JP2001165894A - 縫い込み型インターカレータ、核酸断片の検出方法、及び核酸断片の検出キット - Google Patents

縫い込み型インターカレータ、核酸断片の検出方法、及び核酸断片の検出キット

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JP2001165894A
JP2001165894A JP34928599A JP34928599A JP2001165894A JP 2001165894 A JP2001165894 A JP 2001165894A JP 34928599 A JP34928599 A JP 34928599A JP 34928599 A JP34928599 A JP 34928599A JP 2001165894 A JP2001165894 A JP 2001165894A
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acid fragment
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intercalator
analysis element
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JP34928599A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Makino
快彦 牧野
Kazunobu Takahashi
和信 高橋
Makoto Takagi
誠 高木
Shigeori Takenaka
繁織 竹中
Kenichi Yamashita
健一 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完全な相補性を有する二本鎖核酸断片等の電
気化学的な検出において、特に有効に用いることが可能
な新規な電気化学活性縫い込み型インターカレータ、核
酸断片の検出方法及び核酸断片の検出キットを提供する
こと。 【解決手段】 下記一般式で表される縫い込み型インタ
ーカレータ。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に固定され
た核酸断片と相補性を有する核酸断片の電気化学的な検
出に利用するのに特に有効な電気化学活性な縫い込み型
インターカレータに関する。
【0002】
【従来の技術】生物学や医学分野での遺伝子発現のモニ
タリング、核酸の塩基配列の決定、遺伝子変異解析、遺
伝子多型解析等においては、特定の配列を有する核酸を
検出する方法として、サザンハイブリダイゼーション法
に代表されるハイブリダイゼーション法が用いられてい
る。サザンハイブリダイゼーション法を含めた従来法
は、何れも標識としてRIを用いる。サザンハイブリダ
イゼーション法では、RIの代わりに蛍光を用いる手法
も知られており、同様に蛍光を標識手段として用いるD
NAチップ(DNAアレイ)技術も既に実用化されてい
る。標識手段として蛍光を用いる方法は、蛍光の内部消
光のために、一定以上の蛍光物質を標識として導入する
ことは困難であるという欠点を有するものの、アトモル
のレベルの解析が可能な点で非常に有効な方法である。
【0003】一方、特開平9−288080号公報に
は、標識手段として導電性物質を使用する方法が開示さ
れている。この方法では、電極に、フェロセンカルボン
酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステルで標識された
DNA断片、あるいは標識されていないDNA断片を電
極に固定し、ここに、酸化還元活性を有する下記式で表
される縫い込み型インターカレータ、および試料DNA
断片を接触させると、形成されるハイブリッドDNAに
インターカレータが特異的に挿入するため、電位の印加
によりフェロセン分子間に流れる電流量を測定すること
ができる。
【0004】
【化2】
【0005】上記記載の縫い込み型インターカレータ
は、ナフタレンジイミド構造をコアとし、その両側に直
鎖状のリンカー部分を有し、そして、リンカー部分の端
部には酸化還元活性を持つフェロセン分子を有する。D
NA断片に相補性を有する試料DNA断片の検出では、
ハイブリッドDNAに挿入されている縫い込み型インタ
ーカレータに電位を印加して得られる電流量は、DNA
断片、試料DNA断片、測定緩衝液の塩濃度等の条件に
よって異なると考えられるが、約450乃至約620m
Vの範囲にある電位を印加した場合にピーク値を示すた
め、通常、そのピーク電流値を与える電位を印加するこ
とによって行われる。一方、縫い込み型インターカレー
タについては、リンカー部分の構造を変化させることに
よって、主にフェロセン分子の酸化還元電位を変化させ
ることができると考えられている。そこで、リンカー部
分の構造を変えた、上記記載の化合物と異なる新規な縫
い込み型インターカレータを設計・製造することは、試
料DNA断片の検出において非常に重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、完全な相補
性を有する二本鎖核酸断片、部分的に相補性を有する二
本鎖核酸断片等の電気化学的な手法による検出におい
て、特に有効に用いることが可能な新規な電気化学活性
縫い込み型インターカレータ、核酸断片の検出方法、お
よび核酸断片の検出キットを提供することを、その課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式:
【0008】
【化3】
【0009】[式中、RおよびR1は、互いに独立に、
水素原子、そして、置換基を有していてもよい炭素原子
数が1乃至3のアルキル基、炭素原子数が2乃至4のア
シル基、炭素原子数が6乃至20のアリール基および炭
素原子数が1乃至3のアルキル基を有する炭素原子数が
7乃至23のアラルキル基からなる群より選ばれる原子
もしくは基を表し;YおよびY1は、互いに独立に、−
NH−CO−もしくは−CO−NH−を表し;Eおよび
1は、互いに独立に、置換基を有していてもよい一つ
の結合手を有するフェロセンを表し;XおよびZは、互
いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、あるいは炭素原
子数が1乃至6のアルキル基を表し;そして、m、n、
kおよびpは、各々、1乃至6の整数を表す;但し、m
とnとの和、およびkとpとの和は、各々、4乃至8で
ある]で表される縫い込み型インターカレータにある。
【0010】本発明の縫い込み型インターカレータの好
ましい態様は以下の通りである。 (イ)RとR1、YとY1、およびEとE1とが、それぞ
れ互いに、同一の基を表し、そして、mとk、およびn
とpとが、それぞれ互いに、同一の数である。 (ロ)Rが、メチル基であり、そして、Yが−NH−C
O−基である。 (ハ)mおよびnが、共に3である。
【0011】本発明は、また、基板表面に区画された一
つまたは複数の領域のそれぞれに核酸断片が一端で固定
されてなる電気化学分析素子に、核酸断片を溶解もしく
は分散してなる水性液を本発明の縫い込み型インターカ
レータの存在下に接触させることにより、該水性液中
の、該分析素子に固定されている核酸断片と相補性を有
する核酸断片を結合させると共に、該縫い込み型インタ
ーカレータの存在下で、該分析素子に400乃至600
mVの範囲の電位を印加し、該分析素子と該縫い込み型
インターカレータとの間を流れる電流量を測定すること
を特徴とする相補性を有する核酸断片の検出方法にもあ
る。
【0012】本発明は、さらに、(1)基板表面に区画
された一つまたは複数の領域のそれぞれに核酸断片が一
端で固定されてなる電気化学分析素子に、核酸断片を溶
解あるいは分散してなる水性液を接触させ、本発明の縫
い込み型インターカレータの存在下にて、該分析素子に
400乃至600mVの範囲の電位を印加することによ
り、該縫い込み型インターカレータと該分析素子との間
を流れる電流量を測定する工程;(2)該電気化学分析
素子に、電気化学分析素子に固定されている核酸断片と
相補性を有する核酸断片を溶解あるいは分散してなる水
性液を接触させ、(1)と同じ操作を行うことによって
電流量を測定する工程;そして、(3)上記の工程
(1)と工程(2)のそれぞれで測定された電流量を比
較することによって、工程(1)で用いた核酸断片が、
工程(2)で用いた相補性核酸断片と塩基配列に関して
部分的に同一性を有するものであるか否かを検出する方
法にもある。
【0013】本発明の検出方法は、好ましくは、電気化
学分析素子に固定されている核酸断片として、その塩基
配列が既知のものを用いる、または水性液中の核酸断片
として、その塩基配列が既知のものを用いる。
【0014】本発明は、さらにまた、基板表面に区画さ
れた一つまたは複数の領域のそれぞれに核酸断片が一端
で固定されてなる電気化学分析素子、および本発明の縫
い込み型インターカレータを組み合わせてなる核酸断片
の検出キットにもある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の新規な縫い込み型インタ
ーカレータを下記一般式(I)で示す。
【0016】
【化4】(I)
【0017】上記式中、N−置換−イミノ基は、縫い込
み型インターカレータに可溶性を付与する基であり、R
およびR1は、互いに独立に、水素原子、そして、置換
基を有していてもよい炭素原子数が1乃至3のアルキル
基、炭素原子数が2乃至4のアシル基、炭素原子数が6
乃至20のアリール基および炭素原子数が1乃至3のア
ルキル基を有する炭素原子数が7乃至23のアラルキル
基からなる群より選ばれる原子もしくは基を表す。炭素
原子数が1乃至3のアルキル基としては、メチル基もし
くはエチル基であることが好ましく、メチル基であるこ
とが特に好ましい。炭素原子数が2乃至4のアシル基と
しては、アセチル基であることが好ましい。炭素原子数
が6乃至20のアリール基としては、フェニル基もしく
はナフチル基であることが好ましく、フェニル基である
ことが特に好ましい。炭素原子数が1乃至3のアルキル
基を有する炭素原子数が7乃至23のアラルキル基とし
ては、ベンジル基であることが好ましい。RおよびR1
は、同一の原子もしくは基であることが好ましく、メチ
ル基であることが特に好ましい。
【0018】置換基としては、ヒドロキシル基、ハロゲ
ン原子(F、Cl、Br等)、カルボキシル基、炭素原
子数が1乃至6のアルキル基、炭素原子数が1乃至6の
アルキルアミノ基、炭素原子数が1乃至6のハロゲン化
アルキル基、炭素原子数が6乃至12のアリール基、お
よび炭素原子数が1乃至6のアルコキシ基からなる群よ
り選ばれる原子もしくは基を挙げることができる。置換
基の数は、炭素原子数が1乃至6のアルキル基、炭素原
子数が1乃至6のアルキルアミノ基、炭素原子数が1乃
至6のハロゲン化アルキル基、あるいは炭素原子数が1
乃至6のアルコキシ基については、1乃至12個である
ことが好ましく、1乃至3個であることさらに好まし
く、1個であることが特に好ましい。炭素原子数が6乃
至12のアリール基については、その数は1乃至7個で
あることが好ましく、1乃至3個であることがさらに好
ましく、1個であることが特に好ましい。
【0019】YおよびY1は、互いに独立に、−NH−
CO−基もしくは−CO−NH−基を表し、−NH−C
O−基であることが好ましい。これらの基のカルボニル
基もしくはイミノ基が、それぞれ、EおよびE1と結合
する。
【0020】EおよびE1は、互いに独立に、一つの結
合手を有するフェロセンを表す。当該フェロセンは、置
換基を有していても有していなくてもよい。置換基を有
している場合には、同一であることが好ましい。以下
に、置換基を有するフェロセンの具体例を示す。置換基
の位置は、シクロペンタジエニル基の何れの位置であっ
てもよい。
【0021】
【化5】
【0022】XおよびZは、互いに独立に、水素原子、
ハロゲン原子、あるいは炭素原子数1乃至6のアルキル
基を表すが、水素原子であることが好ましい。炭素原子
数1乃至6のアルキル基の好ましい例としては、前記記
載のR(もしくはR1)と同様である。
【0023】m、n、kおよびpは、縫い込み型インタ
ーカレータのリンカー部分の長さを決定するものであ
り、各々、1乃至6の整数を表す。但し、mとnとの
和、およびkとpとの和は、各々、4乃至8である。m
とk、およびnとpとは、それぞれ、同一の数であるこ
とが好ましく、m、n、kおよびpは、何れも3である
ことが特に好ましい。
【0024】本発明の縫い込み型インターカレータは、
例えば、下記一般式(II)で表されるジアミンを原料
として公知の方法(特開平9−288080号公報)に
よって簡便に収率良く製造することができる。
【0025】
【化6】(II)
【0026】上記式中、R2、aおよびbは、それぞ
れ、一般式(I)のR、m、nと同義である。本発明の
縫い込み型インターカレータは、一般式(II)で表さ
れる原料が安価で入手し易く、また、特開平9−288
080号公報に記載の方法で安価に製造することができ
るという利点を有する。また、一般式(II)の化合物
を出発物質とする下記式で表される合成ルートによって
も安価に、かつ収率良く製造することができる。但し、
本発明の縫い込み型インターカレータの製造方法は、特
開平9−288080号公報に記載の方法および下記合
成ルートに限定されない。
【0027】
【化7】
【0028】上記合成ルートは、反応<a>、<b>、
および<c>からなる。上記合成ルートにおいて、L1
は、−(CH2a−N(R2)−(CH2b−に限定す
る。一般式(II)の化合物を二種類以上使用し、ナフ
タレンジイミド構造(コア)に対して互いに異なるリン
カー部分を縮合させてもよいが、本合成ルートでは、代
表的な製造方法を示すこととし、一般式(II)の化合
物を一種類に限定する。Qは、単結合に限定する。E、
XおよびZは、一般式(I)で説明したそれぞれの記号
と同様である。
【0029】以下、それぞれの反応について分説する。
【0030】上記一般式(4)の化合物A−NH−L1
−NH2は、上記一般式(5)で表される公知のジアミ
ンより、公知の方法(Green T.W.,Wuts.P.G.M,Protecti
ve Groups in Organic Synthesis(2nd Edition,Wiley,N
ew York,1991,315-345,349-358)に準じて製造すること
ができる。Aは、炭素原子数が2乃至5のアシル基、炭
素原子数が2乃至5のアルコキシカルボニル基および置
換基を有していてもよいベンゾイル基もしくはベンジル
オキシカルボニル基からなる群より選ばれる基であるこ
とが好ましく、アセチル基、t−ブチルカルボニル基
(ピバロイル基)、t−ブトキシカルボニル基もしくは
置換基を有していてもよいベンジルオキシカルボニル基
であることが特に好ましい。ベンゾイル基もしくはベン
ジルオキシカルボニル基が有していてもよい置換基とし
ては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1乃
至6のアルキル基、および炭素原子数が1乃至6のアル
コキシ基からなる群より選ばれる原子もしくは基を挙げ
ることができる。置換基の数は、1乃至5個であること
が好ましく、1個であることが特に好ましい。
【0031】一般式(4)の保護アミンは、一般的に
は、ジアミン(5)に、Aに対応する酸ハライド、もし
くはAに対応する酸無水物を反応させることによって得
ることができる。Aに対応する酸ハライド、もしくはA
に対応する酸無水物としては、ベンゾトリアゾール−1
−イル−オキシ(OBt)基、スクシンイミジルオキシ
(OSu)基、3−チアゾリジン−2−チオン基等を脱
離基として有する反応試薬であることが好ましい。この
ような試薬としては、3−ベンジルオキシカルボニル−
1,3−チアゾリジン−2−チオンを用いることが特に
好ましい。上記反応試薬に対して、ジアミン(5)を過
剰量加えることが好ましく、その割合は、3乃至10倍
モルの範囲にあることが特に好ましい。
【0032】反応は、塩基を用いて行ってもよい。有機
塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン等を挙げることができる。無機塩基
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を挙げ
ることができる。塩基の添加量の割合は、酸ハライド等
の反応試薬に対して、0.1倍乃至大過剰モルの範囲に
あることが好ましく、1乃至10倍モルの範囲にあるこ
とが特に好ましい。
【0033】反応は、下記の溶媒中にて実施することが
好ましいが、無溶媒で実施することもできる。溶媒とし
ては、原料もしくは生成物の全部あるいは一部を溶解す
ることができ、かつ、反応に実質的に不活性の溶媒であ
れば何れの溶媒であってもよい。具体的には、アルコー
ル類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、エチレングリコール等)、アミド類(例え
ば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ア
セトアミド、N−メチルピロリドン等)、ニトリル類
(例えば、アセトニトリル、n−ブチロニトリル)、エ
ーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等)、ジメチルスルホキシ
ド、スルホランおよび水を挙げることができる。これら
の溶媒を二種類以上混合して用いてもよい。反応は、冷
却下でも加熱下でも行うことができるが、その温度は、
−50乃至150℃の範囲にあることが好ましく、−1
0乃至100℃の範囲にあることがさらに好ましく、0
乃至50℃の範囲にあることが特に好ましい。
【0034】一般式(3)の化合物A−NH−L1−N
HCO−Q−Eは、一般式(4)の保護アミンと、MO
2C−Q−E、あるいはM1OC−Q−Eとを縮合させる
ことによって製造することができる(反応<a>)。M
は、水素原子、アルカリ金属原子(ナトリウム、カリウ
ム等)、あるいは窒素原子に結合手を有するイミド基を
表す。窒素原子に結合手を有するイミド基としては、ス
クシンイミド基、フタルイミド基、グルタルイミド基等
を挙げることができる。M1は、活性基を表し、ハロゲ
ン原子(F、Cl、Br等)、−SO2Cl基、あるい
は後述する縮合剤との反応中間体の該当する基であるこ
とが好ましい。
【0035】反応<a>は、一般的には、アミノ基とカ
ルボン酸基との縮合反応である。縮合反応は、Larock
R.C.,Comprehensive Organic Transformations(VCH,New
York,1989,972-976)に記載されている方法により行う
ことができる。縮合反応は、縮合剤を用いて行うことが
好ましい。縮合剤としては、1,3−ジシクロヘキシル
カルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド等を用いることが好まし
い。反応は、溶媒の存在下で行うことが好ましい。溶媒
としては、原料もしくは生成物の全部あるいは一部を溶
解することができ、かつ、反応に実質的に不活性の溶媒
であれば何れの溶媒であってもよい。具体的には、前述
の反応<a>で示した有機溶媒に加え、ハロゲン系溶媒
(ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエ
タン等)、およびエステル類(酢酸エステル等)を挙げ
ることができる。これらの有機溶媒を混合して用いても
よく、水、あるいは水とこれらの有機溶媒との混合溶媒
も好ましく用いることができる。この反応では、一般式
(4)の化合物に対して、例えば、一般式(6)のカル
ボン酸を過剰量加えることが好ましく、その割合は、1
乃至2倍モルの範囲にあることが好ましい。また、一般
式(4)の化合物に対しては、M1OC−Q−Eの化合
物を、過剰量加えることが好ましく、その割合は、1乃
至3倍モルの範囲にあることが好ましい。
【0036】縮合剤として、1,3−ジシクロヘキシル
カルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド等を用いる場合には、さ
らに、酸性の添加剤もしくは塩基性の添加剤を用いても
よい。酸性の添加剤としては、N−ヒドロキシスクシン
イミド、N−ヒドキシベンゾトリアゾール、もしくは
3,4−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベン
ゾトリアジンを用いることが好ましい。塩基性の添加剤
としては、第三アミン、例えば、トリエチルアミン、ピ
リジン、もしくは4−ジメチルアミノピリジンを用いる
ことが好ましい。添加剤の添加量は、縮合剤に対して、
0.1倍乃至大過剰モルの範囲にあることが好ましく、
1乃至3倍モルの範囲にあることが特に好ましい。反応
は、冷却下でも加熱下でも行うことができるが、その温
度は、−50乃至150℃の範囲にあることが好まし
く、−10乃至100℃の範囲にあることがさらに好ま
しく、0乃至50℃の範囲にあることが特に好ましい。
【0037】反応<b>は、アミノ基の脱保護反応であ
る。保護基Aにより脱保護の条件を決定する。一般的に
は、Protective Groups in Organic Synthesisに記載さ
れている条件を用いることができる。その中でも、ヨー
ドトリメチルシランを用いる方法が特に好ましい。この
反応は、下記の溶媒中にて実施することが好ましいが、
無溶媒で実施することもできる。溶媒としては、原料も
しくは生成物の全部あるいは一部を溶解することがで
き、かつ、反応に実質的に不活性の溶媒であれば何れの
溶媒であってもよい。具体的には、ハロゲン系溶媒(例
えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン等)、ニトリル
類(例えば、アセトニトリル、n−ブチロニトリル
等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン
等)、芳香族系溶媒(トルエン、ベンゼン等)、および
これらの混合溶媒を挙げることができる。この反応で
は、一般式(3)の化合物に対してヨードトリメチルシ
ランを過剰量加えることが好ましく、その割合は、1乃
至10倍モルの範囲にあることが好ましい。反応は、冷
却下でも加熱下でも行うことができるが、その温度は、
−50乃至150℃の範囲にあることが好ましく、−1
0乃至100℃の範囲にあることがさらに好ましく、0
乃至50℃の範囲にあることが特に好ましい。
【0038】反応<c>は、コア部分に相当するナフタ
レンジイミド構造(7)に、一般式(2)の化合物を側
鎖として脱水縮合させ、一般式(1)の化合物を得る反
応である。コア部分に相当するナフタレンジイミドの原
料としては、一般的に、1,4,5,8−ナフタレン四
カルボン酸二無水物を用いることが好ましい。反応は、
原料もしくは生成物の全部あるいは一部を溶解すること
ができ、かつ、反応に実質的に不活性の溶媒であること
を条件に、前述の反応<a>、<b>および<c>で示
した有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒を用いること
ができる。反応では、1,4,5,8−ナフタレン四カ
ルボン酸二無水物に対して、一般式(2)の化合物を2
当量以上加えることが好ましい。使用する溶媒によって
は、(2)の化合物の量は、2当量以下であってもよ
い。反応は、冷却下でも加熱下でも行うことが、0℃乃
至使用溶媒の沸点の温度範囲にて行うことが特に好まし
い。
【0039】次に、本発明の縫い込み型インターカレー
タを用いて核酸断片を検出する方法について述べる。
【0040】本発明の核酸断片の検出方法は、以下の工
程を含む。(1)電気化学分析素子に、核酸断片が溶解
もしくは分散してなる水性液を、前記記載の本発明の縫
い込み型インターカレータの存在下に接触させる工程で
ある。ここで、電気化学分析素子とは、導電性を付与さ
れた基板表面に区画された一つまたは複数の領域のそれ
ぞれに核酸断片が一端で固定されてなる分析素子をい
う。次に(2)該水性液中の、電気化学分析素子に固定
されている核酸断片と相補性を有する核酸断片を結合さ
せると共に、該縫い込み型インターカレータを挿入させ
る工程である。そして、(3)電気化学分析素子の導電
性部分、好ましくは電極に電位を印加し、分析素子の電
極と該縫い込み型インターカレータとの間を流れる電流
量を測定する工程である。
【0041】基板表面上に区画された一つまたは複数の
領域とは、導電性を持たない基板上に配置された領域を
いう。領域が複数個である場合には、それらは互いに接
しないように、かつ規則的に配置されていることが好ま
しい。基板表面に区画された一つまたは複数の領域は、
核酸断片の固定および導電性の付与のため、その表面が
予め処理されている。金、炭素、グラシーカーボン等で
処理されていることが好ましく、金で蒸着処理されてい
ることが特に好ましい。基板表面上に区画された一つま
たは複数の領域には、金、炭素等で表面処理をする前
に、電荷を有する親水性の高分子物質等からなる層や架
橋剤からなる層を設けてもよい。このような層を設ける
ことによって表面処理後の領域の凹凸を軽減することが
できる。従って、基板表面に区画された、導電性を付与
された一つまたは複数の領域とは、表面処理がなされた
導電性を有する領域である。
【0042】基板としては、電気絶縁性の疎水性担体、
あるいは電気絶縁性の低親水性の担体であることが好ま
しい。また、その表面が凹凸を有する平面性の低いもの
であっても好ましく用いることができる。基板の材質と
しては、ガラス、セメント、陶磁器等のセラミックスも
しくはニューセラミックス、ポリエチレンテレフタレー
ト、酢酸セルロース、ビスフェノールAのポリカーボネ
ート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等のポ
リマー、シリコン、活性炭、多孔質ガラス、多孔質セラ
ミックス、多孔質シリコン、多孔質活性炭、織編物、不
織布、濾紙、短繊維、メンブレンフィルター等の多孔質
物質などを挙げることができる。多孔質物質の細孔の大
きさは、2乃至1000nmの範囲にあることが好まし
く、2乃至500nmの範囲にあることが特に好まし
い。基板の材質は、上記記載の各種ポリマー、ガラスも
しくはシリコンであることが特に好ましい。これは、表
面処理の容易さや電気化学的方法による解析の容易さに
よるものである。基板の厚さは、特に限定されないが、
板状である場合には、100乃至10000μmの範囲
にあることが好ましい。
【0043】導電性を有する一つまたは複数の領域が備
えられた基板としては、文献(Sosnowski,R.G. et al.:
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,94,1119-1123(1997))に記載の
シリコンチップのような、基板表面に電極を一つまたは
複数配置したものも好ましく用いることができる。電極
としては、金属、合金、金属酸化物、半導体等を挙げる
ことができる。電極の他には、導線であってもよく、プ
リント配線基板のように、電極や導線が基板上の印刷さ
れてなるものであってもよい。
【0044】核酸断片の固定方法としては、公知の方法
を用いることができる。基板表面に区画された一つまた
は複数の領域が金で蒸着処理されている場合には、核酸
断片の5’もしくは3’末端にメルカプト基を導入し、
金とイオウとの配位結合を介して、核酸断片を該領域に
固定する。核酸断片にメルカプト基を導入する方法は、
文献(M.Maeda et al.,Chem.Lett.,1805~1808(1994)およ
びB.A.Connolly,Nucleic Acids Res.,13,4484(1985))に
記載されている。基板表面に区画された一つまたは複数
の領域がグラシーカーボンで塗布処理されている場合に
は、そのグラシーカーボンを過マンガン酸カリウムで酸
化することによって、該領域にカルボン酸基が導入され
るため、核酸断片は、アミド結合により該領域に固定さ
れる。実際の固定化方法については、文献(K.M.Millan
et al.,Analytical Chemistry,65,2317~2323(1993))に
詳細が記載されている。
【0045】核酸断片は、DNA断片およびRNA断片
の何れも用いることができる。本発明の検出方法では、
基板上の領域に固定される核酸断片が試料核酸断片であ
っても、電気化学分析素子に接触させることによってハ
イブリダイゼーションさせる核酸断片が試料核酸断片で
あってもよい。以下、基板上の領域に固定する核酸断片
をDNA断片、ハイブリダイゼーションに用いる核酸断
片を試料核酸断片と仮定する。
【0046】DNA断片は、目的によって二通りに分け
ることができる。遺伝子の発現を調べるためには、cD
NA、cDNAの一部、EST等のポリヌクレオチドを
使用することが好ましい。これらのポリヌクレオチド
は、その機能が未知であってもよいが、一般的にはデー
タベースに登録された配列を基にしてcDNAのライブ
ラリー、ゲノムのライブラリーあるいは全ゲノムをテン
プレートとしてPCR法によって増幅して調製する。P
CR法によって増幅しないものも好ましく使用すること
ができる。また、遺伝子の変異や多型を調べるには、標
準となる既知の配列をもとにして、変異や多型に対応す
る種々のオリゴヌクレオチドを合成し、これを使用する
ことが好ましい。さらに、塩基配列分析の場合には、4
n(nは、塩基の長さ)種のオリゴヌクレオチドを合成
したものを使用することが好ましい。DNA断片の塩基
配列は、一般的な塩基配列決定法によって予めその配列
が決定されていることが好ましい。DNA断片は、2乃
至50量体であることが好ましく、10乃至25量体で
あることが特に好ましい。
【0047】核酸断片の固定は、核酸断片が溶解あるい
は分散されてなる水性液を基板上の領域に点着して行う
ことが好ましい。点着後、所定の温度(好ましくは、室
温)でそのまま数時間放置すると核酸断片の一端が基板
上の領域に固定される。点着後、必要に応じてインキュ
ベーションを行ってもよい。点着の条件は、使用する基
板の種類、大きさ等によって異なる。点着は、マニュア
ル操作によっても行うことができるが、DNAチップ作
製装置に装備されたスポッター装置を用いて行うことも
好ましい。即ち、基板表面に区画された一つまたは複数
の領域に、スポッター装置を用いて核酸断片の水性液を
スポットすることも好ましい。
【0048】上記の工程によって作製された電気化学分
析素子の寿命は、cDNAが固定されてなるcDNA電
気化学分析素子で数週間、オリゴDNAが固定されてな
るオリゴDNA電気化学分析素子ではさらに長期間であ
る。これらの電気化学分析素子は、遺伝子発現のモニタ
リング、塩基配列の決定、変異解析、多型解析等に利用
される。検出原理は、後述する、試料核酸断片とのハイ
ブリダーゼーションである。
【0049】試料核酸断片としては、その配列や機能が
未知であるDNA断片試料あるいはRNA断片試料を用
いることが好ましい。試料核酸断片は、遺伝子発現を調
べる目的では、真核生物の細胞や組織サンプルから単離
することが好ましい。試料がゲノムならば、赤血球を除
く任意の組織サンプルから単離することが好ましい。赤
血球を除く任意の組織は、抹消血液リンパ球、皮膚、毛
髪、精液等であることが好ましい。試料がmRNAなら
ば、mRNAが発現される組織サンプルから抽出するこ
とが好ましい。mRNAは、逆転写反応によりcDNA
とすることが好ましい。1回のハイブリダイゼーション
に必要なmRNA量としては、測定条件によって異なる
が、数μg以下を用いることが好ましい。電気化学分析
素子上の核酸断片がオリゴDNAである場合には、試料
核酸断片は低分子化しておくことが望ましい。
【0050】ハイブリダイゼーションは、試料核酸断片
が溶解あるいは分散してなる水性液を、電気化学分析素
子上に点着することによって実施することが好ましい。
ハイブリダイゼーションは、室温乃至70℃の温度範囲
で、そして0.5乃至20時間の範囲で実施することが
好ましい。ハイブリダイゼーション終了後、蒸留水、緩
衝液、またはそれらと界面活性剤との混合溶液を用いて
洗浄を行い、未反応の試料核酸断片を除去することが好
ましい。界面活性剤としては、ドデシル硫酸ナトリウム
(SDS)を用いることが好ましい。緩衝液としては、
クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、トリス
緩衝液、グッド緩衝液等を用いることができるが、クエ
ン酸緩衝液を用いることが特に好ましい。
【0051】ハイブリダイゼーションは、本発明の縫い
込み型インターカレータの存在下にて行うことが好まし
い。縫い込み型インターカレータは、一般的に、電気化
学分析素子上の核酸断片と試料核酸断片とで形成される
ハイブリッドDNA(電気化学分析素子上の核酸断片お
よびハイブリダイゼーションに供される核酸断片の種類
を問わず、形成される二本鎖核酸断片を「ハイブリッド
DNA」とする。)に高い特異性で挿入されるため、電
位を印加することにより、電気化学分析素子とインター
カレータとの間を流れる電流量を測定することによっ
て、相補性を有する試料核酸断片を検出することができ
る。印加電位は、100乃至700mVの範囲にあるこ
とが好ましく、400乃至600mVの範囲にあること
が特に好ましい。
【0052】本発明の縫い込み型インターカレータは、
部分相補性核酸断片を検出する方法にも使用することが
できる。部分相補性核酸断片とは、核酸断片Aに対して
相補性を有する核酸断片をBとしたときに、核酸断片B
と塩基配列が部分的に同一性(即ち、部分的に非同一
性)を示す核酸断片をいう。このような核酸断片として
は、核酸断片Bに関して塩基欠損、塩基挿入等の塩基配
列の変化を有する核酸断片を挙げることができる。部分
相補性核酸断片の検出方法は、特に遺伝子診断分野での
未知の異常遺伝子の探索・同定に重要な手法である。詳
細が特願平11−159339号の明細書に記載されて
いる。
【0053】本発明の縫い込み型インターカレータを用
いて、部分相補性核酸断片を検出する本発明の方法は、
以下の工程を含む。即ち、(1)電気化学分析素子に、
核酸断片が溶解あるいは分散してなる水性液を接触さ
せ、本発明の縫い込み型インターカレータの存在下に
て、該分析素子に電位を印加することにより、該インタ
ーカレータと該分析素子との間を流れる電流量を測定す
る工程;(2)電気化学分析素子に固定されている核酸
断片と相補性を有する核酸断片を用いて(1)の操作を
行うことによって電流量を測定する工程;そして、
(3)上記の工程(1)と工程(2)のそれぞれで測定
された電流を比較することによって、工程(1)で用い
た核酸断片が、工程(2)で用いた相補性核酸断片に関
して部分相補性核酸断片であることを検出する工程であ
る。
【0054】上記方法で使用する核酸断片、電気化学分
析素子、印加する電位、および検出原理については、前
記記載の相補性を有する核酸断片の検出方法の記載と同
様である。本発明の検出方法では、電気化学分析素子上
に固定されている核酸断片が部分相補性核酸断片であっ
ても、水性液中に含まれる核酸断片が部分相補性核酸断
片であってもよい。工程(1)および工程(2)でそれ
ぞれ得られる電流値間には有効な差を生じるため、部分
相補性核酸断片とのハイブリッドDNA(ミスマッチ構
造のハイブリッドDNA)を容易に検出することがで
き、このことは、部分相補性核酸断片を容易に検出する
ことができることを示す。
【0055】本発明の核酸断片の検出キットは、電気化
学分析素子、および本発明の縫い込み型インターカレー
タとを組み合わせてなる。本発明の検出キットは、遺伝
子分野の研究に携わる使用者によって特に有効に使用さ
れる。
【0056】
【実施例】[製造例1] N,N’−ビス(7−フェロセンカルボン酸アシド−4
−メチル−4−アザヘプチル)ナフタレンジイミドの製
【0057】
【化8】
【0058】(1)N−1−ベンジロキシカルボニル−
1,7−ジアミノ−4−メチル−4−アザヘプタンの製
造 ジ(3−アミノプロピル)−N−メチルアミン(73.
0g、500ミリモル)をジクロロメタン(400m
L)に溶解し、ここに、3−ベンジロキシカルボニル−
1,3−チアゾリジン−2−チオン(Synthesis,1990,2
7)(12.8g、50ミリモル)のジクロロメタン
(100mL)溶液を滴下し、室温にて3時間攪拌し
た。次いで、生成した沈殿を濾別し、濾液に酢酸エチル
と水とを加えて、酢酸エチルで二度抽出した。酢酸エチ
ル層を水および飽和食塩水で洗浄後、1規定塩酸水溶液
で二度抽出し、得られた水層を酢酸エチルで洗浄した。
水層を冷却しながら、ここに、6規定水酸化ナトリウム
水溶液を加えて、pHを9乃至10に調整し、酢酸エチ
ルにて抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去し、標題化
合物を黄色油状物として得た(9.4g、収率66
%)。1 H−NMR(300MHz、CDCl3)δ; 1.58〜1.72(4H,m) 2.20(3H,s) 2.35〜2.45(4H,m) 2.64(2H,t) 3.23〜3.32(2H,m) 5.15(2H,s) 7.22〜7.45(5H,m) MS:FAB 280(M++1)(マトリックス:m
−ニトロベンゼン)
【0059】(2)N−1−ベンジロキシカルボニル−
1−アミノ−7−フェロセンカルボン酸アシド−4−メ
チル−4−アザヘプタンの製造 上記(1)で得られたN−1−ベンジロキシカルボニル
−1,7−ジアミノ−4−メチル−4−アザヘプタン
(3.0g、11ミリモル)をジクロロメタン(30m
L)に溶解し、ここに、フェロセンカルボン酸(2.5
g、11ミリモル)、ピリジン(2mL)およびエチル
N,N’−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド塩酸
塩(2.3g、12ミリモル)を加え、室温で3時間攪
拌した。反応溶液に、塩化アンモニウム水溶液を加え、
酢酸エチルで二度抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で
洗浄後、溶媒を留去した。得られた褐色油状物をアルミ
ナカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホル
ム:メタノール=20:1)に付し、得られた結晶をヘ
キサン−酢酸エチルの混合溶媒で洗浄し、標題化合物を
オレンジ色の結晶として得た(3.3g、収率62
%)。1 H−NMR(300MHz、CDCl3)δ; 1.62〜1.90(4H,m) 2.27(3H,s) 2.40〜2.62(4H,m) 3.25〜3.39(2H,m) 3.39〜3.58(2H,m) 4.22(5H,s) 4.31(2H,s) 4.69(2H,s) 5.14(2H,s) 5.60(1H,bs) 6.82(1H,bs) 7.27〜7.48(5H,m)
【0060】(3)1−アミノ−7−フェロセンカルボ
ン酸アシド−4−メチル−4−アザヘプタンの製造 上記(2)で得られたN−1−ベンジロキシカルボニル
−1−アミノ−7−フェロセンカルボン酸アシド−4−
エチル−4−アザヘプタン(1.5g、3.0ミリモ
ル)をアセトニトリル(30mL)に溶解し、室温で攪
拌しながら、ここに、ヨウ化トリメチルシラン(1.2
5mL、8.8ミリモル)を滴下した。5分後に、反応
溶液に1規定塩酸水溶液と酢酸エチルとを加え、1規定
塩酸水溶液にて三度抽出し、水層を酢酸エチルで洗浄し
た。氷冷した水層に、2規定水酸化カリウム水溶液を加
えてpH10とし、クロロホルムにて二度抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄後、溶媒を留去し、標題化合
物を褐色結晶として得た(1.0g、収率93%)。1 H−NMR(300MHz、CDCl3)δ; 1.57〜1.87(4H,m) 2.33(3H,s) 2.41〜2.60(4H,m) 2.86(2H,t) 3.40〜3.53(2H,m) 4.24(5H,s) 4.37(2H,s) 4.70(2H,s)
【0061】(4)N,N’−ビス(7−フェロセンカ
ルボン酸アシド−4−メチル−4−アザヘプチル)ナフ
タレンジイミドの製造 上記(3)で得られた1−アミノ−7−フェロセンカル
ボン酸アシド−4−メチル−4−アザヘプタン(0.9
g、2.5ミリモル)をテトラヒドロフラン(50m
L)に溶解し、室温で攪拌しながら、ここに、1,4,
5,8−四カルボン酸ナフタレン二無水物(0.3g、
1.1ミリモル)を加えて7時間環流した。反応溶液を
濾過した後、クロロホルムにて洗浄し、合わせた有機層
から溶媒を留去して得られた残渣をアルミナクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=1
5:1)に付し、得られた結晶を酢酸エチルで洗浄し、
標題化合物を褐色結晶として得た(0.66g、収率6
2%)。1 H−NMR(300MHz、CDCl3)δ; 1.70〜1.85(8H,m) 1.93〜2.09(4H,m) 2.35(6H,s) 2.51〜2.66(8H,m) 3.45〜3.56(4H,m) 4.19(10H,s) 4.32(4H,s) 4.70(4H,s) 7.19(2H,bs) 8.79(4H,s) MS:FAB 947(M+H)(マトリックス:m−
ニトロベンゼン)
【0062】[実施例1] (1)電気化学分析素子の作製 面積が2.25mm2の金電極に、5’末端にメルカプ
トヘキシル基を有する100ピコモル/1μLのチミン
の20量体(dT20)の水溶液(2μL)を滴下し、室
温で1時間放置して電気化学分析素子を作製した。尚、
dT20の調製、および固定化については、特開平9−2
88080号公報に記載の方法に従って行った。 (2)試料DNA断片の調製 試料DNA断片として、アデニンの20量体(dA20
を上記公報に記載の方法に従って調製した。 (3)ハイブリッドDNAの検出 上記(1)で作製した電気化学分析素子上に、上記
(2)で得たdA20(70ピコモル)を含む10mMト
リス緩衝液(pH7.5)溶液の2μLを滴下し、25
℃で20分インキュベートした。インキュベート後、分
析素子表面を0.1Mリン酸二水素ナトリウム−リン酸
水素二ナトリウム水溶液(pH7.0)にて洗浄し、未
反応のdA20を除去した。次いで、製造例1で得られた
縫い込み型インターカレータ(I)(50μM)を含む
0.1M塩化カリウム−0.1M酢酸緩衝液(pH5.
6)の混合溶液中に、洗浄後の分析素子を浸積し、デフ
ァレンシャルパルスボルタンメトリー(DPV)を、パ
ルス振幅50mV、パルス幅50mS、印加電圧100
乃至700mVの範囲およびスキャン速度100mV/
秒の条件にて測定した。応答電位460mVにおける電
流量を求めた。また、試料DNA断片dA20を滴下しな
い以外は上記と同様の操作を行って得られた電流量を基
本値とし、上記測定によって得られた電流量の基本値か
らの変化量(%)を求めたところ、37%であった。
【0063】[比較例1]縫い込み型インターカレータ
(II)として、下記式で表される化合物を用い、応答電
位460mVにおける電流量を求める以外は実施例1と
同様にして、電流量の変化量を求めたところ、38%で
あった。
【0064】
【化9】
【0065】実施例1および比較例1の結果より、46
0mVの電圧値において、縫い込み型インターカレータ
(I)を使用した場合には、従来の縫い込み型インターカ
レータ(II)と使用した場合とほぼ同程度の応答電流の変
化を示すことが分かる。
【0066】[実施例2]ミスマッチ構造のハイブリッ
ドDNAの検出 (1)電気化学分析素子の作製 dT191を用いる以外は、実施例1の(1)と同様に
して、電気化学分析素子を作製した。 (2)ミスマッチ構造のハイブリッドDNAの検出 電気化学分析素子として、実施例1の(1)で作製した
電気化学分析素子、および上記(1)の分析素子をそれ
ぞれ用いる以外は実施例1と同様の操作を行って、印加
電圧400乃至700mVの範囲でDPVを測定し、4
60mVでの電流量の変化率を求めたところ、それぞ
れ、37%、22%であった。
【0067】実施例2より、dT191を固定して作製
された電気化学分析素子に、試料DNA断片d20Aを接
触させて得られるハイブリッドDNAは、ミスマッチ構
造のハイブリッドDNAであり、本発明の新規縫い込み
型インターカレータを用いて、フルマッチ構造のハイブ
リッドDNAとミスマッチ構造のハイブリッドDNAと
の応答電流の差を求めることができることが分かる。
【0068】
【発明の効果】本発明の縫い込み型インターカレータ
は、そのリンカー部分に可溶性を付与するN−置換イミ
ノ基を含む新規な構造を有するインターカレータであっ
て、安価でかつ入手容易な原料より簡便に合成すること
ができるものである。また、本発明の縫い込み型インタ
ーカレータは、N−置換イミノ基が簡便に四級化できる
ため、核酸断片とのより強い相互作用を考慮し、インタ
ーカレータの構造の転換を図ることが可能である。核酸
断片の検出において、本発明のインターカレータは、従
来のインターカレータと同様に約460mVの印加電位
にてピーク電流値を与えるため、従来のインターカレー
タに代わるものとして使用することができる。また、本
発明の検出キットは、本発明のインターカレータを含む
最初のキットであり、遺伝子分野等の研究で有効に使用
される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 C07D 471/04 112Z 33/58 G01N 27/30 351 // C07D 471/04 112 C12N 15/00 A (72)発明者 竹中 繁織 福岡県古賀市舞の里4−23−21 (72)発明者 山下 健一 福岡県福岡市城南区堤団地17−104 Fターム(参考) 2G045 AA35 AA40 BA13 BB60 DA12 DA13 FA34 FB02 FB05 FB07 GC20 4B024 AA11 AA20 CA01 CA04 CA09 CA11 CA12 HA12 4B029 AA07 AA23 BB20 CC03 FA01 FA15 4B063 QA01 QA08 QA12 QA13 QQ03 QQ07 QQ08 QQ42 QQ52 QQ53 QR32 QR41 QR56 QR84 QS25 QS34 QX04 4C065 AA07 AA19 BB09 CC01 DD02 EE02 HH09 JJ04 KK09 LL04 PP01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式: 【化1】 [式中、RおよびR1は、互いに独立に、水素原子、そ
    して、置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至3
    のアルキル基、炭素原子数が2乃至4のアシル基、炭素
    原子数が6乃至20のアリール基および炭素原子数が1
    乃至3のアルキル基を有する炭素原子数が7乃至23の
    アラルキル基からなる群より選ばれる原子もしくは基を
    表し;YおよびY1は、互いに独立に、−NH−CO−
    もしくは−CO−NH−を表し;EおよびE1は、互い
    に独立に、置換基を有していてもよい一つの結合手を有
    するフェロセンを表し;XおよびZは、互いに独立に、
    水素原子、ハロゲン原子、あるいは炭素原子数が1乃至
    6のアルキル基を表し;そして、m、n、kおよびp
    は、各々、1乃至6の整数を表す;但し、mとnとの
    和、およびkとpとの和は、各々、4乃至8である]で
    表される縫い込み型インターカレータ。
  2. 【請求項2】 RとR1、YとY1、およびEとE1
    が、それぞれ互いに同一の基を表し、そして、mとk、
    およびnとpとが、それぞれ互いに同一の数であること
    を特徴とする請求項1に記載の縫い込み型インターカレ
    ータ。
  3. 【請求項3】 Rが、メチル基であり、そして、Yが−
    NH−CO−基であることを特徴とする請求項2に記載
    の縫い込み型インターカレータ。
  4. 【請求項4】 mおよびnが、共に3であることを特徴
    とする請求項1もしくは2に記載の縫い込み型インター
    カレータ。
  5. 【請求項5】 基板表面に区画された一つまたは複数の
    領域のそれぞれに核酸断片が一端で固定されてなる電気
    化学分析素子に、核酸断片を溶解もしくは分散してなる
    水性液を請求項1乃至4の内の何れかの項に記載の縫い
    込み型インターカレータの存在下に接触させることによ
    り、該水性液中の、該分析素子に固定されている核酸断
    片と相補性を有する核酸断片を結合させると共に、該縫
    い込み型インターカレータの存在下で、該分析素子に4
    00乃至600mVの範囲の電位を印加し、該分析素子
    と該縫い込み型インターカレータとの間を流れる電流量
    を測定することを特徴とする相補性を有する核酸断片の
    検出方法。
  6. 【請求項6】 (1)基板表面に区画された一つまたは
    複数の領域のそれぞれに核酸断片が一端で固定されてな
    る電気化学分析素子に、核酸断片が溶解あるいは分散し
    てなる水性液を接触させ、請求項1乃至4の内の何れか
    の項に記載の縫い込み型インターカレータの存在下に
    て、該分析素子に400乃至600mVの範囲の電位を
    印加することにより、該分析素子と該縫い込み型インタ
    ーカレータとの間を流れる電流量を測定する工程;
    (2)該電気化学分析素子に、電気化学分析素子に固定
    されている核酸断片と相補性を有する核酸断片が溶解あ
    るいは分散してなる水性液を接触させ、(1)の操作を
    行うことによって電流量を測定する工程;そして、
    (3)上記の工程(1)と工程(2)のそれぞれで測定
    された電流量を比較することによって、工程(1)で用
    いた核酸断片が、工程(2)で用いた相補性核酸断片と
    塩基配列に関して部分的に同一性を有するものであるか
    否かを検出する方法。
  7. 【請求項7】 電気化学分析素子に固定されている核酸
    断片として、その塩基配列が既知のものを用いることを
    特徴とする、または水性液中の核酸断片として、その塩
    基配列が既知のものを用いることを特徴とする請求項5
    もしくは6に記載の検出方法。
  8. 【請求項8】 基板表面に区画された一つまたは複数の
    領域のそれぞれに核酸断片が一端で固定されてなる電気
    化学分析素子、および請求項1乃至4の内の何れかの項
    に記載の縫い込み型インターカレータを組み合わせてな
    る核酸断片の検出キット。
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