JP2001175657A - 自然言語対話装置、その方法および記憶媒体 - Google Patents

自然言語対話装置、その方法および記憶媒体

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JP2001175657A
JP2001175657A JP36317199A JP36317199A JP2001175657A JP 2001175657 A JP2001175657 A JP 2001175657A JP 36317199 A JP36317199 A JP 36317199A JP 36317199 A JP36317199 A JP 36317199A JP 2001175657 A JP2001175657 A JP 2001175657A
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JP36317199A
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Atsushi Ito
篤 伊藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対話によって明確な回答をひきだすのではな
く、機械との対話を、雑談をするような形で自然な対話
を気軽にすすめ、その対話を通してユーザの興味のある
知識を徐々に増やしていくことを可能とする。 【解決手段】 自然言語による文書に含まれる文につい
て、文同士、単語同士、および、文と単語との対応付け
を行って、その情報を会話データベース8に格納する。
質問文入力手段2は、自然言語による質問文の入力をユ
ーザから受け付ける。返答文生成手段3は、会話データ
ベース8に集積された文と質問文との類似度を、その類
似度の高さを示す得点を会話データベース8に集積され
た文に所定の基準で付与して、当該得点に基づいて判定
し、その類似度が比較的高い文を返答文として選択す
る。この選択した返答文は返答文出力手段6が出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自然言語により
ユーザとの対話を行う自然言語対話装置、その方法およ
び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子計算機の普及により、ユーザ
が通常用いている自然言語を媒介として、電子計算機と
ユーザとの対話を可能とする自然言語対話技術が研究さ
れている。
【0003】かかる技術は、例えば、特開平7−334
183号公報に開示されている。この特開平7−334
183号公報に開示の技術は、ユーザからの自然言語文
を言語解析し、その解析結果に応じて応答内容情報を決
定し、その応答内容情報をもとに自然言語文を生成し
て、ユーザに提示する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平7
−334183号公報に開示の技術では、あくまでユー
ザの入力した文に対して直接的な答えを返答文として返
すため、話がそれることがなく、アイデア発想のような
用途に使用できないという不具合がある。
【0005】また、返答文を機械的に生成するため、構
造のはっきりした味気の無い文のみが返答文として生成
されがちであるという不具合もある。
【0006】この発明の目的は、対話によって明確な回
答をひきだすのではなく、機械との対話を、雑談をする
ような形で自然な対話を気軽にすすめ、その対話を通し
てユーザの興味のある知識を徐々に増やしていくことが
可能であるようにすることである。
【0007】この発明の別の目的は、返答文が固定され
ず、適度にイレギュラーな返答文も帰ってくる、楽しい
対話を可能とすることである。
【0008】この発明の別の目的は、返答文が直接的、
単調になるのを防止することができるようにすることで
ある。
【0009】この発明の別の目的は、高速かつ容易に質
問文と類似度の高い文を見つけることができるようにす
ることである。
【0010】この発明の別の目的は、より新しく新鮮な
情報を返答文として返すことが可能となるようにするこ
とである。
【0011】この発明の別の目的は、一連の会話の流れ
を自然に保持しながら、返答文を生成することができる
ようにすることである。
【0012】この発明の別の目的は、時間的に新しい文
を重視しながら、返答文を選択することができるように
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、自然言語による文書から作成された当該文書に含ま
れている文に関する情報を集積している会話データベー
スと、自然言語による質問文の入力を受け付ける質問文
入力手段と、前記質問文に対する返答文を前記会話デー
タベースに集積されている文から選択する返答文生成手
段と、この選択した返答文を出力する返答文出力手段
と、を備え、前記返答文生成手段は、前記会話データベ
ースに集積された文と前記質問文との類似度を、その類
似度の高さを示す得点を前記会話データベースに集積さ
れた文に所定の基準で付与して当該得点に基づいて判定
し、その類似度が比較的高い文を前記返答文として選択
するものである自然言語対話装置である。
【0014】したがって、自然言語による文書から作成
された当該文書に含まれている文に関する情報から、質
問文と類似度の比較的高い文を選択して、質問文に対す
る返答文として出力することができるので、ユーザは自
然な対話を通じて知識を増やしていくことが可能とな
る。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自然言語対話装置において、前記返答文生成手段は、
前記得点に応じた確率で前記選択を行うものである。
【0016】したがって、ユーザが同じ質問文を入力し
ても、返答文が固定されず、適度にイレギュラーな返答
文も帰ってくる、楽しい対話が可能となる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自然言語対話装置において、前記文書を文に
分割し、その文同士の関係を抽出し、その関係により前
記文同士を対応付けた情報を作成して、その情報を前記
文に関する情報として前記会話データベースに記憶する
会話データベース作成手段を備えている。
【0018】したがって、自然言語による文書に含まれ
ている文同士の関係も考慮して、質問文と類似度の高い
文を返答文として選択し、ユーザは自然な対話を通じて
知識を増やしていくことが可能となる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の自然言語対話装置において、前記返答文生成手段は、
前記会話データベースで前記類似度が比較的高い文と前
記対応付けがなされている文にも前記得点を付与して前
記返答文の選択を行うものである。
【0020】したがって、類似度が比較的高い文と対応
付けられている文も返答文の候補とすることが可能とな
るので、返答文が直接的、単調になるのを防止すること
ができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の自然言語対話装置において、前記会話データ
ベース作成手段は、前記会話データベース作成手段は、
前記文書を分割した文と当該文に続く文とに前記対応付
けを行うものである。
【0022】したがって、自然言語による文書を分割し
た文と当該文に続く文との関係も考慮して、質問文と類
似度の高い文を返答文として選択し、ユーザは自然な対
話を通じて知識を増やしていくことが可能となる。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の
いずれかの一に記載の自然言語対話装置において、前記
会話データベース作成手段は、前記文書を分割した文と
当該文中の単語との対応付け、および、前記文中の単語
同士の対応付けを行なって前記情報の作成を行うもので
あり、前記返答文生成手段は、前記質問文に一定の得点
を割り当て、この割り当てた得点を前記質問文またはそ
の質問文から抽出される単語との間で前記対応付けがな
されている文または単語に分配するものである。
【0024】したがって、質問文から抽出される単語と
会話データベースの文または単語との間の対応付けを介
して得点を分配するので、高速かつ容易に質問文と類似
度の高い文を見つけることができる。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の自然言語対話装置において、前記会話データベース作
成手段は、前記文同士、単語同士および文と単語との対
応付けを当該対応付けが行われた時刻の順に並べて前記
会話データベースに記憶するものであり、前記返答文生
成手段は、前記会話データベースに集積された文に前記
得点の分配を行うのに際し前記対応付けがなされた時刻
が新しいものほど多くの得点を分配するものである。
【0026】したがって、新しい対応付けには高い得点
を付与するので、ネットニュースやWWWなどの日々新
しくなる文書から会話データベースを作成する場合に
は、より新しく新鮮な情報を返答文として返すことが可
能となる。
【0027】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の自然言語対話装置において、前記得点につい
ての情報を当該情報を記憶する得点データベースに記憶
させる得点保持手段を備え、この得点保持手段は、前記
分配後の得点を前記得点データベースに記憶されている
前記文または単語ごとの得点に加算するものである。
【0028】したがって、文や単語に付与された得点を
累積的に加算して保存することができるので、一連の会
話の流れを自然に保持しながら、返答文を生成すること
ができる。
【0029】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の自然言語対話装置において、前記得点保持手段は、前
記返答文生成手段で返答文が生成されたときには、当該
返答文に付与されている前記得点から所定の減点を行う
ものである。
【0030】したがって、時間的に新しい文を重視しな
がら、返答文を選択することができる。
【0031】請求項10に記載の発明は、自然言語によ
る質問文の入力を受け付ける質問文入力工程と、自然言
語による文書から作成された当該文書に含まれている文
に関する情報を集積している会話データベースを参照し
て、集積されている文から前記質問文に対する返答文を
選択する返答文生成工程と、この選択した返答文を出力
する返答文出力工程と、を含んでなり、前記返答文生成
工程は、前記会話データベースに集積された文と前記質
問文との類似度を、その類似度の高さを示す得点を前記
会話データベースに集積された文に所定の基準で付与し
て当該得点に基づいて判定し、その類似度が比較的高い
文を前記返答文として選択するものである自然言語対話
方法である。
【0032】したがって、自然言語による文書から作成
された当該文書に含まれている文に関する情報から、質
問文と類似度の比較的高い文を選択して、質問文に対す
る返答文として出力することができるので、ユーザは自
然な対話を通じて知識を増やしていくことが可能とな
る。
【0033】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の自然言語対話方法において、前記返答文生成工程
は、前記得点に応じた確率で前記選択を行うものであ
る。
【0034】したがって、ユーザが同じ質問文を入力し
ても、返答文が固定されず、適度にイレギュラーな返答
文も帰ってくる、楽しい対話が可能となる。
【0035】請求項12に記載の発明は、請求項10ま
たは11に記載の自然言語対話方法において、前記返答
文生成工程は、前記文書を文に分割し、その文同士の関
係を抽出し、その関係により前記文同士を対応付けた情
報を作成して、その情報を前記文に関する情報として記
憶している前記会話データベースを用いるものである。
【0036】したがって、自然言語による文書に含まれ
ている文同士の関係も考慮して、質問文と類似度の高い
文を返答文として選択し、ユーザは自然な対話を通じて
知識を増やしていくことが可能となる。
【0037】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の自然言語対話方法において、前記返答文生成工程
は、前記会話データベースで前記類似度が比較的高い文
と前記対応付けがなされている文にも前記得点を付与し
て前記返答文の選択を行うものである。
【0038】したがって、類似度が比較的高い文と対応
付けられている文も返答文の候補とすることが可能とな
るので、返答文が直接的、単調になるのを防止すること
ができる。
【0039】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の自然言語対話方法において、前記返答文生成工程
は、前記文書を分割した文と当該文に続く文とに前記対
応付けがなされている前記会話データベースを用いるも
のである。
【0040】したがって、自然言語による文書を分割し
た文と当該文に続く文との関係も考慮して、質問文と類
似度の高い文を返答文として選択し、ユーザは自然な対
話を通じて知識を増やしていくことが可能となる。
【0041】請求項15に記載の発明は、請求項12〜
14のいずれかの一に記載の自然言語対話方法におい
て、前記返答文生成工程は、前記文書を分割した文と当
該文中の単語との対応付け、および、前記文中の単語同
士の対応付けを行なっている前記会話データベースを用
いるものであり、前記質問文に一定の得点を割り当て、
この割り当てた得点を前記質問文またはその質問文から
抽出される単語との間で前記対応付けがなされている前
記会話データベースの文または単語に分配するものであ
る。
【0042】したがって、質問文から抽出される単語と
会話データベースの文または単語との間の対応付けを介
して得点を分配するので、高速かつ容易に質問文と類似
度の高い文を見つけることができる。
【0043】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の自然言語対話方法において、前記返答文生成工程
は、前記文同士、単語同士および文と単語との対応付け
を当該対応付けが行われた時刻の順に並べて記憶されて
いる前記会話データベースを用いるものであり、前記会
話データベースに集積された文に前記得点の分配を行う
のに際し前記対応付けがなされた時刻が新しいものほど
多くの得点を分配するものである。
【0044】したがって、新しい対応付けには高い得点
を付与するので、ネットニュースやWWWなどの日々新
しくなる文書から会話データベースを作成する場合に
は、より新しく新鮮な情報を返答文として返すことが可
能となる。
【0045】請求項17に記載の発明は、請求項15ま
たは16に記載の自然言語対話方法において、前記得点
についての情報を当該情報を記憶する得点データベース
に記憶させる得点保持工程を含んでなり、この得点保持
工程は、前記分配後の得点を前記得点データベースに記
憶されている前記文または単語ごとの得点に加算するも
のである。
【0046】したがって、文や単語に付与された得点を
累積的に加算して保存することができるので、一連の会
話の流れを自然に保持しながら、返答文を生成すること
ができる。
【0047】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載の自然言語対話方法において、前記得点保持工程
は、前記返答文生成工程で返答文が生成されたときに
は、当該返答文に付与されている前記得点から所定の減
点を行うものである。
【0048】したがって、時間的に新しい文を重視しな
がら、返答文を選択することができる。
【0049】請求項19に記載の発明は、自然言語によ
る質問文の入力を受け付ける質問文入力工程と、自然言
語による文書から作成された当該文書に含まれている文
に関する情報を集積している会話データベースを参照し
て、集積されている文から前記質問文に対する返答文を
選択する返答文生成工程と、この選択した返答文を出力
する返答文出力工程と、を含んでなる処理であり、前記
返答文生成工程は、前記会話データベースに集積された
文と前記質問文との類似度を、その類似度の高さを示す
得点を前記会話データベースに集積された文に所定の基
準で付与して当該得点に基づいて判定し、その類似度が
比較的高い文を前記返答文として選択するものである前
記処理を、コンピュータに実行させるプログラムを記憶
しているコンピュータに読取り可能な記憶媒体である。
【0050】したがって、自然言語による文書から作成
された当該文書に含まれている文に関する情報から、質
問文と類似度の比較的高い文を選択して、質問文に対す
る返答文として出力することができるので、ユーザは自
然な対話を通じて知識を増やしていくことが可能とな
る。
【0051】請求項20に記載の発明は、請求項19記
載の記憶媒体において、前記返答文生成工程は、前記得
点に応じた確率で前記選択を行うものである。
【0052】したがって、ユーザが同じ質問文を入力し
ても、返答文が固定されず、適度にイレギュラーな返答
文も帰ってくる、楽しい対話が可能となる。
【0053】請求項21に記載の発明は、請求項19ま
たは20に記載の記憶媒体において、前記返答文生成工
程は、前記文書を文に分割し、その文同士の関係を抽出
し、その関係により前記文同士を対応付けた情報を作成
して、その情報を前記文に関する情報として記憶してい
る前記会話データベースを用いるものである。
【0054】したがって、自然言語による文書に含まれ
ている文同士の関係も考慮して、質問文と類似度の高い
文を返答文として選択し、ユーザは自然な対話を通じて
知識を増やしていくことが可能となる。
【0055】請求項22に記載の発明は、請求項21に
記載の記憶媒体において、前記返答文生成工程は、前記
会話データベースで前記類似度が比較的高い文と前記対
応付けがなされている文にも前記得点を付与して前記返
答文の選択を行うものである。
【0056】したがって、類似度が比較的高い文と対応
付けられている文も返答文の候補とすることが可能とな
るので、返答文が直接的、単調になるのを防止すること
ができる。
【0057】請求項23に記載の発明は、請求項13に
記載の記憶媒体において、前記返答文生成工程は、前記
文書を分割した文と当該文に続く文とに前記対応付けが
なされている前記会話データベースを用いるものであ
る。
【0058】したがって、自然言語による文書を分割し
た文と当該文に続く文との関係も考慮して、質問文と類
似度の高い文を返答文として選択し、ユーザは自然な対
話を通じて知識を増やしていくことが可能となる。
【0059】請求項24に記載の発明は、請求項21〜
23のいずれかの一に記載の記憶媒体において、前記返
答文生成工程は、前記文書を分割した文と当該文中の単
語との対応付け、および、前記文中の単語同士の対応付
けを行なっている前記会話データベースを用いるもので
あり、前記質問文に一定の得点を割り当て、この割り当
てた得点を前記質問文またはその質問文から抽出される
単語との間で前記対応付けがなされている前記会話デー
タベースの文または単語に分配するものである。
【0060】したがって、質問文から抽出される単語と
会話データベースの文または単語との間の対応付けを介
して得点を分配するので、高速かつ容易に質問文と類似
度の高い文を見つけることができる。
【0061】請求項25に記載の発明は、請求項24に
記載の記憶媒体において、前記返答文生成工程は、前記
文同士、単語同士および文と単語との対応付けを当該対
応付けが行われた時刻の順に並べて記憶されている前記
会話データベースを用いるものであり、前記会話データ
ベースに集積された文に前記得点の分配を行うのに際し
前記対応付けがなされた時刻が新しいものほど多くの得
点を分配するものである。
【0062】したがって、新しい対応付けには高い得点
を付与するので、ネットニュースやWWWなどの日々新
しくなる文書から会話データベースを作成する場合に
は、より新しく新鮮な情報を返答文として返すことが可
能となる。
【0063】請求項26に記載の発明は、請求項24ま
たは25に記載の記憶媒体において、前記処理には、前
記得点についての情報を当該情報を記憶する得点データ
ベースに記憶させる得点保持工程を含んでなり、この得
点保持工程は、前記分配後の得点を前記得点データベー
スに記憶されている前記文または単語ごとの得点に加算
するものである。
【0064】したがって、文や単語に付与された得点を
累積的に加算して保存することができるので、一連の会
話の流れを自然に保持しながら、返答文を生成すること
ができる。
【0065】請求項27に記載の発明は、請求項26に
記載の記憶媒体において、前記得点保持工程は、前記返
答文生成工程で返答文が生成されたときには、当該返答
文に付与されている前記得点から所定の減点を行うもの
である。
【0066】したがって、時間的に新しい文を重視しな
がら、返答文を選択することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態について
説明する。
【0068】図1は、この発明の一実施の形態である自
然言語対話装置1の機能ブロック図である。図1に示す
ように、質問文入力手段2は、ユーザが自然言語の質問
文を入力するのを受付ける。ユーザが入力した自然言語
文は、質問文入力手段2によって返答文生成手段3に送
られる。返答文生成手段3は、会話データベース4を参
照し、得点保持手段5によって保持された得点をもとに
入力された質問文に対する返答文を生成し、その返答文
を返答文出力手段6によって出力して、ユーザに提示す
る。また、返答文生成手段3は、得点保持手段5を介し
て、得点データベース7中の得点を更新する。この繰り
返しによって、ユーザは自然言語対話装置1と対話をし
ながら、文書データベース8中の知識を次第に得ていく
ことが可能になる。
【0069】会話データベース4は、会話データベース
作成手段9によって、文書データベース8から作成され
る。これは、返答文生成手段3とは独立して実行するこ
とが可能である(例えば、1日に1回夜中に実行するな
ど)。
【0070】なお、質問文入力手段2の機能により質問
文入力工程が実現され、返答文生成手段3の機能により
返答文生成工程が実現され、得点保持手段5の機能によ
り得点保持工程が実現され、返答文出力手段6の機能に
より返答文出力工程が実現され、会話データベース作成
手段9の機能により会話データベース作成工程が実現さ
れる。
【0071】会話データベース作成手段9について説明
する。文書データベース8は、大量のテキスト文書の集
合である。これは、ユーザがなんらかの手段で入手した
文書の集合でもよい。また、昨今のインターネットの発
展により、ネットニュースやWWWから容易に、大量で
かつ新鮮な情報を含んだ文書を入手することが可能にな
っているので、これらを使ってもよい。文書データベー
ス8に登録される文書の量が多ければ多いほど、この自
然言語対話装置1では、自然な対話が可能になる。
【0072】文書データベース8の文書登録例の一部を
表1に例示する。文書データベース8は、実際は、この
ような文書の集合が大量に登録されているのであるが、
文書1、文書2以外の文書例の表示は便宜上省略する。
【0073】
【表1】
【0074】会話データベース4は、この文書データベ
ース8から、会話データベース作成手段9によって作成
される。文書データベース8として、前記のネットニュ
ースのような、日々新しい情報が入ってくるようなメデ
ィアを利用する場合には、会話データベース作成手段9
も、それに応じて日々実行することが望ましい。
【0075】会話データベース作成手段9は、文書デー
タベース8中の個々の文書について、以下の(1)〜
(5)の手順の処理を行なう。なお、日々、更新される
ような文書データベース8の場合は、新しく取り入れら
れた文書についてのみ行なえばよい。
【0076】(1) 文書のテキストを文の列に分割す
る。例えば、表1の文書1を分割した場合は、表2に示
すようになる。
【0077】
【表2】
【0078】(2) 前記のように分割した個々の文に
ついて、単語抽出を行なう。これは形態素解析や構文解
析あるいはキーワード抽出と呼ばれる周知技術により実
現可能であるため、説明は省略する。自立語に相当する
単語を抽出した場合の例を、表3に示す(個々の単語は
便宜上“/”によって区切って示している)。また、活
用のある語は、語幹を抽出する。表3の例は、文書1に
ついて実行した例である。
【0079】
【表3】
【0080】(3) 次に、文と文とを対応付ける。こ
れは連続する文に対して行なう(前文から後文に対応付
けがされている)。表4は、それを文書1について実行
した例である。
【0081】
【表4】
【0082】(4) 単語から文へ対応付ける。これ
は、その文中に含まれる単語からその文への対応付けで
ある。表5は、それを文書1と文書2について実行した
例であるが、文書2だけに含まれる単語については省略
してある。
【0083】
【表5】
【0084】表5の例で、単語「おいし」「店」「イタ
リア」「あり」は、複数の文へ対応付けられている。こ
の複数の文は対応付けられた順番を保持しているものと
する。例えば、この後、新しく「店」という単語を含ん
だ文が文書データベース8に追加されたとき、表5の
「店」の欄の最後に追加される。
【0085】(5) 単語と単語の対応付けをする。文
中の2つの単語について双方向に行なう。一般に共起情
報と呼ばれるものである。表6の例は、それを文書1と
文書2について実行したものであるが、文書2だけに含
まれる単語については省略してある。
【0086】
【表6】
【0087】以上のようにして、文書データベース8中
の文書に含まれる文について、文と文、単語と文、単語
と単語の対応付けがされた情報が得られるので、それを
会話データベース4に登録する。
【0088】次に、質問文入力手段2から、返答文生成
手段3に入力された質問文が「こんにちは。」である場
合の例を考える。このとき、返答文生成手段3は、質問
文と類似度の高い文を、会話データベース4を参照して
見つけて返答文とする。または、その類似の文の次の文
を返答文とする。
【0089】以下、具体的に説明すると、以下の(1)
〜(9)の手順となる。
【0090】(1) まず、質問文から単語を抽出す
る。この例では、「こんにちは」が抽出される。
【0091】(2) 抽出された各単語について一定の
得点(例えば1000点)を付与する。これは、次の表
7のようになる。
【0092】
【表7】
【0093】(3) 会話データベース4を参照して、
この単語に対応付けられている単語に得点を分配する。
表7の例の「こんにちは」に対応付けられている単語は
ないため、これは次の表8のようになる。
【0094】
【表8】
【0095】(4) 得点をつけられた単語を含む文に
得点を分配する。これは、次の表9のようになる。
【0096】
【表9】
【0097】(5) ここで得られた文から得点に応じ
て1文を選択し、返答文として出力する。
【0098】また、この文の次の文にも得点を分配して
返答文の候補としてもよい。その結果は、表10のよう
になる。
【0099】
【表10】
【0100】これらの中から得点に応じた確率でランダ
ムに文を選択する。表10の例では、2つの文の得点は
同じであるので、同じ確率でどちらかの文が選択され
る。このように、次の文も候補として選択することで、
より人間的な、ときに話題の展開を変更するような返答
文を選ぶことができる。そして、話が単調になるのを防
ぐことができる。
【0101】(6) なお、選ぶべき文がひとつも無か
った場合には、 ・会話データベース4中からランダムにひとつ文を選ぶ ・返答文を返さない などの対応をとることができる。
【0102】(7) そして、一度返答文として出力し
た文には、大きなマイナス点をつける。これは、何度も
同じ文が選ばれるのを防ぐためである。表11の例は、
「こんにちは」が返答文として出力された場合の例であ
り、「こんにちは」に−100000点が付されてい
る。
【0103】
【表11】
【0104】(8) この文の得点は、得点保持手段5
により得点データベース7に保存される。さらに、次の
文「どこかおいしい店を知りませんか?」が質問文とし
て入力された場合を考える。
【0105】(9) この場合は、まず、得点保持手段
5から文の得点を得て、さらにそれらの得点を減らす。
【0106】これは次のように行なう。
【0107】(a) 得点がプラスなら1/2にする。
この場合、小数点以下切り捨てである。この結果、0点
になったら得点データベース7から文を削除する。
【0108】(b) 得点がマイナスなら何もしない。
【0109】これにより、次の表12のようになる。
【0110】
【表12】
【0111】後は、前記(1)〜(8)のステップのと
おりに、質問文を処理するだけである。すなわち、前記
の例で、「こんにちは」という質問文に対する返答文を
出力した後、「どこかおいしい店を知りませんか?」と
いう質問文が寄せられたときは、次に説明する(1)〜
(8)の処理により、返答文を出力することとなる。次
の(1)〜(8)の処理は、前記の(1)〜(8)の処
理に各々対応している。
【0112】(1) 質問文から単語を抽出する。すな
わち、「どこ / おいし / 店 / 知」 になる。
【0113】(2) 各単語に得点を付与する。これ
は、次の表13のようになる。
【0114】
【表13】
【0115】(3) 質問文から抽出した単語に対応付
けられている単語に得点を分配する。例えば、「おい
し」には、「とっても」「店」「海外」「もの」の4つ
の単語が対応付けられている。そこで、これらに、得点
を分配する。これは次のような式(1)によって分配す
る。ただし、小数点以下は切り捨てるものとする。
【0116】 point(n)=point×2/(alln+1)× (1−((n−1)/alln)) … (1) (point:分配する点,point(n):新しい
順にn番目(n≧1)の単語に分配すべき点,all
n:分配される単語の数)例えば、「おいし」から「も
の」(n=1)へ分配される得点は次のようになる。
【0117】point(1)=1000×2/(4+
1)×(1−((1−1)/4)=400 このようにして、「とっても」に100点、「店」に2
00点、「海外」に300点、「もの」に400点が、
新しい時刻に行われた対応付けほど得点が高くなるよう
に分配される(よって、会話データベース4に記憶され
ているデータには、文同士、単語同士、または、文と単
語との対応付けが行われた時刻が、関連情報として記憶
されている)。なお、この例では、4つに分配している
が、この数が非常に多い場合、処理に時間がかかること
がある。そのような場合は、最新の数個にだけ分配して
もよい。そうすることで、処理を短時間で終了させるこ
とができる。
【0118】結果は、次の表14のようになる。
【0119】
【表14】
【0120】(4) 得点をつけられた単語を含む文に
得点を分配する。単語のときと同様に新しい時刻に行わ
れた対応付けほど得点が多くなるようにする。その結果
は、次の表15のようになる。
【0121】
【表15】
【0122】(5) これらの、今、得点が分配された
文の次の文にも得点を分配する。その結果は、次のよう
になる。
【0123】
【表16】
【0124】これらのうち、得点がプラスのものの中か
ら得点に応じた確率でランダムに文を選択する。そのた
めには、例えば次のような処理を行なう。
【0125】(a) 全ての得点を足す(500+16
10+1188+2410+1188+800=769
6)。
【0126】(b) 0から(a)で足した結果の合計
得点までの範囲の乱数を発生させる(例えば、321
4)。
【0127】(c) 発生した乱数から、その文の得点
を引いていって、負になったところの文を選ぶ。
【0128】3214−500=2714 2814−1610=1204 1204−1188=16 16−2410=−2394(<0) 以上により、文「場所はXXXでYYYという名前のイ
タリア料理の店です。」が返答文として選ばれる。
【0129】(6)なお、選ぶべき文がひとつも無かっ
た場合ではないので、このステップは省略する。
【0130】(7) 一度出力した文には、大きなマイ
ナス点をつける。その結果は、次の表17に示すとおり
である。
【0131】
【表17】
【0132】(8) これらの文の得点は、得点保持手
段5により得点データベース7に保存される。
【0133】以上の対話例で使われた文をまとめると、 質問文:「こんにちは」 返答文:「こんにちは」 質問文:「どこかおいしい店を知りませんか?」 返答文:「場所はXXXでYYYという名前のイタリア
料理の店です。」 となる。
【0134】以上のように、会話をすすめながら、文書
データベース8中の文書の知識をユーザが得ていくこと
が可能になる。
【0135】図2は、自然言語対話装置1の電気的な接
続を示すブロック図である。自然言語対話装置1は、各
種演算をおこない各部を集中的に制御するCPU11
と、BIOSなどを格納した読出し専用のメモリである
ROM12と、各種データを書き換え可能に記憶し、C
PU11の作業エリアとなるRAM13とが、バス14
により接続されている。バス14には、所定のインター
フェイスや制御回路を介して、ハードディスク15と、
CD−ROMドライブ16と、CRT,LCDなどのデ
ィスプレイやプリンタなどの出力装置17と、キーボー
ド、マウスなどの入力装置18と、ネットワーク21と
通信を行う通信制御装置20とが接続されている。
【0136】この自然言語対話装置1に、前記のような
各種処理を可能とする各種プログラムは、本発明の記憶
媒体であるCD−ROM19に記憶されていて、このC
D−ROM19をCD−ROMドライブ16に装填し、
前記各種プログラムを読み込んでハードディスク15に
インストールすることにより、文書検索装置1は、前記
の各種処理が実行可能な状態となる。すなわち、図1に
示す各手段は、前記各種プログラムに従ってCPU11
の実行する処理により実現される。また、会話データベ
ース4、得点データベース7、文書データベース8は、
ハードディスク15に構築される。
【0137】なお、本発明の記憶媒体は、CD−ROM
に限定されるものではなく、CD−RW,CD−R,D
VD,FD,MOなど、各種の方式の記憶媒体を用いる
ことができる。また、通信制御装置20を介してインタ
ーネットなどのネットワーク21から前記各種プログラ
ムをダウンロードして、ハードディスク15にインスト
ールするようにしてもよい。この場合に、ネットワーク
21の前記各種プログラムの送信側の装置で、前記各種
プログラムを記憶している記憶装置も、本発明の記憶媒
体である。さらに、前記各種プログラムは所定のOS上
で動作するものであってもよい。
【0138】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、自然言語によ
る文書から作成された当該文書に含まれている文に関す
る情報から、質問文と類似度の比較的高い文を選択し
て、質問文に対する返答文として出力することができる
ので、ユーザは自然な対話を通じて知識を増やしていく
ことが可能となる。
【0139】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の効果に加えて、ユーザが同じ質問文を入力して
も、返答文が固定されず、適度にイレギュラーな返答文
も帰ってくる、楽しい対話が可能となる。
【0140】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明の効果に加えて、自然言語による文書に
含まれている文同士の関係も考慮して、質問文と類似度
の高い文を返答文として選択し、ユーザは自然な対話を
通じて知識を増やしていくことが可能となる。
【0141】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の効果に加えて、類似度が比較的高い文と対応付
けられている文も返答文の候補とすることが可能となる
ので、返答文が直接的、単調になるのを防止することが
できる。
【0142】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明の効果に加えて、自然言語による文書を
分割した文と当該文に続く文との関係も考慮して、質問
文と類似度の高い文を返答文として選択し、ユーザは自
然な対話を通じて知識を増やしていくことが可能とな
る。
【0143】請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の
いずれかの一に記載の発明の効果に加えて、質問文から
抽出される単語と会話データベースの文または単語との
間の対応付けを介して得点を分配するので、高速かつ容
易に質問文と類似度の高い文を見つけることができる。
【0144】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の効果に加えて、新しい対応付けには高い得点を
付与するので、ネットニュースやWWWなどの日々新し
くなる文書から会話データベースを作成する場合には、
より新しく新鮮な情報を返答文として返すことが可能と
なる。
【0145】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の発明の効果に加えて、文や単語に付与された
得点を累積的に加算して保存することができるので、一
連の会話の流れを自然に保持しながら、返答文を生成す
ることができる。
【0146】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明の効果に加えて、時間的に新しい文を重視しなが
ら、返答文を選択することができる。
【0147】請求項10に記載の発明は、自然言語によ
る文書から作成された当該文書に含まれている文に関す
る情報から、質問文と類似度の比較的高い文を選択し
て、質問文に対する返答文として出力することができる
ので、ユーザは自然な対話を通じて知識を増やしていく
ことが可能となる。
【0148】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明の効果に加えて、ユーザが同じ質問文を入力
しても、返答文が固定されず、適度にイレギュラーな返
答文も帰ってくる、楽しい対話が可能となる。
【0149】請求項12に記載の発明は、請求項10ま
たは11に記載の発明の効果に加えて、自然言語による
文書に含まれている文同士の関係も考慮して、質問文と
類似度の高い文を返答文として選択し、ユーザは自然な
対話を通じて知識を増やしていくことが可能となる。
【0150】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明の効果に加えて、類似度が比較的高い文と対
応付けられている文も返答文の候補とすることが可能と
なるので、返答文が直接的、単調になるのを防止するこ
とができる。
【0151】請求項14に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の発明の効果に加えて、自然言語による
文書を分割した文と当該文に続く文との関係も考慮し
て、質問文と類似度の高い文を返答文として選択し、ユ
ーザは自然な対話を通じて知識を増やしていくことが可
能となる。
【0152】請求項15に記載の発明は、請求項12〜
14のいずれかの一に記載の発明の効果に加えて、質問
文から抽出される単語と会話データベースの文または単
語との間の対応付けを介して得点を分配するので、高速
かつ容易に質問文と類似度の高い文を見つけることがで
きる。
【0153】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の発明の効果に加えて、新しい対応付けには高い得
点を付与するので、ネットニュースやWWWなどの日々
新しくなる文書から会話データベースを作成する場合に
は、より新しく新鮮な情報を返答文として返すことが可
能となる。
【0154】請求項17に記載の発明は、請求項15ま
たは16に記載の発明の効果に加えて、文や単語に付与
された得点を累積的に加算して保存することができるの
で、一連の会話の流れを自然に保持しながら、返答文を
生成することができる。
【0155】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載の発明の効果に加えて、時間的に新しい文を重視し
ながら、返答文を選択することができる。
【0156】請求項19に記載の発明は、自然言語によ
る文書から作成された当該文書に含まれている文に関す
る情報から、質問文と類似度の比較的高い文を選択し
て、質問文に対する返答文として出力することができる
ので、ユーザは自然な対話を通じて知識を増やしていく
ことが可能となる。
【0157】請求項20に記載の発明は、請求項19記
載の発明の効果に加えて、ユーザが同じ質問文を入力し
ても、返答文が固定されず、適度にイレギュラーな返答
文も帰ってくる、楽しい対話が可能となる。
【0158】請求項21に記載の発明は、請求項19ま
たは20に記載の発明の効果に加えて、自然言語による
文書に含まれている文同士の関係も考慮して、質問文と
類似度の高い文を返答文として選択し、ユーザは自然な
対話を通じて知識を増やしていくことが可能となる。
【0159】請求項22に記載の発明は、請求項21に
記載の発明の効果に加えて、類似度が比較的高い文と対
応付けられている文も返答文の候補とすることが可能と
なるので、返答文が直接的、単調になるのを防止するこ
とができる。
【0160】請求項23に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の発明の効果に加えて、自然言語による
文書を分割した文と当該文に続く文との関係も考慮し
て、質問文と類似度の高い文を返答文として選択し、ユ
ーザは自然な対話を通じて知識を増やしていくことが可
能となる。
【0161】請求項24に記載の発明は、請求項21〜
23のいずれかの一に記載の発明の効果に加えて、質問
文から抽出される単語と会話データベースの文または単
語との間の対応付けを介して得点を分配するので、高速
かつ容易に質問文と類似度の高い文を見つけることがで
きる。
【0162】請求項25に記載の発明は、請求項24に
記載の発明の効果に加えて、新しい対応付けには高い得
点を付与するので、ネットニュースやWWWなどの日々
新しくなる文書から会話データベースを作成する場合に
は、より新しく新鮮な情報を返答文として返すことが可
能となる。
【0163】請求項26に記載の発明は、請求項24ま
たは25に記載の発明の効果に加えて、文や単語に付与
された得点を累積的に加算して保存することができるの
で、一連の会話の流れを自然に保持しながら、返答文を
生成することができる。
【0164】請求項27に記載の発明は、請求項26に
記載の発明の効果に加えて、時間的に新しい文を重視し
ながら、返答文を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である自然言語対話装
置の機能ブロック図である。
【図2】前記自然言語対話装置の電気的な接続を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 自然言語対話装置 2 質問文入力手段 3 返答文生成手段 4 会話データベース 5 得点保持手段 6 返答文出力手段 7 得点データベース 9 会話データベース作成手段

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然言語による文書から作成された当該
    文書に含まれている文に関する情報を集積している会話
    データベースと、 自然言語による質問文の入力を受け付ける質問文入力手
    段と、 前記質問文に対する返答文を前記会話データベースに集
    積されている文から選択する返答文生成手段と、 この選択した返答文を出力する返答文出力手段と、を備
    え、 前記返答文生成手段は、前記会話データベースに集積さ
    れた文と前記質問文との類似度を、その類似度の高さを
    示す得点を前記会話データベースに集積された文に所定
    の基準で付与して当該得点に基づいて判定し、その類似
    度が比較的高い文を前記返答文として選択するものであ
    る自然言語対話装置。
  2. 【請求項2】 前記返答文生成手段は、前記得点に応じ
    た確率で前記選択を行うものである請求項1に記載の自
    然言語対話装置。
  3. 【請求項3】 前記文書を文に分割し、その文同士の関
    係を抽出し、その関係により前記文同士を対応付けた情
    報を作成して、その情報を前記文に関する情報として前
    記会話データベースに記憶する会話データベース作成手
    段を備えている請求項1または2に記載の自然言語対話
    装置。
  4. 【請求項4】 前記返答文生成手段は、前記会話データ
    ベースで前記類似度が比較的高い文と前記対応付けがな
    されている文にも前記得点を付与して前記返答文の選択
    を行うものである請求項3に記載の自然言語対話装置。
  5. 【請求項5】 前記会話データベース作成手段は、前記
    文書を分割した文と当該文に続く文とに前記対応付けを
    行うものである請求項3または4に記載の自然言語対話
    装置。
  6. 【請求項6】 前記会話データベース作成手段は、前記
    文書を分割した文と当該文中の単語との対応付け、およ
    び、前記文中の単語同士の対応付けを行なって前記情報
    の作成を行うものであり、 前記返答文生成手段は、前記質問文に一定の得点を割り
    当て、この割り当てた得点を前記質問文またはその質問
    文から抽出される単語との間で前記対応付けがなされて
    いる文または単語に分配するものである請求項3〜5の
    いずれかの一に記載の自然言語対話装置。
  7. 【請求項7】 前記会話データベース作成手段は、前記
    文同士、単語同士および文と単語との対応付けを当該対
    応付けが行われた時刻の順に並べて前記会話データベー
    スに記憶するものであり、 前記返答文生成手段は、前記会話データベースに集積さ
    れた文に前記得点の分配を行うのに際し前記対応付けが
    なされた時刻が新しいものほど多くの得点を分配するも
    のである請求項6に記載の自然言語対話装置。
  8. 【請求項8】 前記得点についての情報を当該情報を記
    憶する得点データベースに記憶させる得点保持手段を備
    え、 この得点保持手段は、前記分配後の得点を前記得点デー
    タベースに記憶されている前記文または単語ごとの得点
    に加算するものである請求項6または7に記載の自然言
    語対話装置。
  9. 【請求項9】 前記得点保持手段は、前記返答文生成手
    段で返答文が生成されたときには、当該返答文に付与さ
    れている前記得点から所定の減点を行うものである請求
    項8に記載の自然言語対話装置。
  10. 【請求項10】 自然言語による質問文の入力を受け付
    ける質問文入力工程と、 自然言語による文書から作成された当該文書に含まれて
    いる文に関する情報を集積している会話データベースを
    参照して、集積されている文から前記質問文に対する返
    答文を選択する返答文生成工程と、 この選択した返答文を出力する返答文出力工程と、を含
    んでなり、 前記返答文生成工程は、前記会話データベースに集積さ
    れた文と前記質問文との類似度を、その類似度の高さを
    示す得点を前記会話データベースに集積された文に所定
    の基準で付与して当該得点に基づいて判定し、その類似
    度が比較的高い文を前記返答文として選択するものであ
    る自然言語対話方法。
  11. 【請求項11】 前記返答文生成工程は、前記得点に応
    じた確率で前記選択を行うものである請求項10に記載
    の自然言語対話方法。
  12. 【請求項12】 前記返答文生成工程は、前記文書を文
    に分割し、その文同士の関係を抽出し、その関係により
    前記文同士を対応付けた情報を作成して、その情報を前
    記文に関する情報として記憶している前記会話データベ
    ースを用いるものである請求項10または11に記載の
    自然言語対話方法。
  13. 【請求項13】 前記返答文生成工程は、前記会話デー
    タベースで前記類似度が比較的高い文と前記対応付けが
    なされている文にも前記得点を付与して前記返答文の選
    択を行うものである請求項12に記載の自然言語対話方
    法。
  14. 【請求項14】 前記返答文生成工程は、前記文書を分
    割した文と当該文に続く文とに前記対応付けがなされて
    いる前記会話データベースを用いるものである請求項1
    2または13に記載の自然言語対話方法。
  15. 【請求項15】 前記返答文生成工程は、前記文書を分
    割した文と当該文中の単語との対応付け、および、前記
    文中の単語同士の対応付けを行なっている前記会話デー
    タベースを用いるものであり、前記質問文に一定の得点
    を割り当て、この割り当てた得点を前記質問文またはそ
    の質問文から抽出される単語との間で前記対応付けがな
    されている前記会話データベースの文または単語に分配
    するものである請求項12〜14のいずれかの一に記載
    の自然言語対話方法。
  16. 【請求項16】 前記返答文生成工程は、前記文同士、
    単語同士および文と単語との対応付けを当該対応付けが
    行われた時刻の順に並べて記憶されている前記会話デー
    タベースを用いるものであり、前記会話データベースに
    集積された文に前記得点の分配を行うのに際し前記対応
    付けがなされた時刻が新しいものほど多くの得点を分配
    するものである請求項15に記載の自然言語対話方法。
  17. 【請求項17】 前記得点についての情報を当該情報を
    記憶する得点データベースに記憶させる得点保持工程を
    含んでなり、 この得点保持工程は、前記分配後の得点を前記得点デー
    タベースに記憶されている前記文または単語ごとの得点
    に加算するものである請求項15または16に記載の自
    然言語対話方法。
  18. 【請求項18】 前記得点保持工程は、前記返答文生成
    工程で返答文が生成されたときには、当該返答文に付与
    されている前記得点から所定の減点を行うものである請
    求項17に記載の自然言語対話方法。
  19. 【請求項19】 自然言語による質問文の入力を受け付
    ける質問文入力工程と、 自然言語による文書から作成された当該文書に含まれて
    いる文に関する情報を集積している会話データベースを
    参照して、集積されている文から前記質問文に対する返
    答文を選択する返答文生成工程と、 この選択した返答文を出力する返答文出力工程と、を含
    んでなる処理であり、 前記返答文生成工程は、前記会話データベースに集積さ
    れた文と前記質問文との類似度を、その類似度の高さを
    示す得点を前記会話データベースに集積された文に所定
    の基準で付与して当該得点に基づいて判定し、その類似
    度が比較的高い文を前記返答文として選択するものであ
    る前記処理を、コンピュータに実行させるプログラムを
    記憶しているコンピュータに読取り可能な記憶媒体。
  20. 【請求項20】前記返答文生成工程は、前記得点に応じ
    た確率で前記選択を行うものである請求項19記載の記
    憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記返答文生成工程は、前記文書を文
    に分割し、その文同士の関係を抽出し、その関係により
    前記文同士を対応付けた情報を作成して、その情報を前
    記文に関する情報として記憶している前記会話データベ
    ースを用いるものである請求項19または20に記載の
    記憶媒体。
  22. 【請求項22】 前記返答文生成工程は、前記会話デー
    タベースで前記類似度が比較的高い文と前記対応付けが
    なされている文にも前記得点を付与して前記返答文の選
    択を行うものである請求項21に記載の記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記返答文生成工程は、前記文書を分
    割した文と当該文に続く文とに前記対応付けがなされて
    いる前記会話データベースを用いるものである請求項2
    1または22に記載の記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記返答文生成工程は、前記文書を分
    割した文と当該文中の単語との対応付け、および、前記
    文中の単語同士の対応付けを行なっている前記会話デー
    タベースを用いるものであり、前記質問文に一定の得点
    を割り当て、この割り当てた得点を前記質問文またはそ
    の質問文から抽出される単語との間で前記対応付けがな
    されている前記会話データベースの文または単語に分配
    するものである請求項21〜23のいずれかの一に記載
    の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記返答文生成工程は、前記文同士、
    単語同士および文と単語との対応付けを当該対応付けが
    行われた時刻の順に並べて記憶されている前記会話デー
    タベースを用いるものであり、前記会話データベースに
    集積された文に前記得点の分配を行うのに際し前記対応
    付けがなされた時刻が新しいものほど多くの得点を分配
    するものである請求項24に記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記処理には、 前記得点についての情報を当該情報を記憶する得点デー
    タベースに記憶させる得点保持工程を含んでなり、 この得点保持工程は、前記分配後の得点を前記得点デー
    タベースに記憶されている前記文または単語ごとの得点
    に加算するものである請求項24または25に記載の記
    憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記得点保持工程は、前記返答文生成
    工程で返答文が生成されたときには、当該返答文に付与
    されている前記得点から所定の減点を行うものである請
    求項26に記載の記憶媒体。
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