JP2001154077A - 架空地線への光ケーブル巻付機 - Google Patents

架空地線への光ケーブル巻付機

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JP2001154077A
JP2001154077A JP33974599A JP33974599A JP2001154077A JP 2001154077 A JP2001154077 A JP 2001154077A JP 33974599 A JP33974599 A JP 33974599A JP 33974599 A JP33974599 A JP 33974599A JP 2001154077 A JP2001154077 A JP 2001154077A
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JP
Japan
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optical cable
overhead ground
ground wire
winding
winding machine
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JP33974599A
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Katsuhiro Maruhashi
克洋 丸橋
Yutaka Nagata
豊 永田
Yoshihiko Sano
嘉彦 佐野
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 径間の一方の鉄塔側からスタートした光ケー
ブル巻付機が前方の鉄塔に到着した時の光ケーブルの固
定作業を容易にする。 【解決手段】 光ケーブル巻付機21の旋回枠24に光
ケーブル案内機構150を設ける。光ケーブル案内機構
は、後方に伸びるアーム151と、このアームに取り付
けられた、後方の走行プーリ56との干渉を避けるため
の第1の光ケーブルガイド152と、前記第1の光ケー
ブルガイドから出た光ケーブルを架空地線側に引き寄せ
るための第2の光ケーブルガイドとを持つ。ボビンから
繰出された光ケーブルが架空地線に巻き付くまでの距離
が短くなるため、光ケーブル巻付機の先端から光ケーブ
ルの巻き付き点までの距離も短くなる。このため、光ケ
ーブル巻付機が前方の鉄塔に到着した時、光ケーブルの
弛みを防ぐために光ケーブルの架空地線への最終巻き付
き点Pをテープ等のバインダーを用いて架空地線に固定
する作業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、架空送電線路の
架空地線上に走行可能に設置されて当該架空地線に光ケ
ーブルを巻き付ける光ケーブル巻付機に関し、特に、径
間の一方の鉄塔側からスタートした光ケーブル巻付機が
他方(前方)の鉄塔に到着した時の光ケーブル固定の作
業性を向上させる手段に特長を有するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線路には一般に、雷対策用の架
空地線が張られているが、光通信網を構築するための光
ケーブルをこの架空地線を利用して布設することが行な
われている。従来、電流通路を構成する金属撚線層の中
心部に配置したアルミ管内に光ケーブルを収納してなる
光ファイバ複合架空地線(OPGW)が、光ファイバ保
護の確実性等の点から広く用いられているが、近時、光
ケーブルを架空地線に直接螺旋状に巻き付けて布設する
直接巻き付け方法も採用されるようになっている。
【0003】光ケーブルを架空地線に直接巻き付ける作
業は、架空地線に懸架した光ケーブル巻付機をロープで
牽引走行させて行なうが、例えば図8に平面図で示した
光ケーブル巻付機1のように、巻付機本体2をロープ3
で矢印(イ)方向に牽引走行させた時に、架空地線4に
乗っている走行プーリ5の回転が図示略の回転伝達機構
を介して旋回枠7に伝達されて、当該旋回枠7が架空地
線4の周囲を旋回し、この旋回枠7と一体に旋回するボ
ビン8から光ケーブル9が繰り出されることで、光ケー
ブル9を架空地線4に螺旋状に巻き付ける、という方式
のものが知られている。なお、符号15は旋回する部分
全体の重量バランスをとるためのバランスウエイトであ
り、ボビン8に巻回されている光ケーブル9の残量に応
じて矢印方向に自動的に移動して、モーメントの釣り合
いを取る。
【0004】この種の従来の光ケーブル巻付機1では、
図8のようにボビン8から繰り出された光ケーブル9を
直接架空地線4に巻き付ける構造か、あるいは、図示は
省略するが、ボビン8から繰り出された光ケーブル9を
単に1つの光ケーブルガイドで案内して架空地線4に巻
き付ける構造とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の光ケーブル巻付
機1で光ケーブル巻き付け作業を行なう場合、径間の1
つの鉄塔からスタートした光ケーブル巻付機1が前方の
鉄塔に到着した時、まず、光ケーブル9が弛まぬよう
に、光ケーブル9の架空地線4への巻き付き点P’をテ
ープ等のバインダーを用いて架空地線4に固定する。こ
の光ケーブルの固定作業は鉄塔から梯子を突き出して行
なうが、ボビン8から繰出された光ケーブル9が架空地線
4に巻き付くまでの距離(ボビン8のセンタから巻き付
き点P’までの距離:これを光ケーブル繰出し長M’と
呼ぶ)が長いと、光ケーブル巻付機1の先端から光ケー
ブル9の巻き付き点P’までの距離(巻き付け必要距離
L’と呼ぶ)が長くなり、したがって、鉄塔到着時の鉄
塔から光ケーブル9の最終巻き付き点P’までの距離が
長くなり、鉄塔から突き出す梯子の長さを長くしなけれ
ばならない。
【0006】しかし、上記従来の光ケーブル巻付機1で
は、段落[0004]に述べたように、ボビン8から繰り
出された光ケーブル9をそのまま架空地線4に巻き付け
るか、単に1つの光ケーブルガイドを通して架空地線4
に巻き付けるものであるため、前記光ケーブル繰出し長
M’が長く、したがって前記巻き付け必要距離L’も長
くなり、また一方で、梯子の突き出し量には限界がある
ので、作業者は梯子から体を乗り出してテープ止め等の
バインド作業をしなければならず、光ケーブル9を架空
地線4に固定する作業の作業性が悪いという問題があっ
た。また、ボビン8から繰り出された光ケーブル9の架
空地線4への巻き付け作業において、光ケーブル9の架
空地線4への巻き付き点(タッチポイント)P’までの
無拘束部分の長さが長いと、巻き付け作業時における光
ケーブル9の巻き付けピッチが変動し易くなるという問
題が生じる。光ケーブル9の巻き付けピッチに変動が生
じると、施工後に巻き付けピッチが一定に戻ろうとして
光ケーブル9の線ずれが生じ、この線ずれにより光ケー
ブル9の巻付け線張力に変動が生じて、伝送ロスを発生
させるという問題を生じる。
【0007】本発明は、上記従来の欠点を解消するため
になされたもので、径間の一方の鉄塔側からスタートし
た光ケーブル巻付機が他方の鉄塔に到着した時の光ケー
ブル固定の作業性を向上させることができ、また、光ケ
ーブルの架空地線への巻き付け作業時における光ケーブ
ルの巻き付けピッチの変動を少なくすることのできる架
空地線への光ケーブル巻付機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、架空送電線路の架空地線上に走行可能に設置され
て当該架空地線に光ケーブルを巻き付ける架空地線への
光ケーブル巻付機であって、本体枠と、この本体枠の外
側に架空地線の周囲を旋回可能に取り付けられた旋回枠
と、この旋回枠に回転可能に取り付けられた光ケーブル
巻回用のボビンと、架空地線上に乗るように前記本体枠
に取り付けられた走行プーリと、この走行プーリの回転
を前記旋回枠に伝達して旋回枠を旋回駆動する回転伝達
機構とを備えた基本構成を有し、前記旋回枠に、ボビン
から繰り出された光ケーブルを案内するための光ケーブ
ル案内機構を設けるとともに、この光ケーブル案内機構
は、前記旋回枠に固定された光ケーブル巻付機の進行方
向後方に伸びるアームと、このアームに取り付けられ
た、光ケーブル巻付機の進行方向後方の走行プーリとの
干渉を避けるための第1の光ケーブルガイドと、前記第
1の光ケーブルガイドから出た光ケーブルを架空地線側
に引き寄せるための第2の光ケーブルガイドとを備えた
ことを特徴とする。
【0009】請求項2は、請求項1の架空地線への光ケ
ーブル巻付機における光ケーブルガイドが、中央部がく
びれ両端側が広がったつづみ状貫通穴を形成する2つの
分割片からなる二つ割り構造の口金を備え、この口金の
一方の分割片を前記アームに固定し、他方の分割片を前
記一方の分割片の一端に蝶番で連結するとともに、他端
部を締め付けボルトで締め付け固定したことを特徴とす
る。
【0010】請求項3は、請求項2の架空地線への光ケ
ーブル巻付機における口金の一方の分割片に、前記締め
付けボルトの先端に設けたネジ部を螺合させるネジ穴を
形成し、他方の分割片の内面側に前記ネジ部を挿通させ
る中空部を設けると共に、外面側に前記ネジ部を螺合さ
せるネジ穴を形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図7を参照して説明する。図7は送電鉄塔10間に張
架されている架空地線4に本発明の一実施形態の光ケー
ブル巻付機21を用いて光ケーブル9を巻き付ける状況
を説明する図であり、ロープ22を牽引して巻き付け作
業を行なう。
【0012】図1は本発明の一実施形態の光ケーブル巻
付機21の側面図、図2は同平面図、図3は同正面図で
ある。これらの図に示すように、この光ケーブル巻付機
21は、本体枠23と、この本体枠23の外側に架空地
線4の周囲を旋回可能に取り付けられた旋回枠24と、
この旋回枠24に回転可能に取り付けられた光ケーブル
巻回用のボビン25と、架空地線4上に乗るように前記
本体枠23に取り付けられた走行プーリ26と、この走
行プーリ26の回転を前記旋回枠24に伝達して当該旋
回枠24を旋回駆動する回転伝達機構27とを備えた基
本構成を有する。
【0013】前記本体枠23は、前記旋回枠24内を貫
通してこれを回転可能に支持する旋回枠支持部30と、
この旋回枠24の前部に延出した前面部31と、後部に
延出した後面部32とを備えている。前記旋回枠支持部
30および旋回枠24は、図4に示すように、下方から
架空地線4を中心部に挿入するための溝a、bを設けて
いる。
【0014】本体枠23の前記前面部31は、旋回枠支
持部30に直接固定され下方に延びたカウンターウエイ
ト取付板35と、このカウンターウエイト取付板35に
一体に固定された歯車取付板36と、この歯車取付板3
6に固定されたプーリ支持枠37等からなっている。前
記プーリ支持枠37に、架空地線4に乗る前述の走行プ
ーリ26およびその前方の補助としての走行プーリ40
が回転可能に取り付けられ、さらに、各プーリ26、4
0が架空地線4から外れるのを防ぐための架空地線4の
下面側に押圧される外れ防止コロ41を取り付けてい
る。
【0015】本体枠23の前記後面部32には、プーリ
支持枠55が固定され、このプーリ支持枠55に架空地
線4に乗る後側(光ケーブルの巻付機21の進行方向後
方)の走行プーリ56が回転可能に取り付けられ、か
つ、この走行プーリ56が架空地線4から外れるのを防
ぐための架空地線4の下面側に押圧される外れ防止コロ
57が設けられている。
【0016】図2、図3に示すように、走行プーリ26
の回転は傘歯車44、傘歯車45およびこれと一体の平
歯車46、中間平歯車47、48、旋回従動平歯車49
(これらは前述の回転伝達機構27を構成する)に順次
伝達され、この旋回従動平歯車49と一体の旋回枠24
が架空地線4の周囲を旋回する。前記カウンターウエイ
ト取付板35、歯車取付板36、旋回従動平歯車49に
は、いずれも、下方から架空地線4を中心部に挿入する
ための溝c(図3参照)が形成されている。
【0017】前記旋回枠24の側面に固定したボビン支
持軸60に、ボビン25が着脱可能に嵌挿固定されるボ
ビン軸61が軸受け62を介して回転可能に取り付けら
れ、このボビン軸61の旋回枠24側にスプロケット6
3が固定されている。符号67はヒステリシスブレーキ
であり、ボビン25の回転にブレーキトルクを作用させ
るボビンブレーキとして機能する。
【0018】図2、図3、図4等において、80はバラ
ンスウエイト自動調整機構である。このバランスウエイ
ト自動調整機構80は、ボビン25側の重量がアンバラ
ンスになって旋回枠24の旋回に円滑さを失わないよう
に、ボビン25に残っている光ケーブル9の残量(重量
残量)に対応してバランスウエイト87の位置を移動調
整するものである。また、ボビン25を旋回させる力を
発生させるための反力となるカウンターウエイト91が
カウンターウエイト取付板35に取り付けられている。
【0019】本発明では前記旋回枠24に、ボビン25
から繰り出された光ケーブル9を案内するための光ケー
ブル案内機構150を設ける。この光ケーブル案内機構
150は、図1、図2、図5等に示すように、旋回枠2
4に固定された光ケーブル巻付機21の進行方向後方に
伸びるアーム151と、このアーム151に取り付けら
れた、後方の走行プーリ56との干渉を避けるための第
1の光ケーブルガイド152と、前記第1の光ケーブル
ガイド152から出た光ケーブル9を架空地線4側に引
き寄せるための第2の光ケーブルガイド153とを備え
ている。実施形態のアーム151は、矩形断面形状の旋
回枠24のボビン軸61と平行な面に垂直に固定した脚
部151aとその上端部に固定した本体枠長手方向に延
びる水平部151bと、この水平部151bの先端から
架空地線4側に折曲した折曲部151cとからなり、折
曲部151cの基部をリブ151d(図5参照)等で補
強している。
【0020】前記第1の光ケーブルガイド152および
第2の光ケーブルガイド153の構造は基本的に同じ構
造であるが、その詳細構造を図6に示した第2の光ケー
ブルガイド153について説明すると、この光ケーブル
ガイド153は、中央部がくびれ両端側が広がったつづ
み状貫通穴154aを形成する2つの分割片155、1
56からなる二つ割り構造の口金154を備え、一方の
分割片155がアーム151の折曲部151cにボルト
157で固定されている。口金154の2つの分割片1
55、156は、一端側が蝶番158で開閉可能に連結
され、他端側が締め付けボルト159で閉じ合わされる
構造である。
【0021】前記締め付けボルト159は、細い丸軸部
159aの先端にネジ部159bを備え、このネジ部1
59bが口金154の一方の分割片155に形成したネ
ジ穴155aに螺合する。また、他方の分割片156の
内面側に前記ネジ部159bを挿通させる中空部156
aが設けられていると共に、外面側に前記ネジ部159
bが螺合可能なネジ穴156aが形成された締め付けボ
ルト抜け落ち構造となっている。
【0022】上記の光ケーブル巻付機21を用いて架空
地線4に光ケーブル9を巻き付ける作業について説明す
る。この光ケーブル巻付機21を送電鉄塔10の近傍に
おいて架空地線4の高さまで持ち上げ、本体枠23や旋
回枠24や旋回従動平歯車49等の下部の溝a、b、c
から架空地線4が中心部に挿入されるようにして、走行
プーリ26、40、56を架空地線4上に乗せ、これに
より当該光ケーブル巻付機21を架空地線4に懸架す
る。ロープ係止部95に掛けたロープ22を牽引する
と、光ケーブル巻付機21が前方に走行移動する。この
時、走行プーリ26、40、56が当該光ケーブル巻付
機21の重量を支えつつ架空地線4上を転動するが、走
行プーリ26の回転が傘歯車44と傘歯車45との噛み
合いを経て傘歯車45と一体の平歯車46に伝達され、
この平歯車46の回転が2つの中間平歯車47、48に
よる2つの経路で旋回従動平歯車49に伝達され、旋回
従動平歯車49と一体の旋回枠24が本体枠23の周囲
をすなわち架空地線4の周囲を旋回し、旋回枠24に取
り付けたボビン25が架空地線4の周囲を旋回する。一
方、光ケーブル巻付機21が前進することで、ボビン2
5に巻回されている光ケーブル9が繰り出されていくの
で、光ケーブル9は架空地線4に螺旋状に巻き付けられ
る。
【0023】ボビン25から繰り出された光ケーブル9
が架空地線4に巻き付けられる際、光ケーブル9は、光
ケーブル案内機構150の2つの光ケーブルガイド15
2、153で案内されるが、その際、第1の光ケーブル
ガイド152により後方の走行プーリ56との干渉が確
実に防止される。そして、第2の光ケーブルガイド15
3により光ケーブル9が架空地線4側に引き寄せられる
ので、ボビン25から繰出された光ケーブル9が架空地
線4に巻き付くまでの距離(光ケーブル繰出し長M)が
従来構造の場合の距離M’よりも短くなり、したがっ
て、図1に示すように、光ケーブル巻付機21の先端か
ら光ケーブル9の架空地線4への巻き付き点Pまでの距
離(巻き付け必要距離L)も、従来構造の場合の必要距
離L’よりも短かくなる。
【0024】ところで、上記の光ケーブル巻付機21を
用いて光ケーブル9の架空地線4への巻き付け作業を行
なう場合、径間の一方の鉄塔(図7の右側の鉄塔10)
からスタートした光ケーブル巻付機21が前方の鉄塔
(図7の左側の鉄塔10)に到着した時、まず、光ケー
ブル9が弛まぬように、光ケーブル9の架空地線4への
巻き付き点Pをテープ等のバインダーを用いて架空地線
4に固定する。この光ケーブル9の固定作業は鉄塔10
から梯子を突き出して行なうが、上記の通り、この光ケ
ーブル巻付機21の光ケーブル繰出し長Mが従来の繰出
し長M’よりも短くなり、したがって巻き付け必要距離
Lも従来の必要距離L’よりも短くなり、それ故、鉄塔
到着時の当該鉄塔10から光ケーブル9の架空地線4へ
の最終巻き付き点Pまでの距離が従来の最終巻き付き点
P’よりも短くなり、したがって、梯子から体を乗り出
す程度が緩和されるか、乗り出す必要がなくなり、光ケ
ーブル9を架空地線4に固定する作業が容易になり、作
業性が向上する。
【0025】また、従来構造の光ケーブル巻付機1の場
合には、前述のように巻き付け作業時における光ケーブ
ル9の巻き付けピッチが変動し易いが、本発明において
は、上記の光ケーブル案内機構150の第2の光ケーブ
ルガイド153から光ケーブル9の架空地線4への巻き
付き点Pまでの距離(N(図1参照))が短いので、す
なわち、光ケーブル9の架空地線4への巻き付き点Pま
での無拘束部分の長さが短いので、巻き付け作業時にお
ける光ケーブル9の巻き付けピッチの変動を抑制するこ
とができ、巻き付けピッチ変動の少ない良好な巻き付け
を行なうことができる。
【0026】また、実施形態の光ケーブルガイド15
2、153によれば、高所で締め付けボルト159(図
6参照)を締め付けあるいは弛める際、締め付けボルト
159が口金154から外れないので、部品が高所から
落下する恐れはなく、安全に作業できる。なお、締め付
けボルト159を完全に取り外す時は、締め付けボルト
159のネジ部159aを分割片156のネジ穴156
bに螺合させた後、弛める方に回して、取り外すことが
できる。また、作業開始時あるいは終了時に、光ケーブ
ル9を光ケーブルガイド152、153に挿通させ、あ
るいは光ケーブル9を光ケーブルガイド152、153
から外す操作も容易である。
【0027】また、この実施形態の光ケーブルガイド1
52、153は、中央部がくびれ両端部が広がったつづ
み状貫通穴154aを持つ口金154を用いているの
で、光ケーブル9の案内がスムーズに行なわれ、光ファ
イバの許容曲げ半径より小さな曲げが生じることを防止
できる。ただし、口金154の貫通穴を、両端開口縁部
のみ面取りした概ね円筒状にすることも可能である。
【0028】なお、光ケーブルガイドは、実施形態のよ
うに口金154を用いるものに限らず、プーリやチュー
ブ等を用いることもできる。また、本発明では、光ケー
ブル案内機構として、少なくとも第1、第2の2つの光
ケーブルガイド152、153を設けているが、3つ以
上の光ケーブルガイドを設けることも当然可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の光ケーブル巻付機によれば、旋
回枠に固定された光ケーブル巻付機の進行方向後方に伸
びるアームと、このアームに取り付けられた、光ケーブ
ル巻付機の進行方向後方の走行プーリとの干渉を避ける
ための第1の光ケーブルガイドと、前記第1の光ケーブ
ルガイドから出た光ケーブルを架空地線側に引き寄せる
ための第2の光ケーブルガイドとからなる光ケーブル案
内機構を備えているので、次のような効果を奏する。
光ケーブル巻付機の光ケーブル繰出し長Mが短くなるこ
とで巻き付け必要距離Lが短くなり、したがって、光ケ
ーブル巻付機が前方の鉄塔に到着した時の、当該鉄塔か
ら光ケーブルの架空地線への最終巻き付き点Pまでの距
離を短縮できるので、光ケーブルの弛みを防ぐために光
ケーブルをテープ等のバインダーを用いて架空地線に固
定する作業が容易になり、作業性が向上する。光ケー
ブルの架空地線への巻き付き点Pまでの無拘束部分が長
いと、巻き付けピッチが変動し易いが、第2の光ケーブ
ルガイドから巻き付き点Pまでの距離が短いので、すな
わち、光ケーブルの架空地線への巻き付き点Pまでの無
拘束部分が短いので、光ケーブルの架空地線への巻き付
けピッチの変動を抑制することができ、巻き付けピッチ
変動の少ない良好な巻き付けを行なうことができる。
【0030】請求項2によれば、光ケーブルを架空地線
側に引き寄せる動作がスムーズに行なわれるとともに、
作業開始時に光ケーブルを光ケーブルガイドに挿通させ
る操作が容易である。
【0031】請求項3によれば、二分割構造の口金にお
ける締め付けボルトは、これを締め付けあるいは弛める
際に、口金から完全に外れないので、部品が落下する恐
れはなく、安全に作業できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の架空地線への光ケーブル
巻付機の側面図である。
【図2】図1の光ケーブル巻付機の平面図である。
【図3】図1の光ケーブル巻付機の一部を切り欠いた正
面図である。
【図4】図2のA−A線における断面図(ただし一部省
略)である。
【図5】(イ)は図1における光ケーブルガイド部分の
拡大図、(ロ)は図2における光ケーブルガイド部分の
拡大図である。
【図6】図5(ロ)のB−B線における拡大断面図であ
る。
【図7】上記の光ケーブル巻付機を用いて光ケーブルを
架空地線に巻き付けている状況を説明する図である。
【図8】従来の光ケーブル巻付機の平面図である。
【符号の説明】
4 架空地線 9 光ケーブル 10 送電鉄塔 21 光ケーブル巻付機 22 牽引ロープ 23 本体枠 24 旋回枠 25 ボビン 26 走行プーリ 27 回転伝達機構 30 旋回枠支持部 31 前面部 32 後面部 35 カウンターウエイト取付板 36 歯車取付板 37 プーリ支持枠 40 走行プーリ 41 外れ防止コロ 44、45 傘歯車 46 平歯車 47、48 中間平歯車 49 旋回従動平歯車 56 走行プーリ 57 外れ防止コロ 61 ボビン軸 80 バランスウエイト自動調整機構 87 バランスウエイト 91 カウンターウエイト 95 ロープ連結部 150 光ケーブル案内機構 151 アーム 151a 脚部 151b 水平部 151c 折曲部 152 第1の光ケーブルガイド 153 第2の光ケーブルガイド 154 口金 154a つづみ状貫通穴 155、156 分割片 155a ネジ穴 156a 中空部 156b ネジ穴 158 蝶番 159 締め付けボルト 159a 丸軸部 159b ネジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 嘉彦 東京都江東区木場1−5−1 株式会社フ ジクラ内 Fターム(参考) 2H038 CA65

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空送電線路の架空地線上に走行可能に
    設置されて当該架空地線に光ケーブルを巻き付ける架空
    地線への光ケーブル巻付機であって、 本体枠と、この本体枠の外側に架空地線の周囲を旋回可
    能に取り付けられた旋回枠と、この旋回枠に回転可能に
    取り付けられた光ケーブル巻回用のボビンと、架空地線
    上に乗るように前記本体枠に取り付けられた走行プーリ
    と、この走行プーリの回転を前記旋回枠に伝達して旋回
    枠を旋回駆動する回転伝達機構とを備えた基本構成を有
    し、 前記旋回枠に、ボビンから繰り出された光ケーブルを案
    内するための光ケーブル案内機構を設けるとともに、こ
    の光ケーブル案内機構は、前記旋回枠に固定された光ケ
    ーブル巻付機の進行方向後方に伸びるアームと、このア
    ームに取り付けられた、光ケーブル巻付機の進行方向後
    方の走行プーリとの干渉を避けるための第1の光ケーブ
    ルガイドと、前記第1の光ケーブルガイドから出た光ケ
    ーブルを架空地線側に引き寄せるための第2の光ケーブ
    ルガイドとを備えたことを特徴とする架空地線への光ケ
    ーブル巻付機。
  2. 【請求項2】 前記光ケーブルガイドは、中央部がくび
    れ両端側が広がったつづみ状貫通穴を形成する2つの分
    割片からなる二つ割り構造の口金を備え、この口金の一
    方の分割片を前記アームに固定し、他方の分割片を前記
    一方の分割片の一端に蝶番で連結するとともに、他端部
    を締め付けボルトで締め付け固定したことを特徴とする
    請求項1記載の架空地線への光ケーブル巻付機。
  3. 【請求項3】 前記口金の一方の分割片に、前記締め付
    けボルトの先端に設けたネジ部を螺合させるネジ穴を形
    成し、他方の分割片の内面側に前記ネジ部を挿通させる
    中空部を設けると共に、外面側に前記ネジ部を螺合させ
    るネジ穴を形成したことを特徴とする請求項2記載の架
    空地線への光ケーブル巻付機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107907956A (zh) * 2017-04-19 2018-04-13 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种adss光缆与铁塔连接装置
CN114690360A (zh) * 2022-04-08 2022-07-01 赵郁 一种电力光缆用固定装置及其固定方法

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