JP4394277B2 - 通信システムにおいて3値電力制御を提供する方法および装置 - Google Patents

通信システムにおいて3値電力制御を提供する方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はデータ通信に関する。特に、この発明は通信システムにおいて電力制御を行う新規かつ改良された方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
符号分割多元接続(CDMA)変調技術を使用することは、非常に多くのシステムユーザが存在する通信を促進するいくつかある技術のうちの1つである。時分割多元接続(TDMA)や周波数分割多元接続(FDMA)のような他の多元接続通信システム技術が技術的に知られている。しかしながら、CDMAのスペクトル拡散変調技術は、多元接続通信システムに対する他の変調技術に対して顕著な効果を有する。多元接続通信システムにおいてCDMA技術を使用することは、“衛星または地上の中継器を使用するスペクトル拡散多元接続通信システム”と題する米国特許第4,901,307号に開示され、この特許は本発明の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれている。多元接続通信システムにおいてCDMA技術を使用することは、“CDMAセルラ電話システムで信号波形を発生させるためのシステムおよび方法”と題する米国特許第5,103,459号にさらに開示され、この特許も本発明の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれている。さらに、CDMAシステムは、以下IS−95標準規格またはTIA/EIA/IS−95として呼ぶ“デュアルモードワイドバンドスペクトル拡散セルラシステムに対するTIA/EIA/IS−95移動局−基地局互換性標準規格”に準拠するように設計することができる。
【0003】
CDMAは広帯域信号であるというその固有の性質により、広い帯域幅に対して信号エネルギを拡散して周波数ダイバーシティの形態をもたらす。したがって、周波数選択性フェーディングはCDMA信号帯域幅の小さい部分にしか影響を与えない。空間またはパスダイバーシティは、2つ以上の基地局を通しての移動体ユーザあるいは遠隔局への同時性リンクによる複数の信号パスを提供することにより得られる。さらに、パスダイバーシティは、異なる伝搬遅延で到着した信号を独立に受信および処理できるようにするスペクトル拡散処理を通してマルチパス環境を活用することにより得られる。パスダイバーシティの例は、“CDMAセルラ電話システムの通信においてソフトハンドオフを提供する方法およびシステム”と題する米国特許第5,101,501号、および“CDMAセルラ電話システムにおけるダイバーシティ受信機”と題する米国特許第5,109,390号に例示されており、これらの両特許は本発明の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれている。
【0004】
リバースリンクは遠隔局から基地局への送信に関係している。リバースリンクでは、各送信遠隔局はネットワーク中の他の遠隔局に対する干渉として作用する。リバースリンク容量は他の遠隔局からの送信による総干渉により制限される。CDMAシステムは、ユーザが話していないときに、数ビットを送信し、それによってより少ない電力を使用し、干渉を減少させることによりリバースリンク容量を増加させる。
【0005】
干渉を最小にし、リバースリンク容量を最大にするために、各遠隔局の送信電力は3つのリバースリンク電力制御ループにより制御される。第1の電力制御ループは、受信フォワードリンク信号の電力に反比例して送信電力を設定することにより遠隔局の送信電力を調整する。IS−95システムでは、遠隔局の送信電力はpout=−73−pinにより与えられる。ここでpinはdBmにおいて与えられる遠隔局により受信される電力であり、poutはdBmにおいて与えられる遠隔局の送信電力であり、−73は定数である。この電力制御ループは開ループとも呼ばれる。
【0006】
第2の電力制御ループは遠隔局の送信電力を調整して、基地局において受信されるリバースリンク信号の、雑音プラス干渉に対するビット当たりのエネルギ比Eb/Ioにより測定されるような信号品質を予め定められたレベルに維持する。このレベルはEb/Io設定点として呼ばれる。基地局は基地局において受信されたリバースリンク信号のEb/Ioを測定し、測定されたEb/Ioに応答してフォワードトラフィックチャネル上でリバース電力制御ビットを遠隔局に送信する。IS−95通信システムに対し、800bpsの効率的なレートについて、リバース電力制御ビットは20ミリ秒フレーム毎に16回送られ、あるいは電力制御グループ当たり1電力制御ビット送られる。フォワードトラフィックチャネルは基地局から遠隔局へのデータとともにリバース電力制御ビットを伝える。
この第2のループは閉ループとしても呼ばれる。
【0007】
CDMA通信システムは一般的に離散データフレームとしてデータのパケットを送信する。したがって、所要レベルの性能は一般的にフレームエラーレート(FER)により測定される。第3の電力制御ループはEb/Io設定点を調整して、FERにより測定される所要レベルの性能を維持する。所定のFERを維持するために要求されるEb/Ioは伝搬条件に依存する。この第3のループはアウターループとしても呼ばれる。リバースリンクに対する電力制御メカニズムは、“CDMAセルラ移動電話システムにおける送信電力を制御するための方法および装置”と題する米国特許第5,056,109号に詳細に開示されており、この特許は本発明の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれている。
【0008】
フォワードリンクは基地局から遠隔局への送信に関係している。フォワードリンク上では、基地局の送信電力がいくつかの理由のために制御される。基地局からの高い送信電力は遠隔局において受信される他の信号と過度の干渉を引き起こすことがある。代わりに、基地局の送信電力が低すぎる場合には、遠隔局はエラーのあるデータ送信を受信することがある。地上チャネルフェーディングと他の既知の要因は遠隔局により受信されるフォワードリンク信号の品質に影響を与えることがある。結果として、各基地局はその送信電力を調整して、遠隔局において所要レベルの性能を維持しようと努める。
【0009】
フォワードリンク上の電力制御はデータ送信にとって特に重要である。データ送信は一般的に非対称であり、フォワードリンク上で送信されるデータ量はリバースリンク上で送信されるものよりも多い。フォワードリンク上での効率的な電力制御メカニズムにより、送信電力が制御されて所要レベルの性能を維持し、全体的なフォワードリンク容量を向上させることができる。
【0010】
フォワード送信電力を制御する方法および装置は、1995年3月31日に出願された、“移動通信システムにおいて高速フォワード電力制御を実行する方法および装置”と題する現在は放棄された米国特許出願第08/414,633号の継続出願である米国特許第6,035,209号に開示されており、この特許出願は本発明の譲受人に譲渡されており、参照によりここに組み込まれている。米国特許第6,035,209号に開示されている方法では、送信されたデータフレームがエラーで受信されたときに、遠隔局がエラーインジケータビット(EIB)メッセージを基地局に送信する。EIBはリバーストラフィックチャネルフレーム中に含まれるビットあるいはリバーストラフィックチャネル上で送信される独立したメッセージのいずれかにすることができる。EIBメッセージに応答して、基地局は遠隔局に対するその送信電力を増加または減少させる。
【0011】
この方法の欠点の1つは長い応答時間である。処理遅延は、基地局が不適切な電力でフレームを送信する時間から基地局が遠隔局からのエラーメッセージに応答してその送信電力を調整する時間までの時間間隔を含む。この処理遅延には、(1)基地局がデータフレームを不適切な電力で送信し、(2)遠隔局がデータフレームを受信し、(3)遠隔局がフレームエラー(例えばフレーム消去)を検出し、(4)遠隔局がエラーメッセージを基地局に送信し、(5)基地局がエラーメッセージを受信して、その送信電力を適切に調整するためにかかる時間が含まれている。フォワードトラフィックチャネルフレームはEIBメッセージが発生される前に、受信され、復調され、デコードされなければならない。そしてフォワードトラフィックチャネルの送信電力を調整するためにビットを使用できる前に、EIBメッセージを伝えるリバーストラフィックチャネルフレームは発生され、エンコードされ、送信され、デコードされ、処理されなければならない。
【0012】
一般的に、所要レベルの性能は1パーセントFERである。したがって、平均では、遠隔局は100フレーム毎にフレームエラーを示す1つエラーメッセージを送信する。IS−95標準規格にしたがうと、各フレームは20ミリ秒の長さである。このタイプのEIBベース電力制御は上手く動作してフォワードリンク送信電力を調整し、シャドゥイング条件を取り扱うが、その速度が遅いことから、最も遅いフェーディング条件を除いてフェーディングにおいて非効率である。
【0013】
フォワードリンク送信電力を制御する第2の方法は、遠隔局における受信信号のEb/Ioを利用する。FERは受信信号のEb/Ioに依存することから、電力制御メカニズムは所要レベルにおけるEb/Ioを維持するように設計することができる。この設計はデータが可変レートでフォワード上において送信される場合に困難性に遭遇する。フォワードリンクでは、送信電力はデータフレームのデータレートに依存して調整される。低いデータレートでは、TIA/EIA/IS−95で説明されているように変調シンボルを反復することによってより長い時間期間に対して各データビットが送信される。ビット当たりのエネルギEbは1ビット時間期間に対する受信電力の累積であり、各変調シンボル中のエネルギを累積することにより得られる。等価量のEbに対し、より低いデータレートにおいて、比例してより少ない送信電力で各データビットを送信することができる。一般的に、遠隔局は前もって送信レートを知らず、全データフレームが復調され、デコードされて、データフレームのデータレートが決定されるまで、受信されたビット当たりのエネルギEbを計算することができない。したがって、この方法の遅延は、ほぼ、先に言及した米国特許第6,035,209号に説明されているものであり、レートはフレーム当たりの1つの電力制御メッセージである。これは先に説明したリバースリンク電力制御メカニズムと対照的であり、1つの電力制御メッセージ(ビット)がTIA/EIA/IS−95により指定されているようにフレーム当たり16回送られる。
【0014】
高速フォワードリンク電力制御を実行する他の方法および装置は、先に言及した米国特許第6,035,209号、1995年11月15日に出願され、“移動通信システムにおいて高速フォワード電力制御を実行する方法および装置”と題する米国特許出願第08/559,386号、1996年9月27日出願され、“スペクトル拡散通信システムおいてリンク品質を測定する方法および装置”と題する米国特許5,903,554号、1996年9月16日に出願され、“分散フォワード電力制御を実行する方法および装置”と題する米国特許5,893,035号、1996年11月20日に出願され、“実行されていない電力制御コマンドを予想することによる電力制御しきい値/測定値の調整”と題する米国特許6,075,974号で説明されており、これらすべての特許出願は本発明の譲受人に譲渡されており、参照によりここに組み込まれている。
【0015】
IS−95システムに対して、フォワードリンクとリバースリンクの基本的な差異は、リバースリンク上では送信レートが知られている必要がないことである。先に言及した米国特許第5,056,109号で説明されているように、より低いレートでは、遠隔局は連続的に送信しない。遠隔局が送信しているときに、遠隔局は送信レートに関わらず同じ波形構造を使用して同じ電力レベルで送信する。基地局は受信されたリバースリンク信号のEb/Io測定値に基づいて電力制御ビットの値を決定し、この電力制御ビットをフレーム当たり16回遠隔局に送信する。基地局は遠隔局が送信していないときの回数に対応する電力制御ビットを無視することができる。これにより高速リバースリンク電力制御が可能になる。しかしながら、効率的な電力制御レートは送信レートで変化する。TIA/EIA/IS−95に対して、レートはフルレートフレームでは800bpsであり、1/8レートフレームでは100bpsである。
【0016】
代わりのリバースリンクアーキテクチャは1996年5月28日に出願され、“高データレートCDMAワイヤレス通信システム”と題する米国特許5,930,230号で説明されており、この特許出願は本発明の譲受人に譲渡されており、参照によりここに組み込まれている。特許5,930,230号にしたがうと、補助パイロットがリバースリンク上に導入されている。パイロットレベルは、リバースリンク上の送信レートから独立している。これにより基地局がパイロットレベルを測定して、リバース電力制御ビットを一定レートで遠隔局に送信することができる。
【0017】
従来技術においてフォワードリンクおよびリバースリンクの電力制御を行うこれらのさまざまな方法は、1ビット電力制御コマンドを利用してソースユニット(遠隔局または基地局)に命令し、受信ユニット(基地局または遠隔局)における受信信号の測定されたEb/Ioに依存してその送信電力を増加または減少させる。1ビットコマンドは電力制御機能のために送信されるビット数を最小にし、したがってシステムにより要求されるオーバヘッドを最小にし、データ送信のためにさらに多くのリソースを確保する。しかしながら、1ビットコマンドは本質的に電力制御のトグリング(すなわちリミットサイクリング)を引き起こす。その理由は電力制御ビットの受信値に基づいて送信電力が各電力制御グループで増加または減少されるからである。さらに、処理遅延のために、送信電力は修正がなされるまでいくつかの電力制御グループに対して誤った方向に調整されることがあり、これによりリミットサイクリングの影響を強める。リミットサイクリングは通信システムの効率および性能を低下させることがある。1ビット電力制御メカニズムに固有な送信電力のリミットサイクリングを減少または除去しながら、最小数のビットを利用することによりソースユニットの送信電力を制御する方法が必要とされる。
【0018】
本発明は、3値シグナリング方式を利用する通信システムにおいて電力制御を行う新規で改良された方法および装置である。本発明は2値シグナリング方式に固有なリミットサイクリングを減少または除去することにより通信システムの性能を向上させる。例示的な実施形態では、(それぞれ3つの可能性ある値のうちの1つを有する)電力制御値はデータ上にパンクチャされ、電力制御ループの応答時間を向上させ、送信電力のダイナミックな調整を可能にする。本発明の電力制御メカニズムはフォワードリンクおよび/またはリバースリンク上で利用することができる。しかしながら簡単にするために、本発明はリバースリンク電力制御の文脈で説明する。
【0019】
本発明の目的は、3値電力制御シグナリング方式を提供することである。例示的な3値シグナリング方式では、電力アップコマンドは正の値(例えば+1)により表され、電力ダウンコマンドは負の値(例えば−1)により表され、無実行コマンドは0により表される。3値シグナリング方式は電力制御機能に割り当てられるビット数を最小にし、それによりデータ送信に対してさらに多くのリソースを確保する。
【0020】
本発明の他の目的は、電力制御ループ中のリミットサイクリングを減少または除去することにより通信システムの性能を向上させることである。例示的な実施形態では、電力制御値は、電力アップコマンド、電力ダウンコマンド、または無実行コマンドを構成する。例示的な実施形態では、(例えば、雑音プラス干渉に対するビット当たりのエネルギ比Eb/Ioにより測定されるような)受信信号の品質が予め定められた範囲内にあれば、基地局は無実行コマンドを送信する。無実行コマンドは2値シグナリング方式に固有なリミットサイクリングを最小にする。無実行コマンドは、基地局における受信信号のEb/Io測定の不確実性による遠隔局の送信電力における変動も最小にする。
【0021】
本発明のさらに他の目的は、電力制御ループの応答時間を向上させることである。例示的な実施形態では、電力制御値はエンコーディングされずに遠隔局に送信される。さらに、電力制御値はエンコードされたデータ上にパンクチャされる。遠隔局では、電力制御値は長いデコーディングプロセスに耐える必要なく迅速に復調および検出される。素早い応答時間は電力制御ループの性能を向上させ、通信システムの性能を改善し、容量を増加させる。
【0022】
本発明のさらに他の目的は、ハンドオフをサポートする電力制御メカニズムを提供することである。遠隔局は複数の基地局とソフトハンドオフに入り、基地局からの同一または不同一の電力制御値を受信することができる。遠隔局において、送信電力制御値が受信され、復調され、フィルタ処理される。複数の基地局または複数の信号パスからの同一の電力制御値が合成されて、電力制御値の改善された測定値を生み出す。独立した各電力制御値は1組のしきい値と比較され、対応する受信電力制御値が生成される。任意の基地局が電力ダウンコマンドを送信している場合には遠隔局がその送信電力を減少させ、電力ダウンコマンドを送信した基地局がなく、少なくとも1つの基地局が無実行コマンドを送信した場合には遠隔局は何もせず、すべての基地局が電力アップコマンドを送信した場合には遠隔局はその送信電力を増加させるように、遠隔局と通信しているすべての基地局からの受信電力制御値がその後論理的に合成される。
【0023】
本発明の他の目的は、信頼性のある電力制御メカニズムを提供することである。信頼性がないと思われるリバース電力制御ビットは、例えば送信電力を維持することにより、電力制御ループでの使用から省略してもよい。
【0024】
本発明はリバースリンク電力制御に対して説明されているが、発明概念はフォワードリンク電力制御における使用に対して完全に適合させることができる。
【0025】
本発明の特徴、目的および効果は同一の参照文字が全体を通して対応している図面とともに、以下に説明されている詳細な説明からさらに明らかになるであろう。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明では、基地局がフォワードトラフィックチャネル上でデータとともにリバース電力制御値を送信する。リバース電力制御値は、遠隔局の送信電力を制御して基地局において所要レベルの性能(例えば予め定められたフレームエラーレートFER)を維持する一方、ネットワーク中の他の遠隔局に対する干渉を最小にするために遠隔局により使用される。例示的な実施形態では、各電力制御値は、電力アップコマンド(例えば+1)、電力ダウンコマンド(例えば−1)、あるいは無実行コマンド(例えば0)を構成する。例示的な実施形態では、処理遅延を最小にするために、電力制御値はエンコードされず、データ上にパンクチャされる(図3参照)。この意味において、パンクチャ処理は、1つ以上のコードシンボルが電力制御値により置換されるプロセスである。
【0027】
例示的な実施形態では、基地局は先に言及した米国特許第5,506,109号中で説明されている方法にしたがって受信リバースリンク信号の品質を測定する。例示的な実施形態では、受信リバースリンク信号の品質は測定されたEb/Ioにより示される。代替実施形態では、基地局で受信されるようなリバースリンク信号の品質は、(1つが利用されるのであれば)遠隔局により送信されるリバースリンクパイロット信号またはフォワード電力制御ビットの振幅を測定することにより決定することができる。この代替実施形態では、データビットの品質は直接的には測定されないが、むしろリバースリンクパイロット信号またはフォワード電力制御ビットの測定された振幅から推測される。これは合理的なことである。その理由はフォワード電力制御ビットおよびリバースリンクパイロット信号は伝搬環境における変化により等しく影響を受けるからである。データビットの振幅がパイロット信号またはフォワード電力制御ビットの振幅に対する既知の比で維持されるのであれば、この代替実施形態は上手く動作する。基地局においてリバースリンク信号の品質を測定する他の方法を使用することができ、これも本発明の範囲内のものである。
【0028】
例示的な実施形態では、基地局は測定されたEb/Ioと、第1および第2の設定点を含む1組の設定点とを比較する。測定されたEb/Ioが第1の設定点より上であれば、基地局は電力ダウンコマンドを発行する。測定されたEb/Ioが第2の設定点より下であれば、基地局は電力アップコマンドを発行する。最後に、測定されたEb/Ioが第1および第2の設定点の間にあれば、基地局は無実行コマンドを発行する。設定点は1組のパラメータに基づいて調整することができ、このパラメータにはシステムの性能要求や受信リバースリンク信号の測定の不確実性が含まれている。
【0029】
例示的な実施形態では、1つの電力制御値が各電力制御グループに対して個々の遠隔局に送信される。例示的なIS−95通信システムに対して、各電力制御グループは1.25ミリ秒の持続時間である。均一な間隔で電力制御値を送信すると、基地局が電力制御値を同時に複数の遠隔局に送出することができるようになる。これによると送信電力がピークとなり、おそらく容量を減少させることになる。これを避けるために、電力制御値は電力制御グループ内に疑似ランダム的に配置することができる。これは電力制御グループを予め定められた数の位置(例えばIS−95システム対して24)に区分し、電力制御値にパンクチャを行う位置を(例えばロングPNシーケンスで)疑似ランダム的に選択することにより達成することができる。IS−95システムに対して、電力制御グループ内の最初の16カ所の位置の中から1つのみが電力制御値の開始位置として選択され、最後から8カ所の位置は選択されない。
【0030】
例示的な実施形態では、電力制御値は先に説明した例示的な値(例えば+1,0,−1)を持つ3値シグナリング方式を使用して送信される。3値シグナリング方式の使用により、電力制御値の位置をランダム化する必要がなくなるかもしれない。好ましくは、電力制御値を電力制御グループの初めの方の部分に配置ささせることにより、電力制御ループの処理遅延を減少させ、それにより性能を向上させることができるかもしれない。しかしながら、電力制御値を電力制御グループのさまざまな位置に配置して他のシステム検討事項を満足させることもでき、これも本発明の範囲内のものである。
【0031】
遠隔局では、送信電力制御値が受信され、復調され、処理される。特に、復調された電力制御シンボルは電力制御値の期間に対して累積される。次に複数の基地局またはパルチパスからの同一の電力制御値が累積される。その後、結果的な独立した電力制御値はそれぞれ1組のしきい値と比較され、+1,0,−1のいずれかの値を持つ対応した受信電力制御値が提供される。独立した各電力制御値に対して1つである受信電力制御値がその後論理的に合成され、単一の電力制御コマンドが提供される。この単一の電力制御コマンドは任意の基地局が電力ダウンコマンドを発行する場合には遠隔局にその送信電力を減少させるように命令し、基地局が電力ダウンコマンドを発行せず、少なくとも1つの基地局が無実行コマンドを発行する場合には遠隔局に何もしないように命令し、すべての基地局が電力アップコマンドを発行する場合には遠隔局にその送信電力を増加させるように命令する。
【0032】
一般的に、リバース電力制御値は低い送信電力レベルで遠隔局に送信される。さらに、電力制御値は通信システム内の複数の基地局から送信することができる。電力制御値の振幅のさらに正確な測定値は、さまざまな基地局あるいは同じ基地局のマルチパスから電力制御値を受信し、各基地局あるいはマルチパスからのパイロット信号の位相および振幅にしたがって電力制御値の位相および振幅を調整し、電力制御値の調整された振幅をフィルタ処理することにより得ることができる。電力制御値のフィルタされた振幅は合成することができ、適切な場合、遠隔局の送信電力を制御するのに使用するこができるので、基地局において受信されるリバースリンク信号の品質は所要のレベルに維持される。
【0033】
電力制御メカニズムの有効性を向上させるために、例えばチャネル中の遅いフェーディングを抑制するために、電力制御ループは高いレートで動作するように設計される。例示的なIS−95システムでは、電力制御値は800bpsで送信される。したがって、遠隔局の送信電力は秒当たり800回以上のレートで調整することができる。しかしながら電力制御値はコード化されず、最小のエネルギで送信されることから、いくつかの電力制御値は遠隔局で満足に受信されないかもしれない。遠隔局は十分な信頼性がないと考える何らかの電力制御値を無視することを選択するかもしれない。
【0034】
例示的な実施形態では、処理遅延を最小にするために、電力制御値はコード化されずに送信され、データ上にパンクチャされる。しかしながら、より高いレベルの信頼性が要求される通信システムに対して、電力制御値に対してちょうど提供されるデータあるいは独立したコードとともに電力制御値をエンコードすることができる。コード化を使用して受信電力制御値の信頼性を向上させることは本発明の範囲内のことである。
【0035】
簡単にするために、本発明はリバースリンク電力制御の文脈で説明しており、基地局が遠隔局に命令してそれぞれの送信電力を調整させる。本発明はフォワードリンク電力制御に適用できることは当業者に容易に明らかになるであろう。したがって、ここで説明している発明概念を利用するフォワードリンク電力制御は本発明の範囲内のものである。
【0036】
I.回路の説明
図を参照すると、図1は本発明の例示的な通信システムを表しており、この通信システムは複数の遠隔局6(簡単にするために1つの遠隔局6のみが示されている)と通信する複数の基地局4を備えている。システム制御装置2は通信システム中のすべての基地局4と公衆電話交換ネットワーク(PSTN)8に接続している。システム制御装置2はPSTN8に接続されたユーザと遠隔局6のユーザとの間の通信を調整する。基地局4から遠隔局6へのデータ送信は信号パス10を通してフォワードリンク上で生じ、遠隔局6から基地局4への送信は信号パス12を通してリバースリンク上で生じる。信号パスは信号パス10aのような直線パス、あるいは信号パス14のような反射されたパスがあり得る。基地局4aから送信された信号が反射源16で反射され、見通しパス10a以外の異なるパスを通して遠隔局6に到達するときに、反射パス14が生成される。図1においてブロックとして図示されているが、反射源16は遠隔局6が動作している環境における人工物の結果であり、例えばビルや他の構造物である。
【0037】
本発明の基地局4と遠隔局6の例示的なブロック図が図2に示されている。フォワードリンク上のデータ送信はデータ源20から始まり、データ源20はデータをエンコーダ22に提供する。エンコーダ22の例示的なブロック図が図3に示されている。エンコーダ22内では、チャネルエンコーダ212がシステムのエンコーディングフォーマットにしたがってデータをエンコードする。例示的なIS−95システムに対して、チャネルエンコーダ212は、先に言及した米国特許第5,103,359号に説明されているような、CRCエンコーディング、コードテールビット挿入、畳み込みエンコーディングおよびシンボル反復を実行する。結果的なシンボルはブロックインターリーバ214に提供され、このブロックインターリーバ214はシンボルを再順序付けして、インターリーブされたデータを変調器(MOD)24に提供する。
【0038】
IS−95標準規格に準拠している変調器24の例示的なブロック図が図3に示されている。変調器24内では、インターリーブされたデータがロングPNコードで乗算器222によりスクランブルされることから、データが向けられた遠隔局6によってのみそのデータを受信することができる。ロングPN拡散データはマルチプレクサ(MUX)226を通してマルチプレクスされ、乗算器228に提供される。乗算器228は宛先遠隔局6に割り当てられたトラフィックチャネルに対応するウォルシュコードでデータをカバーする。ウォルシュカバーされたデータは乗算器230aおよび230bに提供され、さらにショートPNIおよびPNQコードでそれぞれ拡散される。乗算器230aおよび230bからのショートPN拡散データはそれぞれフィルタ232aおよび232bに提供され、これらのフィルタ232aおよび232bはデータのローパスフィルタ処理を行う。フィルタ232aおよび232bからのIチャネルデータとQチャネルデータはそれぞれ送信機(TMTR)26(図2参照)に提供され、送信機26は信号をフィルタ処理し、変調し、アップコンバートし、そして増幅する。変調された信号はデュプレクサ28を通してルーティングされ、信号パス10を通してフォワードリンク上でアンテナ30から送信される。デュプレクサ28はいくつかの基地局設計では使用されないかもしれない。
【0039】
図3に示されている例示的な構成では、電力制御値は電力制御ビットと電力制御イネーブルを含んでいる。例示的な実施形態では、電力制御ビットは1ビットコマンドであり、遠隔局6に命令してその送信電力を増加させるためにはハイ(例えば1)であり、送信電力の減少を命令するためにはロー(例えば0)である。例示的な実施形態では、電力制御イネーブルは1ビットコマンドであり、電力制御ビットを処理してフィルタ232の出力に提供できるようにするためにはハイ(例えば1)であり、無実行コマンドに対して、フィルタ232の出力を中央スケール値にリセットするためにはロー(例えば0)である。これは図7に図示されており、ロー電力制御イネーブルは破線により示され、ハイ電力制御イネーブルは実線により示されている。電力制御イネーブルが破線により示されているようにローであるときには、送信されるシーケンス(例えばIチャネルデータおよびQチャネルデータ)は中央スケールであることが図7において着目することができる。
【0040】
例示的な実施形態では、IチャネルデータとQチャネルデータは同位相および直角位相シヌソイドによりそれぞれ変調される。無実行をゼロの値に等しいと考えることにより、変調されたIおよびQ信号は電力制御値の期間に対してゼロである。したがって、基地局4は無実行コマンドを送信するとき電力制御値の期間に対して遠隔局6にエネルギを送信しない。
【0041】
例示的な実施形態では、1つのリバース電力制御値が各電力制御グループに対してデータストリーム上にパンクチャされる。各電力制御値の期間は予め定められ、トラフィックチャネルのデータレートに依存させることができる。さらに、リバースリンク電力制御値がパンクチャされる位置は固定することができ、あるいは図3に示されているロングPN発生器224からのロングPNシーケンスで疑似ランダムに選択することができる。MUX226を使用してリバース電力制御ビットをデータストリームにパンクチャする。MUX226の出力はエンコードデータビットとリバース電力制御ビットの両方を含む。電力制御ビットと電力制御イネーブルに対する例示的な定義は表1にリストアップされている。
【表1】
Figure 0004394277
【0042】
代わりに、ミキサ230およびフィルタ232間に配置される(図3に示されていない)MUX対を通してフィルタ232に供給されるデータに電力制御値(例えば+1,0,−1)を直接パンクチャすることができる。この実施形態では、ショートPN拡散データは電力制御値のものに対応する新しい信号空間にマッピングされる。例えば、ショートPN拡散データでのハイは+にマッピングすることができ、ショートPN拡散データでのローは−1にマッピングすることができる。
【0043】
図2を参照すると、遠隔局6では、フォワードリンク信号がアンテナ102により受信され、デュプレクサ104を通してルーティングされ、受信機(RCVR)106に供給される。受信機106は信号をフィルタし、増幅し、復調し、量子化して、デジタル化IおよびQベースバンド信号を得る。ベースバンド信号は復調器(DEMOD)108に供給される。復調器108はベースバンド信号をショートPNIおよびPNQコードで逆拡散し、基地局4で使用されたウォルシュコードと同一のウォルシュコードで逆拡散データをデカバーし、ウォルシュデカバーデータをロングPNコードで逆拡散し、復調データをデコーダ110に供給する。
【0044】
デコーダ110内では、ブロックデインターリーバが復調データのシンボルを再順序付けして、デインターリーバデータをチャネルデコーダに供給し、チャネルデコーダはチャネルエンコーダ212で使用されたエンコーディングフォーマットにしたがってデータをデコードする。デコードされたデータはデータシンク112に供給される。
【0045】
II.電力制御値の検出
受信リバースリンク電力制御値を検出する例示的な復調器108のブロック図が図4に示されている。受信機106からのデジタル化IおよびQベースバンド信号は相関器310のバンクに供給される。各相関器310は同じ基地局4からの異なる信号パスに割り当てることができ、あるいは異なる基地局4からの異なる送信に割り当てることができる。それぞれ割り当てられた相関器310内では、ベースバンド信号がそれぞれ乗算器312aおよび312bによりショートPNIおよびPNQコードで逆拡散される。各相関器310内のショートPNIおよびPNQコードは独特なオフセットを持つことができ、この独特なオフセットは信号を送信した基地局4に関係する特定のオフセットに一致し、そしてさらにその相関器310により復調されている信号により受ける伝搬遅延に対応する。ショートPN逆拡散データは、相関器310により受信されているトラフィックチャネルに割り当てられたウォルシュコードで乗算器314によりデカバーされる。デカバーされたデータはフィルタ318に供給され、このフィルタ318はシンボル時間に対してデカバーされたデータのエネルギを累積する。
【0046】
トラフィックチャネル上に重ね合わされる独立したパイロットチャネル上でパイロット信号が送信されるIS−95システムに対して、乗算器312からのショートPN逆拡散データはパイロット信号も含む。IS−95システムに対して、パイロット信号はウォルシュコード0に対応するすべてのゼロのシーケンスでカバーされる。したがって、パイロット信号を獲得するためにウォルシュデカバー処理は必要ではない。ショートPN逆拡散コードはパイロット相関器316に供給され、このパイロット相関器316は逆拡散データのローパスフィルタ処理および/またはシンボル累積を実行して、受信信号からパイロット信号を抽出する。
【0047】
パイロット相関器316からのフィルタされたパイロット信号とフィルタ318からのフィルタされたデータに対応する2つの複素信号(またはベクトル)は内積回路320に供給され、この内積回路320は技術的によく知られた方法で2つのベクトルの内積を計算する。例示的な内積回路320は、“パイロット搬送波内積回路”と題する米国特許第5,506,865号に詳細に説明されており、この米国特許は本発明の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれている。内積回路320はフィルタされたデータに対応するベクトルをフィルタされたパイロット信号に対応するベクトルに投影し、ベクトルの大きさを乗算し、符号付きスカラー出力sm(j)をデマルチプレクサ(DEMUX)322に供給する。表記sm(j)を使用して、j番目のシンボル期間のm番目の相関器310mからの出力を示す。遠隔局6は現在のフレームのj番目のシンボル期間がデータビットあるいはリバース電力制御値に対応するか否かの知識を持っている。したがって、DEMUX322は相関器出力のベクトル、S(j)={s1(j)、s2(j)、……、sM(j)}をデータ合成器324または制御プロセッサ120のいずれかにルーティングする。データ合成器324はそのベクトル出力を合計し、ロングPNコードを使用してデータを逆拡散し、復調されたデータをデコーダ110に供給する。
【0048】
復調された電力制御シンボルを含む電力制御データは、図5に示されている電力制御プロセッサ410に供給される。電力制御プロセッサ410は図2に示されている制御プロセッサ120内に組み込むことができる。電力制御プロセッサ410内では、復調された電力制御シンボルがシンボル累積器412に供給され、このシンボル累積器412は電力制御値の期間に対して復調電力制御シンボルsm(j)を累積して、復調電力制御値bm(i)を生成する。例えばIS−95システムに対して、各電力制御値は2つの変調シンボルすなわち128PNチップの期間を持っている。このケースでは、シンボル累積器412は128PNチップに対して復調電力制御シンボルを累積して、復調電力制御値bm(i)を生成する。表記bm(i)を使用して、i番目の電力制御グループに対する、m番目の相関器310mに対応するリバース電力制御値を示す。復調電力制御値のベクトルB(i)={b1(i)、b2(i)、……、bM(i)}が同一ビット累積器414に供給される。
【0049】
IS−95標準規格にしたがうと、1つより多い基地局4が同じ遠隔局6と通信しているときに、基地局4は同一あるいは不同一リバースリンク電力制御値のいずれかを送信するように構成することができる。基地局4はセルの異なるセクタである場合のように、同じ位置に物理的に配置されている場合に、同一の電力制御値を一般的に送信するように構成される。同じ電力制御値を送信しない基地局4は一般的に異なる位置に物理的に配置されているものである。IS−95標準規格はあるメカニズムも明記しており、このメカニズムにより同一の電力制御値を送信するように構成されている基地局4が遠隔局6に対して識別される。さらに、遠隔局6が複数の伝搬パスを通して単一の基地局4の送信を受信している場合に、これらのパス上で受信されるリバース電力制御値は本質的に同一である。同一ビット累積器は、同一であると知られているリバース電力制御値bm(i)を合成する。同一ビット累積器414の出力は、N個の独立したリバース電力制御ストリームに対応する独立したリバース電力制御値のベクトルB’(i)={b’1(i)、b’2(i)、……、b’N(i)}である。各独立した電力制御ストリームb’n(i)は、(例えば、遠隔局6と通信している異なるセクタからの、あるいは異なるパルチパスからの)そのストリームに対応した同一の電力制御値の合計を含んでいる。独立した電力制御値は以下の等式にしたがって計算することができる。
【数1】
Figure 0004394277
【0050】
ここでKは、(例えば異なる基地局4あるいは異なるマルチパスからの)n番目の独立したリバース電力制御ストリームに対して同一の電力制御値を受信している相関器310の数である。
【0051】
本発明の3値チャネルは一般的に消去チャネルとしても呼ばれる。(バイナリ+/−1通信チャネルに対して一般的にゼロである)1つのしきい値を使用する代わりに、本発明の3値チャネルに対して2つのしきい値を使用する。第1のしきい値はゼロより上に設定され、第2のしきい値はゼロより下に設定される。受信信号の振幅が第1のしきい値より上である場合には、+1が宣言される。振幅が第2のしきい値より下である場合には−1が宣言される。振幅が第1および第2のしきい値の間であれば、消去が宣言される。
【0052】
独立した電力制御値のベクトルB’(i)はしきい値比較回路416に供給され、このしきい値比較回路416は、対応する1組の予め定められたしきい値に対して独立した各電力制御値b’n(i)を比較する。b’n(i)が第1のしきい値th1nより上である場合には、b’n(i)に対応する受信電力制御値b’’n(i)は+1に設定される。b’n(i)が第2のしきい値th2nより下である場合には、受信電力制御値b’’n(i)は−1に設定される。b’n(i)が第1および第2のしきい値の間である場合には、受信電力制御値b’’n(i)は0に設定される。
【0053】
独立した各電力制御値に対応する第1および第2のしきい値は、独立した電力制御値を発生させるために結合される同一電力制御値の数および受信信号の測定振幅の変動のような1組のパラメータにしたがって設定することができる。例として、第1のしきい値は公称フルスケール値の0.5に設定することができる。第2のしきい値は公称フルスケール値の−0.5に設定することができる。これらのしきい値は先に説明したパラメータにしたがって調整することができる。しきい値比較回路416からの出力は受信電力制御値のベクトルB’’(i)={b’’1(i)、b’’2(i)、……、b’’N(i)}を含み、各受信電力制御値b’’n(i)は+1、−1または0のいずれかの値を有する。受信電力制御値のベクトルB’’(i)は電力制御論理418に供給される。
【0054】
IS−95標準規格にしたがうと、遠隔局6は基地局4の任意の1つが電力ダウンコマンドを発行する場合にその送信電力を減少させる。このメカニズムは干渉を最小にし、システム容量を向上させる一方で、リバースリンク信号が少なくとも1つの基地局4により適切に受信されることを確実にする。例示的な実施形態では、本発明の3値電力制御シグナリング方式とともに同じ電力制御メカニズムを利用する。例示的な実施形態では、受信電力制御値b’’n(i)の任意のものが負である場合には、遠隔局6はその送信電力を減少させる。さらに、負の受信電力制御値b’’n(i)がなく、少なくとも1つの受信電力制御値b’’n(i)がゼロである場合には、遠隔局6はその送信電力を調整しない。最後に、すべての受信電力制御値b’’n(i)が正である場合には、遠隔局6はその送信電力を増加させる。電力制御論理418は、先に説明した論理方式を使用して受信電力制御値のベクトルB’’(i)を処理する。電力制御論理418の出力は単一の電力制御値(あるいは電力制御コマンド)であり、これは遠隔局6に命令してその送信電力を増加、減少あるいは維持させる。この電力制御値は送信機136(図2参照)に提供され、この送信機136はそれにしたがって遠隔局6の送信電力を調整する。
【0055】
例示的な実施形態では、リバース電力制御値はエンコードされず、したがって干渉により生じるエラーに対して特に弱い。閉ループリバースリンク電力制御の高速応答時間はリバースリンク電力制御の性能におけるこのようなエラーの影響を最小にする。その理由は遠隔局6の送信電力に対するこれらのエラーのある調整あるいは無調整は後続の電力制御グループで補償することができるからである。
【0056】
ここで説明した例示的な実施形態では、リバースリンク電力制御はIS−95標準規格と互換性があるような方法で説明した。本発明の実施は何らかの特定の通信システムあるいは構成に依存しない。ここで説明したような電力制御処理を実行する他の構成を企図することができ、これも本発明の範囲内ものであることは当業者に明らかである。
【0057】
III.電力制御値の発生
図2を参照すると、基地局4において、リバースリンク信号はアンテナ30により受信され、デュプレクサ28を通してルーティングされ、受信機(RCVR)50に供給される。受信機50は信号をフィルタ処理、増幅、復調および量子化して、デジタル化されたIおよびQベースバンド信号を得る。ベースバンド信号は復調器(DEMOD)52に供給され、この復調器52はショートPNIおよびPNQコードでベースバンド信号を逆拡散する。IS−95システムに対して、復調器52の信号は受信ウォルシュシーケンスを対応するウォルシュコードにマッピングする。特に、逆拡散データは64チップのブロックにグループ化され、逆拡散データのブロックに最も近いウォルシュシーケンスを有するウォルシュコードに割り当てられる。この信号マッピングは、先に言及した米国特許第5,103,459号中で説明されているように高速アダマール変換フィルタにより実行される。ウォルシュコードは、デコーダ54に供給される復調データを含む。
【0058】
デコーダ54内では、ブロックデインターリーバが復調データのシンボルを再順序付けし、デインターリーブデータをチャネルデコーダに供給し、このチャネルデコーダはエンコーダ132で使用されたエンコーディングフォーマットにしたがってデータをデコードする。IS−95システムに対して、デコーダ54はビタビデコーディングとデコードデータのCRC検査を実行する。CRC検査されたデータはデータシンク56に供給される。IS−95システムに対する受信機50と復調器52の機能は米国特許第5,103,459号にさらに説明されている。
【0059】
例示的なIS−95システムでは、遠隔局6の送信電力が調整されて、(例えば、基地局4において受信されたようなリバースリンク信号の、雑音プラス干渉に対するビット当たりのエネルギ比Eb/Ioにより測定されるような)必要なリバースリンク信号品質が維持される。例示的な実施形態では、測定されたEb/IoはEb/Io設定点に対して比較され、それに応答して電力制御値が発生される。Eb/Io設定点は次に調整されて、所要のフレームエラーレート(FER)が維持される。
【0060】
図6に示されているように、復調データは制御装置40内の電力検出器430に供給される。電力検出器430内では、復調データが電力測定回路432に供給され、この電力測定回路432は受信リバーストラフィックチャネルの電力と総受信電力を計算する。受信信号の品質を測定する方法および装置は先に言及した米国特許第5,506,109号で詳細に説明されている。要約すると、受信リバーストラフィックチャネルの電力は復調データから計算することができ、総受信電力は逆拡散データから計算することができる。これらの2つの測定値の比は測定されたEb/Ioを構成し、この測定されたEb/Ioはフィルタ436に供給される。フィルタ436は測定されたEb/Ioを予め定められた間隔に対して平均化し、平均化されたEb/Ioを比較回路438に供給する。フィルタ436は有限インパルス応答(FIR)フィルタとして、あるいは技術的に知られている他のフィルタ設計として構成することができる。さらに、特定のシステム要求に対して、信頼性ある測定値と最小応答時間との間のトレードオフを得ることができるようにフィルタ436を設計することができる。
【0061】
例示的な実施形態では、(FERのような)受信リバースリンク信号の品質インジケータはしきい値調整回路434に供給され、このしきい値調整回路434は、それに応答して(第1および第2の設定点を構成する)2つのEb/Io設定点を設定する。例示的な実施形態では、平均化されたEb/Ioが第1の設定点より上である場合には、受信されたEb/Ioは必要なもよりも良く、遠隔局6の送信電力は−1の電力制御値を発行することにより下向き方向に調整される。代わりに、平均化されたEb/Ioが第2の設定点より下である場合には、受信されたEb/Ioは必要なもよりも悪く、遠隔局6の送信電力は+1の電力制御値を発行することにより上向き方向に調整される。最後に、平均化されたEb/Ioが第1および第2の設定点の間である場合には、受信されたEb/Ioはほぼ要求されているようなものであり、遠隔局6の送信電力は0の電力制御値を有する無実行コマンドを発行することにより維持される。第1と第2の設定点間の差は受信されたEb/Ioの所要の動作範囲を構成し、特定の適用に対して調節することができる。特に、第1と第2のしきい値間の差は受信されたEb/Ioにおける測定の不確実性を考慮して設定することができる。例えば、受信されたEb/Ioが±0.5dBの確実性で測定できるだけであれば、第1と第2の設定点間の差は少なくとも1.0dB離れて設定すべきである。
【0062】
第1および第2のしきい値は、例えば受信リバースリンク信号のFERにより決定されるような、システムの性能要求に基づいて調整することができる。受信されたFERが要求されるものよりも高い場合には設定点を増加させることができ、これにより電力制御ループに遠隔局6の送信電力を上方向に調整させ、受信Eb/Ioを向上させる。代わりに、受信されたFERが要求されるものよりも低い場合には設定点を減少させることができ、これにより電力制御ループに遠隔局6の送信電力を下方向に調整させ、容量を向上させる。
【0063】
先に言及にした米国特許第5,109,390号に説明されているように、遠隔局6は複数の基地局4とソフトハンドオフに入ることができ、あるいは複数の基地局4(またはセクタ)とソフターハンドオフに入ることができる。ハンドオフの間、基地局4は同一あるいは不同一の電力制御値を遠隔局6に送信することができる。不同一の電力制御値が送信された場合には、各基地局4は他の基地局4と独立して動作する。しかしながら、同一の電力制御値が送信された場合には、これらの電力制御値はシステム制御装置2のような中央プロセッサに送信され、この中央プロセッサがすべての基地局4からの電力制御値を評価する。例示的な実施形態では、システム制御装置2は、任意の基地局4が電力ダウンコマンドを発行した場合には遠隔局6に命令してその送信電力を減少させ、基地局4が電力ダウンコマンドを発行せず、少なくとも1つの基地局4が無実行コマンドを発行する場合には遠隔局6に命令してその送信電力を維持させ、すべての基地局4が電力アップコマンドを発行した場合には遠隔局6に命令してその送信電力を増加させる。その後、フォワードリンク上での送信のために遠隔局6と通信しているすべての基地局4に対して、システム制御装置2により同一の電力制御値が送信される。
【0064】
本発明はIS−95通信システムのリバースリンク電力制御に対して詳細に説明してきた。本発明の3値シグナリング方式が他の通信システムのリバースリンク電力制御に対して利用することができることは当業者に容易に明らかになるであろう。このような他の通信システムの1つは1997年11月3日に出願され、“高レートパケットデータ送信用方法および装置”と題する米国特許出願第08/963,386号に説明されている例示的な高レートパケットデータ通信システムであり、この米国特許出願は本発明の譲受人に譲渡されており、参照によりここに組み込まれている。このパケットデータ通信システムでは、送信基地局と通信している各遠隔局に電力制御サブチャネルが割り当てられている。各電力制御サブチャネルを使用して1つの電力制御値を各タイムスロットでそれぞれの遠隔局に送信し、遠隔局に命令してその送信電力を電力アップ、電力ダウン、または維持させる。このパケットデータ通信システムでは、複数の遠隔局に対する電力制御値が電力制御バースト中に送信され、この電力制御バーストは各送信スロット内の固定位置においてトラフィックチャネル上にマルチプレクスされる。
【0065】
本発明は通信システムのリバースリンク電力制御に対して詳細に説明してきた。本発明の3値シグナリング方式はフォワードリンク電力制御に対して拡張することができ、これも本発明の範囲内のものであることは当業者に容易に明らかになるであろう。
【0066】
本発明の3値シグナリング方式は2つより多い状態を要求する他の制御信号の送信を行うためにさらに拡張することができる。例えば、多数のデータレートの1つで送信することができる通信システムでは、基地局はレート制御値を遠隔局に送信して、やがて来るデータ送信に対するレートの、レート増加、レート減少、変更なしのいずれかを遠隔局に知らせる。3値シグナリング方式の使用は制御信号を送信するのに要求されるビット数を最小にする一方で、2値制御値を送信することから生じるリミットサイクリングを避けるかあるいは無くす。
【0067】
好ましい実施形態の先に説明は当業者が本発明を生産しあるいは使用することができるように提供されている。これらの実施形態に対するさまざまな修正は当業者に容易に明らかになるであろう。ここに規定されている一般的な原理は発明能力を使用することなく他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明はここに示されている実施形態に制限されることを意図しているものではなく、ここに開示されている原理および新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲にしたがうべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、遠隔局と通信する複数の基地局を示している本発明の通信システムの図である。
【図2】 図2は、基地局と遠隔局の例示的なブロック図である。
【図3】 図3は、フォワードトラフィックチャネルの例示的なブロック図である。
【図4】 図4は、遠隔局内の復調器の例示的なブロック図である。
【図5】 図5は、遠隔局内の電力制御プロセッサの例示的なブロック図である。
【図6】 図6は、基地局内の電力検出器の例示的なブロック図である。
【図7】 図7は、リバースリンク電力制御信号の例示的なタイミング図である。

Claims (17)

  1. 通信システムにおいて送信電力を制御する方法において、
    受信信号の品質を測定するステップと、
    第1の設定点と第2の設定点を含む1組の設定点に対して前記受信信号の品質を比較するステップと、
    前記比較ステップに応答して電力制御値を発生するステップと、
    前記電力制御値を宛先局に送信するステップと、
    前記宛先局において、送信電力制御値を処理して、受信電力制御値を提供するステップとを含み、
    前記電力制御値は3つの値のうちの1つを含み、
    前記3つの値は、電力アップコマンド、電力ダウンコマンド、無実行コマンドに対応し、
    前記電力制御値は、前記受信信号の品質が前記第1の設定点より上である場合には前記電力ダウンコマンドに対応し、前記受信信号の品質が前記第2の設定点より下である場合には前記電力アップコマンドに対応し、前記受信信号の品質が前記第1および第2の設定点間にある場合には前記無実行コマンドに対応し、
    前記宛先局の送信電力は受信電力制御値にしたがって調整され、
    前記処理ステップは、
    前記送信電力制御値に対応する少なくとも1つの信号パスを受信するステップと、
    前記少なくとも1つの信号パスのそれぞれを復調して、パイロット信号とフィルタされたデータとを獲得するステップと、
    前記パイロット信号と前記フィルタデータの内積を計算して、前記少なくとも1つの信号パスのそれぞれに対する復調された電力制御シンボルを獲得するステップと、
    前記復調された電力制御シンボルの所定の累積期間の間に、前記少なくとも1つの信号パスのそれぞれに対する前記復調電力制御シンボルを累積して、前記受信電力制御値を獲得するステップとを含む方法。
  2. 前記受信信号の品質は、前記受信信号の測定された、雑音プラス干渉に対するビット当たりのエネルギ比Eb/Ioに基づいている請求項1記載の方法。
  3. 前記1組の設定点は前記通信システムの性能要求に基づいて調整される請求項1記載の方法。
  4. 前記性能要求は前記受信信号のフレームエラーレートに基づいている請求項3記載の方法。
  5. 前記第1の設定点は前記フレームエラーレートが要求されるものよりも高い場合には減少される請求項4記載の方法。
  6. 前記第2の設定点は前記フレームエラーレートが要求されるものよりも低い場合には増加される請求項4記載の方法。
  7. 前記第1および第2の設定点は、前記受信信号の品質における測定不確実性に基づいて設定される請求項1記載の方法。
  8. 前記第1および第2の設定点間の差は、前記受信信号の品質における測定不確実性と等しくあるいはこれよりも大きく設定される請求項7記載の方法。
  9. 前記処理ステップは、1組のしきい値に対して前記累積ステップからの出力を比較して、前記受信電力制御値を獲得するステップをさらに含む請求項1記載の方法。
  10. 前記電力制御値はエンコードされない請求項1記載の方法。
  11. 前記電力制御値はデータ送信上にパンクチャされる請求項1記載の方法。
  12. 前記電力制御値は電力制御グループ内で疑似ランダム的に配置される請求項1記載の方法。
  13. 通信システムにおける送信電力を調整する方法において、
    少なくとも1つの送信電力制御値を受信するステップと、
    前記少なくとも1つの送信電力制御値を処理して、電力制御コマンドを獲得するステップと、
    前記電力制御コマンドにしたがって前記送信電力を調整するステップとを含み、
    前記処理ステップは、
    前記少なくとも1つの送信電力制御値に対応する少なくとも1つの信号パスを受信するステップと、
    前記少なくとも1つの信号パスのそれぞれを復調して、パイロット信号とフィルタされたデータとを獲得するステップと、
    前記パイロット信号と前記フィルタデータの内積を計算して、前記少なくとも1つの信号パスのそれぞれに対する復調された電力制御シンボルを獲得するステップと、
    記復調電力制御シンボルを累積して、独立した電力制御値を獲得するステップと、
    前記独立した電力制御値を論理的に合成して、前記電力制御コマンドを獲得するステップとを含み、
    前記電力制御コマンドは3つの値のうちの1つを含み、
    前記3つの値は、電力アップコマンド、電力ダウンコマンド、無実行コマンドに対応し、
    前記電力制御値は、前記電力制御値を送信する基地局における受信信号の品質が第1の設定点より上である場合には前記電力ダウンコマンドに対応し、前記電力制御値を送信する前記基地局における前記受信信号の品質が第2の設定点より下である場合には前記電力アップコマンドに対応し、前記電力制御値を送信する前記基地局における前記受信信号の品質が前記第1および第2の設定点間にある場合には前記無実行コマンドに対応する方法。
  14. 前記処理ステップは、対応する1組のしきい値に対して独立した電力制御値を比較して、受信電力制御値を獲得するステップをさらに含み、
    前記論理的に合成するステップが前記受信電力制御値に実行されて前記電力制御コマンドを獲得する請求項13記載の方法。
  15. 少なくとも1つの独立した電力制御値が電力ダウンコマンドである場合に、前記送信電力は下方向に調整される請求項13記載の方法。
  16. いずれの独立した電力制御値も電力ダウンコマンドではなく、少なくとも1つの独立した電力制御値が無実行コマンドである場合に、前記送信電力は維持される請求項13記載の方法。
  17. すべての独立した電力制御値が電力アップコマンドである場合に、前記送信電力は増加される請求項13記載の方法。
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