JP2001167515A - 再生装置、及び情報伝送方法 - Google Patents

再生装置、及び情報伝送方法

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JP2001167515A
JP2001167515A JP34681699A JP34681699A JP2001167515A JP 2001167515 A JP2001167515 A JP 2001167515A JP 34681699 A JP34681699 A JP 34681699A JP 34681699 A JP34681699 A JP 34681699A JP 2001167515 A JP2001167515 A JP 2001167515A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IEEE1394データインターフェイスに
よるAV機器通信機能の拡充を図る。 【解決手段】 例えばハイブリッドディスクなどといわ
れる、記録フォーマットが異なる複数の記録情報が記録
される記録媒体が存在する場合に、このような記録媒体
に対応する記述情報を作成するのにあたっては、各記録
情報に対応した記述内容は、それぞれ異なる記録媒体(m
edia type)として定義された情報単位(Contents List)
として管理されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の記録媒体に
対応して再生が可能な再生装置、また、この再生装置に
おける情報伝送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオデータが記録された再生専用
ディスクとして、CD(Compact Disc)が広く普及してい
ると共に、このCD−DAより大容量な新たな光ディス
クとしてDVD(Digital Versatile Disc)が提案され
ている。このDVDは直径12cmの光ディスクに従来
のCDのトラックピッチ1.6μmの半分の0.8μm
で情報を記録し、半導体レーザの波長をCDの780n
mから例えば650nmに変更し、更にCDで採用され
たEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調方式に
改良を加えて片面で約4Gバイト相当の高密度記録を実
現させている。そして現在、例えば上記のようなDVD
に準拠して、CDよりも高音質とされるオーディオデー
タを記録した高音質オーディオディスクも提案されてい
る。
【0003】CDのデータフォーマットとしては、周知
のように、サンプリング周波数が44.1KHzとさ
れ、量子化ビットは16ビットとされる。また、デジタ
ルオーディオ信号の記録変調方式にはEFM(Eight to
Fourteen Moduration)が採用されているものである。こ
れに対して、上記高音質オーディオディスクのデータフ
ォーマットとしては、サンプリング周波数については、
上記44.1KHzの64倍である2.8224MHz
という非常に高い周波数によりサンプリングを行い、更
に、ΣΔ変調による1ビット量子化を行ってメディアへ
記録するものとしている。また、この高音質オーディオ
ディスクは、従来から販売されているコンパクトディス
クと外観はほぼ同じとされる。なお、以降の説明にあた
り、CDのデータフォーマットによるオーディオデータ
については「CDデータ」といい、高音質オーディオデ
ィスクのデータフォーマットによるオーディオデータに
ついては、「HD(Hi-Definition)データ」ともいう
ことにする。
【0004】また、上記したHDデータが記録されるデ
ィスクとしては、記録層として2つの層(レイヤー)を
備えたマルチレイヤーディスク(複層ディスク)とする
ことも提案されている。このマルチレイヤーディスクと
して、1つには、各レイヤーにHDデータを記録するよ
うにした複層ディスクが提案されている。そしてもう1
つには、一方のレイヤーにCDデータを記録し、他方の
レイヤーにHDデータを記録した、いわゆるハイブリッ
ドディスクの形態とすることが提案されている。なお、
レイヤーの名称として、HDデータが記録されるレイヤ
ーについては「HDレイヤー」ともいい、また、CDデ
ータが記録されるレイヤーについては「CDレイヤー」
ともいうことにする。
【0005】上記ハイブリッドディスクについては、音
楽等のデータ内容(プログラム)としては、各レイヤー
で同一の内容(例えば同一の曲)とすることが考えられ
ており、従ってその同一内容のデータが、CDレベルの
通常品質のデータとして一方のレイヤーに記録されると
ともに、より高品質なデータが他方のレイヤーに記録さ
れるようにする。
【0006】このようなハイブリッドディスクにおいて
は、一方のレイヤーは、CDデータが記録されることに
なるので、現在市場で普及しているCDプレーヤーの機
能によっても再生可能となる。そして、CDプレーヤと
しての機能を有する再生装置において、HDデータに対
応したデコーダを備えれば、上記他方のレイヤーに記録
された新たなフォーマットのデータも再生できる再生装
置が実現される。即ちこのような再生装置においては、
両方のレイヤーからの再生を可能にすることで、一般に
多数所有されているコンパクトディスクも再生でき、か
つ上記したハイブリッドディスクについても再生可能と
なる。また、当然のこととして、HDデータを記録した
HDレイヤーの1層のみを有する高音質オーディオディ
スクについても再生可能となるものである。
【0007】また、近年においては、デジタルデータイ
ンターフェイスとして、IEEE(Institute of Electr
ical Engineers)1394データインターフェイスが知
られてきている。IEEE1394のデータインターフ
ェイスは、例えばSCSIやUSBなどのデータインタ
ーフェイスよりもデータ転送レートが高速であり、周知
のように、所要のデータサイズを周期的に送受信するこ
とが保証されるIsochronous通信が可能とさ
れる。このため、IEEE1394データインターフェ
イスは、AVなどのストリームデータをリアルタイムで
転送するのに有利とされている。
【0008】このため、各種デジタルAV(Audio Visua
l)機器やパーソナルコンピュータ装置等の電子機器を、
例えばIEEE(The Institute of Electrical and Ele
ctronics Engineers)1394等のデジタルデータイン
ターフェイス規格に従ったデータバスを介して相互に接
続することで、機器間でデータを送受信できるようにし
たデータ伝送システムが提案されてきている。これによ
り、AVシステムとして有用とされる各種機能を与える
ことができる。
【0009】このようなAVシステムとしての機能の一
例としては、いわゆるリモート制御も可能となる。例え
ば、データバスを介してディスク記録再生装置とパーソ
ナルコンピュータが接続されているとして、ディスク記
録再生装置に対する記録再生、更には記録ソースの編集
などに関する操作をパーソナルコンピュータ装置側での
操作によって行うといったことも可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】現状、IEEE139
4データインターフェイスに従ったAV機器を対象とす
る伝送規格にあっては、例えば上記したCDや、また、
既に普及率の高いMD(Mini Disc)などのメディアに対
応しては、ほぼ機能が充実している段階にある。
【0011】そして例えば、IEEE1394データイ
ンターフェイスによる各種機能を上記のようにして新た
に出現してくる高音質オーディオディスクなどのメディ
アに対応させようとした場合には、上記したCDなどの
機能に対応して既に定義された規格を利用することで、
或る程度の機能の充実を図ることが可能である。但し、
例えば高音質オーディオディスクに特有で、CDなどの
フォーマットでは決められていないような規格に対応し
た機能を実現することはできないことになる。これは、
例えば高音質オーディオディスクを再生可能な再生装置
を含めてAVシステムを構築した場合に、その利便性が
十分に発揮されないということにつながり得る。このた
め、IEEE1394伝送フォーマット上で、例えば高
音質オーディオディスク等の新規なメディアに対応した
機能が必要充分となるように拡充の図られることが求め
られている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、再生装置について次のように構成す
る。つまり、記録フォーマットが異なる複数の記録情報
が記録される記録媒体に対して再生を行うことで、少な
くとも、記録情報を管理するために上記各記録情報内に
設けられる管理情報を取得することのできる情報取得手
段と、この情報取得手段により取得した各記録情報内の
管理情報に基づいて所定の伝送フォーマットに対応した
記述情報を作成するのに、1つの記述情報の構造内にお
いて、複数の記録情報ごとの記述内容がそれぞれ異なる
記録媒体として定義された情報単位として管理されるよ
うに記述を行う記述情報作成手段とを備えることとし
た。
【0013】また、情報伝送方法として次のように構成
する。記録フォーマットが異なる複数の記録情報が記録
される記録媒体に対して再生を行うことで、少なくと
も、記録情報を管理するために上記各記録情報内に設け
られる管理情報を取得する情報取得ステップと、この情
報取得ステップにより取得した各記録情報内の管理情報
に基づいて所定の伝送フォーマットに対応した記述情報
を作成するのに、1つの記述情報の構造内において、上
記複数の記録情報ごとの記述内容がそれぞれ異なる記録
媒体として定義された情報単位として管理されるように
記述する記述情報作成ステップと、要求に応じて所定の
伝送フォーマットに従って、記述情報を送信出力するこ
とのできる送信ステップとを実行するように構成するこ
ととした。
【0014】上記各構成によれば、記録フォーマットが
異なる複数の記録情報が記録される記録媒体に対応して
は、この記録情報ごとの記述内容は、それぞれ異なる記
録媒体として定義された情報単位として1つの記述情報
構造内で管理される。例えば記述情報の規格として、記
録フォーマットを記録媒体のタイプとして扱っている場
合であっても、上記のようにして、記録フォーマットの
異なる記録情報を、異なる記録媒体として定義された情
報単位として扱って管理することで、1つの記述情報の
構造で、複数の異なる記録フォーマットの記録情報が記
録された記録媒体を表現することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の再生
装置を以下の順序で説明する。なおこの再生装置は、光
ディスクとしての記録媒体に対応するものとする。な
お、以降の説明は次の順序で行う。 1.ディスク種別 2.ディスクのゾーン構造 3.AVシステム 3−1.システム例 3−2.ディスクプレーヤ 3−3.パーソナルコンピュータ 4.IEEE1394データインターフェイス 4−1.概要 4−2.スタックモデル 4−3.信号伝送形態 4−4.機器間のバス接続 4−5.パケット 4−6.トランザクションルール 4−7.アドレッシング 4−8.CIP(Common Isochronous Packet) 4−9.コネクションマネージメント 4−10.FCPにおけるコマンド及びレスポンス 4−11.AV/Cコマンドパケット 4−12.プラグ 4−13.Asynchronous Connection送信手順 5.本実施の形態のDisc Subunit Ide
ntifier Descriptor 5−1.基本概念 5−2.Subunit Identifier De
scriptor 5−3.Object List Descriptor 5−4.Object Entry 5−5.Disc Subunit Object 5−6.Disc Subunit Object entry_specific_informa
tion 5−7.Audio Track Object entry_specific_informat
ion 5−8.Disc Subunit List List_specific_informatio
n 5−9.Root Contents List 5−10.Root Contents List List_specific_informa
tion 5−11.information block 5−12.Read Info Block comm
and 5−13.SACD type 5−14.SACD type/Root Contents List List_s
pecific_information 5−15.SACD type/Audio Track Object entry_
specific_information 5−16.SACD typeのDisc Subunit Identifier D
escriptor 5−17.ハイブリッドディスクのDisc Subunit Ident
ifier Descriptor 6.Disc Subunit Identifier Descriptor作成処理 7.Disc Subunit Identifier Descriptorの送信処理
【0016】1.ディスク種別 本例の再生装置では後述する4種類のディスクに対応す
るものとするが、まずディスク種別としては記録層の数
により大別して単層ディスク(シングルレイヤーディス
ク)と複層ディスク(マルチレイヤーディスク)があ
り、これについて図1で説明する。
【0017】図1(a)は記録データによるピットが形
成される記録層Lが1つ形成される単層ディスクであ
り、記録層Lに対して上面及び下面が透過サブストレー
トTSとされている。このシングルレイヤディスクは、
例えば従来より知られているCD−DAやDVDのシン
グルレイヤディスクに相当する。また図1(b)は記録
データによるピットが形成される記録層が第1記録層L
1と第2記録層L2として2つ形成される複層ディスク
である。この場合、第1記録層L1と第2記録層L2は
接着層Zを介して形成され、その第1記録層L1,第2
記録層L2に対する上面及び下面が透過サブストレート
TSとされている。
【0018】ディスク直径としては、単層ディスクも複
層ディスクも12cmと8cmのものが考えられてい
る。そしてディスク上は大きくわけて、内周側からリー
ドイン、データエリア、リードアウトとよぶ3つの領域
が形成されている。リードインが開始される位置として
の最大直径は45.2mmと規定され、またデータエリアが開
始される位置としての最大直径は48mmと規定されてい
る。
【0019】このように記録層の数として、単層ディス
ク、複層ディスクが存在することに加え、記録層の形成
位置(ディスク厚み方向の位置)による種別も存在す
る。これは具体的にはCD方式におけるデータ記録層
と、DVD方式におけるデータ記録層による違いでもあ
る。
【0020】なお説明上、CD方式のデータを「CDデ
ータ」といい、CDデータが記録された記録層を、「C
Dレイヤー」ということとする。ここでいうCDデータ
とは、通常のCD−DAで採用されているデータ形式で
あって、即ち、サンプリング周波数fs=44.1KH
zでサンプリングされた16ビットデジタルオーディオ
信号をEFM方式で変調したデータのことである。また
このようなCDデータよりも高品位、即ち高音質なデー
タとして、DVD方式に準拠した形でのオーディオデー
タ形式が提案されている。これはサンプリング周波数を
例えば上記サンプリング周波数fs(=44.1KH
z)の64倍という非常に高いサンプリング周波数であ
る2.842MHz(=64fs)でΣΔ変調された1
ビットデジタルオーディオ信号を記録するものである。
このようなデータを「HD(Hi-Definition)データ」
ということとし、またHDデータが記録された記録層を
「HDレイヤー」と呼ぶこととする。
【0021】ここでCDデータとHDデータの差異を簡
単に説明する。周波数帯域としてはCDデータは5〜2
0KHzを実現し、HDデータはDC成分〜100KH
zの広範囲の周波数帯域が実現できる。ダイナミックレ
ンジは、 CDデータではオーディオ帯域全体で98
(dB)を実現し、HDデータはオーディオ帯域全体で
120(dB)の周波数帯域が実現できる。
【0022】CDレイヤーに記録されるデータの最小ピ
ット長は0.83μmに対して、HDレイヤーに記録さ
れるデータの最小ピット長は0.4μmである。トラッ
クピッチに関しては、CDレイヤーは1.6μmに対し
て、HDレイヤーは0.74μmである。また、読出レ
ーザー波長としては、CDレイヤーは780nmに対し
て、HDレイヤーは650nmと短波長化が図られてい
る。更に光学ヘッドのレンズの開口率(NA)はCDレ
イヤーの0.45に対して、HDレイヤーは0.6とさ
れる。このように、最小ピット長、トラックピッチ、レ
ンズ開口率NA、レーザー波長を変化させることで、C
Dレイヤーのデータ容量は780MBに対してHDレイ
ヤーのデータ容量は4.7GBとはるかに大きいデータ
容量が記録できる。
【0023】このようなCDデータ又はHDデータが記
録されるとともに、層構造として単層、複層の別が存在
する、本例の再生装置において再生可能な4種類のディ
スクとは、「CD−DA」「単層HDディスク」「ハイ
ブリッドディスク」「複層HDディスク」となる。これ
らの各ディスクの違いを図2、図3で説明する。図2
は、各種別のディスクにおいて記録層に記録されるデー
タ種別を、また図3は記録層の形成位置を、それぞれ模
式的に示している。
【0024】「CD−DA」CD−DAとは、いわゆる
従来より普及しているオーディオ用コンパクトディスク
を指し、図2(a)のように単層ディスクとして記録層
Lが形成される。そしてこの記録層Lは、斜線部として
示すようにCDレイヤー101とされ、CDデータが記
録される。このCD−DAの場合、図3(a)に示すよ
うに、記録層Lは、ディスク表面(図面でディスク下部
となるレーザ入射面)から約1.2mmの位置(つまり
レーベル面に近い位置)に形成されている。
【0025】「単層HDディスク」単層HDディスクと
は、単層ディスクとしてのDVDに準拠しているもので
ある。図2(b)のように単層ディスクとして記録層L
が形成され、この記録層Lは、点描部として示すように
HDレイヤー102とされる。つまりHDデータが記録
される。この単層HDディスクの場合、図3(b)に示
すように、記録層Lは、ディスク表面(レーザ入射面)
から約0.6mmの位置、つまり厚み方向に概略中央と
なる位置に形成されている。このような単層HDディス
クは、オーディオデータがHDデータとして記録された
メディアとなるため、CD−DAに比べて高品位なオー
ディオ再生が可能となる。
【0026】「ハイブリッドディスク」ハイブリッドデ
ィスクとは、上記CD−DAと単層HDディスクを物理
的に張り合わせたような形態となる。即ち図2(c)の
ように複層ディスクとして第1記録層L1,第2記録層
L2が形成される。そして第1記録層L1はHDレイヤ
ー102とされてHDデータが記録され、第2記録層L
2はCDレイヤー101とされてCDデータが記録され
る。このハイブリッドディスクの場合、図3(b)に示
すように、第1記録層L1は、ディスク表面(レーザ入
射面)から約0.6mmの位置に形成され、第2記録層
L2は、ディスク表面(レーザ入射面)から約1.2m
mの位置に形成されている。このようなハイブリッドデ
ィスクにおいては、記録する音楽等のデータ内容(プロ
グラム)としては、例えば各レイヤーで同一の内容(例
えば同一の曲)とする。つまり同一内容の音楽等のデー
タを、CDレベルの通常品質のデータ(CDデータ)と
してCDレイヤー101に記録し、より高品質なデータ
(HDデータ)としてHDレイヤー102に記録するこ
とが考えられる。このようにすると、現在で普及してい
るCDプレーヤーではCDレイヤー101の再生が可能
であるため、CDデータの再生を楽しむことができ、ま
た更にCDプレーヤ等においてHDデータに対応するデ
コーダや、短波長レーザを出力可能な光学ヘッド等を備
えれば、HDレイヤーに記録された高品位な音楽等も再
生できる。つまり、ハイブリッドディスクは、一般に多
数所有されているCDプレーヤでも、またHDデータ対
応の機器でも再生できるメディアとすることができる。
【0027】「複層HDディスク」複層HDディスクと
は、単層HDディスクを物理的に張り合わせた形態とな
る。即ち図2(d)のように複層ディスクとして第1記
録層L1、第2記録層L2が形成され、この両記録層L
1、L2は、いづれもHDレイヤー102とされる。つ
まりHDデータが記録される。この複層HDディスクの
場合、図3(d)に示すように、記録層L1、L2はい
ずれも、ディスク表面(レーザ入射面)から約0.6m
mの位置、つまり厚み方向に概略中央となる位置に形成
されている。このような複層HDディスクは、オーディ
オデータがHDデータとして記録されたメディアとなる
ため、CD−DAに比べて高品位なオーディオ再生が可
能となるとともに、上記単層HDディスクの2倍の記録
容量を実現できる。
【0028】2.ディスクのゾーン構造 続いて、上記したハイブリッドディスクを例に挙げて、
CDレイヤー101及びHDレイヤー102の各ゾーン
構造について、図4を参照して説明する。
【0029】図4(a)に示すCDレイヤー101の構
造と、図4(b)に示すHDレイヤー102の構造から
分かるように、CDレイヤー101及びHDレイヤー1
02は共に、ディスク内周側から外周側に向かって、リ
ードインゾーン(Lead-in Zone)、データゾーン(Data
Zone)、リードアウトゾーン(Lead-out Zone)が形成
される。
【0030】CDレイヤー101の構造は、従来からの
CDのゾーン構造と同一であるとされる。つまり、リー
ドインゾーンの所定位置にTOC(Table Of Contents)
が記録されており、データゾーンに対して楽曲であるオ
ーディオデータが記録される。なお、以降においては、
CDレイヤー101に記録されるTOCは、CD−TO
Cと表記して、次に述べるHDレイヤー102の各TO
Cと区別する。
【0031】また、HDレイヤー102の構造を図5に
示す。図5(a)に示されるHDレイヤー102には、
図4(b)に示したと同じ内容のゾーン構造が示され
る。そして、このゾーン構造内にあって、データゾーン
(Data Zone)は、図5(b)に示すように、その内周
側から、UDFファイルシステム(File System)エリ
ア、マスターTOC(Master TOC)エリア、オーディオ
エリア(Audio Area)、及びエクストラデータエリア
(Extra Data Area)に分割される。UDFファイルシ
ステム(File System)エリアには、このHDレイヤー
102に記録されるデータを管理するファイルシステム
が格納される。
【0032】マスターTOC(Master TOC)エリアに
は、図5(c)に示すようにして、アルバム情報とディ
スク情報とが格納される。ここでいう「アルバム」と
は、例えば2枚組、3枚組などのようにして販売される
ような、複数枚のセットで1組とされるものをいう。そ
して、アルバム情報とはこのアルバムに関連する情報と
される。このアルバム情報は、図5(c)の上段に示さ
れるように、アルバムを成すディスク枚数、アルバムを
成すディスクごとに付される通し番号であるアルバム識
別番号、及び、アルバム単位でのジャンル、アルバム単
位でのタイトル、及びアルバム単位でのアーティスト名
等の情報を備える。
【0033】また、ディスク情報とは、このHDレイヤ
ー102を1枚のディスクとして扱った場合の、このデ
ィスクに関連する情報とされ、図5(c)の下段に示す
ようにして、ディスク種類、ディスク制作日、ディスク
識別番号、ディスク単位でのジャンル、ディスク単位で
のタイトル、ディスク単位でのアーティスト、ディスク
の制作者などの情報を備えるものである。
【0034】また、オーディオエリア(Audio Area)
は、大別して、2チャンネルステレオによるHDデータ
を記録する2チャンネルステレオエリア(2-channel St
reo Area)と、これに続けて、例えば2チャンネルより
も多いマルチチャンネルによるHDデータを記録するマ
ルチチャンネルエリア(Multichannel Area)とに分割
される。
【0035】これら2チャンネルステレオエリアとマル
チチャンネルエリアの各々においては、図示していない
が、オーディオトラックといわれる、トラック単位で管
理されるオーディオデータがトラックナンバ順に記録さ
れるエリアが形成される。そして、前後からこのオーデ
ィオトラックを挟むようにして、2つのエリアTOC
(Area TOC-1,Area TOC-2)が配置される。
【0036】これらエリアTOC(Area TOC-1,Area TO
C-2)は、それぞれが配置されている各チャンネルエリ
アのオーディオデータをトラック単位で管理するための
データ構造を有している。つまり、2チャンネルステレ
オエリアのArea TOC−1,Area TOC−
2は、2チャンネルステレオエリアに記録されたオーデ
ィオデータをトラック単位で管理する情報を有し、マル
チチャンネルエリアのエリアTOC(Area TOC-1,Area
TOC-2)は、マルチチャンネルエリアに記録されたオー
ディオデータをトラック単位で管理する情報を有する。
また、エリアTOC(Area TOC-1,Area TOC-2)では、
各トラックのタイトル、アーティスト、作曲者、作詞
者、ジャンル、編曲者、メッセージ、国際著作権コード
(ISRC)などの情報も格納することができるように
なっている。特に、マルチチャンネルエリアのエリアT
OC(Area TOC-1,Area TOC-2)には、マルチチャンネ
ルステレオとしてのオーディオ再生のスピーカレイアウ
トを指定するスピーカレイアウト情報が格納される。マ
ルチチャンネルエリアに記録されるデータは、そのフォ
ーマットによっても異なるが、例えば3以上のスピーカ
を所定の配置形態によりレイアウトして再生音声を出力
させることで、その音響効果が発揮されるようになって
いる。このため、上記のようにして、スピーカレイアウ
ト情報を格納しておくことで、例えば各オーディオトラ
ックごとに適切とされるスピーカレイアウトを指示する
ことが可能になる。
【0037】また、エクストラデータエリア(Extra Da
ta Area)は、例えばオーディオデータ以外の、テキス
ト、画像データなどを記録するために割り当てられた領
域とされる。
【0038】なお、例えば図2(b)に示した単層ディ
スクであれば、上記図5に示した構造のHDレイヤー1
02が1つの記録層Lとして形成されていることにな
る。また、図2(d)に示した複層ディスクであれば、
第1記録層L1と第2記録層L2の各々が、図5に示し
た構造を有しているものとされる。
【0039】3.AVシステム 3−1.システム例 図6は、IEEE1394デジタルデータインターフェ
イスにより接続される本実施の形態としてのAVシステ
ムの構成例を示している。
【0040】図6に示すAVシステムとしては、ディス
クプレーヤ0とパーソナルコンピュータ200とをIE
EE1394データインターフェイス対応のケーブル6
01により接続することで構成される。これにより、デ
ィスクプレーヤ0とパーソナルコンピュータ200は、
IEEE1394バス116によって相互通信可能とな
る。
【0041】ディスクプレーヤ0は、先に図2に示した
各ディスクに対応して再生可能に構成されたオーディオ
機器であり、IEEE1394バス116を介して再生
したオーディオデータを出力することも可能とされてい
る。
【0042】この場合、パーソナルコンピュータ200
は、ディスクプレーヤ0からの再生オーディオデータを
IEEE1394バス116を介して入力して、音声出
力を行ったり、また、編集処理等を行うことができる。
また、ディスクプレーヤ0に対して、再生に関する操作
制御を行うことができる。つまり、リモート制御を実行
できる。上記したような機能は、パーソナルコンピュー
タ200に対して、例えばこのような機能を実現するた
めのアプリケーションソフトウェアをインストールする
ことで得られるものである。なお、本実施の形態が対応
するAVシステムとしては、他にも考えられ、例えばM
Dに対応して記録再生が可能なMDレコーダ/プレーヤ
なども接続されてよいのであるが、ここでは、必要最小
限の機器のみによって構成される例のみに限定して示し
ている。
【0043】3−2.ディスクプレーヤ 次に上記図6に示したディスクプレーヤ0の内部構成を
図7に示す。この図において装填されている光ディスク
1は、図2に示した4種類のうちのいずれかのディスク
とされる。この光ディスク1は、図示しないターンテー
ブルに載置され、スピンドルモータ2によってCLV
(線速度一定:constant liner velocity)又はCAV
(角速度一定:constant angler velocity)に回転制御
される。
【0044】この再生装置では、4種類のディスクに対
応するために、CDレイヤー101とHDレイヤー10
2の両方についての再生機能を備える必要があるため、
図7に示す光学ヘッド3、RFアンプ4、エラー訂正/
デコーダ回路7としては、CDデータ再生系とHDデー
タ再生系の2系等を備えるものとなり、この2系統の構
成は図8に示している。
【0045】図7に示す光学ヘッド3は、対物レンズ、
2軸機構、半導体レーザ、及び上記半導体レーザの出射
光及び光ディスク1からの反射の経路となる光学系、反
射光を受光するディテクタを有して構成されている。具
体的には図8に示すように、光学ヘッド3としてはCD
用ヘッド部3AとHD用ヘッド部3Bが形成され、それ
ぞれ図示するように対物レンズ15A、15B、2軸機
構16A、16B、半導体レーザ17A、17B、ディ
テクタ18A、18B、光学系19A、19Bが形成さ
れる。
【0046】そして上記ターンテーブルに載置されてい
る光ディスクがCD−DAである場合、もしくはハイブ
リッドディスクのCDレイヤ101を再生する場合は、
CD用ヘッド部3Aが用いられる。即ち半導体レーザ1
7Aは780nmの波長のレーザ出力を行うものとされ、
また対物レンズ15Aの開口率は0.45とされてい
る。一方、上記ターンテーブルに載置されている光ディ
スクが単層HDディスク又は複層HDディスクである場
合、もしくはハイブリッドディスクのHDレイヤー10
2を再生する場合は、HD用ヘッド部3Bが用いられ
る。即ち半導体レーザ17Bは650nmの波長のレーザ
出力を行うものとされ、また対物レンズ15Bの開口率
は0.6とされている。
【0047】このようにCD用ヘッド部3AもしくはH
D用ヘッド部3Bによるレーザ照射が、スピンドルモー
タ2によって回転されている光ディスク1に対して実行
され、その反射光がディテクタ3A又は3Bによって受
光される。
【0048】なお、ホログラム一体型非球面レンズを用
いれば、上述したような光学ヘッド3内部に2つの対物
レンズ(15A、15B)を設ける必要が無く、1つの
レンズで半導体レーザの光路を切換えるのみで構成で
き、そのような光学ヘッドを用いてもよい。つまりその
場合は半導体レーザのみを短波長用と長波長用の2つ設
けるようにし、光学系、対物レンズ、ディテクタ等は共
用できる。また、光学系やディテクタは共用するが、半
導体レーザと対物レンズについてはCD用とHD用にそ
れぞれ用意するような光学ヘッド3の構成も可能であ
る。
【0049】対物レンズ15A、15Bをそれぞれ支持
する2軸機構16A、16Bには、対物レンズ15A、
15Bを光ディスク1に接離する方向に駆動するフォー
カス用コイルと、対物レンズ15A、15Bを光ディス
ク1の半径方向に駆動するトラッキング用コイルとが形
成されている。また、この再生装置には、光学ヘッド3
全体を光ディスク1の半径方向に大きく移動させるスレ
ッド機構14を更に備えている。
【0050】光学ヘッド3内のディテクタ(18A又は
18B)にて検知した反射光は反射光量に応じた電流信
号とされてRFアンプ4に供給され、このRFアンプ4
での電流電圧変換、マトリクス演算処理により、フォー
カスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEが生
成されるとともに再生情報(和信号)としてのRF信
号、同じく和信号であるPI(プルイン)信号が生成さ
れる。図8のようにディテクタ18A、18Bが独立系
統として形成される場合は、RFアンプ4内には、CD
用RF部4A、HD用RF部4Bが形成され、それぞれ
フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号T
E、RF信号、PI信号が生成されるようになされる。
なお、両系統でディテクタが共用される場合や、或いは
ディテクタ18A、18Bの出力が選択的に切り換えら
れてRFアンプ4に供給されるような構成を取った場合
は、CD用RF部、HD用RF部を独立して設ける必要
はない。
【0051】RFアンプ4で生成されたフォーカスエラ
ー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボ回路
5にて位相補償、利得調整をされたのちに駆動回路6に
供給され、フォーカスドライブ信号、トラッキングドラ
イブ信号として上述したフォーカス用コイルと、トラッ
キング用コイルとに印加される。さらに上記トラッキン
グエラー信号TEをサーボ回路5内にてLPF(low pa
ss filter)を介してスレッドエラー信号を生成して、
駆動回路6からスレッドドライブ信号としてスレッド機
構14に印加される。これによりいわゆるフォーカスサ
ーボ制御、トラッキングサーボ制御、スレッドサーボ制
御が実行される。
【0052】またサーボ回路5はシステムコントローラ
11からの指示に基づいて、フォーカスサーチ動作、ト
ラックジャンプ動作のための信号を駆動回路6に供給
し、それに応じた、フォーカスドライブ信号、トラッキ
ングドライブ信号、スレッドドライブ信号を発生させ
て、光学ヘッド3のフォーカスサーチやトラックジャン
プ及びアクセス等を実行させる。
【0053】フォーカスサーチとは、フォーカスサーボ
引込のために対物レンズ15(15A、15B)をディ
スク1から最も遠い位置と最も近い位置の間を強制的に
移動させながらいわゆるS字カーブを検出する動作であ
る。既に知られているようにフォーカスエラー信号FE
としては、対物レンズ15がディスク1の記録層に対し
て合焦点位置となるポイントの前後の狭い区間において
S字カーブが観測されるものとなり、そのS字カーブの
リニア領域でフォーカスサーボをオンとすることで、フ
ォーカスサーボ引込が可能となる。このようなフォーカ
スサーボ引込のために、フォーカスサーチが行われるも
のであり、このためのフォーカスドライブ信号がフォー
カス用コイルに印加され、対物レンズ15の移動が行わ
れる。
【0054】またトラックジャンプやアクセスの場合に
は、2軸機構16(16A、16B)による対物レンズ
15のディスク半径方向への移動や、スレッド機構14
による光学ヘッド3のディスク半径方向への移動が行わ
れるが、このためのドライブ信号がトラッキングドライ
ブ信号、スレッドドライブ信号としてトラッキング用コ
イルやスレッド機構14に印加されることになる。
【0055】RFアンプ4にて生成されたRF信号は、
載置されている光ディスク1がCD−DAの場合、もし
くはハイブリッドディスクのCDレイヤー101を再生
している場合は、エラー訂正及びデコーダ回路7におい
て、2値化してEFM復調(eight to fourteen demodul
ation )を行うとともにCIRC(cross interleaverea
d solomon coding)によるエラー訂正処理を行った後に
メモリコントローラー8に入力される。一方、上記ター
ンテーブルに載置されている光ディスク1が単層HDデ
ィスク又は複層HDディスクである場合、もしくはハイ
ブリッドディスクのHDレイヤ102を再生している場
合は、エラー訂正及びデコーダ回路7において2値化し
てEFM-Plus復調(eight to fourteen demodulati
on Plus)を行うとともに積符号(product code)に基づく
エラー訂正処理が行なわれ、メモリコントローラ8に供
給される。即ち機能的に見れば、図8のようにエラー訂
正及びデコーダ回路7においてはCD用デコード部7A
とHD用デコード部7Bが形成される。なおCD用デコ
ード部7AとHD用デコード部7Bはハードウエア的に
独立した回路部としてもよいし、ハードウエア的には共
用される回路部とすることもできる。
【0056】またエラー訂正及びデコーダー回路7では
2値化したEFM信号もしくはEFMプラス信号の基準
クロックとの比較により速度エラー信号及び位相エラー
信号を生成して駆動回路6に供給することで、光ディス
ク1をスピンドルモーター2により所定CLV速度(又
はCAV速度)で回転させる。更にエラー訂正及びデコ
ーダー回路7では2値化したEFM信号又はEFMプラ
ス信号に基づいてPLL(Phase Locked loop)の引き
込み動作を制御し、デコード処理等に用いる再生クロッ
クを得る。
【0057】エラー訂正後の2値化データは、メモリコ
ントローラ8を介して所定の転送レートでバッファメモ
リ9に書き込まれる。バッファメモリ9に所定量以上の
データが蓄積されたらバッファメモリ9から書き込みの
転送レートより十分遅い第2の転送レートにて読み出し
を行う。このようにバッファメモリ9に一旦データを蓄
えてからオーディオデータとして出力するようにしたの
で、例えば振動等の外乱によってトラックジャンプが生
じて光学ヘッド3からの連続したデータ読み出しが途絶
えたとしても、光学ヘッド3のトラックジャンプが発生
したアドレスへの再配置に要する時間に相当するデータ
は予めバッファメモリ9に蓄積されているのでオーディ
オ出力としては連続したものを得ることができる。
【0058】尚、メモリコントローラ8はシステムコン
トローラ11によって制御されている。メモリコントロ
ーラー8によってバッファメモリ9から読み出されたデ
ジタルデータはD/Aコンバーター10にてアナログオ
ーディオ信号に変換される。そして、例えばCDレイヤ
ーに記録されたオーディオデータ、又は、HDレイヤー
の2チャンネルステレオエリアに記録されたオーディオ
データであれば、右チャンネル出力、左チャンネル出力
として出力される。また、HDレイヤーのマルチチャン
ネルエリアに記録されたオーディオデータであれば、そ
のマルチチャンネル数によって出力させることができ
る。
【0059】またこの再生装置では、HD用ヘッド部3
B内のディテクタ18B(CD用と共用される場合はそ
のディテクタ)からの反射光情報に基づいてRFアンプ
4で得られる信号(PI信号、フォーカスエラー信号F
E、トラッキングエラー信号TE)のいずれかが判別信
号生成部20に供給される。判別信号生成部20では、
入力された信号に基づいて所定の検出動作を行うこと
で、図2に示したディスクのうち、実際に装填されてい
るディスクの種別に対応するパターンの検出信号を出力
する。システムコントローラ11では、この検出信号に
基づいて、ディスク1の種別判別を実行する。なお、こ
こでのディスク種別判別のための詳細については、省略
するが、一例として、さきに本出願により出願された特
願平11−247346に記載される技術を適用するこ
とができる。
【0060】システムコントローラ11は全体を制御す
る部位としてマイクロコンピュータにより形成される。
システムコントローラ11は内部ROM11に保持する
動作プログラムやユーザーの操作に応じて再生動作のた
めの所要の制御を行うことになる。例えば操作部12と
しての各種の操作キーの操作に応じて各種サーボ用のコ
マンドをサーボ回路5に転送したり、メモリコントロー
ラ8に対してバッファメモリ9の制御の指令を与えるこ
と、エラー訂正・デコーダー回路7でのスピンドルサー
ボ制御やデコーダ制御を行うことなどで必要な再生動作
を実行させる。また、再生等の動作に応じて表示部13
の表示制御を行う。例えば演奏経過時間や再生している
プログラムのタイトル等の文字情報の表示を表示部13
に表示するように制御を行なう。また、システムコント
ローラ11が処理を実行する過程において必要とされる
各種情報はRAM11aに書き込まれて保持される。
【0061】また、本実施の形態においては、IEEE
1394インターフェイス部14を備えることで、IE
EE1394バス116を介して接続された機器と相互
通信を行うことが可能とされる。これにより、例えば図
6に示したシステムの場合を例に挙げれば、例えばパー
ソナルコンピュータ200により、ディスクプレーヤ0
をリモート制御することが可能となる。つまり、パーソ
ナルコンピュータ200から或る操作を指示するコマン
ドが送信されてくると、ディスクプレーヤ0のシステム
コントローラ11はこのコマンドをIEEE1394イ
ンターフェイス部14を介して受信する。そして、受信
したコマンドの内容に応じて、内部の所要の機能回路部
に対する制御を実行する。これにより、例えばディスク
再生を始めとする各種コントロールを、リモート制御に
よって行うことができる。
【0062】また、例えば光ディスク1にて再生された
デジタルオーディオデータをIEEE1394バス11
6を介して送信出力することも可能とされる。例えば、
システムコントローラ11は、バッファメモリ9に蓄積
されていデジタルオーディオデータを所定タイミングで
読み出して、IEEE1394インターフェイス部14
に伝送する。IEEE1394インターフェイス部14
では、伝送されてきたデジタルオーディオデータを、例
えばパケット化などのIEEE1394デジタルインタ
ーフェイスのフォーマットに従った形式に変換し、IE
EE1394バス116を介して送信出力する。
【0063】3−3.パーソナルコンピュータ 続いて、パーソナルコンピュータ200の内部構成につ
いて図9を参照して説明する。この図に示すパーソナル
コンピュータ200は、外部とデータの授受を行うため
のインターフェイスとしてIEEE1394インターフ
ェイス209を備えている。IEEE1394インター
フェイス209は、外部データバスとしてのIEEE1
394バス116と接続されることで外部機器と相互通
信が可能とされる。IEEE1394インターフェイス
209は、IEEE1394バス116を介して受信し
たパケットを復調し、復調したパケットに含まれるデー
タを抽出し、この抽出データを内部データ通信に適合す
るデータフォーマットにより変換を行って、内部バス2
10を介してCPU201に出力する。また、CPU2
01の制御によって出力されたデータを入力し、パケッ
ト化等のIEEE1394フォーマットに従った変調処
理を施して、IEEE1394バス116を介して外部
に送信出力する。
【0064】CPU201は、例えばROM202に保
持されているプログラムに従って各種の処理を実行す
る。本実施の形態では、IEEE1394の規格に従っ
て各種データの送受信を可能とするために、上記ROM
202に対してIEEE1394インターフェイス20
9を制御するためのプログラムも格納されることにな
る。つまり、パーソナルコンピュータ113において
は、IEEE1394によるデータ送受信に可能なセッ
ト(ハードウェア及びソフトウェア)が備えられるもの
である。また、RAM203にはCPU201が各種処
理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保
持される。
【0065】入出カインターフェイス204は、キーボ
ード205とマウス206が接続されており、これらか
ら供給された操作信号をCPU201に出カするように
されている。また、入出カインターフェイス204に
は、記憶媒体としてハードディスクを備えたハードディ
スクドライブ207が接続されている。CPU201
は、入出カインターフェイス204を介して、ハードデ
ィスクドライブ207のハードディスクに対してデータ
やプログラム等の記録又は読み出しを行うことができる
ようにされている。この場合、入出カインターフェイス
204には、さらに、画像表示のためのディスプレイモ
ニタ208が接続されている。内部バス210は、例え
ば、PCI(Peripheral Component Interconnect)又は
ローカルバス等により構成され、内部における各機能回
路部間を相互に接続している。
【0066】なお、前述したディスクプレーヤ0として
も、IEEE1394インターフェイス機能について
は、上記したパーソナルコンピュータ113と基本的に
は同様の構成を採る。システムコントローラ11内に備
えられるとされるROM11bに対して、システムコン
トローラ111によるIEEE1394インターフェイ
ス110の制御を可能とするためのプログラムが搭載さ
れる。
【0067】4.IEEE1394データインターフェ
イス 4−1.概要 続いて、本実施の形態において採用されるIEEE13
94データインターフェイスについて説明する。
【0068】IEEE1394は、シリアルデータ通信
の規格の1つとされる。このIEEE1394によるデ
ータ伝送方式としては、周期的に通信を行うIsoch
ronous通信方式と、この周期と関係なく非同期で
通信するAsynchronous通信方式が存在す
る。一般に、Isochronous通信方式はデータ
の送受信に用いられ、Asynchronous通信方
式は各種制御コマンドの送受信に用いられる。そして、
1本のケーブルを使用して、これら2種類の通信方式に
よって送受信を行うことが出来るようにされている。ま
た、このようなIsochronous通信方式とAs
ynchronous通信方式の使い分け方として、或
るメディアに、AVデータ(オーディオデータ、ビデオ
データ等)などの時系列的なデータと、静止画やテキス
トなどの時系列性を有さないとされる補助データが記録
されているようなフォーマットを有する場合、AVデー
タをIsochronous通信により送信し、補助デ
ータはAsynchronous通信方式により送信す
るという構成を、先に本出願人が提案している。この実
施の形態においても、上記した提案の構成に従い、ディ
スクプレーヤ0にて再生されたオーディオデータに関し
ては、Isochronous通信方式により送信出力
を行うものとする。そこで以降、上記したIEEE13
94規格による本実施の形態の送信形態を前提として、
本実施の形態としての説明を行っていくこととする。
【0069】4−2.スタックモデル 図10は、本実施の形態が対応するIEEE1394の
スタックモデルを示している。IEEE1394フォー
マットにおいては、Asynchronous系(40
0)とIsochronous系(500)とに大別さ
れる。ここで、Asynchronous系(400)
とIsochronous系(500)に共通な層とし
て、最下位にPhysical Layer(301)
(物理層)が設けられ、その上位にLink Laye
r(302)(リンク層)が設けられる。Physic
al Layer(301)はハードウェア的な信号伝
送を司るためのレイヤであり、Link Layer
(302)はIEEE1394バスを例えば、機器毎に
規定された内部バスに変換するための機能を有する層と
される。
【0070】Physical Layer(30
1)、Link Layer(302)、及び次に説明
するTransaction Layer(401)
は、Event/Control/Configura
tionのラインによってSerial Bus Ma
nagement303とリンクされる。また、AV
Cable/Connector304は、AVデータ
伝送のための物理的なコネクタ、ケーブルを示してい
る。
【0071】Asynchronous系(400)に
おける上記Link Layer(302)の上位に
は、Transaction Layer(401)が
設けられる。Transaction Layer(4
01)は、IEEE1394としてのデータ伝送プロト
コルを規定する層とされ、基本的なAsynchron
ous Transactionとしては、後述するよ
うにして、WriteTransaction,Rea
d Transaction,Lock Transa
ctionが規定される。
【0072】そして、Transaction Lay
er(401)の上層に対してFCP(Functuin Contro
l Protocol)(402)が規定される。FCP(40
2)は、AV/C Command(AV/C Digital Inte
rfase Command Set)(403)として規定された制御コ
マンドを利用することで、各種AV機器に対するコマン
ド制御を実行することが出来るようになっている。
【0073】また、Transaction Laye
r(401)の上層に対しては、Connection
Management Procedures(50
5)を利用して、後述するPlug(IEEE1394
における論理的な機器接続関係)を設定するためのPl
ug Controll Registers(40
4)が規定される。
【0074】Isochronous系(500)にお
けるLink Layer(302)の上位には、CI
P Header Format(501)が規定さ
れ、このCIP Header Format(50
1)に管理される形態で、SD−DVCR Realt
ime Transmission(502),HD−
DVCR Realtime Transmissio
n(503),SDL−DVCR Realtime
Transmission(504),MPEG2−T
S Realtime Transmission(5
05),Audioand Music Realti
me Transmission(506)等の伝送プ
ロトコルが規定されている。
【0075】SD−DVCR Realtime Tr
ansmission(502),HD−DVCR R
ealtime Transmission(50
3),SDL−DVCR Realtime Tran
smission(504)は、それぞれ、デジタルV
TR(Video Tape Recorder)に対応するデータ伝送プロ
トコルである。SD−DVCR Realtime T
ransmission(502)が扱うデータは、S
D−DVCR recording format(5
08)の規定に従って得られたデータシーケンス(SD
−DVCR data sequence(507))
とされる。また、HD−DVCR Realtime
Transmission(503)が扱うデータは、
HD−DVCR recording format
(510)の規定に従って得られたデータシーケンス
(SD−DVCR datasequence(50
9))とされる。SDL−DVCR Realtime
Transmission(504)が扱うデータ
は、SDL−DVCR recording form
at(512)の規定に従って得られるデータシーケン
ス(SD−DVCR data sequence(5
11))となる。
【0076】MPEG2−TS Realtime T
ransmission(505)は、例えばデジタル
衛星放送に対応するチューナ等に対応する伝送プロトコ
ルで、これが扱うデータは、DVB recordin
g format(514)或いはATV recor
ding format(515)の規定に従って得ら
れるデータシーケンス(MPEG2−TS data
sequence(513))とされる。
【0077】また、Audio and Music
Realtime Transmission(50
6)は、例えば本実施の形態のMDシステムを含むデジ
タルオーディオ機器全般に対応する伝送プロトコルであ
り、これが扱うデータは、Audio and Mus
ic recording format(517)の
規定に従って得られるデータシーケンス(Audio
and Music data sequence)と
される。
【0078】4−3.信号伝送形態 図11は、IEEE1394バスとして実際に用いられ
るケーブルの構造例を示している。この図においては、
コネクタ600Aと600Bがケーブル601を介して
接続されていると共に、ここでは、コネクタ600Aと
600Bのピン端子として、ピン番号1〜6の6ピンが
使用される場合を示している。コネクタ600A,60
0Bに設けられる各ピン端子については、ピン番号1は
電源(VP)、ピン番号2はグランド(VG)、ピン番
号3はTPB1、ピン番号4はTPB2、ピン番号5は
TPA1、ピン番号5はTPA2とされている。そし
て、コネクタ600A−600B間の各ピンの接続形態
は、 ピン番号1(VP)−ピン番号1(VP) ピン番号2(VG)−ピン番号2(VG) ピン番号3(TPB1)−ピン番号5(TPA1) ピン番号4(TPB2)−ピン番号6(TPA2) ピン番号5(TPA1)−ピン番号3(TPB1) ピン番号6(TPA2)−ピン番号3(TPB2) のようになっている。そして、上記ピン接続の組のう
ち、 ピン番号3(TPB1)−ピン番号5(TPA1) ピン番号4(TPB2)−ピン番号6(TPA2) の2本のツイスト線の組により、差動で信号を相互伝送
する信号線601Aを形成し、 ピン番号5(TPA1)−ピン番号3(TPB1) ピン番号6(TPA2)−ピン番号3(TPB2) の2本のツイスト線の組により、差動で信号を相互伝送
する信号線601Bを形成している。
【0079】上記2組の信号線601A及び信号線60
1Bにより伝送される信号は、図12(a)に示すデー
タ信号(Data)と、図12(b)に示すストローブ
信号(Strobe)である。図12(a)に示すデー
タ信号は、信号線601A又は信号線601Bの一方を
使用してTPB1,2から出力され、TPA1,2に入
力される。また、図12(b)に示すストローブ信号
は、データ信号と、このデータ信号に同期する伝送クロ
ックとについて所定の論理演算を行うことによって得ら
れる信号であり、実際の伝送クロックよりは低い周波数
を有する。このストローブ信号は、信号線601A又は
信号線601Bのうち、データ信号伝送に使用していな
い他方の信号線を使用して、TPA1,2から出力さ
れ、TPB1,2に入力される。
【0080】例えば、図12(a),図12(b)に示
すデータ信号及びストローブ信号が、或るIEEE13
94対応の機器に対して入力されたとすると、この機器
においては、入力されたデータ信号とストローブ信号と
について所定の論理演算を行って、図12(c)に示す
ような伝送クロック(Clock)を生成し、所要の入
力データ信号処理に利用する。IEEE1394フォー
マットでは、このようなハードウェア的データ伝送形態
を採ることで、高速な周期の伝送クロックをケーブルに
よって機器間で伝送する必要をなくし、信号伝送の信頼
性を高めるようにしている。なお、上記説明では6ピン
の仕様について説明したが、IEEE1394フォーマ
ットでは電源(VP)とグランド(VG)を省略して、
2組のツイスト線である信号線601A及び信号線60
1Bのみからなる4ピンの仕様も存在する。例えば本実
施の形態のディスクプレーヤ0の実際として、上記4ピ
ン仕様のケーブルを用いれば、ユーザにとってより簡易
なシステムを提供することができる。
【0081】4−4.機器間のバス接続 図13は、IEEE1394バスによる機器間接続の形
態例を模式的に示している。この図では、機器A,B,
C,D,Eの5台の機器(Node)がIEEE139
4バス(即ちケーブルである)によって相互通信可能に
接続されている場合が示されている。IEEE1394
インターフェイスでは、機器A,B,CのようにしてI
EEE1394バスにより直列的に接続するいわゆる
「ディージチェーン接続」が可能とされる。また、図1
3の場合であれば、機器Aと、機器B,D,E間の接続
形態に示すように、或る機器と複数機器とが並列的に接
続されるいわゆる「ブランチ接続」も可能とされる。シ
ステム全体としては、このブランチ接続と上記ディージ
チェーン接続とを併用して最大63台の機器(Nod
e)を接続可能とされる。但し、ディージチェーン接続
によっては、最大で16台(16ポップ)までの接続が
可能とされている。また、SCSIで必要とされるター
ミネータはIEEE1394インターフェイスでは不要
である。そしてIEEE1394インターフェイスで
は、上記のようにしてディージチェーン接続又はブラン
チ接続により接続された機器間で相互通信を行うことが
可能とされている。つまり、図13の場合であれば、機
器A,B,C,D,E間の任意の複数機器間での相互通
信が可能とされる。
【0082】また、IEEE1394バスにより複数の
機器接続を行ったシステム(以降はIEEE1394シ
ステムともいう)内では、機器ごとに割与えられるNo
deIDを設定する処理が実際には行われる。この処理
を、図14により模式的に示す。ここで、図14(a)
に示す接続形態によるIEEE1394システムにおい
て、ケーブルの抜き差し、システムにおける或る機器の
電源のオン/オフ、PHY(Physical Layer Protocol)
での自発発生処理等が有ったとすると、IEEE139
4システム内においてはバスリセットが発生する。これ
により、各機器A,B,C,D,E間においてIEEE
1394バスを介して全ての機器にバスリセット通知を
行う処理が実行される。
【0083】このバスリセット通知の結果、図14
(b)に示すようにして、通信(Child−Notify)を行
うことで隣接する機器端子間で親子関係が定義される。
つまり、IEEE1394システム内における機器間の
Tree構造を構築する。そして、このTree構造の
構築結果に従って、ルートとしての機器が定義される。
ルートとは、全ての端子が子(Ch;Child)として定義
された機器であり、図14(b)の場合であれば、機器
Bがルートとして定義されていることになる。逆に言え
ば、例えばこのルートとしての機器Bと接続される機器
Aの端子は親親(P;Parent)として定義されているもの
である。
【0084】上記のようにしてIEEE1394システ
ム内のTree構造及びルートが定義されると、続いて
は、図14(c)に示すようにして、各機器から、自己
のNode−IDの宣言としてSelf−IDパケット
が出力される。そしてルートがこのNode−IDに対
して順次承認(grant)を行っていくことにより、IE
EE1394システム内における各機器のアドレス、つ
まりNode−IDが決定される。
【0085】4−5.パケット IEEE1394フォーマットでは、図15に示すよう
にしてIsochronous cycle(nomi
nal cycle)の周期を繰り返すことによって送
信を行う。この場合、1Isochronous cy
cleは、125μsecとされ、帯域としては100
MHzに相当する。なお、Isochronous c
ycleの周期としては125μsec以外とされても
良いことが規定されている。そして、このIsochr
onous cycleごとに、データをパケット化し
て送信する。
【0086】この図に示すように、Isochrono
us cycleの先頭には、1Isochronou
s cycleの開始を示すCycle Start
Packetが配置される。このCycle Star
t Packetは、ここでの詳しい説明は省略する
が、Cycle Masterとして定義されたIEE
E1394システム内の特定の1機器によってその発生
タイミングが指示される。Cycle Start P
acketに続いては、IsochronousPac
ketが優先的に配置される。Isochronous
Packetは、図のように、チャンネルごとにパケ
ット化されたうえで時分割的に配列されて転送される
(Isochronous subactions)。
また、Isochronous subactions
内においてパケット毎の区切りには、Isochron
ous gapといわれる休止区間(例えば0.05μ
sec)が設けられる。このように、IEEE1394
システムでは、1つの伝送線路によってIsochro
nousデータをマルチチャンネルで送受信することが
可能とされている。
【0087】ここで、例えば或るメディアに対応したフ
ォーマットのAVデータをIsochronous方式
により送信することを考えた場合、このAVデータの1
倍速の転送レートが1.4Mbpsであるとすれば、1
25μsecである1Isochronous cyc
le周期ごとに、少なくともほぼ20数MバイトのAV
データをIsochronous Packetとして
伝送すれば、時系列的な連続性(リアルタイム性)が確
保されることになる。例えば、或る機器が上記したよう
なAVデータを送信する際には、ここでの詳しい説明は
省略するが、IEEE1394システム内のIRM(Iso
chronous Resource Manager)に対して、AVデータのリ
アルタイム送信が確保できるだけの、Isochron
ous パケットのサイズを要求する。IRMでは、現
在のデータ伝送状況を監視して許可/不許可を与え、許
可が与えられれば、指定されたチャンネルによって、A
VデータをIsochronous Packetにパ
ケット化して送信することが出来る。これがIEEE1
394インターフェイスにおける帯域予約といわれるも
のである。
【0088】Isochronous cycleの帯
域内においてIsochronous subacti
onsが使用していない残る帯域を用いて、Async
hronous subactions、即ちAsyn
chronousのパケット送信が行われる。図15で
は、Packet A,Packet Bの2つのAs
ynchronous Packetが送信されている
例が示されている。Asynchronous Pac
ketの後には、ack gap(0.05μsec)
の休止期間を挟んで、ACK(Acknowledge)といわれる
信号が付随する。ACKは、後述するようにして、As
ynchronous Transactionの過程
において、何らかのAsynchronousデータの
受信が有ったことを送信側(Controller)に
知らせるためにハードウェア的に受信側(Targe
t)から出力される信号である。また、Asynchr
onous Packet及びこれに続くACKからな
るデータ伝送単位の前後には、10μsec程度のsu
baction gapといわれる休止期間が設けられ
る。
【0089】4−6.トランザクションルール 図16(a)の処理遷移図には、Asynchrono
us通信における基本的な通信規則(トランザクション
ルール)が示されている。このトランザクションルール
は、FCPによって規定される。図16(a)に示すよ
うに、先ずステップS11により、Requester
(送信側)は、Responder(受信側)に対して
Requestを送信する。Responderでは、
このRequestを受信する(ステップS12)と、
先ずAcknowledgeをRequesterに返
送する(ステップS13)。送信側では、Acknow
ledgeを受信することで、Requestが受信側
にて受信されたことを認知する(ステップS14)。こ
の後、Responderは先のステップS12にて受
信したRequestに対する応答として、Respo
nseをRequesterに送信する(ステップS1
5)。Requesterでは、Responseを受
信し(ステップS16)、これに応答してRespon
derに対してAcknowledgeを送信する(ス
テップS17)。ResponderではAcknow
ledgeを受信することで、Responseが送信
側にて受信されたことを認知する。
【0090】上記図16(a)により送信されるReq
uest Transactionとしては、図16
(b)の左側に示すように、Write Reques
t、Read Request、Lock Reque
stの3種類に大別して定義されている。Write
Requestは、データ書き込みを要求するコマンド
であり、Read Requestはデータの読み出し
を要求するコマンドである。Lock Request
はここでは詳しい説明は省略するが、swap com
pare、マスクなどのためのコマンドである。
【0091】また、Write Requestは、後
に図示して説明するAsynchronous Pac
ket(AV/C Command Packet)に
格納するコマンド(operand)のデータサイズに
応じてさらに3種類が定義される。Write Req
uest(data quadlet)は、Async
hronous Packetのヘッダサイズのみによ
りコマンドを送信する。Write Request
(data block:data length=4
byte)、Write Request(data
block:data length≠4byte)
は、Asynchronous Packetとしてヘ
ッダに対してdata blockを付加してコマンド
送信を行うもので、両者は、data blockに格
納されるoperandのデータサイズが4バイトであ
るかそれ以上であるのかが異なる。
【0092】Read Requestも同様にして、
Asynchronous Packetに格納するo
perandのデータサイズに応じて、Read Re
quest(data quadlet)、Read
Request(datablock:data le
ngth=4byte)、Read Request
(data block:data length≠4
byte)の3種類が定義されている。
【0093】また、Response Transac
tionとしては、図16(b)の右側に示されてい
る。上述した3種のWrite Requestに対し
ては、Write Response或いはNo Re
sponseが定義される。また、Read Requ
est(data quadlet)に対してはRea
d Response(data quadlet)が
定義され、ReadRequest(data blo
ck:data length=4byte)、又はR
ead Request(data block:da
ta length≠4byte)に対しては、Rea
d Response(datablock)が定義さ
れる。
【0094】Lock Requestに対しては、L
ock Responseが定義される。
【0095】4−7.アドレッシング 図17は、IEEE1394バスのアドレッシングの構
造を示している。図17(a)に示すように、IEEE
1394フォーマットでは、バスアドレスのレジスタ
(アドレス空間)として64ビットが用意される。この
レジスタの上位10ビットの領域は、IEEE1394
バスを識別するためのバスIDを示し、図17(b)に
示すようにしてバスIDとしてbus#0〜#1022
の計1023のバスIDを設定可能としている。bus
#1023はlocal busとして定義されてい
る。
【0096】図17(a)においてバスアドレスに続く
6ビットの領域は、上記バスIDにより示されるIEE
E1394バスごとに接続されている機器のNode
IDを示す。Node IDは、図17(c)に示すよ
うにして、Node #0〜#62までの63のNod
e IDを識別可能としている。上記バスID及びNo
de IDを示す計16ビットの領域は、後述するAV
/C Command Packetのヘッダにおける
destinationIDに相当するもので、このバ
スID及びNode IDによって、或るバスに接続さ
れた機器がIEEE1394システム上で特定される。
【0097】図17(a)においてNode IDに続
く20ビットの領域は、register space
であり、このregister spaceに続く28
ビットの領域は、register addresであ
る。register spaceの値は[F FF
FFh]とされて、図17(d)に示すregiste
rを示し、このregisterの内容は、図17
(e)に示すようにして定義される。register
addresは、図17(e)に示すレジスタのアド
レスを指定している。
【0098】簡単に説明すると、図17(e)のレジス
タにおいて、例えばアドレス512[0 00 02
00h]から始まるSerial Bus−depan
dent Registersを参照することで、Is
ochronous cycleのサイクルタイムや、
空きチャンネルの情報が得られる。また、アドレス10
24[0 00 04 00h]から始まるConfi
guration ROMの内容を参照すれば、Nod
eの機種から、その機種に付されているNode Un
ique IDなども識別することができる。
【0099】4−8.CIP 図18は、CIP(Common Isochronos Packet)の構造を
示している。つまり、図15に示したIsochron
ous Packetのデータ構造である。前に述べた
ように、一般にはリアルタイム性が要求されるAVデー
タは、IEEE1394通信においては、Isochr
onous通信によりデータの送受信が行われる。つま
り、リアルタイム性が維持されるだけのデータ量をこの
Isochronous Packetに格納して、1
Isochronous cycle毎に順次送信する
ものである。
【0100】CIPの先頭32ビット(1quadle
t)は、1394パケットヘッダとされている。139
4パケットヘッダにおいて上位から順に16ビットの領
域は、data_Length、続く2ビットの領域は
tag、続く6ビットの領域はchannel、続く4
ビットはtcode、続く4ビットは、syとされてい
る。そして、1394パケットヘッダに続く1quad
letの領域はheader_CRCが格納される。
【0101】header_CRCに続く2quadl
etの領域がCIPヘッダとなる。CIPヘッダの上位
quadletの上位2バイトには、それぞれ‘0’
‘0’が格納され、続く6ビットの領域はSID(送信
ノード番号)を示す。SIDに続く8ビットの領域はD
BS(データブロックサイズ)であり、データブロック
のサイズ(パケット化の単位データ量)が示される。続
いては、FN(2ビット)、QPC(3ビット)の領域
が設定されており、FNにはパケット化する際に分割し
た数が示され、QPCには分割するために追加したqu
adlet数が示される。SPH(1ビット)にはソー
スパケットのヘッダのフラグが示され、DBCにはパケ
ットの欠落を検出するカウンタの値が格納される。
【0102】CIPヘッダの下位quadletの上位
2バイトにはそれぞれ‘0’‘0’が格納される。そし
て、これに続いてFMT(6ビット)、FDF(24ビ
ット)の領域が設けられる。FMTには信号フォーマッ
ト(伝送フォーマット)が示され、ここに示される値に
よって、当該CIPに格納されるデータ種類(データフ
ォーマット)が識別可能となる。具体的には、MPEG
ストリームデータ、Audioストリームデータ、デジ
タルビデオカメラ(DV)ストリームデータ等の識別が
可能になる。このFMTにより示されるデータフォーマ
ットは、例えば図10に示した、CIP Header
Format(401)に管理される、SD−DVC
R Realtime Transmission(5
02),HD−DVCR Realtime Tran
smission(503),SDL−DVCR Re
altime Transmission(504),
MPEG2−TS Realtime Transmi
ssion(505),Audio and Musi
c Realtime Transmission(5
06)等の伝送プロトコルに対応する。FDFは、フォ
ーマット依存フィールドであり、上記FMTにより分類
されたデータフォーマットについて更に細分化した分類
を示す領域とされる。オーディオに関するデータで有れ
ば、例えばリニアオーディオデータであるのか、MID
Iデータであるのかといった識別が可能になる。例えば
本実施の形態のディスクプレーヤにより再生可能なCD
−DAデータであれば、先ずFMTによりAudioス
トリームデータの範疇にあるデータであることが示さ
れ、FDFに規定に従った特定の値が格納されること
で、そのAudioストリームデータはCD−DAデー
タであることが示される。
【0103】ここで、例えばFMTによりMPEGであ
ることが示されている場合、FDFにはTSF(タイム
シフトフラグ)といわれる同期制御情報が格納される。
また、FMTによりDVCR(デジタルビデオカメラ)
であることが示されている場合、FDFは、図18の下
に示すように定義される。ここでは、上位から順に、5
0/60(1ビット)により1秒間のフィールド数を規
定し、STYPE(5ビット)によりビデオのフォーマ
ットがSDとHDの何れとされてるのかが示され、SY
Tによりフレーム同期用のタイムスタンプが示される。
【0104】上記CIPヘッダに続けては、FMT,F
DFによって示されるデータが、n個のデータブロック
のシーケンスによって格納される。FMT,FDFによ
りCD−DAデータであることが示される場合には、こ
のデータブロックとしての領域にCD−DAデータが格
納される。そして、データブロックに続けては、最後に
data_CRCが配置される。
【0105】4−9.コネクションマネージメント IEEE1394フォーマットにおいては、「プラグ」
といわれる論理的接続概念によって、IEEE1394
バスによって接続された機器間の接続関係が規定され
る。図19は、プラグにより規定された接続関係例を示
しており、この場合には、IEEE1394バスを介し
て、VTR1、VTR2、セットトップボックス(ST
B;デジタル衛星放送チューナ)、モニタ装置(Mon
itor)、及びデジタルスチルカメラ(Camer
a)が接続されているシステム形態が示されている。
【0106】ここで、IEEE1394のプラグによる
接続形態としては、point to point−c
onnectionと、broadcast conn
ectionとの2つの形態が存在する。point
to point−connectionは、送信機器
と受信機器との関係が特定され、かつ、特定のチャンネ
ルを使用して送信機器と受信機器との間でデータ伝送が
行われる接続形態である。これに対して、broadc
ast connectionは、送信機器において
は、特に受信機器及び使用チャンネルを特定せずに送信
を行うものである。受信機側では、特に送信機器を識別
することなく受信を行い、必要が有れば、送信されたデ
ータの内容に応じた所要の処理を行う。図19の場合で
あれば、point to point−connec
tionとして、STBが送信、VTR1が受信とされ
てチャンネル#1を使用してデータの伝送が行われるよ
うに設定されている状態と、デジタルスチルカメラが送
信、VTR2が受信とされてチャンネル#2を使用して
データの伝送が行われるように設定されている状態とが
示されている。また、デジタルスチルカメラからは、b
roadcast connectionによってもデ
ータ送信を行うように設定されている状態が示されてお
り、ここでは、このbroadcast connec
tionによって送信したデータを、モニタ装置が受信
して所要の応答処理を行う場合が示される。
【0107】上記のような接続形態(プラグ)は、各機
器におけるアドレス空間に設けられるPCR(Plug Cont
orol Register)によって確立される。図20(a)は、
oPCR[n](出力用プラグコントロールレジスタ)
の構造を示し、図20(b)は、iPCR[n](入力
用プラグコントロールレジスタ)の構造を示している。
これらoPCR[n]、iPCR[n]のサイズは共に
32ビットとされている。図20(a)のoPCRにお
いては、例えば上位1ビットのon−lineに対して
‘1’が格納されていると、broadcast co
nnectionによる送信であることが示され、
‘0’が格納されていると、上位11ビット目から6ビ
ットの領域のchannel numberで示される
チャンネルにより、point to point c
onnectionで送信することが示される。また、
図20(b)のiPCRにおいても、例えば上位1ビッ
トのon−lineに対して‘1’が格納されていれ
ば、broadcast connectionによる
受信であることが示され、‘0’が格納されていると、
上位11ビット目から6ビットの領域のchannel
numberで示されるチャンネルにより送信された
データをpoint to point connec
tionで送信することが示される。
【0108】4−10.FCPにおけるコマンド及びレ
スポンス 本実施の形態のIEEE1394フォーマットでは、各
種コマンドは、Asynchronous通信によりデ
ータの送受信が行われる。ここでは、FCPにより規定
されるトランザクションについて説明する。
【0109】FCPとしては、Asynchronou
s通信において規定されるWrite Transac
tion(図16参照)を使用する。FCPをサポート
する機器は、Command/Responceレジス
タを備え、次に図21により説明するようにしてCom
mand/Responceレジスタに対してMess
ageを書き込むことでトランザクションを実現する。
【0110】図21の処理遷移図においては、先ずCO
MMAND送信のための処理として、ステップS21と
して示すように、ControllerがTransa
ction Requestを発生して、Write
Request PacketをTargetに対して
送信する処理を実行する。Targetでは、ステップ
S22として、このWrite Request Pa
cketを受信して、Command/Responc
eレジスタに対してデータの書き込みを行う。また、こ
の際、TargetからはControllerに対し
てAcknowledgを送信し、Controlle
rでは、このAcknowledgを受信する(S23
→S24)。ここまでの一連の処理が、COMMAND
の送信に対応する処理となる。
【0111】続いては、COMMANDに応答した、R
ESPONCEのための処理として、Targetから
Write Request Packetが送信され
る(S25)。Controllerではこれを受信し
て、Command/Responceレジスタに対し
てデータの書き込みを行う(S26)。また、Cont
rollerでは、Write Request Pa
cketの受信に応じて、Targetに対してAck
nowledgを送信する(S27)。Targetで
は、このAcknowledgを受信することで、Wr
ite Request PacketがContro
llerにて受信されたことを知る(S28)。つま
り、ControllerからTarget対するCO
MMAND伝送処理と、これに応答したTargetか
らControllerに対するRESPONCE伝送
処理が、FCPによるデータ伝送(Transacti
on)の基本となる。
【0112】4−11.AV/Cコマンドパケット 図10により説明したように、Asynchronou
s通信において、FCPは、AV/Cコマンドを用いて
各種AV機器に対する通信を行うことができるようにさ
れている。Asynchronous通信では、Wri
te,Read,Lockの3種のトランザクションが
規定されているのは、図16にて説明した通りであり、
実際には各トランザクションに応じたWrite Re
quest/Responce Packet,Rea
d Request/Responce Packe
t,Lock Request/Responce P
acketが用いられる。そして、FCPでは、上述し
たようにWrite Transactionを使用す
るものである。そこで図22に、Write Requ
est Packet(AsynchronousPacket(Write Re
quest for Data Block))のフォーマットを示す。本実
施の形態では、このWrite Request Pa
cketが即ち、AV/Cコマンドパケットとして使用
される。
【0113】このWrite Request Pac
ketにおける上位5quadlet(第1〜第5qu
adlet)は、packet headerとされ
る。packet headerの第1quadlet
における上位16ビットの領域はdestinatio
n_IDで、データの転送先(宛先)のNodeIDを
示す。続く6ビットの領域はtl(transact label)であ
り、パケット番号を示す。続く2ビットはrt(retry c
ode)であり、当該パケットが初めて伝送されたパケット
であるか、再送されたパケット示す。続く4ビットの領
域はtcode(transaction code)は、指令コードを示
している。そして、続く4ビットの領域はpri(prior
ity)であり、パケットの優先順位を示す。
【0114】第2quadletにおける上位16ビッ
トの領域はsource_IDであり、データの転送元
のNode_ID が示される。また、第2quadl
etにおける下位16ビットと第3quadlet全体
の計48ビットはdestination_offse
tとされ、COMMANDレジスタ(FCP_COMM
AND register)とRESPONCEレジス
タ(FCP_RESPONCE register)の
アドレスが示されれる。上記destination_
ID及びdestination_offsetが、I
EEE1394フォーマットにおいて規定される64ビ
ットのアドレス空間に相当する。
【0115】第4quadletの上位16ビットの領
域は、data_lengthとされ、後述するdat
afield(図22において太線により囲まれる領
域)のデータサイズが示される。続く下位16ビットの
領域は、extended_tcodeの領域とされ、
tcodeを拡張する場合に使用される領域である。
【0116】第5quadletとしての32ビットの
領域は、header_CRCであり、Packet
headerのチェックサムを行うCRC計算値が格納
される。
【0117】Packet headerに続く第6q
uadletからdata blockが配置され、こ
のdata block内の先頭に対してdatafi
eldが形成される。datafieldとして先頭と
なる第6quadletの上位4バイトには、CTS(C
ommand and Transaction Set)が記述される。これは、
当該Write Request Packetのコマ
ンドセットのIDを示すもので、例えば、このCTSの
値について、図のように[0000]と設定すれば、d
atafieldに記述されている内容がAV/Cコマ
ンドであると定義されることになる。つまり、このWr
ite Request Packetは、AV/Cコ
マンドパケットであることが示されるものである。従っ
て、本実施の形態においては、FCPがAV/Cコマン
ドを使用するため、このCTSには[0000]が記述
されることになる。
【0118】CTSに続く4ビットの領域は、ctyp
e(Command type;コマンドの機能分類)、又はコマンド
に応じた処理結果(レスポンス)を示すresponse
が記述される。
【0119】図23に、上記ctype及びrespo
nseの定義内容を示す。ctype(Comman
d)としては、[0000]〜[0111]を使用でき
るものとしており、[0000]はCONTROL、
[0001]はSTATUS、[0010]はINQU
IRY、[0011]はNOTIFYとして定義され、
[0100]〜0111は、現状、未定義(reser
ved)とされている。CONTROLは機能を外部か
ら制御するコマンドであり、STATUSは外部から状
態を間い合わせるコマンド、INQUIRYは、制御コ
マンドのサポートの有無を外部から問い合わせるコマン
ド、NOTIFYは状態の変化を外部に知らせることを
要求するコマンドである。また、responseとし
ては、[1000]〜[1111]を使用するものとし
ており、[1000]はNOT IMPLEMENTE
D、[1001]はACCEPTED、[1010]は
REJECTED、[1011]はINTRANSIT
ION、[1100]はIMPLEMENTED/ST
ABLE、[1101]はCHANGED、[111
0]はreserved、[1111]はINTERI
Mとしてそれぞれ定義されている。これらのrespo
nseは、コマンドの種類に応じて使い分けられる。例
えば、CONTOROLのコマンドに対応するresp
onseとしては、NOTIMPLEMENTED、A
CCEPTED、REJECTED、或いはINTER
IMの4つのうちの何れかがResponder側の状
況等に応じて使い分けられる。
【0120】図22において、ctype/respo
nseに続く5ビットの領域には、subunit−t
ypeが格納される。は、subunit−type
は、COMMMANDの宛先またはRESPONCEの
送信元のsubunitが何であるのか(機器)を示
す。IEEE1394フォーマットでは、機器そのもの
をunitと称し、そのunit(機器)内において備
えられる機能的機器単位の種類をsubunitと称す
る。例えば一般のVTRを例に採れば、VTRとしての
unitは、地上波や衛星放送を受信するチューナと、
ビデオカセットレコーダ/プレーヤとの、2つのsub
unitを備える。subunit−typeとして
は、例えば図24(a)に示すように定義されている。
つまり、[00000]はMonitor、[0000
1]〜[00010]はreserved、[0001
1]はDisc recorder/player、
[00100]はVCR、[00101]はTune
r、[00111]はCamera、[01000]〜
[11110]はreserved、[11111]
は、subunitが存在しない場合に用いられるun
itとして定義されている。
【0121】図22において、上記subunit−t
ypeに続く3ビットには、同―種類のsubunit
が複数存在する場合に、各subunitを特定するた
めのid(Node_ID)が格納される。
【0122】上記id(Node_ID)に続く8ビッ
トの領域には、opcodeが格納され、続く8ビット
の領域には、operandが格納される。opcod
eとは、オぺレーションコード(Operation Code)のこと
であって、operandには、opcodeが必要と
する情報(パラメータ)が格納される。これらopco
deはsubunitごとに定義され、subunit
ごとに固有のopcodeのリストのテーブルを有す
る。例えば、subunitがVCRであれば、opc
odeとしては、例えば図24(b)に示すようにし
て、PLAY(再生),RECORD(記録)などをは
じめとする各種コマンドが定義されている。opera
ndは、opcode毎に定義される。
【0123】図22におけるdatafieldとして
は、上記第6quadletの32ビットが必須とされ
るが、必要が有れば、これに続けて、operandを
追加することが出来る(Additional ope
rands)。datafieldに続けては、dat
a_CRCが配置される。なお、必要が有れば、dat
a_CRCの前にpaddingを配置することが可能
である。
【0124】4−12.プラグ ここで、IEEE1394フォーマットにおけるプラグ
について概略的に説明する。ここでいうプラグとは、先
に図20によっても説明したように、IEEE1394
フォーマットにおける機器間の論理的接続関係をいうも
のである。
【0125】図25に示すように、Asynchron
ous通信において有効とされるコマンド等のデータ
(request)は、producerからcons
umerに対して伝送される。ここでいうproduc
er及びconsumerは、それぞれIEEE139
4インターフェイス上で送信機器、受信機器として機能
する機器をいうものである。そして、consumer
においては、図に斜線で示すように、producer
によりデータ書き込みが行われるセグメントバッファ
(Segment Buffer)を備える。また、IEEE1394
システムにおいて、特定の機器をproducer、c
onsumerとして規定するための情報(Connection
Management Information)は、図に網線で示すプラグ
アドレス内の所定位置に格納されている。セグメントバ
ッファは、プラグアドレスに続いて配置される。con
sumerのセグメントバッファに対して書き込み可能
なアドレス範囲(データ量)は、後述するようにしてc
onsumer側で管理するlimitCount r
egisterによって規定される。
【0126】図26は、Asynchronous通信
におけるプラグのアドレス空間の構造を示している。6
4ビットから成るプラグのアドレス空間は、図26
(a)に示すようにして、2の16乗(64K)のNo
deに分割される。そして、プラグは、図26(b)に
示すようにして、各Nodeのアドレス空間内に在るよ
うにされる。そして、各プラグは、図26(c)に示す
ように、網線の領域により示すレジスタ(regist
er)と、斜線の領域により示すセグメントバッファ(S
egment Buffer)とを含んで形成される。レジスタには、
次に説明するようにして、送信側(producer)
と受信側(consumer)との間におけるデータの
授受管理に必要な情報(例えば、送信データサイズ及び
受信可能データサイズ)が格納される。セグメントバッ
ファは、producerからconsumerに対し
て送信されたデータが書き込まれるべき領域であり、例
えば最小で64バイトであることが規定されている。
【0127】図27(a)にはプラグアドレスが示され
ている。つまり、上記図26(c)と同一内容が示され
ている。この図に示すように、レジスタはプラグアドレ
スの先頭に対して配置され、これに続けてセグメントバ
ッファが配置される。そして、レジスタ内の構造として
は、図27(b)に示すようにして、先頭に対して、例
えば32ビットのproducer Count re
gisterが配置され、続けて、各32ビットのli
mit Count register[1]〜[1
4]が配置される。つまり、1つのproducer
Count registerと14のlimit C
ount registerが設けられる。なお、ここ
では、limit Count register[1
4]の後ろに未使用(unused)の領域が設けられ
ている。
【0128】上記図27(a)(b)に示すプラグ構造
は、図27(c)に示すようにして、オフセットアドレ
ス(Address Offset)によって指定される。つまり、オフ
セットアドレス0は、consumer port(p
roducer Count register)を指
定し、オフセットアドレス4,8,12・・・56,6
0は、それぞれproducer port[1]〜
[14]を指定する。オフセットアドレス60はres
ervedとして定義されることで、未使用(unus
ed)の領域を示し、オフセットアドレス64によりセ
グメントバッファを示す。
【0129】図28には、producer側とcon
sumer側との両者のプラグ構造が示されている。A
synchronous通信のプラグ構造においては、
producerCount registerへの書
き込み、limit Count registerへ
の書き込み、及びセグメントバッファへの書き込みを後
述する送受信手順に従って行うことで、Asynchr
onous通信を実現する。これらの書き込みは、先に
説明したWrite Transactionとしての
処理である。
【0130】producer Count regi
sterは、producerによってconsume
rに対して書き込みが行われる。producerは、
自身のアドレスに在るproducer Countr
egisterにproducer側のデータ伝送に関
する情報を書き込んだ上で、このproducer C
ount registerの内容を、consume
rのproducer Count register
に対して書き込む。producer Count r
egisterは、producerがconsume
rのセグメントバッファに対して書き込むデータサイズ
として、1回の書き込み処理によって書き込むデータサ
イズの情報とされる。つまり、producerが、p
roducer Count registerの書き
込みを行うことによって、consumerのセグメン
トバッファに書き込むデータサイズを知らせる処理が行
われる。
【0131】これに対して、limit Count
registerは、consumerによってpro
ducerに対して書き込みが行われる。consum
er側では、自身のlimit Count regi
ster[1]〜[14]のうち、producerに
対応して指定された1つのlimit Count r
egister[n]に対して、自身のセグメントバッ
ファの容量(サイズ)を書き込み、このlimit C
ount register[n]の内容を、limi
t Count register[n]に対して書き
込む。
【0132】producer側では、上記のようにし
てlimit Count register[n]に
書き込まれた内容に応じて、1回あたりの書き込みデー
タ量を決定して、例えば自身のセグメントバッファに対
して書き込みを行う。そして、このセグメントバッファ
に書き込んだ内容を、consumerに対して書き込
むようにされる。このセグメントバッファへの書き込み
が、Asynchronous通信におけるデータ送信
に相当する。
【0133】4−13.Asynchronous Connection送信
手順 続いて、上記図28により説明したプラグ(produ
cer−consumer)間の構造を前提として、図
29の処理遷移図により、Asynchronous
connectionの基本的な送受信手順について説
明する。図29に示す送受信処理の手順は、Async
hronous通信として、FCPによって規定された
環境のもとで、AV/Cコマンド(Write Req
uest Packet)を使用して行われる。なお、
Asynchronous connectionの実
際においては、コマンド送信に応じて、図21に示した
ように、Acknowledgの送受信が実行されるの
であるが、図29においてはAcknowledgにつ
いての送受信処理の図示は省略している。
【0134】また、IEEE1394インターフェイス
では、プラグ(機器)間の接続関係として、上記したp
roducer−consumerの関係の他に、co
ntroller−targetとして規定される関係
が存在する。IEEE1394システム上においては、
producer−consumerの関係が規定され
た機器と、controller−targetの関係
が機器とが必ずしも一致するものではない。つまり、p
roducerとして規定された機器の他に、cont
rollerの機能を有するものとして規定された機器
が存在する場合がある。但し、ここでは、produc
er−consumerとしての関係と、contro
ller−targetとしての関係が一致している場
合を例に説明する。
【0135】図29に示す送信手順としては、先ず、ス
テップS101として示すように、producerか
らconsumerに対して、Connect要求を送
信する。このConnect要求は、producer
がconsumerに対して、接続要求を行うためのコ
マンドで、producerのレジスタのアドレスをc
onsumerに対して伝える。このConnect要
求は、ステップS102の処理としてconsumer
が受信することで、consumer側では、prod
ucerのレジスタのアドレスを認識する。そして、ス
テップS103により、responceとして、co
nsumerは、producerに対してConne
ct受付を送信する。そして、ステップS104におい
て、producerがこれを受信することで、以降の
データ送受信のためのproducer−consum
er間の接続(connection)が確立される。
【0136】上記のようにしてconnectionが
確立されると、ステップS105により、consum
erは、producerに対してlimit Cou
ntregister((以降、単に「limit C
ount」と略す))の書込要求を行う。ステップS1
06によりこれを受信したproducerは、続くス
テップS107の処理によって、limit Coun
t書込受付を、consumerに対して送信する。そ
して、ステップS108の処理として、consume
rがlimit Count書込受付を受信する。この
limitCount書込要求/書込受付の一連の処理
によって、以降における、セグメントバッファへのデー
タ書き込みサイズ(セグメントバッファ容量)が決定さ
れる。
【0137】続くステップS109においては、pro
ducerからconsumerに対して、セグメント
バッファ書込要求を送信する。そして、ステップS11
0によってセグメントバッファ書込要求が受信され、こ
れに応答して、ステップS111の処理として、con
sumerからproducerに対して、セグメント
バッファ書込受付を送信する。producerは、ス
テップS112により、セグメントバッファ書込受付を
受信する。このステップS109〜S112までの処理
が実行されることで、1回のproducerのセグメ
ントバッファからconsumerのセグメントバッフ
ァに対してデータへの書き込み処理が完了する。ここ
で、上記ステップS109〜S112の処理によって書
き込まれるデータは、図15に示したAsynchro
nous Packetによる1回の送信により書き込
まれる。従って、Asynchronous Pack
etにより転送されるデータサイズが、上記limit
Countによって指定されたデータサイズよりも小
さく、かつ、1回のAsynchronous Pac
ketによる送信によっては、必要なデータ送信が完了
しない場合には、セグメントバッファの容量がフルとな
る範囲で、ステップS109〜S112の処理が繰り返
されるようになっている。
【0138】そして、上記したステップS109〜S1
12に示すセグメントバッファへの書き込み処理が完了
すると、ステップS113の処理として示すように、p
roducerからconsumerに対して、pro
ducer Count register(以降、単
にproducer Countと略す)書込要求を送
信する。そしてconsumerでは、ステップS11
4の処理として、producer Countを受信
して、自身のproducer Countregis
terに書き込みを行い、続くステップS115の処理
として、producer Count書込受付をpr
oducerに対して送信する。producerはス
テップS116により、このproducer Cou
nt書込受付を受信する。この処理によって、先のステ
ップS109〜S112の処理として、produce
rからconsumerのセグメントバッファに対して
転送したデータサイズがconsumerに対して知ら
されることになる。
【0139】続くステップS117の処理としては、上
記ステップS113〜S116に示したproduce
r Count書き込み処理に応答しての、limit
Count書き込みのための一連の処理が実行され
る。つまり、ステップS117〜S120に示すように
して、consumerからproducerへのli
mit Count書込要求の送信と、この送信に応答
してのproducerからconsumerへのli
mit Count書込受付の送信が行われる。
【0140】上記ステップS109〜S120までの処
理が、AsynchronousConnection
におけるデータ伝送処理としての1セットの手順を成
す。ここで、例えば送信すべきデータサイズが、セグメ
ントバッファ容量よりも大きく、1回のステップS10
9〜S120までの処理によっては、データの転送が完
了していないとされる場合には、このステップS109
〜S120までの処理を、データの転送が完了するまで
繰り返し実行することが出来るようになっている。
【0141】そして、データの転送が完了したら、ステ
ップS121に示すようにして、producerはc
onsumerに対して、Disconnect要求を
送信する。consumerはステップS122におい
て、このDisconnect要求を受信し、続くステ
ップS123によりDisconnect受付を送信す
る。ステップS124において、producerがD
isconnect受付を受信することで、Async
hronous Connectionによるデータ送
受信が完結する。
【0142】5.本実施の形態のSubunit Identifier D
escriptor 5−1.基本概念 これまでの説明から分かるように、本実施の形態のディ
スクプレーヤ0は、IEEE1394バスを介して例え
ばパーソナルコンピュータなどの他の機器と接続するこ
とが可能とされている。そして、このようなオーディオ
機器がIEEE1394バスを介して接続を行って、各
種機能を実現するためには、そのオーディオ機器に装填
されているメディアに記録されているデータを管理する
ための管理情報として、IEEE1394インターフェ
イス上で認識可能な形式による管理情報を構築すること
が必要であるとされている。
【0143】前述したように、例えばディスクプレーヤ
0のシステムにあっては、記録データを管理する情報と
してTOC情報(CDレイヤーにあってはCD−TO
C,HDレイヤーにあってはマスターTOC,エリアT
OC(Area TOC-1,Area TOC-2))が存在し、これがデ
ィスクに記録されているのであるが、これらTOC情報
は、あくまでもディスクプレーヤのシステム内で完結す
る情報であり、そのままIEEE1394インターフェ
イスに適合するものではない。そこで、本実施の形態の
ディスクプレーヤ0においては、ディスクに記録された
TOC情報を利用して、IEEE1394フォーマット
に適合する形式による管理情報を別途作成して保持する
ようにされる。これが、IEEE1394データインタ
ーフェイス下でのAV/Cプロトコルにて規定される
「Subunit Identifier Descriptor」といわれるもので
ある。
【0144】また、この場合には、その対象がディスク
であることから、Subunit_typeとしては、Disc recorde
r/Playerとされることになる。このDisc recorder/Pl
ayerのSubunit_typeに対応して作成されるSubunit Iden
tifier Descriptorは、「Disc Subunit Identifier Des
criptor」であるものとされている。そこで以降、本実
施の形態のディスクプレーヤ0が有するべき「Disc Sub
unitIdentifier Descriptor」について説明していくこ
ととする。
【0145】ここで先ず、図30により、Subunit Iden
tifier Descriptorの基本概念について述べておく。Sub
unit Identifier Descriptorは、そのSubunitの各種属
性の情報が格納したデータ構造とみることができる。そ
して、その構造としては階層構造を有するものとされて
いる。図30(a)に示すブロックは、Subunit Identi
fier Descriptorにおける最も上の階層として見える構
造を示している。つまり、階層構造において定義される
ルート(root)に対応する。Subunit Identifier Descrip
torは、1以上のオブジェクトにより形成されるが、そ
のオブジェクトとして、例えばここでは、List0〜List
n-1として示される、List_IDが格納される。このList0
〜List n-1のList_IDの各々によって、更にそのディレ
クトリ下にあるオブジェクトであるListの情報が指定さ
れる。つまり、List0のList_IDによっては、図30
(b)に示すList0のオブジェクトが指定され、List n-
1のList_IDによっては、図30(c)に示すList n-1
のオブジェクトが指定される。また、図30(b)のLi
st0のオブジェクトもまた、各Listもまた、親(Paren
t)のディレクトリが子(Child)のディレクトリを示すよ
うにして階層構造を有するようにされている。このよう
にして、ルートディレクトリから次々に子のディレクト
リを参照してたどっていくことで、目的のオブジェクト
に到達するまで階層を降りていくことができる。また逆
に或る階層化のオブジェクトから親ディレクトリを参照
してたどっていくことで、ルートディレクトリまで階層
を上っていくことができる。
【0146】5−2.Subunit Identifier Descriptor 以降、各図を参照して、Subunit Identifier Descripto
r、及びその下で定義されるDisc Subunit Identifier D
escriptorの具体的構造を述べていく。なお、以降説明
する各図及びこれに対応する記述内容において、アドレ
ス及び各種パラメータ等の値の後ろに付される「h」
は、その値が16進法により表記されているものである
ことを示すものとする。
【0147】AV/Cプロトコルにおいては、「Disc S
ubunit Identifier Descriptor」の上位概念として、
「General Subunit Identifier Descriptor」が規定さ
れる。つまり、「General Subunit Identifier Descrip
tor」の規定によって、「DiscSubunit Identifier Desc
riptor」以外のSubunit Identifier Descriptorにも共
通となる定義が規定されるものである。
【0148】そして、先に図30(a)に示したSubuni
t Identifier Descriptorは、実際には図31に示すGen
eral Subunit Identifier Descriptorとしての構造を有
するものとして規定されている。以下、この図に示され
る各エリアの内容のうち、本実施の形態に関して説明が
必要とされるエリアについて説明を行っていくこととす
る。なお、以降においても、このようなデータ構造を示
している図については、本実施の形態として必要とされ
るエリアについての説明にとどめることとする。
【0149】図31において、先頭のaddress=0000h-00
01hで示されるエリアA1のdescriptor_lengthには、
このdescriptor_lengthのエリアから下のエリアのサイ
ズがバイト数により示される。また、address=0008h以
降のエリアA2−1〜A2−nには、実際に設けられる
Root Contents List数nに応じて、root_object_list_i
d_0〜root_object_List_id_n-1のn個のroot_object_Li
st_idが配置される。各root_object_list_idは、ここで
は2バイトを使用するものとしているが、この使用バイ
ト数は、アドレス0003hのエリアA3におけるsize_of_L
ist_idに格納される値によって指定される。各root_obj
ect_List_idのエリアA2−1〜A2−nには、それぞ
れ、このsubunitに関連づけられているRoot Contents L
ist(root object list)を指定するためのIDとして
の値が格納されている。また、このroot_object_List_i
dの数は、address=0006h−00007hで示されるnumber_of_
root_object_ListのエリアA4に格納される値によって
示される。つまり、number_of_root_object_Listによっ
ては、そのsubunitに関連づけられているRoot Contents
List(root object list)の総数が示される。
【0150】また、エリアA6とされるsubunit_depend
ent_informationには、subunitのタイプに応じた形式
で、subunitに対応した所定内容の情報が格納される。
また、このsubunit_dependent_informationのサイズ
は、エリアA5のsubunit_dependent_lengthによって示
される。
【0151】5−3.Object List Descriptor 上記root_object_List_idによって指定されるRoot Cont
ents List(root object list)は、図32に示すObjec
t List Descriptorとしての構造を有する。全てのObjec
t Listは、この図に示すのと同様の基本構造を有してい
る。また、Root Contents Listの階層下には、後述する
ようにして、object entry[0]-[n-1]内のchild_list_ID
により指定可能なChild Contents Listが置かれるので
あるが、このChild Contents Listもまた、図32に示
すObject List Descriptorとしての構造を有する。
【0152】このObject List Descriptorにあっては、
次に述べていくように、先ず、データ構造の冒頭部分に
対しては、Subunit Identifier Descriptorにおいて基
となるような情報の格納されるいくつかのエリアが配置
されるものとしている。そしてこれに続けて、object e
ntry群が配置されるものとしている。
【0153】図32に示すObject List Descriptorにお
いて、先頭のaddress=0000h-0001hが示すエリアA11
は、descriptor_lengthとされる。このdescriptor_leng
thには、このdescriptor_length自体を除外した、以降
のObject List構造のデータサイズをバイト数によって
示すための値が格納される。
【0154】続くaddress=0002hにより示されるlist_ty
peのエリアA12には、当該ObjectList Descriptorの
種類(タイプ)を示す値が格納される。そして、このli
st_typeに格納されるべき値としては、図33に示すよ
うにして定義される。この図33に示されるように、li
st_typeの値が00h-7Fhの範囲では、[general definitio
ns]とされ、この場合には全てのsubunitのタイプについ
て同一の定義がされることになる。またlist_typeの値
が80h-FFhの範囲では[subunit type-dependent]である
とされる。つまり、80h-FFhまでの値がsubunit Listで
使用するために割り当てられている上記80h-FFhの範囲
内の各値は、或る特定のlist_typeごとに応じて定義さ
れる。つまり、list_typeが或る特定のsubunit typeを
示す場合には、上記80h-FFhのうち、そのsubunit type
に固有に設定された値がlist_typeに対して格納される
ことになる。
【0155】また、図32のObject List Descriptorに
おいて、address=0003hで示されるエリアA13にはatt
ributesが示される。attributesには、現listの構造に
関連する属性としての情報がビットフラグとして格納さ
れる。ここでの詳細な定義内容の説明は省略するが、例
えば、Controller側がこのlistをスキップす
るかリードすべきかの情報や、現object List Descript
orにおいて、後述するobject entry[0]-[n-1]に対して
IDが格納されているか否かの情報や、また、object e
ntry[0]-[n-1]に対して、child_list_idが格納されてい
るか否かを示す情報等を表現することができる。
【0156】続くaddress=0004h-0005hにより示される
エリアA14は、size_of_list_specific_information
とされ、ここには、次に位置するlist_specific_inform
ationのサイズをバイト数によって示す。そして、addre
ss=0006h・・・により示されるlist_specific_informat
ionのエリアA15には、list_typeごとに固有となる情
報が格納される。
【0157】上記list_specific_informationに続けて
は、number_of_entryのエリアA16が配置される。こ
のnumber_of_entries(n)には、このlistにおけるentry
数が示される。即ち、以降続くobject_entry[0]-[n-1]
の総数が示される。
【0158】object_entry[0]-[n-1]の各エリアA17
−1〜A17−nには、それぞれ、object_entryとして
の情報が格納される。このobject_entryの構造を次に示
す。
【0159】5−4.Object Entry 図34は、object_entry(Object Entry Descriptor)の
構造を示している。ここでは、アドレスは、Object Lis
t内におけるオフセットアドレス(adress offset)として
示されている。adress offset=00h-01hで示されるエリ
アA21はdescriptor_lengthとされ、このdescriptor_
length自体を除外した、以降のobject_entry構造のデー
タサイズをバイト数によって示す。
【0160】続くエリアA22のentry_type(address o
ffset=0002h)には、現Object EntryDescriptorの種類を
示す値が格納される。このentry_typeが取り得る値の範
囲と、その値に応じた定義内容は、図33に示した内容
に準ずる。また、現ObjectEntry Descriptorが、Disc S
ubunit Object Entryとされている場合は、subunit typ
e dependentとして定義される80h-FFhの範囲内で、後述
するようにしてentry_typeの値が定義されている。ま
た、ここでのエリアA23におけるattributes(address
offset=0003h)の定義としては、先に図32に示したOb
ject List Descriptorと同様となる。
【0161】エリアA24としてのchild_list_ID(addr
ess offset=0004h・・・・)には、現Oobject_entryの階
層下にあるとされるchild_list(Child Contents Lis
t)のIDが格納される。
【0162】続くエリアA25としてのobject_IDに
は、或る所定範囲内の値を用いて、現object_entryに固
有に設定されたIDとしての値が格納される。
【0163】続くエリアA26としてのsize_of_entry_
specific_informationは、次に配置されるエリアA27
としてのentry_specific_informationのサイズをバイト
数によって示している。そして、entry_specific_infor
mationのエリアA27に対しては、現object_entryのタ
イプに応じて固有な形式によって、現Objectに固有とな
る所定内容の情報が格納される。
【0164】5−5.Disc Subunit Object 上記説明は「General Subunit Identifier Descripto
r」としての一般規定に関するものであった。Subunit I
dentifier Descriptorの実際としては、「General Subu
nit Identifier Descriptor」としてのSubunit_typeがD
isc recorder/Playerとして指定された場合に、「Disc
Subunit Identifier Descriptor」とされるものであ
る。そして以降におけるこれまでの説明の続きとして
は、この「Disc Subunit Identifier Descriptor」とし
ての内容に対応させていくこととする。
【0165】先に図34に示したObject Entry Descrip
torにおいて、entry_typeとしてDisc Subunitとしての
所定値が格納された場合、このObject Entry Descripto
rは、Disc Subunit Object Entryとされることになる。
Disc Subunit Object Entryとされる場合に対応するent
ry_typeとしては、図35に示すようにして定義されて
いる。
【0166】この図35において、本実施の形態に関連
するentry_typeとしては、例えば矢印によって指し示す
Audio Track、及びChild Directory Objectとが挙げら
れる。entry_type=80hとされてAudio Trackが定義され
た場合には、現object_entryは、オーディオトラックに
関する情報が格納されていることを示すことになる。ま
た、entry_type=90hとされてChild Directory Object
が定義された場合には、現object_entryは、Child Cont
ens Listを指定するchild list IDが格納されているこ
とを示すことになる。
【0167】5−6.Disc Subunit Object entry_spec
ific_information そして、図34に示したObject Entryが、Disc Subunit
Object Entryとされた場合の、entry_specific_inform
ation(図34:エリアA27)内の基本的構造は、図
36に示すものとなる。
【0168】先ず、adress offset=0000h-0001hで示さ
れるエリアA31は、non_info_block_fields_lengthと
され、ここには、以降続くnon_info_blockエリアとして
の合計サイズをバイト数により示す。つまり、図示する
ように、エリアA33としてのobject_type_specific_n
on_info_block_fieldsの終端位置までのサイズを示す。
【0169】続くadress offset=0002hで示されるエリ
アA32は、disc_Subunit_object_attibutesとされ、D
isc Subunit Objectに共通とされる所定の属性情報が記
述される。
【0170】また、続くadress offset=0003h以降の、
エリアA33としてのobject_type_specific_non_info_
block_fieldsには、このDescriptorによって表されるDi
sc Subunit Objectのタイプに固有となる情報が格納さ
れる。
【0171】上記object_type_specific_non_info_bloc
k_fieldsに続けては、エリアA34としてのinfo_block
(infomation block)を1以上配置することができるよう
にされている。info_blockは、全てのDisc Subunit Obj
ect間で共有することができる。
【0172】5−7.Audio Track Object entry_speci
fic_information そして、先に図34に示したObject Entryにおいて、エ
リアA22のentry_typeとして80h(図35参照)の値が
格納されると、そのObject Entryは、Audio Track Obje
ct entryとしてのDisc Subunit Object Entryとされる
ことになる。そこで、上記図36に示したentry_specif
ic_informationが、Audio Track Object entry_specifi
c_informationとされた場合の構造図を図37に示す。
なお、図37において、図36と同一とされる内容につ
いては同一符号を付して説明を省略する。
【0173】この場合、エリアA31のnon_info_block
_fields_length(adress offset=0000h-0001h)及びエ
リアA32のdisc_Subunit_object_attibutes(adress
offset=0002h)に続けては、エリアA35としてのaudi
o_recording_parameters_info_blockが配置され、これ
に続けて、エリアA34としてのoptional info block
を配置可能とされる。ここでの詳しい説明は省略する
が、audio_recording_parameters_info_blockには、デ
ィスクに記録されたオーディオトラック、つまりDescip
tor上では、Audio Objectの記録に関する所定の情報が
格納される。例えば、デジタルオーディオデータのサン
プリングレート、サンプルサイズ(量子化ビット数)
や、コンプレッションモード、チャンネルモードなどの
情報が格納される。
【0174】5−8.Disc Subunit List List_specifi
c_information 続いて、先に図32に示したObject List Descriptorが
Disc Subunit Listとして規定される場合について説明
する。前述もしたように、図32に示したObject List
のタイプは、エリアA12のlist_typeの値によって定
義される。そして、Object Listを特定のDisc SubunitL
istとして規定する場合ためのlist_typeとしては、図3
8に示すようにして定義されている。
【0175】先に図33に示したように、list_typeの
値は80h〜FFhの範囲により何らかのSubunit typeである
ことを示すものとされる。そして、Disc Subunit List
のlist_typeとしては、図38に示すようにして、上記
した80h〜FFhの範囲内における所定の値を利用して定義
を行っている。この図に示されるように、list_type=80
hであれば、現Object ListはRoot Content Listである
ことが示される。また、list_type=81hであればChild C
ontentsListsであることが示される。また、補足的に述
べておくと、list_type=82hであればRoot Temporary Co
ntents List、list_type=83hであればChild Temporary
Contents Lists、=84hであればPerformance Lists、lis
t_type=85hであればSynchronized Performance Lists、
list_type=86hであればText Database Listsであること
が示される。list_type=87h以降の値は現状未定義とさ
れている。
【0176】そして、上記図38に示したlist_type=80
h〜86hの何れかの値が設定されて、図32に示したObje
ct ListがDisc Subunit Listとされた場合の、同じ図3
2に示すList_specific_informationの内容としては、
図39に示すものとなる。
【0177】先ず、adress offset=0000h-0001hで示さ
れるエリアA41は、non_info_block_fields_lengthと
され、以降続く、non_info_blockエリアとしてのサイズ
をバイト数により示す。ここでは、エリアA43とされ
るlist_type_specific_non_info_block_fieldsの終端位
置までのサイズを示す。
【0178】続くadress offset=0002hで示されるエリ
アA42は、disc_Subunit_object_attibutesとされ、D
isc Subunit Objectに共通とされる所定の属性情報が格
納される。
【0179】そして、adress offset=0003h以降の、エ
リアA43としてのlist_type_specific_non_info_bloc
k_fieldsには、このDescriptorによって表されるDisc S
ubunit Listのタイプに固有となる情報が格納される。
【0180】上記list_type_specific_non_info_block_
fieldsに続けては、エリアA44としてのinfo_blockを
1以上配置可能とされている。
【0181】5−9.Root Contents List Disc Subunit ListとしてのRoot Contents Listは、現
在インストールされているディスクについての各種所要
の情報を表すListとされる。このような情報として、Di
sc Subunit Listには、例えばディスクタイトルやディ
スクジャケットなどのディスク全体に関連する情報が格
納される。また、オーディオトラック、ビデオトラッ
ク、デジタルスチル画像などのトラック(object)単位の
情報も格納される。ここで、図40に、Root Contents
Listの構造概念を示しておく。なお、この図に示す構造
は、ディスクメディアが階層構造のファイルシステムに
よりデータを管理していない、いわゆるフラットストレ
ージシステムに対応したものとされる。この図に示すよ
うに、Root Contents Listにあっては、各object entry
によって、各種AVobjects(Audio Trac
k,Video Track,Digital Sti
ll Image Track)が表現される。これ
は、或る1つのディスクに記録された全てのAVコンテ
ンツを表示現している。Root Contents
List Headerは、次に説明するRoot Content
s List List_specific_informationの他に、全てのAV
/Cのlist_typeに共通のヘッダを参照するようにされ
る。
【0182】5−10.Root Contents List List_spec
ific_information Root Contents List List_specific_informationとは、
図32に示すObject List DescriptorがRoot Contents
Listとして定義された場合の、List_specific_informat
ion(エリアA15)とされる。そして、このRoot Cont
ents List List_specific_informationは、図41に示
す構造を有する。
【0183】先頭のadress offset=0000h-0001hで示さ
れるエリアA51は、non_info_block_fields_lengthと
され、以降続く、info_block以外のエリアのサイズをバ
イト数により示す。この場合は、エリアA54としての
disc_recordable_informationまでのエリアのサイズを
示すことになる。
【0184】adress offset=0002hで示されるエリアA
52は、disc_Subunit_list_attibutesとされ、Disc Su
bunit listに共通とされる所定の属性情報が格納され
る。
【0185】また、adress offset=0003h-0004hで示さ
れるエリアA53はmedia_typeとされる。media_type
は、ディスクに記録される情報のフォーマットを示すも
のとされる。これは換言すれば、記録層に記録されるデ
ータのフォーマットに基づいて区分されるディスク種別
を示す情報となる。
【0186】このmedia_typeは、図42に示すようにし
て定義されている。media_typeは8ビットにより表現さ
れ、上位4ビット(MSB)と下位4ビット(LSB)
の組み合わせによってMedia Typeを示す。MSB=01h
では、CD方式によるディスクであることが示され、こ
のとき、LSB=01hが組み合わされれば(0101hとされ
れば)、CD−DA(digital audio)であることが示さ
れる。またLSB=02hはVideo−CDのための値
として確保されている。また、LSB=0Ehは、上記C
D−DA、Video−CD以外のCD方式によるディ
スクであることが示される。例えばCD−ROMなどが
これにあたる。
【0187】また、MSB=03hでは、MD方式による
ディスクであることが示され、LSB=01hが組み合わ
されて、0301hとされたのであれば、MD−audio
であることが示される。また、この場合のLSB=02h
はMD−pitureのための値として確保されてい
る。また、ここでもLSB=0Ehは、上記MD−aud
io、MD−piture以外のMD方式による何らか
ディスクであることが示される。
【0188】ここで、例えば先に図2(b)(d)に示
したHDデータが記録された記録層を有する単層ディス
ク及び複層ディスク、また、図2(c)に示したように
して2層のうちの一方の記録層に対してHDデータを記
録した記録層を1枚のディスクとして見なした場合、こ
れらのディスクについては、「SACD:(Super Audio
CD)」ともいいわれる。即ち、上記した各3つのディス
クは、少なくとも1つのレイヤーに対して、SACD方
式に従ったフォーマットのデータが記録されているディ
スクのグループであると見なすことができる。
【0189】そして本実施の形態においては、media_ty
peとしてMSB=05hとされた場合には、そのディスク
(若しくは、ディスク内の或る特定のレイヤー)は、S
ACD方式であると定義するようにしている。これによ
り、AV/Cプロトコルにあって、SACDに対応した
Disc Subunit Listが存在するものとして規定されるこ
とになる。なお、現状では、SACD方式のディスクは
1種類のみとされていることから、LSB=01hによっ
てもSACDであることを示すようにされる。つまり、
現状では、media_type=O501hによってSACDであるこ
とが表される。
【0190】説明を図41に戻す。media_typeに続く、
adress offset=0005hで示されるエリアA54はdisc_re
cordable_informationとされる。disc_recordable_info
rmationは、記録可能であるか、或いはライトプロテク
トがかかっているのかをフラグにより示す。
【0191】続く、adress offset=0006h・・・以降の
エリアA55に配置されるtime_stamp_ info_blockは、
例えばこのListが最後に修正されたときのタイムスタン
プが格納される。time_stamp_ info_blocは必須とされ
る。また、time_stamp_ info_blockに続くエリアA56
には、default_play_list_info_blockが配置される。こ
のdefault_play_list_info_blockもまた必須とされ、P
LAYオペレーション時において、現Listがデフォルト
として使用されることを指定する。
【0192】これに続くoptional info blockとしての
エリアA57には、必要に応じて、他の1以上のinfoma
tion blockとしての情報を格納可能とされている。例え
ば新たなMedia Typeが出現したり、既存のMedia Typeに
あっても、或る仕様に対応した新機能を追加したいとき
など、これまでの定義では充分対応できない場合が生じ
る。このようなときに、所要の情報をoptional info bl
ockとして定義して、エリアA57に格納することがで
きる。
【0193】5−11.information block 続いて、information block(info_block)について説明
する。図43は、information blockの基本構造を示し
ている。この図において、先頭のaddress=0000h-0001h
で示されるエリアA61のcompound_lengthには、現in
formation blockのサイズがバイト数によって示され
る。但し、compound_lengthのエリアA56自体のサイ
ズはこれには含めないものとされている。
【0194】次のaddress=0002h-0003hで示されるエリ
アA62は、info_block_typeとされ、現information b
lockのタイプを示す。info_block_typeは、図44に示
すようにして大きくは2つに分けられる。0000h-7FFFh
までの値は、general info brock typesに対して割り当
てられている。そして、8000h-FFFFhまでの値がsubunit
typeに固有となるinfo block typeとして割り当てられ
る。例えばsubunit typeの場合であれば、各subunit ty
peの下で定義される各種info blockの各タイプが、8000
h-FFFFhの値のうちの何れか1つを利用して定義されて
いることになる。
【0195】また、図45に、上記図44に示したgene
ral info brock type(0000h-7FFFh)とinfo block typ
e(8000h-FFFFh)内における、各info block typeの定
義内容を示す。なお、ここでは、図45に示される各in
fo brock typeごとの内容についての説明は省略する。
【0196】図43において、info_block_typeに続くa
ddress=0004h-0005hで示されるエリアA63は、primar
y_fields_lengthとされる。primary_fields_lengthに
は、次のaddress=0006h以降に配置されるprimary_field
sのみのデータサイズをバイト数により示す。
【0197】そして、address=0006h以降に配置されるp
rimary_fieldsとしてのエリアA64には、原則として
上記info_block_typeにより示される内容のinformation
blockが、例えば1セット格納される。但し、primary_
fieldsのタイプの解釈は、info_block_typeのみに依存
しないものとされ、現information blockが存在するテ
ーブル範囲に基づいて解釈することもできる。例えば、
information blockがList_specific_information内に有
れば、information blockのタイプとしては、そのList
のタイプに従うようにもできる。同様にして、informat
ion blockがentry_specific_infomationの構造内にあれ
ば、information blockのタイプとしては、そのentryの
タイプに従うようにもできるものである。
【0198】primary_fieldsに続けては、secondary_fi
eldsをオプションとして追加することができる。second
ary_fieldsには、1以上のオプショナルなinformation
blockが格納される。
【0199】例えば、システムの所定の動作に伴い、Li
stの階層構造内から或る特定のinformation blockを参
照する必要の生じることがある。この場合には、例えば
図46に示されるようにして目的とするのinformationb
lockに対しての参照が行われる。図46においては、Li
st構造が概念的に示されている。このListにあっては、
先ず、Level0としての階層に、Object Descripto
r0,Object Descriptor1が存在している。そして、Objec
t Descriptor1において、Level0の直下にあると
されるLevel1の階層に、Information Block A,In
formation BlockBが存在している。更に、Information
Block Bにおいて、Level0の直下にあるとされる
Level2の階層にInformation Block X,Informatio
n Block Yが存在している。
【0200】ここでの詳しい説明は省略するが、例えば
New AV/C Descriptor Identifierとして定義される、In
fo Block specified by posotion in comtainer struct
ureによって示される階層をたどってのポジション指定
情報に基づいて、目的のInformation Blockを参照して
いくことができる。つまり、例えば図46の場合におい
て目的のInformation Block Xを参照するのであれば、
Level0からLevel2までの階層をたどりなが
ら、指定されるポジションを参照することで、Informat
ion Block Xに到達できる。また、New AV/C Descriptor
Identifierとして定義されるinstance_countによってI
nformation Block(例:third block of type‘x’)を
指定する手法も存在する。
【0201】5−12.Read Info Bloc
k command また本実施の形態では、図22に示したWrite R
equest Packet(AV/Cコマンドパケッ
ト)の1つとして、Read Info Block
commandを定義することで、Disc Subunit Ident
ifier Descriptorの情報の送受信として、Information
Block単位での送受信を行うことが可能とされる。図4
7は、このRead Info Block comm
andの構造を示している。なお、この図に示すRea
d Info Block commandとしての構
造は、図22に示したAV/Cコマンドパケットにおけ
る、datafield内のopcode以降に配置さ
れるものである。
【0202】opcodeの8ビットの領域であるエリ
アA71には、現AV/CコマンドパケットがRead
Info Block commandであることを
示す値「06h」が格納される。これに続くopera
nd[0](1バイト)以降の所要数のoperand
が連続して形成されるエリアA72には、info_block_r
efernce_pathが格納される。info_block_refernce_path
は、このRead Info Block comma
ndにより要求するInformation Blockへのパスが示さ
れる。ここでの詳しい説明は省略するが、info_block_r
efernce_pathは、先に図46により説明したように、例
えば階層(Level)をたどって目的のInformation
Blockを参照するための所定のデータにより形成される
構造を採る。
【0203】info_block_refernce_pathに続くエリアA
73は、read_result_statusとされる。read_result_st
atusは、オペレーションのステイタスを示す所要の値が
格納される。Controllerが、Read In
fo Block commandを使用してInformat
ion Blockの送信要求を行う場合には、read_result_sta
tusに対してはFFhを書き込むようにされる。そして、su
bunitとしてのTargetでは、このRead In
fo Block commandの受信に応答したr
esponceを返送する際に、このread_result_stat
usの値を、オペレーションステータスの結果に応じて更
新するようにされる。info_block_refernce_pathに続く
エリアA74は未定義とされる。
【0204】エリアA75としてのdata_lengthには、
要求されたInformation Blockに応じて、Target
から読み出されるべきデータサイズがバイト数によって
示される。なお、data_length=0とされた場合には特
別な意味を持ち、この場合には、全てのInformation Bl
ock(the header,the primary_fields,and secondary_fi
elds)がTargetから読み出されるべきものとして
指定される。
【0205】続くエリアA76としてのaddressは、T
argetから読み出されるべきデータ(Information
Block)のアドレスを指定するもので、これは、読み出
し開始位置を、Information Blockのheaderの先頭から
のオフセット値により示すものとされる。
【0206】Controllerが上記図47に示し
たRead Info Blockcommandを送
信すると、Targetからの応答として、ACCEP
TED responceが送信されてくる。このAC
CEPTED responceには、例えば、addres
s(エリアA76)に続くoperandのエリアに対
して、data_length(エリアA75)により指定された
データサイズのResponse Dataが配置されている。即ち
要求を行ったInformation Blockが格納されて送信され
てくるものである。
【0207】5−13.SACD type これまで「Disc Subunit Identifier Descriptor」に関
して、本実施の形態に関わるとされる内容について説明
を行ってきた。そして、本実施の形態にあっては、SA
CD方式としてのメディアに対応して各種機能が実現さ
れるように、先に図42に示したようにして、Disc Sub
unit Identifier Descriptorのメディアタイプ(media_
type)を定義している。つまり、media_type=0501hであ
れば、そのListはSACD typeとして規定され、SA
CDの属性を示す内容を有するものとされる。
【0208】また本実施の形態としては、SACD typ
eとしてのListのディレクトリ下に含まれるInformation
Blockのinfo_block_typeを指定するのにあたっては、
次のように規定することとしている。
【0209】ここで、先に示した図45を再度参照す
る。この図45には、Information Block Typeについて
の定義内容が示されている。Information Block Typeの
値としては、図44に示されるとおり、8000h-FFFFhの
範囲の値をsubunit typeが使用できるものとしていた。
そして、SACD typeにあっては、図45に示されて
いるinfo block typeの定義内容のうち、disc subunit
のinfo block typeに使用するためにリザーブされてい
る、info block type=8000h-80FFhまでの範囲の値と、i
nfo block type=8800h-FFFFhまでの範囲の値のうちか
ら、実際に定義して設けられるSACD type下でのinf
o block typeに応じて、所要の値を使用するものとして
いる。
【0210】5−14.SACD type/Root C
ontents List List_specifi
c_information 続いて、SACD typeとされる場合の、Root Con
tents List List_specific_informationの構造につい
て、図48を参照して説明する。この図において、先頭
のエリアA51のnon_info_block_fields_lengthからエ
リアA56のdefault_play_list_info_blockまでのエリ
アは、図41と同様とされることからここでの説明は省
略する。但しこの場合、エリアA53のmedia_typeに対
しては、SACDであることを示す0105hの値(図42
参照)が格納されることになる。
【0211】そして、このSACD typeのRoot Conten
ts List List_specific_informationにあっては、図4
1においてother optional info blocksとして示された
エリアA57に対して、SACDに対応した次のInform
ation Blockが配置されていくことになる。
【0212】先ずエリアA57の先頭に配置されるエリ
アA57−1は、album_set_info_blockとされる。SA
CDとしてのディスク、つまりHDデータが記録される
HDレイヤー102にあっては、図5(b)(c)によ
り説明したようにして、マスターTOCに対して、アル
バム情報が格納されている。上記album_set_info_block
には、このアルバム情報に基づく情報として、アルバム
を成す「アルバムディスク枚数」、及びアルバムを成す
ディスクごとに付される通し番号である「アルバム内デ
ィスク識別番号」に対応した情報が格納される。なお、
このalbum_set_info_blockの構造は、図49を参照して
後述する。
【0213】エリアA57−1に続くエリアA57−2
には、album_catalog_code_info_blockが配置される。
このalbum_catalog_code_info_blockには、アルバム単
位で固有となるように設定されたIDが、album_catalo
g_codeとして格納される。また、album_catalog_code_i
nfo_blockの構造についても、図50を参照して後述す
る。
【0214】次のエリアA57−3は、disc_catalog_c
ode_info_blockとされ、ディスク単位(但しハイブリッ
ドディスクの場合にはHDレイヤー単位)で固有となる
ように設定されたIDがdisc_catalog_codeとして格納
される。
【0215】エリアA57−4はname_info_blocck(alb
um)とされ、アルバムタイトルの情報が格納される。そ
して、エリアA57−5 はname_info_blocck(disc)と
され、ディスクタイトルの情報が格納される。また、こ
れに続くエリアA57−6は、other info blocksとさ
れて、必要があれば他のアルバム、又はディスクに関す
るinformation blockが格納される。
【0216】album_set_info_block 図49にalbum_set_info_blockの構造を示す。この図に
示す構造は、先に図43に示したinfo_blockの構造に従
っており、図43と同一とされるエリアについては同一
符号を付し、同一内容については説明を省略する。
【0217】この場合、エリアA62のinfo_block_typ
eには、このInfomation Blockがalbum_set_info_block
であることを示す特定の値(8XXXh)が格納される。そ
して、エリアA63のprimary_fields_lengthに続くpri
mary_fieldsとしてのエリアA64において、先ず、先
頭のaddress=0006h-0007hの2バイトのエリアA64−
1に対して、number_of_album_setの情報が格納され
る。このnumber_of_album_setとしての値が「アルバム
ディスク枚数」を示す。そして、エリアA64−1に続
く、address=0008h-0009hのエリアA64−2に対し
て、「アルバム内ディスク識別番号」を示すnumber_of_
album_sequenceが格納される。
【0218】album_catalog_code_info_block 続いて、図50にalbum_catalog_code_info_blockの構
造を示す。この図に示す構造も、先に図43に示したin
fo_blockの構造に従っており、図43と同一とされるエ
リアについては同一符号を付し、同一内容については説
明を省略する。
【0219】この場合にも、エリアA62のinfo_block
_typeには、このInfomation Blockがalbum_catalog_cod
e_info_blockであることを示す特定の値(8XXXh)が格
納される。
【0220】そしてこの場合には、primary_fieldsとさ
れるエリアA64において、先ず、先頭のaddress=0006
h-0007hの2バイトのエリアA64−1に対して、album
_catalog_code_lengthの情報が格納される。ここには次
に配置されるエリアA64−2のalbum_catalog_codeの
データサイズがバイト数によって示される。album_cata
log_codeの情報は可変長とされているため、このように
して、先ず、album_catalog_codeのデータサイズを示す
必要がある。そして、続くaddress=0008h以降のエリア
A64−2に対して、アルバム単位についてのIDとし
て機能するalbum_catalog_codeの情報が格納される。
【0221】5−15.SACD type/Audio Track O
bject entry_specific_information 続いて、SACD typeとされる場合の、Audio Track O
bject entry_specific_informationの構造について、図
51を参照して説明する。この図に示す構造は図37に
示したAudio Track Object entry_specific_informatio
nの構造に従っている。そこで、図37と同一エリアに
ついては同一符号を付し、その説明が重複するものにつ
いては、ここでの説明は省略する。
【0222】図51に示す構造において、図37におい
てoptional info blocksとされたエリアA34に対して
は、SACDに記録されたオーディオトラックに関する
情報として以下の各Infomation Blockが格納される。
【0223】先ず、先頭のエリアA34−1には、size
_indicator_info_blockが配置され、以下続けて、エリ
アA34−2のSACD_specific_info_block、エリアA3
4−3のAV_content_identifier_info_block、エリアA
34−4のname_info_blockが配置される。また、エリ
アA34−4に続くエリアA34−5はother_info_blo
ckとされて、必要があればオーディオトラックに関する
他のInfomation Blockを追加することが可能とされて
いる。ここで、本実施の形態としての特徴となるのが、
エリアA34−2のSACD_specific_info_blockとされ
る。
【0224】SACDでは、図5に示したように、その
データゾーンに対して、2チャンネルよりも多いマルチ
チャンネルによるHDデータが記録されるマルチチャン
ネルエリア(Multichannel Area)が設けられる。そし
て、マルチチャンネルエリアに記録されるエリアTOC
には、スピーカレイアウトを指定するスピーカレイアウ
ト情報が格納されている。上記したエリアA34−2の
SACD_specific_info_blockには、内容的には、このエリ
アTOCにおけるスピーカレイアウトを指定する情報と
同一とされる情報が格納される。つまり、SACD_specifi
c_info_blockによって、そのトラックについて指定され
たスピーカレイアウトを識別することができるものであ
る。
【0225】そして、上記SACD_specific_info_block
は、図52に示す構造を有する。この図に示す構造は、
先に図43に示したinfo_blockの構造に従う。また、こ
の図においても図43と同一とされるエリアについては
同一符号を付し、その説明が重複するものについては、
ここでの説明を省略する。
【0226】図52において、エリアA62のinfo_blo
ck_typeには、このInfomation BlockがSACD_specific_i
nfo_blockであることを示す特定の値(8XXXh)が格納さ
れる。
【0227】そしてこの場合には、エリアA64とされ
るprimary_fieldsにおいて、先ず、先頭のaddress offs
et=0006hにより示される1バイトのエリアA64−1に
対して、SACD_specific_typeが配置される。SACD_speci
fic_typeには、現SACD_specific_info_blockに記述され
る情報内容のタイプごとに固有に設定された値が格納さ
れるのであるが、ここでは、SACD_specific_typeが、前
述したスピーカレイアウトであることが示される。そし
て、SACD_specific_typeに続く、address offset=0007h
以降のエリアA64−2に対して、SACD_specific_type
_informationが格納される。即ち、この場合であれば、
SACD_specific_type_informationとしては、スピーカレ
イアウトを具体的に示す情報が格納されることになる。
【0228】5−16.SACD typeのDisc Subunit
Identifier Descriptor これまでの説明のまとめとして、media_typeについてS
ACD typeとされた場合のDisc Subunit Identifier D
escriptorの構造を図53に示す。例えば図53(a)
に示すDisc Subunit Identifier Descriptorにおけるro
ot_object_list_id_0により、図53(b)に示すRoot
Contents Listを指定しているとする。そして、このRoo
t Contents Listとしては、その構造内に配置されるlis
t_specific_information内のmedia_typeの値が0510hと
されることで、SACD typeであるものとして定義さ
れているとする。この場合、Root Contents Listが有す
るlist_specific_informationには、図53(c)に示
すようにして、album_set_info_blockとalbum_catalog_
code_info_blockが格納されることになる。つまり、Roo
t Contents List内には、アルバム情報を示すInfomatio
n Blockが格納されていることになる。そして、先の図
48〜図50を参照した説明によれば、album_set_info
_block、及びalbum_catalog_code_info_blockによっ
て、「アルバムディスク枚数」、「アルバム内ディスク
識別番号」、及びアルバムに固有となるIDを有するこ
とができることになる。つまり、SACDに特有とされ
る、アルバム情報をDisc Subunit IdentifierDescripto
rに持つことができるものである。
【0229】また、例えば図53(b)に示すRoot Con
tents ListのChild_Directory_Object[0]によって図5
3(d)に示すChild Contents Listを指定していると
する。このChild Contents Listは、SACD typeの階
層下にある。そして、このChild Contents Listが有す
るAudio_Track_Objectにおいて、ここに含まれるoption
al info blocks内のAudio Track Object entry_specifi
c_informationにあっては、図53(e)に示すように
して、SACD_specific_info_blockが格納されることにな
る。このSACD_specific_info_blockは、先に図51及び
図52により説明したように、マルチチャンネルオーデ
ィオトラックに対応したスピーカレイアウトの情報を示
す。
【0230】このようにして、本実施の形態のDisc Sub
unit Identifier Descriptorにあっては、SACD、即
ちHDレイヤーに固有となる、アルバム情報、及びスピ
ーカレイアウト等の情報を有するようにされる。これに
より、インストールされたディスクがSACDである場
合としては、Controllerでは、これらのSA
CDに固有なDisc Subunit IdentifierDescriptor内の
情報を要求して取得することで、SACDならではとさ
れる機能を実現することができる。
【0231】一例として、例えば本実施の形態のディス
クプレーヤ0が複数枚のディスクを自動的に交換して再
生可能ないわゆるチェンジャ機能を有しているとすれ
ば、Controllerからのリモート制御によっ
て、アルバムを成す複数枚のディスクを、ユーザの所望
の再生順によって再生するといったことが可能とされ
る。このときには、album_set_info_block及びalbum_ca
talog_code_info_blockの情報が利用される。また、SAC
D_specific_info_blockを利用した機能としては、例え
ば、本実施の形態のAVシステムにAVアンプを接続
し、このAVアンプをリモート制御することで、マルチ
チャンネルのオーディオトラックの再生時には、自動的
にスピーカレイアウトを切り換えることなどができる。
【0232】5−17.ハイブリッドディスクのDisc S
ubunit Identifier Descriptor ところで、図2(c)に示したハイブリッドディスク
は、CDレイヤー101とHDレイヤー102との2つ
の記録層を有している。つまり、Disc Subunit Identif
ier Descriptorとしての概念から見た場合には、異なる
メディア(media_type)のListが並列的に存在することに
なる。従来、異なるフォーマットのオーディオデータが
1つのディスクに混在するということは無かったとされ
るため、基本的に、Disc Subunit Identifier Descript
orは、1つのディスクフォーマット(media_type)に対
応することを前提として、そのフォーマットが規定され
ていたものである。しかし、上記のようなハイブリッド
ディスクの出現によって、1つのディスクに複数のディ
スクフォーマット、即ちボリュームが存在する場合に
も、対応できるようにする必要が生じてきている。
【0233】そこで、本実施の形態においては、1つの
ディスクに複数のディスクフォーマット、即ちボリュー
ムが存在する場合には、次に述べるようにしてDisc Sub
unitIdentifier Descriptorを作成するように提案す
る。ここでは、先に図2(c)に示したレイヤー構造を
有するハイブリッドディスクがインストールされた場合
を例に挙げる。
【0234】図54は、図2(c)に示したハイブリッ
ドディスクに対応して作成されるDisc Subunit Identif
ier Descriptorの構造を示している。この場合には、図
54(a)に示すDisc Subunit Identifier Descriptor
におけるroot_object_list_id_0により、図54(b)
に示すCD_Root Contents Listを指定し、root_object_l
ist_id_1により、図54(c)に示すSACD_Root Conten
ts Listを指定しているものとする。つまり、この構造
では、Root Contents Listとして、CDレイヤー101
に対応するCD_Root Contents Listと、HDレイヤー1
02に対応するSACD_Root Contents Listとが階層構造
的には並列に設けられるものである。
【0235】このような構造を実現するため、先ず、本
実施の形態では、図54(b)に示すCD_Root Contents
List内に配置されるlist_specific_information内のme
dia_typeに対しては、CDであることを示す0101hを格
納し、また、図54(c)に示すSACD_Root Contents L
ist内に配置されるlist_specific_information内のmedi
a_typeに対しては、SACDであることを示す0501hを
格納するようにされる。つまり、ここではCDレイヤー
101を1つのCDというメディアとして扱い、同様に
してHDレイヤー102を1つのSACDというメディ
アとして扱うものである。
【0236】これにより、図54(b)に示すCD_Root
Contents Listには、CDレイヤー101の記録内容に
対応する情報を記述することができ、また、図54
(c)に示すSACD_Root Contents Listには、HDレイ
ヤー102の記録内容に対応する情報を記述することが
できる。そして、これらのCDレイヤー101とHDレ
イヤー102との各々に対応するRoot Contents List
を、AV/Cプロトコルの規定に矛盾することなく併存
させることが可能となる。つまり、1つのディスクと対
応付けて作成されるべき1つのDisc Subunit Identifie
r Descriptor内に、CD−DAタイプのメディア(CD
レイヤー)と、SACDタイプ(HDレイヤー)のメデ
ィアに関する内容が記述されるものである。
【0237】そして、図54(b)に示すCD_Root Cont
ents Listのディレクトリ下において、例えばそのChild
_Directory_Object[0]によって指定される、図54
(d)のChild Contents Listは、CDレイヤー101
に記録されたオーディオトラックについてのlist_speci
fic_infomaton、及びAudio Track Object[0]〜[n]を有
することができることになる。同様に、図54(c)に
示すSACD_Root Contents Listのディレクトリ下におい
て、例えばそのChild_Directory_Object[0]によって指
定される、図54(e)のChild Contents Listは、H
Dレイヤー102に記録されたオーディオトラックにつ
いてのlist_specific_infomaton、及びAudio Track Obj
ect[0]〜[n]を有することができることになる。
【0238】また、SACD(HDレイヤー)とCD−
DA(CDレイヤー)が混在する状況となったことに対
応して、Contents Listのlist_typeとしては、図55に
示すようにして定義することとした。この図に示すよう
に、Contents ListがRoot Contentsとされる場合とし
て、CD_Root Contents Listについてはlist_id=1000h
と定義し、SACD_Root ContentsListについては、list_i
d=2000hと定義することとしている。更に、Contents L
istがChild Contentsとされる場合として、SACD
(HDレイヤー)の2チャンネルステレオエリアに記録
されるトラックに関するAudioTrack Objectを有するChi
ld Contents Listについては、list_id=2001hと定義
し、SACD(HDレイヤー)のマルチチャンネルエリ
アに記録されるトラックに関するAudio Track Objectを
有するChild Contents Listについては、list_id=2002
hと定義することとしている。
【0239】従って、図54に示す場合であれば、先ず
図54(b)に示すように、CD_Root Contents List内
のlist_typeにはlist_id=1000hを格納し、また、図54
(c)に示すように、SACD_Root Contents List内ののl
ist_typeにはlist_id=2000hを格納するよ
うにされる。また、図54(e)に示すSACD_Ro
ot Contents Listのディレクトリ下の
ChildContents Listが、SACD(HDレイヤー)の2
チャンネルステレオエリアに記録されるトラックに関す
るAudio Track Objectを有するとすれば、このChildCon
tents List内のlist_typeにはlist_id=2001hを格納し、
SACD(HDレイヤー)のマルチチャンネルエリアに
記録されるトラックに関するAudio Track Objectを有す
るとすれば、このChild Contents Listのlist_typeには
list_id=2002hを格納することになる。
【0240】6.Disc Subunit Identifier Descriptor
作成処理 本実施の形態のディスクプレーヤ0の実際としては、図
2に示した4種のディスクのそれぞれに応じてDisc Sub
unit Identifier Descriptorを作成することが必要とさ
れる。そこで、以下、ディスクプレーヤ0においてこれ
ら4種のディスクごとに対応してDisc Subunit Identif
ier Descriptorを作成するための処理動作について、図
56〜図58を参照して説明する。なお、図56〜図5
8の各図に示す処理は、システムコントローラ11が実
行する。
【0241】例えば、ディスクプレーヤ0に対してディ
スクが装填されると、システムコントローラ11は、そ
の後の所定の機会においてDisc Subunit Identifier De
scriptorを作成するために、図56に示す処理を実行す
る。
【0242】図56においては、先ずステップS101
において、現在装填されているディスクの種別について
の判別を行う。このディスク種別の判別は、例えば図7
にて説明したようにして、判別信号生成部20から入力
された判別信号に基づいて行うようにされる。
【0243】ステップS101において、ディスク種別
がCD−DA(図2(a))であると判別された場合に
は、ステップS102の処理に進む。ステップS102
においては、装填されているCD−DAのリードインエ
リアに対するデータ読み出しを実行させることで、TO
C(CD−TOC)を読み込むための処理を実行する。
そして例えばこの読み込みを行ったTOCを、システム
コントローラ11内のRAM11aに書き込んで保持さ
せる。但し、例えば既にCD−DAを再生して読み込ん
だTOCが、RAM11aに対して保持されている状態
にあれば、ステップS102の処理としては、このRA
M11aに保持されているTOCを参照すればよい。こ
の点については、以降説明することとなる、ステップS
104と,ステップS106,S107と、ステップS
109,S110の各TOC読み込み処理についても同
様とされる。
【0244】次のステップS103においては、上記ス
テップS102において読み込んだTOCの内容に基づ
いて、Disc Subunit Identifier Descriptorを作成す
る。なお、ここで作成されるのは、図54に示すDisc S
ubunit Identifier Descriptorの構造において、図54
(a)→図54(b)→図54(d)の階層構造を抜き
出すようにして得られるCD−DAタイプのみとしての
Disc Subunit Identifier Descriptorとされる。
【0245】また、ステップS101において、単層H
Dディスク(図2(b))であることが判別された場合
には、ステップS104に進む。ステップS104にお
いては、単層HDディスクのHDレイヤー102に記録
されているマスターTOC、及びエリアTOCを読み込
むための処理を実行する。
【0246】そして、次のステップS105において、
上記のようにして読み込みを行って取得したマスターT
OC、及びエリアTOCの内容に基づいて、SACDタ
イプのDisc Subunit Identifier Descriptorを作成する
ための処理を実行する。つまり、先に図53に示した内
容及び構造によるDisc Subunit Identifier Descriptor
を作成する。
【0247】この際、例えばlist_type、media_typeな
どのエリアには、先に図55や図42に示した定義内容
のうち、SACDに対応した値を格納するようにされ
る。また、特にChild Contents Listについては、前述
したように、2チャンネルステレオエリアに対応するCh
ild Contents Listと、マルチチャンネルエリアに対応
するChild Contents Listとの2つが作成され、これら
各Child Contents ListのAudio_Track_Object[0]〜[n-
1]に対しては、エリアTOCの内容に従って、そのチャ
ンネルエリアに記録されているオーディオトラックの情
報を作成して格納するようにされる。
【0248】ところで、先にも述べたように、本実施の
形態では、SACDタイプとしてのDisc Subunit Ident
ifier Descriptorには、マスターTOCに記録されたア
ルバム情報が反映される。そこで、特に、アルバム情報
に基づいた作成処理という視点から見た場合のステップ
S105としての処理を図57に示しておく。
【0249】図57においては、先ずステップS201
において、album_set_info_block(図49参照)を作成
するための処理を実行する。このalbum_set_info_block
の作成にあたっては、マスターTOCにおけるアルバム
情報のうち、「アルバムディスク枚数」の情報を利用し
て、number_of_album_setの情報を作成する。また、
「アルバム内ディスク識別番号」利用して、number_of_
album_sequenceを作成するようにされる。そして、最終
的には図49に示したテーブル構造のデータを作成する
ものである。
【0250】また次のステップS202においては、マ
スターTOCにおけるアルバム情報のうちから所要の情
報を組み合わせて利用することで、現在装填されている
ディスクを含むアルバムを特定することのできる情報を
作成する。これが図50に示されるalbum_catalog_code
_info_block内のalbum_catalog_codeとされる。そし
て、このようにして作成したalbum_catalog_codeと共
に、最終的にalbum_catalog_code_info_blockとしての
データ構造を作成する。
【0251】次のステップS203においては、特に、
マルチチャンネルエリアのエリアTOCの内容に基づい
て、SACD_specific_info_block(図52参照)を作成す
る。マルチチャンネルエリアのエリアTOCには、各オ
ーディオトラックごとの情報として、スピーカレイアウ
ト情報が記録されているものであるが、このステップS
203においてはこのスピーカレイアウト情報に基づ
き、スピーカレイアウトを指示する内容のSACD_specifi
c_type_informationを作成し、更にこれを含めて各Audi
o Track ObjectのSACD_specific_info_blockを作成する
ようにされる。
【0252】そして、次のステップS204において
は、上記ステップS201,S203,S204により
作成された、album_set_info_block、album_catalog_co
de_info_block、及びSACD_specific_info_blockを、適
宜所定のエリアに対して格納することで、SACDタイ
プのDisc Subunit Identifier Descriptorを作成する。
【0253】また、図56に示すステップS101にお
いて、複層HDディスクであることが判別された場合に
は、ステップS106に進む。複層HDディスクは、2
つのHDレイヤー102を有していることから、例えば
先ずステップS106により、第1HDレイヤー(例え
ば第1記録層としてのHDレイヤー)に記録されている
マスターTOC及びエリアTOCを読み出すようにされ
る。そして、次のステップS107において、第2HD
レイヤー(例えば第2記録層としてのHDレイヤー)に
記録されているマスターTOC及びエリアTOCを読み
出すようにされる。
【0254】このようにして、2つのHDレイヤーから
マスターTOC及びエリアTOCを読み出した後はステ
ップS108のDisc Subunit Identifier Descriptor作
成処理に移行する。この場合HDレイヤーは2層である
が、1つのボリュームとして扱うことができるものとさ
れており、従って、ステップS108の処理としては、
例えば先に説明したステップS105の処理と同様とさ
れてよい。
【0255】また、ステップS101においてハイブリ
ッドディスクであることが判別された場合にはステップ
S109に進む。ハイブリッドディスクにはCDレイヤ
ー101とHDレイヤー102との2層が形成されてい
る。そこで、ステップS109においては、先ず、HD
レイヤー102からマスターTOC、及びエリアTOC
を読み込むための処理を実行する。そして次のステップ
S110において、CDレイヤー101に記録されてい
るTOC(CD−TOC)を読み込むための処理を実行
する。以上、上記ステップS109及びS110の処理
によって、SACD(HDレイヤー)のTOC情報と、
CD−DA(CDレイヤー)のTOC情報とが取得され
たことになる。
【0256】次のステップS111においては、上記の
ようにして取得した上記各TOCの内容に基づき、Disc
Subunit Identifier Descriptorを作成する。ここで作
成されるのは、図54に示す構造及び内容のDisc Subun
it Identifier Descriptorとされる。
【0257】このステップS111としての処理は、例
えば図58に示すようにして実行される。図58におい
ては、先ずステップS301において、SACDボリュ
ームDescriptorを作成するものとしている。ここでいう
SACDボリュームDescriptorとは、図54に示す構造
を例に挙げれば、Root_object_list_id_1(図54
(a))により指定されるSACD_Root Contents List
(図54(c))、及びその階層下のChild Contents L
ist(図54(e))より成る構造を指す。つまりは、
HDレイヤー102から取得したマスターTOC及びエ
リアTOCの内容に従って、図54(c)(e)に示さ
れるような階層構造による、SACDタイプのContents
Listを作成するものである。
【0258】そして、次のステップS302において
は、CDレイヤー101から読み込んだTOCの内容に
基づいてCDボリュームDescriptorを作成する。ここで
のCDボリュームDescriptorとは、図54の場合であれ
ば、Root_object_list_id_0(図54(a))により指
定されるCD_Root Contents List(図54(b))、及
びその階層下のChild Contents List(図54(d))
より成る構造を指すものである。つまり、ステップS3
02では、これらCD_Root Contents Listとその階層下
のChild Contents Listを作成するものである。この際
には、例えば図54にも示したように、CD_Root Conten
ts List(図54(b))の構造内のlist_typeにはList
_id=1000h(CD−DA)を格納し、media_typeのエリ
アには0101h(CD−DA)を格納することで、実際にC
D_Root Contents Listであることが定義されるようにす
る。同様にして、SACD_Root Contents List(図54
(c))の構造内のlist_typeにはList_id=2000h(SA
CD)を格納し、media_typeのエリアには0501h(SA
CD)を格納することで、実際にCD_Root Contents Lis
tであることが定義されるようにする。
【0259】図56に示す処理において、ステップS1
03,S105,S108,S111の何れかを実行し
た後は、ステップS112に進む。ステップS112に
おいては、上記ステップS103,S105,S10
8,S111の何れかの処理を経たことによって作成さ
れたDisc Subunit Identifier Descriptorを、RAM1
1aに書き込んで保持させるための処理を実行する。こ
れ以降、Controller(例えばパーソナルコン
ピュータ)が、当該ディスクプレーヤ0をTarget
と見なして、Disc Subunit Identifier Descriptorを要
求してきた場合には、システムコントローラ11は、こ
の要求に応答したDisc Subunit Identifier Descriptor
をRAM11aから読み出して送信することが可能にな
る。
【0260】7.Disc Subunit Identifier Descriptor
の送信処理 続いて、システムコントローラ11が実行するDisc Sub
unit Identifier Descriptorの送信処理について、図5
9及び図60に示すフローチャートを参照して説明す
る。先ず図59には、Disc Subunit Identifier Descri
ptor全体を送信する場合の処理が示されている。ここ
で、Disc Subunit Identifier Descriptor全体の送信を
要求するためのAV/Cコマンドとしては、READ
DESCRIPTORcommnadが定義されている
ものとする。そして、この処理にあっては、図6に示し
たシステム構成を例に挙げるとすれば、ディスクプレー
ヤ0がTargetとなり、パーソナルコンピュータ2
00がControllerとして機能することにな
る。
【0261】図59に示す処理にあっては、システムコ
ントローラ11は、先ずステップS401において、C
ontrollerから送信されてくるREAD DE
SCRIPTOR commnadが受信されるのを待
機している。そして、このコマンドが受信されたことが
判別されるとステップS402に進んで、Disc Subunit
Identifier Descriptor全体のデータをAV/Cコマン
ドパケット化するための処理を実行する。つまり、図2
2に示したAV/Cコマンドパケットとして、READ
DESCRIPTOR commnadに応答するr
esponceであることが表されるPacket H
eaderの内容を作成し、また、Disc Subunit Ident
ifier Descriptorとしての1纏まりの構造をopera
ndに付加したdatablockを作成するようにさ
れる。そして、次のステップS403において、上記ス
テップS402にて作成されたAV/Cコマンドパケッ
トを送信出力する。つまり、このAV/Cコマンドパケ
ットが、IEEE1394バス116に接続されたCo
ntrollerに送信出力されるように、IEEE1
394インターフェイス部14についての動作制御を実
行するものである。
【0262】また、本実施の形態のAVシステムとして
は、先に図47に示したREADINFO BLOCK
commandを利用すれば、Disc Subunit Identif
ier Descriptorにおける特定のInfomaition Blockを指
定して送受信することが可能とされる。このREAD
INFO BLOCK commandの受信に応じた
システムコントローラ11の処理動作としては、図60
に示すものとなる。
【0263】図60に示す処理にあっては、先ずステッ
プS501において、Controllerから送信さ
れてくるREAD INFO BLOCK comma
ndの受信を待機しており、このコマンドを受信する
と、ステップS502に進む。
【0264】ステップS502においては、受信したR
EAD INFO BLOCK commandに格納
されているinfo_block_refernce_path、data_length、a
ddressなどの情報に基づいて、要求されたInformation
Block、即ちTargetから読み出されるべきデータ
を特定する。そして、次のステップS503において、
この特定されたInformation BlockをAV/Cコマンド
パケット化する。つまり、図47においても説明したよ
うに、受信したREAD INFO BLOCK co
mmandのread_result_statusを処理結果に応じて更
新すると共に、operandに対して、上記特定され
たInformation Blockを格納するものである。そして、
続くステップS504の処理により、上記のようにして
更新したREAD INFO BLOCK comma
ndを、responceとしてController
に対して送信出力する。
【0265】ところで、上記実施の形態にあっては、図
54に示すような複数のmedia typeのLISTが格納される
Disc Subunit Identifier Descriptorは、図2(c)に
示した形態のハイブリッドディスクに対応しているもの
とされる。つまり、記録フォーマットが異なるボリュー
ム単位としての記録情報が、物理的に異なるレイヤーと
して設けられているディスクに対応している。本発明
は、このように1つの記録媒体が物理的に複数のボリュ
ームを有する場合の他、例えば同一レイヤーにおいて、
論理的に複数のボリュームを有するようにされたディス
クであっても適用が可能とされる。
【0266】また、本発明としての概念は、インストー
ルされたディスクが、図2に例示したディスクである場
合に限定されるものではなく、本実施の形態として示し
たHDデータやCD−DAのフォーマット以外のデジタ
ルオーディオデータが記録される記録層(ボリューム)
を有するディスクであっても構わない。また、ディスク
に記録されるデータとしては、当然のこととして例えば
ビデオデータなど、オーディオデータ以外であってもよ
いものである。更には、本発明が対応し得るメディアと
してはディスクメディアにも限定されるものではなく、
例えばテープメディアや、近年普及しつつあるメモリ素
子を用いたメディアなどにも適用できる。また、上記実
施の形態としての再生装置は再生専用メディアに対応す
るものとされるが、これも当然こととして、データの追
記又は書き換えが可能なメディアに対応して記録再生が
可能な装置にも適用可能である。更には、本発明として
は、IEEE1394の規格以外のデジタルデータイン
ターフェイスに対しても適用が可能である。
【0267】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばハ
イブリッドディスクなどといわれる、記録フォーマット
が異なる複数の記録情報が記録される記録媒体が存在す
る場合に、このような記録媒体に関する記述情報を、所
定の伝送フォーマットに対応させて作成するのにあたっ
ては、各記録情報に対応した記述内容は、それぞれ異な
る記録媒体のタイプ(media type)として定義された情報
単位(Contents List)として管理されるようにしてい
る。また、このようにして作成された記述情報を上記所
定の伝送フォーマットに従ったデータバスを介して送信
するようにもされる。
【0268】このような構成であれば、例えば記録フォ
ーマットを記録媒体のタイプとして扱っている記述情報
の規格であっても、上記ハイブリッドディスクなどのよ
うなハイブリッドメディアに記録された複数ボリューム
を、本来1つの記録媒体に対応付けられるべき1つの記
述情報の構造内で表現することが可能とされる。そし
て、所定の伝送フォーマットに従ったデータバスにより
接続される機器間で、ハイブリッドメディアに対応した
各種機能を実現することができる。つまり、これまでに
は存在しなかったようなハイブリッドメディアに特化さ
れた機能の拡充が図られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の再生装置が対応可能なデ
ィスクの記録層構造の説明図である。
【図2】実施の形態の再生装置が対応可能なディスクの
種別の説明図である。
【図3】実施の形態の再生装置が対応可能なディスクの
記録層形成位置の説明図である。
【図4】本実施の形態の再生装置が対応するハイブリッ
ドディスクの記録層のゾーン構造を示す説明図である。
【図5】HDレイヤーのゾーン構造を示す説明図であ
る。
【図6】本実施の形態のAVシステム構成例を示す説明
図である。
【図7】本実施の形態の再生装置であるディスクプレー
ヤの構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態のディスクプレーヤのCDデータ
再生系及びHDデータ再生系のブロック図である。であ
る。
【図9】本実施の形態においてControllerと
して機能するパーソナルコンピュータの構成例を示すブ
ロック図である。
【図10】本実施の形態に対応するIEEE1394の
スタックモデルを示す説明図である。
【図11】IEEE1394に使用されるケーブル構造
を示す説明図である。
【図12】IEEE1394における信号伝送形態を示
す説明図である。
【図13】IEEE1394におけるバス接続規定を説
明するための説明図である。
【図14】IEEE1394システム上でのNode
ID設定手順の概念を示す説明図である。
【図15】IEEE1394におけるPacket送信
の概要を示す説明図である。
【図16】Asynchronous通信における基本
的な通信規則(トランザクションルール)を示す処理遷
移図である。
【図17】IEEE1394バスのアドレッシング構造
を示す説明図である。
【図18】CIPの構造図である。
【図19】プラグにより規定された接続関係例を示す説
明図である。
【図20】プラグコントロールレジスタを示す説明図で
ある。
【図21】Asynchronous通信において規定
されるWrite Transactionを示す処理
遷移図である。
【図22】Asynchronous Packet
(AV/Cコマンドパケット)の構造図である。
【図23】Asynchronous Packetに
おける、ctype/responceの定義内容を示
す説明図である。
【図24】Asynchronous Packetに
おける、subunit_typeと、opcodeの
定義内容例を示す説明図である。
【図25】Asynchronous通信におけるプラ
グ構造を示す説明図である。
【図26】Asynchronous通信におけるプラ
グアドレス構造を示す説明図である。
【図27】Asynchronous通信におけるプラ
グアドレス構造を示す説明図である。
【図28】Asynchronous通信におけるプラ
グ間での処理を示す説明図である。
【図29】Asynchronous Connect
ionとしての送信手順を示す説明図である。である。
【図30】Subunit Identifier Descriptorの構造概念
を示す説明図である。
【図31】Subunit Identifier Descriptorの構造を示
す説明図である。
【図32】Object List Descriptorの構造を示す説明図
である。
【図33】list typeの定義内容を示す説明図である。
【図34】Object Entryの構造を示す説明図である。
【図35】entry typeの定義内容を示す説明図である。
【図36】Disc Subunit Object entry_specific_infor
mationの構造を示す説明図である。
【図37】Audio Track Object entry_specific_inform
ationの構造を示す説明図である。
【図38】Disc Subunit typeの定義内容を示す説明図
である。
【図39】Disc Subunit List List_specific_informat
ionの構造を示す説明図である。
【図40】Root Contents Listとしての構造概念を示す
説明図である。
【図41】Root Contents List List_specific_informa
tionの構造を示す説明図である。
【図42】media typeの定義内容を示す説明図である。
【図43】information blockの基本構造を示す説明図
である。
【図44】information block typeの定義内容を示す説
明図である。
【図45】information block typeの定義内容の詳細を
示す説明図である。
【図46】List内におけるinformation blockの配置構
造を概念的に示す説明図である。
【図47】READ INFO BLOCK comm
andの構造を示す説明図である。
【図48】SACDに対応するRoot Contents List Lis
t_specific_informationの構造を示す説明図である。
【図49】album_set_info_blockの構造を示す説明図で
ある。
【図50】album_catalog_code_info_blockの構造を示
す説明図である。
【図51】SACDに対応するAudio Track Object ent
ry_specific_informationの構造を示す説明図である。
【図52】SACD_specific_informationの構造を示す説
明図である。
【図53】SACDに対応するDisc Subunit Identifie
r Descriptorの全体構造を示す説明図である。
【図54】本実施の形態のハイブリッドディスクに対応
するDisc Subunit Identifier Descriptorの全体構造を
示す説明図である。
【図55】SACD及びCD−DAについてのList Typ
eの定義内容を示す説明図である。
【図56】本実施の形態が対応するディスクについての
Disc Subunit Identifier Descriptor作成処理を示すフ
ローチャートである。
【図57】本実施の形態の単層HDディスクに対応した
Disc Subunit Identifier Descriptor作成処理を示すフ
ローチャートである。
【図58】本実施の形態のハイブリッドディスクに対応
したDisc Subunit Identifier Descriptor作成処理を示
すフローチャートである。
【図59】Disc Subunit Identifier Descriptor送信の
ための処理動作を示すフローチャートである。
【図60】Information Block送信のための処理動作を
示すフローチャートである。である。
【符号の説明】
1 光ディスク、2 スピンドルモータ、3 光学ヘッ
ド、3A CD用ヘッド部、3B HD用ヘッド部、4
RFアンプ、5 サーボ回路、6 駆動回路、7 エ
ラー訂正及びデコード回路、8 メモリコントローラ、
9 バッファメモリ、10 D/Aコンバータ、11
システムコントローラ、12 操作部、13 表示部、
14 IEEE1394インターフェイス部、15A,
15B対物レンズ、16A,16B 2軸機構、17
A,17B 半導体レーザ、18A,18B ディテク
タ、20 判別信号生成部、101 CDレイヤー、1
02 HDレイヤー、116 データバス(IEEE1
394バス)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録フォーマットが異なる複数の記録情
    報が記録される記録媒体に対して再生を行うことで、少
    なくとも、記録情報を管理するために上記各記録情報内
    に設けられる管理情報を取得することのできる情報取得
    手段と、 上記情報取得手段により取得した上記各記録情報内の管
    理情報に基づいて所定の伝送フォーマットに対応した記
    述情報を作成するのに、1つの記述情報の構造内におい
    て、上記複数の記録情報ごとの記述内容がそれぞれ異な
    る記録媒体として定義された情報単位として管理される
    ように記述を行う、記述情報作成手段と、 を備えていることを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 上記記録フォーマットの1つは、サンプ
    リング周波数が、基準サンプリング周波数fsとされ、
    量子化ビット数が所定のマルチビットとされるデータフ
    ォーマットに対応していることを特徴とする請求項1に
    記載の再生装置。
  3. 【請求項3】 上記記録フォーマットの1つは、サンプ
    リング周波数fs×N(但し、fsは所定の基準サンプ
    リング周波数、Nは2以上の自然数)とされ、量子化ビ
    ット数が1ビットとされるデータフォーマットに対応し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 記録フォーマットが異なる複数の記録情
    報が記録される記録媒体に対して再生を行うことで、少
    なくとも、記録情報を管理するために上記各記録情報内
    に設けられる管理情報を取得する情報取得ステップと、 上記情報取得ステップにより取得した上記各記録情報内
    の管理情報に基づいて所定の伝送フォーマットに対応し
    た記述情報を作成するのに、1つの記述情報の構造内に
    おいて、上記複数の記録情報ごとの記述内容がそれぞれ
    異なる記録媒体として定義された情報単位として管理さ
    れるように記述を行う、記述情報作成ステップと、 要求に応じて、上記所定の伝送フォーマットに従って、
    上記記述情報を送信出力することのできる送信ステップ
    と、 を実行するように構成されていることを特徴とする情報
    伝送方法。
  5. 【請求項5】 上記記録フォーマットの1つは、サンプ
    リング周波数が、基準サンプリング周波数fsとされ、
    量子化ビット数が所定のマルチビットとされるデータフ
    ォーマットに対応していることを特徴とする請求項4に
    記載の情報伝送方法。
  6. 【請求項6】 上記記録フォーマットの1つは、サンプ
    リング周波数fs×N(但し、fsは所定の基準サンプ
    リング周波数、Nは2以上の自然数)とされ、量子化ビ
    ット数が1ビットとされるデータフォーマットに対応し
    ていることを特徴とする請求項4に記載の情報伝送方
    法。
  7. 【請求項7】 上記所定の伝送フォーマットは、IEE
    E1394データインターフェイスとされていることを
    特徴とする請求項4に記載の情報伝送方法。
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