JP2001149955A - 除鉄槽 - Google Patents

除鉄槽

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JP2001149955A
JP2001149955A JP33720899A JP33720899A JP2001149955A JP 2001149955 A JP2001149955 A JP 2001149955A JP 33720899 A JP33720899 A JP 33720899A JP 33720899 A JP33720899 A JP 33720899A JP 2001149955 A JP2001149955 A JP 2001149955A
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JP
Japan
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screen
water
iron
tank
resin
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Pending
Application number
JP33720899A
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English (en)
Inventor
Tomotaka Honda
智孝 本多
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術の除鉄槽のスクリーンは、主原料が砂
であるため製作工程が複雑となり高コストになってい
た。また、スクリーン自体の質量が重くなり、組立およ
びメンテナンスに対する作業性が悪かった。本発明の課
題は、スクリーンの低コスト化ならびに軽量化を図るこ
とである。 【解決手段】スクリーンの材質を粉末焼結製法によるポ
リエチレン等の樹脂で構成した。 【効果】スクリーンを樹脂化することにより低コスト化
を図ることができる。また、樹脂化により軽量化を図る
ことができるため、組立およびメンテナンスに対する作
業性が良好となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、井戸水等の鉄分を
除去することにより飲用水に適した水を供給する除鉄槽
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の除鉄槽においては、タンク下部に
構成されるスクリーンの材質は、砂にエポキシ樹脂を混
練後型に充填し加圧成形したものを使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のスクリ
ーンの構成においては、主原料が砂であり、均一な空隙
率を確保するためには砂の粒度分布を揃える必要が有
る。そのため、砂の選別に時間を要する。
【0004】また、スクリーンの製作工程として、ま
ず、砂にエポキシ樹脂を混練後型に充填し加圧成形す
る。また、成形後12時間以上乾燥し、更に高温で3時
間焼成して完成となる。このような複雑な製作工程のた
め完成するまで時間を要すとともに、製作コストも高価
であった。
【0005】さらには、砂を使用していることによりス
クリーンの質量が重くなり、組立およびメンテナンスに
対する作業性が悪かった。
【0006】本発明は前記従来技術の実情を鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところはスクリーンの低コ
スト化ならびに軽量化を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題のス
クリーンの低コスト化ならびに軽量化を図るべく、スク
リーンの材質を粉末焼結製法によるポリエチレン等の樹
脂で構成した。
【0008】粉末焼結製法とは、スクリーンを成形する
型に、樹脂の粉末を入れ高温で焼結する成形方法であ
る。
【0009】この方法によるメリットは、均一な空隙率
を確保することができ、また、樹脂を使用するため、成
形サイクルも短縮することができる。したがって、スク
リーンの樹脂化により低コスト化ならびに軽量化を図る
ことが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態の
一例を添付の図面に基づき説明する。
【0011】まず、井戸水の除鉄の必要性と除鉄の原理
について簡単に述べる。
【0012】一般的に水道水の場合は、川などから汲み
上げた原水を水質基準を満足するように浄水場で殺菌や
ろ過した後に一般家庭に給水されるため安全な水であ
る。
【0013】しかし、井戸水を飲用水として使用する場
合は、まず、保健所等の公的機関に水質検査を依頼し飲
用水として適しているかを判断してもらう必要が有る。
【0014】井戸水の水質検査で水質基準を満たさない
項目として多いのが鉄分である。除鉄槽はこのような鉄
分を取り除くことにより、飲用水として適した水を供給
する製品である。
【0015】図1により除鉄の原理過程について説明す
る。
【0016】一般に井戸水に含まれる鉄分は特殊な場合
を除き、ほとんどが水に溶けている溶存鉄である。
【0017】井戸水1(ここでは、鉄分を含んだ井戸水
とする)は、ポンプ2で汲み上げられ吐出管3に送水さ
れる。ポンプ2と除鉄槽10の間には薬注器4が設置さ
れ、薬注器4はポンプ2と連動して動作する。
【0018】ポンプ2が起動すると同時に薬注器4が動
作し、次亜塩素酸ナトリウム5をチューブ6を介して吐
出管3の途中に注入する。
【0019】注入された次亜塩素酸ナトリウム5によっ
て、井戸水1に含まれる溶存鉄は酸化され酸化鉄に変化
し固形状になる。
【0020】除鉄槽10内には、ろ過材11が収納され
ており、このろ過材11によって酸化鉄をろ過し、鉄分
が取り除かれた井戸水1を浄水として水栓7に導水す
る。
【0021】なお、次亜塩素酸ナトリウム5は溶存鉄を
酸化させる作用とともに、井戸水1を除菌する作用も有
るため水栓7からの水は飲用水として安全な水といえ
る。
【0022】次に、除鉄槽10について詳述する。
【0023】図2に除鉄槽10の外観図を示す。除鉄槽
10はろ過材11を収納するタンク12、薬注器からの
次亜塩素酸ナトリウムを注入する薬液注入口20、井戸
水等の原水入口21、鉄分を除去した浄水を吐出する浄
水出口22、逆洗した水を吐出する逆洗水出口23、浄
水と逆洗を切り替える切替バルブ24等の主要部品から
構成される。
【0024】また、タンク12の上部には、タンクカバ
ー25が螺着され、タンク12の中央部には除鉄槽10
を持ち運ぶための取っ手26が構成されている。
【0025】鉄分をろ過するための通常の水の流れを図
3に示す。この時、切替バルブ24は浄水側に切り替え
ている。
【0026】この図3の状態でしばらく使用している
と、ろ過材11に鉄分や沈殿物が付着してくる。これら
の付着量が多くなると、除鉄能力が低下し、ついには除
鉄されない状態で水が出てきたり、通水抵抗が大きくな
るため水栓からの水の出が悪くなる。
【0027】このため、ろ過材11に水を逆に流して鉄
分や沈殿物を外部に排出する逆洗を行う。切替バルブ2
4を浄水側から逆洗側に切り替えると、水の流れが図4
のように変わり、ろ過材11の下部から上部に向かって
流れ、ろ過材11に付着した鉄分や沈殿物を逆洗水出口
23から外部に排出する。
【0028】次に、本発明の実施の形態の詳細を図5に
より説明する。
【0029】タンク12の内部には、上部に散水管13
が具備されておりこの散水管13から次亜塩素酸ナトリ
ウムが注入された原水が吐出される。原水の溶存鉄は、
次亜塩素酸ナトリウムが注入されることによって酸化さ
れ酸化鉄に変化し固形状になる。
【0030】固形状になった酸化鉄は、タンク12内部
のケイ砂を主原料としたろ過材11によって除去され
る。
【0031】タンク12の下部には、ろ過材11が浄水
出口から流出しないようにスクリーン14が具備されて
いる。
【0032】従来のスクリーン14の材質は、砂にエポ
キシ樹脂を混練後型に充填し加圧成形したものを使用し
ている。
【0033】この方法によると、均一な空隙率を確保す
るためには砂の粒度分布を揃える必要が有る。そのた
め、砂の選別に時間を要する。
【0034】また、スクリーン14の製作工程として、
まず、砂にエポキシ樹脂を混練後型に充填し加圧成形す
る。また、成形後12時間以上乾燥し、更に高温で3時
間焼成して完成となる。このような複雑な製作工程のた
め完成するまで時間を要すとともに、製作コストも高価
であった。
【0035】さらには、砂を使用していることによりス
クリーン14の質量が重くなり、組立およびメンテナン
スに対する作業性が悪かった。
【0036】本発明は前記従来技術の実情を鑑みてなさ
れたもので、スクリーン14の低コスト化ならびに軽量
化を図るべく、スクリーン14の材質を粉末焼結製法に
よるポリエチレン等の樹脂で構成した。
【0037】粉末焼結製法とは、スクリーン14を成形
する型に、樹脂の粉末を入れ高温で焼結する成形方法で
ある。
【0038】この方法によるメリットは、均一な空隙率
を確保することができ、また、樹脂を使用するため、成
形サイクルも短縮することができる。したがって、スク
リーン14の樹脂化により低コスト化ならびに軽量化を
図ることが可能である。
【0039】また、本発明によるとスクリーン14の外
側と内側の空孔径を変化させている。
【0040】具体的には、ろ過材11と接するスクリー
ン14の外側14aの空孔径を小さくし、逆にスクリー
ン14の内側14bの空孔径を大きくしている。これに
より、逆洗時のスクリーン14による通水抵抗が減り、
逆洗時間を短縮することが可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上のごときであり、本発明に
よれば、スクリーンを樹脂化することにより低コスト化
を図ることができる。
【0042】また、樹脂化により軽量化を図ることがで
きるため、組立およびメンテナンスに対する作業性が良
好となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】除鉄の原理過程図。
【図2】除鉄槽の外観図。
【図3】浄水時の水の流れのフロー図。
【図4】逆洗時の水の流れのフロー図。
【図5】除鉄槽のタンク部の断面図。
【符号の説明】
10…除鉄槽、11…ろ過材、12…タンク、13…散
水管、14…スクリーン、20…薬液注入口、21…原
水入口、22…浄水出口、23…逆洗水出口、24…切
替バルブ、25…タンクカバー、26…取っ手。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 井戸水等の原水入口と浄水出口および逆
    洗水出口を有するタンクと、前記タンクには井戸水等に
    含まれる鉄分をろ過するケイ砂を主原料としたろ過材が
    収納され、前記ろ過材が浄水出口から流出しないように
    前記タンク下部に砂を焼成したスクリーンを具備した井
    戸水等の鉄分を除去することを主目的とする除鉄槽にお
    いて、前記スクリーンの材質を粉末焼結製法による樹脂
    で構成したことを特徴とする除鉄槽。
  2. 【請求項2】 請求項1において、樹脂で構成したスク
    リーンの外側と内側の空孔径を変化させたことを特徴と
    する除鉄槽。
JP33720899A 1999-11-29 1999-11-29 除鉄槽 Pending JP2001149955A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144307A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Ishi No Kanzaemon:Kk 水処理方法及びその処理装置

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