JP2001178230A - 収穫機における機体前部の高さ調節装置 - Google Patents

収穫機における機体前部の高さ調節装置

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JP2001178230A
JP2001178230A JP2000357948A JP2000357948A JP2001178230A JP 2001178230 A JP2001178230 A JP 2001178230A JP 2000357948 A JP2000357948 A JP 2000357948A JP 2000357948 A JP2000357948 A JP 2000357948A JP 2001178230 A JP2001178230 A JP 2001178230A
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weeding
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JP2000357948A
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English (en)
Inventor
Seiji Teramoto
省二 寺元
Mikio Matsui
幹夫 松井
Yukihiro Fukuda
幸広 福田
Akito Watanabe
章人 渡邊
Nobuyuki Irie
信行 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畝(W)に沿わせて機体を走行させ、畝に育
成されている玉葱等の根茎作物の茎葉部を、機体の前部
に装着されている分草装置(1)で掻き分けて引き起こ
すようにしてある収穫機において、機体に対して上下変
位させて機体の前部を適当高さに保持する為のゲージ輪
(29)を備える場合、分草装置(1)が引き起こそう
とする茎葉部をゲ−ジ輪(29)が踏みつけたりして、
作業上の不具合が生じるのを解決する。 【解決手段】 ゲージ輪(29)の接地点を分草装置
(1)の作用始端位置より後退させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀類又は玉葱や人
参及び大根等根茎作物を圃場から収穫する穀類又は根茎
収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、根茎作物の茎葉部を
掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置
を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する調節装
置を備えた玉葱収穫機において、上下調節可能に取り付
けたゲ−ジホイルが特開平9−266716に実施例と
して開示されたものが知られている。
【0003】ところが、この種の収穫機では収穫物の茎
葉部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分
草装置とゲ−ジホイルとの相対位置が不明瞭で、上下調
節のみ考慮して装着されているのが一般的であり、この
場合、分草装置が掬い上げようとする茎葉部をゲ−ジホ
イルが踏みつけたりして、作業上の不具合が生じる場合
があり作業能率の低下をも誘発する問題点を潜在させて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術に
おいての前記不具合を解決するためになされたもので、
機体前部の高さ調節装置の機能をより有効に作用させ、
且つ分草装置等関連装置との相対位置での不具合を生じ
ないように機体前部高さ調節装置の構成を案出した穀類
又は根茎収穫機を提供する事である。
【0005】
【課題を解決するための手段】穀類又は根茎作物の茎葉
部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草
装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する調
節装置を備えた穀類又は根茎収穫機において、機体前部
高さ調節装置に装着したゲ−ジ輪又はゲ−ジ橇等の接地
点に於ける傾斜角を分草装置の傾斜角より大なる構造に
した。
【0006】更に、該機体前部高さ調節装置に装着した
ゲ−ジ輪又はゲ−ジ橇等の上下調節を目的に、伸縮自在
に構成した調節装置の伸縮部である支持筒の伸縮方向を
分草装置の上端に向け、その上で機体前部高さ調節装置
の上端を分草装置の上端部に近設させて、分草装置の引
起タインの作用始端位置と相対性を持たせてゲ−ジ輪又
はゲ−ジ橇等の接地点を後退させ、ゲ−ジ輪又はゲ−ジ
橇が分草装置で引き上げようとする茎葉部を踏みつけな
いようにして、作業上の不具合を回避すると同時に可及
的に上下調節の垂直方向のストロ−クを大きくするよう
に構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は穀類又は根茎収穫機にて
収穫作業を行う際、作物の成育状況による茎葉部の状態
に適合するように分草装置を上下調節する時、特に根茎
類の作付体系や種類による各種畝高さへの調整をも考慮
して、適正なる上下調節を可能とする様に構成した機体
前部高さ調節装置を分草装置に付設して、該調節装置と
分草装置との相対位置及び取付け角度について、作業上
の不具合がないように案出したもので、玉葱収穫機を実
施例としたものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の要部に係わる機体前
部側面図で、機体前部高さ調節装置に装着したゲ−ジ輪
と分草装置との側面相対位置及び各々の取付け角度を側
面視したものである。また図2は本発明の要部に係わる
機体前部正面図でゲ−ジ輪と分草装置の相対位置を正面
視したものである。図3はゲ−ジ輪を装着した調節装置
の側面図である。図4は本発明に係わる実施例としての
玉葱収穫機の全体側面図であり、図5は同平面図であ
る。 図6は下部搬送装置と整列搬送装置を連設した平
面視図で、図7は下部搬送装置を断面にし整列搬送装置
を連設した側面視図である。図8は整列搬送装置を側面
視した断面図で、図9は機体側面視における切断装置の
装着状況説明図である。図10は切断装置の取付け構造
断面図である。
【0009】まず、実施例としての玉葱収穫機の全体構
成について、図4及び図5を主に参照して説明すると、
(1)は機体の最前部に装着されている分草装置で、左
右方向の一定間隔毎に複数個設けた縦廻し形の分草体
(1b)で構成され、該分草体(1b)は2個のプ−リ
に巻掛けられ周回する引起タイン(1a)付きチェンと
分草体(1b)の先端に固設された分草棒(1c)から
なり、機体の進行中斜め上方(U1)へ移動される引起
タイン(1a)により玉葱などの作物の茎葉部を掻き分
けて引き起こすようにしてある。
【0010】各分草体(1b)の先端に固設された分草
棒(1c)は斜め前方下向きへ延出されていて、該分草
棒(1c)は機体の進行中、作物の茎葉部を掬い分ける
ものである。
【0011】(3)は突起付きベルト(4)を巻掛けて
成る掻込み搬送体(3a)(3b)を左右一対に対峙構
成した掻込み装置で、各突起付きベルト(4)を掻込み
装置(3)の先端部外方から中央箇所へ向けて周回移動
させ、続いて斜め上後方へ直線移動させることにより、
分草装置(1)が引き起こした作物の茎葉部を掻込み装
置(3)の下部中央へ掻き込んで斜め上方(U2)へ押
し上げるように構成されている。
【0012】(5)は無端帯搬送ベルト(6)と複数個
のプ−リ(7a)(7b)を内蔵し構成された引抜き搬
送体(5a)(5b)を左右一対に対峙構成した引抜き
装置である。一対の無端帯搬送ベルト(6)(6)は対
向して、相互の間を引抜き搬送経路(H)とした。
【0013】この引抜き装置(5)は掻込み装置(3)
の掻き込んだ茎葉部の比較的上部を引抜き搬送経路
(H)の搬送始端部で受け継ぎ、続いて引抜き装置
(5)で挟持して斜め上後方(U3)へ搬送するが、こ
の搬送過程で該引抜き装置(5)の下方に配設した左右
一対の堀取り刃(8)(8)の振動作用によって膨軟に
なった畝面から作物を機体の前進に伴い引抜き、後方斜
め上方に搬送するように構成されている。
【0014】引抜き装置(5)の下方には下部搬送装置
(9)が設けてあり、該下部搬送装置(9)は図4及び
図6に示すように左右一対の下部搬送体(9a)(9
b)からなり、これの前後傾斜は引抜き装置(5)のそ
れよりも緩やかにしてある。左右下部搬送体(9a)
(9b)は前後一対のプ−リ(11)(12)に各々下
部搬送ベルト(13)を巻掛けて形成し、該下部搬送ベ
ルト(13)(13)は互いに対向し、これらベルト
(13)(13)間を茎葉部の下部搬送経路(K)とし
た。
【0015】図4や図6及び図7に示す様に引抜き装置
(5)の下方で、しかも下部搬送装置(9)の終端側の
位置には整列搬送装置(15)が連設されている。該整
列搬送装置(15)の構成は、図8に示す様に駆動プ−
リ(16)と従動プ−リ(17)に無端状の搬送ベルト
(18)を巻掛け、図7に示す様に始端側を高く終端側
を低く傾斜させ、更に平面部を前傾した状態で斜設し、
下部搬送装置(9)に連設した伝動部(19)を介して
整列搬送駆動軸(34)に軸着した駆動プ−リ(16)
を回転させ、搬送ベルト(18)の下側部(18a)を
後方下向きに周回させ、作物を搬送放出するように形成
してある。
【0016】また、図6や図7に示す様に下部搬送装置
(9)の終端部に継送装置(20)を設けてある。該継
送装置(20)は下部搬送装置(9)の後部左側のプ−
リ(12)と一体の回転中心軸(21)にスタ−ホイ−
ル(22)を軸着すると共に、下部搬送装置(9)の後
部左側のプ−リ(12)の下方に回転中心軸(21)に
軸着された案内ロ−ラ(23)を設けた構成にしてあ
る。
【0017】尚、整列搬送装置(15)の一部をなす2
本の案内棒(24a)(24b)は下部搬送装置(9)
の搬送経路(k)に関連させて配置するとともに搬送ベ
ルト(18)の下側の左右方向に対向するように案内棒
調節ボルト(24c)を介して螺着されている。尚、案
内棒(24a)には玉部を漸次持ち上げ、玉部の姿勢を
横向きにする樹脂製誘導板(24)が固着してある。
【0018】図4や図5及び図9に示すように、(2
6)(26)は機体に装着された2個の走行車輪で、
(27)は引抜き装置(5)を駆動する駆動軸を軸支し
た駆動ケ−スであり、(29)は機体の前部を適当高さ
に保持する為のゲ−ジ輪で、(30)は該ゲ−ジ輪(2
9)を機体に対し上下変位させる為のゲ−ジ輪調節ハン
ドルである。
【0019】更に、本発明の要部に係わる構成を図1〜
図3を参照しながら詳述すると、分草装置(1)は複数
個の縦廻し分草体(1b)で構成されているが、駆動系
は一本の引起駆動軸に集約され伝動筒(2)に内蔵され
ていて、分草装置(1)は該伝動筒(2)を連設した主
伝動ケ−スを介して車軸支点に上下回動自在に取り付け
てある。一方、伸縮可能に構成した機体前部高さ調節装
置(37)を分草装置(1)に付設固着して、ゲ−ジ輪
調節ハンドル(30)を介して任意に機体前部に装着し
た分草装置(1)の地上高を適正なる高さに調節する事
が出来る。
【0020】本発明は分草装置(1)と機体前部高さ調
節装置(37)に装着したゲ−ジ輪(29)との取付相
対位置を工夫したもので、図1に示した様に分草装置
(1)の傾斜角(A)より高さ調節装置(37)の傾斜
角(B)を大きくして、更にゲ−ジ輪(29)の接地点
を支点として機体前部高さ調節装置(37)の伸縮部を
構成する支持筒(42)の伸縮方向を分草装置の上端方
向に向ける事により、各縦廻し分草体(1b)の先端か
ら斜め前方下向きへ延設した分草棒(1c)の接地点及
び引起タイン(1a)の作用始端位置よりゲ−ジ輪(2
9)の接地点を後退させ、該後退距離を大きく設定する
事が出来るので、分草棒(1c)が掬い上げ分け整える
茎葉部をゲ−ジ輪(29)が踏みつける事がなく収穫作
業時の不具合を回避することが出来る。尚、別案として
ゲ−ジ輪(29)の代わりに橇を装着しても同様であ
る。
【0021】加えて、機体前部高さ調節装置(37)の
上端を分草装置(1)の縦廻し分草体(1b)の上端に
近設させたことによって、伸縮ストロ−クの垂直分を大
きくした上で、分草装置(1)の高さ一杯に納めること
が出来た。
【0022】該機体前部高さ調節装置(37)の構造を
図3を参照しながら詳述すると、ゲ−ジ輪調節ハンドル
(30)の先端に連設したベベルケ−ス(38)に内蔵
された一対のベベルギヤを介して継手軸(41)と螺子
軸(43)がピン(40)で接合され、ベベルケ−ス
(38)から螺子軸(43)が突出した構成とし、該螺
子軸(43)を支持筒(42)を構成する外筒(42
b)に挿着し、外筒取付金(39)にてベベルケ−ス
(38)に固着している。一方、同じく支持筒(42)
を構成する内筒(42a)には螺子コマ(44)か固着
されていて、螺子軸(43)に螺子コマ(44)を螺合
させる事によって、調節ハンドル(30)を操作すると
ベベルギヤから螺子軸(43)に伝導された回転運動が
直線運動に変換され、支持筒(42)は伸縮するのであ
る。
【0023】内筒(42a)と外筒(42b)の挿着重
合により構成された支持筒(42)は、内筒(42a)
の先端にア−ム(42c)を溶着し、該ア−ム(42
c)にゲ−ジ輪(29)が軸着されていて、該ゲ−ジ輪
(29)は機体前部の保持点となり支持筒(42)の伸
縮作用時の支点となる。尚、別案としてゲ−ジ輪(2
9)の代わりに橇を軸着しても同様である。
【0024】引抜き装置(5)と下部搬送装置(9)の
間には図5と図9に示す様に切断装置(14)が設けて
あり、該切断装置(14)は高さ位置を変更調整自在に
装設され、茎葉部の切断位置を無段階で任意に変更調整
する事が出来る。
【0025】即ち、図10に示すように、機体に固設し
た支持板(14a)に断面がコ字形をした案内板(14
b)をボルトで固定し、該案内板(14b)の略中央部
に長孔を形成し、一方では切断装置(14)に取付部と
して鍔部(14c)を設けて、該鍔部を案内板(14
b)の長孔に嵌合させ、長孔の長さ内で任意の位置で角
付きナット(14p)で締結固定するように形成してあ
る。又、図10に示すように駆動軸(14d)と切断装
置(14)の入力軸(14e)の各々に自在継ぎ手(1
4f)(14f)の一端部を結合させ、該自在継ぎ手
(14f)(14f)の他端部間を伝動軸(14g)で
結合する。この際、伝動軸(14g)はスプライン嵌合
(S)により伸縮自在になっている。そして、伝動軸
(14g)は塩ビ管などの剛性管(14h)で被い、該
剛性管(14h)の各端部と伝動ケ−ス(14j)の側
面及び切断装置(14)のフレ−ム(14k)とは軟質
樹脂やゴム材等の撓曲自在管(14n)で結合する。
【0026】エンジン(E)に直結した走行伝動装置
(33)の前部に連設された出力ケ−スに、内蔵してあ
る出力軸に連動した引抜き装置(5)の駆動軸は、左右
上プ−リ(7a)(7a)を介して引抜き装置(5)を
駆動し、引抜き装置(5)の左右下プ−リ(7b)(7
b)のプ−リ軸に連結した左右チェン伝動部(28)
(28)を介して左右一対の掻込み装置(3)の駆動と
同じく対を成す下部搬送装置(9)の駆動に分岐し、図
6に示すように該下部搬送装置(9)の終端部より突出
した伝動部(19)を形成する伝動ケ−ス(19a)に
内蔵された伝動中継軸(10)から中間軸(19b)及
び複数個のベベルギヤを介して整列搬送駆動軸(34)
により整列搬送装置(15)を駆動するように構成され
ている。整列搬送装置(15)の仕組構成は伝動部品を
含めて、整列搬送装置(15)として独立した構成とな
り仕組みで機体から着脱自在になっている。(31)は
操縦ハンドルであり、(32)は左側の引抜き搬送体
(5a)の上端内方から円弧方向の外側へ移送可能とし
た茎葉排出装置である。
【0027】更に詳細を図6から図8を参照して記述す
ると、下部搬送装置(9)の左右一対を成す下部搬送体
(9a)(9b)の前プ−リ(11)(11)は入力さ
れた動力を下部搬送ベルト(13)(13)を介して後
プ−リ(12)(12)に伝動し、そこで右側下部搬送
体(9b)の後プ−リ(12)を軸着した伝動中継軸
(10)は中間軸(19b)とベベルギヤを介して結合
し、同じくベベルギヤを介して中間軸(19b)は整列
搬送装置(15)の駆動軸(34)と結合して、該駆動
軸(34)に軸着した駆動プ−リ(16)によって、従
動プ−リ(17)との間に巻掛けた搬送ベルト(18)
が駆動されるように構成されている。
【0028】そこで、伝動中継軸(10)と中間軸(1
9b)及びベベルギヤを内蔵した伝動ケ−ス(19a)
と整列搬送駆動軸(34)を内蔵し整列搬送装置(1
5)仕組みの一端を構成する連結ケ−ス(35)を嵌合
させ、セットボルト(36)で固定すると、機体に整列
搬送装置(15)仕組を装着した状態になり、逆にセッ
トボルト(36)を緩めるだけで、整列搬送装置(1
5)を仕組みで取り外す事が出来るようになっている。
【0029】以下、上記の様に構成した玉葱収穫機で玉
葱を収穫する際の作動を説明する。図4に示す様に畝
(W)に沿わせて機体を走行させると、畝面に育成され
ている玉葱の茎葉部を分草棒(1c)が掬い上げるが、
この時、分草装置(1)の地上高を適正なる高さに調節
する為に、調節ハンドル(30)を廻して、ゲ−ジ輪
(29)を支点に高さ調節装置(37)の伸縮調整をや
り、玉葱の成育状況や茎葉部の状態及び畝高さに適合さ
せて分草装置(1)の地上高を調節し、該分草装置
(1)の作動により引起タイン(1a)が斜め上方(U
1)へ移動し茎葉部を掻き分け引起していき、掻込み装
置(3)に受け継ぐ、引続き突起付きベルト(4)が斜
め上後方(U2)へ移動しながら茎葉部を引抜き装置
(5)の始端部に掻き込んでいくが、この行程に合わせ
て掘取り刃(8)(8)は畝面を適正に調整された深さ
で膨軟にすると同時に引抜き装置(5)は茎葉部の比較
的上部を挟持して玉葱を引抜き、後方の斜め上方(U
3)へ搬送する。
【0030】こうして搬送される玉葱の茎葉部は下部搬
送装置(9)の搬送始端部に供給され、この後は下部搬
送ベルト(13)(13)がこの茎葉部の下部を挟持
し、略水平方向の後部へ搬送するのである。
【0031】引抜き装置(5)と下部搬送装置(9)と
による搬送中、引抜き装置(5)は茎葉部を上方へ引張
し、一方では下部搬送装置(9)が下部搬送ベルト(1
3)(13)を介して玉部を係止してその上昇を阻止す
る。従って、下部搬送ベルト(13)(13)は茎葉部
の首部を挟持しつつ後方へ移動させ、また引抜き装置
(5)は下部搬送装置(9)との間に位置した茎葉部に
引上げ力を付与してこれを緊張状態にするのである。
【0032】こうして下部搬送装置(9)等による茎葉
部の搬送が進行すると、この搬送過程で、切断装置(1
4)の切刃(14r)が茎葉部を一定高さに調節した位
置で切断し、このように処理された玉葱はやがて継送装
置(20)に達する。
【0033】該継送装置(20)に達した茎葉部は下部
搬送装置(9)の搬送終端部に達する前に図6〜図7に
示す左側の下部搬送ベルト(13)若しくは案内棒(2
4a)(24b)の前端部と整列搬送装置(15)の搬
送ベルト(18)とで挟持されて後方へ搬送され、この
搬送過程で茎葉部にスタ−ホイ−ル(22)による係止
搬送作用が及ぶと共に玉部に案内ロ−ラ(23)による
案内作用が及び、茎葉部はスタ−ホイ−ル(22)の外
周の円弧に沿って周回し左側後方へ移動され、一方、玉
部は案内ロ−ラ(23)の周面に接して後方へ円滑に移
動される為、玉葱は確実に横倒し姿勢となされる。
【0034】こうして横倒しにされた茎葉部が、図6及
び図7に示す整列搬送装置(15)の始端部で搬送ベル
ト(18)と2本の案内棒調節ボルト(24c)(24
c)で調節可能に螺着した案内棒(24a)(24b)
とで挟持された後は、案内棒(24a)(24b)に対
して上側に位置する搬送ベルト(18)が茎葉部を案内
棒(24a)(24b)側に上方から押さえながら、互
いが協働して茎葉部を後方の斜め下方へ搬送するのであ
る。この搬送中、玉部は茎葉部で吊り下げられた状態と
なりながら、その側部を樹脂製誘導板(24)に誘導さ
れて少しづつ右側へ押されて漸次上昇されるようにな
る。
【0035】こうして玉部が整列搬送装置(15)の終
端部に達した時、茎葉部の倒れ姿勢は変化しなくてもそ
の首部の折れ曲がりは緩和された状態となり、玉葱は全
体的に横倒し姿勢となって、この姿勢のまま放出され畝
面上に落下する。
【0036】このような作動は機体の進行中に引き抜か
れた各玉葱について連続的に行われるのであり、収穫さ
れた玉葱は機体の走行跡の畝面上に一定の横倒し姿勢と
なって整列される。
【0037】また切断装置(14)で切り離された茎葉
部の先部は、引抜き装置(5)により更に上方へ搬送さ
れた後、茎葉排出装置(32)により横方へ搬送され、
機体側方へ落下される。
【0038】一方、収穫作業体系では茎葉部を出来るだ
け残さないように首部で切断する必要がある場合、切断
装置(14)の高さを調節して茎葉部の首部で切断する
のであるが、図10を参考に詳述すると、角付ナット
(14p)を緩め案内板(14b)の長穴に沿って切断
装置(14)の本体を下方へ変位させて希望する切断位
置に調節して、再び角付ナット(14p)と本体の鍔部
(14c)とで案内板(14b)に締結固定する。この
際、伝動軸(14g)はスプライン嵌合(S)部で長さ
を調整し、また自在継ぎ手(14f)や撓曲自在管(1
4h)が適当に屈折して円滑に操作され、伝動上も無理
なく切刃(14r)が作動される。
【0039】この様な収穫作業体系では、下部搬送装置
(9)の挟持部分を残して茎葉部は首部で切断されるの
で、玉部の向きを揃える必要がなく整列搬送装置(1
5)は無用となるばかりでなく、茎葉部を切断された玉
部は整列搬送装置(15)に挟持されずに搬送ベルト
(18)との不規則な接触作動が障害となって、玉部の
放出位置が乱れ、後の収集作業上不具合を生じるので、
整列搬送装置(15)は取り外せる様に構成されてい
て、この時は案内棒(24a)及び(24b)も案内棒
調節ボルト(24c)を緩めて取り外せる様になってい
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記述されるような効果を奏する。
【0041】穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け
整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備え、該分
草装置等機体前部の高さを調整する調節装置を備えた穀
類又は根茎収穫機において、該高さ調節装置を後傾させ
て地面と成す傾斜角を同じく後傾した分草装置の傾斜角
より大きくしたので、垂直変位量を水平変位量よりも大
きくする事ができ、機体前部の上下調節が効果的に調節
操作に対して敏感に呼応するので、任意に調整する調節
ハンドルの操作を楽にする事ができた。
【0042】穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け
整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備え、該分
草装置等機体前部の高さを調整する調節装置を備えた穀
類又は根茎収穫機において、該高さ調節装置の伸縮方向
を分草装置の上端方向に向ける事によって、各縦廻し分
草体の下端における引起タインの作用始端位置より高さ
調節装置の接地点を後退させ、該後退距離を大きく設定
する事が出来るので、分草棒が掬い上げ引起タインが引
起し整えようとする茎葉部を高さ調節装置が踏みつける
事がなく収穫作業上の不具合を回避することが出来た。
【0043】加えて、穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い
上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備
え、該分草装置等機体前部の高さを調整する伸縮自在な
る調節装置を備えた根茎収穫機において、該高さ調節装
置の上端部を分草装置の上端に近設させることによっ
て、分草装置の下端における引起タインの作用始端位置
と相対性を持たせた上で高さ調節装置の接地点を後退さ
せ得て、同時に上下調節の垂直分ストロ−クを大きくす
る事ができたので、作付体系や根茎作物の種類による各
種畝高さに対し適用性の大なるものを提供することが出
来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部に係る分草装置と機体前部高さ調
節装置との相対側面図である。
【図2】本発明の要部に係る分草装置と機体前部高さ調
節装置との相対正面図である。
【図3】本発明に係る機体前部高さ調節装置の側面視構
造説明図である。
【図4】本発明の実施例に係る玉葱収穫機の全体側面図
である。
【図5】本発明の実施例に係る玉葱収穫機の全体平面図
である。
【図6】本発明の実施例に係る下部搬送装置の平面図で
ある。
【図7】本発明の実施例に係る下部搬送装置の断面図で
ある。
【図8】本発明の実施例に係る整列搬送装置の断面図で
ある。
【図9】本発明の実施例に係る玉葱収穫機と装着された
切断装置の側面図である。
【図10】本発明の実施例に係る玉葱収穫機の切断装置
取付け構造の断面図である。
【符号の説明】
E エンジン 1 分草装置 2 伝動筒 3 掻込み装置 5 引抜き装置 8 堀取り刃 9 下部搬送装置 14 切断装置 15 整列搬送装置 26 走行車輪 29 ゲ−ジ輪 30 ゲ−ジ輪調節ハンドル 33 走行伝動装置 37 機体前部高さ調節装置 42 支持筒 42a 内筒 42b 外筒 43 螺子軸 44 螺子コマ H 引抜き搬送経路 K 下部搬送経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 幸広 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内 (72)発明者 渡邊 章人 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内 (72)発明者 入江 信行 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畝に沿わせて機体を走行させ、畝に育成
    されている根茎作物の茎葉部を、機体の前部に装着され
    ている分草装置で掻き分けて引き起こすようにしてある
    収穫機において、機体に対して上下変位させて機体の前
    部を適当高さに保持する為のゲージ輪を備え、該ゲージ
    輪の接地点を分草装置の作用始端位置より後退させるこ
    とを特徴とする収穫機における機体前部の高さ調節装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113207406A (zh) * 2021-05-12 2021-08-06 金华市农业科学研究院(浙江省农业机械研究院) 一种垄作薯类碎蔓机

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