JP2001164276A - ガスハイドレートの生成制御剤およびガスハイドレートの生成制御方法 - Google Patents
ガスハイドレートの生成制御剤およびガスハイドレートの生成制御方法Info
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Abstract
ガスハイドレートを安定化させる働きを併せ持つガスハ
イドレートの生成制御剤、およびガスハイドレートの生
成制御方法を提供する。 【解決手段】 式(1)で表わされるモノマーならび
に、式(2)および/または式(3)で表わされるモノ
マーを共重合して得られる高分子化合物を含んでなるガ
スハイドレートの生成制御剤。 【化7】 (式中、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立
に水素原子もしくは炭素数1〜3の炭化水素基を表わ
し、nは1〜3の整数を表わす。)
Description
ト等のガスハイドレートの生成制御剤およびガスハイド
レートの生成制御方法に関する。
等の種々の気体分子が溶解した水性媒体を特定の温度と
圧力下におくことによって、溶解している気体分子を水
分子が取り囲んだ氷の結晶、すなわちガスハイドレート
が生成することが知られている。このガスハイドレート
は、しばしば原油や天然ガスの採掘、輸送中に生成し、
パイプラインの閉塞等を引き起こすため、安全かつ連続
的に操業する上で大きな障害となっている。
で天然に存在していることが知られている。例えば、シ
ベリアやアラスカ等の寒冷地の永久凍土下、あるいは、
数百メートルより深い海底に広範囲にわたって膨大なメ
タンのガスハイドレート(以下、メタンハイドレートと
いう。)が埋蔵していることが調査によって確認されて
いる。近年、環境汚染原因である二酸化炭素や窒素・イ
オウ酸化物の排出量が少ないエネルギー源として、メタ
ンハイドレートが注目され、天然のメタンハイドレート
を安定な状態で安全に取り出しす方法が望まれている。
トを運搬・貯蔵する場合や、ガスハイドレートを海底や
地底等から取り出す場合の問題を解決するためには、次
のような一見相反する性能を両立させることがガスハイ
ドレートの生成制御剤に要求される。 (1)ガスハイドレートの生成を阻害する、あるいは生
成速度を遅くする。 (2)ガスハイドレートの生成を促進する、あるいは生
成したガスハイドレートの分解速度を遅くする。
2号公報には、N−アクリロイルモルホリンのホモポリ
マーがガスハイドレートの生成阻害効果を有していると
記載されているが、ガスハイドレートの生成阻害性能は
満足できるものではない。
報には、N−ビニル−N−メチルアセトアミドとN−ア
クリロイルモルホリンの共重合体が例として記載されて
いるが、これもガスハイドレートの生成阻害性能は充分
ではない。
報、イギリス公開特許GB2301837号公報、国際
特許公開WO96/41784号公報には、N−ビニル
−N−メチルアセトアミドとN−ビニルカプロラクタム
の共重合体を用いたガスハイドレート生成阻害剤につい
て記載されている。
号公報にはガスハイドレートの生成・成長、および/も
しくはガスハイドレート生成初期の不安定な核構造の集
合を阻害する働きを有する各種の添加剤および生成した
ガスハイドレートの安定化剤について述べられている。
具体的には、アクリロイルピロリジンのホモポリマー、
アクリロイルピペリジンのホモポリマー、イソプロピル
アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホネートの共重合体等が記載されている。しか
しながら、これらのポリマーの効果は必ずしも満足でき
るものではない。
的は、ガスハイドレートの生成を阻害する働きと、ガス
ハイドレートを安定化させる働きを併せ持つガスハイド
レートの生成制御剤、およびガスハイドレートの生成制
御方法を提供することにある。なお、ここで言うガスハ
イドレートの安定化とは、上記のように平衡論的にガス
ハイドレートを安定化させることと、速度論的にガスハ
イドレートの分解速度を減少させる、即ちガスハイドレ
ートの分解を遅延させるという双方の意味を含む。
わされるモノマーならびに、式(2)および/または式
(3)で表わされるモノマーを共重合して得られる高分
子化合物を含んでなるガスハイドレートの生成制御剤で
ある。
もしくは炭素数1〜3の炭化水素基を表わす。)
素基を表わす。)
素基であり、nは1〜3の整数を表わす。)
生成制御剤を、ガスハイドレートが生成可能な系に添加
することを特徴とするガスハイドレートの生成制御方法
である。
制御に含まれる高分子化合物は、前記式(1)で表わさ
れるモノマーならびに、式(2)および/または式
(3)で表わされるモノマーを共重合して得られる。こ
れらの式中、R1、R2、R3、R4およびR 5はそれぞれ
独立に水素原子もしくは炭素数1〜3の炭化水素基を表
す。炭素数1〜3の炭化水素基とは、具体的には、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロ
プロピル基を指す。また、式(3)のnは1〜3の整数
である。
−(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、
N−エチル−N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピ
ル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)
アクリルアミド、N−シクロプロピル(メタ)アクリル
アミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−
s−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル
(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−イソプロピ
ル(メタ)クリルアミド、N−メチル−N−n−プロピ
ル(メタ)アクリルアミド、N−エチル−N−イソプロ
ピル(メタ)クリルアミド、N−エチル−N−n−プロ
ピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ−n−プロピ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ−イソプロピル
(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。中でも、N,
N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピ
ル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)
アクリルアミドが好ましい。
−アクリロイルモルホリン、N−メタクリロイルモルホ
リン等が挙げられる。中でも、N−アクリロイルモルホ
リンが好ましい。
−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−
イソプロペニルピロリドン、N−イソプロペニルカプロ
ラクタム等が挙げられる。中でも、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタムが好ましい。
含まれる高分子化合物は、前記式(1)で表わされるモ
ノマーならびに、式(2)および/または式(3)で表
わされるモノマーを共重合して得られるものである。こ
れらのモノマーを共重合する際には、式(1)、(2)
および(3)以外の共重合可能なモノマーを加えて共重
合してもよい。
を用いることができる。このような共重合の方法として
は、例えば、前記式(1)で表わされるモノマーならび
に、式(2)および/または式(3)で表わされるモノ
マーと、任意にこれと共重合可能なモノマーと、重合開
始剤を溶解する任意の溶媒に溶解した液を、加熱した溶
媒に滴下する方法等が挙げられる。重合開始剤の種類と
しては、アゾ系、過酸化物系、レドックス系等が用いら
れる。
は、このようにして共重合することによって得られる高
分子化合物そのもの、またはこの高分子化合物を有効成
分として含んでなるものである。この高分子化合物の分
子量は、1,000〜500,000の範囲が好まし
く、さらには、3,000〜100,000の範囲が好
ましい。分子量は大きいほどガスハイドレートの安定化
効果および生成抑制効果が向上し、小さいほど系の粘度
が低くなるので取り扱いが容易になる。
は、前述した本発明のガスハイドレートの生成制御剤
を、ガスハイドレートが生成可能な系に添加するもので
ある。ここでガスハイドレートが生成可能な系とは、例
えば、J. Long, A. Lederhos,A. Sum, R. Christianse
n, E. D. Sloan; Prep. 73rd Ann. GPA Conv., 1994,1
〜9ページに記載されているような、ガスハイドレート
を形成する物質が水性溶媒に溶解した系等を指す。この
ような系は、特定の圧力・温度条件下で、ガスハイドレ
ートが結晶物として析出する。
は、二酸化炭素、窒素、酸素、硫化水素、アルゴン、キ
セノン、エタン、プロパン等の気体やテトラヒドロフラ
ン等の液体が挙げられる。
ては、例えば、天然ガス井や油井において、水や海水等
の水性溶媒にエタンやプロパン等の気体が溶解した水相
が、液化ガスや原油等の油相中に懸濁・分散した状態で
存在する系や、該水相中に天然ガス等の気相が存在する
系等が挙げられる。
のガスハイドレート生成制御剤を添加する方法は特に限
定されないが、水および/または水と混和性の溶媒に溶
解した後に添加することが好ましい。水と混和性の溶媒
とは、水と任意の割合で混合する溶媒をいい、例えば、
メタノール、エタノール、アセトンが挙げられる。
量は、ガスハイドレートが生成可能な系に含まれる自由
水100重量部に対して、0.01〜30重量部が好ま
しく、0.01〜10重量部であることがより好まし
い。ガスハイドレートの生成制御剤を添加する量は、多
いほどガスハイドレートの安定化効果が向上し、少ない
ほど系の粘度が低くなり流動性が向上する。ただし、極
端に添加する量が多くなるとガスハイドレートの安定化
効果が逆に低下する場合がある。
使用する際には、例えば、防錆剤、潤滑剤、分散剤、ス
ケール付着防止剤、腐食防止剤等の種々の添加剤を併用
してもよい。また、本発明のガスハイドレート生成制御
剤は単独で用いてもよいし、本発明による2種以上の生
成制御剤を任意の割合で混合して用いてもよい。
詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
剤のガスハイドレート生成阻害性能の指標となるガスハ
イドレートの生成温度、およびガスハイドレート安定化
性能の指標となるガスハイドレートの分解終了温度は、
図1に示した装置を使用して測定した。
量100mlで、20MPaまでの常用耐圧設計となっ
ている。このセルには、ガス導入ライン1、液導入ライ
ン2、パージライン3、セル内温度計5、セル内圧力計
6および反応セル内攪拌機7が備えられている。セル全
体は恒温槽8の内部に収められており、セル内温度は恒
温槽8の温度により調節できる。反応高圧セル1には、
直径3cmの内部観測用窓(図示せず)を3カ所に設け
てあり、セル内部の様子が観察できるようになってい
る。
ート生成阻害性能は、次のように評価した。すなわち、
液導入ライン2より評価対象であるガスハイドレートの
生成制御剤の0.5質量%水溶液を導入し、ガス導入ラ
イン1よりメタンガスを導入してセル内部の圧力を10
MPaとし、セル内温度をその圧力におけるメタンハイ
ドレートの生成平衡温度よりも明らかに高い温度である
20℃に設定した。その後セル内部を攪拌しつつ−4℃
/hrで徐々にセル内温度を降下させると、ある温度に
おいてセル内部にメタンハイドレートが生成する様子が
観察される。メタンハイドレートの生成によりセル内圧
力は低下し、同時にガスハイドレートの生成は発熱反応
であるため、セル内温度はわずかに上昇する。この圧力
が大きく低下し始める時のセル内温度、すなわちメタン
ハイドレートの生成温度が低いほどガスハイドレート生
成阻害性能が大きいと評価した。
ト安定化性能は、次のように評価した。すなわち、前述
した性能の評価でメタンハイドレートの生成温度を測定
した後、そのメタンハイドレートの生成開始温度よりも
2℃恒温槽温度を下げ、セル内圧力とセル内温度が一定
となるまで放置する。その後、セル内温度を4℃/hr
で上昇させると徐々にセル内のメタンハイドレートが分
解を始め、最終的に完全に水とメタンガスに分離する。
この時のセル内温度、すなわちメタンハイドレートの分
解終了温度が高いほどガスハイドレート安定化性能が大
きいと評価した。
論的にガスハイドレートの分解速度を減少させる、即ち
ガスハイドレートの分解を遅延させる速度論的安定化性
能は次のように評価した。前述した性能の評価でメタン
ハイドレートの生成温度を測定した後、恒温槽温度を2
℃とし、セル内圧力とセル内温度が一定となるまで放置
する。その後、セル内のメタンガスを排出してセル内圧
力を2MPaとする。この条件でセルを密閉しセル内圧
力がほぼ一定となるまでの時間を測定した。この時間が
長いほどメタンハイドレートの分解における速度論的分
解遅延性能が大きいと評価した。
コに、N−イソプロピルメタクリルアミド11.42g
(三菱レイヨン社製)、N−アクリロイルモルホリン
(東京化成工業社製)12.68g、t−ブタノール1
00g、アゾ系重合開始剤として2,2’−アゾビス−
(2−メチルブチロニトリル)(和光純薬工業社製)
0.25gを入れ攪拌溶解した後、窒素バブリングして
溶存酸素を除去した。その後、80℃までフラスコ内の
温度を上げ、窒素流通下攪拌しながら重合を行い、8時
間反応を継続させた。放冷後、この重合液をn−ヘキサ
ン2L中に攪拌しつつ投入し、沈殿物として得られたポ
リマーを70℃で真空乾燥した。このポリマーを200
gのアセトンに溶解した後、再度n−ヘキサン2L中に
滴下し、沈殿物として得られたポリマーを70℃で一晩
真空乾燥して、18.5gの白色粉末状のポリマーを得
た。
いて測定した結果、N−イソプロピルメタクリルアミド
とN-アクリロイルモルホリンの組成比はモル比で5
2:48であった。また、ジメチルホルムアミドを移動
相としたGPCを用いた分子量測定の結果、標準ポリス
チレン換算で数平均分子量が6,800、質量平均分子
量が22,000であった。
メタクリルアミド/N−アクリロイルモルホリン共重合
体(ガスハイドレートの生成制御剤)を評価したとこ
ろ、ガスハイドレート生成温度は3.6℃、ガスハイド
レート分解終了温度は16.8℃であった。また、速度
論的分解遅延性能時間は360分であった。
コに、N−イソプロピルメタクリルアミド11.42g
(三菱レイヨン社製)、N-ビニルカプロラクタム(A
ldrich社製)12.5g、t−ブタノール100
g、アゾ系重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2
−メチルブチロニトリル)(和光純薬工業社製)0.2
5gを入れ攪拌溶解した後、窒素バブリングして溶存酸
素を除去した。その後、80℃までフラスコ内の温度を
上げ、窒素流通下攪拌しながら重合を行い、8時間反応
を継続させた。放冷後、この重合液をn−ヘキサン2L
中に攪拌しつつ投入し、沈殿物として得られたポリマー
を70℃で真空乾燥した。このポリマーを200gのア
セトンに溶解した後、再度n−ヘキサン2L中に滴下
し、沈殿物として得られたポリマーを70℃で一晩真空
乾燥して、9.14gの白色粉末状のポリマーを得た。
いて測定した結果、N−イソプロピルメタクリルアミド
とN-ビニルカプロラクタムの組成比はモル比で50:
50であった。また、ジメチルホルムアミドを移動相と
したGPCを用いた分子量測定の結果、標準ポリスチレ
ン換算で数平均分子量が8,900、質量平均分子量が
28,000であった。
メタクリルアミド/N−ビニルカプロラクタム共重合体
(ガスハイドレートの生成制御剤)を評価したところ、
ガスハイドレート生成温度は3.8℃、ガスハイドレー
ト分解終了温度は17.2℃であった。また、速度論的
分解遅延性能時間は400分であった。
剤の水溶液の代わりに、同量の蒸留水を用いた以外は実
施例1と同様にしてガスハイドレートの生成温度とガス
ハイドレートの分解終了温度を測定したところ、ガスハ
イドレートの生成温度は8.9℃、ガスハイドレートの
分解終了温度は11.9℃であった。また、速度論的分
解遅延性能時間は40分であった。
プロピルアクリルアミドのみを用いて実施例1と同様に
重合を行い、N−イソプロピルアクリルアミドのホモポ
リマーを得た。このN−イソプロピルアクリルアミドの
ホモポリマーについて評価を行ったところ、ガスハイド
レート生成温度は4.4℃、ガスハイドレート分解終了
温度は14.2℃であった。また、速度論的分解遅延性
能時間は200分であった。
リロイルモルホリンのみを用いて実施例1と同様に重合
を行い、N−アクリロイルモルホリンのホモポリマーを
得た。このN−アクリロイルモルホリンのホモポリマー
について評価を行ったところ、ガスハイドレート生成温
度は5.0℃、ガスハイドレート分解終了温度は14.
1℃であった。また、速度論的分解遅延性能時間は18
0分であった。
ルカプロラクタムのみを用いて実施例1と同様に重合を
行い、N−ビニルカプロラクタムのホモポリマーを得
た。このN−ビニルカプロラクタムのホモポリマーにつ
いて評価を行ったところ、ガスハイドレート生成温度は
4.8℃、ガスハイドレート分解終了温度は14.1℃
であった。また、速度論的分解遅延性能時間は250分
であった。
ル−N−メチルアセトアミド(クラリアント社製)、お
よび、N−アクリロイルモルホリンを用いて実施例1と
同様に重合を行い、N−ビニル−N−メチルアセトアミ
ドとN−アクリロイルモルホリンの共重合体を得た。こ
の共重合体について評価を行ったところ、ガスハイドレ
ート生成温度は4.2℃、ガスハイドレート分解終了温
度は15.5℃であった。また、速度論的分解遅延性能
時間は240分であった。
ル−N−メチルアセトアミド、および、N−ビニルカプ
ロラクタムを用いて実施例1と同様に重合を行い、N−
ビニル−N−メチルアセトアミドとN−ビニルカプロラ
クタムの共重合体を得た。この共重合体について評価を
行ったところ、ガスハイドレート生成温度は3.8℃、
ガスハイドレート分解終了温度は16.5℃であった。
また、速度論的分解遅延性能時間は240分であった。
は、ガスハイドレートが形成される条件下においては、
その生成を抑制する阻害効果を持ち、逆にガスハイドレ
ートが徐々に分解して行く条件下においては、その分解
を遅延させる安定化効果を持つものである。この2つの
効果を併せ持つ本発明のガスハイドレートの生成制御剤
を用いることにより、効果的にガスハイドレートの生成
を制御することができる。
るための装置の概略構成図。
Claims (4)
- 【請求項1】 式(1)で表わされるモノマーならび
に、式(2)および/または式(3)で表わされるモノ
マーを共重合して得られる高分子化合物を含んでなるガ
スハイドレートの生成制御剤。 【化1】 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立に水素原子
もしくは炭素数1〜3の炭化水素基を表わす。) 【化2】 (式中、R4は水素原子もしくは炭素数1〜3の炭化水
素基を表わす。) 【化3】 (式中、R5は水素原子もしくは炭素数1〜3の炭化水
素基であり、nは1〜3の整数を表わす。) - 【請求項2】 請求項1記載のガスハイドレートの生成
制御剤を、ガスハイドレートが生成可能な系に添加する
ことを特徴とするガスハイドレートの生成制御方法。 - 【請求項3】 水および/または水と混和性の溶媒に請
求項1記載のハイドレート生成制御剤を溶解したものを
ガスハイドレートが生成可能な系に添加する請求項2記
載のガスハイドレートの生成制御方法。 - 【請求項4】 請求項1記載のガスハイドレート生成制
御剤の添加量が、ガスハイドレートが生成可能な系に含
まれる自由水100重量部に対して、0.01〜30重
量部であることを特徴とする請求項2または3記載のガ
スハイドレートの生成制御方法。
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CN109196007A (zh) * | 2016-05-06 | 2019-01-11 | 沙特阿拉伯石油公司 | 基于丙烯酰胺的共聚物、三元共聚物以及作为水合物抑制剂的用途 |
KR20190006511A (ko) * | 2016-05-06 | 2019-01-18 | 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 | 아크릴로일계 공중합체들, 삼원 중합체들 및 수화물 억제제들로서의 용도 |
CN112619559A (zh) * | 2020-12-10 | 2021-04-09 | 中国海洋石油集团有限公司 | 一种油主相水合物悬浮液制备装置及方法 |
-
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- 2000-07-25 JP JP2000223533A patent/JP3810259B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN109196007B (zh) * | 2016-05-06 | 2021-07-20 | 沙特阿拉伯石油公司 | 基于丙烯酰胺的共聚物、三元共聚物以及作为水合物抑制剂的用途 |
KR102337330B1 (ko) | 2016-05-06 | 2021-12-13 | 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 | 아크릴로일계 공중합체들, 삼원 중합체들 및 수화물 억제제들로서의 용도 |
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