JP2001174042A - 冷房装置用の冷気拡散機 - Google Patents

冷房装置用の冷気拡散機

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JP2001174042A
JP2001174042A JP36008099A JP36008099A JP2001174042A JP 2001174042 A JP2001174042 A JP 2001174042A JP 36008099 A JP36008099 A JP 36008099A JP 36008099 A JP36008099 A JP 36008099A JP 2001174042 A JP2001174042 A JP 2001174042A
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rotating shaft
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plates
air outlet
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Saburo Kida
三郎 木田
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NAGANO KIDA KOGYO
Nagano Kida Kogyo KK
Original Assignee
NAGANO KIDA KOGYO
Nagano Kida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房装置の冷気吹き出し口から吐き出される
冷気をきのこ栽培部屋内の全体にほぼ均等に送り込むこ
とのできる冷気拡散機を得る。 【解決手段】 冷房装置の冷気吹き出し口12の前方に
回転軸20を配置して、その回転軸20を冷気吹き出し
口12の前方に起立させて横に並べて配置された複数枚
の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板30の中心部
に連続して挿通する。そして、その複数枚の板30を回
転軸20に所定間隔ずつあけて同一方向にほぼ同一角度
に串刺し状に取着する。そして、回転軸20を駆動手段
40により回転させて、その回転軸20に並べて取着さ
れた複数枚の板30を、冷気吹き出し口12の前方から
見て、繰り返し順に、斜め右側に倒したり、斜め垂直に
起立させたり、又は斜め左側に倒したりできるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、きのこの栽培部屋
内を冷却する冷房装置の冷気吹き出し口から吐き出され
る冷気をきのこ栽培部屋内の全体にほぼ均等に広く行き
渡らせるための、冷房装置用の冷気拡散機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、しいたけ、えのき茸などのき
のこが、所定の人工気象条件下に保たれたきのこ栽培部
屋内で人工栽培されている。このきのこの人工栽培にお
いては、きのこ栽培用の培地を、ポリプロピレン製の広
口の複数本のきのこ栽培瓶のそれぞれに分けて収容して
いる。そして、その複数本のきのこ栽培瓶にそれぞれ分
けて収容された培地に、きのこの菌糸を接種して、その
培地に、きのこの菌糸を蔓延させている。そして、その
培地からきのこを、きのこ栽培瓶の瓶口を通して、その
上方に収穫可能な大きさまでに生育させている。
【0003】このきのこ栽培瓶に収容された培地を用い
て、きのこを人工栽培する工程のうちの、きのこ栽培瓶
内の培地にきのこの菌糸を蔓延させるきのこの培養期に
おいては、そのきのこの菌糸を培養中の培地が収容され
た複数本のきのこ栽培瓶を、約13〜20℃に冷却され
たきのこ栽培部屋内の棚に並べて載置している。
【0004】この培養期にあるきのこを培養中の培地が
収容されたきのこ栽培瓶を収容するきのこ栽培部屋に
は、冷房装置が設置されている。そして、その冷房装置
の冷気吹き出し口からきのこ栽培部屋内に吐き出される
冷気により、きのこ栽培部屋内を上記の約13〜20℃
に冷却している。その際には、きのこ栽培部屋内の天井
等に付設された扇風機により、きのこ栽培部屋内の空気
を撹拌している。そして、上記の冷房装置の冷気吹き出
し口から吐き出される冷気を、きのこ栽培部屋内の全体
に満遍なくほぼ均等に行き渡らせている。そして、その
冷気により、きのこ栽培部屋内の上下等で温度差が生じ
ないように、きのこ栽培部屋内の全体をほぼ均等の温度
に冷却している。
【0005】また、上記のきのこの菌糸を蔓延させた培
地からきのこを発芽させる発芽期やその発芽させたきの
こを収穫するまでに生育させる生育期においても、その
発芽期や生育期にあるきのこを栽培中の培地が収容され
たきのこ栽培瓶を約2〜20℃に冷却されたきのこ栽培
部屋内の棚に並べて載置している。そして、その際に
も、そのきのこ栽培部屋内の天井等に付設された扇風機
により、きのこ栽培部屋内の空気を撹拌している。そし
て、そのきのこ栽培部屋に設置された冷房装置の冷気吹
き出し口から吐き出される冷気により、そのきのこ栽培
部屋内の全体をほぼ均等の温度に冷却している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして、冷房装置の冷気吹き出し口から吐き出され
る冷気を、きのこ栽培部屋内の天井等に付設された扇風
機により撹拌した場合には、その扇風機が付設された天
井付近等のきのこ栽培部屋内の一部分の空気のみしか撹
拌されずに、その他のきのこ栽培部屋内の床面近くの空
気は、撹拌されずに、停滞し続けた。そのために、その
きのこ栽培部屋内の床面近くに比重の大きい冷気が停滞
し続けた。そして、そのきのこ栽培部屋内の上下等で大
きな温度差が生じてしまった。その結果、そのきのこ栽
培部屋内の上部と下部の棚に置かれたきのこ栽培瓶内の
培地で栽培中のきのこの生育状態に大きなばらつきが生
じてしまった。加えて、そのきのこ栽培部屋内の床面近
くの棚に置かれたきのこ栽培瓶内の培地が過度に冷却さ
れて、その培地で栽培中のきのこが弱体化してしまっ
た。
【0007】それと共に、そのきのこ栽培部屋内の床面
近くに、きのこの菌糸が発生させる比重の大きい二酸化
炭素が滞留し続けた。そして、その二酸化炭素により、
きのこ栽培部屋内の床面近くの棚に置かれたきのこ栽培
瓶内の培地で栽培中のきのこが悪影響を受けた。
【0008】本発明は、このような課題を解消可能な、
きのこ栽培部屋に設置された冷房装置の冷気吹き出し口
から吐き出される冷気をきのこ栽培部屋内の全体にほぼ
均等に送り込んで、そのきのこ栽培部屋内の全体をほぼ
均等に冷却したり、きのこ栽培部屋内の空気の全体を満
遍なく撹拌したりできる、冷房装置用の冷気拡散機(以
下、単に冷気拡散機という)を提供とすることを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の冷気拡散機は、冷房装置の冷気吹き出し
口の前方に、回転軸が前記冷気吹き出し口とほぼ平行に
回転自在に並べて配置され、その回転軸が前記冷気吹き
出し口の前方に起立させて横に並べて配置された複数枚
の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板の中心部に連
続して挿通されて、その複数枚の円板、楕円板又はそれ
らに似た形状の板が、前記回転軸に所定間隔ずつあけ
て、回転軸に対して同一方向にほぼ同一角度に傾斜させ
て、回転軸と共に回転可能に串刺し状に並べて取着さ
れ、回転軸には、該回転軸を回転させる駆動手段が連結
されてなることを特徴としている。
【0010】この冷気拡散機においては、駆動手段によ
り、冷房装置の冷気吹き出し口の前方に配置された回転
軸を回転させることができる。そして、その回転軸に串
刺し状に並べて取着された複数枚の円板、楕円板又はそ
れらに似た形状の板であって、回転軸に所定間隔ずつあ
けて、回転軸に対して同一方向にほぼ同一角度に傾斜さ
せて並べて取着された複数枚の円板、楕円板又はそれら
に似た形状の板を、上記の回転する回転軸と共に回転さ
せることができる。そして、その回転軸に串刺し状に並
べて取着された複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た
形状の板を、冷房装置の冷気吹き出し口の前方から見
て、繰り返し連続して順に、斜め右側に倒したり、斜め
垂直に起立させたり、又は斜め左側に倒したりできる。
そして、冷気吹き出し口から吐き出される冷気を、その
回転軸に串刺し状に並べて取着された複数枚の円板、楕
円板又はそれらに似た形状の板の内側や外側の表面に沿
わせて、冷気吹き出し口の右前方向、中央前方向及び左
前方向に繰り返し順に送り出し続けることができる。
【0011】その際には、冷気吹き出し口の前方に配置
された回転軸に串刺し状に並べて取着された斜め右側又
は斜め左側に倒れた状態にある複数枚の円板、楕円板又
はそれらに似た形状の板の内側や外側の表面に沿わせて
冷気吹き出し口の右前方向又は左前方向に送り出す冷気
に、その斜め右側又は斜め左側に倒れた状態にある複数
枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板の内側や外
側の表面から大きな摩擦力を加えることができる。そし
て、その冷気吹き出し口の右前方向又は左前方向に送り
出す冷気の風力を低下させることができる。そして、そ
の冷気を冷房装置の右前方向又は左前方向に距離短く送
り出すことができる。それに対して、冷気吹き出し口の
前方に配置された回転軸に串刺し状に並べて取着された
斜め垂直に起立した状態にある複数枚の円板、楕円板又
はそれらに似た形状の板の内側や外側の表面に沿わせて
冷気吹き出し口の中央前方向に送り出す冷気には、その
斜め垂直に起立した状態にある複数枚の円板、楕円板又
はそれらに似た形状の板の内側や外側の表面から小さな
摩擦力を加えることができる。そして、その中央前方向
に送り出される冷気の風力を、低下させずに、大きく保
つことができる。そして、その冷気を、冷房装置の中央
前方向に距離長く送り出すことができる。換言すれば、
冷房装置の冷気吹き出し口から吐き出される冷気を、冷
房装置の前方のきのこ栽培部屋内に、その底部が左右に
広がったほぼ円錐に近い形状に送り出すことができる。
【0012】その結果、本発明の冷気拡散機を、きのこ
栽培部屋の対向する内側壁に交互に千鳥状に並べて設置
された複数の各冷房装置の冷気吹き出し口の近くにそれ
ぞれ取り付けることにより、その複数の冷気拡散機を用
いて、その複数の各冷房装置の冷気吹き出し口から吐き
出される冷気を、その複数の冷房装置が設置されたきの
こ部屋内の全体に過不足なくほぼ均等に送り込むことが
できる。そして、その複数の各冷房装置の冷気吹き出し
口から吐き出される冷気より、きのこ栽培部屋内の全体
をほぼ均等な温度に冷却したり、きのこ栽培部屋内の全
体の空気をほぼ満遍なく撹拌したりできる。
【0013】また、きのこ栽培部屋が小部屋の場合であ
って、そのきのこ栽培部屋に1台の冷房装置のみしか設
置されていない場合にも、その1台の冷房装置の冷気吹
き出し口の近くに本発明の冷気拡散機を取り付けること
により、その冷気拡散機を用いて、その冷房装置の左右
のきのこ栽培部屋内の側部を含む、きのこ栽培部屋内の
全体に冷気を過不足なくほぼ均等に送り込むことができ
る。そして、そのきのこ栽培部屋内の全体をほぼ均等な
温度に冷却したり、そのきのこ栽培部屋内の空気をほぼ
満遍なく撹拌したりできる。
【0014】また、きのこ栽培部屋に設置された冷房装
置の冷気吹き出し口が大きい場合には、その大型の冷気
吹き出し口の近くに本発明の冷気拡散機を2台以上並べ
て取り付けることにより、その2台以上の冷気拡散機を
用いて、その大型の冷気吹き出し口から吐き出される冷
気をきのこ栽培部屋内の全体に過不足なくほぼ均等に送
り込むことができる。そして、そのきのこ栽培部屋内の
全体をほぼ均等な温度に冷却したり、そのきのこ栽培部
屋内の空気をほぼ満遍なく撹拌したりできる。
【0015】加えて、冷房装置の冷気吹き出し口から冷
気を吹き出すのを停止した際にも、本発明の冷気拡散機
を作動させることにより、その冷気拡散機が備えられた
きのこ栽培部屋内の全体の空気をほぼ満遍なく撹拌でき
る。そして、そのきのこ栽培部屋内の全体をほぼ均等な
温度や湿度に保つことができる。それと共に、そのきの
こ栽培部屋内の床面近くにきのこの菌糸が発生させる二
酸化炭素が滞留し続けて、そのきのこ栽培部屋の床面近
くの棚に置かれたきのこ栽培瓶内の培地で生育中のきの
こが二酸化炭素の悪影響を受けるのを防ぐことができ
る。
【0016】本発明の冷気拡散機においては、前記複数
枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板が、前記回
転軸に対して、同一方向に約20〜70度のほぼ同一角
度に傾斜させて、回転軸に串刺し状に並べて取着された
構造とすることを好適としている。
【0017】この冷気拡散機にあっては、冷房装置の冷
気吹き出し口から吐き出される冷気を、同一方向に約2
0〜70度のほぼ同一角度に傾斜させて回転軸に串刺し
状に並べて取着された複数枚の円板、楕円板又はそれら
に似た形状の板の内側や外側の表面に沿わせて、きのこ
栽培部屋内の大きさに合わせて、冷房装置の前方のきの
こ栽培部屋内に底面が左右に適宜範囲に広がったほぼ円
錐に近い形状に送り出すことができる。
【0018】また、本発明の冷気拡散機においては、前
記駆動手段が、該駆動手段が連結された回転軸の回転速
度を所定範囲以内で変更させる速度可変機構が備えられ
たものであることを好適としている。
【0019】この冷気拡散機にあっては、駆動手段によ
り回転させる回転軸の回転速度を、速度可変機構を用い
て、所定範囲内で速めたり遅くさせたりできる。そし
て、その回転軸に串刺し状に並べて取着された複数枚の
円板、楕円板又はそれらに似た形状の板を、速く回転さ
せたり遅く回転させたりできる。そして、その回転する
複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板の内側
や外側の表面に沿わせて、きのこ栽培部屋内の右前方
向、中央前方向及び左前方向に向けて繰り返し順に送り
出す冷気の送り出し方向の変更速度を、速めたり遅くし
たりできる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1と図2は本発明の冷気拡散機
の好適な実施の形態を示し、図1はその取り付け構造を
示す平面図、図2はその取り付け構造を示す正面図であ
る。以下に、この冷気拡散機を説明する。
【0021】図の冷気拡散機においては、冷房装置10
の冷気吹き出し口12の前方に、回転軸20が冷気吹き
出し口12とほぼ平行に回転自在に並べて配置されてい
る。具体的には、図1に示したように、回転軸20の両
端が、冷房装置10の本体の両側の側部から延設された
一対のアーム14の先端に亙って、軸受け16を介し
て、冷房装置の冷気吹き出し口12の先端面とほぼ平行
に回転自在に支持されている。
【0022】回転軸20は、冷房装置の冷気吹き出し口
12の前方に起立させて横に並べて配置された複数枚の
円板、楕円板又はそれらに似た形状の板(図では円板)
30の中心部に連続して挿通されている。そして、その
複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板30
が、回転軸20に所定間隔ずつあけて、回転軸20に対
して同一方向にほぼ同一角度に傾斜させて、回転軸20
と共に回転可能に、串刺し状に並べて溶接等により取着
されている。
【0023】回転軸20には、該回転軸を回転させる駆
動手段40が連結されている。駆動手段40は、図2に
示したように、回転軸20の一端に取着されたスプロケ
ット42と、前記の一方のアーム14の先端に搭載され
た減速機付きの電動モータ44の出力軸に嵌着されたス
プロケット46と、それらのスプロケット42、46に
亙ってループ状に巻掛けられた無端チェーン48とから
構成されている。そして、電動モータ44を駆動させる
ことにより、減速機、スプロケット46、チェーン48
及びスプロケット42を介して、回転軸20をゆっくり
と回転させることができるように構成されている。
【0024】図1と図2に示した冷気拡散機は、以上の
ように構成されている。
【0025】この冷気拡散機においては、駆動手段40
の電動モータ44を駆動させて、冷房装置の冷気吹き出
し口12の前方に配置された回転軸20をゆっくりと回
転させることができる。そして、その回転軸20に串刺
し状に並べて取着された複数枚の円板、楕円板又はそれ
らに似た形状の板30であって、回転軸20に所定間隔
ずつあけて、回転軸20に対して同一方向にほぼ同一角
度に傾斜させて取着された複数枚の円板、楕円板又はそ
れらに似た形状の板30を、上記の回転する回転軸20
と共に回転させることができる。そして、その回転軸2
0に串刺し状に並べて取着された複数枚の円板、楕円板
又はそれらに似た形状の板30を、図3に示したよう
に、冷房装置の冷気吹き出し口12の前方から見て、繰
り返し連続して順に、斜め右側に倒したり、斜め垂直に
起立させたり、又は斜め左側に倒したりできる。そし
て、その冷房装置の冷気吹き出し口12から吐き出され
る冷気を、その回転軸20に串刺し状に並べて取着され
た複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板30
の内側や外側の表面に沿わせて、冷気吹き出し口12の
右前方向、中央前方向及び左前方向に繰り返し順に送り
出し続けることができる。
【0026】その際には、冷気吹き出し口12の前方に
配置された回転軸20に串刺し状に並べて取着された斜
め右側又は斜め左側に倒れた状態にある複数枚の円板、
楕円板又はそれらに似た形状の板30の内側や外側の表
面に沿わせて冷気吹き出し口12の右前方向又は左前方
向に送り出す冷気に、その斜め右側又は斜め左側に倒れ
た状態にある複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た形
状の板30の内側や外側の表面から大きな摩擦力を加え
ることができる。そして、その冷気吹き出し口12の右
前方向又は左前方向に送り出す冷気の風力を低下させる
ことができる。そして、その冷気を冷房装置10の右前
方向又は左前方向に距離短く送り出すことができる。そ
れに対して、冷気吹き出し口12の前方に配置された回
転軸20に串刺し状に並べて取着された斜め垂直に起立
した状態にある複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た
形状の板30の内側や外側の表面に沿わせて冷気吹き出
し口12の中央前方向に送り出す冷気には、その斜め垂
直に起立した状態にある複数枚の円板、楕円板又はそれ
らに似た形状の板30の内側や外側の表面から小さな摩
擦力を加えることができる。そして、その冷気吹き出し
口12の中央前方向に送り出される冷気の風力を、低下
させずに、大きく保つことができる。そして、その冷気
を、冷房装置10の中央前方向に距離長く送り出すこと
ができる。換言すれば、図4に示したように、冷房装置
の冷気吹き出し口12から吐き出される冷気を、冷房装
置10の前方のきのこ栽培部屋内に、その底部が左右に
広がったほぼ円錐に近い形状に送り出すことができる。
【0027】その結果、図1と図2に示した冷気拡散機
を、図4に示したように、きのこ栽培部屋内の対向する
内側壁50に交互に千鳥状に並べて設置された複数の各
冷房装置10の冷気吹き出し口12の近くにそれぞれ取
り付けることにより、その複数の冷気拡散機を用いて、
その複数の各冷房装置の冷気吹き出し口12から吐き出
される冷気を、その複数の冷房装置10が設置されたき
のこ部屋内の全体に過不足なくほぼ均等に送り込むこと
ができる。そして、その複数の各冷房装置の冷気吹き出
し口12から吐き出される冷気より、きのこ栽培部屋内
の全体をほぼ均等な温度に冷却したり、きのこ栽培部屋
内の全体の空気をほぼ満遍なく撹拌したりできる。
【0028】また、きのこ栽培部屋が小部屋の場合であ
って、そのきのこ栽培部屋に1台の冷房装置10のみし
か設置されていない場合にも、その1台の冷房装置の冷
気吹き出し口12の近くに図1と図2に示した冷気拡散
機を取り付けることにより、その冷気拡散機を用いて、
その冷房装置10の左右のきのこ栽培部屋内の側部を含
む、きのこ栽培部屋内の全体に冷気を過不足なくほぼ均
等に送り込むことができる。そして、そのきのこ栽培部
屋内の全体をほぼ均等な温度に冷却したり、そのきのこ
栽培部屋内の空気をほぼ満遍なく撹拌したりできる。
【0029】また、きのこ栽培部屋に設置された冷房装
置の冷気吹き出し口12が大きい場合には、その大型の
冷気吹き出し口12の近くに図1と図2に示した冷気拡
散機を2台以上並べて取り付けることにより、その2台
以上の冷気拡散機を用いて、その大型の冷気吹き出し口
12から吐き出される冷気をきのこ栽培部屋内の全体に
過不足なくほぼ均等に送り込むことができる。そして、
そのきのこ栽培部屋内の全体をほぼ均等な温度に冷却し
たり、そのきのこ栽培部屋内の空気をほぼ満遍なく撹拌
したりできる。
【0030】加えて、冷房装置の冷気吹き出し口12か
ら冷気を吹き出すのを停止した際にも、図1と図2に示
した冷気拡散機を作動させることにより、その冷気拡散
機が備えられたきのこ栽培部屋内の全体の空気をほぼ満
遍なく撹拌できる。そして、そのきのこ栽培部屋内の全
体をほぼ均等な温度や湿度に保つことができる。それと
共に、そのきのこ栽培部屋の床面近くにきのこの菌糸が
発生させる二酸化炭素が滞留し続けて、そのきのこ栽培
部屋の床面近くの棚に置かれたきのこ栽培瓶内の培地で
生育中のきのこが二酸化炭素の悪影響を受けるのを防ぐ
ことができる。
【0031】図1と図2に示した冷気拡散機において
は、複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板3
0を、回転軸20に対して、同一方向に約20〜70度
のほぼ同一角度に傾斜させて、回転軸20に串刺し状に
並べて取着すると良い。
【0032】その場合には、冷房装置の冷気吹き出し口
12から吐き出される冷気を、同一方向に約20〜70
度のほぼ同一角度に傾斜させて回転軸20に串刺し状に
並べて取着された複数枚の円板、楕円板又はそれらに似
た形状の板30の内側や外側の表面に沿わせて、きのこ
栽培部屋内の大きさに合わせて、冷房装置10の前方の
きのこ栽培部屋内に底面が左右に適宜範囲に広がったほ
ぼ円錐に近い形状に送り出すことができる。
【0033】また、図1と図2に示した冷気拡散機にお
いては、駆動手段40に、該駆動手段が連結された回転
軸20の回転速度を所定範囲以内で変更させる速度可変
機構(図示せず)を備えると良い。速度可変機構は、電
動モータ44の減速機に内蔵されたギアを交換する構造
のものとすると良い。
【0034】その場合には、駆動手段40により回転さ
せる回転軸20の回転速度を、速度可変機構を用いて、
所定範囲内で速めたり遅くさせたりできる。そして、そ
の回転軸20に串刺し状に並べて取着された複数枚の円
板、楕円板又はそれらに似た形状の板30を、速く回転
させたり遅く回転させたりできる。そして、その回転す
る複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の板30
の内側や外側の表面に沿わせて、きのこ栽培部屋内の右
前方向、中央前方向及び左前方向に向けて繰り返し順に
送り出す冷気の送り出し方向の変更速度を、速めたり遅
くしたりできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷気拡散
機によれば、冷房装置の冷気吹き出し口から吐き出され
る冷気を、その底面が左右に広がったほぼ円錐に近い形
状に送り出すことができる。その結果、本発明の冷気拡
散機を、きのこ栽培部屋の対向する内側壁に交互に千鳥
状に並べて設置された複数の各冷房装置の冷気吹き出し
口の近くにそれぞれ取り付けることにより、その複数の
冷気拡散機を用いて、その複数の各冷房装置の冷気吹き
出し口から吐き出される冷気を、その複数の冷房装置が
設置されたきのこ栽培部屋内の全体に過不足なくほぼ均
等に送り込むことができる。そして、その複数の各冷房
装置の冷気吹き出し口から吐き出される冷気により、き
のこ栽培部屋内の全体をほぼ均等な温度に冷却したり、
きのこ栽培部屋内の空気の全体をほぼ満遍なく撹拌した
りできる。また、きのこ栽培部屋が小部屋の場合であっ
て、1台の冷房装置のみが設置されたきのこ栽培部屋の
場合にも、その冷房装置の冷気吹き出し口に本発明の冷
気拡散機を取り付けることにより、その冷気拡散機を用
いて、その冷房装置の冷気吹き出し口から吐き出される
冷気をきのこ栽培部屋内の全体にほぼ均等に送り込むこ
とができる。そして、きのこ栽培部屋内の全体をほぼ均
等な温度に冷却したり、きのこ栽培部屋内の空気の全体
をほぼ満遍なく撹拌したりできる。また、冷房装置の冷
気吹き出し口から冷気を吹き出すのを停止した際にも、
本発明の冷気拡散機を作動させることにより、その冷気
拡散機が備えられたきのこ栽培部屋内の全体の空気をほ
ぼ満遍なく撹拌できる。そして、そのきのこ栽培部屋内
の全体の温度や湿度をほぼ均等に保つことができる。そ
れと共に、きのこの菌糸が発生させる二酸化炭素がきの
こ栽培部屋内の床面近くに滞留し続けて、その二酸化炭
素がきのこ栽培部屋内の床面近くの棚に置かれたきのこ
栽培瓶内の培地で生育中のきのこに悪影響を及ぼすのを
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷気拡散機の取り付け構造を示す平面
図である。
【図2】本発明の冷気拡散機の取り付け構造を示す正面
図である。
【図3】本発明の冷気拡散機の円板、楕円板及びそれら
に似た形状の板の傾斜が変化する状態を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の冷気拡散機が取り付けられた冷房装置
の冷気吹き出し口から吐き出される冷気の形状を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 冷房装置 12 冷気吹き出し口 14 アーム 16 軸受け 20 回転軸 30 円板、楕円板又はそれらに似た形状の板 40 駆動手段 42、46 スプロケット 44 減速機付きの電動モータ 48 チェーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷房装置の冷気吹き出し口の前方に、回
    転軸が前記冷気吹き出し口とほぼ平行に回転自在に並べ
    て配置され、その回転軸が前記冷気吹き出し口の前方に
    起立させて横に並べて配置された複数枚の円板、楕円板
    又はそれらに似た形状の板の中心部に連続して挿通され
    て、その複数枚の円板、楕円板又はそれらに似た形状の
    板が、前記回転軸に所定間隔ずつあけて、回転軸に対し
    て同一方向にほぼ同一角度に傾斜させて、回転軸と共に
    回転可能に串刺し状に並べて取着され、回転軸には、該
    回転軸を回転させる駆動手段が連結されてなることを特
    徴とする冷房装置用の冷気拡散機。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の円板、楕円板又はそれらに
    似た形状の板が、前記回転軸に対して、同一方向に約2
    0〜70度のほぼ同一角度に傾斜させて、回転軸に串刺
    し状に並べて取着された請求項1記載の冷房装置用の冷
    気拡散機。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段が、該駆動手段が連結され
    た回転軸の回転速度を所定範囲以内で変更させる速度可
    変機構が備えられたものである請求項1又は2記載の冷
    房装置用の冷気拡散機。
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