JP2001152937A - 内燃機関のアイドル回転速度制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御装置

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JP2001152937A
JP2001152937A JP33371199A JP33371199A JP2001152937A JP 2001152937 A JP2001152937 A JP 2001152937A JP 33371199 A JP33371199 A JP 33371199A JP 33371199 A JP33371199 A JP 33371199A JP 2001152937 A JP2001152937 A JP 2001152937A
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air amount
feedback
ignition timing
control
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Takezo Yamaguchi
武蔵 山口
Takeaki Obata
武昭 小幡
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】目標アイドル回転速度に収束させるべく、点火
時期及び吸入空気量をフィードバック制御するアイドル
回転速度制御において、大きな負荷変動に対する回転速
度の収束性を確保しつつ、フィードバック制御の安定性
を維持できるようにする。 【解決手段】点火時期及び吸入空気量を比例動作によっ
てフィードバック制御すると共に、吸入空気量を積分動
作によってフィードバック制御する構成とし、前記点火
時期の比例制御によって点火時期が遅角・進角限界まで
補正されたか否かによって、吸入空気量の比例制御にお
けるフィードバックゲインを切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のアイドル
回転速度制御装置に関し、詳しくは、アイドル運転時の
機関回転速度を目標アイドル回転速度に収束させるべ
く、点火時期と吸入空気量とをフィードバック制御する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平10−311231号公報
に示されるように、吸気弁を電磁力により開閉駆動する
構成として、通電制御によって吸気弁の開閉時期を可変
とする構成の機関がある。
【0003】このような機関においては、スロットル弁
或いはスロットル弁をバイパスする補助空気通路に設け
られた補助空気弁によって吸入空気量制御を行う場合に
発生するコレクタ充填による吸入空気量の応答遅れがな
く、吸気毎に吸入空気量を大きく変化させることがで
き、トルク制御の応答性が高い。
【0004】しかしながら、燃料噴射を各気筒の吸気ポ
ートに設けたインジェクタによって行うマルチ・ポイン
ト・インジェクション(MPI)方式の場合、燃料噴射
開始以前に吸気弁の開閉時期(吸入空気量の操作量)を
決定しないと、空燃比ずれを発生させることになってし
まうため、燃焼行程において即座に発生トルクの増減が
実現できる点火時期制御に比べると、トルク応答性は劣
る。
【0005】また、特開昭61−169642号公報に
示されるように、目標のアイドル回転速度に維持させる
ために吸入空気量及び点火時期を制御する構成が公知で
あり、目標アイドル回転速度と機関回転速度の偏差に基
づいて点火時期を比例動作によりフィードバック制御
し、吸入空気量を積分動作によりフィードバック制御す
るものがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、点火時期の
フィードバック制御においては、点火時期を変更できる
範囲が狭い範囲に限定されるため、点火時期の制御によ
って変更可能なトルク量は、吸入空気量を制御する場合
に比べて小さい。このため、大きな負荷変動によって機
関回転速度と目標アイドル回転速度の偏差が大きくなっ
てしまうときに、目標アイドル回転速度を維持するのに
必要なトルクを発生させることができず、機関回転速度
が目標アイドル回転速度を大幅に下回ってしまう可能性
があった。
【0007】ここで、点火時期の比例制御に代えて、前
記吸気弁の開閉時期による吸入空気量の比例制御を行わ
せる構成とすれば、点火時期を最適点火時期に保持しつ
つ、目標アイドル回転速度を維持するのに必要なトルク
を発生させることができるものの、吸入空気量の比例制
御は、点火時期の比例制御に比べてトルク応答性が劣る
ため、大きな負荷変動に対して一時的な回転低下を生じ
ることになってしまう。
【0008】従って、点火時期の比例制御と吸入空気量
の比例制御とを併用すれば、トルク制御の応答性が点火
時期制御によって確保される一方、点火時期制御では対
応できないトルクの変更要求に対して吸入空気量を変化
させて目標アイドル回転速度を維持するのに必要なトル
クを発生させることができるが、点火時期の比例制御及
び吸入空気量の積分制御を行う場合に比ベ、フィードバ
ック制御システム全体の安定性が悪化してしまうという
問題が生じる。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、大きな負荷変動に対して応答の良くトルク変化させ
つつ、目標アイドル回転速度を維持するための必要トル
クを発生させることができ、然も、フィードバック制御
システム全体の安定性を確保することができる内燃機関
のアイドル回転速度制御装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、アイドル運転時の機関回転速度を目標アイドル
回転速度にフィードバック制御する内燃機関のアイドル
回転速度制御装置であって、目標アイドル回転速度と機
関回転速度との偏差に基づく比例動作によって点火時期
を予め設定された遅角限界及び進角限界内でフィードバ
ック制御する一方、前記偏差に基づく比例・積分動作に
よって吸入空気量をフィードバック制御するよう構成さ
れると共に、前記吸入空気量のフィードバック制御にお
ける比例動作を、負荷変動が小さいときに抑制するよう
構成した。
【0011】かかる構成によると、点火時期の比例制
御、吸入空気量の比例制御、吸入空気量の積分制御を行
って、アイドル運転時の機関回転速度を目標アイドル回
転速度にフィードバック制御するが、吸入空気量の比例
制御については、負荷変動が小さいときにその動作を抑
制し、負荷変動が大きいときにフィードバック制御機能
がより発揮されるようにする。
【0012】請求項2記載の発明は、アイドル運転時の
機関回転速度を目標アイドル回転速度にフィードバック
制御する内燃機関のアイドル回転速度制御装置であっ
て、目標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差に基
づく比例動作によって点火時期を予め設定された遅角限
界及び進角限界内でフィードバック制御する点火時期比
例制御手段と、前記偏差に基づく比例動作によって吸入
空気量をフィードバック制御する空気量比例制御手段
と、前記偏差に基づく積分動作によって吸入空気量をフ
ィードバック制御する空気量積分制御手段と、前記点火
時期比例制御手段によりフィードバック制御される点火
時期に応じて、前記空気量比例制御手段の比例ゲインを
変更する空気量比例ゲイン変更手段と、を含んで構成し
た。
【0013】かかる構成によると、点火時期の比例制
御、吸入空気量の比例制御、吸入空気量の積分制御を行
って、アイドル運転時の機関回転速度を目標アイドル回
転速度にフィードバック制御するが、吸入空気量の比例
制御におけるフィードバックゲインが、比例制御される
点火時期、換言すれば、点火時期の補正要求に応じて変
更される。
【0014】請求項3記載の発明では、前記空気量比例
ゲイン変更手段が、前記点火時期比例制御手段により点
火時期が前記遅角限界又は進角限界にまでフィードバッ
ク制御されているか否かに応じて、前記空気量比例制御
手段の比例ゲインを切り換える構成とした。
【0015】かかる構成によると、点火時期が遅角限界
又は進角限界にまでフィードバック制御され、点火時期
制御によってそれ以上にトルクを変化させることができ
ない状態であるか否かによって、吸入空気量の比例制御
におけるゲインを変更する。
【0016】請求項4記載の発明では、前記空気量比例
ゲイン変更手段が、前記点火時期比例制御手段により点
火時期が前記遅角限界又は進角限界にまでフィードバッ
ク制御されるまでに比べて、点火時期が前記遅角限界又
は進角限界にまでフィードバック制御されたときの比例
ゲインを大きくする構成とした。
【0017】かかる構成によると、点火時期が遅角限界
又は進角限界にまで達してなく、点火時期制御によって
トルク変更要求に対応できるときには、吸入空気量の比
例制御のゲインを低くし、点火時期が遅角限界又は進角
限界にまで達し、点火時期制御によってそれ以上にトル
クを変化させることができない状態である場合に、吸入
空気量の比例制御のゲインを高める。
【0018】請求項5記載の発明では、空気量比例ゲイ
ン変更手段に代えて、前記点火時期比例制御手段により
点火時期が前記遅角限界又は進角限界にまでフィードバ
ック制御されるまでは前記空気量比例制御手段によるフ
ィードバック制御を停止させ、点火時期が前記遅角限界
又は進角限界にまでフィードバック制御されたときに、
前記空気量比例制御手段によるフィードバック制御を実
行させる空気量比例動作切り換え手段を設ける構成とし
た。
【0019】かかる構成によると、点火時期が遅角限界
又は進角限界にまで達してなく、点火時期制御によって
トルク変更要求に対応できるときには、吸入空気量の比
例制御を停止させ、点火時期が遅角限界又は進角限界に
まで達し、点火時期制御によってそれ以上にトルクを変
化させることができない状態である場合に、吸入空気量
の比例制御を実行させる。
【0020】請求項6記載の発明では、空気量比例ゲイ
ン変更手段に代えて、前記空気量比例制御手段における
比例ゲインを、目標アイドル回転速度と機関回転速度と
の偏差に基づいて変更する偏差による比例ゲイン変更手
段を設ける構成した。
【0021】かかる構成によると、吸入空気量の比例制
御におけるフィードバックゲインを、目標アイドル回転
速度と機関回転速度との偏差に応じて変更する。請求項
7記載の発明では、偏差による比例ゲイン変更手段が、
前記偏差が大きいときほど空気量比例制御手段における
比例ゲインを大きくする変更する構成とした。
【0022】かかる構成によると、負荷変動が小さく目
標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差が小さい場
合には、吸入空気量の比例制御のフィードバックゲイン
を低く抑え、負荷変動が大きく目標アイドル回転速度と
機関回転速度との偏差が大きい場合には、吸入空気量の
比例制御のフィードバックゲインを高くする。
【0023】請求項8記載の発明では、空気量比例ゲイ
ン変更手段に代えて、前記偏差が所定値以上であるとき
にのみ空気量比例制御手段によるフィードバック制御を
実行させ、前記偏差が所定値未満であるときに、空気量
比例制御手段によるフィードバック制御を停止させる偏
差による空気量比例動作切り換え手段を設ける構成とし
た。
【0024】かかる構成によると、負荷変動が小さく目
標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差が小さい場
合には、吸入空気量の比例制御を停止させ、負荷変動が
大きく目標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差が
大きい場合には、吸入空気量の比例制御を実行させる。
【0025】請求項9記載の発明では、前記空気量比例
制御手段及び空気量積分制御手段が、吸気弁の開閉時期
を制御することで吸入空気量のフィードバック制御を行
う構成とした。
【0026】かかる構成によると、吸気弁の開閉時期の
制御、例えば、吸気弁の閉時期を早めることで吸入空気
量を制御する構成とし、目標アイドル回転速度となるよ
うに吸気弁の開閉時期をフィードバック制御して、目標
アイドル回転速度を維持できるトルクを発生する吸入空
気量に制御する。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、負荷変動
(回転偏差)が小さく点火時期の比例制御によって必要
トルクに制御できるときに、同時に吸入空気量が比例制
御によって大きく変化して制御安定性が損なわれること
を回避できる一方、負荷変動(回転偏差)が大きく点火
時期の比例制御によって必要トルクに制御できないとき
には、同時に吸入空気量を比例制御させることで必要ト
ルクを得られ、目標アイドル回転速度への収束性を維持
しつつ、制御安定性を確保できるという効果がある。
【0028】請求項2〜4記載の発明によると、点火時
期の変更可能範囲内で必要トルクが得られるのに、同時
に吸入空気量が比例制御によって大きく変化して制御安
定性が損なわれることを回避できる一方、点火時期の変
更可能範囲内では必要トルクが得られないときに、吸入
空気量を比例制御により応答良く変化させて必要トルク
を得られ、目標アイドル回転速度への収束性を維持しつ
つ、制御安定性を確保できるという効果がある。
【0029】請求項5記載の発明によると、点火時期の
変更可能範囲内で必要トルクが得られるのに、同時に吸
入空気量が比例制御されて制御安定性が損なわれること
を回避できる一方、点火時期の変更可能範囲内では必要
トルクが得られないときに、吸入空気量を比例制御させ
ることで必要トルクを得られ、目標アイドル回転速度へ
の収束性を維持しつつ、制御安定性を確保できるという
効果がある。
【0030】請求項6,7記載の発明では、回転速度偏
差が小さく点火時期の比例制御で必要トルクが得られる
ときに、同時に吸入空気量が比例制御によって大きく変
化して制御安定性が損なわれることを回避できる一方、
回転偏差が大きく点火時期の比例制御によっては必要ト
ルクが得られないときに、吸入空気量を比例制御により
応答良く変化させて必要トルクを得られ、目標アイドル
回転速度への収束性を維持しつつ、制御安定性を確保で
きるという効果がある。
【0031】請求項8記載の発明によると、回転速度偏
差が小さく点火時期の比例制御で必要トルクが得られる
ときに、同時に吸入空気量が比例制御されて制御安定性
が損なわれることを回避できる一方、回転偏差が大きく
点火時期の比例制御によっては必要トルクが得られない
ときに、吸入空気量を比例制御させることで必要トルク
を得られ、目標アイドル回転速度への収束性を維持しつ
つ、制御安定性を確保できるという効果がある。
【0032】請求項9記載の発明によると、吸入空気量
を高い応答で変化させることができ、点火時期の比例制
御によって必要トルクに制御できないときに、応答良く
必要トルクに制御できるという効果がある。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、本実施の形態における内燃
機関の構成を示した図である。
【0034】この図1に示す内燃機関では、吸気管の上
流側に吸気管内の空気流量を計測するエアーフローセン
サ101が設けられ、該エアーフローセンサ101の下
流側には、マイクロコンピュータを内蔵するECU(エ
ンジン・コントロール・ユニット)112からの駆動信
号で駆動される電子制御式スロットル弁102が介装さ
れる。
【0035】前記電子制御式スロットル弁102を通過
した空気は、吸気コレクタ103及び吸気弁104を介
してシリンダ内に吸引される。前記吸気弁104は、E
CU112からの駆動信号に基づいて電磁アクチュエー
タ105により開閉駆動される。同様に、排気弁106
は、ECU112からの駆動信号に基づいて電磁アクチ
ュエータ107により駆動される。尚、前記電磁アクチ
ュエータ105,107の構造については後で詳細に説
明する。
【0036】吸気弁104上流側の吸気ポートには、各
気筒毎にインジェクタ108が設けられ、該インジェク
タ108から噴射された燃料によりシリンダ内に形成さ
れる混合気は、ECU112からの駆動信号で駆動され
る点火プラグ109により火花点火されて燃焼し、前記
排気弁106及び排気管110を介して排出される。
【0037】前記ECU112には、各種センサからの
検出信号が入力される。前記各種センサとしては、前記
排気管110に設けられて燃焼混合気の空燃比を検出す
る空燃比センサ111や、図示を省略した、クランク角
センサ、冷却水温センサ、吸気温度センサ、アクセル開
度センサ、車速センサなどが設けられる。
【0038】前記クランク角センサは、クランク軸或い
はカム軸に直接或いはギア等を介して間接的に接続さ
れ、該クランク角センサからの信号に基づいてクランク
位置(クランク角度)が検出され、また、機関回転速度
が算出される。
【0039】図2は、前記電磁アクチュエータ105,
107を含んでなる前記吸気弁104及び排気弁106
に共通な電磁駆動式動弁機構を示す図である。この図2
において、バルブ202(吸排気弁104,106)
は、シリンダヘッド201に対して摺動可能に支持され
る。バルブ202の軸部にはバルブリテーナ203が固
定され、このバルブリテーナ203とシリンダヘッド2
01の間に圧縮されて装着されたバルブスプリング20
4により、バルブ202は、シリンダヘッド201のポ
ート201aを閉じる方向(閉弁方向)に付勢される。
【0040】シリンダヘッド201には、電磁アクチュ
エータの筐体205,206,207が固定されてい
る。前記筐体205,206,207内には、電磁石2
08,209が筐体206,207に固定されて設置さ
れている。
【0041】前記電磁石208,209には、それぞれ
コイル208a,209aが設けられており、各コイル
208a,209aに駆動回路から電流が流されること
で、前記電磁石208,209の吸引面208b,20
9bに電磁吸引力を発生する。
【0042】前記電磁石208,209の中心部にはシ
ャフト210が摺動可能に設置され、このシャフト21
0の中間部分には、電磁石208の吸引面208bと電
磁石209の吸引面209bとの間に磁性体からなる可
動板211が固定されている。
【0043】また、シャフト210のシリンダヘッド2
01と反対側の端部にはスプリングシート214が固定
されており、筐体207に固定されたスプリングカバー
216との間に圧縮されて設置された開弁スプリング2
15の作用により、シャフト210は開弁方向(図の下
向き)に付勢される。
【0044】前記シャフト210は、バルブ202の軸
部と同軸上に設けられており、シャフト210のシリン
ダヘッド側の端部はバルブ202の軸の頂面202aと
対向している。そのためシャフト210に開弁方向(図
の下向き)の力が作用した場合には、シャフト210が
バルブ202を押し、バルブ202を開弁することにな
り、逆にシャフト210が閉弁方向(図の上向き)に移
動した場合には、バルブ202はポート201aを塞く
まで閉弁方向に変位することになる。このように、電磁
石208,209の磁気吸引動作により、バルブ202
の開閉を可能にしている。
【0045】尚、図2中の符号「217」は、シャフト
202の変位を計測するセンサを示し、該変位センサ2
17は、例えばポテンショメータを使用してシャフト2
02の変位を検出する。
【0046】以下に、本実施の形態においてECU11
2により行われるアイドル回転速度制御について説明す
る。尚、本実施の形態における機関は、前述のように、
開閉操作を電磁力を用いて行う吸気弁104と電子制御
式スロットル弁102を有し、電子制御式スロットル弁
102の開度を操作することによって吸気管内圧力を所
定の値になるように制御しながら、吸気弁104の開閉
時期を操作して機関の吸入空気量を制御するよう構成さ
れ、機関アイドル運転時には、機関回転速度を目標アイ
ドル回転速度に収束するように、目標アイドル回転速度
と機関回転速度との偏差に応じて点火時期及び吸入空気
量がフィードバック制御される。
【0047】図3のフローチャートは、前記アイドル回
転速度制御の基本動作を示すフローチャートであり、例
えば10ms毎に実行される。ステップS601では、
目標アイドル回転速度を算出し、ステップS602にお
いて、機関アイドル運転時の回転速度を前記目標アイド
ル回転速度とするための吸入空気量のフィードフォワー
ド制御量を算出する。
【0048】ステップS603では、そのときの点火時
期を検出し、次のステップS604では、点火時期を比
例動作によりフィードバック制御するときの比例ゲイン
を設定し、ステップS605では、前記設定した比例ゲ
インを用いて点火時期を比例動作によりフィードバック
制御する。
【0049】また、ステップS606では、吸入空気量
を比例動作によりフィードバック制御するときの比例ゲ
インを設定し、ステップS607では、前記設定した比
例ゲインを用いて吸入空気量を比例動作によりフィード
バック制御する。
【0050】更に、ステップS608では、吸入空気量
を積分動作によりフィードバック制御する。ステップS
609では、前記比例積分制御の結果として吸入空気量
の目標値を算出し、ステップS610において、吸入空
気量の目標値を実現するためのスロットル弁開度を算出
し、ステップS611では、吸入空気量の目標値を実現
するための吸気弁104の開閉時期を算出する。
【0051】ステップS612では、前記比例制御の結
果として点火時期を算出する。図4のフローチャート
は、前記図3のフローチャートにおいて目標アイドル回
転速度の算出するステップS601の処理内容を詳細に
示すものである。
【0052】ステップS701では、機関冷却水温Tw
を検出し、ステップS702では、前記機関冷却水温T
wに基づいてテーブルデータを参照することによって目
標アイドル回転速度tNeを算出する。目標アイドル回
転速度tNeは、低水温時(暖機中)には高回転、高水
温時(暖機後)には低回転に設定されるようになってい
る。
【0053】尚、テーブルデータを参照するのではな
く、目標アイドル回転速度tNeを式によって求めても
良い。図5のフローチャートは、前記図3のフローチャ
ートにおいて吸入空気量のフィードフォワード制御量を
算出するステップS602の処理内容を詳細に示すもの
である。
【0054】ステップS801では、目標アイドル回転
速度tNeを読み込み、次のステップS802では、前
記目標アイドル回転速度tNeに基づきテーブルデータ
を参照することによってフィードフォワード制御空気量
QFF[l/min]を算出する。ここで、前記フィー
ドフォワード制御空気量QFFを算出するためのテーブ
ルデータは、各回転速度を保持するために必要な吸気量
を実機実験によって求めたものを用いる。また、テーブ
ルデータを参照するのではなく、式によって前記フィー
ドフォワード制御空気量QFFを求めても良い。
【0055】図6のフローチャートは、前記図3のフロ
ーチャートにおいて点火時期を検出するステップS60
3の処理内容を詳細に示すものである。ステップS90
1では、点火時期(点火進角値)θを読み込み、ステッ
プS902において点火時期θ[deg]がα<θ<β
であるか否かを判断する。
【0056】ここで、前記α,βは、アイドル運転時の
基本点火時期θ(基本点火時期θ=0[deg])を基
準とする遅角限界,進角限界を規定するものであり、例
えばα=−50[deg],β=+10[deg]とす
る。
【0057】ステップS902で、点火時期θ[de
g]がα<θ<βであると判別された場合、即ち、点火
時期が遅角・進角限界内で制御されているときには、ス
テップS903へ進み、点火時期飽和フラグF1agを
0とする。一方、ステップS902で、点火時期θ[d
eg]がα<θ<βでなく進角限界又は遅角限界にまで
制御されていると判別された場合は、ステップS904
へ進み、点火時期飽和フラグF1agを1する。
【0058】図7のフローチャートは、前記図3のフロ
ーチャートにおいて点火時期制御の比例ゲインを設定す
るステップS604の処理内容を詳細に示すものであ
り、ステップS1001では、点火時期のフィードバッ
ク制御における比例ゲインGPadvを所定値Aとす
る。ここで、所定値Aは、例えば点火時期の比例動作に
よるフィードバック制御系のゲイン余有が10[dB]
程度となるように設定する。
【0059】図8のフローチャートは、前記図3のフロ
ーチャートにおいて点火時期制御の比例ゲインを設定す
るステップS604の処理内容の第2例を示すものであ
り、ステップS1101では、前記点火時期飽和フラグ
F1agを読込み、ステップS1102では、前記点火
時期飽和フラグF1agが1であるか否かを判別する。
【0060】そして、前記点火時期飽和フラグF1ag
が1であった場合には、ステップS1103へ進み、点
火時期のフィードバック制御における比例ゲインGPa
dvを所定値Aとし、前記点火時期飽和フラグF1ag
が0であった場合には、ステップS1104へ進み、点
火時期のフィードバック制御における比例ゲインGPa
dvを所定値Bとする。
【0061】前記所定値Aは、例えば点火時期の比例動
作によるフィードバック制御系のゲイン余有が10[d
B]となるように設定され、前記所定値Bは、例えば前
記ゲイン余有が9[dB]となるように設定される。
【0062】図9のフローチャートは、前記図3のフロ
ーチャートにおいて点火時期を比例動作でフィードバッ
ク制御するステップS605の処理内容を詳細に示すも
のである。
【0063】ステップS1201では、比例ゲインGP
advを読み込み、ステップS1202では目標アイド
ル回転速度tNeを読み込み、ステップS1203では
機関回転速度Neを読み込む。
【0064】ステップS1204(点火時期比例制御手
段)では、以下に示す演算式(1)を用いて、点火時期
比例フィードバック制御量Padv[deg]を算出す
る。 Padv=GPadv×(tNe−Ne)…演算式(1) 図10のフローチャートは、前記図3のフローチャート
において吸入空気量の比例動作のゲインを設定するステ
ップS606の処理内容(空気量比例ゲイン変更手段、
空気量比例動作切り換え手段としての機能)を詳細に示
すものである。
【0065】ステップS1301では、点火時期飽和フ
ラグF1agを読み込み、ステップS1302では点火
時期飽和フラグF1agが1であるか否かを判断する。
ステップS1302で点火時期飽和フラグF1agが1
であると判別された場合は、ステップS1303へ進
み、吸入空気量の比例動作によるフィードバック制御ゲ
インGPairを所定値Cとする。一方、ステップS1
302で点火時期飽和フラグF1agが0であると判別
された場合は、ステップS1304へ進み、前記ゲイン
GPairを所定値Dとする。
【0066】ここで、前記所定値Cは、前記所定値Dよ
りも高く設定される。これにより、点火時期飽和フラグ
F1agが1であって点火時期が遅角限界又は進角限界
にまでフィードバック補正されてそれ以上の遅角補正又
は進角補正が行えないときに、高い応答で吸入空気量が
比例制御されることになり、目標アイドル回転速度を維
持するために必要がトルクを速やかに発生させることが
できる。
【0067】また、点火時期飽和フラグF1agが0で
あるときには、点火時期の補正によって目標アイドル回
転速度を維持するためのトルクを応答良く発生させるこ
とができるので、吸入空気量の比例動作の応答を鈍らせ
て、点火時期の比例制御と同時に吸入空気量の比例制御
が高応答で行われて、フィードバック制御系全体の安定
性が低下することを回避する。
【0068】ここで、前記所定値Dを0として、吸入空
気量の比例動作によるフィードバック制御が実質的に停
止される構成としても良く、この場合、点火時期飽和フ
ラグF1agが0の場合には、点火時期の比例制御及び
吸入空気量の積分制御によってアイドル回転速度のフィ
ードバック制御が行われることになるのに対し、点火時
期飽和フラグF1agが1の場合には、点火時期の比例
制御,吸入空気量の比例制御及び吸入空気量の積分制御
によってアイドル回転速度のフィードバック制御が行わ
れることになる。
【0069】この場合も、点火時期が遅角限界又は進角
限界にまでフィードバック補正されてそれ以上の遅角補
正又は進角補正が行えないときに、吸入空気量が比例制
御されることになり、目標アイドル回転速度を維持する
ために必要がトルクを速やかに発生させることができる
一方、点火時期の補正によって目標アイドル回転速度を
維持するためのトルクを応答良く発生させることができ
るときに、同時に吸入空気量が比例制御されて、フィー
ドバック制御系全体の安定性が低下することを回避でき
る。
【0070】尚、フィードバック制御系全体の安定度が
10[dB]程度に保持されるように、前記比例ゲイン
GPairを設定することが好ましい。図11のフロー
チャートは、前記図3のフローチャートにおいて吸入空
気量の比例動作のゲインを設定するステップS606の
処理内容の第2例(偏差による比例ゲイン変更手段及び
偏差による空気量比例動作切り換え手段としての機能)
を示すものである。
【0071】ステップS1401では、目標アイドル回
転速度tNeと機関回転速度Neとの偏差ΔNe=tN
e−Neを算出する。ステップS1402では、前記偏
差ΔNeに基づきテーブルデータを参照することによっ
て吸入空気量の比例動作によるフィードバック制御にお
けるゲインGPairを算出する。
【0072】ここで、前記ゲインGPairは、前記偏
差ΔNeの絶対値が所定値以下であるときに0に算出さ
れ、実質的に吸入空気量の比例制御が停止される一方、
前記偏差ΔNeの絶対値が所定値を超えるときに所定の
ゲインで吸入空気量が比例制御されるように算出され
る。
【0073】尚、上記では、吸入空気量の比例ゲインを
0と所定値との2段階に切り換えるようにしたが、前記
偏差ΔNeの絶対値が大きくなるに従って比例ゲインが
増大設定される構成であれば良く、3段階以上に比例ゲ
インを切り換えても良く、また、最小ゲインが0でない
構成(常に吸入空気量の比例制御が行われるが、偏差Δ
Neに応じて比例ゲインが変更される構成)としても良
い。
【0074】上記のように偏差ΔNeに基づく比例ゲイ
ンGPairの設定では、偏差ΔNeが大きく、点火時
期を遅角限界又は進角限界まで比例制御しても、目標ア
イドル回転速度を維持できるトルクに制御することがで
きないと予測されるときに、高い比例ゲインGPair
で吸入空気量を比例制御するので、目標アイドル回転速
度を維持できるトルクに応答良く制御できる一方、偏差
ΔNeが小さく、点火時期を遅角・進角限界内で比例制
御することで応答良く目標アイドル回転速度に維持でき
るときに、吸入空気量の比例制御が過剰な応答で行われ
ることで、システム全体の安定性が損なわれることを防
止できる。
【0075】即ち、点火時期を遅角限界又は進角限界ま
で比例制御しても目標アイドル回転速度に制御できない
ときには、吸入空気量の比例制御を比較的高いゲインで
行わせることで、大きな負荷変動があっても目標アイド
ル回転速度に制御できるが、このときに要求される吸入
空気量の比例ゲインを、点火時期を遅角・進角限界内で
比例制御することで応答良く目標アイドル回転速度に維
持できるときにそのまま適用すると、フィードバック制
御系全体の安定性が低下することになる。
【0076】そこで、負荷変動が小さく点火時期を遅角
・進角限界内で比例制御することで応答良く目標アイド
ル回転速度に維持できるときに、吸入空気量の比例動作
を抑制する(ゲインの低下と比例動作の停止とを含む)
ことで、大きな負荷変動に対する制御応答性を確保しつ
つ、フィードバック制御系全体の安定性を確保するもの
である。
【0077】図12のフローチャートは、前記図3のフ
ローチャートにおいて吸入空気量を比例動作でフィード
バック制御するステップS607の処理内容(空気量比
例制御手段としての機能)を詳細に示すものである。
【0078】ステップS1501では、吸入空気量の比
例フィードバック制御ゲインGPairを読み込み、ス
テップS1502では目標アイドル回転速度tNeを読
み込み、ステップS1503では機関回転速度Neを読
み込む。
【0079】ステップS1504では、以下に示す演算
式(2)を用いて、点火時期比例フィードバック制御量
Pair[1/min]を算出する。 Pair=GPair×(tNe−Ne)…演算式(2) 図13のフローチャートは、前記図3のフローチャート
において吸入空気量を積分動作でフィードバック制御す
るステップS608の処理内容(空気量積分制御手段と
しての機能)を詳細に示すものである。
【0080】ステップS1601では、前回演算した吸
入空気量の積分フィードバック制御量Iair[1/m
in]を、前回値Iair(o1d)[1/min]と
する。
【0081】ステップS1602では、吸入空気量の積
分フィードバック制御ゲインGIairを設定する。こ
の積分ゲインGIairは、例えば吸入空気量の積分フ
ィードバック制御系のゲイン余有が10[dB]程度と
なるように設定する。
【0082】ステップS1603では目標回転速度tN
eを読み込み、ステップS1604では機関回転速度N
eを読み込み、ステップS1605では以下の演算式
(3)を用いて吸入空気量の積分フィードバック制御量
Iair[1/min]を算出する。
【0083】 Iair= Iair(o1d)+GIair×(tNe−Ne)…演算式(3) 図14のフローチャートは、前記図3のフローチャート
において目標吸入空気量を算出するステップS609の
処理内容を詳細に示すものである。
【0084】ステップS1701では、フィードフォワ
ード制御空気量QFF,比例フィードバック制御量Pa
ir,積分フィードバック制御量Iairを読み込み、
ステップS1702では、前記フィードフォワード制御
空気量QFF,比例フィードバック制御量Pair,積
分フィードバック制御量Iairを加算して吸入空気量
の目標値tQairを算出する。
【0085】ステップS1703では、前記吸入空気量
の目標値tQairに基づいて機関アイドル分スロット
ル開口面積Aiを算出する。ここでは、時間当たりの体
積流量で表わされた目標空気量tQairに対して、ソ
ニック流でのスロットル弁通過空気流量とスロットル弁
開口面積との関係を示す係数を乗算して開口面積Aiを
算出する。
【0086】ステップS1704では、アクセル操作量
を読み込み、ステップS1705では、テーブルデータ
を参照することによってアクセル操作量分のスロットル
弁開口面積Aaを算出する。
【0087】ステップS1706では、アイドル分開口
面積Aiとアクセル操作量分開口面積Aaとを加算して
開口面積Aを算出し、ステップS1707では、前記開
口面積A,機関回転速度Ne,排気量Vを用い、開口面
積Aを機関回転速度Neと排気量Vで除算した値ANV
を算出し、ステップS1708では、前記ANVに基づ
いて体積流量比(行程容積に対する新気量の標準状態で
の体積)のテーブルデータを検索し、目標体積流量比T
QHOを算出する。
【0088】ここで、体積流量比のテーブルデータは、
例えば吸気弁開時期を上死点、吸気弁閉時期を下死点と
する機械式(カム駆動式)吸気弁を有する機関に相当す
る特性である。
【0089】図15のフローチャートは、前記図3のフ
ローチャートにおいてスロットル弁開度を算出するステ
ップS610の処理内容を詳細に示すものである。ステ
ップS1801では、目標体積流量比TQHOを読み込
み、ステップS1802では目標吸気管内圧力tPma
nを例えば−50mmHgと設定する。
【0090】ステップS1803では、吸気管内圧力を
一定とした場合に、スロットル弁開口面積Aを機関回転
速度Neと排気量Vで除算した値A/(Ne・V)と目
標体積流量比TQHOとは比例関係となるので、目標吸
気管内圧力tPmanに基づいてA/(Ne・V)と体
積流量比QHOとの比例係数Eを算出する。
【0091】ステップS1804では、目標体積流量比
TQHOに比例係数Eを乗算して、前記目標吸気管内圧
力tPmanにおいて目標体積流量比TQHOを得るた
めの値ANVe(ANVe=A/(Ne・V))を算出
し、ステップS1805では、スロットル弁開口面積A
tを、前記ANVeに機関回転速度Neと排気量Vを乗
算することによって算出する。
【0092】ステップS1806では、前記スロットル
弁開口面積Atに基づいてテーブルデータを参照するこ
とによってスロットル弁開度を算出する。図16のフロ
ーチャートは、前記図3のフローチャートにおいて吸気
弁開閉時期を算出するステップS611の処理内容を詳
細に示すものである。
【0093】ここでは、排気弁はBDCに開弁して、T
DCに閉弁するものとし、吸気弁開時期はTDCに固定
し、吸気弁閉時期を操作することによって吸入空気量を
制御するものとする。
【0094】ステップS1901では、目標吸気管内圧
力tPmanを読み込み、ステップS1902ではテー
ブルデータを参照することによって、目標吸気管内圧力
tPmanにおいて吸入できる最大体積流量比QHOm
axを算出する。
【0095】ステップS1903では、目標体積流量比
TQHOを読み込み、ステップS1904では、前記目
標体積流量比TQHOと最大体積流量比QHOmaxに
基づいて吸気弁閉時期を算出する。
【0096】 吸気弁閉時期=180°CA×TQH/QHOmax 図17のフローチャートは、前記図3のフローチャート
において点火時期を算出するステップS612の処理内
容を詳細に示すものである。
【0097】ステップS2001では、フィードフォワ
ード制御空気量QFF,吸入空気量の比例制御フィード
バック制御量Pair,吸入空気量の積分フィードバッ
ク制御量Iair,点火時期の比例フィードバック制御
量Padvを読み込む。
【0098】ステップS2002では、前記フィードフ
ォワード制御空気量QFF,吸入空気量の比例制御フィ
ードバック制御量Pair,吸入空気量の積分フィード
バック制御量Iairに対する前記点火時期の比例フィ
ードバック制御量Padvの割合を示す変数PER
[%]を以下に示す演算式(4)によって算出する。前
記変数PERは、点火時期のフィードバック制御によっ
て、機関アイドル運転時の機関出力を増減する際の比率
を表わしているものである。
【0099】 PER=Padv/(QFF+Pair+Iair)×100…演算式(4) ステップS2003において、前記変数PERを実現す
るために必要な点火時期の変化量ΔADV[degC
A]を求める。ここで、前記PERを実現するために必
要な点火時期の変化量は、予め実機実験を行いそのデー
タを基に算出する。
【0100】ステップS2004では、前記変化量ΔA
DVと遅角限界値α(=−50deg)とを比較し、前
記変化量ΔADVが遅角限界値αよりも小さいときに
は、ステップS2005へ進んで前記変化量ΔADVに
遅角限界値αをセットし、遅角限界値αを超える変化量
ΔADVで基本点火時期が遅角補正されることを回避す
る。
【0101】ステップS2006では、前記変化量ΔA
DVと進角限界値β(=10deg)とを比較し、前記
変化量ΔADVが進角限界値βよりも大きいときには、
ステップS2007へ進んで前記変化量ΔADVに進角
限界値βをセットし、進角限界値βを超える変化量ΔA
DVで基本点火時期が進角補正されることを回避する。
【0102】ステップS2008では、アイドル時にお
ける基本点火時期GOVを前記点火時期の変化量△AD
Vで遅進角補正して最終的な点火時期ADVを算出す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における内燃機関のシステム構成
図。
【図2】実施の形態における電磁駆動式動弁機構を示す
図。
【図3】実施の形態におけるアイドル回転速度制御の基
本を示すフローチャート。
【図4】実施の形態における目標アイドル回転速度の算
出を示すフローチャート。
【図5】実施の形態におけるフィードフォワード制御空
気量の算出を示すフローチャート。
【図6】実施の形態における点火時期検出を示すフロー
チャート。
【図7】実施の形態における点火時期比例制御ゲインの
設定を示すフローチャート。
【図8】実施の形態における点火時期比例制御ゲインの
設定の第2例を示すフローチャート。
【図9】実施の形態における点火時期比例制御を示すフ
ローチャート。
【図10】実施の形態における吸入空気量比例制御ゲイ
ンの設定を示すフローチャート。
【図11】実施の形態における吸入空気量比例制御ゲイ
ンの設定の第2例を示すフローチャート。
【図12】実施の形態における吸入空気量比例制御を示
すフローチャート。
【図13】実施の形態における吸入空気量積分制御を示
すフローチャート。
【図14】実施の形態における目標吸入空気量の算出を
示すフローチャート。
【図15】実施の形態におけるスロットル弁開度の算出
を示すフローチャート。
【図16】実施の形態における吸気弁開閉時期の算出を
示すフローチャート。
【図17】実施の形態における点火時期の算出を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
101…エアフローセンサ 102…電子制御式スロットル弁 103…吸気コレクタ 104…吸気弁 105,107…電磁アクチュエータ 106…排気弁 108…インジェクタ 109…点火プラグ 110…排気管 111…空燃比センサ 112…ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/08 320 F02D 41/08 320 41/14 320 41/14 320A 41/18 41/18 D 43/00 301 43/00 301B 301K 301Z 45/00 312 45/00 312C 320 320A F02P 5/15 F02P 5/15 E Fターム(参考) 3G022 BA01 CA03 DA01 DA02 FA04 GA05 GA06 3G065 CA00 DA04 EA03 FA11 GA00 GA09 GA10 GA11 GA27 GA46 KA02 3G084 BA04 BA05 BA17 BA23 CA03 DA04 DA07 EB09 EB12 EB14 EB15 EB16 FA07 FA33 3G301 JA03 KA07 LA00 LA03 LA07 NC04 ND03 ND05 ND07 ND15 ND42 PA01Z PD02Z PE01Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイドル運転時の機関回転速度を目標アイ
    ドル回転速度にフィードバック制御する内燃機関のアイ
    ドル回転速度制御装置であって、 目標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差に基づく
    比例動作によって点火時期を予め設定された遅角限界及
    び進角限界内でフィードバック制御する一方、 前記偏差に基づく比例・積分動作によって吸入空気量を
    フィードバック制御するよう構成されると共に、前記吸
    入空気量のフィードバック制御における比例動作を、負
    荷変動が小さいときに抑制するよう構成したことを特徴
    とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  2. 【請求項2】アイドル運転時の機関回転速度を目標アイ
    ドル回転速度にフィードバック制御する内燃機関のアイ
    ドル回転速度制御装置であって、 目標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差に基づく
    比例動作によって点火時期を予め設定された遅角限界及
    び進角限界内でフィードバック制御する点火時期比例制
    御手段と、 前記偏差に基づく比例動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量比例制御手段と、 前記偏差に基づく積分動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量積分制御手段と、 前記点火時期比例制御手段によりフィードバック制御さ
    れる点火時期に応じて、前記空気量比例制御手段の比例
    ゲインを変更する空気量比例ゲイン変更手段と、 を含んで構成されることを特徴とする内燃機関のアイド
    ル回転速度制御装置。
  3. 【請求項3】前記空気量比例ゲイン変更手段が、前記点
    火時期比例制御手段により点火時期が前記遅角限界又は
    進角限界にまでフィードバック制御されているか否かに
    応じて、前記空気量比例制御手段の比例ゲインを切り換
    えることを特徴とする請求項2記載の内燃機関のアイド
    ル回転速度制御装置。
  4. 【請求項4】前記空気量比例ゲイン変更手段が、前記点
    火時期比例制御手段により点火時期が前記遅角限界又は
    進角限界にまでフィードバック制御されるまでに比べ
    て、点火時期が前記遅角限界又は進角限界にまでフィー
    ドバック制御されたときの比例ゲインを大きくすること
    を特徴とする請求項3記載の内燃機関のアイドル回転速
    度制御装置。
  5. 【請求項5】アイドル運転時の機関回転速度を目標アイ
    ドル回転速度にフィードバック制御する内燃機関のアイ
    ドル回転速度制御装置であって、 目標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差に基づく
    比例動作によって点火時期を予め設定された遅角限界及
    び進角限界内でフィードバック制御する点火時期比例制
    御手段と、 前記偏差に基づく比例動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量比例制御手段と、 前記偏差に基づく積分動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量積分制御手段と、 前記点火時期比例制御手段により点火時期が前記遅角限
    界又は進角限界にまでフィードバック制御されるまでは
    前記空気量比例制御手段によるフィードバック制御を停
    止させ、点火時期が前記遅角限界又は進角限界にまでフ
    ィードバック制御されたときに、前記空気量比例制御手
    段によるフィードバック制御を実行させる空気量比例動
    作切り換え手段と、 を含んで構成されることを特徴とする内燃機関のアイド
    ル回転速度制御装置。
  6. 【請求項6】アイドル運転時の機関回転速度を目標アイ
    ドル回転速度にフィードバック制御する内燃機関のアイ
    ドル回転速度制御装置であって、 目標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差に基づく
    比例動作によって点火時期を予め設定された遅角限界及
    び進角限界内でフィードバック制御する点火時期比例制
    御手段と、 前記偏差に基づく比例動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量比例制御手段と、 前記偏差に基づく積分動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量積分制御手段と、 前記空気量比例制御手段における比例ゲインを、前記偏
    差に基づいて変更する偏差による比例ゲイン変更手段
    と、 を含んで構成されることを特徴とする内燃機関のアイド
    ル回転速度制御装置。
  7. 【請求項7】前記偏差による比例ゲイン変更手段が、前
    記偏差が大きいときほど前記空気量比例制御手段におけ
    る比例ゲインを大きくする変更することを特徴とする請
    求項6記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  8. 【請求項8】アイドル運転時の機関回転速度を目標アイ
    ドル回転速度にフィードバック制御する内燃機関のアイ
    ドル回転速度制御装置であって、 目標アイドル回転速度と機関回転速度との偏差に基づく
    比例動作によって点火時期を予め設定された遅角限界及
    び進角限界内でフィードバック制御する点火時期比例制
    御手段と、 前記偏差に基づく比例動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量比例制御手段と、 前記偏差に基づく積分動作によって吸入空気量をフィー
    ドバック制御する空気量積分制御手段と、 前記偏差が所定値以上であるときにのみ前記空気量比例
    制御手段によるフィードバック制御を実行させ、前記偏
    差が所定値未満であるときに、前記空気量比例制御手段
    によるフィードバック制御を停止させる偏差による空気
    量比例動作切り換え手段と、 を含んで構成されることを特徴とする内燃機関のアイド
    ル回転速度制御装置。
  9. 【請求項9】前記空気量比例制御手段及び空気量積分制
    御手段が、吸気弁の開閉時期を制御することで吸入空気
    量のフィードバック制御を行うことを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1つに記載の内燃機関のアイドル回転
    速度制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068456A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の始動制御装置
JP2009209852A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Nissan Motor Co Ltd エンジンのアイドル制御装置
JP2012052492A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP6980067B1 (ja) * 2020-08-06 2021-12-15 三菱電機株式会社 アイドリング回転数制御装置
JP7424196B2 (ja) 2020-05-01 2024-01-30 トヨタ自動車株式会社 エンジン装置

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