JP2001172096A - 固形エマルション爆薬組成物及びその製造方法 - Google Patents

固形エマルション爆薬組成物及びその製造方法

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JP2001172096A
JP2001172096A JP35944199A JP35944199A JP2001172096A JP 2001172096 A JP2001172096 A JP 2001172096A JP 35944199 A JP35944199 A JP 35944199A JP 35944199 A JP35944199 A JP 35944199A JP 2001172096 A JP2001172096 A JP 2001172096A
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Takeisa Arita
武功 有田
Rikuo Kamidan
陸男 上段
Atsushi Enjiyou
篤志 円城
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    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B45/00Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ANFO爆薬が有する粒状固形物の取扱い
易さと従来のエマルション爆薬が有する反応性、耐水性
の良さを具備する固形エマルション爆薬を提供する。 【解決手段】 酸化剤、水、乳化剤、ワックス、高分
子、架橋剤、中空体からなる固形エマルション爆薬組成
物において、該組成物に含まれる該中空体が該酸化剤、
該水、該乳化剤、該ワックス、該高分子及び該架橋剤か
らなる固形成分で覆われた粒径20〜200ミクロンの
粒子として存在することを特徴とする固形エマルション
爆薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業用の固形エマル
ション爆薬組成物及びその製造方法に関するものであ
り、より詳しくは、土木建設、砕石、採鉱、採炭、トン
ネル掘削などの鉱工業;排水、灌漑、開墾、抜根、伐採
などの農林分野;海中の雑藻や泥土除去等の海洋分野な
どにおける切断、発破、掘削などに利用される固形エマ
ルション爆薬組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】主要な粒状(固形)爆薬としてはANF
O爆薬が公知である。ANFO爆薬は原料がプリル硝安
と軽油の2成分で構成されるために安価であり、又、ブ
ースター起爆の鈍感な感度のため、発破現場での発破孔
への装填はアンホローダー等の機械装填が可能である。
このため、発破後ガスの問題の少ない採石現場、石灰山
等の明かり現場に限らず、トンネル現場での消費も試み
られるようになった。又、近年ではANFO爆薬の欠点
を改善するためにエマルション系爆薬等を固形化する試
みがなされている。例えば、特公平6−41397号公
報や特開平11−278975号公報、特開平11−2
92676号公報にはW/Oエマルション爆薬を固形化
した爆薬組成物が開示されている。更に、エマルション
爆薬の製造方法としては特開昭59−78994号公報
に示されるように、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム
及び水とを約100℃近傍に加熱して作製した高温の酸
化剤水溶液を、乳化剤とワックスとの約100℃近傍の
溶融混合物に除々に添加しながら約1000〜2000
rpmの高速攪拌にてW/Oエマルション爆薬とする方
法が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ANF
O爆薬は反応性が低く発破後ガスが悪いために、例え
ば、トンネル等の換気の良くない現場で消費すると、発
破したあとに生じるガスが発破現場の作業者の健康を阻
害すると云った問題が生じる。このため、ANFO爆薬
をトンネル現場で消費する際は十分な換気の出来る大型
の換気装置が必要になり、消費現場のエネルギーコスト
を高くすると云った問題やANFO爆薬は耐水性が皆無
のために湧水現場では使用出来ないばかりでなく、多湿
なトンネル内壁の吹き付けコンクリートと反応して、多
量のアンモニアガスを発生して現場環境が悪化する云っ
た改善すべき問題があった。
【0004】このためANFO爆薬のような粒状で使い
勝手の良さを残しながら、ANFO爆薬の欠点である耐
水性や発破後ガスを改善し、且つアンホローダーのよう
な簡便な機械で装填可能な形状(粒状)のエマルション
爆薬が試行されつつある。しかし、特公平6−4139
7号公報や特開平11−278975号公報、特開平1
1−292676号公報に開示されるような固形のエマ
ルション爆薬組成物はアンホローダー等で充填可能な長
径5mm程度の粒状に成型したものを発破現場の水孔に
装填されると、粒子間の隙間に侵入して介在する水が各
粒子間の殉爆性を低下させるために伝爆性能が著しく低
下して爆轟が中断して、不発残留薬を発生させて発破現
場の安全作業を著しく悪化させると云った解決すべき問
題が残されていた。こうした問題を解決するために、流
動性を高めたW/Oエマルション爆薬をモーノーポンプ
等で発破孔内に隙間のないように密充填して水を侵入さ
せない状態を作り出して発破する方法が試みられている
が、前記の流動性を高めたW/Oエマルション爆薬は装
填ホースや装薬ホッパーや装填作業者の衣服・手等に付
着しやすく、付着するとベトベトとしたベトツキがあ
り、とれにくいために発破現場の安全・環境を阻害する
と云った解決すべき問題が残されていた。
【0005】更に、こうした課題解決のために、特願平
11−199150明細書では乳化組成物に十分に水和
させない増粘剤を点在させて耐水性を付与する固形含水
爆薬組成物を得る方法が提案されていたが、組成物内に
増粘剤を点在させるのみで架橋させないと、発破孔内に
多量の湧水が流れると云った過酷な条件下では長時間、
十分な耐水性を付与するに至らず爆発性能が低下すると
云った解決すべき課題が依然として残されていた。
【0006】エマルション爆薬の製造方法については、
何れの爆薬にもダイナマイトに含まれるニトログリセリ
ンのような鋭感剤が使用されないために、成分が不均一
な状態で製品化されると、著しく性能品質が低下するた
めに、成分を均一に混合する攪拌方法や装置の改善に多
大の労力が費やされている。特に、高濃度酸化剤水溶液
とパラフィン等の燃料と乳化剤とを約100℃近傍の高
温下で高速攪拌して乳化混合する製造方法は危険で有る
ばかりでなく、乳化・混合時の薬温度や攪拌速度等の攪
拌方法や乳化剤の品質によって性能品質が著しく変動す
る。このため、攪拌方法等の製造条件や乳化剤の品質等
が厳選されて適正領域を外れることのないように厳重な
管理が必要となり、製造コストが高いと云った問題があ
った。
【0007】本発明は、ANFO爆薬のように粒状固形
物の取扱い易さとエマルション爆薬のような反応性や耐
水性の良さを具備し、且つ前記の両爆薬の欠点を解消す
るエマルション爆薬を得ることを目的とするものであ
る。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねてANFO爆薬粒子のような硬さから固形石鹸や
ワックス等の硬さの範囲の粒状や粉状に成形できる固形
エマルション爆薬が得られることを見いだし、本発明を
完成させるに至った。
【0009】即ち、本発明は以下のとおりである。 (1)酸化剤、水、乳化剤、ワックス、高分子、架橋
剤、中空体からなる固形エマルション爆薬組成物におい
て、該組成物に含まれる該中空体が該酸化剤、該水、該
乳化剤、該ワックス、該高分子及び該架橋剤からなる固
形成分で覆われた粒径20〜200ミクロンの粒子とし
て存在することを特徴とする固形エマルション爆薬組成
物。
【0010】(2)酸化剤70〜90重量%、水3〜8
重量%、乳化剤1〜4重量%、ワックス3〜9重量%、
高分子0.5〜5重量%、架橋剤0.01〜1重量%、
中空体0.1〜10重量%からなる固形エマルション爆
薬組成物において、該組成物に含まれる該中空体が該酸
化剤、該水、該乳化剤、該ワックス、該高分子及び該架
橋剤からなる固形成分で覆われた粒径20〜200ミク
ロンの粒子として存在する前記(1)記載の固形エマル
ション爆薬組成物。
【0011】(3)該架橋剤が有機チタネート及びその
誘導体の1種又は2種以上の組み合わせである前記
(1)、(2)記載の固形エマルション爆薬組成物。
【0012】(4)該高分子がポリアクリルアミドであ
る前記(1)、(2)または(3)記載の固形エマルシ
ョン爆薬組成物。
【0013】(5)該ポリアクリルアミドの50重量%
以上が粒径10〜100ミクロンで点在する前記
(1)、(2)、(3)または(4)記載の固形エマル
ション爆薬組成物。
【0014】(6)該酸化剤が硝安と硝酸ナトリウム又
は硝安と硝酸カルシウムからなり、且つ該硝安の比率が
80%以上である前記(1)、(2)、(3)、(4)
または(5)記載の固形エマルション爆薬組成物。
【0015】(7)該中空体が有機中空体、無機中空体
の1種又は2種の組み合わせからなる前記(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)または(6)記載の固
形エマルション爆薬組成物。
【0016】(8)該中空体自体が平均粒径10〜10
0ミクロンの有機中空体であり、且つその嵩比重が0.
02〜0.06である前記(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)、または(7)記載の固形エマ
ルション爆薬組成物。
【0017】(9)酸化剤70〜90重量%、水3〜8
重量%の高濃度溶解塩溶液を乳化剤1〜4重量%、ワッ
クス3〜9重量%の高温液体混合物に添加混合して流動
性のある乳白色の高温乳化物を調製し、前記の高温乳化
物が流動性を呈する間にに中空体0.1〜10重量%を
添加混合し、更に高分子0.5〜5重量%、架橋剤0.
01〜1重量%を添加混合しながら薬温を低下させつつ
固形化し、成形する固形エマルション爆薬組成物の製造
方法。
【0018】(10)該高濃度溶解塩溶液と該液体混合
物の混合が超音波照射、スタティックミキサー、一般的
な機械攪拌から選ばれる1種又は2種以上の組合せで実
施される前記(9)記載の固形エマルション爆薬組成物
の製造方法。
【0019】本発明で特筆すべきは、酸化剤水溶液とワ
ックスや乳化剤との乳化物が流動性を有する間に中空体
を添加混合し、更にポリアクリルアミド等の高分子、有
機のチタン化合物等の架橋剤を添加混合すると、極めて
良好な爆発性能と耐水性能を有する固形エマルション爆
薬組成物が得られることである。
【0020】本発明の固形エマルション爆薬組成物の構
造の例は図1の電子顕微鏡写真に示すように、酸化剤を
主体とする有機中空体以外の残余成分の固形物で覆われ
た有機中空体粒子と前記残余成分の固形物とが混在した
構造をしている。一方、図2は前記の乳化物と同一組成
の成分で調製した乳化物と有機中空体とを混合した一般
的な粉状エマルション爆薬の電子顕微鏡写真である。
又、図3には前記の2つの爆薬組成物の調製に用いた有
機中空体の電子顕微鏡写真を示す。これらの電子顕微鏡
写真(図1〜図3)で判るように、前記の粉状エマルシ
ョン爆薬は酸化剤を主体とする有機中空体以外の残余成
分の粉状固形物と単味の有機中空体粒子がバラバラに混
在する構造をしている。こうした構造の異なる本発明の
固形エマルション爆薬組成物と前記の粉状エマルション
爆薬は、同一組成にも拘わらず、その反応性は明確に異
なり、本発明の固形エマルション爆薬組成物の爆轟速度
は4500〜5500m/sであり、前記の粉状エマル
ション爆薬組成物の爆轟速度は3500〜4000m/
sであった。前記のように、本発明の固形エマルション
爆薬組成物の反応性が高いのは、酸化剤を主体とする固
形成分が有機中空体のまわりに固着して、あたかも酸化
剤を主体とする反応成分を殻とした中空粒子が形成され
て存在し、爆轟反応に極めて顕著に寄与しているためで
あると推測される。
【0021】本発明の固形エマルション爆薬組成物に存
在する高分子の50重量%以上は完全に糊化しない膨潤
したような粒径10〜50ミクロンの固形粒子として存
在させても、水と接触する機会が到来すれば、水和を開
始して水との接触面に水和した高分子の膜を形成して、
水の侵入を阻害するために、湧水の多い発破孔内でも長
期に耐水性や爆発性能を保全し得る。前記の高分子は架
橋剤なしに用いると、その特性である糸曳き性や粘着性
が災いして、貯蔵時に爆薬粒子間が凝集してブロック化
してアンホローダー等の簡易な装填機での発破孔への装
填作業に支障を来すことや取扱作業者の手等を汚し作業
環境を悪化させることになる。従って、本発明の固形エ
マルション爆薬組成物に優れた装填性等の取扱性や耐水
性を保全するためには架橋剤の使用が不可欠である。
【0022】かくして、本発明の固形エマルション爆薬
組成物は爆薬内部の中空体と高分子の前述のような特異
な存在状態により、粉状爆薬としては極めて優れた反応
性と耐水性を長期に保全する。
【0023】本発明の固形エマルション爆薬組成物の製
造には、従来のエマルション製造に使用されるミキサー
の他に超音波、スタティックミキサーが選択使用され
る。高濃度酸化剤水溶液とパラフィンやミクロクリスタ
リン等のワックスと乳化剤を混合する際の乳化が超音波
照射やスタテックミキサーによって開始されると極めて
短時間で乳化成分の約5〜7割が乳化した乳白色のエマ
ルション組成物が得られる。その後、スリーワンミキサ
ー等や手攪拌等で前記のエマルション組成物が流動性を
示す間に中空体と十分に混合したのちに、高分子や架橋
剤を添加混合し、更に薄板状等に成型しながら薬温を下
げて固形化して高品質の本発明の固形エマルション爆薬
組成物を得る。前記のエマルション組成物に高速攪拌を
加えれば、乳白色から青白色を経て透明で良質なエマル
ション組成物となるが、透明で良質なエマルション組成
物に調整すると薬温を下げても固化し難くなる。従っ
て、常温領域の雰囲気で短時間にて固化させるには乳白
色のエマルション組成物に調整する方が効率的であり、
前記の乳白色エマルション組成物にても十分な爆発性能
と耐水性が付与される。しかし、透明で良質なエマルシ
ョン組成物に調整したとしても薬温低下に冷媒等を用い
れば短時間で薬温は低下して本発明の固形エマルション
爆薬を得ることは可能であるが、透明で良質に過ぎるエ
マルション組成物は可塑性に富み中空体となじみ難くな
るので、透明なまでにエマルション粒径を細かくしない
方が良い。特に、中空体の周りに固形成分を密着させ易
いのは乳白色のエマルション組成物である。又、高分子
添加後に過剰な攪拌を加えると組成内に点在する高分子
粒子が減少し、高分子特有の粘性を呈するようになるの
で、高分子添加後は特に緩やかな混合が必要とされる。
【0024】本発明の固形エマルション爆薬組成物の製
造方法において特に重要なのは、中空体の添加時期であ
る。中空体の添加時期によって爆発性能が左右される。
本発明の固形エマルション組成物を製作する工程の一部
である酸化剤水溶液と燃料であるワックスや乳化剤等の
乳化成分を乳化した乳化物には乳白色に乳化した成分と
酸化剤水溶液等の未乳化成分が混在して構成される。し
かし、前記の未乳化成分をそのままの状態で薬温を下げ
て結晶化すると爆性等の品質低下を誘発するが、前記の
乳化成分に中空体を加えると、前記の未乳化成分等が中
空体周囲に付着する。このために中空体を混合したのち
に高分子を加えても高分子が膨潤・水和に必要な水が少
なくなり、高分子の水和が抑制され高分子特有の糸曳性
や粘性が抑制される。このことにより、成形加工時は成
形(粉化)容易となり、又成形品の流動性も著しく改善
する。前記の如く、中空体は前記の乳化成分に加えられ
ることによって、爆性に重要な酸化剤等の固形成分で覆
われた中空体が形成され易くなると共に、取扱性(流動
性・装填性)や製造性(成形性)が改善する。
【0025】本発明で用いる高分子は含水爆薬の技術分
野で用いられているものを用いることが出来る。例え
ば、天然グァーガム、又はヒドロキシルエチル、ヒドロ
キシルプロピル変性等のグァーガム、或いは酸化グァー
ガム、天然澱粉粉、変性澱粉等ポリアクリルアミド等の
合成高分子の一種又は二種以上の組み合わせが用いられ
る。なかでも、高温に長時間晒されても変質し難い天然
のタマリンドウガムや合成高分子のポリアクリルアミド
は好適な高分子である。高分子の形状は特に限定しない
が、一般的な天然高分子のグアーガムの微粉タイプを使
用すると製造時に乳化してない水分と水和し易く、粘調
化し易いので製品としたのちにも高分子特有のベトツキ
を呈する頻度が多くなる。従って、微粉状高分子は、乳
化物に中空体を加えたのちに添加すると良い。これは乳
化物中に溶液として残存する成分を中空体が保持するの
で、高分子の糊化を促進させる水分が減少し糊化が抑制
され、高分子本来の糸曳性やベトツキが改善する。又、
他の高分子に比べて糸曳性の強いポリアクリルアミドは
長手方向の粒径20〜1000ミクロンの粒状のものが
良く、粒状を用いることでベトツキも抑制されて製造性
や取扱性も改善する。ポリアクリルアミドは前記の粒径
で使用すると添加混合後は一部分が水和・糊化して長手
方向の粒径10〜100ミクロンの膨潤したような固形
粒子として爆薬内部に点在し十分な耐水性付与の基礎と
なる。
【0026】本発明の高分子の添加量は全組成に対して
0.5〜5重量%が使用される。0.5重量%未満では
耐水性の保全に支障が生じる。5重量%を越えると爆薬
の起爆性が低下する。好ましくは、0.7〜3重量%で
ある。
【0027】本発明で用いる架橋剤は含水爆薬の技術分
野で用いられているものを用いることが出来る。例え
ば、前記の高分子と架橋反応を起こす成分である酸化硼
素、シュウ酸アンチモン、ピロアンチモン酸カリ、塩化
アルミ、有機のチタン化合物より選ばれる一種又は二種
以上の組み合わせが使用される。特に、テトラ−i−プ
ロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ
キス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラステ
アリルオキシチタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセ
チルアセトナト)チタン、ジ−n−プトキシ・ビス(ト
リエタノールアミナト)チタン、チタニウム−i−プロ
ポキシオクチレングリコレート、チタニウムスタアレー
ト、テトラ−i−プロピルチタネート、テトラ−n−ブ
チルチタネート、ブチルチタネートダイマー、テトラス
テアリルチタネート、トリエタノールアミンチタネー
ト、チタニウムアセチルアセトネート、チタニウムエチ
ルアセトアセテート、チタニウムラクテート等の有機チ
タネート及びその誘導体の1種又は2種以上の組み合わ
せは耐熱性に優れたポリアクリルアミドの架橋には好ま
しいものである。なかでも、タイザーLa(デュポン
社:商品名)、TLA(三菱ガス化学(株)社:商品
名)、TAT(日本曹達(株):商品名)は少量でポリ
アクリルアミドを架橋・凝集させる実用的で好適な架橋
剤である。
【0028】本発明の架橋剤の添加量は全組成に対して
0.01〜1重量%が使用される。0.01重量%未満
では耐水性の保全に支障が生じる。1重量%を越えると
起爆性が低下する。好ましくは、0.05〜0.5重量
%である。
【0029】本発明で用いる酸化剤は、火薬類の技術分
野で公知のものを用いることができ、例えば硝酸、塩素
酸、過塩素酸等無機酸のアンモニウム、アルカリ金属、
アルカリ土類金属等の塩であり、単独又は組合せを選択
することができる。なかでも硝酸アンモニウムは安価で
反応性に富む良好な酸化剤であり、硝酸アンモニウム単
独でも実用的な爆性を賦与できるが、硝酸ナトリウムや
硝酸カルシウムを併用すると安定した良好な雷管起爆性
が得られる。特に、起爆性を安定させるためには、硝安
と硝酸ナトリウム又は硝安と硝酸カルシウムを併用し、
更に、硝安の比率を80%以上とすると良い。又、硝酸
カリウムや硫酸カリウム等を併用すると爆薬内部の結晶
変化を抑制して、起爆性等の経時劣化を抑制する。
【0030】本発明の酸化剤の添加量は、全組成に対し
て酸化剤70〜90重量%が使用される。70〜90重
量%以外では爆発力が低下して岩盤の破壊不足となる。
【0031】本発明に用いる水は、一般的な工業用水で
も使用できる。より好ましいのは不純物を除去したもの
が良い。 本発明の水の添加量は全組成に対して3〜8
重量%が使用される。3重量%未満では製造温度が高く
なり安全な製造に支障が生じる。8重量%を越えると爆
薬の硬化するまでに長時間を要し実用的でないばかりで
なく、硬化する過程で硝安等の結晶が肥大化し、成分の
均質性が失われて爆性等の品質が著しく低下する。好ま
しくは、4〜6重量%である。
【0032】本発明で用いるワックスは、火薬類の技術
分野で公知のものを使用する。例えば、パラフィン、流
動パラフィン、石油質ワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、植物油、軽油、石炭粉、アスファルト、シリ
コンオイル、12−ヒドロキシルステアリン酸等があ
り、これらのなかから単独又は組合せて使用することが
できる。本発明の爆薬製造に好ましいワックスは、融点
60℃〜120℃で高温領域でも変質を起こさないもの
である。本発明のワックスの添加量は3〜9重量%が使
用される。3重量%未満では耐水性が低下して消費現場
で不発残留が増大する。9重量%を越えると起爆性が低
下する。好ましくは、2〜6重量%である。
【0033】本発明の乳化剤は特に限定するものではな
く従来から知られているW/Oエマルションを形成する
すべての乳化剤を包含する。例えば、ソルビタン脂肪酸
エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
アルキレン脂肪酸エステル類、オキサゾリン誘導体、イ
ミダゾリン誘導体、リン酸エステル類、脂肪酸のアルカ
リ金属塩又はアルカリ土金属塩、一級、二級及び三級ア
ミン又は、一級、二級及び三級アミンの硝酸塩又は酢酸
塩等である。これらの乳化剤は1種又は2種以上の混合
物として用いられる。好ましいのはグリセリン脂肪酸エ
ステル系であり、H.L.B.が2.5〜6のものであ
る。前記のH.L.B範囲外では、安定した起爆性をえ
るのが困難である。更に好ましくは、グリセリン脂肪酸
エステル系で、H.L.B.が約3〜5のものである。
【0034】本発明の乳化剤の添加量は1〜4重量%が
使用される。1重量%未満では析出する結晶の形状が大
きく不安定となり、4重量%を越えると起爆性が低下す
る。好ましくは2〜3重量%である。
【0035】本発明の中空体は従来のスラリー爆薬やエ
マルション爆薬に使用されている公知の無機、有機の微
小中空体が使用される。例えば、無機微小中空体体とし
ては、パーライト、シラスバルーン、ガラスマイクロバ
ルーン等であり、有機微小中空体としは、熱可塑性を有
する塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、メチ
ルメタクリレート−アクリルニトリル共重合体等に低沸
点炭化水素を内包させた微粒子を発泡させたものであ
る。又、補助的に亜硝酸ナトリウム等の化学発泡体を用
いることもできる。又、本発明で用いる有機や無機の中
空体の形状や粒径は特に限定しないが、球の表面が粗く
なったり、径が大きくなると高濃度酸化剤水溶液の結晶
成長に影響を及ぼし、経時性能に支障をきたす。好まし
くは表面が水に濡れる易いものや、平滑なものがよい。
又、好ましい粒径は1000ミクロン以下であり、より
好ましくは100ミクロン以下が50重量%以上であ
る。又、特に好ましいのは平均粒径20〜100ミクロ
ン、嵩比重が0.02〜0.06の有機中空体である。
【0036】本発明の中空体の添加量は0.1〜10重
量%が使用される。0.1重量未満では安定した起爆性
を得るのが困難となり、10重量%を越えると爆発力が
低下する。
【0037】その他の成分として、必要に応じてギルソ
ナイト、タイヤ粉末、イオウ、アルミ粉、小麦粉、蔗
糖、糖蜜、ブドウ糖、果糖、乳酸、乳酸ナトリウム、グ
ルコン酸、グリシン、クエン酸、ステアリンン酸、サッ
カリンナトリウム、チオ尿素、尿素、樹脂微粒子等を使
用しても良い。又、爆力を改善するために、硝酸モノメ
チルアミンや硝酸ヒドラジン等を添加しても何ら差し支
えない。更には、TNT等の火薬類を混合して使用する
ことも可能である。
【0038】本発明の含水爆薬組成物が製造される例と
して、硝安75.8重量%、硝酸ナトリウム10重量
%及び水5重量%を収納する容器を加温して透明な高濃
度酸化剤水溶液を収納する容器を準備する。次いで、ワ
ックス5重量%、乳化剤2重量%を加温調整して液状に
したワックス等の収納容器内へ前記の高濃度酸化剤水溶
液を加えながら、両者の混合液に約20KHZの超音波
を照射すると、約30秒で乳白色の乳化物が形成され
る。乳化物が形成された後は、簡便なスリーワンミキサ
ーやハンド等で低速攪拌して有機中空体0.3重量%を
加えて十分に馴染ませたのちに高分子2重量%や架橋剤
0.2重量%を混合して成分の混合を終了した高温乳化
物を粒状や薄板状や粉状に成型して固形エマルション爆
薬組成物を得る方法、硝安75.8重量%、硝酸ナト
リウム10重量%及び水5重量%を収納する容器を加温
して透明な高濃度酸化剤水溶液を収納する容器を準備す
る。次いで、ワックス5重量%、乳化剤2重量%を加温
調整して液状にしたワックス等の収納容器内へ前記の高
濃度酸化剤水溶液の一部を加えながら、両者の混合液を
スリーワンミキサーにて約500rpm攪拌しエマルシ
ョンの種を作成したのちに、前記の高濃度酸化剤水溶液
の残りを添加混合して、更に攪拌を行うと乳白色の乳化
物が形成される。更に攪拌を継続して、前記の乳化物に
有機中空体0.3重量%を加えて十分に馴染ませたのち
に高分子2重量%や架橋剤0.2重量%を混合して成分
の混合を終了した高温乳化物を粒状や薄板状や粉状に成
形して固形エマルション爆薬組成物を得る方、硝安7
5.8重量%、硝酸ナトリウム10重量%及び水5重量
%を収納する容器を加温して透明な高濃度酸化剤水溶液
を収納する酸化剤容器とワックス5重量%、乳化剤2重
量%を加温調整して液状にしたワックス等を収納した燃
料容器を準備する。次いで、前記の各容器の高濃度酸化
剤水溶液と液状にしたワックス等の各々の流出量を調整
してスタテックミキサー内へ圧入すると両者を混合した
乳白色の乳化物が排出される。乳化物が形成された後
は、簡便なスリーワンミキサーやハンド等で低速攪拌し
て有機中空体0.3重量%を加えて十分に馴染ませたの
ちに高分子2重量%や架橋剤0.2重量%を混合して成
分の混合を終了した高温乳化物を粒状や薄板状や粉状に
成型して固形エマルション爆薬組成物を得る方法等があ
る。前記の高温乳化物は何れの方法においても常温領域
で薄板状に成型すると短時間(約5分)で固形化する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を説明
する。尚、耐水性、爆速、ベトツキ及び中空体の存在状
態の測定は下記方法にて実施した。
【0040】(耐水性の測定)試料約100gを外周に
18カ所の開孔部(開孔径3mm)を設けた容器(JI
S G3452鋼管32A、管長150mm)に密充填
して、前記容器の両端の開口部を塞いだのちにポリバケ
ツ底部に静置する。次いで、前記のバケツに水道水を流
速2リットル/分で継続注水し、注水開始から3日後に
試料入り容器を回収する。前記の回収容器をブースター
2榎25gを結着した6号雷管で起爆させ、完爆すれば
○、不爆であれば×として耐水性能を表示した。
【0041】(爆速の測定)試料約300〜400gを
JISG3452鋼管(内径35.7mm、管長350
mm)に密充填し、ブースター2榎ダイナマイト50g
を結着した6号雷管で起爆させ、火薬学会規格ES−4
1(2)の方法にて常温での爆速を測定して、爆速値と
して表示した。
【0042】(ベトツキの測定)3名の測定者がそれぞ
れ、試料を手に採り指で延ばしながらベトツキ具合を測
定し、3名の総意でベトツキなしを○、ベトツキ小を
△、ベトツキ大を×として記録した。尚、ベトツキ小△
を実用上の下限界とした。
【0043】(中空体の存在状態の測定)3名の測定者
が試料を電子顕微鏡[日立(株)製:S−2380N形
走査電子顕微鏡]にて観察し、3名の総意で観察エリア
内の中空体が固形物で覆われていれば○、覆われていな
ければ×として記録した。
【0044】実施例1 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;レオドールAO−1
0、HLB;約4.5)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)75.5重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)5重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約110℃の乳白色
の乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物が流動
性を維持する間に有機中空体(エクスパンセル社製商品
名Expancel551DE;平均粒径40μ)0.
3重量%を添加してスリワンミキサーにて低速攪拌(約
300rpm)し、両者を十分に馴染ませ、更にポリア
クリルアミド(クリタ工業(株)製商品名PN161)
2重量%と架橋剤(デュポン社製商品名;タイザーL
a)0.2重量%を添加混合して薬温約100〜110
℃のエマルション組成物を得たのち、前記のエマルショ
ン組成物の薬温を常温下で冷やしつつ薄板状とし、更に
約2mmの粒子が大半を占めるように成形して、本発明
の固形エマルション爆薬組成物を得た。その3日後及び
1年後の耐水性、爆速、ベタツキ及び中空体の存在状態
を測定し、その結果を前者を表1及び後者を表2に示し
た。
【0045】実施例2 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic1045)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;エマゾールO−15
R、HLB;約3.7)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)76.5重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)4重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約120℃の乳白色
の乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物が流動
性を維持する間に有機中空体(エクスパンセル社製商品
名Expancel551DE;平均粒径80μ)0.
3重量%を添加してスリワンミキサーにて低速攪拌(約
300rpm)し、両者を十分に馴染ませ、更にポリア
クリルアミド(クリタ工業(株)製商品名PN161)
2重量%と架橋剤(三菱ガス化学社製商品名;TLA)
0.2重量%を添加混合して薬温約110〜115℃の
エマルション組成物を得たのち、前記のエマルション組
成物の薬温を常温下で冷やしつつ薄板状とし、更に約2
mmの粒子が大半を占めるように成形して、本発明の固
形エマルション爆薬組成物を得た。その3日後及び1年
後の耐水性、爆速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測
定し、その結果を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0046】実施例3 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;エマゾールO−15
R、HLB;約3.7)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)78.1重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)7重量%、水(工業用水)5重量%の
透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音波
ホモジナイザー(ULTRASONIC GENERA
TORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチッ
プ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、約
400μAで稼働させて製造温度約110℃の乳白色の
乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物が流動性
を維持する間に有機中空体(エクスパンセル社製商品名
Expancel551DE;平均粒径20μ)0.6
重量%を添加してスリワンミキサーにて低速攪拌(約3
00rpm)し、両者を十分に馴染ませ、更にポリアク
リルアミド(クリタ工業(株)製商品名PN161)2
重量%と架橋剤(日本曹達社製商品名;TAT)0.3
重量%を添加混合して薬温約100〜110℃のエマル
ション組成物を得たのち、前記のエマルション組成物の
薬温を常温下で冷やしつつ薄板状とし、更に約2mmの
粒子が大半を占めるように成形して、本発明の固形エマ
ルション爆薬組成物を得た。その3日後及び1年後の耐
水性、爆速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測定し、
その結果を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0047】実施例4 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
7重量%、乳化剤(花王製商品名;エキセル300、H
LB;約2.8)3重量%を溶解混合した燃料成分に硝
安(三菱化成製)73重量%、硝酸ナトリウム(三菱化
成製)9重量%、水(工業用水)6重量%の透明な酸化
剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音波ホモジナイ
ザー(ULTRASONIC GENERATOR M
ODDEL−US;日本精機製作所製)のチップ先端を
挿入し、前記ホモジナイザーにてエマルションの種を作
り、次いで、前記のエマルションの種を含む燃料と酸化
剤水溶液との混合物をスターティックミキサーにて乳化
混合させて、製造温度約110℃の乳白色の乳化組成物
とし、更に、有機中空体(エクスパンセル社製商品名E
xpancel551DE;平均粒径20μ)0.8重
量%を加えて、スリーワンミキサ(回転数;300rp
m)にて攪拌して、前記の乳化組成物と有機中空体を十
分に馴染ませ、更にポリアクリルアミド(クリタ工業
(株)製商品名PN161)1重量%と架橋剤(デュポ
ン社製商品名;タイザーLa)0.2重量%を添加混合
し、室温にて薬温を下げながら薄板状に成形したのち約
2mmの粒子が大半を占める本発明の固形エマルション
爆薬組成物を得た。その3日後及び1年後の耐水性、爆
速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測定し、その結果
を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0048】実施例5 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;レオドールAO−1
0、HLB;約4.5)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)72.8重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)7重量%、硝酸カリウム3重量%、水
(工業用水)5重量%の透明な酸化剤水溶液を加えた混
合溶液の液面下に超音波ホモジナイザー(ULTRAS
ONICGENERATOR MODDEL−US;日
本精機製作所製)のチップ先端を挿入し、前記ホモジナ
イザーを約30秒間、約400μAで稼働させて製造温
度約110℃の乳白色の乳化組成物を得る。次いで、前
記の乳化組成物が流動性を維持する間に無機中空体(3
M社製商品名K15;平均粒径約70μ)3重量%を添
加してスリワンミキサーにて低速攪拌(約300rp
m)し、両者を十分に馴染ませ、更にポリアクリルアミ
ド(クリタ工業(株)製商品名PN161)2重量%と
架橋剤(デュポン社製商品名;タイザーLa)0.2重
量%を添加混合して薬温約100〜110℃のエマルシ
ョン組成物を得たのち、前記のエマルション組成物の薬
温を常温下で冷やしつつ薄板状とし、更に約2mmの粒
子が大半を占めるように成形して、本発明の固形エマル
ション爆薬組成物を得た。その3日後及び1年後の耐水
性、爆速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測定し、そ
の結果を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0049】実施例6 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;レオゾールO−15
R、HLB;約3.7)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)72.8重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)5重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約110℃の乳白色
の乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物が流動
性を維持する間に無機中空体(イヂチ化成社製商品名S
MB5021;平均粒径約80μ)3重量%を添加して
スリワンミキサーにて低速攪拌(約300rpm)し、
両者を十分に馴染ませ、更にポリアクリルアミド(クリ
タ工業(株)製商品名PN161)2重量%と架橋剤
(デュポン社製商品名;タイザーLa)0.2重量%を
添加混合して薬温約100〜110℃のエマルション組
成物を得たのち、前記のエマルション組成物の薬温を常
温下で冷やしつつ薄板状とし、更に約2mmの粒子が大
半を占めるように成形して、本発明の固形エマルション
爆薬組成物を得た。その3日後及び1年後の耐水性、爆
速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測定し、その結果
を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0050】実施例7 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;レオゾールO−15
R、HLB;約3.7)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)75.4重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)5重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約110℃の乳白色
の乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物が流動
性を維持する間に有機中空体(エクスパンセル社製商品
名Expancel551DE;平均粒径80μ)0.
1重量%と有機中空体(エクスパンセル社製商品名Ex
pancel551DE;平均粒径20μ)0.3重量
%を添加してスリワンミキサーにて低速攪拌(約300
rpm)し、両者を十分に馴染ませ、更にポリアクリル
アミド(クリタ工業(株)製商品名PN161)2重量
%と架橋剤(デュポン社製商品名;タイザーLa)0.
2重量%を添加混合して薬温約100〜110℃のエマ
ルション組成物を得たのち、前記のエマルション組成物
の薬温を常温下で冷やしつつ薄板状とし、更に約2mm
の粒子が大半を占めるように成形して、本発明の固形エ
マルション爆薬組成物を得た。その3日後及び1年後の
耐水性、爆速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測定
し、その結果を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0051】実施例8 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;レオドールAO−1
0、HLB;約4.5)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)75.5重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)5重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約110℃の乳白色
の乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物が流動
性を維持する間にポリアクリルアミド(クリタ工業
(株)製商品名PN161)2重量%を添加してスリワ
ンミキサーにて低速攪拌(約300rpm)し、両者を十
分に混合して馴染ませたのち、有機中空体(エクスパン
セル社製商品名Expancel551DE;平均粒径
40μ)0.3重量%、架橋剤(デュポン社製商品名;
タイザーLa)0.2重量%を添加混合して薬温約10
0〜110℃のエマルション組成物を得たのち、前記の
エマルション組成物の薬温を常温下で冷やしつつ薄板状
とし、更に約2mmの粒子が大半を占めるように成形し
て、本発明の固形エマルション爆薬組成物を得た。その
3日後及び1年後の耐水性、爆速、ベタツキ及び中空体
の存在状態を測定し、その結果を前者を表1及び後者を
表2に示した。
【0052】比較例1 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic2095)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;レオドールAO−1
0、HLB;約4.5)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)75.7重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)5重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約110℃の乳白色
の乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物が流動
性を維持する間に有機中空体(エクスパンセル社製商品
名Expancel551DE;平均粒径40μ)0.
3重量%を添加してスリワンミキサーにて低速攪拌(約
300rpm)し、両者を十分に馴染ませ、更にポリア
クリルアミド(クリタ工業(株)製商品名PN161)
2重量%を添加混合して薬温約100〜110℃のエマ
ルション組成物を得たのち、前記のエマルション組成物
の薬温を常温下で冷やしつつ薄板状とし、更に約2mm
の粒子が大半を占めるように成形して、粉状エマルショ
ン爆薬組成物を得た。その3日後及び1年後の耐水性、
爆速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測定し、その結
果を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0053】比較例2 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic1045)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;エマゾールO−15
R、HLB;約3.7)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)74.5重量%、硝酸ナトリウ
ム(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)6重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約110℃の乳白色
の乳化組成物を得る。次いで、前記の乳化組成物にポリ
アクリルアミド(クリタ工業(株)製商品名PN16
1)2重量%と架橋剤(三菱ガス化学社製商品名;TL
A)0.2重量%を添加し、スリーワンミキサーにて低
速攪拌(回転数約300rpm)し、薬温約100〜1
10℃のエマルション組成物を得たのち、前記のエマル
ション組成物の薬温を常温下で冷やしつつ薄板状とし、
更に約2mmの粒子が大半を占めるように成形した粉状
組成物に有機中空体(エクスパンセル社製商品名Exp
ancel551DE;平均粒径80μ)0.3重量%
を添加混合して粉状エマルション爆薬組成物を得た。そ
の3日後及び1年後の耐水性、爆速、ベタツキ及び中空
体の存在状態を測定し、その結果を前者を表1及び後者
を表2に示した。
【0054】比較例3 ワックス(日本精蝋製商品名;Hi−Mic1045)
5重量%、乳化剤(花王製商品名;エマゾールO−15
R、HLB;約3.7)2重量%を溶解混合した燃料成
分に硝安(三菱化成製)66重量%、硝酸ナトリウム
(三菱化成製)10重量%、水(工業用水)12重量%
の透明な酸化剤水溶液を加えた混合溶液の液面下に超音
波ホモジナイザー(ULTRASONIC GENER
ATORMODDEL−US;日本精機製作所製)のチ
ップ先端を挿入し、前記ホモジナイザーを約30秒間、
約400μAで稼働させて製造温度約95℃の乳白色の
乳化組成物を得る。次いで、更に前記の乳化物をスリー
ワンミキサーにて高速攪拌(回転数約1000rpm)
乳化を促進してほぼ透明な乳化物としたのちに、無機中
空体(3M社製商品名K15;平均粒径約70μ)5重
量%を添加して、エマルション組成物を得たのち、前記
のエマルション組成物の薬温を常温下で冷やしてエマル
ション爆薬を得た。その3日後及び1年後の耐水性、爆
速、ベタツキ及び中空体の存在状態を測定し、その結果
を前者を表1及び後者を表2に示した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】本発明の固形エマルション爆薬組成物及
びその製造方法は、従来のANFO爆薬やエマルション
爆薬の欠点であった耐水性やベタツキを改善すると共
に、極めて安全な感度を有しながら、極めて良好な反応
性(爆速)を保持する。又、その形状は任意に変更可能
であり、機械装填容易な粒状にも成形できる。従って、
本発明の固形エマルション爆薬組成物は、消費現場に於
ける発破時の安全性、爆薬の取扱性及び充填作業効率を
大巾に改善することができ、又、超音波やスタテックミ
キサーを製造工程に採用することによって、危険な爆薬
の製造作業の安全性及び効率化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固形エマルション爆薬組成物の電子顕
微鏡写真。
【図2】従来の粉状エマルション爆薬の電子顕微鏡写
真。
【図3】図1、2のエマルション爆薬の調製に使用した
中空体の電子顕微鏡写真。
【符号の説明】
A 酸化剤を主とする固形成分で覆われた有機中空体 B 酸化剤を主とする固形成分(乳化後に固化した物) a 有機中空体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化剤、水、乳化剤、ワックス、高分
    子、架橋剤、中空体からなる固形エマルション爆薬組成
    物において、該組成物に含まれる該中空体が該酸化剤、
    該水、該乳化剤、該ワックス、該高分子及び該架橋剤か
    らなる固形成分で覆われた粒径20〜200ミクロンの
    粒子として存在することを特徴とする固形エマルション
    爆薬組成物。
  2. 【請求項2】 酸化剤70〜90重量%、水3〜8重量
    %、乳化剤1〜4重量%、ワックス3〜9重量%、高分
    子0.5〜5重量%、架橋剤0.01〜1重量%、中空
    体0.1〜10重量%からなる固形エマルション爆薬組
    成物において、該組成物に含まれる該中空体が該酸化
    剤、該水、該乳化剤、該ワックス、該高分子及び該架橋
    剤からなる固形成分で覆われた粒径20〜200ミクロ
    ンの粒子として存在する請求項1記載の固形エマルショ
    ン爆薬組成物。
  3. 【請求項3】 該架橋剤が有機チタネート及びその誘導
    体の1種又は2種以上の組み合わせである請求項1、2
    記載の固形エマルション爆薬組成物。
  4. 【請求項4】 該高分子がポリアクリルアミドである請
    求項1、2または3記載の固形エマルション爆薬組成
    物。
  5. 【請求項5】 該ポリアクリルアミドの50重量%以上
    が粒径10〜100ミクロンで点在する請求項1、2、
    3または4記載の固形エマルション爆薬組成物。
  6. 【請求項6】 該酸化剤が硝安と硝酸ナトリウム又は硝
    安と硝酸カルシウムからなり、且つ該硝安の比率が80
    %以上である請求項1、2、3、4または5記載の固形
    エマルション爆薬組成物。
  7. 【請求項7】 該中空体が有機中空体、無機中空体の1
    種又は2種の組み合わせからなる請求項1、2、3、
    4、5または6記載の固形エマルション爆薬組成物。
  8. 【請求項8】 該中空体自体が平均粒径10〜100ミ
    クロンの有機中空体であり、且つその嵩比重が0.02
    〜0.06である請求項1、2、3、4、5、6または
    7記載の固形エマルション爆薬組成物。
  9. 【請求項9】 酸化剤70〜90重量%、水3〜8重量
    %の高濃度溶解塩溶液を乳化剤1〜4重量%、ワックス
    3〜9重量%の高温液体混合物に添加混合して流動性の
    ある乳白色の高温乳化物を調製し、前記の高温乳化物が
    流動性を呈する間にに中空体0.1〜10重量%を添加
    混合し、更に高分子0.5〜5重量%、架橋剤0.01
    〜1重量%を添加混合しながら薬温を低下させつつ固形
    化し、成形する固形エマルション爆薬組成物の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 該高濃度溶解塩溶液と該液体混合物の
    混合が超音波照射、スタティックミキサー、一般的な機
    械攪拌から選ばれる1種又は2種以上の組合せで実施さ
    れる請求項9記載の固形エマルション爆薬組成物の製造
    方法。
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