JP2001167546A - 接触型磁気ヘッドが接合された支持ビームとその接合方法 - Google Patents

接触型磁気ヘッドが接合された支持ビームとその接合方法

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JP2001167546A
JP2001167546A JP35024899A JP35024899A JP2001167546A JP 2001167546 A JP2001167546 A JP 2001167546A JP 35024899 A JP35024899 A JP 35024899A JP 35024899 A JP35024899 A JP 35024899A JP 2001167546 A JP2001167546 A JP 2001167546A
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Seiichi Osada
長田誠一
Michio Kondo
近藤道雄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触型磁気ヘッドを支持ビームに高精度且つ
低コストで接合する。 【解決手段】 支持ビームの先端部に設けられたヘッド
装着部の板バネ片20に接触型磁気ヘッド10を接合す
る場合に、接触型磁気ヘッドの接合箇所14に置かれた
間隙用導電性金属片42の上に板バネ片20の透孔22
を位置合わせし、透孔22の上に連結用導電性金属片4
1を置き、連結用導電性金属片41の上から超音波圧子
40を持って接触型磁気ヘッド側に圧力を加える。これ
により、間隙用導電性金属片42と連結用導電性金属片
41とが一体に圧着され、また、導電性金属片42に接
触型磁気ヘッドが圧着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスクへのデ
ータ書込やデータ読出に使用する接触型磁気ヘッドが接
合された支持ビームとその接合方法に係り、特に、磁気
ヘッドの接合精度を低コストで向上させしかも磁気ヘッ
ドの長寿命化を図るのに好適な接触型磁気ヘッドが接合
された支持ビームとその接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク16の表面に磁気ヘッド1
0を接触させてデータの記録再生を行う接触型磁気ヘッ
ドの一例として、例えば特開平10―162536号公
報記載のものがある。この接触型磁気ヘッドを例に説明
すると、図7において、1は支持ビームを示し、弾力的
な可撓性を有する腕部と、その一端に連ねて設けたヘッ
ド装着部2と、図示はしないが腕部の他端に連ねて設け
た取付部(ヘッドアームへの取付部)から成っている。
又腕部は比較的強度の高い強靱部と弾力的な柔軟性を有
する柔軟部とから構成している。上記ヘッド装着部2は
一例として第1層2aと第2層2bと第3層2cとから成
る3層構造の構成を有している。第1層2aは、支持ビ
ーム1と磁気ヘッド10との間で電気信号を導通させる
為の信号導体層であると同時に、柔軟部に弾力的な屈曲
性を持たせる為の弾性層でもある。これらの信号導体層
と弾性層との機能を持たす為に、導電性と弾力性を備え
た材料で形成している。例えばステンレス製で、厚さは
10μm程度である。上記第3層2cは強靱性を持たせ
る為の構造層である。該構造層2cはそのような強度を
有する材料の一例としてステンレス製であり、厚さは2
5μm程度である。第2層は信号導体層2aと構造層と
を相互に電気的に絶縁した状態で機械的に一体化させる
為の接着層である。該接着層は例えばエポキシ或いはポ
リイミド製であり、厚さは25μm程度である。さらに
図示の如く、上記腕部における柔軟部1aは第1層2a
に連続する構成にしている。
【0003】3,4は磁気ヘッド10を止着する為の板
バネ片で、該板バネ片3,4に止着した磁気ヘッド10
の自由な上下動を可能にする柔軟性及び弾力性を持たす
為に、上記第1層2aを用いて細幅な片持ち梁形状に形
成している。上記磁気ヘッドの自由な上下動とは、高速
回転する磁気ディスク16の偏心その他によってその表
面に生ずる微細な寸法の上下振動に追従した磁気ヘッド
10の上下動をいう。その振幅は例えば数nm〜数10
nm程度であり、又振動数は例えば100KHZ〜数1
00KHZ程度である。そのような上下動を可能にする
とは、本体部2がほぼ静止状態を保ったまま磁気ヘッド
の上記のような上下動を可能にする状態をいう。上記板
バネ片3,4は、磁気ディスク16におけるトラック選
択をする際の本体部2の横方向の移動に対して、磁気ヘ
ッドが横ずれ無く追従できるようにする為に、元部3
a,4aに対して先端3b、4bが横向きに張り出すよ
うに形成している。このような構成の板バネ片3,4は
横方向の剛性が高い。上記板バネ片3,4は磁気ヘッド
との電気的接続のための接続片ともなっている。3e、
3d、4e、4dは上記板バネ片3,4に対して磁気ヘ
ッドにおける接続領域の超音波接合作業を行う為に夫々
第2層、第3層に設けた窓である。
【0004】次に10は磁気ヘッドを示す。該チップ1
0の本体は、構造体内に、接続領域14,15に連なる
電磁変換部材を内蔵させている。構造体は、図8(図7
のヘッド装着部2に磁気ヘッド10を接合した状態での
VIII―VIII線断面図)に示すように、例えばセ
ラミックス製であり、厚みは例えば40μm程度であ
る。10aは本体10におけるディスク対向面で、夫々
磁気ディスクの表面に接触させるための複数の接触パッ
ド11,12,13を備えさせてある。これらの接触パ
ッドの内、磁気パッド11はディスク16に対する磁気
信号の記録或いは読取を行う為の磁気パッドであり、上
記電磁変換部材に磁気的に接続している。12,13は
磁気ディスクに対する磁気パッド11の接触状態の安定
性を向上させる為の補助パッドを示し、磁気ディスクの
表面に対する接触部が上記磁気パッド11を含めて3箇
所以上になるように設けたものである。上記接触パッド
11,12,13相互の間隔は例えば小型の磁気ヘッド
にあっては0.8mm程度である。10bは本体におけ
るヘッド装着部2対向面で、ヘッド装着部2に対する接
続を行うための接続領域14,15が設けてある。該接
続領域14,15はヘッド装着部2の板バネ片3,4に
対する機械的な止着を行う為のものである。又該接続領
域14,15は板バネ片3,4と電気的な接続を行う為
のものでもある。該接続領域14,15は前記板バネ片
3,4に対して例えば超音波接合手段により接合され
る。
【0005】上記構成の装置にあっては、支持ビーム1
の先部のヘッド装着部2によって支えられた磁気ヘッド
10は、複数の接触パッド11,12、13が磁気ディ
スク16の表面に夫々所定の接触圧で接触させられる。
磁気ディスク16が回転すると磁気ヘッド10における
複数の接触パッド11,12,13は磁気ディスク2の
表面を摺動し、その過程で磁気パッド11は磁気ディス
ク2に対する磁気的な記録或いは再生を行う。
【0006】上記のような動作の場合、磁気ディスクの
面ブレ、ディスク表面の凹凸、磁気ディスクの偏心や回
転斑その他の原因によって、磁気ディスクの表面に図8
に矢印Aで示すような振動が生ずる場合がある。すると
磁気ヘッド10は上記表面の上下振動に応じて上下動し
ようとする。この場合、板バネ片(以下、タブともい
う。)3,4は前述のような構成であるので、磁気ヘッ
ド10の上下動に対して図示(2点鎖線)の如く上下に
柔軟に変形することができる。従って磁気ヘッド10
は、本体部に規制されることなく上記磁気ディスク表面
の振動に追従して上下振動することができる。その結果
磁気ヘッド10における磁気パッド11は、磁気ディス
クの表面との間に隙間ができたりすることなく、表面に
安定に接触した状態でそこのトラックを正確に追従する
ことができる。
【0007】次に、タブ3,4に対して磁気ヘッド10
の接合領域14,15を電気的に接続するばかりでな
く、機械的にも接合する場合、従来は、タブ3,4の磁
気ヘッド対向面側全面に金メッキを施しておき、対応す
る磁気ヘッド10にはその接合領域14,15に図8で
示すように高さ1〜2μm程度盛り上がる突出部を備え
る導電性金属部兼間隙形成用の金パッド17,18を形
成しておき、タブ3,4の全面金メッキ部分とこの金パ
ッド17,18とを夫々超音波圧子を用いて圧着させる
ことで、電気的且つ機械的な接合を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、タブ3(4)の磁気ヘッド10対向面側の全面に金
メッキを施している。従って、タブ3(4)における接
合領域14(15)との接合部分以外のバネ部分にも金
が付着する。すると、ステンレス製あるいは銅や銅合金
製で厚さ10〜18μm程度の薄いタブ3(4)を塑性
変形させてしまい、タブ3(4)のバネ作用を弱めてし
まうという問題がある。タブ3(4)が塑性変形する
と、3つのパッド11,12,13に加わる荷重バラン
スが崩れ、各パッドの摩耗レートが変化して磁気ヘッド
10全体の寿命を短くしてしまう。
【0009】そこで、タブ3(4)と接合領域14(1
5)との接合部分以外には金メッキが施されないよう
に、マスク処理するなどして部分的に金メッキを施す必
要が生じる。しかし、このようなマスク処理にはコスト
が嵩むという新たな問題が生じる。
【0010】また、堅い超音波圧子を用いて、タブ3
(4)を磁気ヘッド10に押圧して接続する作業を行う
とき、タブ3(4)自体が10〜18μmと薄いため、
この接合作業によってタブ3(4)が変形してしまう虞
がある。もし、接合作業時にタブ3(4)が変形してし
まうと、磁気ヘッド10全体がヘッド装着部2に対し若
干傾いた位置に接合されてしまい、磁気パッド11に取
り付けられている磁気信号ピックアップ用の馬蹄形磁路
のギャップがメディアの記録トラックに対して角度誤差
(アジマス誤差)を持つことになる。この角度誤差は、
交換式のメディアの場合、他の装置で書き込まれた信号
を読み込むとき、或は他の装置で読み出すときの効率を
劣化させてしまうので、接合作業における超音波圧子の
位置制御には高度な技術が必要となるが、これもコスト
増の一因となっている。
【0011】本発明の目的は、タブのバネ作用を阻害す
ることがなく、しかも、タブを変形させることなく高精
度且つ低コストで接触型磁気ヘッドを接合した支持ビー
ムとその接合方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、接触型磁気
ヘッドと、先端部にヘッド装着部が設けられた支持ビー
ムと、該ヘッド装着部に設けられ前記接触型磁気ヘッド
を接合する為の板バネ片とを備える接触型磁気ヘッドが
接合された支持ビームにおいて、前記板バネ片の前記接
合を行う箇所に設けられた透孔と、該透孔を介して前記
板バネ片の上下の面に置かれた導電性金属が一体化され
て該板バネ片に固着され且つ一方の面の導電性金属が前
記接触型磁気ヘッドに一体化されることで、達成され
る。
【0013】上記目的はまた、支持ビームの先端部に設
けられたヘッド装着部の板バネ片に接触型磁気ヘッドを
接合する方法において、接触型磁気ヘッドの接合箇所に
備えられた導電性金属部の上に、前記板バネ片に設けた
透孔を位置合わせする工程と、前記板バネ片に設けた透
孔の上に連結用導電性金属片を置く工程とを含み、該連
結用導電性金属片の上から圧子でもって前記接触型磁気
ヘッド側に圧力を加えることで、前記導電性金属部と前
記連結用導電性金属片とを上記透孔を通して一体化する
ことにより、前記板バネ片を前記接触型磁気ヘッドに接
合することで、達成される。
【0014】二つの導電性金属の間に板バネ片を挟んで
固定するとき、板バネ片に設けられている透孔を介して
固定するため、圧着するときの力が無理な力として板バ
ネ片側に伝わりにくく、板バネ片の変形が回避される。
また、金等を板バネ片のバネ部分に付着させないのでバ
ネ作用は長期間維持されて磁気ヘッドの長寿命化も図ら
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る接合構造を適用する磁気ヘッドの製造工程の説明図で
ある。先ず、図1(a)に示すように、例えば厚さ2〜
3mmの基板30の上に、例えば厚さ1〜2μm程度の
エッチャント浸入用の薄い銅分離層31を、成長させ
る。この銅分離層31は、真空容器内で蒸着やスパッタ
リング等により製膜することができ、多数の磁気ヘッド
を連続的に効率よく製造することが可能となる。
【0016】真空容器内で銅分離層31を製膜する場合
には、膜厚が薄いほど短時間で形成できるため、銅分離
層31の上に製造されるヘッドチップ(デバイス)を基
板30から分離できる程度の厚さに制御するのが好まし
く、可能であれば、この銅分離層31の厚さは1μm以
下とするのがよい。そして、この銅分離層31の上に、
銅のエッチングどきにエッチャントが、チップ内に入る
のを阻止する為にの酸化アルミ(Al)などの保
護層32を形成する。
【0017】次に、図1(b)に示すように、導電性金
属部となる金パッド33を形成する。この金パッド33
は、その形成方法は蒸着でもメッキでもよく、マスク処
理するなどして接合領域14部分にのみ形成する。そし
て、金パッド33を図示しない磁気コイルに接続する配
線層34を形成し、その周囲及び上部に、全体の厚さ4
0〜50μmのセラミックス層(例えば、Al
等)35を形成し、このセラミックス層35を、磁気
ヘッド10(図7参照)の本体チップとする。このよう
に、本体チップ(セラミックス層)35の厚さを50μ
m以下とすることで、本体チップ35が柔軟になり、磁
気ヘッドとして好ましくなる。
【0018】次に、銅分離層31を硝酸などのエッチャ
ントで溶かして磁気ヘッド本体チップ側を基板30から
離し、図1(c)に示すように、保護膜32をイオンビ
ームエッチング(IBE)により削り、図1(d)のよ
うに本体チップ35に埋込まれた状態の導電性金属部3
3を得る。この場合、金のエッチングレートが保護層3
2のエッチングレートより大きいため、金パッド33の
表面つまり図1(d)の接合領域14の表面Saは、磁
気ヘッド10の本体チップ表面Sより1μm程度凹んだ
状態となる。しかし、接合領域14の表面が本体チップ
表面Sと同一面となるように、保護層32の材質などを
選択したり、その除去方法を別方法にすることも可能で
ある。なお図1(b)における銅分離層31を従来のよ
うに7μm位に厚くし、そこに2〜3μmの凹部を形成
し、そこの凹部に金パッド33を充填し、図1(c)の
IBEによって削る場合において、図1(d)に一点鎖
線で示すような突出部(間隙用導電性金属片)33aを
備える金パッド(導電性金属部)33を図8の金パッド
17、18と同様に形成するように配慮することもでき
る。
【0019】図2(a)は、本実施形態に係る接合構造
を適用する支持ビームのヘッド装着部に設けられるタブ
の斜視図である。本実施形態に係るタブ20,21は、
図7の支持ビーム1のタブ3,4と同様に通常の公知の
構成であって、幅は150μm程度に形成してある。本
領にあっては、図7の接合領域14,15と接合する部
分に、直径50μm程度の円形の透孔22,23が穿設
されている。この透孔22,23は、エッチングで形成
したり、レーザビームで焼き切る等して形成する。
【0020】透孔の形状は、円形に限らない。例えば、
図2(b)に示す様に、タブ24,25に設けられた透
孔26,27は矩形であり、しかも、一辺がタブ24,
25の先端縁に開口している。斯かる形状の透孔26,
27でも、本実施形態に係る接合構造を適用できる。
【0021】図3は、接合作業の概念説明図である。図
1に示す方法などで製造したヘッドチップ本体35の接
合領域14(15)を上側にし、その接合領域(導電性
金属部)14(15)上に厚さ2μm程度の金パッド
(本実施形態における間隙形成用導電性金属片)42を
夫々置き、接合領域14(15)に整合する位置の上
に、図2(a)に示すようなタブ20(21)の透孔2
2(23)が来るようにタブ(つまりヘッド装着部)の
位置決めを行う。なお、接合領域(導電性金属部)14
(15)の形状が、図1(d)の符号33aの如く高さ
2μm程度突出している場合は、前記厚さ2μm程度の
金パッド42は不用となる。
【0022】そして、金ボール41を対応透孔22(2
3)上に置き、上から超音波圧子40を持って金ボール
(本実施形態における連結用の導電性金属片)41を下
側(ヘッドチップ本体35側)に押圧しながら、超音波
を印加する。これにより、金の原子が相手方に拡散し合
い、金ボール41と金パッド42とがタブ21,22を
挟んだ状態で一体に圧着され、金パッド42と接合領域
14の金パッド33(図1)とが、図4に示すように、
一体に圧着される。
【0023】斯かる接合作業を行う場合、超音波圧子4
0を下側に押圧しても、その押圧力は、タブ20の透孔
22を通して下側の金パッド42に伝わるため、タブ2
0はこの押圧力によって変形することはない。しかも、
本実施形態ではタブの材質より柔らかい「金」を導電性
金属片として用いているため、金からタブ20側に不測
の力が加わっても、金41,42の方が変形してしま
い、タブ20の変形は阻止される。このため、磁気ヘッ
ド10(チップ本体35)は、精度良くヘッド装着部2
に接合される。
【0024】図3に示す方法で接触型磁気ヘッド付きの
支持ビームを量産する場合、図5(a)に示す様に、超
音波圧子40を通して、それの先部40aに金線の先端
50が次々と送り出される構成とし、超音波圧子40か
ら突出した金線50を、図5(b)に示す様に、高電圧
印加可能な電極51,52間に挟み、両電極51,52
間にアーク放電を起こすことで、金線50の下端部41
は、図5(c)に示すように、溶けて透孔22より大き
い径の金ボール41が形成される。
【0025】図4,図5では、金ボール41を用いて接
合を行ったが、必ずしも金ボール41とする必要はな
く、図6に示す様に、図3の金ボール41の代わりに、
金線(又は金の延板)54を用いることで、タブ20と
ヘッドチップ10とを、金線54の先部54a(金線
(又は金の延板)54の先部が次々と切り離されて利用
される)と間隙用導電性金属片42とを利用して図4と
同様の状態に接合することが可能である。尚、タブ20
(24)とチップ10との接合は、連結用導電性金属片
41(54)と導電性金属部33とでタブ20(24)
を挟着すればよく、必ずしも透孔22の開口全面が金で
覆われる必要はない。
【0026】尚、電気的な接続と機械的な接合を両方行
う導電性金属として本実施形態では最適な貴金属である
「金」を用いたが、勿論、銀,銅,アルミなどの他の金
属でも可能であることはいうまでもない。金は酸化しな
いため製造工程中に金の酸化膜に対する配慮をしない分
だけ製造が容易であるが、他の金属を用いる場合には、
その金属の表面に形成される酸化膜を考慮しなければな
らない。
【0027】つまり、他の金属を用いる場合には、図5
で説明したアーク放電による金属ボールを製造すると、
その表面にかなり厚い酸化膜ができてしまい、超音波圧
子で圧着しても一体に接合するのが難しくなる。従っ
て、この場合には、表面の酸化膜を除去した導電性金属
線54を用い、図6に示す様にして接合を行うとよい。
【0028】タブの堅さに近い金属を用いる場合には、
透孔の位置に接合用金属をかなり精度よく位置決めする
ことで、タブに加わる力を均等にでき、その変形が防止
されるが、タブ自体はステンレスや銅合金等の様に不純
物との合金製とすることでその弾性を高め(つまり、剛
性を高め)ているので、接合用金属として純度の高い金
属を用いればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、タブに透孔を設けこの
透孔を通してタブとヘッドチップとを金属で接合するた
め、高精度の位置決めを行うことなくタブを変形させず
に接合することができる。また、バネ部分に金等を付着
させる必要がないため、タブの弾性を長期間維持でき、
磁気ヘッドの寿命も延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る接合構造を適用した
接触型磁気ヘッドの製造工程を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る接合構造に適用する
タブの形状を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る接合構造の説明図で
ある。
【図4】図3による接合構造の断面図である。
【図5】図3に示す金ボールを連続的に製造する方法の
説明図である。
【図6】金ボールの代わりに金線を用いて接合を行う説
明図である。
【図7】接触型磁気ヘッドとこれを支持するビームの分
解図である。
【図8】接触型磁気ヘッドと磁気ディスクとの接触状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持ビーム 2 ヘッド装着部 3,4,20,21,24,25 タブ(板バネ片) 10 磁気ヘッド 14,15 接合領域 22,23,26,27 透孔 33 金パッド 40 超音波圧子 41 金ボール(連結用導電性金属片) 42 金パッド(間隙用導電性金属片)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触型磁気ヘッドと、先端部にヘッド装
    着部が設けられた支持ビームと、該ヘッド装着部に設け
    られ前記接触型磁気ヘッドを接合する為の板バネ片とを
    備える接触型磁気ヘッドが接合された支持ビームにおい
    て、前記板バネ片の前記接合を行う箇所に設けられた透
    孔と、該透孔を介して前記板バネ片の上下の面に置かれ
    た導電性金属が一体化されて該板バネ片に固着され且つ
    一方の面の導電性金属が前記接触型磁気ヘッドに一体化
    されていることを特徴とする接触型磁気ヘッドが接合さ
    れた支持ビーム。
  2. 【請求項2】 支持ビームの先端部に設けられたヘッド
    装着部の板バネ片に接触型磁気ヘッドを接合する方法に
    おいて、接触型磁気ヘッドの接合箇所に備えられた導電
    性金属部の上に、前記板バネ片に設けた透孔を位置合わ
    せする工程と、前記板バネ片に設けた透孔の上に連結用
    導電性金属片を置く工程とを含み、該連結用導電性金属
    片の上から圧子でもって前記接触型磁気ヘッド側に圧力
    を加えることで、前記導電性金属部と前記連結用導電性
    金属片とを上記透孔を通して一体化することにより、前
    記板バネ片を前記接触型磁気ヘッドに接合することを特
    徴とする接触型磁気ヘッドの支持ビームへの接合方法。
  3. 【請求項3】 支持ビームの先端部に設けられたヘッド
    装着部の板バネ片に接触型磁気ヘッドを接合する方法に
    おいて、接触型磁気ヘッドの接合箇所に備えられた導電
    性金属部の上に、間隙用導電性金属片を置き、その上に
    前記板バネ片に設けた透孔を位置合わせし、該透孔の上
    に連結用導電性金属片を置き、該連結用導電性金属片の
    上から圧子でもって前記接触型磁気ヘッド側に圧力を加
    えることで、前記間隙用導電性金属片と前記連結用導電
    性金属片とを一体化すると共に、該間隙用導電性金属片
    に前記接触型磁気ヘッドの導電性金属部を圧着すること
    を特徴とする接触型磁気ヘッドの支持ビームへの接合方
    法。
  4. 【請求項4】 前記圧子は超音波圧子であることを特徴
    とする請求項2又は3記載の接触型磁気ヘッドの支持ビ
    ームへの接合方法。
  5. 【請求項5】 前記連結用導電性金属片として前記板バ
    ネ片より柔らかい金属を用いることを特徴とする請求項
    3記載の接触型磁気ヘッドの支持ビームへの接合方法。
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