JP2001149181A

JP2001149181A - 携帯用椅子

Info

Publication number: JP2001149181A
Application number: JP34097899A
Authority: JP
Inventors: Takuma Seo; 拓磨瀬尾
Original assignee: TS KOMU KK
Current assignee: TS KOMU KK
Priority date: 1999-11-30
Filing date: 1999-11-30
Publication date: 2001-06-05

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の構成は、椅子とハ゛ック゛の組合せ、又はハ゛ッ
ク゛兼椅子の構造である。従って、単に椅子又は品物の収
容としての利用に留まること、及び椅子等の構成物品
（部材）が他の用途又は目的に使用される構造でないこ
と、又は一面的な利用にとどまっていること、携帯用椅
子としての利用範囲が狭いこと、等の課題がある。【解決手段】本発明は、対の外郭体（上下側の外郭体4、
1）と、対の外郭体を連繋する連繋手段と、対の外郭体
で形成する収容空間Hと、対の外郭体を連繋し、かつ椅
子の脚となる脚体7と、対の外郭体の一方に設けた支持
手段とで構成されるので、軟弱な使用面でも安定した椅
子として利用できる。また対の外郭体と連繋手段とで椅
子を構成することで、簡単かつ確実に組立て、分解がで
きる携帯用椅子を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、多目的の携帯用椅
子に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、携帯用椅子（以下、原則として椅
子とする。）としては、小型の折畳み椅子が知られてお
り、例えば、鋼管と布地（ヒ゛ニールシート）で構成する椅子、
又は魚釣り用の略同構成の椅子等がある。これらの椅子
は、小型で折畳み自在を主目的とすることから、利用の
仕方においては、満足できない問題がある。例えば、椅
子に品物の収容が容易、確実にできないこと、携帯には
何人も違和感を感じること、又は若人がファッション的に利用
できないこと、等である。

【０００３】尚、文献上における携帯用椅子の一例を挙
げると、(1)実開平7-14916号の折りたたみ椅子付ハ゛ック゛
がある（文献(1)）。この文献(1)は折畳み椅子と肩掛け
ハ゛ック゛とを一体化し、携帯は肩掛けヘ゛ルトを介して人体に
支持し、椅子としての使用は、止め具を取外し、折畳み
椅子の接地脚部をクロス状に組立てた状態で着座する構成
であり、携帯ができ、かつ品物の収容と椅子としての使
用ができる特徴を有する。

【０００４】(2)実開平1-72117号の座椅子兼用ハ゛ック゛が
ある（文献(2)）。この文献(2)は、折畳み座椅子と収容
部とを備えたハ゛ック゛であって、座椅子として利用すると
きは、ハ゛ック゛を背中合せにして組立てた状態で使用し、
また品物を収容するときは、ハ゛ック゛の収容部を利用する
構成であり、文献(1)と略同じ特徴を有する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記文献(1)、(2)は、
前述の特徴を有するが、単に品物の収容のみであり、椅
子等の構成物品（部材）が他の用途又は目的に使用され
る構造でないので、一面的な利用にとどまっているこ
と、携帯用椅子としての利用範囲が狭いこと、等の課題
がある。

【０００６】また文献(1)は、ハ゜イフ゜枠体で構成するの
で、椅子の使用面が軟弱な場合、例えば、雪上、軟弱地
盤等の使用は、不安定であり、かつ転倒の虞があり、問
題である。

【０００７】尚、文献(2)は、携帯用椅子であるが、座
椅子であり、本発明とは、内容が異なる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対の
外郭体で構成することで、軟弱な使用面でも安定した椅
子として利用できること、対の外郭体と連繋手段とで椅
子を構成することで、簡単かつ確実に組立て、分解がで
きる携帯用椅子の提供を図ること、等にある。

【０００９】請求項1は、対の外郭体と、この対の外郭
体を連繋する連繋手段と、前記対の外郭体で形成する収
容空間と、前記対の外郭体を連繋し、かつ椅子の脚とな
る脚体と、前記対の外郭体の一方に設けた支持手段とで
構成される携帯用椅子である。

【００１０】請求項2の発明は、対の外郭体で構成する
ことで、品物を安定的かつコンハ゜クトに収容すること、又は
請求項1の目的を達成すること、等にある。

【００１１】請求項2は、対でセットされる少くとも一方が
略凹形状となっている外郭体と、この対の外郭体の内面
に設けた連結筒と、この連結筒に組付けられる脚体と、
前記外郭体の略凹形状に形成される収容空間と、前記対
の外郭体の一方に設けたひも、把手等の支持手段とで構
成される携帯用椅子である。

【００１２】請求項3の発明は、請求項2の発明と同効を
達成することにある。

【００１３】請求項3は、対でセットされる少くとも一方が
略凹形状となっている外郭体と、この対の外郭体の内面
に設けた連結筒と、この連結筒に組付けられる脚体と、
前記外郭体の略凹形状に形成される収容空間と、この収
容空間にセットされる品物と、前記対の外郭体の一方に設
けたひも、把手等の支持手段とで構成される携帯用椅子
である。

【００１４】請求項4の発明は、運動用、又はキャンフ゜等の
レシ゛ャー用としての品物を、確実かつ安定的に収容するこ
とにある。

【００１５】請求項4は、品物が、運動用具の工具、飲
物又はコッフ゜である携帯用椅子である。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の携帯用椅子の携帯状態
は、対の外郭体の各取付筒に連結筒を嵌着することで、
この対の外郭体は一体化されているので、ひもを利用し
て肩に取付ける。即ち、背おうことができる（図5参
照）そして、椅子として使用する場合は、例えば、上側の外
郭体を取外し、下側の外郭体にある脚体を取出した後、
この脚体の一方を下側の外郭体の取付筒に嵌着した後、
当該脚体の他方に上側の外郭体の取付筒を被嵌する。こ
の作業で上下側の外郭体が一体化され、下側の外郭体を
地面（使用面）に設置し、上側の外郭体を座部として使
用する（図4(ロ)参照）。尚、ひもは安全のため脚体に捲
装することが望ましい。

【００１７】上記の上下側の外郭体を分解し、携帯用と
して利用する場合は、上側の外郭体の取付筒を脚体より
取外し、その後、脚体を下側の外郭体より取外す。この
取外した脚体を下側の外郭体に収容又は固定した後、下
側の外郭体の取付筒に連結筒の一方を嵌着した後、当該
連結筒の他方に上側の外郭体の取付筒を被嵌する。この
作業で上下側の外郭体が一体化され、もって携帯用の椅
子となり、携帯又は収容自在となる。

【００１８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。

【００１９】1は椅子Aの下側の外郭体を示しており、下
側の外郭体1は略凹形状をする。この下側の外郭体1の略
中央部に筒体、止具、ネシ゛軸等（以下、同じ）でなる取
付筒2及び仕切板3（一例である。）を有する。勿論、取
付筒2の形状、位置、寸法は、自由であり、例えば、図
示の如く、筒状で下側の外郭体1の略中央部とする構
成、又は図示しないが、角状・棒状等で下側の外郭体1
の略中央部とする構成、筒状・角状等で下側の外郭体1
に数個設ける構成、等とする。そして、この取付筒2
は、当該下側の外郭体1と同構成の上側の外郭体4に設け
た取付筒5と対峙し、この両取付筒5、2間に筒体、止
具、螺筒、螺体等でなる連結筒6が設けられる形態とす
る。勿論、この上側の外郭体4の取付筒5の形状、位置、
寸法は、自由であり、望ましくは、下側の外郭体1の取
付筒2と同じ構成とする。また連結筒6は筒状に限定され
ず、図示しないが、棒状、板状、螺旋状等の場合も有
る。そして、このまた上下側の外郭体4、1の取付筒5、2
間に、連結筒6を設けることにより、この上下側の外郭
体4、1間には、収容空間Hが形成される。

【００２０】7は、筒状、筒体、止具、螺筒、螺体等で
なる脚体であり、この脚体7は上下側の外郭体4、1に収
容されており、上下側の外郭体4、1の取付筒5、2間に嵌
着することで椅子Aが構成される。尚、この例では、脚
体7は下側の外郭体1に収容される。

【００２１】尚、連結筒6、脚体7に底板8を設けコッフ゜等
の器として利用することも可能である。底板8を設ける
位置は自由である。図中9は品物を示しており、一例と
して、ホ゛トルト゛リンクを示すが、缶の飲物、食べ物、その他
食品、又は必要な品物、工具10をセットする。工具10とし
ては、例えば、スノーホ゛ート゛用のスハ゜ナー、ト゛ライハ゛ー、薬類又は
スキー用のワックス、結束具、薬類、他の運動用、キャンフ゜用、レシ
゛ャー用等の各工具（図示せず）等がある。図中11はタオルを
示しており、一例として、脚体7に収容することもでき
る。図中12はひもであり、背おう場合、又は把手する等
の如く携帯又は保持等に役立てる目的に設ける。尚、12
aは把手を示す。

【００２２】また前記上下側の外郭体4、1は、図例で
は、板状を示すが、リンク゛状、ネット状等の他の形態も採用
できる。また形状は、円形、方形、意匠的形状（図9参
照）、キャラクター形状（図10参照）等を採用する。図示しな
いが、さらに表面にスリッフ゜止め、クッション性を設けたり、下
側の外郭体1等に止具用の孔を開設すること、又止具等
を設けること、等他の目的、機能を付加することも可能
である。

【００２３】

【発明の効果】請求項1の発明は、対の外郭体と、対の
外郭体を連繋する連繋手段と、対の外郭体で形成する収
容空間と、対の外郭体を連繋し、かつ椅子の脚となる脚
体と、対の外郭体の一方に設けた支持手段とで構成され
るので、軟弱な使用面でも安定した椅子として利用でき
る。また対の外郭体と連繋手段とで椅子を構成するの
で、簡単かつ確実に組立て、分解ができる携帯用椅子を
提供できる。

【００２４】請求項2の発明は、対でセットされる少くとも
一方が略凹形状となっている外郭体と、対の外郭体の内
面に設けた連結筒と、連結筒に組付けられる脚体と、外
郭体の略凹形状に形成される収容空間と、対の外郭体の
一方に設けたひも、把手等の支持手段とで構成されるの
で、品物を安定的かつコンハ゜クトに収容できる。また請求項
1の目的を達成できる携帯用椅子を提供できる。

【００２５】請求項3の発明は、対でセットされる少くとも
一方が略凹形状となっている外郭体と、対の外郭体の内
面に設けた連結筒と、連結筒に組付けられる脚体と、外
郭体の略凹形状に形成される収容空間と、収容空間にセッ
トされる品物と、対の外郭体の一方に設けたひも、把手
等の支持手段とで構成されるので、請求項2の発明と同
効を達成できる。

【００２６】請求項4の発明は、品物を、運動用具の工
具、飲物又はコッフ゜とした構成であるので、運動用、又は
キャンフ゜等のレシ゛ャー用としての品物を、確実かつ安定的に収
容できる。

【図面の簡単な説明】

【図1】本発明の携帯時の（上下側の外郭体を一体化し
た）状態の一部省略の斜視図である。

【図2】上側の外郭体を取外した状態の一部省略の斜視
図である。

【図3】本発明の分解した状態を示す一部省略の斜視図
である。

【図4】本発明の椅子の一例を示す斜視図であり、(イ)は
組立てた状態の例、(ロ)は椅子の使用状態の例示す。

【図5】本発明の携帯用椅子を背おった状態を示す縮尺
斜視図である。

【図6】本発明の部品の一例を示す一部欠截斜視図であ
り、(イ)は脚体に底板を設けた例、(ロ)は連結筒に底板を
設けた例、(ハ)は脚体にタオルを詰めた例を示す。

【図7】本発明の他の一例を示す一部省略の斜視図であ
る。

【図8】本発明の上側の外郭体に把手を設けた一例を示
す斜視図である。

【図9】本発明のその他の一例を示す一部省略の斜視図
である。

【図10】本発明のさらに他の一例を示す一部省略の斜視
図である。

【符号の説明】

1 下側の外郭体 2 取付筒 3 仕切板 4 上側の外郭体 5 取付筒 6 連結筒 7 脚体 8 底板 9 品物 10 工具 11 タオル 12 ひも 12a 把手 A 椅子 H 収容空間

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】対の外郭体と、この対の外郭体を連繋す
る連繋手段と、前記対の外郭体で形成する収容空間と、
前記対の外郭体を連繋し、かつ椅子の脚となる脚体と、
前記対の外郭体の一方に設けた支持手段とで構成される
携帯用椅子。
【請求項２】対でセットされる少くとも一方が略凹形状
となっている外郭体と、この対の外郭体の内面に設けた
連結筒と、この連結筒に組付けられる脚体と、前記外郭
体の略凹形状に形成される収容空間と、前記対の外郭体
の一方に設けたひも、把手等の支持手段とで構成される
携帯用椅子。
【請求項３】対でセットされる少くとも一方が略凹形状
となっている外郭体と、この対の外郭体の内面に設けた
連結筒と、この連結筒に組付けられる脚体と、前記外郭
体の略凹形状に形成される収容空間と、この収容空間に
セットされる品物と、前記対の外郭体の一方に設けたひ
も、把手等の支持手段とで構成される携帯用椅子。
【請求項４】上記の品物が、運動用具の工具、飲物又
はコッフ゜である請求項3に記載の携帯用椅子。