JP2001167157A - エネルギ取引支援システム及び方法 - Google Patents

エネルギ取引支援システム及び方法

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JP2001167157A
JP2001167157A JP35394399A JP35394399A JP2001167157A JP 2001167157 A JP2001167157 A JP 2001167157A JP 35394399 A JP35394399 A JP 35394399A JP 35394399 A JP35394399 A JP 35394399A JP 2001167157 A JP2001167157 A JP 2001167157A
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energy
group
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JP35394399A
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Kenchi Kobayashi
賢知 小林
Masa Ishimoto
雅 石本
Ryota Kougetsu
良太 工月
Yoichi Ishikawa
洋一 石川
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定のグループに属するエネルギ使用者のエネ
ルギ使用量に対する最適なエネルギ料金の計算を支援す
ること。 【解決手段】本発明のエネルギ取引支援システムは、エ
ネルギ供給可能な範囲内の所定のグループに属する各エ
ネルギ使用者の所定時間におけるエネルギ使用量のデー
タを受信する受信手段と、受信された各エネルギ使用者
の所定時間におけるエネルギ使用量のデータを使用し
て、所定のグループに対する、所定時間における複数の
エネルギ価格関数を取得する取得手段と、取得された所
定時間における複数のエネルギ価格関数を使用して、所
定のグループに属する各エネルギ使用者のエネルギ料金
を最適化する手段と、エネルギ使用者のエネルギ料金の
データを、当該エネルギ使用者の端末にて利用可能にす
るためのエネルギ料金利用可能化手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ガスや電気等のエ
ネルギの取引支援システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスや電気等のエネルギ使用者に給湯器
等のエネルギ使用量を知らせるための装置は以前から存
在していたが(例えば特開平11−194035号を参
照のこと)、エネルギ使用者はエネルギ使用料金を知る
ことはできなかった。
【0003】また、特開平10−198648号公報に
は、電気事業者が発電事業者から卸電力の購入計画を立
案する際に、発電事業者から購入する電力総量と各発電
事業者の販売電力量の上限データを制約式に反映させ、
各発電事業者の電力販売価格を目的関数に反映させて最
適化問題を解くことにより、最適な購入計画を立案する
技術が開示されている。しかし、電気事業者は購買量を
需要予測に基づき決定しており、個々のエネルギ使用者
から取得した所定時間におけるエネルギ使用量のデータ
を使用するものではない。加えて、個々のエネルギ使用
者が負担するエネルギ・コストを最小にするという観点
も存在しない。また、エネルギ使用者をグループ分けす
ることについても何らの記載は無い。
【0004】また、米国特許5974403号公報に
は、複数の供給業者の供給容量、価格関数、天候予測、
及び送電変数を使用して、規制緩和された市場における
電力のスポット価格を、異なる配送ポイントに対して予
測する方法が開示されている。同じく、このシステムで
は天候予測等を使用した需要予測に基づきスポット価格
を予測するものであり、個々のエネルギ使用者から取得
した所定時間におけるエネルギ使用量のデータを使用す
るものではない。加えて、個々のエネルギ使用者が負担
するエネルギ・コストを最小にするという観点も存在し
ない。また、エネルギ使用者をグループ分けすることに
ついても具体的に述べられていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の目的
は、所定のグループに属するエネルギ使用者のエネルギ
使用量に対するエネルギ料金を計算するためのエネルギ
取引支援システム及び方法を提供することである。
【0006】他の目的は、所定のグループに属するエネ
ルギ使用者のエネルギ使用量に対する最適なエネルギ料
金を計算することである。
【0007】さらに他の目的は、所定のグループに属す
るエネルギ使用者とエネルギ供給者とのエネルギ取引の
仲介を可能にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
るエネルギ取引支援システムは、所定のグループに属す
る各エネルギ使用者の所定時間(過去、現在、未来の場
合がある)におけるエネルギ使用量のデータを受信する
受信手段と、受信された各エネルギ使用者の所定時間に
おけるエネルギ使用量のデータを使用し、所定のグルー
プに対する、所定時間におけるエネルギ価格関数を取得
する取得手段と、エネルギ使用者のエネルギ料金のデー
タを、当該エネルギ使用者の端末にて利用可能にするた
めのエネルギ料金利用可能化手段とを有する。このエネ
ルギ使用量とエネルギ価格関数にてエネルギ料金の計算
が可能となる。なお、取得手段は、例えばネットワーク
を介してエネルギ価格関数を取得しても、例えばシステ
ムに含まれるデータベース等の記憶装置から取得しても
良い。
【0009】本発明の第1の態様に係るエネルギ料金支
援システムが、取得された所定時間におけるエネルギ価
格関数を使用して、所定のグループに属する各エネルギ
使用者のエネルギ料金を計算する手段をさらに有し、エ
ネルギ料金利用可能化手段が各エネルギ使用者の端末に
エネルギ料金を送信する手段を含むように構成すること
も可能である。一方、エネルギ料金利用可能化手段が、
所定のグループに属するエネルギ使用者の端末に、所定
時間におけるエネルギ価格関数のデータを送信する手段
と、所定のグループに属するエネルギ使用者の端末に
て、エネルギ価格関数から所定時間におけるエネルギ料
金を計算する手段を含むような構成も可能である。これ
にてエネルギ使用者に具体的なエネルギ料金を提示可能
となる。
【0010】なお、上で述べた所定のグループを、エネ
ルギ使用者を地理的に分類することにより構成されたグ
ループとしても、地理とは無関係なエネルギ使用者のグ
ループとしても、所定のグループが、所定の登録を行っ
たエネルギ使用者で構成されるグループとしても、エネ
ルギ使用量のデータ収集対象として指定された団体とし
てもよい。
【0011】また上で述べた取得手段を、受信された各
エネルギ使用者の所定時間におけるエネルギ使用量のデ
ータを使用して、所定のグループ内の所定時間における
エネルギ使用集中度に関するデータを計算する手段と、
エネルギ使用集中度に関するデータを使用して、所定の
グループに対する、所定時間におけるエネルギ価格関数
を取得する手段とを含むような構成とすることも可能で
ある。
【0012】また取得手段を、受信された各エネルギ使
用者の所定時間におけるエネルギ使用量のデータを使用
して、所定のグループの所定時間におけるエネルギ総使
用量を計算する手段と、エネルギ総使用量を使用して、
所定のグループに対する、所定時間におけるエネルギ価
格関数を取得する手段とを含むような構成とすることも
可能である。
【0013】本発明の第2の態様に係るエネルギ取引支
援システムは、エネルギ供給可能な範囲内の所定のグル
ープに属する各エネルギ使用者の所定時間におけるエネ
ルギ使用量のデータを受信する受信手段と、受信された
各エネルギ使用者の所定時間におけるエネルギ使用量の
データを使用して、所定のグループに対する、所定時間
における複数のエネルギ価格関数を取得する取得手段
と、エネルギ使用者のエネルギ料金のデータを、当該エ
ネルギ使用者の端末にて利用可能にするためのエネルギ
料金利用可能化手段とを有する。エネルギ供給者が複数
存在する場合に、各エネルギ供給者ごとのエネルギ料金
を知ることができるようになる。また、エネルギ供給者
が単数でも、複数種類のエネルギを供給している場合
に、各種類のエネルギ料金を知ることができるようにな
る。なお、所定のグループに対するエネルギ価格関数
は、所定のグループの個々のエネルギ使用者に対するエ
ネルギ価格関数を包含する場合がある。また、エネルギ
供給者からのエネルギ価格関数を本システムにおいて所
定のグループに対するエネルギ価格関数に変形する場合
も存在する。
【0014】本発明の第2の態様に係るエネルギ取引支
援システムが、取得された所定時間における複数のエネ
ルギ価格関数を使用して、所定のグループに属する各エ
ネルギ使用者のエネルギ料金を最適化する手段をさらに
有するような構成とすることも可能である。これにより
最適なエネルギ料金及び供給量に関する情報をエネルギ
使用者及びエネルギ供給者に提示可能となる。
【0015】一方、上で述べたエネルギ料金利用可能化
手段が、取得された複数のエネルギ供給者の所定時間に
おけるエネルギ価格関数を、所定のグループに属する各
エネルギ使用者の端末に送信する手段と、所定のグルー
プに属する各エネルギ使用者の端末にて、所定のグルー
プに属する各エネルギ使用者のエネルギ料金を最適化す
る手段とを含むような構成も可能である。これによりエ
ネルギ使用者に最適化されたエネルギ料金が提示可能と
なる。
【0016】また、本発明の第2の態様に係るエネルギ
料金支援システムが、最適化されたエネルギ料金に対応
するエネルギ供給者の供給量に関する情報を、エネルギ
供給者の端末に送信する手段をさらに有するような構成
も可能である。これによりエネルギ供給者は最適化され
た状態におけるエネルギ供給を実施できる。このエネル
ギ供給量に関する情報は、例えば各エネルギ供給者に対
する、グループ全体に供給するエネルギ量、又は各エネ
ルギ使用者に供給するエネルギ量である。
【0017】さらに、上で述べたエネルギ料金利用可能
化手段が、最適化されたエネルギ料金を、所定のグルー
プに属する各エネルギ使用者の端末に送信する手段を含
み、本発明の第2の態様に係るエネルギ取引支援システ
ムが、エネルギ使用者及びエネルギ供給者の端末から、
受諾応答を受信したか判断する手段と、エネルギ使用者
及びエネルギ供給者の端末から取引受諾応答を受け取っ
た場合には、取引内容を確定させて保存する手段とをさ
らに有するような構成も可能である。これにて最適な状
態における取引の仲介を完了させることができる。
【0018】なお上で述べた取得手段を、受信された各
エネルギ使用者の所定時間におけるエネルギ使用量のデ
ータを使用して、所定のグループに対する所定時間にお
ける複数のエネルギ価格関数及び複数の最大供給量関数
を取得する構成とし、本発明の第2の態様に係るエネル
ギ取引支援システムが、取得された所定時間における複
数のエネルギ価格関数及び複数の最大供給量関数を使用
して、所定のグループに属する各エネルギ使用者のエネ
ルギ料金を最適化する手段をさらに有するような構成も
可能である。エネルギ供給者のエネルギ供給量に限定が
ある場合に対応することができる。
【0019】本発明の第3の態様に係るエネルギ取引支
援方法は、エネルギ供給可能な範囲内の所定のグループ
に属する各エネルギ使用者の所定時間におけるエネルギ
使用量のデータを受信する第1ステップと、受信された
各エネルギ使用者の所定時間におけるエネルギ使用量の
データを使用し、所定のグループに対する、所定時間に
おけるエネルギ価格関数を取得する第2ステップと、エ
ネルギ使用者のエネルギ料金のデータを、当該エネルギ
使用者の端末にて利用可能にする第3ステップとを含
む。
【0020】本発明の第3の態様に係るエネルギ取引支
援方法に、上で述べた本発明の第1の態様における変形
等を応用することができる。
【0021】また、同様に本発明の第3の態様に係るエ
ネルギ取引支援方法に、上で述べた本発明の第2の態様
に係る変形等を応用することができる。
【0022】本発明の第3の態様に係るエネルギ取引支
援方法をコンピュータに実行させるプログラムを作成す
ることも可能であって、当該プログラムは、例えばフロ
ッピー・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半
導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置
に格納される。
【0023】また、処理の途中結果は、必要に応じてコ
ンピュータのメインメモリ、HDD等の記憶装置に格納
される。
【0024】
【発明の実施の形態】[実施例1]本発明の第1の実施
例に係るシステム概要図を図1に示す。エネルギは、エ
ネルギ供給者3からエネルギ供給路11を介して、エネ
ルギ使用者a71、エネルギ使用者b73、エネルギ使
用者c75、エネルギ使用者d77、エネルギ使用者e
91、エネルギ使用者f95、エネルギ使用者g93、
及びエネルギ使用者h97に供給されている。エネルギ
使用者はグループ分けされており、図1ではエネルギ使
用者a71、エネルギ使用者b73、エネルギ使用者c
75及びエネルギ使用者d77がグループA7に属す
る。また、エネルギ使用者e91、エネルギ使用者f9
5、エネルギ使用者g93及びエネルギ使用者h97
は、グループB9に属する。なお、エネルギは、ガス、
電気、石油、水等の他に、エネルギ消費により得られる
温水、暖気、水蒸気、乾燥空気、水素等の複合エネルギ
を含む。本発明では複数種類のエネルギを取り扱う場合
もある。またエネルギ供給者は、一つのエネルギ供給者
が複数種類のエネルギを供給する場合もある。
【0025】各エネルギ使用者宅には、エネルギ料金を
エネルギ使用者に提示するための端末も配置されてい
る。この端末は、後に説明するように、所定時間におけ
るエネルギ使用量に対し、エネルギ料金を提示するよう
になっている。例えば、テレビやパーソナル・コンピュ
ータをこの端末として用いることができる。また、専用
の端末であってもよい。所定時間は例えば24時間後の
1時間といったように、将来のある一定時間を示してい
てもよく、また現在及び過去のある一定時間を示してい
ても良い。もし、現在のある一定時間のエネルギ使用量
に対するエネルギ料金をエネルギ使用者に提示する場合
には、各エネルギ使用者宅に配置されているエネルギ使
用量を測定するための計測器にエネルギ料金提示手段を
設けることにより代替することも可能である。初期的な
エネルギ使用量を設定する際には、例えば一定期間測定
後に設定しても良いし、家族構成や建物の種類等を使用
して予測値を設定しても良い。
【0026】各エネルギ使用者宅に設けられた端末はネ
ットワーク5を介して計算センタ1に接続されている。
エネルギ供給者3の端末等(含むサーバ)もネットワー
ク5を介して計算センタ1に接続されている。ネットワ
ーク5は、例えばインターネット、公衆回線網、CAT
V回線網、衛星通信、その他の無線通信により構成され
る。
【0027】エネルギ使用者は図1では2つのグループ
に分けられている。通常、エネルギ配送コストは、エネ
ルギ供給元からの距離により分類することができるた
め、グループはエネルギ供給者等が定義する所定のエリ
アにより構成される場合もある。例えば、マンションや
団地の居住者、エネルギがガスである場合には例えば太
い配管の付近の住民によりグループが構成される場合も
ある。また本発明では、このような地理的な関係により
定義されるグループのみならず、地理的に無関係なグル
ープを定義することも可能である。例えば、生活協同組
合のように、自主的にその組織に登録する者により構成
されるグループや、例えば特定の会社、法人の社員とい
ったようにその構成員の自主的な登録というよりはエネ
ルギ供給者や本システムの主催者又は運営者等により指
定された団体の場合もある。さらに、町内会参加者とい
ったように、地理的な関係に構成員の自主的な登録をも
含むようなグループも考えられる。
【0028】本発明ではグループ毎にエネルギ価格、例
えばエネルギ単価が異なることを前提にしている。例え
ば地理的なエリアにてグループが構成される場合には、
エネルギ供給元からの距離により各グループへのエネル
ギ配送コストが異なるという点を鑑みれば分かり易い。
また、グループで纏め買いをすれば単価が安くなるとい
う発想にも類似する。例えば、あるグループに属するエ
ネルギ使用者に大口使用者が含まれる場合には、そのグ
ループ全体のエネルギ使用量が増えるため、そのグルー
プに属するエネルギ使用者に対するエネルギ単価を安く
する。地理的なエリアにてグループが構成される場合に
は、そのグループへのエネルギ供給路の有効利用に繋が
るので、エネルギ配送コストが安くなるということもあ
る。但し、所定の閾値を超えてエネルギ使用量が増加す
る場合には、反対に混雑時料金が適用され、エネルギ単
価は高くなる。このように、本発明では、グループに属
するエネルギ使用者の所定時間におけるエネルギ使用量
により、対応するエネルギ価格を変化させるというアイ
デアを採用する。
【0029】また、エネルギ価格は時間により変化す
る。これはエネルギの原料の価格が変化するというだけ
でなく、その時々によりエネルギ供給能力が変動し、エ
ネルギ需要も変動するからである。
【0030】このように、各エネルギ使用者の所定時間
におけるエネルギ使用量は、各エネルギ使用者の端末か
らネットワーク5等を介して計算センタ1に送信され
る。また、エネルギ供給者3から所定時間におけるエネ
ルギ価格に関する情報もネットワーク5を介して計算セ
ンタ1に送信される。計算センタ1では、後に説明する
ような計算が行われる。
【0031】次に図1のグループAに関する処理フロー
を図2に示す。まず、グループAに属するエネルギ使用
者a乃至dの端末等から所定時間における各エネルギ使
用量のデータが計算センタ1に送信される(ステップ
(1))。計算センタ1は各エネルギ使用者のエネルギ
使用量のデータを受信し、記憶装置に格納する(ステッ
プ(2))。例えば、図3に示すように、グループ毎の
テーブルに、エネルギ使用者毎に受信したエネルギ使用
量を格納する。図3の表における料金は後に計算され
る。次に、計算センタ1は、グループAにおける使用集
中度dを計算し、記憶装置に格納する(ステップ
(3))。例えば、使用集中度dは、グループに属する
エネルギ使用者の各エネルギ使用量(Va,Vb,V
c,Vd)を全て加算した値Vtを、グループが地理的
なエリアで定義される場合には例えばそのエリアの面積
で割った値である。また、例えばVtをそのエリアの配
送容量Cで割った値を用いても良い。さらに、例えばV
tをそのグループの人数で割った値を用いても良い。こ
の使用集中度dは、所定時間におけるエネルギ価格関数
を決定する一つのパラメータである。
【0032】次に、グループAの使用集中度dに対応す
る所定時間におけるエネルギ価格関数fを取得する(ス
テップ(4))。図2ではエネルギ供給者3から取得す
るように示しているが、例えばネットワーク5を介し
て、グループAの使用集中度dに対応する所定時間にお
けるエネルギ価格関数fを取得するようにしても良い
し、予め計算センタ1に設けられたデータベース等に格
納されたグループAの使用集中度dに対応する所定時間
におけるエネルギ価格関数fを取得するようにしても良
い。データベース等には、この処理ステップより前にエ
ネルギ価格関数fを登録しておく。この場合、ネットワ
ーク5でなく、オフラインでデータを取得し、登録する
場合もある。
【0033】エネルギ価格関数fは、例えば単価の関数
であり、図4に例を示している。図4では、横軸方向に
使用量が、縦軸方向に単価が示されており、使用集中度
dの3つの値d1、d2、d3毎に曲線が描かれている。
なお、d3>d1>d2である。図4では使用集中度dが
大きい値を有するほど、すなわちグループでエネルギ使
用量が増えるほどエネルギ単価は低くなっている。ま
た、各エネルギ使用者においても、一定使用量までエネ
ルギ使用量が増えるとエネルギ単価は下がるが、一定使
用量以上になると逆にエネルギ単価が増加するようにな
っている。但し、図4の例は一例であって本発明におけ
るエネルギ価格関数fは図4に限定されるものではな
い。曲線でなく、階段状の不連続関数であってもよい。
使用集中度dによりエネルギ単価を変化させるが、各エ
ネルギ使用者のエネルギ使用量に対しては変化させない
ようにすることも可能である。例えば、地理的なエリア
にてグループが構成される場合には、使用集中度dにお
けるエリア全体に対する配送コストをVtで割った値を
エネルギ価格関数(この場合には定数)とすることも可
能である。さらに、エネルギ価格関数は、エネルギ単価
の関数ではなく、エネルギ使用量vを入力して直接エネ
ルギ料金を計算できるような関数f(v)とすることも
可能である。
【0034】次に、計算センタ1はグループAに属する
各エネルギ使用者のエネルギ料金を計算する(ステップ
(5))。エネルギ料金は、エネルギ単価×エネルギ使
用量で計算できる。エネルギ価格関数fが、エネルギ使
用量vを入力して直接エネルギ料金を計算できるような
関数f(v)である場合には、関数f(v)にvを入力
する。例えば、図3に示すように、グループAのテーブ
ルの料金欄に、各エネルギ使用者のエネルギ料金を記憶
する。
【0035】そして、計算されたエネルギ料金のデータ
を、各エネルギ使用者にネットワーク5を介して送信す
る(ステップ(6))。エネルギ使用者a乃至dの端末
は、この送信されてきたエネルギ料金のデータを受信し
て、エネルギ使用者a乃至dに表示する(ステップ
(7))。これにてエネルギ使用者a乃至dは所定時間
におけるエネルギ料金を知ることができるようになる。
なお、同時にエネルギ使用量を表示することも可能であ
る。
【0036】実施例1では、グループごと、時間ごと、
使用集中度により、エネルギ価格関数が異なり、その時
々のエネルギ料金をエネルギ使用者は知ることができる
ようになる。時間は未来における時間であってもよいの
で、エネルギ料金の予測をすることもできるようにな
る。未来の場合には、エネルギ使用の予約という性質を
持たせることも可能であり、その場合には計算センタ1
は予約結果をエネルギ供給者3に通知する。
【0037】上で述べた処理フローでは、計算センタ1
が各エネルギ使用者のエネルギ料金を計算しているの
で、各エネルギ使用者の端末ではほとんど計算能力は必
要無かった。但し、図2に点線で示したが、計算センタ
1で取得したグループAの所定時間におけるエネルギ価
格関数(使用集中度dに対応する関数)を各エネルギ使
用者a乃至dの端末に送信し(ステップ(5−1))、
各端末にてそのエネルギ使用者のエネルギ料金を計算す
る(ステップ(5−2))ような構成も可能である。こ
のようにすれば、計算センタ1の計算量が減少する。但
し、エネルギ価格関数のデータ量が多くなると、ネット
ワーク5を介して行われる通信コストが高くなる。ま
た、エネルギ使用者a乃至dの端末の計算能力がある程
度必要となる。
【0038】上で述べた処理フローでは、使用集中度d
を計算していたが、使用集中度dの代わりに、グループ
に属するエネルギ使用者のエネルギ使用量の総和Vtを
使用することもできる。例えば、グループが地理的なエ
リアで構成される場合には、そのエリアへの配送コスト
は使用集中度dの関数になるため、使用集中度dの使用
は有用であるが、会員制クラブをグループとする場合に
はエネルギ使用量の総和Vtの方が計算上有利である。
また、上ではエネルギ供給者3と計算センタ1とを別主
体として説明したが、同一主体にて運営される場合もあ
る。
【0039】以上のようにエネルギ使用者の端末、計算
センタ1及びエネルギ供給者の端末又はサーバはプログ
ラミングされている。
【0040】[実施例2]実施例1ではエネルギ供給者
3は一つであった。エネルギ供給者3が一つである場合
には、エネルギ供給には競争は無く、エネルギ料金はエ
ネルギ供給者3の提示したエネルギ価格関数のみで決定
される。しかし、このような状態が必ずしも当たらない
場合が生じ得る。すなわち、複数のエネルギ供給者が存
在する場合には、エネルギ価格関数は複数用意されるよ
うになる。このような場合において、エネルギ使用者は
最もエネルギ料金が低くなることを望む。一方、各エネ
ルギ供給者は自己の利益が最大になるようなエネルギ価
格関数を決定しようとする。このような状態において
は、全体として最適化が達成されるように計算センタ1
にて処理が実施されるべきである。以下に、実施例2に
おける構成及び処理フローについて説明する。
【0041】図5は、実施例2のシステム概要図を示
す。図1と異なる点は、エネルギ供給者が図5では3つ
示されている点にある。すなわち、エネルギ供給者A
(3a)とエネルギ供給者B(3b)とエネルギ供給者
C(3c)とである。これらのエネルギ供給者A乃至C
の端末(含むサーバ)はネットワーク5を介して計算セ
ンタ1に接続されている。なお、1つのエネルギ供給者
が複数種類のエネルギを供給する場合には、エネルギ供
給者A乃至Cは同一のエネルギ供給者でそれぞれ異なる
種類のエネルギを取り扱う社内事業部のようなものとす
る。エネルギ使用者は、例えばエネルギの種類を指定し
てエネルギ使用量を端末から送信する。
【0042】エネルギ供給者A乃至Cは、それぞれが自
己の供給エリアに対してエネルギ供給を行っている。エ
ネルギ供給者A乃至Cが、グループA及びグループBの
全てのエネルギ使用者に対してエネルギ供給を行える場
合もあるし、一部のエネルギ使用者にしかエネルギ供給
できない場合もある。図6に例を示している。例えばエ
ネルギ供給者Aは、グループA全体、すなわちエネルギ
使用者a乃至dに対してエネルギ供給することができ
る。エネルギ供給者Bは、グループAの一部、エネルギ
使用者a及びcにのみエネルギ供給できる。エネルギ供
給者Cは、グループAの一部、エネルギ使用者a及びb
にのみエネルギ供給できる。よって、エネルギ使用者a
はエネルギ供給者A乃至Cからエネルギ供給を受けるこ
とができる。エネルギ使用者bはエネルギ供給者A及び
Cからエネルギ供給を受けることができる。エネルギ使
用者cはエネルギ供給者A及びBからエネルギ供給を受
けることができる。エネルギ使用者dはエネルギ供給者
Aからのみエネルギ供給を受けることができる。
【0043】このような場合、グループAに対する所定
時間におけるエネルギ価格関数は、エネルギ供給者Aの
場合にはエネルギ使用者a乃至dに適用される。エネル
ギ供給者Bの場合にはエネルギ使用者a及びcに適用さ
れる。エネルギ供給者Cの場合にはエネルギ使用者a及
びbに適用される。すなわち、グループAに対するエネ
ルギ価格関数でも、グループAの構成員全員に適用され
ない場合もある。このような場合の他にも、例えばエネ
ルギ使用者aはエネルギ使用量が多いため、グループA
に属するがグループAに対するエネルギ価格関数よりも
有利なエネルギ価格関数を提示するような場合も考えら
れる。
【0044】また、エネルギ供給者は、グループAに対
する所定時間におけるエネルギ最大供給量関数を規定す
る場合もある。このエネルギ最大供給量関数は、グルー
プAに属する各エネルギ使用者に対する関数である場合
もある。但し、供給エリアが例えば図6に示されるよう
な状態であれば、グループAに対するエネルギ最大供給
量関数であっても、エネルギ供給者Bの場合にはエネル
ギ使用者c及びdに対しては0であり、エネルギ供給者
Cの場合にはエネルギ使用者b及びdに対しては0とな
る。このようにエネルギ使用者によってエネルギ供給者
が限定的になる場合もある。加えて、例えばエネルギ使
用者aはエネルギ使用量が多いため、グループAに属す
るがグループAに対するエネルギ最大供給量関数よりも
有利なエネルギ最大供給量関数を提示するような場合も
考えられる。
【0045】以上のように、エネルギ供給者が一つでは
なく、供給エリアが同じでない場合には、グループに対
するエネルギ価格関数及びエネルギ最大供給量関数であ
っても、エネルギ使用者によっては適用できない場合も
生ずる。このような中で、目的となる指標を最適化する
ための処理を計算センタ1で実施する。
【0046】なお、図6のような供給エリアに差が存在
する場合における、各エネルギ使用者に対するエネルギ
価格関数及びエネルギ最大供給量関数の適用状態を図7
に示しておく。エネルギ供給者Aはエネルギ価格関数F
AをグループAに適用する。エネルギ供給者Bはエネル
ギ価格関数FBをグループAに適用する。但し、エネル
ギ使用者c及びdには適用されない。エネルギ供給者C
はエネルギ価格関数FCをグループAに適用する。但
し、エネルギ使用者b及びdには適用されない。また、
エネルギ供給者Aはエネルギ最大供給量関数Aaをグル
ープAに適用する。エネルギ供給者Bはエネルギ最大供
給量関数BaをグループAに適用する。但し、エネルギ
使用者c及びdには適用されない。エネルギ供給者Cは
エネルギ最大供給量関数CaをグループAに適用する。
但し、エネルギ使用者b及びdには適用されない。
【0047】図8に実施例2におけるグループAに関す
る処理フローを示す。まず、グループAに属するエネル
ギ使用者a乃至dの端末等から各エネルギ使用量のデー
タが計算センタ1に送信される(ステップ(11))。
計算センタ1は各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
ネルギ使用量のデータを受信し、記憶装置に格納する
(ステップ(12))。図3のようなテーブルに格納し
ても良い。次に、計算センタ1は、グループAの所定時
間における使用集中度dを計算し、記憶装置に格納する
(ステップ(13))。使用集中度dは実施例1と同じ
でもよい。
【0048】そして、計算センタ1は、使用集中度dに
対する各エネルギ供給者A乃至Cの所定時間におけるエ
ネルギ価格関数及びエネルギ最大供給量関数を取得する
(ステップ(14))。実施例1と同じで、図8ではネ
ットワーク5を介してエネルギ供給者A乃至Cからそれ
ぞれのエネルギ価格関数及びエネルギ最大供給量関数を
取得するように示しているが、例えば計算センタ1に設
けられたデータベース等から取得するようにしても良
い。なお、エネルギ最大供給量関数は、グループA全体
に対する関数を取得して、それを各エネルギ使用者用に
変形するような場合も存在する。この際、計算センタ1
の独自の判断で、各エネルギ使用者のエネルギ最大供給
量関数を、グループA全体ではエネルギ供給者に示され
た関数どおりになるように、割り振ることも可能であ
る。
【0049】次に、計算センタ1は各エネルギ使用者の
エネルギ料金を最適化する(ステップ(15))。図8
の例では各エネルギ使用者のエネルギ料金を最小化す
る。例えば、エネルギ使用者aの所定時間におけるエネ
ルギ使用量が500であり、FA=3、Aa=300、
FB=2、Ba=200、FC=1、Ca=100である
場合(図7参照)には、エネルギ供給者Cからのエネル
ギ供給量を100、エネルギ供給者Bからのエネルギ供
給量を200、エネルギ供給者Aからのエネルギ供給量
を200とした時に、エネルギ料金が1100となり最
低となる。このような計算を、各エネルギ使用者に対し
て実施する。但し、最適化はこのようなエネルギ使用者
のエネルギ料金を最小化するのみならず、単位供給価格
の分散の最小化、平均単位供給価格の最小化等を目標に
して最適化することも可能である。計算センタ1は、最
適化された各エネルギ使用者のエネルギ料金を記憶装置
に格納する。例えば図3のようなテーブルの料金の欄に
格納する。また、最適化処理により決定された供給量に
関する情報を計算センタ1の記憶装置等に保存する。こ
のエネルギ供給量に関する情報は、例えば各エネルギ供
給者に対する、グループA全体に供給するエネルギ量、
又は各エネルギ使用者に供給するエネルギ量である。
【0050】計算センタ1は、最適化されたエネルギ使
用者のエネルギ料金のデータを、各エネルギ使用者に送
信する(ステップ(16))。エネルギ使用者a乃至d
の各端末は、自端末宛てに送信されたエネルギ料金のデ
ータを受信して、表示する(ステップ(17))。
【0051】また、計算センタ1は、エネルギ供給者A
乃至Cの端末(サーバを含む)に、エネルギ供給量に関
する情報を送信する(ステップ(18))。
【0052】もし、計算センタ1で行った最適化処理に
てエネルギ供給者とエネルギ使用者のエネルギ取引が確
定するならば、この段階にて処理は終了する。エネルギ
使用者は、所定時間における最適化されたエネルギ料金
を知ることができる。好適にはより安くエネルギ供給を
受けられるようになる。また、エネルギ使用者のエネル
ギ需要の積み重ねによりエネルギ供給量及びエネルギ供
給額が決定されることになるので、エネルギ供給者間の
競争を促進することができ、社会全体として経済効率が
向上する。
【0053】上で述べた処理フローでは、計算センタ1
で各エネルギ使用者のエネルギ料金を最適化する処理を
実施していたが、エネルギ使用者の各端末で実施するよ
うな形態も可能である。例えば、ステップ(14)で取
得したエネルギ価格関数及びエネルギ最大供給量関数を
計算センタ1が各エネルギ使用者a乃至dに送信し(ス
テップ(15−1))、エネルギ使用者の各端末で、エ
ネルギ料金を最適化する処理を実施する(ステップ(1
5−2))ような形態も可能である。
【0054】さらに実施例1でも述べたが、使用集中度
dを使用せずに、グループAの総エネルギ使用量Vtに
より、エネルギ価格関数及びエネルギ最大供給量関数を
決定するようにしてもよい。
【0055】さらにエネルギ供給者がエネルギ供給量に
制限をつけない場合もあるので、エネルギ最大供給量関
数を使用しない場合もある。
【0056】また、計算センタ1で行った最適化処理に
てエネルギ供給者とエネルギ使用者のエネルギ取引を確
定させず、エネルギ使用者及びエネルギ供給者に取引受
諾を検討させるような形態も可能である。
【0057】エネルギ供給者側は、計算センタ1から送
信されてきたエネルギ供給量に関する情報を検討し、当
該取引の受諾又は拒否を判断する(ステップ(1
9))。なおこの判断は、人間にて実施して良いし、予
め端末又はサーバに所定の条件(例えば供給量が設定値
以上であれば受諾等)を設定しておき、送信されてきた
エネルギ供給量に関する情報に応答して自動的に判断す
るようにしても良い。同様に、エネルギ使用者側は、計
算センタ1から送られてきた又は自己の端末で計算され
た最適化されたエネルギ料金を検討し、当該取引の受諾
又は拒否を判断する(ステップ(21))。エネルギ使
用者側でも、人間が判断するようにしても良いし、予め
エネルギ使用者の端末に設定された所定の条件(例えば
エネルギ料金が設定値以下であれば受諾等)を、端末が
判断するようにしても良い。
【0058】そして、エネルギ供給者の端末又はサーバ
は、判断の結果として取引受諾又は拒否の応答を計算セ
ンタ1に送信する(ステップ(20))。同じように、
エネルギ使用者の端末も取引受諾又は拒否に応答を計算
センタ1に送信する(ステップ(21))。
【0059】計算センタ1は、エネルギ使用者の端末及
びエネルギ供給者の端末又はサーバから応答を受信し、
エネルギ使用者とエネルギ供給者が両方とも受諾応答を
送信したか判断する(ステップ(23))。エネルギ使
用者とエネルギ供給者が全て受諾応答を送信していれ
ば、最適化処理によるエネルギ取引は成立する。成立し
た取引内容を計算センタ1等の記憶装置に保存する(ス
テップ(24))。
【0060】一方、少なくとも1のエネルギ使用者又は
エネルギ供給者が取引拒否を返してきた場合には当該最
適化処理によるエネルギ取引全体を不成立とする場合も
ある(ステップ(25))。いずれかのエネルギ供給者
が取引拒否を返してきた場合には、そのエネルギ供給者
からエネルギ供給を受けるエネルギ使用者のエネルギ取
引だけを取引不成立とし、そのエネルギ供給者からエネ
ルギ供給を受けないエネルギ使用者と残りのエネルギ供
給者のエネルギ取引を取引成立とする場合もある。ま
た、いずれかのエネルギ使用者が取引拒否を返してきた
場合には、それ以外のエネルギ使用者についてはエネル
ギ取引が成立したものと取り扱う場合もある。
【0061】いずれにせよ、計算センタ1は取引結果を
再度エネルギ使用者の端末及びエネルギ供給者の端末又
はサーバに送信する(ステップ(26))。これにて、
エネルギ使用者及びエネルギ供給者は、取引結果を知る
ことができるようになる。もし、取引結果が取引成立を
示している場合には、エネルギ使用者は所定時間に最適
化されたエネルギ料金にて最初に送信した量のエネルギ
供給を受けることができる。一方。エネルギ供給者は所
定時間に最適化されたエネルギ供給状態を満たすよう
に、エネルギ供給するような設定を行う。取引結果が取
引不成立を示している場合には、エネルギ使用者及びエ
ネルギ供給者は図8のステップ(11)から処理を再度
実施するようになる。すなわち、エネルギ使用者は所定
時間におけるエネルギ使用量を再設定し、エネルギ使用
者の端末から計算センタ1に送信する。一方、エネルギ
供給者は、所定時間におけるエネルギ価格関数及びエネ
ルギ最大供給量関数を再設定し、計算センタ1の求めに
応じて送信するか又は計算センタ1のデータベース等に
保存する。
【0062】以上のようにエネルギ使用者の端末、計算
センタ1及びエネルギ供給者の端末又はサーバはプログ
ラミングされている。
【0063】このようにして、グループに属するエネル
ギ使用者から直接所定時間におけるエネルギ使用量のデ
ータを取得し、複数のエネルギ供給者がグループに対し
て提示する取引条件(所定時間におけるエネルギ価格関
数及びエネルギ最大供給量関数)に応じて、グループに
属するエネルギ使用者のエネルギ料金を最適化するとい
う処理を含む、エネルギ取引の仲介を行うことができる
ようになる。複数のエネルギ供給者が存在する場合に
は、競争原理が働き、エネルギ使用者はより条件の良い
エネルギ供給を受けることができるようになる。エネル
ギ供給者も、エネルギ使用者から直接収集したエネルギ
使用量に基づき最適化がなされるので、実需に基づく供
給計画等を立てることができるようになり、さらに競争
も存在するためより効率的なエネルギ供給を実施するよ
うになる。全体として、我が国のエネルギ供給コストを
低減でき、より安価なエネルギ供給形態が実現できる。
【0064】ネットワークを介してエネルギ使用者から
直接所定時間におけるエネルギ使用量のデータを取得す
るため、需要予測のための計算を行わずに済む。よっ
て、需要予測のための計算量を削減できる。また、取得
される所定時間におけるエネルギ使用量は、グループ内
の所定時間におけるエネルギの実需であるから、より正
確な需要量を把握できる。エネルギ使用者を特定のグル
ープを限定することにより、そのグループに対応したエ
ネルギ配送コスト対策をエネルギ供給者は立てることが
でき、より供給コストが減少することが期待できる。
【0065】上で述べた実施例は一例であって様々な変
形が可能である。図2及び図8においてエネルギ使用者
の端末へ送信されるのは、エネルギ料金又はエネルギ価
格関数(及びエネルギ最大供給量関数)であったが、例
えば使用集中度d又はグループAの総エネルギ使用量V
tをエネルギ使用者の端末に送信するような構成も可能
である。この使用集中度d又はグループAの総エネルギ
使用量Vtを用いて、エネルギ使用者の各端末が、例え
ばエネルギ供給者のサーバ等にアクセスし、所定時間及
び使用集中度d又は総エネルギ使用量Vtに対応するエ
ネルギ価格関数(及びエネルギ最大供給量関数)を取得
し、これによりエネルギ使用者の端末にてエネルギ料金
を計算するような形態も可能である。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、所定のグループに属
するエネルギ使用者のエネルギ使用量に対するエネルギ
料金を計算するためのエネルギ取引支援システム及び方
法を提供することができた。
【0067】所定のグループに属するエネルギ使用者の
エネルギ使用量に対する最適なエネルギ料金を計算する
こともできるようになる。
【0068】所定のグループに属するエネルギ使用者と
エネルギ供給者とのエネルギ取引の仲介を行うことがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるシステム概要を示す
ブロック図である。
【図2】実施例1の処理フローを示す図である。
【図3】グループAに関する使用者名、使用量、料金の
テーブルの一例である。
【図4】エネルギ価格関数の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施例2におけるシステム概要を示す
ブロック図である。
【図6】各エネルギ供給者の供給エリアが異なる場合の
一例を示す図である。
【図7】図6の場合の各エネルギ使用者に適用されるエ
ネルギ価格関数及びエネルギ最大供給量関数を示すため
のテーブルである。
【図8】実施例2の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1 計算センタ 3,3a,3b,3c エネルギ供
給者 5 ネットワーク 7 グループA 9 グループ
B 71,73,75,77 エネルギ使用者 91,93,95,97 エネルギ使用者
フロントページの続き (72)発明者 工月 良太 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 石川 洋一 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA00 BB14 CC31 CC36 DD05 EE02 EE03 EE31 GG02 GG03 GG04 GG09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のグループに属する各エネルギ使用者
    の所定時間におけるエネルギ使用量のデータを受信する
    受信手段と、 受信された前記各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
    ネルギ使用量のデータを使用し、前記所定のグループに
    対する、前記所定時間におけるエネルギ価格関数を取得
    する取得手段と、 前記エネルギ使用者のエネルギ料金のデータを、当該エ
    ネルギ使用者の端末にて利用可能にするためのエネルギ
    料金利用可能化手段と、 を有するエネルギ取引支援システム。
  2. 【請求項2】取得された前記所定時間におけるエネルギ
    価格関数を使用して、前記所定のグループに属する各エ
    ネルギ使用者のエネルギ料金を計算する手段をさらに有
    し、 前記エネルギ料金利用可能化手段は、 前記各エネルギ使用者の端末に前記エネルギ料金を送信
    する手段、 を含む請求項1記載のエネルギ取引支援システム。
  3. 【請求項3】前記エネルギ料金利用可能化手段は、 前記所定のグループに属するエネルギ使用者の端末に、
    取得された前記所定時間におけるエネルギ価格関数のデ
    ータを送信する手段と、 前記所定のグループに属するエネルギ使用者の端末に
    て、前記エネルギ価格関数を使用して前記所定時間にお
    けるエネルギ料金を計算する手段と、 を含む請求項1記載のエネルギ取引支援システム。
  4. 【請求項4】前記取得手段が、 受信された前記各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
    ネルギ使用量のデータを使用して、前記所定のグループ
    内の前記所定時間におけるエネルギ使用集中度に関する
    データを計算する手段と、 前記エネルギ使用集中度に関するデータを使用して、前
    記所定のグループに対する、前記所定時間におけるエネ
    ルギ価格関数を取得する手段と、 を含む請求項1乃至3のいずれか1つ記載のエネルギ取
    引支援システム。
  5. 【請求項5】前記取得手段が、 受信された前記各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
    ネルギ使用量のデータを使用して、前記所定のグループ
    の前記所定時間におけるエネルギ総使用量を計算する手
    段と、 前記エネルギ総使用量を使用して、前記所定のグループ
    に対する、前記所定時間におけるエネルギ価格関数を取
    得する手段と、 を含む請求項1乃至3のいずれか1つ記載のエネルギ取
    引支援システム。
  6. 【請求項6】前記取得手段が、 受信された前記各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
    ネルギ使用量のデータを使用して、前記所定のグループ
    に対する前記所定時間における複数のエネルギ価格関数
    を取得する、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つ記載の
    エネルギ取引支援システム。
  7. 【請求項7】取得された前記所定時間における複数のエ
    ネルギ価格関数を使用して、前記所定のグループに属す
    る各エネルギ使用者のエネルギ料金を最適化する手段を
    さらに有する請求項4乃至6のいずれか1つ記載のエネ
    ルギ取引支援システム。
  8. 【請求項8】最適化された前記エネルギ料金に対応す
    る、エネルギ供給者の供給量に関する情報を、前記エネ
    ルギ供給者の端末に送信する手段と、 をさらに有する請求項7記載のエネルギ取引支援システ
    ム。
  9. 【請求項9】前記エネルギ料金利用可能化手段が、 最適化された前記エネルギ料金を、前記所定のグループ
    に属する各エネルギ使用者の端末に送信する手段を含
    み、 前記エネルギ使用者及び前記エネルギ供給者の端末か
    ら、取引受諾応答を受信したか判断する手段と、 前記エネルギ使用者及び前記エネルギ供給者の端末から
    前記取引受諾応答を受け取った場合には、取引内容を確
    定させて保存する手段と、 をさらに有する請求項8記載のエネルギ取引支援システ
    ム。
  10. 【請求項10】前記取得手段が、 受信された前記各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
    ネルギ使用量のデータに基づいて、前記所定のグループ
    に対する前記所定時間における複数のエネルギ価格関数
    及び複数の最大供給量関数を取得するものであり、 取得された前記所定時間における複数のエネルギ価格関
    数及び複数の最大供給量関数を使用して、前記所定のグ
    ループに属する各エネルギ使用者のエネルギ料金を最適
    化する手段をさらに有する請求項1乃至5のいずれか1
    つ記載のエネルギ取引支援システム。
  11. 【請求項11】前記所定のグループが、エネルギ使用者
    を地理的に分類することにより構成されたグループであ
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つ記
    載のエネルギ取引支援システム。
  12. 【請求項12】前記所定のグループが、地理とは無関係
    なエネルギ使用者のグループであることを特徴とする請
    求項1乃至10のいずれか1つ記載のエネルギ取引支援
    システム。
  13. 【請求項13】前記所定のグループが、所定の登録を行
    ったエネルギ使用者で構成されるグループであることを
    特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つ記載のエネ
    ルギ取引支援システム。
  14. 【請求項14】前記所定のグループが、エネルギ使用量
    のデータ収集対象として指定された団体であることを特
    徴とする請求項1乃至10のいずれか1つ記載のエネル
    ギ取引支援システム。
  15. 【請求項15】エネルギ供給可能な範囲内の所定のグル
    ープに属する各エネルギ使用者の所定時間におけるエネ
    ルギ使用量のデータを受信する第1ステップと、 受信された前記各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
    ネルギ使用量のデータを使用し、前記所定のグループに
    対する、前記所定時間におけるエネルギ価格関数を取得
    する第2ステップと、 前記エネルギ使用者のエネルギ料金のデータを、当該エ
    ネルギ使用者の端末にて利用可能にする第3ステップ
    と、 を含むエネルギ取引支援方法。
  16. 【請求項16】取得された前記所定時間におけるエネル
    ギ価格関数から、前記所定のグループに属する各エネル
    ギ使用者のエネルギ料金を計算するステップをさらに含
    み、 前記第3ステップが、 前記各エネルギ使用者の端末に前記エネルギ料金を送信
    するステップ、 を含む請求項15記載のエネルギ取引支援方法。
  17. 【請求項17】前記第2ステップが、 受信された前記各エネルギ使用者の所定時間におけるエ
    ネルギ使用量のデータを使用して、前記所定のグループ
    に対する、前記所定時間における複数のエネルギ価格関
    数を取得するステップ、 である請求項15記載のエネルギ取引支援方法。
  18. 【請求項18】取得された前記所定時間における複数の
    エネルギ価格関数を使用して、前記所定のグループに属
    する各エネルギ使用者のエネルギ料金を最適化するステ
    ップをさらに含む請求項16記載のエネルギ取引支援方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111445152A (zh) * 2020-03-31 2020-07-24 广西大学 一种核算电力系统虚拟水传输方法及系统

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