JP2001159737A - 照明灯付きルーペ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明手段をコンパクトにすることにより、爪
切りや毛抜きなどの協働体を使い易い状態で接合できる
ことと、広範囲の前記協働体に対応して接合できる接合
手段を具備した照明灯付きルーペを提供すること。 【解決手段】 電源と照明灯を有し、柄部に対してルー
ペ本体を揺動自在に接合して成るルーペにおいて、電源
が小形のボタン電池にして、照明灯が発光ダイオードか
らなり、協働体の接合手段が、長尺な柄部１の前後に渡
り、所要間隔で両側面から上面に渡って凹設する複数個
の凹溝４と、各凹溝４に嵌着する弾性リング体５と、該
リング体５と前記柄部１の下面間に形成される中高の接
合空間６とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はルーペの分野に属
し、主として爪切りや毛抜きなどの協働体を接合できる
照明灯付きルーペに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から照明灯付きルーペは提供されて
いるが、照明灯が電球から成り、その電源も多くの収納
スペースを要することから、照明下で拡大して見るだけ
のものであり、爪切りや毛抜きなどの協働体を接合して
二次的な作業のできるものではなく、一方、ルーペの柄
部に対してルーペ本体をその光軸と直交する軸を揺動軸
として揺動自在に接合し、該柄部に爪切りを接合したル
ーペでは、暗い所では爪切りができず、しかも、該爪切
りとの接合手段は、構造的に特定の爪切りに限定された
ものであり、広範囲に各種の爪切りや毛抜きなどの協働
体に対応できるものではなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑み、
照明手段をコンパクトにすることにより、爪切りや毛抜
きなどの協働体を使い易い状態で接合できることと、広
範囲の前記協働体に対応できる接合手段を具備した照明
灯付きルーペを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第１
発明の照明灯付きルーペは、ルーペの柄部に電源を内蔵
し、該電源に電気的に接続するスイッチ機構を介して照
明灯を連係し、ルーペ本体を該ルーペ本体の光軸に直交
する軸を揺動軸として前記柄部に揺動自在に接合し、該
柄部に協働体の接合手段を配設して成るルーペにおい
て、電源が小形のボタン電池にして、照明灯が発光ダイ
オードからなり、協働体の接合手段が、長尺な柄部の前
後に渡り、所要間隔で両側面から上面に渡って凹設する
複数個の凹溝と、各凹溝に嵌着する弾性リング体と、該
リング体と前記柄部の下面間に形成される中高の接合空
間とから成る。

【０００５】第２発明の照明灯付きルーペは、第１発明
の照明灯付きルーペにおいて、協働体の接合手段が長尺
な柄部の裏面に長尺に渡って接合され、左右端をそれぞ
れ両側面の各端より折曲展開自在に延出した雌雄の接合
部を有する面状ファスナーから成る。

【０００６】第３発明の照明灯付きルーペは、第１発明
の照明灯付きルーペにおいて、協働体の接合手段が、長
尺な柄部の裏面に長尺に渡って接合され、左右端をそれ
ぞれ両側面の各端より折曲展開自在に延出した剛性体か
ら成る。

【０００７】第４発明の照明灯付きルーペは、第１発明
の照明灯付きルーペにおいて、協働体の接合手段が、長
尺な柄部の裏面に、上端から所要開口幅で長尺に付設す
る弾性変形自在なテーパ孔から成る。

【０００８】

【発明の実施の形態】長尺な柄部とは、掌にしっかり握
られる長さ（７０ｍｍ〜８０ｍｍ）を有し、しかも、コ
ンパクトな照明手段の電源を内蔵すべく、幅２０ｍｍ、
厚さ１０ｍｍの直方体から成り、協働体の接合手段にお
ける凹溝は、少なくとも２個凹設され、また、弾性リン
グ体は、その断面が円形のものから角形のものまで選択
され、さらに、面状ファスナーは左右端部にそれぞれ雌
雄の接合部を有する一体のものから、雌雄各別のものま
で選択され、さらにまた、剛性体は表面が着色処理され
るものから、適宜な被覆体で被覆されるものなどであ
り、前記協働体を接合するテーパ孔は、開口端から口高
方向にのみテーパを有するものから、該テーパに加えて
口幅方向にもテーパを有するものなども選択される。

【０００９】

【実施例】本発明を実施例により具体的に説明すると、
図１に示すように、外観略直方体状の長尺な柄部１に対
して、該柄部１の幅方向に沿ってルーペ本体２を該ルー
ペ本体２の光軸に直交する軸を揺動軸３として揺動自在
に接合し、該柄部１には後述する爪切りや毛抜きなどの
協働体の接合手段として、その前後に所要間隔で両側面
から上面に渡って凹設する凹溝４と、各凹溝４に嵌着す
る断面円形の弾性リング体５と、該リング体５と柄部１
の下面間に形成される図２に示す中高の接合空間６とを
配設し、内部には図３に示すように、所要に凹設した収
納室７に電源としての小形の第１乃至第３ボタン電池８
・・１０を３個収納し、後端部に凹設した陥没溝１１に
はＯＮ・ＯＦＦスイッチ１２を嵌入し、前端部には照明
灯としての白色発光ダイオード１３をルーペ本体２の下
面に突出するように配設し、柄部１の下面には、前記第
１乃至第３ボタン電池８・・１０、ＯＮ・ＯＦＦスイッ
チ１２等の図４に示すスイッチ機構Ａを収納保持するた
めの下蓋１４を接合して成る。ここで、前記スイッチ機
構Ａを詳述すると、白色発光ダイオード１３の＋端子１
５をリード線を介して前部接続銅板１６により第１ボタ
ン電池８の陽極１７に接続し、該第１ボタン電池８の陰
極１８を第１接続銅板１９を介して第２ボタン電池９の
陽極２０に接続し、順次に第２ボタン電池９の陰極２１
を第３ボタン電池１０の陽極２２に第２接続銅板２３で
接続し、第３ボタン電池１０の陰極２４に後部接続銅板
２５を接続し、該後部接続銅板２５に接続したリード線
をＯＮ・ＯＦＦスイッチ１２の−端子２６に接続し、さ
らに、該ＯＮ・ＯＦＦスイッチ１２の−接点（図外）を
経て、該スイッチ１２の−端子２７に接続するリード線
を前記白色発光ダイオード１３の−端子２８に接続して
成る。なお、前記接続銅板１６、後部接続銅板２５及び
第１接続銅板１９はそれぞれ柄部本体側に配設されるも
のであるが、第２接続銅板２３は下蓋１４に配設される
ものである。

【００１０】このようにして成る照明灯付きルーペａ
は、図９に示すように、協働体としての爪切り２９の押
し柄３０を、柄部１の凹溝４に嵌着した弾性リング体５
と該柄部１の下面間に形成される接合空間６に挿し込
み、該柄部１の前後２個所において爪切り２９を取着で
きるものである。このように、爪切り２９の押し柄３０
を接合空間６に挿し込むと、弾性リング体５が該押し柄
３０の太さに応じて弾性変形するものであるから、各種
の爪切り２９の取着に対応できるとともに、長尺方向の
前後２個所で弾性力により安定的に固定できるのであ
る。以上の要領で照明灯付きルーペａに取着された爪切
り２９は、その先端の鋏部３１が、ルーペ本体２よりの
ぞかれる位置に位置取りされるから、爪を切るときは、
柄部１の後端に突出する押しボタン３２を押し込めば、
前記したスイッチ機構ＡによりＯＮ・ＯＦＦスイッチ１
２が「ＯＮ」状態となって白色発光ダイオード１３が発
光し、拡大した爪をより見易い照明下で切断処理できる
こととなり、老人や視力の衰えた者には好適である。

【００１１】また、本発明の照明灯付きルーペａは、図
１０に示すように、柄部１に協働体としての毛抜き３３
も接合できるものであり、この場合も前記したように、
毛抜き３３の両挟み柄３４を、前後２個所で弾性リング
体５の柄部１の下面に形成する接合空間６に挿し込み固
定できるものであり、拡大照明下で毛抜き処理ができる
のである。

【００１２】次に、図５に示した照明灯付きルーペｂに
ついて説明すると、このものは、前記照明灯付きルーペ
ａにおける協働体の接合手段として、長尺な柄部１の裏
面に長尺に渡って面状ファスナー３５を接合したもので
あり、左右端をそれぞれ両側面の各端より折曲展開自在
に延出した包蔵部３６を配設したもので、左部の表面側
に雌接合部３７を配設し、右部の裏面側に雄接合部３８
を配設して成り、使用する場合は、協働体としての爪切
り２９の押し柄３０や、毛抜き３３の両挟み柄３４を面
状ファスナー３５の包蔵部３６で包み込み、左部の雌接
合部３７に右部の雄接合部３８を噛合して固定するもの
である。

【００１３】また、図６に示す照明灯付きルーペｃにつ
いて説明すると、このものは、前記照明灯付きルーペａ
における協働体の接合手段として、長尺な柄部１の裏面
に長尺に渡って所要の剛性を有して変形する剛性体３９
を接合したものであり、左右端をそれぞれ両側面の各端
より所要長折曲展開自在に延出して包蔵部３６を配設
し、表面を適宜に着色したものであり、使用する場合
は、協働体としての爪切り２９の押し柄３０や、毛抜き
３３の両挟み柄３４を剛性体３９の左右の包蔵部３６で
包み込み、その剛性で固定するものである。

【００１４】さらに、図７に示す照明灯付きルーペｄに
ついて説明すると、このものは、前記照明灯付きルーペ
ａにおける協働体の接合手段が、長尺な柄部１の裏面
に、上端から所要開口幅で長尺に付設する弾性変形自在
なテーパ孔４０（形成状態で）から成るもので、前記柄
部１の裏面と協働してテーパ孔４０を形成する受体４１
は、図８に示すように、弾性体からなる受本体４２に前
端から後方に向けて所要の一定口幅で、高さ方向が徐々
に末狭まり状となる溝４３を形成したものであり、該受
体４１の溝４３の周囲上面を接着剤で前記柄部１の裏面
に接合して成り、使用する場合は、協働体としての爪切
り２９の押し柄３０や、毛抜き３３の両挟み柄３４をテ
ーパ孔４０に挿し込み、その弾性力で固定するものであ
る。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来の照
明灯付きルーペに爪切りや毛抜きなどの協働体を接合す
る技術において、該協働体の接合手段が、長尺に渡って
形成される弾性変形自在な接合空間や、テーパ孔、或い
は、長尺に渡って折曲展開自在な包蔵部を有するから、
前記協働体の各種のものに広く対応できる上、拡大照明
下で使用できることとなって、家庭内で隅に追いやられ
ていた爪切りや毛抜きなどの協働体が有効に利用され得
ることと、老人や視力の衰えた者には、安全に爪切り処
理や毛抜き処理できるなど、前記協働体の利便性と安全
処理の向上に資するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる照明灯付きルーペａの斜視図。

【図２】図１のＰ矢視図。

【図３】照明灯付きルーペａの一部下蓋を切除した底面
図。

【図４】スイッチ機構Ａの説明図。

【図５】本発明に係わる照明灯付きルーペｂの斜視図。

【図６】本発明に係わる照明灯付きルーペｃの斜視図。

【図７】本発明に係わる照明灯付きルーペｄの斜視図。

【図８】受体４１の斜視図。

【図９】本発明の照明灯付きルーペａの使用状態の説明
図。

【図１０】本発明の照明灯付きルーペａの使用状態の説
明図。

【符号の説明】

１ 柄部 ２ ルーペ本体 ３ 揺動軸 ４ 凹溝 ５ 弾性リング体 ６ 接合空間 ７ 収納室 ８ 第１ボタン電池 ９ 第２ボタン電池 １０ 第３ボタン電池 １１ 陥没溝 １２ ＯＮ・ＯＦＦスイッチ １３ 白色発光ダイオード １４ 下蓋 １５ ＋端子 １６ 前部接続銅板 １７ 陽極 １８ 陰極 １９ 第１接続銅板 ２０ 陽極 ２１ 陰極 ２２ 陽極 ２３ 第２接続銅板 ２４ 陰極 ２５ 後部接続銅板 ２６ −端子 ２７ −端子 ２８ −端子 ２９ 爪切り ３０ 押し柄 ３１ 鋏部 ３２ 押しボタン ３３ 毛抜き ３４ 両挟み柄 ３５ 面状ファスナー ３６ 包蔵部 ３７ 雌接合部 ３８ 雄接合部 ３９ 剛性体 ４０ テーパ孔 ４１ 受体 ４２ 受本体 ４３ 溝 ａ 照明灯付きルーペ ｂ 照明灯付きルーペ ｃ 照明灯付きルーペ ｄ 照明灯付きルーペ Ａ スイッチ機構

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ルーペの柄部に電源を内蔵し、該電源に
   電気的に接続するスイッチ機構を介して照明灯を連係
   し、ルーペ本体を該ルーペ本体の光軸に直交する軸を揺
   動軸として前記柄部に揺動自在に接合し、該柄部に協働
   体の接合手段を配設して成るルーペにおいて、 電源が小形のボタン電池にして、照明灯が発光ダイオー
   ドからなり、協働体の接合手段が、長尺な柄部の前後に
   渡り、所要間隔で両側面から上面に渡って凹設する複数
   個の凹溝と、各凹溝に嵌着する弾性リング体と、該リン
   グ体と前記柄部の下面間に形成される中高の接合空間と
   から成る照明灯付きルーペ。
2. 【請求項２】 協働体の接合手段が、長尺な柄部の裏面
   に長尺に渡って接合され、左右端をそれぞれ両側面の各
   端より折曲展開自在に延出した雌雄の面状ファスナーか
   ら成る請求項１記載の照明灯付きルーペ。
3. 【請求項３】 協働体の接合手段が、長尺な柄部の裏面
   に長尺に渡って接合され、左右端をそれぞれ両側面の各
   端より折曲展開自在に延出した剛性体から成る請求項１
   記載の照明灯付きルーペ。
4. 【請求項４】 協働体の接合手段が、長尺な柄部の裏面
   に、上端から所要開口幅で長尺に付設する弾性変形自在
   なテーパ孔から成る請求項１記載の照明灯付きルーペ。