JP2001153656A - 測量用定規セットとこれを用いた敷地の測量方法 - Google Patents

測量用定規セットとこれを用いた敷地の測量方法

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JP2001153656A
JP2001153656A JP33644899A JP33644899A JP2001153656A JP 2001153656 A JP2001153656 A JP 2001153656A JP 33644899 A JP33644899 A JP 33644899A JP 33644899 A JP33644899 A JP 33644899A JP 2001153656 A JP2001153656 A JP 2001153656A
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ring
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diagonal
longitudinal direction
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Susumu Tanaka
進 田中
Tadashi Yokozuka
正 横塚
Isao Tokuda
功 徳田
Shigeharu Miki
茂晴 三木
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Kubota Corp
Sanyo Homes Corp
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Kubota Corp
Kubota House Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基点以外は巻き尺による測距をしなくても各
測点を効率よく決定できるようにして、敷地内における
建物の現地測量を簡単かつ短時間え行えるようにする。 【解決手段】 両辺定規18,19の連結ポイントから
数えて数個目に当たる第一辺定規18のリング部6と、
同連結ポイントから数えて数個目に当たる第二辺定規1
9のリング部6に、それらの個数の2乗和の平方根にモ
ジュール寸法Pを乗じた寸法だけ離れた長手方向両端に
リング部6を有する対角定規2の当該両リング部6を同
心状に連結し、その第一及び第二辺定規18,19と対
角定規2とで構成される直角三角形により当該第二辺定
規19の方向を決定し、その第二辺定規19の任意のリ
ング部6の位置によって次の測点を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量用定規セット
とこれを用いた敷地の測量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一戸建て注文住宅の施工等に際
しては、設計図面に基づいて更地状態の敷地内に建物の
大方のアウトラインを描写し(以下、地縄張り測量とい
う。)、そのアウトラインを施主に予め見てもらって承
認を得てから本施工に入るようにしている。かかる地縄
張り測量では、敷地内に建物の大方のアウトラインを描
写すれば足り、どちらかと言えば正確性よりも迅速性が
重要視されるため、トランシット等による正確な測量を
行う必要はない。
【0003】そこで、従来の地縄張り測量では、次の工
程(1)〜(8)を経て行うようにしている(図10参
照)。 (1) 第一優先の隣地境界線36から一定距離だけ離
れたところに、その境界線36と平行な基準線aを取
る。 (2) 上記基準線a上における第二優先の隣地境界線
37から一定距離だけ離れたところに杭打ちして基点A
を取る。 (3) 基点Aをコーナーとしかつ一辺が基準線aに沿
うように大がね(直角定規)38を載置し、この大がね
の他辺の通りを目視で延長して第一基準線aと垂直な第
二基準線bを出す。
【0004】(4) 第一基準線a上の基点Aから一定
距離だけ離れたところに杭打ちして測点Bを取る。ま
た、第二基準線b上の基点Aから一定距離だけ離れたと
ころに杭打ちして測点Cを取る。 (5) 測点BC間の対角寸法を巻き尺で測距して確認
する。 (6) 測点CからAB間距離と同じ寸法だけ離れ、か
つ、測点BからAC間距離と同じ寸法だけ離れたところ
に杭打ちして測点Dを取る。 (7) 測点AD間の対角寸法を巻き尺で測距して確認
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の地縄張り測
量では、測点AB間、測点AC間及び測点AD間等の距
離測量(測距)をすべて巻き尺で行っているので、非常
に作業効率が悪く、最終の測点Dを出すまでにかなり時
間がかかるという欠点がある。また、第二基準線bの方
向を大がね38の他辺の通りを目視で延長して決定して
いるので、第二基準線bの方向に誤差が生じやすい。こ
のため、測点BC間の対角寸法をいちいち確認して測点
Cの位置を修正せねばならず、この点でも作業手間が多
くなっているとともに、測点BC間の対角寸法と測点A
D間の対角寸法が大きく異なる場合には、作業を始めか
らやり直さなければならず、手戻り作業の発生の可能性
が高いという不都合もある。
【0006】更に、従来の地縄張り測量では、第一基準
線a上の基点Aを基準にして各測点B〜Dをすべて巻き
尺で測距することによって決定しているので、長方形以
外の複雑なアウトラインを描写する際には多大な手間が
かかるし、施主の要望等によっていったん決定した建物
のアウトラインを変更するのが困難であるという欠点が
ある。本発明は、このような実情に鑑み、基点以外は巻
き尺による測距をしなくても各測点を効率よく決定でき
るようにして、敷地内における建物の現地測量を簡単か
つ短時間で行える測量用定規セットとこれを用いた敷地
の測量方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明の敷地の測量方法は、以下の工程(a)〜(d)を備
えたものである。 (a) 長手方向中途部に所定のモジュール寸法おきに
固定された多数のリング部を有する第一辺定規を、その
うちの一つのリング部を敷地内の基点に合わせた状態で
当該敷地上の所望の方向に設置する第一工程 (b) 前記第一辺定規の多数のリング部のうち任意に
選定した一つのリング部に、長手方向中途部に所定のモ
ジュール寸法おきに固定された多数のリング部を有する
第二辺定規の一つのリング部を同心状に連結する第二工
程 (c) 前記両辺定規の連結ポイントから数えて数個目
に当たる前記第一辺定規のリング部と、同連結ポイント
から数えて数個目に当たる前記第二辺定規のリング部
に、それらの個数の2乗和の平方根に前記モジュール寸
法を乗じた寸法だけ離れた長手方向両端にリング部を有
する対角定規の当該両リング部を同心状に連結する第三
工程 (d) 前記第一及び第二辺定規と前記対角定規とで構
成される直角三角形により当該第二辺定規の方向を決定
し、その第二辺定規の先端部又は中途部のリング部の位
置によって次の測点を設定する第四工程 なお、モジュール寸法とは、敷地内に建てる建物の平面
長さの基準となる寸法のことをいい、敷地内に建てる建
物の平面幅や奥行き長さは当該モジュール寸法の整数倍
で特定される。
【0008】上記の本発明によれば、長手方向中途部に
所定のモジュール寸法おきに固定された多数のリング部
を有する辺定規を地上に載置しているので、この辺定規
のリング部の位置によって基点からの距離をモジュール
寸法の整数倍として特定することができる。このため、
ある基点を基準として当該辺定規を敷地上に真っ直ぐに
敷設するだけで、巻き尺による測距を行わなくても任意
の測点を設定することができる。また、リング部同士が
互いに連結された第一及び第二辺定規に対して対角定規
を連結することによって直角三角形を構成し、この直角
三角形によって第二辺定規の方向を決定するようにして
いるので、第一辺定規に対する直角方向を正確に実測す
ることができる。このため、第二辺定規の任意のリング
部の位置によって特定される測点の位置を修正する必要
が殆どなく、手戻り作業を要しないため作業効率が向上
する。
【0009】また、第一及び第二辺定規は所定のモジュ
ール寸法おきに並ぶ多数のリング部を長手方向中途部に
備えているので、両端のリング部以外の中間のリング部
の位置を測点として選択することもできる。このため、
長方形以外の複雑なアウトラインを描写することも比較
的簡単に行うことができる。なお、上記した工程(b)
〜(d)を繰り返して、第一辺定規に直交する第二辺定
規を敷地内に二本以上設置し、この各第二辺定規の任意
のリング部の位置によって各測点を設定するようにすれ
ば、建物のアウトラインを敷地内に描写することができ
る。
【0010】一方、本発明は、上記した敷地内の測量方
法を行うのに適した測量定規セットをも提供するもので
ある。このうち、本発明の第一の測量定規セットは、一
対のリング部を長手方向両端に備えかつその両リング部
の中心間距離が所定のモジュール寸法に設定されている
定規要素と、一対のリング部を長手方向両端に備えかつ
その両リング部の中心間距離が任意の二つの整数の2乗
和の平方根に前記モジュール寸法を乗じた寸法に設定さ
れている対角定規と、前記リング部同士を同心状に重ね
た状態で互いに連結することができる連結部材と、を備
えたものである。
【0011】また、本発明の第二の測量定規セットは、
多数のリング部を長手方向中途部に一定間隔おきに備え
かつ隣り合う両リング部の中心間距離が所定のモジュー
ル寸法に設定されている辺定規と、一対のリング部を長
手方向両端に備えかつその両リング部の中心間距離が任
意の二つの整数の2乗和の平方根に前記モジュール寸法
を乗じた寸法に設定されている対角定規と、前記辺定規
のリング部と対角定規のリング部とを同心状に重ねた状
態で互いに連結することができる連結部材と、を備えた
ものである。
【0012】この場合、定規要素は単体で使用されるの
ではなく、複数本の当該定規要素のリング部同士を連結
部材で連結することによって使用され、これによって多
数のリング部が所定のモジュール寸法おきに並んだ長尺
の辺定規が構成される。また、対角定規の長さがモジュ
ール寸法の整数倍(5倍又は13倍等)となる場合に
は、複数本の定規要素を繋いだものを対角定規として使
用することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の測量用定規
セットの各構成部材を示しており、図1は定規要素1を
示し、図2は対角定規2を示し、図3は連結部材3を示
している。図1に示すように、定規要素1は、ワイヤー
又はナイロン製の非伸長性の紐材等よりなる長尺体5の
長手方向両端にリング部6を有するリング金具4を固定
することによって構成され、この両リング金具4,4
は、基端部を長尺体5の端部にかしめ止めすることによ
って固定されている。
【0014】本実施形態の定規要素1の長さL1は、そ
の長尺体5を引っ張って真っ直ぐにした際に、両リング
部6,6の中心間距離が所定のモジュール寸法Pとなる
ように設定されている。ここで、モジュール寸法Pと
は、敷地内に建てる建物の平面幅や奥行き長さの基準と
なる基準長のことをいい、本実施形態では当該モジュー
ル寸法Pを910mmに設定してある。なお、このモジ
ュール寸法Pは、建物の平面幅や奥行き長さのを当該寸
法Pの整数倍で特定できる寸法であればよく、455m
m等に設定することもできる。
【0015】図2に示すように、対角定規2も、ナイロ
ン等の非伸長性紐材よりなる長尺体5の長手方向両端に
リング部6を有するリング金具4を固定することによっ
て構成され、この両リング金具4,4は、基端部を長尺
体5の端部にかしめ止めすることによって固定されてい
る。この対角定規2は、互いに交差状に連結された後述
の第一及び第二辺定規18,19に連結することによっ
て直角三角形を構成し、この直角三角形によって第二辺
定規19の方向を決定するためのものである。
【0016】このため、この対角定規2の長さL2は、
その長尺体5を引っ張って真っ直ぐにした際に、両リン
グ部6,6の中心間距離が任意の二つの整数の2乗和の
平方根に前記したモジュール寸法Pを乗じた寸法となる
ように設定されている。例えば、任意の二つの整数とし
て、m=3でかつn=4を選択した場合は、対角定規2
の長さは5Pになり、m=12でかつn=5を選択した
場合は、対角定規2の長さは13Pになる。また、この
対角定規2の長さL2は必ずしもモジュール寸法Pの整
数倍としなくてもよく、例えば、m=1でかつn=2を
選択した場合には、√5×P=約2035mmになる。
【0017】図3に示すように、本実施形態の測量用定
規セットでは、リング部6同士を同心状に重ねた状態で
互いに連結することができる連結部材3が設けられてい
る。本実施形態の連結部材3は、リング部6の内径にほ
ぼ等しい外径の軸部7を有する締め付けボルト8と、こ
のボルト8の軸部7に螺合する締め付けナット9と、を
備えている。このため、締め付けボルト8の軸部7に定
規要素1又は対角定規2のリング部6を重ねて挿通し、
その軸部7に締め付けナット9を螺合して締め付けるこ
とにより、リング部6同士を同心状に重ねた状態で互い
に連結できるようになっている。
【0018】なお、リング部6を三枚以上重ねて軸部7
に挿通して締め付けナット9で締め付ければ、それら三
枚のリング部6をすべて同心状に重ねた状態で互いに連
結することができる。また、締め付けボルト8の中心部
には、軸方向に貫通する挿通孔10が形成されており、
この挿通孔10に測量ピン11を貫通状に挿通できるよ
うになっている。図1の定規要素1は、これを複数本繋
げることによって後述する測量方法に用いる第一又は第
二辺定規18,19を構成するためのものである。すな
わち、複数本の定規要素1の各端部のリング部6同士を
前記連結部材3で互いに連結することにより、長手方向
中途部に所定のモジュール寸法Pおきに多数のリング部
6を有する第一又は第二辺定規18,19を構成するこ
とができる。
【0019】また、モジュール寸法Pの整数倍(5Pや
13P等)の長さにする場合には、当該定規要素1をそ
の整数倍の数だけ繋げることによって対角定規2として
使用することもできる。一方、モジュール寸法Pと同じ
長さの定規要素1を複数本繋げて辺定規18,19を構
成する場合、一本の辺定規18,19を得るのに多数の
連結部材3が必要になり、部品点数が多くなるという欠
点がある。そこで、図4に示すように、モジュール寸法
Pよりも長い長尺体16に予め多数のリング部6を設け
た辺定規13を使用することもできる。すなわち、この
場合の辺定規13は、ナイロン等の非伸長性紐材よりな
る一本物の長尺体14と、この一本物の長尺体14の長
手方向中途部に一定間隔おきに固定された多数のリング
金具15とを備えている。
【0020】これらのリング金具15は、前記締め付け
ボルト8を挿通できるリング部6を備えており、隣り合
うもの同士の中心間距離が所定のモジュール寸法Pに設
定されている。なお、本実施形態では、各リング金具1
5は、外周部に周溝を備えたタイヤホイール状に形成さ
れており、図4に示すように、縒りが緩めれた状態の左
右一対のロープ材16をその周溝に嵌め込むようにして
同ロープ材16の間に挟み込むことにより、長尺体14
の中途部に固定されている。
【0021】次に、図5及び図6を参照しつつ、上記測
量用定規セットによって行うことのできる敷地内の測量
方法について説明する。まず、図5(a)に示すよう
に、長手方向中途部に所定のモジュール寸法Pおきに固
定された多数のリング部6を有する第一辺定規18を、
その一端側にあるリング部6を敷地内の基点Aに合わせ
た状態で当該敷地上の所望の方向に設置する。なお、こ
の場合、敷地内の基点Aは隣地境界線(基準線)20か
らの巻き尺による測距によって予め設定されている。ま
た、本実施形態では、第一辺定規18の方向は隣地境界
線20と平行に取るようにし、第一辺定規18の他端側
のリング部6を測点Bとして設定している。
【0022】更に、この第一辺定規18(第二辺定規1
9の場合も同様)は、複数の前記定規要素1のリング部
6同士を連結部材3で互いに繋げたものを採用すること
もできるし、一本物の長尺体14にリング金具15を一
定間隔おきに有する図4の辺定規13を採用することも
できる。次に、図5(b)に示すように、第一辺定規1
8の基点Aに位置するリング部6に、長手方向中途部に
所定のモジュール寸法Pおきに固定された多数のリング
部6を有する第二辺定規19の一つのリング部6を同心
状に連結する。
【0023】そして、その連結ポイント(基点A)から
数えて4個目に当たる第一辺定規18のリング部6と、
同連結ポイントから数えて3個目に当たる第二辺定規1
9のリング部6に、前記対角定規2の両端のリング部6
を同心状に連結する。なお、この場合の対角定規4の長
さは、その両端のリング部6同士の中心間距離がモジュ
ール寸法Pの5倍となるように設定されている。そし
て、図5(c)に示すように、各辺定規18,19と対
角定規2を真っ直ぐに引っ張ってそれらの各定規2,1
8,19で直角三角形を構成し、その直角三角形にって
第二辺定規19の方向を決定し、その第二辺定規19の
先端のリング部の位置によって測点Cを設定する。
【0024】次に、図6(d)に示すように、今度は第
一辺定規18の他端に位置する測点Bに、AC間の第二
辺定規19と同じ長さの別の第二辺定規19を接続す
る。そして、この別の第二辺定規19と第一辺定規18
に対角定規2を接続し、図6(e)に示すように上記と
同様の手順で直角三角形を構成して当該別の第二辺定規
19の方向を決定し、その別の第二辺定規19の先端の
リング部6の位置によって測点Dを設定する。次に、図
6(f)に示すように、測点Cと測点Dとの間を第一辺
定規18と同じ長さの別の辺定規21を連結してから、
辺ACと辺CDの間、及び、辺BDとび辺DCの間に前
記対角定規2を斜交いにセットし、この対角定規2によ
って測点C及び測点Dでの角度が正確に直角になってい
るかどうか確認してから、各測点A〜Dに杭(測量ピン
11)を打設する。
【0025】このように、本実施形態の測量方法によれ
ば、長手方向中途部に所定のモジュール寸法Pおきに固
定された多数のリング部6を有する辺定規18,19を
地上に載置しているので、この辺定規18,19のリン
グ部6の位置によって基点Aからの距離をモジュール寸
法Pの整数倍として特定することができる。このため、
ある基点A(Bでもよい。)を基準として当該辺定規1
8,19を敷地上に真っ直ぐに敷設するだけで、巻き尺
を使用しなくても任意の測点を設定することができる。
【0026】また、リング部6同士が互いに連結された
第一及び第二辺定規18,19に対して対角定規2を連
結することによって直角三角形を構成し、この直角三角
形によって第二辺定規19の方向を決定しているので、
第一辺定規19に対する直角方向を正確に実測すること
ができる。このため、第二辺定規19の任意のリング部
6の位置によって特定される測点の位置を修正する必要
が殆どなく、手戻り作業を要しないため作業効率が向上
する。
【0027】また、本実施形態の測量方法によれば、図
7に示すような長方形以外の複雑な建物のアウトライン
であっても、比較的簡単な作業で描写することができ
る。すなわち、図7は上記の測量方法で行える他の建物
のアウトラインを示しており、この場合、基点Aから四
つ目の中間位置のリング部6に測点Gを取り、その中間
の測点Gから基線ABに垂直な線GEを設けている。こ
のように、本実施形態では、所定のモジュール寸法Pお
きに並ぶ多数のリング部6が第一及び第二辺定規18,
19の長手方向中途部に設けてあるので、それらの定規
18,19の両端のリング部6以外の中間のリング部6
の位置を測点Gとして選択し、その測点Gから更に別の
測点Eを展開することで、複雑な建物のアウトラインで
あっても比較的簡単に描写することができる。
【0028】図8は、連結部材3の変形例を示してい
る。この場合の連結部材3は、基端側に抜け止めフラン
ジ23を有する差し込み筒体24と、この差し込み筒体
24の先端部を着脱自在に差し込むことができる内周面
を有する固定リング25とを備えている。差し込み筒体
24は、前記定規要素1又は対角定規2のリング部6の
内径にほぼ等しい外径の金属製の中央筒部26を備えて
おり、この中央筒部26の基端部に前記抜け止めフラン
ジ23が固定されている。この抜け止めフランジ23と
前記固定リング25はいずれも塩化ビニール等の合成樹
脂よりなり、連結ベルト27によって互いに一体に連結
されている。
【0029】中央筒部26の先端部には、固定リング2
5の内周面に形成された溝部に嵌合する掛止突条28が
形成されている。このため、中央筒部26の先端部を固
定リング25の内周部に差し込むと、その掛止突条28
が固定リング25の溝部に嵌合し、これによって固定リ
ング25を中央筒部26の先端部に強固に固定できるよ
うになっている。なお、中央筒部26は、前記測量ピン
11を挿通できる程度の大きさの内径を有している。
【0030】この連結部材3によってリング部6,6同
士を連結するには、図8(b)に示すように、差し込み
筒体24の中央筒部26を両リング部6,6に挿通し、
その後、同中央筒部26の先端部に固定リング25を嵌
め込むようにすればよい。このように、図8の連結部材
3によれば、固定リング25を差し込み筒体24の先端
部に嵌め込むだけで両リング部6,6をワンタッチで連
結することができるので、リング部6,6同士の連結作
業が簡単になるという利点がある。図9は、連結部材3
の別の変形例を示している。
【0031】この場合の連結部材3は、リング部6の内
径とほぼ等しい外径を有する金属製の短筒体29より構
成されている。なお、この短筒体29も、前記測量ピン
11を挿通できる程度の内径を有している。この短筒体
29によってリング部6,6同士を連結するには、図9
(a)に示すように当該短筒体29をそれぞれ両リング
6,6に挿通したあと、その軸方向両端を金槌等で叩い
てかしめ部30(図9(b)参照)を形成するようにす
ればよい。
【0032】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、定規要素1、辺定規13及
び対角定規2は、可撓性のあるロープ材やワイヤーだけ
でなく、真っ直ぐな棒状の部材で構成することもでき
る。また、本発明の測量方法は、建物のアウトラインを
敷地内に描写する場合だけでなく、建物の基礎構造物の
掘削ラインを実測する場合にも使用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基点以外は巻き尺による測距をしなくても各測点を効率
よく決定できるので、敷地内における建物の現地測量を
簡単かつ短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は定規要素の平面図であり、(b)は定
規要素の側面図である。
【図2】(a)は対角定規の平面図であり、(b)は対
角定規の側面図である。
【図3】連結金具とリング金具の組み立て斜視図であ
る。
【図4】辺定規の平面図である。
【図5】敷地内の測量方法の手順を示す平面図である。
【図6】敷地内の測量方法の手順を示す平面図である。
【図7】本発明の測量方法で行える建物のアウトライン
の平面図である。
【図8】(a)は連結部材の変形例を示す斜視図であ
り、(b)は同連結部材によるリング部の連結状態を示
す断面図である。
【図9】(a)は連結部材の他の変形例を示す斜視図で
あり、(b)は同連結部材によるリング部の連結状態を
示す断面図である。
【図10】従来の測量方法の手順を示す平面図である。
【符号の説明】
1 定規要素 2 対角定規 3 連結部材 6 リング部 13 辺定規 18 第一辺定規 19 第二辺定規 P モジュール寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横塚 正 大阪府大阪市中央区南船場3丁目12番12号 クボタハウス株式会社内 (72)発明者 徳田 功 大阪府大阪市中央区南船場3丁目12番12号 クボタハウス株式会社内 (72)発明者 三木 茂晴 大阪府東大阪市長田中5丁目58番地 株式 会社三木製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程(a)〜(d)を備えている
    敷地の測量方法。 (a) 長手方向中途部に所定のモジュール寸法(P)
    おきに固定された多数のリング部(6)を有する第一辺
    定規(18)を、そのうちの一つのリング部(6)を敷
    地内の基点に合わせた状態で当該敷地上の所望の方向に
    設置する第一工程 (b) 前記第一辺定規(18)の多数のリング部
    (6)のうち任意に選定した一つのリング部(6)に、
    長手方向中途部に所定のモジュール寸法(P)おきに固
    定された多数のリング部(6)を有する第二辺定規(1
    9)の一つのリング部(6)を同心状に連結する第二工
    程 (c) 前記両辺定規(18,19)の連結ポイントか
    ら数えて数個目に当たる前記第一辺定規(18)のリン
    グ部(6)と、同連結ポイントから数えて数個目に当た
    る前記第二辺定規(19)のリング部(6)に、それら
    の個数の2乗和の平方根に前記モジュール寸法(P)を
    乗じた寸法だけ離れた長手方向両端にリング部(6)を
    有する対角定規(2)の当該両リング部(6)を同心状
    に連結する第三工程 (d) 前記第一及び第二辺定規(18,19)と前記
    対角定規(2)とで構成される直角三角形により当該第
    二辺定規(19)の方向を決定し、その第二辺定規(1
    9)の任意のリング部(6)の位置によって次の測点を
    設定する第四工程
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の工程(b)〜(d)を
    繰り返して第一辺定規(18)に直交する第二辺定規
    (19)を敷地内に二本以上設置し、この各第二辺定規
    (19)の任意のリング部(6)の位置によって各測点
    を設定することにより、建物のアウトラインを敷地内に
    描写する敷地の測量方法。
  3. 【請求項3】 一対のリング部(6,6)を長手方向両
    端に備えかつその両リング部(6,6)の中心間距離が
    所定のモジュール寸法(P)に設定されている定規要素
    (1)と、 一対のリング部(6,6)を長手方向両端に備えかつそ
    の両リング部(6,6)の中心間距離が任意の二つの整
    数の2乗和の平方根に前記モジュール寸法(P)を乗じ
    た寸法に設定されている対角定規(2)と、 前記リング部(6)同士を同心状に重ねた状態で互いに
    連結することができる連結部材(3)と、 を備えている測量用定規セット。
  4. 【請求項4】 多数のリング部(6,6,・・)を長手
    方向中途部に一定間隔おきに備えかつ隣り合う両リング
    部(6,6)の中心間距離が所定のモジュール寸法
    (P)に設定されている辺定規(13)と、 一対のリング部(6,6)を長手方向両端に備えかつそ
    の両リング部(6,6)の中心間距離が任意の二つの整
    数の2乗和の平方根に前記モジュール寸法(P)を乗じ
    た寸法に設定されている対角定規(2)と、 前記辺定規(13)のリング部(6)と対角定規(2)
    のリング部(6)とを同心状に重ねた状態で互いに連結
    することができる連結部材(3)と、を備えている測量
    用定規セット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013246164A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Korea Inst Of Geoscience & Mineral Resources 地質調査用区画表示装置
WO2023182150A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 株式会社トプコン 測量システム、測量方法及び測量プログラム
WO2023182155A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 株式会社トプコン 測量システム、測量方法及び測量プログラム

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