JP2001173631A - 緩み止め座金 - Google Patents

緩み止め座金

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JP2001173631A
JP2001173631A JP35759299A JP35759299A JP2001173631A JP 2001173631 A JP2001173631 A JP 2001173631A JP 35759299 A JP35759299 A JP 35759299A JP 35759299 A JP35759299 A JP 35759299A JP 2001173631 A JP2001173631 A JP 2001173631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトやナットのねじの緩みを効果的に防止
する緩み止め座金を提供する。 【解決手段】 一対の内リング(1)と外リング(2)
からなる座金において、内リング(1)はリング上面端
部(3)からリング内側に向って傾斜するテーパー
(4)を外周に有し、リング下面端部に沿ってV字状打
刻(5)により形成された突出部(6)を持ち、外リン
グ(2)は前記内リングのテーパーの傾斜と相関するテ
ーパー(7)をリング内周上部に有し、その一部分を切
り欠き(8)で割り環状にした緩み止め座金である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトやナットの
座金に関するもので、特に振動や繰り返し荷重等に対
し、ねじの緩みを防ぐ緩み止め座金に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ボルトやナットが被締め付け材と接する
部分にはさむ通常環状の座金は、ボルトやナットを締め
付ける際の回転を容易にし、その際、被締め付け材の表
面を傷付けることを防ぎ、また、ねじの緩みを防止する
役割もしている。
【0003】図12は従来より一般に使用されている平
座金(21)であり、ボルトやナットの締め付け面(1
1)の負荷面積を大きくして、被締め付け材の負荷を減
少しある程度の緩み止めの効果はあるものの、ねじ山の
摩擦力によるだけでは振動や繰り返し荷重等に対する緩
み防止に充分でなかった。
【0004】緩み止め効果をさらに向上するために、座
金にばね性を持たせたり爪を設けたり、座金の内周をテ
ーパー付きにすること等が行なわれている。
【0005】スプリングワッシャー、爪付ワッシャーな
どの従来の緩み止め座金は、ボルトやナットの頭部で直
接締め付けられ、座金の切り欠き部や爪の突起によって
被締め付け材の締め付け座面を傷付けて回り止めとな
り、締め付け方向と反対の方向に応力を残した状態で締
め付けられていた(図13参照)。
【0006】また、テーパー付き座金はボルトとのテー
パー曲面の密着精度や面粗さが問題となっていた。
【0007】上記の突起による被締め付け材の座面に生
じた引っ掻き傷は、メッキや塗装をはがし、錆によるね
じの緩みや腐食の原因となる問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被締め付材
の座面を傷付けず、また座面への負荷を減少し、長期間
にわたり、ねじの緩みを効果的に防ぐ、緩み止め座金を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の内リン
グ(1)と外リング(2)からなる座金において、内リ
ングはリング上面端部(3)からリング内側に向って傾
斜するテーパー(4)を外周に有し、かつリング下面端
部に沿うV字状打刻(5)により形成された突出部
(6)を持ち、外リングは前記内リングのテーパーの傾
斜(4)と相関するテーパー(7)をリング内周上部に
有し、その一部分を切り欠き(8)で割り環状にし、リ
ングの幅(9)が切り欠き(8)に向かい徐々に狭くな
ることを特徴とした緩み止め座金である。
【0010】上記の座金は、ねじを締め付けていくと、
ボルト(B)の頭が内リング(1)を内リングテーパー
(4)と外リングテーパー(7)に沿って、外リング
(2)に押し付けていき、外リング(2)は切り欠き
(8)を開きながら拡がろうとするので、その反発力で
内リング(1)を押し上げ、両者の間にはスプリングの
作用が働き、ねじの緩み止めの効果を上げる。また、内
リング下面の突出部(6)が外リングのテーパー下端
(10)と干渉し、両者の脱落を防止する。
【0011】上記外リング(2)の外側に、リング内周
に内側に向かって傾斜するテーパー(18)、(19)
を有して内周が山状となり、その一部分を切り欠き(1
4)で割り環状にした補助リング(13)をさらに追加
したことにより、緩み止め効果はさらに向上することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1、2は本発明による緩み止め座金の平
面図および断面図であり、一対の内リング(1)と外リ
ング(2)からなり、内リング(1)はリング上面端部
(3)からリング内側に向って傾斜するテーパー(4)
を外周に有し、外リング(2)は前記内リングのテーパ
ーと傾斜が一致する関係にあるテーパー(7)をリング
内周上部に有し、その一部分を切り欠き(8)で割り環
状にされている。
【0014】外リング(2)はリング幅(9)が切り欠
きに向かい徐々に狭くなり、その内周円中心は、ねじが
締め付けられる前は切り欠き側に片寄った型になってい
る。
【0015】図3は内リング(1)と外リング(2)の
接触部拡大図である。内リングのテーパー下部の外周径
は、外リングのテーパー部内周径よりも、外リング切り
欠きが開く分だけ大きく設定されているので、内リング
(1)は外リング(2)から浮き上がった状態にある。
【0016】内リングの下面端部には外周に沿うV字状
打刻(5)が打たれ、打刻により突出部(6)が形成さ
れ、外リングのテーパー下端(10)の突起部と干渉し
あって、両者は脱落しない構造となり、ボルト締めの作
業性を低下させない。
【0017】上記のV字状打刻(5)は内、外リングを
組み立てる前に打たれるが、外リングが割り環状である
ので、内リングの突出部(6)は外リングのテーパー下
端(10)を乗り越えて、内リング(1)が外リング
(2)から浮き上がった状態に容易に組み立てることが
できる。
【0018】図4,5は本発明による座金にボルトを締
め付けた後の状態を示す平面図および断面図である。上
記の座金は、ボルト(B)のねじを締め付けていくと、
ボルトの頭が内リング(1)を内リングのテーパー
(4)と外リングのテーパー(7)に沿って外リング
(2)に押し込んでいくので、外リングは切り欠き
(8)を開きながら拡がり、その反発力で内リング
(1)を押し上げようとし、両者の間にはスプリングの
作用が働いて、外リングは内リングを常に押し上げた状
態となり、ねじの緩み止めの効果を発揮する。
【0019】外リング(2)は切り欠き(8)に向かい
リング幅(9)が徐々に狭くなっているので、拡張の反
発による収縮弾力がさらに大きくなり、上記の押し上げ
力を大きくすることができる。
【0020】また締め付け後の外リングの内径はリング
の拡張によりほぼ円形になり、内リングの外周とほぼ一
致し、リング間に隙間が生じず確実にねじを締めること
ができる。
【0021】上記の押し上げる作用により、振動や繰り
返し荷重を受ける長期間の使用によっても、ねじ山と被
締め付け材の摩擦力の低下を招かず、ねじの緩みを効果
的に防ぐことができる。
【0022】ねじの軸芯が被締め付け材面に対して直角
より傾き(α)で傾きがある場合、あるいはボルトの頭
がねじの軸芯に対して傾きがある場合、従来の平座金で
はボルトの頭の一方に隙間ができてしまうが、図6に示
すように本発明によれば、内リングのテーパー(4)と
外リングのテーパー(7)の作用により、ねじを締め付
けていくと外リング(2)が内リング(1)の浮いた方
に楔のように入り込んでいくので、外リングは締め付け
面を平均的に締め付けることができる。また、ボルトと
内リング、および被締め付け材面と外リングの締め付け
座面は平坦面を保ち、かつ締め付け面積も広くとること
ができ、ねじの緩み止め効果は、ねじ軸芯が直角の場合
と変わらない。
【0023】図7,8は本発明の別の実施例を示す平面
図および断面図であって、外リング(2)の外側にさら
に補助リング(13)を追加したものである。図10の
補助リング内周部の拡大図に示すように、外リングの外
周には内側に傾斜するテーパー(17)を有し、さらに
リング下側端面に沿ったV字状打刻(15)により形成
された突出部(16)を持ち、外リング外周は前記テー
パー(17)と突出部(16)とにより谷形に形成され
ている。
【0024】補助リング(13)の内周は、リング内側
に傾斜するテーパー(19)(20)により山形に形成
され、外リング(2)の谷形外周と嵌合し、両者は脱落
しない構造になっている。
【0025】ボルトを締めていくと外リングが拡がるに
つれて、補助リングも切り欠き(14)開きながら拡が
り、内リングの押し上げ力を増強する。
【0026】図7の平面図に示すように外リングの切り
欠き部(8)と補助リングの切り欠き部(14)を対称
の位置で使用することによって、座面積をより広くとれ
るだけでなく、締め付け時にねじにかかる力を均等に分
散し、ボルト軸芯にかかる力を均一にすることができ
る。
【0027】ねじ山の摩擦力によりねじの緩みを防ぐに
は、適正締め付け力でねじ頭を支えるのが効果的であ
り、本実施例では、座面積をより広くして緩み止め効果
をさらに向上することができる。
【0028】本発明の座金では、ねじの緩みが発生した
場合でも、図11に示すように内リングの浮き(20)
を目視することで緩みを容易に確認することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の座金は、
一対の内リングと外リングからなる座金において、内リ
ングはリング上面端部からリング内側に向って傾斜する
テーパーを外周に有し、かつリング下面端部に沿うV字
状打刻により形成された突出部を持ち、外リングは前記
内リングのテーパーの傾斜と相関するテーパーをリング
内周上部に有し、その一部分を切り欠きで割り環状に
し、上記外リングの幅が切り欠きに向かい徐々に狭くな
る構成としたものであり、振動や繰り返し荷重を受ける
長期間の使用でも、ボルトやナットのねじの緩みを効果
的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例の緩み止め座金の平面図であ
る。
【図2】 本発明実施例の緩み止め座金の断面図であ
る。
【図3】 本発明実施例の内、外リングの接合部拡大図
(図2の円内拡大図)である。
【図4】 本発明実施例の緩み止め座金のボルトを締め
た状態の平面図である。
【図5】 本発明実施例の緩み止め座金のボルトを締め
た状態の断面図である。
【図6】 ねじ軸芯が締め付け面と傾きがある場合の実
施例の作用を示す図である。
【図7】 補助リングを有す本発明の別の実施例平面図
である。
【図8】 補助リングを有す本発明の別の実施例断面図
である。
【図9】 補助リングを有す本発明の別の実施例のねじ
を締めた状態の断面図である
【図10】 補助リング内周部の拡大図(図9の円内拡
大図)
【図11】 ねじの緩みを目視確認する状態図である。
【図12】 従来の一般的平座金の使用例を示した断面
図である。
【図13】 従来のスプリングワッシャーの使用例を示
した図である。
【符号の説明】
A……本発明の緩み止め座金 B……ボルト α……ねじ軸芯の傾き 1……内リング 2……外リング 3……内リングの上面端部 4……内リング内周のテーパー 5……V字状打刻 6……V字状打刻により形成された突出部 7……外リング内周上部のテーパー 8……外リングの切り欠き 9……外リングの幅 10……外リングテーパー下端の突起 11……被締め付け材面 12……ボルト締め付け座面 13……補助リング 14……補助リングの切り欠き 15……外リング外周のV字状打刻 16……外リングの外周下端の打刻による突起部 17、18……外リングのテーパー 19,20……補助リング内周のテーパー 20……ねじの緩みによる内リングの浮き 21……従来の一般的平座金 22……従来のスプリングワッシャー 23……スプリングワッシャーの切り欠き部突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の内リング(1)と外リング(2)
    からなる座金において、内リング(1)はリング上面端
    部(3)からリング内側に向って傾斜するテーパー
    (4)を外周に有し、リング下面端部に沿うV字状打刻
    (5)により形成された突出部(6)を持ち、外リング
    (2)は前記内リングのテーパーの傾斜と相関するテー
    パー(7)をリング内周上部に有し、その一部分を切り
    欠き(8)で割り環状にしたことを特徴とした緩み止め
    座金。
  2. 【請求項2】 上記外リングの幅(9)が切り欠き
    (8)に向かい徐々に狭くなることを特徴とした請求項
    1記載の緩み止め座金。
  3. 【請求項3】 上記外リング(2)の外側に、リング内
    周の内側に向かって傾斜するテーパー(18)、(1
    9)を有して内周が山状となり、その一部分を切り欠き
    で割り環状にした補助リング(13)をさらに追加した
    ことを特徴とした請求項1、2記載の緩み止め座金。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113309777A (zh) * 2020-11-27 2021-08-27 浙江斯泰新材料科技股份有限公司 具有闭合环状吸振锁圈的紧固件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113309777A (zh) * 2020-11-27 2021-08-27 浙江斯泰新材料科技股份有限公司 具有闭合环状吸振锁圈的紧固件
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