JP2001161073A - 多重化用電圧型変換器 - Google Patents

多重化用電圧型変換器

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JP2001161073A
JP2001161073A JP34071699A JP34071699A JP2001161073A JP 2001161073 A JP2001161073 A JP 2001161073A JP 34071699 A JP34071699 A JP 34071699A JP 34071699 A JP34071699 A JP 34071699A JP 2001161073 A JP2001161073 A JP 2001161073A
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Yoshinori Kawasaki
吉則 河▲崎▼
Takeshi Kawakatsu
健 川勝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 12パルス変換器2を直列又は並列に多重化
して大容量化すると、系統に流出する11次及び13次
の高調波電流を、系統連系カイドラインの上限値以内に
納めるためフィルタ設備を追加しなければならない場合
があり、コスト上昇につながる問題を回避する。 【解決手段】 12パルス電圧型変換器2を2組用い、
各12パルス変換器同士を、連系する系統電圧に対し
て、夫々±7. 5°(両者間は15°)移相させて4直
列多重又は2直列2並列多重としたものを多重化の1単
位とし、この単位を直列又は並列に多重化接続して大容
量化した電圧型変換器を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流電源から系
統に連系するための交流電圧を生成する大容量電圧型変
換器において、高調波を抑制するための回路方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】系統連系用の大容量電圧型変換器は、複
数台の方形波変換器出力を多重化して階段状の波形を作
ることにより、高調波成分の低減を図っている。図5
は、2台の6パルス変換器1a,1bを直列に組み合わ
せた12パルス多重変換器であり、各6パルス変換器1
a,1bは、例えば各相の導通幅120°の3相ブリッ
ジ変換器、若しくは単相フルブリッジ変換器三相分3
a,3bによって、電圧レベルが1サイクル当たり6回
変化をする方形波v1 ,v2 を生成する。これらの方形
波の一方v1 は、デルタ−千鳥結線変圧器4を通して同
相で取出され、方形波の他方v2 は、デルタ−スター結
線変圧器5によって、30°位相を進めて取り出され
る。これらを直列合成することによって、1サイクル当
たり12段に変化する方形波が得られる。
【0003】このような導通幅120°の12パルス変
換器2は、理論計算上12m±1(mは自然数)次以外
の高調波を除去することができる。この12パルス変換
器を大容量化するには、3相ブリッジ変換器3a,3b
を構成する制御素子の耐圧及び許容電流上の制約から、
小容量変換器を直列若しくは並列に接続して使用するの
が一般的な手法である。
【0004】図6は、図2の12パルス変換器2を、2
台直列接続することにより多重化したものである。この
回路で生じる12m±1(mは自然数)次の高調波の内
で、発生量が大きいため問題となる11次と13次の高
調波は次のようになる。
【0005】図5に示す導通幅120°の直列12パル
スインバータの各次数の出力電圧の大きさは理論上では
周知の通り、 V1 (基本波)= 6×E/π Vrms とすると、 基本波 Vout =2×V1 (基本波)(+100%) 3次,5次,7次波 Vout =0 11次 Vout =2×V1 (基本波)/11 (+9. 1%) 13次 Vout =2×V1 (基本波)/13 (+7. 7%) である。
【0006】図6のように2つの12パルスインバータ
を直列多重とした場合は、高調波の発生比率は変わら
ず、 基本波 Vout =4×V1 (基本波)(+100%) 3次,5次,7次波 Vout =0 11次 Vout =4×V1 (基本波)/11 (+9. 1%) 13次 Vout =4×V1 (基本波)/13 (+7. 7%) となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、導通
幅120°の12パルス変換器は12m±1次の高調波
電圧を発生するので、大容量化のために12パルス変換
器を単位として直列若しくは並列に、対策なしに多重接
続すると、当然ながら12m±1次の高調波電圧は多重
化した容量に応じた大きさで増大する。
【0008】導通幅120°の12パルス変換器では、
上述したように、11次高調波電圧成分は、理論計算上
基本波電圧成分の約9%(=1/11*100)、13
次高調波は約7. 7%(=1/13*100)となる。
よって、大容量化すると、系統への高調波流出電流を系
統連系カイドラインの上限値以内に納めるために12m
±1次を低減するフィルタ設備を追加しなければならな
い場合があり、設備面積、点数の増大及びコストアップ
につながっている。
【0009】また、多重方式では、出力変圧器の巻線を
変更して移相角度を調整することによって多パルスとし
高調波成分を低減する方法もあるが、移相変圧器の結線
が複雑かつ多種類必要となるので、結果としてコストア
ップにつながる。
【0010】そこで、本発明は、変換器の出力位相角を
調整することにより2組の12パルス変換器の組合わせ
で、24パルス変換器と同様の出力波形を発生するもの
を提供することにより、11次と13次の高調波成分を
低減すると共に、移相変圧器に同一構成のものを使用で
きる多重化用電圧変換器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る多重化用電圧型変換器は、30°の出力位相差を持つ
2つの電圧型6パルス変換器を2直列多重として構成し
た12パルス化変換器を2組直列接続し、各組の出力を
相互に15°だけ移相させた状態で4直列多重化動作さ
せることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2にかかる多重化用電圧型
変換器は、30°の出力位相差を持つ2つの電圧型6パ
ルス変換器を2直列多重として構成した12パルス化変
換器を2組並列接続し、各組の出力を相互に15°だけ
移相させた状態で2直列2並列動作させることを特徴と
する。
【0013】本発明の請求項3にかかる多重化用電圧型
変換器は、請求項1に記載した4直列多重化した電圧型
変換器を1単位として、n組直列又は並列接続して4n
多重化運転することを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4にかかる多重化用電圧型
変換器は、請求項2に記載した2直列2並列多重化した
電圧型変換器を1単位として、n組並列接続して2直列
2n並列多重化運転することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の多重化用電圧型変換器
は、12パルス電圧型変換器を2組用い、各12パルス
変換器同士を、連系する系統電圧に対して、夫々±7.
5°(両者間は15°)移相させて4直列多重又は2直
列2並列多重としたものを多重化の1単位とし、この単
位を直列又は並列に多重化接続して大容量化するもので
ある。
【0016】図1に4直列多重化した1単位の構成を示
す。図1は、図6に示した従来例と同様に、12パルス
変換器2を、2組直列接続することにより多重化したも
のである。但し、この多重化用電圧型変換器6は、3相
ブリッジの制御角を変えることにより、各組の出力を相
互に15°だけ移相させた状態で4直列多重動作させて
いる。
【0017】図1のように、2つの12パルス変換器間
の位相差が15°であると、 基本波 Vout =4×V1 (基本波)×cos7.5°(+100%) 3次,5次,7次波 Vout =0 11次波 Vout =4×V1 (基本波)×cos82.5°/11 (+1.2 %) 13次波 Vout =4×V1 (基本波)×cos82.5°/13 (+1.0 %) となり、12パルス変換器間で移相を行わない図6の構
成と比較すると、11次,13次高調波電圧を約1/8
に低減できる。
【0018】図2に、12パルス変換器2を、2組並列
接続することにより2直列2並列多重とした場合の多重
化用電圧型変換器7を示す。これは電流容量を増加する
ための構成であり、高調波を低減する効果は同様に得ら
れる。
【0019】図1及び図2の多重化用電圧型変換器6,
7は、大容量化を行うための多重化の構成の1単位であ
る。すなわち、要求される出力容量の電圧及び電流に応
じ、この単位を組み合わせて多重化装置を構成できる。
【0020】例えば、図1の4直列多重化した変換器6
は、図3に示すように、これをn組直列接続して大電圧
出力が得られるものとしたり、図4に示すように、これ
を並列接続して大電流出力が得られるものとすることが
できる。また、図2の2直列2並列多重とした変換器
は、図4に示すように、これをn組並列接続して大容量
化することができる。
【0021】上記実施形態の説明は、120°の導通制
御角を持つ変換器を例に挙げて説明したが、この導通制
御角を120°以下に制御して、出力交流電圧を制御す
る12パルスインバータの組合わせでも、上述した11
次,13次の高調波成分を約1/8に低減できるできる
効果は同様に得られる。
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した多重化用電
圧型変換器は、2組の12パルス変換器の出力位相を、
3相ブリッジ回路の導通制御角の設定により、相互に1
5°だけ移相させ、これらを直列接続して、24パルス
変換器と同等の出力波形を作るので、11次と13次の
高調波を約1/8に低減することができる。この構成
は、特に電圧容量を大きくするのに適している。また、
上記15°の位相差は、3相ブリッジ回路の導通制御角
の設定により発生させ、変換器の出力用変圧器に異なる
巻線を持つものを使用しないので、これによるコストア
ップの上昇も回避できる。
【0023】本発明の請求項2に記載した多重化用電圧
型変換器は、出力位相を相互に15°だけ移相させた2
組の12パルス変換器を並列接続することにより、11
次と13次の高調波を約1/8に低減することができ
る。この構成は、特に電流容量を大きくするのに適して
いる。15°の位相差を設けることによるコストアップ
の上昇も前記同様に回避できる。
【0024】本発明の請求項3に記載した発明は、請求
項1の多重化用電圧型変換器を直列又は並列接続して多
重化するものであり、請求項4に記載した発明は、請求
項2の多重化用電圧型変換器を並列接続して多重化する
ものである。この多重化によって、所望の大容量を得る
ように構成した電圧型変換器は、上記請求項1及び2の
効果を持つので、大容量化しても11次,13次の高調
波を吸収するフィルタ設備が不要になり、設備点数及び
設置面積を縮小でき、コスト低減が可能になる。また、
多重化の構成単位となる電圧型変換器は同種のものを使
用できるので、製作コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の4直列多重とした電圧型変換器の回
路(a)と、各変換器の出力波形(b)を示す図。
【図2】 本発明の2直列2並列多重とした電圧型変換
器の回路図。
【図3】 図1の4直列多重型変換器を直列接続する場
合の結線図。
【図4】 図1の4直列多重型変換器、又は図2の2直
列2並列多重型変換器を並列接続する場合の結線図。
【図5】 6パルス変換器を直列接続して構成される1
2パルス変換器の回路図(a)と、各変換器の出力波形
(b)を示す図。
【図6】 図5の12パルス変換器を出力位相差を設け
ないで直列接続した4直列多重型変換器(a)と、各変
換器の出力波形(b)を示す図。
【符号の説明】
1a,1b 6パルス変換器 2 12パルス変換器 3a,3b 3相ブリッジ変換器、若しくは単相フルブ
リッジ変換器三相分 4 デルタ−千鳥結線変圧器 5 デルタ−スター結線変圧器 6 4直列多重の電圧型変換器 7 2直列2並列多重の電圧型変換器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30°の出力位相差を持つ2つの電圧型
    6パルス変換器を2直列多重として構成した12パルス
    化変換器を2組直列接続して構成され、各組の出力位相
    を相互に15°だけ移相させた状態で4直列多重化動作
    させることを特徴とする多重化用電圧型変換器。
  2. 【請求項2】 30°の出力位相差を持つ2つの電圧型
    6パルス変換器を2直列多重として構成した12パルス
    化変換器を2組並列接続して構成され、各組の出力位相
    を相互に15°だけ移相させた状態で2直列2並列動作
    させることを特徴とする多重化用電圧型変換器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した4直列多重化した電
    圧型変換器を1単位として、n組直列又は並列接続して
    構成され、4n多重化運転することを特徴とする多重化
    用電圧型変換器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した2直列2並列多重化
    した電圧型変換器を1単位として、n組並列接続して構
    成され、2直列2n並列多重化運転することを特徴とす
    る多重化用電圧型変換器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057875A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
JP2018102051A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 東芝産業機器システム株式会社 単相インバータ
JP2018121464A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 東芝産業機器システム株式会社 変換装置

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