JP2001177417A - チャネル復号化とエントロピー復号化を組合わせた復号器 - Google Patents

チャネル復号化とエントロピー復号化を組合わせた復号器

Info

Publication number
JP2001177417A
JP2001177417A JP2000338428A JP2000338428A JP2001177417A JP 2001177417 A JP2001177417 A JP 2001177417A JP 2000338428 A JP2000338428 A JP 2000338428A JP 2000338428 A JP2000338428 A JP 2000338428A JP 2001177417 A JP2001177417 A JP 2001177417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoder
likelihood
codeword
decoding
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2000338428A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Yamaguchi
ヤマグチ、ヒロヒサ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Texas Instruments Inc
Original Assignee
Texas Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Texas Instruments Inc filed Critical Texas Instruments Inc
Publication of JP2001177417A publication Critical patent/JP2001177417A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/63Joint error correction and other techniques
    • H03M13/6312Error control coding in combination with data compression
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/03Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words
    • H03M13/23Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words using convolutional codes, e.g. unit memory codes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/29Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes combining two or more codes or code structures, e.g. product codes, generalised product codes, concatenated codes, inner and outer codes
    • H03M13/2957Turbo codes and decoding
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/37Decoding methods or techniques, not specific to the particular type of coding provided for in groups H03M13/03 - H03M13/35
    • H03M13/39Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • H03M7/30Compression; Expansion; Suppression of unnecessary data, e.g. redundancy reduction
    • H03M7/40Conversion to or from variable length codes, e.g. Shannon-Fano code, Huffman code, Morse code
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/37Decoding methods or techniques, not specific to the particular type of coding provided for in groups H03M13/03 - H03M13/35
    • H03M13/39Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes
    • H03M13/41Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes using the Viterbi algorithm or Viterbi processors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネル復号器とエントロピー復号器を組み
合わせ、従来のビットの代わりに尤度値を使用してビッ
ト誤り率を大幅に改善する復号器を提供する。 【解決手段】 尤度値をバッファ62に格納し、一意符
号語をビットパターンまたは尤度値の中で検索する。識
別装置63で一意符号語が見つかると、候補符号語を複
数の計算装置にロードし、各計算装置は、所定の符号語
ビットパターンに対する符号語尤度を計算する。符号語
尤度値を比較して、選択した符号情報を符号語制御装置
67にフィードバックして次ステップの復号化に進む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル通信に関
し、より詳細には、通信路符号化およびエントロピー符
号化に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ディジタル通信では、
元の情報はビットに量子化されて、可変長の符号語にエ
ントロピー符号化される。一般に、この処理は、音声、
静止画像およびビデオの冗長性の低下と呼ばれている。
1989年、プレンティス・ホール社から発行されたA.
K.Jainの著書「ディジタル画像処理の基礎(Fundamenta
ls of Digital Image Processing)」を参照されたい。
エントロピー符号化された記号は、制御された量の冗長
性が付加されるが、このことは一般にチャネル符号化
(channel-coding)と呼ばれている。1995年、Houg
hton Mifflin社から発行されたR.E. Ziemer and W.H. T
ranterによる著書「通信システム、変調と雑音の原理
(Principles of Communication Systems, Modulation
and Noise)」を参照されたい。得られた2進データの
系列はアナログに変換され、変調されて無線周波搬送波
で送信される。
【0003】受信された信号がベースバンド信号に復調
されると、チャネル復号化のため再びディジタルに変換
され、この過程で送信側で付加された冗長性を用いて、
発生した誤りが訂正される。得られた2進データの系列
は、2進データ・セグメントを可変符号の要素に写像す
ることによってソース符号語に復号される。
【0004】通信システムの標準的な実施化(implemen
tation)では、チャネル復号化およびエントロピー復号
化は、別々の機能ブロックとして扱われている。何故な
らば、これらの復号化に相当するエントロピー符号化お
よびチャネル符号化が別々の機能として扱われているか
らである。
【0005】
【課題を解決する手段】この特許出願では、チャネル復
号器とエントロピー復号器を組み合わせた新しい実施化
により、伝送におけるビット誤り率を大幅に改善するこ
とが教示されている。この改善は、チャネル復号器と、
符号の長さを変えることができる可変長符号の本質的な
利点によって得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】この新しい発明を説明するため、
出願人は、図1の代表的な通信システムについて言及
し、畳み込み符号化、Turbo符号器、ソフト出力型(Sof
t-Output)ビタビ復号器またはMAP復号器について考察
する。
【0007】図1は、代表的な通信システム10を示
す。最初に情報源(source)11は、ソース英字記号の
所定の集合から記号Smを発生しているものとする。次に
情報源の出力記号は、可変長符号Wmに1対1(one-to-o
ne)で写像される。エントロピー符号化された記号は、
バッファ13でバッファーされ、チャネル符号化14で
制御された量の冗長性が付加され出力Ykになる。代表的
なシステムでは、受信入力Y'kがチャネル復号化15さ
れ、バッファ16でバッファーされた出力は、復号器1
7でエントロピー復号化される。実際にエントロピー符
号化するときは、いくつかの可変長符号の集合が必要で
あり、これらの可変長符号の集合は、最少ビット数でソ
ース(源)情報を表すために使用される。ここで考察す
る新しい実施化は、後で説明するように一般のケースに
容易に拡張できるので、エントロピー符号器12は可変
長符号の1つの集合だけから構成されると考えている。
次にSmに対応して、1つの可変長符号Wmがチャネル符号
Zの集合から選ばれる(Wm∈Z)。
【0008】表1は、可変長符号の例を示す。この表の
値は、ソース記号の集合と、上記集合Zに対応する符号
を表す。エントロピー符号器12から出力される符号ビ
ットは、順次連結されている。復号化を一意にするよう
に符号が定義されているので、この2進系列(Y'k)が
誤りを伴わずに受信機に到達すると、初期入力ソース記
号は、後続の「0」ビットおよび「1」ビットをトレー
スすることにより、復号される。
【表1】
【0009】表1内のこの特定の符号集合は、JPEG
規格の差分DC信号を符号化するために使用される。符
号化および復号化の際、「0」は「−1」に置換され
る。
【0010】畳み込み符号化や、特にTurbo符号器14
を使用するシステムでは、Turbo復号器15の出力は2
進系列である。チャネル復号器15の出力ビット系列
は、ビット誤りを有することがある。可変長符号化は、
前のビット系列が正しく復号化されていることを前提と
しているので、エントロピー復号器17におけるこれら
のビット誤りの効果は非常に重要である。ビット誤りが
発生した場合は、誤った符号語が選ばれるか、対応する
符号語が符号語の集合の中で発見されない。従来の可変
長符号の復号化では、そのような時点で復号化処理が終
了すると、何らかの他の手段を使用して信号の品質が破
局的に劣化するのを防止する。可変長符号の復号化中に
ビット誤りが発生すると、ビット系列に特殊な一意符号
を挿入しない限り、復号化処理を回復するための効果的
な手段は存在しないことが経験的に知られている。
【0011】チャネル符号化14の場合、有線通信およ
び無線通信に共通的に使用されている畳み込み符号化を
採用する。畳み込み符号化については、1995年、プ
レンティス・ホール社から発行された、R.L. Peterso
n、R.E. ZiemerおよびD.E. Borthによる著書「スペクト
ラム拡散通信序説(Introduction to Spread SpectrumC
ommunication)」を参照されたい。畳み込み符号化で
は、複雑なフィード・バック・ループまたはフィード・
フォワード・ループを用いて1ビットの入力情報が何回
か繰り返される。出力ビット数と入力ビット数の比率
は、畳み込み符号のレート(rate)と呼ばれる。以下、
チャネル符号化14に対して速さが1/3のフィードバ
ックを使用するTurbo符号化を選ぶことにする。図2(a)
を参照するに、系統的反復畳み込み(Recursive System
atic Convolution:RSC)符号器RSC1、RSC2
を使用して、入力2進系列xから、3つの出力系列Ys、
Y1pおよびY2pが発生する。Turbo符号化に使用する畳み
込み符号器のレートは2/3で、制約長は5である。Ys
はシステム化された出力であり、Y1pおよびY2pはパリテ
ィ出力である。系統的反復畳み込み符号器RSC1、R
SC2の一例を図2(b)に示す。インターリーバー21
は、RSC1およびRSC2に対する入力2進系列に相
関が生じないようにするために使用される。出力Yは、
入力2進系列の正確なコピーである。畳み込み符号器1
4は、パリティ出力に無限長の相関を導入する。Turbo
符号化については、1996年10月発行の、通信に関
するIEEE会報、第44巻、第10号、C. Berrou、A. Gl
avieuxによる論文「ほぼ最適なエラー訂正符号とTurbo
符号の復号化(Near Optimum Error Correcting Codes
and Decoding Turbo Codes)」を参照されたい。同一な
議論は、ビタビ復号化を使用する標準的な畳み込み符号
化に対しても有効である。Ysを脱落なしに送り、パリテ
ィビット、Y1pおよびY2pを交互に脱落させることによっ
て、正味のチャネル符号化速度をさらに改善することが
できる。この場合、符号化レートは、1/3ではなく1
/2になる。一般に、この処理はパンクチャリング(pu
ncturing)と呼ばれる。以下、このようなパンクチャリ
ングは送信器で実行されると仮定するが、この仮定は絶
対に必要なことではない。
【0012】図3は、図2に示す符号器に対応するTurb
o復号器15を示す。簡潔にするため、以下、図1の受
信器Y'kを単にYkで示すことにする。送信器におけるパ
ンクチャリングのため、「0」ビットが交互に挿入さ
れ、Y1pおよびY2p系列で失われたビットを補足する(デ
パンクチャリング31)。基本復号器34、35がある
が、これらの基本復号器の1つは、それぞれソフト出力
型ビタビ復号器(Soft-Output Viterbi Decoder:SOV
A)33または帰納的最尤復号器(Maximum A Posterior
i Likelihood Decoder:MAP)と呼ばれる。これについ
ても、1996年3月発行の、情報理論に関するIEEE会
報、第42巻、第2号、J. Hagenauer、E. Offerおよび
L. Pakeによる論文「2進ブロックと畳み込み符号の反
復復号化(Iterative Decoding of Binary Block and C
onvolution Codes)」を参照されたい。ビタビ復号器
は、最初の入力2進系列の帰納的確率最高推定値(maxi
mum a posteriori probability estimator)として広く
知られている。ビタビ復号器は、(インターリービング
によって)使用可能なYsおよびY1p、またはYsおよびY2p
を使用してチャネル復号器の性能を最適にすることが知
られている。
【0013】確率論を使用すると、最適チャネル復号器
は、受信したYkを使用して、後に続く入力Xkの帰納的確
率を最大にすることが示される(図1を参照)。
【数1】
【0014】式(1)では、先験的確率P(Yk|Xk)および
事前確率(prior probaility)P(Xk)およびP(Yk)によっ
て帰納的確率P(Xk|Yk)を示すためにベイズの規則が用い
られた。1958年、マグロウ・ヒル社から発行され
た、W.B. DavenportおよびW.J.Rootによる著書「ランダ
ム信号およびランダム雑音の理論序説(An Introductio
n to the Theory of Random Signals and Noise)」を
参照されたい。可能な値−1と+1について、Ykによっ
てXkを推定するためには、次に示すように、P(Xk=-1|Y
k)およびP(Xk=+1|Yk)を対数で比較する。
【数2】
【0015】この比は、対数尤度比または単に尤度比と
呼ばれる。図1の雑音Nkがガウス型白色雑音である場
合、P(y|Xk=+1)は、
【数3】 で示される。ここでσ2は、
【数4】 であり、記号のパワー、EsはEb/Rによって与えられる。
Ebは、情報の1ビットあたりの信号のパワーであり、R
は符号化速度である。式(3)のaは、チャネルのフェ
ーディング現象を表すが、aは、この考察に絶対に必要
なものではない。したがって、以下の考察ではa=1と
仮定する。これらの確率から考察すると、図3のビタビ
復号器またはMAP復号器は、図4に示す使用可能な尤度
情報からP(Xk)の先験的尤度を計算する。
【0016】図4を参照するに、復号器41(34また
は35)は、YsおよびYp1(またはYp2)から先験的情報
P(Xk)を生成する。Ysと共に使用可能な先験的情報p(Xk)
が存在すれば、上に示すようにp(Xk)を考慮に入れる。
復号器41は、Xkの局所推定値を生成することもでき
る。
【0017】図3は、第2のビタビ復号器またはMAP復
号器35の入力として第1段の復号器34の帰納的情報
が使用され、同時に第2の復号器35の先験的情報が第
1の復号器34にフィードバックされることを示す。し
たがって、次の復号器に転送された帰納的情報は、その
ような過程が、最初のXkの推定精度を改善するように慎
重に定義されていると、フィードバックが反復されるの
に伴い、推定されたXkは最初のXkに収束することが示さ
れている。
【0018】従来の通信システムでは、Turbo復号器の
出力は2進系列である。この系列は、Turbo復号器の帰
納的尤度値にハード・デシジョン(hard-decision)を
適用することによって生成される。
【数5】
【0019】チャネル復号器から出力されたビット系列
はビット誤りを含む。一般に、リアルタイムでの音声お
よびビデオ通信に対しては、10E-3から10E-4のビット誤
り率(BER)が要求される。チャネルの品質は、送信信
号のパワーを制御することによって維持される。
【0020】しかし、可変長符号化は、前のビット系列
が正しく復号化されていることを前提にしているから、
エントロピー復号器(図1の17)におけるこれらのビ
ット誤りの効果は非常に重要である。ビット誤りが発生
した場合、誤った符号語が選ばれるか、対応する符号語
が符号語の集合の中で見つからない。従来の可変長符号
の復号化では、このような時点で復号化処理が終了し、
何らかの他の手段を使用して信号の品質が破局的に劣化
するのを防止する。可変長符号の復号化中にビット誤り
が発生すると、ビット系列に特殊な一意符号を挿入しな
い限り、復号化処理を回復するための効果的な手段は存
在しないことが経験的に知られている。本発明によれ
ば、チャネル復号器(Turbo復号器またはビタビ復号
器)15とエントロピー(可変長)復号器17を組み合
わせることによって、ビット誤り率を顕著に改善できる
ことが示されている。
【0021】通信用受信器におけるビタビ復号器15の
入力信号は、ビット(ハード・デシジョン)またはマル
チ・レベル(ソフト・デシジョン(soft-decision))
に量子化されうる。ソフト・デシジョンビタビ復号器
は、ハード・デシジョン復号器に比較してかなり改善さ
れていることが広く知られている。これの理由は、入力
信号の尤度がマルチレベルの情報には保持されている
が、ハード・デシジョン復号器では失われているからで
ある。チャネル復号器およびエントロピー復号器も同じ
になっていることが判る。従来のエントロピー復号器1
7は、チャネル復号器15からハード・デシジョンによ
るビットを受信する。しかし、尤度情報がエントロピー
復号器17に転送される場合も大幅な改善が可能であ
る。そのような尤度情報は、ビタビ復号器またはMAP復
号器15(図3の34および35)からの先験的情報の
形式で与えられることが、図3、4から判る。
【0022】復号化の場合にそのような情報の利点を取
り出す方法は2つ存在する。1つの方法は非常に簡単で
あり、もう1つの方法は非常に強力であるが、設計する
ためにはかなり複雑である。
【0023】(1)チャネル復号器15とエントロピー
復号器17の組み合わせる簡単な設計復号化は正しいビ
ット位置から開始されると仮定する。ビットデータの代
わりに、チャネル復号器からの尤度値を使用し、その集
合の全符号語の符号語尤度を計算するものとする。符号
語の尤度は、
【数6】 ここで、Nmは符号の長さであり、mは、この集合のm番
目の符号語を表し、ck(k=0,,,Nm)は、(「0」および
「1」は「−1」および「1」に写像される必要のあ
る)符号語のビット系列を表し、lkは、チャネル復号器
から取得される尤度値である。表1の場合、8個の符号
語尤度値が取得されている。
【0024】最適符号語を選ぶアルゴリズムには多くの
変形が存在する。ここに導入された1つの方法は、復号
された符号語として、尤度値の局所最大値を複数見つけ
ることである(符号語#3および#7が図5で見つか
る)。このアルゴリズムは、単に最大値を選ぶよりも優
れていることが判明している。このことは、ビットが正
しく復号化されている間は符号語の尤度値が単調に増加
するが、尤度値が一致しなくなると、酔歩(random wal
k)に変わるという特性に起因する。より詳細なこと
は、付録Aで考察されている。
【0025】たとえば、従来の復号化が失敗した実際の
ケースを考慮されたい。
【0026】チャネル復号器から、ビット系列[1110011
11---]が取得されている。表1を使用すると、符号語#
3[1110]が選ばれるが、正しい符号語は#4であった。
次にチャネル復号器から尤度値を取得する。[4.9, 4.3,
3.8, -0.3, -5.0, 4.5, 4.1, 5.4, 2.4, ---]これは[1
11001111---]に対応する。次にこの符号語の尤度値が計
算される。[-9.2, -4.4, 13.2, 17.7, 3.1, 8.1, 10.9,
19.2]
【0027】ここでは、局所最大値は符号語#4に存在
し、別の大きな値は符号語#8に存在することを観察す
ることができる。一般に符号語の尤度は、符号長が長く
なると単調に増加する。このことを考慮すると、局所最
大値の検索には、符号長に応じてバイアスを与えなけれ
ばならない。このアルゴリズムによれば、局所最大値に
対応する正しい符号語#4を選ぶことができる。図5
は、表1の可変長符号を使用して得られた符号語の数に
対する符号語尤度の別の例を示す。
【0028】新しい復号化方法の性能を研究するため
に、コンピュータシミュレーションが行われてきた。通
信チャネルは図1に示すように定義されている。表1の
可変長符号を使用し、これから符号語をランダムに選択
すると、Turbo符号器を使用して対応するビット系列が
(速度が1/2で制約長が5の)畳み込み符号に符号化
され、白色雑音が追加された後、Turbo符号が復号され
た。Turbo復号器は、復号された出力のBERが10E-3にな
るように、(フィードバック反復数によって)制御され
ている。可変長復号器に尤度値が使用されると、この新
しい復号化は、従来のビット方向のハード・デシジョン
可変長復号化と比較された。その結果として、図5で説
明した簡単な規則を使用することにより、ビット誤り
を、数にして1/3から1/5に低減できることが観察
されている。精緻なアルゴリズムを研究することによっ
て、1/10に低減できることは明らかである。
【0029】図6は、実際のシステムで必要な他の関連
機能を示す。チャネル復号器61からの出力(尤度値)
は、バッファ62に格納される。可変長復号化が始まる
前に、一意語識別装置63でビットパターンまたは尤度
値の中の一意な符号語(スタート符号)が検索される。
一意語が見つかると、点線で囲まれたブロック65の内
部の別々の符号語尤度計算装置#1から#nに候補(ca
ndidate)符号語がロードされる。#1から#nの各計
算装置は、所定の符号語のビットパターンに対して式
(6)を計算する。実際の設計では、符号化体系に従っ
て、いくつかの可変長符号および固定長符号の集合が使
用される。したがって、すべての符号語の候補を見つけ
るためには、いくつかの異なる符号の集合を参照して、
候補符号としてロードする。テストされた検索アルゴリ
ズムは、(a)(m=2で始まりm=9で終わる)すべ
ての符号長に対して符号語尤度を計算する。符号語尤度
値の低下があれば、それを候補語として計数する。たと
えば、m=2に対する符号語尤度は1.3、m=3に対
しては2.5,m=4に対しては2.2であったとする
と、m=3の符号語を候補として採用する。複数の符号
が同一語長に対応しているときは、尤度を計算して、そ
のような現象を起こす尤度があるか否か判定する。その
ような現象がなく、かつ尤度値が単調に増加するとき
は、復号する語は最初の2ビット符号である。(b)
(符号長に比べて)尤度値の低下を最大にする符号を選
択する。
【0030】符号語尤度値を比較することによって符号
語が選ばれている場合(68)、選択された最大値の符
号情報が符号語制御装置67にフィードバックされ、次
ステップの復号化に進む。復号された符号語Emは復号器
から与えられる。復号化が破綻すると、一意語検索処理
を再開始する必要がある。
【0031】(2)1語先取りすることにより性能が改
善される設計 この方法は、可変長符号に適用できるだけである。復号
化エラーが発生した場合は、次の符号語がエラーとなる
ことがある。したがって、次の符号語の尤度を計算し、
かつ規則に合った符号語の存在を検証することによっ
て、何らかの改善が可能である。この考え方を拡張する
と、次に示す設計になる。
【0032】(3)より強力だが、より複雑な設計 将来の符号語尤度を考慮することによって復号化するこ
とが図7で説明されている。
【0033】初期符号語は、図6で検討した符号語と同
じである。尤度復号化は、((1)で考察した最善努力
による方法で)継続する。拡張された復号化は、復号さ
れた符号長の総計が所定の閾値以上になるまで継続す
る。可変符号長のため、拡張された符号長も変化する
が、復号化する長さを十分に長くすると、符号長の総計
はほとんど同じ長さになってしまう。これらの拡張され
た符号語の間で符号語尤度値が比較されると、正しい符
号語系列が復号される確率は、拡張された符号の長さが
増加するのに伴って急激に大きくなる。同様に復号器の
複雑性が増加すると、妥協することが必要になる。復号
器の構成は図6と同じなので、省略する。
【0034】ビットの代わりに尤度値を使用することに
より、新しい組み合わされたチャネル復号器(Turbo復
号器またはビタビ復号器)とエントロピー復号器の設計
を考察してきた。この新しい方法によって、BERに大幅
な改善が達成されることを示してきた。この新しい方法
を実現するシステム構成を2つの方法に対して考察して
きた。1つは簡単な設計であり、もう1つはより強力で
あるが、より複雑な設計である。この新しい復号化は、
可変長符号だけでなく、固定長符号にも適用することが
できる。後者の場合、提案した方法の性能は、符号距離
(ハミング距離)が増加すると改善される。3ビット符
号000,001,010,....,111のようなビットの組み合わせの
すべてを完全にカバーする固定長符号についても、同様
にこの新しい方法を適用することができる。
【0035】付録A ここで、我々は、正しい符号の境界に位置しており、次
の符号を復号化しようとしているとする。この例では、
正しい符号の長さは、下図に示すようにPビットであ
る。符号語尤度の挙動に関する我々の説明は以下の通り
である。すなわち、符号語尤度はビットが正しく復号化
されている間は単調に増加するが、尤度値が一致しなく
なると、酔歩に変わるという挙動をするのである。 一般に、各ビットbに対して、以下の確率分布をした尤
度値が対応している。この分布はガウス分布によく近似
する。 これらの仮定により、仮定したmビットの符号長に対す
る式(6)により、符号語の尤度の挙動を調べることがで
きる。 0≦m≦P−1の場合、Qmに平均値はm、すなわちE(Q
m)=mである。Qmの分散は、 である。
【0036】これは、ビットが正しく復号されている
(ビットおよび尤度が正しく選択される)間は符号語尤
度は単調に増加することを意味する。(一般に、分散σ
2は1よりも非常に小さい。) 次に、Mが符号長P以上になり、かつ尤度が符号語の境
界に一致しない場合に起きる事象を検討する。このこと
は、ビットが正しく復号化されない場合に、符号語尤度
の挙動を示すはずである。 この場合、mビットの中で最初のPビットだけが正しく
復号されるので、 したがって、 これは、以下に示すように、m=P−1の後では、酔歩
の挙動になることを示す。
【0037】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)源情報はビットに量子化され、可変長符号語にエ
ントロピー符号化され、エントロピー符号化された語は
チャネル符号化されるディジタル通信システムにおい
て、復号器は、組み合わされたチャネル復号器およびエ
ントロピー復号器の前記チャネル復号器部分によって生
成される最大尤度情報を使用する前記組み合わされた可
変長チャネル復号器および可変長エントロピー復号器、
を具備する前記システム。
【0038】(2)第1項記載のシステムにおいて、前
記復号化は、正しいビット位置で開始すると仮定し、前
記チャネル復号器部分は、集合内のすべての符号語に対
して前記符号語尤度を計算するための尤度値手段と、前
記集合内の前記最良符号を選択するための尤度値手段
と、を備えた前記システム。 (3)第2項記載のシステムにおいて、前記選択は、前
記尤度値の中の局所最大値を見つける前記システム。
【0039】(4)第1項記載のシステムにおいて、前
記復号器は、尤度値を格納するためのバッファ、ビット
パターンまたは尤度値の中の一意符号語を検索すること
により、前記一意符号語を決定して候補語をロードする
ための手段、所定の符号語ビットパターンに対して符号
語尤度を計算するための手段、および前記符号語尤度値
を比較して選択された符号を与える手段を有する前記シ
ステム。
【0040】(5)第4項記載のシステムにおいて、前
記符号語尤度を計算するための手段は、 によって候補を計算するシステムであって、Nmは前記符
号の長さであり、mは前記集合内のm番目の符号語を表
し、ck(k=0,....,Nm)は、前記符号語のビット系列を
表し、lkは前記チャネル復号器から取得した前記尤度値
を表す前記システム。
【0041】(6)第4項記載のシステムにおいて、前
記チャネル復号器は、ビタビ復号器またはMAP復号器で
ある前記システム。
【0042】(7)従来のビットの代わりに尤度値を使
用してビット誤り率の大幅な改善を達成する組み合わさ
れたチャネル復号器61およびエントロピー復号器が提
供される。尤度値はバッファ62に格納される。一意符
号語はビットパターンまたは尤度値の中で検索される。
識別装置63で一意符号語が見つかると、候補符号語が
複数の計算装置にロードされ、ここで各計算装置は、所
定の符号語ビットパターンに対する符号語尤度を計算す
る。符号語尤度値が比較され、選択された符号情報が符
号語制御装置67にフィードバックされ次ステップの復
号化に進む。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的な先行技術による通信システムを示す
図。
【図2】先行技術によるTurbo符号器を示す図であっ
て、(a)は系統的反復畳み込み符号器を使用した符号
器を示す図、(b)は系統的反復畳み込み符号器の一例
を示す図。
【図3】図2のTurbo符号器の構成を示す図。
【図4】Turbo復号器のために使用されるソフト出力型
ビタビ復号器またはMAP復号器の構成を示す図。
【図5】符号語の尤度値に対する符号語の数の例を打点
した図。
【図6】本発明の一実施例による新しいチャネル・エン
トロピー復号器のブロック図。
【図7】先取り復号化による尤度の計算を示す図。
【符号の説明】
11 発信元 12 エントロピー符号化 13 チャネルバッファ 14 チャネル符号化 15 チャネル復号化 16 復号器バッファ 17 エントロピー復号化 34、35、41 ソフト出力型ビタビ復号器 60 通信チャネル 61 チャネル符号化 62 データバッファ 63 一意語識別装置 65 内部に符号語尤度計算装置がある点線で囲まれた
ブロック 67 符号語制御装置 68 最大符号数を選択するブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 源情報はビットに量子化され、可変長符
    号語にエントロピー符号化され、エントロピー符号化さ
    れた語はチャネル符号化されるディジタル通信システム
    において、復号器は、 組み合わされたチャネル復号器およびエントロピー復号
    器の前記チャネル復号器部分によって生成される最大尤
    度情報を使用する前記組み合わされた可変長チャネル復
    号器および可変長エントロピー復号器、を具備する前記
    システム。
JP2000338428A 1999-11-08 2000-11-07 チャネル復号化とエントロピー復号化を組合わせた復号器 Abandoned JP2001177417A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US164063 1998-09-30
US16406399P 1999-11-08 1999-11-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001177417A true JP2001177417A (ja) 2001-06-29

Family

ID=22592811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000338428A Abandoned JP2001177417A (ja) 1999-11-08 2000-11-07 チャネル復号化とエントロピー復号化を組合わせた復号器

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1098447B1 (ja)
JP (1) JP2001177417A (ja)
AT (1) ATE318466T1 (ja)
DE (1) DE60026109T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003514427A (ja) * 1999-11-09 2003-04-15 フランス テレコム エントロピック・コードを持つ符号化データを復号する方法とそれに対応する復号デバイスおよび伝送システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110164685A1 (en) * 2010-01-04 2011-07-07 Vixs Systems, Inc. Entropy decoder with entropy decoding interface and methods for use therewith

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003514427A (ja) * 1999-11-09 2003-04-15 フランス テレコム エントロピック・コードを持つ符号化データを復号する方法とそれに対応する復号デバイスおよび伝送システム
JP4836379B2 (ja) * 1999-11-09 2011-12-14 フランス・テレコム エントロピック・コードを持つ符号化データを復号する方法とそれに対応する復号デバイスおよび伝送システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1098447A3 (en) 2003-08-06
DE60026109T2 (de) 2006-10-12
DE60026109D1 (de) 2006-04-27
EP1098447B1 (en) 2006-02-22
ATE318466T1 (de) 2006-03-15
EP1098447A2 (en) 2001-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10673468B2 (en) Concatenated and sliding-window polar coding
US5721746A (en) Optimal soft-output decoder for tail-biting trellis codes
JP3857320B2 (ja) 並列連結のテイルバイティング・コンボルーション・コード及びその復号器
US6597743B1 (en) Reduced search symbol estimation algorithm
US6877132B1 (en) Method and apparatus for channel decoding of tail-biting convolutional codes
US5208816A (en) Generalized viterbi decoding algorithms
EP0927464B1 (en) Convolutional decoding with the ending state decided by crc bits selectively placed inside multiple coding bursts
US8122327B2 (en) Symbol-level soft output viterbi algorithm (SOVA) and a simplification on SOVA
EP3994799B1 (en) Iterative bit flip decoding based on symbol reliabilities
US6812873B1 (en) Method for decoding data coded with an entropic code, corresponding decoding device and transmission system
US7027521B2 (en) Digital transmission method of the error correcting coding type
JP3741616B2 (ja) 畳込み符号用のソフト判定出力デコーダ
CN112039537B (zh) 一种基于右向信息处理的极化码译码方法及实现装置
US6801588B1 (en) Combined channel and entropy decoding
JP2004349901A (ja) ターボ復号器及びそれに用いるダイナミック復号方法
US20020094038A1 (en) Error-correcting code decoding method and error-correcting code decoding apparatus
US6757859B1 (en) Parallel turbo trellis-coded modulation
Lakovic et al. Robust joint Huffman and convolutional decoding
JP2001177417A (ja) チャネル復号化とエントロピー復号化を組合わせた復号器
US7031406B1 (en) Information processing using a soft output Viterbi algorithm
Ahmed et al. Viterbi algorithm performance analysis for different constraint length
Huang et al. Soft-decision priority-first decoding algorithms for variable-length error-correcting codes
JP3632206B2 (ja) ターボ復号器及びターボ復号方法
JP2570367B2 (ja) フィ−ドバック付きたたみ込み組織符号の逐次復号方式
WO2001061891A1 (en) Method and apparatus for decoding recursive convolutional symbols

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071107

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20081208