JP2001153294A - 遮音性及び耐火性を備えた排水管構造 - Google Patents
遮音性及び耐火性を備えた排水管構造Info
- Publication number
- JP2001153294A JP2001153294A JP37589399A JP37589399A JP2001153294A JP 2001153294 A JP2001153294 A JP 2001153294A JP 37589399 A JP37589399 A JP 37589399A JP 37589399 A JP37589399 A JP 37589399A JP 2001153294 A JP2001153294 A JP 2001153294A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- tubular body
- cover
- fire resistance
- pieces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的軽量で、熟練工でなくても容易に施工
することができ、かつ優れた遮音性と耐火性を備えた排
水管構造を提供する。 【解決手段】 両端が金属製の管継手2に接続された排
水管3と、その排水管3の外周を覆う吸音材4と、その
吸音材の外周を挟持する金属製の被覆筒状体5とからな
り、被覆筒状体5は筒体6とその開口縁に取り付けられ
た排水管3の外径に対応する孔が穿設された蓋板7とか
らなり、かつ筒体6と蓋板7は排水管の管軸を含む分割
面で2個の筒片6a,6bと2個の蓋片に分割されてい
て、筒片6a,6bはそれぞれ分割面に沿って両外側に
延設された側壁で互いに密接するよう連結され、一方の
側壁の端部が他方の側壁の端縁を覆う方向に直角に曲げ
られていて、筒体は管軸方向に重ね継ぎで互いに連結さ
れているとともに、蓋体7が管継手2の接続部端面に密
接するように被覆筒状体5を配設する。
することができ、かつ優れた遮音性と耐火性を備えた排
水管構造を提供する。 【解決手段】 両端が金属製の管継手2に接続された排
水管3と、その排水管3の外周を覆う吸音材4と、その
吸音材の外周を挟持する金属製の被覆筒状体5とからな
り、被覆筒状体5は筒体6とその開口縁に取り付けられ
た排水管3の外径に対応する孔が穿設された蓋板7とか
らなり、かつ筒体6と蓋板7は排水管の管軸を含む分割
面で2個の筒片6a,6bと2個の蓋片に分割されてい
て、筒片6a,6bはそれぞれ分割面に沿って両外側に
延設された側壁で互いに密接するよう連結され、一方の
側壁の端部が他方の側壁の端縁を覆う方向に直角に曲げ
られていて、筒体は管軸方向に重ね継ぎで互いに連結さ
れているとともに、蓋体7が管継手2の接続部端面に密
接するように被覆筒状体5を配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集合住宅等の建築設
備で排水管路に使用される、遮音性及び耐火性を備えた
排水管構造に関する。
備で排水管路に使用される、遮音性及び耐火性を備えた
排水管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建築基準法施行令第129条の2の2第
1項第7号の規定により、いわゆる2時間耐火の認定を
得られる排水管としては、鋳鉄管、鋼管などの他に硬質
塩化ビニルパイプの外周に繊維混入モルタルの外管で覆
った耐火二層管が知られている。
1項第7号の規定により、いわゆる2時間耐火の認定を
得られる排水管としては、鋳鉄管、鋼管などの他に硬質
塩化ビニルパイプの外周に繊維混入モルタルの外管で覆
った耐火二層管が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋳鉄管
や鋼管を使用した場合は耐火性は優れているものの、重
量が大なため配管工事が厄介であるほか、生活排水が管
内部を通過するときに相当の騒音が発生して居住者を悩
ませている。このため、騒音を低減する対策として、排
水管の外側に防音材を巻き付ける遮音工事がそれなりの
効果を収めているが、排水管配管の作業後に別の作業員
によって遮音工事が施されるので、作業工数、人手、時
間、費用がかかるものであった。
や鋼管を使用した場合は耐火性は優れているものの、重
量が大なため配管工事が厄介であるほか、生活排水が管
内部を通過するときに相当の騒音が発生して居住者を悩
ませている。このため、騒音を低減する対策として、排
水管の外側に防音材を巻き付ける遮音工事がそれなりの
効果を収めているが、排水管配管の作業後に別の作業員
によって遮音工事が施されるので、作業工数、人手、時
間、費用がかかるものであった。
【0004】また、硬質塩化ビニルパイプの外周に繊維
混入モルタルの外管で覆った耐火二層管の場合は、パイ
プの接続後に耐火性を保つため、外管の継ぎ目にセメン
ト系や珪酸ソーダ系の目地材を塗布したり、或いは金属
製目地カバーを装着する必要があり、煩雑で手間のかか
る熟練作業を必要とする。また繊維混入モルタルの外管
により排水時の騒音レベルは僅か低下するが満足できる
ものではない。
混入モルタルの外管で覆った耐火二層管の場合は、パイ
プの接続後に耐火性を保つため、外管の継ぎ目にセメン
ト系や珪酸ソーダ系の目地材を塗布したり、或いは金属
製目地カバーを装着する必要があり、煩雑で手間のかか
る熟練作業を必要とする。また繊維混入モルタルの外管
により排水時の騒音レベルは僅か低下するが満足できる
ものではない。
【0005】本発明は、比較的軽量で、熟練工でなくて
も容易に施工することができ、かつ優れた遮音性と耐火
性を備えた排水管構造を提供することを目的とするもの
である。
も容易に施工することができ、かつ優れた遮音性と耐火
性を備えた排水管構造を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、両端が金属製の管継手に接続された排水管と、その
排水管の外周を覆う吸音材と、その吸音材の外周を挟持
する金属製の被覆筒状体とからなり、被覆筒状体は筒体
と筒体の開口縁に取り付けられた排水管の外径に対応す
る孔が穿設された蓋板とからなり、かつ筒体と蓋板は排
水管の管軸を含む分割面でそれぞれ複数個の筒片と蓋片
に分割されていて、筒片はそれぞれ、その全長にわたり
分割面に沿って両外側に延設された側壁で互いに密接す
るよう連結具により連結され、かつ連結される一方の側
壁の端部が他方の側壁の端縁を覆う方向に直角に曲げら
れていて、筒体は重ね継ぎで管軸方向に互いに連結され
ているとともに、蓋体が管継手の接続部端面に密接する
ように被覆筒状体が配設されていることを特徴とする遮
音性及び耐火性を備えた排水管構造である。
は、両端が金属製の管継手に接続された排水管と、その
排水管の外周を覆う吸音材と、その吸音材の外周を挟持
する金属製の被覆筒状体とからなり、被覆筒状体は筒体
と筒体の開口縁に取り付けられた排水管の外径に対応す
る孔が穿設された蓋板とからなり、かつ筒体と蓋板は排
水管の管軸を含む分割面でそれぞれ複数個の筒片と蓋片
に分割されていて、筒片はそれぞれ、その全長にわたり
分割面に沿って両外側に延設された側壁で互いに密接す
るよう連結具により連結され、かつ連結される一方の側
壁の端部が他方の側壁の端縁を覆う方向に直角に曲げら
れていて、筒体は重ね継ぎで管軸方向に互いに連結され
ているとともに、蓋体が管継手の接続部端面に密接する
ように被覆筒状体が配設されていることを特徴とする遮
音性及び耐火性を備えた排水管構造である。
【0007】かかる発明では、両端が金属製管継手に接
続された排水管は、その外周が吸音材で被覆され、その
吸音材の外周が金属製の被覆筒状体で挟持されていると
ともに、被覆筒状体はその蓋板で金属製の管継手の接続
部端面と密接していて、排水管の周りは被覆筒状体によ
り密封されているから、排水騒音を遮断することができ
るほか、金属製の被覆筒状体は耐火性を有するので、排
水管の耐火性が維持される。また、被覆筒状体は分割さ
れた状態で施工現場まで搬入され、そこで組み立てられ
るものであるから、運搬が便利で組立も容易であり、熟
練者でなくても所定の性能を発揮する。
続された排水管は、その外周が吸音材で被覆され、その
吸音材の外周が金属製の被覆筒状体で挟持されていると
ともに、被覆筒状体はその蓋板で金属製の管継手の接続
部端面と密接していて、排水管の周りは被覆筒状体によ
り密封されているから、排水騒音を遮断することができ
るほか、金属製の被覆筒状体は耐火性を有するので、排
水管の耐火性が維持される。また、被覆筒状体は分割さ
れた状態で施工現場まで搬入され、そこで組み立てられ
るものであるから、運搬が便利で組立も容易であり、熟
練者でなくても所定の性能を発揮する。
【0008】請求項2に記載の発明は、被覆筒状体の筒
体と蓋板が厚さ1.5mm以上2.3mm以下の亜鉛引
き鉄板から成形されたものであることを特徴とする請求
項1に記載の遮音性及び耐火性を備えた排水管構造であ
る。
体と蓋板が厚さ1.5mm以上2.3mm以下の亜鉛引
き鉄板から成形されたものであることを特徴とする請求
項1に記載の遮音性及び耐火性を備えた排水管構造であ
る。
【0009】かかる発明では、被覆筒状体の筒体と蓋板
を厚さ1.5mm以上2.3mm以下の亜鉛引き鉄板で
成形することにより、請求項1の発明の作用効果に加
え、排水管構造を軽量かつ廉価で建築基準法施行令第1
29条の2の2第1項第7号の規定に適合させることが
できる。
を厚さ1.5mm以上2.3mm以下の亜鉛引き鉄板で
成形することにより、請求項1の発明の作用効果に加
え、排水管構造を軽量かつ廉価で建築基準法施行令第1
29条の2の2第1項第7号の規定に適合させることが
できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、排水管が硬質塩
化ビニルパイプであることを特徴とする請求項1又は2
に記載の遮音性及び耐火性を備えた排水管構造である。
化ビニルパイプであることを特徴とする請求項1又は2
に記載の遮音性及び耐火性を備えた排水管構造である。
【0011】かかる発明では、排水管を硬質塩化ビニル
パイプとすることにより、請求項1又は2に記載の発明
の作用効果に加え、排水管構造がさらに軽量化され、工
事費が廉価となり、施工性が容易となるほか耐腐食性が
格段に向上する。
パイプとすることにより、請求項1又は2に記載の発明
の作用効果に加え、排水管構造がさらに軽量化され、工
事費が廉価となり、施工性が容易となるほか耐腐食性が
格段に向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。図1は本発明の遮音性
及び耐火性を備えた排水管構造の一例を示す一部断面の
側面図である。上下のスラブ1,1の貫通孔には、上下
方向の排水管と横枝管とを集合する金属製の管継手2,
2が設置されている。これらの管継手2,2には排水管
3として硬質塩化ビニルパイプが接続されている。
ないし図4に基づいて説明する。図1は本発明の遮音性
及び耐火性を備えた排水管構造の一例を示す一部断面の
側面図である。上下のスラブ1,1の貫通孔には、上下
方向の排水管と横枝管とを集合する金属製の管継手2,
2が設置されている。これらの管継手2,2には排水管
3として硬質塩化ビニルパイプが接続されている。
【0013】管継手2と排水管3との接続は、管継手2
の上部接続部ではワンタッチジョイントと呼ばれている
差込方式が採用されており、管継手2の下部接続部は、
管継手本体2aの受け口に、あらかじめパッキンと押し
輪2bを管端部に挿入してある排水管3を差し込み、管
継手本体2aと押し輪2bをボルト2cとナットで締め
付けて、パッキンを圧縮することにより管継手2と排水
管3を接続するメカニカルジョイント方式が採用されて
いる。
の上部接続部ではワンタッチジョイントと呼ばれている
差込方式が採用されており、管継手2の下部接続部は、
管継手本体2aの受け口に、あらかじめパッキンと押し
輪2bを管端部に挿入してある排水管3を差し込み、管
継手本体2aと押し輪2bをボルト2cとナットで締め
付けて、パッキンを圧縮することにより管継手2と排水
管3を接続するメカニカルジョイント方式が採用されて
いる。
【0014】排水管3の外周には、円筒状に成形され背
割りされたグラスウールからなる吸音材4がはめこまれ
て、排水管3の全外面を覆っている。そして吸音材4は
厚さ1.6mmの亜鉛引き鉄板で組み立てられた断面が
正8角形状の被覆筒状体5により、全外周が圧縮される
ように挟持されている。
割りされたグラスウールからなる吸音材4がはめこまれ
て、排水管3の全外面を覆っている。そして吸音材4は
厚さ1.6mmの亜鉛引き鉄板で組み立てられた断面が
正8角形状の被覆筒状体5により、全外周が圧縮される
ように挟持されている。
【0015】被覆筒状体5は、筒体6と筒体6の開口縁
に取り付けられた排水管3の外径に対応する孔が穿設さ
れた蓋板7とからなり、被覆筒状体5の上面の蓋板7は
上流の管継手2の接続部の下部端面である押し輪2bの
下面に、被覆筒状体5の下面の蓋板7は下流の管継手2
の接続部の上部端面である受け口2eの上面にそれぞれ
密接するように配設されている。なお、筒体6と蓋板7
は、施工を容易にするために、排水管3の管軸を含む分
割面で2個の筒片6a、6bと2個の蓋片に分割されて
いる。
に取り付けられた排水管3の外径に対応する孔が穿設さ
れた蓋板7とからなり、被覆筒状体5の上面の蓋板7は
上流の管継手2の接続部の下部端面である押し輪2bの
下面に、被覆筒状体5の下面の蓋板7は下流の管継手2
の接続部の上部端面である受け口2eの上面にそれぞれ
密接するように配設されている。なお、筒体6と蓋板7
は、施工を容易にするために、排水管3の管軸を含む分
割面で2個の筒片6a、6bと2個の蓋片に分割されて
いる。
【0016】つぎに、被覆筒状体5の組み立てを順を追
って示す図2〜図4を参照しながら排水管構造の詳細を
説明する。前述のように、まず排水管3を管継手2,2
間に接続し、つぎに排水管3の外周に吸音材4を覆う。
なお図2〜図4において、吸音材4は図面を理解しやす
いように二点鎖線で外形のみを示す。
って示す図2〜図4を参照しながら排水管構造の詳細を
説明する。前述のように、まず排水管3を管継手2,2
間に接続し、つぎに排水管3の外周に吸音材4を覆う。
なお図2〜図4において、吸音材4は図面を理解しやす
いように二点鎖線で外形のみを示す。
【0017】被覆筒状体の筒体6と蓋体7は、図2に示
すように、排水管3の管軸を含む分割面でそれぞれ2個
の筒片6a,6b部分と蓋片7a,7b部分に分割され
ている。そして各筒片6a,6bはその上下方向全長に
わたり分割面に沿って両外側にそれぞれ側壁8a,8
a,8b,8bが延設され、かつ一方の筒片6aの側壁
8aの端部が他方の筒片6bの側壁8bの端縁を覆う方
向に直角に曲げられている。
すように、排水管3の管軸を含む分割面でそれぞれ2個
の筒片6a,6b部分と蓋片7a,7b部分に分割され
ている。そして各筒片6a,6bはその上下方向全長に
わたり分割面に沿って両外側にそれぞれ側壁8a,8
a,8b,8bが延設され、かつ一方の筒片6aの側壁
8aの端部が他方の筒片6bの側壁8bの端縁を覆う方
向に直角に曲げられている。
【0018】被覆筒状体の組立は、まず下流側の管継手
2の接続部の上部端面である受け口2eの上面に、矢示
aの方向に沿って、一方の筒片6aの下部の蓋片7aを
載せ、つぎに矢示bの方向に、他方の筒片6bの下部の
蓋片7bを載せ、両筒片6a,6bで吸音材4を圧縮し
ながら、両筒片6a,6bの側壁8a,8bを互いに接
触させる。このとき一方の筒片6aの両側壁8aの端部
がそれぞれ直角に曲げられているから、それらの間に他
方の筒片6bの側壁8bの端縁が沿うように挿入すれ
ば、両筒片6a,6bの接合位置がずれることがない。
そして側壁8a,8bに設けられた貫通孔9aや下孔9
bを利用して、タッピングスクリュー等の連結具で、側
壁8a,8bが密接するように両筒片6a,6bを連結
する。
2の接続部の上部端面である受け口2eの上面に、矢示
aの方向に沿って、一方の筒片6aの下部の蓋片7aを
載せ、つぎに矢示bの方向に、他方の筒片6bの下部の
蓋片7bを載せ、両筒片6a,6bで吸音材4を圧縮し
ながら、両筒片6a,6bの側壁8a,8bを互いに接
触させる。このとき一方の筒片6aの両側壁8aの端部
がそれぞれ直角に曲げられているから、それらの間に他
方の筒片6bの側壁8bの端縁が沿うように挿入すれ
ば、両筒片6a,6bの接合位置がずれることがない。
そして側壁8a,8bに設けられた貫通孔9aや下孔9
bを利用して、タッピングスクリュー等の連結具で、側
壁8a,8bが密接するように両筒片6a,6bを連結
する。
【0019】つぎに、図3に示したように上流の管継手
2側に被覆筒状体を組み立てる。管継手2の下部接続口
はメカニカルジョイント方式が採用されていて、パッキ
ンを圧縮するため、管継手本体2aと押し輪2bを締結
する3本のボルト2cの足及びナット2dが、押し輪2
bの下端面からの突出している。このため、筒片6c,
6dの上縁に取り付けられた蓋片7c,7dには、ボル
ト2cの足の位置に対応する位置にナット2dの外形よ
り大きい切り欠き10が設けられている。
2側に被覆筒状体を組み立てる。管継手2の下部接続口
はメカニカルジョイント方式が採用されていて、パッキ
ンを圧縮するため、管継手本体2aと押し輪2bを締結
する3本のボルト2cの足及びナット2dが、押し輪2
bの下端面からの突出している。このため、筒片6c,
6dの上縁に取り付けられた蓋片7c,7dには、ボル
ト2cの足の位置に対応する位置にナット2dの外形よ
り大きい切り欠き10が設けられている。
【0020】まず、一方の筒片6cの蓋片7c先端で吸
音材4の上端角を押し下げるようにして筒片6cを、矢
示cの方向に、吸音材4に接近させ、切り欠き10の位
置をボルト2cの足の位置に合致させたのち、矢示dの
方向に上昇させて蓋片7cを押し輪2bの下端面に接触
させる。つぎに、筒片6dも同様にその蓋片7dの先端
で吸音材4の上端角を押し下げるようにして、矢示e方
向に、吸音材4に接近させ、両筒片6c,6dの側壁8
c、8c、8d、8dを互いに接触させたのち、連結具
で連結する。なお、連結された筒体は下方に移動するこ
とがあるので、蓋片7c,7dの筒片6c,6dからは
み出した部分と押し輪の2bの上面との間をクリップ等
で挟んでおくことが好ましい。
音材4の上端角を押し下げるようにして筒片6cを、矢
示cの方向に、吸音材4に接近させ、切り欠き10の位
置をボルト2cの足の位置に合致させたのち、矢示dの
方向に上昇させて蓋片7cを押し輪2bの下端面に接触
させる。つぎに、筒片6dも同様にその蓋片7dの先端
で吸音材4の上端角を押し下げるようにして、矢示e方
向に、吸音材4に接近させ、両筒片6c,6dの側壁8
c、8c、8d、8dを互いに接触させたのち、連結具
で連結する。なお、連結された筒体は下方に移動するこ
とがあるので、蓋片7c,7dの筒片6c,6dからは
み出した部分と押し輪の2bの上面との間をクリップ等
で挟んでおくことが好ましい。
【0021】上流側及び下流側の管継手の端面に蓋板が
密接するように筒体を設置したのち、図4に示すよう
に、蓋片を取り付けていない筒片6e,6fで露出して
いる吸音材4部分を被覆する。筒片6e,6fは上下に
設置されている筒片6a,6b,6c,6eよりその板
厚分だけ大きく成形されており、それぞれ矢示f及び矢
示g方向に移動させて重ね合わせると、重ね合わさった
部分は全面にわたって密接する。そして側壁の重ね合わ
せ部分で連結具により締結すると、筒体は重ね継ぎされ
て、被覆筒状体は所定位置に配設される。
密接するように筒体を設置したのち、図4に示すよう
に、蓋片を取り付けていない筒片6e,6fで露出して
いる吸音材4部分を被覆する。筒片6e,6fは上下に
設置されている筒片6a,6b,6c,6eよりその板
厚分だけ大きく成形されており、それぞれ矢示f及び矢
示g方向に移動させて重ね合わせると、重ね合わさった
部分は全面にわたって密接する。そして側壁の重ね合わ
せ部分で連結具により締結すると、筒体は重ね継ぎされ
て、被覆筒状体は所定位置に配設される。
【0022】図5は別の形態の被覆筒状体を説明するた
めの斜視図である。上記の例では筒体は側壁形状の異な
る2個の筒片から組み立てられているが、図5に示すよ
うに、筒片6gの分割面に沿って延長された側壁8g、
8hの一方の側壁8hの端部のみを直角に曲げておく
と、同一形状の筒片6gで筒体を組み立てることができ
る。なお、組立に当たり吸音材を圧縮しながら位置決め
をする必要があるが、部品数を減らせるので有利であ
る。
めの斜視図である。上記の例では筒体は側壁形状の異な
る2個の筒片から組み立てられているが、図5に示すよ
うに、筒片6gの分割面に沿って延長された側壁8g、
8hの一方の側壁8hの端部のみを直角に曲げておく
と、同一形状の筒片6gで筒体を組み立てることができ
る。なお、組立に当たり吸音材を圧縮しながら位置決め
をする必要があるが、部品数を減らせるので有利であ
る。
【0023】また、上下の管継手の対向する接続部にメ
カニカルジョイント方式が採用されていると、それら管
継手の横枝管の配置位置により、押し輪を締め付けるボ
ルトの位置が上下でずれ、筒片の側壁が干渉して筒片の
重ね継ぎが不可能となる。排水管の呼び径が65〜15
0mmの場合、図示のように管継手2の接続部の押し輪
2bは3本のボルト2cとナット2dで締結される。従
って蓋片7の切り欠き10を90°ずれた位置にも追加
しておくと側壁の干渉を回避することができる。なお、
切り欠き10の内、使用しない切り欠き部分で吸音材が
露出することがあるので、押し輪2dと蓋片7g,7g
との間に、ボルト2cの位置に対応する位置にナット2
dの外形より大な孔10aを穿設した耐火性のパッキン
7hを挿入しておくことが好ましい。なお、パッキン7
hを図示したように2分割しておくと、管継手2に排水
管3を接続したのちでも挿入することができる。
カニカルジョイント方式が採用されていると、それら管
継手の横枝管の配置位置により、押し輪を締め付けるボ
ルトの位置が上下でずれ、筒片の側壁が干渉して筒片の
重ね継ぎが不可能となる。排水管の呼び径が65〜15
0mmの場合、図示のように管継手2の接続部の押し輪
2bは3本のボルト2cとナット2dで締結される。従
って蓋片7の切り欠き10を90°ずれた位置にも追加
しておくと側壁の干渉を回避することができる。なお、
切り欠き10の内、使用しない切り欠き部分で吸音材が
露出することがあるので、押し輪2dと蓋片7g,7g
との間に、ボルト2cの位置に対応する位置にナット2
dの外形より大な孔10aを穿設した耐火性のパッキン
7hを挿入しておくことが好ましい。なお、パッキン7
hを図示したように2分割しておくと、管継手2に排水
管3を接続したのちでも挿入することができる。
【0024】上述の例では、排水管として硬質塩化ビニ
ルパイプを採用しているが、鋼管、鋳鉄管等で実施する
ことも可能である。また、筒体を正8角形状としている
が、円筒状やその他の角筒状としてもよい。また筒体を
2分割しているが、3分割以上でもよい。吸音材として
は、ガラスウールのほかロックウールなどの吸音材料も
使用することができる。
ルパイプを採用しているが、鋼管、鋳鉄管等で実施する
ことも可能である。また、筒体を正8角形状としている
が、円筒状やその他の角筒状としてもよい。また筒体を
2分割しているが、3分割以上でもよい。吸音材として
は、ガラスウールのほかロックウールなどの吸音材料も
使用することができる。
【0025】また、上述の例では、筒片及び蓋片の材料
として厚さ1.6mmの亜鉛引き鉄板を使用している
が、アルミニウム板、ステンレス鋼板など各種金属製の
板が使用できる。なお、亜鉛引き鉄板の場合、1.5以
上mmで2.3mm以下の板の使用が有利である。厚さ
が1.5mmに満たないと2時間耐火の規定に適合せ
ず、2.3mmを超えると重量が増して加工や施工が困
難となる。
として厚さ1.6mmの亜鉛引き鉄板を使用している
が、アルミニウム板、ステンレス鋼板など各種金属製の
板が使用できる。なお、亜鉛引き鉄板の場合、1.5以
上mmで2.3mm以下の板の使用が有利である。厚さ
が1.5mmに満たないと2時間耐火の規定に適合せ
ず、2.3mmを超えると重量が増して加工や施工が困
難となる。
【0026】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。請求項1に記載の発明
では、両端が金属製管継手に接続された排水管は、その
外周が吸音材で被覆され、その吸音材の外周が金属製の
被覆筒状体で挟持されているとともに、被覆筒状体はそ
の蓋板で金属製の管継手の接続部端面と密接していて、
排水管の周りは被覆筒状体により密封されているから、
排水騒音を遮断することができるほか、金属製の被覆筒
状体は耐火性を有するので、排水管の耐火性が維持され
る。また、被覆筒状体は分割された状態で施工現場まで
搬入され、そこで組み立てられるものであるから、運搬
が便利で組立も容易であり、熟練者でなくても所定の性
能を発揮する。
で、つぎのような効果を奏する。請求項1に記載の発明
では、両端が金属製管継手に接続された排水管は、その
外周が吸音材で被覆され、その吸音材の外周が金属製の
被覆筒状体で挟持されているとともに、被覆筒状体はそ
の蓋板で金属製の管継手の接続部端面と密接していて、
排水管の周りは被覆筒状体により密封されているから、
排水騒音を遮断することができるほか、金属製の被覆筒
状体は耐火性を有するので、排水管の耐火性が維持され
る。また、被覆筒状体は分割された状態で施工現場まで
搬入され、そこで組み立てられるものであるから、運搬
が便利で組立も容易であり、熟練者でなくても所定の性
能を発揮する。
【0027】請求項2に記載の発明では、被覆筒状体の
筒体と蓋板を厚さ1.5mm以上2.3mm以下の亜鉛
引き鉄板で成形することにより、請求項1の発明の効果
に加え、排水管構造を軽量かつ廉価で建築基準法施行令
第129条の2の2第1項第7号の規定に適合させるこ
とができる。
筒体と蓋板を厚さ1.5mm以上2.3mm以下の亜鉛
引き鉄板で成形することにより、請求項1の発明の効果
に加え、排水管構造を軽量かつ廉価で建築基準法施行令
第129条の2の2第1項第7号の規定に適合させるこ
とができる。
【0028】請求項3に記載の発明では、排水管を硬質
塩化ビニルパイプとすることにより、請求項1又は2に
記載の発明の効果に加え、排水管構造がさらに軽量化さ
れ、工事費が廉価となり、施工性が容易となるほか耐腐
食性が格段に向上する。
塩化ビニルパイプとすることにより、請求項1又は2に
記載の発明の効果に加え、排水管構造がさらに軽量化さ
れ、工事費が廉価となり、施工性が容易となるほか耐腐
食性が格段に向上する。
【図1】本発明の遮音性及び耐火性を備えた排水管構造
の一例を示す一部断面の側面図である。
の一例を示す一部断面の側面図である。
【図2】下流の管継手側に被覆筒状体を組み付ける工程
を説明する斜視図である。
を説明する斜視図である。
【図3】上流の管継手側に被覆筒状体を組み付ける工程
を説明する斜視図である。
を説明する斜視図である。
【図4】中間部分に被覆筒状体を組み付ける工程を説明
する斜視図である。
する斜視図である。
【図5】別の例の被覆筒状体の形状を説明する斜視図で
ある。
ある。
1はスラブ、2は管継手,2aは管継手本体、2bは押
し輪、2cはボルト、2dはナット、2eは受け口、3
は排水管、4は吸音材、5は被覆筒状体、6は筒体、7
は蓋体、6a,6b,6c,6d,6e,6f,6gは
筒片、7a,7b,7c,7d,7e,7f,7gは蓋
片、7hはパッキン、8a,8b,8c,8d,8e,
8f,8g,8hは側壁、9aは貫通孔、9bは下孔、
10は切り欠き、10aは孔、である。
し輪、2cはボルト、2dはナット、2eは受け口、3
は排水管、4は吸音材、5は被覆筒状体、6は筒体、7
は蓋体、6a,6b,6c,6d,6e,6f,6gは
筒片、7a,7b,7c,7d,7e,7f,7gは蓋
片、7hはパッキン、8a,8b,8c,8d,8e,
8f,8g,8hは側壁、9aは貫通孔、9bは下孔、
10は切り欠き、10aは孔、である。
Claims (3)
- 【請求項1】 両端が金属製の管継手に接続された排水
管と、その排水管の外周を覆う吸音材と、その吸音材の
外周を挟持する金属製の被覆筒状体とからなり、前記被
覆筒状体は筒体と筒体の開口縁に取り付けられた前記排
水管の外径に対応する孔が穿設された蓋板とからなり、
かつ前記筒体と蓋板は排水管の管軸を含む分割面でそれ
ぞれ複数個の筒片と蓋片に分割されていて、前記筒片は
それぞれ、その全長にわたり前記分割面に沿って両外側
に延設された側壁で互いに密接するよう連結具により連
結され、かつ連結される一方の側壁の端部が他方の側壁
の端縁を覆う方向に直角に曲げられていて、前記筒体は
重ね継ぎで管軸方向に互いに連結されているとともに、
前記蓋体が前記管継手の接続部端面に密接するように前
記被覆筒状体が配設されていることを特徴とする遮音性
及び耐火性を備えた排水管構造。 - 【請求項2】 被覆筒状体の筒体と蓋板が厚さ1.5m
m以上2.3mm以下の亜鉛引き鉄板から成形されたも
のであることを特徴とする請求項1に記載の遮音性及び
耐火性を備えた排水管構造。 - 【請求項3】 排水管が硬質塩化ビニルパイプであるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の遮音性及び耐火
性を備えた排水管構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37589399A JP2001153294A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | 遮音性及び耐火性を備えた排水管構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37589399A JP2001153294A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | 遮音性及び耐火性を備えた排水管構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153294A true JP2001153294A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18506231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37589399A Pending JP2001153294A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | 遮音性及び耐火性を備えた排水管構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153294A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100574689B1 (ko) | 2005-10-17 | 2006-04-28 | 주식회사 종합건축사사무소금성 | 건축물의 배수관 동파방지구조 |
KR100576158B1 (ko) | 2005-12-31 | 2006-05-03 | (주)정우엔지니어링건축사사무소 | 배수파이프가 내장된 공동주택의 외단열구조 |
JP2007056536A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 |
JP2017014769A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 株式会社小島製作所 | 排水管継手の被覆材 |
RU178720U1 (ru) * | 2017-07-07 | 2018-04-18 | Владимир Сергеевич Спасский | Устройство для изменения направления потока канализационных стоков |
-
1999
- 1999-11-24 JP JP37589399A patent/JP2001153294A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056536A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 |
KR100574689B1 (ko) | 2005-10-17 | 2006-04-28 | 주식회사 종합건축사사무소금성 | 건축물의 배수관 동파방지구조 |
KR100576158B1 (ko) | 2005-12-31 | 2006-05-03 | (주)정우엔지니어링건축사사무소 | 배수파이프가 내장된 공동주택의 외단열구조 |
JP2017014769A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 株式会社小島製作所 | 排水管継手の被覆材 |
RU178720U1 (ru) * | 2017-07-07 | 2018-04-18 | Владимир Сергеевич Спасский | Устройство для изменения направления потока канализационных стоков |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5971444A (en) | Through wall connector | |
US3559694A (en) | Removable insulated fitting for pipe joints | |
JPH0258652A (ja) | 防火壁 | |
KR101732316B1 (ko) | 입상관 고정과 병행한 관통부 내화충전구조 | |
JP2001153294A (ja) | 遮音性及び耐火性を備えた排水管構造 | |
DK2635830T3 (en) | METHOD FOR PERFORMING FIRE SAFETY IMPLEMENTATION IN CONSTRUCTION ELEMENT | |
CN210767683U (zh) | 烟道安装架体及应用其的烟道安装结构 | |
CN113802458B (zh) | 一种兼具防火防潮防盗功能的桥梁钢索防护体系 | |
JP2012207815A (ja) | ダクト接続継手 | |
US10151417B2 (en) | Turn-key acoustic pipe lagging system | |
JP3179293B2 (ja) | 鋼材の耐火被覆構造と耐火被覆方法 | |
FI129417B (fi) | Putkiliitoksen palokatko | |
CN219549852U (zh) | 运用在防火风管上的法兰结构 | |
KR200362351Y1 (ko) | 건축용 배관 파이프의 지지장치 | |
CN217518060U (zh) | 一种高效隔热防排烟风管 | |
CN220598828U (zh) | 页岩砖防辐射砂浆医疗防辐射隔墙结构 | |
CN210440677U (zh) | 一种建筑管道铺设用的连接处加固结构 | |
CN220749294U (zh) | 一种多管密布穿墙施工体系 | |
CN214574643U (zh) | 一种绿色节能防火钢结构 | |
CN216590320U (zh) | 一种楼板内的排气道预埋节 | |
CN216672525U (zh) | 一种预制墙板与楼顶板、地板的电气对接结构 | |
CN111119430B (zh) | 全螺栓式可拆卸外挂节能墙板体系 | |
JP6153781B2 (ja) | 排水竪管の接続構造 | |
CN211646742U (zh) | 一种用于墙角装置消音装饰连接节点结构 | |
RU2154140C2 (ru) | Узел примыкания гидроизоляционных слоев к вентиляционным трубам |