JP2001168555A - 電子機器におけるプリント基板の固定方法 - Google Patents

電子機器におけるプリント基板の固定方法

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JP2001168555A
JP2001168555A JP2000159822A JP2000159822A JP2001168555A JP 2001168555 A JP2001168555 A JP 2001168555A JP 2000159822 A JP2000159822 A JP 2000159822A JP 2000159822 A JP2000159822 A JP 2000159822A JP 2001168555 A JP2001168555 A JP 2001168555A
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JP2000159822A
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Yoshiharu Nishizawa
宜治 西澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】確実にプリント基板を固定することができ、か
つ組み立て性および分解性のよい電子機器におけるプリ
ント基板の固定方法を実現する。 【解決手段】プリント基板1をカバー5に固定するため
の樹脂製のロック部材2を複数個設ける。ロック部材2
は、スライダー3とこれを移動させるスプリング4と、
弾性を有する柱部7と柱部7に設けられた爪部8を設け
る。上側カバー6と下側カバー5が取付けられた状態で
は、カバー6によりスライダー3が移動し、ストッパ
(突起部)10の先端が下降することで爪部8と柱部7
の位置が規制されて、組立状態でのプリント基板1から
の外れが防止され、カバー6が取り外された状態では、
スプリング4によりスライダー3が元の状態に復帰する
ため、ストッパの先端が上昇することで爪部8と柱部7
の規制がなくなり、プリント基板1からの着脱が容易に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理機器など
の電子機器あるいはプリント基板を備えたその他の電子
機器におけるプリント基板の固定方法に関し、特に、組
立性および分解性に優れたプリント基板の固定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器におけるプリント基板の
固定方法としては、プリント基板とそれに対抗する操作
パネルや表示板との係着のためにネジを使用していたた
め、固定および組み立てに手数がかかるとともに、廃棄
するために分解するときにもネジを回して1つずつ分離
する必要があり、面倒であった。さらに、資源の再利用
のためには手数を掛けることなく分解して、再利用製品
の工程に流す必要があるにもかかわらず、従来の固定方
法では基板の取り外しに特に手数がかかると同時に、ネ
ジも多く必要としたためコストアップを招いていた。こ
の問題を解決するため、例えば、特開平11−8793
5号公報に記載の「操作パネル」では、プリント基板を
装着する際の固定方法として、ネジ止めの代りに、支持
支柱と間隙支柱により固定していた。すなわち、プリン
ト基板とパネル板との間で、垂直方向の固定には、複数
の間隙支柱で規定の間隔を保持し、四隅の支持支柱の爪
をプリント基板の背後に回込ませることにより行い、水
平方向の固定には、パネル基板の位置決めピンをプリン
ト基板の係止穴に勘合させることにより行っている。し
かし、取付け・取り外しには、プリント基板をたわませ
る必要があるため、プリント基板に影響のある大きさの
たわみを発生させてしまう場合には、危険性がある。
【0003】また、別の例として、特開平7−8676
9号公報に記載の「電気装置用の箱体」では、プリント
基板の固定用の爪部(フック)のたわみを組み立て後に
規制するための手段として、対向するカバー(蓋部)に
突起部(ストッパ)を設けている。すなわち、蓋部また
は箱部に取り付けられた爪部(フック)を中間位置の基
板の貫通穴に差し込んで引っ掛け、対抗する箱部または
蓋部に設けられた突起部(ストッパ)を爪部(フック)
の背面に位置させることにより、爪部(フック)に撓み
が生じないようにしている。しかし、カバー(蓋部)が
大型化すると、寸法精度により所定の寸法を維持するこ
とが難しく、爪部とカバーの突起部がバラツキにより干
渉しないようにするためには、突起部と爪部に予め間隙
を確保しなければならず、その結果、バラツキによって
は爪部のたわみを防止する機能を果すことができなくな
る、という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来技
術におけるプリント基板の固定方法では、組立性および
分解性を向上させるために、ネジ止めを廃止して、機器
を全て同一種類の材料(例えば、合成樹脂等)で製造
し、弾性変形をさせるための柱部とプリント基板を保持
するための爪部とで構成される爪状突起を外装カバーに
形成して、これによりプリント基板を固定していた。し
かしながら、柱部の弾性により機器に振動や衝撃が加わ
った時には、爪部からプリント基板が外れるという問題
があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、これら従来の問
題を解決し、機器に振動や衝撃が加わっても外れること
なく、確実にプリント基板を固定することができ、かつ
再利用や廃棄のために便利な組み立て性および分解性の
よい電子機器におけるプリント基板の固定方法を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子機器におけるプリント基板の固定方法
では、対向する少なくとも2つのカバーまたはシャー
シーまたはフレームを備えた電子機器のプリント基板を
固定する方法において、プリント基板(1)をカバー等
(5)に樹脂製のロック部材(2)で固定し、該ロック
部材(2)に対し樹脂製のスライダー(3)を移動可能
とし、スプリング(4)によりスライダー(3)をロッ
ク部材(2)に対し移動させ、ロック部材(2)には弾
性を有した柱部(7)と柱部(7)に設けた爪部(8)
およびスライダー(3)の位置を規制する中空軸(ガイ
ド部)(9)を設け、プリント基板(1)が取り付けら
れるカバー等(5)と対向する側のカバー等(6)が取
り付けられた状態では、カバー等(6)によりスライダ
ー(3)の位置が移動し、移動したスライダー(3)の
部品の外形により形成される突起部(ストッパ)(1
0)によりロック部材(2)の爪部(8)および柱部
(7)の位置を規制し、またカバー等(6)が取り外さ
れた状態では、スプリング(4)によりスライダー
(3)が元の状態に復帰するようにしたことを特徴とし
ている。 また、プリント基板(1)が取り付けられたカバー等
(5)に対向する側のカバー等(6)には、スライダー
(3)に対応した位置にスライダー(3)との間隙に応
じた突起部(11)を設けたことを特徴としている。 また、ロック部材(2)のガイド部(9)とスライダ
ー(3)とが係止できるように、いずれか片側に弾性変
形可能な柱部(12)と柱部(12)に爪部(13)を
設け、相手側には爪部(13)の可動範囲を制限するス
トッパ部(14)を設けたことを特徴としている。 さらに、スライダー(3)には、ロック部材(2)の
ガイド部(9)に対して所定位置以上入り込まないよう
に、ストッパとなる突起部(15)を設けたことも特徴
としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明が適用される電子機器
の外観斜視図である。図1において、6は開閉可能な上
側カバー等であり、5はその上側カバー等6に対抗する
下側カバー等である。カバー等と言う用語を用いた理由
は、カバー5,6ともに表面を白く示しているが、これ
らは操作パネル、操作盤、表示盤であってもよく、また
単なるカバー、シャーシ、フレームでもよいことを示し
ている。例えば、パソコンの場合には、上側カバー6の
裏側がディスプレイとなり、カバー6を開いたときの下
側カバー5の上部表面がキーボードやその他の部品とな
っている。これらの電子機器には、内部にプリント基板
が設けられており、このプリント基板を上側または下側
のカバー等6,5に固定するための樹脂製のロック部材
を複数設けて、これらをカバー等6,5に固定すること
が本発明の重要な点である。このロック部材の構造の特
質により、組立性および分解性の点で優れたものとして
いるため、組み立て時にも廃棄のための分解時にも手数
がかからず、短時間で行うことができる。その結果、コ
ストアップを招くことはない。なお、23は外部と信号
のやりとりを行う外部インタフェースのコネクタであ
り、22はデータを記憶するための記録装置、例えばフ
ロッピーディスクドライブ(FDD)である。
【0008】図2は、本発明の第1の実施例を示す電子
機器の分解斜視図である。ここでは、図1において上側
外装カバー6を取り外した状態の下側カバー5の斜視図
を示している。図2において、1はプリント基板、2は
ロック部材、3はスライダー、11はスライダー3に対
応した位置に設けられた突起部、5は下側カバー等、6
は上側カバー等である。本発明の電子機器は、プリント
基板1をカバー等5に固定するための樹脂製のロック部
材2を複数個(図2では4個)設け、各ロック部材2に
対して移動可能な樹脂製のスライダー3と、移動させる
ための図示されない圧縮スプリングとが設けられてい
る。なお、プリント基板1上には、種々の電子部品が配
置されており、カバー等5,6が操作パネル、表示盤あ
るいは操作盤等によりそれらの部品数と配置が異なるこ
とは勿論である。
【0009】図3は、図2のロック部材の拡大斜視図で
あり、図4は同じくロック部材の構成部品の分解斜視図
である。図3および図4において、1はプリント基板、
2はロック部材、3はスライダー、4は圧縮スプリン
グ、5は下側カバー等、9はロック部材2の中空軸、1
0はスライダー3に取り付けられた突起部、16は下側
カバー等5に設けられた穴、18はプリント基板1上に
設けられた丸穴である。図3に示すように、ロック部材
2は下側カバー等5のプリント基板1上に複数個(ここ
では、四隅)が設けられ、ロック部材2にはスライダー
3が挿入されており、スライダー3はスプリングにより
押し込まれたり、引き延ばされたりして伸縮する。図4
に示すように、ロック部材2には、中空軸9が形成され
ており、スライダー3が圧縮スプリング4の伸縮動作に
より中空軸9に圧縮挿入されたり、引伸ばされたりす
る。ロック部材2の下方の部分が丸穴18と穴16を貫
通して固定される。
【0010】図5および図6は、本発明の第1の実施例
を示すロック部材の斜視図であって、図5はスライダー
3が押上げられた状態を示し、図6はスライダー3が押
下げられた状態を示している。図5および図6におい
て、2はロック部材、3はスライダー、7,8は第二の
ロック部、12はスライダー3の弾性変形可能な柱部、
13は柱部12の爪部、14はロック部材2の開口部の
縁、15はスライダー3の突起形状、17は第一のロッ
ク部、19はロック部材2の突起部である。ロック部材
2には、プリント基板1とロック部材2とを固定するた
めの第一のロック部17と、下側外装カバー5にプリン
ト基板1を固定するための第二のロック部7,8とがあ
る。これらの第一のロック部17と第二のロック部8は
それぞれ爪を形成している。第一のロック部17および
第二のロック部7,8は、それぞれ挿入時および抜去時
に弾性変形を行い、固定時には爪17,8によりプリン
ト基板1からロック部材2を保持する。すなわち、第一
のロック部17は、プリント基板1に対して抜け難いよ
うに、爪部は、プリント基板1が爪部に外力を加える状
態となる場合に、掛かり量が増加するような形状になっ
ている。第二のロック部7,8は、下側外装カバー5に
対して抜け易いように、取り外す方向に変形するように
なっており、弾性変形部が穴から外れる方向にたわむよ
うな形状になっている。
【0011】図7および図8は、本発明の第1の実施例
を示すロック部材と上側・下側外装カバーの断面構造図
であって、図7はスライダー3が押上げられた状態、図
8はスライダー3が押下げられた状態を示す。図7およ
び図8において、1はプリント基板、5は下側外装カバ
ー、6は上側外装カバー、7は弾性を有した柱部(第二
のロック部)、8は柱部7に設けられた爪部(第二のロ
ック部)、10はスライダー3に設けられた突起部(ス
トッパ)、11は上側外装カバー6の突起部、16は爪
部8に取付けられた取付け部、17は第一のロック部、
18はプリント基板1上に設けられた丸穴、20はロッ
ク部材2に設けられた,スライダー3が貫通するガイド
兼用の穴、21はロック部材2の中空軸部9の底面であ
る。
【0012】ロック部材2には、弾性を有した柱部7
と、その柱部7に設けた爪部8と、スライダー3の位置
を規制するガイド部(図4の中空軸)9とを設け、プリ
ント基板1が取り付けられるカバー等5には、ロック部
材2の爪部8に対応した取付け部(図4の穴)16を設
け、プリント基板1が取り付けられる下側カバー等5と
対向する上側カバー等6が取付けられた状態において
は、上側カバー等6によりスライダー3の位置が移動
し、移動したスライダー3の部品の外形により形成され
る突起部(ストッパ)10が降下することで、ロック部
材2の爪部8および柱部7の位置が規制される。一方、
上側カバー等6が取り外されると、圧縮スプリング4の
伸張力によりスライダー3が元の状態に復帰する。
【0013】プリント基板1とロック部材2とを係止す
る必要が特に無い場合には、第一のロック部17を無く
し、プリント基板1と下側外装カバー5とを共通のロッ
ク部7,8でまかなうことができる。ロック部材2は、
プリント基板1に設けられた丸穴18(図4参照)に対
して同軸となるように配置され、第二のロック部7,8
は第一のロック部17に対して先にその丸穴18を通過
するため、第一のロック部17と同等か、もしくは小さ
い寸法となっており、挿入時の組立性を損なうことがな
いようにしている。プリント基板1に対して、ロック部
材2はプリント基板1が下方向に移動することを第一の
ロック部17により防止しており、上方向に移動するこ
とをロック部材2に突起部19(図5参照)を設けるこ
とで防止する。これらの2つの部品(第一のロック部1
7と突起部19)により、プリント基板1は移動する範
囲が制限され、固定された状態となる。また、下側外装
カバー5に対しては、第一のロック部17により形成さ
れた形状により下側への移動が防止され、また上側への
移動は第二のロック部7,8により制限され、固定され
た状態となる。しかし、前述のように第二のロック部
7,8は取り外す方向に対して抜け易くなっているた
め、このままの状態では確実な固定がされている状態で
はない。
【0014】前述のように、ロック部材2には中空軸9
(図4参照)が形成されており、スライダー3が中空軸
9に挿入される。また、スライダー3には、ロック部材
2の第二のロック部7,8のたわむ側に位置するような
突起部10が設けられており、スライダー3がロック部
材2に押し込まれると、その突起部10の先端がロック
部材2の第二のロック部7,8のたわむ側に移動するこ
とにより、そのたわみを規制する。また、ロック部材2
には、スライダー3の突起部10が通過できるように、
ガイドも兼ねる穴20があけられている。スライダー3
に設けた突起部10には、圧縮スプリング4が挿入さ
れ、この圧縮スプリング4はロック部材2の中空軸部9
の底面21とスライダー3の間に配置される。このスプ
リング4の伸張力により、押し込まれたスライダー3は
押し込まれていない状態に復帰することができる。
【0015】このようにして、上側外装カバー6が取り
付けられると、上側外装カバー6の内側によりスライダ
ー3がロック部材2側に押し込まれ、ロック部材2の第
二のロック部7,8までスライダー3の突起部10が到
達し、ロック部材2の第二のロック部7,8のたわみが
規制され、下側外装カバー5の穴16から抜けなくな
る。一方、上側外装カバー6を取り外すと、スライダー
3はスプリング4の伸張力により押上げられ、スライダ
ー3の突起部10はロック部材2の第二のロック部7,
8付近から離れるため、第二のロック部7,8はたわむ
ことができるようになり、取り外す方向に引張ることに
よりロック部2をたわませ、下側外装カバー5からプリ
ント基板1を取り外すことが可能になる。
【0016】以上のように、本実施例(請求項1に対
応)では、スライダー3に突起部10を設けることによ
り、ロック部材2の爪部8と柱部7の位置を規制するこ
とができるので、組み立てられた状態においてはプリン
ト基板1の外れを防止でき、一方、分解された状態にお
いてはロック部材2の柱部7のたわみによる爪部8の移
動が可能になるので、プリント基板1の着脱を容易にす
る。
【0017】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例について説明する。第1の実施例においては、前述
のように、対向する上側外装カバー6と下側外装カバー
5とが勘合されて、取り付けられた時点で初めてロック
部材2の爪部8と柱部7の位置を規制することができる
ので、組み立てる状態でプリント基板1の外れを防止す
ることができ、また分解された状態でプリント基板1の
着脱が容易になる。しかしながら、上記の場合、対向す
る側のカバー等の部品の高さとスライダー3の高さが一
致していなければならず、その結果、設計の自由度が少
ないという問題が生じる。本発明の第2の実施例では、
この点を解決しようとするものである。図7,図8に示
すように、電子機器において、プリント基板1が取り付
けられるカバー等5に対向する側のカバー6に、スライ
ダー3に対応した位置にスライダー3との間隙に応じた
突起部11を設ける。すなわち、下側外装カバー5と上
側外装カバー6とが閉じている状態で、上側外装カバー
6とスライダー3との間隙の距離が定まってしまうた
め、それに合わせてスライダー3の高さを設計しなけれ
ばならないが、本実施例のように、スライダー3の真上
にスライダー3の高さに合わせた突起部11を上側外装
カバー6の内側に設ければ、スライダー3の高さは一定
であっても、突起部11の高さを調整することにより、
本発明を実現できるので、ロック部材の設計の自由度を
増大させる。本実施例によっても、第1の実施例の対向
する上側と下側のカバーを取り付けた場合と全く同じ動
作を行うことができ、同じ効果を奏することができる。
このように、第2の実施例(請求項2に対応)では、ス
ライダー3を移動させるカバー等6の側に突起部11を
設けたことで、スライダー3とカバー等6との位置関係
の制約が少なくなるため、設計の自由度が増加するとい
う利点がある。
【0018】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例について説明する。図9および図10は、図7およ
び図8に対して、それぞれ90度回転した場合の断面図
である。第1および第2の実施例では、プリント基板1
を取り付けた後、対向する側のカバー等5,6が未だ取
り付けられていない状態においては、反転(逆さ方向)
させたりした場合、スライダー3が脱落するという問題
が生じる。本実施例は、このような問題を解決しようと
するものである。図9および図10に示すように、ロッ
ク部材2とスライダー3とが係止可能となるように、い
ずれか片側には弾性変形可能な柱部12とその柱部12
に爪部13を設け、相手側には爪部13の可動範囲を制
限するストッパ部14を設ける。すなわち、スライダー
3は弾性変形可能な柱部12を備え、柱部12は爪部1
3を備え、ロック部材2はスライダー3の爪部13によ
り大きな開口を有している。スライダー3がスプリング
4により押上げられた際に、スライダー3の爪部13が
ロック部材2の開口部の縁14に引っ掛かり、それ以上
移動できなくなる。スライダー3の弾性変形可能な柱1
2により、スライダー3をロック部材2に取り付ける際
には塑性変形することなく取り付けられ、逆に取り外す
際にも塑性変形することなく取り外すことができる。本
実施例(請求項3に対応)では、ロック部材2に対し
て、スライダー3を係止可能にしたので、スライダー3
の脱落が防止できるという効果がある。
【0019】(第4の実施例)第3の実施例では、カバ
ー等6がスライダー3を所定の位置以上に押し込んだ時
に、ロック部材2に対してスライダー3が入り込み過ぎ
て破損するという危険性がある、という問題がある。本
実施例では、この問題を解決しようとするものである。
図5および図6に示すように、スライダー3に所定の位
置以上、ロック部材2に対して入り込まないようにスト
ッパとなる突起形状15を設ける。ロック部材2に対し
てスライダー3が正規の位置以上に押し下げられる荷重
を受けた場合には、ロック部材2にスライダー3の別の
突起形状15が当るので、これ以上はスライダー3が押
し下げられることができなくなる。このように、本実施
例(請求項4に対応)では、スライダー3に突起形状1
5を設けたことにより、カバー等6がスライダー3を所
定以上押し込めなくなるので、スライダー3の破損を防
止することができる、という効果がある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スライダーに設けたストッパ(突起部)により、ロック
部材の爪部と柱部の位置を規制することができるため、
組み立て状態ではプリント基板の外れが防止でき、分解
状態ではロック部材の柱部のたわみによる爪部の移動が
可能となって、プリント基板の着脱が容易になる(請求
項1)。また、カバーに突起部を設けることにより、ス
ライダー等の設計の自由度が増加され(請求項2)、ま
たロック部材に対して、スライダーを係止できるように
することで、脱落が防止され(請求項3)、さらに、ス
ライダーに突起形状を設けることにより、スライダーの
破損が防止できる(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電子機器の外観斜視図であ
る。
【図2】図1の電子機器の上側外装カバーを取り外した
状態の分解斜視図である。
【図3】図2におけるロック部材の拡大斜視図である。
【図4】図3におけるロック部材の構成部品の分解斜視
図である。
【図5】本発明の第1および第4の実施例を示すロック
部材の斜視図であって、スライダーが押上げられた状態
を示す図である。
【図6】同じく、スライダーが押下げられた状態を示す
図である。
【図7】本発明の第1および第2の実施例を示す電子機
器内のロック部材の正断面図であって、スライダーが押
上げられた状態を示す図である。
【図8】同じく、スライダーが押下げられた状態を示す
図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す図であって、図7
に対して90度回転した側断面図である。
【図10】同じく、図8に対して90度回転した側断面
図である。
【符号の説明】
1…プリント基板、2…ロック部材、3…スライダー、
4…圧縮スプリング、5…下側外装カバー等、6…上側
外装カバー等、7…ロック部材の柱部、8…ロック部材
の爪部、9…中空軸(ガイド部)、10…突起部(スト
ッパ)、11…上側カバーの突起部、12…スライダー
の柱部、13…スライダーの爪部、14…爪部の移動を
制限するストッパ部(縁部)、15…スライダーの突起
部、16…下側カバーの取付穴、17…第一のロック
部、18…丸穴、19…ロック部材の突起部、20…ガ
イド兼用穴、21…中空軸の底面、22…フロッピーデ
ィスクドライブ、23…外部I/Fコネクタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板が固定される側の第1のカ
    バーとそれに対向する側の第2のカバーを備えた電子機
    器におけるプリント基板の固定方法において、 プリント基板を上記第1のカバーに樹脂製のロック部材
    で固定し、該ロック部材に対し樹脂製のスライダーを移
    動可能とし、スプリングにより該スライダーを上記ロッ
    ク部材に対し移動させ、該ロック部材には弾性を有した
    柱部と該柱部に設けた爪部および上記スライダーの位置
    を規制する中空軸を設け、上記プリント基板が取り付け
    られる第1のカバーと対向する側の第2カバーが取り付
    けられた状態では、該第2のカバーにより上記スライダ
    ーの位置が移動し、移動した該スライダーの部品の外形
    により形成される突起部により上記ロック部材の爪部お
    よび柱部の位置を規制し、また該第2のカバーが取り外
    された状態では、該スプリングにより上記スライダーが
    元の状態に復帰するようにしたことを特徴とする電子機
    器におけるプリント基板の固定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器におけるプリ
    ント基板の固定方法において、 前記プリント基板が取り付けられた第1のカバーに対向
    する側の第2のカバーには、ロック部材に対して樹脂製
    のスライダーに対応した位置に、該スライダーとの間隙
    に応じた突起部を取り付け、該スライダーと第2のカバ
    ーとの位置関係の制御を少なくすることを特徴とする電
    子機器におけるプリント基板の固定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電子機器にお
    けるプリント基板の固定方法において、 前記ロック部材のガイド部とスライダーとが係止できる
    ように、いずれか片側に弾性変形可能な柱部と該柱部に
    爪部を取り付け、相手側には上記爪部の可動範囲を制限
    するストッパ部を取り付けて、該ロック部材に対して該
    スライダーを係止可能にしたことを特徴とする電子機器
    におけるプリント基板の固定方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の電子機器にお
    けるプリント基板の固定方法において、 前記スライダーには、ロック部材のガイド部に対し所定
    位置以上移動して、入り込まないようにするためのスト
    ッパとなる突起部を取り付け、該ストッパに該ロック部
    材が接触した位置から該スライダーを移動不可能にする
    ことを特徴とする電子機器におけるプリント基板の固定
    方法。
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