JP2001149835A - 水流体を利用した装飾装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水流体を利用した装飾装置を単に装飾だけで
なく、実用化をはかることにある。 【解決手段】 水流体を水膜状に流下する拡流子体５を
支持して流下する水流体を受ける水槽２に、マイナスイ
オンを放出するトルマリン等のマイナスイオン放出物１
７を配設したり、拡流子体５の内側に噴水ノズル１８を
配設して水流体を噴水状に噴射するようにしている。さ
らに、水槽２を金魚鉢状としたり、照明具で投光してフ
ァンタスティックにすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、装飾分野における
水流体を利用した装飾装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本発明者は、液体を利用する装飾装置と
して、特公昭５３−２７９９５号公報のように流体を整
流状態として拡流子に流下させ、均一状に拡流してガラ
ス球のように流体膜を形成する水流体を利用した装飾装
置を提供している。

【０００３】近年、滝のしぶきや川のせせらぎでは、マ
イナスイオンが多量に発生し、人のストレスや疲れを和
らげる作用があるといわれて見直されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
上記した従来の発明に人の気持ちを和らげるガラス球の
ような美麗な外観があることに鑑み、上記した川のせせ
らぎのような水作用を利用して看者のストレス等を和ら
げることが可能ではないかと鑑み、積極的に発明するに
至ったものである。

【０００５】

【議題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、透明
な球状体等の拡流子体に水流体を水膜状に流下して水流
体による装飾を形成するようにした水流体を利用した装
飾装置であって、上記拡流子体を支持して流下する水流
体を受ける水槽にマイナスイオンを放出するトルマリン
等のマイナスイオン放出物を配設したことを特徴とする
水流体を利用した装飾装置を提供するものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の水流体を利用した装飾装
置は、透明な球状体等の拡流子体に水流体を水膜状に流
下して水流体による装飾を形成するようにした水流体を
利用した装飾装置であって、上記拡流子体を支持して流
下する水流体を受ける水槽にマイナスイオンを放出する
トルマリン等のマイナスイオン放出物を配設したことを
特徴としている。

【０００７】装飾装置１は、図１のように水槽２の中央
に所定の高さに支持柱３を固定台４を介して垂直状に立
設し、この支持柱３にガラスや透明プラスチックス等の
球面殻状の拡流子体５を支持するようにしている。

【０００８】そして、水槽２の側方に支持パイプ６を突
設して、支持パイプ６の上端を上記支持柱３の上方に配
設して下端が開口した筒状の整流具７を接続し、下記す
るように上記支持パイプ６を介して整流具７に供給した
水流体を内装した緩衝用スポンジや整流用スポンジ等の
整流用フイルター８を通過して図１のように拡流子体５
の上面の拡流面９に均一状に流下し、拡流子体５の外表
面をガラス球やシャボン球のようにファンタスチックな
水流膜をつくって流下するようにしている。

【０００９】上記水槽２には、たとえば図１のように水
中ポンプのようなポンプ１０を配設し、ポンプ１０の吐
出口１１と上記した整流具７の側部の供給口１２とを上
記した支持パイプ６で接続し、水槽２の水流体をポンプ
１０の吸入口（図示せず）から吸い込んで支持パイプ６
を介して整流具７に供給して上記したように水流体を流
下するようにしている。なお、ポンプ１０は、水槽２の
内部の配置に限定されず、目的に応じて水槽２の外部に
配設することもできる。

【００１０】そしてまた、上記水槽２には、図１のよう
に上記した固定台４を垂設するようにした多孔板や網皿
等の受皿１４を係止して、この受皿１４に吸水性、保水
性にすぐれたアレンジメント用の吸水性スポンジ１５を
配設するとともに、生花１６等を生けるようにしてい
る。そして、この吸水性スポンジ１５や水槽２内、整流
具７内にトルマリン原石や粉粒物、トルマリンを加工し
た粉粒物や遠赤外放射のセラミックス粉粒物等のマイナ
スイオン放出物１７を所定量配設し、マイナスイオンを
大量に発生できるようにしている。

【００１１】特に、マイナスイオン放出物１７を整流具
７内等の水流路に配設すると、水流による気流でマイナ
スイオンが周囲に飛散するようにできて好ましい。

【００１２】また、上記した固定台４には、図１のよう
に複数の噴水ノズル１８を配設して、上記したポンプ１
０と噴水用ホース１９で接続して、拡流子体５の内側で
水流体を噴出するようにできる。

【００１３】上記ポンプ１０部には、図１のように水膜
調整ねじ２０で水流体の流量を調整して整流具７からの
流下量を調整し、容易に拡流子体５の表面に水流膜を奇
麗に表出できるようにしている。

【００１４】このように調整可能としたポンプ１０は、
その回転数をタイマーやプログラム設定等によって定期
的に可変に制御して、上記した拡流子体５を流下する水
流膜の均一流れを乱し、拡流子体５の表面にガラス球や
シャボン球のような奇麗な水流膜を形成していることを
看者によく分からせるようにすることができる。

【００１５】上記タイマー等の定期的な時間としては、
１〜３分位が好ましく、余り短いと奇麗な水流膜が形成
しにくくなり、また余り長いと看者に水流膜を形成して
いることを理解させにくくなって好ましくない。

【００１６】また、図２のように上記した支持柱３を中
空状にして流体供給路２１を設け、かつ支持柱３を上方
へ延長して、ポンプ１０の接続ホース２２を支持柱３の
下部に接続し、支持柱３の内部を介して整流具７に水流
体を供給して上記のように行うようにできる。なお、こ
の場合、上記支持柱３の中間部の拡流子部２３に拡流子
体５を支持するものである。

【００１７】なお、これらの水流体を利用した装飾装置
１には、上記した吸水性スポンジ１５部の生花１６に香
剤を塗着したり、香剤を適宜の個所に配設して好ましい
香りを生じさせることができ、また整流具７の表面に金
メッキや銀メッキ等を施した円錐形や半球状のキャップ
等を被覆してその内側や水槽２の周部に発光ダイオード
等の照明具を配設して装飾装置１を美しく照明するよう
にできる。

【００１８】また、水槽２の中に上記のようにトルマリ
ンの粉粒物や、麦飯石、遠赤外線放出のセラミックスな
どを浸漬させておくと、水槽２の水流体の活性化がはか
れ、防臭効果がはかれて好ましい。

【００１９】またさらに、水槽２の水面に石琴材や鉄琴
材、木琴材などを配設して噴水の落滴で鳴音するように
すれば、環境に適した音色とすることができ、特に石琴
材が錆なく、腐らないので好ましい。

【００２０】また、図３のように水槽２を透明なガラス
材やアクリル樹脂等の樹脂材で形成し、受皿１４に代え
て多孔板等のステンレスチールや合成樹脂材の仕切り２
４で水槽２の中央部に配設して固定台４を装着し、この
固定台４にヴィーナス像や人魚姫等の造形の支持柱３を
垂設するようにし、拡流子体５の内外を装飾して看者に
一層の美感を与えるようにできる。２５は、水槽２内を
奇麗に維持する麦飯石等の水浄化材である。

【００２１】このように水槽２を透明状とすれば、図３
のように水槽２の内部に金魚や熱帯魚等の観賞用魚２６
を入れて、金魚鉢風にして清涼感を与えるようにでき
る。水面には、水藻等の水草を浮かべることができる。

【００２２】さらに、図４のように水槽２の下に敷き材
２７等を敷き、その外周部の適宜な位置に照明具２８を
配設して、透明な水槽２を介して投光し、水面、拡流子
体５の水流膜を浮かび上がらせるようにすることができ
る。特に、図のようにカット加工したり、凸凹状の模様
を付した水槽とすれば、多彩色の光を乱射できて好まし
い。

【００２３】

【実施例】図１は、本発明の一実施例を示すものであ
る。装飾装置１は、図１のように約５０ｃｍ径の水槽２
に約３０ｃｍ径のガラス殻の拡流子体５を支持柱３で垂
設し、上記したように支持柱３の台板４を網状の受皿１
４の中央に取り付けて水槽２の周縁に係止して形成し、
支持柱３の上部に緩衝スポンジと整流スポンジの整流フ
イルター８を内装した整流具７を支持パイプ６に配設し
て、ポンプ１０で水流体を循環するようにしたものであ
る。

【００２４】水膜調整ねじ２０を調整して、ポンプ１０
から水流体を支持パイプ６を介して整流具７に供給する
と、水流体は整流具７の整流フィルター８で整流されて
流下して拡流面９で均一状に広がり、拡流子体５の外表
面をガラス球やシャボン球のようにファンタスチックな
水流膜をつくって流下していく。

【００２５】また、同時にポンプ１０から噴出ノズル１
８に水流体を供給して噴射し、上記の拡流子体５の内側
に噴水状に噴出できるものである。

【００２６】そしてまた、上記水槽２の受皿１４部や水
槽２内、整流具７内には、マイナスイオン放出物質１７
のトルマリンやセラミックスの粒状物を配設し、マイナ
スイオンを有効に放出するようにしている。

【００２７】したがって、拡流子体５の外表面をガラス
球やシャボン球のようにファンタスチックな水流膜をつ
くって流下してマイナスイオンを発生できるとともに、
トルマリンのマイナスイオン放出物１７で多くのマイナ
スイオンを放出できて、看者を水流体の芸術で魅了でき
るとともに、マイナスイオンによって自律神経の調整、
細胞の活性、血液の浄化作用がはかれ、現代社会で受け
るストレスを和らげるようにできる。

【００２８】図２は、本発明の他の実施例で、整流具７
の上部を半球状として全体を鏡面状にメッキし、支持柱
３を延長して整流具７を支持するとともに、支持柱３の
中に流体供給路２１を設けたもので、支持柱３の中を通
して整流具７へポンプ１０から水流体を供給するように
したものである。

【００２９】特に、支持柱３を固定台４から下方に突出
して可撓性の接続ホース２２に接続し、前実施側の外側
の支持パイプを削除して外観を美麗にでき、水流体が流
下一方の装飾品のようにしたものである。

【００３０】なお、これらの実施例で、ポンプ１０の回
転数を１〜３分毎にサイリスター制の半導体等による制
御で少し減少したり、２分の１としたりして整流の流下
量を減少してバランスを強制的にくずし、５〜１０秒間
で復帰するようにすると、拡流子体５の外表面に流れる
水膜面の変化が看者に明白に分からせ、より感動を与え
るようにできる。また、整流フィルターは、定期的に変
換して使用することが好ましい。

【００３１】図３は、本発明のさらに他の実施例で、水
槽２を透明なガラス材で形成し、固定台４を中央に配置
して、この固定台４に垂設する支持柱３を「ミロのヴィ
ーナス」等の造形のものとして垂設し、水膜流の拡流子
体５の内側にも芸術的な美感を生じるようにしたもので
ある。

【００３２】なお、水槽２内の底部には、麦飯石等の水
浄化材２５を配設して水槽２内の水を浄化し、美感を維
持できるようにしている。

【００３３】図４は、本発明のさらに他の実施例を示す
もので、水槽２をガラス材または樹脂材等の透明な容器
で形成して敷き材２７に搭載し、敷き材２７の外周部に
照明具２８を設けて投光して、水槽容器面、水面、水膜
球面での反射光でより一層水流体の装飾装置をファンタ
スティックにするようにしたものである。また、水槽２
内部に観賞用魚２６を入れたり、水面下に浮かせたりし
て金魚鉢のように楽しく観賞するようにできる。

【００３４】上記した本発明による水流体を利用した装
飾装置は、ビルディングの広間やホテルや百貨店、集会
所、病院や会社、家庭、その他に設置することができ、
その寸法や形状は設置場所に対応して適宜に変化させる
ことができる。

【００３５】

【発明の効果】以上のように本発明にあっては、拡流子
体の外表面をガラス球やシャボン球のようにファンタス
チックな水流膜をつくって流下するようにして、看者を
魅了するとともに、マイナスイオンによって自律神経の
調整、細胞の活性、血液の浄化作用がはかれ、現代社会
で受けるストレスを和らげるようにできる。

【００３６】また、水流体を整流化して流下する整流具
および拡流子体を支持柱を介して水槽に立設するととも
に、上記整流具に水流体を供給するポンプを水槽に配設
し、このポンプからの水流体を整流具に供給するのに上
記支持柱に中空等の流体供給路を設けて行うことによっ
て、装飾装置の外観を美麗にできて、水流体が流下一方
の装飾品のようになって看者にさらに不思議な感じを与
えることができる。

【００３７】また、拡流子体に水流体が均一状に水膜状
となって流下する状態を一時的に破壊するように、ポン
プの水流体の供給量を可変に形成することによって、拡
流子体の外表面に流れる水膜面の変化が看者に明白に分
からせ、より感動を与えるようにできる。

【００３８】さらに、透明体の拡流子体の内側に水槽か
ら噴水状に水流体を噴射するように噴射ノズルを配設す
るとともに、水槽の外側から照明具で照明するようにす
ることによって、拡流子体の内外の水流体の流出状態を
美しく表出できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の一部省略した側断面図、

【図２】同上の他の実施例の一部省略した側断面図。

【図３】同上のさらに他の実施例の一部省略した側断面
図。

【図４】同上のさらに他の実施例の一部省略した側断面
図。

【符号の説明】

１…装飾装置 ２…水槽 ３…
支持柱 ４…台板 ５…拡流子体 ６…
支持パイプ ７…整流具 ９…拡流面 １０…
ポンプ １４…受皿 １７…マイナスイオン放出物 １８…噴水ノズル ２１…流体流通路

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明な球状体等の拡流子体に水流体を水
   膜状に流下して水流体による装飾を形成するようにした
   水流体を利用した装飾装置であって、 上記拡流子体を支持して流下する水流体を受ける水槽
   に、マイナスイオンを放出するトルマリン等のマイナス
   イオン放出物を配設したことを特徴とする水流体を利用
   した装飾装置。
2. 【請求項２】 水流体を整流化して流下する整流具およ
   び拡流子体を支持柱を介して水槽に立設するとともに、
   上記整流具に水流体を供給するポンプを水槽に配設し、
   このポンプからの水流体を整流具に供給するのに上記支
   持柱に中空等の流体供給路を設けて行うようにした請求
   項１に記載の水流体を利用した装飾装置。
3. 【請求項３】 拡流子体に水流体が均一状に水膜状とな
   って流下する状態を一時的に破壊するように、ポンプの
   水流体の供給量を可変に形成した請求項１または２に記
   載の水流体を利用した装飾装置。
4. 【請求項４】 透明体の拡流子体の内側に水槽から噴水
   状に水流体を噴射するように噴水ノズルを配設するとと
   もに、水槽の外側から照明具で照明するようにした請求
   項１ないし３のいずれかに記載の水流体を利用した装飾
   装置。