JP2001177181A - 光送信回路 - Google Patents

光送信回路

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JP2001177181A
JP2001177181A JP35524199A JP35524199A JP2001177181A JP 2001177181 A JP2001177181 A JP 2001177181A JP 35524199 A JP35524199 A JP 35524199A JP 35524199 A JP35524199 A JP 35524199A JP 2001177181 A JP2001177181 A JP 2001177181A
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optical waveguide
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Katsuhiro Asako
勝弘 浅子
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォワード光を用いてレーザ光のモニタを行
い、しかもモニタのためにレーザ光のパワーが減少する
ことのない光送信回路を得ること。 【解決手段】 光導波路206から漏れ出した光信号2
11は受光素子207で受光される。受光素子207は
フォワード光を光電変換して、出力制御回路212に入
力する。出力制御回路212は入力された信号レベルが
一定レベルに保たれるように駆動制御信号213を半導
体レーザ203に送出し、半導体レーザ203の出力レ
ベルを制御する。一般に半導体レーザ203の出力する
パワーと漏れ出した光信号211の大きさは依存関係に
ある。そこで、受光素子207の出力を出力制御回路2
12で制御することによって、光軸の微妙な変化を生じ
させたような場合にも、精度の高い出力制御が行えるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光送信部に光導波路
を使用した光送信回路に係わり、特に送信時の光パワー
をモニタするようにした光送信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザダイオードを使用した光送信回路
の多くは、温度変化や電圧変動が生じても光パワーの出
力を一定に保つためにモニタ回路を備えている。モニタ
回路の出力は光パワーの出力を制御する制御回路に入力
される。そして出力が低下するようなときには出力を増
加させ、反対に出力が増大するようなときにはこれを減
少させるような制御が行われている。
【0003】図7は、従来のこのような光送信回路の一
例を示したものである。同図(a)はこの光送信回路1
01を正面から見たものであり、同図(b)は上から、
また同図(c)は右側から見たものである。この図で光
送信回路101は、キャリア102上に実装されたレー
ザダイオード(LD)103と、レーザダイオード10
3から出力される光線を入射する光導波路(Planar Lig
htwave Circuit)104と、レーザダイオード103の
背後に配置されたキャリア105上に実装されたモニタ
・フォトダイオード(PD)106とから構成されてい
る。光導波路104は、Si(シリコン)等の基板10
7上に形成されている。
【0004】この光送信回路101では、レーザダイオ
ード103の前方から出力される光線が光導波路104
に入射して光学的に結合される。レーザダイオード10
3の後方に配置されたモニタフォトダイオード106は
後方に出力される光線を受光してその強さに応じたホト
電流(モニタ電流)を出力する。このホト電流が図示し
ないAPC(自動パワー制御回路)に入力されて、これ
が一定となるような制御が行われる。これにより、レー
ザダイオード103の前方から出力される光パワーが一
定に保たれることになる。
【0005】この図7に示した光送信回路101では、
モニタフォトダイオード106にレーザダイオード10
3のバック光(背面光)を入力することで、レーザダイ
オード103の出力する光パワーの測定を行っている。
したがって、レーザダイオード103とモニタフォトダ
イオード106の間の光軸を調整する必要があった。更
にこのような調整が行われた後であっても、温度変化に
よる光軸の微妙な変動を原因としてモニタフォトダイオ
ード106がレーザダイオード103の光パワーを正確
に測定できない場合があった。これにより、光パワーを
高精度に制御することができないという問題があった。
【0006】更に、図7に示した従来の光送信回路10
1では、光導波路104、レーザダイオード103およ
びモニタフォトダイオード106の3つの独立した部品
を空間的に配置するので、部品点数が多く、回路の組み
立ての工数がかかるという問題があった。
【0007】図8は、部品点数を減少させるようにした
光送信回路を表わしたものである。特開平11−172
81号公報に従来技術として開示されているこの光送信
回路120では、Si基板121上にガラス導波路12
2を形成し、その2つに分岐した一方の端部に半導体レ
ーザ123を配置し、この背後にモニタ用の光検出器1
24を配置している。ガラス導波路122の分岐した他
方の端部には導波路型受光素子125を配置している。
この提案の光送信回路120では、同一の基板121上
に半導体レーザ123とモニタ用の光検出器124を配
置しているので、部品点数を減少させることができる。
しかしながら、各部品を基板121上に実装するので、
それらの部品の位置決め作業に多くの時間と熟練した労
力を必要とする。しかも、そのような努力を払ったとし
ても位置ずれの発生頻度が高く、製品の歩留まりが悪い
という問題があった。
【0008】図9は、このような位置決め作業に対する
労力を軽減しつつ部品点数の削減を図るものとして特開
平11−17281号公報で提案された光送信回路の概
要を表わしたものである。この提案では、プレーナ型光
波回路131とは別に光集積素子132を用意し、この
光集積素子132の一端部には半導体レーザ133と受
信用導波路型受光素子134を実装すると共に、半導体
レーザ133の背後にはモニタ用の光検出器135を配
置している。そして、プレーナ型光波回路131の送信
用の導波路137を半導体レーザ133の出力側と対向
させると共に、受信用の導波路138を受信用導波路型
受光素子134の入力側と対向させている。
【0009】この図9に示した提案では基本的に2つの
部品で光送信回路あるいは光送受信回路を構成すること
ができる。またプレーナ型光波回路131と光集積素子
132が一体化されていないので、これらの間の位置関
係を調整することができる。しかしながら、半導体レー
ザ133とモニタ用の光検出器135は光集積素子13
2に実装され、これらの位置関係が固定されている。し
たがって、送信用の導波路137と半導体レーザ133
の位置関係を調整することができるものの、この位置関
係を調整した時点で半導体レーザ133とモニタ用の光
検出器135の位置関係を調整することはできない。す
なわち、図8に示した技術と比較しても、製品としての
歩留まりの悪さや光集積素子132上における各部品の
位置決めの困難さという問題は依然として解消されてい
ない。そこで、モニタ用の受光素子を半導体レーザ素子
と同一チップ内に形成することが提案されている。
【0010】図10は、モニタ用の光線を半導体レーザ
素子と同一チップ内に形成するようにした従来の提案を
表わしたものである。特開昭61−19187号公報で
提案されたこの技術では、n型InP基板151上にn
型InPバッファ層152、n型InGaAsP導波路
層153、n型InP分離層154、n型InGaAs
P活性層155、P型InPクラッド層156およびP
型InGaAsPコンタクト層157を順次エピタキシ
ャル成長させる。そして、通常のフォトリソ工程で幅3
μm程度の溝159を20μmのピッチでn型InP分
離層154までエッチングしてレーザ部161を形成す
ると共に受光部162を形成するようにしている。基板
151の裏面には所定の合金163を蒸着している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この提案の素子では、
レーザ部161に順方向に電流を流すと、それぞれの溝
159に挟まれた単共振器レーザ164に等分に電流が
流れ、それぞれの部分で単一縦モードのレーザ発振が生
じる。発振したレーザ光はn型InP分離層154を介
してn型InGaAsP導波路層153に導かれ、他の
部分で発振したレーザ光と結合してn型InGaAsP
導波路層153を導波する。n型InGaAsP導波路
層153を導波されたレーザ光は受光部162で吸収さ
れて光電流となって図示しない外部回路に流れる。
【0012】この図10に示した提案では、1枚の基板
に一体的に光送信回路を形成するので、製品ごとに基板
の設計を行う必要があり、設計の手間が掛かるという問
題があった。また従来の他の技術とも共通するがレーザ
部161のバック光を使用しており、実際に使用するフ
ォワード光を使用してモニタしているのではない。した
がって、バック光だけ観察してもフォワード光の実際の
変動を正確に把握することができないという問題があっ
た。
【0013】もちろん、フォワード光を使用してモニタ
することは従来から考えられたことであるが、フォワー
ド光を何等かの分岐手段で分岐してモニタに使用すると
その分だけレーザ光のパワーが減少するという問題があ
った。
【0014】そこで本発明の目的は、フォワード光を用
いてレーザ光のモニタを行い、しかもモニタのためにレ
ーザ光のパワーが減少することのない光送信回路を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)半導体レーザと、(ロ)この半導体レーザか
ら出力されるレーザ光を入射する光導波路と、(ハ)こ
の光導波路の漏れ光を受光する位置に配置された受光素
子と、(ニ)この受光素子の出力が一定となるように半
導体レーザの出力を制御する半導体レーザ出力制御回路
とを光送信回路に具備させる。
【0016】すなわち請求項1記載の発明では、光導波
路の漏れ光を受光する位置に受光素子を配置してフォワ
ード光の一部を検出することにし、この受光素子の出力
が一定となるように半導体レーザの出力を制御するよう
にしている。これにより、バック光の検出が不要にな
る。また、漏れ光を使用しているのでモニタのために出
力されるレーザ光のパワーが減少することはない。
【0017】請求項2記載の発明では、(イ)キャリア
と、(ロ)このキャリア上に実装された半導体レーザ
と、(ハ)この半導体レーザから出力されるフォワード
光としてのレーザ光を入射する光導波路と、(ニ)この
光導波路の少なくとも上部を覆い光導波路の漏れ光を受
光する受光素子と、(ホ)この受光素子の出力が一定と
なるように半導体レーザの出力を制御する半導体レーザ
出力制御回路とを光送信回路に具備させる。
【0018】すなわち請求項2記載の発明では、光導波
路の漏れ光を受光する位置として光導波路の少なくとも
上部を覆う位置に受光素子を配置してフォワード光の一
部を検出することにし、この受光素子の出力が一定とな
るように半導体レーザの出力を制御するようにしてい
る。これにより、バック光の検出が不要になる。また、
漏れ光を使用しているのでモニタのために出力されるレ
ーザ光のパワーが減少することはない。しかも、受光素
子が光導波路の少なくとも上部を覆う位置に配置されて
いるので、この部分から漏れ光が外に漏れ出すことがな
い。
【0019】請求項3記載の発明では、(イ)キャリア
と、(ロ)このキャリア上に実装された半導体レーザ
と、(ハ)この半導体レーザから出力されるフォワード
光としてのレーザ光を入射する光導波路と、(ニ)この
光導波路の少なくとも側部を覆い光導波路の漏れ光を受
光する受光素子と、(ホ)この受光素子の出力が一定と
なるように半導体レーザの出力を制御する半導体レーザ
出力制御回路とを光送信回路に具備させる。
【0020】すなわち請求項3記載の発明では、光導波
路の漏れ光を受光する位置として光導波路の少なくとも
側部を覆う位置に受光素子を配置してフォワード光の一
部を検出することにし、この受光素子の出力が一定とな
るように半導体レーザの出力を制御するようにしてい
る。これにより、バック光の検出が不要になる。また、
漏れ光を使用しているのでモニタのために出力されるレ
ーザ光のパワーが減少することはない。しかも、受光素
子が光導波路の少なくとも側部を覆う位置に配置されて
いるので、この部分から漏れ光が外に漏れ出すことがな
い。
【0021】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載の光送信回路で半導体レーザからフォワード光
と逆の方向に出力されるバック光を遮蔽する遮蔽部材を
具備することを特徴としている。
【0022】これにより、バック光が遮蔽されるので、
バック光が迷光となって不都合を生じさせることがな
い。
【0023】請求項5記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載の光送信回路で受光素子は光導波路の半導体レ
ーザの入射側に偏って配置されることを特徴としてい
る。
【0024】受光素子は光導波路をすべて覆う形状でも
よいが、半導体レーザの入射側に偏って配置されれば少
ない面積の受光素子で漏れ光を効率よく受光することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例における光送信回
路を表わしたものである。同図(a)はこの光送信回路
201を正面から見たものであり、同図(b)は上か
ら、また同図(c)は右側から見たものである。この図
で光送信回路201は、キャリア202上に実装された
半導体レーザ(LD)203と、Si(シリコン)等の
基板205上に形成された光導波路(Planar Lightwave
Circuit)206および光導波路206の一部を覆うよ
うにその上に配置された受光素子(PD)207から構
成されている。受光素子207は、光導波路206から
漏れ出る光信号を受光するようになっている。
【0028】図2はこの光送信回路の概要を表わしたも
のである。光導波路206から漏れ出した光信号211
は受光素子207で受光される。受光素子207はこの
フォワード光を光電変換して、出力制御回路212に入
力する。出力制御回路212は入力された信号レベルが
一定レベルに保たれるように駆動制御信号213を半導
体レーザ203に対して送出し、これによって半導体レ
ーザ203の出力レベルを制御することになる。一般に
半導体レーザ203の出力するパワーと漏れ出す光信号
211の大きさは依存関係にある。そこで、受光素子2
07の出力を出力制御回路212で制御することによっ
て、温度変化によって、たとえば光軸の微妙な変化を生
じさせたような場合にも、精度の高い出力制御が行える
ようになる。
【0029】図3は、本発明の理解を助けるために光フ
ァイバに入射する光とその挙動を表わしたものである。
光ファイバ231は、その中心軸近傍にコア232が配
置されており、その周囲をドーナツ状にクラッド233
が覆った構成となっている。その更に外周部分はシリコ
ン等の被覆層234となっている。コア232の屈折率
は、その外側に位置するクラッド233の屈折率よりも
わずかに大きくなっている。
【0030】このため、たとえば光軸上に位置する光源
236から光ファイバ231の中心軸に近い箇所に入射
する光線235を考えると、この光線235はコア23
2に入射した後、コア232とクラッド233の境界部
分で反射する。光線235はこの後もコア232とクラ
ッド233の境界部分で反射を繰り返し、コア232の
中を全反射しながら伝送されることになる。
【0031】これに対して、光ファイバ231に更に大
きな入射角(入射法線と光線のなす角)で入射した光線
238は、コア232とクラッド233の境界に臨界角
よりも小さな角度で入射し、クラッド233へ透過す
る。更に大きな入射角で光ファイバ231に入射した光
線237は、クラッド233から被覆層234を経て外
部に漏れ出すことになる。光ファイバ231が長尺の場
合には、図示しない出力端まで伝播できるのはコア23
2内を進んだ光線235である。クラッド233内を伝
播した光線の一部はコア232に戻るものもある。しか
しながら、クラッド233内を伝播した光線のほとんど
は長い距離を進む間に減衰してしまう。
【0032】図4は、基板上に形成された光導波路に入
射する光とその挙動を表わしたものである。光導波路2
06の場合にもその屈折率が空気の屈折率よりも大き
い。したがって、光源241からある角度よりも小さい
角度で光導波路206に入射した光線242は、臨界角
よりも大きな角度で光導波路206と空気の境界部分に
到達する。そしてこの部分で全反射されて軸心方向に戻
される。このようにして、光線242は光導波路206
内を全反射しながら進行することになる。これに対して
光導波路206に対する入射角がある角度よりも大きく
なると、その光線243は光導波路206内に一度入射
したとしても、光導波路206と空気の境界部分で入射
角が臨界角よりも小さくなり、境界部分から空気中に漏
れ出してしまう。そこで、光導波路206の上側に受光
素子207を配置してこれらの空気中に漏れ出した光線
243を受光するようにすれば、フォワード光で光出力
パワーを制御できることになる。
【0033】なお、図4では光導波路206に対する上
下方向の漏れ光について考察したが、左右方向の漏れ光
も存在し、これらを受光素子に同様にして導けば、フォ
ワード光のモニタが同様に可能になる。
【0034】図5は、基板の上側に漏れ出す光線を使用
した本実施例の光送信回路の要部を表わしたものであ
る。キャリア202上に実装された半導体レーザ203
から出射されるレーザ光としてのフォワード光251
は、光導波路206に入射するが、そのうちの一部が受
光素子207で受光される。半導体レーザ203の後側
には、遮蔽体252が取り付けられている。バック光は
この遮蔽体252で遮蔽され、外部に出ることはない。
このため、バック光が迷光となって半導体レーザモジュ
ール内をさまよって何等かの不都合を与える恐れがな
い。
【0035】次に本実施例の光送信回路の組み立てにつ
いて説明する。まず図1に示したキャリア202上に半
導体レーザ203を実装する。このときにはこれらの間
の位置関係の設定は不要である。半導体レーザ203と
光導波路206の位置合わせについては、半導体レーザ
203の出力光を光導波路206に通してみて、光導波
路206を通過した後の光パワーをモニタしながら両者
の位置を調整することにより行う。
【0036】以上のような位置合わせを行う代わりに、
キャリア202を予め定めたマークの位置に合わせるよ
うにして半導体レーザ203と光導波路206の位置合
わせを行うようにしてもよい。この後者の場合には半導
体レーザ203による光導波路206の出力光を特にモ
ニタする必要がない。
【0037】光導波路206に受光素子207を実装す
るには、基板205に何等かのマークを付けておき、そ
のマークを目印に受光素子207を実装する(乗せる)
ようにすればよい。図1(c)に示したように光導波路
206に受光素子207を実装する際に受光素子207
の受光面が傾いてしまう可能性がある場合には、光導波
路206と同一の高さのスペーサを用意しておき、これ
を挟んだ状態で光導波路206上に受光素子207を実
装すればよい。もちろん、基板205の表面にスペーサ
と同様な高さの突起部を予め形成しておくことも有効で
ある。
【0038】変形例
【0039】図6は本発明の変形例としての光送信回路
の要部を表わしたものである。この変形例で図1と同一
部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜
省略する。この変形例の光送信回路201Aでは、受光
素子部301が断面コ字状となっており、Si(シリコ
ン)等の基板205における光導波路206の配置され
た上部を覆うだけでなく、その側部も覆うようになって
いる。受光素子部301は第1〜第3のフォトダイオー
ド(PD)302〜304から構成されており、このう
ちの第1および第2のフォトダイオード302、303
は基板205の側部から漏れ出した光線を受光する。第
3のフォトダイオード304は、先の実施例と同様に光
導波路206の上部に漏れ出した光線を受光することに
なる。
【0040】第1〜第3のフォトダイオード302〜3
04の出力は合流し、図2で示したような出力制御回路
212に入力されることで、同じく図2で示した半導体
レーザ203の出力が制御されることになる。
【0041】この変形例の光送信回路では、光導波路2
06から漏れ出す光線をほぼ全角度範囲で受光するの
で、モニタに十分な電流を得ることができる。また、光
導波路206から漏れ出した光線を受光素子部301で
包囲するように覆うので、光導波路206から漏れ出し
た光線を効率良く遮蔽することができ、迷光による光送
信回路の信頼性の低下を防止することが可能になる。
【0042】なお、この図6で受光素子部301は基板
205のレーザ光入射側に片寄せられて配置されてい
る。これは、レーザ光が入射する側では光導波路206
から漏れ出す光線も多いからである。受光素子部301
を基板205の上部をすべて覆い尽くすように配置する
ことも有効であるが、光導波路206から漏れ出す光線
はレーザ光が出射する側では大幅に減少する。したがっ
て、フォトダイオード等の部品の経済性を考えた場合に
は図6のような構成を採ることは効果的である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項5
記載の発明によれば、フォワード光の漏れ光を用いてモ
ニタを行い半導体レーザの出力を制御することにしたの
で、出力に直接使用しないバック光を用いる場合と比べ
て高精度の出力制御を行うことができる。しかもバック
光を使用しないのでバック光についての光軸調整が不要
になり、光送信回路の組み立てが容易になるという長所
がある。
【0044】また請求項4記載の発明によれば、半導体
レーザからフォワード光と逆の方向に出力されるバック
光を遮蔽する遮蔽部材を具備することにしたので、バッ
ク光が迷光となる不都合を生じさせることがない。
【0045】更に請求項5記載の発明によれば、受光素
子を光導波路の半導体レーザの入射側に偏って配置した
ので、比較的少ない面積の受光素子で漏れ光を効率よく
受光しモニタすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光送信回路を正面、
上面および側面から見た図である。
【図2】本実施例の光送信回路の概要を表わした概略構
成図である。
【図3】光ファイバに入射する光とその挙動を参考的に
表わした説明図である。
【図4】本実施例で基板上に形成された光導波路に入射
する光とその挙動を表わした説明図である。
【図5】基板の上側に漏れ出す光線を使用した本実施例
の光送信回路の要部を表わした側面図である。
【図6】基板の上側に漏れ出す光線を使用した本実施例
の光送信回路の要部を表わした平面図である。
【図7】従来のこのような光送信回路の一例を正面、上
面および側面から見た図である。
【図8】部品点数を減少させるようにした従来の光送信
回路を表わした平面図である。
【図9】位置決め作業に対する労力を軽減しつつ部品点
数の削減を図った従来の光送信回路の平面図である。
【図10】モニタ用の光線を半導体レーザ素子と同一チ
ップ内に形成する従来の提案を表わした断面図である。
【符号の説明】
201 光送信回路 203 半導体レーザ 206 光導波路 207 受光素子 211 光信号 212 出力制御回路 235 入射する光線 252 遮蔽体 301 受光素子部 302 第1のフォトダイオード 303 第2のフォトダイオード 304 第3のフォトダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザと、 この半導体レーザから出力されるレーザ光を入射する光
    導波路と、 この光導波路の漏れ光を受光する位置に配置された受光
    素子と、 この受光素子の出力が一定となるように前記半導体レー
    ザの出力を制御する半導体レーザ出力制御回路とを具備
    することを特徴とする光送信回路。
  2. 【請求項2】 キャリアと、 このキャリア上に実装された半導体レーザと、 この半導体レーザから出力されるフォワード光としての
    レーザ光を入射する光導波路と、 この光導波路の少なくとも上部を覆い光導波路の漏れ光
    を受光する受光素子と、 この受光素子の出力が一定となるように前記半導体レー
    ザの出力を制御する半導体レーザ出力制御回路とを具備
    することを特徴とする光送信回路。
  3. 【請求項3】 キャリアと、 このキャリア上に実装された半導体レーザと、 この半導体レーザから出力されるフォワード光としての
    レーザ光を入射する光導波路と、 この光導波路の少なくとも側部を覆い光導波路の漏れ光
    を受光する受光素子と、 この受光素子の出力が一定となるように前記半導体レー
    ザの出力を制御する半導体レーザ出力制御回路とを具備
    することを特徴とする光送信回路。
  4. 【請求項4】 前記半導体レーザからフォワード光と逆
    の方向に出力されるバック光を遮蔽する遮蔽部材を具備
    することを特徴とする請求項1〜請求項3記載の光送信
    回路。
  5. 【請求項5】 前記受光素子は光導波路の半導体レーザ
    の入射側に偏って配置されることを特徴とする請求項1
    〜請求項3記載の光送信回路。
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