JP2001160325A - フラットケーブル - Google Patents

フラットケーブル

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JP2001160325A
JP2001160325A JP34443699A JP34443699A JP2001160325A JP 2001160325 A JP2001160325 A JP 2001160325A JP 34443699 A JP34443699 A JP 34443699A JP 34443699 A JP34443699 A JP 34443699A JP 2001160325 A JP2001160325 A JP 2001160325A
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JP
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conductor
flat cable
winding
wire
wires
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JP34443699A
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English (en)
Inventor
Kiyonori Yokoi
清則 横井
Kazuhiro Sato
和宏 佐藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルの外形とコストを従来と同
等としつつ、コモンモードノイズにより励起される電磁
放射を抑制する。 【解決手段】 素線の外部導体を線状導体の巻付けによ
り構成し、隣接する素線の線状導体の巻付け方向を逆方
向とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノート型コンピュ
ータなど電子機器の信号伝送に使用されるケーブルに関
し、特に一対の心線を一組として一方にプラス信号、他
方に位相が反転したマイナス信号を伝送し、両者の差分
を信号とする差動伝送方式の信号伝送に使用するフラッ
トケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来このようなケーブルとしては導体の
周囲に絶縁体を被覆し、外周に外部導体を極細銅線の網
組や線状導体の巻付けにより構成した細径の素線を同軸
素線として並列して外被を施したものが利用されてき
た。
【0003】
【発明の解決すべき課題】外部導体の編組は多数の極細
径の銅線を交差させながら導体層を形成するもので、遮
蔽特性に優れるが、編組を行うために多数の極細径銅線
の供給とよりあわせをする設備が必要で、製造速度も撚
り合わせの速度により抑制され、かつ極細径の銅線が多
数必要であることから原料コストも高く経済的ではなか
った。一方、製造性の良い横巻きと呼ばれる同一方向に
線状導体を螺旋状に巻き付けて外部導体を形成した素線
2心を一組として用いたフラットケーブルの場合には、
周囲に強い雑音要因がない状態では良好な信号伝送が可
能であるが、高周波回路の電源供給ラインやグランドラ
インなどの電位変動がそのままコモンモードノイズとし
て素線上を伝播し、電磁放射を生じることがわかってき
た。電磁放射を抑制する手段としては外部導体を重ね巻
きするなどシールド特性を向上させれば良いが、フラッ
トケーブルの材料、製造コストが高くなる、フラットケ
ーブルの外形が大きくなり空間効率と可撓性が悪くな
る。
【0004】一方、ノート型コンピュータなど電子機器
の高速化に伴い、デジタル信号波形の立上り、立下り時
の時間的変位は益々大きくなっており、これまで以上に
電磁放射を抑制することが困難となってきた。さらに、
これらの機器の小型化のためフラットケーブルについて
もより小さな空間で任意の配線形状を実現できることが
求められ、高い可撓性を備え、同時に電磁放射を抑制で
きる構造のフラットケーブルが必要とされてきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ま
ず中心導体とその外周に被覆された絶縁体と、絶縁体の
外周に螺旋をなすように線状導体を横巻きしてなる外部
導体をそなえた素線を並列して一括外被を施したフラッ
トケーブルであって、隣接する素線の横巻き外部導体の
巻き付け方向が逆であるフラットケーブルである。この
ように隣接する同軸素線の外部導体を構成することで、
侵入したコモンモードノイズにより隣接する同軸素線の
外部導体に流れる電流は逆方向に旋回する螺旋状の流れ
方をすることになり、この電流により生じる同軸素線の
軸方向に発生する磁場は相互に打ち消しあうことにな
る。このため、フラットケーブルの軸方向への電磁放射
が抑制される。また製造コストは外部導体を線状導体の
横巻きで構成する従来の製品とほぼ同等となり、外形も
大きくなることはない。特に、素線径と外部導体の厚み
と幅、巻付けピッチを同一にすると軸方向に生じる磁場
はほぼ0になる。
【0006】また、差動伝送方式では一組の心線どうし
の離隔距離を極小化することで、電磁放射を弱めること
ができる。このためには素線間の距離が最短になるよう
外部導体を相互に接触させる構造とするのが望ましい。
さらに、並列した複数の素線の外周に良導電性金属から
なる金属蒸着膜を表面に備えたプラスチックテープを、
前記金属蒸着膜を内側にして前記それぞれの素線の横巻
外部導体と接触するように巻き付けたうえ、外被を施す
ことによりフラットケーブルへからの電磁放射をさらに
抑制することができる。ここで、横巻きする外部導体は
細径の軟銅線であっても良いしリボン状に成型された扁
平導体であってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本願発明は、フラットケーブルを
低コストで製造するために、素線をそれぞれ絶縁体の周
囲に線状導体を横巻きして外部導体を形成し、一組とし
て用いられる隣接する一対の素線間で外部導体の巻き付
け方向を逆方向とする。さらに、これら一対の素線の外
部導体を長手方向に連続して接触させ導通させる。本発
明の作用を図を用いて説明する。図2(イ)は一対の素
線を上から見た図であって、外部導体3が絶縁体2の周
囲に巻き付けられている。素線A、素線Bで外部導体の
巻付け方向は逆である。コモンモードのノイズ電流の方
向をIcとすると、素線の軸に沿って同一方向に流れる
ため、本願発明のように外部導体の巻き付け方向が素線
毎に逆である場合は外部導体内を流れる電流は、それぞ
れIA、IBに示すように、逆方向にそれぞれの中心導
体の周りを旋回する。この結果生じる磁界は電流の進行
方向から90°反時計周りに傾いた方向を有するため、
図(イ)の2心の素線の長手方向の一個所の最上面につ
いて見ると、それぞれ同図(ロ)にHA,HBとして図
示するように、素線の軸方向の成分が打ち消しあうよう
に発生する。このため素線の軸方向の電磁放射が抑制さ
れるのである。
【0008】このような効果が得られる素線としては、
平行に配置される素線が十分小さく磁場の重ねあわせに
よる電磁放射の打ち消しあいが有効に働く寸法であるこ
とが望ましく、電子機器に用いられるものであれば素線
外径が1mm以下の小径のものに用いられる。中心導体
としては、銅、銅合金等空なる導体線が単線または撚り
線の形態で用いられる。絶縁体としてはポリエチレン樹
脂や塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂などを誘電率を下げる
ために発泡させて発泡層としたものをもちいることがで
き、成型方法としては発泡層を中心導体の外側に押し出
し被覆したり、樹脂を予めリボン状発泡体に成型してお
いて中心導体の周囲に巻付けて発泡層とすることで構成
できる。外部導体としては、1または複数本の軟銅製の
細線、乃至1又は複数本の扁平導体を絶縁体の周囲に一
方向に巻き付けることで構成できる。扁平導体は板状の
導体をスリットするか、導体線を圧延することにより製
造でき、具体的には厚み0.012mm、幅0.18m
mの銅製の導体などが利用できる。また、平行に整列す
る素線の数は1対に限られず、2,4,6対であっても
同様の効果を得ることができる。
【0009】
【実施例】本発明を以下の実施例により具体的に説明す
る。 (実施例) 中心導体1として直径0.03mmの銅合
金線7本からなる撚り線を用い、この外側に絶縁体2と
してPFA(テトラフロロエチレン−パーフロロアルキ
ルビニルエーテル共重合体)樹脂からなるテープを巻き
つけ外径0.21mmとした。2心フラットケーブルを
構成する2本の素線A、Bの外部導体3A、3Bは、そ
れぞれ直径0.05mmの軟銅線15本をピッチ5mm
で右向きと左向きに巻付けて構成した。いずれも外径は
0.31mmであった。さらに、前記2本の素線4を平
行に整列した上に銅蒸着ポリエステルテープ5とポリエ
ステルテープ6を巻きつけて外被7を構成した。
【0010】このようにして得られたフラットケーブル
の伝送特性は、ノイズ特性以外は外部導体を同方向に巻
き付けた従来型フラットケーブルと同等であった。一
方、評価したフラットケーブルの軸方向、すなわち素線
の軸方向の電磁放射はピーク周波数において従来型フラ
ットケーブルよりも低く、良好な特性が確認できた。
【0011】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のフラットケーブ
ルは隣接する素線の外部導体が線状導体を異なる方向に
巻き付けてなるため、フラットケーブルの軸方向への電
磁放射が小さい。このため、コンピュータや計測器など
の内部の配線に用いると、電源などのコモンモードノイ
ズが機器内部のケーブルを介して放射されるのを抑制す
ることができるため有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例を示す図である。
【図2】本発明の作用を説明する図である。(イ)は電
流の方向を示し、(ロ)は磁界の方向を示す。
【符号の説明】
1 中心導体 2 絶縁体 3 外部導体 3A 素線Aの外部導体 3B 素線Bの外部導体 4 素線 5 銅蒸着ポリエステルテープ 6 ポリエステルテープ 7 外被

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体とその外周に被覆された絶縁体
    と、絶縁体の外周に螺旋をなすように線状導体を横巻き
    してなる外部導体をそなえた素線を並列して一括外被を
    施したフラットケーブルであって、隣接する素線の前記
    横巻き外部導体の巻き付け方向が逆であることを特徴と
    するフラットケーブル。
  2. 【請求項2】 前記隣接する素線の外部導体が連続して
    相互に接触し導通してなることを特徴とする請求項1に
    記載のフラットケーブル。
  3. 【請求項3】 前記並列した複数の素線の外周に良導電
    性金属からなる金属蒸着膜を表面に備えたプラスチック
    テープを、前記金属蒸着膜を内側にして前記それぞれの
    素線の横巻外部導体と接触するように巻き付けたうえ、
    外被を施すことを特徴とする請求項1または2に記載の
    フラットケーブル。
  4. 【請求項4】 前記横巻き外部導体が細径の軟銅線であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のフラット
    ケーブル。
  5. 【請求項5】 前記横巻き外部導体がリボン状に成型さ
    れた扁平導体であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のフラットケーブル。
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