチシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001178289A true JP2001178289A (ja) | 2001-07-03 |
JP3257629B2 JP3257629B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=18480520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36391899A Expired - Fee Related JP3257629B2 (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 水耕栽培施設のムービングベンチシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257629B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7188451B2 (en) * | 2003-08-18 | 2007-03-13 | Ted Marchildon | Plant growing machine |
US20130305601A1 (en) * | 2011-02-17 | 2013-11-21 | Young Hwan Park | Plant cultivation system |
WO2016125297A1 (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-11 | 不二精工株式会社 | 植物栽培装置 |
CN109534912A (zh) * | 2019-01-15 | 2019-03-29 | 贵阳市绿之源现代农业工程研究所 | 一种微量元素新型肥料 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02283222A (ja) * | 1989-04-21 | 1990-11-20 | Suido Kiko Kk | 水耕栽培方法及び装置 |
JPH0823804A (ja) * | 1994-07-14 | 1996-01-30 | Kawatetsu Life Kk | 水耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群移動装置 |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36391899A patent/JP3257629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016125297A1 (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-11 | 不二精工株式会社 | 植物栽培装置 |
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US10568279B2 (en) | 2015-02-06 | 2020-02-25 | Fuji Seiko Co., Ltd. | Plant cultivation device |
AU2015381090B2 (en) * | 2015-02-06 | 2020-03-12 | Fuji Seiko Co.,Ltd. | Plant cultivation device |
CN109534912A (zh) * | 2019-01-15 | 2019-03-29 | 贵阳市绿之源现代农业工程研究所 | 一种微量元素新型肥料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3257629B2 (ja) | 2002-02-18 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |