JP2001154693A - ロボット制御装置およびロボット制御方法、並びに記録媒体 - Google Patents
ロボット制御装置およびロボット制御方法、並びに記録媒体Info
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- JP2001154693A JP2001154693A JP34047199A JP34047199A JP2001154693A JP 2001154693 A JP2001154693 A JP 2001154693A JP 34047199 A JP34047199 A JP 34047199A JP 34047199 A JP34047199 A JP 34047199A JP 2001154693 A JP2001154693 A JP 2001154693A
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Abstract
れ、行動決定機構部52では、その音声認識結果に基づ
いて、ロボットの行動が制御される。一方、画像認識部
50Bでは、ロボットの周囲を撮影した画像が認識さ
れ、音声認識部50Aでは、その画像認識結果に基づい
て、音声認識の対象となっている単語に対する重みが制
御される。
Description
およびロボット制御方法、並びに記録媒体に関し、特
に、例えば、ユーザからの音声を認識し、その音声認識
結果に基づいて行動するロボットに用いて好適なロボッ
ト制御装置およびロボット制御方法、並びに記録媒体に
関する。
して、その音声認識結果にしたがった行動を起こすエン
タテイメント用のロボット(本明細書中においては、ぬ
いぐるみ状のものを含む)が製品化されつつある。
おいて、ユーザの音声を誤認識し、その音声と無関係な
行動をとったのでは、ユーザに違和感を感じさせること
になる。
識処理の処理量を多くすることで向上させることができ
る場合があるが、処理量が多くなれば、音声認識結果が
得られるまでの時間も長くなる。従って、この場合、ユ
ーザが発話を行ってから、ロボットが何らかの行動を起
こすまでの時間が長くなり、やはり、ユーザに違和感を
感じさせることになる。
たものであり、迅速に、かつ精度良く、音声認識を行う
こと等ができるようにするものである。
置は、音声を認識する音声認識手段と、音声認識手段に
よる音声認識結果に基づいて、ロボットの行動を制御す
る行動制御手段と、ロボットの周囲を撮影した画像の画
像認識結果に基づいて、音声認識手段による音声認識処
理に用いるパラメータを制御するパラメータ制御手段と
を備えることを特徴とする。
る画像認識手段をさらに設けることができる。
化した音響モデル、音声認識の対象とする語彙が登録さ
れている辞書、または文法を規定する文法規則に関する
ものとすることができる。
る語彙に関するものとすることができる。
する音声認識ステップと、音声認識ステップによる音声
認識結果に基づいて、ロボットの行動を制御する行動制
御ステップと、ロボットの周囲を撮影した画像の画像認
識結果に基づいて、音声認識ステップによる音声認識処
理に用いるパラメータを制御するパラメータ制御ステッ
プとを備えることを特徴とする。
認識ステップと、音声認識ステップによる音声認識結果
に基づいて、ロボットの行動を制御する行動制御ステッ
プと、ロボットの周囲を撮影した画像の画像認識結果に
基づいて、音声認識ステップによる音声認識処理に用い
るパラメータを制御するパラメータ制御ステップとを備
えるプログラムが記録されていることを特徴とする。
制御方法、並びに記録媒体においては、音声が認識さ
れ、その音声認識結果に基づいて、ロボットの行動が制
御される。一方、ロボットの周囲を撮影した画像の画像
認識結果に基づいて、音声認識処理に用いるパラメータ
が制御される。
トの一実施の形態の外観構成例を示しており、図2は、
その電気的構成例を示している。
ものとされており、胴体部ユニット2の前後左右に、そ
れぞれ脚部ユニット3A,3B,3C,3Dが連結され
るとともに、胴体部ユニット2の前端部と後端部に、そ
れぞれ頭部ユニット4と尻尾部ユニット5が連結される
ことにより構成されている。
上面に設けられたベース部5Bから、2自由度をもって
湾曲または揺動自在に引き出されている。
御を行うコントローラ10、ロボットの動力源となるバ
ッテリ11、並びにバッテリセンサ12および熱センサ
13からなる内部センサ部14などが収納されている。
イク(マイクロフォン)15、「目」に相当するCCD
(Charge Coupled Device)カメラ16、触覚に相当する
タッチセンサ17、「口」に相当するスピーカ18など
が、それぞれ所定位置に配設されている。
部分や、脚部ユニット3A乃至3Dそれぞれと胴体部ユ
ニット2の連結部分、頭部ユニット4と胴体部ユニット
2の連結部分、並びに尻尾部ユニット5と胴体部ユニッ
ト2の連結部分などには、図2に示すように、それぞれ
アクチュエータ3AA1乃至3AAK、3BA1乃至3B
AK、3CA1乃至3CAK、3DA1乃至3DAK、4A1
乃至4AL、5A1および5A2が配設されており、これ
により、各連結部分は、所定の自由度を持って回転する
ことができるようになっている。
ーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集音し、得ら
れた音声信号を、コントローラ10に送出する。CCD
カメラ16は、周囲の状況を撮像し、得られた画像信号
を、コントローラ10に送出する。
ト4の上部に設けられており、ユーザからの「なでる」
や「たたく」といった物理的な働きかけにより受けた圧
力を検出し、その検出結果を圧力検出信号としてコント
ローラ10に送出する。
12は、バッテリ11の残量を検出し、その検出結果
を、バッテリ残量検出信号としてコントローラ10に送
出する。熱センサ13は、ロボット内部の熱を検出し、
その検出結果を、熱検出信号としてコントローラ10に
送出する。
cessing Unit)10Aやメモリ10B等を内蔵してお
り、CPU10Aにおいて、メモリ10Bに記憶された
制御プログラムが実行されることにより、各種の処理を
行う。
や、CCDカメラ16、タッチセンサ17、バッテリセ
ンサ12、熱センサ13から与えられる音声信号、画像
信号、圧力検出信号、バッテリ残量検出信号、熱検出信
号に基づいて、周囲の状況や、ユーザからの指令、ユー
ザからの働きかけなどの有無を判断する。
果等に基づいて、続く行動を決定し、その決定結果に基
づいて、アクチュエータ3AA1乃至3AAK、3BA1
乃至3BAK、3CA1乃至3CAK、3DA1乃至3DA
K、4A1乃至4AL、5A1、5A2のうちの必要なもの
を駆動させ、これにより、頭部ユニット4を上下左右に
振らせたり、尻尾部ユニット5を動かせたり、各脚部ユ
ニット3A乃至3Dを駆動して、ロボットを歩行させる
などの行動を行わせる。
て、合成音を生成し、スピーカ18に供給して出力させ
たり、ロボットの「目」の位置に設けられた図示しない
LED(Light Emitting Diode)を点灯、消灯または点
滅させる。
況等に基づいて自律的に行動をとることができるように
なっている。
機能的構成例を示している。なお、図3に示す機能的構
成は、CPU10Aが、メモリ10Bに記憶された制御
プログラムを実行することで実現されるようになってい
る。
識するセンサ入力処理部50、センサ入力処理部50の
認識結果を累積して、感情および本能の状態を表現する
感情/本能モデル部51、センサ入力処理部50の認識
結果等に基づいて、続く行動を決定する行動決定機構部
52、行動決定機構部52の決定結果に基づいて、実際
にロボットに行動を起こさせる姿勢遷移機構部53、各
アクチュエータ3AA 1乃至5A1および5A2を駆動制
御する制御機構部54、並びに合成音を生成する音声合
成部55から構成されている。
CCDカメラ16、タッチセンサ17等から与えられる
音声信号、画像信号、圧力検出信号等に基づいて、特定
の外部状態や、ユーザからの特定の働きかけ、ユーザか
らの指示等を認識し、その認識結果を表す状態認識情報
を、感情/本能モデル部51および行動決定機構部52
に通知する。
部50Aを有しており、音声認識部50Aは、行動決定
機構部52からの制御にしたがい、マイク15から与え
られる音声信号を用いて、音声認識を行う。そして、音
声認識部50Aは、その音声認識結果としての、例え
ば、「歩け」、「伏せ」、「ボールを追いかけろ」等の
指令その他を、状態認識情報として、感情/本能モデル
部51および行動決定機構部52に通知する。
部50Bを有しており、画像認識部50Bは、CCDカ
メラ16から与えられる画像信号を用いて、画像認識処
理を行う。そして、画像認識部50Bは、その処理の結
果、例えば、「赤い丸いもの」や、「地面に対して垂直
なかつ所定高さ以上の平面」等を検出したときには、
「ボールがある」や、「壁がある」等の画像認識結果
を、状態認識情報として、感情/本能モデル部51およ
び行動決定機構部52に通知する。その他、画像認識部
50Bは、例えば、ユーザの顔の画像等の画像認識も行
うようになっている。
結果は、上述のように、状態認識情報として、感情/本
能モデル部51および行動決定機構部52に供給される
他、音声認識部50Aにも供給されるようになってい
る。音声認識部50Aは、画像認識部50Bからの画像
認識結果に基づいて、音声認識処理に用いる各種のパラ
メータを制御し、これにより、マイク15に入力された
音声を、より正確に、さらには迅速に認識するようにな
っている。この点については後述する。
理部50Cを有しており、圧力処理部50Cは、タッチ
センサ17から与えられる圧力検出信号を処理する。そ
して、圧力処理部50Cは、その処理の結果、所定の閾
値以上で、かつ短時間の圧力を検出したときには、「た
たかれた(しかられた)」と認識し、所定の閾値未満
で、かつ長時間の圧力を検出したときには、「なでられ
た(ほめられた)」と認識して、その認識結果を、状態
認識情報として、感情/本能モデル部51および行動決
定機構部52に通知する。
うな、ロボットの感情と本能の状態を表現する感情モデ
ルと本能モデルをそれぞれ管理している。
ト60A,60B,60Cで構成され、これらの感情ユ
ニット60A乃至60Dは、「うれしさ」、「悲し
さ」、「怒り」の感情の状態(度合い)を、例えば、0
乃至100の範囲の値によってそれぞれ表し、センサ入
力処理部50からの状態認識情報や時間経過等に基づい
て、その値を変化させる。
「悲しさ」、「怒り」の他、「楽しさ」に対応する感情
ユニットを設けることも可能である。
ト61A,61B,61Cで構成され、これらの本能ユ
ニット61A乃至61Cは、「食欲」、「睡眠欲」、
「運動欲」という本能による欲求の状態(度合い)を、
例えば、0乃至100の範囲の値によってそれぞれ表
し、センサ入力処理部50からの状態認識情報や時間経
過等に基づいて、その値を変化させる。
して変化する感情ユニット60A乃至60Cの値で表さ
れる感情の状態、および本能ニット61A乃至61Cの
値で表される本能の状態を、感情/本能状態情報とし
て、行動決定機構部52、および音声合成部55に送出
する。
50からの状態認識情報や、感情/本能モデル部51か
らの感情/本能状態情報、時間経過等に基づいて、次の
行動を決定し、決定された行動の内容を、行動指令情報
として、姿勢遷移機構部53に送出する。
ように、ロボットがとり得る行動をステート(状態)(s
tate)に対応させた有限オートマトンを、ロボットの行
動を規定する行動モデルとして管理しており、この行動
モデルとしての有限オートマトンにおけるステートを、
センサ入力処理部50からの状態認識情報や、感情/本
能モデル部51における感情モデルおよび本能モデルの
値、時間経過等に基づいて遷移させ、遷移後のステート
に対応する行動を、次にとるべき行動として決定する。
ートST3が「立っている」という行動を、ステートS
T4が「寝ている」という行動を、ステートST5が
「ボールを追いかけている」という行動を、それぞれ表
しているとする。いま、例えば、「ボールを追いかけて
いる」というステートST5において、「ボールが見え
なくなった」という状態認識情報が供給されると、ステ
ートST5からST3に遷移し、その結果、ステートS
T3に対応する「立っている」という行動を、次にとる
ことが決定される。また、例えば、「寝ている」という
ステートST4において、「起きろ」という状態認識情
報が供給されると、ステートST4からST3に遷移
し、その結果、やはり、ステートST3に対応する「立
っている」という行動を、次にとることが決定される。
リガ(trigger)があったことを検出すると、ステートを
遷移させる。即ち、行動決定機構部52は、例えば、現
在のステートに対応する行動を実行している時間が所定
時間に達したときや、特定の状態認識情報を受信したと
き、感情/本能モデル部51から供給される感情/本能
状態情報が示す感情の状態の値(感情ユニット60A乃
至60Cの値)、あるいは本能の状態の値(本能ユニッ
ト61A乃至61Cの値)が所定の閾値以下または以上
となったとき等に、ステートを遷移させる。
うに、センサ入力処理部50からの状態認識情報だけで
なく、感情/本能モデル部51における感情モデルおよ
び本能モデルの値等にも基づいて、図5の有限オートマ
トンにおけるステートを遷移させることから、同一の状
態認識情報が入力されても、感情モデルや本能モデルの
値(感情/本能状態情報)によっては、ステートの遷移
先は異なるものとなる。
ば、感情/本能状態情報が、「怒っていない」こと、お
よび「お腹がすいていない」ことを表している場合にお
いて、状態認識情報が、「目の前に手のひらが差し出さ
れた」ことを表しているときには、目の前に手のひらが
差し出されたことに応じて、「お手」という行動をとら
せる行動指令情報を生成し、これを、姿勢遷移機構部5
3に送出する。
情/本能状態情報が、「怒っていない」こと、および
「お腹がすいている」ことを表している場合において、
状態認識情報が、「目の前に手のひらが差し出された」
ことを表しているときには、目の前に手のひらが差し出
されたことに応じて、「手のひらをぺろぺろなめる」よ
うな行動を行わせるための行動指令情報を生成し、これ
を、姿勢遷移機構部53に送出する。
情/本能状態情報が、「怒っている」ことを表している
場合において、状態認識情報が、「目の前に手のひらが
差し出された」ことを表しているときには、感情/本能
状態情報が、「お腹がすいている」ことを表していて
も、また、「お腹がすいていない」ことを表していて
も、「ぷいと横を向く」ような行動を行わせるための行
動指令情報を生成し、これを、姿勢遷移機構部53に送
出する。
たように、ロボットの頭部や手足等を動作させる行動指
令情報の他、ロボットに発話を行わせる行動指令情報も
生成される。ロボットに発話を行わせる行動指令情報
は、音声合成部55に供給されるようになっており、音
声合成部55に供給される行動指令情報には、音声合成
部55に生成させる合成音に対応するテキスト等が含ま
れる。そして、音声合成部55は、行動決定部52から
行動指令情報を受信すると、その行動指令情報に含まれ
るテキストに基づき、感情/本能モデル部51で管理さ
れている感情の状態や本能の状態を加味しながら、例え
ば、規則音声合成等を行うことで、合成音を生成し、ス
ピーカ18に供給して出力させる。
2から供給される行動指令情報に基づいて、ロボットの
姿勢を、現在の姿勢から次の姿勢に遷移させるための姿
勢遷移情報を生成し、これを制御機構部54に送出す
る。
勢は、例えば、胴体や手や足の形状、重さ、各部の結合
状態のようなロボットの物理的形状と、関節が曲がる方
向や角度のようなアクチュエータ3AA1乃至5A1およ
び5A2の機構とによって決定される。
直接遷移可能な姿勢と、直接には遷移できない姿勢とが
ある。例えば、4本足のロボットは、手足を大きく投げ
出して寝転んでいる状態から、伏せた状態へ直接遷移す
ることはできるが、立った状態へ直接遷移することはで
きず、一旦、手足を胴体近くに引き寄せて伏せた姿勢に
なり、それから立ち上がるという2段階の動作が必要で
ある。また、安全に実行できない姿勢も存在する。例え
ば、4本足のロボットは、その4本足で立っている姿勢
から、両前足を挙げてバンザイをしようとすると、簡単
に転倒してしまう。
移可能な姿勢をあらかじめ登録しておき、行動決定機構
部52から供給される行動指令情報が、直接遷移可能な
姿勢を示す場合には、その行動指令情報を、そのまま姿
勢遷移情報として、制御機構部54に送出する。一方、
行動指令情報が、直接遷移不可能な姿勢を示す場合に
は、姿勢遷移機構部53は、遷移可能な他の姿勢に一旦
遷移した後に、目的の姿勢まで遷移させるような姿勢遷
移情報を生成し、制御機構部54に送出する。これによ
りロボットが、遷移不可能な姿勢を無理に実行しようと
する事態や、転倒するような事態を回避することができ
るようになっている。
6に示すように、ロボットがとり得る姿勢をノードNO
DE1乃至NODE5として表現するとともに、遷移可
能な2つの姿勢に対応するノードどうしの間を、有向ア
ークARC1乃至ARC10で結合した有向グラフを記
憶しており、この有向グラフに基づいて、上述したよう
な姿勢遷移情報を生成する。
決定機構部52から行動指令情報が供給されると、現在
の姿勢に対応したノードNODEと、行動指令情報が示
す次に取るべき姿勢に対応するノードNODEとを結ぶ
ように、有向アークARCの向きに従いながら、現在の
ノードNODEから次のノードNODEに至る経路を探
索し、探索した経路上にあるノードNODEに対応する
姿勢を順番にとっていくように指示する姿勢遷移情報を
生成する。
ば、現在の姿勢が「ふせる」という姿勢を示すノードN
ODE2にある場合において、「すわれ」という行動指
令情報が供給されると、有向グラフにおいて、「ふせ
る」という姿勢を示すノードNODE2から、「すわ
る」という姿勢を示すノードNODE5へは、直接遷移
可能であることから、「すわる」に対応する姿勢遷移情
報を生成して、制御機構部54に与える。
が「ふせる」という姿勢を示すノードNODE2にある
場合において、「歩け」という行動指令情報が供給され
ると、有向グラフにおいて、「ふせる」というノードN
ODE2から、「あるく」というノードNODE4に至
る経路を探索する。この場合、「ふせる」に対応するノ
ードNODE2、「たつ」に対応するNODE3、「あ
るく」に対応するNODE4の経路が得られるから、姿
勢遷移機構部53は、「たつ」、「あるく」という順番
の姿勢遷移情報を生成し、制御機構部54に送出する。
らの姿勢遷移情報にしたがって、アクチュエータ3AA
1乃至5A1および5A2を駆動するための制御信号を生
成し、これを、アクチュエータ3AA1乃至5A1および
5A2に送出する。これにより、アクチュエータ3AA1
乃至5A1および5A2は、制御信号にしたがって駆動
し、ロボットは、自律的に行動を起こす。
0を構成する画像認識部50Bの構成例を示している。
AD変換部41に供給され、そこでA/D変換されるこ
とにより、ディジタルの画像データとされる。このディ
ジタル画像データは、画像処理部42に供給される。画
像処理部42では、AD変換部41からの画像データに
対して、例えば、DCT(Discrete Cosine Transform)
等の所定の画像処理が施され、認識照合部43に供給さ
れる。
4に記憶された複数の画像パターン(ここでは、例え
ば、各種の物体を撮影して得た画像に対してDCT処理
を施したもの)それぞれと、画像処理部42の出力との
間の距離を計算し、その距離を最も小さくする画像パタ
ーンを検出する。そして、認識照合部43は、その検出
した画像パターンに基づいて、CCDカメラ16で撮影
された画像を認識し、その認識結果を、状態認識情報と
して、音声認識部50A、感情/本能モデル部51、お
よび行動決定機構部52に出力する。
かじめ各種の物体の画像パターンを記憶させておく他、
後から、画像パターンを追加することも可能である。即
ち、例えば、CCDビデオカメラ16で、ユーザの顔を
撮影し、その画像を、AD変換部41および画像処理部
42で処理したものを、新たな画像パターンとして、認
識照合部43を介して、画像パターン記憶部44に登録
することが可能である。この場合、画像認識部50Bに
おいては、ユーザ(の顔)を認識することができるよう
になる。
構成例を示している。
g Digital)変換部21に供給される。AD変換部21で
は、マイク15からのアナログ信号である音声信号がサ
ンプリング、量子化され、ディジタル信号である音声デ
ータにA/D変換される。この音声データは、特徴抽出
部22に供給される。
データについて、適当なフレームごとに、例えば、MF
CC(Mel Frequency Cepstrum Coefficient)分析を行
い、その分析結果を、特徴パラメータ(特徴ベクトル)
として、マッチング部23に出力する。なお、特徴抽出
部22では、その他、例えば、線形予測係数、ケプスト
ラム係数、線スペクトル対、所定の周波数帯域ごとのパ
ワー(フィルタバンクの出力)等を、特徴パラメータと
して抽出することが可能である。
の特徴パラメータを用いて、音響モデル記憶部24、辞
書記憶部25、および文法記憶部26を必要に応じて参
照しながら、マイク15に入力された音声(入力音声)
を、例えば、連続分布HMM(Hidden Markov Model)法
に基づいて音声認識する。
する音声の言語における個々の音素や音節などの音響的
な特徴を表す音響モデルを記憶している。ここでは、連
続分布HMM法に基づいて音声認識を行うので、音響モ
デルとしては、HMM(Hidden Markov Model)が用いら
れる。辞書記憶部25は、認識対象の各単語について、
その発音に関する情報(音韻情報)が記述された単語辞
書を記憶している。文法記憶部26は、辞書記憶部25
の単語辞書に登録されている各単語が、どのように連鎖
する(つながる)かを記述した文法規則を記憶してい
る。ここで、文法規則としては、例えば、文脈自由文法
(CFG)や、統計的な単語連鎖確率(N−gram)
などに基づく規則を用いることができる。
語辞書を参照することにより、音響モデル記憶部24に
記憶されている音響モデルを接続することで、単語の音
響モデル(単語モデル)を構成する。さらに、マッチン
グ部23は、幾つかの単語モデルを、文法記憶部26に
記憶された文法規則を参照することにより接続し、その
ようにして接続された単語モデルを用いて、特徴パラメ
ータに基づき、連続分布HMM法によって、マイク15
に入力された音声を認識する。即ち、マッチング部23
は、特徴抽出部22が出力する時系列の特徴パラメータ
が観測されるスコア(尤度)が最も高い単語モデルの系
列を検出し、その単語モデルの系列に対応する単語列
を、音声の認識結果として出力する。
単語モデルに対応する単語列について、特徴抽出部22
からの特徴パラメータの出現確率を累積し、その累積値
をスコアとして、そのスコアを最も高くする単語列を、
音声認識結果として出力する。
用いる各種のパラメータ(以下、適宜、認識パラメータ
という)を制御する。即ち、パラメータ設定部27に
は、画像認識部50Bが状態認識情報として出力する画
像認識結果が供給されるようになっており、パラメータ
設定部27は、この画像認識結果に基づいて、ロボット
が使用されている環境を理解し、その環境において、正
確に、さらには迅速に音声認識を行うことができるよう
に、認識パラメータを制御する。
デル記憶部24に記憶された音響モデルを規定するパラ
メータや、文法記憶部26に記憶された文法規則があ
る。さらに、例えば、辞書記憶部25において、音声認
識の対象とする単語が、何らかのカテゴリごとに分類さ
れ、各カテゴリごとに、複数の単語辞書に分けて登録さ
れている場合には、その複数の単語辞書のうちの、音声
認識処理に用いるものを設定する情報も、認識パラメー
タとすることができる。また、例えば、辞書記憶部25
における単語辞書に登録されている単語に重み付けを行
う場合には、その重みも、認識パラメータとすることが
できる。
単語に付す重みとしての認識パラメータに注目すると、
パラメータ設定部27は、画像認識結果として得られた
物体およびそれに関連するもの表す単語に大きな重みを
与えるように、認識パラメータを設定する。この場合、
マッチング部23では、画像認識結果として得られた物
体およびそれに関連するもの表す単語については、他の
単語よりも大きなスコアが得られるようになり、その結
果、音声認識結果としては、CCDカメラ16で撮影さ
れた物体およびその物体に関連するものを表す単語が得
られ易くなる。従って、ロボットの周囲にある物体およ
びその物体に関連するものを表す単語については、その
音声認識精度を向上させることができる。
図8の音声認識部50Aによる音声認識処理について、
さらに説明する。
メータ設定部27は、認識パラメータを、所定の初期値
に設定する。即ち、例えば、上述のように、単語辞書に
登録されている単語に付す重みとしての認識パラメータ
に注目した場合には、単語辞書に登録されている単語す
べてに対して、同一の重みが与えられる。
設定部27は、画像認識部50Bから画像認識結果が送
信されてきたかどうかを判定する。ステップS2におい
て、画像認識部50Bから画像認識結果が送信されてき
たと判定された場合、ステップS3に進み、パラメータ
設定部27は、その画像認識結果を受信し、さらに、そ
の画像認識結果に基づいて、認識パラメータを設定し
て、ステップS4に進む。即ち、パラメータ設定部27
は、例えば、単語辞書に登録されている単語のうち、画
像認識結果として得られた物体およびそれに関連するも
の表す単語に大きな重みを与えるように、認識パラメー
タを設定する。
50Bから画像認識結果が送信されてきていないと判定
された場合、ステップS3をスキップして、ステップS
4に進み、音声認識を開始すべき何らかのトリガ(以
下、適宜、スタートトリガという)が与えられたか否か
が判定される。
ては、例えば、ユーザの顔等の特定の物体が、画像認識
結果として得られた場合を採用することができる。ま
た、スタートトリガを与える場合としては、例えば、コ
ンピュータが内蔵するファンの音等の定常的なノイズが
検出された場合や、マイク15を叩く音等の非定常で突
発的なノイズが検出された場合等を採用することも可能
である。さらに、スタートトリガを与える場合として
は、ユーザが意味のある単語を発話したことが検出され
た場合や、意味のない人の音声(例えば、笑い声や咳な
ど)等の非定常で突発的な音声が検出された場合を採用
することも可能である。あるいは、また、スタートトリ
ガを与える場合としては、例えば、ロボットの頭部を撫
でるといった、ユーザの特定の動作を採用することも可
能である。なお、スタートトリガは、行動決定機構部5
2から与えるようにすることが可能である。
与えられていないと判定された場合、ステップS2に戻
り、以下、同様の処理を繰り返す。
リガが与えられたと判定された場合、ステップS5に進
み、マイク15に入力された音声が、AD変換部21に
取り込まれ、ステップS6に進む。ステップS6では、
AD変換部21において、マイク15からの音声信号が
A/D変換され、その結果得られるディジタルの音声デ
ータが、特徴抽出部22に出力される。特徴抽出部22
は、ステップS7において、A/D変換部21からの音
声データを音響分析することにより、その特徴パラメー
タを抽出し、マッチング部23に出力する。
て、現在設定されている認識パラメータに基づいて、上
述のスコア計算としてのマッチング処理を行い、ステッ
プS9に進む。ステップS9では、マッチング部23に
おいて、ステップ8で計算されたスコアのうちの最大値
に基づいて、音声認識結果が確定され、情報認識情報と
して出力される。そして、ステップS2に戻り、以下、
同様の処理が繰り返される。
づいて、ある物体およびそれに関連するもの表す単語に
大きな重みを与えるように、認識パラメータが設定され
ている場合には、マッチング部23では、その物体およ
びそれに関連するもの表す単語については、他の単語よ
りも大きなスコアが得られ、その結果、音声認識結果と
しては、CCDカメラ16で撮影された物体およびその
物体に関連するものを表す単語が得られ易くなる。従っ
て、ロボットの周囲にある物体およびその物体に関連す
るものを表す単語については、その音声認識精度を向上
させることができる。
表す単語に大きな重みを与えるとともに、それらの単語
にまったく関係しない単語を、音声認識の対象外とする
ように、認識パラメータを設定することも可能であり、
この場合、音声認識の対象とする単語が少なくなるた
め、音声認識精度を向上させることができるとともに、
その処理速度を向上させることができる(音声認識結果
が得られるまでの時間を短くすることができる)。
づいて、単語辞書に登録されている単語についての重み
を変更するようにしたが、その他、画像認識結果に基づ
いて音声認識処理に用いる音響モデルや文法規則を変更
したり、さらに、辞書記憶部25に複数の単語辞書が記
憶されている場合には、その複数の単語辞書のうちの、
音声認識処理に用いるものを変更すること等の制御を行
うことが可能である。
で共有する場合等においては、音響モデル記憶部24
に、各ユーザ用の音響モデルを登録しておき(音響モデ
ル記憶部24にあらかじめ登録してある音響モデルを各
ユーザに適応させたものを、後から登録し)、画像認識
結果から、ロボットを使用しているユーザを判別して、
音声認識は、その判別したユーザ用の音響モデルを用い
て行うようにすることが可能である。
ロボット(疑似ペットとしてのロボット)に適用した場
合について説明したが、本発明は、これに限らず、例え
ば、産業用のロボット等の各種のロボットに広く適用す
ることが可能である。
た一連の処理を、CPU10Aにプログラムを実行させ
ることにより行うようにしたが、一連の処理は、それ専
用のハードウェアによって行うことも可能である。
0B(図2)に記憶させておく他、フロッピーディス
ク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magn
eto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Dis
c)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記
録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)してお
くことができる。そして、このようなリムーバブル記録
媒体を、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供
し、ロボット(メモリ10B)にインストールするよう
にすることができる。
体からインストールする他、ダウンロードサイトから、
ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、無線で転送
したり、LAN(Local Area Network)、インターネットと
いったネットワークを介して、有線で転送し、メモリ1
0Bにインストールすることができる。
されたとき等に、そのバージョンアップされたプログラ
ムを、メモリ10Bに、容易にインストールすることが
できる。
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
理されるものであっても良いし、複数のCPUによって
分散処理されるものであっても良い。
ト制御方法、並びに記録媒体によれば、音声が認識さ
れ、その音声認識結果に基づいて、ロボットの行動が制
御される。一方、ロボットの周囲を撮影した画像の画像
認識結果に基づいて、音声認識処理に用いるパラメータ
が制御される。従って、例えば、ロボットの周囲にある
物体を表す単語の音声認識率を向上させることができ
る。
観構成例を示す斜視図である。
である。
ブロック図である。
である。
ある。
ある。
ーチャートである。
モリ, 15 マイク, 16 CCDカメラ, 17
タッチセンサ, 18 スピーカ, 21AD変換
部, 22 特徴抽出部, 23 マッチング部, 2
4 音響モデル記憶部, 25 辞書記憶部, 26
文法記憶部, 27 パラメータ設定部, 41 AD
変換部, 42 画像処理部, 43 認識照合部,
44 画像パターン記憶部, 50 センサ入力処理
部, 50A 音声認識部, 50B 画像認識部,
50C 圧力処理部, 51 感情/本能モデル部,
52行動決定機構部, 53 姿勢遷移機構部, 54
制御機構部, 55 音声合成部
Claims (6)
- 【請求項1】 ロボットを制御するロボット制御装置で
あって、 音声を認識する音声認識手段と、 前記音声認識手段による音声認識結果に基づいて、前記
ロボットの行動を制御する行動制御手段と、 前記ロボットの周囲を撮影した画像の画像認識結果に基
づいて、前記音声認識手段による音声認識処理に用いる
パラメータを制御するパラメータ制御手段とを備えるこ
とを特徴とするロボット制御装置。 - 【請求項2】 前記画像を認識する画像認識手段をさら
に備えることを特徴とする請求項1に記載のロボット制
御装置。 - 【請求項3】 前記パラメータは、音素若しくは音韻を
モデル化した音響モデル、音声認識の対象とする語彙が
登録されている辞書、または文法を規定する文法規則に
関するものであることを特徴とする請求項1に記載のロ
ボット制御装置。 - 【請求項4】 前記パラメータは、音声認識の対象とす
る語彙に関するものであることを特徴とする請求項1に
記載のロボット制御装置。 - 【請求項5】 ロボットを制御するロボット制御方法で
あって、 音声を認識する音声認識ステップと、 前記音声認識ステップによる音声認識結果に基づいて、
前記ロボットの行動を制御する行動制御ステップと、 前記ロボットの周囲を撮影した画像の画像認識結果に基
づいて、前記音声認識ステップによる音声認識処理に用
いるパラメータを制御するパラメータ制御ステップとを
備えることを特徴とするロボット制御方法。 - 【請求項6】 ロボットの行動を制御する制御処理を、
コンピュータに行わせるプログラムが記録されている記
録媒体であって、 音声を認識する音声認識ステップと、 前記音声認識ステップによる音声認識結果に基づいて、
前記ロボットの行動を制御する行動制御ステップと、 前記ロボットの周囲を撮影した画像の画像認識結果に基
づいて、前記音声認識ステップによる音声認識処理に用
いるパラメータを制御するパラメータ制御ステップとを
備えるプログラムが記録されていることを特徴とする記
録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34047199A JP2001154693A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ロボット制御装置およびロボット制御方法、並びに記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34047199A JP2001154693A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ロボット制御装置およびロボット制御方法、並びに記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001154693A true JP2001154693A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18337287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34047199A Pending JP2001154693A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ロボット制御装置およびロボット制御方法、並びに記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001154693A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-11-30 JP JP34047199A patent/JP2001154693A/ja active Pending
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