JP2001177470A - 移動局装置、基地局装置および送信電力制御方法 - Google Patents

移動局装置、基地局装置および送信電力制御方法

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JP2001177470A
JP2001177470A JP36214299A JP36214299A JP2001177470A JP 2001177470 A JP2001177470 A JP 2001177470A JP 36214299 A JP36214299 A JP 36214299A JP 36214299 A JP36214299 A JP 36214299A JP 2001177470 A JP2001177470 A JP 2001177470A
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transmission
transmission rate
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mobile station
power control
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English (en)
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Kenshin Arima
健晋 有馬
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下り回線にクローズドループ送信電力制
御を適用した場合に、可変レート伝送により送信電力が
変動する信号に対しても正しく送信電力制御ビットを生
成するとともに、精度良く送信電力制御を行うこと。 【解決手段】 規格化受信電力算出部209が、各スロ
ット毎にユーザ受信電力値をパイロット受信電力値によ
って規格化し、伝送レート判定部211が、複数の規格
化受信電力値間の比較結果に従ってユーザデータの伝送
レートを判定し、受信電力補正部213が、判定された
伝送レートに応じてユーザ受信電力値を補正し、送信電
力制御ビット生成部214が、補正されたユーザ受信電
力値と基準電力記憶部215に記憶されている基準電力
値との比較結果に従って送信電力制御ビットを生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局装置、基地
局装置および送信電力制御方法に関し、特にCDMA(C
ode Division Multiple Access:符号分割多重)方式の
移動体通信システムにおいて用いられる移動局装置、基
地局装置および送信電力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式の移動体通信システムにお
いては、収容チャネル数を増大させるための方法として
送信電力制御が行われる。また、CDMA方式の移動体
通信システムにおける音声通信では、音声の有音・無音
状態によって音声データの伝送レートを変化させるとと
もに、その伝送速度に応じて送信電力を制御することに
より、さらに収容チャネル数を増大させる送信電力制御
方法が知られている。
【0003】送信電力制御方法のひとつして、クローズ
ドループ送信電力制御方法がある。クローズドループ送
信電力制御方法では、基地局装置は、移動局装置から受
信した信号の受信電力と所定の基準電力との比較結果に
従って、送信電力の上下を移動局装置に対し指示する送
信電力制御ビットを移動局装置へ送信する。そして、移
動局装置は、送信電力制御ビットに従って、信号の送信
電力を調整する。このような動作が、1.25ms程度
の周期で行われることにより、上り回線(移動局装置→
基地局装置)と下り回線(基地局装置→移動局装置)との
異なるフェージングによる数十Hz程度までの瞬時値変
動が補償される。このような送信電力制御方法の一例
が、第2776632号特許公報に示されている。
【0004】クローズドループ送信電力制御方法では、
下り回線において可変レートの音声データが送信されて
いる場合、基地局装置は、図16に示すように、データ
部分については伝送レートよって送信電力を変化させて
送信するが、送信電力制御ビットについては固定電力で
送信する。
【0005】図16は、可変レートで音声データを送信
した場合の送信電力の変化を示した図である。図16に
示すように、一般に音声データについては、20ms程
度の単位で1フレームが構成され、基地局装置は、フレ
ーム単位で、伝送レートを、有音時の最大レート、1/
2レート、1/4レート、1/8レートと、音声の有無
に応じて変化させる。その際、基地局装置は、送信電力
も同様に変化させることで、他の移動局装置への干渉を
低減している。このとき、情報ビット当たりの送信パワ
ーは伝送レートによらずに一定に保持されるので、音声
データの品質が劣化することはない。また、基地局装置
は、送信電力制御ビットについては、1.25ms程度
の周期で固定電力で送信する。これにより、送信電力制
御ビットの移動局装置での受信品質が一定に保持され
る。
【0006】以上のように、CDMA方式の移動体通信
システムでは、従来、クローズドループによる送信電力
制御方法は、上り回線にのみ適用され、下り回線には適
用されていない。しかし、下り回線にもクローズドルー
プ送信電力制御を適用することにより、フェージングに
よる受信電力の瞬時変動を補償して、回線品質を改善す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェー
ジングを補償するために下り回線にクローズドループ送
信電力制御を適用した場合、移動局装置では、下り回線
の受信電力を一定周期で低遅延で測定する必要がある。
このとき、伝送レートの変化によって、基地局装置から
送信される音声データの送信電力が変化している場合、
従来の移動局装置では、受信電力が変化したときに、無
線伝播路での伝播損失が変化したのか、または伝送レー
トが変化したのか、どちらが変化して受信電力が変化し
たのかを判別することができない、という問題がある。
移動局装置は、判別することができないと、送信電力制
御ビットを正しく生成することができない。
【0008】また、下り回線に適用されるクローズドル
ープ送信電力制御では、伝送レートによらずに固定の送
信電力で基地局装置から送信電力制御ビットが送信され
るため、移動局装置では、送信電力制御ビットの受信電
力を測定することにより、伝播損失を推定することがで
きる。しかし、図16に示すように、送信電力制御ビッ
トは1.25msに1ビットしか基地局装置から送信さ
れないため、移動局装置が送信電力制御ビットの受信電
力のみに従って電力制御ビットを生成すると、送信電力
制御の精度が低くなる、という問題がある。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、下り回線にクローズドループ送信電力制御を適用
した場合に、可変レート伝送により送信電力が変動する
信号に対しても正しく送信電力制御ビットを生成すると
ともに、精度良く送信電力制御を行うことができる移動
局装置、基地局装置および送信電力制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の移動局装置は、
伝送レートを判定する判定手段と、受信信号から求めら
れた受信電力値とあらかじめ設定された基準電力値との
比較結果に従って送信電力制御ビットを生成する生成手
段と、前記判定手段にて判定された伝送レートに応じて
前記受信電力値および前記基準電力値のいずれか一方を
補正する補正手段と、を具備する構成を採る。
【0011】この構成によれば、伝送レートに応じて受
信電力値および基準電力値のいずれか一方を補正するた
め、伝送レートの変化による受信電力の変化を考慮し
て、送信電力制御ビットを生成することができる。従っ
て、この構成によれば、伝送レートに応じて送信電力が
変化する信号についても、伝搬損失の変動による受信品
質の変動を正しく検出することができるため、正しく送
信電力制御ビットを生成することができ、低遅延で精度
良く送信電力制御を行うことができる。
【0012】本発明の移動局装置は、判定手段が、受信
信号から求められたユーザ受信電力値をパイロット受信
電力値によって伝送単位毎に規格化する規格化手段と、
規格化された複数のユーザ受信電力値の比較結果に従っ
てユーザデータの伝送レート値を算出する算出手段と、
を具備する構成を採る。
【0013】この構成によれば、可変レートにより送信
されるユーザデータの受信電力をパイロットチャネル信
号の受信電力で規格化するため、ユーザデータの受信電
力の変化分を伝送レートの変化に起因する成分のみとす
ることができる。
【0014】本発明の移動局装置は、算出手段が、基地
局装置から送信された送信電力制御ビットに従って送信
電力制御されていないユーザデータの規格化されたユー
ザ受信電力値とパイロット受信電力値とから基準伝送レ
ート値を算出し、前記基準伝送レート値を基準としてユ
ーザデータの伝送レート値を算出する構成を採る。
【0015】本発明の基地局装置は、上記移動局装置と
通信を行う基地局装置であって、通信開始後最初に送信
する伝送単位についてのみ、送信電力制御ビットに従っ
た送信電力制御を行わないユーザデータを送信する構成
を採る。
【0016】これらの構成によれば、移動局装置は通信
開始後最初に受信する伝送単位より基準伝送レート値を
算出することができるため、基準伝送レート値を基準と
してユーザデータの伝送レート値を算出することができ
る。
【0017】本発明の移動局装置は、算出手段が、所定
の間隔の伝送単位毎に、基準伝送レート値を算出する構
成を採る。
【0018】本発明の基地局装置は、上記移動局装置と
通信を行う基地局装置であって、所定の間隔の伝送単位
毎に、送信電力制御ビットに従った送信電力制御を行わ
ないユーザデータを送信する構成を採る。
【0019】これらの構成によれば、移動局装置では、
一定周期で基準伝送レートを改めて算出するため、フレ
ームの最終スロットと先頭スロットの規格化受信電力の
比を用いて行う伝送レートの判定についての精度を高め
ることができる。従って、これらの構成によれば、より
正しく送信電力制御ビットを生成することができ、送信
電力制御の精度をより高めることができる。
【0020】本発明の移動局装置は、算出手段が、既知
の伝送レート値を基準伝送レート値とし、前記基準伝送
レート値を基準としてユーザデータの伝送レート値を算
出する構成を採る。
【0021】本発明の基地局装置は、上記移動局装置と
通信を行う基地局装置であって、通信開始後最初に送信
する伝送単位についてのみ、既知の伝送レートでユーザ
データを送信する構成を採る。
【0022】これらの構成によれば、移動局装置では、
既知の伝送レートを基準伝送レートとするため、移動局
装置において基準伝送レート値を算出する必要がなくな
るので、基準伝送レート値の信頼性を高めることができ
るとともに、移動局装置の構成および処理内容を簡易に
することができる。
【0023】本発明の移動局装置は、算出手段が、所定
の間隔の伝送単位毎に、既知の伝送レート値を基準伝送
レート値とする構成を採る。
【0024】本発明の基地局装置は、上記移動局装置と
通信を行う基地局装置であって、所定の間隔の伝送単位
毎に、既知の伝送レートでユーザデータを送信する構成
を採る。
【0025】これらの構成によれば、移動局装置では、
一定周期で基準伝送レートを更新するため、フレームの
最終スロットと先頭スロットの規格化受信電力の比を用
いて行う伝送レートの判定についての精度を高めること
ができる。従って、これらの構成によれば、より正しく
送信電力制御ビットを生成することができ、送信電力制
御の精度をより高めることができる。
【0026】本発明の移動局装置は、算出手段が、基準
伝送レート値に規格化された複数のユーザ受信電力値の
比を乗ずることによりユーザデータの伝送レート値を算
出する構成を採る。
【0027】この構成によれば、ユーザデータの伝送レ
ート値を正確に算出することができる。
【0028】本発明の移動局装置は、判定手段が、ユー
ザデータの復号結果より伝送レートを判定する構成を採
る。
【0029】この構成によれば、復号結果より判定され
た伝送レート値から伝送レートの変化を検出し、伝送レ
ートに応じてユーザデータの受信電力値および基準電力
値のいずれか一方を補正して、伝送レートの変化による
受信電力の変化を考慮して、送信電力制御ビットを生成
するため、伝送レートに応じて送信電力が変化する信号
についても、正しく送信電力制御ビットを生成すること
ができ、精度良く送信電力制御を行うことができるとと
もに、移動局装置の構成および処理内容を簡易にするこ
とができる。
【0030】本発明の送信電力制御方法は、伝送レート
を判定し、受信信号から求めた受信電力値および基準電
力値のいずれか一方を判定した伝送レートに応じて補正
し、前記受信電力値と前記基準電力値との比較結果に従
って送信電力制御ビットを生成するようにした。
【0031】この方法によれば、伝送レートに応じてユ
ーザデータの受信電力値および基準電力値のいずれか一
方を補正するため、伝送レートの変化による受信電力の
変化を考慮して、送信電力制御ビットを生成することが
できる。従って、この方法によれば、伝送レートに応じ
て送信電力が変化する信号についても、伝搬損失の変動
による受信品質の変動を正しく検出することができるた
め、正しく送信電力制御ビットを生成することができ、
低遅延で精度良く送信電力制御を行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、伝送レートの変
化を検出し、伝送レートに応じてユーザデータの受信電
力値を補正し、または基準電力値を補正することによ
り、伝送レートの変化による受信電力の変化を考慮し
て、送信電力制御ビットを生成することである。
【0033】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0034】(実施の形態1)送信電力制御は、送信信
号のうちユーザデータに対してのみ行われ、パイロット
チャネル信号に対しては行われないため、パイロットチ
ャネル信号の受信電力の変化は、フェージング等による
伝搬損失の変化にのみ起因する。
【0035】そこで、本実施の形態に係る移動局装置、
基地局装置および送信電力制御方法は、可変レートによ
り送信されるユーザデータの受信電力をパイロットチャ
ネル信号の受信電力で規格化することにより、ユーザデ
ータの受信電力の変化分からフェージング等による伝播
損失の影響を除去し、ユーザデータの受信電力の変化分
を伝送レートの変化に起因する成分のみとした後、ユー
ザデータの受信電力の変化から伝送レートの変化を検出
し、伝送レートに応じてユーザデータの受信電力値を補
正し、または基準電力値を補正して、伝送レートの変化
による受信電力の変化を考慮して、送信電力制御ビット
を生成するものである。
【0036】以下、本発明の実施の形態1に係る移動局
装置、基地局装置および送信電力制御方法について説明
する。図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置
の送信系の概略構成を示す要部ブロック図である。ま
た、図2は、本発明の実施の形態1に係る移動局装置の
受信系の概略構成を示す要部ブロック図である。
【0037】図1に示す基地局装置において、送信レー
ト制御部101は、音声データを含むユーザデータの伝
送レートを、音声データの有無に応じて決定する。ここ
では、送信レート制御部101は、伝送レートをフレー
ム単位で、有音時の最大レート、1/2レート、1/4
レート、1/8レートと、音声の有無に応じて変化させ
る。符号化部102は、送信レート制御部102が決定
した伝送レートに基づいて、ユーザデータを符号化す
る。変調部103は、符号化されたユーザデータに所定
の変調処理を施す。ユーザデータ用拡散部104は、ユ
ーザデータを、ユーザデータ用の拡散コードで拡散す
る。
【0038】送信電力制御部105は、受信系において
抽出された送信電力制御ビットに従って、ユーザデータ
の送信電力を制御する。但し、送信電力制御部105
は、通信開始後最初に送信されるスロットについては、
送信電力制御ビットに基づく送信電力制御を行わない。
従って、通信開始後最初に送信されるスロットの送信電
力については伝搬損失に起因する電力制御は行われない
ため、通信開始後最初に送信されるスロットの送信電力
は伝送レートのみによって変化する。このようにするの
は、移動局装置において、送信電力制御されていないス
ロットの受信電力と、送信電力制御されずに基地局装置
から送信されるパイロットチャネル信号の受信電力とを
使用して、ユーザデータの伝送レートを判定するためで
ある。
【0039】また、送信電力制御部105は、送信レー
ト制御部102が決定した伝送レートに基づいて、ユー
ザデータの送信電力を制御する。最大レート時の送信電
力を1とすると、送信電力制御部105は、送信電力
を、1/2レート時には1/2、1/4レート時には1
/4、1/8レート時には1/8とする。
【0040】パイロットチャネル用拡散部106は、パ
イロットチャネル信号を、パイロットチャネル信号用の
拡散コードで拡散する。多重部107は、ユーザデータ
の信号とパイロットチャネル信号とを多重する。RF部
108は、多重信号に所定の無線処理を施し、多重信号
をアンテナ109を介して移動局装置へ送信する。
【0041】一方、図2に示す移動局装置において、R
F部202は、アンテナ201を介して受信した多重信
号に対して所定の無線処理を施す。
【0042】ユーザデータ用逆拡散部203は、多重信
号にユーザデータ用の拡散コードを掛け合わせて、多重
信号からユーザデータ部分の信号を取り出す。復調部2
04は、ユーザデータ部分の信号に対して、パイロット
チャネル信号を使用して検出した位相回転量を考慮し
て、復調処理を施す。復号部205は、復調されたユー
ザデータを復号する。
【0043】ユーザデータ用受信電力測定部206は、
ユーザデータ部分の信号の受信電力(以下、「ユーザ受
信電力」という。)を各スロット毎に測定する。パイロ
ットチャネル用逆拡散部207は、多重信号にパイロッ
トチャネル用の拡散コードを掛け合わせて、多重信号か
らパイロットチャネル信号を取り出す。パイロットチャ
ネル用受信電力測定部208は、パイロットチャネル信
号の受信電力(以下、「パイロット受信電力」とい
う。)を各スロット毎に測定する。
【0044】規格化受信電力算出部209は、ユーザ受
信電力をパイロット受信電力によって規格化する。具体
的には、規格化受信電力算出部209は、ユーザ受信電
力値をパイロット受信電力値によって除することによ
り、規格化されたユーザ受信電力(以下、「規格化受信
電力」という。)を算出する。規格化受信電力値は、規
格化受信電力記憶部210に記憶される。
【0045】この規格化を行うことによって、ユーザ受
信電力の変化分からフェージング等による伝播損失の影
響を除去することができる。つまり、規格化受信電力の
変化分は、伝送レートの変化にのみ起因することとな
る。これは、以下の理由による。
【0046】すなわち、基地局装置は、送信電力制御
を、ユーザデータに対してのみ行い、パイロットチャネ
ル信号に対して行わないので、パイロット受信電力の変
化は、フェージング等による伝搬損失の変化にのみ起因
する。従って、伝送レートの変化および伝搬損失によっ
て変化するユーザ受信電力を、伝搬損失のみによって変
化するパイロット受信電力で規格化することにより、ユ
ーザ受信電力の変化分から伝播損失の影響が除去され
る。従って、ユーザ受信電力の変化分を伝送レートの変
化に起因する成分のみにすることができる。
【0047】伝送レート判定部211は、規格化受信電
力を使用して、移動局装置が現在受信しているユーザデ
ータの伝送レートを判定する。
【0048】基地局装置は、ユーザデータのうち通信開
始後最初に送信するスロットと、パイロットチャネル信
号のすべてのスロットについては、送信電力制御ビット
による送信電力制御を行わない。また、基地局装置は、
パイロットチャネル信号を常にユーザデータの最大レー
ト時の送信電力で送信する。従って、まず、伝送レート
判定部211は、通信開始後最初に受信する送信電力制
御されていないスロットの規格受信電力とパイロット受
信電力とから伝送レートを算出することができる。
【0049】具体的には、伝送レート判定部211は、
パイロット受信電力に対する規格化受信電力の比を算出
する。そして、伝送レート判定部211は、算出した比
が1になった場合には、ユーザデータの伝送レートが最
大レートであると判定する。同様に、伝送レート判定部
211は、算出した比が1/2になった場合には、ユー
ザデータの伝送レートが最大レートの1/2、算出した
比が1/4になった場合には、ユーザデータの伝送レー
トが最大レートの1/4、算出した比が1/8になった
場合には、ユーザデータの伝送レートが最大レートの1
/8と判定する。最大レートの具体的な値(例えば、1
28kbps)は既知なため、伝送レート判定部211は、
算出した比に従って具体的な伝送レート値を判定し、判
定した伝送レート値を伝送レート保持部212へ保持す
る。伝送レート判定部211は、以下に述べるようにし
て、この保持された伝送レート値を基準として、次フレ
ームの伝送レートを判定する。なお、以下の説明では、
伝送レート判定の基準となる伝送レートを「基準伝送レ
ート」と呼ぶものとする。従って、ここでは、基準伝送
レートは、通信開始後最初に受信された送信電力制御さ
れていないスロットの規格化受信電力とパイロット受信
電力とから算出された伝送レートである。このように移
動局装置は、通信開始後最初に受信するスロットより基
準伝送レート値を算出することができるため、以降、移
動局装置は、基準伝送レート値を基準としてユーザデー
タの伝送レート値を正確に算出することができる。
【0050】また、伝送レート判定部211は、現在の
受信フレーム内の先頭スロットの規格化受信電力に対す
る、直前の受信フレーム内の最終スロットの規格化受信
電力(規格化受信電力記憶部210に記憶されている規
格化受信電力)の比を算出する。規格化受信電力間の変
化は伝送レートの変化にのみ起因するため、伝送レート
判定部211は、比を算出することにより、現在の受信
フレームの伝送レートを判定することができる。具体的
には、伝送レート判定部211は、比が1の場合には、
現在の受信フレームの伝送レートが、直前の受信フレー
ムの伝送レートと同一であると判定する。同様に、伝送
レート判定部211は、比が1/2、1/4、1/8の
場合には、現在の受信フレームの伝送レートが、直前の
受信フレームの伝送レートのそれぞれ1/2、1/4、
1/8であると判定する。そして、伝送レート判定部2
11は、伝送レート保持部212に保持にされている伝
送レート値に、算出した比を乗ずることにより、具体的
な伝送レート値を判定する。そして、伝送レート判定部
211は、判定した伝送レート値によって、伝送レート
保持部212に保持されている伝送レート値を更新す
る。
【0051】受信電力補正部213は、伝送レート保持
部212に保持されている伝送レート値に応じて、基準
電力との比較対象となるユーザ受信電力を補正する。具
体的には、受信電力補正部213は、伝送レート保持部
212に保持されている伝送レートが最大レートの場合
には、ユーザデータ用受信電力測定部206によって測
定されたユーザ受信電力値をそのまま送信電力制御ビッ
ト生成部214へ出力する。また、受信電力補正部21
3は、伝送レート保持部212に保持されている伝送レ
ートが最大レートの1/2、1/4、1/8の場合に
は、ユーザデータ用受信電力測定部206によって測定
されたユーザ受信電力値を、それぞれ、2倍、4倍、8
倍にして送信電力制御ビット生成部214へ出力する。
このようにすることにより、ユーザ受信電力の変化につ
いて伝送レートによる変化分が補償されるため、ユーザ
受信電力の変化は伝搬損失の影響による成分のみとな
る。従って、送信電力制御ビット生成部214は、伝送
レートによる変化分が補償されたユーザ受信電力を使用
して送信電力制御ビットを生成すれば、伝送レートが変
化した場合であっても、正しく送信電力制御ビットを生
成することができる。
【0052】送信電力制御ビット生成部214は、伝送
レートによる変化分が補償されたユーザ受信電力値が基
準電力記憶部215に記憶されている所定の基準値より
も大きい場合には、送信電力の減少を基地局装置へ指示
する送信電力制御ビットを生成する。また、送信電力制
御ビット生成部214は、伝送レートによる変化分が補
償されたユーザ受信電力値が基準電力記憶部215に記
憶されている所定の基準値以下の場合には、送信電力の
増大を基地局装置へ指示する送信電力制御ビットを生成
する。そして、送信電力制御ビット生成部214は、生
成した送信電力制御ビットを、移動局装置の送信系へ出
力する。送信系では、送信電力制御ビットが送信信号に
マッピングされる。基地局装置は、受信した送信電力制
御ビットに従って、送信電力を調整する。
【0053】次いで、上記構成を有する移動局装置およ
び基地局装置の動作について説明する。図3は、本発明
の実施の形態1に係る移動局装置および基地局装置の動
作を説明するための図である。
【0054】基地局装置は、図3(b)に示すように、
ユーザーデータのうち通信開始後最初に送信するスロッ
トについては、送信電力制御ビットに従う送信電力制御
を行わない。また、基地局装置は、図3(a)に示すパ
イロットチャネル信号のすべてのスロットについて送信
電力制御を行わない。
【0055】移動局装置においては、まず、通信開始
後、1フレーム目の先頭スロットが受信されたたとき
に、伝送レート判定部211が、送信電力制御されてい
ないユーザデータのスロットから得られた規格化受信電
力と、パイロット受信電力とを使用して、伝送レート値
を判定する。判定された伝送レート値は、伝送レート保
持部212に保持される。
【0056】以降、各スロット毎に以下の動作が繰り返
される。すなわち、規格化受信電力算出部209は、ユ
ーザ受信電力値をパイロット受信電力値によって除する
ことにより、規格化受信電力を算出し、規格化受信電力
記憶部210に記憶されている規格化受信電力値を更新
する。受信電力補正部213は、伝送レート保持部21
2に保持された伝送レート値に応じて、ユーザ受信電力
を補正する。送信電力制御ビット生成部214は、補正
されたユーザ受信電力値と、基準電力記憶部215に記
憶されている所定の基準値との比較結果に従って、送信
電力制御ビットを生成する。
【0057】2フレーム目の先頭スロットが受信される
と、伝送レート判定部211は、1フレーム目の最終ス
ロットの規格化受信電力(規格化受信電力記憶部210
に記憶されている規格化受信電力)に対する、2フレー
ム目の先頭スロットの規格化受信電力の比を算出する。
そして、伝送レート判定部211は、伝送レート保持部
212に保持にされている伝送レート値に、算出した比
を乗ずることにより、具体的な伝送レート値を判定し、
伝送レート保持部212に保持されている伝送レート値
を更新する。
【0058】なお、本実施の形態に係る移動局装置にお
いて、図4に示すように、基準電力補正部401が、伝
送レート判定部211によって判定された伝送レート値
に応じて、基準電力記憶部402に記憶されている基準
電力値を補正するようにしてもよい。図4は、本発明の
実施の形態1に係る移動局装置の受信系の別の概略構成
を示す要部ブロック図である。
【0059】図4において、基準電力補正部401は、
伝送レート保持部212に保持されている伝送レート値
に応じて、ユーザ受信電力との比較対象となる基準電力
値を補正する。具体的には、基準電力補正部401は、
判定された伝送レートが最大レートの場合には、基準電
力記憶部402に記憶されている基準電力値を変化させ
ない。また、基準電力補正部401は、判定された伝送
レートが最大レートの1/2、1/4、1/8の場合に
は、基準電力記憶部402に記憶されている基準電力値
を、それぞれ、1/2倍、1/4倍、1/8倍に変化さ
せる。このようにすることにより、ユーザ受信電力が伝
送レートの変化に応じて変化するのにあわせて、基準電
力値が伝送レートの変化に応じて変化する。つまり、ユ
ーザ受信電力について、伝送レートの変化による変化分
が相殺されることになる。従って、送信電力制御ビット
生成部403は、伝送レートによる変化分が相殺された
基準電力値を使用して送信電力制御ビットを生成すれ
ば、伝送レートが変化した場合であっても、正しく送信
電力制御ビットを生成することができる。
【0060】送信電力制御ビット生成部403は、ユー
ザ受信電力値が、伝送レートによる変化分が相殺された
基準電力値よりも大きい場合には、送信電力の減少を基
地局装置へ指示する送信電力制御ビットを生成する。ま
た、送信電力制御ビット生成部403は、ユーザ受信電
力値が、伝送レートによる変化分が相殺された基準電力
値以下の場合には、送信電力の増大を基地局装置へ指示
する送信電力制御ビットを生成する。
【0061】このように、本実施の形態に係る移動局装
置、基地局装置および送信電力制御方法によれば、可変
レートにより送信されるユーザデータの受信電力をパイ
ロットチャネル信号の受信電力で規格化することによ
り、ユーザデータの受信電力の変化分を伝送レートの変
化に起因する成分のみとした後、ユーザデータの受信電
力の変化から伝送レートの変化を検出し、伝送レートに
応じてユーザデータの受信電力を補正し、または基準電
力を補正して、伝送レートの変化による受信電力の変化
を考慮して、送信電力制御ビットを生成する。従って、
本実施の形態に係る移動局装置、基地局装置および送信
電力制御方法によれば、伝送レートに応じて送信電力が
変化する信号についても、伝搬損失の変動による受信品
質の変動を正しく検出することができるため、正しく送
信電力制御ビットを生成することができ、精度良く送信
電力制御を行うことができる。
【0062】また、本実施の形態に係る移動局装置、基
地局装置および送信電力制御方法によれば、伝送レート
の変化による受信電力の変化を考慮した送信電力制御を
各スロット毎に行うことができるため、低遅延で精度良
く送信電力制御を行うことができる。
【0063】(実施の形態2)本実施の形態に係る移動
局装置および基地局装置は、実施の形態1と同様の構成
を有し、基地局装置では、送信電力制御ビットに基づく
送信電力制御を行わないスロットを一定周期で送信し、
移動局装置では、一定周期で基準伝送レート値を改めて
算出する点において異なる。
【0064】以下、本発明の実施の形態2に係る移動局
装置、基地局装置および送信電力制御方法について説明
する。図5は、本発明の実施の形態2に係る基地局装置
の送信系の概略構成を示す要部ブロック図であり、図6
は、本発明の実施の形態2に係る移動局装置の受信系の
概略構成を示す要部ブロック図である。なお、実施の形
態1と同様の構成には同一の符号を付し、詳しい説明を
省略する。
【0065】図5に示す基地局装置において、カウンタ
501は、送信スロット数を数えるためのカウンタであ
る。カウンタ501には予め所定のスロット数が設定さ
れる。そして、カウンタ501は、設定値が満了する度
に、送信電力制御部502に対して、次に送信されるス
ロットについては、送信電力制御ビットに基づく送信電
力制御を行わないよう指示する。
【0066】一方、図6に示す移動局装置において、カ
ウンタ601は、受信スロット数を数えるためのカウン
タである。カウンタ601には、予め、基地局装置のカ
ウンタ501に設定されるスロット数と同数の所定のス
ロット数が設定される。そして、カウンタ601は、設
定値が満了する度に、伝送レート判定部602に対し
て、次に受信される送信電力制御されていないスロット
の規格受信電力とパイロット受信電力とから基準伝送レ
ート値を算出するよう指示する。
【0067】次いで、上記構成を有する移動局装置およ
び基地局装置の動作について説明する。図7は、本発明
の実施の形態2に係る移動局装置および基地局装置の動
作を説明するための図である。
【0068】基地局装置は、図7(b)に示すように、
ユーザーデータのうち通信開始後最初に送信するスロッ
トと、カウンタ501が満了した次に送信するスロット
については、送信電力制御ビットに基づく送信電力制御
を行わない。具体的には、例えば、1フレームが5スロ
ットで構成され、カウンタ501に「10」と設定され
ているものとすると、基地局装置は、図7(b)に示す
ように、通信開始後最初に送信するスロットを送信した
後は、10スロット毎に1回、送信電力制御ビットに基
づく送信電力制御を行わないスロットを送信する。すな
わち、基地局装置からは、図7(b)に示すように、2
フレーム毎に1回、フレームの先頭スロットにおいて、
送信電力制御ビットに基づく送信電力制御が行われない
スロットが送信される。
【0069】一方、移動局装置のカウンタ601にも
「10」と設定されているため、移動局装置は、通信開
始後最初に受信されるスロットの規格受信電力とパイロ
ット受信電力とから基準伝送レート値を算出した後は、
10スロット毎に1回、基準伝送レートを改めて算出す
る。この他の動作は、実施の形態1と同様である。
【0070】このように、本実施の形態に係る移動局装
置、基地局装置および送信電力制御方法によれば、基地
局装置では、送信電力制御ビットに基づく送信電力制御
を行わないスロットを一定周期で送信し、移動局装置で
は、一定周期で基準伝送レートを改めて算出するため、
実施の形態1に比べ、フレームの最終スロットと先頭ス
ロットの規格化受信電力の比を用いて行う伝送レートの
判定についての精度を高めることができる。従って、本
実施の形態に係る移動局装置、基地局装置および送信電
力制御方法によれば、実施の形態1に比べ、より正しく
送信電力制御ビットを生成することができ、送信電力制
御の精度をより高めることができる。
【0071】(実施の形態3)本実施の形態に係る移動
局装置および基地局装置は、実施の形態1と同様の構成
を有し、基地局装置では、通信開始後最初に送信するフ
レームについては、移動局装置との間で予め取り決めら
れている既知の伝送レートで送信し、移動局装置では、
その既知の伝送レートを基準伝送レートとする点におい
て異なる。
【0072】以下、本発明の実施の形態3に係る移動局
装置、基地局装置および送信電力制御方法について説明
する。図8は、本発明の実施の形態3に係る基地局装置
の送信系の概略構成を示す要部ブロック図であり、図9
は、本発明の実施の形態3に係る移動局装置の受信系の
概略構成を示す要部ブロック図である。また、図10
は、本発明の実施の形態3に係る移動局装置および基地
局装置の動作を説明するための図である。なお、実施の
形態1と同様の構成には同一の符号を付し、詳しい説明
を省略する。
【0073】図8に示す基地局装置において、既知レー
ト記憶部801には、移動局装置との間で予め取り決め
られている既知の伝送レート値が記憶されている。送信
レート制御部802は、既知レート記憶部801を参照
し、図10に示すように、通信開始後最初に送信するフ
レームを既知の伝送レートで送信する。
【0074】一方、図9に示す移動局装置において、既
知レート記憶部901には、予め、基地局装置の既知レ
ート記憶部801に設定される伝送レートと同じ値の既
知の伝送レート値が設定される。伝送レート判定部90
2は、通信開始後最初のフレームが受信されたときに、
既知レート記憶部901を参照し、既知の伝送レート値
を基準伝送レート値として、伝送レート保持部212へ
出力する。この他の動作は、実施の形態1と同様であ
る。
【0075】このように、本実施の形態に係る移動局装
置、基地局装置および送信電力制御方法によれば、基地
局装置では、通信開始後最初に送信するフレームについ
ては、移動局装置との間で予め取り決められている既知
の伝送レートで送信し、移動局装置では、その既知の伝
送レートを基準伝送レートとするため、移動局装置にお
いて基準伝送レート値を算出する必要がなくなるので、
実施の形態1に比べ、基準伝送レート値の信頼性を高め
ることができるとともに、移動局装置の構成および処理
内容を簡易にすることができる。
【0076】(実施の形態4)本実施の形態に係る移動
局装置および基地局装置は、実施の形態3と同様の構成
を有し、基地局装置では、既知の伝送レートのフレーム
を一定周期で送信し、移動局装置では、一定周期で基準
伝送レートを更新する点において異なる。
【0077】以下、本発明の実施の形態4に係る移動局
装置、基地局装置および送信電力制御方法について説明
する。図11は、本発明の実施の形態4に係る基地局装
置の送信系の概略構成を示す要部ブロック図であり、図
12は、本発明の実施の形態4に係る移動局装置の受信
系の概略構成を示す要部ブロック図である。なお、実施
の形態3と同様の構成には同一の符号を付し、詳しい説
明を省略する。
【0078】図11に示す基地局装置において、カウン
タ1101は、送信フレーム数を数えるためのカウンタ
である。カウンタ1101には予め所定のフレーム数が
設定される。そして、カウンタ1101は、設定値が満
了する度に、送信レート制御部1102に対して、次に
送信されるフレームについては、既知の伝送レートにす
るよう指示する。
【0079】一方、図12に示す移動局装置において、
カウンタ1201は、受信フレーム数を数えるためのカ
ウンタである。カウンタ1201には、予め、基地局装
置のカウンタ1101に設定されるフレーム数と同数の
所定のフレーム数が設定される。そして、カウンタ12
01は、設定値が満了する度に、伝送レート判定部12
02に対して、次のフレーム受信時に基準伝送レート値
を更新するよう指示する。
【0080】次いで、上記構成を有する移動局装置およ
び基地局装置の動作について説明する。図13は、本発
明の実施の形態4に係る移動局装置および基地局装置の
動作を説明するための図である。
【0081】基地局装置は、図13(b)に示すよう
に、ユーザーデータのうち通信開始後最初に送信するフ
レームと、カウンタ1101が満了した次に送信するフ
レームについては、既知の伝送レートにて送信する。具
体的には、例えば、カウンタ1101に「2」と設定さ
れているものとすると、基地局装置は、図13(b)に
示すように、通信開始後最初に送信するフレームを送信
した後は、2フレーム毎に既知の伝送レートのフレーム
を送信する。
【0082】一方、移動局装置のカウンタ1201にも
「2」と設定されているため、移動局装置では、伝送レ
ート判定部1202が、通信開始後最初のフレームが受
信されたときに、既知レート記憶部901を参照し、既
知の伝送レート値を基準伝送レート値として、伝送レー
ト保持部212へ出力した後は、2フレーム毎に、既知
レート記憶部901を参照し、既知の伝送レート値を基
準伝送レート値として、伝送レート保持部212へ出力
する。これにより、2フレーム毎に基準伝送レート値が
更新されることになる。この他の動作は、実施の形態3
と同様である。
【0083】このように、本実施の形態に係る移動局装
置、基地局装置および送信電力制御方法によれば、基地
局装置では、既知の伝送レートのフレームを一定周期で
送信し、移動局装置では、一定周期で基準伝送レートを
更新するため、実施の形態3に比べ、フレームの最終ス
ロットと先頭スロットの規格化受信電力の比を用いて行
う伝送レートの判定についての精度を高めることができ
る。従って、本実施の形態に係る移動局装置、基地局装
置および送信電力制御方法によれば、実施の形態3に比
べ、より正しく送信電力制御ビットを生成することがで
き、送信電力制御の精度をより高めることができる。
【0084】(実施の形態5)復号器は、受信データに
対する復号処理を行うためには、従来から、受信データ
の伝送レートを判定する必要がある。伝送レートの判定
については、従来、復号器は、受信データが最大レート
で送信されていると仮定して復号を行い、復号結果につ
いてのCRC等の誤り検出ビットを使用して、伝送レー
トを判定している。
【0085】そこで、本実施の形態に係る移動局装置
は、復号部において判定された伝送レート値から伝送レ
ートの変化を検出し、伝送レートに応じてユーザデータ
の受信電力を補正し、または基準電力を補正して、伝送
レートの変化による受信電力の変化を考慮して、送信電
力制御ビットを生成するものである。
【0086】以下、本発明の実施の形態5に係る移動局
装置について説明する。図14は、本発明の実施の形態
5に係る移動局装置の受信系の概略構成を示す要部ブロ
ック図である。なお、実施の形態1と同様の構成には同
一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0087】図14に示す移動局装置において、復号部
1401は、判定した伝送レート値を受信電力補正部1
402へ出力する。伝送レートの判定方法は、上記従来
の方法と同様の方法が用いられる。受信電力補正部14
02は、復号部1401によって判定された伝送レート
値に応じて、上記実施の形態1と同様にして、基準電力
との比較対象となるユーザ受信電力を補正する。
【0088】なお、本実施の形態に係る移動局装置にお
いて、図15に示すように、基準電力補正部1501
が、復号部1401によって判定された伝送レート値に
応じて、基準電力記憶部402に記憶されている基準電
力値を補正するようにしてもよい。図15は、本発明の
実施の形態5に係る移動局装置の受信系の別の概略構成
を示す要部ブロック図である。
【0089】図15において、基準電力補正部1501
は、復号部1401によって判定された伝送レート値に
応じて、上記実施の形態1と同様にして、ユーザ受信電
力との比較対象となる基準電力値を補正する。
【0090】このように、本実施の形態に係る移動局装
置によれば、復号部において判定された伝送レート値か
ら伝送レートの変化を検出し、伝送レートに応じてユー
ザデータの受信電力を補正し、または基準電力を補正し
て、伝送レートの変化による受信電力の変化を考慮し
て、送信電力制御ビットを生成するため、伝送レートに
応じて送信電力が変化する信号についても、正しく送信
電力制御ビットを生成することができ、精度良く送信電
力制御を行うことができるとともに、実施の形態1〜4
に比べ、移動局装置の構成および処理内容を簡易にする
ことができる。
【0091】なお、上記実施の形態2〜4においては、
実施の形態1と同様に、基準電力補正部が、伝送レート
判定部によって判定された伝送レート値に応じて、基準
電力記憶部に記憶されている基準電力値を補正するよう
にしてもよい。
【0092】また、上記実施の形態1〜5では、測定値
および基準値として受信電力値を用いたが、これに限ら
れるものではない。すなわち、測定値および基準値とし
ては、受信SIR(Signal to Interference Ratio:希
望波対干渉波電力比)等、受信品質を示せる値であれば
いかなる値を用いても構わない。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下り回線にクローズドループ送信電力制御を適用した場
合に、可変レート伝送により送信電力が変動する信号に
対しても正しく送信電力制御ビットを生成するととも
に、精度良く送信電力制御を行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の送信
系の概略構成を示す要部ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る移動局装置の受信
系の概略構成を示す要部ブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る移動局装置および
基地局装置の動作を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態1に係る移動局装置の受信
系の別の概略構成を示す要部ブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置の送信
系の概略構成を示す要部ブロック図
【図6】本発明の実施の形態2に係る移動局装置の受信
系の概略構成を示す要部ブロック図
【図7】本発明の実施の形態2に係る移動局装置および
基地局装置の動作を説明するための図
【図8】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の送信
系の概略構成を示す要部ブロック図
【図9】本発明の実施の形態3に係る移動局装置の受信
系の概略構成を示す要部ブロック図
【図10】本発明の実施の形態3に係る移動局装置およ
び基地局装置の動作を説明するための図
【図11】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の送
信系の概略構成を示す要部ブロック図
【図12】本発明の実施の形態4に係る移動局装置の受
信系の概略構成を示す要部ブロック図
【図13】本発明の実施の形態4に係る移動局装置およ
び基地局装置の動作を説明するための図
【図14】本発明の実施の形態5に係る移動局装置の受
信系の概略構成を示す要部ブロック図
【図15】本発明の実施の形態5に係る移動局装置の受
信系の別の概略構成を示す要部ブロック図
【図16】可変レートで音声データを送信した場合の送
信電力の変化を示した図
【符号の説明】
101,802,1102 送信レート制御部 105,502 送信電力制御部 206 ユーザデータ用受信電力測定部 208 パイロットチャネル用受信電力測定部 209 規格化受信電力算出部 210 規格化受信電力記憶部 211,602,902,1202 伝送レート判定部 212 伝送レート保持部 213,1402 受信電力補正部 214,403 送信電力制御ビット生成部 215,402, 基準電力記憶部 401,1501 基準電力補正部 501,601,1101,1201 カウンタ 801,901 既知レート記憶部 1401 復号部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送レートを判定する判定手段と、受信
    信号から求められた受信電力値とあらかじめ設定された
    基準電力値との比較結果に従って送信電力制御ビットを
    生成する生成手段と、前記判定手段にて判定された伝送
    レートに応じて前記受信電力値および前記基準電力値の
    いずれか一方を補正する補正手段と、を具備することを
    特徴とする移動局装置。
  2. 【請求項2】 判定手段は、受信信号から求められたユ
    ーザ受信電力値をパイロット受信電力値によって伝送単
    位毎に規格化する規格化手段と、規格化された複数のユ
    ーザ受信電力値の比較結果に従ってユーザデータの伝送
    レート値を算出する算出手段と、を具備することを特徴
    とする請求項1記載の移動局装置。
  3. 【請求項3】 算出手段は、基地局装置から送信された
    送信電力制御ビットに従って送信電力制御されていない
    ユーザデータの規格化されたユーザ受信電力値とパイロ
    ット受信電力値とから基準伝送レート値を算出し、前記
    基準伝送レート値を基準としてユーザデータの伝送レー
    ト値を算出することを特徴とする請求項2記載の移動局
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の移動局装置と通信を行う
    基地局装置であって、通信開始後最初に送信する伝送単
    位についてのみ、送信電力制御ビットに従った送信電力
    制御を行わないユーザデータを送信することを特徴とす
    る基地局装置。
  5. 【請求項5】 算出手段は、所定の間隔の伝送単位毎
    に、基準伝送レート値を算出することを特徴とする請求
    項3記載の移動局装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の移動局装置と通信を行う
    基地局装置であって、所定の間隔の伝送単位毎に、送信
    電力制御ビットに従った送信電力制御を行わないユーザ
    データを送信することを特徴とする基地局装置。
  7. 【請求項7】 算出手段は、既知の伝送レート値を基準
    伝送レート値とし、前記基準伝送レート値を基準として
    ユーザデータの伝送レート値を算出することを特徴とす
    る請求項2記載の移動局装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の移動局装置と通信を行う
    基地局装置であって、通信開始後最初に送信する伝送単
    位についてのみ、既知の伝送レートでユーザデータを送
    信することを特徴とする基地局装置。
  9. 【請求項9】 算出手段は、所定の間隔の伝送単位毎
    に、既知の伝送レート値を基準伝送レート値とすること
    を特徴とする請求項7記載の移動局装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の移動局装置と通信を行
    う基地局装置であって、所定の間隔の伝送単位毎に、既
    知の伝送レートでユーザデータを送信することを特徴と
    する基地局装置。
  11. 【請求項11】 算出手段は、基準伝送レート値に規格
    化された複数のユーザ受信電力値の比を乗ずることによ
    りユーザデータの伝送レート値を算出することを特徴と
    する請求項3、請求項5、請求項7または請求項9記載
    の移動局装置。
  12. 【請求項12】 判定手段は、ユーザデータの復号結果
    より伝送レートを判定することを特徴とする請求項1記
    載の移動局装置。
  13. 【請求項13】 伝送レートを判定し、受信信号から求
    めた受信電力値および基準電力値のいずれか一方を判定
    した伝送レートに応じて補正し、前記受信電力値と前記
    基準電力値との比較結果に従って送信電力制御ビットを
    生成することを特徴とする送信電力制御方法。
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